JPH0970524A - 選択透過性分離膜及びその製造方法 - Google Patents
選択透過性分離膜及びその製造方法Info
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- JPH0970524A JPH0970524A JP8171007A JP17100796A JPH0970524A JP H0970524 A JPH0970524 A JP H0970524A JP 8171007 A JP8171007 A JP 8171007A JP 17100796 A JP17100796 A JP 17100796A JP H0970524 A JPH0970524 A JP H0970524A
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Abstract
高分子量尿毒蛋白の除去性能を高めた選択透過性分離
膜、および、その製造方法を提供する。 【解決手段】疎水性高分子、親水性高分子を主成分とし
てなる選択透過性分離膜において、分子量10万未満の親
水性高分子が親水性高分子全重量に対して10重量%以
上、50重量%以下含まれ、10万以上の親水性高分子
が親水性高分子全重量に対し、50重量%以上、90重
量%以下含まれていることを特徴とする選択透過性分離
膜。
Description
よびその製造方法に関するものである。さらに詳しくは
膜中に存在する親水性高分子の分子量分布をコントロー
ルすることによって血液処理に用いた場合、高い血液濾
過流量、低アルブミン透過性を長時間にわたって維持
し、中高分子蛋白からなる尿毒物質に対して高い選択透
過性を有する膜ならびに、これらの膜を製造する方法に
関する。
あるセルロース、合成高分子膜素材であるポリスルホ
ン、PMMA、ポリアクリロニトリルなどが今日まで幅
広く使用され、慢性腎不全患者の血液処理法については
人腎に近づけるべく様々な技術開発がなされてきた。近
年、これらの膜素材の中で透析技術の進歩に合致したも
のとして透水性能が高いポリスルホンが注目を浴びてい
る。ポリスルホンは元来、熱可塑性の耐熱性エンジニア
リングプラスチックとして自動車、電気、医療用具の分
野で幅広く用いられているものであるが、ポリスルホン
単体で半透膜を作った場合、分子間凝集力が強く、ま
た、疎水性のために血液との親和性に乏しく、このまま
血液処理用に用いることはできない。従って、孔形成材
として親水性高分子、無機塩などを混入し、溶脱する事
によって孔を形作り、同時にポリマー表面を親水化し、
これを半透膜、逆浸透膜として用いる方法が考案され、
出願されている。
金属塩を入れて製膜する方法、親水性高分子を入れて製
膜する方法、多価アルコールを入れて製膜する方法など
が公開されている。しかし、特開昭61−23286
0、特開昭58−114702のようにポリエチレング
リコール等の多価アルコールを入れて製膜を行う場合、
洗浄が不十分の場合、膜に残存するアルコールによっ
て、透析時に患者の目に異常が起こる。特公平6−75
667ではポリビニルピロリドンを用いる製膜方法も開
示されているが透水性能は高いものの、血液処理用(透
析用)としては、アルブミン透過率が高いという問題が
ある。特開 昭62−121608に示される金属塩を
用いる方法も同様である。特開平6−233921では
高分子量の親水性高分子を入れ、粘度を増加させて原液
の良溶媒を100%芯液として用いることができるよう
にする中空糸膜の製造方法が提案されているが、この方
法では膜のアルブミン透過性をコントロールできない。
また、膜中の親水性高分子の分子量分布についての知見
はない。特公平2−18695ではポリスルホンに対し
高分子量ポリビニルピロリドンの含有率を高く規定し、
ポリビニルピロリドンを膜中に大量に残存させることに
よって膜の耐汚染性、洗浄性を高めた膜が開示されてい
るが、本発明が目的としている高い拡散性能は得られて
いない。さらに特公平5−54373ではポリスルホン
と比較的低分子量のポリビニルピロリドンからなる低粘
度原液を用いて、大部分のポリビニルピロリドンを洗浄
除去した膜が開示されているが本発明のような膜内に残
