JPH0971673A - 制電性フイルム - Google Patents

制電性フイルム

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JPH0971673A
JPH0971673A JP7228036A JP22803695A JPH0971673A JP H0971673 A JPH0971673 A JP H0971673A JP 7228036 A JP7228036 A JP 7228036A JP 22803695 A JP22803695 A JP 22803695A JP H0971673 A JPH0971673 A JP H0971673A
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JP
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group
film
formula
antistatic
carbon atoms
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JP7228036A
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English (en)
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Sadami Miura
定美 三浦
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低湿度の条件下でも高い制電性が得られ、か
つ接着性、耐熱性に優れた制電性フイルムを提供する。 【解決手段】 ポリエステルフイルムの少なくとも片面
に、カチオン窒素を含み特定の構造の側鎖を有する構成
単位からなる重合体または共重合体を含む水性塗液を塗
布し、乾燥、延伸してつくられた制電性塗膜が設けられ
ている制電性フイルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は制電性フイルムに関
し、更に詳しくは低湿度の条件においても優れた制電性
を有し、接着性、フイルム回収性に優れた、磁気カード
(例えばテレホンカード、プリペイドカード)や磁気テ
ープ、磁気ディスク等の磁気記録媒体、グラフィックフ
イルム、OHPフイルム、製版用フイルム等の事務用フ
イルム、写真フイルム、包装材等に有用な制電性フイル
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルフイルム、特にポリエチレ
ンテレフタレートやポリエチレンナフタレートを用いた
ポリエステルフイルムは磁気カード等の磁気記録材料用
として、また包装材、写真フイルム、グラフィック材料
等の一般工業材料用として広く使用されている。
【0003】しかしながら、かかるポリエステルフイル
ムは帯電し易い欠点を有しており、フイルムが帯電する
とその表面にゴミやほこりが付着し、品質上のトラブル
が生じる問題がある。また、フイルムの加工工程で有機
溶剤を用いる場合は、帯電したフイルムからの放電によ
り引火の危険が生じる等の問題がある。
【0004】このような帯電による問題に対し、ポリエ
ステルフイルムの表面に低分子帯電防止剤や高分子帯電
防止剤等を含む制電性塗膜を塗設してフイルムの表面固
有抵抗値を低減する方法が提案され実用化されている。
【0005】この低分子型の帯電防止剤としては、例え
ばスルホン酸塩基を有する長鎖アルキル化合物(特開平
4―28728号公報)等のような界面活性剤型のアニ
オン系帯電防止剤が知られており、また高分子型の帯電
防止剤としては、主鎖にイオン化された窒素元素を有す
るポリマー(特開平3−255139号公報、特開平4
−288127号公報、特開平6−172562号公
報)や、スルホン酸塩変性ポリスチレン(特開平5−3
20390号公報)等が知られている。
【0006】しかし、このような低分子型の帯電防止剤
を用いた制電性塗膜では、帯電防止剤が塗膜中を移動し
て界面に集積し、その結果フイルム表面に磁性層、離型
層、易接着層等のトップコート層を積層する際の接着特
性に悪影響を及ぼす等の問題や、制電性が経時的に悪化
するという問題がある。
【0007】一方、高分子型の帯電防止剤を用いた制電
性塗膜では、高分子帯電防止剤がイオン性成分として塩
素や不安定なアミノ基等を有する場合には、製品となら
ない屑フイルム(例えば製品から切断除去したフイルム
端部等)を回収し、フイルム製造用の再生材料として使
用すると、溶融製膜の際に再生材料中に含まれる塗膜成
分が熱劣化し、有害ガスが発生したり、得られたフイル
