JPH0976377A - 香料入りタックラベルの製造方法 - Google Patents

香料入りタックラベルの製造方法

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JPH0976377A
JPH0976377A JP26093795A JP26093795A JPH0976377A JP H0976377 A JPH0976377 A JP H0976377A JP 26093795 A JP26093795 A JP 26093795A JP 26093795 A JP26093795 A JP 26093795A JP H0976377 A JPH0976377 A JP H0976377A
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JP26093795A
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Kimisuke Watanabe
公介 渡辺
Taizo Iwamura
泰造 岩村
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 流通又は保存中には、香料の揮散がなく長期
間保持でき、使用に際し、手で剥離することにより香り
の出るタックラベルの製造方法を提供する。 【構成】 第1基材11を巻取31から繰り出し、第1基材
の表面にコーティングロール36を利用して粘着剤13を塗
布し、それに剥離紙14を積層した後、第1基材の内面に
印刷版42によって香料印刷15を形成し、その上に第2基
材を重ね、シール盤43によってシール部16を形成して香
料を基材に封入する。次に、半抜き刃40を用いて、第2
基材12側よりシール部16の外側を半抜きし、半抜きした
積層材は抜きカス2 を分離し、巻取状の香料入りタック
ラベル1 を作製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、香料を保香性機能を有
する基材に封入したタックラベルの製造方法に関するも
ので、本発明で作製した香料入りタックラベルは、食品
容器、化粧品容器、玩具、雑誌、チラシ、ダイレクトメ
ール等の香り製品の分野で広範囲に利用できる。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷物の用紙に香水等をしみ込ま
せて、利用者がその印刷物を手にした時に芳香を感じる
ように、雑誌、カレンダー、ダイレクトメール等に利用
されている。しかし、この方法では香料が時間の経過と
共に揮散してしまうので、保存期間の長いものには利用
できなかった。また、香料を封入したマイクロカプセル
を混入したインキで印刷物を作り、ユーザーが印刷物の
上から爪等で擦り、マイクロカプセルを破壊して香料を
嗅ぐ方法を利用しているものもある。
更に、香料を封入したマイ
クロカプセルを糊剤に混入し、その糊剤を印刷物等の接
着部分に塗布し、この印刷物を二つ折りにして接着した
後、その接着部分から剥離する際に、マイクロカプセル
が破壊して香料が発生する印刷物として、雑誌、チラシ
等の香料商品の広告に利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ダイレクトメールを兼
ねるような通知の場合には、受取人の注意を引くため
に、香水をしみ込ませたものを使用することがあるが、
郵送中に揮散して香料が薄くなってしまうという問題が
あった。逆に、香料を多量にしみ込ませると、芳香が強
すぎて、他の郵便物に移ったり、受取人に不快感を与え
る可能性もあった。
【0004】また、香料を封入したマイクロカプセルを
混入した接着剤又は糊剤を使用して、香料入り印刷物と
して雑誌、チラシ等に利用している場合、香料を封入し
たマイクロカプセルが接着剤又は糊剤と一緒に印刷物に
強固に接着しているため、香料入りマイクロカプセルが
完全に破壊することができず、十分な香りが得られない
場合がある。そのため、香り成分が薄い場合は、印刷物
を鼻の所に持って来て嗅ぐ必要があり、インキの臭や紙
