JPH0987965A - 織編物及びその製造方法 - Google Patents
織編物及びその製造方法Info
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- JPH0987965A JPH0987965A JP7244397A JP24439795A JPH0987965A JP H0987965 A JPH0987965 A JP H0987965A JP 7244397 A JP7244397 A JP 7244397A JP 24439795 A JP24439795 A JP 24439795A JP H0987965 A JPH0987965 A JP H0987965A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 中空糸を使用した織編物が本来有する軽量性
と膨らみ感を損なうことなく、抗フロスティング性に優
れた織編物とその製造方法の提供。 【解決手段】 中空率20〜50%の中空糸を織編糸に
使用した織編物。該織編物の少なくとも表層部に中空糸
を位置させ、その中空糸の少なくとも一部が横断面にお
いて潰された形態を呈して中空率20%以下になってい
る。また、この横断面が潰された形態を呈している中空
糸が、織編物を構成する中空糸全体の50%以下であ
る。製造方法は、中空率20〜50%の中空糸を製織ま
たは製編して織編物の表面に擦過加工及び押圧加工の少
なくとも1種の表面加工処理を施し、中空糸の一部を中
空率20%以下にする。
と膨らみ感を損なうことなく、抗フロスティング性に優
れた織編物とその製造方法の提供。 【解決手段】 中空率20〜50%の中空糸を織編糸に
使用した織編物。該織編物の少なくとも表層部に中空糸
を位置させ、その中空糸の少なくとも一部が横断面にお
いて潰された形態を呈して中空率20%以下になってい
る。また、この横断面が潰された形態を呈している中空
糸が、織編物を構成する中空糸全体の50%以下であ
る。製造方法は、中空率20〜50%の中空糸を製織ま
たは製編して織編物の表面に擦過加工及び押圧加工の少
なくとも1種の表面加工処理を施し、中空糸の一部を中
空率20%以下にする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中空糸からなる織
編物およびその製造方法に関する。
編物およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】中空糸は、非中空糸に比較して軽量性や
膨らみ感に優れ、その特長は中空率が大きくなるほど顕
著にすることができ、また高い剛性を有することから反
発性のある風合いを示すことが知られている。特に、中
空糸がポリエステルから構成されている場合は、ポリエ
ステルが本来有する高結晶性に起因して、反発性の風合
いを一層顕著にすることができる。
膨らみ感に優れ、その特長は中空率が大きくなるほど顕
著にすることができ、また高い剛性を有することから反
発性のある風合いを示すことが知られている。特に、中
空糸がポリエステルから構成されている場合は、ポリエ
ステルが本来有する高結晶性に起因して、反発性の風合
いを一層顕著にすることができる。
【0003】しかし、中空糸使いの織編物は繰り返し着
用していると、やがて中空糸の表面が擦られて中空部を
包囲する部分が裂けたり、壊れたりしてフィブリル化
し、いわゆる「フロスティング」と呼ばれる白化現象が
顕れるようになる。特に、三角〜六角形等の非円形断面
の中空糸は、清涼感やドライ感の風合いを向上する上で
優れているが、フロスティングを起こしやすいという欠
点がある。
用していると、やがて中空糸の表面が擦られて中空部を
包囲する部分が裂けたり、壊れたりしてフィブリル化
し、いわゆる「フロスティング」と呼ばれる白化現象が
顕れるようになる。特に、三角〜六角形等の非円形断面
の中空糸は、清涼感やドライ感の風合いを向上する上で
優れているが、フロスティングを起こしやすいという欠
点がある。
【0004】このようなフロスティングを抑制する方法
としては、(1)中空率が比較的小さい中空糸を使用す
る方法、(2)単糸の横断面を円形乃至楕円形にして外
方からの摩擦力の負荷を極力周面全体に分散させる方法
などが考えられる。しかし、前者の方法では、中空糸が
厚肉であるため抗フロスティング性はある程度改善する
ことができるが、中空糸特有の軽量性と膨らみ感とが損
なわれてしまう欠点がある。また、後者の方法では、中
空率が大きくなるほど抗フロスティング性が改善されな
くなるとともに、清涼感やドライ感の風合いが得られな
くなる欠点がある。
としては、(1)中空率が比較的小さい中空糸を使用す
る方法、(2)単糸の横断面を円形乃至楕円形にして外
方からの摩擦力の負荷を極力周面全体に分散させる方法
などが考えられる。しかし、前者の方法では、中空糸が
厚肉であるため抗フロスティング性はある程度改善する
ことができるが、中空糸特有の軽量性と膨らみ感とが損
なわれてしまう欠点がある。また、後者の方法では、中
空率が大きくなるほど抗フロスティング性が改善されな
くなるとともに、清涼感やドライ感の風合いが得られな
くなる欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、中空
糸を使用した織編物が本来有する軽量性と膨らみ感を損
なうことなく、白化現象が起きにくい抗フロスティング
性に優れた織編物及びその製造方法を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、上記軽量性、膨らみ感に加
