JPH0980768A - 昇華捺染用静電記録紙 - Google Patents

昇華捺染用静電記録紙

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JPH0980768A
JPH0980768A JP23512495A JP23512495A JPH0980768A JP H0980768 A JPH0980768 A JP H0980768A JP 23512495 A JP23512495 A JP 23512495A JP 23512495 A JP23512495 A JP 23512495A JP H0980768 A JPH0980768 A JP H0980768A
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JP
Japan
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printing
recording paper
electrostatic recording
resin layer
layer
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JP23512495A
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Makoto Aoyanagi
誠 青柳
Fumiko Nojima
文子 能島
Masayuki Iijima
正行 飯嶋
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/00362Apparatus for electrophotographic processes relating to the copy medium handling
    • G03G2215/00443Copy medium
    • G03G2215/00523Other special types, e.g. tabbed
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明の昇華捺染用静電記録紙は、導電性を
有する基紙上に架橋性硬化樹脂層が設けられるか、或い
は該架橋性硬化樹脂層上に更に定着性向上層が設けられ
たものであるか、又は導電性を有する基紙上に誘電体層
が設けられ、該誘電体層上に架橋性硬化樹脂層が設けら
れるか、或いは該架橋性硬化樹脂層上に定着性向上層が
設けられたものである。 【効果】 本発明の昇華捺染用静電記録紙は、昇華染
料の基紙方向への拡散が抑制されることにより、布への
捺染に際して高い画像濃度と転写率を得ることができ、
また、架橋性硬化樹脂層上に定着性向上層を積層するこ
とにより、昇華染料湿式現像剤の定着性に優れるものと
できるものであり、イオンプリンターを使用した布への
捺染転写に使用することにより、捺染布上の画像濃度を
増大させることができ、布上に濃淡が鮮明なインパクト
のある画像が形成され、意匠性に優れる捺染布の製造を
可能とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基紙方向への染料拡散
防止性に優れると共に布地への転写捺染性に優れる昇華
捺染用静電記録紙に関する。
【0002】さらに、詳細にはイオンヘッドにより静電
記録紙上に形成された静電潜像パターンを昇華捺染能を
有する湿式現像剤を用いて現像し、得られた静電記録紙
上の画像を布地に熱昇華転写することにより、布地に濃
淡が鮮明な昇華転写画像を形成することができるイオン
プリンター用静電記録紙に関する。
【0003】
【従来の技術】従来、布地に図柄やパターンを形成する
方法として、昇華捺染転写法が知られている。最近で
は、例えば特開平3−18866号公報において、静電
プロッター/ファクシミリにより静電記録紙上に静電潜
像を形成し、昇華捺染能を有する染料を分散/溶解した
湿式現像剤により現像し、転写捺染紙を製造することが
提案されている。
【0004】しかしながら、これらの静電潜像形成方法
では、得られる画像が疑似階調であり、中間調の表現に
劣り、特にハイライト部での画像特性に問題がある。そ
