JPH0983042A - パルスガスレーザ管 - Google Patents

パルスガスレーザ管

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JPH0983042A
JPH0983042A JP23541195A JP23541195A JPH0983042A JP H0983042 A JPH0983042 A JP H0983042A JP 23541195 A JP23541195 A JP 23541195A JP 23541195 A JP23541195 A JP 23541195A JP H0983042 A JPH0983042 A JP H0983042A
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JP
Japan
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ultraviolet light
discharge
mirror
cathode
aluminum
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JP23541195A
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English (en)
Inventor
Takahisa Jitsuno
孝久 實野
Tatsumi Goto
達美 後藤
Toshiharu Hayashi
俊治 林
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、紫外光照射を均一にでき、かつ紫外
光の利用効率を飛躍的に向上する。 【解決手段】放電細管10の両端部にそれぞれカソード
11及びアノード13を設け、このうちカソード11の
端部に、少なくとも紫外領域に対する高反射率を有し、
放電細管10内のコロナ放電時に放出される紫外光を放
電細管10内に向けて反射する紫外光反射ミラー14を
配設し、放電細管10内でのコロナ放電の発生時に放出
された紫外光を、カソード11の端部に設けられた紫外
光反射ミラー14により高効率で反射させ、放電細管1
0内の放電領域に戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光分析用、ガス
の吸光等を用いたリモートセンシング装置用、諸光化学
反応プロセス応用、さらには他の光源に適用されるパル
スガスレーザ管に関する。
【0002】
【従来の技術】高封入ガス圧のレーザ管では、現在、放
電を安定かつ均一に点弧してレーザ励起最適化をするた
めに、主放電の直前に紫外光を放電領域に照射して予備
電離する方法が広く用いられている。
【0003】この予備電離方法は、最初、TEA(Tran
sversely Excited Atmospheric pressure )CO2 レー
ザにおいて(Appl.Phys.Lett.,22,55-57,(1973) )に記
載されているようにJ.S.Levine らにより試みられ
たが、現在ではエキシマレーザ、N2 レーザなど同様の
放電励起を必要とする諸パルスガスレーザにおいても有
力な方法として用いられている。
【0004】なお、他の予備電離方法としては、コロナ
放電、X線を使うものの開発又は実用が進められてい
る。一方、高封入ガス圧のレーザ管では、放電開始・維
持に高電圧を必要とするので、レーザ発振の光軸に沿っ
た長い電極を用い、光軸と直交する横方向の放電励起を
するものが大部分を占めている。
【0005】図5はかかる紫外光予備電離による横方向
放電励起方式のレーザ管の構成図であり、図6は放電部
の構成図である。このレーザ管は、(Appl.Phys.Lett.,
22,95-96,(1973) )に記載されているようにO.P.Ju
ddによる主放電の側面から紫外光照射する技術が基本型
となっている。
【0006】すなわち、アノード1とカソード2とが対
向配置され、これらアノード1とカソード2との間に放
電領域3が形成される。これらアノード1及びカソード
2の長手方向に沿って予備電離用のピン電極4が複数配
列されている。
【0007】又、レーザ発振の光軸上には、レーザ共振
器を構成する高反射ミラー5及び出力ミラー6が配置さ
