JPH0979385A - オイルシールの組立方法とその組立装置 - Google Patents

オイルシールの組立方法とその組立装置

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JPH0979385A
JPH0979385A JP7263615A JP26361595A JPH0979385A JP H0979385 A JPH0979385 A JP H0979385A JP 7263615 A JP7263615 A JP 7263615A JP 26361595 A JP26361595 A JP 26361595A JP H0979385 A JPH0979385 A JP H0979385A
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slide jig
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剛 小野沢
Takuo Shiraishi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フランジ部63の軸方向端面63aに凸凹部
64を備えた保護缶61と前記軸方向端面63aに摺動
自在に接触するリップ部73を備えたオイルシール本体
71とを組み付ける際に、リップ部73の先端部73a
が凸凹部64に引っ掛かるのを防止し、この引っ掛かり
に関する目視検査を省略することが可能なオイルシール
の組立方法を提供する。 【解決手段】 組付けの際にフランジ部63とリップ部
73の間にスライド治具7を差し入れ、組付けの進行に
したがってリップ部73の先端部73aがスライド治具
7上を径方向にスライドして凸凹部64に引っ掛からな
い位置まで移動した段階で、スライド治具7をフランジ
部63とリップ部73の間から外すことにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、密封装置の一種で
あるオイルシールを組み立てる組立方法とその組立装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図7に示すオイルシール51を
組み立てる場合、従来は、図8に示す組立装置1が使用
されている。
【0003】図7に示したオイルシール51は、互いに
組み付けられた金属等剛材製の保護缶61と加硫成形品
であるオイルシール本体71とを備えており、それぞれ
が以下のように構成されている。
【0004】すなわち、先ず、保護缶61は、円筒部6
2の軸方向一端部62aに径方向外方へ向けて環状のフ
ランジ部63が一体に成形され、このフランジ部63の
円筒部62側の軸方向端面63aに凸凹部64が設けら
れている。またオイルシール本体71は、金属等剛材製
の取付環72に環状を呈するゴム状弾性材製の第一リッ
プ部73と外周シール部74とが一体に焼き付けられて
おり、また樹脂等よりなる第二リップ部75が設けられ
ている。保護缶61とオイルシール本体71とは、図示
したように、保護缶61の円筒部62の外周側にオイル
シール本体71が位置するように互いに組み付けられ、
この組付け状態において第一リップ部73がフランジ部
63の軸方向端面63aに摺動自在に接触するととも
に、第二リップ部75が円筒部62の外周面62bに摺
動自在に接触している。
【0005】図8に示した組立装置1は、平面円形を呈
するボス部3を備えて保護缶61を位置決め支持する下
治具2と、チャック部5を備えてオイルシール本体71
を位置決め支持するとともに圧入シリンダ6の作動によ
って昇降動作する上治具4とを有しており、オイルシー
ル本体71を位置決め支持した上治具5が図示した位置
から下降して来て、図9に示すように、オイルシール本
体71を保護缶61の円筒部62の外周側に組み付け
る。
【0006】図7に示したオイルシール51において、
保護缶61のフランジ部63の軸方向端面63aには、
当該オイルシール51のシール性能または摺動部潤滑作
用を高めるため、ポンピング作用を奏する環状の凸凹部
64が設けられており、この凸凹部64は例えば、螺旋
状の溝として設けられている。またこの凸凹部64に対
してオイルシール本体71の第一リップ部73は円周上
の一部において交差しているが、その先端部73aが凸
凹部64に入り込んでいない(引っ掛かっていない)の
が正常な状態とされている。
【0007】ところが上記した従来の組立方法ないし組
立装置によると、保護缶61とオイルシール本体71と
を組み付ける際に、図9に示したように、オイルシール
本体71の第一リップ部73の先端部73aが円周上の
一部または全部において凸凹部64に対して径方向に引
っ掛かってしまって組付けが不完全に行なわれることが
あり、このため、従来はやむを得ず、組付け後に目視検
査を行なって、組付け不完全のものが見付かる度に手作
業によって引っ掛かりを外しており、作業に多くの手間
と時間とがかかっている。第一リップ部73の先端部7
3aが凸凹部64に対して径方向に引っ掛かる事態が生
じるのは、組付けの進行にしたがって第一リップ部73
の先端部73aがフランジ部63の軸方向端面63a上
を径方向外方へ向けて徐々にスライドして行くところ、
このスライドの経路上に凸凹部64があるからである。
尚、この引っ掛かりは「捲れ」と別称されることがあ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、フランジ部の軸方向端面に凸凹部を備えた保護缶
と、この保護缶のフランジ部の軸方向端面に摺動自在に
