JPH0979130A - 斜板式コンプレッサ - Google Patents

斜板式コンプレッサ

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JPH0979130A
JPH0979130A JP7237085A JP23708595A JPH0979130A JP H0979130 A JPH0979130 A JP H0979130A JP 7237085 A JP7237085 A JP 7237085A JP 23708595 A JP23708595 A JP 23708595A JP H0979130 A JPH0979130 A JP H0979130A
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JP
Japan
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swash plate
piston
sliding shoe
compression side
compressor
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JP7237085A
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English (en)
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Yukio Umemura
幸生 梅村
Keigo Okawa
圭吾 大川
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B27/00Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B27/08Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F04B27/0873Component parts, e.g. sealings; Manufacturing or assembly thereof
    • F04B27/0878Pistons
    • F04B27/0886Piston shoes

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Reciprocating Pumps (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動や騒音の少ない小形化、軽量化された斜
板式コンプレッサを提供すること。 【解決手段】 スライディングシュー15,16の内の
反圧縮側スライディングシュー16を圧縮側スライディ
ングシュー15に比し小形化したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、斜板式コンプレッサに
関し、特に斜板の回転によりスライディングシューを介
してピストンを軸方向に往復直線動させるようにした斜
板式コンプレッサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から自動車用空気調和装置に使用さ
れるコンプレッサとして斜板式コンプレッサがある。こ
の斜板式コンプレッサは、みそすり回転運動する斜板に
よりピストンを軸方向に往復動させ、冷媒を圧縮するよ
うにしたものであるが、この斜板式コンプレッサには、
駆動軸に対し斜板の傾斜角度が固定の容量固定式のもの
や、駆動軸に対し斜板の傾斜角度が変化するように構成
された容量可変式のものがある。
【0003】容量可変式の斜板式コンプレッサは、図3
に示すように、シャフト10により回転される斜板11
をクランク室12内に傾斜角度可変に設け、該斜板11
とピストン13の後端部14とをスライディングシュー
15,16を介して連結し、斜板11のみそすり回転運
動をピストン13のシリンダ室17内での往復直線動に
変換するとき、該斜板11の傾斜角を変化させ、これに
よりピストン13のストローク量を調節し、吐出される
冷媒量を変化させるようにしたものである。
【0004】この容量可変斜板式コンプレッサのスライ
ディングシュー15,16は、図4に示すように、それ
ぞれが斜板11の両端面11aに当接する平坦面15
a,16aと、略半球状に膨出した凸面15b,16b
とを有しており、この平坦面15a,16aが斜板11
の両端面11aを挟持し、略半球状の凸面15b,16
bがピストン13の後端部14に設けられた係合部材1
8,19の球面状凹部18a,19aに嵌合するように
