JPH098543A - 電磁波反射体およびその製造方法 - Google Patents
電磁波反射体およびその製造方法Info
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- JPH098543A JPH098543A JP15284895A JP15284895A JPH098543A JP H098543 A JPH098543 A JP H098543A JP 15284895 A JP15284895 A JP 15284895A JP 15284895 A JP15284895 A JP 15284895A JP H098543 A JPH098543 A JP H098543A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 透光性をもち圧迫感のない電磁波反射体(ア
ンテナ反射板)の提供。 【構成】 湾曲する合成樹脂製アンテナ基板12内に、
アンテナ基板12に略倣った湾曲形状の電磁波反射材層
14が埋設一体化されたアンテナ反射板で、電磁波反射
材層14を金網32によって構成するとともに、アンテ
ナ基板12を透明材によって構成することで、アンテナ
反射板10を通して背景が透けて見えるとかアンテナ反
射板10によって日当たりが悪くなることがなくなっ
て、従来の不透光性のアンテナ反射板に比べて解放感が
格段に向上する。
ンテナ反射板)の提供。 【構成】 湾曲する合成樹脂製アンテナ基板12内に、
アンテナ基板12に略倣った湾曲形状の電磁波反射材層
14が埋設一体化されたアンテナ反射板で、電磁波反射
材層14を金網32によって構成するとともに、アンテ
ナ基板12を透明材によって構成することで、アンテナ
反射板10を通して背景が透けて見えるとかアンテナ反
射板10によって日当たりが悪くなることがなくなっ
て、従来の不透光性のアンテナ反射板に比べて解放感が
格段に向上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は衛星放送等に用いられる
パラボラアンテナ等のように、所定の湾曲形状に成形さ
れた合成樹脂製アンテナ基板内に電磁波反射材層が埋設
一体化された電磁波反射体およびその製造方法に関す
る。
パラボラアンテナ等のように、所定の湾曲形状に成形さ
れた合成樹脂製アンテナ基板内に電磁波反射材層が埋設
一体化された電磁波反射体およびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】衛星放送用のアンテナは、図7に示され
るように、一般に樹脂材料が加圧成形により成形された
樹脂製パラボラアンテナ基板1の表面に電磁波反射材層
2が、さらにその上に耐候性を向上させるための保護層
3が形成一体化された構造となっている。そしてこの電
磁波反射体を形成するには、電磁波反射材層2の構成部
材である金網やアルミニウム蒸着された不織布を所定形
状に予め裁断したり、アルミニウム板を所定形状に絞り
加工したものを用意しておき、樹脂材料と重ね合わせて
加圧して一体に成形する。そして使用される樹脂材料と
しては、一般にSMC(Seat molding c
ompound)材料が用いられている。
るように、一般に樹脂材料が加圧成形により成形された
樹脂製パラボラアンテナ基板1の表面に電磁波反射材層
2が、さらにその上に耐候性を向上させるための保護層
3が形成一体化された構造となっている。そしてこの電
磁波反射体を形成するには、電磁波反射材層2の構成部
材である金網やアルミニウム蒸着された不織布を所定形
状に予め裁断したり、アルミニウム板を所定形状に絞り
加工したものを用意しておき、樹脂材料と重ね合わせて
加圧して一体に成形する。そして使用される樹脂材料と
しては、一般にSMC(Seat molding c
ompound)材料が用いられている。
【0003】そして従来のこの種のアンテナの製造方法
としては、特公平5−18283号が提案されている。
これは、図8に示すように、金属箔や金属蒸着等の導電
層5を設けた合成樹脂製フィルム4を、金型6内に配置
し、ゲート6aから溶融樹脂を金型6,6内に射出する
ことで、電磁波反射材層である導電層4を設けたアンテ
ナ基板を成形するというものである。またこの特公平5
−18283号には、導電層5の両側にフィルム4を設
けたものを、金型6,6内に配置して射出成形する方法
も説明されている(図9参照)。
としては、特公平5−18283号が提案されている。
これは、図8に示すように、金属箔や金属蒸着等の導電
層5を設けた合成樹脂製フィルム4を、金型6内に配置
