JPH0984568A - アルコールデヒドロゲナーゼ阻害剤、殺菌剤、食品の製造方法及び食品 - Google Patents

アルコールデヒドロゲナーゼ阻害剤、殺菌剤、食品の製造方法及び食品

Info

Publication number
JPH0984568A
JPH0984568A JP7249693A JP24969395A JPH0984568A JP H0984568 A JPH0984568 A JP H0984568A JP 7249693 A JP7249693 A JP 7249693A JP 24969395 A JP24969395 A JP 24969395A JP H0984568 A JPH0984568 A JP H0984568A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tannic acid
food
rutin
hinokitiol
salts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7249693A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3720426B2 (ja
Inventor
Takashi Mizuno
隆志 水野
Keijiro Uchino
敬二郎 内野
Rumiko Miyashita
留美子 宮下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPN Corp
Original Assignee
Nippon Flour Mills Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Flour Mills Co Ltd filed Critical Nippon Flour Mills Co Ltd
Priority to JP24969395A priority Critical patent/JP3720426B2/ja
Publication of JPH0984568A publication Critical patent/JPH0984568A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3720426B2 publication Critical patent/JP3720426B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
  • Noodles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全性が高く、優れたアルコールデヒドロゲ
ナーゼ阻害活性を有するアルコールデヒドロゲナーゼ阻
害剤、エチルアルコールのアセトアルデヒドへの分解が
抑制された殺菌剤、エチルアルコールに起因するアセト
アルデヒドの生成が抑制される食品の製造方法及びその
食品を達成する。 【解決手段】 ヒノキチオール、ルチン、タンニン酸及
びタンニン酸の塩類からなる群から選ばれる少なくとも
1種を有効成分として含有するアルコールデヒドロゲナ
ーゼ阻害剤;ヒノキチオール、ルチン、タンニン酸及び
タンニン酸の塩類からなる群から選ばれる少なくとも1
種と、エチルアルコールを含有することを特徴とする殺
菌剤;ヒノキチオール、ルチン、タンニン酸及びタンニ
ン酸の塩類からなる群から選ばれる少なくとも1種と、
エチルアルコールを配合することを特徴とする食品の製
造方法;ヒノキチオール、ルチン、タンニン酸及びタン
ニン酸の塩類からなる群から選ばれる少なくとも1種
と、エチルアルコールを含有することを特徴とする食
品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアルコールデヒドロ
ゲナーゼ阻害剤に関する。本発明はまた、殺菌剤に関す
る。本発明はさらに、エチルアルコールに起因するアセ
トアルデヒドの生成が抑制される食品の製造方法及びそ
の食品に関する。
【0002】
【従来の技術】アルコールデヒドロゲナーゼ(Alcohol
dehydrogenase)は、生体内において胃や小腸で吸収され
