JPH097190A - 光学的情報記録再生装置 - Google Patents

光学的情報記録再生装置

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JPH097190A
JPH097190A JP15446995A JP15446995A JPH097190A JP H097190 A JPH097190 A JP H097190A JP 15446995 A JP15446995 A JP 15446995A JP 15446995 A JP15446995 A JP 15446995A JP H097190 A JPH097190 A JP H097190A
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driving
signal
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JP15446995A
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Etsuo Yamada
悦男 山田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 超音波モータなどの加減速時に生じるトラッ
キングエラー信号やフォーカスエラー信号の増大を防止
する。 【構成】 光カード100に光ビームを照射する可動ヘ
ッド104と、光カードと可動ヘッドを相対的にトラッ
ク方向に往復移動させるボイスコイルモータ113と、
トラッキング制御ループと、可動ヘッドと光カードを相
対的にトラック直交方向に移動させる超音波モータ21
とを有する装置において、ボイスコイルモータまたは超
音波モータの加減速時のトラッキングエラー信号を補正
する補正信号を発生する手段と、この補正信号をトラッ
キング制御ループに印加する減算器51とを備え、ボイ
スコイルモータまたは超音波モータの駆動開始、駆動停
止に同期してトラッキング制御ループに補正信号を印加
することにより、トラッキングエラー信号を補正する。
また、フォーカス制御ループに補正信号を印加してフォ
ーカスエラー信号を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報記録媒体に光学的
に情報を記録、あるいは記録情報を再生する光学的情報
記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光学的に情報を記録、再生する情
報記録媒体の形態としては、ディスク状、カード状、テ
ープ状のものなど種々のものが知られている。中でも、
カード状の記録媒体(以下、光カードという)は、生産
性、携帯性、アクセス性に優れまた小型、軽量で大容量
の記憶容量をもっているので、今後増々用途が拡大して
いくと期待されている。一般に、このような光カードに
光ビームを走査する場合は、光カードと光ビームを相対
的に情報トラック方向に往復移動させることによって、
光カードの情報トラック上に光ビームを走査する方法が
採られている。
【0003】この光カードと光ビームを相対的に走査す
るものとしては、例えば特願平5−289805号で出
願されているような装置がある。即ち、ボイスコイルモ
ータを使用して光ヘッドをトラック方向に往復移動させ
ることによって光ビームを情報トラック上に走査し、ま
た光カードが載置されたシャトルを超音波モータの駆動
によって上記走査方向と直交方向に移動させることによ
って、光ビームをトラック横断方向に移動させるという
ものである。
【0004】図9はこのような光学的情報記録再生装置
を示したブロック図である。図9では、トラッキング制
御ループ、対物レンズの位置制御ループ及び光カードを
載置するシャトルの駆動回路を示している。図9におい
て、1a及び1cはトラッキング制御用の光検出器であ
り、これらの2つの光検出器の検出信号を差動増幅器2
で差動検出することによってトラッキングエラー信号が
生成される。トラッキングエラー信号はコンパレータ1
0によって2値化されてMPU5に取り込まれると共
に、トラッキング制御ループに出力することで光ヘッド
から照射された光スポットのトラッキング制御が行われ
る。即ち、光検出器1aと1cから差動増幅器2及び
3、位相補償器6、切替スイッチ22、AT(オートト
ラッキング)コイルドライバ7、ATコイル8に至るま
での各構成要素によってトラッキング制御ループが構成
され、この制御ループでトラッキングエラー信号が0と
なるように対物レンズ9をトラッキング方向に微小移動
させることによって光スポットが情報トラックから逸脱
しないようにトラッキング制御が行われる。
【0005】レンズ位置センサ11aと11bは対物レ
ンズ9のトラッキング方向の位置を検出するセンサであ
り、これらのセンサの検出信号を差動増幅器12で差動
検出することによってレンズ位置信号が生成される。即
ち、対物レンズ9の鏡筒側面には反射板が貼着されてい
て、これに装置本体側に設けられた発光素子から光が照
射され、その反射板からの反射光がレンズ位置センサ1
1a、11bで検出される。従って、位置センサ11
a、11bの受光量は対物レンズ9のトラッキング方向
の位置に応じて変化するので、それらの検出信号を差動
増幅器12で差動検出すると、対物レンズ9のトラッキ
ング方向の位置に応じたレンズ位置信号を得ることがで
きる。このレンズ位置信号はA/Dコンバータ13でM
PU5に取り込まれる。
【0006】また、レンズ位置センサ11a、11bか
ら差動増幅器12、23、位相補償器24、切替スイッ
チ22、ATコイルドライバ7、ATコイル8までの構
成要素によって対物レンズ9の位置制御ループが構成さ
れている。この位置制御ループとトラッキング制御ルー
プはMPU5の制御に基づいて切替スイッチ22で切り
替えられる。
【0007】次に、シャトルの駆動回路について説明す
る。14はMPU5の指示に基づいて電圧制御発振器
(VCO)15にアナログ電圧を印加するためのD/A
コンバータである。VCO15では入力された電圧に対
応して出力信号の周波数を変化させる電圧/周波数変換
が行われ、図10(a)に示すように入力電圧に応じた
周波数の出力信号fdが出力される。VCO15の出力
信号はリングカウンタ17に出力され、リングカウンタ
17では出力信号fdが4分周されるとともに、分周さ
れた信号が4組みの信号に分けられ、更にこの4組みの
信号の位相が90度づつずらして出力される。こうして
位相が90度づつずらされた信号はA1 、A2 及びB
1 、B2 として切替スイッチ18に出力される。切替ス
イッチ18には、MPU5から超音波モータ21を駆動
するのか、停止させるのかを指示するON/OFF信
号、超音波モータ21を順回転させるのか、逆回転させ
るのかの回転方向を指示するFWD/REV信号が入力
される。
