JPH0985134A - 回転霧化静電塗装方法および装置 - Google Patents

回転霧化静電塗装方法および装置

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JPH0985134A
JPH0985134A JP24979095A JP24979095A JPH0985134A JP H0985134 A JPH0985134 A JP H0985134A JP 24979095 A JP24979095 A JP 24979095A JP 24979095 A JP24979095 A JP 24979095A JP H0985134 A JPH0985134 A JP H0985134A
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JP
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air
shaping air
shaping
electrostatic coating
atomizing head
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JP24979095A
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English (en)
Inventor
Yuji Kohari
張 裕 二 小
Shuji Torii
居 修 司 鳥
Hiroyuki Mitomo
友 裕 之 三
Shigeru Senda
田 茂 千
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05B—SPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B5/00—Electrostatic spraying apparatus; Spraying apparatus with means for charging the spray electrically; Apparatus for spraying liquids or other fluent materials by other electric means
    • B05B5/025—Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns
    • B05B5/04—Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns characterised by having rotary outlet or deflecting elements, i.e. spraying being also effected by centrifugal forces
    • B05B5/0426—Means for supplying shaping gas

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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 霧化頭内周面の塗料汚れを軽減しつつ、塗装
パターン幅を拡大することが困難であった。 【解決手段】 円周上に所定間隔で配列された第1エア
ノズルN1から霧化頭5の回転軸に対してねじれ方向と
なる噴射角度θ1で第1シェーピングエアA1を噴射
し、第1エアノズルN1と同一円周上に所定間隔で配列
された第2エアノズルN2から第1シェーピングエアA
1よりも大きい噴射角度θ2で第2シェーピングエアA
2を噴射し、第1シェーピングエアA1のエア流量を第
2シェーピングエアA2のエア流量よりも多くした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動車製
造工程における車体塗装に用いられる回転霧化静電塗装
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】回転霧化静電塗装は、エア霧化静電塗装
に比べて塗料の塗着効率が高く、近年では自動車の車体
塗装などに多用されている。
【0003】アルミニウム等の光輝材料を含むメタリッ
ク塗料を用いた回転霧化静電塗装では、被塗装物の表面
に対する塗料粒子の衝突速度が一定値以上にならない
と、仕上がり外観が従来のエア霧化静電塗装よりも暗く
