JPH097122A - 磁気抵抗効果ヘッドおよびそれを用いた磁気記録再生ヘッド - Google Patents

磁気抵抗効果ヘッドおよびそれを用いた磁気記録再生ヘッド

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JPH097122A
JPH097122A JP7155866A JP15586695A JPH097122A JP H097122 A JPH097122 A JP H097122A JP 7155866 A JP7155866 A JP 7155866A JP 15586695 A JP15586695 A JP 15586695A JP H097122 A JPH097122 A JP H097122A
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magnetic
head
good conductor
track
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Yuichi Osawa
裕一 大沢
Hiroaki Yoda
博明 與田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 狭トラック化した際の再生フリンジを抑制
し、さらに記録再生ヘッドとする場合に記録ヘッド側の
ギャップの直線性を維持し得る磁気抵抗効果ヘッドを提
供する。 【構成】 磁気抵抗効果膜26に電流を供給する良導体
膜24は、その表面が信号検出領域に相当する磁気抵抗
効果膜26の下面と略同一平面となるように、磁気抵抗
効果膜26の下面側に接触配置されている。あるいは、
良導体膜24とバイアス磁界付与膜との積層膜を、バイ
アス磁界付与膜の表面が信号検出領域に相当する磁気抵
抗効果膜26の下面と略同一平面となるように、磁気抵
抗効果膜26の下側に配置する。そして、磁気抵抗効果
膜26の下面の信号検出領域の両端部外側にそれぞれ微
小な窪みが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク装置の再
生ヘッド等として用いられる磁気抵抗効果ヘッドとそれ
を用いた磁気記録再生ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録の高密度化に伴って、シ
ールドタイプの磁気抵抗効果(以下、MRと記す)ヘッ
ドからなる再生ヘッドと誘導型磁気ヘッドからなる記録
ヘッドとを組合せたハードディスク用磁気記録再生ヘッ
ドの開発が進められている。また、MR素子に関しては
スピン依存散乱による巨大磁気抵抗効果が発見され、例
えばスピンバルブ膜や人工格子膜を用いたMRヘッドを
再生ヘッドとして利用する試みがなされている。
【0003】上述したような磁気記録再生ヘッドにおい
ては、再生ヘッドに要求される平坦度やプロセス上の理
由から、通常再生ヘッド上に記録ヘッドを積層した構造
が採用されている。この際、再生ヘッドに電流を供給す
るリードは約 100〜 300nm程度の厚さの良導体膜で構成
される。また、S/N比の観点から再生ヘッドのトラッ
ク幅を記録ヘッドのトラック幅よりも狭くした構造が一
般的に用いられている。なお、再生トラック幅はリード
間隔で規定される構造が一般的である。
【0004】図18は、従来のシールド型MRヘッドを
用いた磁気記録再生ヘッドの構造を示す図である。同図
を参照して、従来のヘッド製造プロセスについて述べ
る。まず、下側シールド層1となる厚さ 1.5μm 程度の
CoZrNb合金膜を基板(図示せず)上にスパッタ成膜し、
シールド形状にイオンエッチングでパターニングする。
次いで、下側再生ギャップ2となるα- Al2 O 3 膜を 1
50nm程度の厚さで成膜する。次に、MR効果を示す単層
膜もしくは積層膜(MR膜)3を約40nm程度の膜厚で形
成し、ストライプ形状にパターニングする。
【0005】このストライプ形状のMR膜3上に、リー
ド4となるCu膜等を 100nm程度成膜した後、レジストを
リード形状に塗布して比較的高温でベークし、さらにイ
オンビームを基板に対して斜めに入射させることによっ
て、リードパターニングを行う。リード4の端部には、
上側シールド層との絶縁を確保するためにテーパーが形
成され、リード膜厚がなだらかに減少するようにされて
いる。テーパーが形成された一対のリード4間に相当す
る部分が再生トラック(TR )、換言すれば信号検出領
域となる。
【0006】次に、上側再生ギャップ5となるα- Al2
O 3 膜を 150nm程度の厚さで成膜し、リフトオフにより
パターニングする。次いで、上側シールド層を兼ねる下
側記録磁極層6としてCoZrNb合金膜を 3μm 程度の膜厚
で成膜し、イオンエッチングにてパターニングする。さ
らに、記録ギャップ7となるα- Al2 O 3 膜を 200nm程
度の厚さで成膜し、図示しないコイルの形成およびコイ
ルの絶縁を行った後、上側記録磁極層8としてCoZrNb合
金膜を 4μm 程度の膜厚で成膜してパターニングする。
この場合、上側記録磁極層8の記録ギャップ7を介して
下側記録磁極層6と対向する部分が記録トラック
(TW )となる。以上のようなプロセスを経ることによ
って、録再分離型の磁気記録再生ヘッドが作製される。
【0007】ここで、磁気記録再生ヘッドの高記録密度
化は、狭トラック化と再生ヘッド側の狭ギャップ化によ
って達成されるが、図18に示した従来のヘッド構造お
よびヘッド製造プロセスでは種々の問題が生じている。
例えば、狭トラック化については以下に示すような問題
が生じている。すなわち、上述したように従来の磁気記
録再生ヘッドにおいては、一般にリード4の間隔で再生
トラックTR を規定し、再生トラック幅に対して記録ト
ラックTW の幅を大きくしている。この場合、リード4
による約 100nm程度の凹凸は、そのまま上側再生ギャッ
プ5、上側シールド層兼下側記録磁極層6へと転写さ
れ、記録トラックTW のエッジ近傍に約100nm程度の凹
凸をもたらすことになる。
【0008】上記したトラックエッジ近傍に発生する大
きな凹凸は、高記録密度化を目指した場合、トラック記
録密度が高くなりトラック幅が狭くなるにつれて、記録
フリンジが問題となってくる。すなわち、トラック幅が
約 1〜 2μm となると、記録トラック幅におけるトラッ
クエッジの凹凸部分が占める割合が大きくなり、その結
果として記録された媒体磁化パターンにも歪んだ領域が
増加し、十分な再生出力が得られなくなる。また、再生
トラックを狭トラック化した場合、トラック部分のMR
膜3のみならず、リード4と重なった部分のMR膜3も
媒体の情報を読んでしまうことでオフトラック特性が劣
化し、再生フリンジの影響も大きく現れてくる。
【0009】一方、狭ギャップ化にあたって、図18に
示したような構造では上側シールド層とリード4との絶
縁を確保するために、リード4端部のテーパーが重要と
なる。リード4端部のテーパーをなだらかとするために
は、例えばイオンエッチングでリード形成する場合、レ
ジストへのテーパー付与のために高温でのレジストベー
クが必要になったり、またMR膜3が積層膜の場合には
オーバーエッチングの余裕が少ない等の理由からエッチ
ングの厳密な制御が必要となる。しかし、高温でのレジ
ストベークにより積層膜に界面拡散を発生させて抵抗変
化率が減少したり、またイオンエッチング後のレジスト
