JPH0970934A - ラミネート用積層ポリエステルフイルム - Google Patents

ラミネート用積層ポリエステルフイルム

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JPH0970934A
JPH0970934A JP23118595A JP23118595A JPH0970934A JP H0970934 A JPH0970934 A JP H0970934A JP 23118595 A JP23118595 A JP 23118595A JP 23118595 A JP23118595 A JP 23118595A JP H0970934 A JPH0970934 A JP H0970934A
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JP
Japan
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layer
film
polyester
metal
ppm
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Application number
JP23118595A
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English (en)
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Masahiro Kimura
将弘 木村
Koichi Abe
晃一 阿部
Katsunori Oshima
桂典 大島
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】A層の少なくとも片面にB層を積層してなるポ
リエステルフィルムにおいてA層及びB層はそれぞれア
ンチモン化合物、ゲルマニウム化合物、チタン化合物か
らなる群より選ばれた少なくとも1種類の金属化合物を
含有し、A層中の該金属化合物の金属元素量が80pp
m未満であり、B層中の該金属化合物の金属元素量が8
0ppm以上1000ppm未満であることを特徴とす
るラミネート用積層ポリエステルフィルム。 【効果】本発明の金属板ラミネート用積層ポリエステル
フィルムは缶などに成形する際の成形性に優れているだ
けでなく、味特性に優れた特性を有し、成形加工によっ
て製造される金属缶に好適に使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はラミネート用積層ポ
リエステルフイルムに関するものである。更に詳しくは
成形性、耐衝撃性、味特性に優れ、成形加工によって製
造される金属缶に好適な金属板ラミネート用積層フイル
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、金属缶の缶内面及び外面は腐食防
止を目的として、エポキシ系、フェノ−ル系等の各種熱
硬化性樹脂を溶剤に溶解または分散させたものを塗布
し、金属表面を被覆することが広く行われてきた。しか
しながら、このような熱硬化性樹脂の被覆方法は塗料の
乾燥に長時間を要し、生産性が低下したり、多量の有機
溶剤による環境汚染など好ましくない問題がある。
【0003】これらの問題を解決する方法として、金属
缶の材料である鋼板、アルミニウム板あるいは該金属板
にめっき等各種の表面処理を施した金属板にフイルムを
ラミネ−トする方法がある。そして、フイルムのラミネ
−ト金属板を絞り成形やしごき成形加工して金属缶を製
造する場合、フイルムには次のような特性が要求され
る。
【0004】(1)金属板との接着性に優れているこ
と。 (2)成形性に優れ、成形後にピンホールなどの欠陥を
生じないこと。 (3)金属缶に対する衝撃によって、ポリエステルフイ
ルムが剥離したり、クラック、ピンホールが発生したり
しないこと。 (4)缶の内容物の香り成分がフイルムに吸着したり、
フイルムの臭いによって内容物の風味がそこなわれない
こと(以下味特性と記載する)。
【0005】これらの要求を解決するために多くの提案
がなされており、例えば特開昭64−22530号公報
には特定の密度、面配向係数を有するポリエステルフイ
ルム、特開平2−57339号公報には特定の結晶性を
有する共重合ポリエステルフイルム等が開示されてい
る。しかしながら、これらの提案は上述のような多岐に
わたる要求特性を総合的に満足できるものではなく、特
に高度な成形性、優れた味特性が要求される用途では十
分に満足できるレベルにあるとは言えなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上記し
