JPH0980743A - 水現像性感光性樹脂印刷版および感光性樹脂組成物 - Google Patents

水現像性感光性樹脂印刷版および感光性樹脂組成物

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JPH0980743A
JPH0980743A JP23678795A JP23678795A JPH0980743A JP H0980743 A JPH0980743 A JP H0980743A JP 23678795 A JP23678795 A JP 23678795A JP 23678795 A JP23678795 A JP 23678795A JP H0980743 A JPH0980743 A JP H0980743A
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徳昭 小関
Chihiro Oshita
千博 大下
Kayoko Takino
佳洋子 瀧野
Keizo Kawahara
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ハイライト部のドットゲインが低減された、特
にフレキソ刷として用いられる水現像性感光性樹脂印刷
版を得ること。 【解決手段】超微小硬度計DUH201で測定した15
0線5%網点表面のダイナミック硬さが0.05以上
0.5以下であることを特徴とする水現像性感光性樹脂
印刷版および親水性または水膨潤性エラストマ−
(A)、少なくとも2個以上のエチレン性不飽和基を末
端または側鎖に有する共役ジエン系炭化水素含有オリゴ
マ−またはポリマ−(B)、該(B)成分以外のエチレ
ン性不飽和化合物(C)、および開始剤系(D)を含有
することを特徴とする感光性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水現像性感光性樹脂
印刷版、特にフレキソ版およびそれに用いられる感光性
樹脂組成物に関するものであり、更に詳しくはハイライ
ト部のドットゲインが低減されたプロセスカラ−印刷に
適した水現像性感光性樹脂印刷版に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年ユ−ザ−からの要求に加え、環境意
識の高揚、環境規制の追い風を受けて、種々の水現像性
フレキソ版の提案がなされている。例えば、特開平1−
108542、特開平2−175702、特開平1−3
00246、特開平6−289610号公報、ヨーロッ
パ特許明細書584970号等が知られている。
【0003】ところが、これらの水現像性フレキソ版は
未だ開発途上にあることから既存の溶剤現像型フレキソ
版に比べてト−タル性能、中でも印刷性能が劣ると言う
欠点を有している。例えば、水性インキを用いて網点の
印刷を行った場合、特に高線数ハイライト部の印刷太り
(ドットゲイン)が大きく、高画質が得られないと言う
ものである。これは、フレキソ印刷特有の印圧に対する
レリ−フ頂部の変形に加え、水現像性を付与するために
版の極性が高くなっていることに起因すると考えられ
る。
【0004】そこで、ドットゲインを低減する手段とし
て、例えば特開昭55−6392号公報や特開昭62−
296142号公報等に記されているように上層を硬
く、下層を柔らかくした2層構造のいわゆるキャップ版
が提案されている。ところが、この手法は2種類の樹脂
を用いる必要があるため、液状感光性樹脂、固型版の何
れにおいても製造工程、プロセス、装置等が複雑になる
と言う欠点がある。
【0005】また、特開平4−251255号公報等に
記されているようにネガに対して予めレリ−フ頂部を細
らせる(ドットロスさせる)手段がある。ところが、こ
の手法ではスリップコ−ト層に含有させた重合禁止剤が
界面や感光層にマイグレ−トしロス率を制御することが
困難になる危険性がある。それに加え、高線数のハイラ
イト部では力学的強度不足により耐刷性が低下すると言
う問題点も内在している。
【0006】更にフッソまたはシリコン系の化合物また
は特定の化合物で表面処理する手法が、例えば特開昭6
1−47966号公報等に記されているが、後処理の煩
雑さを伴っていたり、長時間印刷における効果が充分で
あるとは言いがたい。このような問題に鑑み、複雑な工
程や構造を用いずに1層の樹脂でドットゲインの改善さ