除去に関しては、レジストの高温ベークに伴うレジスト
のアルカリ薬液による除去によって、積層膜例えばスピ
ンバルブ膜に腐食を発生させたり、さらにエッチング装
置のばらつきによって、リード4の形成プロセスでの歩
留りが低下するというような問題が生じる。すなわち、
製造プロセスが困難になることで、製造歩留りが低下し
てしまう。
【0010】また、巨大磁気抵抗効果を示す積層膜のう
ち、スピンバルブ膜においては結晶配向性等の理由か
ら、スピンバルブ膜の上側にFeMn等の反強磁性膜を形成
することが一般的である。この場合、反強磁性膜並びに
それと交換結合するスピンバルブ膜中の磁性膜およびCu
等の非磁性膜までが磁気的に不感応となるので、上側ギ
ャップとして作用する。さらにスピンバルブ膜上に導電
性保護膜を形成する場合、それまで含んでギャップとし
て作用するため、本来の上側ギャップとしての絶縁膜
は、設計したギャップ長と他のギャップとして作用する
部分の厚さの差しか形成できない。従って、テーパー部
分に形成し得る絶縁膜の厚さはさらに小さくなってしま
い、その結果として絶縁歩留りがより一層低下してしま
う。
【0011】一方、リードの配置に関しては、図18に
示したようなMR膜上に配置される構造の他に、特開平
3-283477号公報や特開平4-161874号公報に記載されてい
るようにMR膜の下側に配置したり、また特開平6-2670
30号公報に記載されているようにMR膜の上下に配置す
ることが提案されている。これらの構造において、MR
膜はいずれの場合も平坦な下地上に形成されるが、MR
膜の上下両側にリードを形成した場合、リード部分の凹
凸が上側シールド層に転写され、先に述べたMR膜の上
側にリードを形成した場合と同様に、狭トラック化や狭
ギャップ化の際に種々の問題が生じてしまう。さらに、
スピンバルブ膜の場合、磁化固着用のFeMn等の反強磁性
膜は上述した通り、スピンバルブ膜の上側に形成した方
が良好な特性が得られるが、MR膜の上側にリードを形
成した場合、反強磁性膜と磁性膜との界面をセンス電流
が通過するため、電界や熱等の影響で界面部分の磁化固
着の信頼性が低下する。このような点を含めて、MR膜
の上下で比較した場合、リードはMR膜の下側に接触す
るほうが有利である。
【0012】しかしながら、上述した従来のMR膜の下
側にリードを配置したヘッド構造でも、以下に示すよう
な問題が生じている。すなわち、特開平4-161874号公報
には、一対のリードおよびリード間に配置される絶縁層
とMR膜との接触面を平面としたMRヘッドが記載され
ている。また、特開平3-283477号公報にも、同様にリー
ド上に平面状のMR膜を基板と平行に形成したMRヘッ
ドが記載されている。ここで、MR膜の下側にリードを
形成した構造によれば、記録ヘッドのフリンジング等を
抑制することが可能であるものの、高密度記録になって
再生トラック幅を 1〜 2μm 程度と狭くすると、リード
と積層されている部分のMR膜も媒体信号を読んでしま
い、再生フリンジの影響が残ってしまう。さらに、上記
公報に記載されているヘッド構造では、リードとその間
の絶縁層を平坦化するために、エッチバックを使用した
り、またバイアススパッタとエッチバックを組合せて使
用しており、製造方法としてはかなり厳密なプロセス管
理が要求される。これによって、製造歩留りの低下が予
想される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のMRヘッドにおいて、例えば狭トラック化することで
高密度記録への対応を図ろうとした場合に、リードがM
R膜の上側に配置されたヘッド構造では、リード部分の
凹凸が記録トラックのエッジ近傍に同程度の凹凸をもた
らし、この記録ギャップのうねりが記録フリンジを発生
させたり、またリードと重なった部分のMR膜からの信
号が再生出力に重なり、再生フリンジを発生させるとい
うような問題が生じている。また、狭ギャップ化する場
合においては、リードと上側シールド層間でのショート
を招いていた。この問題は特にスピンバルブ膜等の積層
膜からなるMR膜を適用する場合に顕著となる。
【0014】一方、従来のリードがMR膜の下側に配置
されたヘッド構造では、記録フリンジ等を抑制すること
は可能であるものの、リードと積層されている部分のM
R膜による媒体信号の読込みを抑制することはできず、
再生フリンジを低減することはできない。また、製造プ
ロセス自体に厳密なプロセス管理を要求されるため、製
造歩留りが低下しやすいという問題を有している。
【0015】本発明は、このような課題に対処するため
になされたもので、高密度記録への対応を図るために、
狭ギャップ化した際の再生フリンジを抑制すると共に、
製造プロセスの安定化を図った磁気抵抗効果ヘッド、ま
た記録再生ヘッドとする場合に記録ヘッド側のギャップ
の直線性を維持し、記録フリンジを抑制することを可能
にした磁気抵抗効果ヘッドを提供することを目的として
おり、さらには高記録密度に対応させると共に、記録・
再生特性の向上を図った磁気記録再生ヘッドを提供する
ことを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気抵抗効果ヘ
ッドは、請求項1に記載したように、実質的に同一平面
内に形成された信号磁界を検出する磁性膜の上面および
下面の少なくとも一方に、信号検出領域のトラック幅方
向両端部でそれぞれ突起、窪みおよび段差のいずれかが
設けられていることを特徴としている。
【0017】本発明の磁気抵抗効果ヘッドは、特に請求
項2に記載したように、前記磁性膜のトラック幅方向両
端部の下方で、前記磁性膜に電流を供給する一対の良導
体膜および前記一対の良導体膜と前記磁性膜にバイアス
磁界を付与する一対のバイアス磁界付与膜との積層膜の
いずれか一方が、少なくとも表面に絶縁膜が形成された
凹部内に形成されていることを特徴としている。また、
上記構成の磁気抵抗効果ヘッドにおいて、請求項3に記
載したように、前記良導体膜または積層膜の信号検出領
域側端部と対向する前記磁性膜の下面側に、前記突起、
窪みおよび段差のいずれかが設けられていることを特徴
としている。
【0018】本発明の磁気抵抗効果ヘッドは、さらに請
求項4に記載したように、前記突起、窪みまたは段差の
高さが 1〜10nmであること、請求項5に記載したよう
に、前記磁性膜上に非磁性導電膜および磁性膜が積層さ
れてなるスピンバルブ膜を磁気抵抗効果膜として有する
ことを特徴としている。
【0019】本発明の磁気記録再生ヘッドは、請求項6
に記載したように、上記した本発明の磁気抵抗効果ヘッ
ドからなる再生ヘッドと、前記磁気抵抗効果ヘッドの磁
気シールドを兼ねる下側磁極層と、前記下側磁極層上に
磁気ギャップを介して配置された上側磁極層とを有する
誘導型磁気ヘッドからなる記録ヘッドとを具備すること
を特徴としている。
【0020】
【作用】請求項1記載の磁気抵抗効果ヘッドにおいて
は、実質的に同一平面内に形成された磁性膜の上面およ
び下面の少なくとも一方に、信号検出領域のトラック幅
方向両端部でそれぞれ突起、窪みおよび段差のいずれか
が設けられているため、信号検出領域外の磁性膜により
読込まれた信号が信号検出領域に伝達されることを抑制
することができる。すなわち、例えば図14に示すよう
に、MR膜11の良導体膜12によるリード間隔で規定
される信号検出領域Bから外れた領域A、C、言い換え
るとMR膜11の良導体膜12と重なりあう部分に、隣
