JPH0971477A - 電融耐火材料及びこれを用いた耐火物 - Google Patents

電融耐火材料及びこれを用いた耐火物

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JPH0971477A
JPH0971477A JP7226745A JP22674595A JPH0971477A JP H0971477 A JPH0971477 A JP H0971477A JP 7226745 A JP7226745 A JP 7226745A JP 22674595 A JP22674595 A JP 22674595A JP H0971477 A JPH0971477 A JP H0971477A
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refractory material
electrofused
mgo
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JP7226745A
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Inventor
Ryosuke Nakamura
良介 中村
Masanori Ogata
昌徳 小形
Shingo Fujitani
信吾 藤谷
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Shinagawa Refractories Co Ltd
Original Assignee
Shinagawa Refractories Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、従来の耐火材料及びこれを
用いた耐火物のもつ問題点、即ち、脈石等による耐食性
の低下、粒の割れ、あるいは電融した材料自体の耐食性
の低下、製造コストの上昇等を解消し、耐食性が高く、
且つ耐スポーリング性に優れる電融耐火材料及びこれを
用いた耐火物を提供することにある。 【解決手段】 本発明の電融耐火材料は、Cr23
分、Al23成分、Fe23成分及びMgO成分を必須
成分として含有してなり、且つ各成分のモル比が、Mg
O/(Cr23+Al23+Fe23)≦1.5の範囲内
にあることを特徴とし、本発明の耐火物は、前記電融耐
火材料を5〜85重量%含有してなることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融金属保持炉、
精錬炉、真空脱ガス炉等に使用される耐火物用の電融耐
火材料及びこれを用いた耐火物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マグネシアは耐食性に優れた成分であ
り、焼結マグネシアや電融マグネシアを使用したマグネ
シアれんがが広く使用されている。しかし、マグネシア
原料は熱膨張率が大きく、また、粒自体が容易にへき開
によって割れる等の性質をもつため、耐スポーリング性
に劣るという欠点をもつ。
【0003】耐食性を低下することなく、耐スポーリン
グ性を改良した耐火物として、マグネシアと天然のクロ
ム鉱とを組み合わせたダイレクトボンドマグクロれんが
や、電融マグクロ原料を使用したリボンドあるいはセミ
リボンドマグクロれんがも広く実用されている。
【0004】更に、耐食性の向上を目的に、MgOとC
23成分とを電融したピクロクロマイト原料も開発さ
れ、実用に供されている。また、マグネシア−アルミナ
スピネルを添加または生成させたマグネシア−スピネル
質耐火物はより優れた耐スポーリング性を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の通りマグクロれ
んがは、通常、マグネシア原料と天然クロム鉱を組み合
わせたり、電融マグクロ原料単味や、電融マグクロ原料
とクロム鉱及び/またはマグネシア原料を組み合わせて
使用している。
【0006】天然クロム鉱を用いたダイレクトボンドマ