の臭を同時に嗅ぐことになり、香料だけの良い香りを楽
しむことはできなかった。
【0005】更に、香料をマイクロカプセルに封入して
印刷物に利用した場合、製品の流通過程において、高温
の場合はマイクロカプセルから香料が揮散して香りが減
少したり、また、印刷部分が擦られてマイクロカプセル
が破壊して香りが発生し、他の製品に香料が移る等の問
題がある。
【0006】本発明は、これらの問題を解決して、保香
性機能を有する基材に香料を封入してタックラベルと
し、流通又は保存中に、香料が揮散することなく、長期
間香料を保持できるタックラベルの製造方法を提供する
こを目的とする。そして、本発明により製造されたタッ
クラベルを、香りを必要とする食品容器、化粧品容器、
玩具、又は雑誌、チラシ、ダイレクトメール等の香り製
品の印刷物に貼付すれば、これらの製品を手にしたユー
ザーは、基材の剥離部を利用して剥離することにより、
タックラベルの香りを楽しむことができる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、香料入りタックラベルの製造方法を以下の方法と
した。第1の保香性機能を有する基材の一方の面に粘着
剤層及び剥離紙を順次積層し、該積層材の基材面に液状
又は固体状の香料を載置し、該香料が載置された前記基
材面に、第2の保香性機能を有する基材を重ね合わせ、
該香料の周囲の両基材をシールして香料を封入し、該シ
ール部の外側に、前記第2の基材側から前記粘着剤層に
達する切り込みを入れ、該切り込みの外側の両基材を取
り除いたことを特徴とする香料入りタックラベルの製造
方法とした。また、前記香料を、香料を添加したインキ
をパターン印刷することにより基材に載置したことを特
徴とする香料入りタックラベルの製造方法とし、そし
て、前記基材、前記粘着剤層及び前記剥離紙が予め順次
積層された積層材を用いて、該積層材の基材面に前記香
料を載置したことを特徴とする香料入りタックラベルの
製造方法とした。
【0008】更に、保香性機能を有する基材に接着剤又
は粘着剤の枠を形成し、該枠内に液状又は固体状の香料
を載置し、該香料が載置された前記基材面に、保香性機
能を有する別の基材を重ね合わせ、前記接着剤又は粘着
剤を介して前記両基材を接着して前記香料を封入し、前
記基材の一方の外面に粘着剤層及び剥離紙を順次積層
し、前記接着剤又は粘着剤の枠の外側に、前記基材の他
方の面から前記粘着剤層に達する切り込みを入れ、該切
り込みの外側の前記両基材を取り除いたことを特徴とす
る香料入りタックラベルの製造方法とした。また、前記
基材に前記香料を載置した後、前記基材に前記枠を形成
したことを特徴とする香料入りタックラベルの製造方法
とし、そして、前記香料を、香料を添加したインキをパ
ターン印刷することにより基材に載置したことを特徴と
する香料入りタックラベルの製造方法とした。
【0009】
【作用】本発明により製造された香料入りタックラベル
は、保存状態では揮散による香料の消失はなく、香料は
長期間保持されているので、ユーザーは常に初期の良い
香りを楽しむことができる。そのため、このタックラベ
ルを食品容器、化粧品容器、玩具、又は雑誌、チラシ、
ダイレクトメール等の香り製品の印刷物に利用すれば、
これらの製品をを利用して香水の香り、化粧品の香り、
花の香り、食品の香り等を嗅ぐ楽しみを与えることがで
きる。また、香り商品の広告に利用すれば、PR効果を
向上させることができる。特に、本発明により製造され
た香料入りタックラベルは、携帯が便利で、且つ殆ど全
ての製品に貼付することができるため、香り製品をPR
する範囲が拡大し、大きなPR効果が期待できる。
【0010】
【実施例】以下実施例に基づいて、図面等を参照にしな
がら本発明を詳細に説明する。図1は本発明の香料入り
タックラベルの製造方法の一例を示す模式断面図であ
る。図2は本発明の製造方法で作製した香料入りタック
ラベルの模式断面図である。図3は香料入りタックラベ
ルの基材に使用する保香性機能を有する基材の一例を示
した模式断面図であり、図4は保香性機能を有する基材
に更に粘着剤層と剥離紙を設けた積層材の模式断面図で
ある。
【0011】図5(a)、(b)は本発明の製造方法に