る親水性高分子の分子量分布が高い拡散性能を発揮する
ことは明記されていない。特に近年透析が始まって20
数年経たことから、長期透析による合併症が数多く報告
され、手根管症候群、その他透析シンドロームの原因物
質として分子量2万から4万の蛋白質が注目を浴びてい
るが、いずれの方法においても前述の蛋白質を積極的に
除去できる高い人腎機能を代替・模倣する選択分離膜は
開示されていない。
点を克服すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明を達成す
ることができた。すなわち、有用蛋白であるアルブミン
の透過性を抑え、中高分子量尿毒蛋白の除去性能を高め
た選択透過性分離膜、および、その製造方法を提供する
ことを目的とする。
に、本願発明は下記の構成を有する。
分としてなる選択透過性分離膜において、分子量10万未
満の親水性高分子が親水性高分子全重量に対して10重
量%以上、50重量%以下含まれ、10万以上の親水性
高分子が親水性高分子全重量に対し、50重量%以上、
90重量%以下含まれていることを特徴とする選択透過
性分離膜。
としてなる選択透過性分離膜において、分子量10万未満
の親水性高分子が親水性高分子全重量に対して10重量
%以上、50重量%以下含まれ、10万以上の親水性高
分子が親水性高分子全重量に対し、50重量%以上、9
0重量%以下含まれた組成物を不溶化処理してなること
を特徴とする選択透過性分離膜。
添加剤を少なくとも含む製膜原液を用い、分子量10万
以上の親水性高分子の含有比率が該製膜原液全体に対し
て1.8重量%以上、20重量%以下であることを特徴
とする選択透過性分離膜の製造方法。
いてストークス半径で少なくとも3nmの総括物質移動
係数が0.0025cm/min以上で、かつアルブミ
ン透過率が4%以下である選択透過性分離膜。」
成するために用いられる原液は疎水性高分子、親水性高
分子、溶媒、および添加剤を少なくとも含有する。
ホン、ポリアミド、ポリイミド、ポリフェニルエーテ
ル、ポリフェニレンスルフィドなどほとんどのエンジニ
アリングプラスチックを用いることができるが、下記基
本骨格を有するポリスルホンが特に好ましい。下記基本
骨格中、ベンゼン環部分を修飾したものも好ましく用い
ることができる。
性高分子と溶液中で目には見えないがミクロ相分離構造
を形作るものが好ましく用いられる。具体的には、ポリ
エチレングリコール、ポリビニルアルコール、カルボキ
シメチルセルロース、ポリビニルピロリドンなどがある
が、これらを単独で用いてもよいし、混合して用いても
よい。中でも、工業的に比較的入手しやすい点でポリビ
ニルピロリドンが好ましく用いられる。ここで、親水性
高分子としては、本発明においては分子量が異なる2種
類以上を用いる。分子量分布については特にその比率に
おいて重量平均分子量で5倍以上異なるものを用いるこ
とが好ましい。
分子、添加剤の3者を良く溶かす両性溶媒が用いられ
る。具体的にはジメチルアセトアミド、ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシド、アセトン、アセトアル
デヒド、2ーメチルピロリドンなどであるが、危険性、
安定性、毒性の面からジメチルアセトアミドが好まし
い。 添加剤としては、疎水性高分子の貧溶媒で親水性
高分子と相溶性を持つものが用いられ、具体的には、ア
ルコール、グリセリン、水、エステル類等が挙げられ、
プロセス適性の面から特に水が好ましい。
未満の親水性高分子が親水性高分子全重量に対して10
重量%以上、50重量%以下含まれ、かつ10万以上の
親水性高分子が親水性高分子全重量に対し、50重量%
以上、90重量%以下含まれてなる。すなわち本願発明
においては、親水性高分子中、高分子量親水性高分子
に、低分子量親水性高分子が存在することで有用蛋白で
あるアルブミンの透過を抑えつつも中分子領域以上の拡
散性能が特に向上することを見出した。これは、恐ら
く、大きな高分子量ポリマーに低分子のポリマーが入り
込むことによって中分子量蛋白を透過させるべく適当な
網目構造を形成することができるためではないかと考え
られる。これが、高分子量親水性高分子単独の場合、高
