JPH0973024A - 光分岐結合器 - Google Patents

光分岐結合器

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JPH0973024A
JPH0973024A JP7281997A JP28199795A JPH0973024A JP H0973024 A JPH0973024 A JP H0973024A JP 7281997 A JP7281997 A JP 7281997A JP 28199795 A JP28199795 A JP 28199795A JP H0973024 A JPH0973024 A JP H0973024A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送性能と分配性能とが共に優れた光分岐結
合器を提供すること。 【解決手段】 光ファイバ10a(10b)の中間部を
加熱延伸加工して、光伝送用ファイバ部11a、15a
(11b、15b)とこれよりも細径な光分岐結合用フ
ァイバ部13a(13b)とを形成すると共に、これら
の間に、光分岐結合用ファイバ部13a(13b)側に
向かって順次縮径するテーパ状ファイバ部12a、14
a(12b、14b)を形成し、光分岐結合用ファイバ
部13a,13b同士を超音波融着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ファイバ通信
等において、光の分配又は結合を行う光分岐結合器に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ファイバ内を進行する光を分配
するためには、図16に示すような光分岐結合器が用い
られている。
【0003】この光分岐結合器は、コア150の外周に
クラッド151を被覆してなる一対の光ファイバ15
2,152の光分岐結合用ファイバ部152a同士を相
互に熱融着させることによって形成されている。
【0004】このような光分岐結合器では、図17に示
すように、光ファイバ152の開口数(NA)を小さく
設定すると、ファイバ光軸に対する光ファイバ152内
を進行する光160の臨界角θが小さくなって、光16
0が光分岐結合用ファイバ部152a、152aの境界
面を行き来しにくくなり、光分岐結合器の分配性能が悪
くなるという問題がある。
【0005】そこで、図16に示すように、光ファイバ
152の開口数を大きく設定することによって、光16
0の臨界角θを大きくし、光160が光分岐結合用ファ
イバ部152a、152aの境界面を行き来し易いよう
にすると、光分岐結合器の分配性能がよくなる。
【0006】一方、光ファイバ152の光分岐結合用フ
ァイバ部152a以外の領域の光伝送用ファイバ部15
2bにおいて、光160の伝達性能を考慮すると、光フ
ァイバ152の開口数を大きく設定すると、光160の
臨界角θが大きくなるので、光ファイバ152内での光
160の反射回数が増えると共に、光160の経路も長
くなり、その損失や波形歪が増大してしまうという問題
がある。
【0007】そこで、光の伝送性能を考慮した場合に
は、光160の損失や波形歪を防ぐと共に、広帯域化を
図るために、開口数を小さく設定して、光160の臨界
反射角θを小さくさせることが好ましい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、光分
岐結合器の分配性能を向上させるためには、光ファイバ
の開口数を大きく設定する必要がある一方、光ファイバ
自体の光の伝達性能を向上させるためには光ファイバの
開口数を小さく設定する必要がある。
【0009】ところが、これらのような互いに相反する
要求を満足させるような光分岐結合器を得ることは極め
て困難であった。
【0010】そこで、この発明は上述したような問題を
解決すべくなされたもので、光の伝送性能を低下させず
に、良好な分配性能又は結合性能を得ることができる光
分岐結合器を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この請求項1記載の光分岐結合器は、光伝送用ファ
イバ部と光分岐結合用ファイバ部とを備えた複数の光フ
ァイバの光分岐結合用ファイバ部同士を相互に融着させ
ることにより形成された光分岐結合器であって、前記光
分岐結合用ファイバ部の径が前記光伝送用ファイバ部の
径よりも小さく設定されると共に、その光分岐結合用フ
ァイバ部と前記光伝送用ファイバ部との間に連続して光
分岐結合用ファイバ部側に向かって外周面が順次縮径す
るテーパ状ファイバ部が形成されていることを特徴とす
る。
【0012】また、請求項2記載のように、少なくとも
3本以上の光ファイバから光分岐結合器を形成し、前記
各光分岐結合用ファイバ部のうちの所定の光分岐結合用
ファイバ部に他の光分岐結合用ファイバ部が融着されて
なる融着部がその所定の光分岐結合用ファイバ部の軸方
向に沿って複数設けてもよい。
【0013】なお、請求項3記載のように、前記各光フ
ァイバをスター状に融着してもよい。
【0014】さらに、請求項4記載のように、前記各光
ファイバをツリー状に融着してもよい。
【0015】なお、請求項5記載のように、前記光伝送
用ファイバ部と前記テーパ状ファイバ部と前記光分岐結
合用ファイバ部とを一体に形成してもよい。
【0016】さらに、請求項6記載のように、前記光フ
ァイバがコアの周囲に屈折率n2のクラッドを被覆して
形成されている場合に、ファイバ光軸に対してθ2の角
度で前記光分岐結合用ファイバ部内を進行する光が、そ
の光が光分岐結合用ファイバ部のクラッドの外周で全反