より、保香性機能を有する基材に香料を封入したときの
シール部と非シール部を示した断面図と平面図である。
図6は香料を封入した保香性機能を有する基材に半切り
刃を用いて半切りを入れるときの断面図であり、図7は
香料を封入した保香性機能を有する基材に半切りを入れ
た場合、シール部と半切り部を示した平面図である。図
8は香料入りタックラベルの一部に剥離部(非シール
部)を設けるときの色々な例を示した平面図である。図
9は接着剤の枠を設けて香料入りタックラベルを製造す
るときの一例を示す模式断面図である。図10(a)、
(b)は接着剤の枠を設けて香料入りタックラベルを製
造するときの、シール部と非シール部を示した断面図と
平面図である。図11は実施例3により香料入りタック
ラベルを製造するときの説明図であり、図12は実施例
4により香料入りタックラベルを製造するときの説明図
である。
【0012】本発明の香料入りタックラベルの製造方法
は図1に示すように、内面同士が接着可能な二枚の保香
性機能を有する基材の内、第1の保香性機能を有する基
材(以下単に第1基材とする)11の表面に、粘着剤1
3を塗布し、その粘着剤を介して剥離紙14を積層した
後、該積層材の内面に、香料15を印刷方式等でパター
ン状に印刷して、香料の印刷パターンを形成し(以下単
に香料印刷とする)、直ちに第2の保香性機能を有する
基材(以下単に第2基材とする)12を重ね合わせ、香
料印刷15の周囲をヒートシール盤43等でヒートシー
ルして香料印刷15を二枚の基材に封入する。更に該香
料印刷を封入した積層材のシール部16の外側に、半切
り刃45を用いて、第2基材12側から半切りを入れ、
剥離紙から香料印刷を封入したラベルを残して抜きカス
2を取り除いて巻取状の香料入りタックラベル1を作製
するものである。
【0013】以下に、図1に従って更に詳しく説明す
る。図1は香料入りタックラベルの製造方法を示したも
ので、製造装置の主要部の模式断面図である。前記内面
同士が接着可能な二枚の保香性機能を有する基材は、先
ず、第1基材11は巻取31より供給され、その表面に
コーティングロール36を用いて粘着剤13を塗布し、
溶剤乾燥後、その粘着剤面に剥離紙14を巻取33より
繰り出して圧着ロール38によって積層する。次に、前
記積層材の第1基材の内面に、インキ化した香料15
(又は液状の香料)を印刷版42(又はを充填ノズル
等)を用いてパターン印刷して香料印刷15を形成し、
その後、第2基材12を巻取32から繰り出してロール
34によって重ね合わせ、香料印刷15より少し大きい
シールヘッド44を備えたヒートシール盤43を用い
て、香料印刷の周囲をシールして第1基材と第2基材の
間に香料を封入する。香料印刷の間隔は適当な大きさが
必要で、周囲をシールする際、図5(a)及び(b)に
示すように、シール部16とシール部16の間に非シー
ル部17ができるようにする。この非シール部17は香
料入りタックラベルを開封するとき、剥離部として手で
容易に剥離できるようにするためのものである。
【0014】香料を封入した積層材は、図1に示すよう
に、積層材のシール部16の外側を、半抜き刃45を用
いて第2基材側より半抜きする。半抜きは、図6に示す
ように、その深さは剥離紙に達するように、第1基材1
1、第2基材12及び粘着剤層13を切断し、その半抜
きの範囲は図7に示すように、シール部16の外側と
し、香料入りタックラベルに非シール部が僅かに残るよ
うにする。
【0015】半抜き後は、図1に示すように、分離ロー
ル39によって、抜きカス2と香料入りタックラベル1
に分離して、抜きカスは巻取41で巻き取り、香料入り
タックラベル1は巻取40に巻き取り、巻取状の香料入
りタックラベルを作製する。
【0016】香料入りタックラベルを半抜きする場合、
図7に示すように、半抜き線45aはシール部16より
外側に設け、タックラベル1には非シール部17が残る
ようにする。香料入りタックラベルを開封して香料を嗅
ぐ場合、この非シール部17をタックラベルの剥離部と
して、これを利用して手で容易に開封できるようにす
る。そのため、シール部のシール幅は余り広くない方が