透水性能を保ったまま、人工腎臓などに必要な低アルブ
ミン透過性は達成できない。また、低分子量親水性高分
子単独の場合は適当な製膜条件によるポアサイズのコン
トロールが難しく、製膜条件の変更により工程が不安定
となり膜の品位を悪化させるばかりでなく、透水性能を
高くした場合、あるポイントで突然アルブミンのリーク
が起こり、透析用血液処理膜などとして使用することは
不可能となる。
率が、疎水性高分子に対して、3重量%以上、15重量
%以下であることが好ましい。3重量%未満の場合は水
濡れ性が不十分となる傾向があり、血液と接触した際に
凝固を引き起こす場合があるからである。また、15重
量%を越えると、膜内にある多量の親水性高分子によっ
て、透過性能の低下やアルブミンリークのコントロール
が不十分となる傾向がある。
万未満の親水性高分子が親水性高分子全重量に対して1
0重量%以上、50重量%以下含まれ、10万以上の親
水性高分子が親水性高分子全重量に対し、50重量%以
上、90重量%以下含まれている選択分離膜について、
例えば、人工腎臓などに用いる場合には、その親水性高
分子の溶出をできるだけ低減するためには、不溶化処理
することが好ましい。不溶化とは、架橋により、架橋前
のそれぞれのポリマの良溶媒に溶解しなくなることを意
味する。また、不溶化処理後の膜においては、膜全重量
に対し、2重量%以上、15重量%以下の不溶化物を含
むことが好ましい。2重量%未満では、膜内表面近傍の
活性層が薄くなり、例えば、血液処理などに用いた場
合、血液成分の凝集を招く傾向がある。又、15重量%
を越えると、活性層が厚くなりすぎて、透水性能の低下
が起こる場合がある。
は、疎水性高分子が15重量%以上、40重量%以下、
親水性高分子が60重量以上、85重量%以下であるこ
とが好ましい。疎水性高分子が、15重量%未満では、
疎水性基の割合が小さくなり、膜全体の構造が外圧によ
り容易に変化する傾向がある。また、40重量%を越え
ると、逆にしなやかさが少なくなり、膜の糸形状加工
(クリンプ付与など)を行う際に不利な場合がある。
ないが、例えばγ線、電子線、熱、化学的方法などによ
り、架橋を行うことが好ましい。特に、水の存在下での
γ線照射が好ましく、照射量は10〜50KGy、さら
には20〜40KGyであることが好ましい。不溶化橋
処理により、疎水性高分子と親水性高分子が結合し、親
水性高分子の溶出が減少する。また、このような処理を
行うと性能、構造に変化が生じると考えられるが中高分
子量蛋白を積極的に透過させる網目構造は架橋処理によ
って構造が保持、補強されるため若干の性能低下は見ら
れるもののほとんど変化しない。
分子、親水性高分子が含まれていることは、固体13C
−NMRスペクトル分析により分析可能である。又、疎
水性高分子、親水性高分子の含有量は、元素分析により
分析可能である。
高分子、溶媒、添加剤を少なくとも含む製膜原液を用
い、分子量の異なる親水性高分子を2種類以上含有し、
かつ、分子量10万以上の親水性高分子の含有比率を該
製膜原液全体に対して1.8重量%以上、20重量%以
下とすることにより、本願発明の選択分離膜を得ること
ができる。20重量%を越えると、原液粘度が上昇し、
製膜困難となり、又、透水性、拡散性能が低下する。一
方、1.8重量%未満であると、中高分子尿毒蛋白を透
過させるための適当な網目構造を構築できない。
よる原液安定性については次の様に説明できる。添加剤
は、共存する親水性高分子との分子間力により包接さ
れ、疎水性高分子と直接接触することはない。しかし、
溶解中の高温のために、一部が離脱を起こし、そのため
に、疎水性高分子の2量体などのオリゴマーの再結晶化
を促し、原液が白濁を起こす要因となる。親水性高分子
の分子量が高くなるほど包接効果が増大するため、原液
の安定性が改善される効果を生む。また、原液粘度は、
親水性高分子の分子量に依存するが、当然ながら原液粘
度の低下はその中空糸製膜時に糸切れ、糸揺れなどを起
こし安定性を悪化させる。この点でも、親水性高分子の
混合系において平均分子量を上げることは重要である。
る。前述の点からポリマー濃度は上げるに従って製膜性
は良くなるが逆に空孔率が減少し、透水性能が低下する
