JPH098055A - ヘテロバイポーラ型半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

ヘテロバイポーラ型半導体装置及びその製造方法

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JPH098055A
JPH098055A JP7153547A JP15354795A JPH098055A JP H098055 A JPH098055 A JP H098055A JP 7153547 A JP7153547 A JP 7153547A JP 15354795 A JP15354795 A JP 15354795A JP H098055 A JPH098055 A JP H098055A
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layer
emitter
base
compound semiconductor
iii
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JP7153547A
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Takeshi Takahashi
剛 高橋
Masahiko Sasa
誠彦 佐々
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】ヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)
を有する半導体装置に関し、スループットを向上し、ベ
ース層を安定に保護する。 【構成】コレクタ層22,23上に形成された第二のII
I-V族化合物半導体からなるベース層24と、ベース層
24の側方に距離をおいて形成されたコレクタ電極34
と、ベース層24上に形成され、第二のIII-V族化合物
半導体よりも広いバンドギャップを有し且つV族元素と
して燐を含む第三のIII-V族化合物半導体から形成され
た第一及び第二のエミッタ層25,27と、第一及び第
二のエミッタ層25の間に挟まれた第四のIII-V族化合
物半導体よりなるエミッタ保護層26と、第二のエミッ
タ層27上に形成されたIII-V族化合物半導体よりなる
第三のエミッタ層28と、第三のエミッタ層28上に形
成されたエミッタ電極30とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘテロバイポーラ型半
導体装置に関し、より詳しくは、ヘテロ接合バイポーラ
トランジスタ(HBT)を有する半導体装置及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】HBTは、高速動作が可能であり、電流
駆動能力が高いため、マイクロ波デバイスや光通信用の
ドライバ等に応用が期待されている。HBTは、ベース
領域のバンドギャップよりも広いバンドギャップを有す
る半導体材料で形成されたエミッタ領域を有する。ベー
ス〜エミッタ接合を順バイアスすると、エミッタ領域中
の多数キャリアがベース領域に注入されるが、バンドギ
ャップの差によりベース領域中の多数キャリアがエミッ
タ領域に注入されにくい。このため、高い電流利得を期
待できる。
【0003】図5は、従来のAlGaAs/GaAs系のHBTを
示す。GaAs基板1上には、n+ 型GaAsよりなるコレクタ
コンタクト層2、n型GaAsよりなるコレクタ層3、pGa
Asよりなるベース層4、n型AlGaAsよりなるエミッタ層
5、エミッタキャップ層6、キャップ層7が順に形成さ
れている。エミッタ層5、ベース層4及びコレクタ層3
が順に階段状にメサエッチングされており、エミッタ層
5、ベース層4及びコレクタ層3のそれぞれの上にエミ
ッタ電極8、ベース電極9及びコレクタ電極10が形成
されている。
【0004】ベース層9であるp型GaAsは表面再結合速
度が大きく、ベース層9を露出させると、その露出面に
電子がトラップされるので電流利得が減少する。従っ
て、電流利得の減少を防止するために、ベース層4を露
