JPH0977822A - 高分子系多孔質体 - Google Patents

高分子系多孔質体

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JPH0977822A
JPH0977822A JP23118095A JP23118095A JPH0977822A JP H0977822 A JPH0977822 A JP H0977822A JP 23118095 A JP23118095 A JP 23118095A JP 23118095 A JP23118095 A JP 23118095A JP H0977822 A JPH0977822 A JP H0977822A
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Kazuhiko Otake
和彦 大嶽
Naoki Fujiwara
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は湿潤時に良好な感触、柔軟性および
弾力性を有するとともに、一旦乾燥してた後も速やかに
湿潤柔軟化する高分子多孔質体を提供しようとするもの
である。 【解決手段】 エチレン単位の含有量1〜24モル%お
よびけん化度70モル%以上の水溶性の変性ポリビニル
アルコール(A)にアルデヒド(B)および酸(C)を
作用させて得られる高分子多孔質体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高分子多孔質体に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリビニルアルコール(以下PV
Aと略記する)に、でんぷん等の気孔形成助剤を加え、
アルデヒドと酸を作用させて得られるポリビニールアセ
タール系多孔質体は、連続気孔を有し、気孔率が高く、
分子内にOH基を有するため吸水性が大きく、機械的強
度が大きく、さらに耐薬品性に優れる等の数々の特徴を
有することから、各種フィルター、水性化粧品用スポン
ジ、スポンジ砥石、吸水用ローラー、脱水用ローラー、
台所用スポンジ、浴用スポンジ等に多用されている。し
かしながら、通常のポリビニールアルコールを用いて得
られる多孔質体は、湿潤時には良好な感触、柔軟性およ
び弾力性を有しているが、乾燥時には感触が悪く、剛直
なものになる。また、一旦乾燥すると湿潤柔軟化にかな
りの時間と手間を要する。これらの欠点を克服するため
に、(1) ポリビニールアルコール以外のもの、例えばパ
ルプ粉、綿リンター、ビニロン繊維、海綿粉体等を添加
して製造し、吸水性や感触を改良する、(2) 得られた多
孔質体を界面活性剤、グリセリン、ポリエチレングリコ
ール等の吸水性物質の水溶液で後処理することにより吸
水性を付与する、(3) 製造時に高吸水性の樹脂を添加
し、吸水速度を増す、(4) 親水性モノマー共重合した変
性ポリビニールアルコールを使用して、吸水速度を増
す、等の試みがなされている。しかしながら、(1) の方
法は得られる多孔質体の物性が低下し、(2) の方法は吸
水性物質がしだいに脱落していくため一時的な効果しか
得られず、(3) および(4) の方法は性能が多少改善され
るが、依然と十分ではないという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の多孔質体の欠点を克服し、湿潤時における良好な
感触、柔軟性および弾力性を有し、一旦乾燥した後も速
やかに湿潤柔軟化する高分子多孔質体を提供しようとす
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意検討した結果、エチレン単位の含有
量1〜24モル%およびけん化度70モル%以上の水溶
性の変性ポリビニルアルコール(A)にアルデヒド
(B)および酸(C)を作用させて得られる高分子多孔
質体を見出し、本発明を完成するに到つた。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の変性PVA(A)のエチ
レン単位の含有量は、1〜24モル%であることが必要
であり、2〜12モル%がより好ましい。エチレン単位
の含有量が1モル%未満の場合には、アルデヒド(B)
および酸(C)を作用して得られる高分子多孔質体の強
度が不足し、24モル%を越える場合には、変性PVA
