JPH0980042A - 活性型TGF−β1検査用カートリッジカラム及び癌の検査法 - Google Patents
活性型TGF−β1検査用カートリッジカラム及び癌の検査法Info
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- JPH0980042A JPH0980042A JP7234354A JP23435495A JPH0980042A JP H0980042 A JPH0980042 A JP H0980042A JP 7234354 A JP7234354 A JP 7234354A JP 23435495 A JP23435495 A JP 23435495A JP H0980042 A JPH0980042 A JP H0980042A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】活性型TGF−β1の簡便かつ有効な検査のた
めのカートリッジカラム及びそれを用いて癌細胞の自己
分泌増殖の際の原因物質の主体である活性型TGF−β
1を検出することによる明瞭性に優れた癌の検査法を提
供すること。 【解決手段】検体液の導入口及び排出口を備え、導入口
に注射器先端部と連結しうる連結手段を設け、導入口側
に限外濾過膜、排出口側に吸着剤分散防止用フィルター
を有し、水酸アパタイトのOH基の一部又は全部が炭酸
基で置換されたOH基炭酸水酸アパタイトを有効成分と
する活性型TGF−β1の吸着剤を限外濾過膜及びフィ
ルターの間に介在させた活性型TGF−β1検査用カー
トリッジカラム、及び前記カートリッジカラムの導入口
から体液を導入・流通し、活性型TGF−β1を選択的
に吸着させた後、緩衝液により溶出させ、活性型TGF
−β1を検出することを特徴とする癌の検査法。
めのカートリッジカラム及びそれを用いて癌細胞の自己
分泌増殖の際の原因物質の主体である活性型TGF−β
1を検出することによる明瞭性に優れた癌の検査法を提
供すること。 【解決手段】検体液の導入口及び排出口を備え、導入口
に注射器先端部と連結しうる連結手段を設け、導入口側
に限外濾過膜、排出口側に吸着剤分散防止用フィルター
を有し、水酸アパタイトのOH基の一部又は全部が炭酸
基で置換されたOH基炭酸水酸アパタイトを有効成分と
する活性型TGF−β1の吸着剤を限外濾過膜及びフィ
ルターの間に介在させた活性型TGF−β1検査用カー
トリッジカラム、及び前記カートリッジカラムの導入口
から体液を導入・流通し、活性型TGF−β1を選択的
に吸着させた後、緩衝液により溶出させ、活性型TGF
−β1を検出することを特徴とする癌の検査法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、癌細胞の自己分泌
増殖の際にその原因物質の主体であることが知られてい
る活性型TGF−β1の特定の吸着剤を用いた活性型T
GF−β1検査用カートリッジカラム、及び前記カート
リッジカラムを用いた癌の検査法に関する。
増殖の際にその原因物質の主体であることが知られてい
る活性型TGF−β1の特定の吸着剤を用いた活性型T
GF−β1検査用カートリッジカラム、及び前記カート
リッジカラムを用いた癌の検査法に関する。
【0002】
【従来の技術】癌治療薬については種々研究開発がなさ
れているが、癌治療においては化学療法や癌そのものに
よる免疫抑制が問題になっている。また治療前の早期発
見や治療中、治療後の癌の転移、再発の早期発見、即ち
癌診断法も癌治療の重要な要因である。従来癌を検査す
るには、通常患部組織を切除した細胞の形態を直接判定
する方法が用いられており、場合によっては手術時まで
良性、悪性の判定が困難であることもある。また癌の特
異的免疫血清学的には、癌特異糖蛋白を検査用マーカー
として測定する方法が提案されている(例えば特公昭6
2−100661号公報等)。
れているが、癌治療においては化学療法や癌そのものに
よる免疫抑制が問題になっている。また治療前の早期発
見や治療中、治療後の癌の転移、再発の早期発見、即ち
癌診断法も癌治療の重要な要因である。従来癌を検査す
るには、通常患部組織を切除した細胞の形態を直接判定
する方法が用いられており、場合によっては手術時まで
良性、悪性の判定が困難であることもある。また癌の特
異的免疫血清学的には、癌特異糖蛋白を検査用マーカー
として測定する方法が提案されている(例えば特公昭6
