JPH0988737A - エンジンの蒸発燃料処理装置 - Google Patents

エンジンの蒸発燃料処理装置

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JPH0988737A
JPH0988737A JP25245295A JP25245295A JPH0988737A JP H0988737 A JPH0988737 A JP H0988737A JP 25245295 A JP25245295 A JP 25245295A JP 25245295 A JP25245295 A JP 25245295A JP H0988737 A JPH0988737 A JP H0988737A
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JP
Japan
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purge
correction coefficient
fuel
value
evaporation
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JP25245295A
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English (en)
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Yoichi Saito
陽一 斎藤
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大量の蒸発燃料混合気のパージ能力を確保し
つつ、空燃比制御性の悪化を防止する。 【解決手段】 目標パージ率補正係数設定部53で、目
標パージ率補正係数PRTOLMDを、エバポ濃度係数
設定部52で設定したエバポ濃度係数Kevpconとの乗算
値がエバポパージによってエンジンに供給される燃料分
を代表する指標として設定範囲内に収まるよう設定する
と、パージ制御部54で、全パージ領域で一定の基本パ
ージ率とするための基本デューティ比CPCMAPを目
標パージ率補正係数PRTOLMDで補正してCPCバ
ルブの駆動信号のデューティ比CPCDを算出する。こ
れにより、エバポ濃度が低い状態では、PRTOLMD
=1で一定のパージ率となって大量のエバポパージを行
うことができるが、エバポ濃度が高くなると、PRTO
LMD<1になり、エバポパージ量が減少方向に制御さ
れ、空燃比制御性の悪化を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料タンク内で発
生する蒸発燃料をパージする際の空燃比変動を防止する
エンジンの蒸発燃料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車等の車輌においては、燃
料タンク内で発生する燃料の蒸発ガスが大気へ排出され
ることを防止するため、蒸発燃料ガスをキャニスタ内の
活性炭等に吸着させて一旦貯溜し、このキャニスタ内の
蒸発燃料ガスを設定運転条件下で吸気通路からエンジン
の燃焼室へ吸入させる、いわゆるエバポパージシステム
を備えている。
【0003】このエバポパージシステムにおいては、例
えば特開昭63−85249号公報に開示されているよ
うに、キャニスタと吸気通路との間のパージ通路に介装
したパージ制御バルブを制御してパージ量を制御してお
り、パージ実行時には、排気系に設けた空燃比センサか
らの出力によって燃料噴射量を補正制御し、空燃比の目
標空燃比からのずれを補正するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、蒸発
燃料の大気への放出規制強化に伴い、大量パージの必要
性が高まっていることから、エンジンに吸入される吸入
空気量と蒸発燃料混合気との流量比であるパージ率を、
空燃比フィードバック制御による制御追従性が確保され
る範囲内で可能な限り大きい値に予め設定しておき、パ
ージが実行される全領域において予め設定した一定のパ
ージ率でパージを行う技術が採用されることが多い。
【0005】この場合、燃料温度が上昇して燃料タンク
からの燃料蒸発量が増加し、蒸発燃料混合気がキャニス
タを経由せずに直接エンジンに吸入されるような状況が
発生すると、蒸発燃料混合気の濃度があまりに高いた
め、燃料噴射量を補正してもストイキオへの空燃比制御
を実現することが困難となり、制御性が著しく悪化する
虞がある。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、大量の蒸発燃料混合気のパージ能力を確保しつつ、
空燃比制御性の悪化を防止することのできるエンジンの
蒸発燃料処理装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
燃料タンクからの蒸発燃料を貯溜するキャニスタと吸気
系とを連通するパージ通路にパージ制御バルブを介装
し、このパージ制御バルブを介して蒸発燃料混合気をパ
ージするエンジンの蒸発燃料処理装置において、蒸発燃
料混合気のパージが実行される全領域で一定の値に予め
設定した基本パージ率と、この基本パージ率に対する補
正係数とに基づいて、上記パージ制御バルブの開度を可
変し、上記パージ通路からの蒸発燃料混合気のパージ量