のため、ポリエステル布地用の捺染転写紙作製に使用さ
れるグラビア印刷の特性を十分に発揮させることができ
ず、特に意匠性が高く、商業的に好まれる写真調の図柄
やぼかしの表現に劣る結果となっている。
【0005】そこで、本発明者等は、イオンプリンター
を使用して静電記録紙上に静電潜像を形成し、昇華捺染
性を有する湿式現像剤を用いて現像して捺染紙を作製
し、ポリエステル布地への捺染に使用すると、画像表現
性の問題点が解決することを見出し先に出願した。
【0006】しかしながら、従来の静電記録紙は静電プ
ロッター用に開発されており、使用する湿式現像剤は、
通常、着色剤として顔料を使用するものであるので、従
来の静電記録紙は、昇華染料の染着性、熱拡散防止性に
対する対策は講じられていないものである。そのため、
従来の静電記録紙上に形成された静電潜像を昇華捺染用
現像剤を使用して現像し、得られた昇華性染料からなる
画像を熱転写により布地に転写すると、染料は布地方向
ばかりでなく、静電記録紙における誘電体層方向にも熱
拡散し、布地での画像濃度増大が困難であるという問題
がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、イオンヘッ
ドにより静電記録紙上に形成された静電潜像パターン
を、昇華捺染能を有する湿式現像剤を用いて現像し、得
られた捺染紙と布地とを合わせて加熱し、布地に昇華転
写画像を形成する際に使用され、高濃度の昇華転写画像
を達成することができる昇華捺染用静電記録紙の提供を
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の昇華捺染
用静電記録紙は、導電性を有する基紙上に、架橋性硬化
樹脂層が設けられたことを特徴とする。
【0009】本発明の第2の昇華捺染用静電記録紙は、
導電性を有する基紙上に架橋性硬化樹脂層が設けられ、
該架橋性硬化樹脂層上に定着性向上層が設けられたこと
を特徴とする。
【0010】本発明の第3の昇華捺染用静電記録紙は、
導電性を有する基紙上に誘電体層が設けられ、該誘電体
層上に架橋性硬化樹脂層が設けられたことを特徴とす
る。
【0011】本発明の第4の昇華捺染用静電記録紙は、
導電性を有する基紙上に誘電体層、架橋性硬化樹脂層が
順次設けられ、該架橋性硬化樹脂層上に定着性向上層が
設けられたことを特徴とする。
【0012】以下、本発明の昇華捺染用静電記録紙につ
いて説明する。
【0013】まず、本発明の第1の昇華捺染用静電記録
紙は、導電性を付与した基紙上に、架橋性硬化樹脂層が
積層されたものである。
【0014】導電性を有する基紙としては、塩化ナトリ
ウムのような無機塩、ボリビニルベンジルトリメチルア
ンモニウムクロライド等のカチオン性高分子電解質、ま
たははアニオン性高分子電解質、界面活性剤、あるいは
酸化亜鉛、導電性処理した酸化亜鉛等の金属酸化物半導
体粉を含浸または塗布し、表面抵抗を105 〜1011Ω
とした紙、プラスチックフイルム、布等が使用される
が、昇華転写条件での加熱に対して熱収縮等の問題が生
じないものとすることが必要である。
【0015】架橋性硬化樹脂層について説明する。本発
明は、架橋性硬化樹脂が優れた昇華染料拡散防止性を有
することに基づくものであるが、本発明における静電記
録紙は昇華捺染に使用されるものであるので、架橋性硬
化樹脂は耐熱性を有すると共に布地と融着作用を有しな
いことが必要である。
【0016】このような架橋性硬化樹脂層としては、活
性光線、例えば電子線、可視光、紫外光、赤外光、X
線、レーザー光等による光重合により架橋重合した硬化
樹脂からなり、例えば、多官能性アクリレート、ウレタ
ンアクリレート、ポリエステルアクリレート、エポキシ
アクリレート等の単量体、オリゴマー等を、架橋剤、光
開始剤の存在又は不存在下で光重合させて形成されるも
のである。
【0017】また、熱重合により架橋重合した硬化樹脂
でもよく、例えばフェノール樹脂、フラン樹脂、キシレ
ン・ホルムアルデヒド樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、
エポキシ樹脂が挙げられる。
【0018】また、得られた架橋性硬化樹脂層の表面が
平滑であり、イオンプリンターによる潜像形成や潜像を