れている。このような構成であれば、アノード1とカソ
ード2と間に高電圧が印加され、かつピン電極4におい
て予備電離放電が発生すると、この予備電離放電により
紫外光が発生し、この紫外光がアノード1及びカソード
2に対して横方向から照射される。
【0008】この紫外光照射により放電領域3が予備電
離され、アノード1とカソード2と間に主放電が発生す
る。続いて高反射ミラー5と出力ミラー6との間でレー
ザ共振が発生し、レーザビームが出力される。
【0009】しかしながら、このような横方向放電励起
方式のレーザ管では、次のような問題がある。第1に、
ピン電極4から放射される紫外光を放電領域3に照射す
るので、放電領域3以外も無差別に予備電離することに
なる。
【0010】このため、アノード1及びカソード2(双
方は主電極となる)を複雑な関数で近似された表面形状
に加工し、電界強度分布を整合させて放電領域3と電流
分布の均一性を制御するが、通常紫外光は、複数個のピ
ン電極4の放電から放出されるので、放電領域3を均一
に照射できない。
【0011】第2に、各ピン電極4の放電から放出され
る紫外光は、それぞれ点光源であり、四方八方に放射さ
れるので、放電領域3に照射される比率は小さい。この
ため、紫外光の利用率は低く、その点光源から遠ざかる
につれて強度が、吸収により指数関数的にかつ距離とと
もにその2乗に逆比例して小さくなり、放電の制御性が
悪いという問題がある。
【0012】しかるに、横方向放電励起方式のレーザ管
における最大の問題は、放電電流の不均一化である。実
際には、放電が均一化に適する動作諸条件とレーザ発振
に適する諸条件とは一致しないので、やむなく放電が均
一化に適する動作諸条件を優先させるような制約条件を
設けて整合を図っている。
【0013】又、予備電離は、放電の均一化に極めて大
きな寄与をしているが、紫外光が放電領域3を均一かつ
効率よく照射するようにすることは原理的にできない。
さらには、放電領域3のみに限定して紫外光を照射する
のが望ましいので、アノード1及びカソード2をそれぞ
れ金属メッシュに形成し、かつこれらアノード1及びカ
ソード2の背面に紫外光源を配置して、紫外光をアノー
ド1及びカソード2に透過して照射する例もあるが、ア
ノード1及びカソード2の電極面での電界一様性が失わ
れ放電不均一化の要因となる。
【0014】これに対して縦方向(光軸方向)の放電励
起をする実用レベルのレーザ管としては、例えばHe−
Neレーザ管、アルゴンレーザ管、CO2 レーザ管など
がある。
【0015】これらレーザ管は、通常、印加電圧に高電
圧パルスを重畳して放電を開始している。他に誘導放電
で放電を開始する例もあるが、上記のように紫外光によ
り放電の開始或いは予備電離する例は見当らない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】以上のようにピン電極
4から放出される紫外光を放電領域3に対して均一に照
射できず、さらに放電領域3に照射される紫外光の比率
は小さく、従って主放電の均一性が低くなり主放電全体
をレーザ発振に最適な状態にすることができず、高効率
なレーザ発振ができない。
【0017】そこで本発明は、放電領域に対する紫外光
照射を均一にかつ効率良くでき、安定で高効率なレーザ
発振ができるパルスガスレーザ管を提供することを目的
とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、絶縁
物から形成される放電細管の一端側に円筒状のカソード
を同軸上に設けるとともに放電細管の他端側にも円筒状
のアノードを同軸上に設け、アノードとカソードとの間
に放電を点弧させて放電細管内に予備電離を起こしパル
スレーザを発振するパルスガスレーザ管において、カソ
ードの端部又はアノードの端部のいずれか一方に設けら
れ、少なくとも紫外領域に対する反射面を有し、放電細
管内の予備電離放電の点弧時に放出される紫外光を放電
細管内に向けて反射する機能を有するミラー、を備えて
上記目的を達成しようとするパルスガスレーザ管であ
る。
【0019】この請求項1によれば、放電細管の一端側
にカソードを設けるとともに他端側にアノードを設け、
これらアノードとカソードとの間に高パルス電圧が印加
されると、放電細管内壁においてコロナ放電が発生し、
これと共に紫外光が放出される。この紫外光は、カソー