れた水現像性感光性樹脂印刷版の出現が望まれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記問題を
解決しハイライト部のドットゲインが低減されたプロセ
スカラ−印刷に適した水現像性感光性樹脂印刷版を提供
することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、前
記課題を達成するため、鋭意検討を重ねた結果、150
線5%の網点表面の微小硬度が特定の範囲にある水現像
性感光性樹脂印刷版において前記問題点が解決されるこ
とを見出だし、本発明を完成するに到った。すなわち本
発明は、超微小硬度計DUH201で測定した150線
5%網点表面のダイナミック硬さが0.05以上0.5
以下であることを特徴とする水現像性感光性樹脂印刷版
および親水性または水膨潤性エラストマ−(A)、少な
くとも2個以上のエチレン性不飽和基を末端または側鎖
に有する共役ジエン系炭化水素含有オリゴマ−またはポ
リマ−(B)、該(B)成分以外のエチレン性不飽和化
合物(C)、および開始剤系(D)を含有することを特
徴とする感光性樹脂組成物である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
先ず本発明におけるダイナミック硬さは島津ダイナミッ
ク超微小硬度計DUH−201を用い、室温、湿度40
〜80%の環境下で、下記測定条件に従って測定し、下
記式により算出した値である。 試験モ−ド :軟質材料用試験(MODE3) 圧子 :三角すい圧子115゜ 試験荷重 :0.21gf 負荷速度 :10(0.0145gf/se
c) 保持時間 :5秒 変位フルスケ−ル :10μ なおダイナミック硬さ測定に当たり印刷版(レリ−フ)
の製版条件は以下のようにした。露光機は照度17.5
W/m2 程度のホットバルブ、ネガは網点諧調と細線、
独立点、白抜けを含む検査ネガを用い、製版は約0.8
mm程度の深度になる裏露光時間、300μスリット幅
の白抜け深度が少なくとも10μ以上でしかも150線
3%の網点が再現される最小露光量の表露光時間、適正
な現像工程と乾燥工程を経て、表からのみ表露光時間に
相当する程度のバック露光時間の条件下で行い、測定に
供した。
【0010】具体的には、上記製版条件で製版したレリ
−フの150線5%の網点から約5mm角のサンプルを
切りだし、ベ−ス面を下に試料台にセットし、付属金属
顕微鏡で網点表面の中央に圧子が降下するように調整し
て、1回目の測定を行った。測定終了後実荷重及び実押
し込み深さ算出の基準となる表面検出点がずれていない
ことを確認し次の測定に進んだ。2回目以降は1回目に
測定した網点から少なくとも400μ離れた網点をX−
Yステ−ジによって探し、違う網点を5個以上測定し
た。測定終了後、実押し込み深さ5μのダイナミック硬
さを解析デ−タからピックアップして平均値を求め、そ
のサンプルのダイナミック硬さとした。このダイナミッ
ク硬さ(DH)は圧子を押し込んでいく過程の荷重と押
し込み深さから得られる硬さで、以下の式で定義され
る。 DH=αP/D2 α:圧子形状による定数 115゜三角すい圧子の場合
37.838 P:試験荷重(gf) D:押し込み深さ(μ)
【0011】本発明において重要な点は、前記条件下で
測定した150線5%の網点表面のダイナミック硬さが
0.05以上0.5以下を示すことであり、好ましくは
0.06以上0.4以下を示すことである。0.05未
満であると印圧によって網点の変形が起こり網点側面部
に多量のインキが受理され非印刷体に転移されるため印
刷物のドットゲインを免れない。また、かすれ現象が生
じた場合、或いはがたつきのある印刷機を使用する場
合、更に印圧をかけることになるが、印圧に対するドッ
トゲインの増加率が大きく問題が生じる。また、0.5
を越えると当該者が使用する際に余りにも硬度が高く、
特に版胴への装着性が悪くなり使用に耐え得ない。
【0012】本発明において150線5%網点表面のダ
イナミック硬度を0.05以上0.5以下にする方法と
しては、架橋密度を向上させる方法、物理的な架橋を用
いる方法、高弾性率ポリマ−を使用する方法等が挙げら
れる。本発明はこれらに限定されるものではないが、高
弾性率ポリマ−を使用する場合は版の柔軟性を欠くこと
もあり、前者2者が好ましい。
【0013】架橋密度を向上させる方法としては、例え
ば親水性または水膨潤性エラストマ−(A)、少なくと