ムが著しく着色し実用性に欠ける(回収性が劣る)もの
となる等の問題がある。また、アニオン型の高分子帯電
防止剤を用いた制電性塗膜では、相対湿度が50%以下
のような低湿度の条件では目的とする制電性が発現しな
い問題があり、カチオン型の高分子帯電防止剤を用いた
制電性塗膜では、フイルムの回収性が劣る問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、かか
る従来技術の問題点を解消し、低湿度の条件においても
優れた制電性を有し、接着性、フイルム回収性に優れた
制電性塗膜を有する積層フイルムを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、本発明
によれば、ポリエステルフイルムの少なくとも片面に、
下記の式(I)及び/又は下記の式(II)で示される単
位からなる重合体または共重合体を含む水性塗液を塗布
し、乾燥、延伸してつくられた制電性塗膜が設けられて
いる制電性フイルムにより達成される。
【0010】
【化6】
【0011】式(I)において、R1 、R2 はそれぞれ
水素元素またはメチル基;R3 は炭素数が2〜10のア
ルキレン基;R4 、R5 及びR6 はそれぞれ水素元素ま
たは炭素数が1〜5のアルキル基;Xはハロゲン元素、
NO3 、R9 SO3 、R9 OSO3 またはOP(=O)
(OM1 2 (但しR9 は炭素数が1〜10のアルキル
基、アリール基またはシクロアルキル基、M1 は水素元
素、アルカリ金属または炭素数が1〜10のアルキル
基)であることを示す。
【0012】
【化7】
【0013】式(II)において、R7 、R8 はそれぞれ
水素元素またはメチル基であることを示す。
【0014】以下、本発明について詳細に説明する。
【0015】[ベースフイルム]本発明においてベース
フイルムにはポリエステルフイルムを用いるが、ベース
フイルムを構成するポリエステルは、ジカルボン酸成分
とグリコール成分からなる線状ポリエステルである。
【0016】このジカルボン酸成分としては、例えばテ
レフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカル
ボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、4,4´−ジフェ
ニルジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカン
ジカルボン酸等を挙げることができ、特にテレフタル
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸が好ましい。
【0017】また、グリコール成分としては、例えばエ
チレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレン
グリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサ
ンジオール、シクロヘキサンジメタノール、ポリエチレ
ングリコール等を挙げることができ、特にエチレングリ
コールが好ましい。
【0018】かかるポリエステルのうち、ポリエチレン
テレフタレート或いはポリエチレン―2,6―ナフタレ
ートが高ヤング率である等の機械的特性に優れ、耐熱寸
法安定性がよい等の熱的特性等に優れたフイルムが得ら
れるため好ましい。
【0019】上述のポリエステルは、ポリエステルフイ
ルムと塗膜との接着性をより良好なものとする等のた
め、上記ジカルボン酸成分或いはグリコール成分等を共
重合したポリエステルであってもよく、更に三官能以上
の多価化合物をポリエステルが実質的に線状となる範囲
(例えば5モル%以下)で少量共重合したポリエステル
であってもよい。
【0020】かかるポリエステルは常法によりつくるこ
とができる。また、ポリエステルの固有粘度が0.5以
上であるとフイルムの剛性が大きい等の機械的特性が良
好となるため好ましい。
【0021】上記のポリエステルには、フイルムの滑り
性を良好なものとするため、滑剤として平均粒径が0.
01〜20μm程度の有機や無機の微粒子を、例えば
0.005〜20重量%の配合割合で含有させることが
好ましい。かかる微粒子の具体例として、シリカ、アル
ミナ、炭酸カルシウム、酸化チタン、硫酸バリウム、カ
オリン、カーボンブラック等の無機微粒子や、架橋シリ
コーン樹脂、メラミン樹脂、ポリスチレン樹脂、架橋ポ
リスチレン樹脂、アクリル樹脂、架橋アクリル樹脂等の
有機微粒子等を好ましく挙げることができ、ベースフイ
ルムに白色ポリエステルフイルムを用いる場合には、酸
化チタン、硫酸バリウム或いはシリカであることが好ま
