JPH0979048A - 分配型燃料噴射ポンプの燃料噴射量調整装置 - Google Patents

分配型燃料噴射ポンプの燃料噴射量調整装置

Info

Publication number
JPH0979048A
JPH0979048A JP23558295A JP23558295A JPH0979048A JP H0979048 A JPH0979048 A JP H0979048A JP 23558295 A JP23558295 A JP 23558295A JP 23558295 A JP23558295 A JP 23558295A JP H0979048 A JPH0979048 A JP H0979048A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel injection
spill ring
lever
piston
plunger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23558295A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Arakawa
真一 荒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority to JP23558295A priority Critical patent/JPH0979048A/ja
Publication of JPH0979048A publication Critical patent/JPH0979048A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ガバナに伝達される振動の共振に起因するスピ
ルリングの位置振れを防止して燃料噴射量の微小なバラ
ツキを抑える。 【解決手段】 アクセル開度とエンジン回転数とにより
位置決めされるコントロールレバー6の下端は、コネク
ティングロッド23を介してスピルリング2と連結され
ている。この連結部にはダンパ機構24が介在されてい
る。ダンパ機構24は、スピルリング2の内周面に形成
された凹部2aと、スピルリング2に嵌挿されたプラン
ジャ3の外周面とに閉塞されて形成されたダンパ室25
と、該ダンパ室25に収容されたピストン26とを備え
る。また、ダンパポート28が絞りの機能を果たし、ダ
ンパ機構24がダッシュポットとして機能する。コント
ロールレバー6の共振時の振動はダンパ機構24により
吸収されてスピルリング2には伝達されない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばディーゼル
エンジン等のエンジンにおいて、燃焼室に噴射される燃
料噴射量を調整する分配型燃料噴射ポンプの燃料噴射量
調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】分配型燃料噴射ポンプでは、ディーゼル
エンジンの回転によってプランジャが往復動されること
により燃料室内の燃料を圧送している。プランジャには
スピルリングが外嵌されており、プランジャに形成され
たスピルポートの開口がスピルリングから露出してその
開口から燃料が溢流したときに燃料の圧送が停止され
る。そして、このスピルリングがアクセル開度やエンジ
ン回転数に応じて位置調整されることにより燃料噴射量
が調整される。
【0003】分配型燃料噴射ポンプは例えば図6に示す
ように構成されていた。スピルリング51に嵌挿された
状態で燃料を吸入・圧送するため往復動するプランジャ
52は、往動時にそのスピルポート52aの開口がスピ
ルリング51の内壁面に閉塞されている期間に燃料を圧
送し、その開口がスピルリング51の内壁面から露出し
てその閉塞が解かれると燃料の圧送を停止する。そし
て、スピルポート52aの開口を開くタイミングをスピ
ルリング51の位置調整により図ることにより燃料噴射
量が調整される。
【0004】スピルリング51はコントロールレバー5
3の動きによって位置調整される。ガイドレバー54は
ポンプハウジング55に対して支軸56にて回動可能に
軸支されており、コントロールレバー53は、テンショ
ンレバー57とともにガイドレバー54に対して支軸5
8にて回動可能に軸支されている。
【0005】コントロールレバー53にはガバナ59を
構成するガバナスリーブ60が当接している。ガバナス
リーブ60はエンジン回転数に応じて回転するフライウ
ェイト61がその回転時の遠心力により外周側に変位す
ることにより、その変位量に応じて図6の左右方向に変
位してコントロールレバー53を押圧する。
【0006】また、アクセルペダル(図示せず)が踏み
込み操作されると、アジャスティングレバー62が傾動
してコントロールスプリング63に張力変化がもたらさ
れ、テンションレバー57の上部にモーメントが働く。