2−100661号公報等)。
【0003】従来癌の検査に用いられている腫瘍マーカ
ーは、生体内に多数存在する生理活性物質等で、その含
有量と疾患の間に、ある程度の相関が見られるものであ
ったが、実際には正常細胞でも発見されているものや、
質的に正常細胞由来のものと見分けが付き難いものが多
く、特に癌マーカーにおいては、定量的、定性的に有効
なマーカーは見出されていないのが実状である。
ーは、生体内に多数存在する生理活性物質等で、その含
有量と疾患の間に、ある程度の相関が見られるものであ
ったが、実際には正常細胞でも発見されているものや、
質的に正常細胞由来のものと見分けが付き難いものが多
く、特に癌マーカーにおいては、定量的、定性的に有効
なマーカーは見出されていないのが実状である。
【0004】一方、健常人の血液中には、不活性型TG
F−β1が存在しており、癌細胞に接触すると活性化さ
れ、自己分泌、次いで増殖を促す。また癌細胞が活性型
TGF−β1を産生したり、不活性型TGF−β1が酵素
等により活性化され、更に血液中の活性型TGF−β1
濃度が増加し、癌に対する免疫が抑制されることが知ら
れている。しかし、血液等の体液中における微量のTG
F−β1濃度を測定することは容易ではなく、しかも活
性型TGF−β1濃度を選択的に測定するのは更に困難
であるのが実状である。
F−β1が存在しており、癌細胞に接触すると活性化さ
れ、自己分泌、次いで増殖を促す。また癌細胞が活性型
TGF−β1を産生したり、不活性型TGF−β1が酵素
等により活性化され、更に血液中の活性型TGF−β1
濃度が増加し、癌に対する免疫が抑制されることが知ら
れている。しかし、血液等の体液中における微量のTG
F−β1濃度を測定することは容易ではなく、しかも活
性型TGF−β1濃度を選択的に測定するのは更に困難
であるのが実状である。
【0005】現在、血液中のTGF−β1濃度を測定す
ることによる癌検査法としては、ELISA法(enzyme-
linked immunosorbentassay(酵素免疫測定法)特開平
5−336990号公報に記載されている)が実用化さ
れている。しかしながら、前記ELISA法では、操作
が煩雑で、最低3日もの時間を要し、高価である上に、
検体中のTGF−β1を前処理工程で全て活性化させて
しまうため、検査法としての明瞭性に欠けるという問題
点がある。
ることによる癌検査法としては、ELISA法(enzyme-
linked immunosorbentassay(酵素免疫測定法)特開平
5−336990号公報に記載されている)が実用化さ
れている。しかしながら、前記ELISA法では、操作
が煩雑で、最低3日もの時間を要し、高価である上に、
検体中のTGF−β1を前処理工程で全て活性化させて
しまうため、検査法としての明瞭性に欠けるという問題
点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、活性
型TGF−β1の簡便かつ有効な検査のためのカートリ
ッジカラムを提供することにある。本発明の別の目的
は、前記カートリッジカラムを用いて癌細胞の自己分泌
増殖の際の原因物質の主体である活性型TGF−β1を
検出することによる、検査法としての明瞭性に優れた癌
の検査法を提供することにある。
型TGF−β1の簡便かつ有効な検査のためのカートリ
ッジカラムを提供することにある。本発明の別の目的
は、前記カートリッジカラムを用いて癌細胞の自己分泌
増殖の際の原因物質の主体である活性型TGF−β1を
検出することによる、検査法としての明瞭性に優れた癌
の検査法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、検体液
の導入口及び排出口を備えたカートリッジカラムであっ
て、前記導入口側に配置した限外濾過膜と、前記排出口
側に配置した吸着剤分散防止用フィルターとを有し、水
酸アパタイトのOH基の一部又は全部が炭酸基で置換さ
れたOH基炭酸水酸アパタイトを有効成分とする活性型
TGF−β1の吸着剤を、前記限外濾過膜及び前記フィ
ルターの間に介在させたことを特徴とする活性型TGF
−β1検査用カートリッジカラムが提供される。
の導入口及び排出口を備えたカートリッジカラムであっ
て、前記導入口側に配置した限外濾過膜と、前記排出口
側に配置した吸着剤分散防止用フィルターとを有し、水
酸アパタイトのOH基の一部又は全部が炭酸基で置換さ