た従来技術の問題点を解消することにあり、成形性、耐
熱性、味特性に優れ、特に成形加工によって製造される
味特性に優れた金属缶に好適な金属板ラミネート用二軸
延伸積層フイルムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記した本発明の目的
は、A層の少なくとも片面にB層を積層してなるポリエ
ステルフィルムにおいて、A層及びB層はそれぞれアン
チモン化合物、ゲルマニウム化合物、チタン化合物から
なる群より選ばれた少なくとも1種類の金属化合物を含
有し、A層中の該金属化合物の金属元素量が80ppm
未満であり、B層中の該金属化合物の金属元素量が80
ppm以上1000ppm未満であることを特徴とする
ラミネート用積層ポリエステルフィルムによって達成す
ることができる。
【0008】本発明は、鋭意検討の結果、特定の重合触
媒に着目し、A層中の触媒金属量を減らすことにより、
熱履歴を受けても低分子物の発生が少ない味特性良好な
フィルムが得られ、かつB層中の触媒金属量を増やすこ
とにより厚みムラが少ない成形性に優れるフィルムが得
られることを見出したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明におけるポリエステルと
は、ジカルボン酸成分とグリコ−ル成分からなるポリマ
であり、ジカルボン酸成分としては、例えばテレフタル
酸、イシフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニ
ルジカルボン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、ジ
フェノキシエタンジカルボン酸、5−ナトリウムスルホ
イソフタル酸、フタル酸等の芳香族ジカルボン酸、シュ
ウ酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ダイマ−
酸、マレイン酸、フマル酸等の脂肪族ジカルボン酸、シ
クロヘキシンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸、p
−オキシ安息香酸等のオキシカルボン酸等を挙げること
ができる。なかでもこれらのジカルボン酸成分のうち、
テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸
などが耐熱性の点から好ましい。一方、グリコ−ル成分
としては例えばエチレングリコ−ル、プロパンジオ−
ル、ブタンジオ−ル、ペンタンジオ−ル、ヘキサンジオ
−ル、ネオペンチルグリコ−ル等の脂肪族グリコ−ル、
シクロヘキサンジメタノ−ル等の脂環族グリコール、ビ
スフェノールA、ビスフェノールS等の芳香族グリコー
ル等が挙げられる。中でもこれらのグリコール成分のう
ちエチレングリコール、ブタンジオールが好ましい。な
お、これらのジカルボン酸成分、グリコ−ル成分は2種
以上を併用してもよい。
【0010】また、本発明の効果を阻害しない限りにお
いて、共重合ポリエステルにトリメリット酸、トリメシ
ン酸、トリメチロ−ルプロパン等の多官能化合物を共重
合してもよい。
【0011】本発明において、耐熱性、味特性の点で、
A層中にアンチモン化合物、ゲルマニウム化合物、チタ
ン化合物から任意に選択される金属化合物の金属元素量
が80ppm未満とすることが必要である。好ましくは
0.01ppm以上70ppm未満、特に好ましくは
0.1ppm以上60ppm未満である。好ましくは、
A層中に主としてゲルマニウム化合物が含有されている
と、製缶工程で乾燥、レトルト処理などの高温熱履歴を
受けた後の味特性が良好となるので好ましい。
【0012】また、B層中の該金属元素量が80ppm
以上1000ppm未満であることが、ポリエステルフ
ィルムを製膜する際の厚みムラを少なくする上で必要と
なる。好ましくはB層の該金属元素量が100ppm以
上800ppm未満、特に好ましくは100ppm以上
500ppm未満である。さらに、B層に主としてアン
チモン化合物を含有すると、副生成するジエチレングリ
コール量が低減でき耐熱性が良好となるので好ましい。
【0013】本発明のアンチモン化合物またはゲルマニ
ウム化合物またはチタン化合物をポリエステルに含有さ
せる方法は従来公知の任意の方法を採用することができ
特に限定されないが、通常ポリエステルの製造が完結す
る以前の任意の段階において、重合触媒としてアンチモ
ン化合物またはゲルマニウム化合物、チタン化合物を添
加することが好ましい。このような方法としては例え
ば、ゲルマニウム化合物を例にすると、ゲルマニウム化
合物粉体をそのまま添加する方法や、あるいは特公昭5
4−22234号公報に記載されているように、ポリエ
ステルの出発原料であるグリコ−ル成分中にゲルマニウ
