JPH098689A - ホイップアンテナ及び無線機 - Google Patents

ホイップアンテナ及び無線機

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JPH098689A
JPH098689A JP7151415A JP15141595A JPH098689A JP H098689 A JPH098689 A JP H098689A JP 7151415 A JP7151415 A JP 7151415A JP 15141595 A JP15141595 A JP 15141595A JP H098689 A JPH098689 A JP H098689A
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JP
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antenna
antenna element
length
pulled out
housing
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Withdrawn
Application number
JP7151415A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Seki
宏之 関
Masahiko Asano
賢彦 浅野
Shiyuuji Kobayakawa
周磁 小早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1つの整合回路でホイップアンテナの引き出
しモードと収納モードにおいてインピーダンスマッチン
グをとるようにする。 【構成】 使用時に筐体12から引き出され、未使用時
または待ち受け時に筐体内に収納される無線機用ホイッ
プアンテナ(11a,11b;11c,11d;11
e.11f)の全長を、引き出し時と収納時で異なら
せ、収納時の全長を引出時の全長より長くする。ホイッ
プアンテナの全長を収納時に引き出し時より長くする
と、アンテナ長、筐体の長さ、アンテナと筐体間のギャ
ップ長などの条件が変っても、確実に収納時と引出時の
アンテナ入力インピーダンスが等しくなる給電点が存在
するようにできる。この結果、該給電点に整合回路15
を接続することにより、1つの整合回路で収納時と引出
時でのインピーダンスマッチングを取ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、使用時にアンテナを筐
体から引き出し、未使用時または待ち受け時に筐体内に
アンテナを収納する構造を有したホイップアンテナ及び
該ホイップアンテナを備えた無線機に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話などの携帯型無線機に用いるア
ンテナとして、従来ホイップアンテナ(whip antenna)が
用いられている。このホイップアンテナは使用時に筐体
から引き出され、未使用時または待ち受け時に筐体内に
収納される構造になている。すなわちホイップアンテナ
は、使用時に筐体から引き出した状態と待ち受け時に筐
体内に収納した状態の2つのモードで使用される。した
がって、ホイップアンテナは引出し時と収納時の両モー
ドで機能しなければならない。ところで、アンテナを無
線機に使用する場合、電波を効率良く放射するために無
線回路とアンテナ間に整合回路を設け、両者のインピー
ダンスマッチングをとっている。ホイップアンテナを備
えた無線機も同様であり、ホイップアンテナ引出し時と
収納時の両モードでインピーダンスのマッチングがとれ
るように整合回路を設けている。図15はホイップアン
テナを備えた従来の無線機の断面図で、(a)はアンテナ
を引き出した状態、(b)はアンテナを無線機筐体に収納
した状態を示している。
【0003】図中、1はロッド状のホイップアンテナ、
2は絶縁体で形成された無線機筐体であり、回路基板を
収容する基板収容部2aとホイップアンテナを収容する
アンテナ収容部2bを有している。3は無線回路や整合
回路が実装された基板、4は電磁シールドのための金属
体で、無線回路を囲むように設置されている。5は回路
基板上に実装された整合回路で、アンテナのインピーダ
ンスを無線回路の特性インピーダンスにマッチングさせ
るためのである。6はホイップアンテナ1を挿通され、
該ホイップアンテナを上下方向に移動可能に支持するア
ンテナ支持金具、7は整合回路5とアンテナ支持金具6
間を電気的に接続し、アンテナ1に給電する給電用接触
金具である。ホイップアンテナ1は例えばチタン合金で
形成され、上端部にツマミ1a、下端部にストッパ1b
が設けられ、筐体のアンテナ収納部2bから引き出した
り(図15(a)参照)、該アンテナ収納部に収納可能にな
っている(図15(b)参照)。
【0004】かかる無線機に使用されるホイップアンテ
ナ1は給電点の位置により入力インピーダンスが大きく
変化する。このため、ひとつの整合回路5で両モードで
のインピーダンスマッチングを取ることは容易でなく、
しかも、アンテナ長、筐体の長さ、アンテナと筐体間の
距離などの条件によってはひとつの整合回路で両モード
でのインピーダンスマッチングを取ることが不可能な場
合も多い。
【0005】しかし、従来は、(1) ホイップアンテナの
入力インピーダンスが、ホイップアンテナを引き出した
状態と収納した状態でどのように変化し、どの程度の値
をとるのか、(2) ホイップアンテナの全長やその配置な
どの要素がホイップアンテナの入力インピーダンスに対
してどのような影響を及ぼすのかについての検討は行っ
ておらず、試行錯誤的にインピーダンスマッチングの調
整を行うものであった。特に、従来は、ホイップアンテ
ナ引き出し時と収納時とで入力インピーダンスが一致す
る状態を積極的に探し出すといったことを行っていなか
った。例えば、積極的にホイップアンテナの給電位置を
調整して引出時と収納時のインピーダンスを一致させる
といった手法を取っておらず、給電位置は、単に、ホイ
ップアンテナを完全に引き出した状態で機構的に給電で
きる端部であるとしているだけであった。
【0006】以上のように、従来は試行錯誤的な調整に
