JPH0988809A - 可変容量型斜板式液圧回転機 - Google Patents

可変容量型斜板式液圧回転機

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Publication number
JPH0988809A
JPH0988809A JP7269118A JP26911895A JPH0988809A JP H0988809 A JPH0988809 A JP H0988809A JP 7269118 A JP7269118 A JP 7269118A JP 26911895 A JP26911895 A JP 26911895A JP H0988809 A JPH0988809 A JP H0988809A
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JP
Japan
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swash plate
casing
tilt
cylinder
pressure oil
Prior art date
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Pending
Application number
JP7269118A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Kobayashi
剛 小林
Kenichi Kimura
健一 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 傾転駆動される斜板を、最大傾転位置と最小
傾転位置とで安定させて保持でき、全体をコンパクトに
形成して小型化、軽量化を図るようにする。 【解決手段】 傾転制御シリンダ34に給排される傾転
制御用の圧油を斜板29の傾転支持部30に導くよう
に、ケーシング21には油路37を形成する。また、傾
転支持部30を斜板29側の凹部30Aとケーシング2
1側の凹部30Bと球形状のボール30Cとで構成す
る。そして、ケーシング21側の凹部30Bには、その
底部側に油路37の開口部を形成し、ボール30Cによ
り開口部を開,閉するリリーフ手段38を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧シャベ
ル等の建設機械に油圧ポンプ,油圧モータ等として好適
に用いられる可変容量型斜板式液圧回転機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、傾転制御シリンダで斜板を傾転
駆動することにより、油圧ポンプの場合には吐出容量を
可変とし、油圧モータの場合には回転速度やトルクを可
変にする構成とした可変容量型斜板式液圧回転機は、例
えば特開昭59−79078号公報等で知られている。
【0003】そこで、この種の従来技術による可変容量
型斜板式液圧回転機として、図5ないし図9に基づいて
油圧モータを例に挙げて説明する。
【0004】図中、1はケーシングを示し、該ケーシン
グ1は筒部1A,環状のフロント底部1Bを有する有底
筒状のケーシング本体1Cと、該ケーシング本体1Cを
閉塞するリアケーシング1Dとから構成され、前記ケー
シング本体1Cのフロント底部1Bの中央部には後述の
回転軸2を挿通する回転軸挿通穴1B1 が形成されてい
る。また、ケーシング本体1Cのフロント底部1Bに
は、その上部側に位置して後述する傾転制御シリンダ1
4の一部を構成するシリンダ穴14Aが形成され、フロ
ント底部1Bの内側壁1Eは後述する斜板9との当接面
となっている。
【0005】2はケーシング1の回転軸挿通穴1B1 に
軸受3,3を介して回転自在に支持された回転軸を示
し、該回転軸2はフロント底部1Bの回転軸挿通穴1B
1 を介して外部に突出している。また、4はリアケーシ
ング1Dに固定され、給排ポートを有する切換弁板を示
す。
【0006】5はケーシング1内に位置して回転軸2と
一体回転するようにスプライン結合されたシリンダブロ
ックを示し、該シリンダブロック5には軸方向に延びる
複数(通常は奇数個)のシリンダ6(1個のみ図示)が
回転軸2の周囲に穿設され、該各シリンダ6にはシリン