接トラックからの信号磁界HSIG が入っても、MR膜1
1の信号検出領域Bのトラック幅方向両端部にそれぞれ
設けられた微小な窪み13、あるいは微小な突起や段差
により磁化の不連続が起こり、磁化回転はそこで抑制さ
れるため、信号検出領域Bに信号が伝達されることを抑
制することができる。よって、狭トラック化した場合に
おいても良好なオフトラック特性が得られ、再生フリン
ジの発生が防止できる。一方、図15に示すように、M
R膜11と良導体膜12およびその間の絶縁膜14との
界面が完全に平坦であると、MR膜11の信号検出領域
Bから外れた領域A、Cに隣接トラックからの磁界H
SIG が入ると、その部分のMR膜11の磁化回転が信号
検出領域11aの方向にそのまま伝達され、信号として
検出されてしまう。なお、図14および図15において
は、MR膜11としてスピンバルブ膜を示しており、符
号15は信号磁界により磁化方向が変化する磁性膜、1
6は非磁性導電膜、17は反強磁性膜18により磁化が
固着された磁性膜である。
【0021】ここで、上述した微小な突起、窪みおよび
段差の高さは 1〜10nmとすることが好ましい。微小な突
起、窪みおよび段差の大きさが 1nm未満では信号磁界の
伝達抑制効果が十分に得られないおそれがあり、また10
nmを超えると逆にバルクハウゼンノイズが発生する可能
性がある。
【0022】請求項2記載の磁気抵抗効果ヘッドにおい
ては、信号磁界を検出する磁性膜に電流を供給する良導
体膜、もしくは良導体膜とバイアス磁界付与膜との積層
膜を、磁性膜の下方に設けた絶縁膜の凹部内に形成して
いるため、リードとなる良導体膜による凹凸はその上部
の各膜に反映されることはない。従って、磁気抵抗効果
ヘッドの上部に記録ヘッドを形成するような場合に、記
録ギャップを直線的に形成することができる。さらに、
良導体膜が信号磁界を検出する磁性膜の下側に存在する
ため、プロセス中の腐食保護やオーバーミリング防止用
の導電性保護膜を磁性膜上に形成する必要がなくなり、
センス電流の分流による抵抗変化率の減少を防止するこ
とができる。
【0023】また、信号磁界を検出する磁性膜の下方に
良導体膜もしくは良導体膜とバイアス磁界付与膜との積
層膜を配置しているため、良導体膜のエッジ部分での絶
縁不良は基本的に発生しない。従って、良導体膜を垂直
もしくは垂直に近いテーパーでパターニングすることが
できる。その結果、磁性膜と良導体膜との積層部分にお
いて、信号検出領域の幅(トラック幅)ぎりぎりまでセ
ンス電流は良導体膜を流れるので、実効的なトラック幅
をより厳密に制御することができる。さらに、良導体膜
のトラック幅エッジでの電流集中により発生する部分的
な発熱も回避することができ、信頼性の向上を図ること
が可能となる。
【0024】さらに、良導体膜もしくは良導体膜とバイ
アス磁界付与膜との積層膜を、少なくとも表面に絶縁膜
が形成された凹部内に例えば埋め込み形成することで、
良導体膜下部の絶縁膜により絶縁状態が支配される。こ
の絶縁膜は、平坦な部分に形成することができるため、
テーパー部分に形成する場合に比べて膜質が良好とな
り、信頼性が高い電気絶縁性が得られる。従って、高信
頼性の下で狭ギャップ化することが可能となる。
【0025】請求項3記載の磁気抵抗効果ヘッドにおい
ては、信号磁界を検出する磁性膜の下方に良導体膜また
は良導体膜とバイアス磁界付与膜との積層膜を配置した
上で、良導体膜または積層膜の信号検出領域側端部と対
向する磁性膜の下面側に、突起、窪みおよび段差のいず
れかを設けている。このような構成とすることによっ
て、上述したオフトラック特性を向上させる突起、窪み
および段差を容易に形成することが可能となる。従っ
て、磁気抵抗効果ヘッドの上部に記録ヘッドを形成する
場合においても、記録ギャップをおおよそ直線的に形成
することができる。さらに、良導体膜を信号磁界を検出
する磁性膜の下側のみに配置することによって、上下両
側に良導体膜を配置したヘッド構造に比べて、特に以下
に示すようなさらなる利点を示す。すなわち、従来のM
R膜の上側にリードを形成する場合のように、リードの
凹凸が上側再生ギャップや上側シールド層に反映される
ことがない。さらに、例えばMR膜としてスピンバルブ
膜を使用する場合、図16に示すように、スピンバルブ
膜(MR膜)11とリードとなる良導体膜12とが積層
されている部分(領域A、C)では、電気伝導度の違い
により良導体膜12に選択的に電流(I1 、I3 )が流
れる。また、トラック幅に相当する部分(領域B)で
は、スピンバルブ膜11中央の非磁性導電膜16を中心
に電流(I2 )が流れると考えられる。その結果、スピ
ンバルブ膜11上の反強磁性膜18とこれにより磁化固
着された強磁性膜17に印加される電流磁界は、トラッ
ク幅部分(領域B)とリード・スピンバルブ積層部分
(領域A、C)とで同一方向(HI2とHI1、HI3)にな
る。従って、センス電流の向きを選ぶことによって、電
流磁界を反強磁性膜18の磁化固着方向と同一にすれ
ば、反強磁性膜18の磁化方向の安定性が増し、その結
果として素子の信頼性が向上する。なお、図16におい
て、19はバイアス磁界付与膜である。一方、リードが
MR膜の上下両面に形成されている場合、電流磁界の効
果は上下のリードに流れる電流が同一方向であるため
に、互いに打ち消しあって発生しない。また、製造工程
が長くなりコストの上昇を招いてしまう。
【0026】また、MR膜として異方性磁気抵抗効果膜
を用いた場合について、図17を参照して説明する。例
えば、電流分流による横バイアス印加方式(シャントバ
イアス方式)を採用したヘッド構造において、MR膜1
1の下側のみにリードとなる良導体膜12を形成すれ
ば、MR膜11としての異方性磁気抵抗効果膜に印加さ
れる電流磁界はリード・MR膜積層部分(領域A、C)
とトラック幅部分(領域B)とで同一方向(HI1、HI3
とHI2)とすることができる。その結果、MR膜11の
磁区の安定化が図られる。一方、リードがMR膜の上下
両面に形成された場合、電流磁界の効果は上下のリード
に流れる電流が同一方向であるために、打ち消しあって
発生しない。また、製造工程が長くなりコストの上昇を
招いてしまう。以上の理由から、MR膜の下側のみにリ
ードとなる良導体膜を配置した構造が望ましいことが分
かる。なお、図17中20はMR膜11に電流分流によ
る横バイアス磁界を付与するためのシャント膜である。
【0027】本発明の磁気記録再生ヘッドは、上述した
ような本発明の磁気抵抗効果ヘッドからなる再生ヘッド
上に、誘導型磁気ヘッドからなる記録ヘッドを設けてい
るため、狭トラック化および狭ギャップ化した場合にお
いても、記録ヘッドのギャップの直線性が確保されると
共に、前述したように良好なオフトラック特性が得られ
る。従って、磁気記録の高密度化に対応し得る記録・再
生特性を得ることが可能となる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0029】実施例1 図1は、実施例1による磁気抵抗効果ヘッドの構造を媒
体対向面から見た断面図である。同図において、21は
図示を省略したAl2 O 3 ・TiC 混合基板(以下、アルチ
ック基板と記す)上に、下地膜として形成された厚さ10
μm 程度のAl2O3 膜である。この下地膜21上には、Ni
Fe合金やCoZrNb合金等の軟磁性材料からなる厚さ 2μm
程度の下側シールド層22が形成されている。下側シー