より、1つの整合回路を用いてホイップアンテナ引き出
し時と収納時の両モードにおいてインピーダンスマッチ
ングをさせるものであり、調整作業が容易でなく、しか
も、いかに調整しても両モードでインピーダンスマッチ
ングをとれない場合もあった。そこで、両モード(引き
出しモード、収納モード)での入力インピーダンスを一
致させて整合をとることの難しさを解消するために、そ
れぞれのモードに対応させて整合回路を設け、モードに
応じて整合回路を切り替えることが行われている。この
方法は、スイッチなどの機構を設けて、ホイップアンテ
ナ引き出し時と収納時とで違う整合回路を動作させ、そ
れぞれのモードにおいてインピーダンスマッチングをと
るもので、確実にインピーダンスマッチングをさせるこ
とができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる方法で
は整合回路を2系統設けなければならず、また整合回路
の切り替えを行なうスイッチなどの機構も必要となり、
全体として構造が複雑となると共に、コスト高となる問
題があった。以上から、本発明の目的は、整合回路を2
系統設けることなく、1つの整合回路でホイップアンテ
ナの引き出しモードと収納モードにおいてインピーダン
スマッチングをとることのできるホイップアンテナ及び
無線機を提供することである。本発明の別の目的は、ア
ンテナ長、筐体の長さ、アンテナと筐体間の距離に関係
なく、確実に両モードにおける入力インピーダンスを一
致させて1つの整合回路でインピーダンスマッチングを
とることができるホイップアンテナ及び無線機を提供す
ることである。本発明の更に別の目的は、両モードにお
いて1つの整合回路でインピーダンスマッチングをとる
ためのアンテナ設計の自由度を大きくできるホイップア
ンテナ及び無線機を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。図1(A)において、11aは引き出し及び収
納可能なロッド状の第1アンテナエレメント、11bは
所定長のロッド状の第2アンテナエレメントであり、第
1アンテナエレメントの収納時に該第1アンテナエレメ
ントの下端部と電気的に接触してアンテナ長を増大し、
第1アンテナエレメントの引出時に該第1のアンテナエ
レメントと離間するもの、11b-1は第2のアンテナエレ
メントの上端部に設けられ、第1アンテナエレメントの
下端に設けられたストッパを受容する受容部である。1
2は無線機筐体であり、回路基板収納部12a、アンテ
ナ収納部12bを有している。13は無線回路等を実装
する回路基板、15はホイップアンテナの引き出し及び
収納の両モードにおいて、無線回路とアンテナ間のイン
ピーダンスのマッチングをとるための整合回路、16は
第1アンテナエレメント11aを移動可能に保持すると
共に該第1アンテナエレメントに電気的に接触する保持
金具、17は保持金具を介してアンテナと整合回路の出
力端子間を接続する給電部、18は第1アンテナエレメ
ントの収納時に該第1アンテナエレメントの下端部と電
気的に接触するように第2アンテナエレメント11bを
固定する第2アンテナエレメント固定部である。
【0009】図1(B)において、11cは導体部11c-
1の先端に絶縁体11c-2を備え、無線機筐体12から引き
出し及び収納可能なロッド状の第1アンテナエレメント
であり、第1アンテナエレメントの上端部にはツマミ11
c-3、下端部にストッパ11c-4を有している。11dは無
線機筐体12におけるアンテナ収納部12bの上部に固
定され、第1アンテナエレメントが移動可能に挿通され
ると共に、該第1アンテナエレメントの導体部と電気的
に接触する第2アンテナエレメントであり、第1アンテ
ナエレメントの支持金具としての機能も有している。図
1(C)において、11eは無線機筐体12から引き出
し及び収納可能なロッド状の第1アンテナエレメント、
11fは第2アンテナエレメント、11gは第1アンテ
ナエレメントの上端部に設けられ、第2アンテナエレメ
ントを移動可能に保持する絶縁体で形成されたホルダー
である。
【0010】
【作用】使用時に筐体から引き出され、未使用時または
待ち受け時に筐体内に収納される無線機用ホイップアン
テナの全長を、引き出し時と収納時とで異ならせ、収納
時の全長を引出時の全長より長くする。収納時のホイッ
プアンテナの全長を引き出し時の全長より長くすると、
アンテナ長、筐体の長さ、アンテナと筐体間の距離など
の条件が変っても、確実に収納時と引出時のアンテナ入
力インピーダンスが等しくなる給電点が存在するように
できる。この結果、該給電点に整合回路を接続すること
により、1つの整合回路で収納時と引出時とでインピー
ダンスマッチングを取ることができる。・・・請求項
1、請求項8
【0011】ホイップアンテナの全長を収納時に引き出
し時より長くするために、ホイップアンテナは図1
(A)に示すように、 無線機筐体12から引き出し
及び収納可能な所定長L1の第1のアンテナエレメント
11aと、無線機筐体におけるアンテナ収納部12b
の下方に固定され、第1のアンテナエレメント11aの
収納時に該第1のアンテナエレメントの下端部と電気的
に接触してアンテナ長を増大し、第1のアンテナエレメ
ントの引出時に該第1のアンテナエレメントと離間する
所定長L2のロッド状の第2のアンテナエレメント12
aを備えている。この図1(A)の構成によれば、引出
時のアンテナの全長はL1、収納時には(L1+L2)
となり、収納時に引き出し時より長くすることができ
る。又、第2アンテナエレメント11bの先端に第1ア
ンテナエレメント11aの下端部に形成したふくらみ部
(ストッパ)を受容する受容部11b-1を設けることによ
り、アンテナ収納時に確実に第1、第2アンテナ間を電
気的に接触させることができる。・・・請求項2、3、
9、10
【0012】又、ホイップアンテナの全長を収納時に引
き出し時より長くするために、ホイップアンテナは図1
(B)に示すように、長さL1の導体部11c-1の先端
に長さL2′の絶縁体11c-2を備え、無線機筐体12か
ら引き出し及び収納可能なロッド状の第1アンテナエレ
メント11cと、無線機筐体におけるアンテナ収納部
12bの上部に固定され、第1のアンテナエレメント1