ローラ現像により現像する場合には問題なくともスリッ
ト現像のごとく負圧条件下で現像する方式に使用すると
静電記録紙の走行性、また、画像流れ等の問題が発生す
ることがある。そのため、粒径500nm〜5μm、好
ましくは700nm〜3000nmの微粒子を、架橋性
硬化樹脂層の表面を粗面化することを目的として添加す
るとよい。このような微粒子としては、例えばシリカ、
酸化チタン、炭酸カルシウム、タルク、カオリナイト、
雲母等の無機微粒子、アクリロニトリルポリマー、アク
リル酸エステルポリマー、スチレンポリマー等の疎水性
樹脂ビーズ、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポ
リアミド、ポリビニルアルコール、ゼラチン等の親水性
樹脂ビーズ、熱硬化性樹脂等が挙げられ、微粉砕された
状態で、また、エマルジョンの状態で使用される。
【0019】架橋性硬化樹脂層中における微粒子の含有
量は、誘電体樹脂に対して0.5重量%〜500重量
%、好ましくは1重量%〜200重量%とするとよい。
これにより、本発明の昇華捺染用静電記録紙における表
面は、ベック平滑度が10秒〜2000秒、表面粗さR
Z(十点平均粗さJIS−B0601)が100nm〜
10μmのものとされるとよい。
【0020】また、架橋性硬化樹脂層表面の粗面化する
ために、他の方法でマット化処理してもよい。このよう
なマット化処理方法としては、例えばすりガラス等の表
面に凹凸形状を有するものを架橋性硬化樹脂層表面に重
ね、その凹凸形状を転写して架橋性硬化樹脂層表面の粗
面化してもよい。
【0021】架橋性硬化樹脂層の形成方法としては、架
橋性硬化樹脂形成用組成物の溶液、または微粒子分散物
を、エアナイフコーター、ロールコーター、ブレードコ
ーター等の塗布機を使用し、導電性を有する基紙上に塗
布し、乾燥後の塗布量を0.5g/m2 〜30g/
2 、好ましくは1g/m2 〜10g/m2 とするとよ
い。塗布量が0.5g/m2 未満では捺染後布地に形成
されたグラディエーション画像における高濃度部画像の
濃度が不足する傾向にあり、また、30g/m2 をこえ
ると捺染後布地に形成されたグラディエーション画像に
おける階調特性が劣化する傾向にあるので好ましくな
い。
【0022】本発明の第2の昇華捺染用静電記録紙は、
上記の第1の昇華捺染用静電記録紙における架橋性硬化
樹脂層に定着性向上層を積層したものである。定着性向
上層は、架橋性硬化樹脂層における、昇華捺染用湿式現
像剤の定着性を向上を目的とするものである。
【0023】定着性向上層としても、耐熱性に優れると
共に布地と融着作用を有しない樹脂であることが必要で
あり、好ましくは昇華染料が染着するための染着座を有
しない樹脂であり、例えばアクリル酸エステル樹脂、メ
タクリル酸エステル樹脂、ブチラール樹脂、シリコーン
樹脂、スチレン樹脂、アクリロニトリル樹脂、ポリカー
ボネート樹脂等の疎水性樹脂が例示される。また、これ
らの樹脂の混合物、共重合体等も使用できる。
【0024】具体的には、アクリル樹脂としては、市販
品である三菱レーヨン(株)製「ダイヤナールBRレジ
ン」、協和ガス工業化学(株)製の「パラペット」「パ
ラグラス」「ユモグラス」、また、AS樹脂としては、
日立化成工業(株)製の「バイタックス」「バイフネ
ン」、三井東圧化学(株)製の「ライラックA」、三菱
モンサント化成工業(株)製の「サンレックス」、電気
化学工業(株)製の「デンカAS」、ポリスチレン樹脂
としては、出光石油化学(株)製「出光スチロール」、
三井東圧化学(株)製の「トーポレックス」、三菱モン
サント化成工業(株)製の「ユリメート」、電気化学工
業(株)製の「デンカスチロール」、ポリカーボネート
樹脂としては、出光石油化学(株)製「タフロン」、帝
人化成(株)製の「パンライト」等が例示される。
【0025】定着性向上層は、樹脂を、分散媒としてト
ルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等の
ケトン類、酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル類、プ
ロパノール、ブタノール等のアルコール類等の溶剤、ま