を制御するパージ制御手段と、蒸発燃料混合気の濃度に
係る係数と上記基本パージ率に対する補正係数との乗算
値を蒸発燃料混合気のパージによってエンジンに供給さ
れる燃料分を代表する指標として、この指標が設定範囲
内になるよう上記基本パージ率に対する補正係数を初期
値から等価的に無補正となる値までの間で漸次増加ある
いは減少させて設定するパージ補正手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記パージ補正手段は、空燃比フィードバ
ック補正係数に基づいて蒸発燃料混合気の濃度を推定す
ることにより蒸発燃料混合気の濃度に係る係数を求め、
上記基本パージ率に対する補正係数を設定することを特
徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、燃料タンクからの
蒸発燃料を貯溜するキャニスタと吸気系とを連通するパ
ージ通路にパージ制御バルブを介装し、このパージ制御
バルブを介して蒸発燃料混合気をパージするエンジンの
蒸発燃料処理装置において、蒸発燃料混合気のパージが
実行される全領域で一定の値に予め設定した基本パージ
率と、この基本パージ率に対する補正係数とに基づい
て、上記パージ制御バルブの開度を可変し、上記パージ
通路からの蒸発燃料混合気のパージ量を制御するパージ
制御手段と、上記基本パージ率に対する補正係数を、空
燃比フィードバック補正係数の平均値あるいは一次遅れ
量が設定値に収束するよう初期値から等価的に無補正と
なる値までの間で漸次増加あるいは減少させて設定する
パージ補正手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】すなわち、請求項1記載の発明では、蒸発
燃料混合気のパージによってエンジンに供給される燃料
分を代表する指標として、蒸発燃料混合気の濃度に係る
係数と基本パージ率に対する補正係数との乗算値が用い
られ、その指標が設定範囲内になるよう初期値から等価
的に無補正となる値までの間で漸次増加あるいは減少さ
せることで基本パージ率に対する補正係数が設定されて
パージ制御バルブの開度が可変され、蒸発燃料混合気の
パージ量が制御される。その際、請求項2記載の発明で
は、空燃比フィードバック補正係数に基づいて蒸発燃料
混合気の濃度を推定し、基本パージ率に対する補正係数
が設定される。
【0011】また、請求項3記載の発明では、空燃比フ
ィードバック補正係数の平均値あるいは一次遅れ量が設
定値に収束するよう初期値から等価的に無補正となる値
までの間で漸次増加あるいは減少させることで基本パー
ジ率に対する補正係数が設定され、パージ制御バルブの
開度が可変されて蒸発燃料混合気のパージ量が制御され
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1〜図6は本発明の実施の第1
形態に係り、図1はエバポパージ制御に係る機能構成を
示すブロック図、図2はエバポ濃度係数設定ルーチンの
フローチャート、図3及び図4は目標パージ率補正係数
設定ルーチンのフローチャート、図5はエンジン制御系
の概略構成図、図6は電子制御系の回路構成図である。
【0013】図5において、符号1はエンジンであり、
このエンジン1のシリンダヘッド2に形成された各吸気
ポート2aに吸気通路3が連通されている。上記吸気通
路3には、スロットルバルブ4が介装され、このスロッ
トルバルブ4にスロットル開度を検出するスロットル開
度センサ6が連設されている。また、上記吸気通路3の
上記スロットルバルブ4上流側には、吸入空気量センサ
7が介装され、この吸入空気量センサ7の上流側にエア
クリーナ8が取付けられている。
【0014】また、上記シリンダヘッド2に、先端を燃
焼室に露呈する図示しない点火プラグが各気筒毎に取付
けられ、各気筒の各吸気ポート2a直上流側には、イン
ジェクタ9が臨まされている。このインジェクタ9は、
図示しない燃料配管を介して燃料タンク10に連通され
ており、規定の圧力に調圧された燃料を上記吸気ポート
2aに噴射するようになっている。
【0015】上記燃料タンク10の上部からは、上記燃
料タンク10内で発生した蒸発燃料を放出するための放
出通路11が延出され、活性炭等からなる吸着部を備え
たキャニスタ12の上部に連通されている。このキャニ
スタ12は、下部に大気に連通する新気導入口が設けら
れており、この新気導入口からの新気と上記吸着部に貯
えられた蒸発燃料ガスとの混合気を導くパージ通路13
が上部から延出されている。
【0016】上記パージ通路13は、上記スロットルバ
ルブ4が全閉状態となったとき下流側に位置する部位で
上記吸気通路3に連通されており、その途中に、蒸発燃
料混合気の流量(パージ流量)を制御するパージ制御バ
ルブとしてのキャニスタパージコントロールバルブ(C
PCバルブ)14が介装されている。このCPCバルブ
14は、後述する電子制御装置30から出力される駆動
パルス信号のデューティ比に応じて弁開度が比例的に制
御されるデューティソレノイドバルブからなり、本形態
においては、デューティ比0%すなわち駆動パルス信号
OFFで全閉、デューティ比100%すなわち連続通電
で全開となる。
【0017】また、上記エンジン本体1のシリンダブロ
ック1aに形成された冷却水通路18に水温センサ19
が臨まされ、さらに、上記シリンダヘッド2の排気ポー
ト2bに連通する排気通路20に、O2センサ21が臨