え、異形断面中空糸を使用した織編物が有する清涼感や
ドライ感の風合いとを損なうことなく、抗フロスティン
グ性に優れた織編物及びその製造方法を提供することに
ある。
糸を使用した織編物が本来有する軽量性と膨らみ感を損
なうことなく、白化現象が起きにくい抗フロスティング
性に優れた織編物及びその製造方法を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、上記軽量性、膨らみ感に加
え、異形断面中空糸を使用した織編物が有する清涼感や
ドライ感の風合いとを損なうことなく、抗フロスティン
グ性に優れた織編物及びその製造方法を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決する本発
明による織編物は、中空率20〜50%の中空糸を織編
糸とする織編物であって、該織編物の少なくとも表層部
に前記中空糸を位置させ、該表層部に位置する中空糸の
少なくとも一部が横断面において潰された形態を呈し、
かつその中空部を保持した状態で中空率20%以下にな
っている中空糸よりなることを特徴とするものである。
明による織編物は、中空率20〜50%の中空糸を織編
糸とする織編物であって、該織編物の少なくとも表層部
に前記中空糸を位置させ、該表層部に位置する中空糸の
少なくとも一部が横断面において潰された形態を呈し、
かつその中空部を保持した状態で中空率20%以下にな
っている中空糸よりなることを特徴とするものである。
【0007】さらに好ましくは、横断面において中空率
20%以下に潰された形態になっている中空糸は、織編
物を構成する中空糸全体の50%以下にするものとし、
中空糸は三角、四角などの異形断面にするのがよい。ま
た、織編物の表層部において横断面が潰された中空糸は
織編物表面から毛羽立つようにするとよい。また、本発
明による織編物の製造方法は、中空率20〜50%の中
空糸を製織または製編して織編物にし、その織編物の表
面に擦過加工及び押圧加工の少なくとも1種の表面加工
処理を施して前記中空糸の一部を中空率20%以下にす
ることを特徴とするものである。
20%以下に潰された形態になっている中空糸は、織編
物を構成する中空糸全体の50%以下にするものとし、
中空糸は三角、四角などの異形断面にするのがよい。ま
た、織編物の表層部において横断面が潰された中空糸は
織編物表面から毛羽立つようにするとよい。また、本発
明による織編物の製造方法は、中空率20〜50%の中
空糸を製織または製編して織編物にし、その織編物の表
面に擦過加工及び押圧加工の少なくとも1種の表面加工
処理を施して前記中空糸の一部を中空率20%以下にす
ることを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の織編物に使用する中空糸
の織編糸は、単糸断面に糸軸方向に連続する中空部を有
するマルチフィラメント糸、紡績糸およびマルチフィラ
メント糸と紡績糸との混繊糸などである。また、中空糸
と非中空糸との混繊糸として使用するようにしてもよ
く、この場合は非中空糸を芯部にし、中空糸を鞘部に配
置するような芯鞘複合糸にすることが望ましい。これら
は原糸(延伸糸)のまま、或いは強撚糸、仮撚糸、空気
交絡糸、先撚仮撚糸、仮撚追撚糸などの加工糸にして使
用される。
の織編糸は、単糸断面に糸軸方向に連続する中空部を有
するマルチフィラメント糸、紡績糸およびマルチフィラ
メント糸と紡績糸との混繊糸などである。また、中空糸
と非中空糸との混繊糸として使用するようにしてもよ
く、この場合は非中空糸を芯部にし、中空糸を鞘部に配
置するような芯鞘複合糸にすることが望ましい。これら
は原糸(延伸糸)のまま、或いは強撚糸、仮撚糸、空気
交絡糸、先撚仮撚糸、仮撚追撚糸などの加工糸にして使
用される。
【0009】マルチフィラメント糸の強撚糸或いは原糸
の形態で使用すると、清涼感の強調された織編物にする
ことができる。また、紡績糸では、中撚乃至は強撚糸と
して使用すると、清涼感のほかに膨らみ風合いを得るこ
とができる。このような効果のための撚数としては、例
えば総繊度75デニールの紡績糸であれば、1000回
/m(中撚)〜2500回/m(強撚)とするとよい。
の形態で使用すると、清涼感の強調された織編物にする
ことができる。また、紡績糸では、中撚乃至は強撚糸と
して使用すると、清涼感のほかに膨らみ風合いを得るこ
とができる。このような効果のための撚数としては、例
えば総繊度75デニールの紡績糸であれば、1000回
/m(中撚)〜2500回/m(強撚)とするとよい。
【0010】中空原糸は、繊維形成性のポリマーを公知
の方法により紡糸、延伸することにより得られ、好まし
くは総繊度50〜400デニール、単糸繊度0.1〜8
デニールのマルチフィラメントとして製造される。ま
た、中空率は20〜50%の範囲が使用される。中空率
が20%よりも小さいと、中空糸特有の軽量性や膨らみ
感の効果が低減する。また、50%を越えると中空部が
破裂破壊しやすくなり、抗フロスティング性が低下す
る。
の方法により紡糸、延伸することにより得られ、好まし
くは総繊度50〜400デニール、単糸繊度0.1〜8
デニールのマルチフィラメントとして製造される。ま
た、中空率は20〜50%の範囲が使用される。中空率
が20%よりも小さいと、中空糸特有の軽量性や膨らみ
感の効果が低減する。また、50%を越えると中空部が
破裂破壊しやすくなり、抗フロスティング性が低下す
る。
【0011】中空糸に使用するポリマーとしては、結晶
