JPH0975775A - 磁場移動式磁気分離装置 - Google Patents

磁場移動式磁気分離装置

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JPH0975775A
JPH0975775A JP7239583A JP23958395A JPH0975775A JP H0975775 A JPH0975775 A JP H0975775A JP 7239583 A JP7239583 A JP 7239583A JP 23958395 A JP23958395 A JP 23958395A JP H0975775 A JPH0975775 A JP H0975775A
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magnetic
magnetic field
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water
magnetic separation
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JP7239583A
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English (en)
Inventor
Norihide Saho
典英 佐保
Hisashi Isokami
尚志 磯上
Minoru Morita
穣 森田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転機構部なしに被処理水から磁性物を連続
的に分離、除去する。 【構成】 前処理水流路19と、前処理水流路19に内
装され過半部が没水した平板状で気密の筐体である複数
の磁気分離板21と、各磁気分離板21に内装されたレ
ーストラック状の磁界発生手段である電磁石20A,2
0B,20C,20Dと、電磁石20A〜20Dに配線
23A,23Bで接続された磁界制御手段である電源2
2と、前記磁気分離板21それぞれの水面上の位置に対
向して配置された吸引口26を有する回収管25と、該
回収管25に接続された吸引管17と、を含んで磁気分
離部を構成し、磁界制御手段(電源22)により電磁石
20A〜20Dにより形成される磁場の強い位置を連続
的に移動させるようにした。 【効果】 磁場の強い位置を連続的に移動させることで
磁性フロック群を移動でき、磁界発生手段を移動させる
機構が必要がなく、磁気分離部の信頼性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水浄化用の磁気分離装
置に係り、特に磁気分離物を処理水から連続的に除去す
る磁気分離装置及びこの磁気分離装置を用いた水浄化装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の磁気分離装置の例として、
化学工学、第45巻、第4号(1981年)第226頁
から231頁に、磁界発生手段の例えば永久磁石を回転
円盤に固定し、磁性物を永久磁石表面に吸着して被処理
水から分離、除去する構造が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術では吸着した磁性物を除去するために、永久磁石を
配置した回転円盤の半分以上が、被処理水の通水流路の
気液自由界面上に露出する必要があり、また、円盤に配
置した永久磁石群に均一に被処理水が接触するような流
路構成が必要である。このため、回転円盤の外周形状に
沿った流路形成を行う必要があり、流路が複雑となり、
かつ回転円盤の永久磁石群、特に回転円盤の内周部側と
外周部側に配置した永久磁石に均一に磁性物を吸着する
ことが困難で、磁気分離性能が低下する問題があった。
また、磁性物を含んだ被処理水内に回転円盤の回転軸が
さらされることになり、回転機構部の信頼性が低下する
問題もあった。また、磁界発生手段が静止し、磁性物吸
着面体が相対的に移動する場合においても、磁性物を保
持した吸着面体が水中を回転する機構が必要となり、回
転機構部の信頼性が低下する問題もあった。また、被処
理水の磁気分離部に回転円盤の下半分しか利用できない
ため、流路断面が狭くなり、所望の処理流量を得るため
には、2倍の流路断面が必要となり、装置が大型化する
問題があった。
