JPH10123710A - 感光性樹脂マトリックスおよびその製造方法 - Google Patents
感光性樹脂マトリックスおよびその製造方法Info
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- JPH10123710A JPH10123710A JP28275496A JP28275496A JPH10123710A JP H10123710 A JPH10123710 A JP H10123710A JP 28275496 A JP28275496 A JP 28275496A JP 28275496 A JP28275496 A JP 28275496A JP H10123710 A JPH10123710 A JP H10123710A
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- Japan
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- polymer
- core
- matrix
- photosensitive resin
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 優れた弾性を有し、水系現像性および耐水性
(特に耐インキ性)という相反する要求を満たし、さら
に作業性および保存安定性に優れた感光性樹脂マトリッ
クスを提供する。 【解決手段】 マトリックス相、およびこのマトリック
ス相に分散された微粒子でなる分散相を有する感光性樹
脂マトリックスであって、このマトリックス相が少なく
ともエチレン性不飽和化合物および光重合用開始剤を含
有し、そしてこの分散相を形成する微粒子が、コア相と
シェル相を有するコアシェル構造であり、このコア相が
疎水性ポリマーでなり、そしてこのシェル相が少なくと
も該コア相と親和性を有するポリマーおよび親水性ポリ
マーを含有する、感光性樹脂マトリックス。
(特に耐インキ性)という相反する要求を満たし、さら
に作業性および保存安定性に優れた感光性樹脂マトリッ
クスを提供する。 【解決手段】 マトリックス相、およびこのマトリック
ス相に分散された微粒子でなる分散相を有する感光性樹
脂マトリックスであって、このマトリックス相が少なく
ともエチレン性不飽和化合物および光重合用開始剤を含
有し、そしてこの分散相を形成する微粒子が、コア相と
シェル相を有するコアシェル構造であり、このコア相が
疎水性ポリマーでなり、そしてこのシェル相が少なくと
も該コア相と親和性を有するポリマーおよび親水性ポリ
マーを含有する、感光性樹脂マトリックス。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴム弾性を有し、
水系現像が可能であり、耐水性(特に耐インキ性)に優
れ、かつ作業性および保存安定性に優れた感光性樹脂マ
トリックス、特に、フレキソ印刷用に好適な感光性樹脂
マトリックスに関する。
水系現像が可能であり、耐水性(特に耐インキ性)に優
れ、かつ作業性および保存安定性に優れた感光性樹脂マ
トリックス、特に、フレキソ印刷用に好適な感光性樹脂
マトリックスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のフレキソ印刷用感光性樹脂版とし
ては、有機溶剤で現像する感光性樹脂版が知られている
が、毒性や引火性など人体および環境への安全性に問題
があった。そのため、これらの感光性樹脂版に利用され
得る、水系現像が可能な感光性樹脂組成物が提案されて
いる。
ては、有機溶剤で現像する感光性樹脂版が知られている
が、毒性や引火性など人体および環境への安全性に問題
があった。そのため、これらの感光性樹脂版に利用され
得る、水系現像が可能な感光性樹脂組成物が提案されて
いる。
【0003】例えば、特開昭52-134655号公報、特開昭5
3-10648号公報、および特開昭61-22339号公報には、共
役ジエン系炭化水素、α,β-エチレン性不飽和カルボン
酸またはその塩、およびモノオレフィン系不飽和化合物
を単独重合または共重合して得られる共重合体、光重合
性不飽和単量体、および光増感剤を含有する感光性樹脂
組成物が開示されている。
3-10648号公報、および特開昭61-22339号公報には、共
役ジエン系炭化水素、α,β-エチレン性不飽和カルボン
酸またはその塩、およびモノオレフィン系不飽和化合物
を単独重合または共重合して得られる共重合体、光重合
性不飽和単量体、および光増感剤を含有する感光性樹脂
組成物が開示されている。
【0004】この組成物では、水系現像液、例えば、ア
ルカリ水溶液またはアルカリ水溶液-有機溶剤系による
現像が可能であるが、生活用水(pH5.0〜9.0)による現
像が困難であり、かつレリーフ部の耐インキ性が充分で
ないなどの問題点がある。レリーフ部の耐インキ性を発
現するために、光重合性エチレン性不飽和化合物の含有
量を増大させると、光重合前の感光性樹脂組成物の粘度
が小さくなり、作業性が低下し、保存時に樹脂が流れ出
すコールドフロー現象が生じる。さらに光重合後は、架
橋基濃度が高いためにゴム弾性が損なわれるなどの問題
が生じる。
ルカリ水溶液またはアルカリ水溶液-有機溶剤系による
現像が可能であるが、生活用水(pH5.0〜9.0)による現
像が困難であり、かつレリーフ部の耐インキ性が充分で
ないなどの問題点がある。レリーフ部の耐インキ性を発
現するために、光重合性エチレン性不飽和化合物の含有
量を増大させると、光重合前の感光性樹脂組成物の粘度
が小さくなり、作業性が低下し、保存時に樹脂が流れ出
すコールドフロー現象が生じる。さらに光重合後は、架
橋基濃度が高いためにゴム弾性が損なわれるなどの問題
が生じる。
【0005】特開昭60-211451号公報には、共役ジエン
系炭化水素重合体または共役ジエン系炭化水素とモノオ
レフィン系不飽和化合物との共重合体、親水性高分子化
合物、非気体状エチレン性不飽和化合物、および光重合
開始剤を必須成分として含有する感光性エラストマー組
成物が開示され;そして特開昭60-173055号公報にはα,
β-エチレン性不飽和基を含有する疎水性オリゴマー、
エラストマー水膨潤性物質、および光重合開始剤を必須
成分として含有する感光性樹脂組成物が開示されてい
る。
系炭化水素重合体または共役ジエン系炭化水素とモノオ
レフィン系不飽和化合物との共重合体、親水性高分子化
合物、非気体状エチレン性不飽和化合物、および光重合
開始剤を必須成分として含有する感光性エラストマー組
成物が開示され;そして特開昭60-173055号公報にはα,
β-エチレン性不飽和基を含有する疎水性オリゴマー、
エラストマー水膨潤性物質、および光重合開始剤を必須
成分として含有する感光性樹脂組成物が開示されてい
る。
【0006】このような組成物を用いた感光性樹脂版
は、水系現像を可能にするために、親水性成分の含有量
を多くする必要がある。そのため、レリーフ部の耐水性
(特に耐インキ性)が劣る。上記の場合、レリーフ部の
耐インキ性を発現するために、光重合性不飽和化合物の
含有量を増大させると、光重合前の感光性樹脂組成物の
粘度が小さくなるため、作業性が低下し、かつ保存時に
樹脂が流れ出すコールドフロー現象が生じる。さらに光
重合後に、架橋基濃度が高くなるためにゴム弾性が損な
われるなどの問題が生じる。他方、ゴム弾性を維持する
ために、軟質のゴム成分の含有量を増大させると、上記
と同様に感光性樹脂組成物の粘度が小さくなり、作業性
の低下およびコールドフロー現象などの問題が生じる。
は、水系現像を可能にするために、親水性成分の含有量
を多くする必要がある。そのため、レリーフ部の耐水性
(特に耐インキ性)が劣る。上記の場合、レリーフ部の
耐インキ性を発現するために、光重合性不飽和化合物の
含有量を増大させると、光重合前の感光性樹脂組成物の
粘度が小さくなるため、作業性が低下し、かつ保存時に
樹脂が流れ出すコールドフロー現象が生じる。さらに光
重合後に、架橋基濃度が高くなるためにゴム弾性が損な
われるなどの問題が生じる。他方、ゴム弾性を維持する
ために、軟質のゴム成分の含有量を増大させると、上記
と同様に感光性樹脂組成物の粘度が小さくなり、作業性
の低下およびコールドフロー現象などの問題が生じる。
【0007】特開昭63-8648号公報には、刷版の機械的
強度、反発弾性などの性能の向上を目的として、硬質の
有機樹脂微粒子を含有させた感光性樹脂組成物が開示さ
れている。この組成物では、レリーフ部の画像再現性、
解像度、硬度、ゴム弾性、機械的強度、および水系現像
性と耐インキ性とのバランスが、硬質の有機樹脂微粒子
の粒径および含有量に依存し、両特性を同時に満足する
ことは困難である。
強度、反発弾性などの性能の向上を目的として、硬質の
有機樹脂微粒子を含有させた感光性樹脂組成物が開示さ
れている。この組成物では、レリーフ部の画像再現性、
解像度、硬度、ゴム弾性、機械的強度、および水系現像
性と耐インキ性とのバランスが、硬質の有機樹脂微粒子
の粒径および含有量に依存し、両特性を同時に満足する
ことは困難である。
【0008】特開平2-175702号公報、特開平3-228060号
公報、特開平5-150451号公報、特開平4-293907号公報、
特開平4-293909号公報、特開平4-294353号公報、特開平
4-340968号公報、特開平5-32743号公報、および特開平5
-204139号公報には、水系現像が可能であり、かつ水お
よび/またはアルコールを含有するインキに対する耐性
(以下、本明細書において「水および/またはアルコー
ルを含有するインキに対する耐性」を「耐インキ性」と
いう)を有し、そして印刷性を向上させることを目的と
して架橋樹脂微粒子を含有する感光性樹脂組成物が開示
されている。これらの組成物では、架橋樹脂微粒子によ
り水系現像が可能になるが、親水性成分が架橋樹脂微粒
子に結合しているため、樹脂微粒子同士の凝縮や融着が
起こりやすく、性能が安定して発現しない。さらに、感
光層中の粒子が凝集密着してその分布状態が変化するた
め、光重合前に感光性樹脂組成物の粘度が変動する。そ
のため、作業性の低下およびコールドフロー現象などの
問題が生じる。
公報、特開平5-150451号公報、特開平4-293907号公報、
特開平4-293909号公報、特開平4-294353号公報、特開平
4-340968号公報、特開平5-32743号公報、および特開平5
-204139号公報には、水系現像が可能であり、かつ水お
よび/またはアルコールを含有するインキに対する耐性
(以下、本明細書において「水および/またはアルコー
ルを含有するインキに対する耐性」を「耐インキ性」と
いう)を有し、そして印刷性を向上させることを目的と
して架橋樹脂微粒子を含有する感光性樹脂組成物が開示
されている。これらの組成物では、架橋樹脂微粒子によ
り水系現像が可能になるが、親水性成分が架橋樹脂微粒
子に結合しているため、樹脂微粒子同士の凝縮や融着が
起こりやすく、性能が安定して発現しない。さらに、感
光層中の粒子が凝集密着してその分布状態が変化するた
め、光重合前に感光性樹脂組成物の粘度が変動する。そ
のため、作業性の低下およびコールドフロー現象などの
問題が生じる。
【0009】特公昭59-36731号公報には、刷版のインキ
受容性向上を目的として、ジアゾ化合物および重クロム
酸塩を含有する連続相、および10μm以下の粒子を含有
する分散相の2相からなる感光性樹脂組成物が開示され
ている。
受容性向上を目的として、ジアゾ化合物および重クロム
酸塩を含有する連続相、および10μm以下の粒子を含有
する分散相の2相からなる感光性樹脂組成物が開示され
ている。
【0010】この組成物では、平版印刷版などの薄膜版
では実用性があるが、フレキソ版などの厚膜版に適用す
ることは困難である。この場合も光感光性樹脂組成物に
は、上記と同様の理由により問題がある。
では実用性があるが、フレキソ版などの厚膜版に適用す
ることは困難である。この場合も光感光性樹脂組成物に
は、上記と同様の理由により問題がある。
【0011】感光性樹脂マトリックスには、相溶性が良
好であり、光散乱率が低く、屈折率が適正であることが
必要である。上述の水系現像を可能にするための親水性
成分は極性が高いため、該親水性成分と混合したときに
十分に相容し得る疎水性成分の種類、親水性成分と疎水
性成分との混合比率が限定されるという問題がある。
好であり、光散乱率が低く、屈折率が適正であることが
必要である。上述の水系現像を可能にするための親水性
成分は極性が高いため、該親水性成分と混合したときに
十分に相容し得る疎水性成分の種類、親水性成分と疎水
性成分との混合比率が限定されるという問題がある。
【0012】さらに、親水性成分であるポリマーを構成
するモノマーの共重合比率(例えば、異なる親水基含有
モノマーの共重合比、親水基含有モノマーと疎水基含有
モノマーの共重合比)、疎水性成分であるポリマーを構
成するモノマーの共重合比率(例えば、異なる疎水性含
有モノマーの共重合比)、使用可能な光重合性成分、そ