出させないことが好ましい。その対策として、エミッタ
層5とベース電極9の間の領域にエミッタ層5を薄く延
在させてその領域を覆うことが効果的である。その薄い
エミッタ層5は、ガードリング5a或いはベース保護層
とよばれる。
【0005】そのガードリング5aは10〜100nm程
度の厚さになると空乏化されてキャリアが殆ど存在しな
い状態になるので、エミッタ層5・ベース電極9間に電
流が流れることはない。しかし、ガードリング5aを構
成するGaAsエミッタ層5の膜厚をエッチングによって1
0〜100nm程度になるように制御することは難しく、
歩留りの低下や素子寿命の短縮化が問題となる。
【0006】そこで、本出願人は、図6に示すような構
造のHBTを平成6年7月25日付けの出願において提
案している。そのHBTの製造工程は次のようになる。
即ち、n型InGaP よりなる薄いエミッタ層11をベース
層4の上に形成した後に、さらにその上にn型GaAsより
なるエミッタ保護層12、n型InGaP よりなるエッチン
グストップ兼エミッタ層13、n型GaAsよりなるエミッ
タキャップ層14、n+ 型InGaAsよりなるキャップ層1
5を順に積層する。ついで、エミッタ電極8をマスクに
してキャップ層15及びエミッタキャップ層14をエッ
チャントを変えてエッチングし、それらの層をメサ形状
にする。それらのエッチャントは、エッチングストップ
兼エミッタ層13をエッチングしないものを使用する。
【0007】続いて、メサ形状のエミッタキャップ層1
4等をマスクにしてエッチングストップ兼エミッタ層1
3をエッチングしてこれをメサ形状にする。この場合、
エミッタ保護層12をエッチングしないエッチャントを
使用する。ここでエミッタ保護層12は、エミッタ層1
1の酸化を防止するために形成されている。これによ
り、メサ形状のエミッタキャップ層14の両側の領域に
あるエミッタ層11とエミッタ保護層12は膜厚が変わ
ることなく残り、その領域においてそれらの層はガード
リングとして機能する。従って、このような構造のHB
Tは、歩留りが向上し、且つ素子寿命が延びることにな
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、そのような工
程によれば、エミッタキャップ層14とエッチングスト
プ層13をそれぞれ個々にエチングするためにエッチャ
ントを換えなけらばならず、スループットが低下するき
らいがある。また、エミッタキャップ層14とベース電
極9の間の領域で露出したエミッタ保護層12がダメー
ジを受けると、エミッタ層11が劣化してベース保護が
安定しなくなる。
【0009】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであって、スループットを向上し、ベース層を安定
して保護できるヘテロバイポーラ型半導体装置及びその
製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、図3
(b) に例示するように、化合物半導体基板21と、前記
化合物半導体基板21上に形成された第一のIII-V族化
合物半導体からなるコレクタ層22,23と、前記コレ
クタ層22,23上に形成された第二のIII-V族化合物
半導体からなるベース層24と、ベース層24の側方に
距離をおいて形成されたコレクタ電極34と、前記ベー
ス層24上に形成され、前記ベース層24を構成する前
記第二のIII-V族化合物半導体よりも広いバンドギャッ
プを有し且つV族元素として燐を含む第三のIII-V族化
合物半導体から形成された第一のエミッタ層25と、前
記第一のエミッタ層25上に形成された第四のIII-V族
化合物半導体よりなるエミッタ保護層26と、前記エミ
ッタ保護層26上に形成され、前記ベース層24を構成
する前記第二のIII-V族化合物半導体よりも広いバンド
ギャップを有し且つV族元素として燐を含む第五のIII-
V族化合物半導体から形成された第二のエミッタ層27
と、前記第二のエミッタ層27上に形成された第六のII
I-V族化合物半導体よりなるエミッタキャップ層28
