JPH0981910A - 磁気抵抗効果型再生ヘッドならびに磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気抵抗効果型再生ヘッドならびに磁気記録再生装置

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JPH0981910A
JPH0981910A JP23813895A JP23813895A JPH0981910A JP H0981910 A JPH0981910 A JP H0981910A JP 23813895 A JP23813895 A JP 23813895A JP 23813895 A JP23813895 A JP 23813895A JP H0981910 A JPH0981910 A JP H0981910A
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JP
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film
magnetic
head
permanent magnet
magnetoresistive
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JP23813895A
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English (en)
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Kazuhisa Fujimoto
和久 藤本
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】縦バイアス磁界印加法として永久磁石膜あるい
は反強磁性膜と軟磁性膜から成る多層膜を用いる磁気抵
抗効果型再生ヘッドのバルクハウゼンノイズの発生を抑
える。 【構成】基板5上に積層して設けられた横バイアス印加
用の軟磁性膜(SAL)30,非磁性導電膜40,磁気抵
抗効果膜(MR膜)50から成る多層膜,多層膜の両端
に設けられた縦バイアス印加用の一対の永久磁石膜6
0、及び多層膜上に設けられた一対の電極70とを備
え、多層膜及び永久磁石膜60の膜厚方向の層構造を、
多層膜両端部で、永久磁石膜層60が軟磁性膜層30と
磁気抵抗効果膜層50によって挟まれた構造にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録媒体から情報
信号を読み取るための再生ヘッドに係り、特に、改良さ
れた磁気抵抗効果型再生ヘッドならびにそれを用いた磁
気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気抵抗効果型(MR)センサま
たはヘッドと呼ばれる磁気読み取り変換器が知られてい
る。このMRセンサは、磁気抵抗効果材料から作った読
み取り素子の抵抗変化を利用して、磁気信号を素子が感
知する磁束の量および方向の関数として検出するもの
で、従来のインダクティブヘッドを用いた場合に比べ
て、より大きな再生出力を得ることができる。そのた
め、径の小さな磁気記録媒体ディスク上に大きな線記録
密度で記録されたデータを読み取ることが可能である。
【0003】MR素子の動作を最適化するためには、2
種類のバイアス磁界を印加する必要がある。第1のバイ
アス磁界は、外部磁界に対するMR素子の応答を線形に
するためのもので、横方向バイアス磁界と呼ばれ、磁気
記録媒体の表面に垂直な方向であり、かつ平坦なMR素
子の表面に平行な方向に印加される。
【0004】この横方向バイアス磁界印加法には、MR
膜上に絶縁膜を介して導体膜を積層し、この導体膜を流
れるバイアス用電流によって発生する磁界によりMR膜
にバイアスを印加する電流バイアス法,MR膜上に直接
導体膜を積層し、導体膜に分流するセンス電流によって
発生する磁界により、バイアスを印加するシャントバイ
アス法,MR膜上に絶縁膜を介して軟磁性膜を積層し、
センス電流によって発生する磁界により軟磁性膜を磁化
し、その漏洩磁界によりバイアスを印加するソフトバイ
アス法,MR膜上に非磁性導電膜を介して軟磁性膜を積
層することによって前記ソフトバイアスの作用とシャン