たアルコールに対して最初に作用する代謝酵素である。
アルコールはこの酵素の作用によってアセトアルデヒド
になる。アセトアルデヒドは毒性が強く、悪酔い、二日
酔いなどの原因になることが知られている。アルコール
デヒドロゲナーゼはまた、生体だけではなく昆虫、植物
の種子、微生物など、広く生物界に存在していることが
知られている。メタノール中毒では、アルコールデヒド
ロゲナーゼにより有毒な代謝産物が生成される。このた
め、このアルコールデヒドロゲナーゼの阻害剤が注目さ
れ、既にメチルピラゾール類が阻害剤として知られてい
る(H. Theorell 等, Acta. Chem. Scand., 23, 255
(1969); R. Dahlbom 等, Biochem. Biophys. Res. Comm
un., 57, 549 (1974))。しかしながら、これらは合成
物であって毒性について問題点があった(R. W.Fries
等, J. Med. Chem., 22, 356 (1979) )。
【0003】一方食品の領域では、殺菌、静菌など食品
の保存の目的でエチルアルコールを使用することが一般
化している。しかしながら、特に生そばなどのように原
料に比較的強いアルコールデヒドロゲナーゼ活性が存在
する場合、エチルアルコールがアセトアルデヒドに分解
して悪臭を発生するといった難点があった。アルコール
デヒドロゲナーゼを阻害することにより、飲酒による悪
酔い、二日酔いの症状を軽減あるいは解消すること、さ
らにはアルコール性肝障害の予防が考えられる。また食
品の分野では、食品におけるアルコールの使用、例えば
エタノール殺菌に伴うアセトアルデヒド臭の発生を防止
することが考えられる。ある種のアミノ酸類が、アルコ
ールデヒドロゲナーゼに対して阻害作用を有することが
報告されているが(特開昭61−50917号公報、特
開昭61−134313号公報及び特開平6−1161
44号公報)、未だ満足できるものではなかった。これ
らのアミノ酸類はアルコールに溶解しにくく、使用上難
点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、安全
性が高く、優れたアルコールデヒドロゲナーゼ阻害活性
を有するアルコールデヒドロゲナーゼ阻害剤を提供する
ことである。本発明の目的はまた、エチルアルコールの
アセトアルデヒドへの分解が抑制された殺菌剤を提供す
ることである。本発明の目的はさらに、アルコールに起
因するアセトアルデヒドの生成が抑制される食品の製造
方法及びその食品を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するために、アルコールデヒドロゲナーゼに対する
阻害物質を天然界に存在する物質から探索したところ、
ヒノキチオール、ルチン、タンニン酸及びタンニン酸の
塩類が、アルコールデヒドロゲナーゼに対して強い阻害
作用を示すことを見出し、本発明を完成させるに至っ
た。従って本発明は、ヒノキチオール、ルチン、タンニ
ン酸及びタンニン酸の塩類からなる群から選ばれる少な
くとも1種を有効成分として含有するアルコールデヒド
ロゲナーゼ阻害剤である。本発明はまた、ヒノキチオー
ル、ルチン、タンニン酸及びタンニン酸の塩類からなる
群から選ばれる少なくとも1種と、エチルアルコールを
含有することを特徴とする殺菌剤に関する。本発明はさ
らに、ヒノキチオール、ルチン、タンニン酸及びタンニ
ン酸の塩類からなる群から選ばれる少なくとも1種と、
エチルアルコールを配合することを特徴とする食品の製
造方法である。本発明はまた、ヒノキチオール、ルチ
ン、タンニン酸及びタンニン酸の塩類からなる群から選
ばれる少なくとも1種と、エチルアルコールを含有する
ことを特徴とする食品に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】ヒノキチオールは、ツヤプリシン
とも呼ばれ、天然品と合成品がある。天然品は青森ヒバ
が原料で、この青森ヒバを水蒸気処理し、ヒバ油を得、
これからヒノキチオール粗結晶が得られる。このように
して得られたヒノキチオール粗結晶はβ−ドラブリンと
の混晶(ほぼ1:1)であるが、β−ドラブリンは水素