取付けられ、斜板11のみそすり回転運動をピストン1
3の往復直線動に変換している。
【0005】したがって、スライディングシュー15,
16は、斜板11の表裏両端面11aに対しては円滑に
摺動し、ピストン13の係合部材18,19との関係は
係合状態が維持されるように構成しなければならないの
で、ミクロンオーダーという高精度で成形されている。
また、スライディングシュー15,16は、製造の容易
さ両者同一形状であることが好ましいとされている。
【0006】このようなスライディングシュー15,1
6が、斜板11のみそすり回転運動をピストン13の往
復直線動に円滑に変換し得るようにするには、両スライ
ディングシュー15,16が斜板11の中心軸線上の一
点を中心Oとする実質的に球体を形成するように配置し
なければならないとされている(特公昭64−1668
号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、スライディン
グシュー15,16がピストン13から受ける力の状態
を分析すれば、両スライディングシュー15,16とも
同一形状でなければならないとは限らない。
【0008】各スライディングシュー15,16とピス
トン13との接触面には、ピストン13が前進し冷媒を
圧縮した時に生じる圧縮反力と、ピストンが後退する時
に生じるピストン慣性力が作用することになり、前者の
圧縮反力は、主として圧縮側のスライディングシュー1
5に作用し、後者のピストン慣性力は、主として反圧縮
側のスライディングシュー16に作用することになる。
【0009】この場合、ピストンの前進時も後退時も、
各スライディングシュー15,16に作用する力が等し
いならば、両スライディングシュー15,16を同一形
状としても問題はないが、実際の圧縮反力とピストン慣
性力の値は著しく相違しており、前者は約300〜40
0kgという大きな力であるのに対し後者は約30kg
程度で、前者の圧縮反力に比し1/10程度である。
【0010】したがって、両スライディングシュー1
5,16とも同一形状とし、大きな圧縮反力に対向し得
るように両スライディングシュー15,16の形状を定
めると、反圧縮側のスライディングシュー16が不必要
に大型化することになり、しかも、スライディングシュ
ー16のみでなくピストン13自体もその分大型化し、
スライディングシューとピストンとを含む移動部材全体
としての慣性質量はかなり増大することになり、振動や
騒音の増大につながる虞れがある。
【0011】特に、コンプレッサを高速回転させると、
振動や騒音は、慣性質量の2乗に比例する関係となって
いるので、わずかな質量の増大が大きな振動や騒音の増
大をもたらすという問題がある。
【0012】また、スライディングシューが大きけれ
ば、その分ピストンも大型化し、これがコンプレッサの
全体形状にも影響を及ぼし、コンプレッサ自体の形状が
大きくなるとともに重量も増大するという問題もある。
【0013】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
なされたものであり、振動や騒音の少ない小形化、軽量
化された斜板式コンプレッサを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1に記載の発明は、クランク室と、該クランク室に配
置された斜板と、シャフトの回転によって回転される前
記斜板と連結されそれぞれがシリンダ室内に往復直線動
可能に設けられた複数のピストンと、該ピストンの後端
部に形成された二股状の係合部材と、該係合部材間に位
置する前記斜板の両端面上を摺動可能に当接する平坦面
及び前記係合部材と凹凸嵌合する球状凸面を有し、前記
斜板のみそすり回転運動をピストンの往復直線動に変換
するスライディングシューとを有する片頭ピストンの斜
板式コンプレッサにおいて、前記スライディングシュー
内の反圧縮側スライディングシューを圧縮側スライディ
ングシューに比し小形化したことを特徴とする斜板式コ
ンプレッサである。請求項2に記載の発明は、前記斜板
が、圧力調整手段によって調整された前記クランク室内
の圧力に応じて傾斜角が予め定められた範囲で変化する
ようにヒンジ機構を介して前記シャフトに支持されてい
ることを特徴とする。
【0015】
【作用】このように構成した請求項1に記載の発明にあ
っては、平坦面と略半球状の凸面とを有する比較的大き
な圧縮側のスライディングシューと、小形の反圧縮側ス
ライディングシューにより斜板とピストンとを連結する
ことになる。したがって、斜板を回転させてピストンを
往復直線動させたときには、ピストン圧縮時に生じる大
きな圧縮反力は、主として大きな圧縮側のスライディン