1cが移動可能に挿通されると共に、該第1のアンテナ
エレメントの導体部11c-1と電気的に接触する所定長L
2(>L2′)の第2のアンテナエレメント11dを備
えている。この図1(B)の構成によれば、引出時のア
ンテナの全長はL1、収納時には略(L1+L2)とな
り、アンテナ全長を収納時に引き出し時より長くするこ
とができる。
【0013】又、第1のアンテナエレメント11cは下
端部にストッパ11c-4を上端部にツマミ11c-3を備え、ス
トッパ11c-4が第2アンテナエレメントの下端部に係合
するまで第1アンテナエレメント11cを引き出し、ツ
マミ11c-3が第2アンテナエレメント11dの上端部に
係合するまで第1アンテナエレメント11cを押し込ん
で収納する。このようにすることにより、確実に、収納
時に第1、第2アンテナエレメント間を結合してアンテ
ナ全長を引き出し時より長くすることができる。更に、
第2アンテナエレメント11dの長さL2を絶縁体長L
2′より若干長くすることにより、第1アンテナエレメ
ント11cの収納状態において、絶縁体11c-2が第2の
アンテナエレメント11d内に納まり、第2アンテナエ
レメント11dを第1アンテナエレメント11cの導体
部11c-1に電気的に接触させることができる。・・・請
求項4、5、6、11
【0014】更に、ホイップアンテナの全長を収納時に
引き出し時より長くするために、ホイップアンテナは図
1(C)に示すように、無線機筐体12から引き出し
及び収納可能な長さL1のロッド状の第1のアンテナエ
レメント11eと、長さL2の第2のアンテナエレメ
ント11fと、第1のアンテナエレメント11eの上
端部に設けられ、第2のアンテナエレメント11fを移
動可能に保持する絶縁体で形成されたホルダー11gを
備えている。この図1(C)の構成によれば、アンテナ
収納時、押し込み力により第2のアンテナエレメント1
1fの下端部を第1のアンテナエレメント11eの上端
部と電気的に接触させてアンテナ長を(L1+L2)に
し、アンテナ引出時、引っ張り力により第2のアンテナ
エレメント11fを第1のアンテナエレメント11eか
ら離間させてアンテナ長をL1にする。これにより、ア
ンテナ収納時の全長を引き出し時より長くすることがで
きる。・・・請求項7、12
【0015】又、アンテナ引出時とアンテナ収納時とで
アンテナの全長を変えなくてもアンテナ入力インピーダ
ンスが等しくなる給電点が存在する場合には、該給電点
に整合回路を接続して1つの整合回路でインピーダンス
のマッチングをとるようにする。・・・請求項13
【0016】
【実施例】
(A)計算機シュミレーションによる考察 (b) 一般的な無線機の構成に対する考察 従来の問題点及び本発明の原理をより具体的に説明する
ために、携帯無線機におけるホイップアンテナの入力イ
ンピーダンス特性について考察する。図2は、携帯電話
などの一般的な無線機の構造を示す断面図であり、図1
5に示したものと同一の構成を有している。ホイップア
ンテナ1は絶縁体の筐体2から引き出したり、筐体内に
収納したりする構造になっている。筐体内には無線回路
が実装された基板3があり、電磁シールドのための金属
体4が無線回路を囲むように設置されている。また、基
板上にはホイップアンテナのインピーダンスを無線回路
の特性インピーダンスにマッチングさせるための整合回
路5があり、そこから給電用接触金具7を通してホイッ
プアンテナ1に給電されている。
【0017】このように、回路基板3とそのシールド等
の金属体4と、その近傍に存在して引き出したり収納し
たりして使われる構造をもつホイップアンテナ1を、図
3に示すようにワイヤグリッドでモデル化し、そのイン
ピーダンス特性について解析を行った。計算には、電磁
解析シュミレータ「Numerical Electromagnetics Code
(NEC-2)」(ローレンスリバモア研究所製)を用いた。
図4はアンテナのインピーダンス変化の軌跡をスミスチ
ャート上に示したもので、全長L=100mmの直線導体の
ホイップアンテナ1を無線機筐体2から徐々に引き出し
ていった時の周波数1.5GHzにおけるホイップアンテナの
入力インピーダンスの変化を引き出し長(給電点からの
引き出し長)lpをパラメータにして示している。尚、
アンテナ全長は100mm、金属筐体サイズは46×20×130m
m、筐体間距離dは10mmとしており、アンテナの全長100
mmは、1.5GHzの半波長である。
【0018】ホイップアンテナ1を完全に収納した時
(1p=0)から、徐々にホイップアンテナを引き出し
ていき(1pを増加させていき)、完全に引き出した状
態(1p=100mm)にいたるまでの、周波数1.5GH
zにおける入力インピーダンスは、スミスチャート上で
図のようなループ状の軌跡を描く。このように、ホイッ
プアンテナを収納した時と引き出した時のインピーダン
スの高いところで、インピーダンスの軌跡が再び交わる
か、近くなる。
【0019】図4では、インピーダンスの軌跡が交わ
る。すなわち、ホイップアンテナ引き出し時と収納時と
でインピーダンスが一致する点が存在する。したがっ
て、この点をそれぞれホイップアンテナ引き出し時と収
納時の給電位置とすれば、1つの整合回路で両モードの
インピーダンスを完全に整合させることができる。図5
はかかる場合の給電位置の説明図であり、(a)はアンテ
ナ引き出し状態における給電位置を示し、(b)はアンテ
ナ収納状態における給電位置を示す。アンテナ引き出し
状態ではアンテナを95mm引き出した位置を給電位置と
し、アンテナ収納状態ではアンテナが給電位置から23mm
突出した位置を給電位置とする。このようにすれば、ア
ンテナ引出時と収納時とでインピーダンスが一致する。
【0020】ところで、図4の例ではインピーダンス一
致の交点が存在したが、例えばホイップアンテナの全長
Lを短くしたり、ホイップアンテナと筐体の金属部分の
距離dを短くしたり、金属筐体部分の全長Tを長くした
りすると、金属筐体部分がホイップアンテナのインピー
ダンスに与える影響が強くなり、特に、ホイップアンテ
ナ収納時における影響が強くなる。かかる場合には、イ
ンピーダンス変化の軌跡が交わらなくなり、インピーダ
ンス一致の交点が存在しなくなる。尚、軌跡が交わらな
くなることはシミュレーション計算により明らになって