添加処理によってヒノキチオールとすることができる。
本発明では天然品でも合成品でも使用できる。ヒノキチ
オールは、古くから広範囲の抗菌スペクトルを持つ天然
物として知られ、さらに褐変に関係する酵素に対する阻
害作用(チロシンヒドロキシラーゼ阻害、チロシナーゼ
阻害)が知られている。ルチンは、ソバやエンジュのつ
ぼみなど、広範囲の植物から得られる。生体内での働き
としては、フラバノンのヘスペリジンなどと共に血管透
過性を抑制するビタミンP作用があるとされ、出血傾向
の改善や高血圧に使用される処方に用いられることが知
られている。また、ルチンには水溶性、非水溶性の2種
類が知られていて市販されているが、本発明ではそのい
ずれをも用いることができる。
【0007】タンニン酸は、五倍子または没食子などか
ら製したタンニンで、単一化合物ではなく、ペンタガロ
イルグルコース(1,2,3,4,6-penta-O-galloyl-β-D-glu
cose) あるいは、テトラガロイルグルコース(1,2,3,6-
tetra-O-galloyl-β-D-glucose) を基本単位としてこれ
らのgalloyl 基の幾つかがさらに数個の没食子酸とデプ
シド結合した構造を持つものの混合物が主体であり、デ
プシド結合の位置、数によって多くの同類化合物が存在
し、複雑な混合物を形成している。インキ、染料、酸化
防止剤などの原料に広く利用されており、また、薬用に
は他の医薬品と配合し、タンニン酸剤として、局所収れ
ん、止血剤として用いることが知られている。本発明で
使用するタンニン酸の塩類としては、アルコールデヒド
ロゲナーゼ阻害作用を有するものであればいずれでもよ
く、例えばナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、
マグネシウム塩、バリウム塩、テトラブチルアンモニウ
ム塩、またはタンニン酸アルブミン、タンニン酸ジフェ
ンヒドラミン、タンニン酸ベルベリン等が挙げられる。
【0008】本発明で使用するヒノキチオール、ルチ
ン、タンニン酸及びタンニン酸の塩類は、純度の高いも
のが望ましいが、純度が比較的低くても実用に耐え得る
ものであればよい。これら有効成分は、市場で一般に入
手することができ、本発明では市販品を使用してもよ
い。ヒノキチオール、ルチン、タンニン酸及びタンニン
酸の塩類は、アルコールに溶解させることができる。ヒ
ノキチオール、ルチン及びタンニン酸はまた、極めて毒
性の低いものである。
【0009】本発明のアルコールデヒドロゲナーゼ阻害
剤は、その有効成分であるヒノキチオール、ルチン、タ
ンニン酸及びタンニン酸の塩類の他に添加剤を含んでも
よい。本発明のアルコールデヒドロゲナーゼ阻害剤は、
食品や健康食品に含有させることができる。また食品添
加物の成分とすることができる。本発明のアルコールデ
ヒドロゲナーゼ阻害剤を配合させる食品は、特に限定さ
れるものではなく、例えばパン、麺類、菓子類、惣菜
類、飲料などが挙げられる。特にアルコールを使用した
食品に含有させることが好ましい。本発明のアルコール
デヒドロゲナーゼ阻害剤を食品に配合する方法として
は、直接食材に混ぜ込んだり、製造時に加える水等に溶
解するなど、種々の添加方法が取り得、食品に応じて適
宜選択することができる。本発明のアルコールデヒドロ
ゲナーゼ阻害剤の食品への添加量は、有効成分として食
材、例えば生麺の場合ならば粉に対して0.001〜50
重量%程度であって、好ましくは0.01〜20重量%、
より好ましくは0.01〜5重量%である。
【0010】本発明のアルコールデヒドロゲナーゼ阻害
剤の一用途としてまた、アルコール性肝障害予防薬が挙
げられる。すなわち、本発明のアルコールデヒドロゲナ
ーゼ阻害剤の有効成分は、適当な助剤とともに製剤化し
て、経口投与が可能なアルコール性肝障害予防薬とする
ことができる。製剤化に際して、通常使用される充填
剤、増量剤、結合剤、崩壊剤、界面活性剤、滑沢剤など
の稀釈剤または賦形剤を用いることができる。また医薬
製剤としては各種形態が選択でき、例えばカプセル剤、
錠剤、丸剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、液剤などが挙げら