まされ、このO2センサ21下流側に触媒コンバータ2
2が介装されている。
【0018】一方、図6において、符号30は電子制御
装置(ECU)であり、このECU30は、CPU3
1、ROM32、RAM33、入力ポート34、出力ポ
ート35がバスライン36を介して互いに接続されたマ
イクロコンピュータと、その周辺回路から構成され、上
記スロットル開度センサ6、上記吸入空気量センサ7、
上記水温センサ19、上記O2センサ21、クランク角
を検出するクランク角センサ23等のセンサ類からの信
号を処理し、上記インジェクタ9、上記CPCバルブ1
4等のアクチュエータ類に制御信号を出力する。
【0019】上記入力ポート34には、上記O2センサ
21、上記クランク角センサ23が、それぞれ波形整形
回路37,38を介して接続され、上記スロットル開度
センサ6、上記吸入空気量センサ7、上記水温センサ1
9が、それぞれA/D変換器39,40,41を介して
接続されている。また、上記出力ポート35には、上記
インジェクタ9、上記CPCバルブ14が、それぞれ駆
動回路45,46を介して接続されている。
【0020】上記ROM32には制御プログラム、及
び、各種制御用固定データが記憶されており、また、上
記RAM33には、データ処理した後の上記各センサ
類、スイッチ類の出力信号及び上記CPU31で演算処
理したデータが格納される。上記CPU31では上記R
OM32に記憶されている制御プログラムに従い、燃料
噴射制御、点火時期制御、蒸発燃料混合気(以下、エバ
ポと略記する)のパージ制御等を実行する。
【0021】エバポパージ制御においては、エンジンの
吸入空気量に対するエバポパージ量の混入割合であるパ
ージ率を基本的に一定の割合に保つことにより、安定的
な空燃比フィードバック制御を可能としつつ大量のエバ
ポパージを可能とすることができるが、エバポ濃度が急
激に濃くなったとき等には、燃料噴射量の補正だけでは
対処困難となる。従って、本形態では、予め設定された
一定の基本パージ率をエバポ濃度に応じて補正し、この
補正したパージ率に基づいてCPCバルブ14の開度及
び燃料噴射量を補正するすることにより、空燃比制御性
を確保するようにしている。
【0022】図1は上記ECU30によるエバポパージ
制御に変わる機能の主要構成を示し、空燃比検出部5
0、運転状態検出部51、パージ補正手段としてのエバ
ポ濃度係数設定部52及び目標パージ率補正係数設定部
53、パージ制御手段としてのパージ制御部54、燃料
噴射制御部55等によって代表することができる。
【0023】空燃比検出部50では、O2センサ21か
らの信号に基づき、燃料噴射量を空燃比フィードバック
補正するための空燃比フィードバック補正係数LAMB
DAを算出し、エバポ濃度係数設定部52及び燃料噴射
制御部55へ出力する。
【0024】運転状態検出部51では、各センサ類から
の信号に基づいて、冷却水温TW、スロットル開度θ、
吸入空気量Q、エンジン回転数Ne等の運転状態を表わ
すパラメータを算出し、運転状態を検出する。
【0025】エバポ濃度係数設定部52では、後述する
燃料噴射制御部55でエバポパージに対応した燃料噴射
量を算出する際に、通常時の燃料噴射量に対してエバポ
濃度に応じた補正を行うためのエバポ濃度係数Kevpcon
を設定する。このエバポ濃度係数Kevpconは、空燃比フ
ィードバック補正係数LAMBDAの平均値(あるいは
一次遅れ量でも良い)N_LAMBDAによってエバポ
濃度を推定できることから、平均値N_LAMBDAの
中心値(1.0)からのずれに応じて設定される。
【0026】すなわち、エバポパージ実行中に、空燃比
フィードバック補正係数LAMBDAの平均値N_LA
MBDAが中心値に対して制御目標範囲の下限値(例え
ば、0.99)より小さいときには、エバポ濃度が高い
と判断してエバポ濃度係数Kevpconを高めに設定し、平
均値N_LAMBDAが制御目標範囲の上限値(例え
ば、1.01)を越えているときには、エバポ濃度が低
いと判断してエバポ濃度係数Kevpconを低めに設定す
る。詳細には、後述する図2のルーチンにより、空燃比
フィードバック補正係数LAMBDAの平均値N_LA
MBDAの中心値からのずれに応じて初期値(Kevpcon
=0)から設定値だけ漸次増減を繰り返す処理が行わ
れ、エバポ濃度係数Kevpconが設定される。
【0027】尚、上記エバポ濃度係数Kevpconは、パー
ジ通路13にHCセンサ等の濃度センサを取り付け、検
出した実際のエバポ濃度から設定しても良く、その場
合、エバポ濃度を当量比Φで表わすと、Kevpcon=Φ−
1として求められる。
【0028】目標パージ率補正係数設定部53では、予
め設定された一定の基本パージ率Kevpmap(例えば、3
%)をエバポ濃度に応じて補正するための目標パージ率
補正係数PRTOLMDを設定する。この目標パージ率
補正係数PRTOLMDは、0≦PRTOLMD≦1の
値をとり、通常のエバポ濃度が低い状態ではPRTOL
MD=1であり、基本パージ率Kevpmapに対して等価的
に無補正となるが、エバポ濃度係数設定部52で設定し
たエバポ濃度係数Kevpconが設定値を越えてエバポ濃度
が高い状態が所定時間以上継続したとき、その値に対す
る補正が開始され、PRTOLMD=1になったとき、
補正が終了される。
【0029】上記目標パージ率補正係数PRTOLMD
の補正に際しては、後述するように、エバポ濃度係数K
