JPH0989619A - 感熱式流量計 - Google Patents

感熱式流量計

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JPH0989619A
JPH0989619A JP8010922A JP1092296A JPH0989619A JP H0989619 A JPH0989619 A JP H0989619A JP 8010922 A JP8010922 A JP 8010922A JP 1092296 A JP1092296 A JP 1092296A JP H0989619 A JPH0989619 A JP H0989619A
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heating element
temperature
bridge
fluid
flow rate
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JP8010922A
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English (en)
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Hiroyuki Horiguchi
浩幸 堀口
Yoshinobu Nakayama
義宣 中山
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Ricoh Seiki Co Ltd
Ricoh Elemex Corp
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Seiki Co Ltd
Ricoh Elemex Corp
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 S/Nの向上を図り、低流量域においても正
確な測定を可能にすると共に、省電力化を図る 【解決手段】 流体温度より高い一定温度で等しく加熱
されている上流側の発熱体Rh1 と下流側の発熱体Rh
2 との出力値の差分、即ち、電位差から流体の流量を決
定することで、ノイズ成分が除去された流量の信号成分
のみを取り出すので、S/Nを向上させることができ、
出力−流量曲線の線形性を低流量域でも改善でき、か
つ、発熱体Rh1 ,Rh2 自身の出力を利用するため、
低電圧駆動も可能で省電力化を図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体の流量を測定
する感熱式流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、感熱式流量計として、半導体基板
を用い、この基板に形成された堀の上部に発熱体を設
け、この発熱体の流体により冷却される温度を測定する
ことによって流体の流量を測定する方式が提案されてい
る(特開昭55−119381号公報、特公平3−52
028号公報、特公平6−43906号公報等参照)。
【0003】図14は、その半導体基板を用いた感熱式
流量計の構成例を示す(特公平3−52028号公報参
照)。半導体基板として(100)面を有するSiの基
板1を用い、その基板1の(100)面には堀2が形成
され、その堀2の上部に<110>軸方向に対して45
°方向に沿って2本の橋3,4が架橋されている。これ
ら橋3,4上には、発熱体を構成する抵抗素子5,6が
各々配線されている。また、図15は、図14の駆動回
路を示す。抵抗素子5,6はアンプ7,8に各々接続さ
れ、アンプ7とアンプ8との出力電圧の差がアンプ9の
出力電圧Voとして現われる。
【0004】そして、基板1の堀2の上部においてX方
向に流体の流れが生じると、上流側の橋3上の抵抗素子
5が冷却されるのに対して、下流側の橋4上の抵抗素子
6はその上流側から熱が供給されるためほぼ一定の温度
を保つ。このとき、アンプ7には流量に比例した値が出
力電圧として現われ、アンプ8には流量依存性の小さい
出力電圧が現われるため、アンプ9において両者の電圧
差を求めることによって出力電圧Voには抵抗素子5,
6の熱的なゆらぎ等のノイズ成分が相殺された流量の成
分が検出される。これにより、S/Nを向上させて流量
測定を行うことができ、また、橋3,4の長手方向Yを
基板1の<110>軸方向に対して45°方向に設定し
ていることから、堀2を異方性エッチングにより容易に
作製することが可能である。
【0005】また、特公平6−43906号公報によれ
ば、気体が流れる上流から下流に向けて順に、第1の測
温抵抗体→断熱手段→第1の発熱体→断熱手段→第2の
発熱体→断熱手段→第2の測温抵抗体を設け、第1の測
温抵抗体と第2の測温抵抗体との電圧差が流量に比例す
る点を利用して流量を決定する方式が示されている。
【0006】さらに、そのような2つの出力値(出力電
圧)の差分値を求めてS/Nの向上を図った他の感熱式
流量計として、特公平7−3351号公報、特開平3−
248018号公報等がある。特公平7−3351号公
報の例では、支持部材の表裏両面に各々発熱体を配線し
てこれらを直列に接続し、支持部材の例えば表側を流れ
に直交して上流側に向ける。表裏(上流・下流)両者の
発熱温度の平均値が流体温度より常に一定温度高くなる
ように加熱しておき、流体の流れが生じたときのこれら
の2つの発熱体の電圧差から流量を測定する方式であ
る。また、特開平3−248018号公報の例では、流
体が流れる導管の上流及び下流にヒータを設け、これら
ヒータの抵抗又は温度が等しくなるように電力制御を行
うことによって、各ヒータに加えられた電力差から流量
を測定する方式である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図14(特公
平3−52028号公報)のようなSi基板1の(10
0)面に堀2を作製する場合、以下に述べるような問題
が生じる。通常、堀2の作製は、アルカリ液(KOH
等)によるエッチング速度が結晶面の方向により異なる
原理を応用して行われているが、各結晶面(100),
(110),(111)に対するエッチング速度には、 (100)>(110)≫(111) …(1) のいわゆる異方性エッチングの関係がある。図16
(a)に示すように、(100)面にアルカリ液を用い
て堀2を作製する場合、堀2の側面方向Y(橋3,4の
長手方向)へのエッチング速度は、(100)面である
堀2の深さ方向Zへのエッチング速度とほぼ等しいた
め、橋3,4の熱絶縁性を高くするために堀2の深さを
深くしようとすると、堀2の側面方向Yへのサイドエッ
チ部10が大きく形成されることになる。
【0008】このようにサイドエッチ部10が形成され
ると、図16(b)に示すように、設計上の橋3,4の
長さLaよりも実際の長さLbの方が大幅に長くなって
しまい、これにより橋3,4の強度が弱められ、しか
も、異方性エッチングのばらつきによりサイドエッチ部
10の大きさもばらつく。これにより橋3,4の熱絶縁
性もばらついてしまうので、量産時の工程管理をより厳
しくする必要がある。また、橋3,4は流量増加によっ
て冷されるので、抵抗素子5,6の抵抗値は流量増加に
より減少する。一般に感熱式フローセンサの感度は発熱
体の温度に依存する。従って、抵抗素子5,6間の出力
電圧の差分値と流量との間には線形性がなく、この従来
方式では正確な流量測定は困難である。