れる。賦形剤としては、例えば蔗糖、乳糖、デンプン、
結晶セルロース、マンニット、軽質無水珪酸、アルミン
酸マグネシウム、メタ珪酸アルミン酸マグネシウム、合
成珪酸アルミニウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリ
ウム、リン酸水素カルシウム、カルボキシメチルセルロ
ースカルシウム等の1種または2種以上を組み合わせて
添加することができる。滑沢剤としては、例えばステア
リン酸マグネシウム、タルク、硬化油等を1種または2
種以上添加することができる。
【0011】また矯味剤及び矯臭剤として、食塩、サッ
カリン、糖、マンニット、オレンジ油、カンゾウエキ
ス、クエン酸、ブドウ糖、メントール、ユーカリ油、リ
ンゴ酸等の甘味剤、香料、着色剤、保存料等を含有させ
てもよい。懸濁剤、湿潤剤のような佐剤としては、例え
ばココナッツ油、オリーブ油、ゴマ油、落花生油、乳酸
カルシウム、ベニバナ油、大豆リン脂質等を含有させる
ことができる。界面活性剤としては、例えばエステル
類、ポリエチレングリコール誘導体、ソルビタンの脂肪
酸エステル類などの1種または2種以上を添加すること
ができる。また、有効成分に長時間の保存に耐える安定
性及び耐酸性を付与して薬効を完全に持続させるため
に、更に医薬的に許容し得る被膜を施して製剤化すれ
ば、優れた安定性を有するアルコールデヒドロゲナーゼ
阻害剤とすることができる。被膜形成物質としては、例
えばセルロース、糖類等の炭水化物誘導耐として酢酸フ
タル酸セルロース(CAP)、またアクリル酸系共重合
体、二塩基酸モノエステル類等のポリビニル誘導体とし
てアクリル酸メチル・メタアクリル酸共重合体、メタア
クリル酸メチル・メタアクリル酸共重合体が挙げられ
る。また、上記被膜形成物質をコーティングするに際
し、通常使用されるコーティング剤、例えば可塑剤の
他、コーティング操作時の薬剤相互の付着防止のための
各種添加剤を添加することによって被膜形成剤の性質を
改良したり、コーティング操作をより容易にすることが
できる。
【0012】本発明のアルコールデヒドロゲナーゼ阻害
剤の有効成分は、上記のような添加剤を使用して、常法
に従って各種剤形に製剤化することができる。アルコー
ル性肝障害予防薬における有効成分の割合は、剤形によ
って多少変更され得るが、通常0.01〜15.0重量%が
適当である。投与方法は特に限定されるものではなく、
患者の年齢、その他の条件、疾患の状態、各種製剤形態
に応じて適宜選択され得る。投与量は、投与方法、患者
の年齢、症状などによって変化し得るが、一日当たり有
効成分として0.5〜5,000mgが適当である。
【0013】本発明はまた、ヒノキチオール、ルチン、
タンニン酸及びタンニン酸の塩類からなる群から選ばれ
る少なくとも1種と、エチルアルコールを含有すること
を特徴とする殺菌剤に向けられる。すなわち、上記有効
成分のアルコールデヒドロゲナーゼ阻害作用により、エ
チルアルコールがアセトアルデヒドへ分解されるのを抑
制することができ、殺菌作用を保持することができる。
本発明の殺菌剤は、エチルアルコールを60〜90%程度含
有する水溶液に上記有効成分を含ませることにより作ら
れる。本発明の殺菌剤におけるヒノキチオール、ルチ
ン、タンニン酸及びタンニン酸の塩類からなる群から選
ばれる少なくとも1種の含有量は、1ml当たり1〜50
0mgが適当であって、好ましくは10〜200mgであ
る。本発明の殺菌剤を適用する対象は特に限定されるも
のではないが、例えば生麺といった食品類が挙げられ
る。特に、原料に比較的強いアルコールデヒドロゲナー
ゼ活性が存在する生そばなどに好ましく使用されて、ア
セトアルデヒドの生成が抑制され、従来難点であったア
セトアルデヒド臭を軽減あるいは解消することが可能で
ある。本発明の殺菌剤で殺菌処理をする場合、対象物に
改良殺菌用アルコールを噴霧する、あるいは対象物を改
良殺菌用アルコールに浸漬するといった常法により実施
すればよい。
【0014】本発明はまた、ヒノキチオール、ルチン、
タンニン酸及びタンニン酸の塩類からなる群から選ばれ
る少なくとも1種と、エチルアルコールを配合すること
を特徴とする食品の製造方法に向けられている。本発明
の食品の製造方法の1実施態様として、食品の製造にお