evpconと目標パージ率補正係数PRTOLMDとの乗算
値をエバポパージによってエンジンに供給される燃料分
を代表する指標として採用し、この乗算値が目標上限値
と目標下限値との範囲内に収まるよう、一定時間毎に値
を更新する。尚、この目標パージ率補正係数PRTOL
MDも、詳細には後述する図3及び図4のルーチンが設
定時間毎に実行されることで設定される。
【0030】以上の目標パージ率補正係数PRTOLM
Dは、パージ制御部54においてCPCバルブ14の弁
開度すなわち駆動信号のデューティ比CPCDを算出す
る際に参照され、また、燃料噴射制御部55においてエ
バポパージに対応した燃料噴射量を算出する際に、エバ
ポ濃度係数と目標パージ率補正係数とが参照される。以
下、パージ制御部54、燃料噴射制御部55について説
明する。
【0031】パージ制御部54では、運転状態検出部5
1で検出した運転状態がエバポパージ条件を満足すると
き、CPCバルブ14の開度すなわち駆動パルス信号の
デューティ比CPCDを設定してCPCバルブ14へ出
力し、パージ通路13のパージ流量を制御する。
【0032】上記デューティ比CPCDは、以下の(1)
式に示すように、運転領域毎に基本開度マップを参照し
て得られるマップ値CPCMAPを、上記目標パージ率
補正係数PRTOLMDで補正することにより求められ
る。
【0033】 CPCD=CPCMAP×PRTOLMD …(1) 上記基本開度マップは、エバポパージが実行される全運
転領域で一定の基本パージ率KevpmapとするためのCP
Cバルブ14の基本開度(基本デューティ比)を格納し
たマップであり、基本燃料噴射量(基本燃料噴射パルス
幅)Tp(吸入空気量Qや吸気管圧力Pでも良い)とエ
ンジン回転数Neとを格子として構成されている。
【0034】すなわち、CPCバルブ14の開度は、エ
バポ濃度が低い状態では、前述したようにPRTOLM
D=1であるため、基本開度であるマップ値CPCMA
Pとなり、全パージ実行領域で一定のパージ率となって
大量のエバポパージを行うことができるが、エバポ濃度
が高くなると、PRTOLMD<1になり、CPCバル
ブ14の開度が小さくされてエバポパージ量が減少方向
に制御され、空燃比制御性の悪化を防止する。
【0035】燃料噴射制御部55では、エバポパージが
実行されていない運転条件下では、以下の(2)式に示す
ように、吸入空気量Qとエンジン回転数Neとから基本
燃料噴射量(基本燃料噴射パルス幅)Tpを算出し(Tp
=K×Q/Ne:K…インジェクタ特性補正定数)、こ
の基本燃料噴射パルス幅Tpを、エンジン状態に対応す
る種々の補正、すなわち冷却水温補正、加減速補正、全
開増量補正、アイドル後増量補正等に係わる各種増量分
補正係数COEFによって補正するとともに、空燃比フ
ィードバック補正係数LAMBDAでフィードバック補
正して有効噴射パルス幅Teを求め、さらに、この有効
噴射パルス幅Teに、バッテリ電圧に基づきインジェク
タ9の無効噴射時間を補間する電圧補正係数TBを加算
して最終的な燃料噴射量(燃料噴射パルス幅)Tiを算
出し、対応する信号をインジェクタ9に出力する。
【0036】 Ti=Te+TB …(2) 但し、Te=Tp×COEF×LAMBDA また、エバポパージが実行される運転条件下では、通常
の有効噴射パルス幅Teからエバポパージによる過剰燃
料分に基づく有効噴射パルス幅Te'を減算し、同様に、
電圧補正係数TBを加算し、以下の(3)式で示す最終的な
燃料噴射パルス幅Tiを算出した後、対応する信号をイ
ンジェクタ9に出力する。このエバポパージによる過剰
燃料分に基づく有効噴射パルス幅Te'は、基本燃料噴射
パルス幅Tpに、エバポ濃度によって決定されるエバポ
濃度係数Kevpconを乗算するとともに、マップ参照等に
よって得られる基本パージ率Kevpmapを乗算し、さら
に、この基本パージ率Kevpmapを補正するための目標パ
ージ率補正係数PRTOLMDを乗算して求められる。
【0037】 Ti=Te−Te'+TB …(3) 但し、Te'=Tp×Kevpcon×Kevpmap×PRTOLM
D すなわち、エバポパージ実行時には、通常の燃料噴射量
に対し、エバポ濃度係数Kevpconによるエバポ濃度に応
じた補正、及び、基本パージ率Kevpmapと目標パージ率
補正係数PRTOLMDとによる実際のパージ率に応じ
た補正をフィードフォーワード的に実施することで、エ
バポ濃度が急激に高くなっても空燃比がストイキオ付近
に迅速に収束するよう制御するのである。
【0038】次に、ECU30で実行されるエバポ濃度
係数Kevpconの設定ルーチン、及び、目標パージ率補正
係数PRTOLMDの設定ルーチンについて、図2〜図
4のフローチャートに従って説明する。
【0039】図2は、所定時間毎に実行されるエバポ濃
度係数設定ルーチンであり、ルーチンが起動されると、
まず、ステップS101で、運転状態がエバポパージ条件を
満足し、パージ実行中か否かを調べ、パージ実行中でな
いときにはルーチンを抜け、パージ実行中のとき、ステ
ップS102へ進んで空燃比フィードバック補正係数LAM
BDAの平均値N_LAMBDAが制御目標下限値LD
(例えば、0.99)を下回っているか否かを調べる。
【0040】その結果、N_LAMBDA<LDであ
り、エバポ濃度が高く空燃比がリッチ化していると推定
されるときには、上記ステップS102からステップS103へ
進み、前回ルーチン実行時に設定したエバポ濃度係数K