接触するリップ部を備えたオイルシール本体とを組み付
ける際に、リップ部の先端部が凸凹部に引っ掛かるのを
防止し、もってこの引っ掛かりに関する厄介な目視検査
を省略することが可能なオイルシールの組立方法とその
組立装置とを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1によるオイルシールの組立方法
は、フランジ部の軸方向端面に凸凹部を備えた保護缶
と、前記軸方向端面に摺動自在に接触するリップ部を備
えたオイルシール本体とを組み付ける際に、前記フラン
ジ部と前記リップ部との間にスライド治具を差し入れ、
組付けの進行にしたがって前記リップ部の先端部が前記
スライド治具上を径方向にスライドして前記凸凹部に引
っ掛からない位置まで移動した段階で、前記スライド治
具を前記フランジ部と前記リップ部の間から外すことに
した。
【0010】また本発明の請求項2によるオイルシール
の組立装置は、フランジ部の軸方向端面に凸凹部を備え
た保護缶と、前記軸方向端面に摺動自在に接触するリッ
プ部を備えたオイルシール本体とを組み付けるオイルシ
ールの組立装置であって、前記保護缶と前記オイルシー
ル本体とを互いに組み付ける治具の他に、組付けの際に
前記フランジ部と前記リップ部との間に差し入れられる
スライド治具を備え、組付けの進行にしたがって前記リ
ップ部の先端部が前記スライド治具上を径方向にスライ
ドして前記凸凹部に引っ掛からない位置まで移動した段
階で、前記スライド治具が前記フランジ部と前記リップ
部の間から外されることにした。
【0011】
【作用】上記手段を備えた本発明の請求項1によるオイ
ルシールの組立方法または上記構成を備えた本発明の請
求項2によるオイルシールの組立装置のように、保護缶
のフランジ部とオイルシール本体のリップ部との間にス
ライド治具が差し入れられた状態で組付けが行なわれる
と、リップ部の先端部がフランジ部の軸方向端面上をス
ライドする代わりにスライド治具上をスライドして、凸
凹部に引っ掛かる機会がないままに組立作業が終了す
る。したがってこれによってリップ部の先端部が凸凹部
に引っ掛かるのを確実に防止することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】保護缶のフランジ部の軸方向端面
に環状の凸凹部が設けられていて、この凸凹部に対して
環状のリップ部の先端部が径方向に引っ掛かる虞がある
とすると、この引っ掛かりが円周上の何処で生じるかが
分からないために、フランジ部とリップ部との間に全周
に亙ってスライド治具を差し入れる必要があるが、この
スライド治具は組立作業の最終段階でフランジ部とリッ
プ部の間から外されるものであるために、環状であって
は用を成さない。したがってリップ部の先端部をスライ
ドさせる平坦な面(スライド面)を備えるとともに、二
つ割、三つ割等、円周上複数個に分割されたものである
のが好適である。
【0013】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説
明すると、当該実施例に係るオイルシールの組立方法お
よび組立装置1は、上記した従来技術と同様に、保護缶
61およびオイルシール本体71を備えた図7のオイル
シール51を組み立てるものであって、平面円形を呈す
るボス部3を備えて保護缶61を位置決め支持する下治
具2と、チャック部5を備えてオイルシール本体71を
位置決め支持するとともに圧入シリンダ6の駆動によっ
て昇降動作する上治具4とを有する他に、以下のスライ
ド治具7を有している点に特徴を有している。
【0014】すなわち、図1および図2に示すように、
このスライド治具7は、平板環状のプレート8が二つ割
りにされて、一対のスライド治具構成部分9が設けられ
ており、この各構成部分9がこれと一体の連結部10を
介してシリンダ11の作動ロッド12の先端部に接続さ
れており、180度対称位置に配置された一対のシリン
ダ11が対称的に作動すると、これにしたがって一対の
構成部分9が対称的に移動(開閉動作)する。
【0015】図1および図2は、これから組立作業を行
なうに際して、各シリンダ11の作動ロッド12が長く
延ばされて、一対の構成部分9を備えたスライド治具7
が保護缶61のフランジ部63とオイルシール本体71
のリップ部73との間に差し入れられた状態(閉状態)
を示しており、一対の構成部分9がフランジ部63と上
下に重なるようにかつこのフランジ部63の直ぐ上に配
置されて、フランジ部63の軸方向端面63aを略全周
に亙って覆っている。尚、厳密に言うと、一対の構成部
分9の間に若干の間隙13が残されているが、リップ部
73の先端部73aが凸凹部64(図1参照、図2には
描かれていない)に引っ掛かるのを防止するという目的
を達成することができる限りにおいて、この間隙13の
存在は許容される。
【0016】図1および図2に示した初動姿勢(閉状
態)から、オイルシール本体71を位置決め支持した上
治具5が圧入シリンダ6の作動によって下降して来る
と、リップ部73の先端部73aがその径寸法を変えな
いままにスライド治具7の各構成部分9の平坦なスライ
ド面9aに接触し、下降が続行されるのにしたがって、
リップ部73がスライド面9aに押し付けられてラッパ
状に押し広げられ、すなわちリップ部73の先端部73
aがスライド面9a上を径方向外方へ向けてスライドし
て行く。そして図3および図4に示すように、下降(組
付け)が終了するのと略同時に一対のシリンダ12を同
時に作動させてスライド治具7の各構成部分9を互いが
離れる方向に同時に移動させ(開動作開始)、図5およ