いて、上記の殺菌剤により殺菌処理することが挙げられ
る。また別の実施態様として、食品を製造する際に、ヒ
ノキチオール、ルチン、タンニン酸及びタンニン酸の塩
類からなる群から選ばれる少なくとも1種を直接食材に
混ぜ込んだり、使用する水に溶解しておき添加するとい
った方法で適宜配合し、別に殺菌用エタノールで殺菌処
理することが挙げられる。食品に配合するヒノキチオー
ル、ルチン、タンニン酸及びタンニン酸の塩類からなる
群から選ばれる少なくとも1種の量は、食品に使用され
るアルコールの量により適宜変動させることができる
が、食材、例えば生麺の場合ならば粉に対して0.001
〜50重量%が適当であり、好ましくは0.001〜20
重量%、より好ましくは0.01〜5重量%である。
【0015】本発明の食品の製造方法を適用する食品
は、特に限定されるものではないが、麺類の製造に適
し、中でも生そばの製造に好適である。例えば生そばを
製造する際に、そば粉及び水で生地を作る時にヒノキチ
オール、ルチン、タンニン酸及びタンニン酸の塩類から
なる群から選ばれる少なくとも1種を配合し、生そば麺
帯を調製し、次いで殺菌用エタノールを噴霧する。ま
た、穀粉類を主成分とする菓子類の生地の調製時にヒノ
キチオール、ルチン、タンニン酸及びタンニン酸の塩類
からなる群から選ばれる少なくとも1種を配合し、焼
成、あるいは蒸すといった加熱処理の後、殺菌用エタノ
ールで処理することができる。こうして、エチルアルコ
ールからのアセトアルデヒドの生成を抑制することがで
き、従来難点であったアセトアルデヒド臭を解消するこ
とができる。本発明の食品の製造方法の別の実施態様と
して、食品原料としてエチルアルコールを使用する食品
の製造において、ヒノキチオール、ルチン、タンニン酸
及びタンニン酸の塩類からなる群から選ばれる少なくと
も1種を配合することが挙げられる。この場合、ヒノキ
チオール、ルチン、タンニン酸及びタンニン酸の塩類か
らなる群から選ばれる少なくとも1種と、エチルアルコ
ールを別個に配合することができ、また使用するエチル
アルコールにヒノキチオール、ルチン、タンニン酸、タ
ンニン酸の塩類を溶解させてから配合することもでき
る。
【0016】本発明はまた、ヒノキチオール、ルチン、
タンニン酸及びタンニン酸の塩類からなる群から選ばれ
る少なくとも1種と、エチルアルコールを含有すること
を特徴とする食品に向けられている。本発明の食品は特
に限定されるものではなく、広範囲にわたるが、具体的
にはパン、麺類、菓子類、惣菜類、飲料などが挙げら
れ、好ましくは麺類、特に生そばが挙げられる。本発明
の食品は、例えば各種食品の製造過程で、適当な段階で
ヒノキチオール、ルチン、タンニン酸及びタンニン酸の
塩類からなる群から選ばれる少なくとも1種、及びエチ
ルアルコールを配合することによって得られる。該エチ
ルアルコールの配合は、食品原料としての配合や殺菌用
エタノールによる殺菌処理を含む。本発明の食品はま
た、各種食品の製造過程で上述の本発明の殺菌剤により
殺菌処理を施して得られるものである。本発明の食品に
おける、ヒノキチオール、ルチン、タンニン酸及びタン
ニン酸の塩類からなる群から選ばれる少なくとも1種の
含有量は、食品に使用されるエチルアルコールの量によ
り適宜変動させることができるが、食材、例えば生麺の
場合ならば粉に対して0.001〜50重量%程度が適当
であり、好ましくは0.001〜20重量%、より好まし
くは0.01〜5重量%である。
【0017】以下試験例及び実施例により、本発明をよ
り詳細に説明する。
【試験例】
ヒノキチオール、ルチン及びタンニン酸のアルコールデ
ヒドロゲナーゼ阻害活性の検定 下記の反応液(反応液1.5ml+酵素10μl +検体)を、
30℃、OD 340nmで20分間タイムスキャンしたときの吸
光度の上昇カーブで、アルコールデヒドロゲナーゼ阻害
活性を検定した。 [反応液] 0.1M TRIS-HCl (pH 8.0) 10 ml 0.013M β−ニコチンアミド アデニン ジヌクレオチ
ド 1.5ml 1.8v/v% エタノール 0.5ml [酵素 ] アルコールデヒドロゲナーゼ(ベーリンガー
127540) ×1,000 希釈液使用 その結果、各検体のIC50は下記表1に示すとおりで