【0004】本発明の目的は、回転機構部なしに被処理
水から磁性物を磁気分離、除去する磁気分離装置を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するためになされたもので、上記目的は磁界発生
手段群を静止させ、磁界発生手段群の磁界を電気的に、
かつ被処理水と相対的に移動させることによって達成で
きる。
【0006】上記の課題を解決するための本発明になる
第1の手段は、磁性を有する被除去物質を含む被処理水
から、磁界発生手段を有する磁気分離部の被除去物質吸
着面に、前記被除去物を吸着させて分離する浄化装置に
おいて、前記磁気分離部の静止した接水面である被除去
物質吸着面の非接水面側に、静止した複数の磁界発生手
段を配置し、該複数の磁界発生手段が発生する磁場強度
を個別に時間的に変化させる磁界制御手段を有してなる
磁場移動式磁気分離装置である。
【0007】上記の課題を解決するための本発明になる
第2の手段は、磁性を有する被除去物質を含む被処理水
から、該被除去物質を、磁界発生手段を有する磁気分離
部の被除去物質吸着面に吸着させて分離する浄化装置に
おいて、 a.前記磁気分離部が、被処理水が流過する被処理水流
路と、該被処理水流路内に配置され気密筐体に複数の磁
界発生手段を内装し該気密筐体外表面が被除去物質吸着
面となる磁気分離板と、前記複数の磁界発生手段が発生
する磁場強度を個別に順に時間的に変化させる磁界制御
手段と、を含んでなり、 b.前記磁気分離板は、少なくともその被除去物質吸着
面下部が流過する被処理水に没水するように、かつ被除
去物質吸着面が上下方向に延びるように配置され、 c.前記複数の磁界発生手段は、その発生する磁場が、
前記被除去物質吸着面に沿って上下方向に順に並ぶよう
に前記磁気分離板内に配置され、 d.前記磁界制御手段は、前記複数の磁界発生手段の発
生する磁場の強い位置が前記被除去物質吸着面の下部か
ら上部に向かって移動し、該磁場の強い位置の下方に接
して形成される磁場の弱い位置が磁場の強い位置の移動
とともに前記被除去物質吸着面の下部から上部に向かっ
て移動するように、前記複数の磁界発生手段を制御する
ものである、磁場移動式磁気分離装置である。
【0008】上記第2の手段において、磁気分離板は、
その被除去物質吸着面のすくなくとも一部が水面上にな
るように配置され、被除去物質吸着面の該水面上になる
部分に対向する位置に吸引口を備えた回収管と、該回収
管内部を排気して低圧とする排気手段を備えたものとし
てもよい。
【0009】また、上記第2の手段において、被処理水
流路が密閉流路であり、磁気分離板は、その被除去物質
吸着面全体が水面下になるように配置され、被除去物質
吸着面の上端部分に対向する位置に吸引口を備えた回収
管と、該回収管内部の水を吸引する吸引手段を備えたも
のとしてもよい。
【0010】
【作用】複数の磁界発生手段が発生する磁場の強さを、
個別に時間的に変化させることにより、被除去物質吸着
面の強い磁場が形成される位置を順次連続的に移動させ
ることができる。被除去物質吸着面に被除去物質が吸着
された状態で、強い磁場が形成される位置を順次連続的
に移動させると、吸着された被除去物質は被除去物質吸
着面上で強い磁場の位置の移動につれて磁場の強い位置
に移動する。したがって、装置の機械的な動作を伴うこ
となく、吸着された被除去物質を被除去物質吸着面の所
望の位置に集めることができる。被除去物質が被除去物
質吸着面の所望の位置に集まれば、その位置に吸引口を
対向させた回収管を配置し、回収管内部を低圧に吸引し
て被除去物質を回収管に回収することができる。
【0011】なお、被除去物質を被除去物質吸着面の所
望の位置に集める場合、その所望の位置は、水面下でも
水面上でもよく、どちらであっても、回収管により吸引
回収することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1、図2、
図3により説明する。図1に、湖沼、河川、下水等の原
水を浄化処理する場合の磁気分離装置を用いた浄化装置
の例を示す。
【0013】水処理する湖沼、河川、下水等の原水に
は、磁気分離工程への前処理として、例えば四三酸化鉄
等の磁性粉と凝集剤としての硫酸バン土やポリ塩化アル
ミニウムが加えられて撹拌され、原水中の固形浮遊物や
藻類、菌類、微生物は、凝集剤によって磁性粉と結合し