ドの端部又はアノードの端部のいずれか一方に設けられ
たミラーにより高効率で反射させ、放電細管内の放電領
域に戻す。これにより紫外光照射を均一にでき、かつ紫
外光の利用効率を飛躍的に向上できる。
【0020】請求項2によれば、ミラーは、アルミニウ
ムミラーとするパルスガスレーザ管である。この請求項
2によれば、アルミニウムミラーにより予備電離用の紫
外光を高効率で反射して放電細管内に戻し、紫外光照射
を均一にし、かつ紫外光の利用効率を飛躍的に向上させ
る。
【0021】請求項3によれば、ミラーは、反射面を研
磨したアルミニウム基板、又は表面にアルミニウムを蒸
着した基板とするパルスガスレーザ管である。この請求
項3によれば、反射面を研磨したアルミニウム基板、又
は表面にアルミニウムを蒸着した基板を用い、予備電離
用の紫外光を高効率で反射して放電細管内に戻し、紫外
光照射を均一にし、かつ紫外光の利用効率を飛躍的に向
上させる。
【0022】請求項4によれば、ミラーの反射面は、レ
ーザ発振光及び紫外光の両方に対して反射特性を有する
誘電体多層膜、又は金属膜と誘電体多層膜との合成膜に
より形成されたパルスガスレーザ管である。
【0023】この請求項4によれば、ミラーの反射面
を、レーザ発振光及び紫外光の両方に対して高反射特性
を有する誘電体多層膜、又は金属膜と誘電体多層膜との
合成膜により形成することにより、予備電離用の紫外光
を高反射することができ、これにより紫外光を放電細管
内に戻し、紫外光照射を均一にし、かつ紫外光の利用効
率を飛躍的に向上させる。
【0024】請求項5によれば、カソードの内壁には、
アルミニウムにより形成された円筒を設けたパルスガス
レーザ管である。この請求項5によれば、カソードの内
壁にアルミニウムの円筒を設けることにより、ミラー面
にスパッタリング物が堆積しても紫外光の反射特性を変
わらないようにすることができる。
【0025】請求項6によれば、ミラーは、中央部位が
レーザ共振器の反射面に用いられ、かつこの反射面の周
辺部位が紫外光に対する反射面に用いられるパルスガス
レーザ管である。
【0026】この請求項6によれば、ミラーの中央部の
反射面においてレーザ光が反射され、その周辺部の反射
面において予備電離用の紫外光が反射される。このよう
にレーザ光と紫外光との反射面領域を分離することによ
り、ミラー設計製作が容易となり、実効的な紫外光反射
部分の面積減を少なくできる。
【0027】請求項7によれば、周辺部の紫外光に対す
る反射面は、アルミニウムの反射面に形成されたパルス
ガスレーザ管である。この請求項7によれば、周辺部の
反射面をアルミニウムの反射面に形成して予備電離用の
紫外光を反射させる。
【0028】請求項8によれば、ミラーの反射面側に、
少なくとも表面がアルミニウムにより形成された円環を
配置したパルスガスレーザ管である。この請求項8によ
れば、ミラーの前面にアルミニウム円環を配置し、ミラ
ーの中央部の反射面においてレーザ光が反射し、その周
辺のアルミニウム円環において予備電離用の紫外光が反
射する。このようにアルミニウム円環を配置することに
よりレーザ反射面の汚れを簡単な構成で阻止できる。
【0029】請求項9によれば、アルミニウム円環は、
凹面に形成されたパルスガスレーザ管である。この請求
項9によれば、アルミニウム円環を凹面に形成すること
によりできるだけ多くの紫外光を集光して放電細管内に
反射させることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
について図面を参照して説明する。図1は本発明の請求
項1〜4に対応する縦方向励起方式のパルスガスレーザ
管の断面構成図である。
【0031】円筒状の放電細管10は、セラミックス等
の絶縁物により形成されている。この放電細管10内に
は、例えばCO2 ガス、エキシマガス、N2 ガスのガス
レーザ媒質が封入される。
【0032】この放電細管10の一端側には、円筒状金
属のカソード11が軸12を共有して接合されている。
なお、このカソード11は、放電細管10の外壁に接合
されている。
【0033】このカソード11は、セラミックスの放電
細管10とロー付け等により気密封着(ハードシール)
することが製品の信頼性を向上させるのに望ましく、そ
のロー付けの金属材として通常は熱膨脹係数の小さいセ
ラミックスのものに近いコバールを用いる。
【0034】又、放電細管10の他端側には、円筒状金