し、ゲート6aから溶融樹脂を金型6,6内に射出する
ことで、電磁波反射材層である導電層4を設けたアンテ
ナ基板を成形するというものである。またこの特公平5
−18283号には、導電層5の両側にフィルム4を設
けたものを、金型6,6内に配置して射出成形する方法
も説明されている(図9参照)。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】しかし、前記した従来
のアンテナは、不透明材で構成されているため、ベラン
ダや窓際に設置した場合に、風景がさえぎられたり、日
当たりが悪くなったりして、圧迫感を伴うという問題が
あった。また前記した図8に示す第1の製造方法では、
ゲート6aから射出される溶融樹脂の射出圧によって導
電層5が変形したり破損したりする場合がある。なお、
溶融樹脂の射出速度を遅くすれば、前記したような導電
層5を傷つけるという問題が生じるおそれは少なくなる
が、それだけ成形工程に時間がかかるという別の問題が
生じる。
のアンテナは、不透明材で構成されているため、ベラン
ダや窓際に設置した場合に、風景がさえぎられたり、日
当たりが悪くなったりして、圧迫感を伴うという問題が
あった。また前記した図8に示す第1の製造方法では、
ゲート6aから射出される溶融樹脂の射出圧によって導
電層5が変形したり破損したりする場合がある。なお、
溶融樹脂の射出速度を遅くすれば、前記したような導電
層5を傷つけるという問題が生じるおそれは少なくなる
が、それだけ成形工程に時間がかかるという別の問題が
生じる。
【0005】また図9に示す第2の製造方法では、ゲー
ト6aから射出された溶融樹脂が導電層5に直接当たら
ないため、導電層5の変形や破損のおそれはないもの
の、アンテナに透光性をもたせるために、導電層5に多
孔を形成した場合には、溶融樹脂がフィルム4,4間に
回り込むのに時間がかかるとか、フィルム4,4間に気
泡が残存するといった問題が生じる。
ト6aから射出された溶融樹脂が導電層5に直接当たら
ないため、導電層5の変形や破損のおそれはないもの
の、アンテナに透光性をもたせるために、導電層5に多
孔を形成した場合には、溶融樹脂がフィルム4,4間に
回り込むのに時間がかかるとか、フィルム4,4間に気
泡が残存するといった問題が生じる。
【0006】本発明は前記従来技術の問題点に鑑みなさ
れたもので、その第1の目的は、透光性をもち圧迫感の
ない電磁波反射体を提供することにある。また第2の目
的は、透光性をもち圧迫感がなく、電磁波集束点が略一
定位置となる電磁波反射体の製造方法を提供することに
ある。
れたもので、その第1の目的は、透光性をもち圧迫感の
ない電磁波反射体を提供することにある。また第2の目
的は、透光性をもち圧迫感がなく、電磁波集束点が略一
定位置となる電磁波反射体の製造方法を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係わる電磁波反射体においては、湾曲す
る合成樹脂製アンテナ基板内にこのアンテナ基板に略倣
った湾曲形状の電磁波反射材層が埋設一体化された電磁
波反射体において、前記電磁波反射材層を透光メッシュ
構造とするとともに、前記アンテナ基板を透明材で構成
するようにしたものである。請求項2においては、請求
項1記載の電磁波反射体において、前記アンテナ基板の
電磁波反射面側の表面に、光を乱反射させる微小凹凸を
形成するようにしたものである。請求項3に係わる電磁
波反射体の製造方法においては、成形しようとする湾曲
アンテナ基板の凹面側の曲面形状に倣った形状に成形し
た第1のシート状合成樹脂製透明フィルムの凸面側に、
前記フィルムと同形状に成形した導電性金属製メッシュ
状の電磁波反射材層構成体を積層し、さらにその上に、
金型のゲートに略整合する大きさに形成され、ゲートか
ら射出される溶融樹脂の射出圧による電磁波反射材層の
変形を防止する電磁波反射材層変形防止用の第2のシー
ト状合成樹脂製透明フィルムを積層し、この電磁波反射
材層変形防止用の第2のフィルムを第1のフィルムに溶
着して、第1のフィルムと電磁波反射材層構成体とを一
体化し、一体化した第1のフィルムと電磁波反射材層構
成体との積層体を、第1のフィルムが金型成形面に密着
するように射出成形用金型内に配置し、金型内に透明ア
ンテナ基板構成材である合成樹脂を射出して成形するよ
うにしたものである。請求項4においては、請求項3記
載の電磁波反射体の製造方法において、前記金型の成形
面の、アンテナ基板の少なくとも凹面側を形成する成形
面に、微小凹凸が形成されており、アンテナ基板の成形