よく、ヒートシールの場合は、2mm〜8mm程度が好
ましい。8mmを越えると剥離が困難となり、又、2m
m未満では、シール性が安定せず、香料を完全に基材に
封入することは、非常に困難となる。
【0017】しかし、基材の内面のシール部に粘着剤又
は接着力の弱い接着剤を使用する場合は、シール幅が8
mmを越えても剥離は容易となる。従って、香料入りタ
ックラベルは用途に従って基材を選定するため、その基
材のシール材の種類又は接着剤の種類によってシール幅
を選定すべきである。
【0018】香料入りタックラベルを手で容易に開封す
るために、剥離部を設ける方法としては、種々の方法が
考えられるが、その一例を図8に示す。図8(a)は香
料入りタックラベル1の周囲に非シール部17を設けて
た場合で、香料15の周りにシール部16を形成して基
材に封入し、そのシール部16の周囲に非シール部17
を設けて半抜きし香料入りタックラベルとする。使用に
際し、非シール部17(剥離部)を利用して指で剥離す
るこにより、香料は露出し香りを嗅ぐことができる。図
8(b)も同じように、ラベルの形状は異なるが、剥離
部として香料入りラベルの周囲に非シール部を設けた場
合である。
【0019】次は、図8(c)及び(d)に示すよう
に、シール部16の形状に沿って半抜きして香料入りタ
ックラベルとした場合で、シール部16の一部に非シー
ル部17を設けて剥離部とする。また、図8(e)及び
(f)に示すように、香料を封入するためのシール部を
円形又はハート状に形成し、ラベル形状とシール形状が
異なる場合で、シール部16の周りの数箇所に非シール
部17を設けて剥離部とする。
【0020】また、本発明による香料入りタックラベル
は、内面同士が接着できない保香性機能を有する基材を
用いることもできるので、以下にその製造方法を説明す
る。図9に示すように、第1基材11は巻取31より供
給され、その表面にコーティングロール36を用いて粘
着剤13を塗布し、溶剤乾燥後、その粘着剤面に剥離紙
14を巻取33より繰り出して圧着ロール38によって
積層する。次に、前記積層材の第1基材の内面に、イン
キ化した香料15を印刷版42を用いてパターン印刷
し、そのパターン印刷の周囲に印刷版(接着剤用)46
を用いて接着剤の枠18を形成し、その接着剤の上に第
2基材12を巻取32から繰り出してロール34によっ
て重ね合わせ、シール盤43を用いて、接着剤を介して
第1基材と第2基材の間に香料を封入する。
【0021】接着剤の枠18の間隔は図10(a)及び
(b)に示すように、接着剤の枠18と接着剤の枠18
の間に非シール部17ができるようにする。この非シー
ル部17は香料入りタックラベルを開封するとき、剥離
部として手で容易に剥離できるようにするためのもので
ある。更に、香料を封入した積層材について半抜きを行
うが、半抜きの状態は前記の方法と同様にして、香料入
りタックラベルとする。
【0022】また、上記内面同士が接着できない保香性
機能を有する基材を用いて、香料入りタックラベルを製
造する場合、粘着剤と剥離紙を積層した第1基材の内面
に、最初に接着剤の枠を形成し、その後香料のパターン
印刷を行って基材に香料を封入して、香料入りタックラ
ベルを製造することもできる。
【0023】本発明の香料入りタックラベルの製造方法
に使用される保香性機能を有する基材としては、香料の
各成分を透過しない材質又はその積層材で、内面同士が
ヒートシールできる積層材が用いられる。アルミニウム
箔(以下Alとする)は全ての香気成分を完全に遮蔽す
ることができるので、Alを用いた積層材は保香性機能
を有する基材として優れたものである。
【0024】また、ポリエチレンテレフタレート(以下
PETとする)及びポリカーボネート(以下PCとす
る)は各種香気成分に対して優れた保香性を示すので、
透明性のある保香性基材として使用される。更に、アル
ミニウムを蒸着したPETフィルム、シリカ(Si
2 )を蒸着したPETフィルム等、金属又は金属酸化
物を真空蒸着又はスパッタリング等によって薄膜を形成
したプラスチックフィルムは保香性機能を有するので、
これらの基材を用いた積層材を使用することもできる。
