JPH0971719A - 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物 - Google Patents

難燃性ポリカーボネート樹脂組成物

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JPH0971719A
JPH0971719A JP22803995A JP22803995A JPH0971719A JP H0971719 A JPH0971719 A JP H0971719A JP 22803995 A JP22803995 A JP 22803995A JP 22803995 A JP22803995 A JP 22803995A JP H0971719 A JPH0971719 A JP H0971719A
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JP
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flame
polycarbonate resin
retardant
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flame retardant
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JP22803995A
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Nobushi Takeshita
信志 竹下
Osamu Nakamoto
税 中本
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Teijin Ltd
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Teijin Chemicals Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 OA機器、家電製品等の薄肉軽量化に対応で
きる機械的強度や溶融流動性を有し且つ必要な難燃性を
付与した難燃性ポリカーボネート樹脂組成物を提供す
る。 【解決手段】 置換又は非置換のヒドロキシアラルキル
アルコールとラクトンとの縮合物を末端に特定量付与し
たポリカーボネート樹脂に、ハロゲン系難燃剤及び/又
はスルフォン酸有機金属塩系難燃剤を難燃化する量配合
してなる難燃性ポリカーボネート樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、難燃性ポリカーボ
ネート樹脂組成物に関する。更に詳しくは、ポリカーボ
ネート樹脂の優れた機械的物性を保持したままで溶融流
動性及び難燃性を改善した難燃性ポリカーボネート樹脂
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、代表的なポリカーボネート樹脂と
して2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
(以下ビスフェノールAという)にホスゲンやジフェニ
ルカーボネート等のカーボネート前駆物質を反応させて
得られるものが知られている。かかるポリカーボネート
樹脂は透明性、耐熱性、寸法精度がよい等の優れた性質
を有することから自動車分野、OA機器分野、電気電子
分野等多くの分野に用いられている。しかしながら、ポ
リカーボネート樹脂は加工性や成形性に劣るためより溶
融流動性や転写性のよい、成形サイクルの短い樹脂が求
められている。
【0003】ポリカーボネート樹脂の溶融流動性の改善
法として、他の熱可塑性樹脂とのポリマーアロイが数多
く提案されている。例えばポリカーボネート樹脂にポリ
カプロラクトンを配合する溶融流動性の改善法が提案さ
れている。しかしながら、ポリカプロラクトンの配合量
を多くして溶融流動性を向上させるとポリカーボネート
樹脂本来の機械的強度が失われ添加量に制限があった。
また、ヒドロキシアラルキルアルコールとラクトンの縮
合物をポリカーボネート樹脂の末端に付与することによ
って溶融流動性を著しく改善し得ることを見出し、特開
平7−157551号にて提案した。
【0004】近年軽薄短小化を反映して、肉厚の薄い設
計がなされており、同時にOA機器分野、家電製品分野
等の用途を中心に難燃化の要望が強くなっている。しか
しながら、ポリカプロラクトンの添加や、ヒドロキシア
ラルキルアルコールとラクトンの縮合物の末端付与は、
ポリカーボネート樹脂の溶融流動性を改善するものの燃
焼し易くし、薄肉での難燃化が困難であるという問題を
有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はOA機
器、家電製品等の薄肉軽量化に対応できる機械的強度や
溶融流動性を有し且つ必要な難燃性を付与した難燃性ポ
リカーボネート樹脂組成物を提供することにある。
【0006】本発明者は、上記目的を達成せんとして、