evpconOLDを設定値Δだけ増加させて新たなエバポ濃度
係数Kevpconとし(Kevpcon=KevpconOLD+Δ;Kevp
conの初期値は0)、ルーチンを抜ける。
【0041】また、上記ステップS102でN_LAMBD
A≧LDのときには、ステップS104へ進んで平均値N_
LAMBDAが制御目標上限値LU(例えば、1.0
1)以下か否かを調べ、N_LAMBDA≦LUであ
り、平均値N_LAMBDAが目標制御範囲内(LD≦
N_LAMBDA≦LU)に収まっているときには、ス
テップS105で前回ルーチン実行時に設定したエバポ濃度
係数KevpconOLDを保持したまま(Kevpcon=KevpconO
LD)、ルーチンを抜ける。
【0042】さらに、上記ステップS104でN_LAMB
DA>LUであり、エバポ濃度が低く空燃比がリーン化
していると推定されるときには、前回ルーチン実行時に
設定したエバポ濃度係数KevpconOLDを設定値Δだけ減
少させて新たなエバポ濃度係数Kevpconとし(Kevpcon
=KevpconOLD−Δ)、ルーチンを抜ける。
【0043】一方、図3及び図4に示す目標パージ率補
正係数設定ルーチンは、所定時間毎に実行される定期処
理ルーチンであり、ステップS201で上述のエバポ濃度係
数設定ルーチンと同様にパージ中か否かを調べ、パージ
中でないとき、ルーチンを抜け、パージ中のとき、ステ
ップS202へ進んで、目標パージ率補正係数PRTOLM
Dの値を更新する補正条件が成立しているか否かを調べ
る。この補正条件は、エバポ濃度係数Kevpconが設定値
を越えてエバポ濃度が高くなった状態が所定時間以上継
続したときを補正開始として、PRTOLMD=1にな
ったとき補正終了と判断する。
【0044】そして、上記ステップS202において補正条
件が成立しないと判断されるときにはルーチンを抜け、
エバポ濃度が高くなって補正条件が成立するとき、ステ
ップS203以降で、エバポ濃度係数Kevpconと目標パージ
率補正係数PRTOLMDとの乗算値、すなわち、エバ
ポパージによる過剰燃料分を表わす指標が目標上限値S
ET1と目標下限値SET2(SET1>SET2)と
の範囲内に収まるよう、目標パージ率補正係数PRTO
LMDが定期的に更新される。
【0045】このため、ステップS203では、エバポ濃度
係数Kevpconと目標パージ率補正係数PRTOLMDと
の乗算値が目標上限値SET1を越えているか否かを調
べ、Kevpcon×PRTOLMD>SET1のとき、ステ
ップS204へ進んで、その状態が所定時間継続しているか
否かを調べ、その状態が一時的な変動要因によるもので
ないことを確認する。
【0046】その結果、上記ステップS204でKevpcon×
PRTOLMD>SET1の状態が所定時間継続してい
ないと判断されるときには、ステップS205で目標パージ
率補正係数PRTOLMDの定期時間毎の更新量である
変化量PRTOLXを0として(PRTOLX=0)ス
テップS214へ進み、Kevpcon×PRTOLMD>SET
1の状態が所定時間継続したと判断されるときには、ス
テップS206で変化量PRTOLXを設定値Aの負の値と
し(PRTOLX=−A)、ステップS214へ進む。
【0047】ステップS214では、前回の目標パージ率補
正係数PRTOLMDn-1に上記変化量PRTOLXを
加算して今回の目標パージ率補正係数PRTOLMDn
を設定し(PRTOLMDn=PRTOLMDn-1+PR
TOLX;但し、0≦PRTOLMDn≦1)、ルーチ
ンを抜ける。その結果、目標パージ率補正係数PRTO
LMDが目標上限値SET1を越え、その状態が所定時
間継続していないときには前回の値が維持され、所定時
間継続すると前回の値が設定値Aだけ小さくされる。
【0048】その後、以上の過程が繰り返されてステッ
プS203でKevpcon×PRTOLMD≦SET1になる
と、ステップS203からステップS207へ進み、乗算値Kev
pcon×PRTOLMDが目標上限値SET1のヒステリ
シス幅W1内(Kevpcon×PRTOLMD≧SET1−
W1)にあるか否かを調べる。
【0049】そして、上記ステップS207においてKevpc
on×PRTOLMD≧SET1−W1であり、乗算値K
evpcon×PRTOLMDが目標上限値SET1のヒステ
リシス幅内にあるときには、ステップS208で、その状態
が所定時間継続したか否かを調べ、所定時間継続してい
ないと判断されるときには、前述のステップS205へ進ん
で変化量PRTOLXを0としてステップS214で今回の
目標パージ率補正係数PRTOLMDnを前回の値に維
持してルーチンを抜け、所定時間継続していると判断さ
れるときには、前述のステップS206へ進んで変化量PR
TOLXを設定値Aの負の値とし、今回の目標パージ率
補正係数PRTOLMDnを前回の値から設定値Aだけ
小さくしてルーチンを抜ける。
【0050】一方、上記ステップS207においてKevpcon
×PRTOLMD<SET1−W1であり、乗算値Kev
pcon×PRTOLMDがヒステリシス幅内にないときに
は、上記ステップS207からステップS209へ分岐し、乗算
値Kevpcon×PRTOLMDが目標下限値SET2(<
SET1)を下回っているか否かを調べ、Kevpcon×P
RTOLMD<SET2のとき、ステップS210へ進ん
で、その状態が所定時間継続しているか否かを調べる。