性、形態安定性及び紡糸性等の観点からポリエステルが
好ましく、特にポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート等の単独重合体や、これらの構成成
分であるジカルボン酸やジオールの一部をナトリウムス
ルホイソフタル酸やポリエチレングリコール等の他の成
分に置換して得た共重合体が好ましく使用される。なか
でもポリエチレンテレフタレートは最適である。
性、形態安定性及び紡糸性等の観点からポリエステルが
好ましく、特にポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート等の単独重合体や、これらの構成成
分であるジカルボン酸やジオールの一部をナトリウムス
ルホイソフタル酸やポリエチレングリコール等の他の成
分に置換して得た共重合体が好ましく使用される。なか
でもポリエチレンテレフタレートは最適である。
【0012】中空糸の単糸横断面形状は、円形、楕円形
及び非円形のいずれでもよいが、織編糸として集束させ
た状態で単糸を分散させて中空糸の特徴をより発揮させ
る観点からすると、非円形(異形)である方が好まし
く、特に三角形〜六角形などが好ましく、なかでも三角
形、四辺形は顕著である。図1〜図3は、このように本
発明の使用において好ましい中空原糸の単糸横断面形状
の一例を示すものである。
及び非円形のいずれでもよいが、織編糸として集束させ
た状態で単糸を分散させて中空糸の特徴をより発揮させ
る観点からすると、非円形(異形)である方が好まし
く、特に三角形〜六角形などが好ましく、なかでも三角
形、四辺形は顕著である。図1〜図3は、このように本
発明の使用において好ましい中空原糸の単糸横断面形状
の一例を示すものである。
【0013】図1に示す中空糸1は外形が三角形である
とともに、中空部2も三角形をなしている。図2に示す
中空糸1は、外形が四辺形であるとともに、中空部2も
四辺形をなしている。図3に示す中空糸1は外形が六角
形であるとともに、中空部2も六角形をなしている。も
ちろん、中空糸の外形と中空部の形状とが互いに異なっ
た関係になっていてもよい。これら非円形断面の中空糸
は、剛性が円形断面を有する中空糸のそれよりも大きい
こと、および肌への接触面積が少なく、かつ接触する場
合にシャープなエッジが最初に接し易いため、サラサラ
した清涼感を得ることができる。
とともに、中空部2も三角形をなしている。図2に示す
中空糸1は、外形が四辺形であるとともに、中空部2も
四辺形をなしている。図3に示す中空糸1は外形が六角
形であるとともに、中空部2も六角形をなしている。も
ちろん、中空糸の外形と中空部の形状とが互いに異なっ
た関係になっていてもよい。これら非円形断面の中空糸
は、剛性が円形断面を有する中空糸のそれよりも大きい
こと、および肌への接触面積が少なく、かつ接触する場
合にシャープなエッジが最初に接し易いため、サラサラ
した清涼感を得ることができる。
【0014】さらに、エッジをシャープ化して清涼感を
一層助長させるようにするためには、中空非円形断面の
ポリマーを芯とし、その周りに特定の溶媒に対する溶解
性が大きな他のポリマーを鞘として複合紡糸する方法に
より中空糸を形成するとよい。この方法によれば、中空
非円形の芯部断面のエッジをシャープに維持した状態で
紡糸することができるので、中空糸が織編物に加工され
た後に鞘部だけを溶解除去すれば、シャープなエッジを
もつ中空糸を得ることができる。
一層助長させるようにするためには、中空非円形断面の
ポリマーを芯とし、その周りに特定の溶媒に対する溶解
性が大きな他のポリマーを鞘として複合紡糸する方法に
より中空糸を形成するとよい。この方法によれば、中空
非円形の芯部断面のエッジをシャープに維持した状態で
紡糸することができるので、中空糸が織編物に加工され
た後に鞘部だけを溶解除去すれば、シャープなエッジを
もつ中空糸を得ることができる。
【0015】上述した織編糸を製織または製編する織編
物の形態は特に限定されないが、中空糸の軽量感や清涼
感をよく発揮しやすいものとしては平織物、綾織物があ
る。また、薄地織物の場合は、強撚ジョーゼット、アム
ンゼン、デシルクレープが、厚地織物の場合は、ツイ
ル、変化綾、朱子織が好ましく使用される。また、編物
の場合は、スムース、モックミラノリプトが好ましく使
用される。
物の形態は特に限定されないが、中空糸の軽量感や清涼
感をよく発揮しやすいものとしては平織物、綾織物があ
る。また、薄地織物の場合は、強撚ジョーゼット、アム
ンゼン、デシルクレープが、厚地織物の場合は、ツイ
ル、変化綾、朱子織が好ましく使用される。また、編物
の場合は、スムース、モックミラノリプトが好ましく使
用される。
【0016】これら織編物には、その織編糸の全部(1
00%)に中空糸を使用することが望ましいが、中空糸
と非中空糸との混繊糸を使用すれば、ハリ、コシのある
風合いを得ることができる。しかし、非中空糸を併用す
る場合には、少なくとも織編物の表層部に中空糸を位置
させるようにすべきであり、そのため非中空糸を芯部
に、中空糸を鞘部にした芯鞘型複合混繊糸にして使用す
ることが望ましい。この場合の中空糸の混率としては5
0重量%以上、好ましくは80重量%以上にするとよ
い。
00%)に中空糸を使用することが望ましいが、中空糸
と非中空糸との混繊糸を使用すれば、ハリ、コシのある
風合いを得ることができる。しかし、非中空糸を併用す
る場合には、少なくとも織編物の表層部に中空糸を位置
させるようにすべきであり、そのため非中空糸を芯部
に、中空糸を鞘部にした芯鞘型複合混繊糸にして使用す
