JPH0985407A - 連続鋳造機におけるモールド内溶鋼レベル制御方法 - Google Patents
連続鋳造機におけるモールド内溶鋼レベル制御方法Info
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- JPH0985407A JPH0985407A JP25113495A JP25113495A JPH0985407A JP H0985407 A JPH0985407 A JP H0985407A JP 25113495 A JP25113495 A JP 25113495A JP 25113495 A JP25113495 A JP 25113495A JP H0985407 A JPH0985407 A JP H0985407A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 連続鋳造機におけるモールド内の溶鋼レベル
をどのような操業条件下でも精度よく制御する。 【解決手段】 スライディングノズル4の調節によりタ
ンディッシュ2からモールド3内に注入される溶鋼のレ
ベルを溶鋼レベル計5を用いて検出しつつモールド3内
の溶鋼レベルを制御するに際し、制御ゲインの異なるP
ID制御方式、オブザーバ制御方式およびロバスト制御
方式の3方式を、鋳込速度、取鍋残溶鋼量、タンディッ
シュ重量の各閾値でもって切替える。これによって現在
の操業条件に最適な制御方式によるモールド3内の溶鋼
レベル制御が精度よく達成できる。
をどのような操業条件下でも精度よく制御する。 【解決手段】 スライディングノズル4の調節によりタ
ンディッシュ2からモールド3内に注入される溶鋼のレ
ベルを溶鋼レベル計5を用いて検出しつつモールド3内
の溶鋼レベルを制御するに際し、制御ゲインの異なるP
ID制御方式、オブザーバ制御方式およびロバスト制御
方式の3方式を、鋳込速度、取鍋残溶鋼量、タンディッ
シュ重量の各閾値でもって切替える。これによって現在
の操業条件に最適な制御方式によるモールド3内の溶鋼
レベル制御が精度よく達成できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】タンディッシュからアクチュ
エータの調節によりモールド内に注入される溶鋼レベル
を溶鋼レベル計を用いて検出しつつ複数のレベル制御方
式を選択可能としてその切替えによりモールド内の溶鋼
レベルを制御する連続鋳造機におけるモールド内溶鋼レ
ベル制御方法の改良に関するものである。
エータの調節によりモールド内に注入される溶鋼レベル
を溶鋼レベル計を用いて検出しつつ複数のレベル制御方
式を選択可能としてその切替えによりモールド内の溶鋼
レベルを制御する連続鋳造機におけるモールド内溶鋼レ
ベル制御方法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、転炉や電気炉で溶製された溶鋼
を連続鋳造機のモールドに注入し、モールド内で凝固し
ながら鋳片を引き出すことが行われている。このような
連続鋳造において、モールド内で急激な溶鋼面の変動が
起こった場合、モールドパウダの巻き込みや溶鋼流れの
乱れを生じ、鋳片の表面疵や割れの発生原因またはブレ
ークアウトの原因となる。このためタンディッシュに設
けたアクチュエータたとえばスライディングノズルまた
はストッパにより溶鋼注入量を制御してモールド内溶鋼
レベルの変動量と変動速度を低く抑えることが重要であ
る。
を連続鋳造機のモールドに注入し、モールド内で凝固し
ながら鋳片を引き出すことが行われている。このような
連続鋳造において、モールド内で急激な溶鋼面の変動が
起こった場合、モールドパウダの巻き込みや溶鋼流れの
乱れを生じ、鋳片の表面疵や割れの発生原因またはブレ
ークアウトの原因となる。このためタンディッシュに設
けたアクチュエータたとえばスライディングノズルまた
はストッパにより溶鋼注入量を制御してモールド内溶鋼
レベルの変動量と変動速度を低く抑えることが重要であ
る。
【0003】モールド内の溶鋼レベル制御は、スライデ
ィングノズルを使用する場合、モールドに溶鋼レベル計
を設けると共に、タンディッシュの底部にスライディン
グノズルを設け、そして溶鋼レベル計により検出したレ
ベル信号をレベル制御装置に入力し、PID演算による
定値制御によっており、とくに比例動作(P)および積
分動作(I)を主体とし、適宜な微分動作(D)により
スライディングノズルのアクチュエータに出力し、その
ストローク量によってノズル開度をアナログ的に調節
し、溶鋼レベルが一定になるようにタンディッシュから
モールドへの溶鋼注入量を制御している。
ィングノズルを使用する場合、モールドに溶鋼レベル計
を設けると共に、タンディッシュの底部にスライディン
グノズルを設け、そして溶鋼レベル計により検出したレ
ベル信号をレベル制御装置に入力し、PID演算による
定値制御によっており、とくに比例動作(P)および積
分動作(I)を主体とし、適宜な微分動作(D)により
スライディングノズルのアクチュエータに出力し、その
ストローク量によってノズル開度をアナログ的に調節
し、溶鋼レベルが一定になるようにタンディッシュから
モールドへの溶鋼注入量を制御している。
【0004】前述のように、連続鋳造機のモールド内溶
鋼レベル制御は、PID制御で行われている。しかしな
がら、タンディッシュからモールドへの溶鋼注入量によ
って定まる鋳込速度、連々鋳を行う取鍋交換時における
取鍋の残溶鋼量、タンディッシュ重量すなわちその溶鋼
重量や溶鋼レベル等の操業条件に変化があること、また
タンディッシュの上ノズルやスライディングノズルの下
部に取り付けた浸漬ノズル等へのアルミナ付着によるノ
ズル詰り、あるいは付着したアルミナの剥離、ノズル部
に吹き込むガスの挙動、耐火物の損耗、設備の劣化があ
ること等の予測が困難な諸外乱によりモールド内の溶鋼
レベル制御系のゲインが変化する場合がある。このた
め、従来のPID制御によるモールド内の溶鋼レベル制
御では安定した連続鋳造を達成できなくなっている。
鋼レベル制御は、PID制御で行われている。しかしな
がら、タンディッシュからモールドへの溶鋼注入量によ
って定まる鋳込速度、連々鋳を行う取鍋交換時における
取鍋の残溶鋼量、タンディッシュ重量すなわちその溶鋼
重量や溶鋼レベル等の操業条件に変化があること、また
タンディッシュの上ノズルやスライディングノズルの下