ダブロック5の一側で摺動面5Aに開口するシリンダポ
ート6Aが形成されている。そして、該各シリンダ6内
には摺動可能にピストン7,7,…が挿嵌され、該各ピ
ストン7は切換弁板4側から給排される圧油によって各
シリンダ6内を往復動するようになっている。
【0007】ここで、シリンダブロック5が1回転する
間に、各ピストン7は各シリンダ6から伸長または縮小
するようになり、シリンダブロック5の半回転分に相当
するピストン7の伸長行程では、後述の給排通路15,
16側から各シリンダ6内に供給された圧油の圧力によ
って各ピストン7が各シュー8を介して斜板9の平滑面
9Aを後述の押圧合力Fの如く押圧する。また、シリン
ダブロック5の残りの半回転分に相当するピストン7の
縮小行程では、各ピストン7が各シリンダ6内に押込ま
れるようになり、前記伸長行程で各シリンダ6内に流入
した圧油を給排通路15,16側へと排出するようにな
る。
【0008】8,8,…は各ピストン7の端部に設けら
れた複数のシューを示し、該各シュー8は後述する斜板
9の平滑面9A上を摺動する構成となっている。
【0009】9はケーシング1のフロント底部1B側に
設けられた円板状の斜板を示し、該斜板9の表面側は平
滑面9Aとなり、中央部には回転軸2が挿通される回転
軸挿通穴9Bが穿設されている。また、斜板9の裏面側
には図6ないし図9で示す如く、回転軸挿通穴9Bの下
側寄りに位置して球形状のボール10A等からなる左,
右の傾転支持部10,10が設けられ、該各傾転支持部
10の位置には左右方向へと直線状に延びる稜線部11
が形成されている。
【0010】そして、斜板9の裏面側には稜線部11を
境界として互いに異なる傾斜角をもった第1のシート面
12と第2のシート面13とが形成され、斜板9は図7
に示す如く、シート面12側の上端が薄肉側端部9Cと
なり、シート面13側の下端が厚肉側端部9Dとなって
いる。
【0011】ここで、斜板9は図8に示す如く第1のシ
ート面12がケーシング1の内側壁1Eに当接した状態
で最大傾転位置となり、この最大傾転位置では各ピスト
ン7のストローク(往復動)が最大となってシリンダブ
ロック5が回転するのに必要な圧油の流量が増大するた
め回転軸2は大トルクで低速回転するようになる。
【0012】また、図9に示す如く第2のシート面13
がケーシング1の内側壁1Eに当接すると、斜板9は最
小傾転位置となり、この最小傾転位置では各ピストン7
のストローク(往復動)が最小となってシリンダブロッ
ク5が回転するのに必要な圧油の流量が減少するため、
回転軸2は小トルクで高速回転するようになる。
【0013】14は前記斜板9を傾転駆動する傾転制御
シリンダを示し、該傾転制御シリンダ14は、斜板9の
薄肉側端部9C寄りに位置してケーシング1の内側壁1
Eに穿設された有底筒状のシリンダ穴14Aと、該シリ
ンダ穴14A内に挿嵌された可動部としてのピストン1
4Bとから構成されている。そして、傾転制御シリンダ
14のピストン14Bはシリンダ穴14A内に給排され
る圧油の圧力に応じてシリンダ穴14Aから進退し、斜
板9を傾転駆動するものである。
【0014】15,16はリアケーシング1Dに形成さ
れた圧油の給排通路を示し、該給排通路15,16は切
換弁板4の給排ポートを介してシリンダブロック5の各
シリンダ6内に圧油を給排し、各ピストン7を作動させ
るものである。
【0015】さらに、17はケーシング本体1Cの筒部
1A内等に形成された油通路で、該油通路17は一端側
が傾転制御用の容量制御弁(図示せず)に接続され、他
端側が傾転制御シリンダ14のシリンダ穴14Aに接続
されている。そして、油通路17は前記容量制御弁から
の圧油を傾転制御シリンダ14のシリンダ穴14A内に
給排し、ピストン14Bを駆動させるものである。
【0016】このように構成される可変容量型斜板式の
油圧モータでは、図5に示す給排通路15,16のうち
高圧側通路から伸長行程にある各シリンダ6内に圧油が
供給されることにより、各ピストン7がシリンダ6から
斜板9側に向けて伸長(突出)し、このときの押圧合力
Fが斜板9の平滑面9Aに作用するから、この押圧合力
Fの横方向成分によってシュー8が斜板9の平滑面9A
に沿って周方向へと滑動し、これと一体的に各ピストン
7とシリンダブロック5とが回転すると共に、回転軸2