も2個以上のエチレン性不飽和基を末端または側鎖に有
する共役ジエン系炭化水素含有オリゴマ−またはポリマ
−(B)、該(B)成分以外のエチレン性不飽和化合物
(C)、および開始剤系(D)を含有することを特徴と
する感光性樹脂組成物を用いることにより、架橋密度を
向上させることができる。
【0014】前記組成物は連続相と分散相とを有する構
造であることが好ましく、分散相が(A)成分である親
水性または水膨潤性エラストマ−であり、それが粒子状
になっていることが望ましく、その粒子は紫外線で光硬
化する以前に化学的に架橋していても非架橋であっても
良い。ここで扱う架橋も架橋密度を上げる一手段である
が、副次的であることを付け加えておく。
【0015】前記(A)成分である架橋タイプの粒子状
親水性または水膨潤性エラストマ−は、特開平1−30
0246号公報等に示されているラジカル乳化重合によ
って得られる部分内部架橋共重合体の例が挙げられる。
この部分内部架橋共重合体は脂肪族共役ジエンモノマ−
40〜95モル%、α、β−エチレン系不飽和カルボン
酸1〜30モル%及び少なくとも2個の付加重合可能な
基を有する化合物0.1〜10モル%を含有するモノマ
−混合物をラジカル乳化重合することによって得られ
る。
【0016】前記共重合成分としての脂肪族共役ジエン
モノマ−の例としてはブタジエン、イソプレン、ジメチ
ルブタジエン、クロロプレン等が挙げられる。α,β−
エチレン系不飽和カルボン酸の例としてはアクリル酸、
マレイン酸、フマ−ル酸、テトラコン酸、プロトン酸等
が挙げられる。少なくとも2個の付加重合可能な基を有
する化合物の例としては、トリメチロ−ルプロパンジ
(メタ)アクリレ−ト、トリメチロ−ルプロパントリ
(メタ)アクリレ−ト、ジビニルベンゼン、エチレング
リコ−ルジメタクリレ−ト、ペンタエリスリト−ルテト
ラ(メタ)アクリレ−ト、1,4−ブタンジオ−ルジ
(メタ)アクリレ−ト、1,6−ヘキサンジオ−ルジ
(メタ)アクリレ−ト等が挙げられる。尚、α,β−エ
チレン系不飽和カルボン酸のカルボキシル基は塩基性窒
素原子含有化合物によって塩化されていても良く、好ま
しい塩基性窒素原子含有化合物としてはN,N−ジメチ
ルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジ
メチルアミノエチル(メタ)アクリレ−ト、N,N−ジ
メチルアミノエチル−N′−(メタ)アクリロイルカ−
バメイト、N,N−ジメチルアミノエトキシエタノ−
ル、N,N−ジエチルアミノエトキシエチル(メタ)ア
クリレ−ト等が挙げられる。
【0017】架橋タイプの粒子状親水性または水膨潤性
エラストマ−のもう一つの例としては、特開平2−17
5702号公報等に示されたコアシェルミクロゲルバイ
ンダ−が挙げられる。ここで言うコアシェルミクロゲル
バインダ−は10%以下のクロスリンキングをもつコア
と、酸で変性されたコポリマ−からなる、水系で処理し
うるクロスリンキングをしていない外部シェルとの2つ
の領域をもつ粒子である。コアを形成するモノマ−類と
してはメチルメタクリレ−ト、エチルアクリレ−ト、メ
タアクリル酸、ブチルメタアクリレ−ト、エチルメタア
クリレ−ト、グリシジルメタアクリレ−ト、スチレン及
びアリルメタアクリレ−ト、更にクロスリンク剤として
のブタンジオ−ルジアクリレ−ト、エチレングリコ−ル
ジメタアクリレ−ト、テトラメチレングリコ−ルジアク
リレ−ト、トリメチロ−ルプロパントリアクリレ−ト、
テトラメチレングリコ−ルジメタクリレ−ト等が挙げら
れる。一方、シェルを形成する酸で変性されたコポリマ
−としては、メタアクリル酸で変性したn−ブチルアク
リレ−トが好ましいと記されている。コアシェルミクロ
ゲルバインダ−はこれらのモノマ−を用いて通常乳化重
合により製造される。
【0018】前記以外に、架橋または非架橋タイプの粒
子状親水性または水膨潤性エラストマ−としては、特開
平6−289610号公報等に記されているラッテクス
の例が挙げられる。このラテックスはモノオレフィン系
不飽和単量体及び親水性官能基をもつ不飽和単量体から
成る単量体混合物を乳化重合することによって得られ
る。モノオレフィン系不飽和単量体としては、メチルア
クリレ−ト、エチルアクリレ−ト、n−ブチルアクリレ
−ト、2−エチルヘキシルアクリレ−ト、n−オクチル
アクリレ−ト、ドデシルアクリレ−ト、メトキシエチル
アクリレ−ト、エトキシエチルアクリレ−ト、シアノエ