グクロれんがは、一般にリボンド品より耐スポーリング
性に優れる。これは、れんが焼成中に形成されるクロム
鉱とマグネシアとの反応による2次スピネルによる結
合、及び2次スピネル生成時の膨張に起因する組織形成
の効果と考えられている。
【0007】しかしながら、天然クロム鉱は、近年、耐
火物用としての高品位品の産出量が減少し、入手可能な
クロム鉱の品位は低下する傾向にある。特に問題となる
のは、鉱石中に主としてSiO2等の不純成分を含む脈
石といわれる層が存在することである。脈石は、例えば
蛇紋石や緑泥石などの鉱物からなる。脈石は、比較的低
温から溶融し始めるため、耐火物全体の耐食性を低下し
てしまうという問題がある。また、脈石はクロム鉱石の
内部に連続的に層を成しているため、加熱によりクロム
鉱の粒を分断してしまう。このためクロム鉱の粒が割れ
て本来の粒としての亀裂の伝播の阻止等の役割を果たす
ことができなくなる。通常、このような問題点を回避す
るためには、てきるだけ不純成分の少ないクロム鉱を選
択的に使用しなければならない。しかし、不純物のない
天然クロム鉱は工業規模では入手できないので、クロム
鉱の使用量(れんが中の配合量)には限界があるのが実状
である。
【0008】一方、電融マグクロ原料は、クロム鉱とマ
グネシアあるいはこれらに他の成分を添加して電気溶融
させたものであり、通常マグネシア含有量はおよそ50
%以上であり、一旦高温に加熱されているために充分に
2次スピネルを形成している。この原料を使用して作ら
れるリボンドマグクロれんがは、優れた耐食性と熱間強
度を有する。しかしながら、現在の市販の電融マグクロ
原料は、原料自体の耐スポーリング性が充分でなく、こ
れを用いた耐火物の耐スポーリング性も、ダイレクトボ
ンドれんがと比較して劣っていると言わざるを得ない。
【0009】ピクロクロマイトは、Cr23とMgOの
2成分からなるスピネル鉱物の一つであり、Al23
Fe23をほとんど含有していない(1%未満)。かなり
純度の高いマグネシア源と酸化クロムとを原料に電融し
たもので、原料費が高価であり、しかもこの鉱物の融点
が高いため、製造時の溶融コストが高くなるという欠点
がある。また、ピクロクロマイト原料を用いた耐火物
は、極端に焼結性が低下するので、充分な焼結強度を与
えるためには、高温で長時間焼成する必要がある。
【0010】アルミナ−マグネシアスピネルは近年比較
的安価に供給されるようになり、耐スポーリング性改善
には大きな効果が見られるが、同時にスラグに対する耐
食性の低下も大きい。
【0011】従来のダイレクトボンドマグクロれんが
と、リボンドマグクロれんがの違いについて検討する
と、ダイレクトボンドマグクロれんがは、マグネシアと
クロム鉱との反応で生成する2次スピネルの形成が、れ
んがの性質を支配している。即ち、クロム鉱は、Cr2
3、FeO、Fe23、Al23及びMgOからなる
スピネル鉱物の集合体であり、これが加熱されることに
よってマグネシアと反応して2次スピネルを生成する。
2次スピネルによる結合及び2次スピネル生成時に形成
される組織が、耐スポーリング性向上に効果があると考
えられている。しかしながら、クロム鉱は前記したよう
な脈石を持ち、本質的な欠点を有する。
【0012】一方、リボンドマグクロれんがは、優れた
熱間強度を示すにも拘わらず、耐スポーリング性は、同
等の成分構成のれんがで比較してみても、ダイレクトボ
ンドマグクロれんがより劣る。これは前記した通り電融
マグクロ原料そのものに起因していると考えられる。従
って、電融耐火材料自体の耐スポーリング性を高める必
要がある。
【0013】従って、本発明の目的は、従来の耐火材料
及びこれを用いた耐火物のもつ問題点、即ち、脈石等に
よる耐食性の低下、粒の割れ、あるいは電融した材料自
体の耐食性の低下、製造コストの上昇等を解消し、耐食
性が高く、且つ耐スポーリング性に優れる電融耐火材料
及びこれを用いた耐火物を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の電融耐火
材料は、Cr23成分、Al23成分、Fe23成分及