【0009】また、特公平6−43906号公報等に記
載されている従来例では、基板に形成した堀に架橋した
上流側の橋の測温抵抗体と下流側の橋の測温抵抗体との
電圧差から流量を決定しているが、これらの測温抵抗体
の電圧差、即ち、橋の温度差を測定するために、一般
に、その出力が低い。このため、精度よく流量を測定す
るためには、発熱体の温度を高くする必要がある。この
結果、感熱式流量計を低電圧駆動できず、消費電力を少
なくすることの妨げとなっている。さらに、このような
上流側の測温抵抗体と下流側の測温抵抗体との電圧差
は、図17に示すように、低流量域で流量と線形な関係
にあるものの、高流量域になるほど、電圧差と流量との
関係が線形でなくなってくるので、高流量域での高精度
な測定が困難でもある。
【0010】さらに、特公平7−3351号公報に記載
されている従来例では、2つの発熱体の電圧差から流量
を測定している。しかし、上流側の発熱体の抵抗値変化
が大きく下流側の発熱体の抵抗値変化が小さいため、2
つの発熱体を直列に接続し等しい電流で温度制御を行う
方式では、各発熱体の温度は流体流があるときには必ず
しも等しくならず、しかも、発熱体の抵抗値変化は流量
により著しく異なるため、発熱体温度が流量依存を示す
ようになり、これにより、出力(発熱体電圧差)−流量
曲線が非線形となって精度良い測定を行うことが困難と
なる。また、特開平3−248018号公報に記載され
ている従来例では、導管に設けられた各ヒータの電力差
から流量を測定する測定方式(マスフローコントローラ
用)をとっているが、流体に大きな圧力損失を生じるこ
とや、電力消費が大きいことから、微小流量域を低消費
電力で測定する方式としては必ずしも適したものではな
い。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、基板自身又は基板上に形成された熱絶縁部と、流体
の流れ方向に対して上流側と下流側とに位置させて前記
熱絶縁部上に設けられた複数の発熱体と、これらの発熱
体の温度を測定する発熱体温度測温体と、前記発熱体の
温度に影響されない部位に設けられた流体温度測温体
と、少なくとも前記発熱体温度測温体と前記流体温度測
温体とを含んで構成され前記発熱体の温度を一定に保つ
発熱体温度制御部と、上流側に設けられた前記発熱体の
出力値と下流側に設けられた前記発熱体の出力値との差
分値を求め流体の流量を決定する流量検出部とを備えて
いる。
【0012】従って、流体の流れが発生すると、上流側
の発熱体及び発熱体温度測温体は流速に比例して冷却さ
れるのに対して、下流側の発熱体及び発熱体温度測温体
は逆に上流側から熱が供給されるため流速に関係なくほ
ぼ一定温度を保った状態とされる。これにより、上流側
の発熱体では、その発熱体の温度を一定に保つように流
量0の時よりも高い電圧が印加されその流速に比例した
印加電圧値が発熱体の出力値として現われ、一方、下流
側の発熱体では、その発熱体の温度はほぼ一定に保たれ
ているため印加電圧は殆ど変化せずにその流速に無関係
な印加電圧値が発熱体の出力値として現われる。そし
て、このようにして流速に比例した上流側の発熱体の出
力値(印加電圧)と、流速に無関係な下流側の発熱体の
出力値(印加電圧)との差分値を求めることによって、
オフセット等のノイズ成分を除去して流量の信号成分の
みを取出すことができる。また、低流量域から高流量域
にわたって発熱体出力と流速とが線形性を示すので、広
域にわたって高精度な測定が可能となる。このために
も、発熱体自身の出力を利用しているので低電圧駆動に
て測定を行える。
【0013】請求項2記載の発明では、基板自身又は基
板上に形成された熱絶縁部と、流体の流れ方向に対して
上流側と下流側とに位置させて前記熱絶縁部上に設けら
れた複数の発熱体と、これらの発熱体の温度に影響され
ない部位に設けられた流体温度測温体と、少なくとも前
記発熱体と前記流体温度測温体とを含んで構成され前記
発熱体の温度を一定に保つ発熱体温度制御部と、上流側
に設けられた前記発熱体の出力値と下流側に設けられた
前記発熱体の出力値との差分値を求め流体の流量を決定
する流量検出部とを備えている。
【0014】従って、請求項1記載の感熱式流量計の場
合と同様に、流速に比例した上流側の発熱体の出力値
(印加電圧)と、流速に無関係な下流側の発熱体の出力
値(印加電圧)との差分値を求め、オフセット等のノイ
ズ成分を除去して流量の信号成分のみを取出すことがで
きると共に、ここでは、各発熱体の温度測定をその発熱
体自身による抵抗値変化で測定することによって、短時
間で発熱体の温度を一定に保つことが可能となる。ま
た、低流量域から高流量域にわたって発熱体出力と流速
とが線形性を示すので、広域にわたって高精度な測定が
可能となる。このためにも、発熱体自身の出力を利用し
ているので低電圧駆動にて測定を行える。
【0015】請求項3記載の発明では、請求項1又は2
記載の感熱式流量計における熱絶縁部を、基板に形成さ
れた堀の上部に架橋された橋としている。従って、発熱
体等はこの橋の上に配設されて流体の流れの中に晒され
るので、感度のよい測定が可能となる。
【0016】請求項4記載の発明では、請求項1,2又
は3記載の感熱式流量計に加えて、上流側の発熱体の出
力値と、下流側の発熱体の出力値との差分値の正負によ
り流体の流れ方向を判断する流れ方向検出部を設けてい
る。従って、発熱体の出力値から得られた差分値の正負
を調べることによって、流路の下流側に例えば燃焼部が
存在した場合、その下流側から上流側に向かって逆方向
に流れが生じていることを容易に判断することができ、
これにより、各発熱体からの出力値を上・下流逆の立場
で取扱って、流量の算出を行うことが可能となる。
【0017】請求項5記載の発明では、請求項3記載の
感熱式流量計における橋を2本とし、基板に形成された
堀に対して流体の流れの方向に対して上流側及び下流側
に位置させるとともに、上流側の橋の長手方向と下流側
の橋の長手方向とが互いに交差する角度で架橋するよう
にした。従って、上流側の橋の長手方向と下流側の橋の
長手方向とが互いに交差するような角度、例えば、上流
側の橋の長手方向を流体の流れ方向に対して略直交して
架橋し、下流側の橋の長手方向を流体の流れ方向に対し
て平行になるように架橋することによって、下流側での
流速に対する検出感度に比べて、上流側での流速に対す
る検出感度を一層高めることができる。
【0018】請求項6記載の発明では、請求項1,2,
3,4又は5記載の感熱式流量計にける発熱体及び測温
体を、白金薄膜抵抗体により形成している。従って、量
産性が向上して安価に作製し得る上に、例えば、3Vの
ような低電圧駆動が可能となり、適用範囲が拡がる。
【0019】請求項7記載の発明では、請求項6記載の
感熱式流量計において、発熱体温度制御部が、少なくと
も発熱体と流体温度測温体と温度設定用抵抗とを含むホ
イートストンブリッジ回路と、前記流体温度測温体に基
づき流体温度を測定する温度測定手段と、前記発熱体の
抵抗値を測定するための電流供給源と、測定された流体
温度と前記発熱体の抵抗値とを記憶して流量検出部の出
力を補正する流量補正手段とを備えて構成されている。
従って、高温度で駆動されることにより発熱体が示す経
時的な抵抗値変化があっても、このような発熱体の経時
的変化が補正されるので、長期に渡って精度のよい測定
が可能となる。
【0020】請求項8記載の発明では、請求項3又は5
記載の感熱式流量計において、基板として(110)面