ため最適範囲が存在する。ゆえに、疎水性高分子の濃度
は10〜30重量%、好ましくは15〜25重量%、親
水性高分子の濃度は2〜20重量%、好ましくは3〜1
5重量%である。
一例を以下に説明する。
重スリット管構造の口金から同時に吐出させ、中空糸膜
を成形する。その後、所定の水洗、保湿工程を経た後、
巻き取られる。更に、例えば、人工腎臓などに用いられ
る場合には、モジュール化され、水充填し、架橋される
ことが好ましい。
キストランによる実施例において述べる拡散性能試験に
おいて、少なくとも3nmの総括物質移動係数が0.0
025cm/min以上で、かつアルブミン透過率が4
%以下となる。アルブミン透過率は、更に、3%以下、
2%以下であることが好ましい。
としては、平膜、中空糸膜等、特に限定されるものでは
ない。
は、人工腎臓、人工肝臓、エンドトキシンフィルター、
バイオリアクター等の医療用途、水処理等、各種用途に
用いることができる。
したモジュール(面積 1.6m2 )の中空糸内側に水
圧100mmHgをかけ、外側へ流出してくる単位時間
当たりの濾過量を測定した。透水性能は下記の式で算出
した。
P:圧力(mmHg)、A:膜面積(m2 )(中空糸
内表面面積換算)を示す。
示す。分子量分布の異なるデキストラン(FULKA社
製 平均分子量〜1200,〜6000,15000〜
20000,40000,56000,222000)
を0.5mg/mlになるように限外濾過水に溶解し
た。この溶液を37℃に加熱、保温し、血液側(中空糸
内側)にポンプで流量200ml/minで送り、透析
液側は血液側と向流となるように限外濾過水を37℃に
保ったものを500ml/minで送った。ここで、注
意することは濾過圧力がゼロになるように調整すること
である。すなわち、限外濾過が生じない条件で膜の拡散
性能を測定することである。平衡状態になるまで20分
送り続け、その後、血液側入り口、出口、透析側をサン
プリングした。サンプリングした溶液を細孔径0.5ミ
クロンのフィルターで濾過を行った。その溶液をゲル透
過クロマトグラフィー用カラム(東ソー TSKge
l G3000PW)、カラム温度40℃、移動相を液
クロ用純水、1ml/min、サンプル打ち込み量50
μlで分析を行い、血液側の入り口、出口の濃度変化に
よってモジュールの総括物質移動係数を求めた。なお、
測定前に、単分散の5種類のデキストランを用いてカラ
ムのキャリブレーションを行った。総括物質移動係数は
以下の式を用いて算出した。
ール出口側濃度、QB:モジュール供給液量(ml/m
in)を示す。
up,E.H.Immergut”Polymer H
andbook” (1989)、〓112〜113頁
John Wiley&Sons,inc}、{人工臓
器13巻6号(1984)23〜30頁}に基づいて下
記式にて計算した。ストークス半径(nm)=0.04
456×(デキストラン分子量)0.43821 (3)アルブミン透過率の測定 血液槽に温度37℃で保温したヘマトクリット30%、
総蛋白量6.5g/dlの牛血(ヘパリン処理血)を用
いて、中空糸内側にポンプで200ml/minで送っ
た。その際、モジュール出口側の圧力を調整して、濾過
量がモジュール面積1m2 当たり20ml/min(す
なわち1.6m2 では32ml/min)かかるように
し、濾液、出口血液は血液槽に戻した。環流開始後1時
間後に中空糸側入り口、出口の血液、濾液をサンプリン
グし、血液側をBCG法、濾液側をCBB法キット(和
光純薬)によって分析し、その濃度からアルブミン透過
率(%)を算出した。
Bi:モジュール出口のアルブミン濃度を示す。
ポリビニルピロリドン分子量分布の測定 所定の凝固水洗工程を経た中空糸100mgをγ線照射
前に塩化メチレン5mgに溶解し、塩存在下で水抽出を
行い、得られた水溶液を超遠心機(20000rpm×
10min)で分離し、水層を細孔径0.5ミクロンの
フィルターで濾過を行いサンプル液とした。この溶液を
温度23℃で東ソーTSK−gel−GMPWx1 2
本直列につないだ理論段数(8900段)のカラムを用
い、移動相として0.08M−トリス緩衝液(pH7.