なることが知られている。そこで、回転霧化静電塗装に
おいて、被塗装物の表面に対する塗料粒子の衝突速度を
高めるには、カップ状の霧化頭の先端周縁部から放出さ
れた塗料粒子に向けて、高速で大流量のシェーピングエ
アを噴射させることが必要となる。
【0004】ところが、霧化頭の先端周縁部から放出さ
れた塗料粒子に向けて高速で大流量のシェーピングエア
を噴射させた場合、霧化頭の前方に負圧領域が発生し、
その負圧がシェーピングエアの速度および流量の増加と
ともに増大し、放出された塗料粒子が負圧中心に引き寄
せられるため、従来のエアスプレー塗装機よりも塗装パ
ターン幅が狭くなるという欠点があった。
【0005】そこで、例えば特開昭58−92475号
公報や特開平3−101858号公報において、高速で
大流量のシェーピングエアを噴射しても塗装パターン幅
が小さくならない回転霧化静電塗装機が提案されてい
る。これらの公報に開示された回転霧化静電塗装機は、
エアノズルに至る空気の通路を霧化頭の回転軸に対して
螺旋状に形成し、これによりシェーピングエアが霧化頭
の前方に発生した負圧による吸引力に打ち勝つように
し、より広い塗装パターン幅で塗料粒子の分布の均一化
ができるようにしている。
【0006】また、回転軸に対して同心状に噴射方向の
異なる複数列のシェーピングエアを噴射可能とし、被塗
装物の大きさに応じて各列のシェーピングエアの噴射を
制御することで塗装パターン幅を可変にする回転霧化静
電塗装機が特開平7−024367号公報で提案されて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来の回転霧化静電塗装機にあっては、螺旋状
の空気の通路を備えたものにあっては、シェーピングエ
アの噴射角度を広げていくと霧化頭の前方で発生する負
圧領域の中心が霧化頭側に接近するため、霧化頭の内周
面に粘度の高い塗料が堆積しやすくなり、これにより霧
化頭内周面が塗料で汚れる結果となり、さらには、堆積
した粘度の高い塗料が霧化頭から放出されて被塗装物に
付着することがあり、これにより塗装表面の品質が低下
するという問題があった。
【0008】また、複数列のシェーピングエアを噴射可
能とした回転霧化静電塗装機にあっては、複数列のシェ
ーピングエアを同時に噴射することで塗装パターン幅を
減少させることが主な目的であり、単数列のシェーピン
グエアによる塗装パターン幅以上に塗装パターン幅を拡
大することが難しいという問題があり、これらの問題を
解決することが課題であった。
【0009】
【発明の目的】本発明は、上記従来の課題に着目して成
されたもので、霧化頭内周面の塗料汚れを軽減しつつ、
塗装パターン幅を拡大することができる回転霧化静電塗
装方法および装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる回転霧化
静電塗装方法は、請求項1として、回転するカップ状の
霧化頭の内周面に供給した塗料を遠心力によって霧化
し、霧化頭の先端周縁部から放出された塗料粒子に対し
て、霧化頭と同心円上に配列させた複数のエアノズルか
らシェーピングエアを噴射する回転霧化静電塗装方法に
おいて、円周上に所定間隔で配列された複数の第1エア
ノズルから霧化頭の回転軸に対してねじれ方向となる噴
射角度で第1シェーピングエアを噴射すると共に、第1
エアノズルと同一円周上に所定間隔で配列された複数の
第2エアノズルから第1シェーピングエアよりも大きい
噴射角度で第2シェーピングエアを噴射し、且つ第1シ
ェーピングエアのエア流量を第2シェーピングエアのエ
ア流量よりも多くした構成とし、請求項2として、霧化
頭周縁部から第1シェーピングエアのエア中心までの最
短距離と、同じく霧化頭周縁部から第2シェーピングエ
アのエア中心までの最短距離とを略均等にし、且つ霧化
頭周縁部における各シェーピングエアのエア中心同士の
間隔を略均等にした構成とし、請求項3として、第1シ
ェーピングエアの噴射角度が28〜34度であり、第2
シェーピングエアの噴射角度が36〜42度である構成
とし、請求項4として、第1シェーピングエアと第2シ
ェーピングエアのエア総流量比が1対0.6以下である
構成とし、請求項5として、第1シェーピングエアと第
2シェーピングエアのエア総流量比が1対0.4〜0.
6である構成とし、請求項6として、第1シェーピング
エアのエア中心と第2シェーピングエアのエア中心が霧
化頭の周縁部またはその前方で最接近する状態にした構
成とし、請求項7として、各シェーピングエアの噴射角
度が霧化頭の回転方向と逆方向に傾斜した角度である構