が水に溶解し難くなる。変性PVA(A)のけん化度
は、70%以上であることが必要である。けん化度が7
0%未満では、アルデヒド(B)および酸(C)を作用
して得られる高分子多孔質体の強度が低下する。変性P
VA(A)の粘度平均重合度(以下、重合度と略記す
る)は、通常100〜3000が好ましく、500〜2
000がより好ましい。
【0006】本発明の変性PVAは、エチレンとビニル
エステルとの共重合体をけん化することにより得られ
る。ビニルエステルとしては、蟻酸ビニル、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビニルなどが挙げ
られ、なかでも酢酸ビニルが好ましい。本発明の変性P
VAは、本発明の効果を損なわない範囲で、エチレン性
不飽和単量体を共重合したものでも良い。このようなエ
チレン性不飽和単量体としては、例えば、アクリル酸、
メタクリル酸、(無水)フタル酸、(無水)マレイン
酸、(無水)イタコン酸、アクリロニトリル、、メタク
リロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミド、ト
リメチル−(3−アクリルアミド−3−ジメチルプロピ
ル)−アンモニウムクロリド、アクリルアミド−2−メ
チルプロパンスルホン酸およびナトリウム塩、エチルビ
ニルエーテル、ブチルビニルエーテル、N−ビニルピロ
リドン、塩化ビニル、臭化ビニル、フッ化ビニル、塩化
ビニリデン、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレ
ン、ビニルスルホン酸ナトリウム、アリルスルホン酸ナ
トリウムなどが挙げられる。また、チオール酢酸、メル
カプトプロピオン酸などのチオール化合物の存在下で酢
酸ビニルなどのビニルエステル系単量体をエチレンと共
重合し、それをけん化することによって得られる末端変
性PVAも用いることができる。本発明のエチレン変性
PVAは、エチレンのみによる変性が最も好ましい。該
PVAの水溶性もしくは水分散性の点などから、他のコ
ポリマーにより、本発明のエチレン変性PVAをさらに
変性する場合には、該コモノマーの含有量は2モル%未
満が好ましく、1.0モル%未満がより好ましく、0.
5モル%未満がさらにより好ましい。
【0007】本発明の高分子多孔質体は、通常、気孔形
成助剤の存在下で、変性PVA(A)にアルデヒド
(B)および酸(C)を作用させて得られる。気孔形成
助剤、アルデヒド(B)および酸(C)は、多孔質体の
製造に従来から使用されているものが使用可能である。
気孔形成助剤としては、生でんぷん、各種の加工でんぷ
ん、デキストリン、界面活性剤、パルプ粉、無機系発泡
剤、有機系発泡剤等が挙げられる。アルデヒド(B)と
しては、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ブチル
アルデヒド、3−エチルヘキシルアルデヒドのような脂
肪族アルデヒド、あるいはベンズアルデヒドのような芳
香族アルデヒド等が挙げられる。酸(C)としては、塩
酸、硫酸、酢酸等が挙げられる。
【0008】多孔質体の製造方法としては、従来の方法
が使用できる。アルデヒドの使用量は、変性PVAに対
して80〜300モル%程度であり、酸の使用量は、ア
ルデヒドに対して50〜200モル%程度が好ましい。
反応は、通常、気孔形成助剤の存在下で、変性PVA水
溶液に、アルデヒドおよび酸の水溶液または水分散液を
添加し、温度30〜80℃で、5〜50時間加熱するこ
とにより行われる。アセタール化反応終了後、反応物を
水洗または熱水洗して、気孔形成助剤及び未反応のアル
デヒドおよび酸等を除去することにより、高分子多孔質
体が得られる。多孔質体のアセタール化度は、多孔質体
の物性を左右する重要な因子であり、変性PVAの種類
や量によって異なるが、50〜85モル%が好ましく、
55〜80モル%がより好ましい。
【0009】本発明においては、本発明の目的を阻害し
ない範囲で、他の物質を添加混合することも可能であ
る。これらの物質としては、通常のポリビニルアルコー
ル、種々の変性ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチ
ルセルロース等が挙げられる。更に、パルプ粉、綿リン
ター、ビニロン繊維、海綿粉体等を添加使用しても良
い。
【0010】
【実施例】以下、実施例をあげて本説明を具体的に説明
するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではな
い。なお、以下において、「部」および「%」は特に断
りのないかぎり、それぞれ「重量部」および「重量%」
を意味する。
【0011】実施例1 エチレン単位の含有量5.2モル%、けん化度98.5
モル%および重合度1650の変性PVA40部とPV
A−217(クラレ製、無変性PVA、平均重合度17
00、けん化度88.1モル%)20部を含む水溶液5
00部を調整した。馬鈴薯でんぷん30部を水に分散し
て200部にしたものを上記の水溶液に投入し、70℃
で撹拌しながら10分間保つことにより、でんぷんが糊
化した。これを50℃に冷却し、濃度37%のホルマリ
ン水溶液100部および濃度50%の硫酸水溶液100
部を混合し、水を加えて全量を1000部とし、45℃
に保って、十分に混合した後、ガラス製容器に注型して
70℃で12時間反応した。反応物を温水で洗浄するこ
とにより多孔質体が得られた。得られた多孔質体の性質
を表1に示す。
【0012】実施例2 エチレン単位の含有量10モル%、けん化度85.8%
および重合度600の変性PVA60部(無変性PVA
の併用なし)を原料に使用したこと以外は、実施例1と
同様にして多孔質を得た。得られた多孔質体の性質を表
1に示す。
【0013】実施例3 エチレン単位の含有量2.5モル%、けん化度98.5
%および重合度1600の変性PVA60部(無変性P
VAの併用なし)を原料に使用したこと以外は、実施例
1と同様にして多孔質を得た。得られた多孔質体の性質
を表1に示す。
【0014】比較例1 PVA−217(無変性PVA)60部を原料に使用し
たこと以外は、実施例1と同様にして多孔質を得た。得
られた多孔質体の性質を表1に示す。
【0015】
【表1】
【0016】(注1)吸水速度(秒):たて10cm,
よこ2cm,厚み2cmに切った乾燥サンプル(80℃
で24時間乾燥したもの)を20℃の水中に下部が2c
m没するように垂直に保持した際に、水がサンプル中を
水面上3cmの高さに達するまでの時間で表した。 (注2)湿潤速度(秒):たて10cm,よこ10c
m,厚み2cmに切った乾燥サンプル(80℃で24時
間乾燥したもの)を20℃の水面に静かに浮かべ、サン
プルが水面下に没するまでの時間で表した。 (注3)保水性(%): サンプルの絶乾重量の2倍の
水を保水させたのち、30℃,50%RHの恒温恒湿器
中に7時間放置した後の重量(湿潤重量)から、下式に
より計算した。 保水性(%)=(湿潤重量−絶乾重量)/絶乾重量×1
00
【0017】
【発明の効果】本発明の高分子多孔質体は、従来の通常
のポリビニルアルコールを使用して得られる多孔質体に
比較して、(1) 多孔質体の吸水速度が極めて大きく、
保水性も良好であり、(2) 含水したときの柔軟性が大き
く、感触が滑らかであり、(3)耐酸性および耐アルカ
リ性が良好であるために、多孔質体を使用している間に
性能の低下がないなどの特徴を有する。本発明の高分子
多孔質体は、優れた吸水性、特に良好な水濡れ性、良好
な弾力性、柔軟性、感触などを有していることから、水
溶性化粧用バフ、浴用スポンジ、合成セーム皮、スポン
ジチーフ、洗車用スポンジ、吸水ローラー、台所用スポ
ンジ、各種フィルター、スポンジ砥石等に好適に使用さ
れる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン単位の含有量1〜24モル%お
    よびけん化度70モル%以上の水溶性の変性ポリビニル
    アルコール(A)にアルデヒド(B)および酸(C)を
    作用させて得られる高分子多孔質体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003028143A1 (fr) * 2001-09-21 2003-04-03 Sekisui Chemical Co., Ltd. Resine d'acetal polyvinylique modifie
JP2013047302A (ja) * 2011-08-29 2013-03-07 Sekisui Chem Co Ltd ポリビニルアセタール樹脂及びポリビニルアセタール樹脂の製造方法

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