が回転し、油圧モータとして作動する。
【0017】そして、前記容量制御弁により油通路17
を介して、傾転制御シリンダ14に供給する圧油の圧力
を可変に制御し、傾転制御シリンダ14のピストン14
Bをシリンダ穴14Aから進退させることによって、斜
板9は図8に示す最大傾転位置と図9に示す最小傾転位
置との間で各傾転支持部10を支点として傾転駆動す
る。
【0018】この場合、前記各ピストン7による押圧合
力Fは斜板9の略中心位置に作用し、傾転支持部10は
これよりも寸法b(b′)分だけ下側に位置しているか
ら、傾転制御シリンダ14に供給する圧油の圧力を小さ
くし、該傾転制御シリンダ14による傾転力fを小さく
すれば、斜板9のシート面12はケーシング1の内側壁
1Eに当接した状態で安定する。
【0019】一方、斜板9を図8に示す最大傾転位置か
ら図9に示す最小傾転位置側に傾転駆動するためには、
前記傾転制御シリンダ14の傾転力f(圧油の圧力)を
大きくし、前記傾転支持部10から傾転力fの作用点ま
での距離aの位置で、斜板9に加える傾転モーメント
(f×a)を、前記押圧合力Fの押圧モーメント(F×
b)よりも小さくすることにより、
【0020】
【数1】f×a>F×b なる関係式を満たすようにすれば、斜板9を最大傾転位
置(図8)から最小傾転位置(図9)へと傾転すること
ができる。
【0021】そして、斜板9を図9に示す如く最小傾転
位置に傾転させた状態では、斜板9の厚肉側端部9Dか
ら傾転支持部10までの距離xとし、この厚肉側端部9
Dを支点とした傾転モーメント[f×(a+x)]と押
圧モーメント[F×(b+x)]との関係を、
【0022】
【数2】F×(b+x)>f×(a+x) とすることにより、斜板9が厚肉側端部9Dを支点とし
て図9中の矢示M方向へと過剰に傾転されるのを防止で
き、シート面13がケーシング1の内側壁1Eに当接し
た状態で斜板9を最小傾転位置に安定して保持すること
ができる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では斜板9を図9に示す最小傾転位置に安定して
保持するためには、前記数1、数2の式を満たすように
距離aを距離bに比較して大きくすると共に、前記押圧
合力Fの作用点から斜板9の厚肉側端部9Dまでの距離
(b+x)を大きくして、斜板9の外径寸法を大とする
必要があり、斜板9を小型化し、コンパクトに形成する
ことができないという問題がある。
【0024】即ち、前記数1の式を満たすためには、距
離aを距離bに比較して大きくする必要があり、前記数
2の式を満たすためには、距離(b+x)を大きくする
必要があるために、斜板9の外径寸法は必然的に大きく
なってしまい、ケーシング1全体が大型化して装置全体
をコンパクトに形成することが難しくなるという問題が
ある。
【0025】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は、最大傾転位置と最小傾転位置
との間で傾転駆動される斜板を、例えば最小傾転位最に
安定させて保持できる上に、全体をコンパクトに形成し
て小型化、軽量化を図ることができるようにした可変容
量型斜板式液圧回転機を提供することを目的としてい
る。
【0026】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、ケーシングと、該ケーシング内に回転
可能に設けられ、軸方向に複数のシリンダが穿設された
シリンダブロックと、該シリンダブロックの各シリンダ
に往復動可能に挿嵌された複数のピストンと、該各ピス
トンの端部に装着されたシューと、一側が該各シューを
案内する平滑面となり、他側が前記ケーシングに傾転支
持部を介して傾転可能に設けられた斜板と、該斜板を傾
転駆動すべく前記ケーシングに設けられ、傾転制御用の
圧油が給排されることにより可動部を前記斜板の他側面
に向けて進退させる傾転制御シリンダとからなる可変容
量型斜板式液圧回転機に適用される。
【0027】そして、本発明が採用する構成の特徴は、
前記ケーシングには、前記傾転制御シリンダに給排され
る傾転制御用の圧油を前記斜板の傾転支持部に導く油路
を形成し、前記斜板の傾転支持部には、該油路の先端側
を常時は閉塞し、該油路内の圧油が過剰な圧力になる
と、該油路の先端側を開いてケーシング内に圧油を逃が
