JPH0989020A - ディスクブレーキ装置 - Google Patents
ディスクブレーキ装置Info
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- JPH0989020A JPH0989020A JP24414295A JP24414295A JPH0989020A JP H0989020 A JPH0989020 A JP H0989020A JP 24414295 A JP24414295 A JP 24414295A JP 24414295 A JP24414295 A JP 24414295A JP H0989020 A JPH0989020 A JP H0989020A
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- disc
- brake pad
- disc rotor
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Abstract
(57)【要約】
【課題】大幅なコストアップ等を招くことなく、制動を
解除した際に、ブレーキパッドをディスクロータから確
実に離隔できるようにする。 【解決手段】ロータ軸方向で内側に配設されるブレーキ
パッド7の裏金7Bの背面に、薄い金属板で形成された
平板部材15を固定し、この平板部材15のロータ径方
向外側の辺の回入側寄りの部分に、板バネ16を一体に
形成する。板バネ16は、ブレーキパッド7側からロー
タ径方向外側に向かいつつロータ軸方向外側に向かう斜
め方向に延びて連結部4Eに近づく基端部16aと、そ
の基端部16aに連続して先端側に形成された屈曲部1
6bとで構成し、屈曲部16aは他方のブレーキパッド
8側を向くように二段階に折れ曲がっている。ただし、
屈曲部16aのロータ径方向外側を向く面と、連結部4
Eのディスクロータ2側を向く面との間の隙間は極僅か
になっている。その隙間は零であってもよい。
解除した際に、ブレーキパッドをディスクロータから確
実に離隔できるようにする。 【解決手段】ロータ軸方向で内側に配設されるブレーキ
パッド7の裏金7Bの背面に、薄い金属板で形成された
平板部材15を固定し、この平板部材15のロータ径方
向外側の辺の回入側寄りの部分に、板バネ16を一体に
形成する。板バネ16は、ブレーキパッド7側からロー
タ径方向外側に向かいつつロータ軸方向外側に向かう斜
め方向に延びて連結部4Eに近づく基端部16aと、そ
の基端部16aに連続して先端側に形成された屈曲部1
6bとで構成し、屈曲部16aは他方のブレーキパッド
8側を向くように二段階に折れ曲がっている。ただし、
屈曲部16aのロータ径方向外側を向く面と、連結部4
Eのディスクロータ2側を向く面との間の隙間は極僅か
になっている。その隙間は零であってもよい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車輪と共に回転
するディスクロータを一対のブレーキパッドで両側から
挟み込むことにより制動を行うディスクブレーキ装置に
関し、特に、大幅なコストアップ等を招くことなく、制
動を解除した際に、ブレーキパッドをディスクロータか
ら確実に離隔できるようにしたものである。
するディスクロータを一対のブレーキパッドで両側から
挟み込むことにより制動を行うディスクブレーキ装置に
関し、特に、大幅なコストアップ等を招くことなく、制
動を解除した際に、ブレーキパッドをディスクロータか
ら確実に離隔できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来のディスクブレーキ装置としては、
例えば実開昭58−172135号公報に開示されたも
のがある。即ち、かかる従来のディスクブレーキ装置に
あっては、ブレーキパッドをディスクロータから離隔さ
せる方向に付勢するバネ機構を設け、そのバネ機構の作
用により、非制動時におけるブレーキパッド及びディス
クロータ間のクリアランスを確保するようにしていた。
例えば実開昭58−172135号公報に開示されたも
のがある。即ち、かかる従来のディスクブレーキ装置に
あっては、ブレーキパッドをディスクロータから離隔さ
せる方向に付勢するバネ機構を設け、そのバネ機構の作
用により、非制動時におけるブレーキパッド及びディス
クロータ間のクリアランスを確保するようにしていた。
【0003】具体的には、上記従来のディスクブレーキ
装置は、車輪と共に回転するディスクロータを跨ぐよう
な形状を有し且つ車体側に固定されたトルクメンバと、
ディスクロータを両側から挟み込むように且つディスク
ロータ軸方向に進退可能にトルクメンバに支持された一
対のブレーキパッドと、ディスクロータ軸方向に進退可
能にトルクメンバに支持されたシリンダボディと、この
シリンダボディに形成されたシリンダ孔に収容されて一
方のブレーキパッドを背面側から押圧可能なピストン
と、シリンダボディに形成されて他方のブレーキパッド
の背面側に対向した爪部と、を有するとともに、トルク
メンバとブレーキパッドとの間に、ブレーキパッドをデ
ィスクロータから離隔させる方向の付勢力を発生するパ
ッド戻しスプリングを介在させている。そして、ピスト
ン及び爪部によるブレーキパッドのディスクロータに向
けての押圧か解除される非制動時には、パッド戻しスプ
リングの付勢力によってブレーキパッドをディスクロー
タから離すことができる、というものであった。
装置は、車輪と共に回転するディスクロータを跨ぐよう
な形状を有し且つ車体側に固定されたトルクメンバと、
ディスクロータを両側から挟み込むように且つディスク
ロータ軸方向に進退可能にトルクメンバに支持された一
対のブレーキパッドと、ディスクロータ軸方向に進退可
能にトルクメンバに支持されたシリンダボディと、この
シリンダボディに形成されたシリンダ孔に収容されて一
方のブレーキパッドを背面側から押圧可能なピストン
と、シリンダボディに形成されて他方のブレーキパッド
の背面側に対向した爪部と、を有するとともに、トルク
メンバとブレーキパッドとの間に、ブレーキパッドをデ
ィスクロータから離隔させる方向の付勢力を発生するパ
ッド戻しスプリングを介在させている。そして、ピスト
ン及び爪部によるブレーキパッドのディスクロータに向
けての押圧か解除される非制動時には、パッド戻しスプ
リングの付勢力によってブレーキパッドをディスクロー
タから離すことができる、というものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上記従来のデ
ィスクブレーキ装置におけるパッド戻しスプリングは、
車体側に固定されるトルクメンバを、ブレーキパッドを
戻す付勢力の反力点としていたため、制動に伴ってブレ
ーキパッドが磨耗してブレーキパッドの位置がディスク
ロータに近づくに従って、パッド戻しスプリングの付勢
力が大きくなってしまう。一方、ディスクロータのイン
ナ側(車両横方向内側)とアウタ側(車両横方向外側)
とでは制動面に熱容量の差があることが多く、その熱容
量の差により制動中に温度差が生じ、インナ側のブレー
キパッドとアウタ側のブレーキパッドとで磨耗量が異な
ることがある。
ィスクブレーキ装置におけるパッド戻しスプリングは、
車体側に固定されるトルクメンバを、ブレーキパッドを
戻す付勢力の反力点としていたため、制動に伴ってブレ
ーキパッドが磨耗してブレーキパッドの位置がディスク
ロータに近づくに従って、パッド戻しスプリングの付勢
力が大きくなってしまう。一方、ディスクロータのイン
ナ側(車両横方向内側)とアウタ側(車両横方向外側)
とでは制動面に熱容量の差があることが多く、その熱容
量の差により制動中に温度差が生じ、インナ側のブレー
キパッドとアウタ側のブレーキパッドとで磨耗量が異な
ることがある。
【0005】すると、ブレーキパッドが磨耗していない
状態ではインナ側のパッド戻しスプリングとアウタ側の
パッド戻しスプリングとの付勢力が等しかったとして
も、ブレーキパッドが磨耗するに従ってパッド戻しスプ
リングの付勢力に差が生じてしまう。例えばインナ側の