【0007】こうしてガバナ系とアクセル系からの各伝
達力による力の釣り合いによりコントロールレバー53
の姿勢が決まり、その下端に連結されたスピルリング5
1が位置調整される。その結果、燃料噴射量がアクセル
開度とエンジン回転数に応じて調整される。
【0008】また、スピルリング51に伝わる振動によ
りスピルリング51の位置が振れると燃料噴射量がばら
つくことになるため、これを防止するため、ガバナスリ
ーブ60の先端に絞りとしての細孔60aを形成し、こ
の細孔60aによるダンパ効果によりエンジン回転数の
変動による小刻みな振動が吸収されるようになってい
た。また、コントロールレバー53とテンションレバー
57との間にはガバナ系から伝わる振動を抑えるためア
イドルスプリング64が設けられていた。しかし、これ
らの構造における振動の抑制効果は他の要因により制限
されていた。細孔60aは孔の径を小さくするほど大き
なダンパ効果が得られるが、同時にアクセルペダルの操
作に対する応答性が低下する。
【0009】例えば、アイドリング時はエンジンオイル
の粘性が高くエンジン回転数の変動が大きくなり易い。
このエンジン回転数の変動はコントロールレバー53に
一種の振動のかたちで伝わるが、十分に吸収し切れずコ
ントロールレバー53からスピルリング51に伝わって
噴射量制御が敏感になり過ぎて安定した噴射量が得られ
なかった。
【0010】そこで、従来、スピルリングに伝わる振動
を抑えるためのダンパを備えるものが開示されている。
例えば特開平2−19615号公報では、ガイドレバー
に2つのダンパ機構を直列に配置するダンパをポンプハ
ウジングとの間に介してガイドレバーに伝わる振動を抑
えるようにしていた。また、特開平3−88924号公
報では、コントロールレバーとテンションレバーとの間
にダンパを設け、コントロールレバーに伝わる振動を抑
えるようにしていた。そして、これらはいずれもコント
ロールレバーの振動を抑えることによりスピルリングの
振れを防止するようになっていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ガバナ系に伝
わる振動は、エンジン回転数やその変動に応じた振動数
を有し、この振動がガバナ系やコントロールレバー53
等の各レバー、さらにアイドルスプリング64等のバネ
類の固有振動数に一致した場合には共振が起こりその振
幅が増幅されることになる。
【0012】この場合、アイドルスプリング64やダン
パ等は共振を起こした部品の振動を吸収することができ
てもその共振を止めることはできないため、ガバナ系や
コントロールレバー53等の各レバーが共振した場合に
はその共振による振動がスピルリングに伝達されてしま
う。
【0013】そして、スピルリング51が微振動すると
燃料噴射量に微小なバラツキが発生し、この燃料噴射量
の微小なバラツキが原因となってエンジンの振動が大き
くなるという問題があった。エンジンが大きく振動する
と燃料噴射量のさらなるバラツキを引き起こし、さらに
エンジンの振動がさらに激しくなるという悪循環をもた
らす。
【0014】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、エンジン回転やその回
転数の変動によってガバナに伝達される振動の共振に起
因するスピルリングの位置振れを防止して燃料噴射量の
微小なバラツキを抑え、これによりエンジンの振動を小
さく抑えることができる分配型燃料噴射ポンプの燃料噴
射量調整装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め請求項1に記載の発明では、アクセルペダルの踏み込
み量に応じて張力調整されるコントロールスプリングか
らの伝達力と、エンジン回転数に応じて作動するガバナ
からの伝達力とにより回動して位置決めされるレバー
と、燃料を圧送すべく往復動可能に設けられたプランジ
ャと、該プランジャが嵌挿されて該プランジャの軸心方
向に移動可能に設けられるとともに前記レバーと連結さ
れ、前記レバーの回動により前記プランジャの軸心方向
において位置決めされるスピルリングとを備えた分配型
燃料噴射ポンプにおいて、前記レバーと前記スピルリン
グとの連結部に前記レバーに伝わる振動の少なくとも前
記スピルリングの変位方向の振動を吸収し得るダッシュ
ポット手段を設けた。
【0016】請求項2に記載の発明では、前記ダッシュ
ポット手段は、前記スピルリングと前記レバーとのいず
れか一方に連結されるシリンダと、その他方に連結され
るピストンとを備えるとともに、前記ピストンが前記シ
リンダの室内を移動するときに該室内と該室外との間を
流出入する燃料の流量を規制する絞り部とを備えた。
【0017】請求項3に記載の発明では、前記ピストン
が前記シリンダの室内で移動可能なストロークを1mm
未満とした。請求項4に記載の発明では、前記シリンダ