成としており、上記の構成を課題を解決するための手段
としている。
【0011】また、本発明に係わる回転霧化静電塗装装
置は、請求項8として、回転するカップ状の霧化頭の内
周面に供給した塗料を遠心力によって霧化し、霧化頭の
先端周縁部から放出された塗料粒子に対して、霧化頭と
同心円上に配列させた複数のエアノズルからシェーピン
グエアを噴射する回転霧化静電塗装装置において、円周
上に所定間隔で配列され且つ霧化頭の回転軸に対してね
じれ方向となる噴射角度で第1シェーピングエアを噴射
する複数の第1エアノズルと、第1エアノズルと同一円
周上に所定間隔で配列され且つ第1シェーピングエアよ
りも大きい噴射角度で第2シェーピングエアを噴射する
複数の第2エアノズルを備えた構成とし、請求項9とし
て、第1シェーピングエアの第1エアノズルの総面積と
第2シェーピングエアの第2エアノズルの総面積の比が
1対0.6である構成とし、請求項10として、第1シ
ェーピングエアの第1エアノズルの総面積と第2シェー
ピングエアの第2エアノズルの総面積の比が1対0.4
〜0.6である構成とし、請求項11として、第1シェ
ーピングエアの第1エアノズルの直径が第2シェーピン
グエアの第2エアノズルの直径と同一またはそれ以上の
大きさであり、第2シェーピングエアの第2エアノズル
の数が第1シェーピングエアの第1エアノズルの数の3
/5以下である構成とし、請求項12として、第1シェ
ーピングエアの第1エアノズルの直径が第2シェーピン
グエアの第2エアノズルの直径と同一またはそれ以上の
大きさであり、第2シェーピングエアの第2エアノズル
の数が第1シェーピングエアの第1エアノズルの数の2
/5〜3/5である構成とし、請求項13として、霧化
頭と同心状の溝を備え、この溝の底部に各エアノズルを
設けた構成としており、上記の構成を課題を解決するた
めの手段としている。
【0012】
【発明の作用】本発明の請求項1に係わる回転霧化静電
塗装方法では、円周上に所定間隔で配列された複数の第
1エアノズルから霧化頭の回転軸に対してねじれ方向と
なる噴射角度で第1シェーピングエアを噴射すると共
に、第1エアノズルと同一円周上に所定間隔で配列され
た複数の第2エアノズルから第1シェーピングエアより
も大きい噴射角度で第2シェーピングエアを噴射し、且
つ第1シェーピングエアのエア流量を第2シェーピング
エアのエア流量よりも多くすることにより、霧化頭内周
面における塗料汚れを少なくしつつ、塗装パターン幅を
広げることが容易になる。
【0013】また、本発明の請求項2に係わる回転霧化
静電塗装方法のように、霧化頭周縁部から第1シェーピ
ングエアのエア中心までの最短距離と、同じく霧化頭周
縁部から第2シェーピングエアのエア中心までの霧化頭
周縁部までの最短距離とを略均等にし、且つ霧化頭周縁
部における各シェーピングエアのエア中心同士の間隔を
略均等にすることにより、塗料粒子がより均一に微粒化
され、請求項3のように、第1シェーピングエアの噴射
角度を28〜34度とすると共に、第2シェーピングエ
アの噴射角度を36〜42度とし、さらに、請求項4の
ように、第1シェーピングエアと第2シェーピングエア
のエア総流量比を1対0.6以下とし、あるいは、請求
項5のように、第1シェーピングエアと第2シェーピン
グエアのエア総流量比を1対0.4〜0.6とすること
により、霧化頭内周面における塗料汚れを少なくしつ
つ、塗装パターン幅を広げることがより一層確実にな
る。
【0014】さらに、本発明の請求項6に係わる回転霧
化静電塗装方法では、第1シェーピングエアが搬送する
塗料粒子の一部を第2シェーピングエアで搬送するよう
になり、より広い塗装パターンが得られ、請求項7のよ
うに、各シェーピングエアの噴射角度を霧化頭の回転方
向と逆方向に傾斜した角度とすることにより、塗料粒子
の微粒化がより向上する。
【0015】本発明の請求項8に係わる回転霧化静電塗
装装置では、円周上に所定間隔で配列され且つ霧化頭の
回転軸に対してねじれ方向となる噴射角度で第1シェー
ピングエアを噴射する複数の第1エアノズルと、第1エ
アノズルと同一円周上に所定間隔で配列され且つ第1シ
ェーピングエアよりも大きい噴射角度で第2シェーピン
グエアを噴射する複数の第2エアノズルを備えることに
より、霧化頭内周面における塗料汚れを少なくしつつ、
塗装パターン幅を広げることが容易になる。
【0016】また、請求項9のように、第1シェーピン
グエアの第1エアノズルの総面積と第2シェーピングエ
アの第2エアノズルの総面積の比を1対0.6とし、あ
るいは、請求項10のように、第1シェーピングエアの