の他の構成成分、これらの混合比率などが限定されると
いう問題もある。
するモノマーの共重合比率(例えば、異なる親水基含有
モノマーの共重合比、親水基含有モノマーと疎水基含有
モノマーの共重合比)、疎水性成分であるポリマーを構
成するモノマーの共重合比率(例えば、異なる疎水性含
有モノマーの共重合比)、使用可能な光重合性成分、そ
の他の構成成分、これらの混合比率などが限定されると
いう問題もある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
課題を解決するためになされたものであり、その目的と
するところは、優れた弾性を有し、水系現像性および耐
水性(特に耐インキ性)という相反する要求を満たし、
さらに作業性および保存安定性に優れた感光性樹脂マト
リックスを提供することにある。
課題を解決するためになされたものであり、その目的と
するところは、優れた弾性を有し、水系現像性および耐
水性(特に耐インキ性)という相反する要求を満たし、
さらに作業性および保存安定性に優れた感光性樹脂マト
リックスを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するため、鋭意検討した結果、相溶性を考慮して、
複数のポリマーを適切に選択することにより、コアシェ
ル型構造を有する微粒子がマトリックス中に分散された
感光性樹脂マトリックスが形成されるという知見を得、
本発明を完成するに至った。
解決するため、鋭意検討した結果、相溶性を考慮して、
複数のポリマーを適切に選択することにより、コアシェ
ル型構造を有する微粒子がマトリックス中に分散された
感光性樹脂マトリックスが形成されるという知見を得、
本発明を完成するに至った。
【0015】本発明の感光性樹脂マトリックスは、マト
リックス相、およびこのマトリックス相に分散された微
粒子でなる分散相を有する感光性樹脂マトリックスであ
って、上記マトリックス相が少なくともエチレン性不飽
和化合物および光重合用開始剤を含有し、そして上記分
散相を形成する微粒子が、コア相とシェル相を有するコ
アシェル構造であり、上記コア相が疎水性ポリマーでな
り、そして上記シェル相が少なくとも上記コア相と親和
性を有するポリマーおよび親水性ポリマーを含有し、そ
のことによって上記目的が達成される。
リックス相、およびこのマトリックス相に分散された微
粒子でなる分散相を有する感光性樹脂マトリックスであ
って、上記マトリックス相が少なくともエチレン性不飽
和化合物および光重合用開始剤を含有し、そして上記分
散相を形成する微粒子が、コア相とシェル相を有するコ
アシェル構造であり、上記コア相が疎水性ポリマーでな
り、そして上記シェル相が少なくとも上記コア相と親和
性を有するポリマーおよび親水性ポリマーを含有し、そ
のことによって上記目的が達成される。
【0016】本発明の感光性マトリックスの製造方法
は、疎水性ポリマー、この疎水性ポリマーと親和性を有
するポリマー、および親水性ポリマーを、エチレン性不
飽和化合物を少なくとも含有するマトリックス相組成物
中で混合する工程を包含し、そのことにより上記疎水性
ポリマーがコア相を形成し、そして上記疎水性ポリマー
と親和性を有するポリマーおよび親水性ポリマーが上記
コア相を取り囲むシェル相を形成する方法であって、そ
のことにより上記目的が達成される。
は、疎水性ポリマー、この疎水性ポリマーと親和性を有
するポリマー、および親水性ポリマーを、エチレン性不
飽和化合物を少なくとも含有するマトリックス相組成物
中で混合する工程を包含し、そのことにより上記疎水性
ポリマーがコア相を形成し、そして上記疎水性ポリマー
と親和性を有するポリマーおよび親水性ポリマーが上記
コア相を取り囲むシェル相を形成する方法であって、そ
のことにより上記目的が達成される。
【0017】好ましくは、上記疎水性ポリマー、上記疎
水性ポリマーと親和性を有するポリマー、上記親水性ポ
リマー、およびマトリックス相組成物が、各々相分離す
る。
水性ポリマーと親和性を有するポリマー、上記親水性ポ
リマー、およびマトリックス相組成物が、各々相分離す
る。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の感光性樹脂マトリックス
は、少なくとも、コア相とシェル相とを有する分散相、
およびマトリックス相からなる。水系現像および耐イン
キ性という相反する要求を満たすためには、コア相およ
びマトリックス相は疎水性である必要があるが、一部、
親水性成分を含有し得る。一方、シェル相は親水性であ
ることが必要である。コア相およびシェル相は、吸着お
よび/または会合などにより分散相を形成する。コア
相、シェル相、およびマトリックス相に含有される化合
物としては、互いに化学結合せず、互いに相分離する化
合物が選択される。
は、少なくとも、コア相とシェル相とを有する分散相、
およびマトリックス相からなる。水系現像および耐イン
キ性という相反する要求を満たすためには、コア相およ
びマトリックス相は疎水性である必要があるが、一部、
親水性成分を含有し得る。一方、シェル相は親水性であ
ることが必要である。コア相およびシェル相は、吸着お
よび/または会合などにより分散相を形成する。コア
相、シェル相、およびマトリックス相に含有される化合
物としては、互いに化学結合せず、互いに相分離する化
合物が選択される。
【0019】A.コア相 本発明に用いられるコア相を形成するポリマー(以下、
「コア相形成ポリマー」という)としては、耐インキ性
およびゴム弾性を発現するために疎水性ポリマーが用い
られる。このような疎水性ポリマーとしては、汎用エラ
ストマーとして用いられるポリマーが挙げられる。この
ような汎用エラストマーとしては、非共役ジエン系エラ
ストマーおよび/または共役ジエン系エラストマーが挙
げられる。
「コア相形成ポリマー」という)としては、耐インキ性
およびゴム弾性を発現するために疎水性ポリマーが用い
られる。このような疎水性ポリマーとしては、汎用エラ
ストマーとして用いられるポリマーが挙げられる。この
ような汎用エラストマーとしては、非共役ジエン系エラ
ストマーおよび/または共役ジエン系エラストマーが挙
げられる。
【0020】A.1. コア相の非共役ジエン系エラス
トマー 非共役ジエン系エラストマーとしては、塩素を含有する
ポリオレフィン系エラストマー、および塩素を含有しな
いポリオレフィン系エラストマーが挙げられる。塩素を
含有するポリオレフィン系エラストマーおよび塩素を含
有しないポリオレフィン系エラストマーのいずれもが好
ましい。
トマー 非共役ジエン系エラストマーとしては、塩素を含有する
ポリオレフィン系エラストマー、および塩素を含有しな
いポリオレフィン系エラストマーが挙げられる。塩素を
含有するポリオレフィン系エラストマーおよび塩素を含
有しないポリオレフィン系エラストマーのいずれもが好
ましい。
【0021】A.1.1.(塩素を含有するポリオレフ
ィン系エラストマー) 塩素を含有するポリオレフィン系エラストマーとして
は、ポリオレフィン系エラストマーを塩素化することに
よって得られるエラストマー;塩素原子を含有する単量
体の重合により得られるエラストマー;塩素原子を含有
する単量体と塩素を含有しない単量体との共重合より得
られるエラストマー;あるいは塩素または塩素を含む活
性物質と塩素原子を含有しない重合体との反応により得
られるエラストマーが挙げられる。これらのような塩素
を含有するポリオレフィン系エラストマーとしては、例
えば、塩素化ポリエチレン(昭和電工(株)製-エラスレ
ン、ダイソー(株)製-ダイソラック、Hoechst(株)製-HOL
TALIZ、DowChemical(株)製-DOW-CPE)、塩素化エチレン
-プロピレンゴム(昭和電工(株)製-エラスレン)、塩化
ブチルゴム、塩素化ポリプロピレン、塩化ビニル共重合
体、ポリ塩化ビニリデン、エピクロロヒドリンゴム、エ
ピクロロヒドリンとエチレンオキシドとの共重合体、エ
ピクロロヒドリンとプロピレンオキシドとの共重合体、
エピクロロヒドリンとアリルグリシジルエーテルとの共
重合体(ダイソー(株)製-エピクロマー、Goodrich(株)
製-HYDRIN、日本ゼオン(株)製-ゼオスパン、Hercules
(株)製-HERCLOR)などが挙げられる。本発明で用いられ
る塩素を含有するポリオレフィン系エラストマーとして
は、塩素化ポリエチレンおよび塩素化エチレンプロピレ
ンゴムが好ましい。これらのポリマーは、単独で、ある
いは2種類以上を組み合わせて用いられる。塩素を含有
するポリオレフィン系エラストマーの粘度について、後
述の相分離構造の形成という点を考慮すると、例えば、
塩素化ポリエチレンのムーニー粘度は、ML121@1+4とし
て約10〜150であることが好ましい。
ィン系エラストマー) 塩素を含有するポリオレフィン系エラストマーとして
は、ポリオレフィン系エラストマーを塩素化することに
よって得られるエラストマー;塩素原子を含有する単量
体の重合により得られるエラストマー;塩素原子を含有
する単量体と塩素を含有しない単量体との共重合より得
られるエラストマー;あるいは塩素または塩素を含む活
性物質と塩素原子を含有しない重合体との反応により得
られるエラストマーが挙げられる。これらのような塩素
を含有するポリオレフィン系エラストマーとしては、例
えば、塩素化ポリエチレン(昭和電工(株)製-エラスレ
ン、ダイソー(株)製-ダイソラック、Hoechst(株)製-HOL
TALIZ、DowChemical(株)製-DOW-CPE)、塩素化エチレン
-プロピレンゴム(昭和電工(株)製-エラスレン)、塩化
ブチルゴム、塩素化ポリプロピレン、塩化ビニル共重合
体、ポリ塩化ビニリデン、エピクロロヒドリンゴム、エ
ピクロロヒドリンとエチレンオキシドとの共重合体、エ
ピクロロヒドリンとプロピレンオキシドとの共重合体、
エピクロロヒドリンとアリルグリシジルエーテルとの共
重合体(ダイソー(株)製-エピクロマー、Goodrich(株)
製-HYDRIN、日本ゼオン(株)製-ゼオスパン、Hercules
(株)製-HERCLOR)などが挙げられる。本発明で用いられ
る塩素を含有するポリオレフィン系エラストマーとして
は、塩素化ポリエチレンおよび塩素化エチレンプロピレ
ンゴムが好ましい。これらのポリマーは、単独で、ある
いは2種類以上を組み合わせて用いられる。塩素を含有
するポリオレフィン系エラストマーの粘度について、後
述の相分離構造の形成という点を考慮すると、例えば、
塩素化ポリエチレンのムーニー粘度は、ML121@1+4とし
て約10〜150であることが好ましい。
【0022】ポリマーの塩素含有率は、5〜60重量%、
好ましくは10〜50重量%であり、この範囲をはずれると
その柔軟性が損なわれたり熱安定性が悪くなり、感光性
樹脂組成物が硬くなったり着色が生じやすくなる場合が
ある。
好ましくは10〜50重量%であり、この範囲をはずれると
その柔軟性が損なわれたり熱安定性が悪くなり、感光性
樹脂組成物が硬くなったり着色が生じやすくなる場合が
ある。
【0023】A.1.2.(塩素を含有しないポリオレ
フィン系エラストマー) 上記の塩素を含有しないポリオレフィン系エラストマー
としては、エチレン-プロピレンゴム、イソブチレンゴ
ム、エチレン-プロピレン-ブタジエン三元共重合体、ア
クリルゴム、エチレン-アクリルゴム、エチレン-酢酸ビ
ニル共重合体、ブチルゴム、ヨウ化ブチルゴム、水素還
元型スチレン-イソプレンゴムなどが挙げられる。塩素
を含有しないポリオレフィン系エラストマーの粘度につ
いては、後述の相分離構造の形成という点を考慮する
と、例えば、エチレンプロピレンゴムのムーニー粘度
が、ML100@1+4として約30〜150であることが
好ましい。
フィン系エラストマー) 上記の塩素を含有しないポリオレフィン系エラストマー
としては、エチレン-プロピレンゴム、イソブチレンゴ
ム、エチレン-プロピレン-ブタジエン三元共重合体、ア
クリルゴム、エチレン-アクリルゴム、エチレン-酢酸ビ
ニル共重合体、ブチルゴム、ヨウ化ブチルゴム、水素還
元型スチレン-イソプレンゴムなどが挙げられる。塩素
を含有しないポリオレフィン系エラストマーの粘度につ
いては、後述の相分離構造の形成という点を考慮する
と、例えば、エチレンプロピレンゴムのムーニー粘度
が、ML100@1+4として約30〜150であることが
好ましい。
【0024】A.2. コア相の共役ジエン系エラスト
マー コア相に用いられる共役ジエン系エラストマーとして
は、共役ジエン系炭化水素を重合させて得られる重合
体、共役ジエン系炭化水素とモノオレフィン系不飽和化
合物とを重合させて得られる共重合体などが挙げられ
る。
マー コア相に用いられる共役ジエン系エラストマーとして
は、共役ジエン系炭化水素を重合させて得られる重合
体、共役ジエン系炭化水素とモノオレフィン系不飽和化
合物とを重合させて得られる共重合体などが挙げられ
る。
【0025】上記の共役ジエン系炭化水素としては、1,
3-ブタジエン、イソプレン、クロロプレンなどが挙げら
れる。これらの化合物は単独、あるいは二種類以上組み
合わせて用いられる。