コロイド状の多数の磁性を持った磁性凝集体となる。こ
れらの磁性凝集体が磁気分離により吸着捕捉され、原水
中から分離される。以下に説明する実施例においては、
この磁性凝集体(磁性フロック)を被除去物質として説
明するが、磁性凝集体は原水中の固形浮遊物や藻類、菌
類、微生物からなるものだけでなく、のちに述べるよう
な、原水中の不純物、汚濁物などで、磁気分離できるも
のが、本発明における被除去物質である。
【0014】図1に示す水浄化装置は、貯水池1の原水
をフィルタ3を介装した導水管2を通して汲みあげるポ
ンプ4と、このポンプ4の吐出側に導水管2Aで接続さ
れ汲みあげられた原水6を一時貯溜する原水貯槽5と、
モータ10で回転駆動される撹拌機11を内装し、導水
管2Aで前記原水貯槽5に接続され撹拌槽9と、導水管
2Aに導管8で接続された薬剤調整装置7と、撹拌槽9
に弁13を介装した導水管14で接続された浄化磁気分
離容器15と、この浄化磁気分離容器15の出側に一端
を接続され、他端を前記貯水池1に接続した導水管16
と、浄化磁気分離容器15に吸引管17で接続されたス
ラッジ槽18と、を含んで構成されている。なお、原水
や処理水を移動させるためのポンプや水頭差及び吸引管
に負圧を発生させる手段については、図示ならびに説明
を省略した。
【0015】上記構成の装置の運転操作は、次のように
行われる。貯水池1の原水は導水管2から大きなゴミを
取るためのフィルタ3を通してポンプ4で原水貯槽5に
一旦蓄えられる。この原水6に、薬剤調整装置7から四
三酸化鉄の磁性粉とポリ塩化アルミニウム等の凝集剤が
導管8を通じて加えられ、撹拌槽9に送りこまれる。撹
拌槽9に送りこまれた原水6は、撹拌槽9でモータ10
で回転する撹拌機11で撹拌され、原水中の固形浮遊物
や藻類、菌類、微生物は、凝集剤によって磁性粉と結合
しコロイド状の多数の磁性を持った磁性凝集体となる。
磁性凝集体を含む前処理水12は、弁13を経て導水管
14を通り、浄化磁気分離容器15内に流入する。浄化
磁気分離容器15では、磁性凝集体が分離除去され、浄
化された処理水は導水管16を通り水源に戻る。一方、
浄化磁気分離容器15で分離、除去された磁性凝集体
は、吸引管17による吸引で取り出され、スラッジ槽1
8に貯蔵される。スラッジ槽18に貯蔵された磁性凝集
体は、この後脱水処理された後焼却されたり、磁性粉を
回収された後埋立等に廃棄されたり等の最終処分が行わ
れる。
【0016】図2は磁場移動式磁気分離装置である浄化
磁気分離容器15の構造を示している。浄化磁気分離容
器15は、上部が開放された前処理水流路19と、この
前処理水流路19に内装され過半部が没水した平板状で
気密の筐体である複数の磁気分離板21と、各磁気分離
板21に内装されたレーストラック状の磁界発生手段で
ある電磁石20A,20B,20C,20Dと、電磁石
20A〜20Dに配線23A,23Bで接続された磁界
制御手段である電源22と、前記磁気分離板21それぞ
れの水面上の位置に対向して配置された吸引口26を有
する回収管25と、該回収管25に接続された吸引管1
7と、を含んで構成されている。
【0017】磁気分離板21の平板面が被除去物質吸着
面をなしており、磁気分離板21は、厚み面が前処理水
の流れに垂直になるように(被除去物質吸着面が前処理
水の流れに平行するように)、かつ被除去物質吸着面が
ほぼ鉛直になるように配置され、上端部は前処理水流路
19の上端より上方に出ている。前記回収管25の吸引
口26は、被除去物質吸着面が前処理水流路19の上端
より上方に出ている部分に対向して配置され、両側に被
除去物質吸着面があるところでは、回収管25の両側に
吸引口26が設けられている。
【0018】電磁石20A〜20Dは、さきに述べたよ
うに、それぞれレーストラック状(長円形)に形成さ
れ、直線部が上下になるような配置で、磁気分離板21
内に上下に順に積み重なる形(電磁石20Dが一番下で
電磁石20Aが一番上になる形)で内装されている。電
磁石20A〜20Dは、磁気分離板の互いに対向する面
に対称的に磁場を形成し、磁気分離板の両側の外表面を
共に被除去物質吸着面にしている。電源22は、電磁石
20A〜20Dに給電し、それぞれ個別にその発生磁界
の強さを変化できるようになっており、あらかじめ設定
されたパターンに基づいて各電磁石の励磁、消磁のタイ
ミング、励磁、増磁、減磁、消磁の長さを制御する。