は、前記スピルリングの内周面側に形成された凹部が、
該スピルリングに嵌挿された前記プランジャの外周面で
閉塞されることにより前記室が形成され、該室に収容さ
れた前記ピストンは前記凹部と前記スピルリングの外周
面とを連通する開口を介して前記レバーに連結された。
【0018】従って、請求項1に記載の発明によれば、
アクセルペダルの踏み込み量に応じて張力調整されるコ
ントロールスプリングからの伝達力と、エンジン回転数
に応じて作動するガバナからの伝達力とによりレバーは
回動して位置決めされる。このレバーと連結されたスピ
ルリングは、レバーの回動に応じてプランジャの軸心方
向に移動してプランジャに対して位置決めされる。そし
て、このスピルリングの位置決めされた位置に応じて燃
料噴射量が定まる。ガバナにはエンジン回転やその回転
数変動による振動が伝わり、その振動数によってはレバ
ーが共振する。共振するレバーの振動はダッシュポット
手段により少なくともスピルリングの変位方向において
吸収され、スピルリングにはほとんど伝達されない。そ
の結果、共振が起こってもスピルリングが位置振れする
ことがないので、燃料噴射量の微小なバラツキは発生し
ない。よって、エンジンの振動が小さく抑えられる。
【0019】請求項2に記載の発明によれば、スピルリ
ングとレバーが、シリンダと該シリンダの室内に嵌挿さ
れたピストンとそれぞれいずれか一方にて連結されるこ
とにより、スピルリングとレバーは連結状態とされる。
レバーが共振して振動すると、その振動はピストンとシ
リンダとの相対運動となって伝わり、ピストンがその室
内を移動する。このときピストンはその室内と室外との
間で燃料を流出入させることにより移動することになる
が、その燃料の流量が絞り部にて規制されるのでダッシ
ュポット効果がもたらされる。立ち上げ時にシリンダの
室内を空にしておいてもその後のピストンの移動により
絞り部から燃料が吸入されるので、予めシリンダ内に液
体を封入しておく必要がない。
【0020】請求項3に記載の発明によれば、共振によ
りレバーが振動したときにはピストンはシリンダの室内
を往復動する。このときのピストンの振幅はダッシュポ
ット効果により小さく抑えられ、レバーが大きく共振し
ても1mm未満に抑えられる。その結果、共振が起こっ
てもピストンはシリンダの室内をその両壁面に当たらな
い範囲内で往復動するだけなので、スピルリングを位置
振れさせるまでには至らない。また、ピストンのシリン
ダ室内での移動可能なストローク分が位置決めされたレ
バーに対するスピルリングの位置精度のバラツキとなっ
て現れるが、そのバラツキは1mm未満となってスピル
リングの移動許容量(10mm程度)に比較すれば極く
僅かなので問題はない。
【0021】請求項4に記載の発明によれば、スピルリ
ングの内周面側に凹部を形成し、この凹部をスピルリン
グに嵌挿されるプランジャの外周面にて閉塞することに
よりシリンダの室が形成される。この室内に収容された
ピストンは凹部とスピルリングの外周面とを連通する開
口を介してレバーに連結される。ピストンを組付けると
きにはピストンをスピルリングの内周面側の凹部開口か
ら組付けることができ、ピストンを凹部に組付けた後に
スピルリングにプランジャを嵌挿させればピストンは室
内に収められる。そのため、ピストンの組付性が向上す
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した分配型
燃料噴射ポンプを図1〜図3に基づいて説明する。
【0023】図1は、分配型燃料噴射ポンプ1のポンプ
ハウジング内におけるスピルリング2の位置制御駆動系
を示すものである。プランジャ3は、ドライブシャフト
に一体回転可能かつドライブシャフトの軸心方向に前後
動可能に連結されたカムプレート(いずれも図示せず)
上に固定されており、カムプレートと共にドライブシャ
フトと一体回転しながら往復動(前後動)するようにな
っている。プランジャ3の往動時にポンプ室4内の燃料
が加圧室に吸入されるとともに、その復動時に加圧室内
の燃料がそのプランジャ3に形成された分配ポートを介
してディーゼルエンジンの各ノズル(いずれも図示せ
ず)に圧送されるようになっている。
【0024】プランジャ3は加圧室にて加圧された燃料
をポンプ室4に溢流するスピルポート5を有し、プラン
ジャ3にはこのスピルポート5の開口付近にスピルリン
グ2が外嵌されている。スピルリング2はプランジャ3
の復動開始時にスピルポート5を閉塞可能な位置範囲内
でプランジャ3の軸心方向に移動可能となっており、プ
ランジャ3の復動時にスピルポート5の開口がスピルリ
ング2から露出して燃料が溢流したときに燃料の圧送が
停止される。つまり、スピルリング2の位置調整によっ
て加圧終了時期が決まり燃料噴射量が設定されるように
なっている。
【0025】スピルリング2はレバーとしてのコントロ