トバイアスの作用を併用するソフトアジィセントレーヤ
(SAL)バイアス法等、種々の方法がある。
【0005】これらの横方向バイアスはMR素子をR−
H特性曲線の最も直線的な範囲にバイアスさせるのに十
分なレベルで発生される。本発明はこのうち、SALバ
イアス法を用いたものであるが、他のバイアス法にも適
用可能なものである。
【0006】MR素子の動作を最適化するための第2の
バイアス磁界は、縦バイアス磁界と呼ばれるもので、磁
気媒体の表面に平行、かつ、MR素子の長手方向に平行
に印加される。縦バイアス磁界の機能は、MR素子内の
多磁区構造から生じるバルクハウゼンノイズを抑えるこ
とである。
【0007】縦バイアス磁界の印加方法には、特開昭62
−40610号公報や特開昭63−117309号公報あるいは特開
平5−303724 号明細書に示されている反強磁性膜を用い
る方法や、特開平2−220213号公報や特開平3−29105 号
公報に示されている永久磁石膜を用いる方法がある。
【0008】本発明は、このうち永久磁石膜バイアス法
を用いたものである。この方法を用いたMR素子の特性
は、MR膜やSALの磁化状態が、永久磁石膜と接して
いる面近くで乱れる可能性があり、その乱れによりバル
クハウゼンノイズが発生する可能性がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、横方
向バイアス磁界及び縦バイアス磁界印加手段を有する磁
気抵抗効果型センサまたはヘッド、特に、横方向バイア
ス磁界印加法としてソフトアジェイセントバイアス法を
用い、縦バイアス磁界印加法として永久磁石膜あるいは
反強磁性膜と軟磁性膜から成る多層膜を用いる磁気抵抗
効果センサまたはヘッドのバルクハウゼンノイズを抑え
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では、基板上に積
層して設けられた横バイアス印加用の軟磁性膜(SAL),
非磁性導電膜,磁気抵抗効果膜(MR膜)から成る多層
膜,前記多層膜の両端に設けられた縦バイアス印加用の
一対の永久磁石膜、及び前記多層膜上に設けられた一対
の電極とを備えた磁気抵抗効果型再生ヘッドで、多層膜
及び永久磁石膜の膜厚方向の層構造を、多層膜両端部
で、永久磁石膜層が軟磁性膜層と磁気抵抗効果膜層によ
って挟まれた構造にすることにより、前記目的を達成す
る。
【0011】このような構造では、非磁性導電膜のトラ
ック幅方向の幅が軟磁性膜及び磁気抵抗効果膜のトラッ
ク幅方向の幅より短くなる。
【0012】このような構造は、基板上に軟磁性膜及び
非磁性導電膜を積層し、所望の形状にパターンニングし
た後、二層膜の両端に永久磁石膜パターンを形成し、そ
の後、磁気抵抗効果膜を積層、所望の形状にパターンニ
ングすることにより実現できる。
【0013】上記の磁気抵抗効果型ヘッドでは、縦バイ
アス印加用に永久磁石膜を用いたが、永久磁石膜の代わ
りに、反強磁性膜と軟磁性膜から成る多層膜を用いても
前記目的を達成する。
【0014】本発明の磁気抵抗効果型再生ヘッドは、磁
気記録用誘導型薄膜ヘッドと組み合わせて記録再生分離
型磁気ヘッドを構成するのが望ましく、2000Oe以
上の高い保持力の記録媒体の信号を再生する際に特に有
効である。
【0015】
【作用】縦バイアス磁界印加法として永久磁石膜あるい
は反強磁性膜と軟磁性膜から成る多層膜を用いる磁気抵
抗効果型ヘッドでは、永久磁石膜、あるいは反強磁性膜
と軟磁性膜から成る多層膜内の磁化は、通常トラック幅
方向(縦バイアスの方向)を向いている。その膜の保磁力
は300〜400Oe以上である。この保磁力以上の大
きさの磁界が磁化の方向と反対方向にかかった場合、磁
化は印加磁界の方向に向く。しかし、磁気抵抗効果型ヘ
ッドの使用時には、トラック幅方向にこの保磁力以上の
大きさの磁界がかかることはない。したがって、永久磁
石膜、あるいは反強磁性膜と軟磁性膜から成る多層膜内
の磁化方向が、初期の方向から乱れる可能性は小さい。
【0016】一方、隣り合う磁化の間には交換相互作用
と呼ばれる力が働き、同方向を向こうとする性質があ
る。磁気抵抗効果型ヘッドのSAL及びMR膜は、その
トラック幅方向の両端部で、永久磁石膜、あるいは反強
磁性膜と軟磁性膜から成る多層膜と面で接している。こ
のため、交換相互作用によって、SAL及びMR膜内の