射する条件、 θ2≦sin-1(1/n2) を満たすように、ファイバ光軸に対する前記テーパ状フ
ァイバ部の傾斜とそのテーパ状ファイバ部の長さとを設
定してもよい。
【0017】上述したファイバ光軸に対する前記テーパ
状ファイバ部の傾斜とそのテーパ状ファイバ部の長さと
しては、例えば、請求項7記載のように、ファイバ光軸
に対する前記光伝送用ファイバ部内を進行する光の臨界
角度をθ1としたとき、ファイバ光軸に対する前記テー
パ状ファイバ部周面の傾斜角ψを、 ψ=(θ2−θ1)/2 に設定すると共に、前記光伝送用ファイバ部の直径をD
としたときのテーパ状ファイバ部の長さhを、 h=D/(tanψ+tanθ2) に設定するとよい。
【0018】また、請求項8記載のように、前記互いに
融着された光分岐結合用ファイバ部と前記テーパ状ファ
イバ部との周囲に、前記光ファイバのクラッドの屈折率
よりも低い屈折率を有する光学系接着剤を塗布してもよ
い。
【0019】さらに、請求項9記載のように、ファイバ
光軸に対する前記光分岐結合用ファイバ部内を進行する
光の角度θ2が、 θ2<sin-1(1/n2) のとき、屈折率n3が、 n3<n2・sinθ2 の条件を満たす光学系接着剤を、前記互いに融着された
光分岐結合用ファイバ部と前記テーパ状ファイバ部との
周囲に塗布してもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる第1実施
形態について図面を参照して説明する。この光分岐結合
器は、図1及び図2に示すように、光分岐結合用ファイ
バ部13a,13b同士を相互に超音波融着した一対の
プラスチック光ファイバ10a,10bより構成され
る。
【0021】上記光ファイバ10aは、屈折率n1のコ
ア16の周囲に屈折率n2のクラッド17を被覆して形
成されている。そして、この光ファイバ10aの中央部
を加熱延伸加工して、光分岐結合用ファイバ部13aが
形成されると共に、この両端側に光伝送用ファイバ部1
1a,15aが形成される。
【0022】そして、上記光分岐結合用ファイバ部13
aの直径dは、光伝送用ファイバ部11a,15aの直
径Dよりも小さく設定されると共に、その光分岐結合用
ファイバ部13aと光伝送用ファイバ部11a,15a
とのそれぞれの間に連続して、その光分岐結合用ファイ
バ部13a側へ向かって外周面が順次縮径する同形状の
テーパ状ファイバ部12a,14aが形成されている。
【0023】そして、この光ファイバ10aと同様に形
成された光ファイバ10bとの光分岐結合用ファイバ部
13a,13b同士がそれらのほぼ全域に亘って超音波
融着されている。
【0024】次に、このように構成された光分岐結合器
によって分岐された光の経路について説明すると、即
ち、図3に示すように、ファイバ光軸に対して臨界角θ
1で光伝送用ファイバ部11a内を進行する光20が、
入力側のテーパ状ファイバ部12aに進入してその周面
によって反射されると、ファイバ光軸に対する光20の
角度がより大きな角度θ2に変換される。
【0025】この光20が光分岐結合用ファイバ部13
a,13bの境界面を行き来した後、出力側のテーパ状
ファイバ部14a(14b)に進入して、その周面に反
射されると、今度は、ファイバ光軸に対する光20の角
度θ2がθ1に変換され、その後、光伝送用ファイバ部1
5a(15b)内を進行する。
【0026】次に、ファイバ光軸に対するテーパ状ファ
イバ部12a,14a(12b,14b)の傾斜角度
ψ、長さh、光分岐結合用ファイバ部13a(13b)
の直径dの設定について説明する。
【0027】まず、図4に示すように、屈折率n1のコ
ア16と屈折率n2のクラッド17とから構成された光
ファイバ10aの開口数NAは、光ファイバ10aの端
面に対する光20の入射角をθ0とすると、 NA=sinθ0=(n1 2−n2 21/2 <数式1> となる。
【0028】また、光ファイバ10a内に進入した光2
0とファイバ光軸とのなす角θ1は、光ファイバの周囲
の空気中の屈折率を1とすると、スネルの法則から、 n1・sinθ1=sinθ0 <数式2> よって、 θ1=sin-1{(n1 2−n2 21/2/n1} <数式3> となる。
【0029】また、図5に示すように、テーパ状ファイ
バ部12aによってファイバ光軸に対する角度を変換さ
れて、光分岐結合用ファイバ部13a内を進行する光2
0が、光分岐結合用ファイバ部13a,13bにおい
て、光20の漏洩を生じないように、光ファイバ10a
のクラッド17の外周面で全反射されなければならな
い。
【0030】従って、光ファイバ10aのクラッド17
の周囲の空気の屈折率を1とすると、角θ2は、 θ1<θ2≦sin-1(1/n2) <数式4> にする必要がある(ただし、コア16からクラッド17
に進入した光20は、ファイバ光軸に対する角度が変わ
るが、その角度が大きくなることはないので、角度の変
化は無視している。)。
【0031】そして、光20が光分岐結合用ファイバ部
13a,13b内を進行する際に、ファイバ光軸に対す
る光20の角度をθ2にするには、例えば、テーパ状フ
ァイバ部12aのファイバ光軸に対する角度ψを、下記
の通り設定すればよい。
【0032】即ち、図6に示すように、テーパ状ファイ
バ部12aの周面に対する光20の反射角をφとする
と、 ψ+θ1+φ+π/2=π <数式5> (π/2−ψ)+θ2+φ=π <数式6> が成り立ち、よって、 ψ=(θ2−θ1)/2 <数式7> となる(ただし、図6及び後述する図7において、クラ
ッド17の厚みは、直径1.0mmの光ファイバに対し