チルアクリレ−ト、ヒドロキシエチルアクリレ−ト、ヒ
ドロキシプロピルアクリレ−ト等のアクリル酸エステル
類やこれらのメタクリル酸エステル類などが挙げられ
る。その他のモノオレフィン系不飽和単量体としてはス
チレン、アクリロニトリル、塩化ビニル、エチリデンノ
ルボルネン、プロペニルノルボルネン、ジシクロペンタ
ジエン等が挙げられる。また場合によっては、1,3−
ブタジエン、イソプレン、クロロプレン、1,3−ペン
タジエン等の共役ジエン系単量体を用いても良いし、架
橋させるために多官能ビニル化合物を導入しても良い。
親水性官能基としてはカルボキシル基、リン酸基、リン
酸エステル基、スルホン酸基、ヒドロキシル基が挙げら
れるが、洗い出し性の観点から特にリン酸エステル基が
好ましい。該リン酸エステル基含有不飽和単量体として
はリン酸エチレン(メタ)アクリレ−ト、リン酸トリメ
チレン(メタ)アクリレ−ト、リン酸プロピレン(メ
タ)アクリレ−ト、リン酸テトラメチレン(メタ)アク
リレ−ト、リン酸(ビス)エチレン(メタ)アクリレ−
ト、リン酸(ビス)トリメチレン(メタ)アクリレ−
ト、リン酸(ビス)テトラメチレン(メタ)アクリレ−
ト、リン酸ジエチレングリコ−ル(メタ)アクリレ−
ト、リン酸(ビス)トリエチレングリコ−ル(メタ)ア
クリレ−ト、リン酸(ビス)ポリエチレングリコ−ル
(メタ)アクリレ−ト等が挙げられる。
【0019】次に、本発明組成物における(A)成分で
ある非架橋タイプの粒子状親水性または水膨潤性エラス
トマ−の例としては、特開平3−72353号公報等に
記されている疎水性ポリマ−を主成分とする相及び親水
性ポリマ−を主成分とする相を有する粒子を挙げること
ができる。該粒子を構成する疎水性ポリマ−としては共
役ジエン系炭化水素を重合して得られる重合体、または
共役ジエン系炭化水素とモノオレフィン系不飽和化合物
を重合させて得られる共重合体、共役ジエン系炭化水素
を含まない重合体等が挙げられる。また主に該粒子を囲
む相を形成する親水性ポリマ−としては、水酸基、カル
ボキシル基、アミノ基、スルホン酸基等の親水性基およ
び/あるいはポリエチレングリコ−ル鎖を有するポリマ
−が挙げられる。
【0020】疎水性ポリマ−を主成分とする相を形成す
る該共役ジエン系炭化水素を重合して得られる重合体、
または共役ジエン系炭化水素とモノオレフィン系不飽和
化合物を重合させて得られる共重合体の例としては、ブ
タジエン重合体、イソプレン重合体、クロロプレン重合
体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプ
レン共重合体、スチレン−クロロプレン共重合体、アク
リロニトリル−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル
−イソプレン共重合体、メタクリル酸メチル−ブタジエ
ン共重合体、メタクリル酸メチル−イソプレン共重合
体、メタクリル酸メチル−クロロプレン共重合体、アク
リル酸メチル−ブタジエン共重合体、アクリル酸メチル
−イソプレン共重合体、アクリル酸メチル−クロロプレ
ン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン
共重合体、アクリロニトリル−クロロプレン−スチレン
共重合体等が挙げられる。
【0021】疎水性ポリマ−を主成分とする相を形成す
る該共役ジエン系炭化水素を含まない重合体の例として
は、塩素を特定量含有するエラストマ−及び非共役ジエ
ン系炭化水素を挙げることができ、具体的にはエピクロ
ルヒドリン重合体、エピクロルヒドリン−エチレンオキ
シド共重合体、エピクロルヒドリン−プロピレンオキシ
ド共重合体及び、またはこれらとアリルグリシジルエ−
テルの共重合体であるエピクロルヒドリンゴム[大阪ソ
−ダ工業(株)製エピクロマ−、Goodvich(株)製HYDR
IN、日本ゼオン(株)GECHRON 、ゼオスパン、Hevcules
(株)製HERCLOR ]、塩素化ポリエチレン[昭和電工
(株)製エラスレン、大阪ソ−ダ工業(株)製ダイソラ
ック、Hoechst (株)製HORTALITZ ,Dow Chemical
(株)製Dow CPE 等が挙げられる。
【0022】これらの疎水性ポリマ−は単独でも2種以
上組合せても良く、組成物中の含有率としては20重量
%以上80重量%以下であることが好ましい。20重量
%以下であると著しくハンドリング性が損なわれ、80