たはこれらの混合溶剤を使用し、固形分濃度5重量%〜
50重量%、好ましくは8重量%〜40重量%の溶液と
し塗布形成される。
【0026】塗布方法としては、架橋性硬化樹脂層上に
エアナイフコーター、ロールコーター、ブレードコータ
ー等の塗布機を使用し塗布される。定着性向上層の塗布
量としては、架橋性硬化樹脂層の膜厚、静電容量等によ
り相違はあるが、通常、0.01g/m2 〜20g/m
2 、好ましくは0.1g/m2 〜5g/m2 とするとよ
い。0.01g/m2 未満であると、均一な塗布が困難
で、定着性改善が不充分であり、トナー剥がれ等の問題
がある。また、塗布量が20g/m2 を越えるとグラデ
ィエーション画像における階調特性が劣化したり、捺染
効率が低下する傾向にあるので好ましくない。
【0027】なお、上述した第1の昇華捺染用静電記録
紙においては、その架橋性硬化樹脂層層の表面を粗面化
したが、この第2の昇華捺染用静電記録紙においては、
架橋性硬化樹脂層ではなく、その最表面の定着性向上層
表面が粗面化されてもよい。この粗面化に関しては、下
地の影響で最表面が粗面化されるに至っていても、ま
た、定着性向上層の表面を積極的に粗面化してもよい。
粗面化方法等は第1の昇華捺染用静電記録紙と同様であ
る。
【0028】次に、本発明の第3の昇華捺染用静電記録
紙は、導電性を有する基紙上に誘電体層が設けられ、該
誘電体層上に架橋性硬化樹脂層が設けられたものであ
り、架橋性硬化樹脂層を導電性を有する基紙上に直接設
ける第1の昇華捺染用静電記録紙に比して、カール防止
性に優れるものとできる。
【0029】誘電体層としては、導電性を有する基紙上
に、例えばアクリル酸エステル樹脂、メタクリル酸エス
テル樹脂、ブチラール樹脂、シリコーン樹脂、スチレン
樹脂、アクリロニトリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等
の疎水性樹脂、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、
ポリアミド、ポリビニルアルコール、ゼラチン等の親水
性樹脂、多官能アクリレート、ウレタンアクリレート、
ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート等の
光架橋性硬化樹脂、フェノール樹脂、フラン樹脂、キシ
レン・ホルムアルデヒド樹脂、エポキシ樹脂、メラミン
樹脂等の熱硬化性樹脂が例示される。また、これらの樹
脂の混合物、共重合体等の樹脂が使用され、上述した定
着性向上層と同様の塗布方法により形成される。
【0030】誘電体層は、乾燥後の塗布量を0.5g/
2 〜30g/m2 、好ましくは1g/m2 〜10g/
2 とするとよい。塗布量が0.5g/m2 未満では捺
染後布地に形成されたグラディエーション画像における
高濃度部画像の濃度が不足する傾向にあり、また、30
g/m2 をこえると捺染後布地に形成されたグラディエ
ーション画像における階調特性が劣化する傾向にあるの
で好ましくない。
【0031】次いで、この誘電体層上に、架橋性硬化樹
脂層が上述した第1の昇華捺染用静電記録紙における架
橋性硬化樹脂層と同様に形成される。
【0032】この架橋性硬化樹脂層は、誘電体層の膜
厚、静電容量等により相違はあるが、通常、0.01g
/m2 〜20g/m2 、好ましくは0.01g/m2
10g/m2 とするとよい。0.01g/m2 未満であ
ると、均一な塗布が困難となり、捺染後布地に形成され
たグラディエーション画像における高濃度部画像の濃度
が不足する傾向にあり、昇華染料の記録紙方向への拡散
を防止するのが困難となり、また、20g/m2 をこえ
ると捺染後布地に形成されたグラディエーション画像に
おける階調特性が劣化する傾向にあるので好ましくな
い。なお、架橋性硬化樹脂層の表面は第1の昇華捺染用
静電記録紙における架橋性硬化樹脂層と同様に粗面化さ
れるとよい。
【0033】また、架橋性樹脂の体積収縮による記録紙
のカール防止性には、架橋性樹脂層の膜厚を誘電体層の
膜厚に応じて薄くするとよい。
【0034】本発明の第4の昇華捺染用静電記録紙は、
第3の昇華捺染用静電記録紙における昇華性染料湿式現
像剤の定着性向上を目的として、架橋性硬化樹脂層上に