ム化合物を溶解させて添加する方法等を挙げることがで
きる。ゲルマニウム化合物としては、例えば二酸化ゲル
マニウム、結晶水含有水酸化ゲルマニウム、あるいはゲ
ルマニウムテトラメトキシド、ゲルマニウムテトラエト
キシド、ゲルマニウムテトラブトキシド、ゲルマニウム
エチレングリコキシド等のゲルマニウムアルコキシド化
合物、ゲルマニウムフェノレ−ト、ゲルマニウムβ−ナ
フトレ−ト等のゲルマニウムフェノキシド化合物、リン
酸ゲルマニウム、亜リン酸ゲルマニウム等のリン含有ゲ
ルマニウム化合物、酢酸ゲルマニウム等を挙げることが
できる。中でも二酸化ゲルマニウムが好ましい。アンチ
モン化合物としては、特に限定されないが例えば、三酸
化アンチモンなどのアンチモン酸化物、酢酸アンチモン
などが挙げられる。チタン化合物としては、特に限定さ
れないがテトラエチルチタネート、テトラブチルチタネ
ートなどのアルキルチタネート化合物などが好ましく使
用される。
【0014】本発明におけるポリエステルは、好ましく
はジエチレングリコール成分量が0.01〜1.5重量
%、さらに好ましくは0.01〜1.0重量%、特に好
ましくは0.01〜0.8重量%であることが製缶工程
での熱処理、製缶後のレトルト処理などの多くの熱履歴
を受けても良好な耐衝撃性を維持する上で望ましい。こ
のことは、200℃以上での耐酸化分解性が向上するも
のと考えられ、さらに公知の酸化防止剤を0.0001
〜1重量%添加してもよい。
【0015】また、味特性を良好にする上で、フィルム
中のアセトアルデヒドの含有量を好ましくは30ppm
以下、さらに好ましくは25ppm以下、特に好ましく
は20ppm以下が望ましい。アセトアルデヒドの含有
量が30ppmを越えると味特性に劣る。フィルム中の
アセトアルデヒドの含有量を30pm以下とする方法は
特に限定されるものではないが、例えばポリエステルを
重縮反応等で製造する際の熱分解によって生じるアセト
アルデヒドを除去するため、ポリエステルを減圧下ある
いは不活性ガス雰囲気下において、ポリエステルの融点
以下の温度で熱処理する方法、好ましくはポリエステル
を減圧下あるいは不活性ガス雰囲気下において150℃
以上、融点以下の温度で固相重合する方法、ベント式押
出機を使用して溶融押出する方法、ポリマを溶融押出す
る際に押出温度を高融点ポリマ側の融点+30℃以内、
好ましくは融点+25℃以内で、短時間、好ましくは平
均滞留時間1時間以内で押出す方法等を挙げることがで
きる。
【0016】本発明におけるA層のポリエステルは、味
特性の点で融点が240℃以上であることが好ましく、
さらに好ましくは246℃以上、特に好ましくは250
℃以上である。ポリエステルとしてはポリエステルエチ
レンテレフタレート及び/またはエチレンイソフタレー
トを主たる構成成分とするポリエステルが好ましく、繰
り返し単位の80モル%以上がエチレンテレフタレート
及び/またはエチレンイソフタレートであるポリエステ
ル、さらに好ましくは85モル%以上であることが望ま
しい。
【0017】本発明のB層のポリエステルとしては、特
に限定されないが融点として160〜280℃であるこ
とが耐熱性、金属板との接着性を良好にする上で好まし
く、さらに好ましくは180〜260℃である。耐衝撃
性を向上させるために他の樹脂をブレンド、共重合して
もよい。中でも、ブタンジオール残基が全グリコール残
基に対して5〜60モル%含有されていると耐衝撃性が
良好となるので好ましい。
【0018】好ましくはA層の溶融比抵抗(rA)とB層
の溶融比抵抗(rB)の比rA/rB が2〜200であること
が厚みムラを良好にする上で望ましい。溶融比抵抗をコ
ントロールする方法としては、特に限定されないがアル
カリ金属化合物、アルカリ土類金属化合物、リン化合物
などの量を限定する公知の方法が併用できる。
【0019】また、本発明において特に耐衝撃性、味特
性を良好にするためには、好ましくはポリエステルの固
有粘度が0.5以上1.0以下、さらに好ましくは固有
粘度が0.6以上1.0以下、特に好ましくは固有粘度
が0.7以上1.0以下であると、ポリマ分子鎖の絡み
合い密度が高まるためと考えられるが耐衝撃性、味特性
をさらに向上させることができるので好ましい。
【0020】本発明のポリエステルの製造は、従来公知
の任意の方法を採用することができ、特に限定されるも
のではない。例えばポリエチレンテレフタレ−トにイソ
フタル酸成分を共重合し、ゲルマニウム化合物として二
酸化ゲルマニウムを添加する場合で説明する。テレフタ
ル酸成分、イソフタル酸成分とエチレングリコ−ルをエ
ステル交換またはエステル化反応せしめ、次いで二酸化
ゲルマニウム、リン化合物を添加し、引き続き高温、減
圧下で一定のジエチレングリコール含有量になるまで重
縮合反応せしめ、ゲルマニウム元素含有重合体を得る。