部に取り付けた浸漬ノズル等へのアルミナ付着によるノ
ズル詰り、あるいは付着したアルミナの剥離、ノズル部
に吹き込むガスの挙動、耐火物の損耗、設備の劣化があ
ること等の予測が困難な諸外乱によりモールド内の溶鋼
レベル制御系のゲインが変化する場合がある。このた
め、従来のPID制御によるモールド内の溶鋼レベル制
御では安定した連続鋳造を達成できなくなっている。
【0005】さらに最近では、製品の品質および歩留り
向上への要求が年々きびしくなっているが、反面では一
層の鋳込速度の上昇が要求されるようになっていて、そ
れに伴う課題も増えている。その一つとしてたとえば、
タンディッシュからモールドへの鋳込み安定時において
も高速鋳込みでは、2孔型浸漬ノズルからほぼ水平方向
に吐出された溶鋼流動が大きいためモールド内の溶鋼面
が低い周波数をもって波立ちを生じる。これを溶鋼レベ
ル計が外乱として検出し、PID制御による溶鋼レベル
制御を不安定にするので、その解決が課題となってい
る。
向上への要求が年々きびしくなっているが、反面では一
層の鋳込速度の上昇が要求されるようになっていて、そ
れに伴う課題も増えている。その一つとしてたとえば、
タンディッシュからモールドへの鋳込み安定時において
も高速鋳込みでは、2孔型浸漬ノズルからほぼ水平方向
に吐出された溶鋼流動が大きいためモールド内の溶鋼面
が低い周波数をもって波立ちを生じる。これを溶鋼レベ
ル計が外乱として検出し、PID制御による溶鋼レベル
制御を不安定にするので、その解決が課題となってい
る。
【0006】このような課題に対処するため、昨今は現
代制御理論を適用したアドバンスト制御も用いられるよ
うになっている。たとえば、鉄と鋼,Vol.79,No.5(19
93)−40には、モールド内の溶鋼面波動を長周期波と短
周期波の合成で成り立つことを解析し、モールド内の溶
鋼表面流速を短辺近傍における長周期波の波高を測定し
て推定し、この推定長周期波と直線関係にある湯面変動
指数が適正範囲に入るように鋳造条件を選択することに
より、パウダスラグ巻き込みのない安定した連続鋳造を
達成するようにした「連鋳モールド内溶鋼流動のおよぼ
す鋳造条件と影響」と題する報文が開示されている。
代制御理論を適用したアドバンスト制御も用いられるよ
うになっている。たとえば、鉄と鋼,Vol.79,No.5(19
93)−40には、モールド内の溶鋼面波動を長周期波と短
周期波の合成で成り立つことを解析し、モールド内の溶
鋼表面流速を短辺近傍における長周期波の波高を測定し
て推定し、この推定長周期波と直線関係にある湯面変動
指数が適正範囲に入るように鋳造条件を選択することに
より、パウダスラグ巻き込みのない安定した連続鋳造を
達成するようにした「連鋳モールド内溶鋼流動のおよぼ
す鋳造条件と影響」と題する報文が開示されている。
【0007】また、CAMP−ISIJ,Vol.3 ,No.4(1990)
−1126には、溶鋼面レベルのフィードバック制御、油圧
制御系の応答遅れ状態に応じた制御操作の自動補正、鋳
込速度のフィードフォワード制御および制御ゲインを評
価関数により最適化するようにした「連鋳機モールド湯
面レベル最適制御システム」と題する報文が開示されて
いる。
−1126には、溶鋼面レベルのフィードバック制御、油圧
制御系の応答遅れ状態に応じた制御操作の自動補正、鋳
込速度のフィードフォワード制御および制御ゲインを評
価関数により最適化するようにした「連鋳機モールド湯
面レベル最適制御システム」と題する報文が開示されて
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記報
文に開示されている外乱に強いアドバンスト制御を用い
ても、前述のような操業条件の変化、ノズル詰り、耐火
物の損耗等の予測が困難な外乱によりゲインが変化する
時は、一つの制御方式では、全ての操業条件での安定し
た制御結果を得ることは不可能に近い状態であった。安
定した制御結果が得られないと鋳片の品質は悪くなり、
鋼片の段階で手入れをしないと次工程に流せず、燃料原
単位の増大、手入れ費用の増大、歩留り低下を招き、製
造コスト上昇の原因となる。
文に開示されている外乱に強いアドバンスト制御を用い
ても、前述のような操業条件の変化、ノズル詰り、耐火
物の損耗等の予測が困難な外乱によりゲインが変化する
時は、一つの制御方式では、全ての操業条件での安定し
た制御結果を得ることは不可能に近い状態であった。安
定した制御結果が得られないと鋳片の品質は悪くなり、
鋼片の段階で手入れをしないと次工程に流せず、燃料原
単位の増大、手入れ費用の増大、歩留り低下を招き、製
造コスト上昇の原因となる。
【0009】ところで、スライディングノズルの調節に
よりタンディッシュからモールド内に注入される溶鋼の
レベルを溶鋼レベル計を用いて検出しつつ複数のレベル
制御方式を選択可能として、その制御方式の切替えによ
りモールド内の溶鋼レベルを制御する方法が知られてい
る。まず、特開昭58−159962号公報に、自動制御に切替
える前の手動操作時に、目標レベル値を実測レベル値に
追従させておき、ストッパ移動装置の分離型駆動装置が
前記ストッパ移動装置に接触した時点の前記実測レベル
値を制御目標値としてレベル自動制御に移行する連続鋳
造における溶鋼レベル制御方法が提案されている。しか
し、この方法は手動操作から自動制御に切替えることを
基本としたものであり、モールドレベル制御方式の完全
自動切替には不適当である。
よりタンディッシュからモールド内に注入される溶鋼の
レベルを溶鋼レベル計を用いて検出しつつ複数のレベル
制御方式を選択可能として、その制御方式の切替えによ
りモールド内の溶鋼レベルを制御する方法が知られてい
る。まず、特開昭58−159962号公報に、自動制御に切替
える前の手動操作時に、目標レベル値を実測レベル値に
追従させておき、ストッパ移動装置の分離型駆動装置が
前記ストッパ移動装置に接触した時点の前記実測レベル
値を制御目標値としてレベル自動制御に移行する連続鋳
造における溶鋼レベル制御方法が提案されている。しか
し、この方法は手動操作から自動制御に切替えることを
基本としたものであり、モールドレベル制御方式の完全
自動切替には不適当である。
【0010】また、特開平4−270050号公報に、モール
ド内溶鋼レベルの目標値からの偏差を基準として、偏差
が大きい時は主として主湯量制御システムを使用し、偏