いる。このように、インピーダンス一致の交点が存在し
ないと、どのように給電位置や整合回路を調整しても1
つの整合回路でアンテナ引き出しモードとアンテナ収納
モードにおいてインピーダンスマッチングをとることが
できない。
【0021】また、図4の場合には、当然ながら引き出
し、収納の両モードでインピーダンスの一致する点は1
つに限られてしまっている。すなわち、無線機の構造と
アンテナの全長が決まった段階でアンテナ引出し時と収
納時の給電点位置および筐体からホイップアンテナが突
出する部分の長さなどが決まってしまうことになる。本
来ならば、放射パターン特性からホイップアンテナ突出
長を最適化すべきことを考えれば、従来のホイップアン
テナはアンテナ設計の自由度がかなり制限されているこ
とがわかる。さらに、アンテナ長や筐体の長さなどの条
件によっては、両モードでインピーダンスが一致する点
が存在しないことも前に述べたとおりである。
【0022】(b) 本発明の原理 図6は、図4のインピーダンス軌跡にアンテナ長が95mm
と90mmの時のインピーダンス軌跡(おもにアンテナ引き
出し時)を重ね合わせ、かつインピーダンスの軌跡が交
わる部分を拡大したものである。図6から解るように、
全長100mmのアンテナ収納時(lpが小さい時)のインピ
ーダンス軌跡は、全長100mmのアンテナの引き出し時の
インピーダンス軌跡だけでなく、全長95mmや90mmのアン
テナの引出し時(lpが大きい時)のインピーダンス軌
跡とも一致する点が存在する。又、引き出し時と収納時
の全長の差が大きくなる程、インピーダンス軌跡が深く
交わる。この結果を応用して、アンテナ引出し時と収納
時とでアンテナの全長を可変とすれば、両モードでイン
ピーダンスの一致する時のそれぞれの給電点位置や筐体
からのアンテナ突出長をある程度自由に設定することが
でき、アンテナ設計に自由度を持たせることができるよ
うになる。
【0023】具体的に説明すると、例えば、アンテナの
全長Lが引出時、収納時とも100mmとすれば、引き出し
時のアンテナ突出長1pが約95mmの時と、収納時のアン
テナ突出長1pが約23mmの時にインピーダンスが一致
する。従って、この点を給電点とすれば1つの整合回路
でアンテナは両モードで良好に機能する。しかし、アン
テナ引出時と収納時とでアンテナ全長を変えない場合に
は、インピーダンスの観点からアンテナの給電点すなわ
ちアンテナの突出長が1つに決定され、アンテナ設計の
自由度が小さい。ところが、前にも述べたように、ホイ
ップアンテナの突出長は放射パターン特性から最適化し
たいという要求がある。かかる要求がある場合には、例
えばホイップアンテナ引き出し時の全長を95mm、収納時
の全長を100mmと可変にできる構造を設けることによ
り、図7に示すようにインピーダンス一致の交点をホイ
ップアンテナ引き出し時の突出長1p=80mm、収納時の
突出長1p=27mmに変えることができる。尚、図7にお
いて8は収納時にアンテナ本体に結合するアンテナ付加
エレメントである。又、ホイップアンテナ引き出し時の
全長を90mm、収納時の全長を100mmと可変にできる構造
を設けることにより、図8に示すようにインピーダンス
一致の交点をホイップアンテナ引き出し時の突出長1p
=72mm、収納時の突出長1p=32mmに変えることができ
る。
【0024】このように、アンテナ引き出し時の全長と
収納時の全長を適当に選ぶことにより、インピーダンス
特性を劣化させることなくアンテナ突出長(給電点位
置)を調節することが可能となり、その結果放射パター
ンなどの特性を最適化することができる。また、前述し
たように、アンテナ引出時と収納時とでアンテナ全長を
一致させている場合において、アンテナの全長Lを短く
したり、アンテナと金属筐体間の距離dを短くしたり、
金属筐体全長Tを長くしたりすると、金属筐体のアンテ
ナインピーダンスに対する影響が強くなり、インピーダ
ンス一致の交点が存在しなくなる。例えば、図3におい
て、アンテナ全長Lを100mmから90mmにするとインピー
ダンス一致の交点が存在しなくなる。又、同様に、図3
において、アンテナと金属筐体間の距離dを10mmから5m
mにすると、インピーダンスは一致しなくなる。図9は
アンテナと筐体間の距離dを変えた場合におけるインピ
ーダンスの軌跡説明図である。この図から明らかなよう
に、アンテナと金属筐体間の距離dを5mmにすると軌跡
交点が存在しなくなり、又、dが大きくなる程、インピ
ーダンス軌跡が深く交わる。
【0025】インピーダンス軌跡が交わらない場合に効
果的な第1の方法は、収納時におけるアンテナの全長L
を長くすることである。アンテナの全長Lを半波長より
長く設定すれば、アンテナと金属筐体間距離dを5mmや2
mmと短くした時にも、インピーダンス軌跡の交点の存在
を保証できることが、シミュレーション計算により明ら
かになっている。尚、アンテナの長さには制限があり、
長すぎると筐体内に収まらなくなってしまうので注意を
要する。インピーダンス軌跡が交わらない場合における
効果的な第2の方法は、収納時におけるアンテナ全長を
引出時における全長より長くすることである。図6を考
察すると前述のように、収納時のアンテナ全長を引出時
におけるアンテナ全長より長くすることによりインピー
ダンス軌跡の交点を保証できる。又、収納時の全長を引
出時の全長より長くし、その差を大きくする程、インピ
ーダンスの軌跡が深く交わるようにできる。従って、ア
ンテナと筐体間の距離dが短くなるなどして、金属筐体
部分がアンテナのインピーダンスに及ぼす影響が大きく
なった場合でも、引き出し時のアンテナ全長を収納時の
全長より短く設定することにより、インピーダンス一致
の交点の存在を保証することができる。この第2の方法
を用いれば、アンテナの全長を半波長やそれ以上に設定
しなくても、インピーダンス一致の交点を見つけ出すこ
とができる。
【0026】以上示したように、無線機とそのアンテナ
を設計する時のさまざまな条件において、アンテナ引き
出し時と収納時のインピーダンスを一致させるには、
アンテナの全長を半波長あるいはそれ以上に設定した
り、引き出し時の全長を収納時の全長より短く設定す
ることが有効な方法となる。特に、引き出し時のアンテ