さらに定着性向上層を設けるものである。
【0035】この定着性向上層は、上述した第2の昇華
捺染用静電記録紙における定着性向上層と同様の樹脂が
使用でき、同様の塗布方法により形成される。
【0036】定着性向上層の塗布量としては、誘電体層
及び架橋性硬化樹脂層の膜厚、静電容量等により相違は
あるが、通常、0.01g/m2 〜20g/m2 、好ま
しくは0.05g/m2 〜5g/m2 とするとよい。
0.01g/m2 未満であると、均一な塗布が困難で、
定着性向上が不充分であり、静電記録紙上での画像の定
着性不良、即ち剥がれ落ち等が発生する傾向がある。ま
た、塗布量が20g/m2 を越えるとグラディエーショ
ン画像における階調特性が劣化する傾向にあるので好ま
しくなく、また、静電記録紙上(残紙上)の染料残りが
増大する傾向にあるので好ましくない。なお、この層
も、上述したと同様の方法で粗面化されてもよい。
【0037】上述の第3及び第4の昇華捺染用静電記録
紙における、導電性を有する基紙上に誘電体層が形成さ
れたものとしては、市販の静電記録紙も使用することが
でき、例えば桜井社製「スレバ−S544CO、スレバ
−S536CO、スレバ−S636CO、S−542C
O、S−624CO、S−642CO、S−524CO
等が挙げられる。このような静電記録紙を使用する場合
には、その誘電体層上に架橋性硬化樹脂層を形成すると
よい。
【0038】本発明における誘電体層や架橋性硬化樹脂
層、定着性向上層には、必要に応じ分散剤、消泡剤、レ
ベリング剤、ブロッキング防止剤、粘度調整剤等を添加
してもよい。
【0039】本発明の第1〜第4の昇華捺染用静電記録
紙における表面抵抗値は、ASTMD257で規定する
電気抵抗値で、1×1015Ω・cm〜1×1017Ω・c
m(湿度65%、25℃)のものとされる。
【0040】本発明の昇華捺染用静電記録紙は、イオン
プリンターを用い、熱により溶融、若しくは拡散現象を
伴ってもよいが、昇華性染料としては例えば特願平4−
202093号に記載の昇華性染料を着色剤として含有
する現像剤により、所望の図柄やパターン等を形成し、
これを捺染紙として布地等と合わせて加熱転写するため
に使用される。
【0041】
【作用及び発明の効果】本発明の昇華捺染用静電記録紙
は、その誘電体層として架橋性硬化樹脂を使用するか、
或いは誘電体層上に架橋性硬化樹脂層を形成するもので
あり、昇華染料の基紙方向への拡散が抑制されることに
より、布への捺染に際して高い画像濃度と転写率を得る
ことができ、また、架橋性硬化樹脂層上に定着性向上層
を積層することにより、昇華染料湿式現像剤の定着性に
優れるものとできる。
【0042】本発明の昇華捺染用静電記録紙は、イオン
プリンターを使用した布への捺染転写に使用することに
より、捺染布上の画像濃度を増大させることができ、布
上に濃淡が鮮明なインパクトのある画像が形成され、意
匠性に優れる捺染布の製造を可能とするものである。
【0043】
【実施例】以下、本発明の実施例を示す。 (実施例1)坪量55g/m2 の上質紙の表面に、四級
アンモニウム塩ポリマー(三洋化成(株)製、商品名ケ
ミスタット6300)を、乾燥後の塗布量が3g/m2
となるように、グラビアコーターを使用し、グラビアリ
バース法により塗布し、また、裏面には乾燥後の塗布量
が2g/m2 となるように、塗布し、導電層を形成し、
次いで、 ・トルエン ・・ 66重量部 ・メタクリル酸メチル/アクリル酸エチル共重合樹脂(共重合比1/1、重量平 均分子量15万) ・・ 8重量部 ・メタクリル酸メチル/メタクリル酸ブチル共重合樹脂(共重合比1/1、重量 平均分子量15万) ・・ 8重量部 ・炭酸カルシウム(粒径1000nm) ・・ 16重量部 の組成の分散液を、導電性紙表面に、乾燥塗布量が4g
/m2 となるように、塗布し誘電体層を形成した。
【0044】この誘電体層上に、架橋性硬化樹脂層とし
て、下記組成 ・ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(6官能以上85重量%以上、荒 川化学工業(株)「ビームセット700」) ・・・・ 100重量部 ・光開始剤(メルク社製「ダロキュア−1173」) ・・・・ 3重量部 ・メチルエチルケトン ・・・・ 15重量部 の塗布液を調製し、ミヤバー(#4)を使用し、乾燥後