差が小さい時は主として引抜き速度制御システムを使用
するモールド内溶鋼面レベル制御方法が提案されてい
る。この方法によれば、前述のような多様な外乱に対し
て柔軟に対応できない場合があり、全ての操業条件で安
定したモールド内溶鋼レベル制御を達成することは困難
である。
ド内溶鋼レベルの目標値からの偏差を基準として、偏差
が大きい時は主として主湯量制御システムを使用し、偏
差が小さい時は主として引抜き速度制御システムを使用
するモールド内溶鋼面レベル制御方法が提案されてい
る。この方法によれば、前述のような多様な外乱に対し
て柔軟に対応できない場合があり、全ての操業条件で安
定したモールド内溶鋼レベル制御を達成することは困難
である。
【0011】本発明は、前記従来技術の問題点を解消
し、前述のような種々の外乱に対応が可能で、かつあら
ゆる操業条件下でも安定した溶鋼レベル制御が達成され
ると共に、とくに複数の制御方式に対応して自動切替を
行うのに適した連続鋳造機におけるモールド内溶鋼レベ
ル制御方法を提供することを目的とするものである。
し、前述のような種々の外乱に対応が可能で、かつあら
ゆる操業条件下でも安定した溶鋼レベル制御が達成され
ると共に、とくに複数の制御方式に対応して自動切替を
行うのに適した連続鋳造機におけるモールド内溶鋼レベ
ル制御方法を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明は、スライディングノズルの調節によりタンデ
ィッシュからモールド内に注入される溶鋼のレベルを溶
鋼レベル計を用いて検出しつつ複数のレベル制御方式の
選択的な切替えによってモールド内の溶鋼レベルを制御
する連続鋳造機におけるモールド内溶鋼レベル制御方法
において、前記複数のレベル制御方式を入力−出力の制
御ゲインが異なる複数のレベル制御方式としておき、鋳
込速度、取鍋の残溶鋼量、タンディッシュ重量それぞれ
の閾値のうちの1つ又はそれらの組み合わせによって前
記複数のレベル制御方式から特定のレベル制御方式を選
択切替えることを特徴とする連続鋳造機におけるモール
ド内溶鋼レベル制御方法である。
の本発明は、スライディングノズルの調節によりタンデ
ィッシュからモールド内に注入される溶鋼のレベルを溶
鋼レベル計を用いて検出しつつ複数のレベル制御方式の
選択的な切替えによってモールド内の溶鋼レベルを制御
する連続鋳造機におけるモールド内溶鋼レベル制御方法
において、前記複数のレベル制御方式を入力−出力の制
御ゲインが異なる複数のレベル制御方式としておき、鋳
込速度、取鍋の残溶鋼量、タンディッシュ重量それぞれ
の閾値のうちの1つ又はそれらの組み合わせによって前
記複数のレベル制御方式から特定のレベル制御方式を選
択切替えることを特徴とする連続鋳造機におけるモール
ド内溶鋼レベル制御方法である。
【0013】
【発明の実施の形態】タンディッシュからモールドに注
入する溶鋼流量を調節するには、スライディングノズル
の固定プレートに設けてある円形ノズル孔に対し、スラ
イドプレートに設けてある円形ノズル孔の重なり合いの
大小を調整し、それによって溶鋼が流れるノズル開口面
積を変更する必要がある。
入する溶鋼流量を調節するには、スライディングノズル
の固定プレートに設けてある円形ノズル孔に対し、スラ
イドプレートに設けてある円形ノズル孔の重なり合いの
大小を調整し、それによって溶鋼が流れるノズル開口面
積を変更する必要がある。
【0014】ちなみに、スライディングノズルに設けて
あるスライドプレートを全閉から全開まで移動させる場
合、ノズル開度に対し溶鋼流量は、図3に示すようにS
字特性をもって変化する。この図から明らかなように、
スライディングノズルのスライドプレートをアナログ的
に移動させて位置(開度)を全閉から全開まで大きくし
ていくと、スライディングノズルの開度が小さい段階に
は、開度に対する溶鋼流量の変化が少なく、ある程度開
度が大きくなった段階で開度に対する流量がほぼ比例的
に大きくなり、さらに開度が全開に近づく段階でノズル
開度に対して溶鋼流量の変化が少なくなるという特性を
示す。
あるスライドプレートを全閉から全開まで移動させる場
合、ノズル開度に対し溶鋼流量は、図3に示すようにS
字特性をもって変化する。この図から明らかなように、
スライディングノズルのスライドプレートをアナログ的
に移動させて位置(開度)を全閉から全開まで大きくし
ていくと、スライディングノズルの開度が小さい段階に
は、開度に対する溶鋼流量の変化が少なく、ある程度開
度が大きくなった段階で開度に対する流量がほぼ比例的
に大きくなり、さらに開度が全開に近づく段階でノズル
開度に対して溶鋼流量の変化が少なくなるという特性を
示す。
【0015】ところで、モールド内の溶鋼レベル制御の
観点から操業条件をみると、連鋳機の鋳造開始時はタン
ディッシュからモールドへの溶鋼注入による鋳込速度が
低く、したがってスライディングノズルの開度が小さい
ところで制御される。このためスライディングノズルを
少々動かしても溶鋼流量の変化は少ない。また、連々鋳
における取鍋交換時は、タンディッシュ内溶鋼重量が小
さく溶鋼レベルが下がり、溶鋼静圧が小さいので溶鋼の
流速が下がる。
観点から操業条件をみると、連鋳機の鋳造開始時はタン
ディッシュからモールドへの溶鋼注入による鋳込速度が
低く、したがってスライディングノズルの開度が小さい
ところで制御される。このためスライディングノズルを
少々動かしても溶鋼流量の変化は少ない。また、連々鋳
における取鍋交換時は、タンディッシュ内溶鋼重量が小
さく溶鋼レベルが下がり、溶鋼静圧が小さいので溶鋼の
流速が下がる。
【0016】タンディッシュ内の溶鋼レベルが高い通常
の操業時には、制御ゲインを調整して入力に対する出力
の制御ゲインを小さくしてあるのでスライディングノズ
ルを少しぐらい動かしても溶鋼流量があまり変わらな
い。さらに高速鋳造時には、浸漬ノズルから吐出される
モールド内溶鋼流動による溶鋼面が低い周波数でもって
波立ち、それが外乱となる。
の操業時には、制御ゲインを調整して入力に対する出力
の制御ゲインを小さくしてあるのでスライディングノズ
ルを少しぐらい動かしても溶鋼流量があまり変わらな
い。さらに高速鋳造時には、浸漬ノズルから吐出される
モールド内溶鋼流動による溶鋼面が低い周波数でもって
波立ち、それが外乱となる。
【0017】制御ゲインが同じであれば、設定レベル値
と検出レベル値の偏差分しか制御出力を出さない。定常