グシューに作用し、小さなピストン慣性力は、主として
反圧縮側のスライディングシューに作用することにな
り、各スライディングシューは、それぞれ所定の機能を
発揮し、脱落することなく斜板の回転をピストンの往復
動に円滑に変換することになる。この場合、反圧縮側ス
ライディングシューの小形化に伴ないピストンも小形化
し、スライディングシューとピストンの慣性質量が低減
するので、例えば、コンプレッサを高速回転させたとき
の振動や騒音は、低減された慣性質量の2乗に比例して
低減し、振動や騒音の少ない運転が可能となる。また、
反圧縮側のスライディングシューが小形化すれば、ピス
トンも小形化し、これによりコンプレッサの全体形状も
小さくなり、重量も軽減する。
【0016】したがって、該コンプレッサを車載したと
きには、副次的に車両の燃費も向上することになる。請
求項2に記載の発明にあっては、容量可変式の斜板式コ
ンプレッサのように斜板の傾斜角が変化する場合にも適
用でき、平坦面と略半球状の凸面とを有する比較的大き
な圧縮側のスライディングシューと、小形の反圧縮側ス
ライディングシューにより斜板とピストンとを連結し、
しかも、各スライディングシューの球状凸面の中心が前
記斜板の中心軸線上の一点となるようにすれば、斜板の
傾斜角が変化しても、各スライディングシューは、それ
ぞれ所定の機能を発揮し、脱落することなく斜板の回転
をピストンの往復動に円滑に変換するのみでなく、慣性
質量の低減により、振動や騒音が少なくなる。
【0017】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る容量
可変斜板式コンプレッサの概略断面図、図2は、図1の
要部拡大図であり、図3,4に示す部材と共通する部材
には同一符号を付している。
【0018】図1に示す容量可変斜板式コンプレッサ
は、シリンダケーシング20の右端側にシリンダ室17
が形成されたシリンダブロック21が設けられ、左端側
の開口部にはフロントハウジング22が設けられてい
る。このフロントハウジング22の中央部にシャフト1
0を挿入するための貫通孔23が穿設され、この貫通孔
23には、シャフト10を回転可能に支持するラジアル
軸受24が圧入され、これに近接して、オイルシール2
5が配置されている。
【0019】また、フロントハウジング22の内壁とシ
リンダブロック21の間は、クランク室12とされ、ク
ランク室12内のシャフト10のフロントハウジング側
には、先端部26aに長孔26bが開設された回転アー
ム26が嵌着されている。
【0020】シャフト10には、回転アーム26との間
にばね27を介して球面ブッシュ28がシャフト10上
を滑動可能に設けられ、この球面ブッシュ28の球面上
には、斜板11の中心に開設された中心孔11aの内周
面11bが滑動可能に当接されている。
【0021】さらに、斜板11の背面には回転アーム2
6の先端部26aに向って突出された従動アーム29が
設けられており、前記長孔26bに対応する孔29bが
開設され、この長孔26b、孔29bをピン30が挿通
され、ヒンジ機構Hを構成している。
【0022】なお、フロントハウジング22の内壁面と
回転アーム26との間にはスラスト軸受31t が設けら
れている。
【0023】シャフト10の他端は、シリンダブロック
21まで突出され、ラジアル軸受31r により回転可能
に支持され、さらにシャフト10端面には、スラスト軸
受32及び板ばね33を介して調整ねじ34が設けられ
ている。
【0024】前記斜板11上にはピストン13が複数本
設けられているが、斜板11と複数本のピストン13そ
れぞれとの連結機構は、斜板11の両端面11a,11
a上を摺動するように形成された平坦面15a,16a
と、ピストン13側の係合部材18,19と凹凸嵌合す
る球状凸面15b,16bとを有するスライディングシ
ュー15,16により構成し、斜板11のみそすり回転
運動をピストンの往復直線動に変換するようになってい
る。
【0025】つまり、前記ピストン13の後端部14
は、二股状の係合部材18,19が設けられ、これら係
合部材18,19の内側面には球状凹面18a,19a
が形成されている。
【0026】一方、スライディングシュー15,16
は、図2に示すように、平坦面15a,16aと略半球
状の凸面15b,16bとを有する形状となっており、
平坦面15a,16aが斜板11の両端面11aに当接
し、略半球状の凸面15b,16bが係合部材18,1
9の球状凹面18a,19aに嵌合するようになってい
る。
【0027】特に、本実施の形態のスライディングシュ
ー15,16は、ピストン13から受ける力の状態を考