【0051】その結果、上記ステップS210でKevpcon×
PRTOLMD<SET2の状態が所定時間継続してい
ないと判断されるときには、前述のステップS205で変化
量PRTOLXを0とした後、ステップS214で今回の目
標パージ率補正係数PRTOLMDnを前回の値に維持
してルーチンを抜け、Kevpcon×PRTOLMD<SE
T2の状態が所定時間継続したと判断されるときには、
ステップS211へ進んで変化量PRTOLXを設定値Bと
し(PRTOLX=B)、ステップS214で今回の目標パ
ージ率補正係数PRTOLMDnを前回の値から設定値
Bだけ増加させてルーチンを抜ける。
【0052】また、上記ステップS209において乗算値K
evpcon×PRTOLMDが目標下限値SET2を下回っ
ていない(Kevpcon×PRTOLMD≧SET2)とき
には、上記ステップS209からステップS212へ進み、乗算
値Kevpcon×PRTOLMDが目標下限値SET2のヒ
ステリシス幅W2内(Kevpcon×PRTOLMD≦SE
T1+W2)にあるか否かを調べる。
【0053】上記ステップS212においてKevpcon×PR
TOLMD>SET2+W2であり、乗算値Kevpcon×
PRTOLMDがヒステリシス幅内にないとき、すなわ
ち、乗算値Kevpcon×PRTOLMDが目標上限値SE
T1と目標下限値SET2との間で各々のヒステリシス
幅内にもないときには、今回の目標パージ率補正係数P
RTOLMDnを前回の値に維持すべく前述のステップS
205,S214を経てルーチンを抜け、Kevpcon×PRTOL
MD≦SET2+W2のとき、ステップS213で、その状
態が所定時間継続したか否かを調べる。
【0054】そして、上記ステップS213でKevpcon×P
RTOLMD≦SET2+W2の状態が所定時間継続し
ていないと判断されるときには、同様に、今回の目標パ
ージ率補正係数PRTOLMDnを前回の値に維持すべ
く前述のステップS205,S214を経てルーチンを抜け、Ke
vpcon×PRTOLMD≦SET2+W2の状態が所定
時間継続したと判断されるときには、上記ステップS213
から前述のステップS211へ進んで変化量PRTOLXを
設定値Bとし、ステップS214で今回の目標パージ率補正
係数PRTOLMDnを前回の値から設定値Bだけ増加
させてルーチンを抜ける。
【0055】これにより、燃料温度が上昇して燃料タン
ク10内でのエバポ発生量が増加し、キャニスタ12を
経由せずに直接エンジンにパージされるようなエバポ濃
度が非常に高い状態においても、エンジンに吸入される
トータルの燃料量に対し、インジェクタ9からの燃料噴
射量を所定の割合以上に保つことができ、空燃比制御性
を最適な状態に維持することができる。
【0056】図7〜図9は本発明の第2形態に係り、図
7はエバポパージ制御に係る機能構成を示すブロック
図、図8は目標パージ率補正係数設定ルーチンのフロー
チャート、図9は空燃比フィードバック補正係数の平均
値と目標パージ率補正係数との関係を示す説明図であ
る。
【0057】本形態は、前述の第1形態に対し、ECU
30におけるエバポパージ制御の機能を若干変更するも
のであり、燃料噴射制御におけるエバポ濃度係数Kevpc
on及び目標パージ率補正係数PRTOLMDに基づくフ
ィードフォーワード補償を行うことなく、空燃比フィー
ドバック補正係数LAMBDAに基づいて目標パージ率
補正係数PRTOLMDを適切に設定することで、空燃
比制御性を確保するものである。
【0058】このため、本形態のECU30によるエバ
ポパージ制御に変わる機能は、図7に示すように、第1
形態におけるエバポ濃度係数設定部52を廃するととも
に、目標パージ率補正係数設定部53及び燃料噴射制御
部55の機能を変更し、それぞれ、目標パージ率補正係
数設定部53A、燃料噴射制御部55Aとする構成とな
っている。
【0059】目標パージ率補正係数設定部53Aでは、
空燃比フィードバック補正係数LAMBDAの平均値
(あるいは一次遅れ量)N_LAMBDAが空燃比リッ
チ側の設定値N_LAMBDA0に収束するよう、目標
パージ率補正係数PRTOLMDを設定する。上記設定
値N_LAMBDA0は、予め一定に設定された基本パ
ージ率Kevpmap(例えば、3%)でエバポパージを実行
した場合、O2センサ21による空燃比フィードバック
制御状態が安定化したときの空燃比フィードバック補正
係数LAMBDAに基づくものであり、エバポパージ実
行中の空燃比フィードバック補正係数LAMBDAの平
均値N_LAMBDAと上記設定値N_LAMBDA0
とを比較し、その比較結果に応じて目標パージ率補正係
数PRTOLMDを増減させる。
【0060】また、燃料噴射制御部55Aでは、エバポ
パージによる過剰燃料分に基づく燃料噴射量の補正を行
わず、第1形態において説明した(2)式による通常の燃
料噴射量設定を行い、対応する信号をインジェクタ9に
出力する。
【0061】本形態における目標パージ率補正係数PR
TOLMDは、図8に示す定期処理ルーチンによって設
定され、このルーチンでは、ステップS301で運転状態が
エバポパージ条件を満足し、パージ実行中か否かを調
べ、パージ実行中でないときにはルーチンを抜け、パー
ジ実行中のとき、ステップS302へ進んで空燃比フィード
バック補正係数LAMBDAの平均値N_LAMBDA
が設定値N_LAMBDA0を越えているか否かを調べ