ールレバー6の回動位置によって位置決めされる。コン
トロールレバー6はポンプハウジング7に支軸8を中心
に回動可能に設けられたガイドレバー9に対し、テンシ
ョンレバー10とともに支軸11を中心に回動可能に設
けられている。
【0026】コントロールレバー6の側方には支軸11
より上方位置にガバナ12が配設されている。ガバナ1
2はドライブシャフトによって回転駆動されるガバナホ
ルダ13内に収容されたフライウェイト14を備え、フ
ライウェイト14が遠心力により外周側へ変位したその
変位量に応じてガバナスリーブ15が図2の右方向に突
出変位してコントロールレバー6の側部を押圧するよう
になっている。このガバナスリーブ15には先端に細孔
15aが形成されており、ガバナスリーブ15の移動時
に細孔15aを流出入する燃料の流量が絞られることに
よりガバナスリーブ15の急激な位置変動が緩和される
ようになっている。
【0027】コントロールレバー6とテンションレバー
10との間にはスタートスプリング16及びアイドルス
プリング17が介在されている。ガバナスリーブ15か
ら伝達された振動は各スプリング16,17によって吸
収されるようになっている。
【0028】アクセルペダル(図示せず)の踏み込み量
に応じて傾動するアジャスティングレバー18は、コン
トロールスプリング19を介してテンションレバー10
の上部と連結されている。アクセルペダルの踏み込み量
が多くなる程、コントロールスプリング19の張力が高
まってテンションレバー10の上部にコントロールレバ
ー6方向に回動するようなモーメントが与えられるよう
になっている。テンションレバー10の上部にはコント
ロールスプリング19の張力の急激な変化を抑えるため
のダンパスプリング20が設けられている。また、ガイ
ドレバー9の下部側面とポンプハウジング7との間には
スプリング21が介在されており、ガイドレバー9の上
部側面に当接されたセットスクリュー22の締め込み操
作により支軸11の位置調整が可能となっている。
【0029】ガバナスリーブ15から押圧されてコント
ロールレバー6に作用するモーメントと、コントロール
スプリング19の張力によりテンションレバー10の上
部に作用するモーメントとによる力の釣り合いによりコ
ントロールレバー6は位置決めされる。つまり、アクセ
ル開度とエンジン回転数に応じてコントロールレバー6
の下端位置が図2の左右方向に位置決めされ、このコン
トロールレバー6の下端位置によってその下端とコネク
ティングロッド23を介して連結されたスピルリング2
が位置決めされるようになっている。
【0030】図1,図2に示すように、スピルリング2
の位置決めをするコントロールレバー6の下端は、コネ
クティングロッド23を介してスピルリング2の上部に
組み込まれたダッシュポット手段としてのダンパ機構2
4を介してスピルリング2と連結されている。
【0031】図1、図3に示すように、ダンパ機構24
は、スピルリング2の上部に形成された室としてのダン
パ室25と、このダンパ室25に嵌挿されたピストン2
6とを備えている。ダンパ室25はスピルリング2の内
周面側に形成された凹部2aとプランジャ3の外周面と
に閉塞されることにより形成されている。
【0032】ピストン26はスピルリング2の上部に形
成されたダンパ室25内に図1の左右方向に移動可能に
嵌挿されており、その頭部にはコントロールレバー6の
下端に支軸27(図1に図示)を介して連結されたコネ
クティングロッド23の下端が連結されている。
【0033】スピルリング2にはその外側面とダンパ室
25とを連通する絞り部としてのダンパポート28及び
連通ポート29がそれぞれピストン25の移動方向前後
(図1における左右両側)に形成されている。ダンパポ
ート28はその径が連通ポート29の径よりも細く、絞
りとしての機能を有する。ピストン26はダンパ室25
内の燃料(軽油)を各ポート28,29から流出入させ
ながら移動し、ダンパポート28を通過するときの摩擦
抵抗によってダンパ室25内の燃料液圧が高められるこ
とにより、この燃料液圧がピストン26の移動抵抗とし
て働く。
【0034】スピルリング2の移動方向(図1の左右方
向)におけるダンパ室25の幅L1とピストン26の幅
L2が、ダンパ室25内におけるピストン26の最大ス
トローク、すなわちピストン26がダンパ室25内で移
動可能な変位量ΔL(=L1−L2)を決める。コント
ロールレバー6の共振時におけるピストン26の図1の
左右方向における最大振幅は、共振時にピストン26に
加わる衝撃力、ダンパポート28の径、燃料の粘性、ピ
ストン26の有効断面積等から分かり、変位量ΔLがこ
の最大振幅より若干大きめの値となるように各幅L1,
L2が設定されている。つまり、振動によりピストン2
6が前後動(図1の左右方向)したときにはピストン2
6がダンパ室25の中央に位置する限りその内壁面を押