ナ全長と収納時の全長を可変とし、それぞれの長さを適
当に選ぶことにより、両状態でインピーダンスを一致さ
せたまま、アンテナの突出長を最適に設計できるという
効果がある。
【0027】(B)本発明の第1実施例 図10は本発明の第1実施例に係わるホイップアンテナ
を備えた無線機の断面図であり、(a)はアンテナ引出時
の断面図、(b) はアンテナ収納時の断面図である。11
aは引き出し及び収納可能な所定長L1のロッド状の第
1アンテナエレメント、11bは所定長L2のロッド状
の第2アンテナエレメントであり、第1アンテナエレメ
ントの収納時に該第1アンテナエレメントの下端部と電
気的に接触してアンテナ長を増大し、第1アンテナエレ
メントの引出時に該第1のアンテナエレメントと離間す
るものである。第1、第2アンテナエレメント11a,
11bによりホイップアンテナが構成される。
【0028】第1アンテナエレメントの導体部11a-1の
上端部にはツマミ11a-2が形成され、下端部には導体部
より径の大きなストッパ11a-3が形成されている。ツマ
ミ部11a-2をもってアンテナを引き出し、あるいは収納
する。ストッパ11a-3はアンテナ引出時に後述するアン
テナ支持金具の下端と係合してアンテナエレメント11
aが筐体より抜き取られるのを防止すると共に、操作者
にアンテナが一杯に引き出されたことを認識させる機能
を有している。第2アンテナエレメントの上端部には、
第1アンテナエレメントのストッパ11a-3を受容する受
容部11b-1が設けられ、アンテナ収納時にストッパ11a-3
が受容部11b-1にはまり込んで相互の電気的接触が確実
に得られるようになっている。
【0029】12は無線機筐体であり、回路基板収納部
12a、アンテナ収納部12bを有している。13は無
線回路等を実装する回路基板、14は無線回路を囲むよ
うに設置された電磁シールドのための金属体、15はア
ンテナの引き出し及び収納の両モードにおいて、無線回
路とアンテナ間のインピーダンスマッチングをとるため
の整合回路、16は第1アンテナエレメント11aを移
動可能に保持すると共に該第1アンテナエレメントに電
気的に接触する保持金具、17は保持金具を介してアン
テナと整合回路の出力端子間を接続する給電用接触金
具、18は第2アンテナエレメント11bを筐体に固定
するための第2アンテナエレメント固定部である。
【0030】図11は第1実施の無線機の要部説明図で
あり、図10と同一部分には同一符号を付している。回
路基板13上には送信回路13c-1、受信回路13c-2、整合
回路15、送信回路13c-1及び受信回路13c-2を適宜整合
回路15に接続するデュープレクサ13c-3が設けられて
いる。整合回路15は、コイル15aとチップコンデン
サ15bを備えたフィルタ構成になっており、一端はデ
ュープレクサ13c-3と接続され、他端は給電用接触金具
17及びアンテナ支持金具16を介してアンテナに電気
的に接続され、アンテナに給電するようになっている。
尚、16aはアンテナへの給電点である。送信回路13c-
1からのRF信号は整合回路15に入力され、該整合回
路15から給電用接触金具17を通してアンテナ支持金
具16、アンテナへと給電・送信される。また、アンテ
ナ11により受信されたRF信号は、逆のルートをたど
り、受信回路13c-2へと入力される。
【0031】無線機で通話するとき、図10(a)に示す
ようにアンテナは引き出され、アンテナの下端部分に給
電される。待ち受け状態のとき、アンテナは図10(b)
に示すように収納され(アンテナのツマミ11a-2が無線
機筐体から出た状態)、アンテナ上端近くに給電され
る。この時のアンテナの突出長Lpは、アンテナを摘ま
んで引き出す目的だけでなく、収納時の電波の放射特性
も考慮して設計される。第2のアンテナエレメント11
bは、第1のアンテナエレメント11aを収納した時
(図10(b))に、その下端ストッパ11a-3と受容部11b-1
とが係合する位置に固定されている。このように、第2
のアンテナエレメント11bは無線機筐体12bに固定
されているので、第1のアンテナエレメント11aを引
き出した時には完全に離れてしまい、引き出し時はアン
テナとして機能しない。
【0032】すなわち、アンテナ引き出し時の全長は、
第1のアンテナエレメント11aの長さと同じL1であ
り、収納した時の全長は、第1、第2アンテナエレメン
ト11a,11bの長さL1,L2の和となる。以上の
ように、アンテナの全長を収納時に引き出し時より長く
すると、アンテナ長、筐体の長さ、アンテナと筐体間の
ギャップ長などの条件が変っても、確実に収納時と引出
時の入力インピーダンスが等しくなる給電点が存在する
ようにできる。この結果、該給電点に整合回路15を接
続して給電することにより、1つの整合回路15で収納
時と引出時でのインピーダンスマッチングを取ることが
できる。又、上記構造にすることにより、アンテナ引き
出し時とアンテナ収納時における入力インピーダンスを
一致させることが容易になり、しかも、両状態で放射特
性などに影響するパラメータであるアンテナ突出長を自
由に設計することができるようになる。
【0033】(C)本発明の第2実施例 図12は本発明の第2実施例に係わるホイップアンテナ
を備えた無線機の断面図で、(a)はアンテナ引出時の断
面図、(b) はアンテナ収納時の断面図である。図12に
おいて、図10の第1実施例と同一部分には同一符号を
付している。11cは無線機筐体12から引き出し及び
収納可能なロッド状の第1アンテナエレメントであり、
長さL1の導体部11c-1の先端には長さL2′の絶縁体
部11c-2が設けられ、その先端にはツマミ11c-3形成さ
れ、導体部の下端には該導体部より径の大きなストッパ
11c-4が形成されている。ツマミ部11c-3をもってアンテ
ナを引き出し、あるいは収納する。ストッパ11c-4はア
ンテナ引出時に第2のアンテナエレメント(後述)の下端
と係合して第1のアンテナエレメント11aが筐体より
抜き取られるのを防止すると共に、操作者にアンテナが
一杯に引き出されたことを認識させる機能を有してい
る。
【0034】11dは長さL2(>L2′)の円筒状の
第2のアンテナエレメントであり、アンテナ収納部12
bの上部に固定され、アンテナとしての機能を有すると