れたOH基炭酸水酸アパタイトを有効成分とする活性型
TGF−β1の吸着剤を、前記限外濾過膜及び前記フィ
ルターの間に介在させたことを特徴とする活性型TGF
−β1検査用カートリッジカラムが提供される。
【0008】また本発明によれば、検体液の導入口に、
注射器先端部と連結しうる連結手段を設けたことを特徴
とする前記活性型TGF−β1検査用カートリッジカラ
ムが提供される。
注射器先端部と連結しうる連結手段を設けたことを特徴
とする前記活性型TGF−β1検査用カートリッジカラ
ムが提供される。
【0009】更に本発明によれば、前記カートリッジカ
ラムの導入口から体液を導入・流通し、活性型TGF−
β1の吸着剤に接触させて、活性型TGF−β1を選択的
に吸着させた後、吸着された活性型TGF−β1を緩衝
液により溶出させ、前記体液中の活性型TGF−β1を
検出することを特徴とする癌の検査法が提供される。
ラムの導入口から体液を導入・流通し、活性型TGF−
β1の吸着剤に接触させて、活性型TGF−β1を選択的
に吸着させた後、吸着された活性型TGF−β1を緩衝
液により溶出させ、前記体液中の活性型TGF−β1を
検出することを特徴とする癌の検査法が提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の活性型TGF−β1検査
用カートリッジカラムの一例を、図1に示す。図1にお
いて、1はカートリッジカラムを示す。カートリッジカ
ラム1は、その上部に検体液導入口2、下部に検体液排
出口3を備えた管であり、ポリプロピレン等の通常の材
料により作成することができる。検体液導入口2は、導
入口2と検体液を導入するための注射器先端とを連結し
うる連結手段7を備えることができる。連結手段7は、
カートリッジカラム1と一体化していても、また着脱自
在に連結されるものでも良い。この連結手段7は、ルア
ーロック等の公知の形状をとることができる。
用カートリッジカラムの一例を、図1に示す。図1にお
いて、1はカートリッジカラムを示す。カートリッジカ
ラム1は、その上部に検体液導入口2、下部に検体液排
出口3を備えた管であり、ポリプロピレン等の通常の材
料により作成することができる。検体液導入口2は、導
入口2と検体液を導入するための注射器先端とを連結し
うる連結手段7を備えることができる。連結手段7は、
カートリッジカラム1と一体化していても、また着脱自
在に連結されるものでも良い。この連結手段7は、ルア
ーロック等の公知の形状をとることができる。
【0011】カートリッジカラム1の内部には、検体液
導入口2の下部に限外濾過膜4、検体液排出口3の上部
にフィルター5を設けている。限外濾過膜4を設けるこ
とにより、検体中の、TGF−β1より分子量の大きい
夾雑物を除くことができる。限外濾過膜4は、分子量約
25000であるTGF−β1が通過できるものであれ
ば特に限定されないが、通常通過分子サイズ30kDa
のもの等を用いることができる。またフィルター5を設
けることにより、後述する吸着剤の分散を防止すること
ができる。フィルター5としては、通常のカラム作成に
用いるものを使用することができる。
導入口2の下部に限外濾過膜4、検体液排出口3の上部
にフィルター5を設けている。限外濾過膜4を設けるこ
とにより、検体中の、TGF−β1より分子量の大きい
夾雑物を除くことができる。限外濾過膜4は、分子量約
25000であるTGF−β1が通過できるものであれ
ば特に限定されないが、通常通過分子サイズ30kDa
のもの等を用いることができる。またフィルター5を設
けることにより、後述する吸着剤の分散を防止すること
ができる。フィルター5としては、通常のカラム作成に
用いるものを使用することができる。
【0012】さらにカートリッジカラム1、限外濾過膜
4、及びフィルター5によって区切られた空間中に、吸
着剤層6を設ける。即ち限外濾過膜4とフィルター5と
の間に吸着剤層6を介在させる。前記空間の容積、即ち
カートリッジカラムの容量は特に限定されないが、通常
1.5〜4mlである。図1では吸着剤層6中に吸着剤
が間隙なく充填されているが、吸着剤はカートリッジカ
ラム1内の、限外濾過膜4とフィルター5の間に介在し
ていれば良く、間隙なく充填されていなくても良い。
4、及びフィルター5によって区切られた空間中に、吸
着剤層6を設ける。即ち限外濾過膜4とフィルター5と