て30μm程度なので、その厚みは無視してある)。
【0033】さらに、臨界角で進行する光20がテーパ
状ファイバ部12aの周面に複数回反射されると、ファ
イバ光軸に対する光の角がθ2以上となり、光20が光
分岐結合用ファイバ部13a,13bにおいて、漏洩し
てしまう恐れがあるので、光20は、テーパ状ファイバ
部12aの周面に対して、一度のみ反射されることが要
求される。
【0034】そこで、テーパ状ファイバ部12aの長さ
hは、下記のような長さに設定するとよい。
【0035】即ち、図7に示すように、テーパ状ファイ
バ部12aの光伝送用ファイバ部11a側の端部周面で
反射された光20が、再度テーパ状ファイバ部12aの
周面に再度反射されずに、光分岐結合用ファイバ部13
aに反射されるようにすればよく、下式が成り立つ。
【0036】 h・tanψ+h・tanθ2=D <数式8> 故に、 h=D/(tanψ+tanθ2) <数式9> 上述した光伝送用ファイバ部11aの径D,テーパ状フ
ァイバ部12aの傾斜角度ψ,テーパ状ファイバ部12
aの長さhから、光分岐結合用ファイバ部13aの径d
は、以下のように設定すればよい。
【0037】 d=D−2・h・tanψ <数式10> また、光ファイバ10aと同様に光ファイバ10bも形
成されている。
【0038】以上のように構成された光分岐結合器によ
ると、光分岐結合用ファイバ部13a,13bの両端に
形成されたテーパ状ファイバ部12a,14a,12
b,14bにより、ファイバ光軸に対する光分岐結合用
ファイバ部13a,13bの光20の角度θ2を、ファ
イバ光軸に対する光伝送用ファイバ部11a,15a,
11b,15bの光20の角度θ1よりも大きくできる
ので、光伝送用ファイバ部11a,15a,11b,1
5bにおいては、θ1が小さく、光20の伝送性能が向
上すると共に、光分岐結合用ファイバ部13a,13b
では、θ2が大きく、光20が光分岐結合用ファイバ部
13a,13bの境界面を行き来するので、分配性能も
よくなる。
【0039】また、それらテーパ状ファイバ部12a,
14a,12b,14bと、光伝送用ファイバ部11
a,15a,11b,15bと、光分岐結合用ファイバ
部13a,13bとが一体に形成されているので、光2
0の損失も少なくなる。
【0040】さらに、通常、高速データ通信を行う光通
信ネットワークでは、光ファイバを伝搬する光の反射角
度の違いから生じる光路差を少なくするため、開口数の
小さな光ファイバが用いられるが、この光分岐結合器
は、小さい開口数の光ファイバでも分配性能をよくでき
るので、このような場合に特に有効である。
【0041】なお、テーパ状ファイバ部12a,14
a,12b,14bは細径とされるため、外力の作用に
より容易に屈曲してしまう恐れがある。そこで、図8及
び図9に示す第2実施形態のように、互いに熱融着され
た光分岐結合用ファイバ部13a,13b及びテーパ状
ファイバ部12a,14a,12b,14bの表面に、
それらの機械的強度の補強のためにクラッド17の屈折
率n2よりも小さな屈折率n3の光学系接着剤30を塗布
してもよい。
【0042】この場合、上述した光分岐接合部13a,
13b内を進行する光20とファイバ光軸とのなす角θ
2が、 θ2<sin-1(1/n2) <数式11> であるときには、図9に示すように、クラッド17と光
学系接着剤30との境界面で光20が全反射されるよう
に、屈折率n3を、次に示すような条件にするのがより
好ましい。
【0043】 n3<n2・cosθ2 <数式12> また、光分岐結合用ファイバ部13a,13bを全域に
亘って融着する必要はなく、図10に示す第3実施形態
のように、その中央領域のみを融着するようにしてもよ
いが、この場合でも、融着領域と光分岐結合用ファイバ
部13a,13bの全長との差は小さい方が光の損失は
少ない。
【0044】以下に上述した第1ないし第3実施形態に
かかる光分岐結合器の具体的な例について説明する。
【0045】図11ないし図12に示すように、屈折率
n1が1.5とされたコア16の周囲に屈折率n2が1.
48とされたクラッド17を被覆して形成された径が
1.00mmのプラスチック光ファイバ10aの中間部
を加熱延伸加工して、光分岐結合用ファイバ部13aと
この両端にテーパ状ファイバ部12a,14a及び光伝
送用ファイバ部11a,15aとを形成し、これと同様
に光ファイバ10bを形成する。
【0046】この光ファイバ10aは、上記数式1から
開口数NAは、0.244となり、数式3から、ファイ
バ光軸に対する光20の臨界角θ1は、9.37°とな
る。
【0047】また、光分岐結合用ファイバ部13a,1
3bにおいて、光20が漏洩しないためには、上記数式
4から、9.37<θ2≦42.51の範囲にする必要
があり、この実施例では、開口数がほぼ0.5に相当す
るようにθ2を20°になるように設定した。
【0048】このため、数式7及び数式9から、ファイ
バ光軸に対するテーパ状ファイバ部12a,14a,1
2b,14bの角度ψをおよそ5°、テーパ状ファイバ
部の長さhを2.22mmにすればよいことがわかる。
【0049】またこのとき、数式12から、光分岐接合
部13a,13bの径は0.63mmとなる。
【0050】そして、光分岐結合用ファイバ部13a,
13bの長さを、この実施形態では20mmにし、それ
らのほぼ全域に亘って超音波融着を行うと、図12に示
すような光分岐接合器が構成される。
【0051】この光分岐接合器の分配性能及び損失の実
験を行うと、従来の開口数が0.25の光ファイバ同士
を融着した場合に比べて、分配比が1:2から1:1.