共に、第1のアンテナエレメント11cを移動自在に支
持する機能を有している。第2のアンテナエレメント1
1dの円筒部には、第1のアンテナエレメント11aが
上下方向に移動可能に挿通されると共に、円筒部内面と
第1のアンテナエレメントの導体部11c-1間は電気的に
接触するようになっている。第2のアンテナエレメント
11dの長さL2は、第1のアンテナエレメント11c
の絶縁体部11c-2の長さより少し長くなっている。第
1、第2のアンテナエレメント11c,11dによりホ
イップアンテナが構成される。
【0035】アンテナを引き出した状態(図12(a))で
は、第2のアンテナエレメント11dはアンテナ支持金
具として機能し、この時のアンテナの全長は第1のアン
テナエレメント11cの長さと同じL1となる。アンテ
ナ収納時には(図12(b))、第2アンテナエレメント1
1dの長さL2を絶縁体長L2′より若干長くしてある
ため、絶縁体部11c-2が第2アンテナエレメント11d
の円筒部内に納まり、第2アンテナエレメント11dの
円筒部内面と第1アンテナエレメント11cの導体部11
c-1間の電気的接触が維持される。この結果、収納時に
は、アンテナの全長は、L1とL2を足した長さにほぼ
等しくなる。このような構造にすることにより、アンテ
ナ引き出し時とアンテナ収納時における入力インピーダ
ンスを一致させることが容易になり、しかも、両状態で
放射特性などに影響するパラメータであるアンテナ突出
長を自由に設計することができるようになる。
【0036】(D)本発明の第3実施例 図13は本発明の第3実施例に係わるホイップアンテナ
を備えた無線機の断面図で、(a)はアンテナ引出時の断
面図、(b) はアンテナ収納時の断面図である。図13に
おいて、図10の第1実施例と同一部分には同一符号を
付している。11eは無線機筐体12から引き出し及び
収納可能な所定長L1のロッド状の第1アンテナエレメ
ント、11fは所定長L2の第2アンテナエレメント、
11gは第1アンテナエレメントの上端部に設けられ、
第2アンテナエレメントを移動可能に保持する絶縁体で
形成されたホルダーである。第1、第2アンテナエレメ
ント11e,11f及びホルダー11gにより、ホイッ
プアンテナが構成される。
【0037】長さL2の第2のアンテナエレメント11
fは、絶縁体のホルダー11gにより長さL1の第1の
アンテナエレメント11eと繋がっており、第1のアン
テナエレメント11eはアンテナ支持金具16により無
線機筐体12に保持されている。絶縁体のホルダー11
g内で2つのアンテナ間には隙間があり、かつ、第2の
アンテナエレメント11fはホルダ内で自由にスライド
できる構造になっている。したがって、アンテナ引き出
し時に、第2のアンテナエレメント11fを摘まんで引
っ張ると、該引っ張り力によりホルダ内で第1,第2ア
ンテナエレメント11e,11f間が離間して未接触と
なり、この時、動作するアンテナの全長はL1となる。
【0038】一方、収納時に、第2のアンテナエレメン
ト11fを持って押し込むと、該押し込み力により、ホ
ルダー内で第1、第2アンテナエレメント11e,11
f間が係合、接触し、この時、動作するアンテナの全長
はL1+L2となる。かかる構造にすることにより、ア
ンテナ引き出し時とアンテナ収納時における入力インピ
ーダンスを一致させることが容易になり、しかも、両状
態で放射特性などに影響するパラメータであるアンテナ
突出長を自由に設計することができるようになる。
【0039】(E)本発明の第4実施例 図14は本発明の第4実施例に係わる無線機の断面図
で、(a)はアンテナ引出時の断面図、(b) はアンテナ収
納時の断面図である。図14において、図10の第1実
施例と同一部分には同一符号を付している。第1〜第3
実施例では収納時のアンテナ全長を引出時におけるアン
テナ全長より長くし、収納時と引出時でアンテナの入力
インピーダンスが同一になる給電点を求め、該給電点と
整合回路を接続してアンテナに給電するものであった。
しかし、アンテナ全長を変えなくても入力インピーダン
スを一致させることができる給電点が存在する場合に
は、アンテナ設計の自由度が小さくなるが、必ずしもア
ンテナ全長を変える必要はない。
【0040】前述したように、アンテナの入力インピー
ダンスは、給電点の位置により大きく変化し、かつ、該
入力インピーダンスはアンテナエレメント長L、アンテ
ナ近傍に存在する導体との距離d、無線機の大きさによ
っても強く影響を受ける。そこで、計算機シュミレーシ
ョンや実際のインピーダンス計測により、アンテナ全長
を変えずにアンテナ引出時と収納時とでインピーダンス
が一致する点を見つけ出し、該点の位置をアンテナ引き
出し時と収納時のそれぞれの給電点とする。このように
すると、アンテナ設計の自由度が小さくなるが、両モー
ドでのインピーダンスの不整合損失を減らし、アンテナ
の効率劣化を軽減する効果が生じる。
【0041】図14では、アンテナエレメント11の両
端に設けられ、導体部11a-1より径が大きいストッパ11a
-3、ツマミ11a-2の長さを変えることにより、引出時及
び収納時において給電点の位置を調節することができ
る。これにより、アンテナ引き出し時の給電点位置は、
アンテナ全長Lに対してアンテナ下端より距離p1の位
置に、収納時にはアンテナ上端より距離p2の位置にそ
れぞれ調整でき、両モードでのインピーダンスを一致さ
せることができるようになる。以上、本発明を実施例に
より説明したが、本発明は請求の範囲に記載した本発明
の主旨に従い種々の変形が可能であり、本発明はこれら
を排除するものではない。
【0042】
【発明の効果】以上本発明によれば、ホイップアンテナ
の全長を、引き出し時と収納時とで異ならせ、収納時の
全長を引出時の全長より長くするように構成したから、
アンテナ長、筐体の長さ、アンテナと筐体間の距離など
の条件が変っても、確実に収納時と引出時のアンテナ入
力インピーダンスが等しくなる給電点が存在するように
できる。この結果、該給電点に給電することにより、1
つの整合回路で収納時と引出時でのインピーダンスマッ
チングを取ることができる。又、アンテナ引き出し時と
アンテナ収納時との入力インピーダンスを一致させるこ
とが容易になり、しかも、両状態で放射特性などに影響