【0019】なお、前記スラッジ槽18は、吸引管17
に接続された真空排気装置30と、この真空排気装置3
0に接続されたスラッジタンク27と、真空排気装置3
0に接続された放気管28と、スラッジタンク27に接
続された取り出し管29と、を含んで構成されている。
【0020】以下、上記構成の装置の動作を説明する。
ポンプ4により貯水池1から汲みあげられた原水6は、
原水貯槽5に一時貯溜されたのち、撹拌槽9に送りこま
れる。撹拌槽9に送りこまれる原水6には、薬剤調整装
置7から磁性粉(四三酸化鉄)と凝集剤(ポリ塩化アル
ミニウム)が混入され、撹拌槽9で撹拌されて、原水中
の固形浮遊物や藻類、菌類、微生物は、凝集剤によって
磁性粉と結合しコロイド状の多数の磁性を持った磁性凝
集体となる。固形浮遊物や藻類、菌類、微生物が磁性凝
集体となった原水を前処理水12と呼ぶ。前処理水12
は撹拌槽9から、浄化磁気分離容器15に送られ、前処
理水流路19を紙面垂直方向に流れる。
【0021】前処理水12中の磁性凝集体(以下、磁性
フロックともいう)は、励磁された電磁石の発生磁界に
よって、磁気分離板21の表面(被除去物吸着面)に吸
着され蓄積される。図3に示すように、最下部の電磁石
20Dの発生磁界に蓄積した磁性フロック群24Dは、
電磁石20Dを減磁することにより、より発生磁界の大
きい電磁石20Cの磁界側に少なくともその一部が移動
し、電磁石20Cの磁界内に蓄積している磁性フロック
群24Cに吸収される。この後、電磁石20Cを減磁す
れば、発生磁界の大きい電磁石20Bの磁界側に少なく
とも磁性フロック群24Cの一部が移動し、電磁石20
Bの磁界内に蓄積している磁性フロック群24Bに吸収
される。この後、電磁石20Dを増磁し処理水中の磁性
フロックを再び吸着する。このようにして磁性フロック
群は前処理水12の気液界面側に移動し、気相部の電磁
石20Aの発生磁界内まで移動する。
【0022】磁性フロック群が気相部の電磁石20Aの
発生磁界内まで移動したら、スラッジ槽18内の磁性フ
ロック回収手段例えば真空排気装置30により、吸引管
17を通じて回収管25内を負圧にし、電磁石20Aを
減磁もしくは消磁する。これにより、電磁石20Aの発
生磁界内に移動していた磁性フロック群は、吸引口26
から回収管25に吸引されて磁気分離板21の表面(被
除去物吸着面)から分離され、回収管25に回収され
る。回収管25に回収された磁性フロック群は、次いで
吸引管17を通って真空排気装置30に導かれ、ここで
空気と分離されてスラッジタンク27に回収される。分
離された空気は放気管28から大気に放出される。ま
た、スラッジタンク27に回収された磁性フロック群
は、取り出し管29を通じて取り出され、脱水処理や磁
性粉回収処理を行った後、焼却、埋立等の最終処分に付
される。
【0023】それぞれの電磁石は、磁気分離板21を介
して、前処理水12により冷却される。
【0024】本実施例によれば、磁気分離部の磁界発生
手段を静止させ、発生磁界の強さを電気的に、周期的に
変化させることにより、磁性フロック群を移動できるの
で、磁性フロック群の移動のために磁界発生手段を移動
させる機構が必要でなく、磁気分離部の信頼性が大幅に
向上する。
【0025】また、磁界発生手段の大部分を前処理水の
水面下に配置できるので、前処理水の流路断面の大部分
に前処理水を流動できるので、流路部分を大幅に小型化
できる。また、前処理水流動方向に磁性発生手段の磁界
を長く、かつ水深の深さ方向に均一に配置できるので、
長方状の流体流路でも流路断面のどの位置においても均
一に磁性フロックを吸着でき、流路形状による流動圧力
損失を小さくできる。
【0026】なお、本実施例では流体の流れ方向に1段
の磁気分離板を設けた場合について説明したが、磁気分
離板を流れ方向に複数段設け、深さ方向に同一深さに配
置した電磁石の減磁と増磁のタイミングを異ならせ、絶
えず増磁状態の電磁石が流れ方向に少なくとも1段分存
在するようにすれば更に磁性フロックの捕捉効率を上げ
ることができる。
【0027】また、本実施例においては、レーストラッ
ク状の電磁石のフィールドに相当する部分が空洞になっ
ているが、この部分に鉄芯を配置すれば、磁気分離板表
面での磁場の強さを平均化する効果がある。
【0028】本発明になる第2の実施例を図4に示す。
本図が図3に示す実施例と異なる点は、磁気分離板21