操業時にはタンディッシュ内の溶鋼レベルが高いのでゲ
インが小さくなるように調整してある。そのため、設定
レベル値と検出レベル値とに同じ偏差があっても、タン
ディッシュ内の溶鋼レベルが下がっているときは、モー
ルドに注入される流速は下がる。したがって、スライデ
ィングノズルを同じ開度移動させても注入する溶鋼重量
が追いついていけなくなり、モールド内の溶鋼レベルが
低下することになる。このため、タンディッシュ内の溶
鋼レベルが下がっているときには、制御ゲインを高く設
定した制御方式すなわち、設定レベル値と検出レベル値
の偏差に対して、より多くの制御出力を出すようなゲイ
ンを有する制御方式を用いないと安定した制御結果が得
られないことになる。
と検出レベル値の偏差分しか制御出力を出さない。定常
操業時にはタンディッシュ内の溶鋼レベルが高いのでゲ
インが小さくなるように調整してある。そのため、設定
レベル値と検出レベル値とに同じ偏差があっても、タン
ディッシュ内の溶鋼レベルが下がっているときは、モー
ルドに注入される流速は下がる。したがって、スライデ
ィングノズルを同じ開度移動させても注入する溶鋼重量
が追いついていけなくなり、モールド内の溶鋼レベルが
低下することになる。このため、タンディッシュ内の溶
鋼レベルが下がっているときには、制御ゲインを高く設
定した制御方式すなわち、設定レベル値と検出レベル値
の偏差に対して、より多くの制御出力を出すようなゲイ
ンを有する制御方式を用いないと安定した制御結果が得
られないことになる。
【0018】そこで本発明では、前述のように複数のレ
ベル制御方式を入力−出力の制御ゲインが異なる複数の
レベル制御方式としておき、当該レベル制御方式を各々
の操業条件に最もマッチした制御方式を選択できるよう
に切替えるものである。とくに、一番制御精度のよい制
御方式に自動切替えすれば自動制御により常に安定して
鋳片品質を製造できるようになる。
ベル制御方式を入力−出力の制御ゲインが異なる複数の
レベル制御方式としておき、当該レベル制御方式を各々
の操業条件に最もマッチした制御方式を選択できるよう
に切替えるものである。とくに、一番制御精度のよい制
御方式に自動切替えすれば自動制御により常に安定して
鋳片品質を製造できるようになる。
【0019】以下、本発明を図面に基づいて具体的に説
明する。図1は、本発明に係る連続鋳造機のモールド内
溶鋼レベル制御に用いる、特に自動制御に好適な制御機
構を示す説明図である。図1において、溶鋼を満たした
取鍋1がタンディッシュ2の上方に置かれ、取鍋1内の
溶鋼はその底部に設けたスライディングノズル15および
ロングノズル16を経由してタンディッシュ2内に注入さ
れる。この時、たとえば取鍋1からタンディッシュ2に
注入された溶鋼重量が、設定重量(レベル)に達したら
タンディッシュ2の底部に設けたスライディングノズル
4を開動作すると、タンディッシュ2内の溶鋼が2孔型
の浸漬ノズル17内を流下し、所定の周期にて上下に振動
しているモールド3内に注入される。モールド3内には
パウダが供給され、モールド3内に注入される溶鋼の表
面を被覆し、溶鋼表面の酸化や表面からの熱放散を防止
すると共に、モールド3の内壁面に沿って鋳片18との間
に流入し、両者間における潤滑作用をする。
明する。図1は、本発明に係る連続鋳造機のモールド内
溶鋼レベル制御に用いる、特に自動制御に好適な制御機
構を示す説明図である。図1において、溶鋼を満たした
取鍋1がタンディッシュ2の上方に置かれ、取鍋1内の
溶鋼はその底部に設けたスライディングノズル15および
ロングノズル16を経由してタンディッシュ2内に注入さ
れる。この時、たとえば取鍋1からタンディッシュ2に
注入された溶鋼重量が、設定重量(レベル)に達したら
タンディッシュ2の底部に設けたスライディングノズル
4を開動作すると、タンディッシュ2内の溶鋼が2孔型
の浸漬ノズル17内を流下し、所定の周期にて上下に振動
しているモールド3内に注入される。モールド3内には
パウダが供給され、モールド3内に注入される溶鋼の表
面を被覆し、溶鋼表面の酸化や表面からの熱放散を防止
すると共に、モールド3の内壁面に沿って鋳片18との間
に流入し、両者間における潤滑作用をする。
【0020】モールド3内に注入された溶鋼は、モール
ド3の水冷された内壁面との接触により冷却されて凝固
し、外側を凝固セルにて被覆された鋳片18となり、モー
ルド3の下方に配設されたサポートロール19間に保持さ
れ、さらに図示しないピンチロールの回転により連続的
に引抜かれる。モールド3の上部に配設した溶鋼レベル
計5によって連続的に検出されるモールド3内の溶鋼レ
ベル値をレベル計アンプ7を介してレベル制御装置9の
プロセス入力部14に入力する。なお、溶鋼レベル計5と
して、ここではモールド3内の溶鋼面に渦電流を発生さ
せ、これにより磁場を形成し、この磁場の強さを測定す
ることによってモールド3内の溶鋼レベルを検出する渦
流式溶鋼レベル計を用いたが、これに限定するものでは
なく、たとえばγ線を放射する放射式溶鋼レベル計等の
他のレベル計を用いてもよい。
ド3の水冷された内壁面との接触により冷却されて凝固
し、外側を凝固セルにて被覆された鋳片18となり、モー
ルド3の下方に配設されたサポートロール19間に保持さ
れ、さらに図示しないピンチロールの回転により連続的
に引抜かれる。モールド3の上部に配設した溶鋼レベル
計5によって連続的に検出されるモールド3内の溶鋼レ
ベル値をレベル計アンプ7を介してレベル制御装置9の
プロセス入力部14に入力する。なお、溶鋼レベル計5と
して、ここではモールド3内の溶鋼面に渦電流を発生さ
せ、これにより磁場を形成し、この磁場の強さを測定す
ることによってモールド3内の溶鋼レベルを検出する渦
流式溶鋼レベル計を用いたが、これに限定するものでは
なく、たとえばγ線を放射する放射式溶鋼レベル計等の
他のレベル計を用いてもよい。
【0021】また、タンディッシュ2の底部に設けたス
ライディングノズル4はアクチュエータ6によって作動
され、そのノズル開度はノズル開度計(位置計)13で測
定し、その測定開度値はレベル制御装置9のプロセス入
力部14に入力される。そして基本的には溶鋼レベル計5
によって検出されたモールド3内の溶鋼レベル値をプロ
セス入力部14に入力し、ここに予め入力してあるレベル
設定値と比較し、検出した溶鋼レベル値と設定レベル値
とにレベル偏差があるときには、そのレベル偏差を解消