る。
【0062】そして、上記ステップS302でN_LAMB
DA>N_LAMBDA0のときには、上記ステップS3
02からステップS303へ進んでN_LAMBDA>N_L
AMBDA0の状態が所定時間継続しているか否かを調
べ、所定時間継続していないと判断されるときには、ス
テップS304で目標パージ率補正係数PRTOLMDの定
期時間毎の更新量である変化量PRTOLXを0として
(PRTOLX=0)ステップS308へ進み、N_LAM
BDA>N_LAMBDA0の状態が所定時間継続した
と判断されるときには、ステップS305で変化量PRTO
LXを設定値Cとし(PRTOLX=C)、ステップS3
08へ進む。
【0063】一方、上記ステップS302でN_LAMBD
A≦N_LAMBDA0のときには、上記ステップS302
からステップS306へ分岐し、その状態が所定時間継続し
ているか否かを調べ、所定時間継続していないと判断さ
れるときには、前述のステップS304を経てステップS308
へ進み、所定時間継続したと判断されるときには、ステ
ップS307で変化量PRTOLXを設定値Dの負の値とし
(PRTOLX=−D)、ステップS308へ進む。
【0064】そして、上記ステップS304,S305,S307の該
当するステップを経て目標パージ率補正係数PRTOL
MDの変化量PRTOLXを設定した後、ステップS308
へ進むと、前回ルーチン実行時に設定した目標パージ率
補正係数PRTOLMDn-1に今回の変化量PRTOL
Xを加算して今回の目標パージ率補正係数PRTOLM
Dnを設定し(PRTOLMDn=PRTOLMDn-1+
PRTOLX;但し、0≦PRTOLMDn≦1)、ル
ーチンを抜ける。
【0065】すなわち、図9に示すように、エバポパー
ジが開始されると、目標パージ率補正係数PRTOLM
Dが0の状態から設定値Cづつ増加し、CPCバルブ1
4の駆動信号のデューティ比CPCDが0(CPCD=
CPCMAP×PRTOLMD;(1)式参照)でCPC
バルブ14が全閉状態から徐々に大きくされ、エバポパ
ージ量が徐々に増加して空燃比がリッチ方向に変化す
る。
【0066】そして、空燃比フィードバック補正係数L
AMBDAの平均値N_LAMBDAが設定値N_LA
MBDA0以下になると、目標パージ率補正係数PRT
OLMDが設定値Dだけ減少させられ、CPCバルブ1
4の開度が小さくされてエバポパージ量が絞られるが、
平均値N_LAMBDAが設定値N_LAMBDA0を
越えると、目標パージ率補正係数PRTOLMDが設定
値Cだけ再び増加し、CPCバルブ14の開度が増加し
てエバポパージ量が増加する過程が繰り返される。
【0067】この場合、0≦PRTOLMD≦1の制限
により、エバポ濃度が高くない場合には、PRTOLM
D=1の状態で平均値N_LAMBDAが設定値N_L
AMBDA0付近に収束し、基本パージ率での大量のパ
ージが可能となるが、エバポ濃度が高い場合には、平均
値N_LAMBDAが設定値N_LAMBDA0より低
くなって目標パージ率補正係数PRTOLMDが減少さ
せられるため、エバポ濃度に応じてCPCバルブ14の
開度が減少させられることになる。従って、エバポ濃度
の変化による空燃比の急激な変動を未然に回避すること
ができ、通常のO2センサ21によるフィードバック制
御でも充分な追従性を確保することができるのである。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、蒸発燃料混合気のパージによってエンジン
に供給される燃料分を代表する指標として蒸発燃料混合
気の濃度に係る係数と基本パージ率に対する補正係数と
の乗算値を用い、その指標が設定範囲内になるよう初期
値から等価的に無補正となる値までの間で漸次増加ある
いは減少させることで基本パージ率に対する補正係数を
設定し、蒸発燃料混合気のパージ量を制御するため、蒸
発燃料混合気の濃度が低い状態では、全パージ実行領域
で一定のパージ率として大量パージを可能とし、燃料温
度の上昇等により燃料タンク内での燃料蒸発量が増加
し、キャニスタを経由せずに直接エンジンにパージされ
るような、蒸発燃料混合気の濃度が非常に高い状態にお
いても、エンジンに吸入されるトータルの燃料量に対し
て燃料噴射量を所定の割合以上に保つことができ、空燃
比制御性を最適な状態に維持することができる。しか
も、その際、請求項2の発明によれば、空燃比フィード
バック補正係数に基づいて蒸発燃料混合気の濃度を推定
することで、蒸発燃料混合気の濃度を検出するセンサが
不要となり、コスト低減に貢献することができる。
【0069】また、請求項3記載の発明においても、空
燃比フィードバック補正係数の平均値あるいは一次遅れ
量が設定値に収束するよう初期値から等価的に無補正と
なる値までの間で漸次増加あるいは減少させることで基
本パージ率に対する補正係数を設定し、蒸発燃料混合気
のパージ量を制御するため、蒸発燃料混合気の濃度が低
い状態では、全パージ実行領域で一定のパージ率として
大量パージを可能とし、蒸発燃料混合気の濃度が高い場
合には、相応する空燃比フィードバック補正係数による
フィードバック制御での充分な追従性を確保し、濃度変
化による空燃比の急激な変動を未然に回避することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係り、エバポパージ
制御に係る機能構成を示すブロック図