圧しないように設定されている。本実施の形態では変位
量ΔLが1mm未満(数百μmオーダ)に設定してあ
る。スピルリング2の移動許容量が10mm程度である
ことから、変位量ΔLはスピルリング2の移動許容量に
比較して十分小さい。
【0035】また、ピストン26がプランジャ3から受
ける摺動摩擦抵抗は、ピストン26とプランジャ3との
摺動面に介在する燃料の潤滑効果により非常に小さく、
ピストン26に働く燃料液圧による移動抵抗よりも十分
小さいため、プランジャ3から受ける摺動摩擦抵抗によ
ってはピストン26は位置変位しないようになってい
る。尚、プランジャ3は、その復動時(圧送時)にスピ
ルポート5の開口がダンパ室25に相対しないようにそ
の駆動タイミングが図られている。
【0036】次に、上記のように構成された分配型燃料
噴射ポンプ1の作用を説明する。アクセルペダルの踏み
込に操作に応じてアジャスティングレバー18が傾動し
てコントロールスプリング19の張力が変動し、テンシ
ョンレバー10の上部にモーメントが働く。また、エン
ジン回転数に応じてフライウェイト14の遠心力による
外周側への変位量が変化し、その変位量に応じて突出変
位するガバナスリーブ15がコントロールレバー6の側
部を押圧し、コントロールレバー6の側部にモーメント
が働く。
【0037】このアクセルペダルの踏み込み量(アクセ
ル開度)とエンジン回転数とに応じてテンションレバー
10の上部とコントロールレバー6の側部に作用するモ
ーメントによる力の釣り合いによりコントロールレバー
6が位置決めされる。そして、コントロールレバー6の
下端にコネクティングロッド23及びダンパ機構24を
介して連結されたスピルリング2がアクセル開度及びエ
ンジン回転数の変化に応じて位置決めされる。
【0038】図1の状態からコントロールレバー6の下
端が図1の左方向に移動すると、コネクティングロッド
23を介して伝達される力によりピストン26がダンパ
室25内を左方向へ移動を開始してダンパ室25の左内
壁面に当接し、さらにこれを押圧するためスピルリング
2が左方向へ位置変位する。また、図1の状態からコン
トロールレバー6の下端が図1の右方向に移動すると、
コネクティングロッド23を介して伝達される力により
ピストン26がダンパ室25内を右方向へ移動を開始し
てダンパ室25の右内壁面に当接し、さらにこれを押圧
するためスピルリング2が右方向へ位置変位する。こう
してその時のアクセル開度及びエンジン回転数に応じて
定まる位置にスピルリング2が位置調整される。このと
き、ピストン26が図1の状態からダンパ室25の内壁
面に当接するまでの間は、ダンパ室25内の燃料がピス
トン26の移動によりダンパポート28と連通ポート2
9の一方から流出して他方から流入することになる。
【0039】スピルリング2が位置決めされた後、ピス
トン26はダンパ室25のいずれか一方側の内壁面に当
接した状態にあるため、コントロールレバー6が同じ位
置にあってもスピルリング2が位置決めされるまでに移
動したコントロールレバー6の移動方向によってスピル
リング2の位置は厳密には異なる。しかし、その位置ず
れは変位量ΔLに等しく1mm未満(数百μmオーダ)
の小さな値であり、スピルリング2の移動許容量(10
mm程度)に比較すれば極く僅かであるので問題はな
い。
【0040】ガバナスリーブ15にはエンジン回転に伴
う振動や、アイドリング時の不安定なエンジン回転数の
変動に起因する小刻みな振動が伝達される。ガバナスリ
ーブ15の細孔15aによるダッシュポット効果により
吸収され切れなかった振動はコントロールレバー6に伝
達される。特に、エンジン回転数の変動に対してガバナ
12の応答性が良すぎた場合にはコントロールレバー6
に振動として伝達されることになる。
【0041】ところで、ガバナスリーブ15を介してコ
ントロールレバー6に伝達される振動の振動数はエンジ
ン回転数やその回転数の変動周期に応じた振動数を有し
ている。例えばその振動数が各レバー6,9,10等の
各部品、各スプリング16,17等の各種バネの固有振
動数に一致したときには、各レバー6,9,10や各ス
プリング16,17,21等が共振を起こすことにな
る。
【0042】このとき、各レバー6,9,10に介在さ
れた各スプリング16,17,21等は、共振を起こし
た部品の振動を吸収することができてもその共振を止め
ることはできないため、ガバナ12やコントロールレバ
ー6等のレバーが共振した場合にはその共振による比較
的大きな振動がコントロールレバー6の下端に伝わるこ
とになる。特に、スプリング16,17,21等のバネ
類が共振を起こした場合には、その振動が抑えられるど
ころか返ってその振幅が増幅されてしまい、コントロー
ルレバー6の下端が大きく振動することになる。
【0043】しかし、コントロールレバー6の下端が大
きく振動してもその振動はコネクティングロッド23を