を有する半導体基板を用い、その(110)面に堀が形
成され、その堀の上部に架橋される橋の長手方向が、前
記半導体基板の<100>軸の方向に対して略平行又は
略55°の方向に設定されている。従って、橋が固定さ
れる基板との接続部下方における堀側面のアンダーエッ
チをなくすことができる。
【0021】請求項9記載の発明では、基板の堀の上部
に位置し流体の流れ方向に対して上流及び下流に架橋さ
れた第1,第2の橋と、前記上流側の第1の橋と前記下
流側の第2の橋との間で交差しかつ流れ方向に沿って架
橋された第3の橋と、前記第1,第2,第3の各橋上に
設けられた発熱体と、この発熱体の温度に影響されない
部位に設けられた流体温度測温体と、少なくとも前記発
熱体と前記流体温度測温体とにより構成され前記発熱体
の温度を一定に保つ発熱体温度制御部と、前記第1又は
第2の橋上に設けられた前記発熱体の出力値と前記第3
の橋上に設けられた前記発熱体の出力値との差分値を求
め流体の流量と流れ方向を決定する流量・流れ方向検出
部とを備えている。
【0022】従って、流体の流れが上流から下流に向け
て順方向に流れていると判断した場合には、第1の橋上
の発熱体の出力値(印加電圧)と、第3の橋上の出力値
(印加電圧)とから差分値が求められ、また、流体の流
れが下流から上流に向けて逆方向に流れていると判断し
た場合には、第2の橋上の発熱体の出力値(印加電圧)
と、第3の橋上の出力値(印加電圧)とから差分値が求
められる。この場合、第3の橋は流体の流れ方向に沿っ
て架橋されているため、順方向・逆方向の何れの方向に
も、流速に対する検出感度を極めて低く設定することが
でき、これにより、出力値の差分値からオフセット等の
ノイズ成分を除去して流量の信号成分のみを一層精度良
く取出すことができる。
【0023】請求項10記載の発明では、請求項3,5
又は9記載の感熱式流量計において、流体温度測温体
が、発熱体による熱的な影響を受けない位置の堀の上部
に架橋された橋上に設けられている。従って、その流体
温度測温体を基板から断熱させ、熱容量を小さくするこ
とが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第一の形態を図1
ないし図5に基づいて説明する(請求項1,3,4,6
及び8記載の発明に対応する)。図1は、本実施の形態
の感熱式流量計のセンサチップの構成を示す。このセン
サチップは、(110)面を有するSiの基板11(半
導体の単結晶基板)により構成されている。その(11
0)面方向である深さ方向Zには、堀12が形成されて
いる。この堀12の中央部上空には、流体の流れ方向X
に略直交させて、熱絶縁部となる2本の橋13,14が
架橋されている。橋13は流体の流れの方向Xに対して
上流側に位置し、橋14は下流側に位置している。これ
ら橋13,14の長手方向Yは、基板11の<100>
軸方向に対して略55°(又は、略平行でもよい)の方
向に設定されている。
【0025】上流側の橋13上には、発熱体Rh1 とこ
の発熱体Rh1 の温度を測定するための発熱体温度測温
体Rs1 とが配線されている。下流側の橋14上には、
発熱体Rh2 とこの発熱体Rh2 の温度を測定するため
の発熱体温度測温体Rs2 とが配線されている。また、
堀12の周囲の発熱体Rh1 ,Rh2 の温度に影響され
ない基板11の面上には、流体温度測温体Rf1 ,Rf
2 が各々配線されている。これらの発熱体Rh1 ,Rh
2 及び測温体Rs1 ,Rs2 ,Rf1 ,Rf2は、何れ
も白金薄膜抵抗体によりパターン形成されている。
【0026】図2は、図1に示したセンサチップの駆動
回路の構成を示す。まず、上流側に関して、発熱体温度
測温体Rs1 と流体温度測温体Rf1 と固定抵抗R11
21と温度設定用抵抗Rt1 とによりホイートストンブ
リッジ回路15が構成されている。このホイートストン
ブリッジ回路15はOPアンプ16に接続され、OPア
ンプ16はトランジスタ17のベースに接続されてい
る。そのトランジスタ17のエミッタには、発熱体Rh
1 が接続されている。下流側に関しても同様に、発熱体
温度測温体Rs2 と流体温度測温体Rf2 と固定抵抗R
12,R22と温度設定用抵抗Rt2 とによりホイートスト
ンブリッジ回路18が構成されている。このホイートス
トンブリッジ回路18はOPアンプ19を介してトラン
ジスタ20のベースに接続され、そのエミッタには発熱
体Rh2 が接続されている。これらのホイートストンブ
リッジ回路15,18とOPアンプ16,19とトラン
ジスタ17,20とにより、各発熱体Rh1 ,Rh2
温度を一定に保つための発熱体温度制御部21が構成さ
れている。
【0027】また、発熱体Rh1 ,Rh2 が各々接続さ
れたトランジスタ17,20のエミッタは、流量検出部
としてのOPアンプ22に接続されている。このOPア
ンプ22は、発熱体Rh1 を発熱させるための印加電圧
1 (出力値)と、発熱体Rh2 を発熱させるための印
加電圧V2 (出力値)との差分値である電圧差V12を求
める。この電圧差V12を演算回路(図示せず)に送るこ
とにより出力−流量曲線を用いて流量が決定される。ま
た、ここでは、OPアンプ22の電圧差V12の正負を調
べて流体の流れ方向を判断する流れ方向検出部(図示せ
ず)が設けられている。
【0028】このような構成において、本装置の動作に
ついて述べる。まず、発熱体Rh1,Rh2 は図2に示
したような駆動回路による制御で、各々流体の温度より
も高い一定温度に制御される。このような状態で、X方
向に流体の流れが生じると、上流側の橋13は冷却され
るため、発熱体温度測温体Rs1 の抵抗値は下がる。こ
れにより、ホイートストンブリッジ回路15のバランス
が崩れてその出力差がOPアンプ16により検出され、
トランジスタ17が駆動されて発熱体Rh1 は前記一定
温度に戻るまで発熱する。このとき、発熱体Rh1 に印
加される印加電圧V1 は、発熱体温度測温体Rs1 の抵
抗値が流速0の状態に戻るまでの抵抗値変化に比例す
る。一方、下流側の橋14には、上流側の発熱体Rh1
によって暖められた流体が導かれるため、橋14上の発
熱体Rh2 の温度は流体の流速が遅い場合は極めて僅か
しか変化せず、また、流体の流速が速くなってもこの発
熱体Rh2 の冷される度合いは上流側の発熱体Rh1
場合よりも極めて少ない。
【0029】図3及び図4は、図2に示したような駆動
回路を3Vの電池を用いて駆動させ、橋13,14の加
熱温度を室温(流体温度)よりも50℃上昇させた場合
における発熱体印加電圧(駆動電圧)V1 ,V2 、発熱
体電圧差V12の出力−流速曲線の測定結果を示す。図3
の出力−流速曲線に示すように、上流側の発熱体Rh1
の印加電圧V1 は流速の増大に比例して増加するのに対
して、下流側の発熱体Rh2 の印加電圧V2 は流速が増
大しても殆ど変化せず、特に低流量域では流量依存性を
示さない。これに対して、電圧差V12は、 V12=V1 −V2 …(2) として表わされることから、図4の出力−流速曲線に示
すように、流速に対して低流量域から高流量域まで優れ
た線形性を示すことがわかる。
【0030】よって、印加電圧V1 とV2 の差をとるこ
とにより、素子の経時変化、オフセット、電源電圧変動
等に起因するV1 ,V2 の同相ノイズやドリフトがキャ
ンセルでき、流量成分のみの信号を取り出すことができ
る。この流量成分のみを取り出すことが線形性の良さに
現われることになり、これにより、S/Nを従来に比べ