次いで得られた重合体をその融点以下の温度において減
圧下または不活性ガス雰囲気下で固相重合反応せしめ、
アセトアデルヒドの含有量を減少させ、所定の固有粘
度、カルボキシル末端基を得る方法等を挙げることがで
きる。
【0021】本発明のポリエステルを製造する際には、
従来公知の反応触媒、着色防止剤を使用することがで
き、反応触媒としては例えばアルカリ金属化合物、アル
カリ土類金属化合物、亜鉛化合物、鉛化合物、マンガン
化合物、コバルト化合物、アルミニウム化合物、アンチ
モン化合物、チタン化合物等、着色防止剤としては例え
ばリン化合物等挙げることができる。
【0022】本発明の二軸延伸フイルムの厚さは、金属
にラミネートした後の成形性、金属に対する皮膜性、耐
衝撃性、味特性の点で、5〜60μmであることが好ま
しく、さらに好ましくは10〜40μmである。積層厚
みとしては、A層の厚みを0.01〜5μmとすること
が味特性、成形性の点で好ましく、さらに好ましくは、
0.1〜3μm、特に好ましくは0.5〜2μmであ
る。B層の厚みとしては4〜60μmであることが好ま
しく、さらに好ましくは8〜30μmである。
【0023】A層の厚みとしては0.1μm以上25μ
m以下が好ましく、耐衝撃性の点でB層を改質した際
は、味特性、耐衝撃性を両立するうえで1μm以上15
μm以下が好ましく、より好ましくは2μm以上10μ
m以下である。
【0024】また、本発明のフイルムの取扱い性、加工
性を向上させるために、平均粒子径0.1〜10μmの
公知の内部粒子、無機粒子および/または有機粒子など
の外部粒子の中から任意に選定される粒子がA層及び/
またはB層に0.01〜10重量%含有されていること
が好ましく、さらには平均粒子径0.1〜5μmの内部
粒子、無機粒子および/または有機粒子が0.01〜3
重量%含有されていることが好ましい。内部粒子の析出
方法としては公知の技術を採用できるが、例えば特開昭
48−61556号公報、特開昭51−12860号公
報、特開昭53−41355号公報、特開昭54−90
397号公報などに記載の技術が挙げられる。さらに特
開昭55−20496号公報、特開昭59−20461
7号公報などの他の粒子との併用も行うことができる。
10μmを越える平均粒子径を有する粒子を使用すると
フィルムの欠陥が生じ易くなるので好ましくない。無機
粒子および/または有機粒子としては、例えば湿式およ
び乾式シリカ、コロイド状シリカ、酸化チタン、炭酸カ
ルシウム、リン酸カルシウム、硫酸バリウム、アルミ
ナ、マイカ、カオリン、クレ−等の無機粒子およびスチ
レン、シリコ−ン、アクリル酸類等を構成成分とする有
機粒子等を挙げることができる。なかでも湿式および乾
式コロイド状シリカ、アルミナ等の無機粒子およびスチ
レン、シリコーン、アクリル酸、メタクリル酸、ポリエ
ステル、ジビニルベンゼン等を構成成分とする有機粒子
等を挙げることができる。これらの内部粒子、無機粒子
および/または有機粒子は二種以上を併用してもよい。
【0025】粒子はA層、B層のいずれに添加しても良
いがB層の中心線平均粗さRaは好ましくは0.005
〜0.08μm、さらに好ましくは0.008〜0.0
6μmである。さらに、最大粗さRtとの比Rt/Ra
が5〜50、好ましくは8〜40であると高速製缶性が
向上する。また、A層の中心線平均粗さRaは好ましく
は0.001〜0.05μm、さらに好ましくは0.0
02〜0.04μmであると味特性が向上するので好ま
しい。
【0026】本発明における積層フィルムの製造方法と
しては、特に限定されないが例えば各ポリエステルを必
要に応じて乾燥した後、各々を公知の溶融積層用押出機
に供給し、スリット状のダイからシート状に押出し、静
電印加などの方式によりキャスティングドラムに密着さ
せ冷却固化し未延伸シートを得る。成形の度合いが大き
い用途ではこの未延伸フィルムを必要に応じてコロナ放
電処理などの表面処理を行った後、スリット、巻取りを
行いフィルムを得ても良い。一方、後述するテインーフ
リースチール(以下TFS)鋼板を使用し、成形の度合
いがやや低い用途では以下のように未延伸フィルムをさ
らに二軸延伸して得られるフィルムを使用することが耐
衝撃性の点で好ましい。二軸延伸フィルムを得る方法と
しては、上記のキャスティングドラムに密着させ冷却固
化して得た未延伸シートをフイルムの長手方向及び幅方
向に延伸することにより得る。延伸倍率は目的とするフ
イルムの配向度、強度、弾性率等に応じて任意に設定す
ることができるが、好ましくはフィルムの品質の点でテ
ンター方式によるものが好ましく、長手方向に延伸した
後、幅方向に延伸する逐次二軸延伸方式、長手方向、幅
方向をほぼ同時に延伸していく同時二軸延伸方式が望ま
しい。延伸倍率としてはそれぞれの方向に1.5〜4.