介してピストン26に伝達され、ピストン26がダンパ
室25内の燃料中を左右に小刻みに往復動するだけでス
ピルリング2には伝わらない。このとき、コントロール
レバー6の下端に振動による大きな力(加速度)が働い
たとしても、ダンパポート28による絞りの効果により
ダンパ室25内の燃料が緩衝となってピストン26の振
幅は小さく抑えられる。
【0044】このとき、ダンパ室26内でのピストン2
5の移動可能な変位量ΔLが、共振時のピストン26の
最大振幅より若干大きめ(1mm未満)に設定されてい
るため、ピストン26が比較的小さな振幅で小刻みに往
復動するだけでダンパ室25の左右内壁面に当たること
がない。その結果、スピルリング2の位置変動には至ら
ない。尚、スピルリング2の位置決め直後、ピストン2
6はダンパ室25の内壁面に当接した状態にあるが、ピ
ストン26に振動が伝わった最初の振幅時に内壁面を押
圧してその振幅分だけスピルリング2を変位させるだけ
で、その後は内壁面を押すことがないので、それより大
きな振動が再び伝達されない限り、スピルリング2は振
動によっては位置変位しない。
【0045】よって、ガバナ12に伝達されるエンジン
回転数やその回転数の変動周期に応じた振動数をもつ振
動との共振が起こってコントロールレバー8の下端に比
較的大きな振動が伝わっても、ダンパ機構24のダッシ
ュポット効果による振動吸収によりその振動がスピルリ
ング2を位置変位させるまでには至らない。よって、共
振に起因してスピルリング2が微振動して燃料噴射量に
微小なバラツキが発生し、エンジンの振動が大きくなる
という不具合は起こらない。その結果、従来技術で述べ
たようなエンジンの振動に起因して燃料噴射量にバラツ
キが発生し、その燃料噴射量のバラツキによりさらにエ
ンジンの振動が一層激しくなるという悪循環を防止する
ことができる。よって、ガバナ12やコントロールレバ
ー6等の部品が共振を起こしても安定した燃料噴射量及
び安定なエンジン回転数を確保することが可能となる。
【0046】以上詳述したように本実施の形態の分配型
燃料噴射ポンプ1によれば、以下に列記する効果が得ら
れる。 (a)コントロールレバー6の下端とスピルリング2と
の間にダンパ機構24を介在させ、ガバナ12に伝わる
振動と共振を起こしてコントロールレバー6の下端が比
較的大きな振動しても、その共振による振動がスピルリ
ング2に伝達されないようにしたので、共振に起因する
スピルリング2の位置振れを防止することができる。そ
の結果、コントロールレバー6が共振しても安定した燃
料噴射量を確保することができ、ひいては共振時のスピ
ルリングの位置振れによる燃料噴射量の微小なバラツキ
によって引き起こされるエンジンの振動を抑えることが
できる。
【0047】(b)ダンパ室25でのピストン26の移
動可能な変位量ΔLを、共振時のピストン26の最大振
幅より若干大きく設定し、しかもその変位量ΔLを1m
m未満とスピルリング2の移動許容量に比較して十分小
さくした。その結果、コントロールレバー6に対するス
ピルリング2の位置のバラツキを小さく抑え、且つ共振
によるスピルリング2の位置振れを効果的に抑えること
ができる。
【0048】(c)ピストン26がダンパ室25内を移
動するときダンパ室25内の燃料を流出入させるための
ダンパポート28及び連通ポート29をそのダンパ室2
5とスピルリング2の外側面とを連通するように設け、
ダンパポート28により燃料の流量を絞るようにした。
その結果、分配型燃料噴射ポンプ1の立ち上げ時にダン
パ室25を空にしておいてもその後のピストン26の移
動によりダンパ室25内に必要な燃料がダンパポート2
8及び連通ポート29から吸入されるので、ピストン2
6に液圧を作用させるための液体を予めダンパ室25内
に封入しておかなくて済む。
【0049】(d)スピルリング2の内周面側に凹部2
aを形成し、この凹部2aをプランジャ3の外周面にて
閉塞することによりダンパ室25を形成した。そのた
め、ピストン26をスピルリング2の内周面側から凹部
2aに簡単に組付けられるうえ、その組付け後にスピル
リング2にプランジャ3を嵌挿させればピストン26を
ダンパ室25内に収めることができるので、ダンパ機構
24の組付けを簡単とすることができる。
【0050】(e)コネクティングロッド23にてコン
トロールレバー6とピストン26とを連結したので、図
6に示すようなボールジョイントに比較して連結部のが
たつきを小さく抑えることができる。
【0051】尚、本発明は上記実施の形態に限定される
ものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次
のように構成することもできる。 (1)図4に示すように、ダンパ室25をスピルリング
2の内周面側に開口させず、ピストン26がプランジャ
3の外周面に摺動しない構成としてもよい。この構成に