4に向上した。この値は、開口数が0.5の光ファイバ
同士を融着した場合のものと同等の値である。また、過
剰損失は1dB以内に抑えられ、低損失な光分岐結合器
が得られた。
【0052】この光分岐結合器の互いに融着された光分
岐結合用ファイバ部13a,13b及びテーパ状ファイ
バ部12a,14a,12b,14bの周囲に光ファイ
バ10a,10bのクラッド17の屈折率よりも小さな
屈折率の光学系接着剤を塗布してもよく、この光学系接
着剤としては、例えば、屈折率が1.479の大日本イ
ンキ化学工業(株)のDEFENSA,OP−48が挙
げられる。
【0053】もちろん、上記数式11に示したように、
光がクラッドと光学系接着剤との境界で全反射されるよ
うに、屈折率n3が、1.39以下の接着剤を用いれば
より好ましい。
【0054】次にこの発明にかかる第4実施形態の光分
岐結合器について説明する。
【0055】この光分岐結合器は、図13に示すよう
に、4入力4出力型のスター状光分岐結合器であって、
4本の光ファイバ50a〜50dから構成されている。
【0056】上記光ファイバ50a〜50dは、コアの
周囲にクラッドを被覆して形成されており、この中央部
を加熱延伸加工して、光分岐結合用ファイバ部53a〜
53dが形成されると共に、この両端側に光伝送用ファ
イバ部51a〜51d,55a〜55dが形成される。
そして、上記光分岐結合用ファイバ部53a〜53dの
直径が、光伝送用ファイバ部51a〜51d,55a〜
55dの直径よりも小さく設定されると共に、その光分
岐結合用ファイバ部53a〜53dと光伝送用ファイバ
部51a〜51d,55a〜55dとのそれぞれの間に
連続して、光分岐結合用ファイバ部53a〜53d側へ
向かって外周面が順次縮径する同形状のテーパ状ファイ
バ部52a〜52d,54a〜54dが形成されてい
る。
【0057】そして、それぞれの光ファイバ50a〜5
0dの光分岐結合用ファイバ部53a〜53dがそれぞ
れ異なる位置で部分的に互いに超音波融着されている。
【0058】即ち、光分岐結合用ファイバ部53aと光
分岐結合用ファイバ部53bとが部分的に互いに融着さ
れて融着部60が形成されると共に、光分岐結合用ファ
イバ部53aの軸方向に沿って異なる位置で光分岐結合
用ファイバ部53aと光分岐結合用ファイバ部53cと
が部分的に融着されて融着部61が形成されている。ま
た、光分岐結合用ファイバ部53cが光分岐結合用ファ
イバ部53dと融着されて融着部62が形成されると共
に、光分岐結合用ファイバ部53dの軸方向に沿って異
なる位置で光分岐結合用ファイバ部53dと光分岐結合
用ファイバ部53bとが融着されて融着部63が形成さ
れている。
【0059】このように構成されたスター状光分岐結合
器において、光ファイバ50aの光伝送用ファイバ部5
1aより光を入力すると、融着部60において光が光分
岐結合用ファイバ部53aと光分岐結合用ファイバ部5
3bに分配される。そして、光分岐結合用ファイバ部5
3aに分配された光は融着部61において光分岐結合用
ファイバ部53aと光分岐結合用ファイバ部53cとに
分配されて、光伝送用ファイバ部55a及び光伝送用フ
ァイバ部55cに出力される。一方、光分岐結合用ファ
イバ部53bに分配された光は、融着部63において光
分岐結合用ファイバ部53bと光分岐結合用ファイバ部
53dとに分配されて、光伝送用ファイバ部55b及び
光伝送用ファイバ部55dに出力される。従って、光フ
ァイバ50aの光伝送用ファイバ部51aより入力され
た光は、全ての光ファイバ50a〜50dの光伝送用フ
ァイバ部55a〜55dより出力される。
【0060】また、光伝送用ファイバ部51b〜51d
のうちいずれか一つから光を入力した場合でも、同様に
全ての光伝送用ファイバ部55a〜55dに光が分配さ
れて出力される。
【0061】以上のように構成されたスター状光分岐結
合器によると、光分岐結合用ファイバ部53a〜53d
の両端に形成されたテーパ状ファイバ部52a〜52
d,54a〜54dにより、ファイバ光軸に対する光分
岐結合用ファイバ部53a〜53dにおける光の角度
を、光伝送用ファイバ部51a〜51d,55a〜55
dにおけるファイバ光軸に対する光の角度よりも大きく
できるので、光伝送用ファイバ部51a〜51d,55
a〜55dにおいては、光の角度が小さく、光の伝送性
能が向上すると共に、光分岐結合用ファイバ部53a〜
53dでは、光の角度が大きく、光が光分岐結合用ファ
イバ部53a〜53dの境界面を行き来するので、分配
性能がよくなるという効果が得られる。
【0062】なお、上記各光ファイバ50a〜50dの
各テーパ状ファイバ部52a〜52d,54a〜54d
周面のファイバ光軸に対する傾斜角及びその長さの設定
は、上記第1実施形態の場合と同様に設定すればよい。
【0063】また、上記光分岐結合用ファイバ部53a
〜53d及び融着部60〜63の周囲には、第2実施形
態の場合と同様に低屈折率の紫外線硬化型光学系接着剤
を塗布してもよい。
【0064】以下この光分岐結合器の具体的な例につい
て説明する。
【0065】即ち、開口数が0.3、直径が1mmのプ
ラスチック光ファイバを加熱延伸加工することにより、
光分岐結合用ファイバ部53a〜53dの直径を0.5
mmにした光ファイバ50a〜50dを形成し、それぞ
れの光伝送用ファイバ部53a〜53d同士を10mm
から20mmに亘って超音波融着することにより融着部
60〜63を形成した光分岐結合器を製作した。
【0066】また、光伝送用ファイバ部53a〜53d
及び融着部60〜63の周囲には低屈折率紫外線硬化型
樹脂を塗布した。
【0067】そして、安定化光源から波長660nm、
パワーが34μWの光を光伝送用ファイバ部51aに入
力したところ、光伝送用ファイバ部55a,55c,5
5b,55dにおけるそれぞれの出力は、光伝送用ファ