【0008】切替スイッチ18では、これらの信号によ
り超音波モータ21の駆動が指示され、またその指示さ
れた方向に回転するようにリングカウンタ17の4つの
出力信号が選択出力される。図10(b)〜(e)は超
音波モータ21を順方向に回転させるときの切替スイッ
チ18の出力信号C、D、E、Fを示している。こうし
て回転方向に応じて選択された信号は駆動相出力として
ドライブ回路19へ出力され、ドライブ回路19ではそ
れらの信号をもとに電力増幅などを行い、また昇圧コイ
ル20で昇圧することで、図10(f)、(g)のよう
に位相がπ/2ずれた正弦波の駆動信号G、Hが生成さ
れ、超音波モータ21へ印加される。超音波モータ21
は光カードを載置するシャトルをトラックと直交する方
向に駆動するモータであり、光ヘッドを所望のトラック
にアクセスする場合や、光カードにスキューなどがあっ
た場合は、シャトルをトラック直交方向に移動させるこ
とで光スポットを目的のトラックに移動させたり、対物
レンズ9の中心がトラックの中心に位置するようにスキ
ューに対する補正制御が行われる。
【0009】ここで、光スポットを所望のトラックにア
クセスする場合は、切替スイッチ22のスイッチ片xは
オフ、スイッチ片yはオンされ、この状態で超音波モー
タ21の駆動により光カードが載置されたシャトルが移
動し、これによって光スポットが目的のトラックに向け
て移動する。光スポットが目的のトラックに近づくと超
音波モータ21の駆動が停止されてMPU5からD/A
コンバータ25を介して対物レンズ9の駆動信号が差動
増幅器23に供給される。これにより、対物レンズ9が
駆動され、それに伴なって光スポットは更に目的トラッ
クへ移動していく。このとき、MPU5では光スポット
のトラック横断時のトラッキングエラー信号をコンパレ
ータ10で2値化した信号を取り込んでおり、この2値
化信号から光スポットが目的のトラック上に位置したこ
とを検知すると、切替スイッチ22のスイッチ片xをオ
ン、yをオフしてトラッキング制御ループがオンされ
る。こうして光スポットは目的のトラックに引き込ま
れ、以後はトラッキング制御により目的トラック上を走
査して情報の記録や再生が行われる。なお、光スポット
を隣接トラックにジャンプさせる場合は、MPU5から
D/Aコンバータ4を介して差動増幅器3にジャンプパ
ルスが供給される。このようにジャンプパルスを供給し
て対物レンズ9を駆動することによって、光スポットが
隣接トラックへジャンプし、隣接トラック上に記録や再
生が行われる。
【0010】次に、光カードにスキューがあったときに
シャトルをトラックと直交方向に移動するときの制御動
作を図11に基づいて説明する。図11(a)はレンズ
位置センサ11a、11bの検出信号を差動増幅器12
で差動検出して得られた対物レンズ9のレンズ位置信号
であり、pは対物レンズ9の中心位置、mは対物レンズ
9の可動範囲の限界点である。即ち、対物レンズ9はそ
の中心から左右のトラッキング方向に所定範囲だけ移動
できるように可動範囲があるが、mはその左右のトラッ
キング方向の一方の可動限界点である。ここで、図11
(a)のレンズ位置信号はMPU5に取り込まれ、対物
レンズ9のトラッキング方向の位置はMPU5によって
常時監視されている。
【0011】MPU5ではトラッキング制御時に光カー
ドのスキューなどにより対物レンズ9が可動限界点mに
到達すると、その到達したq1 において図11(b)の
ように超音波モータ21の駆動を指示するオン信号を切
替スイッチ18へ出力する。もちろん、同時に対物レン
ズ9のトラッキング方向の移動方向に応じて超音波モー
タ21の回転方向を指示する信号も出力される。これに
より、超音波モータ21は指示された方向に回転を開始
し、光カードが載置されたシャトルはトラックと直交す
る方向に移動して対物レンズ9がその中心位置に向かう
ように制御が行われる。そして、対物レンズ9が図11
(a)のようにその中心の近くのq2 点まで戻ると、M
PU5から図11(b)のように切替スイッチ18にオ
フ信号が出力されて超音波モータ21の駆動が停止され
る。こうして対物レンズ9は光ヘッドのほぼ中心位置に
戻るように制御され、光カードに照射された光スポット
と情報トラックの位置関係の補正制御が行われる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図9の光学
的情報記録再生装置では、シャトルをトラック横断方向
に移動させる手段として超音波モータが使用されている
のであるが、こうした超音波モータは始動及び停止性能
が非常に優れた特徴をもっている。そのため、図11
(a)及び(b)のように超音波モータをq1 点で始
動、q2 点で停止したとすると、そのq1 点で急激に始
動、q2 点で急激に停止してしまい、図11(c)のよ
うに始動時点及び停止時点でトラッキングエラー信号が
増大するといった現象が生じる。これは、始動時及び停
止時の加速度が大きいために生じるもので、このように
トラッキングエラー信号が大きくなると、場合によって
はトラッキング誤差により光スポットが変位して記録再
生に悪影響を及ぼしたり、あるいはトラッキング外れが
生じたりする恐れがあった。
【0013】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、トラ
ッキングエラー信号を補正するための補正信号をトラッ
キング制御ループに印加することにより、トラッキング
エラー信号の増大分を相殺するようにした光学的情報記
録再生装置を提供することを目的とする。
【0014】また、本発明は、フォーカスエラー信号を
補正するための補正信号をフォーカス制御ループに印加
することにより、フォーカスエラー信号の増大分を相殺
するようにした光学的情報記録再生装置を提供すること
を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、情報記
録媒体に光ビームを照射する光ヘッドと、この光ヘッド
と前記記録媒体を相対的に情報トラック方向に往復移動
させるための第1の駆動手段と、前記光ヘッドの光ビー
ムのトラッキングを制御するためのトラッキング制御ル
ープと、前記光ヘッドと記録媒体を相対的に情報トラッ
クと直交する方向に移動させるための第2の駆動手段と
を有する光学的情報記録再生装置において、前記第1ま
たは第2の駆動手段の加減速時のトラッキングエラー信
号を補正するための補正信号を発生する補正信号発生手
段と、該補正信号発生手段の補正信号を前記トラッキン
グ制御ループに印加するための補正信号印加手段とを具
備し、前記第1または第2の駆動手段の駆動開始、及び
駆動停止に同期して前記トラッキング制御ループに補正
信号を印加することにより、前記第1または第2の駆動
手段の加減速時のトラッキングエラー信号を補正するこ
とを特徴とする光学的情報記録再生装置によって達成さ
れる。