ルド層22上には、下側磁気ギャップとして機能すると
共に、リード形成用の凹部形成膜となるAl2 O 3 等から
なる厚さ 150nm程度の絶縁膜23が形成されている。
【0030】上記絶縁膜23には、信号検出領域すなわ
ち再生トラックTR を構成する部分の両側にそれぞれ深
さ 100nm程度の凹部23aが設けられており、これら凹
部23b内にはリードとして、Cu等からなる良導体膜2
4がそれぞれ埋め込み形成されている。各良導体膜24
の再生トラックTR 側の端部には、高さ 3nm程度の微小
凸部25がそれぞれ設けられている。これら微小凸部2
5を除いて、良導体膜24の上面はMR膜形成面として
絶縁膜23の再生トラックTR を構成する部分を含めて
平坦化されている。ここで、ギャップ長は再生トラック
R 部分に相当する絶縁膜23の厚さである 150nmとな
り、また下側シールド層22と良導体膜24との間の絶
縁は、凹部23aの下方に位置する厚さ50nmの絶縁膜2
3によって行われる。
【0031】平坦化された良導体膜24および絶縁膜2
3上には、一対のリードにそれぞれ接するように、MR
膜26が形成されている。言い換えるとMR膜26は、
一対のリード(良導体膜24)の形成間隔により規定さ
れる再生トラックTR 部分の下面が良導体膜24の表面
と略同一平面となるように形成されている。そして、M
R膜26の下面には、その再生トラックTR の両端部外
側に良導体膜24の微小凸部25により形成された微小
な窪みがそれぞれ設けられている。
【0032】上記MR膜26としては、例えば電流の方
向と磁性層の磁化モーメントの成す角度に依存して電気
抵抗が変化するNi80Fe20等からなる異方性磁気抵抗効果
膜、磁性膜と非磁性導電膜との積層構造を有し、各磁性
層の磁化の成す角度に依存して電気抵抗が変化するCo90
Fe10/Cu/Co90Fe10積層膜等からなるスピンバルブ膜、
あるいは巨大磁気抵抗効果を示す人工格子膜が例示され
る。MR膜26としてのスピンバルブ膜は、例えば図2
に記すように、信号磁界により磁化方向が変化するCo90
Fe10膜等の磁性膜27と、FeMn膜等の反強磁性膜29に
より磁化固着されたCo90Fe10膜等の磁性膜28とが、Cu
膜等の非磁性導電膜30を介して積層された構造を有し
ている。図中31はCoZrNb膜等の軟磁性膜であり、32
はTi膜等の保護膜である。なお、本発明における信号磁
界を検出する磁性膜は、図1のMR膜26としての異方
性磁気抵抗効果膜や、図2でのスピンバルブ膜中の信号
磁界により磁化方向が変化する磁性膜27等である。
【0033】また、MR膜26としてスピンバルブ膜を
用いる場合、図2に示したように、スピンバルブ膜を構
成する各膜の厚さは一般に非常に薄いために、スピンバ
ルブ膜下側の突起、窪み、段差を上側の磁性膜まで転写
することができる。従って、上側の磁性膜28を信号磁
界を検出する磁性膜とする場合においても、その磁性膜
に容易に微小な突起、窪みまたは段差を形成することが
できる。
【0034】MR膜26上には、上側磁気ギャップとし
て機能するAl2 O 3 等からなる絶縁膜33が形成されて
おり、さらにその上には下側シールド層22と同様な軟
磁性材料からなる上側シールド層34が形成されてい
る。これらにより、再生ヘッドとして機能するシールド
型MRヘッド35が構成されている。
【0035】上述したシールド型MRヘッド35は、例
えば以下のようにして作製される。この実施例1のヘッ
ド製造プロセスを図3を参照して説明する。
【0036】まず、アルチック基板(図示せず)上に厚
さ10μm 程度のAl2 O 3 膜を下地膜21として形成す
る。この上にスパッタ法を用いて、CoZrNb合金等からな
る下側シールド層22を厚さ 2μm 程度に形成する。次
に、下側磁気ギャップとして機能すると共に、リード形
成用の凹部形成膜となるAl2 O 3 等からなる絶縁膜23
を厚さ 150nm程度に積層する(図3(a))。
【0037】次いで、再生トラックTR の構成部および
リード形状に応じて、レジスト36を形成する。レジス
ト36は逆テーパー形状に形成することが望ましい。レ
ジスト36をマスクとして、Arイオンによるイオンミリ
ングにより絶縁膜23を 100nm程度エッチングし、凹部
23aを形成する(図3(b))。次いで、レジスト3
6はそのままとし、レジスト36上を含めて絶縁膜23
上に厚さ 100nm程度のCu膜等からなる良導体膜24を成
膜する(図3(c))。この成膜によって、良導体膜2
4は凹部23a内に埋め込まれる。
【0038】次に、イオンミリングにおけるイオン入射
角度を約80度に設定し、レジスト36の側面に付着した
良導体膜24を選択的にエッチングする(図1
(d))。この程度にイオンビームの入射角度を浅くす
れば、凹部23a内に形成された良導体膜24のエッチ
ングはほとんど行われない。そして、オーバーエッチ気
味にサイドエッチした後にレジスト36を剥離すること
によって、平坦なMR膜形成面が得られると共に、良導
体膜24のそれぞれ再生トラック側の端部に約 3nm程度
の微小凸部25が形成される(図1(e))。上記した
イオンビームの入射角度を浅く設定したイオンミリング
によれば、微小凸部25を再現性よく形成することがで
きる。
【0039】この後、MR膜26を成膜することによっ
て、良導体膜24の微小凸部25により形成された微小
な窪みを再生トラックTR 両端部に有するMR膜26が
得られる。このMR膜26をパターニングし、さらに上
側磁気ギャップとして機能するAl2 O 3 等からなる絶縁
膜33、およびCoZrNb合金等からなる上側シールド層3
4を順に形成することによって、図1に示したシールド
型MRヘッド35が得られる。なお、MR膜26の形成
前に、事前にスパッタエッチング等のイオンクリーニン
グを行うことは有効である。
【0040】なお、上記実施例においては、良導体膜2
4を埋め込む凹部23aの形成をイオンミリングにより
行ったが、リアクティブイオンエッチング(RIE)、
ケミカルドライエッチング(CDE)、あるいはRIE
とCDEの組合せ等により実施することもできる。
【0041】上述したようなシールド型MRヘッド35
からなる再生ヘッドは、例えば図4に示すように、その
上部に誘導型磁気ヘッド37からなる記録ヘッドが形成
されて、磁気記録再生ヘッド38として使用される。
【0042】すなわち、シールド型MRヘッド35の上
側シールド層34は、誘導型磁気ヘッド37の下側磁極
層を兼ねるものであり、上面が平坦な下側磁極層を兼ね
る上側シールド層34上には、Al2 O 3 等の絶縁膜39
からなる記録磁気ギャップを介して、上側磁極層40が
形成されている。上側磁極層40およびそれと対向する
絶縁膜39は、平坦な下地上に形成されているため、誘
導型磁気ヘッド37の記録磁気ギャップは直線性が維持
されている。
【0043】上述した実施例1のシールド型MRヘッド
35においては、MR膜26に電流を供給する良導体膜
24を絶縁膜23に形成した凹部23a内に埋め込み形
成すると共に上部を平坦化し、この平坦化された良導体
膜24および絶縁膜23上にMR膜26を形成している
ため、MR膜26より上部の各膜はそれぞれ平坦な下地
上に形成することができる。従って、図4に示したよう
に、シールド型MRヘッド35からなる再生ヘッドの上
部に誘導型磁気ヘッド37からなる記録ヘッドを形成し
た場合においても、記録ヘッドの磁気ギャップの直線性
