JPH0975424A - 輸液バッグ - Google Patents

輸液バッグ

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JPH0975424A
JPH0975424A JP7231002A JP23100295A JPH0975424A JP H0975424 A JPH0975424 A JP H0975424A JP 7231002 A JP7231002 A JP 7231002A JP 23100295 A JP23100295 A JP 23100295A JP H0975424 A JPH0975424 A JP H0975424A
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infusion bag
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Abstract

(57)【要約】 【課題】異種の薬液をそれぞれ収納する薬液収納室を区
画し、液圧でこの区画された部分を破って薬液を混合し
て使用する輸液バッグにおいて、輸液バッグの薬液収容
室の区画を破るときに、かなり強い押圧荷重を加えて
も、輸液バッグの外装樹脂シートを破損するおそれの少
ない輸液バッグを実現する。 【解決手段】サイドシール部3aの先端に、弱シール部
を作る樹脂テープTの幅よりも狭いか、又は同一の幅に
形成された突出部を形成し、同突出部を、樹脂テープT
の幅をはみ出ることなく樹脂テープの端部に重複させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異種の薬液をそれ
ぞれ収納する薬液収納室を区画し、液圧でこの区画され
た部分を破って薬液を混合して使用する輸液バッグに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、周縁部が熱シールされている
とともに、内部には異種の薬液をそれぞれ収納する、区
画された薬液収納室を有する樹脂製輸液バッグが製造さ
れている。前記輸液バッグは、薬液収納室を区画するた
めに、薬液収納室と薬液収納室との境界に、剥離可能な
弱シール部を形成している。
【0003】この弱シール部は、輸液バッグの周縁の熱
シール部に比べて剥離しやすいように、輸液バッグ本体
とは異種の樹脂テープをバッグ本体の間に挟み、その部
分を周縁部と一緒に熱融着することにより作成される
(実開平5−5138号公報参照)。 この弱シール部を有する輸液バッグを図示すると、図7
のようになる。
【0004】同図によれば、輸液バッグ11は、2枚の
合成樹脂シートを合わせ、舟型口芯12を挿入した構造
になっており、周縁部13がシールされているととも
に、内部を2室に区画する弱シール部14が形成されて
いる。弱シール部14は、合成樹脂シートの内側に樹脂
テープTを挟んで熱融着した部分であり、図8に詳細を
示すように、周縁部13から前記弱シール部14に重複
する位置まで延びた部分(以下「サイドシール部13
a」という)の内側に、樹脂テープTの先端部Taが挿
入され、シールされた構造になっている。
【0005】このように、樹脂テープTの先端部Taを
サイドシール部13aの中に重複させているのは、シー
ルに隙間ができて、薬液収納室16a,16bの異種の
薬液がこの隙間を通って互いに混合することを防止する
ためである。図9は、図8のA−A線断面図である。な
お、従来の輸液バッグ本体を構成する樹脂シートは、直
鎖状低密度ポリエチレン樹脂からなる内層、直鎖状低密
度ポリエチレン樹脂からなる中間層及び直鎖状低密度ポ
リエチレン樹脂からなる外層の3層で構成され、全体の
厚みが0.2〜0.5mmであって、そのうち中間層の
厚みが全体の厚みに占める割合は40〜60%であっ
た。内外層を構成する直鎖状低密度ポリエチレン樹脂の
性質は、密度;0.920〜0.940 g/cm3、メルト
フローレート;0.5〜5.0 g/10minであり、中間層