9)、流量 1.0ml/min、サンプル打ち込み量
0.3mlで分析を行った。5種の単分散ポリエチレ
ングリコールを基準物質にして分子量分布を求めた。
の重量平均分子量 紡糸原液中のポリビニルピロリドンの重量平均分子量は
K値と光散乱法によって求めた重量平均分子量の相関曲
線から換算した。BASF社の技術情報文献”Koll
idon :Polyvinylpyrrolidon
e for Pharmaceutical indu
stry” のFig.15から重量平均分子量とK値
との関係において下記の式を用いて計算した。重量平均
分子量(Mw)= exp1.055495×K2.871682 (6)元素分析法によるポリビニルピロリドンの含有率
の測定 γ線照射後のサンプルを常温、真空ポンプで乾固させ、
その10mgをCHNコーダーで分析し、窒素含有量か
らポリビニルピロリドンの含有率を計算した。 (7)項で得られた不溶化物も同様に測定し、ポリビニ
ルピロリドン、ポリスルホン由来の組成含有率を計算し
た。
チルホルムアミドに溶解した。遠心分離機で1500r
pm 10分で不溶物を分離し、上澄み液を捨てる。こ
の操作を3回繰り返し、残った固形物を蒸発乾固し、そ
の重量から不溶物の含有率を求めた。
部、ポリビニルピロリドン(BASF K90)3部、
ポリビニルピロリドン(BASF K30)6部をジメ
チルアセトアミド72部、水1部に加え、加熱溶解し、
製膜原液とした。原液粘度は30℃で70ポイズであっ
た。この原液を温度50℃の紡糸口金部へ送り、外径
0.3mm、内径0.2mmの2重スリット管から芯液
としてジメチルアセトアミド65部、水35部からなる
溶液を吐出させ中空糸膜を形成させた後、温度30℃、
露点28℃の調湿250mmのドライゾーン雰囲気を経
て、ジメチルアセトアミド20wt%、水80wt%か
らなる温度40℃の凝固浴を通過させ、80℃20秒の
水洗工程、グリセリンによる保湿工程を経て得られた中
空糸膜を巻き取り束とした。この中空糸膜を1.6m2
になるように、ケースに充填し、ポッティングしてモジ
ュールとした。次に、γ線照射前にゲル透過クロマトグ
ラフィー法による中空糸残存ポリビニルピロリドンの分
子量分布を調べた結果、分子量10万未満が27%、1
0万以上が73%であった。また、γ線照射前のモジュ
ールについて総括物質移動係数(Ko)を測定した結
果、ストークス半径4.5nmで0.0025cm/m
in、透水性能 980ml/hr/m2 /mmHg、
アルブミン透過率1.4%であった。γ線照射後、同様
に総括物質移動係数(Ko)及び水濾過性能、アルブミ
ン透過率を測定したところKoはストークス半径4nm
で0.0025cm/min、透水性能 1000ml
/hr/m2 /mmHg、アルブミン透過率1.5%で
あった。 さらに、中空糸膜中のポリビニルピロリドン
量を元素分析法により測定したところ8%であった。ま
た、γ線照射後の中空糸の不溶物量を測定したところ1
1%であった。不溶化物の組成を調べたところポリスル
ホン由来26%、ポリビニルピロリドン由来74%であ
った。
部、ポリビニルピロリドン(BASF K90)4部、
ポリビニルピロリドン(BASF K30)5部をジメ
チルアセトアミド72部、水1部に加え、加熱溶解し製
膜原液とした。原液粘度は30℃で120ポイズであっ
た。実施例1と同様な工程を経てモジュール化した。次
に、γ線照射前にゲル透過クロマトグラフィー法による
中空糸残存ポリビニルピロリドンの分子量分布を調べた
結果、分子量10万未満が35%、10万以上が65%
であった。
び水濾過性能、アルブミン透過率を測定したところKo
はストークス半径3.3nmで0.0025cm/mi
n、透水性能 800ml/hr/m2 /mmHg、ア
ルブミン透過率2.0%であった。さらに、中空糸膜中
のポリビニルピロリドン量を元素分析法により測定した
ところ9%であった。また、γ線照射後の中空糸の不溶
物量を測定したところ12%となった。不溶化物の組成
を調べたところポリスルホン由来20%、ポリビニルピ