塗布量が3g/m2 となるように塗布した後、集光式8
0mW紫外線ランプを使用し、照射量150mJ/cm
2 、ベルトスピード6m/min.で硬化させ、本発明
の昇華捺染用静電記録紙を作製した。
【0045】昇華捺染用湿式現像剤を、以下の方法で作
製した。
【0046】 (マゼンタマスタートナー組成) ・染料( Disperse Red 60 ) ・・・ 4重量部 ・樹脂〔2−エチルヘキシルメタクリレート/ジメチルアクリルアミド=90/ 10共重合樹脂、重量平均分子量10万、GPC測定) ・・・ 4重量部 ・電荷調整剤(ナフテン酸ジルコニウム含有量が40重量%のミネラルスピリッ ト溶液:ジルコニウム含有量4重量%) ・・・ 1重量部 ・溶剤(アイソパーG:エクソン社製、イソパラフィン系炭化水素) ・・・ 46重量部 上記の組成を、マヨネーズ瓶中に分散用ガラスビーズ
(80g)と共に入れ、分散機(レッドデビル社製:R
C−500)で16時間分散させて、マスタートナーを
作製した。
【0047】(湿式現像剤)上記で作製したマスタート
ナー9重量部を150重量部のアイソパーGで希釈し
て、昇華捺染用湿式現像剤を作製した。
【0048】得られた湿式現像剤の帯電特性(帯電量)
を、下記の方法で測定した。
【0049】電流値測定用セル(電極版間隔10mm)
に湿式現像剤を満たし、極版(電極版面積45mm×4
5mm)に1000Vの電圧を印加し、電流値を60秒
間モニターした( KEITHLEY 社製: モデル237)。
【0050】電流値(I(t))の積分値として電荷量
0 を算出した。このQ0 と60秒後の電流値(I(6
0))から、次式により電荷量Qt を算出した。
【0051】Qt = Q0 −I(60)×60 一方、湿式現像剤の付着した電極版を電流値測定用セル
より引出し、乾燥後、電極版上のトナー付着量(M)を
算出した。この付着量とQt よりトナー比電荷(Q/
M)を次式により算出した。
【0052】Q/M = Qt / M 上記で作製した湿式現像剤の帯電特性を、下記に示す。
【0053】
【表1】
【0054】(現像)上記で調整した湿式現像剤を使用
し、256階調の階調制御能を有するイオンプリンター
を用いて、最大出力より25階調おきで、上記で作製し
た昇華捺染用静電記録紙上に10段階のイオン像の記録
を行なった。
【0055】次いで、上記で作製したマゼンタトナーを
使用してローラ現像し、10段階のグラディエーション
パターンを作成した。得られた静電記録紙上の画像のO
D値(OD紙(s):sは各階調を示すパラメーター)
はマクベス反射濃度計(RD918)を使用し、測定し
た。各階調における画像濃度は下記表2のOD紙(s)
に示す。
【0056】(熱転写)得られた静電記録紙を、ポリエ
ステル繊維布地(ライトエース:東レ(株)製)と合わ
せて、熱転写機(羽島社製、型式HP−54A)を使用
し、200℃、30秒間加熱し、布地にグラディエーシ
ョンパターン捺染画像を作成した。得られた布上の画像
のOD値(OD布(s):sは各階調を示すパラメータ
ー)はマクベス反射濃度計(RD918)を使用し、測
定した。各階調における画像濃度は下記表2のOD布
(s)に示す。同様にして、転写捺染後の残紙上の各階
調における画像濃度(OD残(s):sは各階調を示す
パラメーター)を測定し、各階調における画像濃度は下
記表2のOD残(s)に示す。
【0057】(見掛けの転写率の算出)捺染後の布上の
画像濃度〔OD布(s)〕と捺染後の残紙上の画像濃度
〔OD残(s)〕から、各階調における染料の見掛けの
転写捺染効率(STY(s))を以下の式から算出し
た。
【0058】 下記表2のSTY(s)に、各階調の見掛けの転写捺染
効率を示す。
【0059】なお、見掛けの転写捺染効率は現像時の画
像濃度(OD紙(s))によって変化している。そのた
め、検討に際しては、見掛けの転写捺染効率としてOD
紙(s)が一定の値のSTY(s)を比較する必要があ
る。そのため、本発明における実施例、比較例では、各
材料においてOD紙(s)=0.6におけるSTY
(s)を「見掛けの転写率」と規定した。
【0060】また、増加率(s)は、OD布(s)/O