3-ブタジエン、イソプレン、クロロプレンなどが挙げら
れる。これらの化合物は単独、あるいは二種類以上組み
合わせて用いられる。
【0026】上記のモノオレフィン系不飽和化合物とし
ては、スチレン、α-メチルスチレン、o-メチルスチレ
ン、m-メチルスチレン、p-メチルスチレン、アクリロニ
トリル、メタアクリロニトリル、塩化ビニル、塩化ビニ
リデン、アクリルアミド、メタアクリルアミド、メタア
クリルアミド酢酸ビニル、アクリル酸エステル、メタア
クリル酸エステルなどが挙げられる。
ては、スチレン、α-メチルスチレン、o-メチルスチレ
ン、m-メチルスチレン、p-メチルスチレン、アクリロニ
トリル、メタアクリロニトリル、塩化ビニル、塩化ビニ
リデン、アクリルアミド、メタアクリルアミド、メタア
クリルアミド酢酸ビニル、アクリル酸エステル、メタア
クリル酸エステルなどが挙げられる。
【0027】共役ジエン系炭化水素を重合させて得られ
る重合体、または共役ジエン系炭化水素とモノオレフィ
ン系不飽和化合物とを重合させて得られる共重合体とし
ては、ブタジエン重合体、イソプレン重合体、クロロプ
レン重合体、スチレン-ブタジエン共重合体、スチレン-
イソプレン共重合体、スチレン-クロロプレン共重合
体、アクリロニトリル-ブタジエン共重合体、アクリロ
ニトリル-イソプレン共重合体、アクリロニトリル-クロ
ロプレン共重合体、アクリル酸エステル-ブタジエン共
重合体、メタアクリル酸エステルブタジエン共重合体、
アクリル酸エステル-イソプレン共重合体、メタアクリ
ル酸エステル-イソプレン共重合体、アクリル酸エステ
ル-クロロプレン共重合体、メタアクリル酸エステル-ク
ロロプレン共重合体、アクリロニトリル-ブタジエン-ス
チレン共重合体、アクリロニトリル-イソプレン-スチレ
ン共重合体、アクリロニトリル-クロロプレン-スチレン
共重合体などが挙げられる。本発明で用いられるコア相
の共役ジエン系エラストマーとしては、ブタジエン重合
体が好ましい。共役ジエン系エラストマーの粘度につい
て、後述の相分離構造の形成という点を考慮すると、例
えば、ニトリル-ブタジエンゴムのムーニー粘度は、M
L100@1+4として約30〜95、ポリブタジエンゴム
のムーニー粘度は、ML100@1+4として約25〜6
5、ポリイソプレンゴムのムーニー粘度は、ML100
@1+4として約40〜100であることが好ましい。
る重合体、または共役ジエン系炭化水素とモノオレフィ
ン系不飽和化合物とを重合させて得られる共重合体とし
ては、ブタジエン重合体、イソプレン重合体、クロロプ
レン重合体、スチレン-ブタジエン共重合体、スチレン-
イソプレン共重合体、スチレン-クロロプレン共重合
体、アクリロニトリル-ブタジエン共重合体、アクリロ
ニトリル-イソプレン共重合体、アクリロニトリル-クロ
ロプレン共重合体、アクリル酸エステル-ブタジエン共
重合体、メタアクリル酸エステルブタジエン共重合体、
アクリル酸エステル-イソプレン共重合体、メタアクリ
ル酸エステル-イソプレン共重合体、アクリル酸エステ
ル-クロロプレン共重合体、メタアクリル酸エステル-ク
ロロプレン共重合体、アクリロニトリル-ブタジエン-ス
チレン共重合体、アクリロニトリル-イソプレン-スチレ
ン共重合体、アクリロニトリル-クロロプレン-スチレン
共重合体などが挙げられる。本発明で用いられるコア相
の共役ジエン系エラストマーとしては、ブタジエン重合
体が好ましい。共役ジエン系エラストマーの粘度につい
て、後述の相分離構造の形成という点を考慮すると、例
えば、ニトリル-ブタジエンゴムのムーニー粘度は、M
L100@1+4として約30〜95、ポリブタジエンゴム
のムーニー粘度は、ML100@1+4として約25〜6
5、ポリイソプレンゴムのムーニー粘度は、ML100
@1+4として約40〜100であることが好ましい。
【0028】B. シェル相 シェル相は、コア相の周囲に形成され、上記のコア相
形成ポリマーと親和性を有するポリマー(以下、「コア
相親和性ポリマー」という)、および親水性ポリマー
を含有する。コア相形成ポリマー、シェル相のコア相親
和性ポリマー、およびシェル相の親水性ポリマーは、コ
ア相形成ポリマーを中心としてそれらの間での親和性に
基づく吸着および/または会合などにより分散相となる
微粒子を形成する。好ましくは、この分散相となる微粒
子は球状である。
形成ポリマーと親和性を有するポリマー(以下、「コア
相親和性ポリマー」という)、および親水性ポリマー
を含有する。コア相形成ポリマー、シェル相のコア相親
和性ポリマー、およびシェル相の親水性ポリマーは、コ
ア相形成ポリマーを中心としてそれらの間での親和性に
基づく吸着および/または会合などにより分散相となる
微粒子を形成する。好ましくは、この分散相となる微粒
子は球状である。
【0029】上記の記載の通り、コア相を構成するポリ
マーは、耐インキ性およびゴム弾性を発現するために疎
水性ポリマーである。この疎水性の高いポリマーにより
形成されたコア相の周囲を、コア相親和性ポリマーが取
り囲む。次いでこのコア相親和性ポリマーの周囲を、親
水性を有するポリマーが取り囲むことにより、シェル相
が形成され、高度な水系現像を可能にするシェル相が形
成される。
マーは、耐インキ性およびゴム弾性を発現するために疎
水性ポリマーである。この疎水性の高いポリマーにより
形成されたコア相の周囲を、コア相親和性ポリマーが取
り囲む。次いでこのコア相親和性ポリマーの周囲を、親
水性を有するポリマーが取り囲むことにより、シェル相
が形成され、高度な水系現像を可能にするシェル相が形
成される。
【0030】B.1. コア相親和性ポリマー コア相を構成するポリマーは、上記の通り疎水性ポリマ
ーである。従ってコア相の周囲を取り囲むコア相親和性
ポリマーは、疎水性構造を有する必要がある。このた
め、コア相親和性ポリマーの炭素骨格は、コア相形成ポ
リマーの炭素骨格の溶解性パラメーター(溶解性パラメ
ーターについては後述する)と同レベルの溶解性パラメ
ーターを有することが好ましい。一方、コア相親和性ポ
リマーは、後述する親和性ポリマーによって周囲を取り
囲まれてコアシェル型構造をとる必要がある。コア相親
和性ポリマーが親水性ポリマーに周囲を取り囲まれてコ
アシェル構造をとるためには、コア相親和性ポリマーが
後述する会合可能な基(会合可能な基については後述す
る)を有し、これらの基が会合することによりコア相親
和性ポリマーの周囲が親水性ポリマーによって取り囲ま
れることが好ましい。
ーである。従ってコア相の周囲を取り囲むコア相親和性
ポリマーは、疎水性構造を有する必要がある。このた
め、コア相親和性ポリマーの炭素骨格は、コア相形成ポ
リマーの炭素骨格の溶解性パラメーター(溶解性パラメ
ーターについては後述する)と同レベルの溶解性パラメ
ーターを有することが好ましい。一方、コア相親和性ポ
リマーは、後述する親和性ポリマーによって周囲を取り
囲まれてコアシェル型構造をとる必要がある。コア相親
和性ポリマーが親水性ポリマーに周囲を取り囲まれてコ
アシェル構造をとるためには、コア相親和性ポリマーが
後述する会合可能な基(会合可能な基については後述す
る)を有し、これらの基が会合することによりコア相親
和性ポリマーの周囲が親水性ポリマーによって取り囲ま
れることが好ましい。
【0031】まず、コア相形成ポリマーとコア相親和性
ポリマーとの関係から、コア相親和性ポリマーとして好
ましいポリマーについて説明する。
ポリマーとの関係から、コア相親和性ポリマーとして好
ましいポリマーについて説明する。
【0032】コア相との親和性を評価する指標の1つと
して、溶解性パラメーターが挙げられる。溶解性パラメ
ーターは、日本ゴム協会誌第58巻第3号122頁〜132頁
(1985)やInd. Eng. Chem. Prod. Res. Dev. No.8. 2
頁(1969)などに記載されている。当該部分は本明細書
に参考として援用される。コア相形成ポリマーの炭素骨
格が有する溶解性パラメーターとコア相親和性ポリマー
の炭素骨格が有する溶解性パラメーターとは、同レベル
であることが好ましく、最も好ましくは同一である。
して、溶解性パラメーターが挙げられる。溶解性パラメ
ーターは、日本ゴム協会誌第58巻第3号122頁〜132頁
(1985)やInd. Eng. Chem. Prod. Res. Dev. No.8. 2
頁(1969)などに記載されている。当該部分は本明細書
に参考として援用される。コア相形成ポリマーの炭素骨
格が有する溶解性パラメーターとコア相親和性ポリマー
の炭素骨格が有する溶解性パラメーターとは、同レベル
であることが好ましく、最も好ましくは同一である。
【0033】コア相形成ポリマーが、非共役ジエン系エ
ラストマーのうちの塩素を含有するポリオレフィン系エ
ラストマーである場合には、このエラストマーの炭素骨
格の溶解性パラメーターは約8と約12との間の値であ
る。この場合には、コア相親和性ポリマーのとして、例
えば、アクリロニトリル炭素骨格(溶解性パラメーター
10.5)を有するポリマーが挙げられる。このポリマー
の例としては、炭素骨格がアクリロニトリルとブタジエ
ンとの共重合により形成されるポリマーが挙げられる。
コア相形成ポリマーが塩素を含有しないポリオレフィン
系エラストマーである場合には、その溶解性パラメータ
ーは約8と約9との間の値であるため、コア相親和性ポ
リマーとしては、エチレン-プロピレン炭素骨格、イソ
ブチレン炭素骨格(溶解性パラメーター:8.6)を有
するポリマー、石油炭化水素樹脂炭素骨格(溶解性パラ
メーター:8.8)を有するポリマーなどが挙げられ
る。例えば、炭素骨格がエチレンとプロピレンとの共重
合により形成されるポリマーが挙げられる。
ラストマーのうちの塩素を含有するポリオレフィン系エ
ラストマーである場合には、このエラストマーの炭素骨
格の溶解性パラメーターは約8と約12との間の値であ
る。この場合には、コア相親和性ポリマーのとして、例
えば、アクリロニトリル炭素骨格(溶解性パラメーター
10.5)を有するポリマーが挙げられる。このポリマー
の例としては、炭素骨格がアクリロニトリルとブタジエ
ンとの共重合により形成されるポリマーが挙げられる。
コア相形成ポリマーが塩素を含有しないポリオレフィン
系エラストマーである場合には、その溶解性パラメータ
ーは約8と約9との間の値であるため、コア相親和性ポ
リマーとしては、エチレン-プロピレン炭素骨格、イソ
ブチレン炭素骨格(溶解性パラメーター:8.6)を有
するポリマー、石油炭化水素樹脂炭素骨格(溶解性パラ
メーター:8.8)を有するポリマーなどが挙げられ
る。例えば、炭素骨格がエチレンとプロピレンとの共重
合により形成されるポリマーが挙げられる。
【0034】コア相を構成するポリマーが共役ジエン系
エラストマーである場合には、コア相親和性ポリマーと
しては、同様に、溶解性パラメーターが約8.5と約10.5
との間の炭素骨格を有するポリマーが好ましい。このよ
うな炭素骨格を有するポリマーとしては、ブタジエン炭
素骨格(溶解性パラメーター:9.2)を有するポリマ
ー、スチレン-ブタジエン炭素骨格を有するポリマー、
アクリロニトリル-ブタジエン炭素骨格(溶解性パラメ
ーター:10.5)を有するポリマー、イソプレン炭素
骨格(溶解性パラメーター:8.8)を有するポリマー
などが好ましい。例えば、炭素骨格がアクリロニトリル
とブタジエンとの共重合により形成されるポリマーが挙
げられる。
エラストマーである場合には、コア相親和性ポリマーと
しては、同様に、溶解性パラメーターが約8.5と約10.5
との間の炭素骨格を有するポリマーが好ましい。このよ
うな炭素骨格を有するポリマーとしては、ブタジエン炭
素骨格(溶解性パラメーター:9.2)を有するポリマ
ー、スチレン-ブタジエン炭素骨格を有するポリマー、
アクリロニトリル-ブタジエン炭素骨格(溶解性パラメ
ーター:10.5)を有するポリマー、イソプレン炭素
骨格(溶解性パラメーター:8.8)を有するポリマー
などが好ましい。例えば、炭素骨格がアクリロニトリル
とブタジエンとの共重合により形成されるポリマーが挙
げられる。
【0035】次に、コア相親和性ポリマーと親水性ポリ
マーとの関係から、コア相親和性ポリマーとして好まし
いポリマーについて説明する。
マーとの関係から、コア相親和性ポリマーとして好まし
いポリマーについて説明する。
【0036】コア相の周囲を取り囲んだコア相親和性ポ
リマーの周囲を親水性ポリマーが取り囲み、コアシェル
型粒子を形成する。このためには、コア相親和性ポリマ
ーおよび親水性ポリマーが会合可能な基を有し、これら
の基が会合することにより、コア相親和性ポリマーの周
囲が親水性ポリマーに取り囲まれることが好ましい。こ
のような会合により形成されたシェル相によって、感光
性樹脂版の水系現像が容易になる。コア相親和性ポリマ
ーおよび親水性ポリマーが有する会合可能な基として
は、カルボキシル基、ポリオキシアルキレン鎖、水酸
基、アミノ基、スルホン酸基などが挙げられる。コア相
親和性ポリマーおよび親水性ポリマーは、それぞれこの
ような会合可能な基を有する。コア相親和性ポリマーの