ロリドン由来80%であった。
部、ポリビニルピロリドン(BASF K60)9部を
ジメチルアセトアミド72部、水1部に加え、加熱溶解
し製膜原液とした。原液粘度は30℃で100ポイズで
あった。実施例1と同様な工程を経てモジュール化し
た。次に、γ線照射前にゲル透過クロマトグラフィー法
による中空糸残存ポリビニルピロリドンの分子量分布を
調べた結果、分子量10万未満が40%、10万以上が
60%であった。
び水濾過性能、アルブミン透過率を測定したところKo
はストークス半径3.5nmで0.0025cm/mi
n、透水性能 500ml/hr/m2 /mmHg、ア
ルブミン透過率1.8%であった。さらに、中空糸膜中
のポリビニルピロリドン量を元素分析法により測定した
ところ5%であった。また、γ線照射後の中空糸の不溶
物量を測定したところ10%となった。不溶化物の組成
を調べたところポリスルホン由来15%、ポリビニルピ
ロリドン由来85%であった。
部、ポリビニルピロリドン(BASF K90)1.5
部、ポリビニルピロリドン(BASF K30)7.5
部をジメチルアセトアミド72部、水1部に加え、加熱
溶解し、製膜原液とした。原液粘度は30℃で60ポイ
ズであった。実施例1に従って製膜し、モジュール化し
た。次に、γ線照射前にゲル透過クロマトグラフィー法
による中空糸残存ポリビニルピロリドンの分子量分布を
調べた結果、分子量10万未満が60%、10万以上が
40%であった。
び水濾過性能、アルブミン透過率を測定したところKo
はストークス半径2.5nmでKoが0.0025cm
/min、透水性能 600ml/hr/m2 /mmH
g、アルブミン透過率0.5%であった。さらに、中空
糸膜中のポリビニルピロリドン量を元素分析法により測
定したところ4%であった。また、γ線照射後の中空糸
の不溶物量を測定したところ0.15%となった。不溶
化物の組成を調べたところポリスルホン由来10%、ポ
リビニルピロリドン由来90%であった。
部、ポリビニルピロリドン(BASF K90)7部を
ジメチルアセトアミド74部、水1部に加え、加熱溶解
し製膜原液とした。原液粘度は30℃で250ポイズで
あった。実施例1に従って製膜し、モジュール化した。
次に、γ線照射前にゲル透過クロマトグラフィー法によ
る中空糸残存ポリビニルピロリドンの分子量分布を調べ
た結果、分子量10万未満が8%、10万以上が92%
であった。
び水濾過性能、アルブミン透過率を測定したところKo
はストークス半径2.8nmで0.0025cm/mi
n、透水性能120ml/hr/m2 /mmHg、アル
ブミン透過率4.5%であった。さらに、中空糸膜中の
ポリビニルピロリドン量を元素分析法により測定したと
ころ16%であった。また、γ線照射後の中空糸の不溶
物量を測定したところ20%となった。不溶化物の組成
を調べたところポリスルホン由来4%、ポリビニルピロ
リドン由来96%であった。
部、ポリビニルピロリドン(BASF K30)9部を
ジメチルアセトアミド72部、水1部に加え、加熱溶解
し、製膜原液とした。原液粘度は30℃で30ポイズで
あった。実施例1に従って製膜し、モジュール化した。
次に、γ線照射前にゲル透過クロマトグラフィー法によ
る中空糸残存ポリビニルピロリドンの分子量分布を調べ
た結果、分子量10万未満が80%、10万以上が20
%であった。
び水濾過性能、アルブミン透過率を測定したところKo
はストークス半径2.8nmで0.0025cm/mi
n、透水性能710ml/hr/m2 /mmHg、アル
ブミン透過率0.02%であった。さらに、中空糸膜中
のポリビニルピロリドン量を元素分析法により測定した
ところ4%であった。また、γ線照射後の中空糸の不溶
物量を測定したところ0.5%となった。不溶化物の組
成を調べたところポリスルホン由来42%、ポリビニル
ピロリドン由来58%であった。
子の分子量分布をコントロールすることによって例えば
医療分野に用いた場合、低分子から中高分子領域全般に
優れた尿毒物質拡散性能を維持しつつ、アルブミン透過