を維持することができる。これによって、高密度記録へ
の対応を図るために狭トラック化した場合においても、
記録フリンジ等の発生を抑制することが可能となる。さ
らに、良導体膜24がMR膜26の下側に存在するた
め、プロセス中の腐食保護やオーバーミリング防止用の
導電性保護膜をMR膜26上に形成する必要がなくな
り、センス電流の分流による抵抗変化率の減少を防止す
ることができる。
【0044】このように、狭トラック化への対応を図っ
た上で、MR膜26の再生トラックTR の両端部外側に
良導体膜24の微小凸部25により形成された微小な窪
みをそれぞれ設けているため、再生トラックTR より外
側のMR膜26(オフトラック部分)に隣接トラックか
らの信号磁界が入っても、この信号磁界が再生トラック
R に伝達されることを抑制することができる。従っ
て、狭トラック化した場合においても、良好なオフトラ
ック特性が得られ、再生フリンジの発生が防止できる。
なお、良導体膜24の微小凸部25は、凹部23aの形
状や良導体膜24の成膜方法、またミリング角度等の条
件によっては微小凹部となることもある。このような微
小凹部の場合には、この微小凹部内に充填されたMR膜
26の形成材料が微小な突起として機能する。このよう
な構成においても良好なオフトラック特性が得られる。
これら微小な突起や窪みの大きさは 1〜10nm程度とする
ことが好ましい。微小な突起や窪みの大きさが 1nm未満
では信号磁界の伝達抑制効果が十分に得られないおそれ
があり、また10nmを超えると逆にバルクハウゼンノイズ
が発生する可能性がある。微小な突起や窪みの大きさは
1〜 5nmの範囲とすることがさらに好ましい。
【0045】さらに、良導体膜24は絶縁膜23に形成
した凹部23a内に埋め込み形成されているため、良導
体膜24のエッジ部分での絶縁不良は基本的に発生しな
い。従って、良導体膜24を垂直もしくは垂直に近い角
度でパターニングすることができる。その結果、MR膜
26と良導体膜24との積層部分において、再生トラッ
クTR の幅ぎりぎりまでセンス電流は良導体膜24を流
れると共に、テーパー部によりリードの抵抗が除々に高
くなることがなく、部分的な発熱が回避されるために、
実効的なトラック幅をより厳密に制御することができ、
さらに信頼性の向上を図ることが可能となる。
【0046】また、良導体膜24と下側シールド層22
とは、絶縁膜23により絶縁されており、この絶縁膜2
3は下側シールド層22上の平坦な部分に形成すること
ができるため、テーパー部を有する従来の絶縁膜に比べ
て膜質が良好となり、信頼性の高い電気絶縁性が得られ
る。従って、高信頼性の下で狭ギャップ化することが可
能となる。さらに、良導体膜24の平坦化プロセス、す
なわちレジスト36を残した状態で良導体膜24を形成
し、イオンビームを斜め入射してレジスト36側面の良
導体膜24をエッチングする方法は、従来のエッチバッ
ク等に比べてプロセス管理が容易であると共に、微小凸
部25を再現性よく形成することができるため、微小凸
部25を除いて平坦なMR膜26形成面を高歩留りで得
ることが可能となる。またさらに、平坦な下側シールド
層22上においては、絶縁膜23をバイアススパッタや
イオンビームスパッタ等で形成することで、絶縁膜23
を例えば厚さ 110nm程度のAl2 O 3 膜とし、深さ90nm程
度の凹部23aをミリングにより形成することによって
も絶縁が確保でき、これによってギャップ長が 110nm程
度のMRヘッドを作製することも可能となる。
【0047】さらに、MR膜26としてスピンバルブ膜
を適用する場合、結晶配向性の点から磁性膜28上にFe
Mn等の反強磁性膜29を形成することが望ましい。この
場合、スピンバルブ膜の上層側から反強磁性膜29、そ
れと交換結合する磁性膜28、非磁性導電膜30までが
磁気的に不感応であるため、上側磁気ギャップとして作
用するが、MR膜26の上面は平坦であるため、薄い絶
縁膜33を高信頼性の下で形成することができる。ま
た、作製プロセスによっては、絶縁膜23の表面より良
導体膜24の表面の方が表面粗さが大きくなることがあ
る。この場合、オフトラック部分に相当するスピンバル
ブ膜の磁化回転する磁性膜27と磁化固着された磁性膜
28とがある程度交換結合し、磁性膜27の磁化が信号
磁界に対して動きにくくなり、また磁性膜27の保磁力
も大きくなって外部磁界に対して動きにくくなる結果、
オフトラック部分では信号磁界に反応しにくくなり、オ
フトラック特性がさらに良好となる。
【0048】実施例2 図5を参照して実施例2のシールド型MRヘッドについ
て説明する。この実施例2のシールド型MRヘッドは、
MR膜26にバイアス磁界を付与するためのバイアス磁
界付与膜41を良導体膜24とMR膜26との間に介在
させている。バイアス磁界付与膜41としては、CoPt等
の硬磁性膜や反強磁性膜が用いられる。バイアス磁界付
与膜41は、その表面がMR膜26の再生トラックTR
部分の下面と略同一平面となるように、凹部23a内に
埋め込み形成されている。
【0049】すなわち、凹部23a内には再生トラック
R の近傍付近を除いて、良導体膜24とバイアス磁界
付与膜41とが積層されて埋め込み形成されており、バ
イアス磁界付与膜41がほぼMR形成面となる平坦面を
構成している。MR膜26の再生トラックTR の両端部
外側の微小な窪みは、良導体膜24の微小凸部25によ
り形成されている。なお、バイアス磁界付与膜41を再
生トラックTR の両端部まで形成した上で、微小凸部2
5をバイアス磁界付与膜41により構成してもよいし、
このとき良導体膜24の微小凸部25をバイアス磁界付
与膜41に転写してMR膜26の微小な窪みを形成して
もよい。
【0050】また、この実施例2のシールド型MRヘッ
ドは、絶縁膜23上に異なる絶縁材料からなる絶縁膜4
2を形成することによって、凹部23aおよび再生トラ
ックTR の構成部を形成している。この際、絶縁膜42
のエッチングレートを絶縁膜23より大きくすることに
よって、凹部23aの深さを正確に制御することができ
る。絶縁膜23のエッチングレートは、絶縁膜42のそ
れより 1.5倍程度以上大きく設定することが好ましい。
絶縁膜23をAl2 O 3 で形成した場合、絶縁膜42は例
えば SiO2 で形成すればよい。
【0051】上述した実施例2のシールド型MRヘッド
は、例えば以下のようにして作製される。図6を参照し
て、この実施例2のヘッド製造プロセスを説明する。
【0052】まず、アルチック基板(図示せず)上に厚
さ10μm 程度のAl2 O 3 膜を下地膜21として形成す
る。この上にスパッタ法を用いて、CoZrNb合金等からな
る下側シールド層22を厚さ 2μm 程度に形成する。次
いで、厚さ50nm程度のAl2 O 3からなる絶縁膜23と厚
さ 100nm程度の SiO2 からなる絶縁膜42を順に積層形
成する(図6(a))。
【0053】次に、再生トラックTR の構成部およびリ
ード形状に応じて、レジスト36を形成する。レジスト
36は逆テーパー形状に形成することが望ましい。レジ
スト36をマスクとして、CF4 等のフッ化炭素系ガスと
O2 や H2 との混合ガスによるCDEやRIE、または
Arイオンによるイオンミリングにより SiO2 からなる絶
縁膜42をエッチングし、凹部23aを形成する(図6
(b))。この際、各エッチング手段に対して上層の S