するようにスライディングノズル4の開度を、ノズル開
度計13によって測定しながら調節し、モールド3内の溶
鋼レベルが制御される。
ライディングノズル4はアクチュエータ6によって作動
され、そのノズル開度はノズル開度計(位置計)13で測
定し、その測定開度値はレベル制御装置9のプロセス入
力部14に入力される。そして基本的には溶鋼レベル計5
によって検出されたモールド3内の溶鋼レベル値をプロ
セス入力部14に入力し、ここに予め入力してあるレベル
設定値と比較し、検出した溶鋼レベル値と設定レベル値
とにレベル偏差があるときには、そのレベル偏差を解消
するようにスライディングノズル4の開度を、ノズル開
度計13によって測定しながら調節し、モールド3内の溶
鋼レベルが制御される。
【0022】本発明では、レベル制御装置9の操業条件
収集部10に取鍋1内の溶鋼重量、タンディッシュ2内の
溶鋼重量、鋳込速度等の各種操業条件が収集され、これ
ら操業条件にもとづいてPID制御方式、オブザーバ制
御方式およびロバスト制御方式のうち、現在の最適な制
御方式を選択し、この選択された制御方式がプロセス入
力部14に入力される。
収集部10に取鍋1内の溶鋼重量、タンディッシュ2内の
溶鋼重量、鋳込速度等の各種操業条件が収集され、これ
ら操業条件にもとづいてPID制御方式、オブザーバ制
御方式およびロバスト制御方式のうち、現在の最適な制
御方式を選択し、この選択された制御方式がプロセス入
力部14に入力される。
【0023】こでPID制御方式は、図3に示すよう
に、スライディングノズル開度が中間段階にありノズル
開度調節に対する溶鋼流量の変化が比例的で大きい、主
として定常鋳込段階を対象とするもので、このときは入
力に対する制御出力のゲインを小さくしておき、たとえ
ばゲインパラメータを入力1に対し制御出力1とする。
また、オブザーバ制御方式は、スライディングノズル開
度が小さくノズル開度調節に対する溶鋼流量の変化が小
さい段階の鋳込開始当初等に適用するものであり、この
ときには入力に対する制御出力のゲインを大きくしてお
き、たとえばゲインパラメータを入力1に対して制御出
力 1.8とする。
に、スライディングノズル開度が中間段階にありノズル
開度調節に対する溶鋼流量の変化が比例的で大きい、主
として定常鋳込段階を対象とするもので、このときは入
力に対する制御出力のゲインを小さくしておき、たとえ
ばゲインパラメータを入力1に対し制御出力1とする。
また、オブザーバ制御方式は、スライディングノズル開
度が小さくノズル開度調節に対する溶鋼流量の変化が小
さい段階の鋳込開始当初等に適用するものであり、この
ときには入力に対する制御出力のゲインを大きくしてお
き、たとえばゲインパラメータを入力1に対して制御出
力 1.8とする。
【0024】さらにロバスト制御方式は、スライディン
グノズル4の開度が大きくなり、ノズル開度調節に対す
る溶鋼流量の変化が小さい段階、すなわち鋳込速度が大
きいとき等に適用するものである。このときには前記P
ID制御方式よりも入力に対する制御出力のゲインを大
きくすることが必要になる。しかしながらスライディン
グノズル4の開度が全開に近く高速鋳込となるため、2
孔型の浸漬ノズル17からモールド3内に吐出される溶鋼
の激しい流動作用により溶鋼面が低い周波数で波立つの
で溶鋼レベル計5により検出されるレベル値が頻繁に変
動する。その影響でスライディングノズル4による開度
調節を前記オブザーバ制御方式に匹敵するゲインで行う
とゲインが大きくなりすぎて、反ってモールド3内の溶
鋼レベルを不安定にする危険性がある。そこでスライデ
ィングノズルノズル開度が大きい高速鋳込み時等には、
PID制御方式とオブザーバ制御方式との中間レベルの
ゲインとし、たとえばゲインパラメータを入力1に対し
て制御出力ゲインを 1.5とする。
グノズル4の開度が大きくなり、ノズル開度調節に対す
る溶鋼流量の変化が小さい段階、すなわち鋳込速度が大
きいとき等に適用するものである。このときには前記P
ID制御方式よりも入力に対する制御出力のゲインを大
きくすることが必要になる。しかしながらスライディン
グノズル4の開度が全開に近く高速鋳込となるため、2
孔型の浸漬ノズル17からモールド3内に吐出される溶鋼
の激しい流動作用により溶鋼面が低い周波数で波立つの
で溶鋼レベル計5により検出されるレベル値が頻繁に変
動する。その影響でスライディングノズル4による開度
調節を前記オブザーバ制御方式に匹敵するゲインで行う
とゲインが大きくなりすぎて、反ってモールド3内の溶
鋼レベルを不安定にする危険性がある。そこでスライデ
ィングノズルノズル開度が大きい高速鋳込み時等には、
PID制御方式とオブザーバ制御方式との中間レベルの
ゲインとし、たとえばゲインパラメータを入力1に対し
て制御出力ゲインを 1.5とする。
【0025】前述のように、操業条件収集部10で選択さ
れた最適条件はプロセス入力部14に入力され、ここで選
択により定まったPID制御方式、オブザーバ制御方
式、ロバスト制御方式のいずれかを出力切替部11に指令
する。出力切替部11では指令された制御方式になるよう
に制御ゲインの切替えを行う。このようにして制御方式
の切替えを行われた状態において溶鋼レベル計5により
検出したモールド3内の溶鋼レベル値がレベル計アンプ
7を介して増幅されたのちプロセス入力部14に入力され
る。プロセス入力部14では、予め入力してある設定レベ
ル値と比較し、検出した溶鋼レベル値と設定レベル値に
偏差があるときには、その偏差を選択された制御方式の
ゲインに基づいて演算し、これを出力切替部11に入力
し、ここで所定の出力ゲインに切替えが行われる。
れた最適条件はプロセス入力部14に入力され、ここで選
択により定まったPID制御方式、オブザーバ制御方
式、ロバスト制御方式のいずれかを出力切替部11に指令
する。出力切替部11では指令された制御方式になるよう
に制御ゲインの切替えを行う。このようにして制御方式
の切替えを行われた状態において溶鋼レベル計5により
検出したモールド3内の溶鋼レベル値がレベル計アンプ
7を介して増幅されたのちプロセス入力部14に入力され
る。プロセス入力部14では、予め入力してある設定レベ
ル値と比較し、検出した溶鋼レベル値と設定レベル値に
偏差があるときには、その偏差を選択された制御方式の
ゲインに基づいて演算し、これを出力切替部11に入力
し、ここで所定の出力ゲインに切替えが行われる。