しい。
【0022】前記微粒子以外にも着色剤、公知の帯電防
止剤、酸化防止剤、有機滑剤、触媒、蛍光増白剤、可塑
剤、架橋剤、滑り剤、紫外線吸収剤、他の樹脂等を必要
に応じて添加することができる。
【0023】尚、積層フイルムの用途によっては、ベー
スフイルムに白色ポリエステルフイルムを用いることが
できる。この白色ポリエステルフイルムは、例えば酸化
チタン、硫酸バリウム、酸化珪素等を5〜30重量%配
合したポリエステルフイルムであり、延伸後のフイルム
の光線透過率が30%以下、特に10%以下のものが好
ましい。
【0024】本発明に用いるポリエステルフイルムは、
従来から知られている方法で製造することができる。例
えば、前記ポリエステルを押出機にて加熱溶融し、回転
冷却ドラム上にキャストして未延伸フイルムとし、次い
で該未延伸フイルムを縦方向に2〜7倍延伸して一軸延
伸フイルムとし、好ましくはこの一軸延伸フイルムに本
発明における水性塗液を塗布した後、80〜120℃で
乾燥しつつ、或いは乾燥した後横方向に2〜8倍延伸す
ることで製造できる。必要なら縦方向及び/又は横方向
に更に延伸することもできる。また、延伸後に130〜
260℃で熱処理して配向結晶化を完結させることもで
きる。延伸温度はポリエステルの二次転移点(Tg)よ
り高い温度とすることが好ましい。尚、延伸後のポリエ
ステルフイルムの厚さは、2〜300μmであることが
フイルムの製膜性が良好であるため好ましく、制電性フ
イルムを磁気カード用に用いる場合には、50〜300
μmであることが、磁気カードの剛性が良好となるので
好ましい。
【0025】[制電性重合体]本発明においては、ポリ
エステルフイルムの少なくとも片面に、前記の式(I)
及び/又は前記の式(II)で示される単位からなる重合
体または共重合体(以下『制電性重合体』という)を含
む水性塗液を塗布し、乾燥、延伸してつくられた制電性
塗膜を設ける。
【0026】この制電性重合体は、前記の式(I)及び
/又は前記の式(II)で示される単位が3〜99モル%
特に4〜60モル%、下記の式(III)、式(IV)及び式
(V)で示される単位の少なくとも一つの単位が1〜9
7モル%特に40〜96モル%からなる共重合体である
ことが、制電性に優れ、かつインキ等との接着性に優れ
た塗膜が得られるため好ましい。
【0027】
【化8】
【0028】式(III)において、Yは水素元素、炭素数
が1〜10のアルキル基、アリール基、シクロアルキル
基、CN基、COOR10基(R10は炭素数が1〜10の
アルキル基、アリール基、シクロアルキル基、グリシジ
ル基、OH基置換アルキル基、アジリジン基置換アルキ
ル基またはオキシラン基置換アルキル基)、OR11
(R11は炭素数が1〜10のアルキル基またはCHR1
CHR2 OR16基(R16は水素元素または炭素数が1〜
10のアルキル基)、COR12基(R12炭素数が1〜1
0のアルキル基)、CONR1314基(R13、R14はそ
れぞれ水素元素、炭素数が1〜10のアルキル基、CH
2 OHまたはCH2 OR16)、OCOR15基(R15は炭
素数が1〜10のアルキル基、アリール基またはシクロ
アルキル基)、COOM基、SO3 M基、R3 CN基、
3 COOR10基、R3 COR12基、R3 CONR13
14基、R3 OCOR15基、R3 COOM基またはR3
3M基であることを示す。
【0029】
【化9】
【0030】式(IV)において、ZはO、NHまたはN
17(R17は炭素数が1〜10のアルキル基、アリール
基またはシクロアルキル基))であることを示す。
【0031】
【化10】
【0032】式(V)において、Mは水素元素、アルカ
リ金属または4級アミン基であることを示す。
【0033】前記の式(I)で示される単位としては、
例えば下記式(I−1)〜下記式(I−5)を挙げるこ
とができる。
【0034】
【化11】
【0035】
【化12】
【0036】
【化13】
【0037】
【化14】
【0038】
【化15】
【0039】また、前記の式(II)で示される単位とし
ては、例えば下記式(II−1)〜下記式(II−4)を挙
げることができる。
【0040】
【化16】
【0041】
【化17】
【0042】
【化18】
【0043】
【化19】
【0044】前記の式(III)で示される単位としては、
例えば下記式(III −1)〜下記式(III −14)を挙
げることができる。
【0045】
【化20】
【0046】
【化21】
【0047】
【化22】
【0048】
【化23】
【0049】
【化24】
【0050】
【化25】
【0051】
【化26】
【0052】
【化27】