を構成する直鎖状低密度ポリエチレン樹脂の性質は、密
度;0.890〜0.930 g/cm3、メルトフローレー
ト;0.5〜5.0 g/10minであった。
【0006】前記中間層は、直鎖状低密度ポリエチレン
樹脂及び非晶性若しくは低結晶性のエチレンαオレフィ
ン系エラストマーの混合樹脂からなるものもあり、この
中間層を構成する直鎖状低密度ポリエチレン樹脂の性質
は、密度;0.890〜0.930 g/cm3、メルトフロ
ーレート;0.5〜5.0 g/10minであり、非晶性若し
くは低結晶性のエチレンαオレフィン系エラストマーの
性質は、密度;0.860〜0.890 g/cm3、メルト
フローレート;2.5〜4.5 g/10minであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記のような輸液バッ
グでは、使用時に薬液収納室16a又は16bを押圧し
て弱シール部14を破る必要があるが、次の問題があ
る。輸液バッグの使用者が不意に力を入れて、薬液収納
室16a又は16bを強く押圧すると、樹脂テープTが
勢いよく剥がされ(図10参照)、サイドシール部13
aの中に挿入された樹脂テープTの先端部Taにまで剥
離する力が及ぶ。その結果、図11に示すように、サイ
ドシール部13aと樹脂テープTの先端部Taとの境界
(図中“13b”で示した点)に過大な局部応力がかか
り、この位置でシールが破損することがある。破損する
と、破損部から液が外に漏れ出るという不都合が起こ
る。
【0008】また、他の輸液を外部から混注するとき
は、区画開通前に混注するときと区画開通誤に混注する
ときとがあるが、特に区画開通前に多量の薬液を混注す
るときは、一方の薬液収納室に過度の液圧がかかり、や
はり樹脂テープTが勢いよく剥がされ、シールが破損す
ることがある。そこで、前記のような事態を防ぐため
に、輸液バッグの取扱い説明書に「無理に開通させる
と、隔壁部付近のシールが破損することがあります。」
「開通前に輸液を混注すると、開通時に過度の液圧がか
かり、隔壁部付近のシールが破損することがありま
す。」と注意書きしているが、輸液バッグの取扱いに慣
れない者が使用することもあるので、なかなか効果が上
がらないのが現状である。
【0009】そこで、本発明は、上述の技術的課題を解
決し、輸液バッグの薬液収容室の区画を破るときに、か
なり強い押圧荷重を加えても、輸液バッグの樹脂シート
を破損するおそれの少ない輸液バッグを実現することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めの請求項1記載の輸液バッグは、バッグ本体内に形成
された異種の薬液をそれぞれ収容する薬液収容室を、バ
ッグ本体を構成する樹脂シートの間に挟んだ樹脂テープ
によって区画し、この樹脂テープによる剥離可能な弱シ
ール部、バッグ本体の周縁部、及びその周縁部から前記
弱シール部に重複する位置まで延びたサイドシール部を
熱融着することによって形成した輸液バッグにおいて、
前記サイドシール部の先端に、前記樹脂テープの幅より
も狭いか又は同じ幅となるように形成された突出部を形
成し、同突出部が前記樹脂テープの端部に重複している
ものである。
【0011】この構成によれば、バッグ本体の周縁部か
ら弱シール部に重複する位置まで延びたサイドシール部
の先端の突出部が、樹脂テープからはみ出すことなく、
樹脂テープの端部と重複して形成されている。したがっ
て、輸液バッグの使用者が不意に力を入れて、薬液収納
室を強く押圧して樹脂テープが勢いよく剥がされても、
サイドシール部が樹脂テープの幅の中の部分において重
複しているにすぎないので、サイドシール部の全体で、
この樹脂テープの剥離する力を受け止めることができ
る。したがって、従来の構造のように、大きな力がポイ
ントにかかり、シールが破損するという事態を防止する
ことができる。
【0012】また、請求項2記載の輸液バッグでは、樹
脂シートは、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂からなる内
層、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂からなる中間層及び
直鎖状低密度ポリエチレン樹脂からなる外層の3層で構
成され、内外層を構成する直鎖状低密度ポリエチレン樹
脂の性質は、密度;0.920〜0.940 g/cm3、メ
ルトフローレート;0.5〜5.0 g/10minであり、中
間層を構成する直鎖状低密度ポリエチレン樹脂の性質
は、密度;0.890〜0.930 g/cm3、メルトフロ
ーレート;0.1〜5.0 g/10minである。
【0013】請求項3記載の輸液バッグでは、中間層を
構成する直鎖状低密度ポリエチレン樹脂の性質は、密
度;0.890〜0.930 g/cm3、メルトフローレー
ト;0.1〜0.5 g/10minである。請求項4記載の輸
液バッグでは、中間層の厚みが、樹脂シートの厚みに対
して40%〜60%に設定されている。この請求項2か
ら請求項4記載の構成によれば、従来の樹脂シートの中
間層を構成する直鎖状低密度ポリエチレン樹脂と比べ
て、メルトフローレートの小さな直鎖状低密度ポリエチ
レン樹脂を使用しているので、分子間結合力が強いこと
から破断点抗張力が増大し、樹脂シートは破れにくくな
る。特に、請求項1に記載のような大きな力がポイント
にかからない構成としたこととの相乗効果により、より
破損に強い輸液バッグを作ることができる。
【0014】請求項5記載の輸液バッグでは、樹脂シー
トは、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂からなる内層、直
鎖状低密度ポリエチレン樹脂及び非晶性若しくは低結晶
性のエチレンαオレフィン系エラストマーの混合樹脂か
らなる中間層並びに直鎖状低密度ポリエチレン樹脂から
なる外層の3層で構成され、内外層を構成する直鎖状低
密度ポリエチレン樹脂の性質は、密度;0.920〜
0.940 g/cm3、メルトフローレート;0.5〜5.
0 g/10minであり、中間層を構成する直鎖状低密度ポリ
エチレン樹脂の性質は、密度;0.890〜0.930
g/cm3、メルトフローレート;0.1〜5.0 g/10min
であり、中間層を構成する非晶性若しくは低結晶性のエ
チレンαオレフィン系エラストマーの性質は、密度;
0.860〜0.890 g/cm3、メルトフローレート;
0.1〜4.5 g/10minである。
【0015】請求項6記載の輸液バッグでは、中間層を
構成する直鎖状低密度ポリエチレン樹脂の性質は、密
度;0.890〜0.930 g/cm3、メルトフローレー
ト;0.1〜0.5 g/10minであり、中間層を構成する
非晶性若しくは低結晶性のエチレンαオレフィン系エラ
ストマーの性質は、密度;0.860〜0.890 g/c
m3、メルトフローレート;0.1〜2.5 g/10minであ
る。請求項7記載の輸液バッグでは、中間層の厚みが、
樹脂シートの厚みに対して40%〜60%に設定されて
いる。
【0016】この請求項5から請求項7記載の構成によ
れば、従来の樹脂シートの中間層を構成する直鎖状低密
度ポリエチレン樹脂と比べて、メルトフローレートの小
さな直鎖状低密度ポリエチレン樹脂又は非晶性若しくは
低結晶性のエチレンαオレフィン系エラストマーを使用
しているので、分子間結合力が強いことから破断点抗張
力が増大し、樹脂シートは破れにくくなる。特に、請求
項1に記載のような大きな力がポイントにかからない構
成としたこととの相乗効果により、より破損に強い輸液
バッグを作ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を、添付
図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の
輸液バッグの正面図である。1は輸液バッグの全体を指
しており、輸液バッグ1は、合成樹脂シートで形成され
ている。この合成樹脂シートは、ポリオレフィン系樹脂
の一種であるポリエチレン樹脂、好ましくは直鎖状低密