【0025】ヒートシールできる材質としては、ポリエ
チレン(以下PEとする)、ポリプロピレン(以下PP
とする)、エチレンー酢酸ビニル共重合体(以下EVA
とする)、ヒートシール性を有するポリエステル(以下
PESとする)、ポリアクリロニトリル(以下PANと
する)等が使用できる。また、一方の基材にホットメル
ト剤を全面又はヒートシール部に塗布し、もう一方の基
材とのヒートシール性を付与することもできる。
【0026】例えば、図3(a)に示すように、Alを
用いた積層材として、(表面)PET/Al/PET/
PE(内面)が使用される。その他に、PET/Al/
PE(内面)、PP/Al/PE(内面)、PP/紙/
PE/Al/PE(内面)等も使用できる。また、PE
Tを使用した透明性のある保香性基材としては、例え
ば、図3(b)に示すように、(表面)PET/PE
(内面)が使用される。また、図4に示すように、剥離
紙/粘着剤層/PET/PE(内面)の構成で、剥離紙
を積層した基材も使用される。
【0027】Alを用いた積層材は不透明となるので、
透明性を要求される香料入りタックラベルには使用でき
ない。例えば、香水の広告用印刷物の上に香料入りタッ
クラベルを貼って、PR効果を出そうとする場合、香料
入りタックラベルを透明にする必要があり、Alを用い
た積層材は使用できない。また、Al入り積層材はコス
ト的にも不利であるので、Alなしの保香性機能を有す
る基材が使用される。
【0028】PET及びPCは各種香気成分に対して優
れた保香性を示すので、透明性のある保香性積層材に使
用される。例えば、PET/PE、PET/PE/PV
OH/PE、PET/PE/PVDC/PE、PC/P
E、PC/PE/PVOH/PE、PC/PE/PVD
C/PE等が使用できる。前記記号は下記の物質を示す
ものとし、以下同様とする。 ・PVOH:エチレンー酢酸ビニル共重合体ケン化物 ・PVDC:ポリ塩化ビニリデン また、前記積層材のシール層として、PEの代わりにP
P、EVA等を使用した積層材にすることもできる。
【0029】更に、PE、PP、EVA等は、オレンジ
ジュースの香料成分であるテルペン系の香料を吸着・吸
収して香気成分を低下させる作用を示すので、このよう
な香料をラベルに使用する場合は、内面にポリアクリロ
ニトリル(PAN)やヒートシール性を有するポリエス
テル(PES)を使用して、これらの香料を吸着・吸収
しない積層材とすることが望ましい。
【0030】本発明に用いられる香料は、樹脂や充填剤
などを添加してインキ化した状態で使用される。また、
液体の状態でも保香性機能を有する基材の内面にノズル
等で滴下し、その後直ちに他の基材を重ねてシールする
ので、アルコール等に溶解されている香料をそのまま使
用することもできる。更に香気成分を多孔性物質に吸着
させて固体状にしたものでも使用できる。
【0031】本発明に用いられる接着剤及び粘着剤とし
ては、基材との接着力が強く、適度の接着強度を有する
ものであればよく、公知の接着剤及び粘着剤の中から用
途に合わせて適宜選択して使用する。
【0032】以下に、具体的な実施例に従って本発明を
更に詳しく説明する。 (実施例1)先ず、保香性機能を有する基材として、常
法に従って、下記の二種類の積層材の巻取を作製した。 第1基材:PET 25 /PE 30 (内面) 第2基材:PET 25 /LMD* /Al 9/LMD/P
ET 12 /PE 30 (内面) *LMD:ドライラミネーション法によるラミネート
(以下同様とする) 前記数字は厚さを表し、単位はμmである。以下積層材
の構成は同様とする。
【0033】図1に示すように、幅80mmの第1基材
11は巻取31より繰り出し、該基材のPET面に、コ
ーティングロール36を利用して粘着剤13を塗布し、
溶剤乾燥後、巻取33より厚さ100g/m2 の剥離紙
14を繰り出し、圧着ロール38を通して剥離紙と第1
基材を積層した。該積層材のPE面に、下記組成の香料
インキを用いてグラビア印刷方式でパターン印刷して香
料印刷15を形成し、その上に巻取32から繰り出した
第2基材のPE面を重ね合わせ、ヒートシール盤43に
よって香料印刷15の周囲をヒートシールした。