びMgO成分を必須成分として含有してなり、且つ各成
分のモル比が、MgO/(Cr23+Al23+Fe2
3)≦1.5の範囲内にあることを特徴とする。
【0015】更に、本発明の耐火物は、前記電融耐火材
料を5〜85重量%含有してなることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明者らは、クロム鉱と電融マ
グクロ材料との違いについて種々検討を行い、天然クロ
ム鉱のもつ特徴を保持しつつ、欠点を抑制し、且つ現状
の電融マグクロ材料の欠点を生じせしめない新しい電融
耐火材料の開発を行った。その結果、脈石を含む天然ク
ロム鉱をそのまま何の成分も調整せずに電融すると、脈
石を形成していた不純成分はもとのクロム鉱石における
層状に繋がった脈石の状態とは全く異なり、粒内の一部
分に固定された状態で存在することが判った。
【0017】即ち、脈石成分は、電融された固まり(イ
ンゴット)の中において、結晶間に層状に分布している
のではなく、部分、部分に固まって集合しているため、
これを粉砕して耐火物用原料とする場合も、粉砕された
粒の内部に取り込まれることが多く、粒の表面に達して
いないことが多い。従って、熱衝撃を受けた場合でも天
然クロム鉱のような脈石に起因する粒の分断、割れは全
く生じることがないため、例えば本発明の電融耐火材料
の一つである電融されたクロム鉱(電融クロム鉱)とマグ
ネシア原料とを混合して成形、焼成した本発明のマグク
ロれんがは、天然クロム鉱とマグネシア原料とからなる
従来のダイレクトボンドマグクロれんがより大幅に熱間
強度が高く、更に優れた耐スポーリング性を有すること
が判った。
【0018】更に、SiO2等の耐スラグ性を低下させ
る脈石成分が、粒の内部に取り込まれた状態で存在する
ため、直接スラグに接する機会が大幅に減少するので、
耐食性の向上も大きいことが判った。
【0019】次に、このような本発明の電融耐火材料
と、従来の電融マグクロ材料とは、耐火材料として要求
される品質特性においてどのような点が決定的に異なる
のかを検討考察した。その結果、最も大きな違いは材料
を構成している結晶の違いであると考えられた。つま
り、従来の電融マグクロ原料は、マグネシアの結晶であ
るペリクレースを主体として、Cr23、Al23、F
23とMgOとの化合物であるスピネル族鉱物を伴っ
た混合体である。従って、従来の電融マグクロ材料は、
マグネシアの性質が強いために、耐スポーリング性に劣
るのは当然のことと考えられる。これに対して、本発明
の電融耐火材料は、構成鉱物の主鉱物がスピネル族鉱物
及びその固溶体から形成されており、ペリクレース結晶
を実質上含まない。スピネル族鉱物はいずれもペリクレ
ースよりも熱膨張率が小さいので、もともと粒自体が熱
衝撃に対して割れにくい。しかも、前述したように、脈
石の問題を解消できる。
【0020】即ち、本発明の電融耐火材料が従来の天然
クロム鉱や電融マグクロ材料と本質的に異なる点は、
脈石を有しないこと;及び主鉱物がスピネル族鉱物及
びその固溶体からなりペリクレースを実質上含まないこ
と、の2点に集約される。
【0021】の脈石を有しないことは、出発原料を電
融すること自体で達成可能である。また、電融すること
によって脈石成分の分布が変わることで、粒の割れを防
止する効果は前記の通りである。
【0022】次に、について検討した。電融された粒
に、フリーのペリクレースを実質上存在させず、主鉱物
をスピネル族鉱物及びその固溶体から構成し、割れの生
じにくい粒を得るための必要条件は、結論的に、電融さ
れた材料において、Cr23、Al23、Fe23、M
gOの各成分のモル比が、MgO/(Cr23+Al2
3+Fe23)≦1.5の関係を満たしていることが必要
であることが判った。なお、上記式において、Fe23
量は、FeOとして存在する酸化鉄をFe23に換算し
て合計した量である。
【0023】上記を満足するモル比であれば、フリーの
ペリクレースが生成しにくく、スピネル族鉱物及びその
固溶体を主体とした、割れの生じにくい粒を得ることが
可能であることが判った。また、上記式の値が1〜1.