び図6に示すように、各構成部分9をフランジ部63と
リップ部73の間から完全に引き抜く(開動作終了)。
各構成部分9をフランジ部63とリップ部73の間から
完全に引き抜くと、構成部分9の厚さの分だけ、リップ
部73が弾性復帰してフランジ部63の軸方向端面63
aに接触するが、このときには既に組付けに伴うスライ
ドが完了している。したがってリップ部73の先端部7
3aが組付けに伴ってフランジ部63の軸方向端面63
a上をスライドすることがないために、先端部73a
が、軸方向端面63a上に設けられている凸凹部64に
対して径方向に引っ掛かることがない。
【0017】上治具4の下降、すなわち圧入シリンダ6
の作動と、スライド治具7における一対の構成部分9の
開動作、すなわち一対のシリンダ11の作動とは、双方
の作動をオートスイッチを使用して連動させるのが好適
である。
【0018】すなわち、図1、図3および図5に示すよ
うに、圧入シリンダ6の外側において上昇端オートスイ
ッチ14と下降端オートスイッチ15との間に第三の中
間オートスイッチ16を設けておき、この中間オートス
イッチ16が圧入シリンダ6の作動を検知した時点で、
信号を出力して、一対のシリンダ11の作動を開始させ
る。
【0019】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0020】すなわち、請求項1および請求項2に共通
して、リップ部の先端部が、凸凹部を備えたフランジ部
の軸方向端面上をスライドする代わりに、凸凹部の無い
スライド治具上をスライドして、凸凹部に引っ掛かる機
会がないままに組立作業が終了するために、リップ部の
先端部が凸凹部に引っ掛かるのを確実に防止することが
でき、これによってこの引っ掛かりに関する厄介な目視
検査を省略することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る組立装置の縦断面図
【図2】同組立装置のスライド治具の平面図
【図3】同組立装置の作動状態を示す縦断面図
【図4】同スライド治具の作動状態を示す平面図
【図5】同組立装置の作動状態を示す縦断面図
【図6】同スライド治具の作動状態を示す平面図
【図7】オイルシールの一例を示す断面図
【図8】従来例に係る組立装置の縦断面図
【図9】同組立装置の作動状態を示す縦断面図
【符号の説明】
1 組立装置 2 下治具(治具) 3 ボス部 4 上治具(治具) 5 チャック部 6 圧入シリンダ 7 スライド治具 8 プレート 9 スライド治具構成部分 9a スライド面 10 連結部 11 シリンダ 12 作動ロッド 13 間隙 14 上昇端オートスイッチ 15 下降端オートスイッチ 16 中間オートスイッチ 51 オイルシール 61 保護缶 62 円筒部 62a 軸方向一端部 62b 外周面 63 フランジ部 63a 軸方向端面 64 凸凹部 71 オイルシール本体 72 取付環 73 第一リップ部(リップ部) 73a 先端部 74 外周シール部 75 第二リップ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フランジ部(63)の軸方向端面(63
    a)に凸凹部(64)を備えた保護缶(61)と、前記
    軸方向端面(63a)に摺動自在に接触するリップ部
    (73)を備えたオイルシール本体(71)とを組み付
    ける際に、前記フランジ部(63)と前記リップ部(7
    3)との間にスライド治具(7)を差し入れ、組付けの
    進行にしたがって前記リップ部(73)の先端部(73
    a)が前記スライド治具(7)上を径方向にスライドし
    て前記凸凹部(64)に引っ掛からない位置まで移動し
    た段階で、前記スライド治具(7)を前記フランジ部
    (63)と前記リップ部(73)の間から外すことを特
    徴とするオイルシールの組立方法。
  2. 【請求項2】 フランジ部(63)の軸方向端面(63
    a)に凸凹部(64)を備えた保護缶(61)と、前記
    軸方向端面(63a)に摺動自在に接触するリップ部
    (73)を備えたオイルシール本体(71)とを組み付
    けるオイルシール(51)の組立装置(1)であって、
    前記保護缶(61)と前記オイルシール本体(71)と
    を互いに組み付ける治具(2)(4)の他に、組付けの
    際に前記フランジ部(63)と前記リップ部(73)と
    の間に差し入れられるスライド治具(7)を備え、組付
    けの進行にしたがって前記リップ部(73)の先端部
    (73a)が前記スライド治具(7)上を径方向にスラ
    イドして前記凸凹部(64)に引っ掛からない位置まで
    移動した段階で、前記スライド治具(7)が前記フラン
    ジ部(63)と前記リップ部(73)の間から外される
    ことを特徴とするオイルシールの組立装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100816263B1 (ko) * 2007-04-17 2008-03-25 김영종 자동차용 이씨유 하우징의 실링재 삽입장치
CN102259257A (zh) * 2010-12-20 2011-11-30 吴江市博众精工科技有限公司 压合机用的上盖支撑机构
KR101871337B1 (ko) * 2017-11-03 2018-06-27 고려기술주식회사 차량의 동력조향장치용 더스트 캡 자동 조립장치

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