属のアノード13が軸12を共有して接合されている。
このアノード13は、放電細管10の内壁に嵌め込まれ
て接合されている。
【0035】なお、この放電細管10の他端側には、ア
ノード13又は中間電位電極(不図示)となる円筒状の
金属が接合される。図はかかる中間電位電極の無いもの
を示しているが、この中間電位電極を付加した場合に
は、アノード13が中間電位電極となり、この中間電位
電極の図面上右端に別の放電細管を接合し、さらにその
右端にアノード13を取り付ける構成となる。
【0036】カソード11の端部には、レーザ共振器を
構成する紫外光反射ミラー14がミラー封着部15によ
り接合されている。このミラー封着部15は、ミラー基
板材により接合方法を変えている。
【0037】この紫外光反射ミラー14は、その反射面
が軸12に対して直交するようにカソード11の端部に
接合されている。この紫外光反射ミラー14は、紫外光
の短波長域までの広帯域で高い反射率を持つアルミニウ
ム(Al)ミラーが用いられている。
【0038】具体的に紫外光反射ミラー14は、例え
ば、反射面を研磨したアルミニウム基板、又は表面にア
ルミニウムを蒸着した基板が用いられている。又、この
紫外光反射ミラー14は、例えば、そのミラー反射面
を、レーザ発振光及び紫外光の両方に対して高反射特性
を有する誘電体多層膜、又は金属膜と誘電体多層膜との
合成膜により形成されている。
【0039】アノード13の端部には、レーザ共振器を
構成する出力ミラー16がミラー封着部17により接合
されている。次に上記の如く構成されたパルスガスレー
ザ管の作用について説明する。
【0040】カソード11とアノード13との両電極間
に高パルス電圧が印加されると、放電細管10内のカソ
ード11とアノード13との間において無声コロナ放電
18が発生し、荷電粒子が生成され、これと共に紫外光
が放出される。
【0041】このコロナ放電は、アノード13の端部が
放電細管10の内部でカソード11側に入り込む位置ま
で延びているようにすれば、放電細管10を介した無声
放電として比較的低電圧でも効率よく容易に発生でき
る。
【0042】このコロナ放電18の発生時に放出された
紫外光は、カソード11の端部に設けられた紫外光反射
ミラー14により高効率で反射され、放電細管10内の
放電領域に戻される。
【0043】このように紫外光が放出され、かつ紫外光
反射ミラー14で高反射することにより、放電細管10
内には紫外光が均一化されて照射される。この紫外光照
射により放電細管10内は予備電離され、アノード13
とカソード11と間に主放電が発生する。続いて紫外光
反射ミラー14と出力ミラー16との間でレーザ共振が
発生し、レーザビームが出力される。
【0044】このように上記第1の実施の形態において
は、放電細管10内でのコロナ放電の発生時に放出され
た紫外光は、カソード11の端部に設けられた紫外光反
射ミラー14により高効率で反射され、放電細管10内
の放電領域に戻されるようにしたので、複雑な形状の電
極を用いることなく、放電細管10内の放電領域に紫外
光を均一に照射でき、安定に紫外光の利用効率を飛躍的
に向上させることができる。
【0045】この場合、紫外光反射ミラー14を、その
反射面を研磨したアルミニウム基板、又は表面にアルミ
ニウムを蒸着した基板、或いは反射面を、レーザ発振光
及び紫外光の両方に対して高反射特性を有する誘電体多
層膜、又は金属膜と誘電体多層膜との合成膜により形成
することにより、予備電離用の紫外光を高効率で反射す
ることができる。
【0046】このように紫外光を紫外光反射ミラー14
により放電細管10内に反射させて予備電離の効率を飛
躍的に増大させることができ、例えばN2 レーザや紫外
域発振エキシマレーザなどでは、紫外の短波長域まで広
帯域で高い反射率を持つアルミニウムミラーを使用する
のが、効果的で実用性から見ても最適である。
【0047】なお、紫外光反射ミラー14の反射面の曲
率に対する紫外光反射の依存性を考慮すると、より紫外
光の放電細管10内への反射特性を良くして紫外光の利
用効率を飛躍的に向上できる。
【0048】従って、本発明の縦方向励起方式のパルス
ガスレーザ管では、放電細管10内の放電領域で予備電
離用の紫外光が放出されるので、従来レーザ管のような
途中で吸収、又は不要領域への紫外光照射分等による損