ることが望ましい。この場合の中空糸の混率としては5
0重量%以上、好ましくは80重量%以上にするとよ
い。
【0017】本発明において、中空糸は織編物の少なく
とも表層部に位置させてあり、そのうちの少なくとも一
部が横断面が潰され、中空率が20%以下、好ましくは
5〜20%、さらに好ましくは5〜18%の範囲になる
ようにする。中空率が20%を越えるものは、摩擦外力
を強く受けて破壊されやすく、フロスティングの改善が
期待できなくなる。中空率が20%以下になるように潰
された中空糸は、摩擦外力に対して安定となり、フロス
ティングが改善される。中空率を5〜18%にするとさ
らに膨らみ感を増すことができる。
とも表層部に位置させてあり、そのうちの少なくとも一
部が横断面が潰され、中空率が20%以下、好ましくは
5〜20%、さらに好ましくは5〜18%の範囲になる
ようにする。中空率が20%を越えるものは、摩擦外力
を強く受けて破壊されやすく、フロスティングの改善が
期待できなくなる。中空率が20%以下になるように潰
された中空糸は、摩擦外力に対して安定となり、フロス
ティングが改善される。中空率を5〜18%にするとさ
らに膨らみ感を増すことができる。
【0018】このように中空率が20%以下にまで断面
が潰された形態になっている中空糸は、織編物の構成す
る中空糸全体の50%以下、5%以上の本数にする。5
0%を超える本数の中空糸が中空率20%以下に潰され
ていると、織編物全体が扁平化し、かつ軽量性や膨らみ
感のある風合いを維持することが難しくなる。また、5
%よりも少なくなると、フロスティングの改善が得られ
ない。
が潰された形態になっている中空糸は、織編物の構成す
る中空糸全体の50%以下、5%以上の本数にする。5
0%を超える本数の中空糸が中空率20%以下に潰され
ていると、織編物全体が扁平化し、かつ軽量性や膨らみ
感のある風合いを維持することが難しくなる。また、5
%よりも少なくなると、フロスティングの改善が得られ
ない。
【0019】織編物の表層部に存在する中空糸の一部を
圧潰する方法は、擦過加工および押圧加工の少なくとも
1種の表面処理加工によって行う。擦過加工としては、
研磨材が付着されたドラム状回転体を織編物の表面に擦
過させるバフィング加工、同様にブラシを擦過させるブ
ラシ加工、針布を擦過させる針布起毛加工等を採用する
ことができる。このうちでもバフィング加工は、織編物
の表層部を軽く擦過処理することができ、しかも中空糸
の潰れた形状を保持させることができるため最適であ
る。このバフィング加工に使用される研磨材としては、
粒度が#240〜800の範囲で、比較的細かい研磨粒
子を付着したサンドペーパー、サンドクロス等が好まし
く使用される。
圧潰する方法は、擦過加工および押圧加工の少なくとも
1種の表面処理加工によって行う。擦過加工としては、
研磨材が付着されたドラム状回転体を織編物の表面に擦
過させるバフィング加工、同様にブラシを擦過させるブ
ラシ加工、針布を擦過させる針布起毛加工等を採用する
ことができる。このうちでもバフィング加工は、織編物
の表層部を軽く擦過処理することができ、しかも中空糸
の潰れた形状を保持させることができるため最適であ
る。このバフィング加工に使用される研磨材としては、
粒度が#240〜800の範囲で、比較的細かい研磨粒
子を付着したサンドペーパー、サンドクロス等が好まし
く使用される。
【0020】バフィング加工としては、特開昭62−2
89665号公報に開示されるように、織編物の表面を
研磨材で機微に叩く動作を組み込むことによって、擦過
動作を少なくするようにしたバフィング加工であっても
よい。このバフィング加工を使用すれば、表面処理加工
を施すときの擦過抵抗を小さくするため、生地の損傷を
少なく抑えることができる。この場合の研磨材の粒度も
#240〜800の範囲とすることが望ましい。
89665号公報に開示されるように、織編物の表面を
研磨材で機微に叩く動作を組み込むことによって、擦過
動作を少なくするようにしたバフィング加工であっても
よい。このバフィング加工を使用すれば、表面処理加工
を施すときの擦過抵抗を小さくするため、生地の損傷を
少なく抑えることができる。この場合の研磨材の粒度も
#240〜800の範囲とすることが望ましい。
【0021】押圧加工としては、セミデカタイザーやフ
ルデカタイザーのように、織編物をフェルトで軽く押さ
えながらスチーミングする方法や、摩擦式カレンダーで
織編物の表面を同様に押さえながら摩擦する方法等を採
用することができる。これらの押圧加工では、織編物を
好ましくは10kg/cm2 以下の低圧力で押圧するように
することが好ましい。10kg/cm2 を越える圧力で押圧
すると、織編物を扁平化させ、中空糸特有の風合いを低
下させる恐れがある。
ルデカタイザーのように、織編物をフェルトで軽く押さ
えながらスチーミングする方法や、摩擦式カレンダーで
織編物の表面を同様に押さえながら摩擦する方法等を採
用することができる。これらの押圧加工では、織編物を
好ましくは10kg/cm2 以下の低圧力で押圧するように
することが好ましい。10kg/cm2 を越える圧力で押圧
すると、織編物を扁平化させ、中空糸特有の風合いを低
下させる恐れがある。
【0022】上述した擦過加工と押圧加工とは、いずれ
か一方だけを使用してもよく、或いは2種の加工を連続
して使用するようにしてもよい。2種の加工を連続する
場合の順序は任意でよい。また、上述した本発明による
表面処理加工に当たっては、中空糸の断面を潰すととも
に、毛羽立ちを与えるようにすることが好ましく、かつ