会合可能な基と親水性ポリマーの会合可能な基とは異な
っても良いが、好ましくは、コア相親和性ポリマーの会
合可能な基と親水性ポリマーの会合可能な基とは同一で
ある。コア相親和性ポリマーの含有量は、該コア相親和
性ポリマーが有する会合可能な基と親水性ポリマーが有
する会合可能な基とが十分に会合し得る量であればよ
い。従って、コア相親和性ポリマーの含有量は特に限定
されず、各々の会合可能な基の種類および量に依存す
る。好ましくは、本発明に用いられるコア相親和性ポリ
マーは、コア相形成ポリマー100重量部に対して、2
重量部〜100重量部の割合で含有される。後述の相分
離構造の形成という点を考慮すると、コア相親和性ポリ
マーの数平均分子量は、約1000〜約500,000であること
が好ましい。
リマーの周囲を親水性ポリマーが取り囲み、コアシェル
型粒子を形成する。このためには、コア相親和性ポリマ
ーおよび親水性ポリマーが会合可能な基を有し、これら
の基が会合することにより、コア相親和性ポリマーの周
囲が親水性ポリマーに取り囲まれることが好ましい。こ
のような会合により形成されたシェル相によって、感光
性樹脂版の水系現像が容易になる。コア相親和性ポリマ
ーおよび親水性ポリマーが有する会合可能な基として
は、カルボキシル基、ポリオキシアルキレン鎖、水酸
基、アミノ基、スルホン酸基などが挙げられる。コア相
親和性ポリマーおよび親水性ポリマーは、それぞれこの
ような会合可能な基を有する。コア相親和性ポリマーの
会合可能な基と親水性ポリマーの会合可能な基とは異な
っても良いが、好ましくは、コア相親和性ポリマーの会
合可能な基と親水性ポリマーの会合可能な基とは同一で
ある。コア相親和性ポリマーの含有量は、該コア相親和
性ポリマーが有する会合可能な基と親水性ポリマーが有
する会合可能な基とが十分に会合し得る量であればよ
い。従って、コア相親和性ポリマーの含有量は特に限定
されず、各々の会合可能な基の種類および量に依存す
る。好ましくは、本発明に用いられるコア相親和性ポリ
マーは、コア相形成ポリマー100重量部に対して、2
重量部〜100重量部の割合で含有される。後述の相分
離構造の形成という点を考慮すると、コア相親和性ポリ
マーの数平均分子量は、約1000〜約500,000であること
が好ましい。
【0037】B.2. 親水性ポリマー 本発明に用いられる感光性樹脂マトリックスのシェル相
では、コア相親和性ポリマーの周囲を親水性を有するポ
リマーが取り囲み、高度な水系現像を可能にするシェル
相を形成する。コア相の周囲を取り囲んだコア相親和性
ポリマーの周囲を親水性ポリマーが取り囲み、コアシェ
ル型粒子を形成するためには、コア相親和性ポリマーと
親水性ポリマーとが会合可能な基を有し、これらの基が
会合することによって親水性ポリマーがコア相親和性ポ
リマーを取り囲むことが好ましい。
では、コア相親和性ポリマーの周囲を親水性を有するポ
リマーが取り囲み、高度な水系現像を可能にするシェル
相を形成する。コア相の周囲を取り囲んだコア相親和性
ポリマーの周囲を親水性ポリマーが取り囲み、コアシェ
ル型粒子を形成するためには、コア相親和性ポリマーと
親水性ポリマーとが会合可能な基を有し、これらの基が
会合することによって親水性ポリマーがコア相親和性ポ
リマーを取り囲むことが好ましい。
【0038】本発明で用いられる親水性ポリマーとは、
水、または水を主成分として、アルカリ性水溶液、酸性
水溶液、有機溶剤、または界面活性剤を含む現像液に可
溶であるか、あるいは膨潤(分散)するポリマーを意味
する。上記親水性ポリマーは、−COOM1基、−SO3
M2基(M1およびM2は独立して、水素原子、周期表第
I、II、III族元素、またはアンモニウム基からなる群
から選択される)、−CONH2、−NH2、−OHなど
の親水性基を有し、架橋ポリマーおよび架橋のない鎖状
のポリマーを含む。これらの基は親水性であるだけでな
く、会合可能な基でもある。従って、親水性ポリマーが
有するこのような会合可能な基と、コア相親和性ポリマ
ーが有する会合可能な基とが会合することにより、親水
性ポリマーがコア相親和性ポリマーの周囲を取り囲むこ
とにより、シェル相が形成されることが好ましい。
水、または水を主成分として、アルカリ性水溶液、酸性
水溶液、有機溶剤、または界面活性剤を含む現像液に可
溶であるか、あるいは膨潤(分散)するポリマーを意味
する。上記親水性ポリマーは、−COOM1基、−SO3
M2基(M1およびM2は独立して、水素原子、周期表第
I、II、III族元素、またはアンモニウム基からなる群
から選択される)、−CONH2、−NH2、−OHなど
の親水性基を有し、架橋ポリマーおよび架橋のない鎖状
のポリマーを含む。これらの基は親水性であるだけでな
く、会合可能な基でもある。従って、親水性ポリマーが
有するこのような会合可能な基と、コア相親和性ポリマ
ーが有する会合可能な基とが会合することにより、親水
性ポリマーがコア相親和性ポリマーの周囲を取り囲むこ
とにより、シェル相が形成されることが好ましい。
【0039】親水性ポリマーの例としては、ポリビニル
アルコール(PVA)、カルボキシメチルセルロースな
どの汎用樹脂があり、さらに(メタ)アクリル酸とジエ
ン化合物とを共重合させたジエン系ゴム、無水マレイン
酸で変性した液状ポリブタジエン、液状ポリアクリロニ
トリル-ブタジエンなどが挙げられる。さらに、−CO
OM1基または−CONH2基(M1は水素原子、周期表
第I、II、III族元素、アンモニウム基からなる群から
選択される)を50〜50,000当量/1,000,000gを有する親
水性ポリマーが用いられ得、本発明においては、このよ
うなタイプのポリマーが好適である。このようなポリマ
ーにおいて、−COOM1基または−CONH2基が50当
量/1,000,000g未満では水に対する親和性が劣り中性水
で現像することが難しくなる場合があり、他方、50,000
当量/1,000,000gを越えると、耐インキ性が劣る場合が
ある。
アルコール(PVA)、カルボキシメチルセルロースな
どの汎用樹脂があり、さらに(メタ)アクリル酸とジエ
ン化合物とを共重合させたジエン系ゴム、無水マレイン
酸で変性した液状ポリブタジエン、液状ポリアクリロニ
トリル-ブタジエンなどが挙げられる。さらに、−CO
OM1基または−CONH2基(M1は水素原子、周期表
第I、II、III族元素、アンモニウム基からなる群から
選択される)を50〜50,000当量/1,000,000gを有する親
水性ポリマーが用いられ得、本発明においては、このよ
うなタイプのポリマーが好適である。このようなポリマ
ーにおいて、−COOM1基または−CONH2基が50当
量/1,000,000g未満では水に対する親和性が劣り中性水
で現像することが難しくなる場合があり、他方、50,000
当量/1,000,000gを越えると、耐インキ性が劣る場合が
ある。
【0040】好ましい該周期表第I、II、III族元素と
してはナトリウム、カリウム、リチウムなどのアルカリ
金属、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金
属、ホウ素、アルミニウムなどが挙げられる。
してはナトリウム、カリウム、リチウムなどのアルカリ
金属、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金
属、ホウ素、アルミニウムなどが挙げられる。
【0041】-COOM1基を含有する代表的なポリマー
としては、-COOM1基含有ポリウレタン、-COOM1
基含有ポリウレタンウレア、-COOM1基含有ポリエス
テル、-COOM1基含有エポキシ化合物、-COOM1基
含有ポリアミド酸、-COOM1基含有アクリロニトリル
-ブタジエンコポリマー、-COOM1基含有スチレン-ブ
タジエンコポリマー、-COOM1基含有ポリブタジエ
ン、-COOM1基含有ポリイソプレン、-COOM1基含
有ポリクロロプレン、-COOM1基含有ポリオレフィ
ン、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリルアミド、
ポリビニルアルコール(PVA)、カルボキシメチルセ
ルロース(CMC)、ヒドロキシエチルセルロース(H
EC)、メチルセルロース(MC)、ポリエチレンオキ
シド、ポリエチレンイミン、およびこれらの誘導体など
が使用され得るが、これらに限定されない。
としては、-COOM1基含有ポリウレタン、-COOM1
基含有ポリウレタンウレア、-COOM1基含有ポリエス
テル、-COOM1基含有エポキシ化合物、-COOM1基
含有ポリアミド酸、-COOM1基含有アクリロニトリル
-ブタジエンコポリマー、-COOM1基含有スチレン-ブ
タジエンコポリマー、-COOM1基含有ポリブタジエ
ン、-COOM1基含有ポリイソプレン、-COOM1基含
有ポリクロロプレン、-COOM1基含有ポリオレフィ
ン、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリルアミド、
ポリビニルアルコール(PVA)、カルボキシメチルセ
ルロース(CMC)、ヒドロキシエチルセルロース(H
EC)、メチルセルロース(MC)、ポリエチレンオキ
シド、ポリエチレンイミン、およびこれらの誘導体など
が使用され得るが、これらに限定されない。
【0042】上記-COOM1を有するポリマーは、好ま
しくは塩の形態であり、このようなポリマーは-COO
H基を有する親水性ポリマーの-COOH基を中和する
ことにより得られる。-COOH基を中和する化合物と
しては、水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化ナト
リウムなどのアルカリ金属の水酸化物;炭酸リチウム、
炭酸カリウム、炭酸ナトリウムなどの炭酸アルカリ金属
塩;カリウム-t-ブトキシド、ナトリウムメトキシドな
どのアルカリ金属のアルコキシド;水酸化カルシウム、
水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウムなどの多価金
属の水酸化物;アルミニウムイソプロポキシドなどの多
価金属アルコキシド;トリエチルアミン、トリn-プロピ
ルアミンなどの第3級アミン;ジエチルアミン、ジ n-
プロピルアミンなどの第2級アミン;モルホリンなどの
環状アミン;N,N-ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ートなどのアミノ基含有(メタ)アクリレート;炭酸アン
モニウム塩などのアンモニウム塩;酢酸マグネシウム、
酢酸カルシウム、酢酸アルミニウムなどの酢酸金属塩な
どが挙げられる。これらの親水性ポリマーは、単独で、
あるいは2種類以上組み合わせて使用され得る。
しくは塩の形態であり、このようなポリマーは-COO
H基を有する親水性ポリマーの-COOH基を中和する
ことにより得られる。-COOH基を中和する化合物と
しては、水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化ナト
リウムなどのアルカリ金属の水酸化物;炭酸リチウム、
炭酸カリウム、炭酸ナトリウムなどの炭酸アルカリ金属
塩;カリウム-t-ブトキシド、ナトリウムメトキシドな
どのアルカリ金属のアルコキシド;水酸化カルシウム、
水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウムなどの多価金
属の水酸化物;アルミニウムイソプロポキシドなどの多
価金属アルコキシド;トリエチルアミン、トリn-プロピ
ルアミンなどの第3級アミン;ジエチルアミン、ジ n-
プロピルアミンなどの第2級アミン;モルホリンなどの
環状アミン;N,N-ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ートなどのアミノ基含有(メタ)アクリレート;炭酸アン
モニウム塩などのアンモニウム塩;酢酸マグネシウム、
酢酸カルシウム、酢酸アルミニウムなどの酢酸金属塩な
どが挙げられる。これらの親水性ポリマーは、単独で、
あるいは2種類以上組み合わせて使用され得る。
【0043】親水性ポリマーは、−COOM1基以外に
親水基としてポリオキシアルキレン類を含有してもよ
く、また架橋剤として作用するようにエチレン性不飽和
基を分子末端あるいは分子内側鎖に含有してもよい。
親水基としてポリオキシアルキレン類を含有してもよ
く、また架橋剤として作用するようにエチレン性不飽和
基を分子末端あるいは分子内側鎖に含有してもよい。
【0044】水系現像を可能にするために、シェル相を
形成するポリマーとして上記のような親水性を有するポ
リマーを用いる必要がある。シェル相を形成するポリマ
ーとして特に高親水性を有するポリマーを用いた場合、
ポリマー全体の極性が高くなり、さらにこのような高親
水性を有するポリマーとコア相形成ポリマーとの親和性
が小さくなり、シェル相を形成することが困難になる場
合がある。従って、親水性ポリマーは、コア相親和性ポ
リマーの周囲を取り囲み、シェル相を形成するように適
切に選択される必要がある。