【0016】また、本発明の目的は、情報記録媒体に光
ビームを照射する光ヘッドと、この光ヘッドと前記記録
媒体を相対的に情報トラック方向に往復移動させるため
の第1の駆動手段と、前記光ヘッドの光ビームのフォー
カスを制御するためのフォーカス制御ループと、前記光
ヘッドと記録媒体を相対的に情報トラックと直交する方
向に移動させるための第2の駆動手段とを有する光学的
情報記録再生装置において、前記第1または第2の駆動
手段の加減速時のフォーカスエラー信号を補正するため
の補正信号を発生する補正信号発生手段と、該補正信号
発生手段の補正信号を前記フォーカス制御ループに印加
するための補正信号印加手段とを具備し前記第1または
第2の駆動手段の駆動開始、及び駆動停止に同期して前
記フォーカス制御ループに補正信号を印加することによ
り、前記第1または第2の駆動手段の加減速時のフォー
カスエラー信号を補正することを特徴とする光学的情報
記録再生装置によって達成される。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。まず、本発明の第1実施例について
説明する。図1は第1実施例の光学的情報記録再生装置
の全体の構成を示した図である。図1において、100
は情報記録媒体であるところの光カードであり、シャト
ル101上に載置されている。シャトル101は前述の
ように超音波モータ21の駆動によって光カード100
のトラックと直交方向に移動でき、光スポットを光カー
ド100の所望のトラックにアクセスできるように構成
されている。また、光カード100にスキューなどがあ
った場合は、シャトル101を駆動することで、対物レ
ンズ9を光ヘッドの中心に戻すようにスキューに対する
補正制御が行われる。超音波モータ21はガイドプレー
ト102に加圧接触された状態でシャトル101に接し
ており、この構造によって超音波モータ21の駆動力が
シャトル101に伝達される。また、超音波モータ21
はMPU5の指示に基づいてシャトル駆動回路103に
より制御される。シャトル駆動回路103については詳
しく後述する。
【0018】光カード100の上面には、光カード10
0に記録、再生用の光ビームを照射するための光ヘッド
が配設されている。光ヘッドは可動ヘッド104と固定
ヘッド105から構成され、固定ヘッド105内には光
源の半導体レーザ106や光カード100からの反射光
を検出する光検出器107などが設けられている。光検
出器107は後述するように情報再生用、フォーカシン
グ用、トラッキング用の各光検出器からなっており、図
9の光検出器1a、1cはこの中に含まれている。一
方、可動ヘッド104には半導体レーザ106の光ビー
ムを微小光スポットに絞って光カード100に照射する
対物レンズ9、対物レンズ9をトラッキング方向に駆動
するATコイル8、対物レンズ9をフォーカス方向に駆
動するAF(オートフォーカス)コイル108、対物レ
ンズ9のトラッキング方向の位置を検出するレンズ位置
センサ11a、11bが設けられている。
【0019】固定ヘッド105内の半導体レーザ106
はMPU5の指示に基づいてレーザ駆動回路109によ
り制御され、情報の記録時には所定の変調方式で光ビー
ムを強度変調することで情報の記録が行われる。情報の
再生時には、半導体レーザ106の光ビームは記録でき
ない程度の低パワーに制御される。固定ヘッド105内
の光検出器107の検出信号は、AT/AF制御回路1
10に出力され、AT/AF制御回路110ではその検
出信号をもとにATコイル8、AFコイル108を制御
し、対物レンズ9をトラッキング方向、フォーカス方向
に変位させることによって、トラッキング制御やフォー
カス制御が行われる。また、再生回路111では光検出
器107の検出信号をもとに記録情報が再生され、MP
U5ではその再生信号に所定の信号処理を施こして再生
データが生成される。
【0020】レンズ位置検出回路112ではレンズ位置
センサ11a、11bの検出信号をもとに対物レンズ9
のトラッキング方向の位置が検出され、検出結果はMP
U5に取り込まれる。可動ヘッド104はボイスコイル
モータ113とマグネット114で構成された磁気回路
により光カードのトラック方向に往復運動するように駆
動され、この往復駆動によって光スポットと光カード1
00が相対的にトラック方向に往復移動し、光スポット
が情報トラック上を走査するように構成されている。ボ
イスコイルモータ113はMPU5の指示に基づいてヘ
ッド駆動回路115により制御される。
【0021】図2は可動ヘッド104と固定ヘッド10
5からなる光ヘッドの具体的な構成を示した図である。
図2において、まず固定ヘッド105内には半導体レー
ザ106が設けられており、半導体レーザ106から射
出された発散光ビームはコリメータレンズ120で平行
化され、光ビーム整形プリズム121で所定の光強度分
布に整形される。光ビーム整形プリズム121を出射し
た光ビームは回拆格子122で0次回拆光と±1次回拆
光の3つの光ビームに分割され、この分割されたそれぞ
れの光ビームは偏光ビームスプリッタ123を透過し、
更に可動ヘッド104内の反射プリズム124で反射さ
れて対物レンズ9へ導かれる。そして、3つの光ビーム
はそれぞれ対物レンズ9で集光され、光カード100上
に微小光スポットS1 、S2 及びS3 として結像され
る。S1 は±1次回拆光、S2 は0次回拆光、S3 は−
1次回拆光の光スポットである。
【0022】光スポットS1 とS3 は図中に拡大して示
すように光カード100のトラッキングトラックにその
一部がかかるように照射され、光スポットS2 はそのト
ラッキングトラックの間の情報トラックに位置するよう
に照射される。トラッキングトラックの反射率は情報ト
ラックのそれよりも低くなっており、光スポットS1〜
S3 がいずれかの方向へトラックずれを生じたときは、
光スポットS1 とS3の戻り光を検出する光検出器1a
と1cの検出信号にアンバランスが生じる。即ち、図9
で説明したように光検出器1aと1cの検出信号を差動
検出することによって、光スポットのトラックに対する
ずれ量とずれの方向を表わすトラッキングエラー信号が
生成される。そして、このトラッキングエラー信号をも
とに図1に示したATコイル8を制御し、対物レンズ9
をトラッキング方向(Y方向)に微小移動させること
で、情報の記録、再生用の光スポットS2 が情報トラッ
クから逸脱しないようにトラッキング制御が行われる。
【0023】光カード100に照射された3つの光スポ
ットは光カード面でそれぞれ反射され、対物レンズ9を
通って再び平行光に戻される。また、反射プリズム12
4を経由して偏光ビームスプリッタ123へ導かれ、更
に集束レンズ系125で集束されて光検出器107へ入
射する。光検出器107は光検出器1a、1cとその間
に設けられた4分割の光検出器1bからなり、そのうち
の光検出器1a、1cは前述のようにトラッキング制御