出来るだけ細かい毛羽立ちにすることが望ましい。この
ような毛羽立ちを織編物の表面に与えることにより、単
に中空糸が潰れただけでは風合いが若干硬くなる傾向に
なるところを、ソフト化することができる。
か一方だけを使用してもよく、或いは2種の加工を連続
して使用するようにしてもよい。2種の加工を連続する
場合の順序は任意でよい。また、上述した本発明による
表面処理加工に当たっては、中空糸の断面を潰すととも
に、毛羽立ちを与えるようにすることが好ましく、かつ
出来るだけ細かい毛羽立ちにすることが望ましい。この
ような毛羽立ちを織編物の表面に与えることにより、単
に中空糸が潰れただけでは風合いが若干硬くなる傾向に
なるところを、ソフト化することができる。
【0023】
【実施例】次に、本発明の実施例を比較例とともに説明
するが、以下の実施例及び比較例において、中空糸の中
空率、潰れた中空糸の織編物中の含有率、抗フロスティ
ング性、軽量性、風合い等の物理特性は次のようにして
計測・評価した。 (中空率)中空糸単糸の横断面を走査型顕微鏡(SE
M)により1500倍に拡大した写真に撮影し、その外
形によって囲まれる全断面積S0 と、中空部の断面積S
1 を測定し、次の計算式により中空率Pを計算した。
するが、以下の実施例及び比較例において、中空糸の中
空率、潰れた中空糸の織編物中の含有率、抗フロスティ
ング性、軽量性、風合い等の物理特性は次のようにして
計測・評価した。 (中空率)中空糸単糸の横断面を走査型顕微鏡(SE
M)により1500倍に拡大した写真に撮影し、その外
形によって囲まれる全断面積S0 と、中空部の断面積S
1 を測定し、次の計算式により中空率Pを計算した。
【0024】P(%)=(S1 /S0 )×100 (潰れた中空糸の含有率)表面処理加工された織編物の
切断面を走査型電子顕微鏡で1500倍に拡大した写真
に撮影し、得られた写真から中空率20%以下に潰れた
中空単糸の本数が中空糸全体の本数に対する100分率
として計算した。
切断面を走査型電子顕微鏡で1500倍に拡大した写真
に撮影し、得られた写真から中空率20%以下に潰れた
中空単糸の本数が中空糸全体の本数に対する100分率
として計算した。
【0025】(抗フロスティング性)直径10cmの円形
に切り出した織編物を2枚サンプリングし、そのうちの
1枚を蒸留水に湿潤させ、互いに反対方向に回転する一
対の円板のうちの上部側円板に取付けるとともに、他の
1枚を乾いた状態で下部側円板に取付ける。そして両円
板を10分間、円運動させながら2枚の試料を互いに摩
擦させる。摩擦終了後4時間放置してから、水に湿潤さ
せた方の試料の変褪色の程度を、次の5段階に分けて視
感評価した。
に切り出した織編物を2枚サンプリングし、そのうちの
1枚を蒸留水に湿潤させ、互いに反対方向に回転する一
対の円板のうちの上部側円板に取付けるとともに、他の
1枚を乾いた状態で下部側円板に取付ける。そして両円
板を10分間、円運動させながら2枚の試料を互いに摩
擦させる。摩擦終了後4時間放置してから、水に湿潤さ
せた方の試料の変褪色の程度を、次の5段階に分けて視
感評価した。
【0026】5級:変褪色が認められず非常に良好。 4級:良好。 3級:普通。 2級:変褪色が認められ不良。 1級:変褪色が著しく不良。
【0027】(風合) (1) 軽量性 1m×1mの広さの織編物の重量(g)を測定した。す
なわち、目付けであり、単位を「g/m2 」で表示した
。 (2) 膨らみ感 織編物の厚み(mm)をピーコック型厚み計(株式会社尾
崎製作所製)で測定して、その厚みを目付け(g/
m2 )で除した値を「cc/g」なる単位で表して、膨ら
み感の目安とした。上記単位が大きい織編物ほど膨らみ
感があることを意味する。
なわち、目付けであり、単位を「g/m2 」で表示した
。 (2) 膨らみ感 織編物の厚み(mm)をピーコック型厚み計(株式会社尾
崎製作所製)で測定して、その厚みを目付け(g/
m2 )で除した値を「cc/g」なる単位で表して、膨ら
み感の目安とした。上記単位が大きい織編物ほど膨らみ
感があることを意味する。
【0028】(清涼感)織編物を手で触り、サラサラし
た手触り感を清涼感とし、そのサラサラ感の強いものの
順に次の4段階に官能評価した。 ◎ 手触り感が極めて良好 ○ 手触り感が良好 △ 手触り感がやや不良 × 手触り感が不良 (引裂強力)織編物の経糸と緯糸の引裂強力(g)をJ
IS L1096(ペンジュラム法)に従って測定し
た。
た手触り感を清涼感とし、そのサラサラ感の強いものの
順に次の4段階に官能評価した。 ◎ 手触り感が極めて良好 ○ 手触り感が良好 △ 手触り感がやや不良 × 手触り感が不良 (引裂強力)織編物の経糸と緯糸の引裂強力(g)をJ
IS L1096(ペンジュラム法)に従って測定し
た。
【0029】(破裂強力)織編物の破裂強力(kg/c
m2 )をJIS L1018(ミューレン形法)に従っ
て測定した。 実施例1 ポリエチレンテレフタレートを溶融紡糸と同時に延伸す
ることにより、50デニール、24フィラメント(単糸
繊度2.0デニール)の横断面四角形で、中空率27%
の中空マルチフィラメント(中空糸)を得た。次に、こ
の中空糸に対してS方向の強撚を2500回/mかけ
て、85℃×20分で撚り止めしたS撚糸と、Z方向の
強撚を同様にかけて、85℃×20分で撚り止めしたZ
撚糸との2種類の撚糸を作った。
m2 )をJIS L1018(ミューレン形法)に従っ
て測定した。 実施例1 ポリエチレンテレフタレートを溶融紡糸と同時に延伸す
ることにより、50デニール、24フィラメント(単糸