失がなく、その利用効率を大幅に向上できる。
【0049】又、放電細管10内の放電領域の外に散逸
する紫外光をさらに紫外光反射ミラー14により軸12
方向に反射させて放電領域に戻すので、紫外光の利用効
率のみならず紫外光の照射の一様性までも飛躍的に向上
できる。
【0050】さらに最近の放電シミュレーションによれ
ば、放電が不均一化する要因として、カソード11の近
傍で電子消失層が放電初期に発生し、これを補いレーザ
発振に必要とするまでの電流密度に増大させるには、カ
ソード11からの光電子放出がきわめて有効に作用する
ことが明らかにされている(J.Phys.D:Appl.Phys.27,10
97-1106,(1974))。
【0051】紫外光反射ミラー14の紫外光反射面で
は、波長が短い分物理的に散乱成分が多くなるが、この
散乱光はカソード11の面を照射して、光電子放出に寄
与することになり無駄がなく効果的である。
【0052】一方、安価で丈夫なアルミニウムを用いて
紫外光反射ミラー14を作成する場合、反射率の波長依
存性を示すと(American Inst.Phys.Handbook )、 波長(μm) 反射率 0.120 0.902 0.200 0.928 0.300 0.921 0.400 0.926 である。
【0053】紫外光予備電離のメカニズムは、一般にT
EACO2 レーザ、エキシマレーザでは、放電細管10
の封入ガス中の不純物がほぼ上記波長域にある特定のス
ペクトル成分を吸収して電離することが確かめられてい
る。
【0054】従って、本発明に適用するレーザ管におい
て、同様のメカニズムで効果的に予備電離ができる。次
に本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、
図1と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は
省略する。
【0055】図2は本発明の請求項5に対応する縦方向
励起方式のパルスガスレーザ管の断面構成図である。な
お、同図は図1と異なる部分を示すためにカソード11
の端部のみを示してある。
【0056】金属円筒状のカソード11の内には、紫外
光反射ミラー14の材料と同じ材料であるところのアル
ミニウムにより形成された円筒20が嵌め込まれてい
る。すなわち、放電細管10内でのコロナ放電によるス
パッタリングによりカソード11の材料が、紫外光反射
ミラー14面に付着する。そして、パルスガスレーザ管
のレーザ発振の動作の累計時間が長時間に達すると、紫
外光反射ミラー14の特性が変化する虞がある。
【0057】このために紫外光反射ミラー14面を遠ざ
けるのも対策の一つであるが、コンパクト性が失われる
ので、カソード11内に上記円筒20を嵌め込んでい
る。このように円筒20を嵌め込んで実質的なカソード
とすれば、スパッタリングによる紫外光反射ミラー14
の反射劣化を防止できる。
【0058】このように上記第2の実施の形態において
は、カソード11の内壁にアルミニウムの円筒20を設
けたので、放電細管10内の放電領域に紫外光を均一に
照射でき、紫外光の利用効率を飛躍的に向上でき、その
うえ紫外光反射ミラー14面にスパッタリング物が堆積
しても紫外光の反射特性を変わらないようにすることが
できる。
【0059】なお、カソード11と円筒20とを同じア
ルミニウムで一体化すれば簡単であるが、これは放電細
管10にロー付け接合できないので実用には適さない。
ところで、N2 レーザやエキシマレーザでは、高速立ち
上がりの励起が有効であり、特にN2 レーザは発振機構
から短パルス励起をするのがよいので、レーザ共振器の
ミラー間隔は、誘導放出光のミラー間往復時間をできる
だけ短くして利得、コヒーレンスを上げるために、でき
るだけ狭めることが有効である。
【0060】ところが、レーザ共振器のミラーを放電領
域に近付けると、電極スパッタリングでミラー面が汚れ
るが、本発明のようにカソード11の内壁を紫外光反射
ミラー14面の蒸着物質と同じアルミニウムに成形し、
紫外光反射ミラー14面にスパッタリング物が堆積して
も反射特性が変わらないようにすればよい。
【0061】この場合、カソード11の内壁を鏡面にす
れば、紫外光の反射が増大し、さらに紫外光の利用効率
や紫外光の照射の一様性を飛躍的に向上できる。次に本
発明の第3の実施の形態について説明する。なお、図1