イバ部55aでは6.63μW(挿入損失は7.1d
B),光伝送用ファイバ部55cでは5.77μW(挿
入損失は7.7dB),光伝送用ファイバ部55bでは
5.91μW(挿入損失は7.6dB),光伝送用ファ
イバ部55eでは5.39μW(挿入損失は8.0d
B)となった。また、過剰損失は1.6dBとなった。
【0068】なお、上記挿入損失は、−10×log
(各伝送部の出力/入力)で表され、過剰損失とは、−
10log(各伝送部の出力総和/入力)で表される。
【0069】これらの各挿入損失、過剰損失の値は、開
口数が0.5の光ファイバをそのままの形状で4本融着
することにより形成された従来の光分岐結合器と同様の
値であり、伝送性能に優れた低開口数(=0.3)の光
ファイバにより、高開口数(=0.5)の光ファイバに
より構成された光分岐性能と同等の分配性能の光分岐結
合器が得られた。
【0070】図14は、この発明にかかる第5実施形態
の光分岐結合器を示す図である。
【0071】この光分岐結合器は、8本の光ファイバ7
1a〜71hより構成された8入力8出力型のスター状
光分岐結合器であって、それぞれの光ファイバ71a〜
71hは、上述した第1ないし第4実施形態の光ファイ
バと同様に、光分岐結合用ファイバ部73a〜73hの
両端にテーパ状ファイバ部72a〜72h,74a〜7
4h及び光伝送用ファイバ部71a〜71h,75a〜
75hを備えている。
【0072】また、光ファイバ70aの光分岐結合用フ
ァイバ部73aは、その軸方向に沿ってそれぞれ異なる
位置の融着部80,81,82において、光分岐結合用
ファイバ部73b,73c,73eと部分的に融着され
ている。光ファイバ70bの光分岐結合用ファイバ部7
3bは、その軸方向に沿ってそれぞれ異なる位置の融着
部80,84,88において、光分岐結合用ファイバ部
73a,73d,73fと部分的に融着されている。光
ファイバ70cの光分岐結合用ファイバ部73cは、そ
の軸方向に沿ってそれぞれ異なる位置の融着部83,8
1,85において、光分岐結合用ファイバ部73d,7
3a,73gと部分的に融着されている。光ファイバ7
0dの光分岐結合用ファイバ部73dは、その軸方向に
沿ってそれぞれ異なる位置の融着部83,84,91に
おいて、光分岐結合用ファイバ部73c,73b,73
hと融着されている。光ファイバ70eの光分岐結合用
ファイバ部73eは、その軸方向に沿ってそれぞれ異な
る位置の融着部86,87,82において、光分岐結合
用ファイバ部73f,73g,73aと部分的に融着さ
れている。光ファイバ70fの光分岐結合用ファイバ部
73fは、その軸方向に沿ってそれぞれ異なる位置の融
着部86,90,88において、光分岐結合用ファイバ
部73e,73h,73bと部分的に融着されている。
光ファイバ70gの光分岐結合用ファイバ部73gは、
その軸方向に沿ってそれぞれ異なる位置の融着部89,
87,85において、光分岐結合用ファイバ部73h,
73e,73cと部分的に融着されている。光ファイバ
70hの光分岐結合用ファイバ部73hは、その軸方向
に沿ってそれぞれ異なる位置の融着部89,90,91
において、光分岐結合用ファイバ部73g,73f,7
3dと部分的に融着されている。
【0073】この光分岐結合器において、伝送部71a
に光が入力されると、まず融着部80において光が光分
岐結合用ファイバ部73aと光分岐結合用ファイバ部7
3bとに分配される。光分岐結合用ファイバ部73aに
分配された光は融着部81において光分岐結合用ファイ
バ部73aと光分岐結合用ファイバ部73cとに分配さ
れる。ここで光分岐結合用ファイバ部73aに分配され
た光は融着部82において光分岐結合用ファイバ部83
aと光分岐結合用ファイバ部73eとに分配され、光分
岐結合用ファイバ部75aと光分岐結合用ファイバ部7
5eとに出力される。また、融着部81において光分岐
結合用ファイバ部73cに分配された光は融着部85に
おいて光分岐結合用ファイバ部73cと光分岐結合用フ
ァイバ部73gとに分配されて、光伝送用ファイバ部7
5cと光伝送用ファイバ部75gとに出力される。
【0074】一方融着部80において光分岐結合用ファ
イバ部73bに分配された光は融着部84において光分
岐結合用ファイバ部73bと光分岐結合用ファイバ部7
3dとに分配される。光分岐結合用ファイバ部73bに
分配された光は融着部88において光分岐結合用ファイ
バ部73bと光分岐結合用ファイバ部73fとに分配さ
れて、光伝送用ファイバ部75bと光伝送用ファイバ部
75fとに出力される。また、光分岐結合用ファイバ部
73dに分配された光は融着部91において光分岐結合
用ファイバ部73fと光分岐結合用ファイバ部73hと
に分配されて、光伝送用ファイバ部75dと光伝送用フ
ァイバ部75hとに出力される。
【0075】従って、光伝送用ファイバ部71aより入
力された光は、光伝送用ファイバ部75a〜75h全て
に分配されて出力される。
【0076】なお、光伝送用ファイバ部71b〜71h
のうちの一つより光を入力した場合も同様に各光伝送用
ファイバ部75a〜75hそれぞれに光が出力される。
【0077】また、上記各光ファイバ70a〜70hの
各テーパ状ファイバ部72a〜72h,74a〜74h
周面のファイバ光軸に対する傾斜角及びその長さの設定
は、上記第1実施形態の場合と同様に設定すればよい。
【0078】また、上記光分岐結合用ファイバ部73a
〜73h及び融着部80〜91の周囲には、第2実施形
態の場合と同様な低屈折率の紫外線硬化型光学系接着剤
を塗布してもよい。
【0079】以上のように構成されたスター状の光分岐
結合器によると、光分岐結合用ファイバ部73a〜73
hの両端に形成されたテーパ状ファイバ部72a〜72
h,74a〜74hにより、ファイバ光軸に対する光分
岐結合用ファイバ部73a〜73hにおける光の角度