5の範囲内では、電融後の粒にペリクレースが存在する
ことがあるが、主鉱物はスピネル族鉱物であり、ペリク
レースが粒の性質を実質上左右するほどではなく、全く
ペリクレースを含まないものとほぼ同様に取り扱うこと
が可能である。勿論、上記式の値が1以下となることに
よって、ペリクレース結晶を含有しなくなるので、より
好ましいと言える。
【0024】しかしながら、上記式の値が1.5を超え
ると、主鉱物がペリクレースから構成され、徐々にペリ
クレースの性質が現れ、熱膨張率が増大する傾向を示
し、また、へき開による割れが生じ易くなってくるので
好ましくない。
【0025】一方、上記式の値が小さくても、特に耐ス
ポーリング性には大きな影響がないが、電融耐火材料の
構成鉱物をスピネル族鉱物主体とするためにはFe23
含有量を多くする必要があるため、スラグ成分によって
は耐食性が低下することがある。従って、実用的に好ま
しい上記式の値の下限は0.2程度であり、高耐食性を
保つためには上記式の値の下限は0.3程度であること
が更に好ましい。
【0026】更に、上記式の条件を満たしていても、C
23成分、Al23成分、Fe23成分、MgO成分
以外の不純成分が多いと、耐火材料としての耐火度や耐
食性等に問題が生じる場合がある。従って、本発明の電
融耐火材料では、Cr23+Al23+Fe23+Mg
Oの合量が90重量%以上であることが好ましい。
【0027】更に、本発明の電融耐火材料における各成
分の最適値は、Cr23が15〜65重量%、Al23
が5〜50重量%、Fe23が1〜30重量%、MgO
が10〜35重量%の範囲内である。
【0028】Cr23が15重量%未満では耐食性の低
下が見られ、65重量%を超えると電融溶解時の溶解性
が低下するために好ましくない。
【0029】また、Al23が5重量%未満では耐スポ
ーリング性の改善効果が少なく、また、50重量%を超
えると高塩基度スラグに対する耐食性が低下することが
ある。
【0030】更に、Fe23は必ずしも多くは必要では
なく、30重量%を超えると耐食性や耐還元性の面で劣
るようになるが、電融時の溶解性やれんが製造時の焼結
の点で1重量%以上必要である。
【0031】また、MgOが35重量%を超えると上記
式を満足するのが困難になり、フリーのペリクレースが
生じ易くなるために好ましくない。一方、10重量%未
満であると、スピネル構造の結晶を成しがたく好ましく
ない。
【0032】このような成分構成を有する本発明の電融
耐火材料は、実質的にCr23成分、Al23成分、F
23成分、MgO成分の4成分を含有する材料単独ま
たは1成分または2成分以上を含有する材料の混合物を
電融して製造することができるる。ここで、「実質的
に」とは、実際の出発原料が必ずしも同じ酸素配位数の
酸化物でなくても、酸化された状態でCr23、Al2
3、Fe23、MgOを形成するもののことを意味す
る。例えば、出発原料中でFeOであっても酸化された
状態ではFe23となるものも問題なく使用することが
できる。
【0033】更に、本発明の電融耐火材料は、天然クロ
ム鉱単独または天然クロム鉱にCr23、Al23、F
23、MgOの1成分または2成分以上を含有する材
料を添加し、電融することにより製造することができ
る。
【0034】耐火物用の天然クロム鉱は、通常Cr23
30〜60重量%、Al2310〜30重量%、Fe2
3(FeOの換算分を含む)13〜30重量%、MgO
10〜20重量%程度であり、先にも述べているよう
に、何の成分調整をすることなく電融することにより、
本発明の電融耐火材料を得ることができる。しかも、出
発原料であるもとの天然クロム鉱に脈石を含んでいて
も、本発明によれば、割れの問題を解決することができ
る。
【0035】また、天然クロム鉱に、成分を調整する目
的で単一あるいは複合酸化物材料を混合して電融するこ
とも可能である。例えば、Cr23値が高く、Al23
含有量の少ない天然クロム鉱に、耐スポーリング性を更
に高める目的で、アルミナ材料を加えて電融した電融耐
火材料を得ることも可能であり、実用的に非常に有効で
ある。
【0036】勿論、単一の純度の高い酸化物を混合して
電融しても、本願の目的とする電融耐火材料が得られる
が、それぞれの出発原料が高価となるため、できるだけ
天然クロム鉱を使用して必要があれば成分を調整するた