繊度2.0デニール)の横断面四角形で、中空率27%
の中空マルチフィラメント(中空糸)を得た。次に、こ
の中空糸に対してS方向の強撚を2500回/mかけ
て、85℃×20分で撚り止めしたS撚糸と、Z方向の
強撚を同様にかけて、85℃×20分で撚り止めしたZ
撚糸との2種類の撚糸を作った。
【0030】上記2種類のS撚糸とZ撚糸とを交互に配
列して経糸と緯糸とに使用して、経糸密度94本/イン
チ、緯糸密度80本/インチの強撚ジョーゼットクレー
プを製織した。この織物を、常法に従って、リラックス
精錬、中間セット(セット温度180℃)及びアルカリ
減量処理(減量率30%)を行ったのち、グレー色に染
色した。
列して経糸と緯糸とに使用して、経糸密度94本/イン
チ、緯糸密度80本/インチの強撚ジョーゼットクレー
プを製織した。この織物を、常法に従って、リラックス
精錬、中間セット(セット温度180℃)及びアルカリ
減量処理(減量率30%)を行ったのち、グレー色に染
色した。
【0031】このようにして得られた染色織物の片面
を、研磨材として粒度が#600のサンドペーパーを取
付けたバフ盤(日機株式会社製)を使用して、表面速度
15m/分でバフィング加工し、最後に帯電防止剤をバ
ディングして160℃で仕上げセットをした。得られた
仕上げ織物は、経糸密度113本/インチ、緯糸密度9
5本/インチであった。この仕上げ織物の構造特性と物
理特性や官能特性との関係を調べたところ、表1に示す
結果が得られた。また、同織物の断面を走査型電子顕微
鏡で写真撮影した結果は、図4に示す通りであった。
を、研磨材として粒度が#600のサンドペーパーを取
付けたバフ盤(日機株式会社製)を使用して、表面速度
15m/分でバフィング加工し、最後に帯電防止剤をバ
ディングして160℃で仕上げセットをした。得られた
仕上げ織物は、経糸密度113本/インチ、緯糸密度9
5本/インチであった。この仕上げ織物の構造特性と物
理特性や官能特性との関係を調べたところ、表1に示す
結果が得られた。また、同織物の断面を走査型電子顕微
鏡で写真撮影した結果は、図4に示す通りであった。
【0032】
【表1】 実施例2 前記実施例1における研磨材の粒度を#400に変更し
た以外は、実施例1と同じ方法及び条件で、前記と同じ
染色織物を表面処理加工した。得られた仕上げ織物につ
いて測定した物理特性等は表1に示す結果の通りであっ
た。
た以外は、実施例1と同じ方法及び条件で、前記と同じ
染色織物を表面処理加工した。得られた仕上げ織物につ
いて測定した物理特性等は表1に示す結果の通りであっ
た。
【0033】表1から明らかなように、実施例1及び実
施例2で得られた仕上げ織物はいずれも、抗フロスティ
ング性及び引裂強力等の物理特性が良好であるととも
に、軽量にして清涼感及びソフトな膨らみ感を備えてい
ることがわかる。 比較例1及び比較例2 実施例1における研磨材の粒度を#240に変更すると
ともに、回転体の周面速度を12m/分に変更した以外
は、実施例1と同様にして織編物の表面処理加工を施す
ることにより仕上げ織編物を製造した(比較例1)。得
られた仕上げ織編物の物理特性等を測定し、かつ織編物
断面を走査型電子顕微鏡で写真撮影したところ、それぞ
れ表1及び図5に示す結果が得られた。
施例2で得られた仕上げ織物はいずれも、抗フロスティ
ング性及び引裂強力等の物理特性が良好であるととも
に、軽量にして清涼感及びソフトな膨らみ感を備えてい
ることがわかる。 比較例1及び比較例2 実施例1における研磨材の粒度を#240に変更すると
ともに、回転体の周面速度を12m/分に変更した以外
は、実施例1と同様にして織編物の表面処理加工を施す
ることにより仕上げ織編物を製造した(比較例1)。得
られた仕上げ織編物の物理特性等を測定し、かつ織編物
断面を走査型電子顕微鏡で写真撮影したところ、それぞ
れ表1及び図5に示す結果が得られた。
【0034】さらに、実施例1における表面処理加工を
行うことなく、実施例1と同様の染色織編物を製造した
(比較例2)。その織編物の物理特性等の測定結果を表
1に併記する。表1から明らかなように、比較例1の織
編物は、実施例1の織編物に比較して、引裂強力が低
く、また比較例2のそれは抗フロスティング性が低い。
行うことなく、実施例1と同様の染色織編物を製造した
(比較例2)。その織編物の物理特性等の測定結果を表
1に併記する。表1から明らかなように、比較例1の織
編物は、実施例1の織編物に比較して、引裂強力が低
く、また比較例2のそれは抗フロスティング性が低い。
【0035】実施例3 5−ナトリウムスルホイソフタル酸を2.0モル共重合
したポリエステルのマルチフィラメント(24フィラメ
ント、総繊度75デニール、単糸繊度3.1デニール)
を溶融紡糸−延伸して、中空率30%の三角断面を有す
るマルチフィラメント中空糸を得た。次いで、この中空
糸1を190℃で仮撚加工し、引き続き1000回/m
の中撚をかけた後、80℃で撚止めセットをした。得ら
れた仮撚加工糸を編糸として、32ゲージでインターロ
ック組織のスムース丸編物を製編した。
したポリエステルのマルチフィラメント(24フィラメ
ント、総繊度75デニール、単糸繊度3.1デニール)
を溶融紡糸−延伸して、中空率30%の三角断面を有す
るマルチフィラメント中空糸を得た。次いで、この中空
糸1を190℃で仮撚加工し、引き続き1000回/m
の中撚をかけた後、80℃で撚止めセットをした。得ら
れた仮撚加工糸を編糸として、32ゲージでインターロ
ック組織のスムース丸編物を製編した。