D紙(s)×100%である。なお、静電記録紙上の画
像濃度〔OD紙(s)〕に対する、捺染後の布上の画像
濃度〔OD布(s)〕と捺染後の残紙上の画像濃度〔O
D残(s)〕のそれぞれの関係を図1に同時に図示す
る。
【0061】
【表2】
【0062】表2、図1から、本発明の昇華捺染用静電
記録紙は、転写捺染後の残紙上の各階調における画像濃
度〔OD残(s)〕が低く、また、捺染後の布上の画像
濃度〔OD布(s)〕が高いことがわかる。尚、図1
中、OD(布、残紙)は、OD布(s)、OD残(s)
に対応し、OD(紙)はOD紙(s)に対応する。
【0063】(実施例2)実施例1で作製した昇華捺染
用静電記録紙の架橋性硬化樹脂層上に、定着性向上層と
して、アクリル樹脂(三菱レーヨン(株)製BR−10
1、分子量16万)をトルエン:メチルエチルケトン=
1:1の混合溶媒に固形分濃度10重量%で溶解した溶
液をミヤバー(#8)を使用し、100℃で10分で乾
燥させた後の塗布量が1.3g/m2 となるように塗布
し、本発明の昇華捺染用静電記録紙を作製した。
【0064】作製した昇華捺染用静電記録紙について、
実施例1同様に潜像を形成、現像、捺染転写を行ない、
同様にOD紙(s)、OD布(s)、OD残(s)値を
測定した。
【0065】また、実施例1同様に見掛けの転写率と共
に、下記のようにして昇華捺染用静電記録紙における湿
式現像剤の定着率を求めた。
【0066】(定着率)湿式現像剤を使用して現像した
静電記録紙上のOD値を求め、OD(紙:定:s)とし
た。
【0067】次いで、静電記録紙における最高濃度(1
0ステップ目)の画像について、粘着テープとしてSc
otchメンディングテープ(住友3M社製)を使用し
テープ剥離試験を行ない、剥離テスト後における静電記
録紙上のOD値を測定し、OD(剥離:定:s)とし
た。
【0068】そして、 {OD(剥離:定:s)/OD(紙:定:s)}×100(%) を求めると共に、OD(紙:定:s)=0.6における
定着率(%)を求め、この値を「見掛けの定着率」とし
た。
【0069】その結果を実施例1で作製した昇華捺染用
静電記録紙について同様に試験した結果を合わせ、下記
表3に10ステップ目についての測定結果を示す。
【0070】
【表3】
【0071】表からわかるように、定着性向上層を設け
ると、静電記録紙上のトナーの定着性に優れると共に、
布に転写された画像濃度も優れることがわかる。
【0072】(比較例1)実施例1で作製した昇華捺染
用静電記録紙において、架橋性硬化樹脂層を積層しない
ものについて、同様に、OD紙(10)、OD布(10)、
見掛けの転写率(%)、見掛けの定着率(%)を同様に
求めた。その結果を下記表4に示す。
【0073】
【表4】
【0074】表からわかるように、架橋性硬化樹脂層を
設けないと、濃度も低く、転写率、定着率共に低いこと
がわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の昇華捺染用静電記録紙上の
画像のOD値と、捺染後における布上の画像濃度及び残
紙上の画像濃度との関係を示す図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性を有する基紙上に、架橋性硬化樹
    脂層が設けられたことを特徴とする昇華捺染用静電記録
    紙。
  2. 【請求項2】 導電性を有する基紙上に架橋性硬化樹脂
    層が設けられ、該架橋性硬化樹脂層上に定着性向上層が
    設けられたことを特徴とする昇華捺染用静電記録紙。
  3. 【請求項3】 導電性を有する基紙上に誘電体層が設け
    られ、該誘電体層上に架橋性硬化樹脂層が設けられたこ
    とを特徴とする昇華捺染用静電記録紙。
  4. 【請求項4】 導電性を有する基紙上に誘電体層、架橋
    性硬化樹脂層が順次設けられ、該架橋性硬化樹脂層上に
    定着性向上層が設けられたことを特徴とする昇華捺染用
    静電記録紙。
JP23512495A 1995-09-13 1995-09-13 昇華捺染用静電記録紙 Pending JPH0980768A (ja)

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