【0034】☆香料インキの組成 ・香料 25.5重量% ・エタノール 53.3重量% ・HPC* 21.1重量% ・BHT** 0.1重量% *HPC:ヒドロキシプロピルセルロース(以下同様と
する) **BHT:ジブチルヒドロキシトルエン(以下同様と
する)
【0035】ヒートシール盤43に設けたシールヘッド
44の形状は、図5(b)に示すように、シール幅5m
m、縦60mm、横50mmの矩形とし、そしてシール
部16の間隔即ち非シール部17が20mmとなるよう
に、積層材を間歇移動してシールし、香料を両基材に封
入した。
【0036】次に、半抜き刃45を用いて、図6及び図
7に示すように、香料を封入した帯状の基材のシール部
の外側5mmを第1基材、第2基材及び粘着剤層に切り
込みを入れ、半抜きした積層材を更に移動させて分離ロ
ール39で抜きカス2と香料入りタックラベル1を分離
し、抜きカス2は巻取41で巻き取り、剥離紙の付いた
香料入りタックラベル1は巻取40で巻き取り、巻取状
の香料入りタックラベルを作製した。
【0037】前記タックラベルを剥離紙から剥離して香
水の広告している雑誌の印刷部の一部に貼付し、広告用
タックラベルとした。雑誌に貼付されたタックラベルは
剥離部を利用して第1基材を剥離したところ、香水の香
りがして、広告のPR効果は良好であった。
【0038】(実施例2)保香性機能を有する基材とし
て、常法に従って、下記の二種類の積層材を作製した。 第1基材:剥離紙 100g/m2 /粘着剤/PET 25 /L
MD/PAN 30 (内面) 第2基材:PET 25 /LMD/Al 9/PE 20 /L
MD/PAN 30 (内面) 次に、実施例1と同様に、第1基材を巻取31より繰り
出し、オレンジの香料をアルコールに溶解した溶液を用
いて、その溶液をスポンジ様多孔質材に吸収させ、これ
を第1基材のPAN面に押しつけて香料の一定量(約
0.1g)をPAN面に載せ、直ちに第2基材を重ね合
わせ、実施例1と同様にシールして香料を両基材に封入
した。更に、香料を封入した帯状の基材は、実施例1と
同様に半抜きして、巻き取り状の香料入りタックラベル
を作製した。
【0039】前記タックラベルを剥離紙から剥離して、
オレンジの絵を書いたプラスチック製玩具に貼付した。
使用に際し、ラベルのシール部分を剥離すると、オレン
ジの香りが発生するので、子供にオレンジを教えるのに
非常に効果的であった。また、オレンジの絵を書いた絵
本に貼付した場合も、玩具と同様に、子供に香りと一緒
に教えることができるので、非常に効果的であった。
【0040】(実施例3)保香性機能を有する基材とし
て、常法に従って、下記の二種類の積層材を作製した。 第1基材:剥離紙 100g/m2 /粘着剤/PET 25 /L
MD/Al 9/PE 20/PET 12 (内面) 第2基材:PET 25 /LMD/Al 9/PE 20 /P
ET 12 (内面) 図11(a)に示すように、第1基材11のPET面
(内面)に香料を封入するための接着剤の枠16a(接
着剤幅5mm)を形成した。次に、図11(b)に示す
ように、該接着剤の枠16a内に実施例2と同じよう
に、香水を吸収させたスポンジ様多孔質材を用いて、第
1基材のPET面に押しつけて香水の一定量(約0.1
g)をPET面に載せ、直ちに第2基材を重ね合わせ、
図6(c)に示すように、接着剤16aを介してシール
してシール部16を形成し、香水15を第1基材11と
第2基材12の間に封入した。更に、香水を封入した帯
状の基材は、実施例1と同様に半抜きして、図11
(d)に示すような巻き取り状の香水入りタックラベル
を作製した。
【0041】前記タックラベルを実施例1と同様に、香
水の広告している雑誌の印刷部の一部に貼付し、広告用
タックラベルとした。雑誌に貼付されたタックラベルは
剥離部を利用して表面積層材を剥離したところ、香水の
香りがして、広告のPR効果は良好であった。また、前
記タックラベルを洋服の内側に貼付し、必要に応じて、
接着部分から剥離したところ、洋服より香水が漂い、香
水を振りかけたときと同じ効果が得られた。また、本発
明の香水入りタックラベルは、香水を基材の中に完全に