度ポリエチレン(LLDPE)にて構成された内外層
と、ポリオレフィン系樹脂の一種であるポリエチレン樹
脂、好ましくは直鎖状低密度ポリエチレン樹脂にて構成
された中間層との多層体にて構成されており、左右側周
縁部3c,3d、上側周縁部3eおよび左右側周縁部3
c,3dから延びたサイドシール部3aが熱シールされ
ている。前記内外層を構成する直鎖状低密度ポリエチレ
ン樹脂の性質は、密度;0.920〜0.940 g/c
m3、メルトフローレート;0.5〜5.0 g/10minであ
る。前記中間層を構成する直鎖状低密度ポリエチレン樹
脂の性質は、密度;0.890〜0.930 g/cm3、メ
ルトフローレート;0.1〜5.0 g/10minであること
が好ましい。前記中間層を構成する直鎖状低密度ポリエ
チレン樹脂の性質は、密度;0.890〜0.930 g
/cm3、メルトフローレート;0.1〜0.5 g/10minで
あることがさらに好ましい。合成樹脂シート全体の厚み
は、0.2〜0.5mmであり、そのうち中間層の厚み
は、全体の厚みに対して40〜60%である。
【0018】なお上記ポリオレフィン系樹脂としては、
ポリエチレン樹脂の他、ポリプロピレン樹脂を採用して
もよい。また中間層として、非晶性又は低結晶性エチレ
ンαオレフィン系エラストマーと直鎖状低密度ポリエチ
レン樹脂とをブレンドした層をブレンド中間層を採用し
てもよい。中間層としてブレンド中間層を採用した場合
は、エチレンαオレフィン系エラストマーの性質は、密
度;0.860〜0.890 g/cm3、メルトフローレー
ト;0.1〜4.5 g/10minであることが好ましい。エ
チレンαオレフィン系エラストマーの性質は、密度;
0.860〜0.890 g/cm3、メルトフローレート;
0.1〜2.5 g/10minであることがさらに好ましい。
【0019】輸液バッグ1には、ポリオレフィン系樹
脂、好ましくは合成樹脂シートの内外層と同一樹脂から
なる舟型口芯2が口部となるよう溶着されている。口部
にはゴム栓のキャップが取付けられている。4は異種の
薬液をそれぞれ収容した薬液収容室6a,6bを隔離し
ている剥離可能な弱シール部である。この弱シール部4
は合成樹脂シート間に樹脂テープTを挟んで130℃〜
200℃で熱シールして作られる。樹脂テープTは二層
の積層テープであり、その幅は、5〜20mmである。
【0020】樹脂テープTの一方の層は、合成樹脂シー
トの内外層と同じポリオレフィン系樹脂にて構成された
層(これを「同一樹脂層T1 」という)であり、他方の
層は、この合成樹脂シートと同種のポリオレフィン系樹
脂に、それと実質的に相互溶着しないポリオレフィン系
樹脂をブレンドして構成された層(これを「ブレンド樹
脂層T2 」という)である。
【0021】例えば、本実施形態におけるように、合成
樹脂シートの内外層及び同一樹脂層T1 をポリエチレン
樹脂にて形成する場合、他方のブレンド樹脂層T2 は、
ポリエチレン樹脂とポリプロピレン樹脂のブレンド樹脂
にて形成する(実開平5−5138号公報参照)。 しかし、樹脂テープTは、合成樹脂シートとの間で弱シ
ールが可能なものであれば何でもよく、積層テープであ
る必要は必ずしもない。単一層のテープであってもよ
い。
【0022】前記樹脂テープTは、樹脂テープTの両端
部とサイドシール部3aの先端とが重なるように、その
長さLが規定されている(図1参照)。 前記サイドシール部3aの先端には、図2に示すよう
に、樹脂テープTの幅よりも小さな半円状の突出部3f
が形成されており、この突出部3fが、樹脂テープTの
端部と重なっている。
【0023】突出部3fの形状は、図2の例では半円状
であったが、この形状に限られることはなく、樹脂テー
プTの幅の中に入っていればいかなる形状であってもよ
い。例えば、図3に示すような矩形状でもよく、図4に
示すような三角形状でもよい。しかし、図3、図3、図
4いずれの場合であっても、樹脂テープTの中に入って
いる重複部分があまり小さいと、樹脂テープTが勢いよ