用、光検出用1bはフォーカス制御用や情報再生用とし
て使用される。光検出用1a〜1cの検出信号はAT/
AF制御回路110へ出力され、前述したようにトラッ
キングエラー信号をもとにトラッキング制御が行われ
る。また、AT/AF制御回路110では光検出器1b
の検出信号をもとにフォーカスエラー信号が生成され、
この信号に基づいてAFコイル108を制御することで
フォーカス制御が行われる。
【0024】図3は本実施例の光学的情報記録再生装置
の要部の構成を示したブロック図である。なお、図3で
は図9の従来装置と同一部分は同一符号を付して詳しい
説明を省略する。図3において、1a、1cはトラッキ
ング制御用の光検出器、2はこれらの光検出器1a、1
cの検出信号を差動検出することでトラッキングエラー
信号を生成する差動増幅器である。この光検出器1a、
1c、差動増幅器2及び差動増幅器3、位相補償器6、
切替スイッチ22、ATコイルドライバ7、ATコイル
8などの構成要素によってトラッキング制御ループが構
成されている。以上のトラッキング制御ループの構成要
素は図1のAT/AF制御回路110内に設けられてい
る。なお、図3ではフォーカス制御ループは図示してい
ないが、AT/AF制御回路110内にはフォーカス制
御ループが設けられていて光スポットが光カード面に焦
点を結ぶようにフォーカス制御が行われる。
【0025】また、本実施例では、差動増幅器2と差動
増幅器3の間に減算器50が設けられている。MPU5
はD/Aコンバータ51を介して減算器50の一方の入
力端子に補正信号を入力し、これによってトラッキング
制御ループにトラッキングエラー信号の増大分を補正す
るための補正信号が印加される。つまり、超音波モータ
21の始動時及び停止時には前述のようにトラッキング
エラー信号が増大するので、超音波モータ21の駆動開
始、及び駆動停止に同期してトラッキング制御ループに
補正信号を印加し、減算器50でトラッキングエラー信
号から補正信号を減算することで、トラッキングエラー
信号の増加分を相殺しようというものである。
【0026】EEPROM52はこの補正信号を記憶す
るための不揮発性メモリであり、超音波モータ21の駆
動開始と駆動停止に対応して、それぞれ所定の先頭のア
ドレスから順に時系列的に、デジタル化された補正信号
が記憶されている。このときの補正信号としては、例え
ば装置の組立調整時に超音波モータ21を駆動し、その
ときのトラッキングエラー信号を測定することによって
補正信号の値が決められている。また、これに限ること
なく計算などによって決定することもできる。D/Aコ
ンバータ51としては、次の信号が転送されるまで現在
の信号値を保持するタイプのもので、MPU5からEE
PROM52の先頭アドレスから順に読み出され、所定
時間間隔Δtごとに転送されてくる補正信号をアナログ
信号に変換して減算器50へ出力する。
【0027】レンズ位置センサ11a、11bは図9と
同様に対物レンズ9のトラッキング方向の位置を検出す
るものであり、その検出信号を差動増幅器12で差動検
出することでレンズ位置信号が生成される。レンズ位置
信号はA/Dコンバータ13によってMPU5に取り込
まれる。また、レンズ位置信号は差動増幅器23を介し
て位相補償器24、ATコイルドライバ7、ATコイル
8へ出力され、これらの対物レンズ9の位置制御ループ
によって対物レンズ9の位置制御が行われる。トラッキ
ング制御ループと位置制御ループは前述のようにMPU
5の指示に基づいて切替スイッチ22により切り替えら
れる。また、D/Aコンバータ14、VCO15、リン
グカウンタ17、切替スイッチ18、ドライブ回路19
も図9と同じもので、これらの回路によって超音波モー
タ21を駆動してシャトルを情報トラックの直交方向に
移動させるためのシャトル駆動回路が構成されている。
シャトル駆動回路は、図1のシャトル駆動回路103内
に設けられている。
【0028】次に、上記実施例の動作を図4に基づいて
説明する。まず、情報の記録時や再生時には、可動ヘッ
ド104はボイスコイルモータ113の駆動によりトラ
ック方向に往復移動し、光スポットと光カードは相対的
に往復運動している状態にある。このとき、トラッキン
グ制御ループやフォーカス制御ループの働きによって可
動ヘッド104からの光スポットは、情報トラックに追
従して走査し、またカード面に合焦状態を保持するよう
に制御される。
【0029】このような状態において、光カード100
にスキューなどがあった場合は、トラッキング制御が働
いているので、対物レンズ9はスキューに追従してトラ
ッキング方向に移動していく。このときの対物レンズ9
のトラッキング方向の位置はレンズ位置センサ11で検
出され、図4(a)のようにレンズ位置信号として出力
される。なお、このレンズ位置信号はレンズ位置センサ
11の検出信号を差動増幅器12で差動検出して得られ
た信号である。図4(a)のpは対物レンズ9の可動範
囲の中心位置(対物レンズ9の中心位置)、mはトラッ
キング方向における左右の可動範囲の一方の限界点であ
る。対物レンズ9の可動範囲は、トラッキングアクチュ
エータのメカニカルな条件や光学系の条件によって決め
られ、例えば±100μm程度の可動範囲をもってい
る。
【0030】図4(a)のレンズ位置信号はA/Dコン
バータ13によりMPU5に取り込まれ、MPU5では
対物レンズ9がスキューに追従して移動し、やがて対物
レンズ9が図4(a)の可動範囲の限界点mまで移動す
ると、その限界点mに到達したq1 点で図4(b)のよ
うにMPU5から切替スイッチ18に超音波モータ21
の駆動を指示するオン信号が出力される。もちろん、M
PU5ではレンズ位置信号をもとに対物レンズ9の移動
方向を認識し、それに応じて切替スイッチ18に超音波
モータ21の回転方向を指示するFWD/REV信号が
出力される。順回転を指示するときはFWD信号が出力
され、逆回転を指示するときはREV信号が出力され
る。
【0031】こうして超音波モータ21が駆動され、光
カード100が載置されたシャトル101はトラックと
直交方向に移動を開始し、この移動に伴ないトラッキン
グ制御が働いているので、対物レンズ9は図4(a)の
ように可動ヘッド104の中心に戻っていく。一方、M
PU5では図4(b)のようにオン信号を出力すると同
時に、EEPROM52の補正信号の読み出しが開始さ
れ、先頭アドレスから順に補正信号を読み出して所定時
間間隔ΔtでD/Aコンバータ51に出力していく。こ
の補正信号は順次D/Aコンバータ51でアナログ信号
に変換され、減算器50に出力される。こうしてトラッ
キング制御ループに補正信号が印加されていく。
【0032】図4(c)のW1 はこのときのD/Aコン
バータ51でアナログ信号に変換した後の補正信号を示
しており、前述のように補正信号はΔt間隔で出力され
るので、図4(c)のように階段状の波形となる。ポイ