iO2 からなる絶縁膜42の方がAl2 O 3 からなる絶縁膜
23よりエッチングレートが大きくなるようにすること
によって、エッチング深さすなわち凹部23aの深さを
より正確に制御できる。
【0054】次いで、レジスト36はそのままとし、レ
ジスト36上を含めて絶縁膜23上に、厚さ70nm程度の
Cu膜等からなる良導体膜24と厚さ30nm程度のCoPt膜等
のバイアス磁界付与膜41を順に成膜する(図6
(c))。この際、Al2 O 3 からなる絶縁膜23とCu膜
等からなる良導体膜24との良好な付着力を得るため
に、Ti、Cr、Ta等の遷移金属膜を中間に形成してもよ
い。
【0055】次に、イオンミリングにおけるイオン入射
角度を約80度に設定し、レジスト36の側面に付着した
良導体膜24とバイアス磁界付与膜41の積層膜を選択
的にエッチングする(図6(d))。この程度にイオン
ビームの入射角度を浅くすれば、凹部23a内に形成さ
れた積層膜、特に最上層のCoPt膜等のバイアス磁界付与
膜41はほとんどエッチングされない。そして、オーバ
ーエッチ気味にサイドエッチした後にレジスト36を剥
離することによって、平坦なMR膜形成面が得られると
共に、バイアス磁界付与膜41とは積層されずにMR膜
形成面に存在している良導体膜24の再生トラック側端
部に、それぞれ約 3nm程度の微小凸部25が形成される
(図6(e))。なお、実施例1と同様に、良導体膜2
4の端部に微小凹部が形成される場合もあるが、この場
合でも良好なオフトラック特性を得ることができる。
【0056】この後、実施例1と同様に、MR膜26の
形成およびパターニングを行い、さらに上側磁気ギャッ
プとして機能するAl2 O 3 等からなる絶縁膜33、およ
びCoZrNb合金等からなる上側シールド層34を順に形成
することによって、図5に示したシールド型MRヘッド
が得られる。この際、ギャップ長は厚さ50nmのAl2 O3
からなる絶縁膜23と厚さ 100nmの SiO2 からなる絶縁
膜42との和で 150nmとなり、下側シールド層22と良
導体膜24との絶縁は厚さ50nmのAl2 O 3 からなる絶縁
膜23によって行われる。
【0057】このような実施例2のシールド型MRヘッ
ドにおいても、実施例1と同様に良好なオフトラック特
性や記録磁気ギャップの直線性の維持等の効果が得られ
る。さらに、硬磁性膜や反強磁性膜等のバイアス磁界付
与膜41は、凹部23a内に良導体膜24と共に埋め込
まれており、段差を発生させることがないため、MR膜
26に対して悪影響を及ぼすことがない。例えば、バイ
アス磁界付与膜41の形成によって段差が生じ、その上
にスピンバルブ膜等のMR膜を形成すると、上記段差に
より発生するスピンバルブ膜の折れめが磁区の発生や磁
性膜/非磁性導電膜の界面状態の不均一等をもたらし、
さらにバイアス状態の不適正化等が発生するため、MR
素子動作に悪影響を及ぼす。
【0058】実施例3 実施例1、2におけるシールド型MRヘッドにおいて
は、下側シールド層22と良導体膜24との間の距離は
50nmであり、さらに絶縁膜の膜質を制御することで20nm
以下とすることも可能であるが、絶縁膜の厚さが薄くな
るほどピンホール等により絶縁不良が発生する危険が伴
う。この実施例3のシールド型MRヘッドはその点を改
善したものである。
【0059】図7に示す実施例3のシールド型MRヘッ
ドにおいては、良導体膜24が埋め込まれる凹部23a
がMR膜26の近傍のみに形成されており、凹部23a
の形成部分以外は絶縁膜23、42が下側シールド層2
2上にそのまま存在している。このような形状は、絶縁
膜23、42に凹部23aを形成する際に、MR膜26
の近傍のみがエッチング領域となるようにパターニング
することによって得られる。そして、凹部23a内に埋
め込まれた良導体膜24と接続するように、新たにリー
ドとなる良導体膜43が形成されている。この新たに形
成された良導体膜43においては、下側シールド層22
との間にギャップ長分の絶縁膜23、42が存在するた
め絶縁不良が発生しにくい。
【0060】具体的な構成としては、絶縁膜23として
厚さ50nmのAl2 O 3 膜を、絶縁膜42として厚さ 100nm
の SiO2 膜を形成し、また凹部23aは深さ 100nmで、
その形成範囲はMR膜26の後方50μm までとした。凹
部23a内には厚さ80nmのCu膜(24)と厚さ20nmのCo
Pt膜を積層して埋め込み、それと接続する良導体膜43
は厚さ10nmのTi膜と厚さ 200nmのCu膜との積層膜とし、
凹部23a内に埋め込まれたCu膜とは幅約20μm で重な
り合せて接続した。なお、良導体膜43の下に新たに絶
縁膜を設ければ、より絶縁不良は減少する。
【0061】また、凹部23a内に埋め込まれる良導体
膜24を、Mo、 W、Ti、Ta等の単体やそれらの合金のよ
うに、CuやAlに比べて高融点の材料で構成し、それとM
R膜26後方で接続する引き出し用の良導体膜43をCu
やAl等の低抵抗率の材料で構成することで、媒体対向面
に露出するリードの腐食や経時変化に対する信頼性を向
上させることができる。
【0062】実施例4 この実施例4のシールド型MRヘッドは、凹部内に埋め
込む良導体膜をMo、 W、Ta等の単体や MoW等のそれら合
金で構成したものである。Mo、 W、Taやそれらのの合金
は、前述したようにCuやAlに比べて耐食性に優れるほ
か、イオンミリング等に対するエッチングレートが低い
ために、MR膜26のパターニング時のオーバーエッチ
ングを減少することができ、さらにCoPt膜やFeMn膜等か
らなるバイアス磁界付与膜の下地膜としてもCuやAlに比
べて良好である。
【0063】この実施例4のシールド型MRヘッドの製
造プロセスおよび構造を図8を参照して説明する。
【0064】まず、厚さ 2μm 程度のCoZrNb合金等から
なる下側シールド層22上に、厚さ50nm程度のAl2 O 3
からなる絶縁膜23と厚さ 100nm程度の SiO2 からなる
絶縁膜42を順に積層形成した後、実施例2と同様にし
て凹部23aを形成する(図8(a))。次いで、レジ
スト36を除去した後に、リード形成用の良導体膜とし
て70at%Mo-30at%W合金等膜44等を、スパッタ法で 100
nm程度成膜する(図8(b))。
【0065】次に、リード形成部分をレジスト45で覆
い(図8(c))、他の部分を O2とCF4 との混合ガス
を用いてCDEでエッチングする(図8(d))。絶縁
膜42と MoW合金膜44とのエッチングにおける選択比
を大きくとることで、絶縁膜42のオーバーエッチング
を極めて小さく抑えて、MR膜形成面(再生トラック部
分およびリード部分)を平坦化すると共に、 MoW合金膜
44の再生トラック側端部に微小凹部46を形成するこ
とができる。
【0066】この後、レジスト45を除去し(図8
(e))、前述した各実施例と同様に、MR膜の形成お
よびパターニングを行い、さらに上側磁気ギャップとな
る絶縁膜および上側シールド層を順に形成することで、
シールド型MRヘッドが完成する。微小凹部46内には
MR膜の形成材料が埋め込まれ、微小な突起が形成され
る。上記したように、リード形状に応じてレジスト45
を形成し、このレジスト45をマスクとしてエッチング
することによっても微小な突起を形成することができ
る。
【0067】なお、CoPt膜等のバイアス磁界付与膜を M
oW合金膜上に成膜する場合、CoPt膜はミリングやRIE