めに純度の高い酸化物を添加して電融する方法が良い。
【0037】本発明の電融耐火材料に使用される出発原
料としては、通常の耐火物用天然クロム鉱以外に、Cr
23源としては顔料用等の酸化クロムや耐火物用よりも
Cr23値の高い冶金用クロム鉱などが、Al23源と
しては仮焼アルミナ、水酸化アルミニウム、ボーキサイ
ト、アルミナ頁岩、アルミニウム精錬時のスラッジやス
ケールなどが、Fe23源としては各種のベンガラなど
が、MgO源としてはマグネシアクリンカー、軽焼マグ
ネシア、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウムなどが
使用される。これら以外でも、マグクロれんが、マグネ
シアれんが、アルミナ質れんが、スピネル質れんが等の
れんが屑を有効に活用することも可能であり、また、も
ともと脈石成分の多い低品位のクロム鉱と調整成分源と
を組み合わせるなど、出発原料の入手のし易さやコスト
の面から調整が可能である。勿論、予め各成分値は充分
に把握しておかなければならないことは言うまでもな
い。
【0038】さて、このようにして得られる本発明の電
融耐火材料を用いて製造される本発明の耐火物は、当然
のことながら、本発明の電融耐火材料のもつ長所をその
まま受け継ぐことができる。即ち、脈石がないので耐ス
ポーリング性に優れ、また、脈石成分等の不純成分が粒
の表面に露出していることがほとんどないので、過度な
焼結が生じにくく、安定した焼結性が得られ、耐食性に
優れた耐火物を得ることができる。
【0039】耐食性、耐スポーリング性において、本発
明の電融耐火材料の特徴を明確にするためには、本発明
の耐火物中における電融耐火材料の使用量は5〜85重
量%の範囲内が好ましい。電融耐火材料の使用量が5重
量%未満であると、耐スポーリング性向上の効果が明確
ではない、一方、該使用量が85重量%を超えると耐火
物の焼結性が低下してくるので、結合組織の脆弱化が生
じることがあり好ましくない。最も良い範囲は10〜7
5重量%である。
【0040】本発明の耐火物において、本発明の電融耐
火材料以外として、少なくともマグネシアを用いること
が好ましい。マグネシアと本発明の電融耐火材料とを加
熱焼成により反応させ、2次スピネルを形成させること
により、ダイレクトボンドと同様の強固な結合をなし、
且つリボンドれんがのような緻密な結合組織を得ること
が可能となる。これにより、従来のリボンドでもダイレ
クトボンドでもない、両者を複合した更に優れた耐火物
が得られるものである。マグネシアは、10〜95重量
%、好ましくは15〜90重量%の範囲内で使用するこ
とが好ましい。
【0041】更に、本発明の耐火物には、その他、従来
からの耐火物用クロム鉱、電融及び焼結マグクロ原料、
電融及び焼結スピネル原料、アルミナ原料、ジルコニア
原料などを添加使用してもよく、微粉部に酸化クロムや
アルミナ、チタニアを添加しても良い。なお、これらの
原料の使用量は1〜85重量%、好ましくは2〜75重
量%の範囲内である。
【0042】また、本発明の耐火物には、リグニン類、
糖類、澱粉類、硫酸マグネシウム、メチルセルロース
類、フェノール樹脂、酢酸ビニル等のエマルジョン、ア
ルミナセメント、燐酸塩、珪酸塩のような結合剤や、炭
酸リチウム、消石灰、各種カルボン酸等のような調整剤
を添加することも可能である。
【0043】なお、本発明の耐火物は、例えば不定形耐
火物、不焼成れんが、焼成れんが等の形態で使用するこ
とができる。不定形耐火物の場合、通常の各施工法に適
した粒度に調整したものを使用することができる。な
お、本発明の電融耐火材料は、水や通常の結合剤や調整
剤に対して安定であるので、どのような粒度でも問題な
く使用できる。
【0044】また、不焼成れんがの場合にも同様である
が、本発明の電融耐火材料以外にマグネシアを使用すれ
ば、本発明の耐火物の使用中の昇温によって膨張性を示
すので、加熱後線変化率をプラスに保つことが可能とな
り、不定形耐火物に生じ易い冷却時の亀裂を大幅に抑制
できるという特徴をもつ。
【0045】焼成れんがの場合には、通常の方法で、混
練、成形し、1500〜1900℃の温度で3時間以上
保持することが望ましい。焼成温度が1500℃未満で
は本発明の電融耐火材料の焼結が充分に進行せず、焼成
れんがの品質が安定しないために好ましくない。一方、