0倍、好ましくは1.8〜4.0倍である。長手方向、
幅方向の延伸倍率はどちらを大きくしてもよく、同一と
してもよい。また、延伸速度は1000%/分〜200
000%/分であることが望ましく、延伸温度はポリエ
ステルBのガラス転移温度以上、熱可塑性樹脂Aのガラ
ス転移温度+20℃以下であれば任意の温度とすること
ができるが、通常は80〜190℃が好ましい。更に二
軸延伸の後にフイルムの熱処理を行うが、この熱処理は
オ−ブン中、加熱されたロ−ル上等、従来公知の任意の
方法で行なうことができる。熱処理温度は120℃以上
245℃以下の任意の温度とすることができるが、好ま
しくは120〜240℃である。また熱処理時間は任意
とすることができるが、通常1〜60秒間行うのが好ま
しい。熱処理はフイルムをその長手方向および/または
幅方向に弛緩させつつおこなってもよい。さらに、再延
伸を各方向に対して1回以上行ってもよく、その後熱処
理を行っても良い。
【0027】本発明では150℃×30分での熱収縮率
が5%以下であることが好ましい。熱収縮率が5%以
下、好ましくは4%以下、さらに好ましくは3%以下で
あると金属との熱ラミネート性が優れるだけでなく、耐
衝撃性が向上する。
【0028】さらに、本発明のフィルムを製造するにあ
たり、必要により酸化防止剤、可塑剤、帯電防止剤、耐
候剤、末端封鎖剤等の添加剤も適宜使用することができ
る。特に、酸化防止剤の併用は製缶工程での熱履歴によ
るポリエステルBの劣化を防止し好ましい。その量とし
ては、全フィルム重量に対し0.001〜1重量%程度
が好ましい。
【0029】また、B層にコロナ放電処理などの表面処
理を施すことにより接着性を向上させることはさらに特
性を向上させる上で好ましい。その際、E値としては5
〜40、好ましくは10〜35である。
【0030】本発明の金属板とは特に限定されないが、
成形性の点で鉄やアルミニウムなどを素材とする金属板
が好ましい。さらに、鉄を素材とする金属板の場合、そ
の表面に接着性や耐腐食性を改良する無機酸化物被膜
層、例えばクロム酸処理、リン酸処理、クロム酸/リン
酸処理、電解クロム酸処理、クロメート処理、クロムク
ロメート処理などで代表される化成処理被覆層を設けて
もよい。特に金属クロム換算値でクロムとして6.5〜
150mg/m2 のクロム水和酸化物が好ましく、さら
に、展延性金属メッキ層、例えばニッケル、スズ、亜
鉛、アルミニウム、砲金、真ちゅうなどを設けてもよ
い。スズメッキの場合0.5〜15mg/m2、ニッケ
ルまたはアルミニウムの場合1.8〜20g/m2 のメ
ッキ量を有するものが好ましい。
【0031】本発明の金属ラミネート用フィルムは、絞
り成形やしごき成形によって製造されるツーピース金属
缶の内面被覆用に好適に使用することができる。また、
ツーピース缶の蓋部分、あるいはスリーピース缶の胴、
蓋、底の被覆用としても良好な金属接着性、成形性を有
するため好ましく使用することができる。
【0032】
【実施例】以下実施例によって本発明を詳細に説明す
る。なお特性は以下の方法により測定、評価した。
【0033】(1)ポリエステル中のジエチレングリコ
−ル成分の含有量 NMR(13C −NMRスペクトル)によって測定した。
【0034】(2)ポリエステル中の金属元素の含有量 蛍光X線測定によりポリエステル組成物中の元素の含有
量とピーク強度の検量線から定量した。
【0035】(3)ポリエステルの固有粘度 ポリエステルをオルソクロロフェノ−ルに溶解し、25
℃において測定した。
【0036】(4)ポリエステルの融点 ポリエステルを結晶化させ、示差走査熱量計(パ−キン
・エルマ−社製DSC−2型)により、10℃/min
の昇温速度で測定した。
【0037】(5)フイルム中のアセトアルデヒド含有
量 フイルムの微粉末を2g採取しイオン交換水と共に耐圧
容器に仕込み、120℃で60分間水抽出後、高感度ガ
スクロで定量した。
【0038】(6)粒子の平均粒径 フィルムから樹脂をプラズマ低温灰化処理法で除去し粒
子を露出させる。処理条件は樹脂は灰化するが粒子はダ
メージを受けない条件を選択する。これを走査型電子顕
微鏡で粒子数5000〜10000個を観察し、粒子画
像を画像処理装置により円相当径から求めた。
【0039】粒子が内部粒子の場合、ポリマ断面を切断