て格段に向上させることができるため、特に低流量域で
の流量の測定精度を良くすることができる。また、この
ような測定を3Vといった低電圧駆動の下に低消費電力
状態で行えるものである。
【0031】ところで、Siウェハ等の半導体基板は、
一般にその結晶面方向によりエッチング速度に差がある
ことが知られている。アルカリ液としてKOH溶液をエ
ッチャントとして用いた場合、前述した(1)式の関係
から、(111)面は極めてエッチング速度が小さい。
本実施の形態では、(110)面を有するSiの基板1
1を用い、その(110)面の深さ方向Zに堀12が形
成され、橋13,14の長手方向Yを基板11の<10
0>軸に対して略55°の方向に設定していることか
ら、流体の流れ方向Xに沿った堀12の側面12a,1
2bを(111)面で構成することができる。
【0032】このようなことから、KOH溶液を用いて
異方性エッチングを行った場合、堀12の底面方向、即
ち、深さ方向Zである(110)面に対するエッチング
速度に比べて、堀12の側面12a,12bの長手方向
Yの(111)面に対するエッチング速度を極めて遅く
することができる。これにより、図5(a)に示すよう
に、堀12を深く形成したような場合でも、堀12の側
面12a,12bを基板11の底面に対してほぼ垂直に
形成することができるため、橋13,14の長手方向Y
の長さをエッチング時間に関係なく設計図通りの長さL
aに設定することができる。従って、従来例(図16参
照)のようなアンダーエッチによるサイドエッチ部10
の形成を防ぐことができるため、堀12を十分深くする
ことができ、これにより、橋13,14の熱絶縁性を大
きくすることができ、駆動回路の静特性を安定化して測
定精度を高めることが可能となる。
【0033】橋13,14の長手方向Yを基板11の<
100>軸に対して略平行に設定した場合であれば、堀
12の底面を(111)面で構成することができる。そ
して、前記同様、KOH溶液を用いて異方性エッチング
を行うと、深さ方向Zに対するエッチング速度に比べて
長手方向Yのエッチング速度を遅くすることができるた
め、図5(b)に示すように、堀12をV字形に形成す
ることができる。この場合にも、堀12のアンダーエッ
チを防ぐことができるため、橋13,14の長手方向Y
の長さを設計図通りの長さLaに設定することができ
る。
【0034】また、図3に示した特性からも分かるよう
に、流体の流れにより上流側の橋13は冷却されるた
め、発熱体Rh1 の印加電圧は流速に比例して上昇する
のに対して、下流側の橋14は流速が大きくなっても殆
ど温度変化が生じないため、発熱体Rh2 の印加電圧は
低流速域では殆どなく、高流速域になっても低い電圧し
か示さない。このようなことから、発熱体Rh1 の印加
電圧と発熱体Rh2 の印加電圧との差が正であれば、流
体は橋13から橋14の順方向に流れ、これらの印加電
圧の差が負であれば、流体は橋14から橋13の逆方向
に流れていることになる。従って、流れ方向検出部にお
いてOPアンプ22の出力値である電圧差V12の正負を
判断することによって、流体が順方向に流れているの
か、逆方向に流れているのかを容易に判断することがで
きる。これにより、流速を測定して積分により流量を求
める場合における逆方向の流れによる測定誤差をなくす
ことができる。
【0035】次に、本実施の形態に関する各種の変形例
について説明する。まず、発熱体としては、白金薄膜抵
抗体以外に、NiFe合金、或いは、NiCr合金の薄
膜により形成してもよく、又は、トランジスタ発熱体等
の半導体素子を用いてもよい。測温体(発熱体温度測温
体、流体温度測温体)としても、白金薄膜抵抗体以外
に、NiFe合金薄膜により形成してもよく、又は、ト
ランジスタやサーミスタ等の半導体素子を用いてもよ
い。
【0036】図6に発熱体及び測温体としてトランジス
タを用いた場合の駆動回路の構成例を示す。基本構成は
図2に示した駆動回路構成に準じている。ここに、発熱
体Rh1 ,Rh2 に代えてトランジスタTh1 ,Th2
が用いられ、発熱体温度測温体Rs1 ,Rs2 に代えて
トランジスタTs1 ,Ts2 が用いられ、流体温度測温
体Rf1 ,Rf2 に代えてトランジスタTf1 ,Tf2
が用いらている。発熱はトランジスタTh1 ,Th2
コレクタ損失を利用し、温度測定はトランジスタTs
1 ,Ts2 ,Tf1 ,Tf2 のベース・エミッタ電圧が
温度に比例することを利用している。図6において、発
熱体として機能するTh1 ,Th2 に流れる電流の差
を、各々のエミッタに接続した抵抗Rc1 ,Rc2 の両
端電圧Vc1,Vc2 としてOPアンプ31,32によ
り測定し、上・下流の発熱体の駆動電流差を電圧差Vc
12=Vc1 −Vc2 としてOPアンプ22により求め
る。この電圧差Vc12が、前述した場合のように流量と
線形な比例関係にあることはいうまでもない。
【0037】次に、基板としてはSi基板に限らず、例
えば、ガラス、石英などのように電気的かつ熱的に絶縁
性を示す基板(熱絶縁基板)を用い、基板自身を熱絶縁
部として用いるようにしてもよい。或いは、SiO2
Si34,Ta25などのように電気的かつ熱的に絶縁
性を示す絶縁体層で表面を被膜した半導体基板を用いて
もよい。このような半導体基板を用いる場合、前述した
ように、半導体基板をエッチングして堀を形成し、この
堀により空中に浮いた絶縁体層を橋(=熱絶縁部)とし
てその上に発熱体を設ける他、堀及び橋を形成せず、絶
縁体層のダイヤフラムを利用するようにしてもよい。
【0038】図7は、このような絶縁体層のダイヤフラ
ムを利用したセンサチップ構成例を示す。図示例では、
絶縁体層33の反対側から半導体基板34をエッチング
することにより、熱絶縁部となる絶縁体層33によるダ
イヤフラム35を作製し、このダイヤフラム35上に発
熱体Rh1 ,Rh2 、発熱体温度測温体Rs1 ,Rs
2 、流体温度測温体Rfが薄膜抵抗体によりパターン形
成されている。この場合、上流側の発熱体Rh1 と下流
側の発熱体Rh2 との絶縁体層33を通しての直接的な
熱の干渉をより少なくするため、図8に示すように、発
熱体Rh1 ,Rh2 間、或いは、ダイヤフラム35の端
部にスリット36を形成して断熱するようにしてもよ
い。
【0039】また、ダイヤフラムにおいて、発熱体及び
測温体にトランジスタを利用する場合であれば、poly−
Si膜上にTFTとして形成するか、或いは、Siチッ
プ上に形成すればよい。もっとも、Siチップは熱伝導
性が比較的よいので、図7に示したようなダイヤフラム
をSiチップに形成し、その上にトランジスタを作製す
ることにより、消費電力を抑えるようにするのがよい。
【0040】なお、図7では、基板34の下面からエッ
チングしてダイヤフラムを作製する例を示したが、ダイ
ヤフラムは基板上面からスリット36を介してSiをエ
ッチングすることにより作製するようにしてもよい。も
っとも、この際にはダイヤフラムにSi基板の未エッチ
ング部分が残らないようにスリット形状、大きさ、分布
等を考慮する必要がある。
【0041】次に、本発明の実施の第二の形態を図9及
び図10に基づいて説明する(請求項2及び3記載の発
明に対応する)。なお、前述した実施の第一の形態で示
した部分と同一部分は同一符号を用いて示し、その説明
も省略する(以下の実施の形態においても同様とす
る)。
【0042】本実施の形態の感熱式流量計のセンサチッ
プ構成を示す図9において、堀12の上空で流体の流れ