磁化と永久磁石膜、あるいは反強磁性膜と軟磁性膜から
成る多層膜内の磁化は、両者が接している面近くで同方
向を向こうとする。前に述べたように、永久磁石膜、あ
るいは反強磁性膜と軟磁性膜から成る多層膜内の磁化
は、強い保磁力によってトラック幅方向を向いているた
め、SAL及びMR膜内の磁化はその両端部近くで同じ
トラック幅方向に向こうとする。
【0017】交換相互作用が弱いと、SAL及びMR膜
内の磁化をトラック幅方向に向ける力が弱くなるため、
ヘッドの動作時に何らかの原因によって、SAL及びM
R膜のトラック幅方向の端部で、磁化がトラック幅方向
以外の方向を向き、その部分の磁化状態が乱れ、磁壁や
磁区が発生する可能性がある。この乱れは、バルクハウ
ゼンノイズの原因の一つになると考えられる。
【0018】交換相互作用は、SAL及びMR膜と、永
久磁石膜あるいは反強磁性膜と軟磁性膜から成る多層膜
とが接している面の面積に比例して大きくなる。
【0019】図2は、縦バイアス印加に永久磁石膜を用
いた従来の磁気抵抗効果型ヘッドを媒体対向面側から見
たときの図、言い換えるとヘッドの膜厚方向の層構造を
表す図である。図3は従来の磁気抵抗効果型ヘッドのS
AL,非磁性導電膜,MR膜及び永久磁石膜層部分の作
製方法を示している。従来構造では、スパッタ法により
SAL30,非磁性導電膜40,MR膜50の順で積層
した後に、フォトマスク100をフォトリソグラフィに
より形成する(a)。図2中A′,B′の部分に見られ
るように、端部で裾を引いた形状にして、SAL30,
非磁性導電膜40,MR膜50と、後から積層する永久
磁石膜60との接触性をよくするために、フォトマスク
100の形状を茸型、言い換えるとオーバーハングの形
状にする。次に、それらをイオンミリング法によりエッ
チングすると両端部が裾を引いた形状になる(b)。そ
の後、永久磁石膜60をスパッタ法で積層する(c)。
最後に、フォトマスク100を取り除く(d)。
【0020】しかし、このような手順で作製する従来の
磁気抵抗効果型ヘッドの構造では、下の層であるSAL
30はパターンの両端部に露出する面積(図2中A′)
が大きくなるが、上の層であるMR膜50が露出する面
積(図2中B′)は大きくならない。このため、SAL
30と永久磁石膜60の接触面積(図2中A′)は大き
くできるが、MR膜50と永久磁石膜60(図中2
B′)の接触面積は大きくできない。このため、MR膜
50と永久磁石膜60間の交換相互作用が小さく、MR
膜50内に磁壁や磁区が発生しやすいと考えられる。
【0021】一方、図1に示す本発明の磁気抵抗効果型
ヘッドでは、図4に示す手順でSAL,非磁性導電膜,
MR膜及び永久磁石膜層部分の作製を行う。すなわち、
スパッタ法により、SAL30,非磁性導電膜40の順
で積層した後に、フォトマスク100をフォトリソグラ
フィにより形成する(a)。図1中Aの部分に見られる
ように、端部で裾を引いた形状にして、SAL30,非
磁性導電膜40と、後から積層する永久磁石膜60との
接触性をよくするために、フォトマスク100の形状を
茸型、言い換えるとオーバーハングの形状にする。
【0022】次に、それらをイオンミリング法によりエ
ッチングすると両端部が裾を引いた形状になる。その
後、永久磁石膜60をスパッタ法で積層する(b)。次
に、フォトマスク100を取り除き、MR膜の形状を決
めるためのフォトマスク110をフォトリソグラフィに
より形成する(c)。その後、スパッタ法により、MR
膜50を積層する(d)。最後に、フォトマスク110
を取り除く。
【0023】本発明の磁気抵抗効果型ヘッドの構造で
は、図に示すように、MR膜50と永久磁石膜60の接
触面積(図1中B)をSAL30と永久磁石膜60の接
触面積(図1中A)と同程度に大きくできる。したがっ
て、MR膜50と永久磁石膜間の交換相互作用も大きく
なり、MR膜50内でも磁壁や磁区が発生しにくくなる
と考えられる。
【0024】このような考えに基づいて、図1,図2に
示す層構造の磁気抵抗効果型ヘッドのバイアス状態にお
けるMR膜内の磁化分布を計算機シミュレーションによ
り求めた。
【0025】シミュレーションの条件は次の通りであ
る。MRヘッドの寸法は、高さを2.0μm,縦バイア
ス方向の長さをMR膜2.0μm,SAL2.1μmと
し、MR膜50,SAL30及び非磁性導電膜40の膜