ブレーキパッドの磨耗量がアウタ側のブレーキパッドの
磨耗量よりも大きい場合には、インナ側のパッド戻しス
プリングの付勢力がアウタ側のパッド戻しスプリングの
付勢力よりも大きくなる。そして、パッド戻しスプリン
グの付勢力は、シリンダボディに設けられたピストンや
爪部を介してそのシリンダボディに伝達されるから、イ
ンナ側のパッド戻しスプリングの付勢力が大きい分だ
け、非制動時のシリンダボディはインナ寄りに偏位して
しまい、それだけアウタ側のブレーキパッドがディスク
ロータから離隔し難くなる。
状態ではインナ側のパッド戻しスプリングとアウタ側の
パッド戻しスプリングとの付勢力が等しかったとして
も、ブレーキパッドが磨耗するに従ってパッド戻しスプ
リングの付勢力に差が生じてしまう。例えばインナ側の
ブレーキパッドの磨耗量がアウタ側のブレーキパッドの
磨耗量よりも大きい場合には、インナ側のパッド戻しス
プリングの付勢力がアウタ側のパッド戻しスプリングの
付勢力よりも大きくなる。そして、パッド戻しスプリン
グの付勢力は、シリンダボディに設けられたピストンや
爪部を介してそのシリンダボディに伝達されるから、イ
ンナ側のパッド戻しスプリングの付勢力が大きい分だ
け、非制動時のシリンダボディはインナ寄りに偏位して
しまい、それだけアウタ側のブレーキパッドがディスク
ロータから離隔し難くなる。
【0006】このため、上述した従来のディスクブレー
キ装置にあっては、非制動時に両方のブレーキパッドを
確実にディスクロータから離隔できるようにするために
は、例えば両方のパッド戻しスプリングの形状等を適宜
選定してこれらを非線形バネとすることにより、付勢力
の差がなるべく小さくなるような工夫が必要であった
が、これでは設計が面倒であるし、パッド戻しスプリン
グの形状も複雑になるから、コスト高を招いてしまうと
いう不具合がある。
キ装置にあっては、非制動時に両方のブレーキパッドを
確実にディスクロータから離隔できるようにするために
は、例えば両方のパッド戻しスプリングの形状等を適宜
選定してこれらを非線形バネとすることにより、付勢力
の差がなるべく小さくなるような工夫が必要であった
が、これでは設計が面倒であるし、パッド戻しスプリン
グの形状も複雑になるから、コスト高を招いてしまうと
いう不具合がある。
【0007】本発明は、このような従来の技術が有する
未解決の課題に着目してなされたものであって、大幅な
コスト増加等を招くことなく、非制動時にブレーキパッ
ドをディスクロータから確実に離隔させることができる
ディスクブレーキ装置を提供することを目的としてい
る。
未解決の課題に着目してなされたものであって、大幅な
コスト増加等を招くことなく、非制動時にブレーキパッ
ドをディスクロータから確実に離隔させることができる
ディスクブレーキ装置を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、車輪と共に回転するディス
クロータを両側から挟み込むように対向配置される一対
のブレーキパッドと、車体側に固定され且つ前記一対の
ブレーキパッドをディスクロータ軸方向に進退可能に支
持するトルクメンバと、前記一方のブレーキパッドの背
面側に対向するシリンダ孔が形成された基部及び前記他
方のブレーキパッドの背面側に対向する爪部を有し且つ
ディスクロータ軸方向に進退可能に前記トルクメンバに
支持されるシリンダボディと、前記シリンダ孔に収容さ
れ且つ前記一方のブレーキパッドを押圧可能なピストン
と、を備えたディスクブレーキ装置において、前記一方
のブレーキパッドに、前記シリンダボディがディスクロ
ータ径方向内側に変位した際にそのシリンダボディの前
記基部及び爪部間の連結部に押圧されて前記ディスクロ
ータの表面から離れる方向に弾性変形するバネ部材を固
定した。
に、請求項1に係る発明は、車輪と共に回転するディス
クロータを両側から挟み込むように対向配置される一対
のブレーキパッドと、車体側に固定され且つ前記一対の
ブレーキパッドをディスクロータ軸方向に進退可能に支
持するトルクメンバと、前記一方のブレーキパッドの背
面側に対向するシリンダ孔が形成された基部及び前記他
方のブレーキパッドの背面側に対向する爪部を有し且つ
ディスクロータ軸方向に進退可能に前記トルクメンバに
支持されるシリンダボディと、前記シリンダ孔に収容さ
れ且つ前記一方のブレーキパッドを押圧可能なピストン
と、を備えたディスクブレーキ装置において、前記一方
のブレーキパッドに、前記シリンダボディがディスクロ
ータ径方向内側に変位した際にそのシリンダボディの前
記基部及び爪部間の連結部に押圧されて前記ディスクロ
ータの表面から離れる方向に弾性変形するバネ部材を固
定した。
【0009】また、請求項2に係る発明は、上記請求項
1に係る発明であるディスクブレーキ装置において、前
記バネ部材は、前記一方のブレーキパッドから前記連結
部に近づく方向に延びるとともに、先端側に前記他方の
ブレーキパッド側を指すように折れ曲がった屈曲部を有
するものとし、前記バネ部材の前記屈曲部を、前記連結
部の前記ディスクロータ側を向く面に当接可能とした。
1に係る発明であるディスクブレーキ装置において、前
記バネ部材は、前記一方のブレーキパッドから前記連結
部に近づく方向に延びるとともに、先端側に前記他方の
ブレーキパッド側を指すように折れ曲がった屈曲部を有
するものとし、前記バネ部材の前記屈曲部を、前記連結
部の前記ディスクロータ側を向く面に当接可能とした。
【0010】そして、請求項3に係る発明は、上記請求
項2に係る発明であるディスクブレーキ装置において、
少なくとも前記バネ部材の前記屈曲部をディスクロータ
回転方向に広がった板状とするとともに、その屈曲部の
前記連結部側を向く面のディスクロータ回転方向の曲率
を、前記連結部の前記ディスクロータ側を向く面のディ
スクロータ回転方向の曲率と一致又は略一致させた。
項2に係る発明であるディスクブレーキ装置において、
少なくとも前記バネ部材の前記屈曲部をディスクロータ
回転方向に広がった板状とするとともに、その屈曲部の
前記連結部側を向く面のディスクロータ回転方向の曲率
を、前記連結部の前記ディスクロータ側を向く面のディ
スクロータ回転方向の曲率と一致又は略一致させた。
【0011】さらに、請求項4に係る発明は、上記請求
項1〜3に係る発明であるディスクブレーキ装置におい
て、前記一方のブレーキパッドのディスクロータ正転方
向回入側及び回出側のそれぞれ側面と、これら各側面に
対向する前記トルクメンバの側面とに、互いに嵌合して
前記一方のブレーキパッドのディスクロータ軸方向への
移動を案内する凸部又は凹部を形成するとともに、ディ
スクブレーキ正転方向回入側に形成された前記凸部及び
凹部のディスクロータ径方向で対向する面間に、前記一
方のブレーキパッドをディスクロータ径方向外側に向け
て押圧する支持バネを設けた。
項1〜3に係る発明であるディスクブレーキ装置におい
て、前記一方のブレーキパッドのディスクロータ正転方
向回入側及び回出側のそれぞれ側面と、これら各側面に
対向する前記トルクメンバの側面とに、互いに嵌合して
前記一方のブレーキパッドのディスクロータ軸方向への
移動を案内する凸部又は凹部を形成するとともに、ディ
スクブレーキ正転方向回入側に形成された前記凸部及び
凹部のディスクロータ径方向で対向する面間に、前記一
方のブレーキパッドをディスクロータ径方向外側に向け
て押圧する支持バネを設けた。
【0012】また、請求項5に係る発明は、上記請求項
1〜4に係る発明であるディスクブレーキ装置におい
て、前記シリンダボディを、一対のスライドピン及びこ
れが摺動自在に嵌合する一対の嵌合孔を介してディスク
ロータ軸方向に進退可能に前記トルクメンバに支持する
とともに、前記一対のスライドピン及び嵌合孔のうちデ
ィスクロータ正転方向回入側に位置する一方のスライド
ピン及び嵌合孔の周面間のクリアランスを、他方のスラ
イドピン及び嵌合孔の周面間のクリアランスよりも大き
くした。
1〜4に係る発明であるディスクブレーキ装置におい
て、前記シリンダボディを、一対のスライドピン及びこ