の間に吸着剤層6を介在させる。前記空間の容積、即ち
カートリッジカラムの容量は特に限定されないが、通常
1.5〜4mlである。図1では吸着剤層6中に吸着剤
が間隙なく充填されているが、吸着剤はカートリッジカ
ラム1内の、限外濾過膜4とフィルター5の間に介在し
ていれば良く、間隙なく充填されていなくても良い。
【0013】吸着剤層6内に設けられる吸着剤として
は、水酸アパタイトのOH基の一部又は全部が炭酸基で
置換されたOH基炭酸水酸アパタイト(Ca10(PO4)6(CO3)
x(OH)2 -2x)を有効成分とする活性型TGF−β1の吸着
剤(以下、吸着剤Aと略す)が用いられる。具体的には
炭酸基含有量が、OH基炭酸水酸アパタイト全量に対し
て2.0重量%以上のものが特に好ましい。
は、水酸アパタイトのOH基の一部又は全部が炭酸基で
置換されたOH基炭酸水酸アパタイト(Ca10(PO4)6(CO3)
x(OH)2 -2x)を有効成分とする活性型TGF−β1の吸着
剤(以下、吸着剤Aと略す)が用いられる。具体的には
炭酸基含有量が、OH基炭酸水酸アパタイト全量に対し
て2.0重量%以上のものが特に好ましい。
【0014】このOH基炭酸水酸アパタイトは、活性型
TGF−β1のみを選択的に吸着するものであって、そ
の吸着の主要因は、非常に多孔質であるOH基炭酸水酸
アパタイト表面と、活性型TGF−β1の分子局所表面
における微細な立体的構造差にあり、その分子局所構造
の差に基づいて独特の吸着が実現すると考えられる。
TGF−β1のみを選択的に吸着するものであって、そ
の吸着の主要因は、非常に多孔質であるOH基炭酸水酸
アパタイト表面と、活性型TGF−β1の分子局所表面
における微細な立体的構造差にあり、その分子局所構造
の差に基づいて独特の吸着が実現すると考えられる。
【0015】前記OH基炭酸水酸アパタイトの形状は、
好ましくは前記カートリッジカラムに充填しやすい粒状
又は粉状等であるのが望ましく、その平均粒径は3〜2
0μmの範囲であるのが好ましい。平均粒径を3μm以
上とすることにより、充填剤を前記カートリッジカラム
に充填し通液した際の圧力損失が過大となることを防ぐ
ことができる。一方平均粒径を20μm以下とすること
により、単位体積当たりの表面積が広くなり、良好な分
離能を得ることができる。しかしながら、平均粒径が前
記範囲から外れた場合でも、許容されうる結果を得るこ
とができる。
好ましくは前記カートリッジカラムに充填しやすい粒状
又は粉状等であるのが望ましく、その平均粒径は3〜2
0μmの範囲であるのが好ましい。平均粒径を3μm以
上とすることにより、充填剤を前記カートリッジカラム
に充填し通液した際の圧力損失が過大となることを防ぐ
ことができる。一方平均粒径を20μm以下とすること
により、単位体積当たりの表面積が広くなり、良好な分
離能を得ることができる。しかしながら、平均粒径が前
記範囲から外れた場合でも、許容されうる結果を得るこ
とができる。
【0016】前記OH基炭酸水酸アパタイトを調製する
には、例えば常圧で、水酸アパタイトを炭酸ガス中にお
いて約1000℃に加熱する方法等の公知の方法により
製造することができる。また形状を粒状又は粉状等にす
るには、公知の噴霧乾燥による造粒、破砕造粒等の方
法、回転転動造粒法等により行うことができる。
には、例えば常圧で、水酸アパタイトを炭酸ガス中にお
いて約1000℃に加熱する方法等の公知の方法により
製造することができる。また形状を粒状又は粉状等にす
るには、公知の噴霧乾燥による造粒、破砕造粒等の方
法、回転転動造粒法等により行うことができる。
【0017】本発明の癌の検査方法では、まず前記カー
トリッジカラムの導入口から排出口へ体液を導入・流通
し、活性型TGF−β1の吸着剤に接触させて、活性型
TGF−β1を選択的に吸着させる。具体的には、例え
ば前記体液を注射器に取り、その注射器の先に前記カー
トリッジカラムを取付け、注射器のピストンを押し、体
液を圧力をかけて流し込み、前記限外濾過膜と吸着剤A
とを連続して通過させる方法により、前記体液中の活性
型TGF−β1の濃縮と吸着とを同時に行うことができ
る。前記体液としては、ヒトを含む動物から採取した血
液等を挙げることができるが、好ましくは血清及び/又
は血漿等を用いることが望ましい。
トリッジカラムの導入口から排出口へ体液を導入・流通
し、活性型TGF−β1の吸着剤に接触させて、活性型
TGF−β1を選択的に吸着させる。具体的には、例え