焼成温度が1900℃を超えるとエネルギーコストが増
大するが、それに見合う効果が得られない。焼成時の昇
温、降温の速度は、通常の焼成れんがと同様に、安定し
た製品を得るために30〜100℃/時間程度が望まし
い。
【0046】
【実施例】
実施例1 2種の組成の異なるクロム鉱、マグクロれんが屑、及び
ほぼ単一成分からなる仮焼アルミナ、焼成マグネシア、
ベンガラ、酸化クロムを出発原料として電融耐火材料を
作成した。各出発原料の配合比、及びこれらを用いて作
成した電融耐火材料の化学成分値(重量%)、MgO/
(Cr23+Al23+Fe23)モル比、X線回折試験
により同定された構成鉱物、琢磨片を顕微鏡下で観察し
た脈石の有無、1000℃加熱時の膨張率、電融耐火材
料の粒のスポーリング試験結果について表1に示す。
【0047】表1中、粒のスポーリング試験結果は、
5.6mm以上の粒を1400℃−水冷による熱変化を
2回与えた後に4.8mmの篩目に残留した量を元の重
量に対する百分率で表したものであり、数値の小さい方
が割れにより細かくなった量が多いことを示すので、数
値が大きい方がスポーリング性が良好であることを示
す。なお、表1には、参考品として電融していないクロ
ム鉱Aについても併記した。
【0048】
【表1】
【0049】表1から判るように、本発明の電融耐火材
料は主としてスピネル族鉱物からなる。本発明品4、5
及び6には、ごく少量のペリクレースが認められた。本
発明品の電融耐火材料はいずれも熱膨張率が比較的小さ
く、脈石の残存含有も全くない。粒のスピネル試験で
も、割れによる微細粒の生成は少ない。
【0050】比較品1及び2は、市販の電融マグクロ原
料の組成に近いものであり、比較品3は本発明の特徴で
あるMgO/(Cr23+Al23+Fe23)モル比を
市販品より小さく設定したものである。いずれの比較品
においても主鉱物はペリクレースであり、これにスピネ
ル族鉱物が随伴しているものである。従って、本発明品
と比べ1.3〜1.6倍程度も膨張率が大きい。粒のスポ
ーリング試験結果では、本発明品に比較しておよそ1/
3程度しか残留がなく、割れによる粒の微細化が認めら
れる。
【0051】また、参考に示したクロム鉱は、本発明品
の電融耐火材料の出発原料として用いたクロム鉱Aであ
るが、電融していないので、粒内に脈石を有するもので
あった。
【0052】実施例2 実施例1で得られた電融耐火材料のうち、本発明品1、
2、3、4、5及び6、比較品1及び3並びに参考品を
用いて焼成れんがを作成し、れんがとしての熱間曲げ強
度、耐スポーリング性及び耐スラグ侵食性を比較した。
れんがは、表2に示す配合比で原料を混合し、バインダ
ーとして糖蜜を2.5%添加し、混練後2.0トン/cm
2の圧力で230×114×130mmの形状に成形し
た。200℃で乾燥後約60℃/時間の昇温速度で18
00℃まで昇温し、6時間保持し、約60℃/時間の降
温速度で冷却した。
【0053】こうして作成したれんがを、熱間曲げ強度
測定用には、40×40×160mmに、スポーリング
試験用には40×40×40mmの大きさに切断加工し
て試料とした。熱間曲げ強度は、1400℃に加熱した
電気炉中に投入、15分間加熱した後、電気炉から取り
出し、3分間水冷することを1サイクルとしたスポーリ
ング試験を実施した。表2には、4個の試料についての
割れによる破壊に到るまでの回数の平均値を示した。回
数の多い方が割れにくく、耐スポーリング性に優れるこ
とを示す。耐スラグ侵食性は、回転ドラム法により、C
/S=1.5のスラグを用いて1650〜1700℃で
3時間侵食試験を行い、本発明品11のれんがの侵食量
を100として指数で示した。数値が小さい方が耐食性
に優れる。
【0054】
【表2】
【0055】表2から明らかなように、本発明品のれん
がは、いずれも熱間曲げ強度が高く、しかも、耐スポー
リング性に優れ、耐食性も良好であることが判る。比較
品11のれんがを、本発明品14及び15のれんがと比
較すると、熱間強度や耐食性には大きな差はなく、本発
明品より幾分劣る程度であるが、耐スポーリング性は大
幅に低い。次に、比較品12のれんがを、本発明品12
及び16のれんがと比較すると、熱間強度や耐食性には
大きな差はないが、耐スポーリング性は大幅に低い。更
に、従来品を本発明品11のれんがと比較すると、脈石
に起因して熱間強度が低く、耐スポーリング性もやや劣