ントはデータポイントを示している。減算器50ではD
/Aコンバータ51から補正信号が出力されると、差動
増幅器2のトラッキングエラー信号から補正信号を減算
し、このようにトラッキングエラー信号から補正信号を
減算することで、トラッキングエラー信号の増大分を相
殺していく。この補正後のトラッキングエラー信号は次
段の差動増幅器3以降のトラッキング制御ループに出力
される。図4(d)の実線で示す信号は減算器50で補
正後のトラッキングエラー信号、破線で示す信号は補正
前のトラッキングエラー信号を示しており、前述のよう
なトラッキングエラー信号の補正動作によってトラッキ
ングエラー信号はほとんど0となり、超音波モータ21
の始動時におけるトラッキングエラー信号の増大分は全
く相殺されていることがわかる。
【0033】対物レンズ9が可動ヘッド104のほぼ中
心に戻ると、MPU5から切替スイッチ18に図4
(b)のようにオフ信号が出力され、超音波モータ21
の駆動を停止する。また、このオフ信号の出力と同時
に、MPU5ではEEPROM52の補正信号を所定の
先頭アドレスから順にΔt間隔でD/Aコンバータ51
に出力していく。このときの補正信号は超音波モータ2
1の駆動停止に対応した補正信号であり、図4(c)に
示すようにトラッキングエラー信号の極性に合わせて駆
動開始時の補正信号とは極性が逆になっている。そし
て、D/Aコンバータ51では補正信号をアナログ信号
に変換し、減算器50では同様にトラッキングエラー信
号から補正信号を減算してトラッキングエラー信号の補
正を行う。この場合も、図4(d)のように超音波モー
タ21の駆動停止時のトラッキングエラー信号の増大分
は相殺され、トラッキングエラー信号はほとんど0とな
っていることがわかる。
【0034】本実施例では、予めEEPROM52に補
正信号を記憶させておき、超音波モータ21の駆動開
始、駆動停止に同期して補正信号をトラッキング制御ル
ープに印加するので、超音波モータ21の加減速時に生
じるトラッキングエラー信号の増大分を相殺することが
できる。従って、超音波モータ21の加減速時に光スポ
ットが変位したり、トラッキング外れを生じたりするこ
とがなくなり、装置の動作を安定化することができる。
【0035】なお、実施例では、減算器を用いて補正信
号をトラッキング制御ループに印加したが、加算器を用
いてもよい。この場合は、図4(c)にW2 として示す
ようにEEPROM52に格納する補正信号をトラッキ
ングエラー信号の極性とは逆極性の信号とし、これを加
算器を用いてトラッキングエラー信号に加算すること
で、トラッキングエラー信号の増大分を相殺すればよ
い。また、実施例では、光カードにスキューがあった場
合の超音波モータ21の加減速時のトラッキングエラー
信号を補正する例について説明したが、光スポットを目
的のトラックにアクセスする場合にも、超音波モータ2
1の加減速時のトラッキングエラー信号の増大を防止で
きることは言うまでもない。
【0036】図5は本発明の第2実施例の要部の構成を
示したブロック図である。なお、図5では第1実施例の
図3と同一部分は同一符号を付している。本実施例で
は、EEPROM52の補正信号をアナログ信号に変換
するD/Aコンバータ51をジャンプパルス変換用のD
/Aコンバータ4で兼用し、補正信号をトラッキング制
御ループに印加する減算器50もジャンプパルス印加用
の差動増幅器3で兼用するものである。EEPROM5
2には先の実施例と全く同様に超音波モータ21の駆動
開始時と駆動停止時の補正信号が各々アドレス順に格納
されている。その他の構成は図3と同じである。
【0037】ここで、図6(a)のように光カードのス
キューなどにより対物レンズ9が可動範囲の限界点mま
で移動すると、MPU5から切替スイッチ18に超音波
モータ21の駆動を指示するオン信号が出力される。ま
た、これと同時にMPU5ではEEPROM52の補正
信号がアドレス順に読み出され、所定時間間隔ΔtでD
/Aコンバータ4に転送される。転送された補正信号は
D/Aコンバータ4で図6(c)のようにアナログ信号
に変換され、トラッキング制御ループの目標点である差
動増幅器3の反転入力端子に出力される。これにより、
差動増幅器3では補正信号とトラッキングエラー信号の
差動がとられ、図6(d)のようにトラッキングエラー
信号の増大分が相殺される。また、対物レンズ9が可動
ヘッド104のほぼ中心に戻ると、MPU5から図6
(b)のようにオフ信号を出力すると同時にEEPRO
M52の補正信号を順に所定時間間隔ΔtでD/Aコン
バータ4に転送していく。これにより、補正信号はD/
Aコンバータ4で図4(c)のようにアナログ信号に変
換され、差動増幅器3の反転入力端子に出力される。従
って、この場合も、トラッキングエラー信号と補正信号
の差動がとられ、図6(d)のようにトラッキングエラ
ー信号の増大分が相殺される。
【0038】このように本実施例においても、先の実施
例と同様に超音波モータ21の加減速時に生じるトラッ
キングエラー信号の増大を防止でき、光スポットが変位
して記録再生に悪影響を及ぼすことや、トラッキング外
れを生じることを未然に防止することができる。また、
ジャンプパルス印加用のD/Aコンバータ4や差動増幅
器3を用いて補正信号を印加するので、新たにD/Aコ
ンバータや減算器を設ける必要がなく、第1実施例に比
べて構成を簡単化することができる。
【0039】図7は本発明の第3実施例の要部の構成を
示したブロック図である。図7では第1実施例の図3と
同一部分は同一符号を付している。本実施例では、装置
内にトラッキングエラー信号の補正信号を作成するため
の補正信号作成回路を設け、得られた補正信号をメモリ
に記憶させて装置の動作時のトラッキングエラー信号の
補正に用いるものである。この補正信号作成回路として
は、A/Dコンバータ53、MPU5からなっており、
実際に超音波モータ21を駆動して加減速時のトラッキ
ングエラー信号のレベルを測定する。
【0040】具体的に説明すると、光スポットがトラッ
ク上を走査している状態でMPU5から切替スイッチ1
8にオン信号を出力し、超音波モータ21のテスト駆動
を行う。このとき、D/Aコンバータ51はニュートラ
ル状態にあり、トラッキングエラー信号の補正は行わな
い。こうして超音波モータ21が駆動されると、A/D
コンバータ53により差動増幅器2のトラッキングエラ
ー信号が所定時間間隔ΔtごとにMPU5に取り込ま
れ、RAM54の先頭アドレスから順に時系列的に記憶
される。つまり、超音波モータ21の駆動開始時のトラ
ッキングエラー信号のレベルを所定時間間隔Δtごとに
測定し、RAM54に記憶させておく。超音波モータ2
1の駆動開始から所定時間が経過し、トラッキングエラ
ー信号が0レベルになると、超音波モータ21の駆動停
止時のトラッキングエラー信号のレベルを測定する。即
ち、MPU5から切替スイッチにオフ信号を出力し、超