ば前記体液を注射器に取り、その注射器の先に前記カー
トリッジカラムを取付け、注射器のピストンを押し、体
液を圧力をかけて流し込み、前記限外濾過膜と吸着剤A
とを連続して通過させる方法により、前記体液中の活性
型TGF−β1の濃縮と吸着とを同時に行うことができ
る。前記体液としては、ヒトを含む動物から採取した血
液等を挙げることができるが、好ましくは血清及び/又
は血漿等を用いることが望ましい。
【0018】次に、吸着された活性型TGF−β1を、
緩衝液により溶出させる。前記緩衝液としては、KH3
PO4緩衝液(pH7.4)等のリン酸緩衝液等を挙げ
ることができ、その濃度は、活性型TGF−β1が吸着
剤Aから溶出する濃度であれば特に限定されないが、具
体的には200〜350mMの範囲が好ましい。また、
前記緩衝液の注入量及び注入方法は特に限定されず、例
えば350mMの前記KH3PO4緩衝液であれば約0.
5mlを注射器により注入し通過させることにより、溶
出を行うことができる。また、溶出を行う前に、イオン
強度のより低い濃度約80mM程度のKH3PO4緩衝液
を注入し、活性型TGF−β1より弱く吸着されている
他の蛋白質等を除去することができる。
緩衝液により溶出させる。前記緩衝液としては、KH3
PO4緩衝液(pH7.4)等のリン酸緩衝液等を挙げ
ることができ、その濃度は、活性型TGF−β1が吸着
剤Aから溶出する濃度であれば特に限定されないが、具
体的には200〜350mMの範囲が好ましい。また、
前記緩衝液の注入量及び注入方法は特に限定されず、例
えば350mMの前記KH3PO4緩衝液であれば約0.
5mlを注射器により注入し通過させることにより、溶
出を行うことができる。また、溶出を行う前に、イオン
強度のより低い濃度約80mM程度のKH3PO4緩衝液
を注入し、活性型TGF−β1より弱く吸着されている
他の蛋白質等を除去することができる。
【0019】次に、前記溶出のためカートリッジカラム
を通過させた前記緩衝液を回収し、その中に含まれる活
性型TGF−β1を検出し、その濃度を測定する。この
活性型TGF−β1濃度の測定は、例えば紫外線吸光度
測定法、タンパク質発色試薬等を用いた発色による定量
法等により行うことができる。
を通過させた前記緩衝液を回収し、その中に含まれる活
性型TGF−β1を検出し、その濃度を測定する。この
活性型TGF−β1濃度の測定は、例えば紫外線吸光度
測定法、タンパク質発色試薬等を用いた発色による定量
法等により行うことができる。
【0020】
【発明の効果】本発明のカートリッジカラムは、OH基
炭酸水酸アパタイトを有効成分とする吸着剤を備え、か
つ限外濾過膜を導入口に備えるので、動物から採取した
体液等の検体液を、前処理を経ずに直接活性型TGF−
β1の選択的吸着に供することができる。また本発明の
癌の検査法では、前記カートリッジカラムを用い、動物
から採取した体液中のTGF−β1を、前処理を経ずに
直接選択的に吸着させることができ、その後、緩衝液に
より吸着された活性型TGF−β1を溶出させるので、
動物から採取した体液等の活性型TGF−β1濃度を、
例えば濃度が微量である場合にも簡便な操作で有効に測
定することができる。従って、従来のELISA法等と
は異なり前処理を必要とせずに、容易にしかも短時間で
明瞭な癌の検査を行うことができる。
炭酸水酸アパタイトを有効成分とする吸着剤を備え、か
つ限外濾過膜を導入口に備えるので、動物から採取した
体液等の検体液を、前処理を経ずに直接活性型TGF−
β1の選択的吸着に供することができる。また本発明の
癌の検査法では、前記カートリッジカラムを用い、動物
から採取した体液中のTGF−β1を、前処理を経ずに
直接選択的に吸着させることができ、その後、緩衝液に
より吸着された活性型TGF−β1を溶出させるので、
動物から採取した体液等の活性型TGF−β1濃度を、
例えば濃度が微量である場合にも簡便な操作で有効に測
定することができる。従って、従来のELISA法等と
は異なり前処理を必要とせずに、容易にしかも短時間で
明瞭な癌の検査を行うことができる。
【0021】
【実施例】以下実施例及び比較例により更に詳細に説明
するが本発明はこれらに限定されるものではない。
するが本発明はこれらに限定されるものではない。
【0022】
【実施例1】水酸アパタイトのOH基が、3.4重量%
(水酸アパタイト全量に対して)CO3基で置換された