【0053】
【化28】
【0054】
【化29】
【0055】
【化30】
【0056】
【化31】
【0057】
【化32】
【0058】
【化33】
【0059】前記の式 (IV) 示される単位としては、例
えば下記式 (IV−1)、下記式 (IV−2)を挙げること
ができる。
【0060】
【化34】
【0061】
【化35】
【0062】前記の式(V)で示される単位としては、
例えば下記式(V−1)、下記式(V−2)を挙げるこ
とができる。
【0063】
【化36】
【0064】
【化37】
【0065】本発明における制電性重合体の平均分子量
は、3,000〜1,000,000であることが好ま
しい。また、制電性塗膜を塗設するのに用いる水性塗液
は、この制電性重合体の水溶液、エマルジョンまたは水
分散液で用いられる。
【0066】[制電性塗膜]本発明における制電性塗膜
は、前記の制電性重合体を含む水性塗液を塗布し、乾
燥、延伸してつくられるが、制電性塗膜とベースフイル
ムとの密着生を更に良好なものとするため、バインダー
樹脂を配合することができる。このバインダー樹脂とし
ては、例えばポリエステル樹脂、アクリル樹脂、アクリ
ル変性ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹
脂、ビニル樹脂、ポリエーテル樹脂、水溶性樹脂を挙げ
ることができる。バインダー樹脂の配合割合は、制電性
重合体とバインダー樹脂の総量に対し0〜95重量%、
特に20〜90重量%であることが好ましい。この割合
が95重量%を超えると積層フイルムの制電性が不足す
ることがある。
【0067】[水性塗液]本発明においては、前記組成
物を含む水性塗液を用いて制電性塗膜を塗設するが、水
性塗液の固形分濃度は1〜30重量%が好ましく、特に
2〜20重量%が好ましい。固形分濃度がこの範囲にあ
ると水性塗液の粘度が塗布に適したものになる。本発明
に用いる水性塗液は、水溶液、水分散液、乳化液等任意
の形態で用いることができる。また、水性塗液には少量
の溶剤が含まれていてもよい。
【0068】本発明における水性塗液には、塗液をポリ
エステルフイルム表面に均一に塗布するため界面活性剤
を配合することができる。この界面活性剤としては、例
えばポリエチレンオキシドの如きポリアルキレンオキシ
ド重合体、ポリエチレンオキシドポリプロピレンオキシ
ドの如きポリアルキレンオキシド共重合体、脂肪族アル
コールアルキレンオキシド付加物、長鎖脂肪族置換フェ
ノール・アルキレンオキシド付加重合物、多価アルコー
ル脂肪酸エステル、長鎖脂肪族アミドアルコール、4級
アンモニウム塩化合物、アルキルピリジニウム塩化合
物、スルホン酸塩化合物等を挙げることができる。これ
らのうち、特にノニオン界面活性剤が好ましい。
【0069】また、水性塗液には塗膜の滑り性を良好な
ものとするためフィラーを配合することができる。この
フィラーとしては、例えばシリカ、アルミナ、酸化チタ
ン、カーボンブラック等の無機微粒子、ポリスチレン樹
脂、架橋ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、架橋アクリ
ル樹脂、メラミン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、
尿素樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ポリアミド樹脂、ポ
リエステル樹脂等の樹脂の微粒子を挙げることができ
る。かかる樹脂は、塗膜内で微粒子の状態を保つことが
できる樹脂であれば、熱可塑性樹脂であっても熱硬化性
樹脂であってもよく、また目的に応じた架橋度で架橋さ
れた樹脂であってもよい。
【0070】上記微粒子以外にも、酸化防止剤、着色
剤、顔料、蛍光増白剤、可塑剤、他の架橋剤、有機滑剤
(滑り剤)、紫外線吸収剤、帯電防止剤等を必要に応じ
て添加することができる。
【0071】[塗膜の塗設]本発明においては、ポリエ
ステルフイルムの少なくとも片面に、前記水性塗液を塗
布し、加熱乾燥し、延伸することにより制電性塗膜を塗
設するが、水性塗液の塗布方法としては、公知の任意の
塗工法が適用でき、例えばグラビアコート法、リバース
ロールコート法、ダイコート法、キスコート法、リバー
スキスコート法、オフセットグラビアコート法、マイヤ
ーバーコート法、ロールブラッシュ法、スプレーコート
法、エアーナイフコート法、含浸法、カーテンコート法
等を単独または組み合わせて適用することができる。水
性塗液のWET塗布量は走行しているフイルム1m2
り1〜40g、特に2〜20gが好ましい。塗布量がこ
の範囲であると乾燥が容易になり、かつ塗布斑が生じ難