形成するポリマーとして上記のような親水性を有するポ
リマーを用いる必要がある。シェル相を形成するポリマ
ーとして特に高親水性を有するポリマーを用いた場合、
ポリマー全体の極性が高くなり、さらにこのような高親
水性を有するポリマーとコア相形成ポリマーとの親和性
が小さくなり、シェル相を形成することが困難になる場
合がある。従って、親水性ポリマーは、コア相親和性ポ
リマーの周囲を取り囲み、シェル相を形成するように適
切に選択される必要がある。
【0045】本発明に用いられる親水性ポリマーは、コ
ア相形成ポリマー100重量部に対して、2重量部〜1
00重量部の割合で含有される。後述の相分離構造の形
成という点を考慮すると、親水性ポリマーの数平均分子
量は、約1000〜約500,000であることが好ましい。
ア相形成ポリマー100重量部に対して、2重量部〜1
00重量部の割合で含有される。後述の相分離構造の形
成という点を考慮すると、親水性ポリマーの数平均分子
量は、約1000〜約500,000であることが好ましい。
【0046】C. マトリックス相 本発明で用いられるマトリックス相を形成する化合物
は、分散相と相分離し、かつ疎水性であることが好まし
い。マトリックス相を形成する化合物としては、エチレ
ン性不飽和化合物および疎水性エラストマーが挙げられ
る。
は、分散相と相分離し、かつ疎水性であることが好まし
い。マトリックス相を形成する化合物としては、エチレ
ン性不飽和化合物および疎水性エラストマーが挙げられ
る。
【0047】C.1. マトリックス相のエチレン性不
飽和化合物 本発明で用いられるエチレン性不飽和化合物は,少なく
とも一つのエチレン性不飽和基を含有する。この化合物
は遊離ラジカルにより連鎖成長付加重合し、高分子重合
体を形成する性質を有する。このようなエチレン性不飽
和化合物としては、ポリオール類の不飽和エステルが挙
げられる。例えば、エチレングリコール(ジ)(メタ)アク
リレート、ジエチレングリコール(ジ)(メタ)アクリレー
ト、グリセロール(ジ)(メタ)アクリレート、1,3-プロパ
ンジオール(ジ)(メタ)アクリレート、1,4-ブタンジオー
ル(ジ)(メタ)アクリレート、1,2,4-ブタントリオール
(ジ)(メタ)アクリレート、1,2,4-ブタントリオール(ト
リ)(メタ)アクリレート、1,4-シクロヘキサンジオール
(ジ)(メタ)アクリレート、1,6-へキサンジオール(ジ)
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン(ジ)(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパン(トリ)(メ
タ)アクリレート、ジアリルフタレート、フマル酸ジエ
チルエステル、マレイン酸ジブチルエステル、1,9-ノナ
ンジオール(ジ)(メタ)アクリレート、N置換マレイミド
化合物(例えば、N-メチルマレイミド、N-エチルマレ
イミド、N-ラウリルマレイミドなど)、オリゴ(メタ)
アクリレート(例えば、オリゴニトリルブタジエン(メ
タ)アクリレート、オリゴブタジエン(メタ)アクリレー
ト、オリゴブタジエンウレタン(メタ)アクリレート、オ
リゴニトリルブタジエンウレタン(メタ)アクリレート、
ポリオキシアルキレングリコール(ジ)(メタ)アクリレー
ト、オリゴイソプレン(メタ)アクリレート、オリゴイ
ソプレンウレタン(メタ)アクリレートなど)、ポリオ
ール類のマレイン酸エステルなどが挙げられるがこれら
に限定されない。これらの化合物のうち、ポリオール類
とアクリル酸またはメタアクリル酸とのエステルが好ま
しく、オリゴブタジエン(メタ)アクリレート、オリゴ
ニトリルブタジエン(メタ)アクリレート、オリゴイソ
プレン(メタ)アクリレート、直鎖炭化水素構造を有す
る(メタ)アクリレート、および環状炭化水素構造を有
する(メタ)アクリレートが特に好ましい。これらの化
合物は単独、あるいは2種類以上組み合わせて用いられ
る。
飽和化合物 本発明で用いられるエチレン性不飽和化合物は,少なく
とも一つのエチレン性不飽和基を含有する。この化合物
は遊離ラジカルにより連鎖成長付加重合し、高分子重合
体を形成する性質を有する。このようなエチレン性不飽
和化合物としては、ポリオール類の不飽和エステルが挙
げられる。例えば、エチレングリコール(ジ)(メタ)アク
リレート、ジエチレングリコール(ジ)(メタ)アクリレー
ト、グリセロール(ジ)(メタ)アクリレート、1,3-プロパ
ンジオール(ジ)(メタ)アクリレート、1,4-ブタンジオー
ル(ジ)(メタ)アクリレート、1,2,4-ブタントリオール
(ジ)(メタ)アクリレート、1,2,4-ブタントリオール(ト
リ)(メタ)アクリレート、1,4-シクロヘキサンジオール
(ジ)(メタ)アクリレート、1,6-へキサンジオール(ジ)
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン(ジ)(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパン(トリ)(メ
タ)アクリレート、ジアリルフタレート、フマル酸ジエ
チルエステル、マレイン酸ジブチルエステル、1,9-ノナ
ンジオール(ジ)(メタ)アクリレート、N置換マレイミド
化合物(例えば、N-メチルマレイミド、N-エチルマレ
イミド、N-ラウリルマレイミドなど)、オリゴ(メタ)
アクリレート(例えば、オリゴニトリルブタジエン(メ
タ)アクリレート、オリゴブタジエン(メタ)アクリレー
ト、オリゴブタジエンウレタン(メタ)アクリレート、オ
リゴニトリルブタジエンウレタン(メタ)アクリレート、
ポリオキシアルキレングリコール(ジ)(メタ)アクリレー
ト、オリゴイソプレン(メタ)アクリレート、オリゴイ
ソプレンウレタン(メタ)アクリレートなど)、ポリオ
ール類のマレイン酸エステルなどが挙げられるがこれら
に限定されない。これらの化合物のうち、ポリオール類
とアクリル酸またはメタアクリル酸とのエステルが好ま
しく、オリゴブタジエン(メタ)アクリレート、オリゴ
ニトリルブタジエン(メタ)アクリレート、オリゴイソ
プレン(メタ)アクリレート、直鎖炭化水素構造を有す
る(メタ)アクリレート、および環状炭化水素構造を有
する(メタ)アクリレートが特に好ましい。これらの化
合物は単独、あるいは2種類以上組み合わせて用いられ
る。
【0048】本発明で用いられるエチレン性不飽和化合
物は、本発明の感光性樹脂マトリックスの各成分を混合
する際に、少なくともコア相形成ポリマーと相分離する
化合物である必要がある。本発明に用いられるエチレン
性不飽和化合物は、コア相形成ポリマー100重量部に
対して、5重量部〜120重量部の割合で含有される。
後述の相分離構造の形成という点を考慮すると、エチレ
ン性不飽和化合物の粘度は約1.0×10-3Pa・S〜約
1.0×103Pa・S(約1センチポイズ〜1,000,000セ
ンチポイズ)であることが好ましい。
物は、本発明の感光性樹脂マトリックスの各成分を混合
する際に、少なくともコア相形成ポリマーと相分離する
化合物である必要がある。本発明に用いられるエチレン
性不飽和化合物は、コア相形成ポリマー100重量部に
対して、5重量部〜120重量部の割合で含有される。
後述の相分離構造の形成という点を考慮すると、エチレ
ン性不飽和化合物の粘度は約1.0×10-3Pa・S〜約
1.0×103Pa・S(約1センチポイズ〜1,000,000セ
ンチポイズ)であることが好ましい。
【0049】C.2. マトリックス相の疎水性エラス
トマー 本発明では、マトリックス相に、疎水性エラストマーが
任意成分として含有され得る。この疎水性エラストマー
としては、次のようなエラストマーが使用される。つま
り、コア相形成ポリマーの炭素骨格の溶解性パラメータ
ーと異なる溶解性パラメーターを有する炭素骨格を有す
るエラストマーであり、その結果、本発明の感光性樹脂
マトリックスの各成分を混合する際に、コア相形成ポリ
マーが相分離可能であるようなエラストマーが使用され
る。
トマー 本発明では、マトリックス相に、疎水性エラストマーが
任意成分として含有され得る。この疎水性エラストマー
としては、次のようなエラストマーが使用される。つま
り、コア相形成ポリマーの炭素骨格の溶解性パラメータ
ーと異なる溶解性パラメーターを有する炭素骨格を有す
るエラストマーであり、その結果、本発明の感光性樹脂
マトリックスの各成分を混合する際に、コア相形成ポリ
マーが相分離可能であるようなエラストマーが使用され
る。
【0050】このようなマトリックス相に含有される疎
水性エラストマーとしては、コア相を形成するポリマー
と異なるポリマーが好ましい。共役ジエン系エラストマ
ー(例えば、ポリブタジエン、アクリロニトリル-ブタ
ジエンゴム、ポリイソプレン、スチレン-ブタジエンゴ
ム、ポリイソプレン-スチレンブロック共重合体、ポリ
ブタジエン-スチレンブロック共重合体など)、塩素を
含有しないポリオレフィン系エラストマー(エチレンプ
ロピレンゴム、ブチルゴムなど)、アクリルゴム、エチ
レンビニルアセテートなどが特に好ましい。
水性エラストマーとしては、コア相を形成するポリマー
と異なるポリマーが好ましい。共役ジエン系エラストマ
ー(例えば、ポリブタジエン、アクリロニトリル-ブタ
ジエンゴム、ポリイソプレン、スチレン-ブタジエンゴ
ム、ポリイソプレン-スチレンブロック共重合体、ポリ
ブタジエン-スチレンブロック共重合体など)、塩素を
含有しないポリオレフィン系エラストマー(エチレンプ
ロピレンゴム、ブチルゴムなど)、アクリルゴム、エチ
レンビニルアセテートなどが特に好ましい。
【0051】本発明に用いられるマトリックス相の疎水
性エラストマーは、コア相に含有されるエラストマーと
マトリックス相に含有されるエラストマーとの重量の合
計を基準として、80重量%以下(つまり、コア相形成
ポリマー100重量部に対して、400重量部以下)、
好ましくはコア相形成ポリマー100重量部に対して5
重量部〜120重量部の割合でマトリックス相に含有さ
れる。
性エラストマーは、コア相に含有されるエラストマーと
マトリックス相に含有されるエラストマーとの重量の合
計を基準として、80重量%以下(つまり、コア相形成
ポリマー100重量部に対して、400重量部以下)、
好ましくはコア相形成ポリマー100重量部に対して5
重量部〜120重量部の割合でマトリックス相に含有さ
れる。
【0052】D. その他の成分 D.1. 光重合開始剤 本発明の感光性樹脂マトリックスは、必要に応じて光重
合開始剤を含有し得る。このような光重合開始剤として
は、ベンゾフェノン類、ベンゾイン類、アセトフェノン
類、ベンジル類、ベンゾインアルキルエーテル類、ベン
ジルアルキルケタール類、アントラキノン類、チオキサ
ントン類などが挙げられる。それらには、ベンゾフェノ
ン、クロロベンゾフェノン、ベンゾイン、アセトフェノ
ン、ベンジル、ベンゾイン、メチルエーテル、ベンゾイ
ンエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、
ベンゾインイソブチルエーテル、ベンジルジメチルケタ
ール、ベンジルジエチルケタール、ベンジルジイソプロ
ピルケタール、アントラキノン、2-クロロアントラキノ
ン、2-エチルアントラキノン、チオキサントン、2-クロ
ロチオキサントン、メチルナフトキノンなどがある。ベ
ンジルジメチルケタール、メチルナフトキノン、および
2-エチルアントラキノンが好ましい。このような光重合
開始剤は、コア相、シェル相、およびマトリックス相を
構成する組成物100重量部に対して、0.01重量部
〜10重量部、好ましくは、0.1重量部〜5重量部の
割合で含有される。0.01重量部を下回ると光重合開
始能が不十分となる傾向があり、10重量部を超えると
自らの遮光により感光層内部が硬化しなくなり、現像に
より画像が欠けやすくなる傾向がある。
合開始剤を含有し得る。このような光重合開始剤として
は、ベンゾフェノン類、ベンゾイン類、アセトフェノン
類、ベンジル類、ベンゾインアルキルエーテル類、ベン
ジルアルキルケタール類、アントラキノン類、チオキサ
ントン類などが挙げられる。それらには、ベンゾフェノ
ン、クロロベンゾフェノン、ベンゾイン、アセトフェノ
ン、ベンジル、ベンゾイン、メチルエーテル、ベンゾイ
ンエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、
ベンゾインイソブチルエーテル、ベンジルジメチルケタ
ール、ベンジルジエチルケタール、ベンジルジイソプロ
ピルケタール、アントラキノン、2-クロロアントラキノ
ン、2-エチルアントラキノン、チオキサントン、2-クロ
ロチオキサントン、メチルナフトキノンなどがある。ベ
ンジルジメチルケタール、メチルナフトキノン、および
2-エチルアントラキノンが好ましい。このような光重合
開始剤は、コア相、シェル相、およびマトリックス相を
構成する組成物100重量部に対して、0.01重量部
〜10重量部、好ましくは、0.1重量部〜5重量部の
割合で含有される。0.01重量部を下回ると光重合開
始能が不十分となる傾向があり、10重量部を超えると