慮して形成されている。ピストン13が前進し冷媒を圧
縮した時に生じる圧縮反力を主として受ける側のスライ
ディングシュー(以下、圧縮側のスライディングシュ
ー)15は大きく、ピストンが後退する時に生じるピス
トン慣性力を主として受ける側のスライディングシュー
(以下、反圧縮側のスライディングシュー)16は小さ
なものとしている。
【0028】ピストン13から受ける力の状態は、スラ
イディングシュー15,16とピストン13との接触面
には、ピストン13が前進し冷媒を圧縮した時に生じる
圧縮反力と、ピストンが後退する時に生じるピストン慣
性力が作用することになり、前者の圧縮反力は、主とし
て圧縮側のスライディングシュー15に作用し、後者の
ピストン慣性力は、主として反圧縮側のスライディング
シュー16に作用する。
【0029】圧縮反力は、約300〜400kgという
大きな力であるのに対し、ピストン慣性力の値は、約3
0kg程度で、圧縮反力に比し1/10程度である。
【0030】したがって、大きな圧縮反力に対抗する圧
縮側のスライディングシュー15は、大きく、小さなピ
ストン慣性力に対抗する反圧縮側のスライディングシュ
ー16は、小さなものとすれば、単位面積当たりの荷重
支持力の差が両スライディングシュー15,16で少な
くなり、好ましいコンプレッサとなる。
【0031】この斜板11のみそすり回転運動がピスト
ン13の往復運動に円滑に変換されるには、両スライデ
ィングシュー15,16の曲率半径R,rの中心Oが一
致している必要がある。
【0032】ただし、両スライディングシュー15,1
6の曲率半径R,rの中心Oは、必ずしも斜板11の肉
厚方向の中点にある必要はなく、係合部材19側に変位
した状態になっていてもよい。
【0033】なお、この中心一致は、容量可変式のもの
に対しては必須ではあっても、固定容量式のものに対し
ては必ずしも中心一致を行わなくてもよい。
【0034】また、前記シリシダ室17の一端面には、
冷媒を吸入するための吸入孔35と冷媒を吐出するため
の吐出孔36が開設され、吸入孔35、吐出孔36への
冷媒の流通を制御するように吸入弁及び吐出弁が形成さ
れたバルブプレート37が設けられ、圧縮した冷媒は、
このバルブプレート37の吐出弁部分より吐出室38に
導かれ、帰還冷媒は、吸入室39よりバルブプレート3
7の吸入弁部分をへてシリンダ室17内に導かれるよう
になっている。
【0035】さらに、クランク室12内の圧力状態を調
整し、斜板11の傾斜角を調節するコントロールバルブ
Cv が、シリンダブロック21の連通路40内に設置さ
れている。この連通路40は、吸入室39とクランク室
12を連通している。
【0036】コントロールバルブCv は、連通路40の
クランク室12側に弁座部41が設けられ、この弁座部
41は、所定圧力のガスが封入されたベローズ43の先
端に設けられたニードル弁42により開閉するようにな
っている。
【0037】次に、作用を説明する。図外の電磁クラッ
チがオンされ、シャフト10がベルト及びプーリを介し
てエンジン(いずれも図示せず)により回転されると、
それに伴って回転アーム26が回転し、ヒンジ機構Hを
介して斜板11も回転する。斜板11がシャフト10に
対して傾斜状態にあれば、みそすり運動的に回動し、こ
れに伴なってピストン23が往復動し、吸入孔35から
シリンタ室17内に吸入されだ冷媒は、圧縮されて吐出
孔36より吐出室38に吐出される。
【0038】なお、スライディングシュー15,16
は、斜板11が回転しても斜板11の端面11a上を摺
動するのみであるので、スライディングシュー15,1
6に連結されているピストン13には回転力が伝達する
ことはなく、斜板11の回転力はピストン13の往復動
に変換される。
【0039】ここに、冷房サイクルにおける熱負荷が、
予め定められた設定温度よりも高い場合には、冷媒の吸
入圧力が高くなり、吸入室39に帰還する冷媒の圧力も
高くなり、吸入室39と連通している連通路40内の圧
力も高くなる。
【0040】この連通路40内のベローズ43には、予
め定められ設定温度に対応する吸入圧力よりも若干圧力
が高くなるようにガス封入されているので、熱負荷が設
定温度よりも高いと、ベローズ43は収縮し、ニードル
弁42が弁座部41から離れ、吸入室39とクランク室
12は連通し、クランク室12内の圧力は吸入室27の
圧力とほぼ等しくなる。
【0041】このため、吸入工程にあるピストン13で
も前後の圧力差がほとんどなくなり、ピストン13はシ
リンダ室17内でスムーズに後退し得る状態となり、ヒ
ンジ機構の周りのモーメントによりピストン13のスト
ロークは増大する。
【0042】つまり、斜板11には、等角度間隔で複数