音波モータ21の駆動を停止する。この駆動停止と同時
に、A/Dコンバータ53によりトラッキングエラー信
号を所定時間間隔ΔtごとにMPU5に取り込み、RA
M54に順に時系列的に記憶させる。以上で補正信号の
作成を終了する。
【0041】なお、以上のような補正信号の作成は、光
カードを装置に挿入した後、記録再生可能な状態になっ
たときに行えばよく、その後も所定時間ごとに定期的に
行ってもよい。もちろん、光カードを装置にローディン
グするごとに行ってもよい。また、実施例では補正信号
を記憶するメモリとしてRAM54を用いているが、こ
れは装置の動作状態において補正信号を作成し記憶して
おくので、先の実施例のような不揮発メモリではなく、
揮発性のメモリでよいためである。
【0042】また、図7において、D/Aコンバータ5
1、減算器50は図3のものと同じであり、補正信号を
アナログ信号に変換し、それをトラッキング制御ループ
に印加するために用いる。その他の構成は図3と同じで
ある。トラッキングエラー信号の補正動作は図3、図5
の実施例と全く同じであるので簡単に説明するが、装置
の通常の動作時において、対物レンズ9がスキューなど
により可動範囲の限界点まで移動すると、図4(b)の
ようにMPU5から切替スイッチ18にオン信号が出力
され、超音波モータ21が駆動される。これと同時にM
PU5はRAM54の補正信号を順に所定時間間隔Δt
でD/Aコンバータ51に転送し、図4(c)のような
補正信号を減算器50に出力していく。これにより、減
算器50ではトラッキングエラー信号から補正信号を減
算し、超音波モータ21の始動時のトラッキングエラー
信号の増大分を相殺する。また、対物レンズ9が可動ヘ
ッド104のほぼ中心に戻ると、図4(b)のようにM
PU5からオフ信号が出力され、超音波モータ21の駆
動が停止される。これと同時にMPU5ではRAM54
の補正信号を順に所定時間間隔ΔtでD/Aコンバータ
51に転送し、図4(c)のような補正信号を減算器5
0に出力する。従って、この場合も、トラッキングエラ
ー信号から補正信号が減算され、トラッキングエラー信
号の増大分が相殺される。
【0043】本実施例では、先の実施例と全く同様に超
音波モータ21の加減速時に生じるトラッキングエラー
信号の増大を防止することができる。また、本実施例に
おいては、実際に超音波モータ21をテスト駆動してそ
のときのトラッキングエラー信号を測定することで補正
信号を得るので、超音波モータ21などの駆動特性にバ
ラツキや経時変化があった場合でも、それらの変化に応
じて適正な補正信号を得ることができるので、トラッキ
ングエラー信号をより正確に補正することができる。
【0044】図8は本発明の第4実施例を示したブロッ
ク図である。第3実施例はトラッキングエラー信号を測
定することによって補正したが、本実施例は演算処理に
よって補正信号を作成するものである。具体的に説明す
ると、EEPROM52は不揮発メモリであり、予めト
ラッキング制御ループの伝達特性データが格納されてい
る。MPU5では超音波モータ21を駆動する前にEE
PROM52の特性データをもとに演算によって補正信
号を求め、RAM54に記憶させておく。この補正信号
を求める処理は、例えば装置の立ち上げ時や光カードが
装置に挿入されたときなどに行う。また、減算器50、
D/Aコンバータ51は、図3、図7のものと同じであ
る。
【0045】次に、補正信号を計算する方法について説
明する。補正信号を計算する場合はまずトラッキング制
御ループの開ループ伝達特性からトラッキング(AT)
誤差変位が求められる。即ち、 AT誤差変位=1/(1+AT開ループ伝達関数) が求められる。次いで、得られたAT誤差変位からステ
ップ応答を求め、それを微分することによって補正パタ
ーン信号となる、AT速度ステップ応答が求められる。
即ち、補正信号は次のように求められる。
【0046】 補正パターン信号=AT速度ステップ応答 =d/dt(AT誤差ステップ応答) 得られた計算結果はRAM54に記憶され、この場合も
超音波モータ21の駆動開始時と停止時に対応して、そ
れぞれの補正信号がRAM54にアドレス順に時系列的
に記憶される。
【0047】次に、通常の装置の動作時においては、先
の実施例と全く同様に超音波モータ21の駆動開始に同
期してRAM54の補正信号を順に所定時間間隔Δtで
D/Aコンバータ51に転送していく。これにより、補
正信号は図4(c)のようにアナログ信号に変換され、
これを減算器50に出力することで、トラッキングエラ
ー信号の増大分が相殺される。また、超音波モータ21
の駆動停止に同期してRAM54の補正信号を順に所定
時間間隔ΔtでD/Aコンバータ51に転送していく。
この場合も、補正信号はD/Aコンバータ51で図4
(c)のようにアナログ信号に変換され、これを減算器
50に出力することで、同様にトラッキングエラー信号
の増大分が相殺される。
【0048】本実施例においても、先の実施例と同様に
超音波モータ21の加減速時に生じるトラッキングエラ
ー信号の増大分を相殺でき、装置の動作を安定化するこ
とができる。また、本実施例では、補正パターン信号を
計算によって求めるため、光カードの挿入時などにトラ
ッキングエラー信号を測定して補正信号を作成する必要
がなく、装置の調整時間を短縮することができる。ま
た、本実施例においてはMPU5で補正パターン信号を
求める計算処理を行っているが、計算専用のプロセッサ
を用いて計算処理の高速化を図ること可能である。従っ
て、この場合は、プロセッサで補正パターン信号をリア
ルタイムで演算してD/Aコンバータ51に転送できる
ので、事前に計算処理を行ってデータをメモリに記憶さ
せる必要はなく、RAM54を削除することができる。
また、図7、図8の実施例においても、図3で説明した
ように加算器を用いて補正信号をトラッキング制御ルー
プに印加してもよい。
【0049】なお、以上の実施例では、超音波モータ2
1の駆動により光スポットをトラックと直交する方向に
移動させた場合のトラッキングエラー信号を補正する例
について説明したが、本発明はフォーカスエラー信号に
ついても補正することが可能である。即ち、可動ヘッド
104がトラックと直交する方向に対して重心のバラン
スがとれていない場合、超音波モータ21の加減速時に
フォーカスエラー信号が増大してフォーカス外れを生じ
ることがある。従って、このような場合は、超音波モー
タ21の駆動開始と駆動停止に同期してフォーカス制御
ループに補正信号を印加することにより、フォーカスエ
ラー信号の増大分を相殺することができる。
【0050】また、実施例では、光カードと可動ヘッド
がトラックと直交する方向に相対移動する場合の例を示
したが、本発明は光カードと可動ヘッドがトラック方向
に相対移動する場合にも適用することが可能である。即
ち、図1の可動ヘッド104は2本のガイドレール(図