と、前記エミッタキャップ層28上に形成されたキャッ
プ層29と、前記キャップ層29上に形成されたエミッ
タ電極30と、前記エミッタキャップ層28から側方に
離れた領域にある前記ベース層24上に形成されたベー
ス電極31Aと、前記ベース電極31Aと前記エミッタ
キャップ層28の間の領域にある前記ベース層24上に
延在された前記第一及び第二のエミッタ層25,27と
前記エミッタ保護層26からなるベース保護層とを有す
ることを特徴とするヘテロバイポーラ型半導体装置によ
って解決する。
【0011】前記ベース層はGaAsからなり、前記第一及
び第二のエミッタ層はInGaP からなり、前記エミッタ保
護層はGaAs又はAlGaAsからなることを特徴とする。また
は、図1〜図3に例示するように、化合物半導体基板2
1上に第一のIII-V族化合物半導体からなるコレクタ層
22を形成する工程と、前記コレクタ層23上に第二の
III-V族化合物半導体からなるベース層24を形成する
工程と、前記ベース層24を構成する前記第二のIII-V
族化合物半導体よりも広いバンドギャップを有し且つV
族元素として燐を含む第三のIII-V族化合物半導体から
形成された第一のエミッタ層25を前記ベース層24上
に形成する工程と、前記第一のエミッタ層25上に、第
四のIII-V族化合物半導体よりなるエミッタ保護層26
を形成する工程と、前記エミッタ保護層26上に、前記
ベース層24を構成する前記第二のIII-V族化合物半導
体よりも広いバンドギャップを有し且つV族元素として
燐を含む第五のIII-V族化合物半導体から形成された第
二のエミッタ層27を形成する工程と、前記第二のエミ
ッタ層27上に第六のIII-V族化合物半導体からなるエ
ミッタキャップ層28を形成する工程と、前記エミッタ
キャップ層28上にキャップ層29を形成する工程と、
前記キャップ層29上にエミッタ電極30を形成する工
程と、前記エミッタ電極30をマスクに使用し且つ前記
第二のエミッタ層27をエッチングストップ層に使用し
てエミッタキャップ層28をエッチングして前記エミッ
タ電極30の下方に残存させる工程と、前記エミッタ電
極30の上面及び側面、前記エミッタキャップ層28の
側面及び前記第二のエミッタ層27の上面に絶縁膜40
を形成する工程と、前記絶縁膜40を異方性エッチング
して、前記エミッタ電極30の側面と前記エミッタ電極
30の下方に前記絶縁膜40を残す工程と、前記エミッ
タ電極30上と前記絶縁膜40の側方に金属材料を堆積
して、前記絶縁膜40の側方で前記ベース層24に電気
的に接続されるベース電極31Aを形成する工程とを有
することを特徴とするヘテロバイポーラ型半導体装置の
製造方法により解決する。
【0012】または、前記ベース電極30は、前記絶縁
膜40をマスクに使用して、前記第二のエミッタ層27
又はエミッタ保護膜26又は第一のエミッタ層25まで
をエッチングして前記エミッタ電極30及び前記絶縁膜
40の下方にのみ選択的に残存させる工程の後に前記ベ
ース電極31Aとなる前記金属材料31が堆積されるこ
とを特徴とする。
【0013】
【作 用】本発明によれば、エミッタ領域とベース電極
の間の領域において、ベース層上の第一のエミッタ層を
ベース保護層として兼用するとともに、第一のエミッタ
層を覆うエミッタ保護膜の上でエッチストップ層として
機能する第二のエミッタ層をパターニングせずに残して
いるので、ベース層表面での表面再結合を抑制するとと
もに、エッチングストップ層をパターニングする工程が
省略でき、スループットが向上する。
【0014】また、ベース層を保護する領域において、
第一及び第二のエミッタ層の間に形成されるエミッタ保
護層が露出しないので、エミッタ保護膜にダメージが入
ったり、オーバーエッチングが生じることがなくなる。
さらに、エミッタ領域とベース電極の間の領域におい
て、ベース保護層となるエミッタ層の中にエミッタ保護
層を挟むようにしたので、ベース保護が安定して長期に
わたり安定した電流利得が得られる。
【0015】
【実施例】そこで、以下に本発明の実施例を図面に基づ
いて説明する。 (第1実施例)図1〜3は本発明の第1実施例のHBT