れが摺動自在に嵌合する一対の嵌合孔を介してディスク
ロータ軸方向に進退可能に前記トルクメンバに支持する
とともに、前記一対のスライドピン及び嵌合孔のうちデ
ィスクロータ正転方向回入側に位置する一方のスライド
ピン及び嵌合孔の周面間のクリアランスを、他方のスラ
イドピン及び嵌合孔の周面間のクリアランスよりも大き
くした。
【0013】そして、請求項6に係る発明は、上記請求
項1〜5に係る発明であるディスクブレーキ装置におい
て、前記バネ部材の先端を前記シリンダボディに非接触
とした。さらに、請求項7に係る発明は、上記請求項1
〜6に係る発明であるディスクブレーキ装置において、
前記バネ部材を、前記一方のブレーキパッドのディスク
ロータ正転方向回入側寄りの位置に固定した。
項1〜5に係る発明であるディスクブレーキ装置におい
て、前記バネ部材の先端を前記シリンダボディに非接触
とした。さらに、請求項7に係る発明は、上記請求項1
〜6に係る発明であるディスクブレーキ装置において、
前記バネ部材を、前記一方のブレーキパッドのディスク
ロータ正転方向回入側寄りの位置に固定した。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1乃至図5は本発明の一実施
の形態であるディスクブレーキ装置1の構成を示す図で
ある。先ず、構成を説明すると、このディスクブレーキ
装置1は、その取付け状態を表す一部破断斜視図である
図1に示すように、車輪2Aと一体に回転するディスク
ロータ2の車両前方の位置にてそのディスクロータ2に
径方向外側から近接するように車体側に固定されたトル
クメンバ3を有していて、このトルクメンバ3には、デ
ィスクロータ軸方向(ディスクロータ2の回転軸に沿っ
た方向、以下、ロータ軸方向と称す。)に進退可能にシ
リンダボディ4が支持されている。具体的には、トルク
メンバ3のディスクロータ正転方向(車両前進時におけ
るディスクロータの回転方向であり、以下、ロータ正転
方向と称す。)の両端部には、ディスクロータ2外周面
に沿ってロータ軸方向に延びる二つの筒部3A,3Bが
設けられるとともに、それら筒部3A,3B間にてディ
スクロータ2を跨ぐシリンダボディ4には、それら筒部
3A,3Bの先端部に対向する位置までロータ正転方向
に沿って延びる腕部4A,4Bが一体に設けられてい
る。
面に基づいて説明する。図1乃至図5は本発明の一実施
の形態であるディスクブレーキ装置1の構成を示す図で
ある。先ず、構成を説明すると、このディスクブレーキ
装置1は、その取付け状態を表す一部破断斜視図である
図1に示すように、車輪2Aと一体に回転するディスク
ロータ2の車両前方の位置にてそのディスクロータ2に
径方向外側から近接するように車体側に固定されたトル
クメンバ3を有していて、このトルクメンバ3には、デ
ィスクロータ軸方向(ディスクロータ2の回転軸に沿っ
た方向、以下、ロータ軸方向と称す。)に進退可能にシ
リンダボディ4が支持されている。具体的には、トルク
メンバ3のディスクロータ正転方向(車両前進時におけ
るディスクロータの回転方向であり、以下、ロータ正転
方向と称す。)の両端部には、ディスクロータ2外周面
に沿ってロータ軸方向に延びる二つの筒部3A,3Bが
設けられるとともに、それら筒部3A,3B間にてディ
スクロータ2を跨ぐシリンダボディ4には、それら筒部
3A,3Bの先端部に対向する位置までロータ正転方向
に沿って延びる腕部4A,4Bが一体に設けられてい
る。
【0015】そして、ディスクロータ2のロータ軸方向
内側の面に沿ったディスクブレーキ装置1の断面を、矢
印Aの方向から見た図である図2に示すように、腕部4
A,4Bのディスクロータ2側を向く面には、ロータ軸
方向に延びる一対のスライドピン5A,5Bが固定され
ていて、それらスライドピン5A,5Bは、筒部3A,
3B内に形成された嵌合孔6A,6Bに摺動自在に嵌合
していて、これらスライドピン5A,5B及び嵌合孔6
A,6Bを介して、シリンダボディ4がトルクメンバ3
に対してロータ軸方向に進退可能となっている。なお、
スライドピン5A,5Bと嵌合孔6A,6Bとの間はグ
リースにより潤滑されており、筒部3A,3Bの先端部
と腕部4A,4Bとの間には、蛇腹円筒状の弾性体から
なるダストブーツ4a(図1参照)が設けられている。
内側の面に沿ったディスクブレーキ装置1の断面を、矢
印Aの方向から見た図である図2に示すように、腕部4
A,4Bのディスクロータ2側を向く面には、ロータ軸
方向に延びる一対のスライドピン5A,5Bが固定され
ていて、それらスライドピン5A,5Bは、筒部3A,
3B内に形成された嵌合孔6A,6Bに摺動自在に嵌合
していて、これらスライドピン5A,5B及び嵌合孔6
A,6Bを介して、シリンダボディ4がトルクメンバ3
に対してロータ軸方向に進退可能となっている。なお、
スライドピン5A,5Bと嵌合孔6A,6Bとの間はグ
リースにより潤滑されており、筒部3A,3Bの先端部
と腕部4A,4Bとの間には、蛇腹円筒状の弾性体から
なるダストブーツ4a(図1参照)が設けられている。
【0016】なお、このディスクブレーキ装置1にあっ
ては、ディスクロータ正転方向回入側(正転時のディス
クロータ2がディスクブレーキ装置1に入り込む側であ
り、以下、単に回入側と称す。)に位置する一方のスラ
イドピン5Aと嵌合孔6Aとの周面間のクリアランス
が、ディスクロータ正転方向回出側(正転時のディスク
ロータ2がディスクブレーキ装置1から出て行く側であ
り、以下、単に回出側と称す。)に位置する他方のスラ
イドピン5Bと嵌合孔6Bとの周面間のクリアランスよ
りも、大きくなっている。つまり、回出側に位置するス
ライドピン5Bが所謂メインピン、回入側に位置するス
ライドピン5Aが所謂サブピンとなっている。
ては、ディスクロータ正転方向回入側(正転時のディス
クロータ2がディスクブレーキ装置1に入り込む側であ
り、以下、単に回入側と称す。)に位置する一方のスラ
イドピン5Aと嵌合孔6Aとの周面間のクリアランス
が、ディスクロータ正転方向回出側(正転時のディスク
ロータ2がディスクブレーキ装置1から出て行く側であ
り、以下、単に回出側と称す。)に位置する他方のスラ
イドピン5Bと嵌合孔6Bとの周面間のクリアランスよ
りも、大きくなっている。つまり、回出側に位置するス
ライドピン5Bが所謂メインピン、回入側に位置するス
ライドピン5Aが所謂サブピンとなっている。
【0017】また、図2の III−III 線断面図である図
3(ただし、図3ではトルクメンバ3は省略してい
る。)にも示すように、このディスクブレーキ装置1
は、ディスクブレーキ2を両側から挟み込むように対向
配置された一対のブレーキパッド7,8を有している。
これらブレーキパッド7,8は、ディスクロータ2側に
位置するライニング7A,8Aとその背面側に固定され
る裏金7B,8Bとを重ね合わせた部材であって、ライ
ニング7A,8Aよりも縦横に幅広の裏金7B,8B
が、ロータ軸方向に進退可能にトルクメンバ3に支持さ
れている。
3(ただし、図3ではトルクメンバ3は省略してい
る。)にも示すように、このディスクブレーキ装置1
は、ディスクブレーキ2を両側から挟み込むように対向
配置された一対のブレーキパッド7,8を有している。
これらブレーキパッド7,8は、ディスクロータ2側に
位置するライニング7A,8Aとその背面側に固定され
る裏金7B,8Bとを重ね合わせた部材であって、ライ
ニング7A,8Aよりも縦横に幅広の裏金7B,8B
が、ロータ軸方向に進退可能にトルクメンバ3に支持さ
れている。
【0018】具体的には、図2に示すように、ブレーキ
パッド7の裏金7Bの回入側を向く側面及び回出側を向
く側面のそれぞれに凸部7a,7bが形成され、それら
側面に対向するトルクメンバ3の側面には凸部7a,7
bと緩く嵌合する凹部3a,3bが形成され、凹部3
a,3bの内側には凸部7a,7bとの間の摩擦抵抗を
小さくするための薄い金属板からなる案内板9A,9B
が固定されている。つまり、凸部7a,7bが凹部3
a,3b内でロータ軸方向に滑らかに移動可能となって