示せず)に沿ってトラック方向に往復するように構成さ
れているのであるが、可動ヘッド104がガイドレール
に対して重心のバランスがとれていない場合、ボイスコ
イルモータ113とマグネット114の駆動による加減
速時にトラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号
が増大し、トラック外れやフォーカス外れが発生するこ
とがある。従って、このような場合においても、可動ヘ
ッド104の駆動開始と駆動停止に同期してトラッキン
グ制御ループ、フォーカス制御ループに補正信号を印加
することにより、トラッキングエラー信号やフォーカス
エラー信号の増大分を相殺することができる。
【0051】なお、このようにフォーカスエラー信号を
補正する場合は、図3の実施例と同様に予め装置の組立
調整時などに実際に超音波モータ、ボイスコイルモータ
を駆動してそのときのフォーカスエラー信号を測定し、
その結果から補正信号をEEPROMに記憶させておけ
ばよい。また、図7や図8の実施例のように装置内にフ
ォーカスエラー信号を測定する手段を設けたり、補正信
号を演算する手段を設けて、測定結果や演算結果で得ら
れた補正信号をメモリに記憶させておくことも可能であ
る。フォーカスエラー信号を演算する場合は、先に説明
したトラッキングエラー信号の補正信号を演算する場合
と同様に、フォーカス制御ループの開ループ伝達特性デ
ータをEEPROMに記憶させておき、この特性データ
から補正信号を計算すればよい。この計算方法として
は、まずフォーカス制御ループの開ループ伝達特性から
次のようにフォーカス(AF)誤差変位を求める。
【0052】 AF誤差変位=1/(1+AF開ループ伝達関数) 次いで、得られたAF誤差変位からステップ応答を求
め、それを微分することによって補正パターン信号とな
る、AFステップ応答を求める。即ち、補正信号は次の
ように求める。
【0053】 補正パターン信号=AF速度ステップ応答 =d/dt(AF誤差ステップ応答) 得られた補正信号はRAMに記憶させておくものとす
る。
【0054】更に、実施例では、光ヘッド部と光カード
を相対的にトラックと直交方向に移動させる場合に、光
カードを載置するシャトルをトラック直交方向に移動さ
せているが、光ヘッド部を適宜の駆動手段を用いて移動
させてもよく、この場合も、本発明を適用して光ヘッド
部の加減速時のトラッキングエラー信号やフォーカスエ
ラー信号の増大を防止できることは言うまでもない。ま
た、光ヘッド部と光カードを相対的にトラック方向に往
復移動させる場合に、光ヘッド部を移動させているが、
光カードを適宜の駆動手段で移動させてもよく、この場
合も、本発明を適用して光カードの加減速時のトラッキ
ングエラー信号やフォーカスエラー信号の増大を防止で
きることは言うまでもない。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、光ビーム
と記録媒体が相対的にトラック直交方向またはトラック
方向に移動する際、それらの駆動開始、駆動停止に同期
して補正信号をトラッキング制御ループに印加すること
により、加減速時に生じるトラッキングエラー信号の増
大を相殺でき、これによって光ビームの変位やトラッキ
ング外れを未然に防止でき、装置の動作を安定化できる
という効果がある。また同様に補正信号をフォーカス制
御ループに印加することにより、加減速時のフォーカス
エラー信号の増大を補正でき、これによってフォーカス
外れなどを未然に防止でき、装置の動作を安定化するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光学的情報記録再生装置の第1実
施例の全体の構成を示した図である。
【図2】図1の光ヘッド部を詳細に示した斜視図であ
る。
【図3】本発明の第1実施例の要部の構成を示したブロ
ック図である。
【図4】図3の実施例の動作を説明するための図であ
る。
【図5】本発明の第2実施例を示したブロック図であ
る。
【図6】図5の実施例の動作を説明するための図であ
る。
【図7】本発明の第3実施例を示したブロック図であ
る。
【図8】本発明の第4実施例を示したブロック図であ
る。
【図9】従来例の光学的情報記録再生装置のトラッキン
グ制御系、対物レンズの位置制御系、及び光カードを載
置するシャトルの駆動系の構成を示したブロック図であ
る。
【図10】図9のシャトルの駆動系の各部の信号を示し
た図である。
【図11】図9の超音波モータの加減速時に生じる問題
点を説明するための図である。
【符号の説明】
1a、1b、1c 光検出器 2、3 差動増幅器 5 MPU 8 ATコイル 9 対物レンズ 14 D/Aコンバータ 15 電圧制御発振器(VCO) 17 リングカウンタ 18 切替スイッチ 21 超音波モータ 50 減算器 51 D/Aコンバータ 52 EEPROM 53 A/Dコンバータ 54 RAM 100 光カード 101 シャトル 104 可動ヘッド 105 固定ヘッド 106 半導体レーザ 113 ボイスコイルモータ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録媒体に光ビームを照射する光ヘ
    ッドと、この光ヘッドと前記記録媒体を相対的に情報ト
    ラック方向に往復移動させるための第1の駆動手段と、
    前記光ヘッドの光ビームのトラッキングを制御するため
    のトラッキング制御ループと、前記光ヘッドと記録媒体
    を相対的に情報トラックと直交する方向に移動させるた
    めの第2の駆動手段とを有する光学的情報記録再生装置
    において、前記第1または第2の駆動手段の加減速時の
    トラッキングエラー信号を補正するための補正信号を発
    生する補正信号発生手段と、該補正信号発生手段の補正
    信号を前記トラッキング制御ループに印加するための補
    正信号印加手段とを具備し、前記第1または第2の駆動
    手段の駆動開始、及び駆動停止に同期して前記トラッキ
    ング制御ループに補正信号を印加することにより、前記
    第1または第2の駆動手段の加減速時のトラッキングエ
    ラー信号を補正することを特徴とする光学的情報記録再
    生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光学的情報記録再生装
    置において、前記補正信号発生手段は、予め決められた
    トラッキングエラー信号を補正するための補正信号を記
    憶する不揮発性メモリを含み、前記第1または第2の駆
    動手段の駆動開始時、及び駆動停止時に前記不揮発性メ
    モリに記憶された補正信号を前記補正信号印加手段に転
    送することを特徴とする光学的情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の光学的情報記録再生装