の製造工程を示す断面図である。まず、図1(a) に示す
ように、GaAsよりなる半絶縁基板21の上に、GaAsより
なるn+ 型コレクタコンタクト層22、GaAsよりなるノ
ンドープのコレクタ層23、GaAsよるなるp+ 型ベース
層24、InGaP よりなる第一のn型エミッタ層25、Ga
Asよりなるn型エミッタ保護層26、InGaP よりなる第
二のn型エミッタ層27、GaAsよりなるエミッタキャッ
プ層28、InGaAsからなるn+ 型キャップ層29がそれ
ぞれMOCVD法により順に成長されている。
【0016】コレクタコンタクト層22は3×1018cm
-3の不純物濃度、500nmの厚さ、コレクタ層23はノ
ンドープであって450nmの厚さ、ベース層24は4×
19cm -3の不純物濃度、70nmの厚さ、第一のn型エミッ
タ層25は3×1017cm-3の不純物濃度、30nmの厚
さ、エミッタ保護層26は3×101 7 cm- 3 の不純物
濃度、5nmの厚さ、第二のn型エミッタ層27は3×1
17cm-3の不純物濃度、10nmの厚さをそれぞれ有して
いる。また、エミッタキャップ層28は、300nmの厚
さを有し、その下側半分の層の不純物濃度が3×1017
cm-3、上側半分の層の不純物濃度が3×1018cm-3に形
成され、さらに、キャップ層29は、不純物濃度3×1
18cm-3、膜厚100nmに形成されている。
【0017】この状態で、キャップ層29の表面にスパ
ッタリングにより膜厚400nmの WSi層を堆積した後
に、 WSi層(不図示)のエミッタ領域をレジストパター
ン(不図示)で覆い、CF4 とO2 の混合ガスを用いて
WSi層を異方性エッチングし、エミッタ領域に残った W
Si層をエミッタ電極30とする。この後に、レジストパ
ターンを除去する。
【0018】次に、図1(b) に示すように、エミッタ電
極30をマスクに使用してキャップ層29をウェットエ
ッチングする。エッチャントとしてはH3 PO4 及びH
2 Oの混合液を使用する。続いて、エミッタキャップ層
28を等方性ドライエッチングする。この場合のエッチ
ングガスは、InGaP よりなる第二のn型エミッタ層27
の除去を防止するためにCF4 とSiCl4 の混合ガス
を使用している。
【0019】この結果、キャップ層29とエミッタキャ
ップ層28は、エミッタ領域にメサ状に残存する。その
後にCVD法によって、エミッタ電極30、キャップ層
29、エミッタキャップ層28及び第二のn型エミッタ
層27の表面に沿って窒化シリコン(SiN)膜を100nm
の厚さに形成する。
【0020】次に、図1(c) に示すように、CF4 とC
HF3 の混合ガスを使用して反応性イオンエッチングに
より SiN膜40を垂直方向にエッチングして、エミッタ
電極30の直下とエミッタ電極30の周囲及びその直下
の領域にのみ SiN膜40を選択的に残す。これによりIn
GaP よりなる第二のn型エミッタ層27の一部が露出す
るので、図2(a) に示すように、 SiN膜40及びエミッ
タ電極30に覆われない領域の第二のn型エミッタ層2
7をHClによりエッチングしてその下のエミッタ保護
膜26を露出させる。この際、第二のn型エミッタ層2
7がサイドエチングされてSiN膜40の縁から内側に後
退する。
【0021】次に、図2(b) に示すように、蒸着により
Pd、Zn、Pt、Auをそれぞれ20nm、20nm、40nm、8
0nmずつ順に堆積して第一の多層金属膜31とする。こ
の場合、 SiN膜40の縁部により第二のn型ミッタ層2
7と第一の多層金属膜31の接触が妨げられる。次に、
図2(c) に示すように、エミッタ電極30からベース領
域に至る領域をレジストパターン32で覆った後に、レ
ジストパターン32に覆われない第一の多層金属膜31
をアルゴンを用いたイオンミリングにより除去し、残っ
た第一の多層金属膜31をベース電極31Aとする。
【0022】続いて、レジストパターン32に覆われな
い領域にあるGaAsよりなるエミッタ保護膜26をH3
4 、H2 2 及びH2 Oの混合液で除去し、また、そ
の下のInGaP よりなる第一のn型エミッタ層24をHC