し厚さ0.1〜1μm程度の超薄切片を作成し、透過型
電子顕微鏡を用いて倍率5000〜20000程度で写
真を(10枚:25cm×25cm)撮影し、内部粒子
の平均分散径を円相当径より計算した。
【0040】(7)熱収縮率 幅10mm、長さ250〜300mmのフィルムサンプ
ルを200mm間隔にマーキングし、サンプル支持板に
一定張力下で固定し、万能投影機(日本光学製V16
A)を用いてマーキング間隔の原長を測定した。測定し
たサンプルに3gのクリップを用いて荷重をかけ、15
0℃に設定した熱風オーブン中で30分間回転させなが
ら処理した。処理したサンプルは、原長を測定した雰囲
気下に2時間放置後、原長測定法と同様にマーキング間
隔を測定して収縮率を求めた。
【0041】(8)溶融比抵抗 第1図で示した溶融比抵抗測定装置を用い、各層で使用
するポリエステルチップを窒素ガス雰囲気下280℃で
溶融貯留し、3kV電圧を印加した時の溶融比抵抗を測
定した。
【0042】(9)フィルムの表面粗さ(中心線平均粗
さRa、最大粗さRt) 小坂研究所製の高精度薄膜段差測定器ET−10を用い
て測定した。条件は次の通りであり、20回の測定の平
均値をもって値とした。
【0043】・触針先端半径:0.5μm ・触針荷重 :5mg ・測定長 :1mm ・カットオフ値:0.08mm なお、Ra、Rtの定義は、例えば、奈良次郎著「表面
粗さの測定・評価法」(総合技術センター、1983)
に示されているものである。
【0044】(10)面配向係数 ナトリウムD線(波長589nm)を光源として、アッ
ベ屈折計を用いて測定した。長手方向、幅方向、厚み方
向の屈折率(Nx,Ny,Nz)から得られる面配向係
数fn=(Nx+Ny)/2−Nzを計算して求めた。
【0045】(11)厚みムラ フィルムセンター長手方向2mについて厚みムラを電子
マイクロメーターにて測定し、最大値と最小値の差を求
め、計10m測定後の平均値を厚みムラR(μm)とし
た。
【0046】(12)成形性 50m/分でフィルムと140〜250℃に加熱された
TFS鋼板(厚さ0.3mm)をB層が接着面となるよ
うにラミネート、急冷した後、絞り成形機(成形比(最
大厚み/最小厚み)=1.5、及び2.0)で80〜1
00℃において成形可能温度領域で成形した缶を得た。
得られた缶内に1%の食塩水を入れて、食塩水中の電極
と金属缶に6vの電圧をかけて3秒後の電流値を読み取
り、10缶測定後の平均値を求めた。
【0047】A級:0.001mA未満 B級:0.001mA以上0.01mA未満 C級:0.01mA以上0.1mA未満 D級:0.1mA以上
【0048】(13)味特性 (a)ポリエステルA層が香料水溶液(d−リモネン3
0ppm 水溶液)に接するようにして(接触面積:5
00cm2 )35℃14日間放置した後、熱可塑性樹脂
Aのガラス転移温度+5℃で30分間窒素気流中で加熱
し追い出される成分を、ガスクロマトグラフィーにより
フイルム1gあたりのd−リモネンの吸着量を定量し味
特性を評価した。
【0049】(b)また、缶(直径6cm、高さ12c
m)に120℃×30分の加圧蒸気処理を行った後、香
料水溶液d−リモネン20ppm水溶液を350ml充
填し、35℃密封後1ヶ月放置し、その後開封して官能
検査によって、臭気の変化を以下の基準で評価した。
【0050】A級:臭気に全く変化が見られない。 B級:臭気にほとんど変化が見られない。 B級:臭気にやや変化が見られる。 C級:臭気に変化が大きく見られる。
【0051】実施例1 A層のポリエステルとして平均粒子径の異なるコロイダ
ルシリカ粒子を含有するエチレングリコールスラリーを
190℃で2時間熱処理した後、エステル化反応終了後
にスラリーを添加し、重縮合反応を行い該粒子を所定量
含有するイソフタル酸12.0モル%共重合ポリエチレ
ンテレフタレート(ゲルマニウム元素量40ppm、固
有粘度0.69、ジエチレングリコール0.80重量
%、融点229℃、カルボキシル末端基:42当量/ト
ン)のチップを製造した。B層のポリエステルとして平
均粒子径の異なるコロイダルシリカ粒子を含有するエチ
レングリコールスラリーを190℃で2時間熱処理した
後、エステル化反応終了後にスラリーを添加し、重縮合
反応を行い該粒子を所定量含有するイソフタル酸12.