方向Xに略直交して架橋された2本の橋13,14に
は、発熱体Rh1 ,Rh2 が各々配線されている。ここ
では、前述した実施の形態における発熱体温度測温体R
1 ,Rs2 は用いられていない。この他の基板11の
材質、作製方法は、前述した図1に示したセンサチップ
の場合と同様である。
【0043】図10は、図9に示したセンサチップの駆
動回路の構成を示す。まず、上流側に関して、発熱体R
1 と流体温度測温体Rf1 と固定抵抗R11,R21と温
度設定用抵抗Rt1 とによりホイートストンブリッジ回
路23が構成されている。このホイートストンブリッジ
回路23はOPアンプ16に接続され、OPアンプ16
はトランジスタ17のベースに接続されている。そのト
ランジスタ17は、電源Vとホイートストンブリッジ回
路23との間に設けられている。一方、下流側に関して
も、発熱体Rh2 と流体温度測温体Rf2 と固定抵抗R
12,R22と温度設定用抵抗Rt2 とによりホイートスト
ンブリッジ回路24が構成されている。このホイートス
トンブリッジ回路24はOPアンプ19を介してトラン
ジスタ20のベースに接続されている。そのトランジス
タ20は、電源Vとホイートストンブリッジ回路24と
の間に設けられている。これらのホイートストンブリッ
ジ回路23,24とOPアンプ16,19とトランジス
タ17,20とにより、各発熱体Rh1 ,Rh2 の温度
を一定に保つための発熱体温度制御部25が構成されて
いる。
【0044】また、ホイートストンブリッジ回路23を
構成する発熱体Rh1 の一端と、ホイートストンブリッ
ジ回路24を構成する発熱体Rh2 の一端とは、OPア
ンプ22に接続されている。このOPアンプ22は、発
熱体Rh1 を発熱させるための印加電圧V1 と、発熱体
Rh2 を発熱させるための印加電圧V2 との電圧差V12
を求める。
【0045】このような構成において、本装置の動作に
ついて述べる。流体がX方向に流れて上流側の橋13上
の発熱体Rh1 が冷却されると、ホイートストンブリッ
ジ回路23を構成する発熱体Rh1 の抵抗値が変化し、
この抵抗値変化に伴って印加電圧V1 の値も変化する。
一方、下流側の橋14上の発熱体Rh2 の抵抗値は殆ど
変化しないため、印加電圧V2 の値も殆ど変わらない。
従って、(2)式により求まるOPアンプ22の電圧差
12を、前述した図4に示す特性と同様な線形性のよい
値として得ることができる。
【0046】本実施の形態によれば、発熱体Rh1 ,R
2 の抵抗値変化を、これらの発熱体自身の抵抗値変化
で直接測定しているため、発熱体温度を短時間で一定に
することができる。これにより、発熱体Rh1 ,Rh2
をパルス駆動させ、そのパルス幅を短く設定することが
できるため、消費電力の省力化を図りながら駆動回路を
動作させることが可能となる。もっとも、発熱体Rh
1 ,Rh2 としては、白金、NiFe合金のように、発
熱によって抵抗値が大きく変化する、即ち、抵抗値の温
度係数が大きいものがよい。
【0047】次に、本発明の実施の第三の形態を図11
に基づいて説明する(請求項5記載の発明に対応す
る)。
【0048】本センサチップは、図11(a)に示すよ
うに、(110)面を有するSiの基板11により構成
され、この基板11の上・下流の2箇所に堀12が形成
されている。上流側の堀12には、流体の流れ方向Xに
略直交して橋13が架橋されている。この上流側の橋1
3の長手方向Yは、基板11の<100>軸方向に対し
て略55°(又は、略平行でもよい)に設定されてい
る。一方、下流側の堀12には、上流側の橋13の長手
方向Yと交差する方向、ここでは、流体の流れ方向Xに
沿って橋14が架橋されている。橋13上には発熱体R
1 が配線され、橋14上には発熱体Rh2 が配線され
ている。
【0049】また、上流側の堀12内に位置する発熱体
Rh1 の温度に影響されない基板11の面上には、流体
温度測温体Rf1 が配線されている。同様に、下流側の
堀12内に位置する発熱体Rh2 の温度に影響されない
基板11の面上には、流体温度測温体Rf2 が配線され
ている。
【0050】なお、このようにして構成されたセンサチ
ップの駆動回路は、前述した図10と同様な回路構成に
より容易に実現される。
【0051】このような構成において、下流側の橋14
の長手方向を、上流側の橋13の長手方向Yに対して交
差するような角度(ここでは略90°方向)の流体の流
れ方向Xに沿って配置したことによって、下流側の発熱
体Rh2 の流速に対する検出感度(流速依存性)を極め
て低く設定することが可能となる。これにより、前述し
た図3に示したような発熱体Rh2 の流速に対する印加
電圧V2 の値を、低流量域のみならず高流量域において
も殆ど0値にすることができる。しかも、この場合、発
熱体Rh1 側の印加電圧V1 に含まれるオフセット量
と、発熱体Rh2側の印加電圧V2 に含まれるオフセッ
ト量とは同等であることから、両者の電圧差V12を求め
ることによって、低流量域から高流量域に渡って一層線
形性に優れた出力−流速曲線を得ることができる。
【0052】また、流体の流れ方向Xに対して略直交し
て架橋された上流側の橋13は流速依存性が極めて高い
が、その橋13の長手方向Yは<100>軸方向に対し
て略55°に設定されていることから、堀12の側面1
2a,12bを前述した図5(a)に示したような(1
11)面として構成することができる。これにより、堀
12の長手方向Yに対するアンダーエッチをなくし、か
つ、その堀12を深さ方向Zに深く形成することができ
るため、橋13の熱絶縁性を大きくすることができる。
従って、本センサチップを用いることによって、低流量
域から高流量域に渡ってS/Nを一層向上させ、精度の
高い流量測定を行うことができる。
【0053】なお、ここでは、上流側の橋13の長手方
向Yに対する下流側の橋14の長手方向の交差角度を略
90°に設定したが、必ずしもこのような角度に限るも
のではない。また、本センサチップでは、橋13,14
上に発熱体Rh1 ,Rh2 のみが配線されている場合に
ついて述べたが、これに限るものではなく、例えば前述
した図1に示したセンサチップと同様に、橋13,14
上に発熱体Rh1 ,Rh2 と発熱体温度測温体Rs1
Rs2 とを配線した構成としてもよい。また、図11
(b)に示すように、橋13,14を同一の堀12上部
に設けてもよい。この場合、上流側の橋13の長手方向
Yを、Si(110)面の基板11の<100>軸方向
に略55°の方向又は<100>軸に略平行(図示せ
ず)の方向に設定すればよい。
【0054】ところで、これらの実施の形態中に示した
発熱体、測温体の材料に関して検討する。例えば、図1
等に示したように、発熱体Rhの温度をこの発熱体Rh
の近傍に設けた発熱体温度測温体Rsで測定し、発熱体
Rhの温度が一定となるようにセンサを駆動させる、所
謂、傍熱型駆動方式においては、前述したように、発熱
体Rhとしては白金膜抵抗体、NiCr合金膜抵抗体、
NiFe合金膜抵抗体、或いは、トランジスタ発熱体等
が使用可能である。測温体としては、白金膜抵抗体、N
iCr合金膜抵抗体、トランジスタ、サーミスタ等が使
用可能である。一方、図9等に示したように、ホイート
ストンブリッジ回路中に発熱体を組み込み、発熱体その
ものの抵抗値の変化で発熱体温度を制御する、所謂、直
熱型駆動方式においては、上述したように、発熱体、測
温体(流体温度測温体)とも、温度によってその抵抗値