を、光伝送用ファイバ部71a〜71h、75a〜75
hにおけるファイバ光軸に対する光の角度よりも大きく
できるので、光伝送用ファイバ部71a〜71h,75
a〜75hにおいては、光の角度が小さく、光の伝送性
能が向上すると共に、光分岐結合用ファイバ部73a〜
73hでは、光の角度が大きく、光が光分岐結合用ファ
イバ部73a〜73hの境界面を行き来するので、分配
性能がよくなるという効果が得られる。
【0080】以下この光分岐結合器の具体的な例につい
て説明する。
【0081】即ち、開口数が0.3、直径が1mmのプ
ラスチック光ファイバを加熱延伸加工することにより、
光分岐結合用ファイバ部73a〜73hの直径を0.5
mmにした光ファイバ70a〜70hを形成し、それぞ
れの光分岐結合用ファイバ部73a〜73hを10mm
から20mmに亘って超音波融着することにより融着部
80〜91を形成した光分岐結合器を製作した。
【0082】また、光分岐結合用ファイバ部73a〜7
3h及び融着部80〜91の周囲には低屈折率紫外線硬
化型樹脂を塗布した。
【0083】そして、安定化光源から波長660nm、
パワー34μWの光を光伝送用ファイバ部71aに入力
したところ、各光伝送用ファイバ部75a〜75hにお
けるそれぞれの出力は、図14に右側上方より順に、光
伝送用ファイバ部75aでは4.63μW(挿入損失は
8.66dB),光伝送用ファイバ部75eでは3.0
8μW(挿入損失は10.42dB),光伝送用ファイ
バ部75cでは3.12μW(挿入損失は10.37d
B),光伝送用ファイバ部75gでは2.16μW(挿
入損失は11.97dB),光伝送用ファイバ部75b
では2.99μW(挿入損失は10.55dB),光伝
送用ファイバ部75fでは1.98μW(挿入損失は1
2.34dB),光伝送用ファイバ部75dでは2.1
0μW(挿入損失は12.09dB),光伝送用ファイ
バ部75hでは1.41μW(挿入損失は13.82d
B)となった。また、過剰損失は1.99dBとなり、
これら挿入損失及び過剰損失の値は、開口数が0.5の
光ファイバからテーパ状ファイバ部を形成しない従来の
8入力8出力型のスター状光カプラを製作したときと同
様の分配性能を得ることができた。
【0084】次に第6実施形態の光分岐結合器を説明す
る。
【0085】この光分岐結合器は、1入力8出力型のツ
リー状光カプラであって、8本の光ファイバ100a〜
100hより構成される。
【0086】光ファイバ100aは、第1実施形態と同
様に、その中央部を加熱延伸加工することにより形成さ
れた光分岐結合用ファイバ部103aの両端にテーパ状
ファイバ部102a,104aと光伝送用ファイバ部1
01a,105aとを備えている。
【0087】また、光ファイバ100b〜100hは、
その一方端側を加熱延伸加工することにより形成された
光分岐結合用ファイバ部103b〜103hとその他方
端側に光伝送用ファイバ部105b〜105hとを有
し、それらの間に連続して外周面が光分岐結合用ファイ
バ部側へ向かって順次縮径するテーパ状ファイバ部10
4b〜104hが形成されている。
【0088】そして、光ファイバ100aの光分岐結合
用ファイバ部103aは、その軸方向に沿ってそれぞれ
異なる位置の融着部110,111,112において、
それぞれ光分岐結合用ファイバ部103e,103c,
130bに部分的に融着されている。光ファイバ100
bの光分岐結合用ファイバ部103bは、融着部112
において光分岐結合用ファイバ部103aと部分的に融
着されている。光ファイバ100cの光分岐結合用ファ
イバ部103cは、その軸方向に沿ってそれぞれ異なる
位置の融着部111,114において、光分岐結合用フ
ァイバ部103dと光分岐結合用ファイバ部103bに
部分的に融着されている。光ファイバ103dの光分岐
結合用ファイバ部103dは、融着部114において光
分岐結合用ファイバ部103cに部分的に融着されてい
る。光ファイバ103eの光分岐結合用ファイバ部10
3eは、その軸方向に沿ってそれぞれ異なる位置の融着
部115,113,110において、光分岐結合用ファ
イバ部103f,103g,103aに部分的に融着さ
れている。光ファイバ100fは、融着部115におい
て光分岐結合用ファイバ部103eに部分的に融着され
ている。光ファイバ100gの光分岐結合用ファイバ部
103gは、その軸方向に沿ってそれぞれ異なる位置の
融着部116,113において、光分岐結合用ファイバ
部103gと103eに部分的に融着されている。光フ
ァイバ100hの光分岐結合用ファイバ部103hは、
融着部116において光分岐結合用ファイバ部103g
と部分的に融着されている。
【0089】このツリー状の光分岐結合器において、光
伝送用ファイバ部101aより光を入力すると、まず光
は融着部110において、光分岐結合用ファイバ部10
3aと光分岐結合用ファイバ部103eとに分配され
る。また、光分岐結合用ファイバ部103aに分配され
た光は、融着部111において光分岐結合用ファイバ部
103aと光分岐結合用ファイバ部103cとに分配さ
れる。光分岐結合用ファイバ部103aに分配された光
は融着部112において光分岐結合用ファイバ部103
aと光分岐結合用ファイバ部103bとに分配されて、
光伝送用ファイバ部105aと光伝送用ファイバ部10
5bとに出力される。また、光分岐結合用ファイバ部1
03cに分配された光は融着部114において、光分岐
結合用ファイバ部103cと光分岐結合用ファイバ部1
03dとに分配され、光伝送用ファイバ部105cと光
伝送用ファイバ部105dとに出力される。
【0090】一方、融着部110において光分岐結合用
ファイバ部103eに分配された光は融着部113にお
いて光分岐結合用ファイバ部103eと光分岐結合用フ
ァイバ部103gとに分配される。光分岐結合用ファイ
バ部103eに分配された光は、融着部115において