いので好ましい。
【0072】本発明で水性塗液を塗布するフイルムは、
延伸可能なポリエステルフイルムである。この延伸可能
なポリエステルフイルムとしては、例えばポリエステル
を加熱溶融せしめ、そのままフイルム状とした未延伸フ
イルム;未延伸フイルムを縦方向(長手方向)または横
方向(幅方向)の何れか一方に延伸せしめた一軸延伸フ
イルム;縦方向或いは横方向の一軸延伸フイルムを横方
向或いは縦方向に逐次延伸せしめた(更に延伸可能な)
二軸延伸フイルム、または未延伸フイルムを縦方向およ
び横方向の二方向に同時延伸せしめた(更に延伸可能
な)二軸延伸フイルムを挙げることができる。ポリエス
テルフイルムの延伸後のフイルム厚さは2〜300μ
m、特に150〜260μmであることが好ましい。
【0073】尚、制電性塗膜の厚さは0.01〜1μ
m、特に0.02〜0.6μmであることが好ましい。
制電性塗膜の厚さが0.01μm未満であると制電性が
不足することがあり、1μmを超えると塗膜表面が粗れ
たり塗膜が削れ易くなることがある。
【0074】[磁気カード]本発明の制電性フイルムは
磁気カード用として用いることができるが、この磁気カ
ードとは、例えば制電性フイルムの片面に磁気記録層
(磁性層)を設け、もう一方の面にUVインキ等により
印刷層を設けたカードのことである。
【0075】例えば、本発明の制電性フィルムの塗膜塗
設面に末端にアクリル基を有するポリウレタンオリゴマ
ー(例えば、ビスアクリルポリウレタンオリゴマー)や
末端にアクリル基を有するビニルポリマー(例えば、ビ
スアクリルビニルポリマー)等に光重合開始剤、光増感
剤、着色剤を配合したインキを印刷して紫外線照射して
硬化させることにより印刷層を設けることができ、もう
一方の面に、例えば磁性酸化鉄、変性塩化ビニル樹脂、
ポリウレタン樹脂、ポリイソシアネート、分散剤等から
なる磁気塗料をベースフイルムに塗布し乾燥することに
より磁性層を設けることができ、磁気カードとして使用
するには磁性層の上に、例えばアクリル系ポリマー等の
保護層を更に設けて用いることができる。かかる印刷層
や磁性層を設けたフイルムを裁断することによって磁気
カードを得ることができる。
【0076】尚、ベースフイルムには光線透過率が5%
以下の白色ポリエステルフイルムを用いることができ
る。
【0077】磁気カードに用いる制電性フイルムの厚み
は、例えば50〜300μm、特に150〜250μm
のものがカードの剛性が良好となるため好ましい。
【0078】以下、実施例により本発明を具体的に説明
するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。本発明における評価は次に示す方法で行った。
【0079】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。尚、フイルムの特性は下記に示す方法で測定し
た。また、平均分子量は、数平均分子量を示す。
【0080】1.制電性 21℃、38%RHの条件にて保持したフイルムサンプ
ルの塗膜塗設面の表面固有抵抗率を振動容量型電位差測
定器TR−84M型(タケダ理研製)で測定した。
【0081】2.接着性(インキ接着性) フイルムの塗膜塗布面に、末端ビスアクリルポリウレタ
ンオリゴマー、ビスアクリルビニルポリマー、光重合開
始剤、光増感剤、着色剤を配合したインキを8μm塗布
し、紫外線を照射して硬化させインキ被膜をつくった。
次いでこの被膜面にセロテープを貼付してから剥離し、
剥離状況から接着性を下記のとおり評価した。 A:セロテープとインキ被膜の間で剥離した。(接着性
良好) B:インキ被膜が部分的に凝集破壊した状態で剥離し
た。(接着性やや良好) C:フイルムとインキ被膜の間で剥離した。(接着性不
良)
【0082】3.耐熱性 塗膜を塗設していないポリエステルフイルムサンプル1
5gを、窒素気流下で302℃にて37分間溶融加熱し
た後、金属板上に移し急冷して板状サンプルをつくり、
このサンプルを基準サンプルとした。次いで、塗膜を塗
設したフイルムサンプル15gを、窒素気流下で302
℃にて37分間溶融加熱した後、金属板上に移し急冷し
て板状サンプルをつくり、このサンプルの着色度と基準
サンプルの着色度とを比較して下記の基準で評価した。
【0083】A:基準サンプルとほぼ同等の極淡黄色
(耐熱性良好) B:基準サンプルよりも強い淡黄色(耐熱性やや良好) C:基準サンプルよりも極めて強い黄色(耐熱性不良)
【0084】[実施例1]固有粘度0.65のポリエチ
レンテレフタレート(酸化チタンを12重量%含有)を
溶融して冷却ドラム上にキャストして未延伸フイルムと
し、この未延伸フイルムを92℃に加熱し縦方向に3.