と同時にアンテナ基板の表面に光を乱反射させるための
微小凹凸を形成するようにしたものである。
に、請求項1に係わる電磁波反射体においては、湾曲す
る合成樹脂製アンテナ基板内にこのアンテナ基板に略倣
った湾曲形状の電磁波反射材層が埋設一体化された電磁
波反射体において、前記電磁波反射材層を透光メッシュ
構造とするとともに、前記アンテナ基板を透明材で構成
するようにしたものである。請求項2においては、請求
項1記載の電磁波反射体において、前記アンテナ基板の
電磁波反射面側の表面に、光を乱反射させる微小凹凸を
形成するようにしたものである。請求項3に係わる電磁
波反射体の製造方法においては、成形しようとする湾曲
アンテナ基板の凹面側の曲面形状に倣った形状に成形し
た第1のシート状合成樹脂製透明フィルムの凸面側に、
前記フィルムと同形状に成形した導電性金属製メッシュ
状の電磁波反射材層構成体を積層し、さらにその上に、
金型のゲートに略整合する大きさに形成され、ゲートか
ら射出される溶融樹脂の射出圧による電磁波反射材層の
変形を防止する電磁波反射材層変形防止用の第2のシー
ト状合成樹脂製透明フィルムを積層し、この電磁波反射
材層変形防止用の第2のフィルムを第1のフィルムに溶
着して、第1のフィルムと電磁波反射材層構成体とを一
体化し、一体化した第1のフィルムと電磁波反射材層構
成体との積層体を、第1のフィルムが金型成形面に密着
するように射出成形用金型内に配置し、金型内に透明ア
ンテナ基板構成材である合成樹脂を射出して成形するよ
うにしたものである。請求項4においては、請求項3記
載の電磁波反射体の製造方法において、前記金型の成形
面の、アンテナ基板の少なくとも凹面側を形成する成形
面に、微小凹凸が形成されており、アンテナ基板の成形
と同時にアンテナ基板の表面に光を乱反射させるための
微小凹凸を形成するようにしたものである。
【0008】
【作用】請求項1では、電磁波反射体を構成するアンテ
ナ基板およびアンテナ基板内に埋設されている電磁波反
射材層はいずれも光を透過させることができるので、電
磁波反射体は透光性をもつ。請求項2では、電磁波反射
材層(アンテナ基板)は、反射した電磁波を1点に集め
る形状(例えばパラボラ型)となっており、このためア
ンテナ基板の表面で反射した光も電磁波集束点に集っ
て、この集光点が高温度となるおそれがあるが、光はア
ンテナ基板の表面に形成されている微小凹凸で乱反射し
て散乱し、電磁波集束点において特に集光して高温とな
ることはない。請求項3では、ゲートから金型内に射出
された溶融樹脂は、電磁波反射材層のゲートに臨む位置
に垂直に当たった後、メッシュ状の電磁波反射材層に沿
って金型内を流動するため、電磁波反射材層のゲートに
臨む位置に最大の射出圧が作用するが、この最大射出圧
は、電磁波反射材層を覆う第2のシート状フィルムによ
って分散される。またゲートから射出された溶融樹脂
は、電磁波反射材層を覆うゲートに略整合する大きさの
第2のシート状フィルムに衝突した後、第2のフィルム
の周縁部からメッシュ状の電磁波反射材層ないに流入す
るので、電磁波反射材層内に溶融樹脂がスムーズに充填
される。請求項4では、金型成形面に形成された微小凹
凸が、アンテナ基板の成形時に成形体であるアンテナ基
板側に転写される。
ナ基板およびアンテナ基板内に埋設されている電磁波反
射材層はいずれも光を透過させることができるので、電
磁波反射体は透光性をもつ。請求項2では、電磁波反射
材層(アンテナ基板)は、反射した電磁波を1点に集め
る形状(例えばパラボラ型)となっており、このためア
ンテナ基板の表面で反射した光も電磁波集束点に集っ
て、この集光点が高温度となるおそれがあるが、光はア
ンテナ基板の表面に形成されている微小凹凸で乱反射し
て散乱し、電磁波集束点において特に集光して高温とな
ることはない。請求項3では、ゲートから金型内に射出
された溶融樹脂は、電磁波反射材層のゲートに臨む位置
に垂直に当たった後、メッシュ状の電磁波反射材層に沿
って金型内を流動するため、電磁波反射材層のゲートに
臨む位置に最大の射出圧が作用するが、この最大射出圧
は、電磁波反射材層を覆う第2のシート状フィルムによ
って分散される。またゲートから射出された溶融樹脂
は、電磁波反射材層を覆うゲートに略整合する大きさの
第2のシート状フィルムに衝突した後、第2のフィルム
の周縁部からメッシュ状の電磁波反射材層ないに流入す
るので、電磁波反射材層内に溶融樹脂がスムーズに充填
される。請求項4では、金型成形面に形成された微小凹
凸が、アンテナ基板の成形時に成形体であるアンテナ基
板側に転写される。