よれば、プランジャ3の燃料圧送時にスピルポート5が
ダンパ室25に相対しないようにプランジャ3の駆動タ
イミングを図る必要がない。
【0052】(2)図5に示すように、スピルリング2
の上部にピストン30を固定し、このピストン30が嵌
挿されたシリンダ31を、コントロールレバー6の下端
に連結されたコネクティングロッド23と連結した構成
としてもよい。この構成によってもコントロールレバー
6の共振に起因するスピルリング2の位置振れを防止す
ることができる。
【0053】(3)連通ポート29の径を十分広く確保
し、ピストン26とコネクティングロッド23とを連通
ポート29を介して連結させる構成としてもよい。 (4)ダンパ室25に予め液体を封入していてもよい。
この場合、ダンパポート28及び連通ポート29に代え
て例えば絞りとしてのポートをピストン26の移動方向
における前面と後面に連通して形成した構成とすればよ
い。
【0054】(5)コネクティングロッド23で連結す
る代わりに、ボールジョイントによりコントロールレバ
ー6とピストン26とを連結した構成としてもよい。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の発
明によれば、レバーとスピルリングとの連結部にダッシ
ュポット手段を設け、ガバナに伝わる振動によりレバー
が共振してもダッシュポット手段により少なくともスピ
ルリングの変位方向における振動を吸収してスピルリン
グの位置振れには至らないようにしたので、共振に起因
する燃料噴射量の微小なバラツキを抑えることができ、
ひいてはエンジンの振動を小さく抑えることができる。
【0056】請求項2に記載の発明によれば、スピルリ
ングとレバーとのいずれか一方をシリンダに連結し、そ
の他方をピストンに連結するとともに、ピストンがシリ
ンダの室内を移動するときその室内と室外との間を流出
入する燃料の流量を規制する絞り部を設けたことによ
り、立ち上げ時にシリンダの室内を空にしておいてもそ
の後のピストンの移動により絞り部から燃料が吸入され
るので、予めシリンダ内に液体を封入しておかなくて済
む。
【0057】請求項3に記載の発明によれば、ピストン
がシリンダの室内で移動可能なストロークを1mm未満
に設定したので、レバーが共振したときのスピルリング
の位置振れを抑えられるうえ、位置決めされたレバーに
対するスピルリングのバラツキも問題とならない程度に
小さく抑えることができる。
【0058】請求項4に記載の発明によれば、スピルリ
ングの内周面側に凹部を形成し、この凹部をプランジャ
の外周面にて閉塞することによりシリンダの室を形成す
る構成としたので、ピストンをスピルリングの内周面側
の凹部開口から簡単に組付けることができ、その組付け
後にスピルリングにプランジャを嵌挿させればピストン
が室内に収められるので、ピストンの組付性を良くする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】分配型燃料噴射ポンプの要部側断面図。
【図2】分配型燃料噴射ポンプの部分側断面図。
【図3】スピルリング部の正断面図。
【図4】別例の分配型燃料噴射ポンプの要部側断面図。
【図5】図4と異なる別例の同じく要部側断面図。
【図6】従来装置の部分側断面図。
【符号の説明】
1…分配型燃料噴射ポンプ、2…シリンダを構成するス
ピルリング、2a…凹部、3…プランジャ、6…レバー
としてのコントロールレバー、12…ガバナ、19…コ
ントロールスプリング、25…室としてのダンパ室、2
6,30…ピストン、24…ダッシュポット手段として
のダンパ機構、28…絞り部としてのダンパポート、3
1…シリンダ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクセルペダルの踏み込み量に応じて張
    力調整されるコントロールスプリングからの伝達力と、
    エンジン回転数に応じて作動するガバナからの伝達力と
    により回動して位置決めされるレバーと、燃料を圧送す
    べく往復動可能に設けられたプランジャと、該プランジ
    ャが嵌挿されて該プランジャの軸心方向に移動可能に設
    けられるとともに前記レバーと連結され、前記レバーの
    回動により前記プランジャの軸心方向において位置決め
    されるスピルリングとを備えた分配型燃料噴射ポンプの
    燃料噴射量調整装置において、 前記レバーと前記スピルリングとの連結部に前記レバー
    に伝わる振動の少なくとも前記スピルリングの変位方向
    の振動を吸収し得るダッシュポット手段を設けた分配型
    燃料噴射ポンプの燃料噴射量調整装置。
  2. 【請求項2】 前記ダッシュポット手段は、前記スピル
    リングと前記レバーとのいずれか一方に連結されるシリ
    ンダと、その他方に連結されるピストンとを備えるとと