いるから、ブレーキパッド7は、トルクメンバ3に対し
てロータ軸方向(図2に直交する方向)に進退可能とな
っている。なお、ブレーキパッド8については特に図示
はしないが、ブレーキパッド7と同様の構成により、ト
ルクメンバ3に対してロータ軸方向に進退可能となって
いる。
パッド7の裏金7Bの回入側を向く側面及び回出側を向
く側面のそれぞれに凸部7a,7bが形成され、それら
側面に対向するトルクメンバ3の側面には凸部7a,7
bと緩く嵌合する凹部3a,3bが形成され、凹部3
a,3bの内側には凸部7a,7bとの間の摩擦抵抗を
小さくするための薄い金属板からなる案内板9A,9B
が固定されている。つまり、凸部7a,7bが凹部3
a,3b内でロータ軸方向に滑らかに移動可能となって
いるから、ブレーキパッド7は、トルクメンバ3に対し
てロータ軸方向(図2に直交する方向)に進退可能とな
っている。なお、ブレーキパッド8については特に図示
はしないが、ブレーキパッド7と同様の構成により、ト
ルクメンバ3に対してロータ軸方向に進退可能となって
いる。
【0019】そして、ブレーキパッド7側の案内板9
A,9Bのうち、回入側の凹部3aに固定されている案
内板9Aは、その斜視図である図4にも示すように、凹
部3aのディスクロータ径方向(このディスクブレーキ
装置1の配設位置におけるディスクロータ2の径方向で
あって、図2の上下方向である。以下、ロータ径方向と
称す。)内側の面に固定される部分と一体になっている
支持バネ9aを有していて、この支持バネ9aは、凸部
7aをロータ径方向外側に向けて押圧するようになって
いる。
A,9Bのうち、回入側の凹部3aに固定されている案
内板9Aは、その斜視図である図4にも示すように、凹
部3aのディスクロータ径方向(このディスクブレーキ
装置1の配設位置におけるディスクロータ2の径方向で
あって、図2の上下方向である。以下、ロータ径方向と
称す。)内側の面に固定される部分と一体になっている
支持バネ9aを有していて、この支持バネ9aは、凸部
7aをロータ径方向外側に向けて押圧するようになって
いる。
【0020】一方、シリンダボディ4には、車幅方向
(ロータ軸方向と等しい)内側に配設される一方のブレ
ーキパッド7の裏金7Bの背面側(ライニング7Aが固
定されていない側)に対向する基部4Cと、車幅方向外
側に配設される他方のブレーキパッド8の裏金8Bの背
面側に対向する鉛直方向に離隔した二つの爪部4Dと、
これら基部4C及び爪部4D間を連結するようにディス
クロータ2外周面に沿ってロータ軸方向に延びる連結部
4Eとが形成されていて、シリンダボディ4は、それら
基部4C及び爪部4Dのディスクロータ2側を向く面に
よって、一対のブレーキパッド7,8をそれらの背面側
から所定距離隔てて挟み込むようになっている。
(ロータ軸方向と等しい)内側に配設される一方のブレ
ーキパッド7の裏金7Bの背面側(ライニング7Aが固
定されていない側)に対向する基部4Cと、車幅方向外
側に配設される他方のブレーキパッド8の裏金8Bの背
面側に対向する鉛直方向に離隔した二つの爪部4Dと、
これら基部4C及び爪部4D間を連結するようにディス
クロータ2外周面に沿ってロータ軸方向に延びる連結部
4Eとが形成されていて、シリンダボディ4は、それら
基部4C及び爪部4Dのディスクロータ2側を向く面に
よって、一対のブレーキパッド7,8をそれらの背面側
から所定距離隔てて挟み込むようになっている。
【0021】シリンダボディ4の基部4C内には、ブレ
ーキパッド7側が開口したシリンダ孔10が形成されて
いる。このシリンダ孔10の軸心はロータ軸方向と一致
しており、そのシリンダ孔10の内部には、外観が円筒
形のピストン11が収容されている。なお、シリンダ孔
10内には、その内周面に周方向に連続して形成された
溝内に収容された断面略方形のリング状の弾性体からな
るシールリング10Aが配設されていて、そのシールリ
ング10Aの内周面がピストン11の外周面に密接して
いる。また、特に図示はしないが、ピストン11のディ
スクロータ2側先端部の外周面と、シリンダ孔10の開
口端側内周面との間には、蛇腹円筒状の弾性体からなる
ダストブーツが設けられている。
ーキパッド7側が開口したシリンダ孔10が形成されて
いる。このシリンダ孔10の軸心はロータ軸方向と一致
しており、そのシリンダ孔10の内部には、外観が円筒
形のピストン11が収容されている。なお、シリンダ孔
10内には、その内周面に周方向に連続して形成された
溝内に収容された断面略方形のリング状の弾性体からな
るシールリング10Aが配設されていて、そのシールリ
ング10Aの内周面がピストン11の外周面に密接して
いる。また、特に図示はしないが、ピストン11のディ
スクロータ2側先端部の外周面と、シリンダ孔10の開
口端側内周面との間には、蛇腹円筒状の弾性体からなる
ダストブーツが設けられている。
【0022】そして、シリンダ孔10の底面と、ピスト
ン11のディスクロータ2とは逆側の端面と、シールリ
ング10Aとで油圧室12が画成されていて、この油圧
室12は図示しない油路や配管等を介して公知のマスタ
シリンダに接続されていて、これにより、ブレーキの踏
み力に応じた油圧が油圧室12内に供給されるようにな
っている。
ン11のディスクロータ2とは逆側の端面と、シールリ
ング10Aとで油圧室12が画成されていて、この油圧
室12は図示しない油路や配管等を介して公知のマスタ
シリンダに接続されていて、これにより、ブレーキの踏
み力に応じた油圧が油圧室12内に供給されるようにな
っている。
【0023】さらに、本実施の形態にあっては、ロータ
軸方向で内側に配設されるブレーキパッド7の裏金7B
の背面に、薄い金属板で形成された平板部材15を固定
していて、この平板部材15のロータ径方向外側の辺の
回入側寄りの部分には、バネ部材としての板バネ16が
一体に形成されている。この板バネ16は、ブレーキパ
ッド7側からロータ径方向外側に向かいつつロータ軸方
向外側に向かう斜め方向に延びて連結部4Eに近づく基
端部16aと、その基端部16aに連続して先端側に形
成された屈曲部16bとで構成されていて、屈曲部16
bは他方のブレーキパッド8側を向くように二段階に折
れ曲がっている。ただし、屈曲部16bの二段階に折れ
曲がった部分のうち基端部16aに近い側は、連結部4
Eのディスクロータ2側を向く面と略平行にロータ軸方
向に延びていて、そのロータ軸方向に延びる部分のロー
タ径方向外側を向く面と、連結部4Eのディスクロータ
2側を向く面との間の隙間は極僅かになっている。な
お、その隙間は零であってもよい。
軸方向で内側に配設されるブレーキパッド7の裏金7B
の背面に、薄い金属板で形成された平板部材15を固定
していて、この平板部材15のロータ径方向外側の辺の
回入側寄りの部分には、バネ部材としての板バネ16が
一体に形成されている。この板バネ16は、ブレーキパ
ッド7側からロータ径方向外側に向かいつつロータ軸方
向外側に向かう斜め方向に延びて連結部4Eに近づく基
端部16aと、その基端部16aに連続して先端側に形
成された屈曲部16bとで構成されていて、屈曲部16
bは他方のブレーキパッド8側を向くように二段階に折
れ曲がっている。ただし、屈曲部16bの二段階に折れ
曲がった部分のうち基端部16aに近い側は、連結部4
Eのディスクロータ2側を向く面と略平行にロータ軸方
向に延びていて、そのロータ軸方向に延びる部分のロー
タ径方向外側を向く面と、連結部4Eのディスクロータ
2側を向く面との間の隙間は極僅かになっている。な
お、その隙間は零であってもよい。
【0024】また、図2からも判るように、板バネ16
の屈曲部16bは、ロータ正転方向に沿って湾曲してい
て、その曲率が、連結部4Eのディスクロータ2側を向
く面のロータ正転方向の曲率と、一致又は略一致するよ
うになっている。なお、ここでの曲率が一致又は略一致
する状態とは、屈曲部16bのロータ径方向外側を向く
面と、連結部4Eのディスクロータ2側を向く面とが、
広い範囲で接触できるような状態をいう。
の屈曲部16bは、ロータ正転方向に沿って湾曲してい