光分岐結合用ファイバ部103eと光分岐結合用ファイ
バ部103fとに分配され、光伝送用ファイバ部105
eと光伝送用ファイバ部105fとに出力される。ま
た、融着部113において、光分岐結合用ファイバ部1
03gに分配された光は融着部116において光分岐結
合用ファイバ部103gと光分岐結合用ファイバ部10
3hとに分配され、光伝送用ファイバ部105gと光伝
送用ファイバ部105hとに分配される。
【0091】従って、この光分岐結合器の光伝送用ファ
イバ部101aより光を入力すると、各融着部110〜
116において光が枝分かれ状に分配されて、光伝送用
ファイバ部105a〜105hより光が出力される。
【0092】なお、上記各光ファイバ100a〜100
hの各テーパ状ファイバ部102a,104a〜104
h周面のファイバ光軸に対する傾斜角及びその長さの設
定は、上記第1実施形態の場合と同様に設定すればよ
い。
【0093】また、上記光分岐結合用ファイバ部103
a〜103h及び融着部110〜116の周囲には、第
2実施形態の場合と同様に低屈折率の紫外線硬化型光学
系接着剤を塗布してもよい。
【0094】以上のように構成されたツリー状の光分岐
結合器によると、光分岐結合用ファイバ部103a〜1
03hと光伝送用ファイバ部101a,105a〜10
5hの間に形成されたテーパ状ファイバ部102a,1
04a〜104hにより、ファイバ光軸に対する光分岐
結合用ファイバ部103a〜103hにおける光の角度
を、光伝送用ファイバ部101a、105a〜105h
におけるファイバ光軸に対する光の角度よりも大きくで
きるので、光伝送用ファイバ部101a,105a〜1
05hにおいては、光の角度が小さく、光の伝送性能が
向上すると共に、光分岐結合用ファイバ部103a〜1
03hでは、光の角度が大きく、光が光分岐結合用ファ
イバ部103a〜103hの境界面を行き来するので、
分配性能もよくなるという効果が得られる。
【0095】以下この光分岐結合器の具体的な例につい
て説明する。
【0096】即ち、開口数が0.3、直径が1mmのプ
ラスチック光ファイバを加熱延伸加工することにより、
光分岐結合用ファイバ部103a〜103hの直径を
0.5mmにした光ファイバ100a〜100hを形成
し、それぞれの光分岐結合用ファイバ部103a〜10
3hを10mmから20mmに亘って超音波融着するこ
とにより融着部110〜116を形成した光分岐結合器
を製作した。
【0097】また、光分岐結合用ファイバ部103a〜
103h及び融着部110〜116の周囲には低屈折率
紫外線硬化型樹脂を塗布した。
【0098】そして、安定化光源から波長660nm、
パワーが34μWの光を光伝送用ファイバ部101aに
入力したところ、上記第3実施形態の場合と同様の分配
性能が得られた。
【0099】なお、上記第4〜6実施形態のスター状の
光分岐結合器及びツリー状の光分岐結合器の形態は上記
のものに限られず、例えば、16入力16出力のスター
状の光分岐結合器や、1入力4出力型のツリー状光分岐
結合器等であってもよい。
【0100】また、上記第1〜第6実施形態における光
分岐結合用ファイバ部同士の融着は、超音波融着に限ら
ず、その他、熱融着でもよい。
【0101】さらに、本各実施形態では、光を分岐した
場合について説明したが、複数の光伝送用ファイバ部よ
り伝送された光を光分岐結合用ファイバ部により結合す
る場合も同様に行える。
【0102】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1記載
の光分岐結合器によると、光伝送用ファイバ部におい
て、ファイバ光軸に対する光の角度を小さく設定すると
同時に、光分岐結合用ファイバ部において、ファイバ光
軸に対する光の角度を大きく設定することができるの
で、光伝送用ファイバ部での光の伝送性能がよくなると
共に、光分岐結合用ファイバ部での光の分配性能或いは
結合性能がよくなる。
【0103】また、請求項2記載のように、少なくとも
3本以上の光ファイバから光分岐結合器を形成し、各光
ファイバのうちの所定の光ファイバの光分岐結合用ファ
イバ部に他の光ファイバの光分岐結合用ファイバ部が融
着されてなる融着部をその所定の光ファイバの光分岐結
合用ファイバ部の軸方向に沿って複数設ければ、光分岐
結合器に入力された光を多数に分配することができ、或
いは、光分岐結合器に入力された多数の光を結合でき
る。
【0104】なお、請求項5記載のように、光伝送用フ
ァイバ部とテーパ状ファイバ部と光分岐結合用ファイバ
部とを一体に形成すれば、それらの境界で光の損失を生
じることがない。
【0105】さらに、請求項6記載のように、ファイバ
光軸に対する光分岐結合用ファイバ部内を進行する光の
角度θ2が、その光がクラッドの外周で全反射する条
件、 θ2≦sin-1(1/n2) を満たすように、ファイバ光軸に対する前記テーパ状フ
ァイバ部の傾斜とそのテーパ状ファイバ部の長さとを設
定すると、光が光分岐結合用ファイバ部で外部に漏洩し
て、損失するようなことはなく、伝送性能がよくなる。
【0106】上述したファイバ光軸に対する前記テーパ
状ファイバ部の傾斜ψとそのテーパ状ファイバ部の長さ
hとの設定を、例えば、請求項7記載のように、 ψ=(θ2−θ1)/2 に設定すると共に、光伝送用ファイバ部の直径をDをし
たときに、 h=D/(tanψ+tanθ2) に設定すると、光伝送用ファイバ部から光分岐結合用フ
ァイバ部に進入する光は、テーパ状ファイバ部の周面に
一度のみ反射されて、ファイバ光軸に対する光分岐結合
用ファイバ部内の光の角度がθ2になる。
【0107】また、請求項8記載のように、光分岐結合
用ファイバ部とテーパ状ファイバ部との周囲に、光ファ
イバのクラッドの屈折率よりも低い屈折率の光学系接着
剤を塗布すれば、細径とされたそれら光分岐結合用ファ