【0009】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明に係わる電磁波反射体の第1の実施
例を示すもので、パラボラ型アンテナ用反射板の断面図
である。この図において、符号12は、パラボラ型に形
成された透明なポリカーボネイト(以下、PCという)
樹脂製のアンテナ基板で、このアンテナ基板12内に
は、ステンレス,アルミニウム,黄銅その他の導電性金
属製の金網をパラボラ型に成形した電磁波反射材層14
が埋設一体化されて、アンテナ反射板10が構成されて
いる。換言すれば、パラボラ型の電磁波反射材層14の
背面側は、PC樹脂樹脂製のバックアップ層12aによ
って、前面側は、PC樹脂製の表面保護層12bによっ
てそれぞれ被覆された構造となっている。また符号16
は、アンテナ基板12のバックアップ層12aに埋め込
まれたアンテナ基板支持部材取付固定用のナットであ
る。
する。図1は本発明に係わる電磁波反射体の第1の実施
例を示すもので、パラボラ型アンテナ用反射板の断面図
である。この図において、符号12は、パラボラ型に形
成された透明なポリカーボネイト(以下、PCという)
樹脂製のアンテナ基板で、このアンテナ基板12内に
は、ステンレス,アルミニウム,黄銅その他の導電性金
属製の金網をパラボラ型に成形した電磁波反射材層14
が埋設一体化されて、アンテナ反射板10が構成されて
いる。換言すれば、パラボラ型の電磁波反射材層14の
背面側は、PC樹脂樹脂製のバックアップ層12aによ
って、前面側は、PC樹脂製の表面保護層12bによっ
てそれぞれ被覆された構造となっている。また符号16
は、アンテナ基板12のバックアップ層12aに埋め込
まれたアンテナ基板支持部材取付固定用のナットであ
る。
【0010】電磁波反射材層14である金網は、重量増
とならずまた構造強度を低下させないという両面から、
線径0.05〜1mm,線間10〜80メッシュで、十
分な透光性を得るために、40%以上の開口率に設定さ
れている。また電磁波反射材層14としては、金網に代
わるものとして、多数の孔を設けたアルミニウム等の導
電性金属箔を使用してもよく、例えばアルミニウム箔を
使う場合は、重量と強度の両面から、肉厚0.05〜1
mm,孔径0.5〜2.5mm,穴間隔1〜3.5mm
で、十分な透光性を得るために、40%以上の開口率に
設定することが望ましい。
とならずまた構造強度を低下させないという両面から、
線径0.05〜1mm,線間10〜80メッシュで、十
分な透光性を得るために、40%以上の開口率に設定さ
れている。また電磁波反射材層14としては、金網に代
わるものとして、多数の孔を設けたアルミニウム等の導
電性金属箔を使用してもよく、例えばアルミニウム箔を
使う場合は、重量と強度の両面から、肉厚0.05〜1
mm,孔径0.5〜2.5mm,穴間隔1〜3.5mm
で、十分な透光性を得るために、40%以上の開口率に
設定することが望ましい。
【0011】またパラボラ型の電磁波反射材層14は、
後述する成形方法によって、パラボラ型のアンテナ基板
12の表面から一定の深さに埋設された構造(均一厚さ
の表面保護層12bによって保護された構造)で、電磁
波反射材層14の耐候性が優れる上に、電磁波反射材層
14によって反射された電磁波の集束する集束点が、製
造されたアンテナ反射板10毎に大きくばらつかず、ア
ンテナ基板12の前方所定位置に正確に設定されてい
る。
後述する成形方法によって、パラボラ型のアンテナ基板
12の表面から一定の深さに埋設された構造(均一厚さ
の表面保護層12bによって保護された構造)で、電磁
波反射材層14の耐候性が優れる上に、電磁波反射材層
14によって反射された電磁波の集束する集束点が、製
造されたアンテナ反射板10毎に大きくばらつかず、ア
ンテナ基板12の前方所定位置に正確に設定されてい
る。
【0012】パラボラ型のアンテナ基板12の前面側の
表面13は、深さ50〜1000μmのしぼ加工処理面
によって形成されており、このしぼ加工処理面13で光
を乱反射させて、電磁波集束点に光が集光しない構造と
なっている。即ち、パラボラ型のアンテナ基板12で
は、基板12の表面で反射した光も電磁波集束点に集光
することになるが、基板12の表面に形成されている微
小凹凸であるしぼによって光が乱反射されるため、電磁
波集束点に光が集束して高熱をもつという不具合がな
い。
表面13は、深さ50〜1000μmのしぼ加工処理面
によって形成されており、このしぼ加工処理面13で光
を乱反射させて、電磁波集束点に光が集光しない構造と