l及びH3 PO4 の混合液で除去し、さらにGaAsよりな
るベース層24からコレクタ層23の上部100nm程度
までをH3 PO4 、H2 2 及びH2 Oの混合液で除去
する。この後にレジストパターン32を除去する。
【0023】次に、図3(a) に示すように、全体に再び
レジスト33を塗布し、これを露光、現像してベース層
24から間隔をおいコレクタ層23の上に窓33aを形
成する。そして、窓33aから露出したコレクタ層23
をH3 PO4 、H2 2 及びH2 Oの混合液で完全に除
去する。この結果、窓33aからはコレクタコンタクト
層22が露出する。
【0024】ついで、膜厚30nmのAuGeと膜厚10nmの
Niと膜厚300nmのAuからなる第二の多層金属膜34を
全体に蒸着し、続いて図3(b) に示すように、レジスト
33を除去してリフトオフ法によりコレクタコンタクト
層22の上にのみ第二の多層金属膜34を残し、これを
コレクタ電極34Aとする。次に、窒素雰囲気中で35
0℃の温度で15分間、熱処理をする。これによりコレ
クタ電極34Aとその下のコレクタコンタクト層22と
の境界近傍が合金化され、コレクタ電極34Aとコレク
タコンタクト層22がオーミック接触し、これと同時
に、ベース電極31Aからベース層24に達する金属反
応領域35が形成され、ベース層とベース電極がオーミ
ック接触することになる。
【0025】この場合、エミッタ保護膜26によって第
一のn型エミッタ層26の表面の酸化が防止されるの
で、第一のn型エミッタ層25の酸化により導電性の酸
化インジウムが形成されることはない。また、第二のn
型エミッタ層26が露出してその表面に酸化インジウム
が形成されるおそれがあるが、第二のn型エミッタ層2
7はベース電極31Aから離れるのでベース電極31A
とエミッタキャップ層28が電気的に接続することはな
い。
【0026】この場合、エミッタキャップ層28とベー
ス電極31Aの間の領域に存在する第二のn型エミッタ
層27とエミッタ保護層26と第一のn型エミッタ層2
5を構成するInGaP 層/GaAs層/InGaP 層は、図2(c)
に示すようにベース層24を保護するベース保護層GR
となる。これによりHBTの基本的な構造の形成が終了
する。
【0027】以上の工程において、ベース保護層の最上
部を構成する第二のn型エミッタ層27をエッチングス
トップ層としているのでベース保護層の厚さの制御が容
易となり、歩留りが向上する。しかも、エッチングスト
ップ層として機能する第二のn型エミッタ層27をエミ
ッタ領域とベース電極31Aの間に残したので、 SiN膜
40を形成する前に第二のn型エミッタ層27を除去す
る工程を不要にでき、スループットが向上する。
【0028】なお、エミッタ領域とベース電極31Aの
間にある第二のn型エミッタ層27をエッチングしよう
とすると、エッチャントがエミッタ保護層26を通して
第一のn型エミッタ層25もエッチングされるおそれが
ある。また、第一のn型エミッタ層25とエミッタ保護
膜26は、それぞれ30nm、5nmと極めて薄いのでエミ
ッタ領域とベース電極31Aの間では空乏化し、ベース
電極31Aとエミッタキャップ層28は電気的に接続さ
れない。
【0029】また、上記工程により形成されたHBTの
信頼度調査をしたところ次のような結果が得られた。上
記HBTを250℃の雰囲気中でエミッタ電流密度を6
×104 cm-3と一定にして電流利得の経時変化を調べた
ところ、500時間以上の寿命がある。ここで周囲温度
が250℃では接合温度が300℃を越えるが、このよ
うな過酷な条件で安定なHBTは十分な信頼性があるこ
とを示している。 (第2実施例)第1実施例のベース電極31Aは、第二
のn型エミッタ層27が除去された領域にあるエミッタ
保護層25の上に形成しているが、図4(a) 〜(c) に示
すように、第二のn型エミッタ層27に直に接触させて
もよいし、第一のn型エミッタ層25やベース層24に
接触させてもよい。
【0030】第二のn型エミッタ層27の上にベース電
極31Aを形成する場合には、第一エミッタ25と保護
層26と第二エミッタ層27の総厚は45nmと極めて薄