性を抑えることが出来るため、血液透析、血液濾過、血
液透析濾過等に利用した場合、腎不全患者の病体改善に
良い治療成績が期待できる。また、高透水性能を活かし
て透析液浄化のためのエンドトキシン除去フィルターな
どに適用可能である。
ロリドンの分子量分布を示す。
ストークス半径の関係を表す。
Claims (18)
- 【請求項1】疎水性高分子、親水性高分子を主成分とし
てなる選択透過性分離膜において、分子量10万未満の親
水性高分子が親水性高分子全重量に対して10重量%以
上、50重量%以下含まれ、10万以上の親水性高分子
が親水性高分子全重量に対し、50重量%以上、90重
量%以下含まれていることを特徴とする選択透過性分離
膜。 - 【請求項2】該疎水性高分子がポリスルホン系樹脂であ
ることを特徴とする請求項1記載の選択透過性分離膜。 - 【請求項3】該親水性高分子がポリビニルピロリドンで
ある請求項1記載の選択透過性分離膜。 - 【請求項4】該親水性高分子含有率が、疎水性高分子に
対して3重量%以上、15重量%以下である請求項1〜
3のいずれかに記載の選択透過性分離膜。 - 【請求項5】人工腎臓として用いることを特徴とする請
求項1〜4のいずれかに記載の選択透過性分離膜。 - 【請求項6】疎水性高分子、親水性高分子を主成分とし
てなる選択透過性分離膜において、分子量10万未満の親
水性高分子が親水性高分子全重量に対して10重量%以
上、50重量%以下含まれ、10万以上の親水性高分子
が親水性高分子全重量に対し、50重量%以上、90重
量%以下含まれた膜を不溶化処理してなることを特徴と
する選択透過性分離膜。 - 【請求項7】不溶化物の含有率が、膜全重量に対し、2
重量%以上、15重量%以下である請求項6記載の選択
透過性分離膜。 - 【請求項8】不溶化物の組成が不溶化前の疎水性高分子
15重量%以上、40重量%以下、親水性高分子60重
量%以上、85重量%以下由来である請求項6または請
求項7記載の選択透過性分離膜。 - 【請求項9】該疎水性高分子がポリスルホン系樹脂であ
ることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の選
択透過性分離膜。 - 【請求項10】該親水性高分子がポリビニルピロリドン
である請求項6〜9のいずれかに記載の選択透過性分離
膜。 - 【請求項11】疎水性高分子と親水性高分子、溶媒、添
加剤を少なくとも含む製膜原液を用い、分子量の異なる
親水性高分子を2種類以上含有し、かつ、分子量10万
以上の親水性高分子の含有比率が該製膜原液全体に対し
て1.8重量%以上、20重量%以下であることを特徴
とする選択透過性分離膜の製造方法。 - 【請求項12】該疎水性高分子がポリスルホン系樹脂で
ある請求項11記載の選択透過性分離膜の製造方法。 - 【請求項13】該親水性高分子がポリビニルピロリドン
である請求項11記載の選択透過性分離膜の製造方法。 - 【請求項14】重量平均分子量で5倍以上異なる2種類
の親水性高分子を含有し、かつ、該親水性高分子中、低
分子量成分が20重量%以上、70重量%以下である請
求項11〜13のいずれかに記載の選択透過性分離膜の
製造方法。 - 【請求項15】デキストランによる拡散性能試験におい
てストークス半径で少なくとも3nmの総括物質移動係
数が0.0025cm/min以上で、かつアルブミン
透過率が4%以下である選択透過性分離膜。 - 【請求項16】該アルブミン透過率が3%以下である請
求項15記載の選択透過性分離膜。 - 【請求項17】該アルブミン透過率が2%以下である請
求項15記載の選択透過成分離膜。 - 【請求項18】人工腎臓として用いることを特徴とする
請求項15〜17のいずれかに記載の選択透過性分離
膜。
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|---|---|---|---|
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