するパラメータであるアンテナ突出長を自由に設計する
ことができるようになる。
【0043】本発明によれば、無線機筐体から引き出し
及び収納可能な第1のアンテナエレメントと、アンテナ
収納部の下方に固定され、第1のアンテナエレメント収
納時に該第1のアンテナエレメントの下端部と電気的に
接触してアンテナ長を増大し、第1のアンテナエレメン
ト引出時に該第1のアンテナエレメントと離間する第2
のアンテナエレメントとでホイップアンテナを構成す
る。このようにすれば、簡単な構造により、収納時のア
ンテナの全長を引出時におけるアンテナ全長より長くす
ることができる。又、第2のアンテナエレメントの先端
に第1アンテナエレメントの下端部に形成したストッパ
部を受容する受容部を設けることにより、確実に、アン
テナ収納時に第1、第2アンテナ間を電気的に接触させ
ることができる。
【0044】又、本発明によれば、長さL1の導体部の
先端に長さL2′の絶縁体を備えた第1のアンテナエレ
メントと、無線機筐体におけるアンテナ収納部の上部に
固定され、第1のアンテナエレメントを移動可能に支持
すると共に、該第1のアンテナエレメントの導体部と電
気的に接触する所定長L2(>L2′)の第2のアンテ
ナエレメントとでホイップアンテナを構成する。このよ
うにすれば、簡単な構造により、収納時のアンテナ全長
を引出時におけるアンテナ全長より長くするこできる。
【0045】又、第1アンテナエレメントの下端部にス
トッパを上端部にツマミを設け、ストッパが第2アンテ
ナエレメントの下端部に係合するまで第1アンテナエレ
メントを引き出し、ツマミが第2アンテナエレメントの
上端部に係合するまで第1アンテナエレメントを押し込
んで収納する。このようにすることにより、確実に、収
納時に第1、第2アンテナエレメント間を結合してアン
テナ全長を引き出し時より長くすることができる。更
に、第2アンテナエレメントの長さL2を絶縁体長L
2′より若干長くすることにより、第1アンテナエレメ
ントの収納状態において、第2アンテナエレメントを第
1アンテナエレメントの導体部に確実に電気的に接触さ
せることができる。
【0046】更に、無線機筐体から引き出し及び収納可
能な第1のアンテナエレメントと、所定長の第2のアン
テナエレメントと、第1のアンテナエレメントの上端部
に設けられ、第2のアンテナエレメントを移動可能に保
持する絶縁体で形成されたホルダーとでホイップアンテ
ナを構成し、アンテナ収納時、押し込み力により第2の
アンテナエレメントを第1のアンテナエレメントに接触
させ、アンテナ引出時、引っ張り力により第2のアンテ
ナエレメントを第1のアンテナエレメントから離間させ
るようにする。このようにすれば、簡単な構成でアンテ
ナ収納時の全長を引き出し時の全長より長くすることが
できる。又、本発明によれば、アンテナ引出時とアンテ
ナ収納時とでアンテナの全長を変えなくても、両モード
において入力インピーダンスが等しくなる給電点が存在
する場合には、該給電点を求め、該給電点よりアンテナ
に給電する。このようにすれば、1つの整合回路でイン
ピーダンスのマッチンがとれることができ、両モードで
のインピーダンスの不整合損失を減らし、アンテナの効
率劣化を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】無線機とアンテナの構造を表した断面図であ
る。
【図3】ワイヤグリッドモデルの説明図である。
【図4】アンテナのインピーダンス変化の軌跡図であ
る。
【図5】給電位置説明図である。
【図6】アンテナ全長Lを可変としたときのインピーダ
ンスの軌跡図である。
【図7】引出時と収納時とでアンテナ全長を変えた場合
の給電位置説明図である。
【図8】引出時と収納時とでアンテナ全長を変えた場合
の別の給電位置説明図である。
【図9】アンテナと筐体間距離を変えた場合におけるイ
ンピーダンス軌跡図である。
【図10】第1実施例に係るホイップアンテナを備えた
無線機の構成図である。
【図11】無線機の要部説明図である。
【図12】第2実施例に係るホイップアンテナを備えた
無線機の構成図である。
【図13】第3実施例に係るホイップアンテナを備えた
無線機の構成図である。
【図14】第4実施例に係る無線機の構成図である。
【図15】従来の携帯無線機の断面図である。
【符号の説明】
11a,11c,11e・・第1アンテナエレメント 11b,11d,11f・・第2アンテナエレメント 12・・無線機筐体 13・・回路基板 15・・整合回路 16・・保持金具 17・・給電用接触金具 18・・第2アンテナエレメント固定部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用時にアンテナを筐体から引き出し、
    未使用時または待ち受け時に筐体内にアンテナを収納す
    る構造を有した無線機用ホイップアンテナにおいて、 引き出し時と収納時でインピーダンスがほぼ等しい状態
    でアンテナの全長が切り替わることを特徴としたホイッ
    プアンテナ。
  2. 【請求項2】 前記ホイップアンテナは、 無線機筐体から引き出し及び収納可能な第1のアンテナ
    エレメントと、 無線機筐体におけるアンテナ収納部の下方に固定され、
    第1のアンテナエレメントの収納時に該第1のアンテナ
    エレメントの下端部と電気的に接触してアンテナ長を増
    大し、第1のアンテナエレメントの引出時に該第1のア
    ンテナエレメントと離間する所定長の第2のアンテナエ
    レメントを備えたことを特徴とする請求項1記載のホイ
    ップアンテナ。
  3. 【請求項3】 第2アンテナエレメントの先端に第1ア
    ンテナエレメントの下端部を受容する受容部を備えたこ
    とを特徴とする請求項2記載のホイップアンテナ。
  4. 【請求項4】 前記ホイップアンテナは、 長さL1の導体部の先端に長さL2′の絶縁体を備え、
    無線機筐体から引き出し及び収納可能な第1のアンテナ
    エレメントと、 無線機筐体におけるアンテナ収納部の上部に固定され、
    第1のアンテナエレメントが移動可能に挿通されると共
    に、該第1のアンテナエレメントの導体部と電気的に接
    触する所定長L2(>L2′)の第2のアンテナエレメ