すリリーフ手段を設ける構成としたことにある。
【0028】また、請求項2に記載の発明では、前記斜
板の他側とケーシングの内側壁との間には、前記傾転支
持部の位置を境にして互いに異なる角度をもって形成さ
れた第1、第2のシート面を設け、該第1のシート面は
前記斜板を最大傾転位置で面接触状態に保持し、前記第
2のシート面は前記斜板を最小傾転位置で面接触状態に
保持する構成としている。
【0029】さらに、請求項3に記載の発明では、前記
斜板の傾転支持部は、前記斜板の他側面に設けた球形状
の凸部と、該凸部に対応して前記ケーシングの内側壁に
形成され、該凸部が摺動可能に係合する球面状の凹部と
から構成し、該凹部の底面側には前記油路の先端側が開
口する開口部を設け、前記凸部は該開口部を開,閉する
ように前記凹部内に係脱可能に設けることにより前記リ
リーフ手段を構成している。
【0030】
【作用】請求項1に記載の発明では、傾転制御シリンダ
に給排される傾転制御用の圧油を斜板の傾転支持部に導
く油路をケーシングに形成し、前記斜板の傾転支持部に
はリリーフ手段を設けることにより、油路の先端側を常
時は閉塞し、該油路内の圧油が過剰な圧力になると、該
油路の先端側を開いてケーシング内に圧油を逃がすよう
にしているから、傾転制御シリンダに供給する圧油の圧
力を大きくして該傾転制御シリンダで斜板を、例えば最
小傾転位置まで傾転駆動するときに、圧油の圧力が過剰
に大きくなったとしても、前記リリーフ手段によって油
路の先端側を開き、このときの圧油をケーシング内に逃
すことができ、前記斜板が最小傾転位置を越えてさらに
傾転されるのを確実に防止できる。
【0031】この場合、請求項2に記載の発明のよう
に、斜板の他側とケーシングの内側壁との間には、前記
傾転支持部の位置を境にして互いに異なる角度をもって
形成された第1、第2のシート面を設け、該第1のシー
ト面は前記斜板を最大傾転位置で面接触状態に保持し、
前記第2のシート面は前記斜板を最小傾転位置で面接触
状態に保持する構成とすることにより、斜板を最大傾転
位置と最小傾転位置とで安定させて保持できる。
【0032】また、請求項3に記載の発明の如く、斜板
の傾転支持部は、前記斜板の他側面に設けた球形状の凸
部と、該凸部に対応して前記ケーシングの内側壁に形成
され、該凸部が摺動可能に係合する球面状の凹部とから
構成することにより、ケーシング側の凹部内で凸部を摺
動(揺動)させて、斜板を最大傾転位置と最小傾転位置
との間で円滑に傾転できる。
【0033】そして、前記凹部の底面側に油路の先端側
が開口する開口部を設けることにより、前記凸部で該開
口部を開,閉する前記リリーフ手段を構成でき、通常時
にはピストンからの押圧力(押圧合力)で斜板の凸部を
ケーシング側の凹部内に押付けるようにして前記開口部
を確実に閉塞できる。一方、前記傾転制御用の圧油(圧
力)が過剰な圧力となったときには、前記凸部の先端側
が凹部の開口部から僅かでも離間すると、該開口部を自
動的に開くことができ、前記傾転制御用の圧油をケーシ
ング内へと逃して圧油の圧力を低下させることができ
る。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例による可変
容量型斜板式液圧回転機を図1ないし図4に基づき油圧
モータに適用した場合を例に挙げて説明する。図中、2
1は当該油圧モータのケーシングを示し、該ケーシング
21は、一端側が開口端21Aとなり、他端側が環状の
フロント底部21Bとなった有底筒状のケーシング本体
21Cと、該ケーシング本体21Cの開口端21A側を
閉塞するリアケーシング21Dとから構成され、前記ケ
ーシング本体21Cのフロント底部21Bの中央部には
後述の回転軸22を挿通する回転軸挿通穴21B1 が形
成されている。
【0035】また、ケーシング本体21Cのフロント底
部21Bには、その上部側に位置して後述する傾転制御
シリンダ34の一部を構成するシリンダ穴34Aが形成
され、フロント底部21Bの内側壁には後述する第1,
第2のシート面31,32が形成されている。
【0036】22はケーシング21の回転軸挿通穴21
B1 に軸受23A,23Bを介して回転自在に支持され
た回転軸を示し、該回転軸22はその先端側がフロント
底部21Bの回転軸挿通穴21B1 内に挿通されてい