て、その曲率が、連結部4Eのディスクロータ2側を向
く面のロータ正転方向の曲率と、一致又は略一致するよ
うになっている。なお、ここでの曲率が一致又は略一致
する状態とは、屈曲部16bのロータ径方向外側を向く
面と、連結部4Eのディスクロータ2側を向く面とが、
広い範囲で接触できるような状態をいう。
【0025】ただし、板バネ16の先端16cは、連結
部4Eを含むシリンダボディ4のいずれの部位にも非接
触となっている。そして、支持バネ9aと板バネ16と
の関係は、前者のバネ定数が後者のバネ定数よりも小さ
くなるようになっている。次に、本実施の形態の動作を
説明する。
部4Eを含むシリンダボディ4のいずれの部位にも非接
触となっている。そして、支持バネ9aと板バネ16と
の関係は、前者のバネ定数が後者のバネ定数よりも小さ
くなるようになっている。次に、本実施の形態の動作を
説明する。
【0026】即ち、制動時に運転者がブレーキペダルを
踏み込むと、マスタシリンダ等によって増圧分配された
油圧が油圧室12内に供給されるから、その油圧によっ
てピストン11がディスクロータ2に近づく方向に変位
する。すると、ピストン11の先端面がブレーキパッド
7の裏金7Bを押圧するため、ブレーキパッド7がディ
スクロータ2に近づく方向に変位し、そのライニング7
Aがディスクロータ2の摩擦摺動面に押し付けられる。
踏み込むと、マスタシリンダ等によって増圧分配された
油圧が油圧室12内に供給されるから、その油圧によっ
てピストン11がディスクロータ2に近づく方向に変位
する。すると、ピストン11の先端面がブレーキパッド
7の裏金7Bを押圧するため、ブレーキパッド7がディ
スクロータ2に近づく方向に変位し、そのライニング7
Aがディスクロータ2の摩擦摺動面に押し付けられる。
【0027】この状態から油圧室12内の油圧によって
ピストン11がさらにディスクロータ2側に変位しよう
とすると、ブレーキパッド7がディスクロータ2を押圧
することによる反力によりシリンダボディ4自体が、ピ
ストン11の移動方向とは逆方向に移動するから、爪部
4D,4Dもディスクロータ2に近づく方向に変位して
ブレーキパッド8の裏金8Bを押圧するようになって、
そのブレーキパッド8がディスクロータ2に近づく方向
に変位し、そのライニング8Aがディスクロータ2の摩
擦摺動面に摺接する。
ピストン11がさらにディスクロータ2側に変位しよう
とすると、ブレーキパッド7がディスクロータ2を押圧
することによる反力によりシリンダボディ4自体が、ピ
ストン11の移動方向とは逆方向に移動するから、爪部
4D,4Dもディスクロータ2に近づく方向に変位して
ブレーキパッド8の裏金8Bを押圧するようになって、
そのブレーキパッド8がディスクロータ2に近づく方向
に変位し、そのライニング8Aがディスクロータ2の摩
擦摺動面に摺接する。
【0028】そして、このようなブレーキパッド7,8
の動作は極短い時間内に行われるため、ブレーキペダル
を踏み込むと殆ど同時に両ブレーキパッド7,8によっ
てディスクロータ2が両側から挟み込まれることにな
り、ブレーキパッド7,8とディスクロータ2との間の
摩擦によってディスクロータ2の回転力が熱に変換され
て制動が行われる。なお、ディスクロータ2からブレー
キパッドに入力される制動トルクは、トルクメンバ3を
介して車体側に支持される。
の動作は極短い時間内に行われるため、ブレーキペダル
を踏み込むと殆ど同時に両ブレーキパッド7,8によっ
てディスクロータ2が両側から挟み込まれることにな
り、ブレーキパッド7,8とディスクロータ2との間の
摩擦によってディスクロータ2の回転力が熱に変換され
て制動が行われる。なお、ディスクロータ2からブレー
キパッドに入力される制動トルクは、トルクメンバ3を
介して車体側に支持される。
【0029】そして、制動時にピストン11が移動する
際には、その外周面に密接するシールリング10Aに弾
性変形が生じるから、ブレーキペダルの踏み込みが解除
されて油圧室12内の油圧が排出されると、そのシール
リング10Aの復元力によってピストン11がディスク
ロータ2から引き離され、ピストン11の押圧力の消滅
によりシリンダボディ4もピストンの移動方向とは逆方
向に移動し、ブレーキパッド7,8によるディスクロー
タ2の挟み込み状態が解消されて制動が終了する。
際には、その外周面に密接するシールリング10Aに弾
性変形が生じるから、ブレーキペダルの踏み込みが解除
されて油圧室12内の油圧が排出されると、そのシール
リング10Aの復元力によってピストン11がディスク
ロータ2から引き離され、ピストン11の押圧力の消滅
によりシリンダボディ4もピストンの移動方向とは逆方
向に移動し、ブレーキパッド7,8によるディスクロー
タ2の挟み込み状態が解消されて制動が終了する。
【0030】このような制動が繰り返し行われると、ブ
レーキパッド7,8のライニング7A,8Aの摩擦摺動
面が磨耗するため、そのライニング7,8とディスクロ
ータ2との間のクリアランスが拡がることになる。する
と、制動時におけるピストン11の移動距離が長くなる
から、ピストン11とシールリング10Aとの間に滑り
が生じるようになるが、シールリング10Aの弾性変形
量は一定であるため、制動解除時のピストン11及びシ
リンダボディ4の戻り量は一定である。よって、ブレー
キパッド7,8のライニング7A,8Aとディスクロー
タ2との間のクリアランスは、ライニング7A,8Aが
磨耗しても一定に保たれる。
レーキパッド7,8のライニング7A,8Aの摩擦摺動
面が磨耗するため、そのライニング7,8とディスクロ
ータ2との間のクリアランスが拡がることになる。する
と、制動時におけるピストン11の移動距離が長くなる
から、ピストン11とシールリング10Aとの間に滑り
が生じるようになるが、シールリング10Aの弾性変形
量は一定であるため、制動解除時のピストン11及びシ
リンダボディ4の戻り量は一定である。よって、ブレー
キパッド7,8のライニング7A,8Aとディスクロー
タ2との間のクリアランスは、ライニング7A,8Aが
磨耗しても一定に保たれる。
【0031】ここで、制動時における挙動をさらに詳細
に説明する。即ち、ディスクロータ2の周速は外周側の
方が内周側よりも速いため、そのディスクロータ2の摩
擦摺動面にブレーキパッド7が押しつけられると、ブレ
ーキパッド7に図2で反時計回りのモーメントが入力さ
れ、ブレーキパッド7は、図6に破線で示すようにその
回入側の部分がロータ径方向外側に浮き上がろうとす
る。このようなモーメントはブレーキパッド8にも同様
に入力されるから、ブレーキパッド8もブレーキパッド
7と同様に浮き上がろうとする。
に説明する。即ち、ディスクロータ2の周速は外周側の
方が内周側よりも速いため、そのディスクロータ2の摩
擦摺動面にブレーキパッド7が押しつけられると、ブレ
ーキパッド7に図2で反時計回りのモーメントが入力さ
れ、ブレーキパッド7は、図6に破線で示すようにその
回入側の部分がロータ径方向外側に浮き上がろうとす
る。このようなモーメントはブレーキパッド8にも同様
に入力されるから、ブレーキパッド8もブレーキパッド
7と同様に浮き上がろうとする。
【0032】また、制動時には、ピストン11がブレー
キパッド7の背面側に押しつけられるとともに、爪部4
D,4Dがブレーキパッド8の背面側に押しつけられて
いるため、シリンダボディ4とブレーキパッド7,8と
は実質的に一体となっており、ディスクロータ2からブ
レーキパッド7,8に入力される上記のようなモーメン
トは、ピストン11及び爪部4D,4Dを介してシリン
ダボディ4にも入力される。
キパッド7の背面側に押しつけられるとともに、爪部4
D,4Dがブレーキパッド8の背面側に押しつけられて
いるため、シリンダボディ4とブレーキパッド7,8と
は実質的に一体となっており、ディスクロータ2からブ
レーキパッド7,8に入力される上記のようなモーメン
トは、ピストン11及び爪部4D,4Dを介してシリン
ダボディ4にも入力される。
【0033】よって、シリンダボディ4及びブレーキパ