厚は、それぞれ20,20,10nmとした。縦バイアス
磁界印加用の永久磁石膜60は残留磁束密度(Br )と
膜厚(tmag)との積(Brmag )を280G・μmと
し、MR膜及びSALと接している面に、磁束密度と膜
厚の積から算出される量の磁化が一様に分布していると
仮定して、永久磁石が作る縦バイアス磁界を計算した。
飽和磁束密度(Bs)はMR膜が1.0T,SALが0.8
Tであるとし、異方性磁界はトラック幅方向にMR膜が
5Oe,SALが10Oeとした。また、比抵抗はMR
膜が24μΩ・cm,非磁性導電膜が180μΩ・cm,S
ALが70μΩ・cmであるとした。また、MR膜におけ
る電流密度は2×107A/cm2 とした。
【0026】計算では、まず、MR膜,SAL内の磁化
をすべて縦バイアス方向に向けた状態を初期状態とし
て、横バイアス発生用電流を印加してバイアス状態の磁
化分布を計算した。図5,図6に、図1,図2の構造の
ヘッドのバイアス状態におけるMR膜内の磁化分布5
1,52をそれぞれ示す。図で、個々の矢印は磁性膜内
の磁化の方向を示している。計算の結果、従来構造のヘ
ッドではMR膜51の右端部に磁化の乱れ(磁壁)が発
生するが、本発明のヘッドではMR膜52内に磁壁が発
生しないことを見出した。この磁壁は、永久磁石のBr
magが120G・μm以上で発生した。この結果か
ら、本発明のヘッド構造ではMR膜と永久磁石膜間の交
換相互作用が従来型のヘッドに比べて強くなることがわ
かる。以上のことから、本発明のヘッドではバルクハウ
ゼンノイズが発生しにくくなることがわかる。
【0027】本発明は、横バイアス磁界印加用の軟磁性
膜,縦バイアス磁界印加用の永久磁石膜あるいは反強磁
性膜と軟磁性膜から成る多層膜,非磁性導電膜、及び磁
気抵抗効果膜を備えた磁気抵抗効果型再生ヘッドに関し
て説明したが、縦バイアス磁界印加用の永久磁石膜ある
いは反強磁性膜と軟磁性膜から成る多層膜を用いたその
他の磁気抵抗効果型再生ヘッド、例えば、非磁性導電膜
の代わりに、非磁性絶縁膜を用いたヘッドや、横バイア
ス印加用の軟磁性膜の代わりに磁気抵抗効果膜を用いた
デュアルタイプMRヘッドなどにも有効である。
【0028】
【実施例】
(実施例1)図1に、本発明の一実施例のハードバイア
ス構造の磁気抵抗効果型再生ヘッドを媒体対向面側から
見た図、言い換えると膜厚方向の積層構造の図を示す。
本実施例では、図に示す構造の磁気抵抗効果型ヘッドを
以下に述べる方法で作製した。
【0029】基板5上に、厚さ2μmの下部シールド膜
(NiFe膜)10,厚さ0.15μmの磁気ギャップ
形成用絶縁膜(Al23膜)20を積層し、その上にフ
ォトマスクを形成し、イオンミリング法により所望の形
状に加工した。
【0030】次に、図4に示す手順でSAL,非磁性導
電膜,MR膜及び永久磁石膜層部分の作製を行った。す
なわち、スパッタ法により、飽和磁束密度(Bs)0.
8T,厚さ20nmの軟磁性膜(NiFe膜:SAL)
30,厚さ10nmの非磁性導電膜(Ta膜)40を積
層し、その上にフォトマスク100をフォトリソグラフ
ィにより形成した(a)。
【0031】図1中Aの部分に見られるように、端部で
裾を引いた形状にして、SAL30,非磁性導電膜40
と、後から積層する永久磁石膜60との接触性をよくす
るために、フォトマスク100の形状を茸型、言い換え
るとオーバーハングの形状にした。次に、それらをイオ
ンミリング法によりエッチングすると両端部が裾を引い
た形状になった。その後、永久磁石膜(CoCrPt膜)60
をスパッタ法で積層した(b)。
【0032】次に、フォトマスク100を取り除き、M
R膜の形状を決めるためのフォトマスク110をフォト
リソグラフィにより形成した(c)。その後、スパッタ
法により、Bs1.0T ,厚さ20nmの磁気抵抗効果
膜(NiFe膜:MR膜50)を積層した(d)。最後
に、フォトマスク110を取り除いた(e)。
【0033】その後、電極70となるNb/Au/Nb
を積層し、所望の形状に加工した。さらに、厚さ0.2
μm の磁気ギャップ形成用絶縁膜(Al23膜)8
0,厚さ2μmの上部シールド膜(NiFe膜)90を
積層し所望の形状に加工して磁気ヘッドとした。
【0034】以上の過程を経て作製した磁気抵抗効果型
再生ヘッドでは、MR膜50と永久磁石膜60が接する
面(図1中B)の面積を、SAL30と永久磁石膜60
が接する面(図1中A)の面積と同程度に大きくするこ
とが可能であった。永久磁石膜60と、MR膜50ある
いはSAL30との間の交換相互作用は両者の接触面積
に比例して強まる。このヘッドのバイアス状態における
MR膜50内の磁化分布を計算機シミュレーションによ
り求めたところ、図6に示すように磁壁の無い単磁区構
造となった。したがって、本発明の磁気抵抗効果型ヘッ
ドでは、MR膜50と永久磁石膜60間の交換相互作用
がSAL30と永久磁石膜60間のそれと同程度まで強
まることがわかった。
【0035】実際に本発明のヘッドのR/W特性を測定
したところ、バルクハウゼンノイズの発生率が、図2に
示す層構造の従来型のヘッドでの10%以上から、約1
%以下に低減できた。
【0036】本実施例では、縦バイアス印加に永久磁石
膜を用いたが、その代わりにFeMn,NiO等の反強磁性
膜と軟磁性膜(NiFe)から成る多層膜を用いても、
本実施例と同様の効果が得られた。
【0037】本実施例によれば、バルクハウゼンノイズ
の発生を抑制した磁気抵抗効果型再生ヘッドを得ること
が可能となる。
【0038】(実施例2)再生用ヘッドとして本発明の
磁気抵抗効果再生ヘッドを用い、従来公知の誘導型薄膜
ヘッドを記録用ヘッドとして用いる記録再生分離型磁気
ヘッドを作製した。図7に本実施例による記録再生分離
型ヘッドの一部分を切断した斜視図を示す。
【0039】Al23・TiCを主成分とする焼結体を
スライダ用の基板5とした。まず、基板5の上に下部シ
ールド膜10を形成し、その上に磁気ギャップ形成用絶
縁膜(Al23膜)を積層した後、最上部のAl23
を所望の形状に加工した。
【0040】次に、厚さ20nmの軟磁性膜(NiFe
膜)30,厚さ10nmの非磁性導電膜(Ta膜)4
0,厚さ20nmの磁気抵抗効果膜(NiFe膜)50
を積層した後、所望の形状に加工した。次に、厚さ30
nmの永久磁石膜(CoCrPt膜)60を積層し所望の形状
に加工した。その後、電極70となるNb/Au/Nb
を積層し、所望の形状に加工した。次に、厚さ0.2μ
m の磁気ギャップ形成膜(Al23膜)80,厚さ2
μmの磁気シールド膜(NiFe膜)90を形成した。
以上の部分が再生ヘッドとして働く。
【0041】次に、磁気記録用ヘッドとして、厚さ3μ
mのAl23からなる絶縁膜を形成した後、下部磁極1
30,上部磁極140およびコイル150からなる誘導
型薄膜ヘッドを形成した。下部磁極130,上部磁極1
40には、スパッタリング法で形成した膜厚3.0μm
のNi−20at%Fe合金を用いた。下部磁極130お
よび上部磁極140の間のギャップ層には、スパッタリ
ング法で形成した膜厚0.2μmのAl23を用いた。
コイル150には、膜厚3.0μmのCuを使用した。
下部磁極130と上部磁極140は磁気的に結合されて
磁気回路を構成し、コイル150はその磁気回路に鎖交
している。
【0042】以上述べた構造の磁気ヘッドを用い、磁気
抵抗効果型再生ヘッドに流すセンス電流を2×107
/cm2として記録再生実験を行ったところ、バルクハウ
ゼンノイズの発生率が約1%以下となった。
【0043】(実施例3)前記実施例2で述べた本発明
による磁気ヘッドを用い、磁気ディスク装置を作製し
た。図8に磁気ディスク装置の構造の概略を示す。
【0044】磁気記録媒体160には、残留磁束密度
0.75T のCo−Ni−Pt−Ta系合金からなる材
料を用いた。磁気記録媒体160は駆動部170によっ
て回転駆動される。磁気ヘッド180の記録ヘッドのト
ラック幅は2μm,再生ヘッドのトラック幅は1.5μ
m とした。磁気ヘッド180は、駆動部190によっ
て回転駆動されて磁気記録媒体160上のトラックを選
択できる。磁気ヘッド180による記録再生信号は記録再
生信号処理系200で処理される。
【0045】磁気ヘッド180に用いた磁気抵抗効果型
再生ヘッドは、バルクハウゼンノイズの発生率が、従来
の磁気抵抗効果型再生ヘッドの10%以上から約1%以
下に低減されているため、非常に安定な記録再生特性を
示した。
【0046】
【発明の効果】本発明によると、磁気抵抗効果型再生ヘ
ッドにおけるバルクハウゼンノイズの発生を抑制するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気抵抗効果型再生ヘッドの層構造を
示す説明図。
【図2】従来の磁気抵抗効果型再生ヘッドの断面図。
【図3】従来の磁気抵抗効果型再生ヘッドの作製方法を
表す説明図。
【図4】本発明の磁気抵抗効果型再生ヘッドの作製方法
を表す説明図。
【図5】従来の磁気抵抗効果型再生ヘッドのバイアス状
態におけるMR膜内の磁化分布を示す説明図。
【図6】本発明の磁気抵抗効果型再生ヘッドのバイアス
状態におけるMR膜内の磁化分布を示す説明図。
【図7】本発明の磁気抵抗効果型再生ヘッドを用いた記
録再生分離型磁気ヘッドの構造を示す斜視図。
【図8】記録再生装置の説明図。
【符号の説明】
5…基板、10…下部シールド膜、20…下部磁気ギャ
ップ形成用絶縁膜、30…軟磁性膜、40…非磁性導電
膜、50…磁気抵抗効果膜、60…永久磁石膜、70…
電極、80…上部磁気ギャップ形成用絶縁膜、90…上
部シールド膜。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に積層して設けられた横バイアス印
    加用の軟磁性膜,非磁性導電膜,磁気抵抗効果膜から成
    る多層膜,前記多層膜の両端に設けられた縦バイアス印
    加用の一対の永久磁石膜,前記多層膜上に設けられた一
    対の電極とを備えた磁気抵抗効果型再生ヘッドにおい
    て、前記多層膜及び永久磁石膜の膜厚方向の層構造が、
    前記多層膜のトラック幅方向の両端部で、前記永久磁石
    膜層が軟磁性膜層と磁気抵抗効果膜層によって挟まれた
    構造になっていることを特徴とする磁気抵抗効果型再生
    ヘッド。
  2. 【請求項2】基板上に積層して設けられた横バイアス印
    加用の軟磁性膜,非磁性導電膜,磁気抵抗効果膜から成
    る多層膜,前記多層膜の両端に設けられた縦バイアス印
    加用の一対の永久磁石膜、及び前記多層膜上に設けられ
    た一対の電極とを備えた磁気抵抗効果型再生ヘッドにお
    いて、前記非磁性導電膜のトラック幅方向の幅が前記軟
    磁性膜及び磁気抵抗効果膜のトラック幅方向の幅より短
    いことを特徴とする磁気抵抗効果型再生ヘッド。
  3. 【請求項3】基板上に積層して設けられた横バイアス印
    加用の軟磁性膜,非磁性導電膜,磁気抵抗効果膜から成
    る多層膜,前記多層膜の両端に設けられた縦バイアス印
    加用の一対の永久磁石膜、及び前記多層膜上に設けられ
    た一対の電極とを備えた磁気抵抗効果型再生ヘッドにお
    いて、前記基板上に前記軟磁性膜及び非磁性導電膜を積
    層し、所望の形状にパターンニングした後、前記二層膜
    の両端に永久磁石膜パターンを形成し、その後、磁気抵
    抗効果膜を積層、所望の形状にパターンニングすること
    により作製されたことを特徴とする磁気抵抗効果型再生
    ヘッド。
  4. 【請求項4】前記縦バイアス印加用の永久磁石膜の代わ
    りに、反強磁性膜と軟磁性膜から成る多層膜を用いた請
    求項1,2または3に記載の磁気抵抗効果型再生ヘッ
    ド。
  5. 【請求項5】請求項1,2,3または4に記載の磁気抵
    抗効果型再生ヘッドが、積層方向に離間して設けられた
    一対の磁気シールド膜の間に設けられている磁気抵抗効
    果型再生ヘッド。
  6. 【請求項6】一対の磁極、該一対の磁極を磁気的に焼結
    する磁気回路手段及び前記磁気回路に鎖交するコイルを
    含む磁気記録用誘導型薄膜ヘッドと、請求項1,2,
    3,4または5に記載の磁気抵抗効果型再生ヘッドとを
    備える記録再生分離型磁気ヘッド。
  7. 【請求項7】磁気記録媒体と、請求項1,2,3,4,
    5または6に記載のヘッドと前記磁気記録媒体と前記ヘ
    ッドとを相対的に駆動する駆動手段と、前記ヘッドに接
    続された記録再生信号処理系とを含む磁気記録再生装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100449850B1 (ko) * 2001-04-26 2004-09-24 가부시키가이샤 히타치세이사쿠쇼 자기 저항 효과형 헤드 및 그것을 이용한 자기 기록 재생장치

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