第1エアノズルの総面積と第2シェーピングエアの第2
エアノズルの総面積の比を1対0.4〜0.6とし、さ
らには、請求項11のように、第1シェーピングエアの
第1エアノズルの直径を第2シェーピングエアの第2エ
アノズルの直径と同一またはそれ以上の大きさにすると
共に、第2シェーピングエアの第2エアノズルの数を第
1シェーピングエアの第1エアノズルの数の3/5以下
とし、あるいは、請求項12のように、第1シェーピン
グエアの第1エアノズルの直径を第2シェーピングエア
の第2エアノズルの直径と同一またはそれ以上の大きさ
にすると共に、第2シェーピングエアの第2エアノズル
の数を第1シェーピングエアの第1エアノズルの数の2
/5〜3/5とすることにより、霧化頭内周面における
塗料汚れを少なくしつつ、塗装パターン幅を広げること
がより一層確実になる。
【0017】さらに、本発明の請求項13に係わる回転
霧化静電塗装装置では、霧化頭と同心状の溝を備え、こ
の溝の底部に各エアノズルを設けたことにより、溝によ
ってシェーピングエアの断面を偏平化し、円周方向にお
いて切れ目のない均一なシェーピングエアを噴射するこ
ととなる。
【0018】
【実施例】図〜図5は、本発明の請求項1,3〜5およ
び7〜12に係わる回転霧化静電塗装方法および装置の
一実施例を説明する図である。
【0019】図1に示す回転霧化静電塗装装置1は、有
底円筒形の樹脂ハウジング2内にエアモータ3が収容し
てあり、エアモータ3の中空状出力軸4の先端にカップ
状の霧化頭5が固定してある。
【0020】樹脂ハウジング2は、その先端に、環状の
脈動吸収用チャンバ6を形成するヘッド部材7が設けて
ある。また、樹脂ハウジング2の内部には、その軸線方
向にわたってエア流路8が形成してある。エア流路8
は、一端部が脈動吸収用チャンバ6内に連通しており、
他端部には、エア供給源9から導いたエアホース10が
接続してある。
【0021】霧化頭5は、図2(a)(b)に示すよう
に、中央部分に多数の塗料吐出孔11が円形に配列して
設けてあると共に、出力軸4の先端部との間に塗料供給
室12を形成している。また、出力軸4の中空部13内
には、塗料供給源14から導かれた塗料の供給管15が
非回転状態で収容してあり、この供給管15の先端部は
塗料供給室12内で開口している。
【0022】樹脂ハウジング2の先端部に設けたヘッド
部材7は、霧化頭5の後方側において同霧化頭5と同心
円状に配置されており、図2(a)に示す如く霧化頭5
を正面から見た状態において、霧化頭周縁部5bの全周
に沿う位置に複数のエアノズルを備えている。
【0023】ここで、エアノズルには、図3(a)
(b)に示すように、霧化頭5の回転軸Cに対してねじ
れ方向となる噴射角度θ1で第1シェーピングエアA1
を噴射する第1エアノズルN1と、第1エアノズルN1
の第1シェーピングエアA1よりも大きい噴射角度θ2
で第2シェーピングエアA2を噴射する第2エアノズル
N2とがある。
【0024】そして、この実施例では、第1および第2
エアノズルN1,N2の直径を同一にすると共に、2つ
の第1エアノズルN1,N1と1つの第2エアノズルN
2を等間隔で並べてこれを1組とし、複数の組を同一円
周上に所定の間隔で並べた構成になっている。なお、1
組におけるエアノズルの配置は、2つの第1エアノズル
N1,N1を隣合わせ、その片側に第2エアノズルN2
を配置している。
【0025】つまり、この実施例では、第1エアノズル
N1の総面積と第2エアノズルN2の総面積の比が1対
0.5の関係にあり、且つ第2エアノズルN2の数が第
1エアノズルN1の数の1/2であって、その結果、第
1シェーピングエアA1と第2シェーピングエアA2の
エア総流量比が1対0.5の関係になっている。
【0026】また、第1および第2シェーピングエアA
1,A2の噴射角度θ1,θ2は、霧化頭5の回転方向
(図3中に矢印Pで示す)と逆方向に傾斜した角度にな
っており、第1シェーピングエアA1の噴射角度θ1を
28〜34度の範囲における任意の角度とし、第2シェ
ーピングエアの噴射角度θ2を36〜42度の範囲にお
ける任意の角度としている。
【0027】上記の回転霧化静電塗装装置1は、アース
された被塗装物Wに対向して負の高電圧が与えられてお
り、この回転霧化静電塗装装置1において、塗料供給管
15から塗料供給室12内に供給された塗料は、霧化頭
5の塗料吐出孔11から出て霧化頭内周面5aに伝わ
り、霧化頭5の高速回転による遠心力で外周側に流れ、
帯電した塗料粒子となって霧化頭周縁部5bから放出さ