り、耐食性は本発明品11のれんがより20%近く悪
い。
【0056】実施例3 表3に示した配合(表1の本発明品及び比較品を使用)で
流し込み材を作成し、水を加えて混練後、40×40×
160mmの型枠に流し込み成形し、約20時間自然養
生後、105℃で24時間乾燥することにより供試体を
得た。なお、いずれの配合にも、外掛で分散剤として燐
酸塩とナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物との混合
品を、調整剤としてクエン酸を添加した。得られた供試
体を実施例2と同様の方法で、耐スポーリング性と耐食
性の比較評価を行った。なお、耐食性指数は、比較品2
1を100として表した。
【0057】
【表3】
【0058】本発明品21は比較品22と類似の配合構
成で、電融耐火材料だけが異なるものであり、また、本
発明品22は比較品22とほぼ同じ化学成分値となるよ
うに配合比率を調整したものである。比較品21はマグ
ネシアを主体として電融耐火材料を含まないものであ
る。表3で明らかなように、本発明品の耐スポーリング
性は格段に良好であり、比較品の3倍以上の耐割れ性を
有することが判る。また、耐食性も良好である。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、耐食性が高く且つ耐ス
ポーリング性に優れる電融耐火材料及びこれを用いた耐
火物を提供することができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Cr23成分、Al23成分、Fe23
    成分及びMgO成分を必須成分として含有してなり、且
    つ各成分のモル比が、MgO/(Cr23+Al23
    Fe23)≦1.5の範囲内にあることを特徴とする電融
    耐火材料。
  2. 【請求項2】 構成鉱物の主鉱物がスピネル族鉱物であ
    る請求項1記載の電融耐火材料。
  3. 【請求項3】 Cr23成分が15〜65重量%、Al
    23成分が5〜50重量%、Fe23成分が1〜30重
    量%、MgO成分が10〜35重量%の範囲内にあり、
    且つCr23+Al23+Fe23+MgOの合量が9
    0重量%以上である請求項1または2記載の電融耐火材
    料。
  4. 【請求項4】 実質的にCr23成分、Al23成分、
    Fe23成分及びMgO成分の4成分を含有する材料単
    独、または1成分または2成分以上を含有する材料の混
    合物を電融して得られる請求項1ないし3のいずれか1
    項記載の電融耐火材料。
  5. 【請求項5】 天然クロム鉱単独、または天然クロム鉱
    にCr23成分、Al23成分、Fe23成分、MgO
    成分の1成分または2成分以上を含有する材料を添加し
    てなる混合物を電融して得られる請求項1ないし4のい
    ずれか1項記載の電融耐火材料。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項記載の
    電融耐火材料を5〜85重量%含有してなる耐火物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019518697A (ja) * 2016-05-19 2019-07-04 レフラテクニック ホルディング ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングREFRATECHNIK Holding GmbH 粗セラミック耐火物を弾性化するのに適した耐火性スピネル粒状体、その製造方法および使用

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JP2019518697A (ja) * 2016-05-19 2019-07-04 レフラテクニック ホルディング ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングREFRATECHNIK Holding GmbH 粗セラミック耐火物を弾性化するのに適した耐火性スピネル粒状体、その製造方法および使用

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