    置において、前記補正信号発生手段は、前記第1または
    第2の駆動手段の加減速時のトラッキングエラー信号の
    信号レベルを測定するための測定手段と、該測定手段の
    測定結果から得られた補正信号を記憶するためのメモリ
    とを含み、前記第1または第2の駆動手段の駆動開始
    時、及び駆動停止時に前記メモリに記憶された補正信号
    を前記補正信号印加手段に転送することを特徴とする光
    学的情報記録再生装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の光学的情報記録再生装
    置において、前記測定手段は、記録媒体がローディング
    されたとき、あるいは記録媒体がローディングされた
    後、定期的に前記第1または第2の駆動手段の加減速時
    のトラッキングエラー信号の信号レベルを測定し、測定
    結果をもとに前記メモリの補正信号を書き換えることを
    特徴とする光学的情報記録再生装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の光学的情報記録再生装
    置において、前記補正信号発生手段は、前記トラッキン
    グ制御ループの開ループ伝達特性データを記憶するため
    の不揮発性メモリと、該不揮発性メモリに記憶された特
    性データをもとにトラッキングエラー信号の補正信号を
    演算するための演算手段と、該演算手段で得られた補正
    信号を記憶するためのメモリとを含み、前記第1または
    第2の駆動手段の駆動開始時、及び駆動停止時に前記メ
    モリに記憶された補正信号を前記補正信号印加手段に転
    送することを特徴とする光学的情報記録再生装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の光学的情報記録再生装
    置において、前記補正信号発生手段は、前記トラッキン
    グ制御ループの開ループ伝達特性データを記憶するため
    の不揮発性メモリと、該不揮発性メモリに記憶された特
    性データをもとにトラッキングエラー信号の補正信号を
    演算するための演算手段とを含み、前記第1または第2
    の駆動手段の駆動開始時、及び駆動停止時に前記演算手
    段でリアルタイムで補正信号を演算して演算結果を前記
    補正信号印加手段に転送することを特徴とする光学的情
    報記録再生装置。
  7. 【請求項7】 情報記録媒体に光ビームを照射する光ヘ
    ッドと、この光ヘッドと前記記録媒体を相対的に情報ト
    ラック方向に往復移動させるための第1の駆動手段と、
    前記光ヘッドの光ビームのフォーカスを制御するための
    フォーカス制御ループと、前記光ヘッドと記録媒体を相
    対的に情報トラックと直交する方向に移動させるための
    第2の駆動手段とを有する光学的情報記録再生装置にお
    いて、前記第1または第2の駆動手段の加減速時のフォ
    ーカスエラー信号を補正するための補正信号を発生する
    補正信号発生手段と、該補正信号発生手段の補正信号を
    前記フォーカス制御ループに印加するための補正信号印
    加手段とを具備し、前記第1または第2の駆動手段の駆
    動開始、及び駆動停止に同期して前記フォーカス制御ル
    ープに補正信号を印加することにより、前記第1または
    第2の駆動手段の加減速時のフォーカスエラー信号を補
    正することを特徴とする光学的情報記録再生装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の光学的情報記録再生装
    置において、前記補正信号発生手段は、予め決められた
    フォーカスエラー信号を補正するための補正信号を記憶
    する不揮発性メモリを含み、前記第1または第2の駆動
    手段の駆動開始時、及び駆動停止時に前記不揮発性メモ
    リに記憶された補正信号を前記補正信号印加手段に転送
    することを特徴とする光学的情報記録再生装置。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の光学的情報記録再生装
    置において、前記補正信号発生手段は、前記第1または
    第2の駆動手段の加減速時のフォーカスエラー信号の信
    号レベルを測定するための測定手段と、該測定手段の測
    定結果から得られた補正信号を記憶するためのメモリと
    を含み、前記第1または第2の駆動手段の駆動開始時、
    及び駆動停止時に前記メモリに記憶された補正信号を前
    記補正信号印加手段に転送することを特徴とする光学的
    情報記録再生装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の光学的情報記録再生
    装置において、前記測定手段は、記録媒体がローディン
    グされたとき、あるいは記録媒体がローディングされた
    後、定期的に前記第1または第2の駆動手段の加減速時
    のフォーカスエラー信号を測定し、測定結果をもとに前
    記メモリの補正信号を書き換えることを特徴とする光学
    的情報記録再生装置。
  11. 【請求項11】 請求項7に記載の光学的情報記録再生
    装置において、前記補正信号発生手段は、前記フォーカ
    ス制御ループの開ループ伝達特性データを記憶するため
    の不揮発性メモリと、該不揮発性メモリに記憶された特
    性データをもとにフォーカスエラー信号の補正信号を演
    算するための演算手段と、該演算手段で得られた補正信
    号を記憶するためのメモリとを含み、前記第1または第
    2の駆動手段の駆動開始時、及び駆動停止時に前記メモ
    リに記憶された補正信号を前記補正信号印加手段に転送
    することを特徴とする光学的情報記録再生装置。
  12. 【請求項12】 請求項7に記載の光学的情報記録再生
    装置において、前記補正信号発生手段は、前記フォーカ
    ス制御ループの開ループ伝達特性データを記憶するため
    の不揮発性メモリと、該不揮発性メモリに記憶された特
    性データをもとにフォーカスエラー信号の補正信号を演
    算するための演算手段とを含み、前記第1または第2の
    駆動手段の駆動開始時、及び駆動停止時に前記演算手段
    でリアルタイムで補正信号を演算して演算結果を前記補
    正信号印加手段に転送することを特徴とする光学的情報
    記録再生装置。
JP15446995A 1995-06-21 1995-06-21 光学的情報記録再生装置 Pending JPH097190A (ja)

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