自らの遮光により感光層内部が硬化しなくなり、現像に
より画像が欠けやすくなる傾向がある。
【0053】D.2. 熱重合禁止剤 光架橋反応を抑制することなく、単に熱重合のみを防止
するために、本発明の感光性樹脂マトリックスは、必要
に応じて熱重合禁止剤を含有し得る。このような熱重合
禁止剤としては、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノ
メチルエーテル、カテコール、p-t-ブチルカテコール、
2,6-ジ-t-ブチル-p-クレゾールなどが挙げられる。ハイ
ドロキノンモノメチルエーテルおよび2,6-ジ-t-ブチル-
p-クレゾールが好ましい。これらの熱重合禁止剤は、コ
ア相、シェル相、およびマトリックス相を構成する組成
物100重量部に対して、0.001重量部〜5重量部
の割合で含有され得る。
するために、本発明の感光性樹脂マトリックスは、必要
に応じて熱重合禁止剤を含有し得る。このような熱重合
禁止剤としては、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノ
メチルエーテル、カテコール、p-t-ブチルカテコール、
2,6-ジ-t-ブチル-p-クレゾールなどが挙げられる。ハイ
ドロキノンモノメチルエーテルおよび2,6-ジ-t-ブチル-
p-クレゾールが好ましい。これらの熱重合禁止剤は、コ
ア相、シェル相、およびマトリックス相を構成する組成
物100重量部に対して、0.001重量部〜5重量部
の割合で含有され得る。
【0054】D.3.可塑剤 本発明の感光性樹脂マトリックスは、必要に応じて可塑
剤を含有し得る。このような可塑剤として、液状ポリブ
タジエンゴム、液状ポリアクリロニトリルブタジエンゴ
ム、液状ポリスチレンブタジエンゴム、液状イソプレン
ゴムなどの液状ゴムなどを含有し得る。
剤を含有し得る。このような可塑剤として、液状ポリブ
タジエンゴム、液状ポリアクリロニトリルブタジエンゴ
ム、液状ポリスチレンブタジエンゴム、液状イソプレン
ゴムなどの液状ゴムなどを含有し得る。
【0055】E. 感光性樹脂マトリックスの製造方法 コア相形成ポリマー、シェル相のコア相親和性ポリマ
ー、およびシェル相の親水性ポリマーは、コア相形成ポ
リマーを中心としてそれらの間での親和性に基づく吸着
および/または会合などにより、分散相を形成する。好
ましくは、この分散相は球状の微粒子であることが好ま
しい。
ー、およびシェル相の親水性ポリマーは、コア相形成ポ
リマーを中心としてそれらの間での親和性に基づく吸着
および/または会合などにより、分散相を形成する。好
ましくは、この分散相は球状の微粒子であることが好ま
しい。
【0056】本発明の感光性樹脂マトリックスの製造方
法は、各成分の相分離挙動を利用することに特徴があ
り、相分離を進行させる装置および方法は限定されな
い。
法は、各成分の相分離挙動を利用することに特徴があ
り、相分離を進行させる装置および方法は限定されな
い。
【0057】本発明の感光性樹脂マトリックスの製造方
法の例としては、上記各成分を任意の順序で混合または
一括して混合する方法、任意の溶剤に各成分を膨潤およ
び分散させて均一にした後、溶剤を除去する方法が挙げ
られる。このようにして得られた感光性樹脂マトリック
スは、通常、所望の形状に成型され、感光性樹脂版が得
られる。
法の例としては、上記各成分を任意の順序で混合または
一括して混合する方法、任意の溶剤に各成分を膨潤およ
び分散させて均一にした後、溶剤を除去する方法が挙げ
られる。このようにして得られた感光性樹脂マトリック
スは、通常、所望の形状に成型され、感光性樹脂版が得
られる。
【0058】本発明における感光性樹脂マトリックスの
製造方法の一つを、以下で具体的に説明する。
製造方法の一つを、以下で具体的に説明する。
【0059】上記各成分を任意の順序で混合する場合、
一括して混合する場合、あるいは任意の溶剤に膨潤およ
び分散させて混合する場合、マトリックス相内で分散し
たコア相形成ポリマーである汎用エラストマー(例え
ば、塩素を含有するポリオレフィン系エラストマー)は
一般に固体であり、その他の成分(例えば、エチレン性
不飽和化合物)は一般に液体または粘稠体であるので、
コア相形成ポリマーである汎用エラストマーは、その他
の成分(例えば、エチレン性不飽和化合物)から凝結し
て相分離する。このようにしてコア相が形成される。
一括して混合する場合、あるいは任意の溶剤に膨潤およ
び分散させて混合する場合、マトリックス相内で分散し
たコア相形成ポリマーである汎用エラストマー(例え
ば、塩素を含有するポリオレフィン系エラストマー)は
一般に固体であり、その他の成分(例えば、エチレン性
不飽和化合物)は一般に液体または粘稠体であるので、
コア相形成ポリマーである汎用エラストマーは、その他
の成分(例えば、エチレン性不飽和化合物)から凝結し
て相分離する。このようにしてコア相が形成される。
【0060】このようにして形成されたコア相の周囲
に、コア相に含有される疎水性ポリマーとコア相親和性
ポリマーとの親和性のため、コア相親和性ポリマーが、
コア相を形成する汎用エラストマーの周囲に吸着してコ
ア相親和性ポリマーの層が形成される。
に、コア相に含有される疎水性ポリマーとコア相親和性
ポリマーとの親和性のため、コア相親和性ポリマーが、
コア相を形成する汎用エラストマーの周囲に吸着してコ
ア相親和性ポリマーの層が形成される。
【0061】さらに、このように吸着したコア相親和性
ポリマーおよび親水性ポリマーの両者は、会合可能な基
を有するため、該親水性ポリマーとコア相親和性ポリマ
ーとの会合が起こる。コア層親和性ポリマーでなる層の
表面に親水性ポリマーでなる層が形成され、この2つの
層がシェル相となる。このようにしてコア相の周囲にシ
ェル相を有する2相構造の分散相が形成される。このよ
うにしてコア相およびシェル相を形成するポリマーが相
互に吸着および/または会合をおこして形成された粒子
をコアシェル型粒子という。
ポリマーおよび親水性ポリマーの両者は、会合可能な基
を有するため、該親水性ポリマーとコア相親和性ポリマ
ーとの会合が起こる。コア層親和性ポリマーでなる層の
表面に親水性ポリマーでなる層が形成され、この2つの
層がシェル相となる。このようにしてコア相の周囲にシ
ェル相を有する2相構造の分散相が形成される。このよ
うにしてコア相およびシェル相を形成するポリマーが相
互に吸着および/または会合をおこして形成された粒子
をコアシェル型粒子という。
【0062】上記の方法により得られるコアシェル型粒
子は、マトリックス相を形成し得る化合物の中で混合す
ることにより形成されるため、従来のコアシェル型粒子
のように、コアシェル型粒子間で凝集融着することがな
い。このため、本発明の感光性樹脂マトリックスを用い
た感光性樹脂版は、水現像性および耐水性(特に耐イン
キ性)を安定して発現することができる。
子は、マトリックス相を形成し得る化合物の中で混合す
ることにより形成されるため、従来のコアシェル型粒子
のように、コアシェル型粒子間で凝集融着することがな
い。このため、本発明の感光性樹脂マトリックスを用い
た感光性樹脂版は、水現像性および耐水性(特に耐イン
キ性)を安定して発現することができる。
【0063】各成分を混合して本発明の感光性樹脂マト
リックスを作成するために用いられる製造装置は、上記
の相分離挙動を生じさせるような製造装置であれはどの
ような構造でもよい。好ましい製造装置の例としては、
2軸押出機、1軸押出機、加圧ニーダー、バンバリータ
イプミキサー、または一般的な撹拌機能を有する混合器
(例えば、リボン式撹拌翼、アンカー型撹拌翼、プロペ
ラ式撹拌翼など)が挙げられるが、これらに限定されな
い。各成分を混合して本発明の感光性樹脂マトリックス
でなる樹脂版を作成するための製造方法の例としては、
キャスト法などの方式が挙げられるが、これに限定され
ない。
リックスを作成するために用いられる製造装置は、上記
の相分離挙動を生じさせるような製造装置であれはどの
ような構造でもよい。好ましい製造装置の例としては、
2軸押出機、1軸押出機、加圧ニーダー、バンバリータ
イプミキサー、または一般的な撹拌機能を有する混合器
(例えば、リボン式撹拌翼、アンカー型撹拌翼、プロペ
ラ式撹拌翼など)が挙げられるが、これらに限定されな
い。各成分を混合して本発明の感光性樹脂マトリックス
でなる樹脂版を作成するための製造方法の例としては、
キャスト法などの方式が挙げられるが、これに限定され
ない。
【0064】本発明のマトリックスでなる樹脂版の両面
に、水系現像液に可溶な薄膜層をコーティングまたはラ
ミネートした支持体フィルムを、該薄膜相と該樹脂版表
面とが接触するように裁置して加熱圧着することによ
り、感光性樹脂版が作製される。上記の薄膜層はポリビ
ニルアルコール、ポリアクリルアミド、セルロース、ポ
リアミドなどを含有する。支持体フィルムとしては、ポ
リエステルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロ
ピレンフィルムなどが使用され、好ましくはポリエステ
ルフィルムが使用され得る。
に、水系現像液に可溶な薄膜層をコーティングまたはラ
ミネートした支持体フィルムを、該薄膜相と該樹脂版表
面とが接触するように裁置して加熱圧着することによ
り、感光性樹脂版が作製される。上記の薄膜層はポリビ
ニルアルコール、ポリアクリルアミド、セルロース、ポ
リアミドなどを含有する。支持体フィルムとしては、ポ
リエステルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロ
ピレンフィルムなどが使用され、好ましくはポリエステ
ルフィルムが使用され得る。
【0065】上記方法によって得られた感光性樹脂版を
硬化させる際に使用する紫外線は150〜500μmの波長、
好ましくは300〜450μmの波長領域の紫外線が有効であ
り、使用される光源としては低圧の水銀灯、高圧水銀
灯、カーボンアーク灯、紫外線蛍光灯、ケミカルラン
プ、キセノンランプ、ジルコニウムランプなどが望まし
い。本発明により得られる感光性樹脂版を用いて、鮮明
なレリーフ画像を有する印刷版が得られる。例えば、本
発明により得られる感光性樹脂版に透明画像を有するネ
ガフィルムを当て、上記光源を用いて紫外線を照射し、
そして画像露光させる。次いで、露光されない非画像部
を約20〜50℃の現像液を用いて、その現像液に対する溶
解度の差を利用して除去する。このような方法で、鮮明
なレリーフ画像を有する印刷版が得られる。
硬化させる際に使用する紫外線は150〜500μmの波長、
好ましくは300〜450μmの波長領域の紫外線が有効であ
り、使用される光源としては低圧の水銀灯、高圧水銀
灯、カーボンアーク灯、紫外線蛍光灯、ケミカルラン
プ、キセノンランプ、ジルコニウムランプなどが望まし
い。本発明により得られる感光性樹脂版を用いて、鮮明
なレリーフ画像を有する印刷版が得られる。例えば、本
発明により得られる感光性樹脂版に透明画像を有するネ
ガフィルムを当て、上記光源を用いて紫外線を照射し、
そして画像露光させる。次いで、露光されない非画像部
を約20〜50℃の現像液を用いて、その現像液に対する溶
解度の差を利用して除去する。このような方法で、鮮明
なレリーフ画像を有する印刷版が得られる。
【0066】上記現像液としては、pH5.0〜9.0の水が最
適であり、水道水、井戸水などの生活用水一般が利用可
能である。現像液は、水を主成分として、さらに水酸化
ナトリウム、炭酸ナトリウムなどのアルカリ性化合物、
界面活性剤、水溶性有機溶剤などを含有し得る。上記界
面活性剤としては、アルキルナフタレンスルホン酸ソー
ダ、アルキルカルボン酸塩などが最適であり、他に陰イ
オン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、陽イオン系
界面活性剤、両性界面活性剤などが挙げられる。
適であり、水道水、井戸水などの生活用水一般が利用可
能である。現像液は、水を主成分として、さらに水酸化
ナトリウム、炭酸ナトリウムなどのアルカリ性化合物、
界面活性剤、水溶性有機溶剤などを含有し得る。上記界
面活性剤としては、アルキルナフタレンスルホン酸ソー
ダ、アルキルカルボン酸塩などが最適であり、他に陰イ
オン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、陽イオン系
界面活性剤、両性界面活性剤などが挙げられる。
【0067】本発明により得られる感光性樹脂マトリッ
クスは、ゴム弾性を有し、耐インキ性、インキの転移
性、および印刷性に優れている。このため、このマトリ
ックスを含有する樹脂は、主としてフレキソ印刷版とし
て優れているが、フォトレジスト用、サンドブラスト用
にも適用でき、他に紫外線で硬化するエラストマーとし
ての用途、例えば接着剤、フィルム、塗料などにも使用
することができる。
クスは、ゴム弾性を有し、耐インキ性、インキの転移
性、および印刷性に優れている。このため、このマトリ
ックスを含有する樹脂は、主としてフレキソ印刷版とし