のピストンが設けられているので、圧縮行程にあるピス
トンから冷媒圧縮に伴う反力が斜板10に加わり、この
各ピストンに作用する反力によりヒンジ機構Hの回りに
モーメントM1 が作用する。このモーメントM1 は、斜
板11のピン30より遠い位置に位置するピストンによ
るモーメントの方が大きいから、図1において時計方向
回りに作用する。
【0043】また、ばね27の弾撥力によりモーメント
M2 が反時計方向に作用する。さらに、クランク室12
と吸入室39の圧力差によって生じるモーメントM3 も
あるが、このモーメントM3 は、吸入室39の圧力とク
ランク室1aの圧力がほぼ等しくなっているため、無視
できる。
【0044】ここに、ばね27の弾撥力は、M1 >M2
となるように設定されているので、斜板11は、ヒンジ
機構Hを中心として時計方向に作用するモーメントによ
って傾斜角が大きくなる。斜板10は、ヒンジ機構Hの
ピン30が長孔26bの上端に当接するまで傾斜する。
【0045】この結果、ピストン13のストロークが大
きくなり、吐出冷媒量は増大し、冷房サイクル内を循環
する冷媒流量が増大し、熱負荷に応じた適正な冷媒流量
が吐出され、コンプレッサの吸入圧が次第に下降し、最
終的には一定の吸入圧に保たれることになる。
【0046】次に、冷房サイクルにおける熱負荷が、小
さくなるかあるいはコンプレッサが高速回転することに
より冷媒が過剰になると、帰還冷媒の圧力は十分スーパ
ーヒート量が得られず、低圧で帰還し、吸入室39の圧
力が低くなる。
【0047】これにより連通路40の圧力も低下し、ベ
ローズ43は伸び、ニードル弁42が弁座部41を閉塞
し、吸入室39とクランク室12は遮断される。
【0048】この結果、コンプレッサの圧縮によりシリ
ンタ室17からクランク室12へ漏れたブローハイガス
によってクランク室12内の圧力は上昇し、前述したモ
ーメントは、ある時点で、M1 <M2 +M3 となって、
斜板11は、ヒンジ機構Hを中心として反時計方向に作
用するモーメントにより、傾斜角が小さくなる。
【0049】したがって、ピストン13のストロークが
小さくなり、吐出冷媒量は減少する。 このように斜板
11を回転させてピストンを往復直線動させる場合に、
圧縮側のスライディングシュー15を大きくし、反圧縮
側スライディングシュー16を小さくすれば、ピストン
圧縮時に生じる大きな圧縮反力は、主として大きな圧縮
側のスライディングシュー15が受け、小さなピストン
慣性力は、主として反圧縮側のスライディングシュー1
6が受けることになり、各スライディングシュー15,
16は、それぞれ所定の機能を発揮し、脱落することな
く斜板11の回転をピストン13の往復動に円滑に変換
することになる。
【0050】この場合、反圧縮側スライディングシュー
16の小形化に伴ないピストン13も、図2に示すよう
に、長さSだけ小形化し、スライディングシュー15,
16とピストン13の慣性質量が低減することになるの
で、例えば、コンプレッサを高速回転させたときの振動
や騒音は、低減された慣性質量の2乗に比例して低減
し、振動や騒音の少ない運転が可能となる。
【0051】また、反圧縮側のスライディングシュー1
6及びピストン13が小形化すれば、これによりコンプ
レッサの全体形状も小さくなり、重量も軽減し、特に、
軸方向寸法を小さくできる効果は大きい。したがって、
コンプレッサを車載したときには、副次的に車両の燃費
も向上することになる。
【0052】なお、本発明は、上述した実施の形態のみ
に限定されるものではなく、特許請求の範囲内において
種々改変することができるものである。例えば、上述し
た実施の形態は、容量可変式コンプレッサに関するもの
であるが、これのみでなく、片頭ピストンの固定容量式
のコンプレッサついても実施できる。
【0053】ただし、この場合には、容量可変式のもの
の両スライディングシュー15,16のように中心Oを
必ずしも一致させる必要はない。固定容量式のコンプレ
ッサは、斜板の傾斜角が変化しないので、両スライディ
ングシューは、いわば軸受的に機能するのみであるから
である。
【0054】また、前記容量可変式コンプレッサにおい
ては、クランク室12内の圧力を調整するための調整手
段として、ベローズ内に所定圧のガスが封入された構造
のコントロールバルブを使用しているが、本発明はこれ
のみでなく、吸入圧に応じてベローズが伸縮し、この動
作により弁を開閉し、高圧の吐出圧をクランク室12内
に導入すると同時に吸入室への連通を遮断したり、高圧
の吐出圧を遮断してクランク室を吸入室へ連通してクラ
ンク室圧力を下げる方式のものとか、冷凍サイクルの熱