重量%以上であると水現像性が損なわれる。特に好まし
い含有率は30重量%以上70重量%以下である。
【0023】親水性ポリマ−を主成分とする相を形成す
る該親水性ポリマ−の具体例としては、ポリビニルアル
コ−ル、カルボキシメチルセルロ−ス、ヒドロキシエチ
ルセルロ−ス、水溶性ポリウレタン、水溶性ポリウレア
ウレタン、水溶性ポリエステル、水溶性エポキシ化合
物、カルボキシル基含有アクリロニトリル−ブタジエン
コポリマ−、カルボキシル基含有スチレン・ブタジエン
コポリマ−、カルボキシル基含有ポリブタジエン、ポリ
アクリルアミド、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキ
シル基ポリウレアウレタン、ポリアミド酸等が使用でき
るが、こららに限定されるわけではない。
【0024】なお前記組成物の場合、各成分を配合、混
合している間に相分離して、連続相および分散相を形成
するものが好ましく、親水性ポリマ−の含有率は水現像
性及び水系インキ耐性の点から1重量%以上40重量%
以下、好ましくは2重量%以上30重量%以下、特に好
ましくは3重量%以上20重量%以下である。
【0025】以上、(A)成分である粒子状親水性また
は水膨潤性エラストマ−について、タイプ別に述べてき
たが、全組成物中における(A)成分の含有率としては
20重量%以上80重量%以下であることが好ましく、
より好ましくは30重量%以上70重量%以下である。
20重量%未満では現像性、形態保持性等に問題が生
じ、80重量%を越えると耐水性に問題が生じるので好
ましくない。
【0026】本発明において、架橋密度を上げるため
に、特定のエチレン性不飽和化物を用いているが、特定
のエチレン性不飽和化合物とは、少なくとも2個以上の
エチレン性不飽和基を末端あるいは側鎖に有する共役ジ
エン系炭化水素含有オリゴマ−またはポリマ−(B)お
よび該(B)成分以外のエチレン性不飽和化合物(C)
の組合せを意味する。(B)成分としては、特開平1−
219833号公報等に記載されているようなオリゴブ
タジエン(メタ)アクリレ−ト、オリゴスチレンブタジ
エン(メタ)アクリレ−ト、オリゴニトリルブタジエン
(メタ)アクリレ−ト、オリゴイソプレン(メタ)アク
リレ−ト、オリゴブタジエンウレタン(メタ)アクリレ
−ト、オリゴスチレンブタジエンウレタン(メタ)アク
リレ−ト、オリゴブタジエンアミド(メタ)アクリレ−
ト等が挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。
【0027】また(C)成分としては、エチレングリコ
−ルジ(メタ)アクリレ−ト、ジエチレングリコ−ルジ
(メタ)アクリレ−ト、1,4-ブタンジオ−ルジ(メタ)
アクリレ−ト、1,6-ヘキサンジオ−ルジ(メタ)アクリ
レ−ト、トリメチロ−ルプロパントリ(メタ)アクリレ
−ト、グリセリンジ(メタ)アクリレ−ト、トリエチレ
ングリコ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、PEG #200 ジ
(メタ)アクリレ−ト、PEG #400 ジ(メタ)アクリレ
−ト、PEG #600 ジ(メタ)クリレ−ト、1,3-ブタンジ
オ−ルジメタクリレ−ト、ネオペンチルグリコ−ルジ
(メタ)クリレ−ト、1,10- デカンジオ−ルジメタクリ
レ−ト、ビスフェノ−ルAのエチレンオキサイド付加物
ジ(メタ)アクリレ−ト、エチレンオキサイド変性トリ
メチロ−ルプロパントリアクリレ−ト、ペンタエリスリ
ト−ルトリアクリレ−ト、ペンタエリスリト−ルテトラ
アクリレ−ト、ジペンタエリスリト−ルヘキサアクリレ
−ト、1,9-ノナンジオ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、ラ
イトエステルP-2M〔共栄社化学(株)製〕、ペンタエリ
スリト−ルの3モルエチレンオキサイド付加物のトリア
クリレ−ト、オリゴプロピレングリコ−ルジ(メタ)ア
クリレ−ト、ポリテトラメチレングリコ−ルジ(メタ)
アクリレ−ト等が挙げられ、特にアルキレングリコ−ル
系及びアルキレンエ−テル系の架橋剤が好ましい。尚、
ダイナミック硬さが本発明の範囲内に入れば(B)と
(C)の組合せに加えて1官能性架橋剤を加えても良
い。
【0028】組成物中のエチレン性不飽和化合物の含有
量は、150線5%網点表面のダイナミック硬度が0.