く剥がされる際にその剥離する力が、この小さな重複部
分にかかり、やはり過大な局部応力がかかり、この位置
でシールが破損することがある。したがって、樹脂テー
プTの中に入っている重複部分があまり小さくならない
ようにする必要がある。
【0024】次に、上記輸液バッグの製造例を以下に述
べる。 A方法:(図5参照) (1)押出し成形による円筒状ポリエチレン樹脂シートS
を一定の長さに切断する。 (2)側面の一部に穴Hをあけ、共押出し成形方法等の公
知の二層形成のための方法によって製造された樹脂テー
プTを挿入する。
【0025】(3)3方の周縁部3c,3d,3eおよび
弱シール部4を熱溶着し(但し下部に薬液の充填口を残
す)、周縁部の余分の樹脂をカットする。 (4)舟型口芯2を取付ける。 (5)下部充填口より薬液を充填し熱シールした後、上部
口部2aより薬液を充填しキャップを取付ける(逆も
可)。
【0026】(6)必要に応じて滅菌操作を行う。 B方法:(図6参照) (1)ポリエチレン樹脂シートS上に樹脂テープTを一定
の間隔で配置する。 (2)もう一枚のポリエチレン樹脂シートSを(1) のシー
トSの上に被せる。 (3)3方の周縁部3c,3d,3eおよび弱シール部4
の熱溶着、並びに周縁カットを行う。
【0027】(4)〜(6) 上記A方法に準じる。 以上説明したように実施形態における輸液バッグ1によ
れば、合成樹脂シート間に挟まれた弱シール部4が、剥
離が容易な弱シールとなり、他方、周縁部3c,3d,
3e及びサイドシール部3aの熱シールがポリエチレン
樹脂の単体樹脂どうしの溶着によるものゆえ、充分な強
度があり、液圧をかけると弱シール部4が周縁部3c,
3d,3e及びサイドシール部3aより先に剥離する。
【0028】この剥離時に、強い液圧をかけても、サイ
ドシール部3aの先端の突出部3f(図2〜図4参照)
が、樹脂テープTをはみ出すことなく樹脂テープTの端
部と重なっているので、サイドシール部3aの全体で、
樹脂テープTの剥離する力を受け止めることができる。
したがって本実施形態によれば、輸液バッグ1の一方の
薬液収容室6a(6b)にかなり強い押圧荷重を加えて
も、合成樹脂シートの破損を招来することなく、弱シー
ル部4だけを剥離することができるという特有の効果が
あり、異種の薬液の混和を確実に行うことができ、医療
用としても安全で使いやすい輸液バッグ1を提供するこ
とが可能になる。
【0029】
【実施例】合成樹脂シートとして、前記<発明の実施の
形態>で説明した合成樹脂シートと、従来より使用され
ている合成樹脂シートの2種類を用意した。さらに、そ
れぞれの合成樹脂シートを使って、<従来の技術>で説
明したサイドシール部の形状(図7参照)の輸液バッグ
と、本発明のサイドシール部の形状(図1参照)の輸液
バッグとを製造した。
【0030】したがって、合計4種類の輸液バッグ(1)
〜(4) を製造した。 輸液バッグ(1) 合成樹脂シート(従来のもの) 厚み:0.3mm、このうち中間層の厚みは0.15m
m 外層 低密度ポリエチレン(密度;0.920g/cm3
メルトフローレート;2.0 g/10min、商品名ウルトゼ
ックス(三井石油化学株式会社)) 中間層:αオレフィンエラストマーと直鎖状低密度ポリ
エチレン樹脂とをブレンド(密度;0.905g/cm3
メルトフローレート;3.0 g/10min) 内層:低密度ポリエチレン(密度;0.920g/cm3
メルトフローレート;2.0 g/10min、商品名タフマー
A(三井石油化学株式会社)) サイドシール部の形状(従来の形状) サイドシール部の先端に、樹脂テープの幅よりも広く形
成された突出部を形成し、同突出部が、前記樹脂テープ
の幅をはみ出ている(図7参照)。 輸液バッグ(2) 合成樹脂シート(本発明のもの) 厚み:0.3mm、このうち中間層の厚みは0.15m
m 外層:低密度ポリエチレン(密度;0.925g/cm3
メルトフローレート;2.0 g/10min) 中間層:αオレフィンエラストマーと直鎖状低密度ポリ
エチレン樹脂とをブレンド(密度;0.900g/cm3