ヒドロキシアラルキルアルコールとラクトンの縮合物を
末端に付与して溶融流動性を改善したポリカーボネート
樹脂の難燃化について鋭意研究を重ねた結果、数多く知
られている難燃剤のなかから特にハロゲン系難燃剤とス
ルフォン酸塩系難燃剤を選択して使用することによっ
て、ポリカーボネート樹脂の優れた機械的特性を保持し
つつ溶融流動性を向上し且つ必要な難燃性を付与できる
ことを見出した。本発明はこの知見に基づき完成したも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、末端に下記一
般式[1]
【0008】
【化4】
【0009】[式中、R1 は二価の脂肪族基、R2 は一
価の脂肪族基又はハロゲン原子、R3は水素原子又は
【0010】
【化5】
【0011】(但し、R4 は一価の脂肪族基又は芳香族
基、R5 は一価の脂肪族基又は芳香族基)、pは0〜4
の整数、mは4〜20の整数、nは1〜100の整数で
ある]で表される置換又は非置換のヒドロキシアラルキ
ルアルコールとラクトンとの縮合物を付与したポリカー
ボネート樹脂であって一般式[1]で表される縮合物中
の下記一般式[2]
【0012】
【化6】
【0013】[式中、mは4〜20の整数である]で示
される繰返単位の合計重量が該ポリカーボネート樹脂中
0.5〜10重量%を占めるポリカーボネート樹脂に、
ハロゲン系難燃剤及び/又はスルフォン酸有機金属塩系
難燃剤を難燃化する量配合してなる難燃性ポリカーボネ
ート樹脂組成物に係るものである。
【0014】本発明でいうポリカーボネート樹脂は二価
フェノールとカーボネート前駆物質を反応させて得られ
る芳香族ポリカーボネート樹脂であり、ここで用いる二
価フェノールとしては例えばハイドロキノン、レゾルシ
ン、4,4′−ジヒドロキシジフェニル、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)エタン、ビスフェノールA、2,2−ビ
ス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ン、2,2−ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(3−イソプロピル−4
−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(3,5−
ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2
−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ン、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホキシド、
4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、3,
3′−ジメチル−4,4′−ジヒドロキシジフェニルス
ルフィド、4,4′−ジヒドロキシジフェニルオキシ
ド、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレ
ン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,
3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,3−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)−5,7−ジメチルアダマンタ
ン等があげられる。なかでも改善効果が大きい点でビス
フェノールA、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロヘキサン、9,9−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)フルオレン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、
1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−5,7−ジ
メチルアダマンタンが好ましい。これらは単独で又は二
種以上を組合わせて用いてもよい。また、少量の三官能
化合物を分岐剤として用いても、脂肪族二官能性化合物
を少量共重合してもよい。またカーボネート前駆物質と
しては例えばホスゲン、ホスゲンダイマー、ホスゲント
リマー、上記二価フェノール類のビスクロロホーメート
等があげられ、なかでもホスゲンが好ましい。
【0015】二価フェノールとカーボネート前駆物質か
らポリカーボネート樹脂を製造するには、通常ポリカー
ボネート樹脂の製造に用いる方法、例えば二価フェノー
ルにホスゲン等のカーボネート前駆物質を反応させる方
法を用いることにより製造される。二価フェノ−ルとホ
スゲンとの反応では、通常酸結合剤及び溶媒の存在下に
反応を行う。酸結合剤としては例えば水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、ピリジ