封入しているので、そのままの状態では長期間保存で
き、携帯に便利なため、常に携帯していて、必要なとき
にシール部を剥離すれば、香水を振りかけた状態と同じ
効果が得られる。
【0042】(実施例4)保香性機能を有する基材とし
て、常法に従って、下記の二種類の積層材を作製した。 第1基材:剥離紙 100g/m2 /粘着剤/PET 25 /L
MD/Al 9/PE 20/PET 12 (内面) 第2基材:PET 25 /LMD/Al 9/PE 20 /P
ET 12 (内面) 図12(a)に示すように、第1基材のPET面に、下
記組成の香料インキを用いてグラビア印刷方式でパター
ン印刷して香料印刷15を形成し、該香料印刷15の周
囲に、図12(b)に示すように、グラビア印刷方式で
接着剤の枠16aを形成し、その上に第2基材12のP
ET面を重ね合わせ、実施例3と同様に、シール盤によ
って接着剤16aを介して香料印刷15の周囲をシール
して香料を基材に封入した。次に、香料を封入した帯状
の基材は、実施例3と同様に半抜きして、図12(c)
に示すような巻き取り状の香料入りタックラベルを作製
した。
【0043】☆香料インキの組成 ・森林浴の香料 25.5重量% ・エタノール 53.3重量% ・HPC* 21.1重量% ・BHT** 0.1重量%
【0044】前記タックラベルを森林浴の香りの広告し
ている雑誌の印刷部の一部に貼付し、広告用タックラベ
ルとした。雑誌に貼付されたタックラベルは剥離部を利
用して第2基材を剥離したところ、森林浴の香りがし
て、広告のPR効果は良好であった。
【0045】
【本発明の効果】本発明による香料入りタックラベルの
製造方法は、香料を印刷方式で基材に封入できるので色
々な形状の香料入りタックラベルを作ることができる。
また、香水や揮発し易い溶媒に溶解した香料の他に、粘
度の高い粘体物や固体でも基材に封入できるので、あら
ゆる香料に利用できる。また、本発明により製造された
香料入りタックラベルは、保存状態では揮散による香料
の消失はなく長期間保存でき、使用時にはラベルのシー
ル部を手で剥離することにより、香料だけの良い香りを
楽しむことができる。そのため、このタックラベルを、
香りを必要とする食品容器、化粧品容器、玩具、又は雑
誌、チラシ、ダイレクトメール等の香り製品の印刷物に
利用すれば、これらの製品をを利用して香水の香り、化
粧品の香り、花の香り、食品の香り等を嗅ぐ楽しみを与
え、これらの商品のPRには非常に効果的である。ま
た、携帯が便利なため、携帯用の香水として利用するこ
ともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の香料入りタックラベルの製造方法の一
例を示す模式断面図である。
【図2】本発明の製造方法で作製した香料入りタックラ
ベルの模式断面図である。
【図3】香料入りタックラベルの保香性機能を有する基
材の一例を示したもので、 (a) Al入り積層材の模式断面図である。 (b) Alなしの透明な積層材の模式断面図である。
【図4】保香性機能を有する基材に更に粘着剤層と剥離
紙を設けた積層材の模式断面図である。
【図5】(a) 本発明の製造方法により、保香性機能
を有する基材に香料を封入したときのシール部と非シー
ル部を示した断面図である。 (b) 保香性機能を有する基材に香料を封入したとき
のシール部と非シール部を示した平面図である。
【図6】香料を封入した保香性機能を有する基材に半切
り刃を用いて半切りを入れるときの断面図である。
【図7】香料を封入した保香性機能を有する基材に半切
りを入れた場合、シール部と半切り部を示した平面図で
ある。
【図8】香料入りタックラベルの一部に剥離部(非シー
ル部)を設けるときの色々な例を示した図である。
【図9】接着剤の枠を設けて香料入りタックラベルを製
造する際の一例を示す模式断面図である。
【図10】接着剤の枠を設けて香料入りタックラベルを
製造する際の説明図で、 (a) 基材に香料を封入したときの断面図である。 (b) 基材に香料を封入したとき、シール部と非シー
ル部を示した平面図である。
【図11】実施例3により香料入りタックラベルを製造