る。また、24はリアケーシング21Dに固定され、給
排ポートを有する切換弁板を示す。
【0037】25はケーシング21内に位置して回転軸
22と一体回転するようにスプライン結合されたシリン
ダブロックを示し、該シリンダブロック25には軸方向
に延びる複数(通常は奇数個)のシリンダ26,26,
…(1個のみ図示)が回転軸22の周囲に穿設され、該
各シリンダ26にはシリンダブロック25の一側で摺動
面25Aに開口するシリンダポート26Aが形成されて
いる。
【0038】そして、該各シリンダ26内には摺動可能
にピストン27,27,…が挿嵌され、該各ピストン2
7は切換弁板24側から給排される圧油によって各シリ
ンダ26内を往復動するようになっている。
【0039】ここで、シリンダブロック25が1回転す
る間に、各ピストン27は各シリンダ26から伸長また
は縮小するようになり、シリンダブロック25の半回転
分に相当するピストン27の伸長行程では、後述の給排
通路35,36側から各シリンダ26内に供給された圧
油の圧力により、各ピストン27が各シュー28を介し
て斜板29の平滑面29Aを押圧合力Fなる力で押圧す
る。また、シリンダブロック25の残りの半回転分に相
当するピストン27の縮小行程では、各ピストン27が
各シリンダ26内に押込まれるようになり、前記伸長行
程で各シリンダ26内に流入した圧油を給排通路側へと
排出するようになる。
【0040】28,28,…は各ピストン27の端部に
揺動可能に設けられた複数のシューを示し、該各シュー
28は後述する斜板29の平滑面29A上を摺動する構
成となっている。
【0041】29はケーシング21のフロント底部21
B側に設けられた円板状の斜板を示し、該斜板29の表
面側は平滑面29Aとなり、中央部には回転軸22が挿
通される回転軸挿通穴29Bが穿設されている。また、
斜板29の裏面側は平面状の当接面29Cとして形成さ
れ、該当接面29Cはケーシング21側のシート面3
1,32に対して選択的に当接するようになっている。
そして、斜板29は平滑面29Aが一定の傾斜角をもっ
て形成されることにより、斜板29の上端側は薄肉側端
部29Dとして形成され、下端側は厚肉側端部29Eと
して形成されている。
【0042】30,30は斜板29をケーシング21の
フロント底部21Bに傾転可能に支持する傾転支持部を
示し、該各傾転支持部30は、前記押圧合力Fの作用点
よりも厚肉側端部29E寄りに位置し、斜板29の当接
面29Cに凹設された球面状の凹部30Aと、後述する
稜線部33上に位置しケーシング21のフロント底部2
1Bに凹設した球面状の凹部30Bと、該各凹部30
A,30B内にそれぞれ摺動可能に係合する球形状のボ
ール30Cとからなり、該各ボール30Cは各凹部30
Bに対する凸部を構成するものである。
【0043】ここで、ケーシング21のフロント底部2
1Bには斜板29の当接面29Cに対面する内側壁に第
1のシート面31と第2のシート面32とが設けられ、
該第2のシート面32に対して一定の角度だけ傾斜し、
斜板29の当接面29Cが図2に示す如く当接したとき
に該斜板29を最大傾転位置に面接触状態で保持する構
成となっている。
【0044】また、シート面31,32間は図4に示す
如く、前記傾転支持部30の各凹部30Bを左右方向で
横切る直線状の稜線部33となり、該稜線部33の位置
を境にしてシート面31,32は互いに異なる角度に設
定されている。そして、斜板29の当接面29Cが図3
に示す如く、第2のシート面32に当接すると、斜板2
9は最小傾転位置となって面接触状態に保持され、この
最小傾転位置では各ピストン27のストローク(往復
動)が最小となり、回転軸22は小トルクで高速回転す
るようになる。
【0045】34は前記斜板29を傾転駆動する傾転制
御シリンダを示し、該傾転制御シリンダ34は、斜板2
9の薄肉側端部29D寄りに位置してケーシング21の
シート面31側に形成された有底筒状のシリンダ穴34
Aと、該シリンダ穴34A内に摺動可能に挿嵌された可
動部としてのピストン34Bとから構成されている。そ
して、傾転制御シリンダ34のピストン34Bはシリン
ダ穴34A内に給排される圧油の圧力に応じてシリンダ
穴34Aから進退し、斜板29を傾転駆動するものであ
る。
【0046】35はケーシング本体21C内等に形成さ