05以上0.5以下になるように配合すべきであり、
(B)成分と(C)成分の合計が1〜50重量%であり
(B)/(C)の比率は1/9〜9/1の割合で配合す
ることが好ましい。(B)成分と(C)成分の合計が1
重量%未満では、架橋密度が上がらないため充分なダイ
ナミック硬さが得られず、ドットゲイン、現像性、感光
性能に支障がでるので好ましくない。また(B)成分と
(C)成分の合計が50重量%を越えるとドットゲイン
に対する要求は達成できるものの、著しくハンドリング
性や硬度の面で支障を来すので好ましくない。また
(B)/(C)の比率が1/9未満では現像性及び硬度
の面で好ましくなく、9/1を越えるとドットゲインに
対して望ましくない。
【0029】次に(D)成分である開始剤としては、例
えばベンゾフェノン類、アセトフェノン類、α−ジケト
ン類、アシロイン類、アシロインエ−テル類、ベンジル
アルキルケタ−ル類、多核キノン類、チオキサントン
類、アシルフォスフィン類等が挙げられ、具体的にはベ
ンゾフェノン、クロルベンゾフェノン、アセトフェノ
ン、ベンジル、ジアセチル、ベンゾイン、ピバロイン、
ベンゾインメチルエ−テル、ベンゾインエチルエ−テ
ル、ベンゾインプロピルエ−テル、ベンゾインイソブチ
ルエ−テル、ベンジルジメチルケタ−ル、ベンジルジエ
チルケタ−ル、ベンジルジイソプロピルケタ−ル、アン
トラキノン、1,4-ナフトキノン、2-クロルアントラキノ
ン、チオキサントン、2-クロルチオキサントン、アシル
フォスフィンオキサイド等が挙げられる。これらは、単
独で用いても組合せてもよく、0.01から10重量%
組成物中に配合されることが好ましい。0.01重量%
未満では開始剤としての機能を果たすことができず、1
0%を越えると内部フィルタ−的な働きが強くなるため
内部の硬化が不充分となる。より好ましくは0.5から
5重量%である。
【0030】以上、主に架橋剤によって架橋密度を上げ
るための組成において,親水性または水膨潤性エラスト
マ−が分散相(粒子状)となるような、連続相および分
散相を有する組成物の場合を取り上げたが、このような
構造でなくても、つまり系(組成物)が均一であっても
何ら問題はない。例えば、アイオネン型ポリウレタンウ
レアを用い、均一構造である例がヨーロッパ特許明細書
584970号に記載されている。
【0031】なお本発明において、150線5%の網点
表面のダイナミック硬さを0.05以上0.5以下にす
る別法としては、物理的架橋を用いる方法がある。本方
法を用いる具体的な組成物としては、例えば前記非架橋
タイプの粒子状親水性または水膨潤性エラストマ−
(A)を含む組成物に新たに熱可塑性のブロックポリマ
−を使用する例があるが、これに限定されるわけではな
くその他のタイプと併用しても良い。
【0032】前記熱可塑性のブロックポリマ−として
は、ハ−ドセグメントとしてポリスチレン、ポリ(α−
メチルスチレン)を有しソフトセグメントとしてはポリ
ブタジエン、ポリイソプレンを有するブロックポリマ−
が好ましく、特にSBS、SISが望ましい。なおこれ
らのポリマ−は150線5%網点表面のダイナミック硬
さが0.05以上0.5以下になるように配合すること
が好ましい。
【0033】その他、本発明においては、前記組成物以
外に熱重合禁止剤、可塑剤、色素、その他種々の添加剤
が配合されていてもよい。また以上述べたように、本発
明の感光性樹脂組成物としては、水現像性のものであれ
ば如何なるものであっても、それを用いて得られた印刷
版の超微小硬度計DUH201で測定した150線5%
網点表面のダイナミック硬さが0.05以上0.5以下
になっておればよく、全て使用可能である。
【0034】また、本発明において版の硬度及び反発弾
性も重要である。ショア−Aで表される硬度は30〜8
0°であることが好ましく、より好ましくは35〜75
°の範囲である。ショア−A硬度はJIS K6301
に準ずるスプリング式硬さ試験(A形)法により20℃
で測定された値である。ショア−A硬度が30°より小
さいと余りにもドットゲインが大きく、逆に80°を越
えると印刷版が硬くかすれ現象が起こるため好ましくな
い。反発弾性は10%以上が好ましく、より好ましくは
15%以上である。反発弾性はJIS K6301に示