いために全体が空乏化しているので、第一エミッタ層2
5とエミッタ保護層26と第二エミッタ層27を介して
ベース電極31Aからエミッタキャップ層28に電流が
流れることはない。 (その他の実施例)上記した実施例ではPd/Zn/Pt/Au
をベース電極31Aに用いたが、これ以外の非金系材
料、例えばPt/Ti/Pt/Au或いはTi/Pt/Auを用いても
よい。
【0031】また、上記したベース電極31Aの下のベ
ース電極反応層35は、InGaP の第一及び第二のn型エ
ミッタ層25,27を通過してベース層24まで形成さ
れているが、例えばInGaP よりなる第一のn型エミッタ
層25の途中で金属との反応を停止させ、ベース電極反
応層35とベース層24の間に正孔がトンネルできる程
度の薄いInGaP 層を残すようにしてもよい。
【0032】さらに、上記したHBTは、npn接合型
としたがpnp接合型を採用してもよい。上記したサイ
ドウォールは SiN膜から形成したが、SiO2のような他の
絶縁材料を用いてもよいし、特にサイドウォールを形成
しなくてもよい。コレクタ層はi型でなく、n型又はp
型の導電型としてもよい。なお、コレクタ構造は実施例
に限定されない。
【0033】上記した実施例では、ベース層をGaAsとし
ているが、この場合、エミッタ保護層26をAlGaAs、エ
ミッタ層25,27をAlInGaP で形成してもよい。また
ベース層をInGaAsにより形成する場合には、エミッタ保
護層26をGaAsのようなInを含まない材料、エミッタ層
25,27をInP で形成してもよい。なお、第一のエミ
ッタ層とエミッタ保護層の材料は格子整合するものを選
択するのが望ましい。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、エミ
ッタ領域とベース電極の間の領域において、ベース層上
の第一のエミッタ層をベース保護層として兼用するとと
もに、第一のエミッタ層をおおうエミッタ保護膜の上で
エッチストップ層として機能する第二のエミッタ層をパ
ターニングせずに残しているので、ベース層表面での表
面再結合を抑制するとともに、エッチングストップ層を
パターニングする工程が省略でき、スループットを向上
できる。
【0035】また、ベース層を保護する領域において、
第一及び第二のエミッタ層の間に形成されるエミッタ保
護層が露出しないので、エミッタ保護膜にダメージが入
ったり、オーバーエッチングが生じることを防止でき
る。さらに、エミッタ領域とベース電極の間の領域にお
いて、ベース保護層となるエミッタ層の間にエミッタ保
護層を挟むようにしているので、ベース保護が安定して
長期にわたり安定した電流利得を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のHBTの製造工程を示す
断面図(その1)である。
【図2】本発明の第1実施例のHBTの製造工程を示す
断面図(その2)である。
【図3】本発明の第1実施例のHBTの製造工程を示す
断面図(その3)である。
【図4】本発明の第2実施例のHBTの構造を示す断面
図である。
【図5】従来のHBTの一例を示す断面図である。
【図6】先願に係るHBTの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
21 基板(化合物半導体基板) 22 コレクタコンタクト層 23 コレクタ層 24 ベース層 25 第一のエミッタ層 26 エミッタ保護層 27 第二のエミッタ層 28 エミッタキャップ層 29 キャップ層 30 エミッタ電極 31A ベース電極 34A コレクタ電極 GR ベース保護層(ガードリング)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化合物半導体基板と、 前記化合物半導体基板上に形成された第一のIII-V族化
    合物半導体からなるコレクタ層と、 前記コレクタ層上に形成された第二のIII-V族化合物半
    導体からなるベース層と、 ベース層の側方に距離をおいて形成されたコレクタ電極
    と、 前記ベース層上に形成され、前記ベース層を構成する前