5倍延伸して一軸延伸フイルムとした。
【0085】次いでこの一軸延伸フイルムの両面に、前
記式(I−1)の単位37モル%、前記式(III −1)
の単位1モル%、前記式(III −3)の単位2モル%、
前記式(III −10)の単位26モル%及び前記式(II
I −11)の単位34モル%の共重合体(K−1、平均
分子量=19,500)46重量%、メタクリル酸エチ
ル成分(68モル%)、アクリル酸メチル成分(18モ
ル%)、アクリル酸ブチル成分(1モル%)、アクリル
酸成分(1モル%)、メタクリル酸グリシジル成分(5
モル%)、アクリル酸2ーヒドロキシエチル成分(3モ
ル%)、アクリルアミド成分(1モル%)及びN−メチ
ロールアクリルアミド成分(3モル%)の共重合体(A
−1、平均分子量=74,500)42重量%並びにエ
チレンオキシド・プロピレンオキシド・ブロック共重合
体(平均分子量=6,770)12重量%からなる組成
の5重量%水性塗液をグラビアコーターで塗布した。次
いで、104℃で乾燥後、108℃で横方向に3.7倍
延伸し、更に215℃で熱処理して総厚さ196μm、
塗布厚さ0.11μm、光線透過率が0%の白色積層フ
イルムをつくった。この積層フイルムの特性を表1に示
す。
【0086】[比較例1]塗膜を塗設しない以外は実施
例1と同様にして二軸延伸フイルムを得た。このフイル
ムの特性を表1に示す。
【0087】[実施例2〜8および比較例2〜3]塗膜
の組成および塗膜厚さを表1に示すとおり替えた以外は
実施例1と同様にして積層フイルムを得た。この積層フ
イルムの特性を表1に示す。
【0088】
【表1】
【0089】表1に示した結果から明らかなように、本
発明の制電性フイルムは制電性に優れ、かつ接着性、耐
熱性に優れるものであった。
【0090】尚、表1の塗膜組成で[K−2]および
[P−2]〜[P−5]は下記の重合体または共重合体
を示す。
【0091】[Kー2]:前記式(I−2)の単位27
モル%、前記式(III−1)の単位1モル%、前記式(III
−3)の単位12モル%、前記式(III−10)の単位2
6モル%及び前記式(III−11)の単位34モル%の共
重合体(平均分子量:10,100) [Kー3]:前記式(II−1)の単位45モル%、前記
式(III−3)の単位47モル%及び前記式(III−1)の
単位8モル%の共重合体(平均分子量:8,500) [Kー4]:前記式(II−2)の単位40モル%、前記
式(III−3)の単位43モル%、前記式(III−1)の単
位13モル%、前記式(IV−1)の単位2モル%及び前
記式(V−1)の単位2モル%の共重合体(平均分子
量:9,200) [Kー5]:下記式 (VI−1) の単位の重合体(平均分
子量=6,480)
【0092】
【化38】
【0093】[実施例9]実施例1で得た白色の積層フ
イルムの片面に、Co−γFe2 3 、塩ビ/酢ビ/ビ
ニルスルホン酸ソーダ共重合体、ポリウレタン、多価イ
ソシアネート、分散剤および潤滑剤からなる磁気層を塗
設し、更に保護層を塗設した。また、もう一方の面に、
末端ビスアクリルポリウレタンオリゴマー、末端ビスア
クリルビニルポリマー、光重合開始剤、光増感剤および
紅色着色剤を配合した紫外線硬化型インキをオフセット
印刷し、紫外線照射して硬化させた。このフイルムを裁
断してカードを8,000枚作製したが、工程上トラブ
ルやゴミ付着もなく、カードの取扱い性や磁気層、イン
キ層の密着性の耐久性も実用上問題なかった。
【0094】
【発明の効果】本発明においては、制電性塗膜の成分と
して特定構造の制電性重合体を使用するため、低湿度の
条件下でも高い制電性が得られ、かつ接着性、耐熱性に
優れた制電性フイルムが得られる。本発明の制電性フイ
ルムは、特に磁気カード用に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 7/02 104 B32B 7/02 104 27/08 27/08 27/18 27/18 D 27/36 27/36 G11B 5/704 G11B 5/704 // B29K 67:00 B29L 7:00 9:00 C08L 67:00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルフイルムの少なくとも片面