と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略
する。
【0062】図3は本発明の請求項6、7に対応する縦
方向励起方式のパルスガスレーザ管の断面構成図であ
る。なお、同図は図1と異なる部分を示すためにカソー
ドの部分のみを示してある。
【0063】放電細管10の一端側には、金属円筒状の
カソード30が接合されている。このカソード30は、
口径が放電細管10の口径よりも大きく形成されてい
る。このカソード30の開口端には、ミラー31がロー
付け32等によって接合されている。
【0064】このミラー31のミラー面は、レーザ共振
器のレーザ光反射面33と、このレーザ光反射面33の
周辺部に形成された外周円環反射面34とに形成されて
いる。
【0065】このうちレーザ共振器のレーザ光反射面3
3は、ミラー31の中央部に形成され、レーザ光を反射
する反射特性を有している。このレーザ光反射面33の
径は、放電細管10の口径とほぼ同じ径に形成されてい
る。
【0066】外周円環反射面34は、アルミニウムの反
射面で形成されており、予備電離用の紫外光を反射する
反射特性を有している。又、カソード30の内壁には、
外周円環反射面34の材料と同じアルミニウムにより形
成された円筒35が嵌め込まれている。
【0067】このような構成であれば、カソード30と
アノード13との両電極間に高パルス電圧が印加される
と、放電細管10内のカソード30とアノード13との
間においてコロナ放電が発生し、細管内に紫外光が放出
されると共に荷電粒子が生成される。
【0068】このコロナ放電の発生時に放出された紫外
光は、カソード30の端部に設けられた外周円環反射面
34により高反射し、放電細管10内の放電領域に戻さ
れる。
【0069】このように紫外光が放出され、かつ外周円
環反射面34で高反射することにより、放電細管10内
には紫外光が均一化されて照射される。この紫外光照射
により放電細管10内は予備電離され、アノード13と
カソード30と間に主放電が発生する。続いてレーザ光
反射面33と出力ミラー16との間でレーザ共振が発生
し、レーザビームが出力される。
【0070】このように上記第3の実施の形態において
は、ミラー31の中央部にレーザ光反射面33を形成
し、その周辺部に予備電離用の紫外光の外周円環反射面
34を形成したので、放電細管10内の放電領域に紫外
光を均一に照射でき、紫外光の利用効率を飛躍的に向上
でき、そのうえレーザ光と紫外光との反射面領域を分離
することにより、ミラー設計製作が容易となり、実効的
な紫外光反射部分の面積減を少なくできる。
【0071】すなわち、紫外域発振のN2 レーザやエキ
シマレーザ等において、レーザ共振器を構成する高反射
ミラーは、通常、予備電離用紫外光の反射用に共用でき
るが、可視、赤外域でレーザ発振させるものでは、通
常、誘電体多層膜を反射膜として使うので、紫外域での
反射率は低くなり共用することができない。
【0072】ところが、多層膜の構成を工夫することに
よりレーザ光と予備電離用紫外光との反射用に共用させ
る機能を持たせることができる。これに関して、工夫を
加えた技術が上記第3の実施例である。一般に、カソー
ド30からの電子放出が不十分であると、レーザ共振器
のミラーに対するスパッタリングが多くなり、ミラー汚
れやガスクリーンアップによりレーザ管の寿命に重大な
悪影響を及ぼすので、上記第3の実施例の通りカソード
30の口径を大きくして電子放出面積を大きくする必要
がある。
【0073】そこで、レーザ共振器を構成するミラー3
1を大口径化すれば、レーザ光を反射させるのをレーザ
光反射面33として放電細管10の口径とほぼ同径に形
成し、かつ外周円環反射面34をアルミニウムの反射面
とすれば、レーザ光と紫外光との反射面領域を分離する
ことができ、ミラー設計作製が格段に容易となる。実効
的な紫外光反射部分の面積減は少なくでき、この場合に
は紫外域レーザに限る必要はなく、可視、赤外域レーザ
に対しても適用が容易である。
【0074】又、カソード30の内壁にアルミニウムの
円筒35を設けたので、放電細管10内の放電領域に紫
外光を均一に照射でき、紫外光の利用効率を飛躍的に向
上でき、そのうえミラー31面、特に外周円環反射面3
4にスパッタリング物が堆積しても紫外光の反射特性を
変わらないようにすることができる。