なっている。即ち、パラボラ型のアンテナ基板12で
は、基板12の表面で反射した光も電磁波集束点に集光
することになるが、基板12の表面に形成されている微
小凹凸であるしぼによって光が乱反射されるため、電磁
波集束点に光が集束して高熱をもつという不具合がな
い。
【0013】次に、図1に示すアンテナ反射板10の製
造工程を図2〜図6に基づいて説明する。まず、電磁波
反射材層14の表面保護層12bを構成する第1のシー
ト状透明フィルムであるPC樹脂シート体を、図2に示
すように成形する。即ち、(a)に示すように、耐候性
塗料を片面に塗った所定厚さ(例えば0.5mm)で所
定の大きさの平板状の透明PC樹脂シート板20を用意
する。次いで、(b)に示すように、このPC樹脂シー
ト板20を真空成形機21により、周縁枠をもち、耐候
性塗料塗布側を凸面とする所定のパラボラ型に成形した
後、(c)に示すように、周辺の不要部分を切断除去す
ることで、PC樹脂シート体22を形成する。
造工程を図2〜図6に基づいて説明する。まず、電磁波
反射材層14の表面保護層12bを構成する第1のシー
ト状透明フィルムであるPC樹脂シート体を、図2に示
すように成形する。即ち、(a)に示すように、耐候性
塗料を片面に塗った所定厚さ(例えば0.5mm)で所
定の大きさの平板状の透明PC樹脂シート板20を用意
する。次いで、(b)に示すように、このPC樹脂シー
ト板20を真空成形機21により、周縁枠をもち、耐候
性塗料塗布側を凸面とする所定のパラボラ型に成形した
後、(c)に示すように、周辺の不要部分を切断除去す
ることで、PC樹脂シート体22を形成する。
【0014】一方、図2に示すPC樹脂シート体成形工
程と並行して、図3に示す金網成形工程によって電磁波
反射材層14である金網を所定形状に成形する。即ち、
(a)に示すように、所定の大きさの平坦な金網30を
用意する。次いで、(b)に示すように、この金網30
をプレス機31によってアンテナ基板の曲面形状(前記
PC樹脂シート体22の曲面形状)に整合する所定のパ
ラボラ型に成形した後、(c)に示すように、周辺の不
要部分を切断除去することで、PC樹脂シート体22に
整合する所定形状の金網32を形成する。
程と並行して、図3に示す金網成形工程によって電磁波
反射材層14である金網を所定形状に成形する。即ち、
(a)に示すように、所定の大きさの平坦な金網30を
用意する。次いで、(b)に示すように、この金網30
をプレス機31によってアンテナ基板の曲面形状(前記
PC樹脂シート体22の曲面形状)に整合する所定のパ
ラボラ型に成形した後、(c)に示すように、周辺の不
要部分を切断除去することで、PC樹脂シート体22に
整合する所定形状の金網32を形成する。
【0015】さらに、図2に示すPC樹脂シート体成形
工程,図3に示す金網成形工程と並行して、図4に示す
ように、第2のPC樹脂透明フィルムである金網変形防
止用PC樹脂パッチを成形する。即ち、(a)に示すよ
うに、所定厚さ(例えば0.5mm)の透明PC樹脂シ
ート板40を用意し、(b)に示すように、このPC樹
脂シート板40の表面に、200℃の熱プレス機41に
よって、深さ0.1mm程度の微小凹凸40aを形成す
る。次いで、(c)に示すように、アンテナ基板成形用
金型50に設けられているゲート52(図6参照)より
一回り大きい円形状に切り抜くことで、金網変形防止用
PC樹脂パッチ42を形成する。
工程,図3に示す金網成形工程と並行して、図4に示す
ように、第2のPC樹脂透明フィルムである金網変形防
止用PC樹脂パッチを成形する。即ち、(a)に示すよ
うに、所定厚さ(例えば0.5mm)の透明PC樹脂シ
ート板40を用意し、(b)に示すように、このPC樹
脂シート板40の表面に、200℃の熱プレス機41に
よって、深さ0.1mm程度の微小凹凸40aを形成す
る。次いで、(c)に示すように、アンテナ基板成形用
金型50に設けられているゲート52(図6参照)より
一回り大きい円形状に切り抜くことで、金網変形防止用
PC樹脂パッチ42を形成する。
【0016】次に、図5に示すように、図2に示す成形
工程で成形したPC樹脂シート体22の上に、図3に示
す成形工程で成形した金網32を積層し、さらに図4に
示す成形工程で成形した第2のPC樹脂パッチ42を、
金型50の成形面50bの中央部に開口するゲート52
に対峙する位置となる金網32の略中央部の上に凹凸面
が金網32側となるように載せて、超音波溶着機60に
よってPC樹脂パッチ42をPC樹脂シート体22に超
音波溶着する。PC樹脂パッチ42の凸部とPC樹脂シ
ート体22との接触部が、作用する超音波の振動エネル