ン等が用いられる。溶媒としては例えば塩化メチレン、
クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素が用いられる。
また、反応促進のために例えば第三級アミン、第四級ア
ンモニウム塩等の触媒を用いることができる。反応温度
は通常0〜40℃、反応時間は数分〜5時間、反応中の
pHは通常10以上に保つのが好ましい。
【0016】本発明の組成物に用いるポリカーボネート
樹脂は、上記ポリカーボネート樹脂の末端を前記一般式
[1]で表される末端基で封鎖したポリカーボネート樹
脂又は前記一般式[1]で表される末端基で封鎖したポ
リカーボネート樹脂と他の末端停止剤で末端を封鎖した
ポリカーボネート樹脂との混合物である。要するに前記
一般式[1]で表される末端基を、前記一般式[2]で
示される繰返単位の合計重量が全ポリカーボネート樹脂
中0.5〜10重量%占める量付与すればよい。この量
が0.5重量%未満であると十分な溶融流動性が得られ
難く、また10重量%を超えると機械的特性が低下する
ようになるばかりでなく難燃化が困難になる。残余の末
端は他の末端停止剤で封鎖してもよく、他の末端停止剤
としては例えばフェノール、p−tert−ブチルフェノー
ル、p−クミルフェノール、イソオクチルフェノール等
の単官能フェノール類をあげることができる。特に好ま
しいのはフェノール及びp−tert−ブチルフェノールで
ある。
【0017】ポリカーボネート樹脂に前記一般式[1]
で表される末端基を付与する方法の一は、下記一般式
[3]
【0018】
【化7】
【0019】式中R1 、R2 、p、m及びnは前記一般
式[1]と同一であり、この化合物を前記のポリカーボ
ネート樹脂を製造する際に末端停止剤として用いる方法
である。式中R1 で示される二価の脂肪族基としては炭
素原子数1〜10のアルキレン基が好ましく、またエー
テル基が含まれていてもよい。R2 で示される一価の脂
肪族基としては炭素原子数1〜10のアルキル基が好ま
しい。かかる末端停止剤は、置換又は非置換ヒドロキシ
アラルキルアルコールとラクトンを適当な割合で混合し
て加熱することによりアルコール基とラクトンの反応及
びラクトンの開環反応により製造され、ラクトンの繰返
数nはラクトンとヒドロキシアラルキルアルコールとの
モル比を調節することによって任意にコントロールする
ことができる。ラクトンの繰返数があまりに大きくなる
とフェノールとの反応性が低下するようになるので、ラ
クトンの繰返数は1〜100が適当である。
【0020】末端基を付与する方法の二は、置換又は非
置換ヒドロキシアラルキルアルコールとラクトンの縮合
物の開環したラクトンの末端をカルボン酸エステルの形
で封鎖した化合物をポリカーボネート樹脂に付与する方
法である。具体的には、ヒドロキシアラルキルアルコー
ルのカルボン酸エステルとラクトンを適当な割合で混合
して加熱する方法によつて得た化合物、又はヒドロキシ
アラルキルアルコールとラクトンの反応生成物にカルボ
ン酸無水物を反応させる方法によつて得た化合物をポリ
カーボネート樹脂を製造する際に末端停止剤として用い
る方法である。
【0021】末端基を付与する方法の三は、前記一般式
[3]で表される置換又は非置換ヒドロキシアラルキル
アルコールとラクトンの縮合物を末端停止剤として用い
て得た改質ポリカーボネート樹脂の開環したラクトンの
末端をカルボン酸エステル又は炭酸エステルの形で封鎖
する方法である。具体的には、改質ポリカーボネート樹
脂にカルボン酸クロライドを反応させか又はクロロ蟻酸
エステルを反応させる方法である。封鎖に用いるカルボ
ン酸は一価の脂肪族や芳香族のカルボン酸であり、一価
の脂肪族カルボン酸としては炭素原子数2〜11のもの
が好ましく、フェニル基が置換していてもよい。一価の
芳香族カルボン酸としては炭素原子数7〜16のものが
好ましく、これには炭素原子数1〜10のアルキル基が
置換していてもよい。また、封鎖に用いるクロロ蟻酸エ
ステルとしては炭素原子数6〜15の芳香族エステルや
炭素原子数2〜11の脂肪族エステルが好ましく、芳香
族エステルには炭素原子数1〜10のアルキル基が置換
していてもよく、脂肪族エステルにはフェニル基が置換
していてもよい。
【0022】上記末端停止剤を与える置換又は非置換ヒ
ドロキシアラルキルアルコールとしては、例えば2−ヒ
ドロキシベンジルアルコール、3−ヒドロキシベンジル
アルコール、4−ヒドロキシベンジルアルコール、2−
ブロモ−5−ヒドロキシベンジルアルコール、3−クロ
ロ−4−ヒドロキシベンジルアルコール、3−ヒドロキ
シ−α−メチルベンジルアルコール、4−ヒドロキシ−
α−メチルベンジルアルコール、2−(2−ヒドロキシ
フェニル)エタノール、2−(4−ヒドロキシフェニ
ル)エタノール、2−メチル−4−ヒドロキシフェニル
ベンジルアルコール、2−メチル−6−ヒドロキシフェ
ニルベンジルアルコール、2−ヒドロキシ−3−メチル
フェニルベンジルアルコール、2−ヒドロキシ−5−メ