0モル%共重合ポリエチレンテレフタレート(アンチモ
ン元素量300ppm、固有粘度0.68、ジエチレン
グリコール0.70重量%、融点229℃、カルボキシ
ル末端基:41当量/トン)のチップを製造した。各ポ
リエステルを170℃4時間真空乾燥して単軸押出機に
供給し、しかる後にフィードブロックにて2層(A層/
B層=1/4)に積層して通常の口金から吐出後、静電
印加(7kv)でB層がドラム面になるように鏡面冷却
ドラムにて冷却固化して未延伸フィルムを得た(ドラム
回転速度30m/分)。この未延伸フィルムを温度98
℃にて長手方向に3.0倍延伸し、温度115℃で幅方
向に3.0倍延伸した後、187℃にてリラックス5
%、5秒間熱処理した。得られたフィルム特性、缶特性
は表1に示した通りであり、良好な成形性、味特性を得
ることができた。
【0052】実施例2〜6 ポリエステルの製造、製膜方法、積層比、ポリエステル
の種類などを変更し実施例1と同様にして製膜し、フィ
ルムを得た。結果を表1〜2に示す。
【0053】実施例2は、平均粒子径0.3μmの乾式
シリカ粒子と内部粒子として、酸成分100部に対して
グリコール成分64部と酢酸カルシウム0.1部を触媒
として常法によりエステル交換反応を行い、酢酸リチウ
ム0.17部、トリメチルホスフェート0.15部、亜
リン酸0.02部、三酸化アンチモン0.03部を添加
し重縮合して得た内部粒子含有イソフタル酸12.0モ
ル%共重合ポリエチレンテレフタレートを無粒子のイソ
フタル酸12.0モル%共重合ポリエチレンテレフタレ
ートとブレンドすることによりポリエステルBを形成さ
せ、積層比をA層/B層=1/24、縦延伸温度を10
0℃、横延伸温度を115℃とした以外は実施例1と同
様にしてフィルムを得た。得られたフィルム特性、缶特
性は表1に示した通りであり、良好な成形性、味特性を
得ることができた。
【0054】実施例3は、B層のポリエステルとして平
均粒子径の異なるコロイダルシリカ粒子を含有するエチ
レングリコールスラリーを190℃で2時間熱処理した
後、テトラブチルチタネート0.1重量%を触媒として
エステル交換反応終了後にスラリーを添加し、重縮合反
応を行い該粒子を所定量含有する酸成分としてイソフタ
ル酸3.0モル%、グリコール成分としてブタンジオー
ル25モル%共重合ポリエチレンテレフタレート(チタ
ン元素量190ppm、固有粘度0.78、ジエチレン
グリコール0.50重量%、融点190℃、カルボキシ
ル末端基:41当量/トン)のチップを製造した。各ポ
リエステルを140℃6時間真空乾燥して単軸押出機に
供給し、しかる後にフィードブロックにて2層(A層/
B層=1/4)に積層して通常の口金から吐出後、静電
印加(7kv)でB層がドラム面になるように鏡面冷却
ドラムにて冷却固化して未延伸フィルムを得た。この未
延伸フィルムを温度95℃にて長手方向に3.1倍延伸
し、温度113℃で幅方向に3.1倍延伸した後、18
7℃にてリラックス5%、5秒間熱処理した。得られた
フィルム特性、缶特性は表1に示した通りであり、良好
な成形性、味特性を得ることができた。
【0055】実施例4では、実施例3のB層のTi元素
量を90ppmとしたところ、厚みムラがやや悪くな
り、成形性がやや低下した。
【0056】実施例5では、実施例1のA層のGe元素
量を75ppmとしたところ、厚みムラは良化したが、
味特性がやや低下した。
【0057】実施例6では、実施例1においてA層のポ
リエステルをポリエチレンテレフタレート、B層のポリ
エステルをイソフタル酸5モル%共重合ポリエチレンテ
レフタレートとし、縦延伸温度を103℃、延伸倍率を
縦、横共に3.3倍とした以外は実施例1と同様にして
フィルムを得た。得られたフィルムは特に味特性が特に
良好であった。
【0058】比較例1では、A層のポリエステルの金属
触媒を三酸化アンチモンとし、金属触媒元素含有量を2
00ppmとした以外は実施例1と同様にしてフィルム
を得た。得られたフィルムは味特性が大きく低下した。
【0059】比較例2では、A層、B層共に金属触媒を
三酸化アンチモンとし、アンチモン元素含有量を20p
pmとした以外は実施例1と同様にフィルムを得た。得
られたフィルムは厚みムラ、成形性が大きく低下した。
【0060】比較例3では、A層のポリエステルの金属
触媒を三酸化アンチモンとし、金属触媒元素含有量を2
00ppmとし、B層のポリエステルの金属触媒を三酸
化アンチモンとし、金属触媒元素含有量を20ppmと
したところ、得られたフィルムは味特性が大きく低下し
た。
【0061】
【表1】
【表2】
【表3】 なお、表中の略号は以下の通りである。