【0075】次に本発明の第4の実施の形態について説
明する。なお、図1と同一部分には同一符号を付してそ
の詳しい説明は省略する。図4は本発明の請求項8、9
に対応する縦方向励起方式のパルスガスレーザ管の断面
構成図である。なお、同図は図1と異なる部分を示すた
めにカソードの部分のみを示してある。
【0076】放電細管10の一端側には、金属円筒状の
カソード40が接合されている。このカソード40は、
口径が放電細管10の口径よりも大きく形成されてい
る。このカソード40の開口端には、ミラー41がロー
付け42等によって接合されている。
【0077】このミラー41は、その中央部のみがレー
ザ光の反射面43に形成されている。なお、レーザ光反
射面43の径は、放電細管10の口径とほぼ同じに形成
されている。
【0078】このミラー41の全面には、アルミニウム
円環44が重ね合わせて配設されている。このアルミニ
ウム円環44は、アルミニウムにより穴あきコイン状に
形成されている。そして、このアルミニウム円環44
は、その円環前面44aをできるだけ研磨等で仕上げて
予備電離紫外光に対する反射率を高くしている。
【0079】又、カソード40の内壁には、アルミニウ
ム円環44の材料と同じアルミニウムにより形成された
円筒45が嵌め込まれている。なお、ミラー41の基板
やアルミニウム円環44は、その材質に限定するものは
ない。
【0080】このような構成であれば、カソード40と
アノード13との両電極間に高パルス電圧が印加される
と、放電細管10内のカソード40とアノード13との
間においてコロナ放電が発生し、細管内に紫外光が放出
され、これと共に荷電粒子が生成される。
【0081】このコロナ放電の発生時に放出された紫外
光は、カソード40の端部に設けられたアルミニウム円
環44により高反射し、放電細管10内の放電領域に戻
される。
【0082】このように紫外光が放出され、かつアルミ
ニウム円環44で高効率で反射することにより、放電細
管10内には紫外光が均一化されて照射される。この紫
外光照射により放電細管10内は予備電離され、アノー
ド40とカソード30と間に主放電が発生する。続いて
レーザ光反射面43と出力ミラー16との間でレーザ共
振が発生し、レーザビームが出力される。
【0083】このように上記第4の実施の形態において
は、ミラー41の前面にアルミニウム円環44を配置
し、ミラー41の中央部のレーザ光反射面43において
レーザ光を反射し、その周辺のアルミニウム円環44に
おいて予備電離用の紫外光を反射させる構成としたの
で、放電細管10内の放電領域に紫外光を均一に照射で
き、紫外光の利用効率を飛躍的に向上でき、そのうえア
ルミニウム円環44を配置することによりレーザ反射面
43の汚れを簡単な構成で阻止できる。
【0084】すなわち、アルミニウム円環44の穴径を
できるだけ小さくし、厚さを放電細管10と概ね同じ程
度で適当に選択すれば、電極スパッタリングによるレー
ザ反射面43の汚れを簡単な構成で阻止できる。
【0085】又、アルミニウム円環44は、その反射面
44aを凹面に形成することができる。このようにアル
ミニウム円環44を凹面に形成すれば、できるだけ多く
の紫外光を放電細管10内に反射させて、放電細管10
内の放電領域に紫外光を均一に照射し、紫外光の利用効
率を飛躍的に向上できる。
【0086】特にアルミニウム円環44では、レーザ光
の反射面43と別に配設するので、アルミニウム円環4
4の凹面曲率をレーザ光反射面43とは無関係に選択で
きる利点がある。
【0087】なお、本発明は、上記各実施の形態に限定
されるものでなく次の通り変形してもよい。例えば、イ
オンより強くスパッタリングが起きるカソードの端部に
予備電離用紫外光反射ミラーを配設するのがよいが、こ
のカソードの端部に限らず、アノードの端部に予備電離
用紫外光反射ミラーを配設してもよい。
【0088】又、パルスガスレーザ管としては、放電細
管10を二分し、中間の金属部をアノード或いはカソー
ド、それぞれに両端の金属部をカソード或いはアノード
とするもの、それらカソード・アノード間に中間電位電
極を配設するものなど、種々に変形してもよい。
【0089】
【発明の効果】以上詳記したように本発明の請求項1〜
4によれば、紫外光照射を均一にでき、かつ紫外光の利
用効率を飛躍的に向上できるパルスガスレーザ管を提供