チルフェニルベンジルアルコール、1−(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパノール−2、3−(2−ヒドロキシ
フェニル)プロパノール、3−(3−ヒドロキシフェニ
ル)プロパノール、2−ヒドロキシ−5−エチルベンジ
ルアルコール、3−メチル−4−ヒドロキシフェニル−
α−メチルベンジルアルコール、4−(2−ヒドロキシ
フェニル)ブタノール−2、3−(2−ヒドロキシ−5
−メチルフェニル)プロパノール、5−(2−ヒドロキ
シフェニル)ペンタノール、4−(2−メチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)ブタノール−2、4−(3−メチル
−4−ヒドロキシフェニル)ブタノール−2、3−(2
−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)ブタノール、6−
(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサノール−2、4−
(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサノール−3等があげ
られる。
【0023】ラクトンは炭素数5〜21のラクトンであ
り、ラクトン環を形成する炭素原子には低級アルキル基
が置換していてもよい。かかるラクトンとしては例えば
δ−バレロラクトン、7−ヒドロキシヘプタン酸ラクト
ン、8−ヒドロキシオクタン酸ラクトン、13−ヒドロ
キシトリデカン酸ラクトン、15−ヒドロキシペンタデ
カン酸ラクトン、17−ヒドロキシヘプタデカン酸ラク
トン、モノメチル−δ−バレロラクトン、モノエチル−
δ−バレロラクトン、ε−カプロラクトン、モノメチル
−ε−カプロラクトン、モノエチル−ε−カプロラクト
ン等があげられる。特にδ−バレロラクトン及びε−カ
プロラクトンが好ましい。
【0024】かくして得られる改質されたポリカーボネ
ート樹脂の分子量は、あまりに低いと脆くて実用性がな
くなるので、ポリマー0.7g を塩化メチレン100ml
に溶解し、20℃で測定した溶液の比粘度が0.165
以上のものが好ましい。
【0025】本発明のポリカーボネート樹脂組成物はハ
ロゲン系難燃剤及びスルフォン酸有機金属塩系難燃剤よ
り選ばれる1種又は2種以上を使用して難燃化される。
また難燃補助剤としてフィブリル形成性ポリテトラフル
オロエチレンを併用してもよく、こうすることによって
難燃性をより高めることができる。このフイブリル形成
性ポリテトラフルオロエチレンはASTM規格において
タイプ3に分類されているものである。その具体例とし
ては、例えば三井デュポンフロロケミカル(株)のテフ
ロン6J、或いはダイキン工業(株)のポリフロンF―
201Lが挙げられ、これらは市販されており容易に入
手できる。かかるフィブリル形成性ポリテトラフルオロ
エチレンを併用する場合、難燃性ポリカーボネート樹脂
組成物100重量%中0.05〜1重量%用いるのが好
ましい。
【0026】ハロゲン系難燃剤としては例えばテトラブ
ロモビスフェノールAからのポリカーボネート、テトラ
ブロモビスフェノールAとビスフェノールAとのコポリ
カーボネート、デカブロモジフェニルエーテル、オクタ
デシルジフェニルエーテル、テトラブロモジフェニルエ
ーテル、ヘキサブロモシクロドデカン、エチレンビステ
トラブロモフタルイミド、トリス(ペンタブロモベンジ
ル)イソシアヌレート、ブロム化ポリスチレン、テトラ
ブロモビスフェノールA−エポキシ樹脂等を挙げること
ができる。特にテトラブロモビスフェノールAからのポ
リカーボネート及びテトラブロモビスフェノールAとビ
スフェノールAとのコポリカーボネート等のテトラブロ
モビスフェノールA系のポリカーボネート型難燃剤がポ
リカーボネート樹脂との相溶性が優れている点から好ま
しく、なかでもテトラブロモビスフェノールAからの繰
返単位が2〜20のものが好ましい。かかるテトラブロ
モビスフェノールA系のポリカーボネート型難燃剤を用
いる場合、あまりに多量用いると組成物の熱安定性が悪
化する傾向があるので、難燃性ポリカーボネート樹脂組
成物の0.5〜15重量%で用いるのが好ましい。
【0027】スルフォン酸有機金属塩系難燃剤としては
芳香族スルフォン酸のアルカリ金属塩及びアルカリ土類
金属塩が好ましく、具体的には例えばジフェニルサルフ
ァイド−4−スルフォン酸ナトリウム、ジフェニルスル
フォキサイド−4−スルフォン酸カリウム、ジフェニル
スルフォン−3−スルフォン酸ナトリウム、ジフェニル
スルフォン−3−スルフォン酸カリウム、ジフェニルサ
ルファイド−4,4′−ジスルフォン酸ジカリウム、ジ
フェニルスルフォン−4,4′−ジスルフォン酸ジカリ
ウム、2,5−ジクロロベンゼンスルフォン酸ナトリウ
ム、ジフェニルスルフォン−3,3′−ジスルフォン酸
ジカリウム等を挙げることができる。かかるスルフォン
酸のアルカリ金属塩やアルカリ土類金属塩を用いる場合
は、難燃性ポリカーボネート樹脂組成物の0.1〜2.