【0036】このようにして得られた編物を、常法に従
ってリラックス精錬と中間セットを施した後、特開昭6
2−289665号公報に開示の擦過装置により叩打し
ながら擦過加工処理を行った。この表面加工処理におけ
る研磨材は粒度#600の無機粒子を付着させたサンド
ペーパーで、回転羽根の枚数は18枚であり、同回転羽
根の回転数を150r.p.m.、加工速度を6.5m/分に
して行った。
ってリラックス精錬と中間セットを施した後、特開昭6
2−289665号公報に開示の擦過装置により叩打し
ながら擦過加工処理を行った。この表面加工処理におけ
る研磨材は粒度#600の無機粒子を付着させたサンド
ペーパーで、回転羽根の枚数は18枚であり、同回転羽
根の回転数を150r.p.m.、加工速度を6.5m/分に
して行った。
【0037】最後に表面処理加工された編物をカチオン
染料を使用して130℃×30分の条件でピンク色に染
色し、本発明に係る仕上げ編物を得た。その物理特性等
を測定した結果は表2に示す通りであった。
染料を使用して130℃×30分の条件でピンク色に染
色し、本発明に係る仕上げ編物を得た。その物理特性等
を測定した結果は表2に示す通りであった。
【0038】
【表2】 表2から明らかな通り、実施例3の仕上げ編物は抗フロ
スティング性に優れ、またその破裂強力は製品特性の上
から何ら問題がなかった。中空糸を使用したことによる
性能、すなわち軽量性、清涼感及び膨らみ感も十分備え
ていた。
スティング性に優れ、またその破裂強力は製品特性の上
から何ら問題がなかった。中空糸を使用したことによる
性能、すなわち軽量性、清涼感及び膨らみ感も十分備え
ていた。
【0039】比較例3 実施例3において表面処理加工を省略した以外は、実施
例3に準じて仕上げ編物を製造した。その物理特性等の
測定結果は、表2に示す通りであった。比較例3で得ら
れた編物は、その抗フロスティング性能が実施例3で得
た編物に比較して著しく低いことがわかる。
例3に準じて仕上げ編物を製造した。その物理特性等の
測定結果は、表2に示す通りであった。比較例3で得ら
れた編物は、その抗フロスティング性能が実施例3で得
た編物に比較して著しく低いことがわかる。
【0040】実施例4 原料ポリマーとして、ポリエステル単独重合体を用い
て、単糸繊度が3.0デニールで中空率35%の六角断
面を有する中空マルチフィラメント糸を溶融紡糸−延伸
した後、それに捲縮をかけた。次いで、得られた捲縮中
空マルチフィラメント糸を繊維長64mmに切断してステ
ープルを製造した。
て、単糸繊度が3.0デニールで中空率35%の六角断
面を有する中空マルチフィラメント糸を溶融紡糸−延伸
した後、それに捲縮をかけた。次いで、得られた捲縮中
空マルチフィラメント糸を繊維長64mmに切断してステ
ープルを製造した。
【0041】このステープルを40番単糸に紡績し、6
00回/mの撚りをかけてから、これを双糸(40/
2)にし、この双糸を経糸及び緯糸として2/2組織の
ツイル厚地織物に製織した。次いで、この厚地織物を常
法に従って精錬、中間セット及び染色の各工程に通して
染色織物にしたのち、この織物をセミデカタイザーによ
り押圧加工した。押圧加工条件は、研磨材の粒度#60
0、加工速度100m/分で行った。セミデカタイザー
では、染色織物をフェルトで挟みながら押圧力4.5kg
/cm2 で95℃×3分間のスチーミング処理を行った。
最後に、その表面処理された織物を常法に従って仕上げ
処理した。
00回/mの撚りをかけてから、これを双糸(40/
2)にし、この双糸を経糸及び緯糸として2/2組織の
ツイル厚地織物に製織した。次いで、この厚地織物を常
法に従って精錬、中間セット及び染色の各工程に通して
染色織物にしたのち、この織物をセミデカタイザーによ
り押圧加工した。押圧加工条件は、研磨材の粒度#60
0、加工速度100m/分で行った。セミデカタイザー
では、染色織物をフェルトで挟みながら押圧力4.5kg
/cm2 で95℃×3分間のスチーミング処理を行った。
最後に、その表面処理された織物を常法に従って仕上げ
処理した。
【0042】仕上げ処理された織物の一部を切断して、
その切断面を上述した手法に従って観察したところ、織
物の表層部分において中空糸の一部が潰れており、その
割合を100分率(含有率)にしたところ35%であっ
た。また、中空率は13〜15%であった。この仕上げ
織物の抗プラスティング性は4級で問題がなく、軽量性
と膨らみ感と清涼感に溢れていた。
その切断面を上述した手法に従って観察したところ、織
物の表層部分において中空糸の一部が潰れており、その
割合を100分率(含有率)にしたところ35%であっ
た。また、中空率は13〜15%であった。この仕上げ
織物の抗プラスティング性は4級で問題がなく、軽量性
と膨らみ感と清涼感に溢れていた。
【0043】
【発明の効果】上述したように、本発明による織編物
は、中空糸を使用した織編物が本来有する軽量性と膨ら
み感などの風合いを損なうことなく、優れた抗フロステ
ィング性を有している。また、本発明による製造方法に
よれば、上記風合いを有する織編物を効率よく製造する
ことができる。
は、中空糸を使用した織編物が本来有する軽量性と膨ら
み感などの風合いを損なうことなく、優れた抗フロステ
ィング性を有している。また、本発明による製造方法に
よれば、上記風合いを有する織編物を効率よく製造する
ことができる。
【図1】本発明の織編物に使用する中空糸の一例を示す
横断面図である。
横断面図である。
【図2】本発明の織編物に使用する中空糸の他の例を示
す横断面図である。
す横断面図である。