の表面に、該表面からの高さの異なる強磁性突起物30
A(高さH)、30B(高さL)と、同じく磁気分離板
21の表面からの高さの異なる非磁性突起物31A(高
さH)、31B(高さL)を、同じ高さの物同士それぞ
れ交互に積層し、磁気分離板21表面に更に大きな磁場
勾配を発生させた点である。これにより、前処理水12
中の磁性フロックに対する吸着力を大きくして、捕捉効
率の向上させ、磁性フロック群を移動させる力を大きく
し、さらに表面に凹凸をつけて前処理水の流れの渦部を
作り、この谷の底の部分に磁性フロックを蓄積させるこ
とにより、蓄積した磁性フロックが前処理水の流れの力
で磁気分離板21から剥離することを防止できる効果が
ある。
【0029】また、図2の磁気分離板21の表面を、前
処理水流れ方向に波型、山型、台地型等の凹凸加工を施
すことによっても、磁気分離板21の表面に渦部がで
き、前処理水の流れで蓄積した磁性フロックが磁気分離
板21から剥離することを防止できる効果がある。
【0030】また、図2の磁気分離板21の表面に、前
処理水流れ方向に波型、山型、台地型等の凹凸加工を施
した強磁性もしくは非磁性の金網、多孔板等の穴明き凹
凸板をとりつけることによっても、磁気分離板21の表
面近傍に渦部ができ、さらに磁性フロックが磁気分離板
21の表面と穴明き凹凸板の間に蓄積し、前処理水の流
れで蓄積した磁性フロックが磁気分離板21から剥離す
ることを防止できる効果がある。
【0031】また、図3で強磁性突起物30A、30B
と非磁性突起物31A、31Bの代わりに、強磁性金属
のメタルウールを用いても、大きな磁気勾配を得られる
ので、磁性フロックの捕捉効率を向上させることができ
る。
【0032】本発明になる第3の実施例を図5に示す。
本実施例が図2,3に示す実施例と異なる点は、磁気分
離板21内の電磁石20A、20B、20C、20D、
の横に電磁石20E、20F、20Gを半ピッチずらし
て配置した点にある。本構造により、磁気分離板21の
表面の磁性フロック群を移動させる時、電磁石20D、
20G、20C、20F順に減磁することにより、磁気
分離板21の表面の磁界変化をよりスムースに行うこと
ができ、磁性フロックが前処理水の流れによって剥離し
にくくなる効果がある。
【0033】本発明になる第4の実施例を図6に示す。
本実施例が図2に示す実施例と異なる点は、磁気分離板
21および吸引口26、回収管25を大気と隔離された
密閉型の前処理水流路19内に配置した点にある。本構
造により、前処理水は前処理水流路19を満管状態(満
水状態)で流動しており、磁性フロック群は吸引口26
から前処理水の一部とともに回収管25に回収される。
したがって、前処理水流路19内が高圧の状態でもより
圧力が低い回収管25に磁性フロック群を排除でき、図
1の浄化装置のポンプ4の吐出側から導水管16の出口
までのラインを満管状態で運転でき、水を装置内で循環
させるためのポンプを最小限にする事ができる。また、
前処理水流路19から前処理水が溢れでることも防止で
きる。なお、この実施例では、回収管25を前処理水流
路19の上方に配置したが、回収管25をそれぞれどの
部位に配置してもよく、磁性フロック群が吸引口26に
移動するように電磁石20A、20B、20C、20D
の磁界を制御すれば良い。
【0034】以上の実施例では、電磁石に常電導磁石を
使用した場合に付いて説明したが、この電磁石に超電導
磁石を使用すれば発生磁界がさらに大きくすることがで
き、磁性フロックの捕捉効率、移動力がさらに向上する
効果がある。この場合、磁気分離板21は真空断熱容器
となり、超電導磁石は液体ヘリウムや液体窒素等の冷媒
や機械式、電子式冷凍機で直接、間接的に冷却される。
電磁石の形状もレーストラック以外の例えば円筒形状や
それらの組み合わせでもよく、要は磁性フロック群を吸
引口近傍に移動できる様な任意の磁石形状であればよ
い。
【0035】また、以上の実施例では電磁石による磁気
分離部を主の磁気分離器として使用した場合について説
明したが、本磁気分離部が副の磁気分離要素として使用
し、本磁気分離部の後段に高勾配磁気分離要素、例えば
高勾配磁気フィルタを組み合わせた場合でも、前段の磁
気分離要素として磁性フロック群の第1次吸着、除去装
置として、同様な効果を生じる。
【0036】また、磁気分離板21の表面にフッ素樹脂
等の剥離促進皮膜を付けることにより、表面に吸着した