0重量%で用いるのが好ましい。2.0重量%を超える
と、組成物の熱安定性の面から好ましくない。
【0028】本発明の難燃性ポリカーボネート樹脂組成
物は任意の混合・混和装置例えば1軸や2軸の押出機、
混合ロール、密閉式ミキサー等を用いて製造できる。な
お本発明の難燃性ポリカーボネート樹脂組成物には、必
要に応じて例えば熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、着
色剤、帯電防止剤、滑剤、離型剤等の添加剤、ガラス繊
維、ガラスビーズ、カーボン繊維、金属繊維、タルク、
シリカ等の無機充填剤を加えることができ、また他の熱
可塑性樹脂を混合して用いることもできる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に実施例をあげて本発明を更
に説明する。なお、実施例中の部及び%は重量部及び重
量%であり、評価は下記の方法によった。 (1)比粘度;ポリマー0.7gを塩化メチレン100
mlに溶解し、20℃で測定した。 (2)溶融流動性(MFR);JIS K−7210に
に準拠して測定した(測定条件は280℃、2160
g)。 (3)アイゾット衝撃強度;JIS K−7110に準
拠して測定した(厚み1/8インチ、ノッチ付き)。 (4)燃焼性;ペレットを120℃で5時間乾燥した後
射出成形機[住友重機械工業(株)製SG−150]に
よりシリンダー温度280℃、金型温度80℃で試験片
を作成し、この試験片を使用してUL規格94Vに準拠
して測定した(厚み1/16インチ)。
【0030】[参考例1]ポリカーボネート樹脂の合
成;温度計、撹拌機及び環流冷却器付き反応器にイオン
交換水11057.0部及び48%水酸化ナトリウム水
溶液1559.9部を仕込み、これにビスフェノールA
2133.9部及びハイドロサルファイト2.12部を
溶解した後塩化メチレン6445.3部を加え、撹拌下
15〜20℃でホスゲン1005.6部を60分を要し
て吹込んだ。ホスゲン吹込み終了後末端停止剤としてm
−ヒドロキシベンジルアルコールとカプロラクトンの反
応物(モル比1/5)129.9部及びp−tert−ブチ
ルフェノール49.1重量部を塩化メチレン800部に
溶解して加え、更に48%水酸化ナトリウム水溶液82
9.9部及びビスフェノールA32.0部を加えて乳化
させた後トリエチルアミン8.9部を加えて28〜33
℃で約2時間撹拌して反応を終了した。反応終了後生成
物を塩化メチレンで希釈して水洗した後塩酸酸性にして
水洗し、水相の導電率がイオン交換水のそれと殆ど同じ
になったところで塩化メチレンを蒸発して無色のポリカ
ーボネート樹脂2400部(収率92%)を得た。この
ポリマ−のポリカプロラクトン部分の割合はIR吸収ス
ペクトル分析で4.4重量%、比粘度は0.362あっ
た。
【0031】[参考例2]ポリカーボネート樹脂の合
成;末端停止剤をm−ヒドロキシベンジルアルコールと
カプロラクトンの反応物(モル比1/5)357.1部
に変更する以外は参考例1と同様にしてポリカーボネー
ト樹脂2570部(収率93%)を得た。このポリマー
のポリカプロラクトン部分の割合はIR吸収スペクトル
分析で11.0重量%、比粘度は0.360であった。
【0032】[参考例3]ポリカーボネート樹指の合
成;末端停止剤をp−tert−ブチルフェノール77.2
重量部に変更する以外は参考例1と同様にしてポリカー
ボネート樹脂2430部(収率97%)を得た。このポ
リマーの比粘度は0.363であった。
【0033】[実施例1〜6,比較例1〜7]表1記載
の各成分を表1記載の割合でV型ブレンダーにより混合
した後径30mmφのベント式単軸押出機[ナカタニ機
械(株)VSK−30]により、シリンダー温度260
℃でペレット化し、評価結果を表1に示した。なお、表
1記載の各成分を示す記号は下記の通りである。 PC−A;参考例1で得たポリカーボネート樹脂 PC−B;参考例2で得たポリカーボネート樹脂 PC−C;参考例3で得たポリカーボネート樹脂 PCL;ポリカプロラクトン[ダイセル化学工業(株)