【図3】本発明の織編物に使用する中空糸のさらに他の
例を示す横断面図である。
例を示す横断面図である。
【図4】実施例1において得られた織編物の一部を示す
断面写真である。
断面写真である。
【図5】比較例1において得られた織編物の一部を示す
断面写真である。
断面写真である。
1 中空糸 2 中空部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 5/02 Z 5/12
Claims (8)
- 【請求項1】 中空率20〜50%の中空糸を織編糸と
する織編物であって、該織編物の少なくとも表層部に前
記中空糸を位置させ、該表層部に位置する中空糸の少な
くとも一部が横断面において潰された形態を呈し、かつ
その中空部を保持した状態で中空率20%以下になって
いる中空糸よりなる織編物。 - 【請求項2】 前記横断面において潰された形態を呈し
ている中空糸の本数が織編物を構成する中空糸全体の5
〜50%である請求項1に記載の織編物。 - 【請求項3】 前記中空糸の横断面が非円形である請求
項1または2に記載の織編物。 - 【請求項4】 前記横断面において潰された形態を呈し
ている中空糸の中空率が5〜18%である請求項1〜3
のいずれか1項に記載の織編物。 - 【請求項5】 前記横断面において潰された形態を呈し
ている中空糸が前記織編物の表面で毛羽立っている請求
項1〜4のいずれか1項に記載の織編物。 - 【請求項6】 前記中空糸がポリエステルマルチフィラ
メントである請求項1〜4のいずれか1項に記載の織編
物。 - 【請求項7】 中空率20〜50%の中空糸を製織また
は製編して織編物にし、その織編物の表面に擦過加工及
び押圧加工の少なくとも1種の表面加工処理を施して前
記中空糸の一部を中空率20%以下にする織編物の製造
方法。 - 【請求項8】 前記擦過加工がバフィング加工であり、
そのバフィング加工に粒度#240〜#800の研磨剤
を使用する請求項7に記載の織編物の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7244397A JPH0987965A (ja) | 1995-09-22 | 1995-09-22 | 織編物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7244397A JPH0987965A (ja) | 1995-09-22 | 1995-09-22 | 織編物及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0987965A true JPH0987965A (ja) | 1997-03-31 |
Family
ID=17118070
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7244397A Pending JPH0987965A (ja) | 1995-09-22 | 1995-09-22 | 織編物及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0987965A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001301067A (ja) * | 2000-04-24 | 2001-10-30 | Nippon Dam Kk | 織ラベルおよびラベル加工方法 |
| JP2009041174A (ja) * | 2007-07-13 | 2009-02-26 | Toray Ind Inc | 表面平滑編地および表面平滑編地製品 |
| JP2011012367A (ja) * | 2009-07-03 | 2011-01-20 | Teijin Fibers Ltd | 軽量性に優れた布帛および繊維製品 |
| CN108754814A (zh) * | 2018-08-28 | 2018-11-06 | 上海题桥纺织染纱有限公司 | 一种中空单丝立体面料的制备方法 |
| JP2019116702A (ja) * | 2017-12-27 | 2019-07-18 | 信越ポリマー株式会社 | 編み糸、手芸品、装飾品、及び日用品 |
-
1995
- 1995-09-22 JP JP7244397A patent/JPH0987965A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001301067A (ja) * | 2000-04-24 | 2001-10-30 | Nippon Dam Kk | 織ラベルおよびラベル加工方法 |
| JP2009041174A (ja) * | 2007-07-13 | 2009-02-26 | Toray Ind Inc | 表面平滑編地および表面平滑編地製品 |
| JP2011012367A (ja) * | 2009-07-03 | 2011-01-20 | Teijin Fibers Ltd | 軽量性に優れた布帛および繊維製品 |
| JP2019116702A (ja) * | 2017-12-27 | 2019-07-18 | 信越ポリマー株式会社 | 編み糸、手芸品、装飾品、及び日用品 |
| CN108754814A (zh) * | 2018-08-28 | 2018-11-06 | 上海题桥纺织染纱有限公司 | 一种中空单丝立体面料的制备方法 |
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