イバ部及びテーパ状ファイバ部の機械的強度が向上す
る。
【0108】さらに、請求項9記載のように、屈折率n
3が、 n3<n2・sinθ2 とされた光学系接着剤を塗布すれば、テーパ状ファイバ
部及び光分岐結合用ファイバ部の機械的強度が向上する
と共に、光がクラッドと光学系接着剤との境界面で全反
射されて、光の漏洩を有効に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる第1実施形態の光分岐結合器
を示す平面図である。
【図2】同上の光ファイバを示す平面図である。
【図3】同上の光分岐結合器内を示す説明図である。
【図4】同上の光ファイバの端部における断面図であ
る。
【図5】同上の光ファイバの光分岐結合用ファイバ部に
おける説明図である。
【図6】同上の光ファイバ内における光の伝搬状態を示
す説明図である。
【図7】同上の光ファイバ内における光の伝搬状態を示
す説明図である。
【図8】この発明にかかる第2実施形態の光分岐結合器
を示す平面図である。
【図9】同上の光ファイバのクラッドと光学系接着剤と
の境界面における反射状態を示す説明図である。
【図10】この発明にかかる第3実施形態を示す平面図
である。
【図11】この発明にかかる第3実施形態の具体例を示
す平面図である。
【図12】同上の光分岐結合器を示す平面図である。
【図13】この発明にかかる第4実施形態を示す図であ
る。
【図14】この発明にかかる第5実施形態を示す図であ
【図15】この発明にかかる第6実施形態を示す図であ
る。
【図16】従来例を示す説明図である。
【図17】さらに他の従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
10a、10b 光ファイバ 11a、15a、11b、15b 光伝送用ファイバ部 12a、14a、12b、14a テーパ状ファイバ部 13a、13b 光分岐結合用ファイバ部 16 コア 17 クラッド 20 光 30 光学系接着剤

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光伝送用ファイバ部と光分岐結合用ファ
    イバ部とを備えた複数の光ファイバの光分岐結合用ファ
    イバ部同士を相互に融着させることにより形成された光
    分岐結合器であって、 前記光分岐結合用ファイバ部の径が前記光伝送用ファイ
    バ部の径よりも小さく設定されると共に、その光分岐結
    合用ファイバ部と前記光伝送用ファイバ部との間に連続
    して、光分岐結合用ファイバ部側に向かって外周面が順
    次縮径するテーパ状ファイバ部が形成されていることを
    特徴とする光分岐結合器。
  2. 【請求項2】 少なくとも3本以上の光ファイバから構
    成された請求項1記載の光分岐結合器であって、 前記各光ファイバのうちの所定の光ファイバの光分岐結
    合用ファイバ部に他の光ファイバの光分岐結合用ファイ
    バ部が部分的に融着されてなる融着部が前記所定の光フ
    ァイバの光分岐結合用ファイバ部の軸方向に沿って複数
    設けられていることを特徴とする請求項1記載の光分岐
    結合器。
  3. 【請求項3】 前記各光ファイバがスター状に融着され
    ていることを特徴とする請求項2記載の光分岐結合器。
  4. 【請求項4】 前記各光ファイバがツリー状に融着され
    ていることを特徴とする請求項2記載の光分岐結合器。
  5. 【請求項5】 前記光伝送用ファイバ部と前記テーパ状
    ファイバ部と前記光分岐結合用ファイバ部とが一体に形
    成されていることを特徴とする請求項1、2、3又は4
    記載の光分岐結合器。
  6. 【請求項6】 前記光ファイバがコアの周囲に屈折率n
    2のクラッドを被覆して形成されている場合に、ファイ
    バ光軸に対してθ2の角度で前記光分岐結合用ファイバ
    部内を進行する光が、その光が光分岐結合用ファイバ部
    のクラッドの外周で全反射する条件、 θ2≦sin-1(1/n2) を満たすように、ファイバ光軸に対する前記テーパ状フ
    ァイバ部周面の傾斜とそのテーパ状ファイバ部の長さと
    を設定したことを特徴とする請求項1、2、3、4又は
    5記載の光分岐結合器。
  7. 【請求項7】 ファイバ光軸に対する前記光伝送用ファ
    イバ部内を進行する光の臨界角度をθ1としたとき、 ファイバ光軸に対する前記テーパ状ファイバ部周面の傾
    斜角ψが、 ψ=(θ2−θ1)/2 に設定されると共に、 前記光伝送用ファイバ部の直径をDとしたときのテーパ
    状ファイバ部の長さhが、 h=D/(tanψ+tanθ2) に設定されていることを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5又は6記載の光分岐結合器。
  8. 【請求項8】 前記互いに融着された光分岐結合用ファ
    イバ部と前記テーパ状ファイバ部との周囲に、前記光フ
    ァイバのクラッドの屈折率よりも低い屈折率を有する光
    学系接着剤が塗布されていることを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5、6又は7記載の光分岐結合器。
  9. 【請求項9】 ファイバ光軸に対する前記光分岐結合用
    ファイバ部内を進行する光の角度θ2が、 θ2<sin-1(1/n2) のとき、 屈折率n3が、 n3<n2・sinθ2 の条件を満たす光学系接着剤が、前記互いに融着された
    光分岐結合用ファイバ部と前記テーパ状ファイバ部との
    周囲に塗布されていることを特徴とする請求項1、2、
    3、4、5、6、7、又は8記載の光分岐結合器。
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