が大きく変わる白金膜抵抗体やNiFe合金膜抵抗体を
使う必要がある。
【0055】ここに、NiCr合金膜抵抗体やNiFe
合金膜抵抗体は、その作製において、バッチ間、或い
は、基板間、基板内でNiとCr、或いは、NiとFe
との成分比を一定に保つことは非常に困難である。この
結果、抵抗値の温度係数のばらつきが大きくなるので、
量産時の歩留まりが悪い。
【0056】また、トランジスタの場合には、順方向電
圧が温度に対して2.0〜2.5mV/℃なるリニアな
特性を持つことを利用して温度を検出するものと、拡散
法により形成された拡散抵抗値が温度により変化するこ
とを利用して温度を検出するものとの2通りが考えられ
る。しかし、前者の検出方式においては、トランジスタ
の順方向電圧の温度依存性がリニアであるのは限られた
温度範囲であり、−20〜70℃といったような野外で
の検出に使用するのは困難である。さらに、例えば3V
の電池駆動のような場合、発熱体に印加できる電圧は1
〜2V程度が限度であり、このような印加電圧でトラン
ジスタを発熱体として利用することは困難である。逆に
いえば、発熱体として使用するためには大きめの印加電
圧を必要とし、省電力化の点で難点がある。一方、後者
の検出方式においては、薄膜抵抗体をスパッタリング装
置、或いは、蒸着装置で作製するのに比べて遥かに工程
数が多く、かつ、ドーピングにおけるばらつきも多いの
で、生産性が低い。
【0057】サーミスタの場合には、蒸着法或いは印刷
法により容易に作製し得るが、サーミスタそのものは、
Mn,Ni或いはCo等の酸化物であるので、量産時に
その抵抗値の温度係数を一定値にすることが困難であ
る。
【0058】つまり、これらの材料的な比較結果によれ
ば、トランジスタ以外は低電圧駆動し得るものの、Ni
Cr合金膜、NiFe合金膜、サーミスタは量産時にお
ける温度係数のばらつきが大きいという欠点がある。よ
って、発熱体や測温体の材料としては、低電圧駆動(省
電力化)及び量産性を考慮すると、白金薄膜抵抗体が最
も優れているといえる(請求項6記載の発明に対応す
る)。
【0059】次に、本発明の実施の第四の形態を図12
に基づいて説明する(請求項9及び10記載の発明に対
応する)。
【0060】本実施の形態の感熱式流量計のセンサチッ
プを構成する基板11の中央には、流体の流れ方向Xに
沿って堀12が形成されている。この堀12の中央付近
には、流体の流れ方向Xに略直交して第1,第2の橋2
6,27が架橋されている。上流側の第1の橋26と下
流側の第2の橋27との間には、流体の流れ方向Xに沿
って第3の橋28が架橋されている。これらの第1ない
し第3の橋26〜28上には、発熱体Rh1 ,Rh2
Rh3 が各々配線されている。また、これらの発熱体R
1 ,Rh2 ,Rh3 の温度に影響されない堀12の上
流及び下流の位置には、流体の流れ方向Xに略直交して
橋29,30が架橋されている。上流側の橋29には流
体温度測温体Rf1 が配線され、下流側の橋30には流
体温度測温体Rf2 が配線されている。
【0061】また、本センサチップの駆動回路として
は、例えば前述した図10を基本構成として構成すれば
よい。ただし、第1,第2の橋26,27上の発熱体R
1 ,Rh2 が図10の流速依存性の高い発熱体Rh1
に対応し、また、第3の橋28上の発熱体Rh3 が図1
0の流速依存性を示さない発熱体Rh2 に対応する。従
って、ここでは、発熱体Rh1 ,Rh2 及び流体温度測
温体Rf1 により構成されるホイートストンブリッジ回
路と、発熱体Rh3 及び流体温度測温体Rf2 により構
成されるホイートストンブリッジ回路とを基本構成とす
ることによって各々の発熱体温度を一定に保つ発熱体温
度制御部(図示せず)が構成される。また、この発熱体
温度制御部は、流量・流れ方向検出部(図示せず)と接
続されている。この流量・流れ方向検出部は、第1,第
2の橋26,27上の発熱体Rh1又は発熱体Rh2
印加電圧V1 (出力値)と、第3の橋28上の発熱体R
3の印加電圧V2 (出力値)との電圧差V12を求めて
流体の流量を決定すると共にその電圧差V12の正負から
流量の流れ方向を決定する。
【0062】なお、基板11としては、(110)面を
有するSiの単結晶基板を用い、その(110)面に堀
12を形成するようにしてもよい。これに伴い、橋2
6,27の長手方向Yを、基板11の<100>軸方向
に対して略55°又は略平行に設定してもよい。
【0063】このような構成において、第3の橋28は
流体の流れ方向Xに沿って架橋されているため、流速に
対する検出感度を極めて低く設定することができる。そ
して、流体の流れが順方向(流れ方向X)であると判断
した場合には、上流側の第1の橋26上の流速依存性が
高い発熱体Rh1 から得られる印加電圧V1 と、第3の
橋28上の流速依存性が極めて低い発熱体Rh3 から得
られる印加電圧V2 とを用い、(2)式により電圧差V
12を求める。一方、流体の流れが逆方向(流れ方向Xと
は反対方向)であると判断した場合には、下流側の第2
の橋27上の流速依存性が高い発熱体Rh2 の印加電圧
1 と、第3の橋28上の流速依存性が極めて低い発熱
体Rh3 の印加電圧V2 とを用い、(2)式により電圧
差V12を求める。このようにして求められた電圧差V12
の出力−流速曲線の線形性(前記図4参照)は、順方向
・逆方向の何れの流れに対しても優れていることから、
極めて高感度な測定を行うことができる。
【0064】また、一般に、流体の温度と環境温度とが
異なる場合、例えば、ガス(LPG)を大量に使用して
そのガス温度が環境温度に一致していない場合、流体温
度測定用の流体温度測温体を熱容量の大きな基板11の
面上に設けたのでは、流体温度を正確に測定することが
できない場合がある。しかし、本実施の形態では、流体
温度測温体Rf1 ,Rf2 を熱容量の非常に小さな橋2
9,30上に設けていることから、流体の温度が環境温
度に対して急激に異なったとしても十分その変化に追従
することが可能となり、流体温度を正確に測定すること
ができる。これにより、駆動回路におけるホイートスト
ンブリッジ回路を構成する流体温度測温体Rf1 ,Rf
2 の値を常に正確な値に保つことができるため、一層正
確な流量測定を行うことができる。
【0065】本発明の実施の第五の形態を図13に基づ
いて説明する(請求項7記載の発明に対応する)。
【0066】本実施の形態では、発熱体Rh1 ,Rh2
の抵抗値の経時的な変化を考慮し、その補正機能が付加
されて構成されている。即ち、発熱体Rh1 ,Rh2
高温度で駆動されるので、長期的にはその抵抗値が経時
的に変化する。このため、例えば、図2或いは図10に
示したような発熱体温度制御部21,25を用いても、
発熱体Rh1 ,Rh2 の温度を長期に渡って一定に制御
することはできない。ここに、感熱式流量計の感度は発
熱体Rh1 ,Rh2 の温度に依存するので、測定された
流量は正しい値から徐々にずれてくることになる。この
ようなずれは、発熱体Rh1 ,Rh2 を高い温度で加熱
するほど、著しい。
【0067】そこで、本実施の形態においては、例え
ば、図2に示した駆動回路を例に採ると、発熱体温度制
御部21が補正機能付きの発熱体温度制御部37として
構成されている。この発熱体温度制御部37は、少なく
とも発熱体Rh1 と流体温度測温体Rf1 と温度設定用
抵抗Rt1 とを含むホイートストンブリッジ回路15
と、少なくとも発熱体Rh2 と流体温度測温体Rf2
温度設定用抵抗Rt2 とを含むホイートストンブリッジ