れる。その一方で、各第1エアノズルN1から噴射角度
θ1で噴射される第1シェーピングエアA1と、各第2
エアノズルN2から噴射角度θ2で噴射される第2シェ
ーピングエアA2は、霧化頭周縁部5bを通過してい
る。
【0028】これにより、霧化頭周縁部5bから放出さ
れた塗料粒子は、霧化頭5の遠心力によってその半径方
向に飛び出し、次に、第1および第2シェーピングエア
A1,A2により、回転中心Cに対する各噴射角度θ
1,θ2で被塗装物Wの方向に搬送され(点線M1,M
2で示す)、被塗装物Wに吸引付着することとなる。
【0029】なお、上記の回転霧化静電塗装装置1は、
例えば自動車の車体塗装に用いる場合には、図示しない
塗装ロボットのアームに取り付けられる。この塗装ロボ
ットには、被塗装物である車体における塗装位置が予め
教示されている。そして、回転霧化静電塗装装置1は、
車体が所定の塗装位置に到達すると、塗装ロボットの動
作により所定の軌跡を移動して塗装を行う。
【0030】ここで、図4は、第1シェーピングエアA
1の噴射角度θ1に対する塗装パターン幅の変化を第1
シェーピングエアA1と第2シェーピングエアA2の異
なるエア総流量比毎に示したグラフである。これによる
と、第1シェーピングエアA1の噴射角度θ1が33度
から35度の付近で塗装パターン幅がピークとなること
が確認できる。また、第1シェーピングエアA1と第2
シェーピングエアA2のエア総流量比を1対0から1対
1へと増加させると、塗装パターン幅が増大する傾向に
あることが確認できる。
【0031】さらに、図5は、第1シェーピングエアA
1と第2シェーピングエアA2のエア総流量比に対する
霧化頭内周面5aの汚れ量(堆積厚さ)の変化を示すグ
ラフである。これによると、第1シェーピングエアA1
に対する第2シェーピングエアA2のエア総流量比が
0.6を越えると、霧化頭内周面5aの塗料の堆積量が
急激に増加する。また、第1シェーピングエアA1の噴
射角度θ1が35度以上では、第2シェーピングエアA
2が無くても霧化頭内周面5aに塗料が堆積することと
なる。
【0032】つまり、塗装パターン幅を大きくし、なお
且つ、霧化頭内周面5aの汚れを許容限度内に保つに
は、第1シェーピングエアA1と第2シェーピングエア
A2のエア総流量比を1対0.5とし、第1シェーピン
グエアA1の噴射角度θ1を33度とするのが望まし
い。
【0033】なお、図4および図5においては、第2シ
ェーピングエアA2の噴射角度θ2を42度としている
が、この噴射角度θ2を42度以上にしても塗装パター
ン幅は増大しない。また、第2シェーピングエアA2の
噴射角度θ2を42度以下にすれば、塗装パターン幅が
減少するが霧化頭内周面5aの汚れ量も減少する。
【0034】したがって、上記の点をまとめると、第1
シェーピングエアA1の噴射角度θ1を28〜34度の
範囲とし、第2シェーピングエアA2の噴射角度θ2を
36〜42度の範囲とし、さらに、第1シェーピングエ
アA1と第2シェーピングエアA2のエア総流量比を1
対0.6、あるいは1対0.4〜0.6とすれば、塗装
パターン幅を大きく得ることができ、なお且つ霧化頭内
周面5aの塗料汚れが少ない条件となる。
【0035】このように、当該回転霧化静電塗装方法で
は、円周上に所定間隔で配列された複数の第1エアノズ
ルN1から霧化頭5の回転軸Cに対してねじれ方向とな
る噴射角度θ1で第1シェーピングエアA1を噴射する
と共に、第1エアノズルN1と同一円周上に所定間隔で
配列された複数の第2エアノズルN2から第1シェーピ
ングエアA1よりも大きい噴射角度θ2で第2シェーピ
ングエアA2を噴射し、且つ第1シェーピングエアA1
のエア流量を第2シェーピングエアA2のエア流量より
も多くすることにより、霧化頭内周面5aにおける塗料
汚れを少なくしつつ、塗装パターン幅を広げることが容
易になる。
【0036】また、第1および第2シェーピングエアA
1,A2の噴射角度θ1,θ2を霧化頭5の回転方向と
逆方向に傾斜した角度とすることにより、回転方向に傾
斜させた場合に比べて塗料粒子の微粒化が著しく向上す
ることとなる。
【0037】なお、上記実施例では、第1および第2の
エアノズルN1,N2の直径を同一にし、第2エアノズ
ルN2の数を第1エアノズルN1の数の1/2とした
が、第1シェーピングエアA1と第2シェーピングエア
A2のエア総流量比が1対0.4〜0.6となるよう
に、各エアノズルの直径や数を変更することもよく、こ
の場合、第1エアノズルN1の総面積と第2エアノズル
N2の総面積の比が1対0.4〜0.6になるように、