でエッチングし、 MoW合金膜はCDEでエッチングすれ
ばよい。この際、磁気ギャップとなる絶縁膜42との選
択比を大きくとることができるので、絶縁膜42のオー
バーエッチングが抑制できる。また、ギャップ表面にTi
Nのような高抵抗なエッチングストッパを設けておいて
もよい。なお、リードのパターニングを実施例1、2の
ようにミリングにより行うことも可能である。 実施例5 図9を参照して、この実施例5のシールド型MRヘッド
の製造プロセスおよび構造を説明する。
【0068】まず、厚さ 2μm 程度のCoZrNb合金等から
なる下側シールド層22上に、厚さ150nm程度のAl2 O
3 膜からなる絶縁膜23を形成し、さらに再生トラック
の形成部分およびリード形状に応じてレジスト36を形
成する(図9(a))。レジスト36は逆テーパー形状
に形成することが望ましい。次いで、イオンミリングで
絶縁膜23および下側シールド層22を順にエッチング
して、深さ 180nm程度の凹部47を形成する。この際、
イオン入射角度を約40度にして、凹部47の端部に約45
度のテーパーを形成した(図9(b))。
【0069】次に、レジスト36はそのままとした状態
で、厚さ80nmの SiO2 膜からなる絶縁膜42、厚さ80nm
のCu膜からなる良導体膜24、厚さ20nmのCoPt膜からな
るバイアス磁界付与膜41を順に成膜する(図9
(c))。次いで、イオンミリングにおけるイオン入射
角度を約80度に設定して、レジスト36側面に付着した
積層膜をエッチングする。この程度にイオンビーム入射
角度を浅くすれば、凹部47に形成された積層膜、特に
最上層のCoPt膜からなるバイアス磁界付与膜41のエッ
チングはほとんど行われない。
【0070】この後、レジスト36を剥離することで、
平坦なMR膜形成面が得られると共に、再生トラックと
なる部分の両端部に微小凸部25が形成される(図9
(d))。次に、前述した各実施例と同様に、MR膜2
6の形成およびパターニングを行い、さらに上側磁気ギ
ャップとなる絶縁膜33および上側シールド層34を順
に形成する(図9(e))ことで、シールド型MRヘッ
ドが完成する。
【0071】上記構造のシールド型MRヘッドにおいて
は、良導体膜24と下側シールド層22との間の絶縁膜
42を厚くすることができるので、実施例3で示したよ
うに新たな良導体膜をMR膜の後方に形成することな
く、良好な絶縁性を確保することができる。また、 MoW
合金のようなCuに比べて比較的抵抗の高い材料の場合に
は、埋め込み用凹部を深さ 350nmで形成し、その後厚さ
80nmの SiO2 膜、厚さ250nmの MoW合金膜、厚さ20nmのC
oPt膜を順次成膜し、前述したような方法でパターニン
グすることができる。
【0072】なお、この実施例では凹部はイオンミリン
グで形成したが、RIEや他の物理的・化学的エッチン
グ方法を適用することも可能である。また、この実施例
では良導体膜とバイアス磁界付与膜との積層膜を形成し
たが、良導体膜だけでも構わない。
【0073】実施例6 図10を参照して、この実施例6のシールド型MRヘッ
ドの製造プロセスおよび構造を説明する。
【0074】まず、厚さ 2μm 程度のCoZrNb合金等から
なる下側シールド層22上に、深さ350nm程度のリード
埋め込み用の凹部47をイオンミリングを用いて形成す
る(図10(a))。この凹部47のエッジは約45度の
テーパーとした。次いで、厚さ 150nmのAl2 O 3 膜から
なる絶縁膜23を形成(図10(b))し、さらに厚さ
250nmの MoW合金膜44を形成する。次に、レジスト4
5をリード形状に応じてパターニングし(図10
(c))、CDEにより絶縁膜23の表面までエッチン
グする。
【0075】この後、レジスト45を除去することによ
って、平坦なMR膜形成面が得られると共に、 MoW合金
膜44の再生トラック側端部に微小凸部25が形成され
る(図10(d))。次に、前述した各実施例と同様
に、MR膜26の形成およびパターニングを行い、さら
に上側磁気ギャップとなる絶縁膜33および上側シール
ド層34を順に形成することで、シールド型MRヘッド
が完成する。
【0076】なお、この実施例においては、リード形状
に応じてレジストをパターニングし、このレジストをマ
スクとして MoW合金膜をCDEでエッチングして平坦化
したが、ミリングを用いても平坦化は可能である。ま
た、マスク材としては、ポリスチレン、ポリイミド等も
レジストの代替材料となる。
【0077】実施例7 図11を参照して、この実施例7のシールド型MRヘッ
ドの製造プロセスおよび構造を説明する。
【0078】まず、厚さ 2μm 程度のCoZrNb合金等から
なる下側シールド層22上に、深さ370nm程度のリード
埋め込み用の凹部47をイオンミリングを用いて形成す
る(図11(a))。この凹部47のエッジは約45度の
テーパーとした。次いで、厚さ 150nmのAl2 O 3 膜から
なる絶縁膜23を形成(図11(b))し、さらに厚さ
250nmの MoW合金膜44と厚さ20nmのCoPt膜からなるバ
イアス磁界付与膜41を形成する。次に、レジスト45
をリード形状に応じてパターニングし(図11
(c))、イオンミリングにより表面のCoPt膜からなる
バイアス磁界付与膜41を除去し、さらにCDEにより
Al2 O 3 膜からなる絶縁膜23の表面まで MoW合金膜4
4をエッチングした。
【0079】この後、レジスト45を除去することによ
って、平坦なMR膜形成面が得られると共に、 MoW合金
膜44の再生トラック側端部に微小凸部25が形成され
る(図11(d))。次に、前述した各実施例と同様
に、MR膜26の形成およびパターニングを行い、さら
に上側磁気ギャップとなる絶縁膜33および上側シール
ド層34を順に形成することで、シールド型MRヘッド
が完成する。
【0080】なお、この実施例では、リードとなる良導
体膜として MoW合金膜を使用しているが、Cu膜等を用い
ることも可能である。さらに、硬磁性膜によりMR膜2
6にバイアスを付与しているが、FeMn合金等の反強磁性
膜によっても同様な効果が認められる。また、平坦化の
ためのエッチングを全てイオンミリングで行うこともで
きる。
【0081】実施例8 実施例2と同様に、下側シールド層22上に厚さ50nmの
Al2 O 3 膜からなる絶縁膜23と厚さ 100nmの SiO2
からなる絶縁膜41を順に形成すると共に、RIEにて
トラック部分を残して絶縁膜41をエッチングして凹部
23aを形成する。その後、厚さ80nmのCu膜からなる良
導体膜24と厚さ25nmのCoPt膜からなるバイアス磁界付
与膜41との積層膜を形成する。このように、積層膜の
厚さを凹部23aの深さより厚くした上で、実施例2と
同様に極めて浅い角度でイオンビームを入射させてレジ
スト側面の積層膜をミリングし、その後レジストを剥離
することによって、図12に示すように、トラック構成
部分の両端部外側に微小な段差48がそれぞれ形成され
たMR膜形成面が得られる。
【0082】そして、前述した各実施例と同様に、MR
膜26の形成およびパターニングを行い、さらに上側磁
気ギャップとなる絶縁膜および上側シールド層を順に形
成する。このようにして得られるシールド型MRヘッド
においても比較的良好なオフトラック特性が得られる。
また、高さ約 5nm程度の微小な段差48であるため、記
録磁気ギャップに対する影響も小さい。