て優れているが、フォトレジスト用、サンドブラスト用
にも適用でき、他に紫外線で硬化するエラストマーとし
ての用途、例えば接着剤、フィルム、塗料などにも使用
することができる。
【0068】本発明により、水系溶剤による現像が可能
であり、耐水性(特に耐インキ性)に優れた感光性樹脂
マトリックスが得られる。このようなマトリックスを含
有する感光性樹脂版は、ゴム弾性に優れるため、さらに
作業性および保存安定性に優れた感光性樹脂マトリック
スを提供することにある。
であり、耐水性(特に耐インキ性)に優れた感光性樹脂
マトリックスが得られる。このようなマトリックスを含
有する感光性樹脂版は、ゴム弾性に優れるため、さらに
作業性および保存安定性に優れた感光性樹脂マトリック
スを提供することにある。
【0069】
【実施例】以下の実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されない。なお、
実施例中、部は重量部を意味する。また、実施例中の硬
度、反発弾性率、水膨潤率、および相構造の確認、粒子
凝集について以下に示す。
るが、本発明はこれらの実施例に限定されない。なお、
実施例中、部は重量部を意味する。また、実施例中の硬
度、反発弾性率、水膨潤率、および相構造の確認、粒子
凝集について以下に示す。
【0070】硬度 :JIS−K6301に準ず
るスプリング式硬さ試験(A法)により20℃で測定し
た。
るスプリング式硬さ試験(A法)により20℃で測定し
た。
【0071】反発弾性率 :径10mm(重さ4.16g)の鋼
製ボールを高さ20cmより落とし、跳ね返る高さ(a)
を読み取り、(a/20)×100%を表示値とした。
製ボールを高さ20cmより落とし、跳ね返る高さ(a)
を読み取り、(a/20)×100%を表示値とした。
【0072】水膨潤率 :感光層樹脂を厚み0.1c
m、縦2.0cm、横5.0cmのシートに成形し、照射量
4000mJ/cm2の露光を行った。このシートを真
空乾燥器60℃において24時間乾燥を行った。この重
量を秤量した(a(g))。これを20℃のイオン交換
水に24時間浸漬し、秤量した(b(g))。水膨潤率
として(b−a)/a×100%を表示値とした。
m、縦2.0cm、横5.0cmのシートに成形し、照射量
4000mJ/cm2の露光を行った。このシートを真
空乾燥器60℃において24時間乾燥を行った。この重
量を秤量した(a(g))。これを20℃のイオン交換
水に24時間浸漬し、秤量した(b(g))。水膨潤率
として(b−a)/a×100%を表示値とした。
【0073】 相構造の確認:得られた感光性樹脂マトリックスを25℃においてカチオン系染 と粒子凝集 料(プリモシアニン:クリスタルバイオレット)1.0%水溶液 に30分間浸漬し親水性ポリマーを選択的に染色した。その状態 を光学顕微鏡でコアシェル型粒子がマトリックス内に生じてい るかどうか観察した。さらに、この複数のコアシェル型粒子が 、互いに凝集していないかどうかも観察した。複数のコアシェ ル型粒子が近接または融化している場合、粒子凝集が生じると 評価した。
【0074】[合成例−1:コア相親和性ポリマーIの
合成]ヘキサメチレンジイソシアナート2部、ジメチロ
ールプロピオン酸3部、ポリテトラメチレングリコール
(PTG−850:日本ポリウレタン工業)2部、末端
アミノ基含有アクリロニトリルブタジエンオリゴマー93
部(宇部興産ATBN:1300X16)、ヒドロキシ
エチルメタアクリレート1部、およびジ-N-ブチルスズ
ジラウレート1部を、テトラヒドロフラン100部に1リ
ットルフラスコ内で溶解した後、60℃で4時間、反応を
おこなった。反応の終了は、残留NCOを定量すること
により確認した。このポリマー中の-COOH基を水酸
化リチウム1水和塩と酢酸マグネシウム4水和塩とで半
当量ずつ水溶液中で中和して、コア相親和性ポリマーI
を得た。得られたコア相親和性ポリマーIの還元粘度
(ηsp/c、DMF)は0.25であった。
合成]ヘキサメチレンジイソシアナート2部、ジメチロ
ールプロピオン酸3部、ポリテトラメチレングリコール
(PTG−850:日本ポリウレタン工業)2部、末端
アミノ基含有アクリロニトリルブタジエンオリゴマー93
部(宇部興産ATBN:1300X16)、ヒドロキシ
エチルメタアクリレート1部、およびジ-N-ブチルスズ
ジラウレート1部を、テトラヒドロフラン100部に1リ
ットルフラスコ内で溶解した後、60℃で4時間、反応を
おこなった。反応の終了は、残留NCOを定量すること
により確認した。このポリマー中の-COOH基を水酸
化リチウム1水和塩と酢酸マグネシウム4水和塩とで半
当量ずつ水溶液中で中和して、コア相親和性ポリマーI
を得た。得られたコア相親和性ポリマーIの還元粘度
(ηsp/c、DMF)は0.25であった。
【0075】[合成例−2:コア相親和性ポリマーIIの
合成]ヘキサメチレンジイソシアナート20部、ジメチロ
ールプロピオン酸8部、ヒドロキシエチルメタアクリレ
ート3部、末端アミノ基含有アクリロニトリルブタジエ
ンオリゴマー69部、およびジ-N-ブチルスズジラウレー
ト1部をテトラヒドロフラン100部に1リットルフラス
コ内で溶解後、60℃で4時間、反応をおこなった。反応
の終了は、残留NCO量を定量することにより確認し
た。合成例−1と同様にして、-COOH基を中和して
コア相親和性ポリマーIIを得た。得られたコア相親和性
ポリマーIIの還元粘度(ηsp/c、DMF)は0.24
であった。
合成]ヘキサメチレンジイソシアナート20部、ジメチロ
ールプロピオン酸8部、ヒドロキシエチルメタアクリレ
ート3部、末端アミノ基含有アクリロニトリルブタジエ
ンオリゴマー69部、およびジ-N-ブチルスズジラウレー
ト1部をテトラヒドロフラン100部に1リットルフラス
コ内で溶解後、60℃で4時間、反応をおこなった。反応
の終了は、残留NCO量を定量することにより確認し
た。合成例−1と同様にして、-COOH基を中和して
コア相親和性ポリマーIIを得た。得られたコア相親和性
ポリマーIIの還元粘度(ηsp/c、DMF)は0.24
であった。
【0076】[合成例−3:コア相親和性ポリマーIII
の合成]末端カルボキシル基含有オリゴアクリロニトリ
ル-ブタジエンオリゴマー(宇部興産CTBN:130
0X8)の-COOH基を、水酸化リチウム1水和塩の
水溶液と酢酸マグネシウム4水和塩の水溶液とで半当量
づつ中和してコア相親和性ポリマーIIIを得た。得られ
たコア相親和性ポリマーIIIの還元粘度(ηsp/c、D
MF、トルエン)は0.12であった。
の合成]末端カルボキシル基含有オリゴアクリロニトリ
ル-ブタジエンオリゴマー(宇部興産CTBN:130
0X8)の-COOH基を、水酸化リチウム1水和塩の
水溶液と酢酸マグネシウム4水和塩の水溶液とで半当量
づつ中和してコア相親和性ポリマーIIIを得た。得られ
たコア相親和性ポリマーIIIの還元粘度(ηsp/c、D
MF、トルエン)は0.12であった。
【0077】[合成例−4:コア相親和性ポリマーIVの
合成]へキサメチレンジイソシアナート20部、ジメチロ
ールプロピオン酸15部、ヒドロキシエチルメタアクリレ
ート5部、末端水酸基含有エチレンプロピレンオリゴマ
ー(出光石油化学:エポール)40部、およびジ-N-ブチ
ルスズジラウレート1部を、テトラヒドロフラン100部
に溶解して、合成例−1と同様にしてコア相親和性ポリ
マーIVを得た。得られたコア相親和性ポリマーIVの還元
粘度(ηsp/c、DMF)は0.21であった。
合成]へキサメチレンジイソシアナート20部、ジメチロ
ールプロピオン酸15部、ヒドロキシエチルメタアクリレ
ート5部、末端水酸基含有エチレンプロピレンオリゴマ
ー(出光石油化学:エポール)40部、およびジ-N-ブチ
ルスズジラウレート1部を、テトラヒドロフラン100部
に溶解して、合成例−1と同様にしてコア相親和性ポリ
マーIVを得た。得られたコア相親和性ポリマーIVの還元
粘度(ηsp/c、DMF)は0.21であった。
【0078】[合成例−5:親水性ポリマーIの合成]
へキサメチレンジイソシアナート25部、ジメチロールプ
ロピオン酸15部、ポリオキシテトラメチレングリコール
(日本ポリウレタン工業:PTMG−850)14部、ヒ
ドロキシエチルメタアクリレート12部、末端アミノ基含
有オリゴアクリロニトリル-ブタジエンオリゴマー(宇
部興産ATBN:1300X16)34部、およびジ-N-
ブチルスズジラウレート1部を、テトラヒドロフラン10
0部に溶解して、合成例−1と同様にして親水性ポリマ
ーIを得た。得られた親水性ポリマーIの還元粘度(η
sp/c、DMF)は0.21であった。
へキサメチレンジイソシアナート25部、ジメチロールプ
ロピオン酸15部、ポリオキシテトラメチレングリコール
(日本ポリウレタン工業:PTMG−850)14部、ヒ
ドロキシエチルメタアクリレート12部、末端アミノ基含
有オリゴアクリロニトリル-ブタジエンオリゴマー(宇
部興産ATBN:1300X16)34部、およびジ-N-
ブチルスズジラウレート1部を、テトラヒドロフラン10
0部に溶解して、合成例−1と同様にして親水性ポリマ
ーIを得た。得られた親水性ポリマーIの還元粘度(η
sp/c、DMF)は0.21であった。
【0079】[合成例−6:親水性ポリマーIIの合成]
ヘキサメチレンジイソシアナート48部、ジメチロールプ
ロピオン酸25部、ヒドロキシエチルメタアクリレート11
部、ポリオキシテトラメチレングリコール(PTMG−
850)12部、およびジ-N-ブチルスズジラウレート1
部を、テトラヒドロフラン80部に溶解して、合成例−1
と同様にして親水性ポリマーIIを得た。得られた親水性
ポリマーIIの還元粘度(ηsp/c、DMF)は0.16
であった。
ヘキサメチレンジイソシアナート48部、ジメチロールプ
ロピオン酸25部、ヒドロキシエチルメタアクリレート11
部、ポリオキシテトラメチレングリコール(PTMG−
850)12部、およびジ-N-ブチルスズジラウレート1
部を、テトラヒドロフラン80部に溶解して、合成例−1
と同様にして親水性ポリマーIIを得た。得られた親水性
ポリマーIIの還元粘度(ηsp/c、DMF)は0.16
であった。
【0080】[合成例−7:親水性ポリマーIIIの合
成]末端カルボキシル基含有オリゴブタジエンオリゴマ
ー(宇部興産:CTB2000X162)の-COOH
基を、水酸化リチウム1水和塩の水溶液と酢酸マグネシ
ウム4水和塩の水溶液とで半当量づつ中和して親水性ポ
リマーIIIを得た。得られた親水性ポリマーIIIの還元粘
度(ηsp/c、DMF、トルエン)は0.12であっ
た。
成]末端カルボキシル基含有オリゴブタジエンオリゴマ
ー(宇部興産:CTB2000X162)の-COOH
基を、水酸化リチウム1水和塩の水溶液と酢酸マグネシ
ウム4水和塩の水溶液とで半当量づつ中和して親水性ポ
リマーIIIを得た。得られた親水性ポリマーIIIの還元粘
度(ηsp/c、DMF、トルエン)は0.12であっ
た。
【0081】(実施例1)コア相形成ポリマーとして塩
素化ポリエチレン(昭和電工(株)製:エラスレン:30
1MA)46部、マトリックス相に含有される疎水性エラ
ストマーとしてポリブタジエン(日本合成ゴム(株)製:
BR02LL)14部、コア相親和性ポリマーI 6部、
親水性ポリマーI 4部、アクリレート基含有オリゴブ
タジエン(大阪有機化学(株)製:BAC45)27部、ベ
ンジルジメチルケタール1部、ハイドロキノンモノメチ
ルエーテル0.1部、2,6-ジ-t-ブチルクレゾール0.2部、
メチルナフトキノン0.05部、2-エチルアントラキノン0.
5部、トルエン100部、および水10部を、75℃において加
圧ニーダーで混練し、溶剤を除去して感光性樹脂を得
た。ポリエステルフィルム支持体の片面に125μmの厚み
のウレタン系接着剤を塗布して得られる、ウレタン系接
着剤層を有するポリエステルフィルム;およびポリエス
テル支持体の片面に100μmの厚みのポリビニルアルコー
ルを塗布して得られる、ポリビニルアルコール層を有す
るポリエステルフィルムを前もって準備した。これらの
フィルムのウレタン系接着剤層およびポリビニルアルコ
ール層側を内側にして感光性樹脂をサンドウィッチ状に
はさみ、ヒートプレス機で100℃にて100kg/cm2の圧力を
かけ、厚さ2.9mmのシートを得た。得られたシートの相
構造を上記の方法により確認した。その結果、分散相と
マトリックス相を示す層構造が観察された。コアシェル
型粒子の直径は、2μmであった。
素化ポリエチレン(昭和電工(株)製:エラスレン:30
1MA)46部、マトリックス相に含有される疎水性エラ
ストマーとしてポリブタジエン(日本合成ゴム(株)製:
BR02LL)14部、コア相親和性ポリマーI 6部、
親水性ポリマーI 4部、アクリレート基含有オリゴブ
タジエン(大阪有機化学(株)製:BAC45)27部、ベ
ンジルジメチルケタール1部、ハイドロキノンモノメチ
ルエーテル0.1部、2,6-ジ-t-ブチルクレゾール0.2部、
メチルナフトキノン0.05部、2-エチルアントラキノン0.