あった。
【0018】
【表1】 ──────────────────────── 検体 IC50(μg/ml) ──────────────────────── ヒノキチオール 23.9 ルチン 81.1 水溶性ルチン 105.8 タンニン酸 25.0 ────────────────────────
【0019】
【実施例1】 生そばの製造及びアセトアルデヒド抑制効果 下記表2に示す各種配合で、試験区0〜16の生そばを製
造した。試験区1〜8では麺帯状にした生そばに、タン
ニン酸、ヒノキチオールまたはルチンを含む殺菌剤(エ
チルアルコール70%)を噴霧し、密閉容器中に、37℃で
3時間放置した。その後、アセトアルデヒドの発生量を
ガス検知器((株)ガステック製)にて測定した。試験
区9〜16では、タンニン酸、ヒノキチオールまたはルチ
ンのいずれかを添加し練り込んだ後、麺帯状にした生そ
ばに、殺菌用エタノール(エチルアルコール70%)を噴霧
し、試験区1〜8と同様にしてアセトアルデヒドの発生
量を測定した。各試験区における発生アセトアルデヒド
の阻害率(%)を求めた。その結果を下記表3に示す。
なお、発生アセトアルデヒドの阻害率(%)は次の式に
より求めた。 〔(試験区0における発生量−各試験区1〜16における
発生量)/試験区0における発生量〕×100
【0020】
【表2】 ──────────────────────────────────── 試験区 生そば麺帯 噴霧した殺菌用エタノール(70%) 0.5ml No. 粉 水 サンプル サンプル エチルアルコール量 (g) (g) 含有量(mg) 含有量(mg) (ml) ──────────────────────────────────── 0 15 15 0 0 0.35 ----------------------------------------------------------------------- 1 15 15 0 タンニン酸 12.5 0.35 2 15 15 0 タンニン酸 50.0 0.35 3 15 15 0 ヒノキチオール 12.5 0.35 4 15 15 0 ヒノキチオール 50.0 0.35 5 15 15 0 ルチン 12.5 0.35 6 15 15 0 ルチン 50.0 0.35 7 15 15 0 水溶性ルチン 12.5 0.35 8 15 15 0 水溶性ルチン 50.0 0.35 ----------------------------------------------------------------------- 9 15 15 タンニン酸 50.0 0 0.35 10 15 15 タンニン酸 150.0 0 0.35 11 15 15 ルチン 1.5 0 0.35 12 15 15 ルチン 15.0 0 0.35 13 15 15 ルチン 150.0 0 0.35 14 15 15 水溶性ルチン 1.5 0 0.35 15 15 15 水溶性ルチン 15.0 0 0.35 16 15 15 水溶性ルチン 150.0 0 0.35 ────────────────────────────────────
【0021】
【表3】
【0022】
【実施例2】 ホットケーキの製造 小麦粉100g、ルチン1g、全卵50g、砂糖15
g、ベーキングパウダー3g、水30gを混ぜ合わせ常
法により、生地を調製後、ホットプレートで焼いてホッ
トケーキを作成した。これに殺菌用エタノール(エチル
アルコール70%)を噴霧し、パッキングした。
【0023】
【実施例3】 錠菓及び錠剤 酵母エキス150g、小麦エキス60g、DK−エステ
ル60g、アビセル35g、ソルビトール170g、ル
チン25gをミキサーによって常法により混和した後、
打錠し、錠菓及び錠剤を製造した。
【実施例4】 パン 小麦粉3kg、ヒノキチオール3g、イースト60g、
イーストフード3g、砂糖150g、食塩60g、ショ
ートニング150g、脱脂粉乳60g、水2070gを
用いて、常法によりドウを作成し、成形、焼成してパン
を製造した。
【0024】
【実施例5】 麺 準強力小麦粉に対して、1重量%のタンニン酸、34重