【0026】さらに出力切替部11では、入力されたモー
ルド3内の溶鋼設定レベル値とのレベル偏差に対する油
量が求められ、この油量がサーボアンプ8を介してサー
ボ弁12に指令され、サーボ弁12の作動により適正油量が
アクチュエータ6に供給される。アクチュエータ6の作
動によってスライディングノズル4が、ノズル開度計13
からプロセス入力部14に入力されるノズル開度値を検出
しながら開度制御される。このようなスライディングノ
ズル4の開度制御によって、常に一番制御精度のよい制
御方式のもとにモールド3内の溶鋼レベル制御が達成さ
れる。
ルド3内の溶鋼設定レベル値とのレベル偏差に対する油
量が求められ、この油量がサーボアンプ8を介してサー
ボ弁12に指令され、サーボ弁12の作動により適正油量が
アクチュエータ6に供給される。アクチュエータ6の作
動によってスライディングノズル4が、ノズル開度計13
からプロセス入力部14に入力されるノズル開度値を検出
しながら開度制御される。このようなスライディングノ
ズル4の開度制御によって、常に一番制御精度のよい制
御方式のもとにモールド3内の溶鋼レベル制御が達成さ
れる。
【0027】ここで、連続鋳造機の操業条件と制御方式
の例は、表1に示すように鋳込速度の大小、T/Dレベ
ル安定時および取鍋1内溶鋼量の低下時に対応させて制
御方式の使いわけを行うことができる。
の例は、表1に示すように鋳込速度の大小、T/Dレベ
ル安定時および取鍋1内溶鋼量の低下時に対応させて制
御方式の使いわけを行うことができる。
【0028】
【表1】
【0029】表1において、鋳込速度B未満たとえば鋳
込速度Bが1.0m/mim未満および取鍋交換時における取鍋
溶鋼重量が50t未満から次鍋注入によりT/Dレベル自
動制御入まではオブザーバ制御方式を採用する。また定
常鋳込速度領域(Bが1.0m/mim以上、Cが1.8m/mim未
満)ではPID制御方式とし、高速鋳込速度領域(Cが
1.8m/mim以上)ではロバスト制御方式を選択して連続鋳
造機により連続鋳造する。
込速度Bが1.0m/mim未満および取鍋交換時における取鍋
溶鋼重量が50t未満から次鍋注入によりT/Dレベル自
動制御入まではオブザーバ制御方式を採用する。また定
常鋳込速度領域(Bが1.0m/mim以上、Cが1.8m/mim未
満)ではPID制御方式とし、高速鋳込速度領域(Cが
1.8m/mim以上)ではロバスト制御方式を選択して連続鋳
造機により連続鋳造する。
【0030】次に、図2に基づいてタンディッシュ(T
/D)溶鋼重量、モールド(M/D)溶鋼レベルおよび
鋳込速度をそれぞれ最大値を 100%として、各々に対す
る実績%で表示した場合の時間推移により説明する。図
1におけるタンディッシュ2内の溶鋼重量が図2に示す
ように80%レベルに達している状態で、スライディング
ノズル4を開作動し、タンディッシュ2内の溶鋼を浸漬
ノズル17を介してモールド3内へ注入を開始する。この
ときの領域(1) では、スライディングノズル4の開度が
小さいため、操業条件収集部10での選択によりプロセス
入力部14にはオブザーバ制御方式が入力してある。
/D)溶鋼重量、モールド(M/D)溶鋼レベルおよび
鋳込速度をそれぞれ最大値を 100%として、各々に対す
る実績%で表示した場合の時間推移により説明する。図
1におけるタンディッシュ2内の溶鋼重量が図2に示す
ように80%レベルに達している状態で、スライディング
ノズル4を開作動し、タンディッシュ2内の溶鋼を浸漬
ノズル17を介してモールド3内へ注入を開始する。この
ときの領域(1) では、スライディングノズル4の開度が
小さいため、操業条件収集部10での選択によりプロセス
入力部14にはオブザーバ制御方式が入力してある。
【0031】したがってプロセス入力部14から出力切替
部11にオブザーバ制御が入力され、出力切替部11では、
オブザーバ制御方式によるゲインつまり入力に対する制
御出力が大きい指令をサーボアンプ8を介してサーボ弁
12に伝達する。これによりアクチュエータ6が作動さ
れ、スライディングノズル4が大きなゲインのもとに開
動作されるためモールド3内の溶鋼レベルがすみやかに
上昇される。
部11にオブザーバ制御が入力され、出力切替部11では、
オブザーバ制御方式によるゲインつまり入力に対する制
御出力が大きい指令をサーボアンプ8を介してサーボ弁
12に伝達する。これによりアクチュエータ6が作動さ
れ、スライディングノズル4が大きなゲインのもとに開
動作されるためモールド3内の溶鋼レベルがすみやかに
上昇される。
【0032】鋳込速度の急速な上昇により領域(2) に入
った鋳込速度の閾値1.0m/mimでは操業条件収集部10から
の指令によりプロセス入力部14では、ゲインの大きいオ
ブザーバ制御方式からゲインの小さいPID制御方式に
切替える。そして溶鋼レベル計5によってモールド3内
の溶鋼レベルを検出し、設定レベル値と検出レベル値と
の偏差を解消するように、スライディングノズル4の開
度をノズル開度計13によって開度を測定しつつ小さいゲ
インのもとに調整し、モールド3内の溶鋼レベルを制御
する。
った鋳込速度の閾値1.0m/mimでは操業条件収集部10から
の指令によりプロセス入力部14では、ゲインの大きいオ
ブザーバ制御方式からゲインの小さいPID制御方式に
切替える。そして溶鋼レベル計5によってモールド3内
の溶鋼レベルを検出し、設定レベル値と検出レベル値と
の偏差を解消するように、スライディングノズル4の開
度をノズル開度計13によって開度を測定しつつ小さいゲ
インのもとに調整し、モールド3内の溶鋼レベルを制御
する。
【0033】このようなタンディッシュ2からモールド
3内への溶鋼注入中にも取鍋1からタンディッシュ2へ
の溶鋼供給を継続するので、領域(2) においてタンディ
ッシュ2内の溶鋼重量がほぼ一定に保持され、鋳込速度
の変動が抑制される。取鍋の交換を行い連々鋳を行う際
には、取鍋1内の溶鋼重量が閾値50t以下となった段階
で、操業条件収集部10からの指令によりプロセス入力部
14には、オブザーバ制御方式が入力される。このような
取鍋交換時のおける取鍋1 内の残溶鋼量50t未満から次
鍋交換後の注入再開によりT/Dレベル自動入りまでの
領域(3) では、一時的に取鍋1からタンディッシュ2へ
の溶鋼供給が停止されることになる。このためタンディ
ッシュ2内の溶鋼重量が少なくなりレベルが下がるの