れた油通路を示し、該油通路35は一端側が傾転制御用
の容量制御弁36に接続され、他端側が傾転制御シリン
ダ34のシリンダ穴34Aに接続されている。そして、
油通路35は前記容量制御弁36からの圧油を傾転制御
シリンダ34のシリンダ穴34A内に給排し、ピストン
34Bを駆動させるものである。
【0047】37,37はケーシング本体21Cのフロ
ント底部21B側に形成された一対の油路を示し、該各
油路37は図4に示す如く、回転軸挿通穴21B1 の周
囲に左,右対称に配設され、約1/4周程度の弓形状を
なす通路として形成されている。そして、各油路37は
一端側が傾転制御シリンダ34のシリンダ穴34A内に
連通し、他端側は各傾転支持部30の凹部30Bに向け
て延び、該各凹部30Bの底面側には各油路37の開口
部37Aが形成されている。
【0048】ここで、該各開口部37Aは凹部30B内
に装着された各ボール30Cによって図2、図3に示す
如く閉塞され、該各ボール30Cは通常時において各油
路37(シリンダ穴34A)内の圧油が外部に漏出する
のを防止している。そして、各ボール30Cは各油路3
7内の圧油が後述の如く過剰な圧力となったときに、凹
部30Bから僅かに離間して各開口部37Aを開くリリ
ーフ手段38を構成し、このときには各油路37内の圧
油を各凹部30Bからケーシング本体21C内へと排出
(リリーフ)させるものである。
【0049】さらに、39,40はリアケーシング21
Dに形成された圧油の給排通路を示し、該給排通路3
9,40は切換弁板24の給排ポートを介してシリンダ
ブロック25内に圧油を給排し、各ピストン27を作動
させるものである。
【0050】本実施例による可変容量型斜板式油圧モー
タは上述の如き構成を有するもので、油圧モータとして
の基本的作動については従来技術によるものと格別差異
はない。
【0051】しかし、本実施例では、傾転制御シリンダ
34に給排される傾転制御用の圧油を斜板29の各傾転
支持部30側に導く各油路37をケーシング21のフロ
ント底部21B側に形成し、各傾転支持部30の凹部3
0B内へと開口する各油路37を各傾転支持部30のボ
ール30Cで開,閉可能とすることにより、該各ボール
30Cによってリリーフ手段38を構成しているから、
下記のような作用効果を得ることができる。
【0052】即ち、ケーシング21のフロント底部21
Bには、各傾転支持部30の位置で互いに異なる傾斜角
をもって形成され、斜板29が最大、最小傾転位置へと
傾転されるときに斜板29の当接面29Cが選択的に当
接する第1,第2のシート面31,32をフロント底部
21Bの内側壁に設けているから、例えば斜板29の最
大傾転位置では第1のシート面31に斜板29の当接面
29Cを面接触状態で当接でき、斜板29を最大傾転位
置に安定させて保持できる。
【0053】また、この最大傾転位置から、斜板29を
最小傾転位置に向けて傾転させるときには、傾転制御シ
リンダ34のシリンダ穴34A内に油通路35を介して
圧油を供給し、ピストン34Bで斜板29の薄肉側端部
29Dを押動することにより、斜板29を図3中の矢示
M方向に傾転でき、最小傾転位置では斜板29の当接面
29Cを第2のシート面32に当接させることによっ
て、斜板29を最小傾転位置に安定させて保持できる。
【0054】そして、シリンダブロック25の各シリン
ダ26内に圧油を給排して油圧モータを回転駆動してい
る通常の状態では各ピストン27からの押圧合力Fが斜
板29に作用し、各傾転支持部30のボール30Cはこ
の押圧合力Fによって凹部30B内に押付けられるか
ら、リリーフ手段38を構成する各ボール30Cで各油
路37の開口部37Aを閉塞し続けることができ、各油
路37内の圧油がケーシング本体21C内へと漏洩する
のを防止することができる。
【0055】一方、傾転制御シリンダ34で斜板29を
図3に示す最小傾転位置に傾転駆動したときに、矢示M
方向の傾転モーメントが過大になると、斜板29は厚肉
側端部29Eを支点として図3に示す位置からさらに矢
示M方向に傾転される可能性がある。
【0056】しかし、斜板29が図3に示す位置から僅
かでも矢示M方向に傾転すると、各傾転支持部30のボ
ール30Cと凹部30Bとの間には隙間が生じるように
なるため、各油路37の開口部37Aは各ボール30C
によって開かれるようになり、各油路37内の圧油をケ