【図2】同上、エバポ濃度係数設定ルーチンのフローチ
ャート
【図3】同上、目標パージ率補正係数設定ルーチンのフ
ローチャート(その1)
【図4】同上、目標パージ率補正係数設定ルーチンのフ
ローチャート(その2)
【図5】同上、エンジン制御系の概略構成図
【図6】同上、電子制御系の回路構成図
【図7】本発明の実施の第2形態に係り、エバポパージ
制御に係る機能構成を示すブロック図
【図8】同上、目標パージ率補正係数設定ルーチンのフ
ローチャート
【図9】同上、空燃比フィードバック補正係数の平均値
と目標パージ率補正係数との関係を示す説明図
【符号の説明】
10 …燃料タンク 12 …キャニスタ 14 …CPCバルブ(パージ制御バルブ) 52 …エバポ濃度係数設定部(パージ補正手段) 53 …目標パージ率補正係数設定部(パージ補正手
段) 54 …パージ制御部(パージ制御手段) Kevpmap …基本パージ率 PRTOLMD …目標パージ率補正係数(基本パージ
率に対する補正係数) Kevpcon …エバポ濃度係数(蒸発燃料混合気の
濃度に係る係数) LAMBDA …空燃比フィードバック補正係数 N_LAMBDA…空燃比フィードバック補正係数の平
均値

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクからの蒸発燃料を貯溜するキ
    ャニスタと吸気系とを連通するパージ通路にパージ制御
    バルブを介装し、このパージ制御バルブを介して蒸発燃
    料混合気をパージするエンジンの蒸発燃料処理装置にお
    いて、 蒸発燃料混合気のパージが実行される全領域で一定の値
    に予め設定した基本パージ率と、この基本パージ率に対
    する補正係数とに基づいて、上記パージ制御バルブの開
    度を可変し、上記パージ通路からの蒸発燃料混合気のパ
    ージ量を制御するパージ制御手段と、 蒸発燃料混合気の濃度に係る係数と上記基本パージ率に
    対する補正係数との乗算値を蒸発燃料混合気のパージに
    よってエンジンに供給される燃料分を代表する指標とし
    て、この指標が設定範囲内になるよう上記基本パージ率
    に対する補正係数を初期値から等価的に無補正となる値
    までの間で漸次増加あるいは減少させて設定するパージ
    補正手段とを備えたことを特徴とするエンジンの蒸発燃
    料処理装置。
  2. 【請求項2】 上記パージ補正手段は、空燃比フィード
    バック補正係数に基づいて蒸発燃料混合気の濃度を推定
    することにより蒸発燃料混合気の濃度に係る係数を求
    め、上記基本パージ率に対する補正係数を設定すること
    を特徴とする請求項1記載のエンジンの蒸発燃料処理装
    置。
  3. 【請求項3】 燃料タンクからの蒸発燃料を貯溜するキ
    ャニスタと吸気系とを連通するパージ通路にパージ制御
    バルブを介装し、このパージ制御バルブを介して蒸発燃
    料混合気をパージするエンジンの蒸発燃料処理装置にお
    いて、 蒸発燃料混合気のパージが実行される全領域で一定の値
    に予め設定した基本パージ率と、この基本パージ率に対
    する補正係数とに基づいて、上記パージ制御バルブの開
    度を可変し、上記パージ通路からの蒸発燃料混合気のパ
    ージ量を制御するパージ制御手段と、 上記基本パージ率に対する補正係数を、空燃比フィード
    バック補正係数の平均値あるいは一次遅れ量が設定値に
    収束するよう初期値から等価的に無補正となる値までの
    間で漸次増加あるいは減少させて設定するパージ補正手
    段とを備えたことを特徴とするエンジンの蒸発燃料処理
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000009881A1 (en) * 1998-08-10 2000-02-24 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Evaporated fuel processing device of internal combustion engine
JP2011043146A (ja) * 2009-08-24 2011-03-03 Mitsubishi Motors Corp 車両用エンジンの制御装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000009881A1 (en) * 1998-08-10 2000-02-24 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Evaporated fuel processing device of internal combustion engine
US6438945B1 (en) 1998-08-10 2002-08-27 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Evaporated fuel treatment device of an engine
JP2011043146A (ja) * 2009-08-24 2011-03-03 Mitsubishi Motors Corp 車両用エンジンの制御装置

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