するときの説明図で、 (a) 基材に接着剤による枠を形成した図である。 (b) 接着剤の枠に香水を載せた図である。 (c) (b)図に第2基材を重ねて、接着剤を介して
シールし、更に、シール部の周囲に半抜き線を示した図
である。 (d) 半抜き線より半抜きして香料入りタックラベル
とした図である。
【図12】実施例4により香料入りタックラベルを製造
するときの説明図で、 (a) 香料インキでパターン印刷した図である。 (b) パターン印刷の周囲に接着剤による枠を形成し
た図である。 (c) 第2基材を重ねて接着剤を介してシールし、接
着剤の周囲を半抜きして香料入りタックラベルとした図
である。
【符号の説明】
1 香料入りタックラベル 2 抜きカス 11 第1の保香性機能を有する基材(第1基材) 12 第2の保香性機能を有する基材(第2基材) 13 粘着剤層(粘着剤層) 14 剥離紙 15 香料(香料印刷) 16 シール部 17 非シール部(剥離部) 18 接着剤の枠 21 PET 22 Al 23 PE 31 第1基材の巻取 32 第2基材の巻取 33 剥離紙の巻取 34 ロール 35 インキパン 36 コーティングロール 37 圧胴 38 圧着ロール 39 分離ロール 40 タックラベルの巻取 41 抜きカスの巻取 42 印刷版 43 シール盤 44 シールヘッド 45 半抜き刃 45a 半抜き線 46 接着剤用印刷版

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の保香性機能を有する基材の一方の
    面に粘着剤層及び剥離紙を順次積層し、該積層材の基材
    面に液状又は固体状の香料を載置し、該香料が載置され
    た前記基材面に、第2の保香性機能を有する基材を重ね
    合わせ、該香料の周囲の両基材をシールして香料を封入
    し、該シール部の外側に、前記第2の基材側から前記粘
    着剤層に達する切り込みを入れ、該切り込みの外側の両
    基材を取り除いたことを特徴とする香料入りタックラベ
    ルの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記香料を、香料を添加したインキをパ
    ターン印刷することにより基材に載置したことを特徴と
    する請求項1に記載の香料入りタックラベルの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記基材、前記粘着剤層及び前記剥離紙
    が予め順次積層された積層材を用いて、該積層材の基材
    面に前記香料を載置したことを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載の香料入りタックラベルの製造方法。
  4. 【請求項4】 保香性機能を有する基材に接着剤又は粘
    着剤の枠を形成し、該枠内に液状又は固体状の香料を載
    置し、該香料が載置された前記基材面に、保香性機能を
    有する別の基材を重ね合わせ、前記接着剤又は粘着剤を
    介して前記両基材を接着して前記香料を封入し、前記基
    材の一方の外面に粘着剤層及び剥離紙を順次積層し、前
    記接着剤又は粘着剤の枠の外側に、前記基材の他方の面
    から前記粘着剤層に達する切り込みを入れ、該切り込み
    の外側の前記両基材を取り除いたことを特徴とする香料
    入りタックラベルの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記基材に前記香料を載置した後、前記
    基材に前記枠を形成したことを特徴とする請求項4に記
    載の香料入りタックラベルの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記香料を、香料を添加したインキをパ
    ターン印刷することにより基材に載置したことを特徴と
    する請求項4又は請求項5に記載の香料入りタックラベ
    ルの製造方法。
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