ーシング本体21Cにリリーフさせるように排出でき、
傾転制御シリンダ34のシリンダ穴34A内から過剰な
圧力となった圧油を各油路37を介してケーシング本体
21C内に逃すことができる。
【0057】従って、本実施例によれば、図3中に矢示
M方向として示す過大な傾転モーメントが斜板29に作
用しても、このときの過剰な圧力(圧油)を各油路37
を介してケーシング本体21C内にリリーフさせること
により、斜板29を図3に示す最小傾転位置に保持で
き、該斜板29がこれ以上に矢示M方向へと傾転駆動さ
れるのを自動的に防止できると共に、斜板29を最小傾
転位置と最大傾転位置(図2参照)との間で安定させて
傾転でき、斜板29の傾転動作を長期に亘って安定させ
ることができる。
【0058】また、斜板29の傾転動作を安定させるこ
とにより、従来技術で述べた如く斜板29の外径寸法等
を大径にする必要がなくなり、全体をコンパクトに形成
して当該油圧モータを小型化、軽量化することが可能と
なる。
【0059】さらに、斜板29の各傾転支持部30を、
ケーシング21側の前記第1,第2のシート面31,3
2間と斜板29の当接面29Cとにそれぞれ設けた球面
状の凹部30A,30Bと、該凹部30A,30Bに摺
動可能に係合する球形状のボール30Cとから構成する
ことにより、ケーシング21側の凹部30B内でボール
30Cを円滑に摺動(揺動)させることができ、斜板2
9を最大傾転位置と最小傾転位置との間で安定させて傾
転できる。
【0060】なお、前記実施例では、斜板29を最大傾
転位置と最小傾転位置とで保持するための第1,第2の
シート面31,32を、ケーシング21のフロント底部
21B内側壁に設けるものとして述べたが、本発明はこ
れに限らず、例えば従来技術で述べた斜板9と同様に、
斜板の他面側に第1,第2のシート面を形成するように
してもよい。また、斜板の他側面とケーシングの内側壁
との両方に傾転支持部を境にして異なる角度をもった当
接面をそれぞれ形成し、これらの各当接面により第1,
第2のシート面を構成してもよい。
【0061】さらに、前記実施例では、可変容量型斜板
式液圧回転機として油圧モータを例に挙げて説明した
が、本発明はこれに限らず、例えば可変容量斜板式の油
圧ポンプ等にも広く適用できる。
【0062】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1に記載の発
明によれば、傾転制御シリンダに給排される傾転制御用
の圧油を斜板の傾転支持部に導く油路をケーシングに形
成し、斜板の傾転支持部にはリリーフ手段を設けること
により、油路の先端側を常時は閉塞し、該油路内の圧油
が過剰な圧力になると、該油路の先端側を開いてケーシ
ング内に圧油を逃がす構成としているから、傾転制御シ
リンダに供給する圧油の圧力を大きくして該傾転制御シ
リンダで斜板を、例えば最小傾転位置まで傾転駆動する
ときに、圧油の圧力が過剰に大きくなったとしても、前
記リリーフ手段で油路の先端側を開くことによって、こ
のときの圧油をケーシング内に逃すことができ、前記斜
板が最小傾転位置を越えてさらに傾転されるのを確実に
防止できる。従って、斜板を最大傾転位置と最小傾転位
置との間で安定させて傾転できると共に、斜板を小型
化、軽量化でき、全体をコンパクトに形成することがで
きる。
【0063】この場合、請求項2に記載の発明のよう
に、斜板の他側とケーシングの内側壁との間に、前記傾
転支持部の位置を境にして互いに異なる角度をもって形
成された第1,第2のシート面を設けることにより、該
第1のシート面では前記斜板を最大傾転位置で面接触状
態で安定させて保持でき、前記第2のシート面では斜板
を最小傾転位置に面接触状態で安定させて保持すること
ができる。
【0064】また、請求項3に記載の発明によれば、斜
板の傾転支持部を、前記斜板の他側面に設けた球形状の
凸部と、該凸部に対応して前記ケーシングの内側壁に形
成され、該凸部が摺動可能に係合する球面状の凹部とか
ら構成することにより、ケーシング側の凹部内で凸部を
円滑に摺動(揺動)させて、斜板を最大傾転位置と最小
傾転位置との間で安定させて傾転できる。そして、前記
凹部の底面側に油路の先端側が開口する開口部を設ける
ことにより、前記凸部で該開口部を開,閉する前記リリ
ーフ手段を構成でき、傾転制御用の圧油(圧力)が過剰