5部、トルエン100部、および水10部を、75℃において加
圧ニーダーで混練し、溶剤を除去して感光性樹脂を得
た。ポリエステルフィルム支持体の片面に125μmの厚み
のウレタン系接着剤を塗布して得られる、ウレタン系接
着剤層を有するポリエステルフィルム;およびポリエス
テル支持体の片面に100μmの厚みのポリビニルアルコー
ルを塗布して得られる、ポリビニルアルコール層を有す
るポリエステルフィルムを前もって準備した。これらの
フィルムのウレタン系接着剤層およびポリビニルアルコ
ール層側を内側にして感光性樹脂をサンドウィッチ状に
はさみ、ヒートプレス機で100℃にて100kg/cm2の圧力を
かけ、厚さ2.9mmのシートを得た。得られたシートの相
構造を上記の方法により確認した。その結果、分散相と
マトリックス相を示す層構造が観察された。コアシェル
型粒子の直径は、2μmであった。
【0082】次に、ポリビニルアルコール層を有するポ
リエステルフィルムの支持体のみを剥離して、感光性樹
脂層上にポリビニルアルコール層を残した。得られた感
光性樹脂版のポリビニルアルコール層上に、画像を有す
るネガフィルムを密着して高輝度ランプ(アンダーソン
アンドブリーランド社製ホットバルブランプ)で照射量
4000mJ/cm2の露光を行った。ネガフィルムを除いた
後、アルキルナフタレンスルホン酸ソーダ2重量%を含
む中性水により40℃15分間、ブラシによる現像を行い、
レリーフ深度2.0mmの画像パターンが得られた。この画
像パターンは使用した画像を忠実に再現していた。得ら
れたレリーフは、インキの受理転移性もよく鮮明な画像
を示した。
リエステルフィルムの支持体のみを剥離して、感光性樹
脂層上にポリビニルアルコール層を残した。得られた感
光性樹脂版のポリビニルアルコール層上に、画像を有す
るネガフィルムを密着して高輝度ランプ(アンダーソン
アンドブリーランド社製ホットバルブランプ)で照射量
4000mJ/cm2の露光を行った。ネガフィルムを除いた
後、アルキルナフタレンスルホン酸ソーダ2重量%を含
む中性水により40℃15分間、ブラシによる現像を行い、
レリーフ深度2.0mmの画像パターンが得られた。この画
像パターンは使用した画像を忠実に再現していた。得ら
れたレリーフは、インキの受理転移性もよく鮮明な画像
を示した。
【0083】得られた感光性樹脂版のレリーフ深度、硬
度、反発弾性率、水膨張率、および形状安定性に関する
評価を表1に示す。以下の実施例2〜5の評価もあわせ
て表1に示す。
度、反発弾性率、水膨張率、および形状安定性に関する
評価を表1に示す。以下の実施例2〜5の評価もあわせ
て表1に示す。
【0084】(実施例2)実施例1において、コア相親
和性ポリマーIおよび親水性ポリマーIの代わりに、そ
れぞれコア相親和性ポリマーIIおよび親水性ポリマーII
を用いたこと以外は、実施例1と同様にシートを得、そ
の評価を行った。実施例1と同様に、得られたシートの
相構造を上記の方法により確認した。得られた画像のレ
リーフ深度は1.8mmであり、使用したネガフィルムの画
像を忠実に再現していた。得られたレリーフは、インキ
の受理転移性も良く鮮明な画像を示した。
和性ポリマーIおよび親水性ポリマーIの代わりに、そ
れぞれコア相親和性ポリマーIIおよび親水性ポリマーII
を用いたこと以外は、実施例1と同様にシートを得、そ
の評価を行った。実施例1と同様に、得られたシートの
相構造を上記の方法により確認した。得られた画像のレ
リーフ深度は1.8mmであり、使用したネガフィルムの画
像を忠実に再現していた。得られたレリーフは、インキ
の受理転移性も良く鮮明な画像を示した。
【0085】(実施例3)実施例1において、コア相親
和性ポリマーIおよび親水性ポリマーIの代わりに、そ
れぞれコア相親和性ポリマーIIIおよび親水性ポリマーI
IIを用いたこと以外は実施例1と同様にシートを得、そ
の評価を行った。実施例1と同様に、得られたシートの
相構造を上記の方法により確認した。得られた画像のレ
リーフ深度は、1.4mmであり、使用したネガフィルムの
画像を忠実に再現していた。得られたレリーフは、イン
キの受理転移性も良く鮮明な画像を示した。
和性ポリマーIおよび親水性ポリマーIの代わりに、そ
れぞれコア相親和性ポリマーIIIおよび親水性ポリマーI
IIを用いたこと以外は実施例1と同様にシートを得、そ
の評価を行った。実施例1と同様に、得られたシートの
相構造を上記の方法により確認した。得られた画像のレ
リーフ深度は、1.4mmであり、使用したネガフィルムの
画像を忠実に再現していた。得られたレリーフは、イン
キの受理転移性も良く鮮明な画像を示した。
【0086】(実施例4)塩素化ポリエチレン、ポリブ
タジエン、およびコア相親和性ポリマーIの代わりに、
それぞれ、コア相形成ポリマーとしてエチレンプロピレ
ンゴム40部、マトリックス相に含有される疎水性ポリマ
ーとしてイソブチレンゴム15部、およびコア相親和性ポ
リマーIV 6部を用い、さらにへキサメチレンジアクリ
レート20部を加えたこと以外は実施例1と同様にシート
を得、その評価を行った。実施例1と同様に、得られた
シートの相構造を上記の方法により確認した。得られた
画像のレリーフ深度は、1.5mmであり、使用したネガフ
ィルムの画像を忠実に再現していた。得られたレリーフ
のインキの受理転移性も良く鮮明な画像を示した。
タジエン、およびコア相親和性ポリマーIの代わりに、
それぞれ、コア相形成ポリマーとしてエチレンプロピレ
ンゴム40部、マトリックス相に含有される疎水性ポリマ
ーとしてイソブチレンゴム15部、およびコア相親和性ポ
リマーIV 6部を用い、さらにへキサメチレンジアクリ
レート20部を加えたこと以外は実施例1と同様にシート
を得、その評価を行った。実施例1と同様に、得られた
シートの相構造を上記の方法により確認した。得られた
画像のレリーフ深度は、1.5mmであり、使用したネガフ
ィルムの画像を忠実に再現していた。得られたレリーフ
のインキの受理転移性も良く鮮明な画像を示した。
【0087】(実施例5)アクリレート基含有オリゴブ
タジエンオリゴマー27部の代わりに、アクリレート基含
有オリゴブタジエンオリゴマー20部、1,9-ノナメチレン
ジメタアクリレート7部を用いたこと以外は、実施例1
と同様にシートを得、その評価を行った。実施例1と同
様に、得られたシートの相構造を上記の方法により確認
した。得られた画像のレリーフ深度は2.0mmであり、使
用したネガフィルムの画像を忠実に再現していた。得ら
れたレリーフのインキ受理転移性も良く鮮明な画像を示
した。
タジエンオリゴマー27部の代わりに、アクリレート基含
有オリゴブタジエンオリゴマー20部、1,9-ノナメチレン
ジメタアクリレート7部を用いたこと以外は、実施例1
と同様にシートを得、その評価を行った。実施例1と同
様に、得られたシートの相構造を上記の方法により確認
した。得られた画像のレリーフ深度は2.0mmであり、使
用したネガフィルムの画像を忠実に再現していた。得ら
れたレリーフのインキ受理転移性も良く鮮明な画像を示
した。
【0088】(比較例1)実施例1において、親水性ポ
リマーIを用いずに、コア相親和性ポリマーIをさらに
10部用いたこと以外は、実施例1と同様にシートを得、
その評価を行った。相構造を観察したところ、シェル相
の形成は確認出来ず、またレリーフ深度も0.2mmであ
り、ネガフィルム画像を再現していなかった。
リマーIを用いずに、コア相親和性ポリマーIをさらに
10部用いたこと以外は、実施例1と同様にシートを得、
その評価を行った。相構造を観察したところ、シェル相
の形成は確認出来ず、またレリーフ深度も0.2mmであ
り、ネガフィルム画像を再現していなかった。
【0089】(比較例2)実施例1において、コア相親
和性ポリマーIを用いずに、親水性ポリマーIをさらに
10部用いたこと以外は、実施例1と同様にシートを得、
その評価を行った。相構造を観察したところ、シェル相
の形成は確認出来ず、またレリーフ深度も0.1mmであ
り、ネガフィルム画像を再現していなかった。
和性ポリマーIを用いずに、親水性ポリマーIをさらに
10部用いたこと以外は、実施例1と同様にシートを得、
その評価を行った。相構造を観察したところ、シェル相
の形成は確認出来ず、またレリーフ深度も0.1mmであ
り、ネガフィルム画像を再現していなかった。
【0090】
【表1】
【0091】
【発明の効果】本発明によれば、このように、優れた弾
性を有し、水系現像性および耐水性(特に耐インキ性)
という相反する要求を満たし、さらに作業性および保存
安定性に優れた感光性樹脂マトリックスが提供される。
性を有し、水系現像性および耐水性(特に耐インキ性)
という相反する要求を満たし、さらに作業性および保存
安定性に優れた感光性樹脂マトリックスが提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今橋 聰 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】 マトリックス相、および該マトリックス
相に分散された微粒子でなる分散相を有する感光性樹脂
マトリックスであって、該マトリックス相が少なくとも
エチレン性不飽和化合物および光重合用開始剤を含有
し、そして該分散相を形成する微粒子が、コア相とシェ
ル相とを有するコアシェル構造であり、該コア相が疎水
性ポリマーでなり、そして該シェル相が少なくとも該コ
ア相と親和性を有するポリマーおよび親水性ポリマーを
含有する、感光性樹脂マトリックス。 - 【請求項2】 疎水性ポリマー、該疎水性ポリマーと親
和性を有するポリマー、および親水性ポリマーを、エチ
レン性不飽和化合物を少なくとも含有するマトリックス
相組成物中で混合する工程を包含し、そのことにより該
疎水性ポリマーがコア相を形成し、そして該疎水性ポリ
マーと親和性を有するポリマーおよび親水性ポリマーが
該コア相を取り囲むシェル相を形成する、感光性樹脂マ
トリックスの製造方法。 - 【請求項3】 前記疎水性ポリマー、前記疎水性ポリマ
ーと親和性を有するポリマー、前記親水性ポリマー、お
よびマトリックス相組成物が、各々相分離する、請求項
2に記載の感光性樹脂マトリックスの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28275496A JPH10123710A (ja) | 1996-10-24 | 1996-10-24 | 感光性樹脂マトリックスおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28275496A JPH10123710A (ja) | 1996-10-24 | 1996-10-24 | 感光性樹脂マトリックスおよびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10123710A true JPH10123710A (ja) | 1998-05-15 |
Family
ID=17656634
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28275496A Withdrawn JPH10123710A (ja) | 1996-10-24 | 1996-10-24 | 感光性樹脂マトリックスおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10123710A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0884649A3 (en) * | 1997-06-09 | 1999-09-08 | Toyo Boseki Kabushiki Kaisha | Photosensitive resin composition |
| EP1435380A1 (en) * | 2003-01-02 | 2004-07-07 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Polymer additive for ink-jet inks to improve durability |
| KR100745745B1 (ko) | 2006-02-21 | 2007-08-02 | 삼성전기주식회사 | 나노복합재료 및 그 제조방법 |
| JP2017076059A (ja) * | 2015-10-15 | 2017-04-20 | 旭化成株式会社 | フレキソ印刷用感光性樹脂組成物及びフレキソ印刷原版 |
| US20240191016A1 (en) * | 2021-03-31 | 2024-06-13 | Toyobo Mc Corporation | Photosensitive resin composition for flexographic printing original plate and flexographic printing original plate obtained therefrom |
-
1996
- 1996-10-24 JP JP28275496A patent/JPH10123710A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0884649A3 (en) * | 1997-06-09 | 1999-09-08 | Toyo Boseki Kabushiki Kaisha | Photosensitive resin composition |
| EP1435380A1 (en) * | 2003-01-02 | 2004-07-07 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Polymer additive for ink-jet inks to improve durability |
| US6858301B2 (en) | 2003-01-02 | 2005-02-22 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Specific core-shell polymer additive for ink-jet inks to improve durability |
| KR100745745B1 (ko) | 2006-02-21 | 2007-08-02 | 삼성전기주식회사 | 나노복합재료 및 그 제조방법 |
| JP2017076059A (ja) * | 2015-10-15 | 2017-04-20 | 旭化成株式会社 | フレキソ印刷用感光性樹脂組成物及びフレキソ印刷原版 |
| US20240191016A1 (en) * | 2021-03-31 | 2024-06-13 | Toyobo Mc Corporation | Photosensitive resin composition for flexographic printing original plate and flexographic printing original plate obtained therefrom |
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