される反発弾性試験機を用いて測定された値である。反
発弾性が10%未満では高速印刷時かすれが生じたり、
がたつきの大きな老朽化した印刷機では印圧の調整が困
難である。
【0035】本発明における水現像性感光性樹脂印刷原
版を作製する方法としては、通常の方法を採用すること
ができ、例えば前記感光性樹脂組成物を接着層のコ−テ
ィングされたポリエチレンテレフタレ−トフィルムと主
に水溶性樹脂からなるスリップコ−ト層のコ−ティング
されたポリエチレンテレフタレ−トフィルムの間にはさ
み、加熱、圧着することによって作製することができ
る。
【0036】本発明における水現像性感光性樹脂印刷版
を作製する方法例の概略は前述したが、現像工程につい
て更に詳しく述べる。検査ネガを当てて適切な露光条件
で紫外線を照射した後、現像液を用いて非画像部を除去
すると本発明の感光性樹脂印刷版が得られる。該現像液
としては、生活用水一般を含むpH5.0 〜9.0 の水が最適
であり、その他にアルカリ性化合物、界面活性剤、水溶
性有機溶剤、場合によっては有機酸等を含有していても
よい。尚、上記界面活性剤としては、アルキルナフタレ
ンスルホン酸ソ−ダ、アルキルベンゼンスルホン酸ソ−
ダ等が最適であり、他に、アニオン系界面活性剤、ノニ
オン系界面活性剤、両性界面活性剤が使用できる。更
に、現像液の温度としては25〜50℃で用いることが
好ましい。
【0037】
【実施例】以下本発明を実施例でもって具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例によってなんら限定され
るものではない。なお部とあるのは重量部を意味する。
また、ドットゲインは以下の方法で測定した。 ドットゲイン:大日本スクリ−ン(株)製ハンディタイ
プ反射濃度計DM−800を用いて150線5%印刷物
の網点面積率を測定した。測定は、1印刷物当たり4点
を3印刷物に対して行い、合計12点の平均値によりド
ットゲインの大小を判断した。
【0038】実施例1 ヘキサメチレンジイソシアネ−ト21.8部、ジメチロ
−ルプロピオン酸15.4部、ポリテトラメチレングリ
コ−ル(PG−100 日本ポリウレタン工業(株)
製)7.6部をメチルエチルケトン300部に溶解した
溶液を撹拌機の付いた1lフラスコに入れる。別の容器
で、末端アミノ基含有アクリロニトリル・ブタジエンオ
リゴマ−(Hycar ATBN 1300*16 宇
部興産(株)製)55.3部をメチルエチルケトン10
0部に溶解して調整した溶液を上記の1lフラスコ内に
室温下で撹拌しながら添加する。ジラウリル酸ジ−n−
ブチルスズ1.0部を加え、撹拌を続けながらこのフラ
スコを70℃で3時間加熱した。得られたポリマ−溶液
を減圧乾燥してメチルエチルケトンを除去し、数平均分
子量が45000の親水性ポリマ−を得た。
【0039】上記親水性ポリマ−47部、塩素化ポリエ
チレン(大阪ソ−ダ(株)製ダイソラックH−135)
189部、ブタジエンゴム(日本合成ゴム製 BR02
L)57部、ブタジエンオリゴアクリレ−ト(共栄社化
学(株)製 ABU)111部、1,6−ヘキサンジオ
−ルジメタクリレ−ト(共栄社化学(株)製)32.7
部、ベンジルジメチルケタ−ル(チバガイギ−(株)製
イルガキュア−651)4部、ハイドロキノンモノメ
チルエ−テル0.4部及びジ−t−ブチルクレゾ−ル
0.3部をトルエン246部、水25部に溶解、分散さ
せ、加熱ニ−ダ−を用いて110℃で混練りし脱泡し
た。その後、得られた樹脂を125μ厚みのポリエステ
ルフィルムと約2μのポリビニルアルコ−ル層がコ−テ
ィングされた同フィルムにはさみ100℃、100kg/c
m2の圧力でヒ−トプレスし、2.84mm厚みの印刷原
版を得た。
【0040】Anderson&Vreeland社製
ランプFR20T12-BL-9-BP (365nm 光における照度約17.5
W/m2)を用いて裏から1分露光した後、上層のポリエス
テルフィルムを剥がし、スリップコ−ト層上から検査ネ
ガを当て4分表露光を行った。ネガフィルムを取りのぞ
いた後、アルキルナフタレンスルホン酸ソ−ダ4重量%
を含有する40℃の中性水で13分間現像し、60℃で
20分間乾燥した。更に、表から4分間後露光を行い、