【0062】PET/I:イソフタル酸共重合ポリエチ
レンテレフタレート(数字は共重合モル%) P(E/B)/(T/I):イソフタル酸、ブタンジオ
ール共重合ポリエチレンテレフタレート DEG:ジエチレングリコール
【0063】
【発明の効果】本発明の金属板ラミネート用積層ポリエ
ステルフィルムは缶などに成形する際の成形性に優れて
いるだけでなく、味特性に優れた特性を有し、成形加工
によって製造される金属缶に好適に使用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ポリエステルの溶融時の比抵抗を測定する装置
の概念図である。
【符号の説明】
1:直流高電圧発生装置 2:電流計 3:電圧計 4:加熱体 5:測定用ポリエステル 6:電極 7:容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 67:00 B29L 9:00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A層の少なくとも片面にB層を積層して
    なるポリエステルフィルムにおいて、A層及びB層はそ
    れぞれアンチモン化合物、ゲルマニウム化合物、チタン
    化合物からなる群より選ばれた少なくとも1種類の金属
    化合物を含有し、A層中の該金属化合物の金属元素量が
    80ppm未満であり、B層中の該金属化合物の金属元
    素量が80ppm以上1000ppm未満であることを
    特徴とするラミネート用積層ポリエステルフィルム。
  2. 【請求項2】 A層に主としてゲルマニウム化合物を含
    有し、B層に主としてアンチモン化合物またはチタン化
    合物を含有することを特徴とする請求項1に記載のラミ
    ネート用積層ポリエステルフイルム。
  3. 【請求項3】 B層中にブタンジオール残基が全グリコ
    ール残基に対して5〜60モル%含有されていることを
    特徴とする請求項1または2に記載のラミネート用積層
    ポリエステルフイルム。
  4. 【請求項4】 A層の融点が240℃以上であることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のラミネート
    用積層ポリエステルフイルム。
JP23118595A 1995-09-08 1995-09-08 ラミネート用積層ポリエステルフイルム Pending JPH0970934A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6617006B1 (en) 2000-01-07 2003-09-09 Teijin Limited Biaxially oriented polyester film to be laminated on a metal plate and molded
JP2005343986A (ja) * 2004-06-02 2005-12-15 Toray Ind Inc プリントラミネート用ポリエステルフィルム
JP2006199016A (ja) * 2004-12-22 2006-08-03 Toyobo Co Ltd 金属板貼合せ用積層ポリエステルフィルム、ラミネート金属板及び金属容器
JP2006199916A (ja) * 2004-12-22 2006-08-03 Toyobo Co Ltd 金属板貼合せ用ポリエステルフィルム、ラミネート金属板及び金属容器

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US6617006B1 (en) 2000-01-07 2003-09-09 Teijin Limited Biaxially oriented polyester film to be laminated on a metal plate and molded
JP2005343986A (ja) * 2004-06-02 2005-12-15 Toray Ind Inc プリントラミネート用ポリエステルフィルム
JP2006199016A (ja) * 2004-12-22 2006-08-03 Toyobo Co Ltd 金属板貼合せ用積層ポリエステルフィルム、ラミネート金属板及び金属容器
JP2006199916A (ja) * 2004-12-22 2006-08-03 Toyobo Co Ltd 金属板貼合せ用ポリエステルフィルム、ラミネート金属板及び金属容器

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