な圧力となったときには、前記凸部の先端側で凹部内の
開口部を開くことによって、前記傾転制御用の圧油をケ
ーシング内へと逃がすことができ、斜板が過剰に傾転さ
れるのを確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による可変容量型斜板式の油圧
モータを示す縦断面図である。
【図2】最大傾転位置にある斜板および傾転支持部等を
示す要部縦断面図である。
【図3】斜板を最小傾転位置に傾転した状態を示す図2
とほぼ同様の要部縦断面図である。
【図4】斜板や回転軸等を取外した状態でケーシングの
フロント底部側を拡大して示す図1中の矢示IV−IV方向
断面図である。
【図5】従来技術による可変容量型斜板式の油圧モータ
を示す要部縦断面図である。
【図6】図5中に示す斜板の裏面図である。
【図7】図5中に示す斜板の左側面図である。
【図8】斜板の最大傾転位置を示す説明図である。
【図9】斜板の最小傾転位置を示す説明図である。
【符号の説明】
21 ケーシング 22 回転軸 25 シリンダブロック 26 シリンダ 27 ピストン 28 シュー 29 斜板 30 傾転支持部 30A,30B 凹部 30C ボール 31 第1のシート面 32 第2のシート面 34 傾転制御シリンダ 34A シリンダ穴 34B ピストン(可動部) 37 油路 37A 開口部 38 リリーフ手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、該ケーシング内に回転可
    能に設けられ、軸方向に複数のシリンダが穿設されたシ
    リンダブロックと、該シリンダブロックの各シリンダに
    往復動可能に挿嵌された複数のピストンと、該各ピスト
    ンの端部に装着されたシューと、一側が該各シューを案
    内する平滑面となり、他側が前記ケーシングに傾転支持
    部を介して傾転可能に設けられた斜板と、該斜板を傾転
    駆動すべく前記ケーシングに設けられ、傾転制御用の圧
    油が給排されることにより可動部を前記斜板の他側面に
    向けて進退させる傾転制御シリンダとからなる可変容量
    型斜板式液圧回転機において、 前記ケーシングには、前記傾転制御シリンダに給排され
    る傾転制御用の圧油を前記斜板の傾転支持部に導く油路
    を形成し、前記斜板の傾転支持部には、該油路の先端側
    を常時は閉塞し、該油路内の圧油が過剰な圧力になる
    と、該油路の先端側を開いてケーシング内に圧油を逃が
    すリリーフ手段を設ける構成としたことを特徴とする可
    変容量型斜板式液圧回転機。
  2. 【請求項2】 前記斜板の他側とケーシングの内側壁と
    の間には、前記傾転支持部の位置を境にして互いに異な
    る角度をもって形成された第1、第2のシート面を設
    け、該第1のシート面は前記斜板を最大傾転位置で面接
    触状態に保持し、前記第2のシート面は前記斜板を最小
    傾転位置で面接触状態に保持する構成としてなる請求項
    1に記載の可変容量型斜板式液圧回転機。
  3. 【請求項3】 前記斜板の傾転支持部は、前記斜板の他
    側面に設けた球形状の凸部と、該凸部に対応して前記ケ
    ーシングの内側壁に形成され、該凸部が摺動可能に係合
    する球面状の凹部とから構成し、該凹部の底面側には前
    記油路の先端側が開口する開口部を設け、前記凸部は該
    開口部を開,閉するように前記凹部内に係脱可能に設け
    ることにより前記リリーフ手段を構成してなる請求項2
    に記載の可変容量型斜板式液圧回転機。
JP7269118A 1995-09-22 1995-09-22 可変容量型斜板式液圧回転機 Pending JPH0988809A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7806040B2 (en) 2007-09-12 2010-10-05 Sauer-Danfoss Inc. Ball supported swashplate for axial piston hydraulic machine

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