ッド7,8が一体となって、その回入側の部分がロータ
径方向外側に浮き上がろうとするが、凸部7aと凹部3
aとの間には、ブレーキパッド7をロータ軸方向への摺
動を可能とするためにロータ径方向に所定のクリアラン
スBが確保されているし、回入側のスライドピン5Aと
嵌合孔6Aとの周面間のクリアランスが大きくなってい
るから、シリンダボディ4及びブレーキパッド7,8
は、制動時の上述したモーメントにより、トルクメンバ
3に対して、回入側の部分がロータ径方向外側に浮き上
がる。また、その浮き上がり量は、凸部7a及び凹部3
a間のクリアランスBと、スライドピン5A及び嵌合孔
6Aの周面間のクリアランスとを適宜選定することによ
り、調整可能である。
ッド7,8が一体となって、その回入側の部分がロータ
径方向外側に浮き上がろうとするが、凸部7aと凹部3
aとの間には、ブレーキパッド7をロータ軸方向への摺
動を可能とするためにロータ径方向に所定のクリアラン
スBが確保されているし、回入側のスライドピン5Aと
嵌合孔6Aとの周面間のクリアランスが大きくなってい
るから、シリンダボディ4及びブレーキパッド7,8
は、制動時の上述したモーメントにより、トルクメンバ
3に対して、回入側の部分がロータ径方向外側に浮き上
がる。また、その浮き上がり量は、凸部7a及び凹部3
a間のクリアランスBと、スライドピン5A及び嵌合孔
6Aの周面間のクリアランスとを適宜選定することによ
り、調整可能である。
【0034】なお、制動時には、凸部7aがロータ径方
向外側に変位するから、支持バネ9aは開放傾向とな
る。これに対し、制動が解除された際には、ブレーキパ
ッド7,8のディスクロータ2への押圧が解除されるか
ら、上述したモーメントが消滅し、シリンダボディ4及
びブレーキパッド7,8の浮き上がりは復元されようと
するが、ディスクロータ2から遠いシリンダボディ4の
方が、ブレーキパッド7,8よりも先に浮き上がりが復
元されることになる。
向外側に変位するから、支持バネ9aは開放傾向とな
る。これに対し、制動が解除された際には、ブレーキパ
ッド7,8のディスクロータ2への押圧が解除されるか
ら、上述したモーメントが消滅し、シリンダボディ4及
びブレーキパッド7,8の浮き上がりは復元されようと
するが、ディスクロータ2から遠いシリンダボディ4の
方が、ブレーキパッド7,8よりも先に浮き上がりが復
元されることになる。
【0035】つまり、制動が解除された直後には、先
ず、シリンダボディ4がロータ径方向内側に変位するこ
とになるが、シリンダボディ4にそのような変位が生じ
ると、図7に示すように連結部4Eがロータ径方向内側
に変位するから、その連結部4Eによって板バネ16の
屈曲部16bがロータ径方向内側に押圧され、これによ
って板バネ16全体は、実線で示すような状態に弾性変
形する。すると、その板バネ16の弾性変形により、板
バネ16と平板部材15との結合部位がロータ軸方向内
側に向けて(つまり、ディスクロータ2から離れる方向
に)押されるから、平板部材15が固定されたブレーキ
パッド7も、図7に実線で示すような状態に傾動しつつ
ディスクロータ2から離れる方向に変位する。
ず、シリンダボディ4がロータ径方向内側に変位するこ
とになるが、シリンダボディ4にそのような変位が生じ
ると、図7に示すように連結部4Eがロータ径方向内側
に変位するから、その連結部4Eによって板バネ16の
屈曲部16bがロータ径方向内側に押圧され、これによ
って板バネ16全体は、実線で示すような状態に弾性変
形する。すると、その板バネ16の弾性変形により、板
バネ16と平板部材15との結合部位がロータ軸方向内
側に向けて(つまり、ディスクロータ2から離れる方向
に)押されるから、平板部材15が固定されたブレーキ
パッド7も、図7に実線で示すような状態に傾動しつつ
ディスクロータ2から離れる方向に変位する。
【0036】ただし、ブレーキパッド7は、その凸部7
aが支持バネ9aの反力を受けるため、板バネ16のバ
ネ力のうち、ブレーキパッド7の回入側部分をロータ径
方向内側に押圧する力が支持バネ9aによって小さくな
るから、板バネ16のバネ力のうちブレーキパッド7の
回入側部分をロータ軸方向内側に変位させる力が相対的
に大きくなったことになり、ブレーキパッド7の回入側
部分は、回出側部分よりも大きくロータ軸方向内側に変
位することになる。従って、ブレーキパッド7は、図8
に破線で示す状態から実線で示す状態に移行するように
変位することになる。
aが支持バネ9aの反力を受けるため、板バネ16のバ
ネ力のうち、ブレーキパッド7の回入側部分をロータ径
方向内側に押圧する力が支持バネ9aによって小さくな
るから、板バネ16のバネ力のうちブレーキパッド7の
回入側部分をロータ軸方向内側に変位させる力が相対的
に大きくなったことになり、ブレーキパッド7の回入側
部分は、回出側部分よりも大きくロータ軸方向内側に変
位することになる。従って、ブレーキパッド7は、図8
に破線で示す状態から実線で示す状態に移行するように
変位することになる。
【0037】このように、本実施の形態にあっては、制
動が解除された直後に、ブレーキパッド7を自動的にデ
ィスクロータ2から離隔させることができる。そして、
ブレーキパッド7の回入側部分を回出側部分よりも大き
くディスクロータ2から離隔させることができるから、
結果として、ブレーキパッド7全体をディスクロータ2
から確実に離隔させることができる。その理由は、仮に
ブレーキパッド7の回出側の方を回入側よりも大きくデ
ィスクロータ2から離隔させるような構成では、図9
(a)に示すように、ブレーキパッド7の回入側の部分
がディスクロータ2から確実に離隔できなかった場合
に、ディスクロータ2の回転はブレーキパッド7を離隔
させる方向には作用しないが、本実施の形態であれば、
図9(b)に示すように、ブレーキパッド7の回出側の
部分がディスクロータ2から確実に離隔できなかった場
合でも、ディスクロータ2の回転はブレーキパッド7を
離隔させる方向に作用するからである。
動が解除された直後に、ブレーキパッド7を自動的にデ
ィスクロータ2から離隔させることができる。そして、
ブレーキパッド7の回入側部分を回出側部分よりも大き
くディスクロータ2から離隔させることができるから、
結果として、ブレーキパッド7全体をディスクロータ2
から確実に離隔させることができる。その理由は、仮に
ブレーキパッド7の回出側の方を回入側よりも大きくデ
ィスクロータ2から離隔させるような構成では、図9
(a)に示すように、ブレーキパッド7の回入側の部分
がディスクロータ2から確実に離隔できなかった場合
に、ディスクロータ2の回転はブレーキパッド7を離隔
させる方向には作用しないが、本実施の形態であれば、
図9(b)に示すように、ブレーキパッド7の回出側の
部分がディスクロータ2から確実に離隔できなかった場
合でも、ディスクロータ2の回転はブレーキパッド7を
離隔させる方向に作用するからである。
【0038】なお、ブレーキパッド8には板バネ16の
バネ力は入力されないから、これによるディスクロータ
2から離隔する作用は得られない。しかし、制動時には
ピストン11の押圧力によってディスクロータ2には図
10に示すようなロータ軸方向外側への倒れが生じるか
ら、制動解除後の空転によりディスクロータ2が徐々に
冷却されれば、そのディスクロータ2のロータ軸方向外
側への倒れが解消される結果、ブレーキパッド8及びデ
ィスクロータ2間のクリアランスは自動的に増加するの
で、特に問題はないのである。
バネ力は入力されないから、これによるディスクロータ
2から離隔する作用は得られない。しかし、制動時には
ピストン11の押圧力によってディスクロータ2には図
10に示すようなロータ軸方向外側への倒れが生じるか
ら、制動解除後の空転によりディスクロータ2が徐々に
冷却されれば、そのディスクロータ2のロータ軸方向外
側への倒れが解消される結果、ブレーキパッド8及びデ
ィスクロータ2間のクリアランスは自動的に増加するの
で、特に問題はないのである。
【0039】また、本実施の形態では、板バネ16の先