回路18と、流体温度測温体Rf1 ,Rf2 の両端の電
位に基づき流体温度を測定する温度測定手段(図示せ
ず)と、発熱体Rh1,Rh2 の抵抗値を測定するため
の電流供給源としての定電流源38,39と、測定され
た流体温度と発熱体Rh1 ,Rh2 の抵抗値とを記憶し
て流量検出部を構成するOPアンプ22に対する出力を
補正する流量補正手段としての発熱体出力補正回路4
0,41とを備えて構成されている。発熱体出力補正回
路40,41により発熱体Rh1 ,Rh2 の出力V1
2 を補正するため、発熱体Rh1,Rh2 には各々可
変抵抗Rc1 ,Rc2 が直列に接続されている。また、
前記定電流源38,39はチェックモード時のみ使用す
るものであり、発熱体Rh1,Rh2 に対する接続を、
トランジスタ17,20側と定電流源38,39側とで
モードに応じて切り換えるスイッチ42,43が設けら
れている。
【0068】このような構成において、まず、発熱体R
1 ,Rh2 の現在の抵抗値を決定するためには、これ
らの発熱体Rh1 ,Rh2 が発熱しないような低電流、
例えば、10μA程度の一定電流を定電流源38,39
から発熱体Rh1 ,Rh2 に流し、発熱体Rh1 ,Rh
2 各々の両端電位差を発熱体出力補正回路40,41に
て測定する必要がある。これは、流体の流れがある条件
下であっても測定できる。もつとも、ここで測定される
抵抗値Rは流体の温度Tの関数であり、経時的な変化分
を求めるためには設計時の温度T0 での抵抗値に換算す
る必要がある。そのためには、現在の流体温度Tを知る
必要がある。現在の流体温度は、ホイートストンブリッ
ジ回路15,18中の流体温度測温体Rf1 ,Rf2
両端の出力を発熱体出力補正回路40,41に取り込む
ことにより測定される。通常、流体温度測温体Rf1
Rf2 に流れる電流は極めて僅かであるので、その抵抗
値の経時的変化は無視できるので、この手法によって、
長期に渡って流体温度を正しく測定できると考えて支障
ない。測定値Rは設計時の温度T0では、 R/{1+α(T−T0)} であるので、経時変化分ΔRは、 ΔR=R/{1+α(T−T0)}−R0 で求められる。ただし、αは発熱体Rh1 ,Rh2 の抵
抗値の温度係数である。
【0069】実際の測定においては、まず、スイッチ4
2,43を定電流源38,39側に切り換えて一定な低
電流を発熱体Rh1 ,Rh2 に流してその両端電圧値か
ら抵抗値Rを測定する。ついで、スイッチ42,43を
トランジスタ17,20側に切り換えて通常の流量測定
モードとし、発熱体Rh1 ,Rh2 を通常の加熱電流で
駆動させて流量測定を行う。一方、流体温度Tの測定は
適当な時点で任意に行えばよい。このようにして測定さ
れた抵抗値R及び流体温度Tの値は発熱体出力補正回路
40,41中のメモリ部に記憶させておき、流量測定モ
ードにおいて発熱体Rh1 ,Rh2 に得られる出力値
(印加電圧)を、予め設定されている抵抗値と感度との
関係により補正する。具体的には、可変抵抗Rc1 ,R
2 の抵抗値を増減制御する。これにより、発熱体Rh
1 ,Rh2 の抵抗値が経時的に変化した場合でも適正に
補正がなされ、長期に渡って正確な流量測定を行える。
【0070】なお、本実施の形態では、発熱体温度制御
部37における補正処理を回路的に行う例で説明した
が、CPU制御によりソフトウェア等を利用して行うよ
うにしてもよい。
【0071】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、流体温度
より高い一定温度で等しく加熱されている上流側の発熱
体と下流側の発熱体との出力値の差分、即ち、電位差か
ら流体の流量を決定するので、電位差出力−流量曲線に
おける特に低流量域での線形性を改善することが可能と
なり、これにより、低流量域から高流量域に渡ってS/
Nを向上させ、流量の測定精度を高めることができる。
また、発熱体自身の出力値を検出に利用しているので、
低電圧駆動にてS/Nのよい測定が可能となり、省電力
化を図ることができる。
【0072】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明による場合と同様な効果が得られる上に、発熱
体自身による抵抗値変化で各発熱体の温度を測定し、短
時間で発熱体の温度を一定に保つようにしたので、発熱
体をパルス電圧で駆動するような場合にパルス幅をより
短く設定することが可能となり、これにより、一層の省
電力化を図ることができる。
【0073】請求項3記載の発明によれば、熱絶縁部を
基板に形成された堀の上部に架橋された橋とすること
で、発熱体等はこの橋の上に配設されて流体の流れの中
に晒されるので、感度のよい測定が可能となる。
【0074】請求項4記載の発明によれば、発熱体の出
力値から差分値の正負を判断し、流体が順方向に流れて
いるのか又は逆方向に流れているのかを調べるようにし
たので、流体が逆方向に流れていても誤差を含むことな
く順方向の場合と同等な演算処理を行うことが可能とな
り、これにより、流体の流れ方向の影響を受けることな
く、流量の測定精度を向上させることができる。
【0075】請求項5記載の発明によれば、上・下流の
橋の長手方向が互いに交差するような角度、例えば、上
流側の橋の長手方向を流れ方向に対して略直交とし、下
流側の橋の長手方向を流れ方向に対して平行とするよう
にしたので、下流側に比べて上流側での流速の検出感度
を一層高めることができ、これにより、上・下流の2つ
の出力値に含まれるオフセット等のノイズ量は同等であ
ることから、これらの出力値の差分値をとることによっ
て測定精度を一層向上させることができる。
【0076】請求項6記載の発明によれば、発熱体及び
測温体を、白金薄膜抵抗体により形成したので、量産性
が向上して安価に作製し得る上に、例えば、3Vのよう
な低電圧駆動が可能となり、適用範囲を拡げることがで
きる。
【0077】請求項7記載の発明によれば、発熱体温度
制御部が、発熱体の抵抗値の経時的変化に対する補正機
能を有するように構成されているので、高温度で駆動さ
れることにより発熱体が示す経時的な抵抗値変化があっ
ても、このような発熱体の経時的変化が発熱体温度制御
部によって補正されるので、長期に渡って精度のよい測
定が可能となる。
【0078】請求項8記載の発明によれば、橋の長手方
向を、(110)面を有する基板の<100>軸の方向
に対して略平行又は略55°に設定したので、堀側面で
の異方性エッチングによるばらつきをなくして、橋を設
計通りの長さに作成することができ、これにより、基板
毎の橋の熱絶縁性のばらつきを減少させると共に歩留り
を向上させることができ、常に安定した正確な流量測定
を行うことができる。
【0079】請求項9記載の発明によれば、流体の流れ
方向に対して上流及び下流に架橋された第1の橋と第2
の橋との間に流れ方向に沿って第3の橋を架橋したの
で、その流れ方向が順方向・逆方向の何れの場合にも、
第3の橋の流速に対する検出感度を極めて低く設定する
ことが可能となり、このような状態で、その流れ方向が
順方向のときには第1,第3の橋の出力値(印加電圧)
から差分値を求め、逆方向のときには第2,第3の橋の
出力値(印加電圧)から差分値を求め、このようにして
求めた差分値からノイズ成分を除去して流量の信号成分
のみを取出すようにしたので、出力−流量曲線の特に低
流量域における線形性を大幅に改善することができ、こ
れにより、S/Nを大幅に向上させ、流量の測定精度を