    記第二のIII-V族化合物半導体よりも広いバンドギャッ
    プを有し且つV族元素として燐を含む第三のIII-V族化
    合物半導体から形成された第一のエミッタ層と、 前記第一のエミッタ層上に形成された第四のIII-V族化
    合物半導体よりなるエミッタ保護層と、 前記エミッタ保護層上に形成され、前記ベース層を構成
    する前記第二のIII-V族化合物半導体よりも広いバンド
    ギャップを有し且つV族元素として燐を含む第五のIII-
    V族化合物半導体から形成された第二のエミッタ層と、 前記第二のエミッタ層上に形成された第六のIII-V族化
    合物半導体よりなるエミッタキャップ層と、 前記エミッタキャップ層上に形成されたエミッタ電極
    と、 前記エミッタキャップ層から側方に離れた領域にある前
    記ベース層上に形成されたベース電極と、 前記ベース電極と前記エミッタキャップ層の間の領域に
    ある前記ベース層上に延在された前記第一及び第二のエ
    ミッタ層と前記エミッタ保護層からなるベース保護層と
    を有することを特徴とするヘテロバイポーラ型半導体装
    置。
  2. 【請求項2】前記ベース層はGaAsからなり、前記第一及
    び第二のエミッタ層はInGaP からなり、前記エミッタ保
    護層はGaAs又はAlGaAsからなることを特徴とする請求項
    1記載のヘテロバイポーラ型半導体装置。
  3. 【請求項3】化合物半導体基板上に第一のIII-V族化合
    物半導体からなるコレクタ層を形成する工程と、 前記コレクタ層上に第二のIII-V族化合物半導体からな
    るベース層を形成する工程と、 前記ベース層を構成する前記第二のIII-V族化合物半導
    体よりも広いバンドギャップを有し且つV族元素として
    燐を含む第三のIII-V族化合物半導体から形成された第
    一のエミッタ層を前記ベース層上に形成する工程と、 前記第一のエミッタ層上に、第四のIII-V族化合物半導
    体よりなるエミッタ保護層を形成する工程と、 前記エミッタ保護層上に、前記ベース層を構成する前記
    第二のIII-V族化合物半導体よりも広いバンドギャップ
    を有し且つV族元素として燐を含む第五のIII-V族化合
    物半導体から形成された第二のエミッタ層を形成する工
    程と、 前記第二のエミッタ層上に、第六のIII-V族化合物半導
    体からなるエミッタキャップ層を形成する工程と、 前記エミッタキャップ層上にエミッタ電極を形成する工
    程と、 前記エミッタ電極をマスクに使用して且つ前記第二のエ
    ミッタ層27をエッチングストップ層に使用してエミッ
    タキャップ層をエッチングして前記エミッタ電極の下方
    に残存させる工程と、 前記エミッタ電極の上面及び側面、前記エミッタキャッ
    プ層の側面及び前記第二のエミッタ層の上面に絶縁膜を
    形成する工程と、 前記絶縁膜を異方性エッチングして、前記エミッタ電極
    の側面と前記エミッタ電極の下方に前記絶縁膜を残す工
    程と、 前記エミッタ電極上と前記絶縁膜の側方に金属材料を堆
    積して、前記絶縁膜の側方で前記ベース層に電気的に接
    続されるベース電極を形成する工程とを有することを特
    徴とするヘテロバイポーラ型半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】前記ベース電極は、前記絶縁膜をマスクに
    使用して、前記第二のエミッタ層又はエミッタ保護膜又
    は第一のエミッタ層までをエッチングして前記エミッタ
    電極及び前記絶縁膜の下方にのみ選択的に残存させる工
    程の後に前記ベース電極となる前記金属材料が堆積され
    ることを特徴とする請求項3記載のヘテロバイポーラ型
    半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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