負荷に応じて電子制御式にクランク室12内に導入する
圧力を制御する方式のものなども使用することができ
る。また、吸入室とクランク室はオリフィスで常に連通
していて高圧の吐出圧力がクランク室に導入される量を
制御する方式も使用できる。
【0055】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、圧縮
側のスライディングシューを比較的大きくし、反圧縮側
スライディングシューを小形化して斜板とピストンとを
連結するので、スライディングシューとピストンの慣性
質量が低減し、高速回転させたときの振動や騒音が低減
し、コンプレッサの全体形状も小さくなり、重量も軽減
し、副次的に車両の燃費も向上する。また、斜板との間
にすきまやこじりが生じることなく、斜板の回転をピス
トンの往復動に円滑に変換することができる。さらに、
請求項2に記載の発明のように、各スライディングシュ
ーの球状凸面の中心が前記斜板の中心軸線上の一点とな
るようにすれば、容量可変斜板式コンプレッサのように
斜板が傾斜するものであっても、慣性質量の低減によ
り、振動や騒音が少なくなり、斜板との間にすきまやこ
じりが生じることなく、斜板の回転をピストンの往復動
に円滑に変換することができる。加えて、単位面積当た
りの荷重支持力の差が少なくなり、耐摩耗性がより均一
にもなり、脱落することなく斜板の回転をピストンの往
復動に円滑に変換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る容量可変斜板式コ
ンプレッサの概略断面図である。
【図2】 図1の要部拡大図である。
【図3】 従来の容量可変斜板式コンプレッサの概略断
面図である。
【図4】 同コンプレッサの要部拡大図である。
【符号の説明】
10…シャフト、 11…斜板、11a…斜板の
端面、 12…クランク室、13…ピストン、
14…ピストンの後端部、15,16…スライディン
グシュー、15a,16a…スライディングシューの平
坦面、15b,16b…スライディングシューの球状凸
面、17…シリンダ室、 18,19…係合部材、
O…中心。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク室(12)と、該クランク室(12)に
    配置された斜板(11)と、シャフト(10)の回転によって回
    転される前記斜板(11)と連結されそれぞれがシリンダ室
    (17)内に往復直線動可能に設けられた複数のピストン(1
    3)と、該ピストン(13)の後端部(14)に形成された二股状
    の係合部材(18,19)と、該係合部材(18,19)間に位置す
    る前記斜板(11)の両端面(11a,11a)と摺動可能に当接す
    る平坦面(15a,16a)及び前記係合部材(18,19)と凹凸嵌
    合する球状凸面(15b,16b)を有し、前記斜板(11)のみそ
    すり回転運動をピストン(13)の往復直線動に変換するス
    ライディングシュー(15,16)とを有する片頭ピストンの
    斜板式コンプレッサにおいて、 前記スライディングシュー(15,16)の内の反圧縮側スラ
    イディングシュー(16)を圧縮側スライディングシュー(1
    5)に比し小形化したことを特徴とする片頭ピストンの斜
    板式コンプレッサ。
  2. 【請求項2】 前記斜板(11)は、圧力調整手段(Cv)によ
    って調整された前記クランク室(12)内の圧力に応じて傾
    斜角が予め定められた範囲で変化するようにヒンジ機構
    (H)を介して前記シャフト(10)に支持されていることを
    特徴とする請求項1に記載の斜板式コンプレッサ。
JP7237085A 1995-09-14 1995-09-14 斜板式コンプレッサ Withdrawn JPH0979130A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2838789A1 (fr) * 2002-02-25 2003-10-24 Luk Fahrzeug Hydraulik Machine a piston alterne
EP1172555A3 (en) * 2000-07-14 2004-05-12 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Swash plate compressor piston shoes

Cited By (3)

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Effective date: 20021203