メルトフローレート;0.5 g/10min)内層:低密度ポ
リエチレン(密度;0.920g/cm3 ,メルトフローレ
ート;2.0 g/10min) サイドシール部の形状(従来の形状) 輸液バック(1) と同じ。 輸液バッグ(3) 合成樹脂シート(従来のもの) 輸液バック(1) と同じ。
【0031】サイドシール部の形状(本発明の形状) サイドシール部の先端に、樹脂テープの幅よりも狭く形
成された突出部を形成し、同突出部が、前記樹脂テープ
の幅をはみ出ていない(図1参照)。 輸液バッグ(4) 合成樹脂シート(本発明のもの) 輸液バック(2) と同じ。
【0032】サイドシール部の形状(本発明の形状) 輸液バック(3) と同じ。 前記輸液バッグ(1) 〜(4) について、バースト試験、耐
圧試験、荷重衝撃試験の各種試験を行った。バースト試
験は、輸液バッグ内にエアーを入れ、加圧していったと
きの破裂する圧力を測定する試験である(輸液バッグを
プレートで35mm厚みに規制)。耐圧試験は、輸液バ
ッグ内に水を注入し、加圧していったときの破裂する圧
力を測定する試験である。荷重衝撃試験は、輸液バッグ
の上に鉄板(5.7kg, 200mm×300mm )を落下させたとき
の輸液バッグが破裂する高さを測定する試験である。
【0033】試験結果は、次の表1のとおりとなった。
【0034】
【表1】
【0035】表1から分かるように、耐バースト性、耐
圧性、耐衝撃性ともに、従来の樹脂、従来の形状を用い
た輸液バック(1) に比べて、本発明の樹脂、従来の形状
を用いた輸液バック(2) 、従来の樹脂、本発明の形状を
用いた輸液バック(3) のほうが向上している。さらに、
本発明の樹脂、本発明の形状を用いた輸液バック(4)で
は、相乗効果のため、輸液バック(2) (3) 以上に向上し
ている。
【0036】
【発明の効果】以上のように請求項1から請求項7に記
載の本発明の輸液バッグによれば、サイドシール部の先
端の突出部が、樹脂テープからはみ出すことなく、樹脂
テープの端部と重複して形成されているので、輸液バッ
グの薬液収容室の区画を破るときに、かなり強い押圧荷
重を加えても、合成樹脂シートの破損を招来することな
く、弱シール部だけを剥離することができる。したがっ
て、異種の薬液の混和を行うときに、液が輸液バッグか
ら漏れ出すことを防止することができ、医療用としても
安全で使いやすい輸液バッグを提供することが可能にな
る。
【0037】特に、請求項2から請求項7のいずれかに
記載の輸液バッグによれば、従来の樹脂シートの中間層
と比べて、破断点抗張力の増加した層とすることができ
る。したがって、樹脂シートは、破れにくくなり、請求
項1に記載のようなポイントに大きな力がかからない構
成としたこととの相乗効果により、より破損に強い輸液
バッグを作ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の輸液バッグを示す全体正面図である。
【図2】サイドシール部の先端と樹脂テープとの位置関
係を示す部分図である。
【図3】他の具体例に係る、サイドシール部の先端と樹
脂テープとの位置関係を示す部分図である。
【図4】他の具体例に係る、サイドシール部の先端と樹
脂テープとの位置関係を示す部分図である。
【図5】輸液バッグの製造方法を示す図解図である。
【図6】輸液バッグの他の製造方法を示す図解図であ
る。
【図7】従来の輸液バッグを示す全体正面図である。
【図8】従来の輸液バッグのサイドシール部の先端と樹
脂テープとの位置関係を示す部分図である。
【図9】図8のA−A線断面図である。
【図10】図9の状態から、樹脂テープTが勢いよく剥
がされる過程を示す断面図である。
【図11】サイドシール部の先端と樹脂テープとの位置
関係を示す部分拡大図である。
【符号の説明】
1 輸液バッグ 2 舟型口芯 3a サイドシール部 3c,3d 左右側周縁部 3e 上側周縁部 3f 突出部 4 弱シール部 6a,6b 薬液収容室 S 樹脂シート T 樹脂テープ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バッグ本体内に形成された異種の薬液をそ