あるいは第2エアノズルN2の数が第1エアノズルN1
の数の2/5〜3/5となるように、各エアノズルの直
径および数を設定することが望ましい。
【0038】図6(a)(b)は、本発明の請求項2に
係わる回転霧化静電塗装方法に用いる装置の一例を説明
する図である。なお、装置の全体的な構成は、先の実施
例で説明したもの(図1参照)とほぼ同様であり、同一
の部位は同じ符号を付して説明を省略する。
【0039】この実施例では、霧化頭周縁部5bを通過
する各シェーピングエアA1,A2のエア中心同士の間
隔α1〜α3がいずれも等しくなるようにし、且つ各々
のシェーピングエアA1,A2のエア中心から霧化頭周
縁部5bまでの最短距離x1〜x4がいずれも等しくな
るようにしてある。
【0040】この場合、先の実施例と同様に、第1シェ
ーピングエアA1の噴射角度θ1は28〜34度の範囲
の任意の角度であり、第2シェーピングエアA2の噴射
角度θ2は36〜42度の範囲の任意の角度である。し
たがって、各エアノズルN1,N2の間隔を設定するこ
とによって、エア中心同士の間隔α1〜α3が等しくな
るようにしてある。
【0041】上記の装置を用いた回転霧化静電塗装で
は、霧化頭周縁部5bにおける各シェーピングエアA
1,A2の流域が円周方向に規則的に得られ、霧化頭周
縁部5bから放出される塗料粒子をより均一に微粒化し
得ることとなる。
【0042】図7(a)(b)は、本発明の請求項6に
係わる回転霧化静電塗装方法に用いる装置の一例を説明
する図である。なお、装置の全体的な構成は、先の実施
例で説明したもの(図1参照)とほぼ同様であり、同一
の部位は同じ符号を付して説明を省略する。
【0043】この実施例では、ヘッド部材7において、
第1および第2エアノズルN1,N2の直径を同一にす
ると共に、2つの第1エアノズルN1,N1の中央に第
2エアノズルN2を配置してこれを1組とし、複数の組
を同一円周上に所定の間隔で並べた構成にしている。
【0044】そして、霧化頭5の回転軸Cに対してねじ
れ方向となる噴射角度θ1で第1エアノズルN1から噴
射される第1シェーピングエアAのエア中心と、第1シ
ェーピングエアA1の噴射角度θ1よりも大きい噴射角
度θ2で第2エアノズルN2から噴射される第2シェー
ピングエアA2のエア中心が霧化頭周縁部5bで最接近
する状態、つまり側方から見て交差する状態にしてあ
る。このとき、第1シェーピングエアA1のエア中心
は、第2シェーピングエアA2のエア中心よりも内側に
位置している。
【0045】このとき、第1シェーピングエアA1のエ
ア中心と第2シェーピングエアA2のエア中心との接近
距離Lは、なるべく小さいことが望ましいが、接近距離
Lがゼロに近づくと両シェーピングエアA1,A2同士
が干渉し、エアの流れが乱れるので、その乱れが生じる
手前で接近距離Lを保つように各エアノズルN1,N2
の位置を設定する。
【0046】上記の装置を用いた回転霧化静電塗装方法
では、第1シェーピングエアA1が搬送する塗料粒子の
一部を第2シェーピングエアA2で搬送することとな
り、より広い塗装パターン幅が得られるようになる。
【0047】図8(a)(b)は、本発明の請求項13
に係わる回転霧化静電塗装装置の一実施例を説明する図
である。なお、装置の全体的な構成は、先の実施例で説
明したもの(図1参照)とほぼ同様である。
【0048】この実施例では、ヘッド部材7の先端に、
その円周方向にわたって霧化頭と同心状の溝S1を設
け、その溝S1の底部に各エアノズルN1,N2を設け
た構成にしている。
【0049】これにより、上記回転霧化静電塗装装置で
は、溝S1によってエアノズルN1,N2から噴射され
た第1および第2のシェーピングエアA1,A2が偏平
化されることとなり、霧化頭周縁部の全周にわたって切
れ目のない均一なシェーピングエアA1,A2が供給さ
れ、塗料粒子をより均一に微粒化し得ることとなる。
【0050】図9は、本発明の請求項13に係わる回転
霧化静電塗装装置の他の実施例を説明する図であって、
この実施例では、ヘッド部材7の内周側に一体成形した
環状突部7aと、その外周側に取り付けた環状シェード
21とで開口幅が狭められた状態の溝S2を形成し、こ
の溝S2の底部に各エアノズルN1,N2を設けた構成
にしている。
【0051】これにより、上記回転霧化静電塗装装置で
は、さらに偏平化され且つ霧化頭周縁部の全周にわたっ
て切れ目のないシェーピングエアA1,A2が得られ、
塗料粒子をより一層均一に微粒化し得ることとなる。