【0083】また、前述と同様の手順で凹部23aを形
成し、厚さ75nmのCu膜からなる良導体膜24と厚さ20nm
のCoPt膜からなるバイアス磁界付与膜41との積層膜を
形成する。このように、積層膜の厚さを凹部23aの深
さより薄くした上で、実施例2と同様に極めて浅い角度
でイオンビームを入射させてレジスト側面の積層膜をミ
リングし、その後レジストを剥離することによっても、
図13に示すように、トラック構成部分の両端部外側に
微小な段差49がそれぞれ形成されたMR膜形成面が得
られる。
【0084】そして、前述した各実施例と同様に、MR
膜26の形成およびパターニングを行い、さらに上側磁
気ギャップとなる絶縁膜および上側シールドを順に形成
する。このようにして得られるシールド型MRヘッドに
おいても比較的良好なオフトラック特性が得られる。ま
た、高さ約 5nm程度の微小な段差49であるため、記録
磁気ギャップに対する影響も小さい。
【0085】以上の実施例からも明らかなように、本発
明の磁気抵抗効果ヘッドの好ましい製造方法は以下の通
りである。すなわち、リードとなる良導体膜もしくは良
導体膜とバイアス磁界付与膜との積層膜を少なくとも表
面に絶縁膜が形成された凹部内に埋め込み形成し、その
表面を平坦化する。平坦化は、凹部の形成に用いたレジ
ストを残した状態で上記良導体膜もしくは良導体膜とバ
イアス磁界付与膜との積層膜を形成し、極めて浅い角度
によるイオンミリングでレジスト側面の膜を除去する。
この後、レジストを除去することによって、トラック側
端部に微小な凸部、凹部あるいは段差を形成した上で、
ほぼ平坦なMR膜形成面が得られる。もしくは、好まし
くは MoW合金やMoTa合金等のように、Cuに比べて高融点
で高抵抗であるがCDEでパターニングできる良導体膜
を凹部内に埋め込み形成した後、ギャップ形成用の絶縁
膜との選択比が稼げる条件でエッチングを行い、凹部以
外の部分の良導体膜を除去して平坦化する。この後、M
R膜、上側磁気ギャップおよび上側シールド層を順に形
成する。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の磁気抵抗
効果ヘッドによれば、例えば高密度記録への対応を図る
ために狭トラック化した場合においても、良好なオフト
ラック特性が得られ、再生フリンジを抑制することがで
きる。また、記録再生ヘッドとする場合に記録ヘッド側
のギャップの直線性を維持することができ、さらに絶縁
性を良好に確保することができる。さらに、このような
磁気抵抗効果ヘッドを再生ヘッドとして用いた本発明の
磁気記録再生ヘッドによれば、高記録密度に対応させた
上で、良好な記録・再生特性を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1によるシールド型MRヘッ
ドの要部構造を示す断面図である。
【図2】 図1に示すシールド型MRヘッドにおけるM
R膜の一構成例を示す断面図である。
【図3】 図1に示すシールド型MRヘッドの要部製造
工程を示す断面図である。
【図4】 図1に示すシールド型MRヘッドを用いた磁
気記録再生ヘッドの構造を示す断面図である。
【図5】 本発明の実施例2によるシールド型MRヘッ
ドの要部構造を示す断面図である。
【図6】 図5に示すシールド型MRヘッドの要部製造
工程を示す断面図である。
【図7】 本発明の実施例3によるシールド型MRヘッ
ドの要部構造を一部断面で示す斜視図である。
【図8】 本発明の実施例4によるシールド型MRヘッ
ドの要部製造工程を示す断面図である。
【図9】 本発明の実施例5によるシールド型MRヘッ
ドの要部製造工程と要部構造を示す断面図である。
【図10】 本発明の実施例6によるシールド型MRヘ
ッドの要部製造工程と構造を示す断面図である。
【図11】 本発明の実施例7によるシールド型MRヘ
ッドの要部製造工程と構造を示す断面図である。
【図12】 本発明の実施例8によるシールド型MRヘ
ッドの要部構造を示す断面図である。
【図13】 本発明の実施例8によるシールド型MRヘ
ッドの他の要部構造を示す断面図である。
【図14】 本発明のMRヘッドのオフトラック特性を
説明するための斜視図である。
【図15】 従来のMRヘッドのオフトラック特性を説
明するための斜視図である。
【図16】 MR膜としてスピンバルブ膜を用いた際の
電流磁界の方向を示す図である。
【図17】 MR膜として異方性磁気抵抗効果膜を用い
た際の電流磁界の方向を示す図である。
【図18】 従来のシールド型MRヘッドを再生ヘッド
として用いた磁気記録再生ヘッドの構造を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
22……下側シールド層 23、33、42……絶縁膜 24……MR膜 25……微小な凸部 34……上側シールド層 41……バイアス磁界付与膜 35……シールド型MRヘッド 37……誘導型磁気ヘッド 38……磁気記録再生ヘッド

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的に同一平面内に形成された信号磁
    界を検出する磁性膜の上面および下面の少なくとも一方
    に、信号検出領域のトラック幅方向両端部でそれぞれ突
    起、窪みおよび段差のいずれかが設けられていることを
    特徴とする磁気抵抗効果ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記磁性膜のトラック幅方向両端部の下
    方で、前記磁性膜に電流を供給する一対の良導体膜およ
    び前記一対の良導体膜と前記磁性膜にバイアス磁界を付
    与する一対のバイアス磁界付与膜との積層膜のいずれか
    一方が、少なくとも表面に絶縁膜が形成された凹部内に
    形成されていることを特徴とする、請求項1記載の磁気
    抵抗効果ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記良導体膜または積層膜の信号検出領
    域側端部と対向する前記磁性膜の下面側に、前記突起、
    窪みおよび段差のいずれかが設けられていることを特徴
    とする、請求項2記載の磁気抵抗効果ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記突起、窪みまたは段差の高さが 1〜
    10nmであることを特徴とする、請求項1ないし請求項3
    のいずれか1項記載の磁気抵抗効果ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記磁性膜上に非磁性導電膜および磁性
    膜が積層されてなるスピンバルブ膜を磁気抵抗効果膜と
    して有することを特徴とする、請求項1ないし請求項4
    のいずれか1項記載の磁気抵抗効果ヘッド。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれか1項
    記載の磁気抵抗効果ヘッドからなる再生ヘッドと、 前記磁気抵抗効果ヘッドの磁気シールドを兼ねる下側磁
    極層と、前記下側磁極層上に磁気ギャップを介して配置
    された上側磁極層とを有する誘導型磁気ヘッドからなる
    記録ヘッドとを具備することを特徴とする磁気記録再生
    ヘッド。
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