ギーにより溶着して、PC樹脂シート体22と金網32
との積層体が固定一体化される。
工程で成形したPC樹脂シート体22の上に、図3に示
す成形工程で成形した金網32を積層し、さらに図4に
示す成形工程で成形した第2のPC樹脂パッチ42を、
金型50の成形面50bの中央部に開口するゲート52
に対峙する位置となる金網32の略中央部の上に凹凸面
が金網32側となるように載せて、超音波溶着機60に
よってPC樹脂パッチ42をPC樹脂シート体22に超
音波溶着する。PC樹脂パッチ42の凸部とPC樹脂シ
ート体22との接触部が、作用する超音波の振動エネル
ギーにより溶着して、PC樹脂シート体22と金網32
との積層体が固定一体化される。
【0017】次に、図6に示すように、金型50内に、
この固定一体化されたPC樹脂シート体22と金網32
との積層体を、PC樹脂シート体22が金型50の成形
面50aに密着するように配置するとともに、ナット1
6を金型50内に配置し、溶融PC樹脂をゲート52か
ら金型50,50内に射出することで、図1に示すアン
テナ用反射板10(アンテナ基板12)を成形する。
この固定一体化されたPC樹脂シート体22と金網32
との積層体を、PC樹脂シート体22が金型50の成形
面50aに密着するように配置するとともに、ナット1
6を金型50内に配置し、溶融PC樹脂をゲート52か
ら金型50,50内に射出することで、図1に示すアン
テナ用反射板10(アンテナ基板12)を成形する。
【0018】樹脂供給ノズル54からゲート52に供給
された溶融PC樹脂は、ゲート52から金型50,50
内に射出してPC樹脂パッチ42に垂直に当たった後
に、図6矢印に示すように、金網32に沿って流動する
ことから、金網32のゲート52に臨む部位に最も大き
な射出圧が作用する。しかし、この最大射出圧は、PC
樹脂シート体40に溶着一体化されているPC樹脂パッ
チ42によって分散されて金網32に作用するため、金
網32が射出圧によって変形したり破損したりする不具
合はない。
された溶融PC樹脂は、ゲート52から金型50,50
内に射出してPC樹脂パッチ42に垂直に当たった後
に、図6矢印に示すように、金網32に沿って流動する
ことから、金網32のゲート52に臨む部位に最も大き
な射出圧が作用する。しかし、この最大射出圧は、PC
樹脂シート体40に溶着一体化されているPC樹脂パッ
チ42によって分散されて金網32に作用するため、金
網32が射出圧によって変形したり破損したりする不具
合はない。
【0019】また本実施例方法では、金型50内におい
て、予め所定厚さのパラボラ型PC樹脂シート体22を
隔てた位置に金網32が配置された状態で射出成形され
るため、電磁波反射材層14である金網32は、成形さ
れたアンテナ基板12の表面13から一定深さに延在し
て、設計通りの電波集束点が得られ、製造されたアンテ
ナ用反射板すべてに同一の電波集束点が保証される。
て、予め所定厚さのパラボラ型PC樹脂シート体22を
隔てた位置に金網32が配置された状態で射出成形され
るため、電磁波反射材層14である金網32は、成形さ
れたアンテナ基板12の表面13から一定深さに延在し
て、設計通りの電波集束点が得られ、製造されたアンテ
ナ用反射板すべてに同一の電波集束点が保証される。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に係る電磁波反射体によれば、電磁波反射体が透光性
をもつので、電磁波反射体によって風景が遮られたり、
日当たりが悪くなる等の不具合がなく、従来の電磁波反
射体にはない解放感が得られるという優れた効果があ
る。請求項2によれば、アンテナ基板の表面に形成され
ている微小凹凸により光が乱反射して散乱するため、電
磁波集束点において特に集光して高温となる不具合がな
い。請求項3に係る電磁波反射体の製造方法によれば、
ゲートから金型内に射出された溶融樹脂による射出圧
は、電磁波反射材層を覆う第2のシート状フィルムによ
って分散されるので、アンテナ基板の成形時の電磁波反
射材層の変形や破損が防止される。また射出された溶融
樹脂は、ゲートに略整合する大きさの第2のシート状フ
ィルムの外周縁位置から電磁波反射材層内にスムーズに
流入できるので、金型内への樹脂の充填時間が短く、そ
れだけ成形工程に要す時間が短い上に、電磁波反射材層
に気泡が残存するおそれもない。また電磁波反射材層の
凹面側に形成された表面保護層は、金型内に予め収容し
た第1のシート状透明フィルムによって構成されるの
で、電磁波反射材層の曲面形状は、成形されたアンテナ