磁性フロック群の磁場変化による移動を容易にし、除去
効率を向上することができる。
【0037】また、気密性の磁気分離板内に配置した電
磁石群の冷却を、板内に浄化処理水を導いて流動させて
冷却すれば、電磁石の冷却をさらに促進することができ
る。
【0038】また、以上で述べた原水とは、河川,ダ
ム,湖沼,海水,貯め池,工業廃水,下水,雨水等の不
純物を含んだ水であり、不純物とは有機物,無機物や微
生物等の物体,金属物,非金属物,土壌,放射性物質,
金属イオン等のものである。特に重金属イオンを含んだ
原水に硫酸第1鉄のような2価の鉄イオンとアルカリを
加えて重金属イオンを水酸化第1鉄の沈殿と共沈させた
あと、空気で酸化して沈殿をフェライト化する。このフ
ェライト化によって重金属は磁性分離ができる。この場
合、重金属イオンのみの分離が目的であれば、凝集剤は
不要となる。したがって、この場合、原水には、前処理
として硫酸第1鉄,アルカリ溶液及び空気を注入し撹拌
槽で処理した後、磁気分離部に前処理水を導くようにす
ればよい。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、磁気分離部の磁界発生
手段を静止させ、順に配列された複数の磁界発生手段が
発生する磁界の強さを電気的に、周期的に変化させるこ
とにより、磁性フロック群を被除去物質吸着面上で移動
させることができるので、磁性フロック群の移動のため
に磁界発生手段を移動させる機構が必要でなく、磁気分
離部の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の浄化装置の要部構成を
示す系統図である。
【図2】図1に示す実施例の磁気分離部の構成を示す断
面図である。
【図3】図2に示す実施例の部分の構造を示す斜視図で
ある。
【図4】本発明の第2の実施例を示す斜視図である。
【図5】本発明の第3の実施例を示す断面図である。
【図6】本発明の第4の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 貯水池 2,2
A,2B 導水管 3 フィルタ 4 ポン
プ 5 原水貯槽 6 原水 7 薬剤調整装置 8 導管 9 撹拌槽 10 モ
ータ 11 撹拌機 12 前
処理水 13 弁 14 導
水管 15 浄化磁気分離容器(磁場移動式磁気分離装置) 16 導水管 17 吸
引管 18 スラッジ槽 19 前
処理水流路 20A〜20G 電磁石(磁界発生手段) 21 磁
気分離板 22 電源(磁界制御手段) 23A,
23B 配線 24B,24C,24D 磁性フロック群(磁性凝集
体) 25 回収管 26 吸
引口 27 スラッジタンク 28 放
気管 29 取り出し管 30 真
空排気装置

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性を有する被除去物質を含む被処理水
    から、磁界発生手段を有する磁気分離部の被除去物質吸
    着面に、前記被除去物を吸着させて分離する浄化装置に
    おいて、前記磁気分離部の静止した被除去物質吸着面の
    反吸着面側に、静止した複数の磁界発生手段を配置し、
    該複数の磁界発生手段が発生する磁場強度を個別に時間
    的に変化させる磁界制御手段を有してなることを特徴と
    する磁場移動式磁気分離装置。
  2. 【請求項2】 磁性を有する被除去物質を含む被処理水
    から、該被除去物質を、磁界発生手段を有する磁気分離
    部の被除去物質吸着面に吸着させて分離する浄化装置に
    おいて、 a.前記磁気分離部が、被処理水が流過する被処理水流
    路と、該被処理水流路内に配置され気密筐体に複数の磁
    界発生手段を内装し前記筐体外表面が被除去物質吸着面
    となる磁気分離板と、前記複数の磁界発生手段が発生す
    る磁場強度を個別に順に時間的に変化させる磁界制御手
    段と、を含んでなり、 b.前記磁気分離板は、少なくともその被除去物質吸着
    面下部が流過する被処理水に没水するように、かつ被除
    去物質吸着面が上下方向に延びるように配置され、 c.前記複数の磁界発生手段は、その発生する磁場が、
    前記被除去物質吸着面に沿って上下方向に順に並ぶよう
    に前記磁気分離板内に配置され、 d.前記磁界制御手段は、前記複数の磁界発生手段の発