【0052】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の請求
項1に係わる回転霧化静電塗装方法によれば、高速で大
流量のシェーピングエアを供給する場合であっても、霧
化頭内周面の塗料汚れを軽減しつつ、塗装パターン幅を
拡大することができ、塗料の塗着効率や塗装面の仕上が
り品質を何ら損なうことがなく、とくにメタリック塗装
における塗装パターン幅の拡大により一層効果的であ
る。
【0053】本発明の請求項2に係わる回転霧化静電塗
装方法によれば、請求項1の効果に加えて、塗料粒子を
より均一に微粒化することができ、塗料の塗着効率や塗
装面の仕上がり品質をより一層高めることができる。
【0054】本発明の請求項3〜5に係わる回転霧化静
電塗装方法によれば、霧化頭内周面の塗料汚れを軽減し
つつ、塗装パターン幅を拡大する効果をより確実に得る
ことができ、塗料の塗着効率や塗装面の仕上がり品質を
より高めることができる。
【0055】本発明の請求項6に係わる回転霧化静電塗
装方法によれば、上記の効果に加えて、塗装パターン幅
の拡大により容易に対処することができ、本発明の請求
項7に係わる回転霧化静電塗装方法によれば、塗料粒子
のより一層の微粒化に貢献することができる。
【0056】本発明の請求項8に係わる回転霧化静電塗
装装置によれば、高速で大流量のシェーピングエアを供
給する場合であっても、霧化頭内周面の塗料汚れを軽減
しつつ、塗装パターン幅を拡大することができ、塗料の
塗着効率や塗装面の仕上がり品質を高めることができる
と共に、塗装パターン幅を従来のエアスプレー並にでき
るので、塗装ロボットに取り付けて使用する場合には、
アームの移動速度が大きく且つより大型で高価な塗装ロ
ボットに設備を変更するような必要がなく、回転霧化静
電塗装装置に付随する設備費を大幅に低減することがで
きる。
【0057】本発明の請求項9〜12に係わる回転霧化
静電塗装装置によれば、霧化頭内周面の塗料汚れを軽減
しつつ、塗装パターン幅を拡大する効果をより確実に得
ることができ、塗料の塗着効率や塗装面の仕上がり品質
をより一層高めることができる。
【0058】本発明の請求項13に係わる回転霧化静電
塗装装置によれば、シェーピングエアを偏平化すること
から、全周にわたって切れ目のないシェーピングエアを
供給することができ、上記各請求項の効果に加えて、塗
料粒子のより一層の微粒化や均一化を実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1,3〜5および7〜12に係
わる回転霧化静電塗装方法および装置の一実施例を説明
する断面図である。
【図2】図1に示す回転霧化静電塗装装置の正面図
(a)および霧化頭の断面図(b)である。
【図3】各シェーピングエアの噴射状態を説明する正面
図(a)および側面図(b)である。
【図4】第1シェーピングエアの噴射角度に対する塗装
パターン幅の変化を第1シェーピングエアA1と第2シ
ェーピングエアA2の異なるエア総流量比毎に示したグ
ラフである。
【図5】第1シェーピングエアA1と第2シェーピング
エアA2のエア総流量比に対する霧化頭内周面の汚れ量
(堆積厚さ)の変化を示すグラフである。
【図6】本発明の請求項2に係わる回転霧化静電塗装方
法に用いる装置の一例を説明する霧化頭の部分的な正面
図(a)および側面図(b)である。
【図7】本発明の請求項6に係わる回転霧化静電塗装方
法に用いる装置の一例を説明する霧化頭の部分的な正面
図(a)および側面図(b)である。
【図8】本発明の請求項13に係わる回転霧化静電塗装
装置の一実施例を説明する要部の断面図(a)および溝
部分の正面図(b)である。
【図9】本発明の請求項13に係わる回転霧化静電塗装
装置の他の実施例を説明する要部の断面図である。
【符号の説明】
1 回転霧化静電塗装装置 5 霧化頭 A1 第1シェーピングエア A2 第2シェーピングエア N1 第1エアノズル N2 第2エアノズル S1 S2 溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千 田 茂 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転するカップ状の霧化頭の内周面に供
    給した塗料を遠心力によって霧化し、霧化頭の先端周縁
    部から放出された塗料粒子に対して、霧化頭と同心円上
    に配列させた複数のエアノズルからシェーピングエアを
    噴射する回転霧化静電塗装方法において、円周上に所定