量%の水、1重量%の食塩及び1重量%のかんぷんを加
えたものと、12分間混捏した後、麺機にて数回圧延
し、成形して、中華麺の生麺帯、生麺線を得た。
【実施例6】 ビスケット 小麦粉120g、水溶性ルチン1.2g、砂糖35g、シ
ョートニング15g、全卵粉1.5g、食塩1g、炭酸水
素ナトリウム0.6g、炭酸アンモニウム0.75g、水2
0gを用いて、常法によりドウを作成し、成形、焼成し
たビスケットを製造した。
【0025】
【発明の効果】本発明により、安全性が高く、優れたア
ルコールデヒドロゲナーゼ阻害活性を有するアルコール
デヒドロゲナーゼ阻害剤が提供される。本発明のアルコ
ールデヒドロゲナーゼ阻害剤はまた、アルコール性肝臓
障害予防薬として有用である。本発明のアルコールデヒ
ドロゲナーゼ阻害剤の有効成分と、エチルアルコールを
殺菌剤の成分とすることにより、アルコールのアセトア
ルデヒドへの分解が抑制され、かつ殺菌効果を持続させ
ることができる。本発明のアルコールデヒドロゲナーゼ
阻害剤の有効成分をまた、食品に含有させることによ
り、食品、とりわけアルコールを使用する食品におい
て、悪臭の原因となるアセトアルデヒドの生成を抑制す
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A23L 1/03 A23L 1/03 1/16 1/16 C 1/30 1/30 B Z 3/3508 3/3508 3/3544 3/3544 3/3562 3/3562 A61K 31/12 ADZ A61K 31/12 ADZ AED AED 31/70 ADQ 31/70 ADQ C12N 9/99 C12N 9/99 //(A01N 35/06 31:04) (A01N 65/00 31:04)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒノキチオール、ルチン、タンニン酸及
    びタンニン酸の塩類からなる群から選ばれる少なくとも
    1種を有効成分として含有するアルコールデヒドロゲナ
    ーゼ阻害剤。
  2. 【請求項2】 ヒノキチオール、ルチン、タンニン酸及
    びタンニン酸の塩類からなる群から選ばれる少なくとも
    1種と、エチルアルコールを含有することを特徴とする
    殺菌剤。
  3. 【請求項3】 ヒノキチオール、ルチン、タンニン酸及
    びタンニン酸の塩類からなる群から選ばれる少なくとも
    1種と、エチルアルコールを配合することを特徴とする
    食品の製造方法。
  4. 【請求項4】 食品が麺類である請求項3記載の食品の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 麺類が生そばであることを特徴とする請
    求項4記載の食品の製造方法。
  6. 【請求項6】 ヒノキチオール、ルチン、タンニン酸及
    びタンニン酸の塩類からなる群から選ばれる少なくとも
    1種と、エチルアルコールを含有することを特徴とする
    食品。
  7. 【請求項7】 麺類である請求項6記載の食品。
  8. 【請求項8】 生そばである請求項7記載の食品。
JP24969395A 1995-09-27 1995-09-27 アルコールデヒドロゲナーゼ阻害剤 Expired - Fee Related JP3720426B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24969395A JP3720426B2 (ja) 1995-09-27 1995-09-27 アルコールデヒドロゲナーゼ阻害剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24969395A JP3720426B2 (ja) 1995-09-27 1995-09-27 アルコールデヒドロゲナーゼ阻害剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0984568A true JPH0984568A (ja) 1997-03-31
JP3720426B2 JP3720426B2 (ja) 2005-11-30