製PLACCEL H−1] 難燃剤A;テトラブロモビスフェノールAのカーボネー
トオリゴマー[帝人化成(株)製FG−7000] 難燃剤B;2,5−ジクロロベンゼンスルフォン酸ナト
リウム[小西化学工業(株)製] 難燃補助剤;ポリテトラフルオロエチレン[ダイキン工
業(株)製F―201L]
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】本発明の難燃性ポリカーボネート樹脂組
成物は、優れた機械的物性を保持したままで溶融流動性
が著しく改善されて成形加工が容易であり、任意の成形
方法例えば射出成形等に適用できる。しかも、OA機器
や家電製品等に要求される難燃性を有しており、その奏
する効果は格別なものである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 末端に下記一般式[1] 【化1】 [式中、R1 は二価の脂肪族基、R2 は一価の脂肪族基
    又はハロゲン原子、R3は水素原子又は 【化2】 (但し、R4 は一価の脂肪族基又は芳香族基、R5 は一
    価の脂肪族基又は芳香族基)、pは0〜4の整数、mは
    4〜20の整数、nは1〜100の整数である]で表さ
    れる置換又は非置換のヒドロキシアラルキルアルコール
    とラクトンとの縮合物を付与したポリカーボネート樹脂
    であって一般式[1]で表される縮合物中の下記一般式
    [2] 【化3】 [式中、mは4〜20の整数である]で示される繰返単
    位の合計重量が該ポリカーボネート樹脂中0.5〜10
    重量%を占めるポリカーボネート樹脂に、ハロゲン系難
    燃剤及び/又はスルフォン酸有機金属塩系難燃剤を難燃
    化する量配合してなる難燃性ポリカーボネート樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】 ハロゲン系難燃剤が、テトラブロモビス
    フェノールA系のポリカーボネート型難燃剤である請求
    項1記載の難燃性ポリカーボネート樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 テトラブロモビスフェノールA系のポリ
    カーボネート型難燃剤の配合量が、難燃性ポリカーボネ
    ート樹脂組成物中0.5〜15重量%である請求項2記
    載の難燃性ポリカーボネート樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 スルフォン酸有機金属塩系難燃剤が、芳
    香族スルフォン酸の有機アルカリ金属塩、芳香族スルフ
    ォン酸の有機アルカリ土類金属塩又はこれらの混合物で
    ある請求項1記載の難燃性ポリカーボネート樹脂組成
    物。
  5. 【請求項5】 スルフォン酸有機金属塩系難燃剤の配合
    量が、難燃性ポリカーボネート樹脂組成物中0.1〜2
    重量%である請求項1又は4記載の難燃性ポリカーボネ
    ート樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 難燃補助剤として、フィブリル形成性ポ
    リテトラフルオロエチレンを難燃性ポリカーボネート樹
    脂組成物中0.05〜1重量%配合してなる請求項1〜
    5のいずれか1項記載の難燃性ポリカーボネート樹脂組
    成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008150737A1 (en) * 2007-05-31 2008-12-11 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Polycarbonate-polyester block copolymer compositions, methods, and articles

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