基板の凹曲面に正確に倣った形状となって、略同一位置
の電磁波集束点をもつ電磁波反射体を成形できる。請求
項4によれば、アンテナ基板の成形と同時にアンテナ基
板の凹面側に光を乱反射させる微小凹凸を形成できるの
で、アンテナ基板の成形後に微小凹凸表面加工が不要と
なる。
1に係る電磁波反射体によれば、電磁波反射体が透光性
をもつので、電磁波反射体によって風景が遮られたり、
日当たりが悪くなる等の不具合がなく、従来の電磁波反
射体にはない解放感が得られるという優れた効果があ
る。請求項2によれば、アンテナ基板の表面に形成され
ている微小凹凸により光が乱反射して散乱するため、電
磁波集束点において特に集光して高温となる不具合がな
い。請求項3に係る電磁波反射体の製造方法によれば、
ゲートから金型内に射出された溶融樹脂による射出圧
は、電磁波反射材層を覆う第2のシート状フィルムによ
って分散されるので、アンテナ基板の成形時の電磁波反
射材層の変形や破損が防止される。また射出された溶融
樹脂は、ゲートに略整合する大きさの第2のシート状フ
ィルムの外周縁位置から電磁波反射材層内にスムーズに
流入できるので、金型内への樹脂の充填時間が短く、そ
れだけ成形工程に要す時間が短い上に、電磁波反射材層
に気泡が残存するおそれもない。また電磁波反射材層の
凹面側に形成された表面保護層は、金型内に予め収容し
た第1のシート状透明フィルムによって構成されるの
で、電磁波反射材層の曲面形状は、成形されたアンテナ
基板の凹曲面に正確に倣った形状となって、略同一位置
の電磁波集束点をもつ電磁波反射体を成形できる。請求
項4によれば、アンテナ基板の成形と同時にアンテナ基
板の凹面側に光を乱反射させる微小凹凸を形成できるの
で、アンテナ基板の成形後に微小凹凸表面加工が不要と
なる。
【図1】本発明に係わる電磁波反射体の一実施例である
パラボラアンテナ用反射板の断面図
パラボラアンテナ用反射板の断面図
【図2】PC樹脂シート体の成形工程を示す図
【図3】金網の成形工程を示す図
【図4】金網変形防止用PC樹脂パッチの成形工程を示
す図
す図
【図5】PC樹脂シート体と金網とを固定一体化する溶
着工程を説明する図
着工程を説明する図
【図6】アンテナ用反射板(アンテナ基板)の成形工程
を説明する図
を説明する図
【図7】従来のアンテナ基板の一部拡大断面図
【図8】従来のアンテナ基板成形方法を示す断面図
【図9】従来のアンテナ基板成形方法を示す断面図
10 アンテナ用反射板 12 透明PC樹脂製アンテナ基板 13 微小凹凸形成面であるしぼ加工面 14 透光メッシュ構造の電磁波反射材層である電磁波
反射体 22 第1のシート状合成樹脂製透明フィルムであるP
C樹脂シート体 32 電磁波反射材層である金網 42 第2のシート状合成樹脂製透明フィルムであるP
C樹脂パッチ 50 金型 52 ゲート
反射体 22 第1のシート状合成樹脂製透明フィルムであるP
C樹脂シート体 32 電磁波反射材層である金網 42 第2のシート状合成樹脂製透明フィルムであるP
C樹脂パッチ 50 金型 52 ゲート
Claims (4)
- 【請求項1】 湾曲する合成樹脂製アンテナ基板内にこ
のアンテナ基板に略倣った湾曲形状の電磁波反射材層が
埋設一体化された電磁波反射体において、前記電磁波反
射材層が透光メッシュ構造とされるとともに、前記アン
テナ基板が透明材で構成されたことを特徴とする電磁波
反射体。 - 【請求項2】 前記アンテナ基板の電磁波反射面側の表
面には、光を乱反射させる微小凹凸が形成されたことを
特徴とする請求項1記載の電磁波反射体。 - 【請求項3】 成形しようとする湾曲アンテナ基板の凹
面側の曲面形状に倣った形状に成形した第1のシート状
合成樹脂製透明フィルムの凸面側に、前記フィルムと同
形状に成形した導電性金属製メッシュ状の電磁波反射材
層構成体を積層し、さらにその上に、金型のゲートに略
整合する大きさに形成され、ゲートから射出される溶融
樹脂の射出圧による電磁波反射材層の変形を防止する電
磁波反射材層変形防止用の第2のシート状合成樹脂製透
明フィルムを積層し、この電磁波反射材層変形防止用の
第2のフィルムを第1のフィルムに溶着して、第1のフ
ィルムと電磁波反射材層構成体とを一体化し、一体化し
た第1のフィルムと電磁波反射材層構成体との積層体
を、第1のフィルムが金型成形面に密着するように射出
成形用金型内に配置し、金型内に透明アンテナ基板構成
材である合成樹脂を射出して成形することを特徴とする
電磁波反射体の製造方法。 - 【請求項4】 前記金型の成形面の、アンテナ基板の少
なくとも凹面側を形成する成形面には、微小凹凸が形成