Family

ID=17196805

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24969395A Expired - Fee Related JP3720426B2 (ja) 1995-09-27 1995-09-27 アルコールデヒドロゲナーゼ阻害剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3720426B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6117468A (en) * 1998-08-12 2000-09-12 Mumme; Christian F. Food portion surface sanitation method
JP2013249263A (ja) * 2012-05-30 2013-12-12 Ajinomoto Co Inc ガロタンニン含有組成物
JP2016222736A (ja) * 2016-10-05 2016-12-28 味の素株式会社 ガロタンニン含有組成物
JP2021087401A (ja) * 2019-12-05 2021-06-10 中野Bc株式会社 食品及びその製造方法並びに剤

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6117468A (en) * 1998-08-12 2000-09-12 Mumme; Christian F. Food portion surface sanitation method
JP2013249263A (ja) * 2012-05-30 2013-12-12 Ajinomoto Co Inc ガロタンニン含有組成物
JP2016222736A (ja) * 2016-10-05 2016-12-28 味の素株式会社 ガロタンニン含有組成物
JP2021087401A (ja) * 2019-12-05 2021-06-10 中野Bc株式会社 食品及びその製造方法並びに剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP3720426B2 (ja) 2005-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6096364A (en) Method for lowering blood glucose level by the administration of bioflavonoid
JP4376977B2 (ja) リパーゼ阻害剤、食品添加物及び食品
JP5921664B2 (ja) 皮膚の乾燥予防または改善用経口剤
EP1734835A1 (de) VERWENDUNG VON y-AMINOBUTTERSÄURE ZUR MASKIERUNG ODER VERMINDERUNG EINES UNANGENEHMEN GESCHMACKSEINDRUCKS SOWIE ZUBEREITUNGEN ENTHALTEND y-AMINOBUTTERSÄURE
JP3828953B2 (ja) リパーゼ阻害剤
EA030398B1 (ru) Паразитицидные пероральные ветеринарные композиции, включающие системно действующие активные агенты, способы и применение этих композиций и способов
CN1327384A (zh) 作为血浆高密度脂蛋白浓度增高剂的生物类黄酮
US6221357B1 (en) Flavonoids derived from citrus peels as collagen-induced platelet aggregation inhibitor
JP3988839B2 (ja) グリセロリン酸脱水素酵素阻害剤
KR100539495B1 (ko) 글리코실-엘-아스코르브산의아실화유도체
JP3770884B2 (ja) 美白剤
JP5066448B2 (ja) 口内炎の予防または治療のための組成物および方法
JP3720426B2 (ja) アルコールデヒドロゲナーゼ阻害剤
EP1123304B1 (en) Flavonoids derived from citrus peels as collagen-induced platelet aggregation inhibitor
EP1559425A1 (en) Peroral preparation for prevention of or treatment for atopic dermatitis
JPH06256177A (ja) 抗菌性組成物と抗菌方法
JP3187914B2 (ja) アミラーゼ阻害物質
JP3832871B2 (ja) リパーゼ阻害剤
JPH069419A (ja) マツエキスの嗜好性改善方法およびこの方法により得られる経口摂取物
EP0326963B1 (en) Deodorant as well as deodorizing food, drink and seasoning
JP2005187391A (ja) 大腸ガン抑制剤及びそれを含む食品
AU2016405258A1 (en) Dihydrochalcone derivatives influencing inflammatory states
CN113546055B (zh) 药物包裹制品及其制备方法和应用
US6878744B2 (en) Vitamin C compositions
JP2002080355A (ja) 高血圧症予防・治療剤

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040906

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050908

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080916

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090916

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100916

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110916

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120916

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130916

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees