JPH0989460A - シャフト炉 - Google Patents
シャフト炉Info
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- JPH0989460A JPH0989460A JP7247456A JP24745695A JPH0989460A JP H0989460 A JPH0989460 A JP H0989460A JP 7247456 A JP7247456 A JP 7247456A JP 24745695 A JP24745695 A JP 24745695A JP H0989460 A JPH0989460 A JP H0989460A
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- furnace
- rostrut
- ceramic
- shaft furnace
- air
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P40/00—Technologies relating to the processing of minerals
- Y02P40/60—Production of ceramic materials or ceramic elements, e.g. substitution of clay or shale by alternative raw materials, e.g. ashes
Landscapes
- Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 水冷構造の鋼管ロストルを用いない、熱エネ
ルギー損失が効果的に低減せしめられた、新規なロスト
ル構造を採用することにより、その熱効率を大幅に向上
せしめること及び冷却水を使用しないことによる装置の
簡略化や、維持管理の工数低減を図ること。 【解決手段】 炉内に配設したロストル16上に、炉内
上方より溶解材料22を装入せしめる一方、バーナ装置
26にて発生せしめた高温の燃焼ガスを、該ロストル1
6の下方より炉内に供給し、該ロストル16を通じて炉
内上方に導くことにより、かかる燃焼ガスにて前記溶解
材料22を加熱溶解せしめるようにしたシャフト炉10
において、前記ロストル16を、中空パイプ状の耐熱性
セラミックス体24にて構成した。
ルギー損失が効果的に低減せしめられた、新規なロスト
ル構造を採用することにより、その熱効率を大幅に向上
せしめること及び冷却水を使用しないことによる装置の
簡略化や、維持管理の工数低減を図ること。 【解決手段】 炉内に配設したロストル16上に、炉内
上方より溶解材料22を装入せしめる一方、バーナ装置
26にて発生せしめた高温の燃焼ガスを、該ロストル1
6の下方より炉内に供給し、該ロストル16を通じて炉
内上方に導くことにより、かかる燃焼ガスにて前記溶解
材料22を加熱溶解せしめるようにしたシャフト炉10
において、前記ロストル16を、中空パイプ状の耐熱性
セラミックス体24にて構成した。
Description
【0001】
【技術分野】本発明は、シャフト炉の改良に係り、特に
LNG等の流体燃料をバーナで燃焼せしめ、その燃焼熱
にて鋳鉄用原材料等を溶解して、鋳鉄溶湯等を製造する
ようにしたシャフト炉において、その熱エネルギー損失
を効果的に回避して、熱エネルギー効率を飛躍的に向上
せしめる技術に関するものである。
LNG等の流体燃料をバーナで燃焼せしめ、その燃焼熱
にて鋳鉄用原材料等を溶解して、鋳鉄溶湯等を製造する
ようにしたシャフト炉において、その熱エネルギー損失
を効果的に回避して、熱エネルギー効率を飛躍的に向上
せしめる技術に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、所定の溶解材料を加熱溶解(溶
融)せしめる溶解装置として、各種の形式のものが提案
されてきており、その一つとして、炉内に配設したロス
トル上に、炉内上方より溶解材料を装入せしめる一方、
バーナ機構にて発生せしめた高温の燃焼ガスを該ロスト
ルの下方より炉内に供給し、該ロストルを通じて炉内上
方に導くことにより、かかる燃焼ガスにて前記溶解材料
を加熱溶解せしめるようにしたシャフト炉が知られてい
る。
融)せしめる溶解装置として、各種の形式のものが提案
されてきており、その一つとして、炉内に配設したロス
トル上に、炉内上方より溶解材料を装入せしめる一方、
バーナ機構にて発生せしめた高温の燃焼ガスを該ロスト
ルの下方より炉内に供給し、該ロストルを通じて炉内上
方に導くことにより、かかる燃焼ガスにて前記溶解材料
を加熱溶解せしめるようにしたシャフト炉が知られてい
る。
【0003】このようなシャフト炉は、特公昭51−2
9481号公報にも示される如く、スクラップや鉄くず
等の鋳鉄用原材料を溶解して、目的とする鋳鉄溶湯を製
造するために、好適に用いられ得るものであり、特にコ
ークスではなく、LNG等の気体燃料の如き、流体燃料
を熱源として用いるものであるところから、従来のコー
クスを使用するキュポラと比較して、その燃焼管理が容
易なこと、環境に与える影響も少なく、二酸化炭素、一
酸化炭素、酸化窒素、酸化硫黄等の有害なガスの発生や
粉塵の発生量がかなり低減されること、熱効率の面にお
いても、優れている等の特徴を有し、新しい溶解炉とし
て注目を受けている。なかでも、球状黒鉛鋳鉄用溶湯の
製造に際しては、LNG等の硫黄分のない気体燃料を使
用することによって、燃焼ガスから溶湯への加硫が行な
われないために、脱硫処理が必要でない等の特徴も有し
ている。
9481号公報にも示される如く、スクラップや鉄くず
等の鋳鉄用原材料を溶解して、目的とする鋳鉄溶湯を製
造するために、好適に用いられ得るものであり、特にコ
ークスではなく、LNG等の気体燃料の如き、流体燃料
を熱源として用いるものであるところから、従来のコー
クスを使用するキュポラと比較して、その燃焼管理が容
易なこと、環境に与える影響も少なく、二酸化炭素、一
酸化炭素、酸化窒素、酸化硫黄等の有害なガスの発生や
粉塵の発生量がかなり低減されること、熱効率の面にお
いても、優れている等の特徴を有し、新しい溶解炉とし
て注目を受けている。なかでも、球状黒鉛鋳鉄用溶湯の
製造に際しては、LNG等の硫黄分のない気体燃料を使
用することによって、燃焼ガスから溶湯への加硫が行な
われないために、脱硫処理が必要でない等の特徴も有し
ている。
【0004】また、電気誘導炉との比較においては、溶
解効率に関して、電気誘導炉の場合には、二次エネルギ
ーである電気による溶解効率は高いものの、電気製造の
一次エネルギーから考慮すると、我が国の特徴として、
発電方法が火力発電を主体とするものであるところか
ら、トータル的に見た場合、電気誘導炉の溶解効率は低
くなるのであり、LNG等の気体燃料を用いる上記シャ
フト炉が、鋳鉄用溶解炉として、優位に立っている。そ
の上、過去の高度成長期に見られた安価な鉄くずの発生
量の増加に伴う、著しい電気誘導炉の広まりは、ここに
きて、幾つかの理由で鈍化してきている。それは、電気
料金の値上がりによる溶解エネルギーコストの増加や、
鋳鉄材質の不安定化への危惧等の各種の弊害が出始めて
きているからである。特に、自動車鋼板等に見られる防
錆処理や薄肉化のための合金添加等の多種多様な処理に
よって、各加工工場から発生する鉄くずを分別して、鋳
造用鉄源として使用しなければ、例えば、防錆表面処理
剤が燃焼して発生する白煙公害や、その金属酸化物によ
る電気炉装置の短絡事故発生の可能性や、材質改善をす
るために含まれている鉄くず中の不純元素の溶湯中への
混入等による鋳鉄材質の不安定化等の問題が惹起される
恐れがあるのである。
解効率に関して、電気誘導炉の場合には、二次エネルギ
ーである電気による溶解効率は高いものの、電気製造の
一次エネルギーから考慮すると、我が国の特徴として、
発電方法が火力発電を主体とするものであるところか
ら、トータル的に見た場合、電気誘導炉の溶解効率は低
くなるのであり、LNG等の気体燃料を用いる上記シャ
フト炉が、鋳鉄用溶解炉として、優位に立っている。そ
の上、過去の高度成長期に見られた安価な鉄くずの発生
量の増加に伴う、著しい電気誘導炉の広まりは、ここに
きて、幾つかの理由で鈍化してきている。それは、電気
料金の値上がりによる溶解エネルギーコストの増加や、
鋳鉄材質の不安定化への危惧等の各種の弊害が出始めて
きているからである。特に、自動車鋼板等に見られる防
錆処理や薄肉化のための合金添加等の多種多様な処理に
よって、各加工工場から発生する鉄くずを分別して、鋳
造用鉄源として使用しなければ、例えば、防錆表面処理
剤が燃焼して発生する白煙公害や、その金属酸化物によ
る電気炉装置の短絡事故発生の可能性や、材質改善をす
るために含まれている鉄くず中の不純元素の溶湯中への
混入等による鋳鉄材質の不安定化等の問題が惹起される
恐れがあるのである。
【0005】このようなことから、目まぐるしく変化し
ている現状において、従来の溶解炉と比較し、溶解効率
の点、制御の容易性、環境面等に優れた特徴を有する、
上記したシャフト炉たる溶解炉が着目されているのであ
る。
ている現状において、従来の溶解炉と比較し、溶解効率
の点、制御の容易性、環境面等に優れた特徴を有する、
上記したシャフト炉たる溶解炉が着目されているのであ
る。
【0006】しかしながら、従来のコークスを使用する
キュポラと比較し、かかるシャフト炉にあっては、その
構造上において避け得ないものとして存在しているロス
トルは、バーナにて発生せしめた高温の燃焼ガスが吹き
込まれる燃焼室を確保し、直上の蓄熱体であるセラミッ
クスボールや溶解原材料を支えながら、燃焼室からの燃
焼熱を上方に伝える役目をしているが、そのような燃焼
熱によるロストル自体の溶損を防ぐために、該ロストル
を、中空の鋼管にて構成すると共に、その内部に冷却水
を流すことによって、水冷しているのであるが、このロ
ストルの水冷によって、燃焼熱が奪われていることは否
めず、ここに、熱効率の低下の一つの原因が内在してい
るのである。
キュポラと比較し、かかるシャフト炉にあっては、その
構造上において避け得ないものとして存在しているロス
トルは、バーナにて発生せしめた高温の燃焼ガスが吹き
込まれる燃焼室を確保し、直上の蓄熱体であるセラミッ
クスボールや溶解原材料を支えながら、燃焼室からの燃
焼熱を上方に伝える役目をしているが、そのような燃焼
熱によるロストル自体の溶損を防ぐために、該ロストル
を、中空の鋼管にて構成すると共に、その内部に冷却水
を流すことによって、水冷しているのであるが、このロ
ストルの水冷によって、燃焼熱が奪われていることは否
めず、ここに、熱効率の低下の一つの原因が内在してい
るのである。
【0007】このような水冷方式の、従来のロストル構
造にあっては、全体の冷却水量の約80%がロストルの
溶損防止のための冷却水として使用されているのであ
り、そしてその廃熱は再利用されておらず、そのため
に、水冷ロストルの吸熱によって奪われた熱量は、廃棄
されることとなり、その分、溶解量や溶湯温度等にも、
少なくない影響をもたらしているのである。
造にあっては、全体の冷却水量の約80%がロストルの
溶損防止のための冷却水として使用されているのであ
り、そしてその廃熱は再利用されておらず、そのため
に、水冷ロストルの吸熱によって奪われた熱量は、廃棄
されることとなり、その分、溶解量や溶湯温度等にも、
少なくない影響をもたらしているのである。
【0008】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、かかる事情を背
景にして為されたものであって、その課題とするところ
は、上述の如きシャフト炉において、水冷構造の鋼管ロ
ストルを用いない、熱エネルギー損失が効果的に低減せ
しめられた、新規なロストル構造を採用することによっ
て、その熱効率を大幅に向上せしめることにあり、また
冷却水を使用しないことによる装置の簡略化や、維持管
理の工数低減を図ることにある。
景にして為されたものであって、その課題とするところ
は、上述の如きシャフト炉において、水冷構造の鋼管ロ
ストルを用いない、熱エネルギー損失が効果的に低減せ
しめられた、新規なロストル構造を採用することによっ
て、その熱効率を大幅に向上せしめることにあり、また
冷却水を使用しないことによる装置の簡略化や、維持管
理の工数低減を図ることにある。
【0009】
【解決手段】そして、本発明は、かくの如き課題を解決
するために、炉内に配設したロストル上に、炉内上方よ
り溶解材料を装入せしめる一方、バーナ機構にて発生せ
しめた高温の燃焼ガスを該ロストルの下方より炉内に供
給し、該ロストルを通じて炉内上方に導くことにより、
かかる燃焼ガスにて前記溶解材料を加熱溶解せしめるよ
うにしたシャフト炉において、前記ロストルを、中空パ
イプ状の耐熱性セラミックス体にて構成したことを特徴
とするシャフト炉を、その要旨とするものである。
するために、炉内に配設したロストル上に、炉内上方よ
り溶解材料を装入せしめる一方、バーナ機構にて発生せ
しめた高温の燃焼ガスを該ロストルの下方より炉内に供
給し、該ロストルを通じて炉内上方に導くことにより、
かかる燃焼ガスにて前記溶解材料を加熱溶解せしめるよ
うにしたシャフト炉において、前記ロストルを、中空パ
イプ状の耐熱性セラミックス体にて構成したことを特徴
とするシャフト炉を、その要旨とするものである。
【0010】このように、本発明に従うシャフト炉にあ
っては、従来の鋼管製の水冷ロストルに変えて、中空パ
イプ状の耐熱性セラミックス体からなるロストルを用い
るものであるところから、従来の水冷された鋼管ロスト
ルの冷却水に奪われていた熱エネルギー損失の問題が、
有利に解消され得ることとなったのであり、以てバーナ
機構にて発生せしめた高温の燃焼ガスにて与えられる熱
エネルギーの効率を飛躍的に向上せしめ得ることとなっ
たのであり、加えて、冷却水を使用しないことによっ
て、シャフト炉における装置の簡略化も実現され、それ
に基づき、その装置の維持管理の工数低減も、効果的に
図られ得るのである。
っては、従来の鋼管製の水冷ロストルに変えて、中空パ
イプ状の耐熱性セラミックス体からなるロストルを用い
るものであるところから、従来の水冷された鋼管ロスト
ルの冷却水に奪われていた熱エネルギー損失の問題が、
有利に解消され得ることとなったのであり、以てバーナ
機構にて発生せしめた高温の燃焼ガスにて与えられる熱
エネルギーの効率を飛躍的に向上せしめ得ることとなっ
たのであり、加えて、冷却水を使用しないことによっ
て、シャフト炉における装置の簡略化も実現され、それ
に基づき、その装置の維持管理の工数低減も、効果的に
図られ得るのである。
【0011】なお、このような本発明に従うシャフト炉
にあっては、ロストルを構成するセラミックス体の中空
部内の空気は、有利には、強制的に若しくは自然対流に
て、外部の空気と交換せしめられるように構成され、特
に強制的に空気が交換せしめられる場合にあっては、か
かるセラミックス体の或る程度の冷却が為され得、それ
に基づいて、炉内の熱エネルギーを吸収して、その損失
を惹起することとなるが、そのような空気の強制対流に
よる熱損失は、従来の鋼管ロストルの冷却水に奪われて
いた熱エネルギー損失に比べて、比較にならない程低
く、それ故に、本発明における熱効率の向上が充分に実
現され得るのである。
にあっては、ロストルを構成するセラミックス体の中空
部内の空気は、有利には、強制的に若しくは自然対流に
て、外部の空気と交換せしめられるように構成され、特
に強制的に空気が交換せしめられる場合にあっては、か
かるセラミックス体の或る程度の冷却が為され得、それ
に基づいて、炉内の熱エネルギーを吸収して、その損失
を惹起することとなるが、そのような空気の強制対流に
よる熱損失は、従来の鋼管ロストルの冷却水に奪われて
いた熱エネルギー損失に比べて、比較にならない程低
く、それ故に、本発明における熱効率の向上が充分に実
現され得るのである。
【0012】要するに、本発明は、バーナ機構にて発生
せしめられる高温の燃焼ガスの熱エネルギーを利用し
て、銑鉄等の溶解材料を溶解するシャフト炉において、
かかる溶解材料等を支えるロストルを、鋼管構造からセ
ラミックス構造に変更して、その熱効率の飛躍的な向上
を図ったものであって、そのようなシャフト炉には、実
稼働の面から種々の性能が要求されているが、本発明者
等の鋭意研究の結果、中空パイプ状のセラミックス体の
機械的強度、耐熱性、耐食性に関する性能が、かかるシ
ャフト炉におけるロストルに適合することが判明し、本
発明を完成するに至ったのである。
せしめられる高温の燃焼ガスの熱エネルギーを利用し
て、銑鉄等の溶解材料を溶解するシャフト炉において、
かかる溶解材料等を支えるロストルを、鋼管構造からセ
ラミックス構造に変更して、その熱効率の飛躍的な向上
を図ったものであって、そのようなシャフト炉には、実
稼働の面から種々の性能が要求されているが、本発明者
等の鋭意研究の結果、中空パイプ状のセラミックス体の
機械的強度、耐熱性、耐食性に関する性能が、かかるシ
ャフト炉におけるロストルに適合することが判明し、本
発明を完成するに至ったのである。
【0013】因みに、シャフト炉においてロストル上部
に作用する静荷重については、銑鉄等の溶解材料及び一
般に採用されるセラミックス球状蓄熱体からなる蓄熱ベ
ッドの総重量から計算により求めると、我が国内で代表
的に使用されている直径1.0mのシャフト炉で、蓄熱
ベッドの総重量は300kg、溶解材料の総重量は6t
であるところから、ロストルに作用する総重量は6.3
tになるのである。従って、ロストルが分布荷重を受
け、長さ1.2mのロストル両端支持梁とみなした場合
の最大曲げ応力は、曲げモーメント及びロストルの断面
係数から計算した結果、1.6kg/mm2 になる。而
して、セラミックス材料の曲げ強度は、一般的に20k
g/mm2 以上であるところから、そのような曲げ応力
には、充分に耐えられ得るものであって、問題を生じる
ようなことはないのである。
に作用する静荷重については、銑鉄等の溶解材料及び一
般に採用されるセラミックス球状蓄熱体からなる蓄熱ベ
ッドの総重量から計算により求めると、我が国内で代表
的に使用されている直径1.0mのシャフト炉で、蓄熱
ベッドの総重量は300kg、溶解材料の総重量は6t
であるところから、ロストルに作用する総重量は6.3
tになるのである。従って、ロストルが分布荷重を受
け、長さ1.2mのロストル両端支持梁とみなした場合
の最大曲げ応力は、曲げモーメント及びロストルの断面
係数から計算した結果、1.6kg/mm2 になる。而
して、セラミックス材料の曲げ強度は、一般的に20k
g/mm2 以上であるところから、そのような曲げ応力
には、充分に耐えられ得るものであって、問題を生じる
ようなことはないのである。
【0014】また、衝撃荷重に関しては、材料投入、即
ち炉内への銑鉄、返り二番、鉄くず等の溶解材料を炉上
部の投入口から投入する状況を考えると、自由落下して
いく、それらの材料がロストルへ与える衝撃は、かなり
あると想像することが出来、事実、計算の上では、例え
ば、重量5kgの鉄塊が6m下のロストルを直撃した場
合に、ロストルが受ける衝撃力は、約104kg/mm
2 となるのであるが、そのようなロストルに対する大き
な衝撃力は、弾性域の限界を越えているために、セラミ
ックス製のロストルは衝撃により破断される恐れが生じ
る。このため、本発明にあっては、従来からのシャフト
炉に採用されているセラミックス製球状蓄熱体の如き、
球状若しくは塊状の蓄熱体にて構成される蓄熱ベッド
が、ロストル上に設けられ、そして該蓄熱ベット上に溶
解材料が投入されるように構成され、以て溶解材料の投
入衝撃力を分散せしめ、以てセラミックス製ロストルへ
の衝撃荷重を緩和して、ロストルの破断を効果的に防止
しているのである。
ち炉内への銑鉄、返り二番、鉄くず等の溶解材料を炉上
部の投入口から投入する状況を考えると、自由落下して
いく、それらの材料がロストルへ与える衝撃は、かなり
あると想像することが出来、事実、計算の上では、例え
ば、重量5kgの鉄塊が6m下のロストルを直撃した場
合に、ロストルが受ける衝撃力は、約104kg/mm
2 となるのであるが、そのようなロストルに対する大き
な衝撃力は、弾性域の限界を越えているために、セラミ
ックス製のロストルは衝撃により破断される恐れが生じ
る。このため、本発明にあっては、従来からのシャフト
炉に採用されているセラミックス製球状蓄熱体の如き、
球状若しくは塊状の蓄熱体にて構成される蓄熱ベッド
が、ロストル上に設けられ、そして該蓄熱ベット上に溶
解材料が投入されるように構成され、以て溶解材料の投
入衝撃力を分散せしめ、以てセラミックス製ロストルへ
の衝撃荷重を緩和して、ロストルの破断を効果的に防止
しているのである。
【0015】なお、本発明にあっては、セラミックス製
ロストルの衝撃強度を向上させる他の手段として、ロス
トルを構成する中空パイプ状のセラミックス体を複数段
において炉内に配設せしめる構成が、好適に採用され、
その場合において、上段側のセラミックス体を蓄熱体と
して機能せしめることが可能である。そして、本発明に
あっては、また、そのようなロストルを構成する複数段
のセラミックス体のうちの最下段のものの中空部内に
は、強制的に空気が流通せしめられる一方、その他の段
のセラミックス体の中空部内は、自然対流にて空気の交
換が行なわれるような構成が、有利に採用されるのであ
る。
ロストルの衝撃強度を向上させる他の手段として、ロス
トルを構成する中空パイプ状のセラミックス体を複数段
において炉内に配設せしめる構成が、好適に採用され、
その場合において、上段側のセラミックス体を蓄熱体と
して機能せしめることが可能である。そして、本発明に
あっては、また、そのようなロストルを構成する複数段
のセラミックス体のうちの最下段のものの中空部内に
は、強制的に空気が流通せしめられる一方、その他の段
のセラミックス体の中空部内は、自然対流にて空気の交
換が行なわれるような構成が、有利に採用されるのであ
る。
【0016】また、セラミックス材料の特性である耐熱
性に関しても、ロストルの温度分布を有限要素法で解析
し、その使用温度領域において、充分な耐熱性があるこ
とが認められている。その解析方法は、先ず、ロストル
パイプの表面及び内部の熱伝達係数又は熱流速を各温度
で計算し、次に、その計算された熱伝達係数、熱流速を
基に、汎用有限要素法プログラムANSYSにより、パ
イプの温度分布を解析した。そして、その計算に際して
は、1600℃の火炎が7.1m/sの風速でロストル
に当たっているものとして、計算した結果、アルミナパ
イプからなるロストルにあっては、そのパイプ内部を1
0m/sにて強制空冷した場合のパイプ外壁面の温度
は、1017℃となり、それはアルミナ使用温度の範囲
内であることが確認され、ロストルとしての使用におい
て、充分な耐熱性を有することが明らかとなったのであ
る。
性に関しても、ロストルの温度分布を有限要素法で解析
し、その使用温度領域において、充分な耐熱性があるこ
とが認められている。その解析方法は、先ず、ロストル
パイプの表面及び内部の熱伝達係数又は熱流速を各温度
で計算し、次に、その計算された熱伝達係数、熱流速を
基に、汎用有限要素法プログラムANSYSにより、パ
イプの温度分布を解析した。そして、その計算に際して
は、1600℃の火炎が7.1m/sの風速でロストル
に当たっているものとして、計算した結果、アルミナパ
イプからなるロストルにあっては、そのパイプ内部を1
0m/sにて強制空冷した場合のパイプ外壁面の温度
は、1017℃となり、それはアルミナ使用温度の範囲
内であることが確認され、ロストルとしての使用におい
て、充分な耐熱性を有することが明らかとなったのであ
る。
【0017】さらに、耐食性についても、セラミックス
材料は優れており、例えばスラグを含有した鋳鉄溶湯に
対する腐食性能の比較試験において、アルミナ系セラミ
ックスや炭化珪素系セラミックス等は優れた耐食性を示
し、シャフト炉におけるロストル材料として、充分に使
用に耐え得ることが、明らかとなったのである。
材料は優れており、例えばスラグを含有した鋳鉄溶湯に
対する腐食性能の比較試験において、アルミナ系セラミ
ックスや炭化珪素系セラミックス等は優れた耐食性を示
し、シャフト炉におけるロストル材料として、充分に使
用に耐え得ることが、明らかとなったのである。
【0018】ところで、鋼管ロストルを水冷するように
した従来のシャフト炉において、ロストルの出入口の水
温差:5℃で、水量:60m3 /h時の水冷ロストルに
よる損失熱量は、約30万kcal/hである。これに
対して、本発明に従うセラミックス製ロストルの内部を
風速:10m/sで強制空冷した場合の熱損失は、約3
万kcal/hになり、従来の水冷の場合に比べて、熱
損失は、1/10に低減することが出来、従って、従来
の損失熱量の90%に相当する27万kcal/hの熱
量が、溶解熱効率の向上に大きく寄与して、溶解熱効率
は大幅に向上することとなる。
した従来のシャフト炉において、ロストルの出入口の水
温差:5℃で、水量:60m3 /h時の水冷ロストルに
よる損失熱量は、約30万kcal/hである。これに
対して、本発明に従うセラミックス製ロストルの内部を
風速:10m/sで強制空冷した場合の熱損失は、約3
万kcal/hになり、従来の水冷の場合に比べて、熱
損失は、1/10に低減することが出来、従って、従来
の損失熱量の90%に相当する27万kcal/hの熱
量が、溶解熱効率の向上に大きく寄与して、溶解熱効率
は大幅に向上することとなる。
【0019】そして、本発明に従うシャフト炉の熱効率
を更に高めるには、ロストルを構成するセラミックス体
を冷却すべく、その中空部内を強制的に若しくは自然対
流にて流通せしめられる空気がバーナ機構に導かれ、該
バーナ機構における燃焼用空気として用いられるように
することが望ましく、これによって、前記した空冷によ
る熱損失の問題も解消されることとなるのである。
を更に高めるには、ロストルを構成するセラミックス体
を冷却すべく、その中空部内を強制的に若しくは自然対
流にて流通せしめられる空気がバーナ機構に導かれ、該
バーナ機構における燃焼用空気として用いられるように
することが望ましく、これによって、前記した空冷によ
る熱損失の問題も解消されることとなるのである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に示される本発明の代
表的な具体例に基づいて、本発明を更に具体的に明らか
にすることとする。
表的な具体例に基づいて、本発明を更に具体的に明らか
にすることとする。
【0021】先ず、図1には、本発明に従うシャフト炉
の一具体例が示されている。そこにおいて、10はシャ
フト炉であって、内面が耐火材にて覆われた炉壁12に
よって、略鉛直方向に延びる炉室14が内部に形成され
ている。なお、図中では省略してあるが、かかる炉壁1
2は、更に上方に延長せしめられて、煙道を形成してい
る一方、上端開口部からは、投入用バケット等の投入装
置にて、スクラップや銑鉄、返り材等の溶解材料が炉内
に投入せしめられ得るようになっている。
の一具体例が示されている。そこにおいて、10はシャ
フト炉であって、内面が耐火材にて覆われた炉壁12に
よって、略鉛直方向に延びる炉室14が内部に形成され
ている。なお、図中では省略してあるが、かかる炉壁1
2は、更に上方に延長せしめられて、煙道を形成してい
る一方、上端開口部からは、投入用バケット等の投入装
置にて、スクラップや銑鉄、返り材等の溶解材料が炉内
に投入せしめられ得るようになっている。
【0022】また、シャフト炉10の炉室14内には、
炉底から所定高さの位置に、炉室14内を上下に仕切る
ようにして、後で詳述するようなセラミックス製のロス
トル16が配設されており、更に、該ロストル16上に
は、従来と同様なセラミックス球状蓄熱体18が所定高
さに多数個載置され、それによって、蓄熱ベッド20が
形成されている。そして、炉壁12の上端開口部から、
かかる蓄熱ベッド20上に、スクラップや銑鉄、返り材
等の溶解材料22が装入されて、炉内において支持せし
められるようになっているのである。
炉底から所定高さの位置に、炉室14内を上下に仕切る
ようにして、後で詳述するようなセラミックス製のロス
トル16が配設されており、更に、該ロストル16上に
は、従来と同様なセラミックス球状蓄熱体18が所定高
さに多数個載置され、それによって、蓄熱ベッド20が
形成されている。そして、炉壁12の上端開口部から、
かかる蓄熱ベッド20上に、スクラップや銑鉄、返り材
等の溶解材料22が装入されて、炉内において支持せし
められるようになっているのである。
【0023】ところで、かかるシャフト炉10の炉内に
おいて、蓄熱ベッド20や溶解材料22を支持するロス
トル16は、中空パイプ状の耐熱性セラミックス体24
の複数本を、所定の間隔を隔てて、互いに平行に配列せ
しめて、構成されるものであって、そのような中空パイ
プ状のセラミックス体を与えるセラミックス材料として
は、耐熱性(耐火性)を有する公知のものの中から、適
宜に選定されることとなるが、一般に、アルミナ系セラ
ミックス材料、炭化珪素系セラミックス材料、ジルコニ
ア系セラミックス材料、ムライト系セラミックス材料、
炭化ホウ素材料等が用いられ、なかでも、アルミナ系セ
ラミックス材料及び炭化珪素系セラミックス材料が、好
適に用いられることとなる。このようなセラミックス材
料を用いて、常法に従って、所定の中空パイプ形状に成
形し、そして焼成することによって、目的とする中空パ
イプ形状のセラミックス体24が形成されるのである。
なお、このセラミックス体24の中空パイプ形状として
は、円形断面の丸型の他、矩形断面の角型等の形状が、
適宜に採用されることとなる。
おいて、蓄熱ベッド20や溶解材料22を支持するロス
トル16は、中空パイプ状の耐熱性セラミックス体24
の複数本を、所定の間隔を隔てて、互いに平行に配列せ
しめて、構成されるものであって、そのような中空パイ
プ状のセラミックス体を与えるセラミックス材料として
は、耐熱性(耐火性)を有する公知のものの中から、適
宜に選定されることとなるが、一般に、アルミナ系セラ
ミックス材料、炭化珪素系セラミックス材料、ジルコニ
ア系セラミックス材料、ムライト系セラミックス材料、
炭化ホウ素材料等が用いられ、なかでも、アルミナ系セ
ラミックス材料及び炭化珪素系セラミックス材料が、好
適に用いられることとなる。このようなセラミックス材
料を用いて、常法に従って、所定の中空パイプ形状に成
形し、そして焼成することによって、目的とする中空パ
イプ形状のセラミックス体24が形成されるのである。
なお、このセラミックス体24の中空パイプ形状として
は、円形断面の丸型の他、矩形断面の角型等の形状が、
適宜に採用されることとなる。
【0024】また、このようなロストル16の下方に位
置する炉室14内が燃焼室とされ、そこには、バーナ機
構たるバーナ装置26の適数において発生せしめられた
高温の燃焼ガスが、ガス噴出用孔28を通じて炉内に吹
き込まれ、そして炉室14の下部からロストル16を通
じて上方に導かれるようになっている。なお、各バーナ
装置26には、エア供給ダクト30から分岐せしめたエ
ア供給管32にて、燃焼用空気が供給され、LNGや重
油等の所定の流体燃料を燃焼せしめて、高温の燃焼ガス
を発生せしめるようになっているが、ここでは、図示は
しないが、そのような各バーナ装置26に供給される燃
焼用空気の少なくとも一部として、ロストル16を構成
する各セラミックス体24の中空部内を流通せしめられ
る空気が用いられるようになっている。そして、そのよ
うにして発生せしめられた高温の燃焼ガスが通過せしめ
られることによって、前記蓄熱ベッド20及び溶解材料
22が加熱せしめられることとなるのであり、以て溶解
材料22が加熱、溶解せしめられ、そして蓄熱ベッド2
0を構成する球状蓄熱体18の表面を伝って下方に導か
れると共に、かかる蓄熱体18によって更に加熱され、
金属溶湯として、ロストル16の下方に落下せしめられ
るのである。
置する炉室14内が燃焼室とされ、そこには、バーナ機
構たるバーナ装置26の適数において発生せしめられた
高温の燃焼ガスが、ガス噴出用孔28を通じて炉内に吹
き込まれ、そして炉室14の下部からロストル16を通
じて上方に導かれるようになっている。なお、各バーナ
装置26には、エア供給ダクト30から分岐せしめたエ
ア供給管32にて、燃焼用空気が供給され、LNGや重
油等の所定の流体燃料を燃焼せしめて、高温の燃焼ガス
を発生せしめるようになっているが、ここでは、図示は
しないが、そのような各バーナ装置26に供給される燃
焼用空気の少なくとも一部として、ロストル16を構成
する各セラミックス体24の中空部内を流通せしめられ
る空気が用いられるようになっている。そして、そのよ
うにして発生せしめられた高温の燃焼ガスが通過せしめ
られることによって、前記蓄熱ベッド20及び溶解材料
22が加熱せしめられることとなるのであり、以て溶解
材料22が加熱、溶解せしめられ、そして蓄熱ベッド2
0を構成する球状蓄熱体18の表面を伝って下方に導か
れると共に、かかる蓄熱体18によって更に加熱され、
金属溶湯として、ロストル16の下方に落下せしめられ
るのである。
【0025】なお、炉室14の底部には、溶湯溜部34
が設けられており、上記の溶融落下せしめられた金属溶
湯が、この溶湯溜部34に溜められた後、出湯口36か
ら、樋38を通じて、シャフト炉10の外部に取り出さ
れるようになっている。
が設けられており、上記の溶融落下せしめられた金属溶
湯が、この溶湯溜部34に溜められた後、出湯口36か
ら、樋38を通じて、シャフト炉10の外部に取り出さ
れるようになっている。
【0026】従って、かくの如き構成とされたシャフト
炉10を用いて溶解操業するに際しては、先ず、ロスト
ル16上に蓄熱体18を敷き詰めて蓄熱ベッド20を形
成した後、バーナ装置26にて炉の予熱を行ない、充分
に昇温せしめ、その後、炉の上部開口から溶解材料22
を炉室14内に装入せしめて、かかる溶解材料22の加
熱溶解を開始する。それによって、溶解材料22が、そ
の下部から順次、加熱溶解され、更に蓄熱ベッド20に
より加熱せしめられて、金属溶湯とされるのであり、ま
た生じた金属溶湯は、溶湯溜部34内に落下せしめられ
て、適宜、出湯口36から、樋38を通じて取り出され
ることとなるのである。また、この操業に際しては、溶
解材料22を、金属溶湯となって下方に落下せしめられ
る量に相当する分だけ、適当な時間間隔にて、炉室14
内に追加装入せしめ、以て連続的な溶解操作が進行せし
められ得るのである。
炉10を用いて溶解操業するに際しては、先ず、ロスト
ル16上に蓄熱体18を敷き詰めて蓄熱ベッド20を形
成した後、バーナ装置26にて炉の予熱を行ない、充分
に昇温せしめ、その後、炉の上部開口から溶解材料22
を炉室14内に装入せしめて、かかる溶解材料22の加
熱溶解を開始する。それによって、溶解材料22が、そ
の下部から順次、加熱溶解され、更に蓄熱ベッド20に
より加熱せしめられて、金属溶湯とされるのであり、ま
た生じた金属溶湯は、溶湯溜部34内に落下せしめられ
て、適宜、出湯口36から、樋38を通じて取り出され
ることとなるのである。また、この操業に際しては、溶
解材料22を、金属溶湯となって下方に落下せしめられ
る量に相当する分だけ、適当な時間間隔にて、炉室14
内に追加装入せしめ、以て連続的な溶解操作が進行せし
められ得るのである。
【0027】ところで、このような溶解操作において
は、ロストル16が中空パイプ状の耐熱性セラミックス
体24にて構成され、そして該セラミックス体24の中
空部内には、冷却用としての空気が、自然対流乃至は強
制的に通過せしめられるようにされているだけで、従来
の鋼管ロストルの如く、水冷とはされていないところか
ら、かかるロストル16(セラミックス体24)を通じ
ての高温の燃焼ガスからの吸熱による熱損失が回避され
ることとなり、以て炉内に吹き込まれた高温の燃焼ガス
の熱エネルギーを蓄熱ベッド20に蓄え、更に溶解材料
22の溶解に効果的に利用することが出来ることとな
り、以てその熱効率を飛躍的に向上せしめ得ることとな
ったのである。
は、ロストル16が中空パイプ状の耐熱性セラミックス
体24にて構成され、そして該セラミックス体24の中
空部内には、冷却用としての空気が、自然対流乃至は強
制的に通過せしめられるようにされているだけで、従来
の鋼管ロストルの如く、水冷とはされていないところか
ら、かかるロストル16(セラミックス体24)を通じ
ての高温の燃焼ガスからの吸熱による熱損失が回避され
ることとなり、以て炉内に吹き込まれた高温の燃焼ガス
の熱エネルギーを蓄熱ベッド20に蓄え、更に溶解材料
22の溶解に効果的に利用することが出来ることとな
り、以てその熱効率を飛躍的に向上せしめ得ることとな
ったのである。
【0028】しかも、本具体例では、ロストル16を構
成するセラミックス体24の中空部内を流通することに
よって加熱せしめられた空気が、バーナ装置26の燃焼
用空気として用いられるようになっているところから、
ロストル16の空冷によって炉外に取り出される熱エネ
ルギーも、有効に再利用されることとなり、これによっ
て、熱効率は、更に向上せしめられ得ることとなるので
ある。
成するセラミックス体24の中空部内を流通することに
よって加熱せしめられた空気が、バーナ装置26の燃焼
用空気として用いられるようになっているところから、
ロストル16の空冷によって炉外に取り出される熱エネ
ルギーも、有効に再利用されることとなり、これによっ
て、熱効率は、更に向上せしめられ得ることとなるので
ある。
【0029】なお、図1に例示のシャフト炉10にあっ
ては、ロストル16は、円筒形のセラミックス体24の
一段にて構成されているが、そのようなセラミックス体
24を、上下方向に、各種の形態において重ね合わせ、
2段、或いはそれ以上の複数段において構成することも
可能であり、それによって、ロストル16全体の衝撃強
度が、効果的に高められ得ることとなる。
ては、ロストル16は、円筒形のセラミックス体24の
一段にて構成されているが、そのようなセラミックス体
24を、上下方向に、各種の形態において重ね合わせ、
2段、或いはそれ以上の複数段において構成することも
可能であり、それによって、ロストル16全体の衝撃強
度が、効果的に高められ得ることとなる。
【0030】図2には、そのような複数段のセラミック
ス体にて構成されるロストル16の一例が示されてい
る。そこにおいて、ロストル16は、矩形断面形状の角
型中空パイプ状のセラミックス体40a、40b、40
cの三段構造にて構成されており、炉の中心を通る1本
のセラミックス体40aの両側に所定間隔をおいて2本
のセラミックス体40aを並設してなる、最下段の3本
のセラミックス体40aに対して直交する方向に、多数
本の互いに平行なセラミックス体40b、40cが、所
定間隔を隔てて配設されることによって、中段及び上段
のセラミックス体を構成して、装入される溶解材料22
や蓄熱体18を支持して、それらを下方に落下させない
ようになっている。そして、最下段のセラミックス体4
0aの中空部内には、強制的に空気が流通せしめられ
て、強制空冷されるようになっている一方、中段及び上
段のセラミックス体40b、40cの、それぞれの中空
部内の空気は、自然対流にて外部の空気との入替えが行
なわれる、自然空冷方式とされている。また、それぞれ
のセラミックス体40a、40b、40cの中空部内を
通った空気は、図示はしないが、図1の例と同様に、燃
焼用空気としてバーナ装置26に供給されるようになっ
ている。
ス体にて構成されるロストル16の一例が示されてい
る。そこにおいて、ロストル16は、矩形断面形状の角
型中空パイプ状のセラミックス体40a、40b、40
cの三段構造にて構成されており、炉の中心を通る1本
のセラミックス体40aの両側に所定間隔をおいて2本
のセラミックス体40aを並設してなる、最下段の3本
のセラミックス体40aに対して直交する方向に、多数
本の互いに平行なセラミックス体40b、40cが、所
定間隔を隔てて配設されることによって、中段及び上段
のセラミックス体を構成して、装入される溶解材料22
や蓄熱体18を支持して、それらを下方に落下させない
ようになっている。そして、最下段のセラミックス体4
0aの中空部内には、強制的に空気が流通せしめられ
て、強制空冷されるようになっている一方、中段及び上
段のセラミックス体40b、40cの、それぞれの中空
部内の空気は、自然対流にて外部の空気との入替えが行
なわれる、自然空冷方式とされている。また、それぞれ
のセラミックス体40a、40b、40cの中空部内を
通った空気は、図示はしないが、図1の例と同様に、燃
焼用空気としてバーナ装置26に供給されるようになっ
ている。
【0031】このようなセラミックス体40a、40
b、40cの多段構造のロストル16にあっては、一段
構造のものよりも、遙かに衝撃強度が高められ得ること
となることは勿論、その中段のセラミックス体40b、
更には上段のセラミックス体40cを蓄熱体として機能
させることも可能であり、そして、その場合において、
それらセラミックス体40b、40cの中空部内の空気
の交換は、自然対流方式で行なうのが、有効である。
b、40cの多段構造のロストル16にあっては、一段
構造のものよりも、遙かに衝撃強度が高められ得ること
となることは勿論、その中段のセラミックス体40b、
更には上段のセラミックス体40cを蓄熱体として機能
させることも可能であり、そして、その場合において、
それらセラミックス体40b、40cの中空部内の空気
の交換は、自然対流方式で行なうのが、有効である。
【0032】また、このような図2に示される三段構造
の如き多段構造のロストル16を採用することにより、
各段のセラミックス体の交換サイクルを個別に決めるこ
とが出来ることとなるところから、ロストルを部分交
換、換言すれば上、中、下段のセラミックス体をそれぞ
れ個別に交換することによって、一段構造のものより
も、ロストル16の寿命を長くすることが可能となる。
例えば、最下段セラミックス体40aの交換サイクル:
12ヶ月、中段セラミックス体40bの交換サイクル:
6ヵ月、上段セラミックス体40cの交換サイクル:3
ヵ月とすることが出来、一段構造のものが3ヵ月の交換
サイクル、換言すれば3ヵ月の寿命であるのに対して、
上記の如く三段構造を採用することにより、約1.8倍
に寿命を延ばすことが可能となるのである。
の如き多段構造のロストル16を採用することにより、
各段のセラミックス体の交換サイクルを個別に決めるこ
とが出来ることとなるところから、ロストルを部分交
換、換言すれば上、中、下段のセラミックス体をそれぞ
れ個別に交換することによって、一段構造のものより
も、ロストル16の寿命を長くすることが可能となる。
例えば、最下段セラミックス体40aの交換サイクル:
12ヶ月、中段セラミックス体40bの交換サイクル:
6ヵ月、上段セラミックス体40cの交換サイクル:3
ヵ月とすることが出来、一段構造のものが3ヵ月の交換
サイクル、換言すれば3ヵ月の寿命であるのに対して、
上記の如く三段構造を採用することにより、約1.8倍
に寿命を延ばすことが可能となるのである。
【0033】なお、図1に例示のシャフト炉10にあっ
ては、ロストル16上に球状のセラミックス蓄熱体18
からなる蓄熱ベッド20が形成され、これによって、炉
室14内を下方より上方に導かれる高温の燃焼ガスから
の熱エネルギーが吸収されて、溶解材料22に、有効
に、その熱エネルギーを与え得るようになっていると共
に、投入される溶解材料22の衝撃荷重を分散せしめ
て、ロストル16(セラミックス体24)の破断を防止
しているが、そのような蓄熱ベッド20は、必ずしも必
要なものではない。溶解材料22の装入の際の衝撃荷重
が回避され、また、溶解材料22に対して燃焼ガスの熱
エネルギーが有効に与えられ得ることとなるならば、ロ
ストル16上に直接に溶解材料22を装入して、溶解操
作を実施することも可能である。
ては、ロストル16上に球状のセラミックス蓄熱体18
からなる蓄熱ベッド20が形成され、これによって、炉
室14内を下方より上方に導かれる高温の燃焼ガスから
の熱エネルギーが吸収されて、溶解材料22に、有効
に、その熱エネルギーを与え得るようになっていると共
に、投入される溶解材料22の衝撃荷重を分散せしめ
て、ロストル16(セラミックス体24)の破断を防止
しているが、そのような蓄熱ベッド20は、必ずしも必
要なものではない。溶解材料22の装入の際の衝撃荷重
が回避され、また、溶解材料22に対して燃焼ガスの熱
エネルギーが有効に与えられ得ることとなるならば、ロ
ストル16上に直接に溶解材料22を装入して、溶解操
作を実施することも可能である。
【0034】また、本発明に従うシャフト炉は、例示の
如く、鋳鉄溶湯の製造に好適に用いられ得るものである
が、それに限定されるものではなく、焼却灰等の溶融固
化の為の溶解炉としても採用することが可能である。
如く、鋳鉄溶湯の製造に好適に用いられ得るものである
が、それに限定されるものではなく、焼却灰等の溶融固
化の為の溶解炉としても採用することが可能である。
【0035】このように、本発明は、その趣旨を逸脱し
ない限りにおいて、当業者の知識に基づき、種々なる変
更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るも
のであり、また、そのような実施の態様が、何れも、本
発明の範疇に属するものであることが、理解されるべき
である。
ない限りにおいて、当業者の知識に基づき、種々なる変
更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るも
のであり、また、そのような実施の態様が、何れも、本
発明の範疇に属するものであることが、理解されるべき
である。
【0036】
【実施例】以下に、本発明の実施例を示し、本発明の特
徴について、更に具体的に明らかにすることとする。
徴について、更に具体的に明らかにすることとする。
【0037】先ず、ロストル16を与える中空パイプ状
のセラミックス体24;40a〜40cの耐熱性を調べ
るために、その温度分布を有限要素法にて解析した。な
お、セラミックス体としては、外径寸法:76mm、軸
方向の長さ:1m、肉厚:7mmの丸型中空アルミナパ
イプを用い、そのような丸型パイプの外面に、1600
℃の火炎が毎秒7.1mで当たる一方、パイプ内部が毎
秒10mの流通空気で強制空冷されているとして、計算
した結果が、図3に示されているが、そのようなアルミ
ナパイプ外壁面の最高温度は、1017℃であり、これ
は、アルミナ使用温度の範囲内であることが、確認され
た。
のセラミックス体24;40a〜40cの耐熱性を調べ
るために、その温度分布を有限要素法にて解析した。な
お、セラミックス体としては、外径寸法:76mm、軸
方向の長さ:1m、肉厚:7mmの丸型中空アルミナパ
イプを用い、そのような丸型パイプの外面に、1600
℃の火炎が毎秒7.1mで当たる一方、パイプ内部が毎
秒10mの流通空気で強制空冷されているとして、計算
した結果が、図3に示されているが、そのようなアルミ
ナパイプ外壁面の最高温度は、1017℃であり、これ
は、アルミナ使用温度の範囲内であることが、確認され
た。
【0038】一方、従来のシャフト炉における鋼管ロス
トルについても、その熱分布を、有限要素法にて解析
し、その結果を図4に示した。なお、そこでは、160
0℃のガス火炎がパイプの外面に当たり、内部は0.8
m/sの流速で水が循環せしめられて、強制水冷されて
いる状態として計算されている。その結果、従来のガス
シャフト炉に用いられている鋼管ロストルにおいて、そ
の鋼管外面は、63℃となっていることが解析された。
トルについても、その熱分布を、有限要素法にて解析
し、その結果を図4に示した。なお、そこでは、160
0℃のガス火炎がパイプの外面に当たり、内部は0.8
m/sの流速で水が循環せしめられて、強制水冷されて
いる状態として計算されている。その結果、従来のガス
シャフト炉に用いられている鋼管ロストルにおいて、そ
の鋼管外面は、63℃となっていることが解析された。
【0039】また、本発明に従うセラミックス製ロスト
ルの耐衝撃性を調べるために、シャフト炉の投入口から
冷材(溶解材料)の5kgを6m上方から落下させる一
方、セラミックス製ロストルを構成する中空パイプ状の
セラミックス体に取り付けた歪みゲージの値から、衝撃
応力を測定したが、球状のセラミックス蓄熱体(18)
からなる蓄熱ベッド(20)が形成されている場合にあ
っては、そのような衝撃応力による破壊が惹起されない
ことを認めた。
ルの耐衝撃性を調べるために、シャフト炉の投入口から
冷材(溶解材料)の5kgを6m上方から落下させる一
方、セラミックス製ロストルを構成する中空パイプ状の
セラミックス体に取り付けた歪みゲージの値から、衝撃
応力を測定したが、球状のセラミックス蓄熱体(18)
からなる蓄熱ベッド(20)が形成されている場合にあ
っては、そのような衝撃応力による破壊が惹起されない
ことを認めた。
【0040】さらに、耐食性について調べるために、各
種セラミックス材料からなる長さ:55mmの7.5m
m×7.5mm角のセラミックス試験片を取り付けた耐
火物を、直径:0.5m、長さ:1.0mの円筒形坩堝
炉に入れ、図5に示されるヒートパターンにより、15
00℃の鋳鉄溶湯と共に、120rphにて回転せしめ
て処理した。そして、この坩堝炉を自然空冷した後、熔
銑に対する耐食状況を観察したが、アルミナ系セラミッ
クス材料や炭化珪素系セラミックス材料からなる試験片
には、著しい変化は、何等観察されなかった。
種セラミックス材料からなる長さ:55mmの7.5m
m×7.5mm角のセラミックス試験片を取り付けた耐
火物を、直径:0.5m、長さ:1.0mの円筒形坩堝
炉に入れ、図5に示されるヒートパターンにより、15
00℃の鋳鉄溶湯と共に、120rphにて回転せしめ
て処理した。そして、この坩堝炉を自然空冷した後、熔
銑に対する耐食状況を観察したが、アルミナ系セラミッ
クス材料や炭化珪素系セラミックス材料からなる試験片
には、著しい変化は、何等観察されなかった。
【0041】そして、以上の結果を踏まえて、図1に示
される如き、実際のシャフト炉において、次のような実
操業を行なった。先ず、ロストル16には、比較的生産
コストが安く、入手し易いことから、アルミナを主成分
とする材質を採用し、通常の流し込み法により製作した
角型中空パイプ状のセラミックス体(40a)を用い
た。なお、材料の諸元は、密度:3.8g/cm3 、熱
伝導度:25W/(m・K)とし、またセラミックス体
(40a)の寸法は、外面寸法:80mm角、肉厚:8
mmとし、更に材料投入時の落下衝撃による破損とセラ
ミックス蓄熱体18の損耗による落下のコントロールの
ために、水平方向と下方に向かって、外周の3箇所に軸
方向のリブを、それぞれ設けた。なお、このロストルの
セットされたシャフト炉10は、内径:700mmで、
ロストル16のセラミックス体(40a)のピッチは、
従来の鋼管の場合と同じ寸法とした。
される如き、実際のシャフト炉において、次のような実
操業を行なった。先ず、ロストル16には、比較的生産
コストが安く、入手し易いことから、アルミナを主成分
とする材質を採用し、通常の流し込み法により製作した
角型中空パイプ状のセラミックス体(40a)を用い
た。なお、材料の諸元は、密度:3.8g/cm3 、熱
伝導度:25W/(m・K)とし、またセラミックス体
(40a)の寸法は、外面寸法:80mm角、肉厚:8
mmとし、更に材料投入時の落下衝撃による破損とセラ
ミックス蓄熱体18の損耗による落下のコントロールの
ために、水平方向と下方に向かって、外周の3箇所に軸
方向のリブを、それぞれ設けた。なお、このロストルの
セットされたシャフト炉10は、内径:700mmで、
ロストル16のセラミックス体(40a)のピッチは、
従来の鋼管の場合と同じ寸法とした。
【0042】また、バーナ燃焼に際しては、先ず、予熱
時、溶解時共に、空燃比率:1.05とし、予熱を20
0万kcalで、60分行ない、炉内を充分に乾燥、昇
温させた。ロストル冷却用のエアは、常温で供給し、ロ
ストルを構成するセラミックス体1本当たり10m/s
の風速で供給した。予熱を行なった後に、蓄熱ベッド2
0の高さが250mmとなるように、球状のセラミック
ス製蓄熱体18を200kg投入した。なお、そのよう
な蓄熱体18の投入に関して、ロストル16に対して
は、予熱前に投入する方が条件としては良いが、敢え
て、温度上昇を行なった時点での投入により、その強度
を確認することを目的として行なった。かかる投入時点
でのロストル表面の温度は、850℃であったが、セラ
ミックス製蓄熱体18の落下衝撃に対しては、何等問題
は発生しなかった。その後、燃焼室内及び蓄熱ベッド2
0を構成するセラミックス製蓄熱体18の温度上昇が充
分に行なわれたことを確認し、溶解材料22の投入を開
始した。なお、この溶解材料22には、銑鉄、二番、鋼
くず、造さい材にはドロマイト、シリカを、下表に示さ
れる配合率で用いた。
時、溶解時共に、空燃比率:1.05とし、予熱を20
0万kcalで、60分行ない、炉内を充分に乾燥、昇
温させた。ロストル冷却用のエアは、常温で供給し、ロ
ストルを構成するセラミックス体1本当たり10m/s
の風速で供給した。予熱を行なった後に、蓄熱ベッド2
0の高さが250mmとなるように、球状のセラミック
ス製蓄熱体18を200kg投入した。なお、そのよう
な蓄熱体18の投入に関して、ロストル16に対して
は、予熱前に投入する方が条件としては良いが、敢え
て、温度上昇を行なった時点での投入により、その強度
を確認することを目的として行なった。かかる投入時点
でのロストル表面の温度は、850℃であったが、セラ
ミックス製蓄熱体18の落下衝撃に対しては、何等問題
は発生しなかった。その後、燃焼室内及び蓄熱ベッド2
0を構成するセラミックス製蓄熱体18の温度上昇が充
分に行なわれたことを確認し、溶解材料22の投入を開
始した。なお、この溶解材料22には、銑鉄、二番、鋼
くず、造さい材にはドロマイト、シリカを、下表に示さ
れる配合率で用いた。
【0043】
【表1】
【0044】また、かかる溶解時におけるバーナ装置2
6の燃焼量は180万kcal、空燃比:1.08と
し、燃焼用のエアは、常温での供給とした。溶解中は、
酸素富化を1%行なって、ロストル16の損耗にどの程
度関与するかについても、観察した。材料投入直前に
は、ロストル16表面は、850℃に達しており、冷却
エアの温度勾配は60℃、流量は1400m3 /hであ
った。また、冷却エアの持ち出した熱エネルギーは、従
来の鋼管ロストルの水冷の場合の冷却水が持ち出すエネ
ルギー:約30万kcalの大略1/10であること
が、認められた。
6の燃焼量は180万kcal、空燃比:1.08と
し、燃焼用のエアは、常温での供給とした。溶解中は、
酸素富化を1%行なって、ロストル16の損耗にどの程
度関与するかについても、観察した。材料投入直前に
は、ロストル16表面は、850℃に達しており、冷却
エアの温度勾配は60℃、流量は1400m3 /hであ
った。また、冷却エアの持ち出した熱エネルギーは、従
来の鋼管ロストルの水冷の場合の冷却水が持ち出すエネ
ルギー:約30万kcalの大略1/10であること
が、認められた。
【0045】上記の溶解操作は、5回繰り返され、通
算、約40tの溶湯を得た。なお、平均出湯量は、時間
当たり4.2t、平均出湯温度は1380℃であった。
かかる溶解操作の終了の後に、シャフト炉10からセラ
ミックス製ロストル16(セラミックス体40a)を取
り出して観察したところ、材料の衝撃による損傷は殆ど
なく、健全であった。また、スラグによる溶損が部分的
に観察されたものも少なく、従来の鋼管ロストルに近い
寿命を確保し得ることを認めた。
算、約40tの溶湯を得た。なお、平均出湯量は、時間
当たり4.2t、平均出湯温度は1380℃であった。
かかる溶解操作の終了の後に、シャフト炉10からセラ
ミックス製ロストル16(セラミックス体40a)を取
り出して観察したところ、材料の衝撃による損傷は殆ど
なく、健全であった。また、スラグによる溶損が部分的
に観察されたものも少なく、従来の鋼管ロストルに近い
寿命を確保し得ることを認めた。
【0046】このような実施例の結果から、角型中空パ
イプ状のセラミックス体(40a)は、耐熱性、耐衝撃
性、耐食性において、シャフト炉10におけるロストル
16として使用し得ることを確認した。また、そのよう
なセラミックス製ロストル16(40a)は、水冷を必
要とせず、熱精算の結果から、従来の水冷鋼管ロストル
に比べて、90%もの熱損失低減が図られ得、シャフト
炉の定常時における溶解熱効率は、大幅に向上せしめら
れ得ることを認めた。また、ロストルの冷却水が不要で
あることから、クーリングタワーの運転費も削減するこ
とが可能となるのである。
イプ状のセラミックス体(40a)は、耐熱性、耐衝撃
性、耐食性において、シャフト炉10におけるロストル
16として使用し得ることを確認した。また、そのよう
なセラミックス製ロストル16(40a)は、水冷を必
要とせず、熱精算の結果から、従来の水冷鋼管ロストル
に比べて、90%もの熱損失低減が図られ得、シャフト
炉の定常時における溶解熱効率は、大幅に向上せしめら
れ得ることを認めた。また、ロストルの冷却水が不要で
あることから、クーリングタワーの運転費も削減するこ
とが可能となるのである。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に従うシャフト炉にあっては、そのロストルを、中空パ
イプ状の耐熱性セラミックス体にて構成したものである
ところから、従来の鋼管ロストルに比べて、水冷する必
要がなく、そのために、冷却水に奪われている熱エネル
ギー損失を解消せしめて、燃焼エネルギーの熱効率を飛
躍的に向上せしめ得ることとなったのであり、また、冷
却水を使用しないことによる装置の簡略化、更には、そ
のような装置の維持管理の工数低減も図り得る等の利点
も享受し得ることとなったのである。
に従うシャフト炉にあっては、そのロストルを、中空パ
イプ状の耐熱性セラミックス体にて構成したものである
ところから、従来の鋼管ロストルに比べて、水冷する必
要がなく、そのために、冷却水に奪われている熱エネル
ギー損失を解消せしめて、燃焼エネルギーの熱効率を飛
躍的に向上せしめ得ることとなったのであり、また、冷
却水を使用しないことによる装置の簡略化、更には、そ
のような装置の維持管理の工数低減も図り得る等の利点
も享受し得ることとなったのである。
【図1】本発明に従うシャフト炉の炉体構造の一例を示
す断面説明図である。
す断面説明図である。
【図2】本発明に従うロストル構造の他の一例を示すも
のであって、(a)は、炉体の縦断面におけるロストル
配設形態の説明図であり、(b)は、炉体の水平断面に
おけるロストル配設形態を示す説明図である。
のであって、(a)は、炉体の縦断面におけるロストル
配設形態の説明図であり、(b)は、炉体の水平断面に
おけるロストル配設形態を示す説明図である。
【図3】実施例において求められたセラミックス製ロス
トルの熱分布解析結果を示す図である。
トルの熱分布解析結果を示す図である。
【図4】実施例において求められた鋼管ロストルの熱分
布解析結果を示す図である。
布解析結果を示す図である。
【図5】実施例において実施した鋳鉄溶湯に対する耐食
試験における坩堝炉の炉内ヒートパターンを示す図であ
る。
試験における坩堝炉の炉内ヒートパターンを示す図であ
る。
10 シャフト炉 12 炉壁 14 炉室 16 ロストル 18 セラミックス球状蓄熱体 20 蓄熱ベッド 22 溶解材料 24、40a、40b、40c セラミックス体 26 バーナ装置 28 ガス噴出用孔 30 エア供給ダクト 32 エア供給管 34 溶湯溜部 36 出湯口 38 樋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 進 愛知県名古屋市熱田区桜田町19番18号 東 邦瓦斯株式会社内 (72)発明者 中嶋 三泰 愛知県名古屋市熱田区桜田町19番18号 東 邦瓦斯株式会社内 (72)発明者 近藤 勇 愛知県名古屋市熱田区外土居町9番14号 株式会社エスアイテック内
Claims (6)
- 【請求項1】 炉内に配設したロストル上に、炉内上方
より溶解材料を装入せしめる一方、バーナ機構にて発生
せしめた高温の燃焼ガスを該ロストルの下方より炉内に
供給し、該ロストルを通じて炉内上方に導くことによ
り、かかる燃焼ガスにて前記溶解材料を加熱溶解せしめ
るようにしたシャフト炉において、 前記ロストルを、中空パイプ状の耐熱性セラミックス体
にて構成したことを特徴とするシャフト炉。 - 【請求項2】 前記セラミックス体の中空部内の空気
が、強制的に若しくは自然対流にて外部の空気と交換せ
しめられるように構成されている請求項1記載のシャフ
ト炉。 - 【請求項3】 前記ロストル上に、球状若しくは塊状の
蓄熱体にて構成される蓄熱ベッドが設けられ、該蓄熱ベ
ッド上に前記溶解材料が投入される請求項1又は請求項
2記載のシャフト炉。 - 【請求項4】 前記セラミックス体が複数段において炉
内に配置され、前記ロストルを構成している請求項1乃
至請求項3の何れかに記載のシャフト炉。 - 【請求項5】 前記ロストルを構成する複数段のセラミ
ックス体のうちの最下段のものの中空部内には、強制的
に空気が流通せしめられる一方、その他の段のセラミッ
クス体の中空部内は、自然対流にて空気の交換が行なわ
れるようになっている請求項4記載のシャフト炉。 - 【請求項6】 前記ロストルを構成するセラミックス体
の中空部内を通過した空気が前記バーナ機構に導かれ、
該バーナ機構における燃焼用空気として用いられる請求
項1乃至請求項5の何れかに記載のシャフト炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7247456A JPH0989460A (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | シャフト炉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7247456A JPH0989460A (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | シャフト炉 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0989460A true JPH0989460A (ja) | 1997-04-04 |
Family
ID=17163725
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7247456A Pending JPH0989460A (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | シャフト炉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0989460A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104359313A (zh) * | 2014-11-14 | 2015-02-18 | 耒阳市焱鑫有色金属有限公司 | 一种桥型熔炼炉 |
| CN105021026A (zh) * | 2015-07-29 | 2015-11-04 | 梧州市渝鑫稀贵金属有限公司 | 竖井干燥窑 |
| CN110056878A (zh) * | 2019-04-25 | 2019-07-26 | 梅丽中 | 一种生物质焚烧处置有机废液的装置 |
-
1995
- 1995-09-26 JP JP7247456A patent/JPH0989460A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104359313A (zh) * | 2014-11-14 | 2015-02-18 | 耒阳市焱鑫有色金属有限公司 | 一种桥型熔炼炉 |
| CN105021026A (zh) * | 2015-07-29 | 2015-11-04 | 梧州市渝鑫稀贵金属有限公司 | 竖井干燥窑 |
| CN110056878A (zh) * | 2019-04-25 | 2019-07-26 | 梅丽中 | 一种生物质焚烧处置有机废液的装置 |
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