深度0.8 mmの印刷版を得た。得られたレリ−フのダ
イナミック硬さは0.20、硬度は75、反発弾性は4
0であった。
【0041】この版を用いリバ−スアングル式ドクタ−
ブレ−ドを有するフレキソ印刷機で版胴/圧胴間の印圧
を変えて印刷を行った。なお印圧はキスタッチを基準点
とし押し込む距離を変えることにより変更した。印刷条
件は以下の通りである。 アニロックスロ−ル:600線(セラミックス、セル容
量2.2cm3/m2 ) インキ:東洋インキ製 アクアPAC39藍 紙:大昭和紙工産業(株)製 竜王コ−ト 印刷スピ−ド:50m/min 得られた印刷物について前述の方法によりドットゲイン
を評価したところ、ドットゲイン及びその印圧依存性の
双方とも小さくドットゲインが低減されていた。その結
果を以下の実施例と共に表1に示す。
【0042】実施例2 実施例1における1,6−ヘキサンジオ−ルジメタクリ
レ−トのかわりにポリテトラメチレングリコ−ル250
のジアクリレ−ト60.6部を用いて組成物を得、最適
製版条件下でレリ−フを作製すること以外は実施例1と
同様に行った。その結果ダイナミック硬さ0.09の印
刷版が得られ、ドットゲインの低減が見られた。
【0043】実施例3 実施例1における塩素化ポリエチレン(大阪ソ−ダ
(株)製ダイソラックH−135)の代わりに塩素化ポ
リエチレン(昭和電工(株)製エラスレン302N
A)、1,6−ヘキサンジオ−ルジメタクリレ−トのか
わりに1,9−ノナンジオ−ルジアクリレ−ト、イルガ
キュア−4部のかわりに8部を用いて組成物を得、最適
製版条件下でレリ−フを作製すること以外は実施例1と
同様に行った。その結果ダイナミック硬さ0.3の印刷
版が得られ、ドットゲインの低減が見られた。
【0044】実施例4 実施例1において、親水性ポリマ−47部の代わりに同
31部を用いて組成物を得、最適製版条件下でレリ−フ
を作製すること以外は実施例1と同様に行った。その結
果ダイナミック硬さ0.10の印刷版が得られ、ドット
ゲインの低減が見られた。
【0045】実施例5 実施例1に加えてラウリルメタクリレ−ト32.7部を
加え、実施例1のブタジエンゴムの代わりにスチレン・
ブタジエンゴムを用いて組成物を得、最適製版条件下で
レリ−フを作製すること以外は実施例1と同様に行っ
た。その結果ダイナミック硬さ0.11の印刷版が得ら
れ、ドットゲインの低減が見られた。
【0046】比較例1 実施例1における1,6−ヘキサンジオ−ルジメタクリ
レ−トを除いて組成物を得、最適製版条件下でレリ−フ
を作製すること以外は実施例1と同様に行った。その結
果ダイナミック硬さ0.02の印刷版が得られ、ドット
ゲインも大きく暗い印刷物となった。
【0047】比較例2 他社C社の版をカタログに従い製版したところ、ダイナ
ミック硬さ0.01の版が得られた。印刷によりドット
ゲインを確認したところ、印圧依存性も大きく非常に暗
い印刷物しか得ることができなかった。
【0048】
【表1】 表1において
【0049】
【発明の効果】以上かかる構成よりなる本発明の水現像
性感光性樹脂印刷版は、表1からも明らかなように網点
表面のダイナミック硬さが特定の範囲に制御されてお
り、ドットゲインの低減された良好なプロセスカラ−印
刷物を与えるため、産業界に貢献すること大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河原 恵造 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】超微小硬度計DUH201で測定した15
    0線5%網点表面のダイナミック硬さが0.05以上
    0.5以下であることを特徴とする水現像性感光性樹脂
    印刷版。
  2. 【請求項2】親水性または水膨潤性エラストマ−
    (A)、少なくとも2個以上のエチレン性不飽和基を末
    端または側鎖に有する共役ジエン系炭化水素含有オリゴ
    マ−またはポリマ−(B)、該(B)成分以外のエチレ
    ン性不飽和化合物(C)、および開始剤系(D)を含有
    することを特徴とする感光性樹脂組成物。
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