できる。
【0090】又、本発明の請求項5によれば、紫外光照
射を均一にして紫外光の利用効率を飛躍的に向上でき、
そのうえミラー面にスパッタリング物が堆積しても紫外
光の反射特性を変わらないようにできるパルスガスレー
ザ管を提供できる。
【0091】又、本発明の請求項6、7によれば、紫外
光照射を均一にして紫外光の利用効率を飛躍的に向上で
き、そのうえミラー設計製作が容易となり、実効的な紫
外光反射部分の面積減を少なくできるパルスガスレーザ
管を提供できる。
【0092】又、本発明の請求項8によれば、紫外光照
射を均一にして紫外光の利用効率を飛躍的に向上でき、
そのうえレーザ反射面の汚れを簡単な構成で阻止できる
パルスガスレーザ管を提供できる。
【0093】又、本発明の請求項9によれば、できるだ
け多くの紫外光を放電細管内に反射させることができ、
紫外光照射を均一にして紫外光の利用効率を飛躍的に向
上できパルスガスレーザ管を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるパルスガスレーザ管の第1の実
施の形態を示す構成図。
【図2】本発明に係わるパルスガスレーザ管の第2の実
施の形態を示す構成図。
【図3】本発明に係わるパルスガスレーザ管の第3の実
施の形態を示す構成図。
【図4】本発明に係わるパルスガスレーザ管の第4の実
施の形態を示す構成図。
【図5】従来における横方向放電励起方式のレーザ管の
構成図。
【図6】同レーザ管の放電部の構成図。
【符号の説明】
10…放電細管、11,30,40…カソード、13…
アノード、14…紫外光反射ミラー、16…出力ミラ
ー、20,35,45…円筒、31…ミラー、33,4
3…レーザ光反射面、34…外周円環反射面、44…ア
ルミニウム円環。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁物から形成される放電細管の一端側
    に円筒状のカソードを同軸上に設けるとともに前記放電
    細管の他端側にも円筒状のアノードを同軸上に設け、前
    記アノードと前記カソードとの間に放電を点弧させて前
    記放電細管内に予備電離を起こしパルスレーザを発振す
    るパルスガスレーザ管において、 前記カソードの端部又は前記アノードの端部のいずれか
    一方に設けられ、少なくとも紫外領域に対する反射面を
    有し、前記放電細管内の予備電離放電の点弧時に放出さ
    れる紫外光を前記放電細管内に向けて反射する機能を有
    するミラー、を備えたことを特徴とするパルスガスレー
    ザ管。
  2. 【請求項2】 前記ミラーは、アルミニウムミラーであ
    ることを特徴とする請求項1記載のパルスガスレーザ
    管。
  3. 【請求項3】 前記ミラーは、反射面を研磨したアルミ
    ニウム基板、又は表面にアルミニウムを蒸着した基板で
    あることを特徴とする請求項2記載のパルスガスレーザ
    管。
  4. 【請求項4】 前記ミラーの反射面は、レーザ発振光及
    び紫外光の両方に対して反射特性を有する誘電体多層
    膜、又は金属膜と誘電体多層膜との合成膜により形成さ
    れたことを特徴とする請求項1記載のパルスガスレーザ
    管。
  5. 【請求項5】 前記カソードの内壁には、アルミニウム
    により形成された円筒を設けたことを特徴とする請求項
    1記載のパルスガスレーザ管。
  6. 【請求項6】 前記ミラーは、中央部位がレーザ共振器
    の反射面に用いられ、かつこの反射面の周辺部位が紫外
    光に対する反射面に用いられることを特徴とする請求項
    1記載のパルスガスレーザ管。
  7. 【請求項7】 前記周辺部位の紫外光に対する反射面
    は、アルミニウムの反射面に形成されたことを特徴とす
    る請求項6記載のパルスガスレーザ管。
  8. 【請求項8】 前記ミラーの反射面側に、少なくとも表
    面がアルミニウムにより形成された円環を配置したこと
    を特徴とする請求項1記載のパルスガスレーザ管。
  9. 【請求項9】 前記アルミニウム円環は、凹面に形成さ
    れたことを特徴とする請求項8記載のパルスガスレーザ
    管。
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