    に、下記の式(I)及び/又は下記の式(II)で示され
    る単位からなる重合体または共重合体を含む水性塗液を
    塗布し、乾燥、延伸してつくられた制電性塗膜が設けら
    れている制電性フイルム。 【化1】 式(I)において、R1 、R2 はそれぞれ水素元素また
    はメチル基;R3 は炭素数が2〜10のアルキレン基;
    4 、R5 及びR6 はそれぞれ水素元素または炭素数が
    1〜5のアルキル基;Xはハロゲン元素、NO3 、R9
    SO3 、R9 OSO3 またはOP(=O)(OM1 2
    (但しR9 は炭素数が1〜10のアルキル基、アリール
    基またはシクロアルキル基、M1 は水素元素、アルカリ
    金属または炭素数が1〜10のアルキル基)であること
    を示す。 【化2】 式(II)において、R7 、R8 はそれぞれ水素元素また
    はメチル基であることを示す。
  2. 【請求項2】 重合体または共重合体が、前記の式
    (I)及び/又は前記の式(II)で示される単位3〜9
    9モル%、下記の式(III)、式(IV)及び式(V)で示
    される単位の少なくとも一つの単位1〜97モル%から
    なる請求項1に記載の制電性フイルム。 【化3】 式(III)において、Yは水素元素、炭素数が1〜10の
    アルキル基、アリール基、シクロアルキル基、CN基、
    COOR10基(R10は炭素数が1〜10のアルキル基、
    アリール基、シクロアルキル基、グリシジル基、OH基
    置換アルキル基、アジリジン基置換アルキル基またはオ
    キシラン基置換アルキル基)、OR11基(R11は炭素数
    が1〜10のアルキル基またはCHR1 CHR2 OR16
    基(R16は水素元素または炭素数が1〜10のアルキル
    基)、COR12基(R12炭素数が1〜10のアルキル
    基)、CONR1314基(R13、R14はそれぞれ水素元
    素、炭素数が1〜10のアルキル基、CH2 OHまたは
    CH2 OR16)、OCOR15基(R15は炭素数が1〜1
    0のアルキル基、アリール基またはシクロアルキル
    基)、COOM基、SO3 M基、R3 CN基、R3 CO
    OR10基、R3 COR12基、R3 CONR1314基、R
    3 OCOR15基、R3 COOM基またはR3 SO3M基
    であることを示す。 【化4】 式(IV)において、ZはO、NHまたはNR17(R17
    炭素数が1〜10のアルキル基、アリール基またはシク
    ロアルキル基))であることを示す。 【化5】 式(V)において、Mは水素元素、アルカリ金属または
    4級アミン基であることを示す。
  3. 【請求項3】 ポリエステルフイルムが白色ポリエステ
    ルフイルムであり、制電性塗膜の厚さが0.01〜1μ
    mである請求項1記載の制電性フイルム。
  4. 【請求項4】 ポリエステルフイルムの少なくとも片面
    に制電性塗膜を設けた制電性フイルムの片面に磁性層を
    積層した請求項1記載の制電性フイルム。
  5. 【請求項5】 磁性層を積層した反対の面に、紫外線硬
    化インキ層を設けた請求項4記載の制電性フイルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102390149A (zh) * 2011-07-19 2012-03-28 朱锦佐 一种可抗静电离型膜及其制作方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102390149A (zh) * 2011-07-19 2012-03-28 朱锦佐 一种可抗静电离型膜及其制作方法
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