で、この領域(3) では鋳込速度が低下するのを防止すべ
くゲインの大きいオブザーバ制御方式とする。これによ
って取鍋交換時にもモールド3内の溶鋼レベルが設定レ
ベル値から偏差を生じることなく連続鋳造を継続するこ
とができる。
3内への溶鋼注入中にも取鍋1からタンディッシュ2へ
の溶鋼供給を継続するので、領域(2) においてタンディ
ッシュ2内の溶鋼重量がほぼ一定に保持され、鋳込速度
の変動が抑制される。取鍋の交換を行い連々鋳を行う際
には、取鍋1内の溶鋼重量が閾値50t以下となった段階
で、操業条件収集部10からの指令によりプロセス入力部
14には、オブザーバ制御方式が入力される。このような
取鍋交換時のおける取鍋1 内の残溶鋼量50t未満から次
鍋交換後の注入再開によりT/Dレベル自動入りまでの
領域(3) では、一時的に取鍋1からタンディッシュ2へ
の溶鋼供給が停止されることになる。このためタンディ
ッシュ2内の溶鋼重量が少なくなりレベルが下がるの
で、この領域(3) では鋳込速度が低下するのを防止すべ
くゲインの大きいオブザーバ制御方式とする。これによ
って取鍋交換時にもモールド3内の溶鋼レベルが設定レ
ベル値から偏差を生じることなく連続鋳造を継続するこ
とができる。
【0034】領域(3) での取鍋交換が終了したら、操業
条件収集部10からの指令によりプロセス入力部14にはP
ID制御方式が入力され、領域(4) に入る。この領域
(4) では、次の取鍋1からタンディッシュ2への溶鋼注
入のもとに、前述PID制御と同様にゲインの小さいP
ID制御による定常鋳込速度でモールド3内の溶鋼レベ
ルが設定レベル値から偏差を生じることなく連続鋳造さ
れる。
条件収集部10からの指令によりプロセス入力部14にはP
ID制御方式が入力され、領域(4) に入る。この領域
(4) では、次の取鍋1からタンディッシュ2への溶鋼注
入のもとに、前述PID制御と同様にゲインの小さいP
ID制御による定常鋳込速度でモールド3内の溶鋼レベ
ルが設定レベル値から偏差を生じることなく連続鋳造さ
れる。
【0035】次に、鋳込速度を上昇し、鋳込速度が閾値
1.8m/minに達すると操業条件収集部10からの指令により
プロセス入力部14にロバスト制御方式が入力され、領域
(5)に入る。かくして領域(5) では、オブザーバ制御方
式とPID制御方式の中間レベルのゲインであるロバス
ト制御方式のもとに高速鋳込みでモールド3内の溶鋼レ
ベルが設定レベル値から偏差を生じないように連続鋳造
される。
1.8m/minに達すると操業条件収集部10からの指令により
プロセス入力部14にロバスト制御方式が入力され、領域
(5)に入る。かくして領域(5) では、オブザーバ制御方
式とPID制御方式の中間レベルのゲインであるロバス
ト制御方式のもとに高速鋳込みでモールド3内の溶鋼レ
ベルが設定レベル値から偏差を生じないように連続鋳造
される。
【0036】前述のように本発明によれば、入力−出力
ゲインの異なる複数のレベル制御方式を、操業条件に基
づいて最適な制御方式に切替えることにより、図3に示
すように安定した鋳込速度でモールド3内の溶鋼レベル
が設定値からはずれることなく、精度よく制御できるこ
とがわかる。前記説明では、PID制御方式、オブザー
バ制御方式およびロバスト制御方式を組み合わせて制御
する場合について示したが、オブザーバ制御方式とPI
D制御方式の組み合わせ、オブザーバ制御方式とロバス
ト制御方式の組み合わせにより制御することも可能であ
る。さらには、アドバンスト制御方式などの他の制御方
式を組み込むことも可能である。
ゲインの異なる複数のレベル制御方式を、操業条件に基
づいて最適な制御方式に切替えることにより、図3に示
すように安定した鋳込速度でモールド3内の溶鋼レベル
が設定値からはずれることなく、精度よく制御できるこ
とがわかる。前記説明では、PID制御方式、オブザー
バ制御方式およびロバスト制御方式を組み合わせて制御
する場合について示したが、オブザーバ制御方式とPI
D制御方式の組み合わせ、オブザーバ制御方式とロバス
ト制御方式の組み合わせにより制御することも可能であ
る。さらには、アドバンスト制御方式などの他の制御方
式を組み込むことも可能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、入
力−出力のゲインが異なる制御方式を、各操業条件に応
じて最適な制御方式に切替えるようにしたので、どのよ
うな操業条件下においても安定した鋳込速度をもってモ
ールド内の溶鋼レベルを精度よく行うことができる。そ
の結果、モールド内の溶鋼レベル変動によるモールドパ
ウダの巻き込みや溶鋼流れの乱れに起因する製品の格落
ち、ブレークアウト等のトラブルを大幅に減少できる。
力−出力のゲインが異なる制御方式を、各操業条件に応
じて最適な制御方式に切替えるようにしたので、どのよ
うな操業条件下においても安定した鋳込速度をもってモ
ールド内の溶鋼レベルを精度よく行うことができる。そ
の結果、モールド内の溶鋼レベル変動によるモールドパ
ウダの巻き込みや溶鋼流れの乱れに起因する製品の格落
ち、ブレークアウト等のトラブルを大幅に減少できる。
【図1】本発明に係る連続鋳造機のモールド制御に用い
る制御機構を示す説明図である。
る制御機構を示す説明図である。
【図2】T/D溶鋼重量、M/D溶鋼レベル、鋳込速度
の時間推移を示す線図である。
の時間推移を示す線図である。
【図3】スライディングノズル開度と溶鋼流量との関係
を示す特性図である。
を示す特性図である。
1 取鍋 2 タンディッシュ 3 モールド 4 スライディングノズル 5 溶鋼レベル計 6 アクチュエータ 7 レベル計アンプ 8 サーボアンプ 9 レベル制御装置 10 操業条件収集部 11 出力切替部 12 サーボ弁 13 ノズル開度計 14 プロセス入力部 15 スライディングノズル 16 ロングノズル 17 浸漬ノズル 18 鋳片 19 サポートロール
Claims (1)
- 【請求項1】 スライディングノズルの調節によりタン
ディッシュからモールド内に注入される溶鋼のレベルを
溶鋼レベル計を用いて検出しつつ複数のレベル制御方式
の選択的な切替えによってモールド内の溶鋼レベルを制
御する連続鋳造機におけるモールド内溶鋼レベル制御方
法において、前記複数のレベル制御方式を入力−出力の
制御ゲインが異なる複数のレベル制御方式としておき、