端16cをシリンダボディ4と非接触としているため、
その板バネ16の先端16cが連結部4Eに引っ掛かる
ようなことはない。従って、板バネ16を設けたことに
よって、ブレーキパッド7のロータ軸方向外側への摺動
性が悪化するようなことはない。そして、板バネ16の
屈曲部16bの曲率を、連結部4Eのディスクロータ2
側を向く面のロータ正転方向の曲率と一致又は略一致さ
せているため、その屈曲部16bと連結部4Eとは広い
範囲に渡って接触することになる。すると、制動解除時
に連結部4Eがロータ径方向内側に変位して屈曲部16
bを押圧する際に、その屈曲部16bをより確実に弾性
変形させることができるから、上述したようなブレーキ
パッド7を傾動させる反力を、より確実に発生させるこ
とができるようになっている。
端16cをシリンダボディ4と非接触としているため、
その板バネ16の先端16cが連結部4Eに引っ掛かる
ようなことはない。従って、板バネ16を設けたことに
よって、ブレーキパッド7のロータ軸方向外側への摺動
性が悪化するようなことはない。そして、板バネ16の
屈曲部16bの曲率を、連結部4Eのディスクロータ2
側を向く面のロータ正転方向の曲率と一致又は略一致さ
せているため、その屈曲部16bと連結部4Eとは広い
範囲に渡って接触することになる。すると、制動解除時
に連結部4Eがロータ径方向内側に変位して屈曲部16
bを押圧する際に、その屈曲部16bをより確実に弾性
変形させることができるから、上述したようなブレーキ
パッド7を傾動させる反力を、より確実に発生させるこ
とができるようになっている。
【0040】さらに、制動時におけるシリンダボディ4
及びブレーキパッド7,8の浮き上がり量は、凸部7a
及び凹部3a間のクリアランスBと、スライドピン5A
及び嵌合孔6Aの周面間のクリアランスとを適宜選定す
ることにより調整可能であるから、それら両クリアラン
スを調整することにより、制動解除時の連結部4Eの変
位量が調整でき、板バネ16の弾性変形量が調整してブ
レーキパッド7の回入側部分の離隔量を調整することも
できる。
及びブレーキパッド7,8の浮き上がり量は、凸部7a
及び凹部3a間のクリアランスBと、スライドピン5A
及び嵌合孔6Aの周面間のクリアランスとを適宜選定す
ることにより調整可能であるから、それら両クリアラン
スを調整することにより、制動解除時の連結部4Eの変
位量が調整でき、板バネ16の弾性変形量が調整してブ
レーキパッド7の回入側部分の離隔量を調整することも
できる。
【0041】また、板バネ16は、シリンダボディ4の
連結部4Eのロータ径方向内側への変位を受けて弾性変
形するため、ブレーキパッド7のライニング7Aの磨耗
が進行してブレーキパッド7とシリンダボディ4との相
対位置が変化しても、板バネ16がブレーキパッド7を
ディスクロータ2から離隔させる力は変化しない。よっ
て、上述した従来のディスクブレーキ装置のような不具
合は発生しないから、設計コストや部品コストが大幅に
アップすることもない。
連結部4Eのロータ径方向内側への変位を受けて弾性変
形するため、ブレーキパッド7のライニング7Aの磨耗
が進行してブレーキパッド7とシリンダボディ4との相
対位置が変化しても、板バネ16がブレーキパッド7を
ディスクロータ2から離隔させる力は変化しない。よっ
て、上述した従来のディスクブレーキ装置のような不具
合は発生しないから、設計コストや部品コストが大幅に
アップすることもない。
【0042】しかも、通常の従来のディスクブレーキ装
置にあっては、ブレーキパッド7とディスクロータ2と
の間の摺動により発生した摩擦熱がブレーキオイル等に
影響を与えないように、ブレーキパッド7の裏金7Bの
背面側に平板部材9と同様の部材を固定しているのが一
般的である。従って、本実施の形態の構成とするために
は、実際には平板部材9の形状を変更するだけであるか
ら、コスト的には非常に有利となっている。
置にあっては、ブレーキパッド7とディスクロータ2と
の間の摺動により発生した摩擦熱がブレーキオイル等に
影響を与えないように、ブレーキパッド7の裏金7Bの
背面側に平板部材9と同様の部材を固定しているのが一
般的である。従って、本実施の形態の構成とするために
は、実際には平板部材9の形状を変更するだけであるか
ら、コスト的には非常に有利となっている。
【0043】また、上記実施の形態では、板バネ16の
屈曲部16bを二段階に折り曲げてその先端16cが他
方のブレーキパッド8側を向くようにしているが、屈曲
部16bは三段階以上に折り曲げてもよいし、滑らかに
湾曲させてもよい。しかし、連結部4Eとの接触面積を
大きくするためには、上記実施の形態のように、屈曲部
16bを段階的に折り曲げ、そのうちの一部を、連結部
4Eのディスクロータ2側を向く面に近接又は接触させ
つつ、その面と略平行にロータ軸方向に延びるようにす
ることが望ましい。
屈曲部16bを二段階に折り曲げてその先端16cが他
方のブレーキパッド8側を向くようにしているが、屈曲
部16bは三段階以上に折り曲げてもよいし、滑らかに
湾曲させてもよい。しかし、連結部4Eとの接触面積を
大きくするためには、上記実施の形態のように、屈曲部
16bを段階的に折り曲げ、そのうちの一部を、連結部
4Eのディスクロータ2側を向く面に近接又は接触させ
つつ、その面と略平行にロータ軸方向に延びるようにす
ることが望ましい。
【0044】さらに、本実施の形態では、板バネ16
を、ブレーキパッド7の回入側寄りの位置に固定してい
るため、ブレーキパッド7の回入側部分を回出側部分よ
りも大きくディスクロータ2から離隔させる作用を確実
に得ることができる。しかし、本実施の形態とは異な
り、板バネ16をブレーキパッド7の中央部に固定した
構造としても、本実施の形態と同様の作用効果が得られ
る。即ち、制動時にディスクロータ2からブレーキパッ
ド7に入力されるモーメントが、そのブレーキパッド7
やシリンダボディ4の回入側部分を図6に示すように浮
き上がらせる方向に作用するため、制動解除時に連結部
4Eに押圧されることによる板バネ16の弾性変形は回
入側の方が回出側よりも大きいから、ブレーキパッド7
の回入側部分が回出側部分よりも大きくディスクロータ
2から離隔するのである。しかし、このような作用をよ
り確実に且つ大きく発揮させるためには、本実施の形態
のように、板バネ16をブレーキパッド7の回入側寄り
の位置に固定することが望ましい。
を、ブレーキパッド7の回入側寄りの位置に固定してい
るため、ブレーキパッド7の回入側部分を回出側部分よ
りも大きくディスクロータ2から離隔させる作用を確実
に得ることができる。しかし、本実施の形態とは異な
り、板バネ16をブレーキパッド7の中央部に固定した
構造としても、本実施の形態と同様の作用効果が得られ
る。即ち、制動時にディスクロータ2からブレーキパッ
ド7に入力されるモーメントが、そのブレーキパッド7
やシリンダボディ4の回入側部分を図6に示すように浮
き上がらせる方向に作用するため、制動解除時に連結部
4Eに押圧されることによる板バネ16の弾性変形は回
入側の方が回出側よりも大きいから、ブレーキパッド7
の回入側部分が回出側部分よりも大きくディスクロータ
2から離隔するのである。しかし、このような作用をよ
り確実に且つ大きく発揮させるためには、本実施の形態
のように、板バネ16をブレーキパッド7の回入側寄り
の位置に固定することが望ましい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ピストンに押圧される側のブレーキパッドに、シリンダ
ボディがディスクロータ径方向内側に変位した際にその
シリンダボディの連結部に押圧されてディスクロータの
表面から離れる方向に弾性変形するバネ部材を固定した
ため、大幅なコストの増大等を招くことなく、ブレーキ
パッドをディスクロータから離隔させることができると
いう効果がある。
ピストンに押圧される側のブレーキパッドに、シリンダ
ボディがディスクロータ径方向内側に変位した際にその
シリンダボディの連結部に押圧されてディスクロータの