    れぞれ収容する薬液収容室を、バッグ本体を構成する樹
    脂シートの間に挟んだ樹脂テープによって区画し、この
    樹脂テープによる剥離可能な弱シール部、バッグ本体の
    周縁部、及びその周縁部から前記弱シール部に重複する
    位置まで延びたサイドシール部を熱融着することによっ
    て形成した輸液バッグにおいて、 前記サイドシール部の先端に、前記樹脂テープの幅より
    も狭いか又は同じ幅となるように形成された突出部を形
    成し、同突出部が前記樹脂テープの端部に重複している
    ことを特徴とする輸液バッグ。
  2. 【請求項2】前記樹脂シートは、直鎖状低密度ポリエチ
    レン樹脂からなる内層、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂
    からなる中間層及び直鎖状低密度ポリエチレン樹脂から
    なる外層の3層で構成され、 内外層を構成する直鎖状低密度ポリエチレン樹脂の性質
    は、密度;0.920〜0.940 g/cm3、メルトフロ
    ーレート;0.5〜5.0 g/10minであり、中間層を構
    成する直鎖状低密度ポリエチレン樹脂の性質は、密度;
    0.890〜0.930 g/cm3、メルトフローレート;
    0.1〜5.0 g/10minであることを特徴とする請求項
    1記載の輸液バッグ。
  3. 【請求項3】中間層を構成する直鎖状低密度ポリエチレ
    ン樹脂の性質は、密度;0.890〜0.930 g/c
    m3、メルトフローレート;0.1〜0.5 g/10minであ
    ることを特徴とする請求項2記載の輸液バッグ。
  4. 【請求項4】中間層の厚みが、樹脂シートの厚みに対し
    て40%〜60%に設定されている請求項2記載の輸液
    バッグ。
  5. 【請求項5】前記樹脂シートは、直鎖状低密度ポリエチ
    レン樹脂からなる内層、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂
    及び非晶性若しくは低結晶性のエチレンαオレフィン系
    エラストマーの混合樹脂からなる中間層並びに直鎖状低
    密度ポリエチレン樹脂からなる外層の3層で構成され、 内外層を構成する直鎖状低密度ポリエチレン樹脂の性質
    は、密度;0.920〜0.940 g/cm3、メルトフロ
    ーレート;0.5〜5.0 g/10minであり、中間層を構
    成する直鎖状低密度ポリエチレン樹脂の性質は、密度;
    0.890〜0.930 g/cm3、メルトフローレート;
    0.1〜5.0 g/10minであり、中間層を構成する非晶
    性若しくは低結晶性のエチレンαオレフィン系エラスト
    マーの性質は、密度;0.860〜0.890 g/cm3
    メルトフローレート;0.1〜4.5 g/10minであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の輸液バッグ。
  6. 【請求項6】中間層を構成する直鎖状低密度ポリエチレ
    ン樹脂の性質は、密度;0.890〜0.930 g/c
    m3、メルトフローレート;0.1〜0.5 g/10minであ
    り、中間層を構成する非晶性若しくは低結晶性のエチレ
    ンαオレフィン系エラストマーの性質は、密度;0.8
    60〜0.890 g/cm3、メルトフローレート;0.1
    〜2.5 g/10minであることを特徴とする請求項5記載
    の輸液バッグ。
  7. 【請求項7】中間層の厚みが、樹脂シートの厚みに対し
    て40%〜60%に設定されている請求項5記載の輸液
    バッグ。
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