鋳込速度、取鍋の残溶鋼量、タンディッシュ重量それぞ
れの閾値のうちの1つ又はそれらの組み合わせによって
前記複数のレベル制御方式から特定のレベル制御方式を
選択切替えることを特徴とする連続鋳造機におけるモー
ルド内溶鋼レベル制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25113495A JPH0985407A (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | 連続鋳造機におけるモールド内溶鋼レベル制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25113495A JPH0985407A (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | 連続鋳造機におけるモールド内溶鋼レベル制御方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0985407A true JPH0985407A (ja) | 1997-03-31 |
Family
ID=17218186
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25113495A Pending JPH0985407A (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | 連続鋳造機におけるモールド内溶鋼レベル制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0985407A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10328801A (ja) * | 1997-05-29 | 1998-12-15 | Nippon Steel Corp | 連続鋳造の鋳型内湯面レベル制御方法 |
| JP2006021473A (ja) * | 2004-07-09 | 2006-01-26 | Brother Ind Ltd | キャリッジ駆動制御装置及び方法 |
| CN102228965A (zh) * | 2011-06-21 | 2011-11-02 | 中国电子科技集团公司第二研究所 | 真空甩带炉自动浇注系统 |
| CN102527969A (zh) * | 2010-12-23 | 2012-07-04 | 北京中远通科技有限公司 | 一种大包下渣的自动检测系统及方法 |
| CN104249138A (zh) * | 2013-06-26 | 2014-12-31 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种连铸结晶器吹氩自动控制方法 |
| CN105728682A (zh) * | 2014-12-31 | 2016-07-06 | 上海梅山钢铁股份有限公司 | 一种连铸开浇生产自动语音系统 |
| CN106270437A (zh) * | 2015-05-26 | 2017-01-04 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种中间包钢水控流装置的自动测试系统和方法 |
| CN107400827A (zh) * | 2017-06-29 | 2017-11-28 | 河钢股份有限公司邯郸分公司 | 一种控制csp含铌低合金钢边裂的方法 |
| CN107824756A (zh) * | 2016-09-15 | 2018-03-23 | 上海梅山钢铁股份有限公司 | 一种基于连续测温的板坯连铸机中间包余钢控制方法 |
| CN110270671A (zh) * | 2019-07-28 | 2019-09-24 | 山东莱钢永锋钢铁有限公司 | 一种基于电气pid调节减少连铸机截流系统及方法 |
-
1995
- 1995-09-28 JP JP25113495A patent/JPH0985407A/ja active Pending
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10328801A (ja) * | 1997-05-29 | 1998-12-15 | Nippon Steel Corp | 連続鋳造の鋳型内湯面レベル制御方法 |
| JP2006021473A (ja) * | 2004-07-09 | 2006-01-26 | Brother Ind Ltd | キャリッジ駆動制御装置及び方法 |
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| CN105728682A (zh) * | 2014-12-31 | 2016-07-06 | 上海梅山钢铁股份有限公司 | 一种连铸开浇生产自动语音系统 |
| CN106270437A (zh) * | 2015-05-26 | 2017-01-04 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种中间包钢水控流装置的自动测试系统和方法 |
| CN106270437B (zh) * | 2015-05-26 | 2018-10-02 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种中间包钢水控流装置的自动测试系统和方法 |
| CN107824756A (zh) * | 2016-09-15 | 2018-03-23 | 上海梅山钢铁股份有限公司 | 一种基于连续测温的板坯连铸机中间包余钢控制方法 |
| CN107824756B (zh) * | 2016-09-15 | 2019-07-19 | 上海梅山钢铁股份有限公司 | 一种基于连续测温的板坯连铸机中间包余钢控制方法 |
| CN107400827A (zh) * | 2017-06-29 | 2017-11-28 | 河钢股份有限公司邯郸分公司 | 一种控制csp含铌低合金钢边裂的方法 |
| CN110270671A (zh) * | 2019-07-28 | 2019-09-24 | 山东莱钢永锋钢铁有限公司 | 一种基于电气pid调节减少连铸机截流系统及方法 |
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