一層高めることができる。
【0080】請求項10記載の発明は、発熱体により熱
的に影響を受けない橋上に流体温度測温体を設けたの
で、その流体温度測温体の熱容量を小さくして流体温度
の変化に素早く対応させることができ、これにより、流
体温度を環境温度に関係なく常に正確に測定することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第一の形態である堀に2本の橋
が架橋された(110)面を有するSi基板の構造を示
す平面図である。
【図2】図1の駆動回路を示す回路図である。
【図3】各発熱体の印加電圧に対応した出力−流速曲線
を示す特性図である。
【図4】発熱体間の電圧差に対応した出力−流速曲線を
示す特性図である。
【図5】(a)は橋の長手方向を基板の<100>軸の
方向に対して略55°に設定した場合の堀の形状を示す
断面図、(b)は橋の長手方向を基板の<100>軸の
方向に対して略平行に設定した場合の堀の形状を示す断
面図である。
【図6】変形例を示す駆動回路の回路図である。
【図7】変形例を示すセンサチップの断面構造図であ
る。
【図8】変形例を示すセンサチップの平面図である。
【図9】本発明の実施の第二の形態である堀に2本の橋
が架橋された(110)面を有するSi基板の構造を示
す平面図である。
【図10】図9の駆動回路を示す回路図である。
【図11】本発明の実施の第三の形態を示し、(a)は
上下流の2つの堀に互い交差するような形で2本の橋が
架橋された(110)面を有するSi基板の構造の平面
図、(b)は1つの堀にそれらが交叉する2本の橋が架
橋された場合の構造の平面図である。
【図12】本発明の実施の第四の形態である堀に3本の
橋が架橋されたSi基板の構造を示す平面図である。
【図13】本発明の実施の第五の形態を示す駆動回路の
回路図である。
【図14】従来例を示し、堀に2本の橋が架橋された
(100)面を有するSi基板の構造の断面図である。
【図15】図14の駆動回路を示す回路図である。
【図16】(a)は堀に架橋された橋の形状を示す平面
図、(b)はその堀の側面にサイドエッチが形成されて
いる様子を示す断面図である。
【図17】発熱体温度測温体間の温度差に対応した出力
−流量曲線を示す特性図である。
【符号の説明】
11 基板 12 堀 13,14 橋、熱絶縁部 21 発熱体温度制御部 22 流量検出部 25 発熱体温度制御部 26 第1の橋 27 第2の橋 28 第3の橋 33 熱絶縁部 37 発熱体温度制御部 38,39 電流供給源 40,41 流量補正手段 Rh1,Rh2,Rh3 発熱体 Th1,Th2 発熱体 Rs1,Rs2 発熱体温度測温体 Ts1,Ts2 発熱体温度測温体 Rf1,Rf2 流体温度測温体 Tf1,Tf2 流体温度測温体 V1,V2 出力値 V12 差分値 X 流れ方向 Y 長手方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 義宣 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板自身又は基板上に形成された熱絶縁
    部と、流体の流れ方向に対して上流側と下流側とに位置
    させて前記熱絶縁部上に設けられた複数の発熱体と、こ
    れらの発熱体の温度を測定する発熱体温度測温体と、前
    記発熱体の温度に影響されない部位に設けられた流体温
    度測温体と、少なくとも前記発熱体温度測温体と前記流
    体温度測温体とを含んで構成され前記発熱体の温度を一
    定に保つ発熱体温度制御部と、上流側に設けられた前記
    発熱体の出力値と下流側に設けられた前記発熱体の出力
    値との差分値を求め流体の流量を決定する流量検出部と
    を備えたことを特徴とする感熱式流量計。
  2. 【請求項2】 基板自身又は基板上に形成された熱絶縁
    部と、流体の流れ方向に対して上流側と下流側とに位置
    させて前記熱絶縁部上に設けられた複数の発熱体と、こ
    れらの発熱体の温度に影響されない部位に設けられた流
    体温度測温体と、少なくとも前記発熱体と前記流体温度
    測温体とを含んで構成され前記発熱体の温度を一定に保
    つ発熱体温度制御部と、上流側に設けられた前記発熱体
    の出力値と下流側に設けられた前記発熱体の出力値との
    差分値を求め流体の流量を決定する流量検出部とを備え
    たことを特徴とする感熱式流量計。
  3. 【請求項3】 熱絶縁部が、基板に形成された堀の上部
    に架橋された橋であることを特徴とする請求項1又は2
    記載の感熱式流量計。
  4. 【請求項4】 上流側の発熱体の出力値と、下流側の発
    熱体の出力値との差分値の正負により流体の流れ方向を
    判断する流れ方向検出部を設けたことを特徴とする請求
    項1,2又は3記載の感熱式流量計。
  5. 【請求項5】 橋を2本とし、基板に形成された堀に対
    して流体の流れの方向に対して上流側及び下流側に位置
    させるとともに、上流側の橋の長手方向と下流側の橋の
    長手方向とが互いに交差する角度で架橋したことを特徴
    とする請求項3記載の感熱式流量計。
  6. 【請求項6】 発熱体及び測温体は、白金薄膜抵抗体よ
    りなることを特徴とする請求項1,2,3,4又は5記
    載の感熱式流量計。
  7. 【請求項7】 発熱体温度制御部は、少なくとも発熱体
    と流体温度測温体と温度設定用抵抗とを含むホイートス
    トンブリッジ回路と、前記流体温度測温体に基づき流体
    温度を測定する温度測定手段と、前記発熱体の抵抗値を
    測定するための電流供給源と、測定された流体温度と前
    記発熱体の抵抗値とを記憶して流量検出部の出力を補正
    する流量補正手段とを備えることを特徴とする請求項6
    記載の感熱式流量計。
  8. 【請求項8】 基板として(110)面を有する半導体
    基板を用い、その(110)面に堀が形成され、その堀
    の上部に架橋される橋の長手方向を、前記半導体基板の
    <100>軸の方向に対して略平行又は略55°の方向
    に設定したことを特徴とする請求項3又は5記載の感熱
    式流量計。
  9. 【請求項9】 基板の堀の上部に位置し流体の流れ方向
    に対して上流及び下流に架橋された第1,第2の橋と、
    前記上流側の第1の橋と前記下流側の第2の橋との間で
    交差しかつ流れ方向に沿って架橋された第3の橋と、前
    記第1,第2,第3の各橋上に設けられた発熱体と、こ
    の発熱体の温度に影響されない部位に設けられた流体温
    度測温体と、少なくとも前記発熱体と前記流体温度測温
    体とにより構成され前記発熱体の温度を一定に保つ発熱
    体温度制御部と、前記第1又は第2の橋上に設けられた
    前記発熱体の出力値と前記第3の橋上に設けられた前記
    発熱体の出力値との差分値を求め流体の流量と流れ方向
    を決定する流量・流れ方向検出部とを備えたことを特徴
    とする感熱式流量計。
  10. 【請求項10】 流体温度測温体を、発熱体による熱的
    な影響を受けない位置の堀の上部に架橋された橋上に設
    けたことを特徴とする請求項3,5又は9記載の感熱式
    流量計。
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