    間隔で配列された複数の第1エアノズルから霧化頭の回
    転軸に対してねじれ方向となる噴射角度で第1シェーピ
    ングエアを噴射すると共に、第1エアノズルと同一円周
    上に所定間隔で配列された複数の第2エアノズルから第
    1シェーピングエアよりも大きい噴射角度で第2シェー
    ピングエアを噴射し、且つ第1シェーピングエアのエア
    流量を第2シェーピングエアのエア流量よりも多くした
    ことを特徴とする回転霧化静電塗装方法。
  2. 【請求項2】 霧化頭周縁部から第1シェーピングエア
    のエア中心までの最短距離と、同じく霧化頭周縁部から
    第2シェーピングエアのエア中心までの最短距離とを略
    均等にし、且つ霧化頭周縁部における各シェーピングエ
    アのエア中心同士の間隔を略均等にしたことを特徴とす
    る請求項1に記載の回転霧化静電塗装方法。
  3. 【請求項3】 第1シェーピングエアの噴射角度が28
    〜34度であり、第2シェーピングエアの噴射角度が3
    6〜42度であることを特徴とする請求項1または2に
    記載の回転霧化静電塗装方法。
  4. 【請求項4】 第1シェーピングエアと第2シェーピン
    グエアのエア総流量比が1対0.6以下であることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の回転霧化静電
    塗装方法。
  5. 【請求項5】 第1シェーピングエアと第2シェーピン
    グエアのエア総流量比が1対0.4〜0.6であること
    を特徴とする請求項4に記載の回転霧化静電塗装方法。
  6. 【請求項6】 第1シェーピングエアのエア中心と第2
    シェーピングエアのエア中心が霧化頭の周縁部またはそ
    の前方で最接近する状態にしたことを特徴とする請求項
    1に記載の回転霧化静電塗装方法。
  7. 【請求項7】 各シェーピングエアの噴射角度が霧化頭
    の回転方向と逆方向に傾斜した角度であることを特徴と
    する請求項1〜6のいずれかに記載の回転霧化静電塗装
    方法。
  8. 【請求項8】 回転するカップ状の霧化頭の内周面に供
    給した塗料を遠心力によって霧化し、霧化頭の先端周縁
    部から放出された塗料粒子に対して、霧化頭と同心円上
    に配列させた複数のエアノズルからシェーピングエアを
    噴射する回転霧化静電塗装装置において、円周上に所定
    間隔で配列され且つ霧化頭の回転軸に対してねじれ方向
    となる噴射角度で第1シェーピングエアを噴射する複数
    の第1エアノズルと、第1エアノズルと同一円周上に所
    定間隔で配列され且つ第1シェーピングエアよりも大き
    い噴射角度で第2シェーピングエアを噴射する複数の第
    2エアノズルを備えたことを特徴とする回転霧化静電塗
    装装置。
  9. 【請求項9】 第1シェーピングエアの第1エアノズル
    の総面積と第2シェーピングエアの第2エアノズルの総
    面積の比が1対0.6であることを特徴とする請求項8
    に記載の回転霧化静電塗装装置。
  10. 【請求項10】 第1シェーピングエアの第1エアノズ
    ルの総面積と第2シェーピングエアの第2エアノズルの
    総面積の比が1対0.4〜0.6であることを特徴とす
    る請求項9に記載の回転霧化静電塗装装置。
  11. 【請求項11】 第1シェーピングエアの第1エアノズ
    ルの直径が第2シェーピングエアの第2エアノズルの直
    径と同一またはそれ以上の大きさであり、第2シェーピ
    ングエアの第2エアノズルの数が第1シェーピングエア
    の第1エアノズルの数の3/5以下であることを特徴と
    する請求項8に記載の回転霧化静電塗装装置。
  12. 【請求項12】 第1シェーピングエアの第1エアノズ
    ルの直径が第2シェーピングエアの第2エアノズルの直
    径と同一またはそれ以上の大きさであり、第2シェーピ
    ングエアの第2エアノズルの数が第1シェーピングエア
    の第1エアノズルの数の2/5〜3/5であることを特
    徴とする請求項11に記載の回転霧化静電塗装装置。
  13. 【請求項13】 霧化頭と同心状の溝を備え、この溝の
    底部に各エアノズルを設けたことを特徴とする請求項8
    〜12のいずれかに記載の回転霧化静電塗装装置。
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