粒径12.3μmのOH基炭酸水酸アパタイト0.5g
を、活性型TGF−β1の吸着剤として、純水5ml中
に懸濁し、自然沈降法により、図1に示すカートリッジ
カラム1(30mm×8mmφ)に充填した。なお、限
外濾過膜は、通過分子サイズ30kDaのものを用い
た。癌患者の血清3検体と健常人の血清3検体とを、各
々200μlずつ、注射器を用いて前記カートリッジカ
ラム1に注入した。次いで80mM KH3PO4(pH
7.4)緩衝液で活性型TGF−β1以外の蛋白質等を
除去した後、350mM KH3PO4(pH7.4)緩
衝液0.5mlを注入し、吸着物を溶出させた。得られ
た溶出液中の吸着物を紫外線検出器(280nm)によ
り検出した。これらの溶出液は回収し、以下の分析に供
した。
(水酸アパタイト全量に対して)CO3基で置換された
粒径12.3μmのOH基炭酸水酸アパタイト0.5g
を、活性型TGF−β1の吸着剤として、純水5ml中
に懸濁し、自然沈降法により、図1に示すカートリッジ
カラム1(30mm×8mmφ)に充填した。なお、限
外濾過膜は、通過分子サイズ30kDaのものを用い
た。癌患者の血清3検体と健常人の血清3検体とを、各
々200μlずつ、注射器を用いて前記カートリッジカ
ラム1に注入した。次いで80mM KH3PO4(pH
7.4)緩衝液で活性型TGF−β1以外の蛋白質等を
除去した後、350mM KH3PO4(pH7.4)緩
衝液0.5mlを注入し、吸着物を溶出させた。得られ
た溶出液中の吸着物を紫外線検出器(280nm)によ
り検出した。これらの溶出液は回収し、以下の分析に供
した。
【0023】標準試料として、活性型TGF−β1を5
mM HClに溶解した濃度0.3g/lの活性型TG
F−β1溶液を用い、前記回収した溶出液を、0〜35
0mMKH3PO4(pH7.4)緩衝液(0−30分)
のリニアグラジェント法によるHPLC測定によって分
析した。なお、HPLC用カラムとしては、前記OH基
炭酸水酸アパタイト2gを150mm×4mmφのカラ
ムに充填したものを使用した。その結果、前記溶出液中
のピークが活性型TGF−β1のものであることを確認
した。癌患者検体及び健常人検体の溶出結果をそれぞれ
図2(a)及び図2(b)に示す。
mM HClに溶解した濃度0.3g/lの活性型TG
F−β1溶液を用い、前記回収した溶出液を、0〜35
0mMKH3PO4(pH7.4)緩衝液(0−30分)
のリニアグラジェント法によるHPLC測定によって分
析した。なお、HPLC用カラムとしては、前記OH基
炭酸水酸アパタイト2gを150mm×4mmφのカラ
ムに充填したものを使用した。その結果、前記溶出液中
のピークが活性型TGF−β1のものであることを確認
した。癌患者検体及び健常人検体の溶出結果をそれぞれ
図2(a)及び図2(b)に示す。
【0024】図2(a)と図2(b)とのピークの大き
さを比較すると、図2(a)のピークが図2(b)のピ
ークの約5倍あり、癌患者血清から検出されたピークが
健常人血清から検出されたピークより大きいことが確認
できた。このことより癌の検査に極めて明瞭な結果を示
すことが判った。
さを比較すると、図2(a)のピークが図2(b)のピ
ークの約5倍あり、癌患者血清から検出されたピークが
健常人血清から検出されたピークより大きいことが確認
できた。このことより癌の検査に極めて明瞭な結果を示
すことが判った。
【図1】図1は、本発明によるカートリッジカラムの一
実施例を示す断面図である。
実施例を示す断面図である。
【図2】図2(a)及び図2(b)はそれぞれ、実施例
1における癌患者及び健常人の血清3検体を用いて得ら
れた溶出液の紫外線検出器(280nm)による検出結
果を示すグラフである。
1における癌患者及び健常人の血清3検体を用いて得ら
れた溶出液の紫外線検出器(280nm)による検出結
果を示すグラフである。
Claims (3)
- 【請求項1】 検体液の導入口及び排出口を備えたカー
トリッジカラムであって、前記導入口側に配置した限外
濾過膜と、前記排出口側に配置した吸着剤分散防止用フ
ィルターとを有し、水酸アパタイトのOH基の一部又は
全部が炭酸基で置換されたOH基炭酸水酸アパタイトを
有効成分とする活性型TGF−β1の吸着剤を、前記限
外濾過膜及び前記フィルターの間に介在させたことを特
徴とする活性型TGF−β1検査用カートリッジカラ
ム。 - 【請求項2】 検体液の導入口に、注射器先端部と連結
しうる連結手段を設けたことを特徴とする請求項1記載
の活性型TGF−β1検査用カートリッジカラム。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載のカートリッジカラ
ムの導入口から体液を導入・流通し、活性型TGF−β
1の吸着剤に接触させて、活性型TGF−β1を選択的に
吸着させた後、吸着された活性型TGF−β1を緩衝液
により溶出させ、前記体液中の活性型TGF−β1を検
出することを特徴とする癌の検査法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7234354A JPH0980042A (ja) | 1995-09-12 | 1995-09-12 | 活性型TGF−β1検査用カートリッジカラム及び癌の検査法 |
| EP96113163A EP0762124A3 (en) | 1995-09-12 | 1996-08-16 | Cartridge column for detecting active tgf-beta1, and method for detecting cancer using this column |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7234354A JPH0980042A (ja) | 1995-09-12 | 1995-09-12 | 活性型TGF−β1検査用カートリッジカラム及び癌の検査法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0980042A true JPH0980042A (ja) | 1997-03-28 |
Family
ID=16969693
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7234354A Withdrawn JPH0980042A (ja) | 1995-09-12 | 1995-09-12 | 活性型TGF−β1検査用カートリッジカラム及び癌の検査法 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0762124A3 (ja) |
| JP (1) | JPH0980042A (ja) |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE3639949A1 (de) * | 1986-11-22 | 1988-06-09 | Diagen Inst Molekularbio | Verfahren zur trennung von langkettigen nukleinsaeuren |
| JPH01135792A (ja) * | 1987-11-20 | 1989-05-29 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 核酸の分離・精製方法 |
| JPH0731875A (ja) * | 1993-07-19 | 1995-02-03 | Mitsubishi Materials Corp | TGF−▲β1▼の吸着剤及びTGF−▲β1▼の検査方法 |
| JPH08193997A (ja) * | 1995-01-18 | 1996-07-30 | Mitsubishi Materials Corp | 活性型TGF−β1の吸着剤、活性型TGF−β1の検査法及び癌の検査法 |
-
1995
- 1995-09-12 JP JP7234354A patent/JPH0980042A/ja not_active Withdrawn
-
1996
- 1996-08-16 EP EP96113163A patent/EP0762124A3/en not_active Withdrawn
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP0762124A2 (en) | 1997-03-12 |
| EP0762124A3 (en) | 1998-07-22 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
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