    生する磁場の強い位置が前記被除去物質吸着面の下部か
    ら上部に向かって移動し、該磁場の強い位置の下方に接
    して形成される磁場の弱い位置が磁場の強い位置の移動
    とともに前記被除去物質吸着面の下部から上部に向かっ
    て移動するように、前記複数の磁界発生手段を制御する
    ものである、ことを特徴とする磁場移動式磁気分離装
    置。
  3. 【請求項3】 磁気分離板は、その被除去物質吸着面の
    すくなくとも一部が水面上になるように配置され、被除
    去物質吸着面の該水面上になる部分に対向する位置に吸
    引口を備えた回収管と、該回収管内部を排気して低圧と
    する排気手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載
    の磁場移動式磁気分離装置。
  4. 【請求項4】 被処理水流路が密閉流路であり、磁気分
    離板は、その被除去物質吸着面全体が水面下になるよう
    に配置され、被除去物質吸着面の上端部分に対向する位
    置に吸引口を備えた回収管と、該回収管内部の水を吸引
    する吸引手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載
    の磁場移動式磁気分離装置。
  5. 【請求項5】 磁気分離板には上下方向の複数列の磁界
    発生手段が内装され、隣接する磁界発生手段が上下方向
    に位置をずらせて配置されていることを特徴とする請求
    項2乃至4のうちのいずれかに記載の磁場移動式磁気分
    離装置。
  6. 【請求項6】 被除去物質吸着面に凹凸が形成されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至5のうちのいずれかに
    記載の磁場移動式磁気分離装置。
  7. 【請求項7】 被除去物質吸着面にテフロン処理が行わ
    れていることを特徴とする請求項1乃至5のうちのいず
    れかに記載の磁場移動式磁気分離装置。
  8. 【請求項8】 被除去物質吸着面に、強磁性体が断続し
    て配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のう
    ちのいずれかに記載の磁場移動式磁気分離装置。
  9. 【請求項9】 磁気分離板は平板状に形成され、内装さ
    れた磁界発生手段は、磁気分離板の互いに対向する面に
    対称的に磁場を形成するものであることを特徴とする請
    求項2乃至4のうちのいずれかに記載の磁場移動式磁気
    分離装置。
  10. 【請求項10】 水源から原水を汲みあげるポンプと、
    汲みあげた原水を一時貯溜する原水貯槽と、該原水貯槽
    の原水に磁性粉と凝集剤を混入する手段と、磁性粉と凝
    集剤が混入された原水を撹拌して原水中に磁性凝集体を
    生成し、前処理水とする手段と、該前処理水に含まれる
    前記磁性凝集体を分離除去する磁気分離手段と、前記磁
    性凝集体が分離除去された処理水を前記水源に還流させ
    る手段と、を含んでなる水浄化装置において、磁気分離
    手段が、請求項1乃至9のうちのいずれかに記載の磁場
    移動式磁気分離装置を含んで構成されていることを特徴
    とする水浄化装置。
  11. 【請求項11】 磁気分離手段が、磁場移動式磁気分離
    装置の後流側に配置された高勾配磁気フィルタを含んで
    構成されていることを特徴とする請求項10に記載の水
    浄化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012511602A (ja) * 2008-12-12 2012-05-24 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 金属不純物を分離する方法
CN104209185A (zh) * 2014-08-25 2014-12-17 湖南利洁生物化工有限公司 一种磁性物质催化剂分离装置及系统
CN116586189A (zh) * 2023-07-14 2023-08-15 济南绿霸农药有限公司 一种阿维菌素水分散粒剂生产用除杂机

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