    ントを備え、 第1アンテナエレメント引出時には、全長L1のアンテ
    ナとして動作し、第1のアンテナエレメント収納時に
    は、全長が略(L1+L2)のアンテナとして動作する
    ことを特徴とする請求項1記載のホイップアンテナ。
  5. 【請求項5】 第1のアンテナエレメントは下端部にス
    トッパを上端部にツマミを備え、該ストッパが第2アン
    テナエレメントの下端部に係合するまで第1アンテナエ
    レメントの引き出しを可能とし、該ツマミが第2アンテ
    ナエレメントの上端部に係合するまで第1アンテナエレ
    メントの収納を可能とすることを特徴とする請求項4記
    載のホイップアンテナ。
  6. 【請求項6】 第2アンテナエレメント長L2を絶縁体
    長L2′より長くすることにより、前記第1アンテナエ
    レメントの収納状態において、前記絶縁体が第2のアン
    テナエレメント内に納まり、第2アンテナエレメントが
    第1アンテナエレメントの導体部と電気的に接触する構
    成を備えたことを特徴とする請求項5記載のホイップア
    ンテナ。
  7. 【請求項7】 前記ホイップアンテナは、 無線機筐体から引き出し及び収納可能な長さL1の第1
    のアンテナエレメントと、 長さL2の第2のアンテナエレメントと、 第1のアンテナエレメントの上端部に設けられ、第2の
    アンテナエレメントを移動可能に保持する絶縁体で形成
    されたホルダーを備え、 アンテナ収納時に第2のアンテナエレメントの下端部を
    第1のアンテナエレメントの上端部と電気的に接触させ
    てアンテナ長を(L1+L2)とし、アンテナ引出時に
    第2のアンテナエレメントを第1のアンテナエレメント
    から離間させてアンテナ長をL1とすることを特徴とす
    る請求項1記載のホイップアンテナ。
  8. 【請求項8】 無線により信号を送受する無線機におい
    て、 無線回路が実装された回路基板と、 使用時に無線機筐体から引き出され、未使用時または待
    ち受け時に筐体内に収納されると共に、引き出し時と収
    納時とでアンテナの全長が切り替わる構造を備えたホイ
    ップアンテナと、 前記無線回路とアンテナ間のインピーダンスマッチング
    を司る整合回路と、 アンテナ引出時とアンテナ収納時とでアンテナの入力イ
    ンピーダンスが等しくなるアンテナ位置に整合回路より
    給電する給電部を備えてなることを特徴とする無線機。
  9. 【請求項9】 前記ホイップアンテナは、 引き出し及び収納可能なロッド状の第1のアンテナエレ
    メントと、 無線機筐体におけるアンテナ収納部の下方に固定され、
    第1のアンテナエレメントの収納時に該第1のアンテナ
    エレメントの下端部と電気的に接触してアンテナ長を増
    大し、第1のアンテナエレメントの引出時に該第1のア
    ンテナエレメントと離間する所定長の第2のアンテナエ
    レメントを備えたことを特徴とする請求項8記載の無線
    装置。
  10. 【請求項10】 前記無線機は、 第1のアンテナエレメントを移動可能に保持すると共に
    該第1アンテナエレメントに電気的に接触する保持金具
    と、 第2アンテナエレメントを筐体に固定する第2アンテナ
    エレメント固定部を備えることを特徴とする請求項9記
    載の無線機。
  11. 【請求項11】 前記ホイップアンテナは、 長さL1の導体部の先端に長さL2′の絶縁体を備え、
    無線機筐体から引き出し及び収納可能な第1のアンテナ
    エレメントと、 無線機筐体におけるアンテナ収納部の上部に固定され、
    第1のアンテナエレメントを移動可能に保持すると共
    に、該第1のアンテナエレメントの導体部と電気的に接
    触する所定長L2(>L2′)の第2のアンテナエレメ
    ントを備え、第1アンテナエレメント引出時には、全長
    L1のアンテナとして動作し、第1のアンテナエレメン
    ト収納時には、全長が略(L1+L2)のアンテナとし
    て動作することを特徴とする請求項8記載の無線機。
  12. 【請求項12】 前記ホイップアンテナは、 無線機筐体から引き出し及び収納可能な長さL1の第1
    のアンテナエレメントと、長さL2の第2のアンテナエ
    レメントと、第1のアンテナエレメントの上端部に設け
    られ、第2のアンテナエレメントを移動可能に保持する
    絶縁体で形成されたホルダーを備え、アンテナ収納時に
    第2のアンテナエレメントの下端部を第1のアンテナエ
    レメントの上端部と電気的に接触させてアンテナ長を
    (L1+L2)とし、アンテナ引出時に第2のアンテナ
    エレメントを第1のアンテナエレメントから離間させて
    アンテナ長をL1とすることを特徴とする請求項8記載
    の無線機。
  13. 【請求項13】 無線により信号を送受する無線機にお
    いて、 無線回路が実装された回路基板と、 使用時に無線機筐体から引き出され、未使用時または待
    ち受け時に筐体内に収納されるホイップアンテナと、 前記無線回路とアンテナ間のインピーダンスマッチング
    を司る整合回路と、 アンテナ引出時とアンテナ収納時とでアンテナの入力イ
    ンピーダンスが等しくなるアンテナ位置に整合回路より
    給電する給電部を備えたことを特徴とする無線機。
JP7151415A 1995-06-19 1995-06-19 ホイップアンテナ及び無線機 Withdrawn JPH098689A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009141908A (ja) * 2007-12-10 2009-06-25 Nec Corp アンテナ構造及び携帯端末

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009141908A (ja) * 2007-12-10 2009-06-25 Nec Corp アンテナ構造及び携帯端末

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