    もに、前記ピストンが前記シリンダの室内を移動すると
    きに該室内と該室外との間を流出入する燃料の流量を規
    制する絞り部とを備えた請求項1に記載の分配型燃料噴
    射ポンプの燃料噴射量調整装置。
  3. 【請求項3】 前記ピストンが前記シリンダの室内で移
    動可能なストロークは1mm未満である請求項2に記載
    の分配型燃料噴射ポンプの燃料噴射量調整装置。
  4. 【請求項4】 前記シリンダは、前記スピルリングの内
    周面側に形成された凹部が、該スピルリングに嵌挿され
    た前記プランジャの外周面で閉塞されることにより前記
    室が形成され、該室に収容された前記ピストンは前記凹
    部と前記スピルリングの外周面とを連通する開口を介し
    て前記レバーに連結された請求項2又は請求項3に記載
    の分配型燃料噴射ポンプの燃料噴射量調整装置。
JP23558295A 1995-09-13 1995-09-13 分配型燃料噴射ポンプの燃料噴射量調整装置 Pending JPH0979048A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23558295A JPH0979048A (ja) 1995-09-13 1995-09-13 分配型燃料噴射ポンプの燃料噴射量調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23558295A JPH0979048A (ja) 1995-09-13 1995-09-13 分配型燃料噴射ポンプの燃料噴射量調整装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0979048A true JPH0979048A (ja) 1997-03-25

Family

ID=16988137

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23558295A Pending JPH0979048A (ja) 1995-09-13 1995-09-13 分配型燃料噴射ポンプの燃料噴射量調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0979048A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103334837A (zh) * 2013-07-16 2013-10-02 中国船舶电站设备有限公司 一种柴油机调油轴总成及其制造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103334837A (zh) * 2013-07-16 2013-10-02 中国船舶电站设备有限公司 一种柴油机调油轴总成及其制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS60156968A (ja) 内燃機関用の燃料噴射ポンプ
JPH0979048A (ja) 分配型燃料噴射ポンプの燃料噴射量調整装置
JPH0544538B2 (ja)
JPS591068Y2 (ja) 分配型燃料噴射ポンプのガバナ装置
JPS591069Y2 (ja) 分配型燃料噴射ポンプのガバナ装置
SU1708162A3 (ru) Топливный насос высокого давлени дл двигател внутреннего сгорани , упруго установленного на транспортном средстве
JPH0263106B2 (ja)
JP2518200B2 (ja) 燃料噴射ポンプの噴射量制御装置
JPS6390631A (ja) 内燃機関の燃料噴射ポンプ
JP2559525Y2 (ja) 内燃機関の可変圧縮比装置
JP2936566B2 (ja) 燃料噴射装置
JP2792198B2 (ja) 燃料噴射ポンプの燃料噴射量調整装置
JP2637099B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射ポンプ
JPH0245011B2 (ja)
JPH0143507Y2 (ja)
JPS5833237Y2 (ja) 分配型燃料噴射ポンプの噴射時期調整装置
JPH0533708Y2 (ja)
JPS5823961Y2 (ja) 分配型燃料噴射ポンプの噴射時期調整装置
JP2959333B2 (ja) 燃料噴射ポンプ
JPS6327090Y2 (ja)
JP2505556Y2 (ja) 燃料噴射装置
JPS5936665Y2 (ja) 振動吸収機構を有する分配型燃料噴射ポンプ
JP2580795Y2 (ja) 油圧ガバナ
JPS6183458A (ja) 燃料噴射ポンプの噴射量制御装置
JPS5936662Y2 (ja) 燃料噴射ポンプ