表面から離れる方向に弾性変形するバネ部材を固定した
ため、大幅なコストの増大等を招くことなく、ブレーキ
パッドをディスクロータから離隔させることができると
いう効果がある。
【0046】特に、請求項3に係る発明であれば、バネ
部材をより確実に所望の方向に弾性変形させることがで
きる。また、請求項4,5又は7に係る発明であれば、
バネ部材のバネ力によってブレーキパッドの回入側部分
を回出側部分よりも大きくディスクロータから離隔させ
ることができるし、このうち、請求項4又は5に係る発
明であれば、制動時のブレーキパッド及びシリンダボデ
ィの浮き上がり量を調整でき、制動解除時のバネ部材の
バネ力を適宜調整できる。
部材をより確実に所望の方向に弾性変形させることがで
きる。また、請求項4,5又は7に係る発明であれば、
バネ部材のバネ力によってブレーキパッドの回入側部分
を回出側部分よりも大きくディスクロータから離隔させ
ることができるし、このうち、請求項4又は5に係る発
明であれば、制動時のブレーキパッド及びシリンダボデ
ィの浮き上がり量を調整でき、制動解除時のバネ部材の
バネ力を適宜調整できる。
【0047】さらに、請求項6に係る発明であれば、制
動時のブレーキパッドの摺動悪化を防止することができ
る。
動時のブレーキパッドの摺動悪化を防止することができ
る。
【図1】本発明の一実施の形態における全体構成を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図2】図1の矢印A方向から見たディスクブレーキ装
置の断面図である。
置の断面図である。
【図3】図2の III−III 線断面図である。
【図4】回入側の凹部に固定されている案内板の斜視図
である。
である。
【図5】一方のブレーキパッドを背面側から見た斜視図
である。
である。
【図6】制動時の挙動を示す説明図である。
【図7】制動解除時の挙動を示す説明図である。
【図8】制動解除時の一方のブレーキパッドの挙動を示
す説明図である。
す説明図である。
【図9】制動解除後の一方のブレーキパッドの挙動を示
す説明図である。
す説明図である。
【図10】制動解除後のディスクロータの挙動を示す断
面図である。
面図である。
1 ディスクブレーキ装置 2 ディスクロータ 3 トルクメンバ 3a 凹部(回入側の凹部) 3b 凹部(回出側の凹部) 4 シリンダボディ 4C 基部 4D 爪部 4E 連結部 5A,5B スライドピン 6A,6B 嵌合孔 7 ブレーキパッド(一方のブレーキパッド) 7a 凸部(回入側の凸部) 7b 凸部(回出側の凸部) 8 ブレーキパッド(他方のブレーキパッド) 9A,9B 案内板 9a 支持バネ 10 シリンダ孔 11 ピストン 15 平板部材 16 板バネ(バネ部材) 16a 基端部 16b 屈曲部 16c 先端
Claims (7)
- 【請求項1】 車輪と共に回転するディスクロータを両
側から挟み込むように対向配置される一対のブレーキパ
ッドと、車体側に固定され且つ前記一対のブレーキパッ
ドをディスクロータ軸方向に進退可能に支持するトルク
メンバと、前記一方のブレーキパッドの背面側に対向す
るシリンダ孔が形成された基部及び前記他方のブレーキ
パッドの背面側に対向する爪部を有し且つディスクロー
タ軸方向に進退可能に前記トルクメンバに支持されるシ
リンダボディと、前記シリンダ孔に収容され且つ前記一
方のブレーキパッドを押圧可能なピストンと、を備えた
ディスクブレーキ装置において、 前記一方のブレーキパッドに、前記シリンダボディがデ
ィスクロータ径方向内側に変位した際にそのシリンダボ
ディの前記基部及び爪部間の連結部に押圧されて前記デ
ィスクロータの表面から離れる方向に弾性変形するバネ
部材を固定したことを特徴とするディスクブレーキ装
置。 - 【請求項2】 前記バネ部材は、前記一方のブレーキパ
ッドから前記連結部に近づく方向に延びるとともに、先
端側に前記他方のブレーキパッド側を指すように折れ曲
がった屈曲部を有し、前記バネ部材の前記屈曲部が、前
記連結部の前記ディスクロータ側を向く面に当接可能と
なっている請求項1記載のディスクブレーキ装置。 - 【請求項3】 少なくとも前記バネ部材の前記屈曲部を
ディスクロータ回転方向に広がった板状とするととも
に、その屈曲部の前記連結部側を向く面のディスクロー
タ回転方向の曲率を、前記連結部の前記ディスクロータ
側を向く面のディスクロータ回転方向の曲率と一致又は
略一致させた請求項2記載のディスクブレーキ装置。 - 【請求項4】 前記一方のブレーキパッドのディスクロ
ータ正転方向回入側及び回出側のそれぞれ側面と、これ
ら各側面に対向する前記トルクメンバの側面とに、互い
に嵌合して前記一方のブレーキパッドのディスクロータ
軸方向への移動を案内する凸部又は凹部を形成するとと
もに、ディスクブレーキ正転方向回入側に形成された前
記凸部及び凹部のディスクロータ径方向で対向する面間
に、前記一方のブレーキパッドをディスクロータ径方向
外側に向けて押圧する支持バネを設けた請求項1乃至請
求項3のいずれかに記載のディスクブレーキ装置。 - 【請求項5】 前記シリンダボディを、一対のスライド
ピン及びこれが摺動自在に嵌合する一対の嵌合孔を介し
てディスクロータ軸方向に進退可能に前記トルクメンバ
に支持するとともに、前記一対のスライドピン及び嵌合
孔のうちディスクロータ正転方向回入側に位置する一方
のスライドピン及び嵌合孔の周面間のクリアランスを、
他方のスライドピン及び嵌合孔の周面間のクリアランス
よりも大きくした請求項1乃至請求項4のいずれかに記
載のディスクブレーキ装置。 - 【請求項6】 前記バネ部材の先端を前記シリンダボデ
ィに非接触とした請求項1乃至請求項5のいずれかに記
載のディスクブレーキ装置。 - 【請求項7】 前記バネ部材を、前記一方のブレーキパ
ッドのディスクロータ正転方向回入側寄りの位置に固定
した請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のディスク
ブレーキ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24414295A JPH0989020A (ja) | 1995-09-22 | 1995-09-22 | ディスクブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24414295A JPH0989020A (ja) | 1995-09-22 | 1995-09-22 | ディスクブレーキ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0989020A true JPH0989020A (ja) | 1997-03-31 |
Family
ID=17114391
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24414295A Pending JPH0989020A (ja) | 1995-09-22 | 1995-09-22 | ディスクブレーキ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0989020A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004225726A (ja) * | 2003-01-20 | 2004-08-12 | Nissin Kogyo Co Ltd | 車両用ディスクブレーキ |
-
1995
- 1995-09-22 JP JP24414295A patent/JPH0989020A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004225726A (ja) * | 2003-01-20 | 2004-08-12 | Nissin Kogyo Co Ltd | 車両用ディスクブレーキ |
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