されており、アンテナ基板の成形と同時にアンテナ基板
の表面に光を乱反射させるための微小凹凸を形成するこ
とを特徴とする請求項3記載の電磁波反射体の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15284895A JPH098543A (ja) | 1995-06-20 | 1995-06-20 | 電磁波反射体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15284895A JPH098543A (ja) | 1995-06-20 | 1995-06-20 | 電磁波反射体およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH098543A true JPH098543A (ja) | 1997-01-10 |
Family
ID=15549459
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15284895A Pending JPH098543A (ja) | 1995-06-20 | 1995-06-20 | 電磁波反射体およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH098543A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| ES2238128A1 (es) * | 2003-01-17 | 2005-08-16 | Juan Pablo Sarasa Delgado | Antena parabolica transparente. |
| US6999035B2 (en) | 2003-04-01 | 2006-02-14 | Seiko Epson Corporation | Antenna device and method of manufacturing same |
| JP2011056025A (ja) * | 2009-09-09 | 2011-03-24 | Yasunori Fujimori | 睡眠促進マット |
| KR101460960B1 (ko) * | 2014-04-17 | 2014-11-13 | 주식회사 이엠따블유 | 안테나 모듈 및 무선 통신 기기 케이스 |
| CN112886270A (zh) * | 2019-11-29 | 2021-06-01 | 广州方邦电子股份有限公司 | 电磁反射膜 |
| CN114243255A (zh) * | 2022-01-14 | 2022-03-25 | 东莞东石新材料开发有限公司 | 一种毫米波天线结构 |
-
1995
- 1995-06-20 JP JP15284895A patent/JPH098543A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| ES2238128A1 (es) * | 2003-01-17 | 2005-08-16 | Juan Pablo Sarasa Delgado | Antena parabolica transparente. |
| US6999035B2 (en) | 2003-04-01 | 2006-02-14 | Seiko Epson Corporation | Antenna device and method of manufacturing same |
| JP2011056025A (ja) * | 2009-09-09 | 2011-03-24 | Yasunori Fujimori | 睡眠促進マット |
| KR101460960B1 (ko) * | 2014-04-17 | 2014-11-13 | 주식회사 이엠따블유 | 안테나 모듈 및 무선 통신 기기 케이스 |
| WO2015160203A1 (ko) * | 2014-04-17 | 2015-10-22 | 주식회사 이엠따블유 | 안테나 모듈 및 무선 통신 기기 케이스 |
| CN112886270A (zh) * | 2019-11-29 | 2021-06-01 | 广州方邦电子股份有限公司 | 电磁反射膜 |
| CN114243255A (zh) * | 2022-01-14 | 2022-03-25 | 东莞东石新材料开发有限公司 | 一种毫米波天线结构 |
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