JPH0991683A - 磁気記録媒体及びその製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体及びその製造方法

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JPH0991683A
JPH0991683A JP7243065A JP24306595A JPH0991683A JP H0991683 A JPH0991683 A JP H0991683A JP 7243065 A JP7243065 A JP 7243065A JP 24306595 A JP24306595 A JP 24306595A JP H0991683 A JPH0991683 A JP H0991683A
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JP
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magnetic
kneading
coating material
recording medium
solvent
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JP7243065A
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Inventor
Akira Matsumoto
章 松本
Masahiro Kawashima
雅博 川島
Keiichi Seki
敬一 関
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁性層の表面の平滑性及び硬度に優れた塗布
型磁気記録媒体を提供する。 【解決手段】 非磁性支持体上にコバルト含有−γ−酸
化鉄系磁性粉及び結合剤樹脂を含む磁性塗料を塗布する
工程を経て製造された磁気記録媒体であって、磁性塗料
としてその乾燥塗膜の保磁力が、用いた磁性粉の保磁力
よりも1〜6%低いものを用いたことを特徴とする磁気
記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気記録媒体に関す
るものである。特に本発明は、磁性層の表面の平滑性及
び硬度に優れた磁気記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレート等の可撓性
の非磁性支持体上に磁性塗料を塗布する工程を経て製造
される塗布型の磁気記録媒体が、フロッピーディスクや
磁気テープ等として広く用いられている。これらの磁気
記録媒体は、その高性能化がつよく要望されており、記
録密度及び電磁変換特性の向上を目指して研究が行なわ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】塗布型の磁気記録媒体
の高性能化の鍵の一つは、磁性塗料にある。磁性塗料
は、磁性粉と結合剤樹脂及び溶剤を基本とし、これに分
散剤、帯電防止剤、研磨剤、潤滑剤などを配合したもの
を混練して調製される。高性能の磁気記録媒体を製造す
るためには微細な磁性粉を用いなければならないが、こ
のような磁性粉は極めて嵩高で多量の空気を同伴してい
るので、混練により空気を完全に排除することは極めて
困難である。すなわち混練に際し、磁性粉の周囲の空気
は逐次溶剤や結合剤樹脂で置換されていくが、磁性粉が
微細で嵩高となるほど、この置換は困難となる。そし
て、この置換の不十分な磁性塗料を用いて製造した磁気
記録媒体は、磁性層の内部に空隙を有することになるの
で、磁性層の硬度が劣ったものとなる。また、このよう
な磁性塗料は磁性粉の分散もよくないので、記録媒体と
しての性能が劣ったものとなり易い。
【0004】磁性粉の周囲の空気の排除を十分に行なう
には、強い剪断力をかけて長時間の混練を行なえばよい
と考えられる。しかし、このような混練を行って調製し
た磁性塗料を用いて製造した磁気記録媒体は、磁性層の
硬度は大きいが、磁性層の表面光沢及び平滑性の点で劣
ったものとなり易い。従って本発明は、高性能の磁性層
を与える磁性塗料の製造法及びこの磁性塗料を用いて製
造された磁気記録媒体を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らの知見によれ
ば、非磁性支持体上にコバルト含有−γ−酸化鉄系磁性
粉及び結合剤樹脂を含む磁性塗料を塗布する工程を経て
磁気記録媒体を製造するに際しては、磁性塗料としてそ
の乾燥塗膜の保磁力が磁性塗料の調製に用いた磁性粉の
保磁力よりも1〜6%低いような磁性塗料を用いること
により、磁性層の硬度、平滑性等の表面特性に優れた磁
気記録媒体を得ることができる。
【0006】また、このような磁性塗料は、内容物を混
練しつつ搬送する機構を備えた混練装置に、少くともコ
バルト含有−γ−酸化鉄系磁性粉、リン酸エステル基を
有する分散剤、結合剤樹脂及び溶剤から成る磁性塗料原
料を供給して、混合物中の溶剤濃度が15〜35重量
%、剪断速度が1.0×101 〜1.0×103 /秒
で、50〜500秒間混練する工程を経ることにより容
易に調製できる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明について更に詳細に説明す
るに、本発明で磁気記録媒体の製造に用いる磁性塗料
は、磁性粉として公知のコバルト含有−γ−酸化鉄系磁
性粉を用いて調製されたものである。コバルト含有−γ
−酸化鉄系磁性粉としては任意のものを用いることがで
きる。磁性粉の比表面積(本明細書において比表面積と
はBET法により測定した比表面積を意味する)は通常
20〜70m2 /gである。高密度記録のためには磁性
粉は微細な方が好ましいが、磁性粉が微細になるほど磁
性塗料の調製の困難さが増すので、一般には比表面積が
45〜60m2 /gの磁性粉を用いるのが好ましい。磁
性粉の平均長軸長は通常0.01〜0.5μmである
が、一般に0.01〜0.3μmのものを用いるのが好
ましい。また、軸比(長軸の長さと短軸の長さとの比)
は12以下が好ましい。
【0008】磁性粉は磁性層の50〜90重量%を占め
るのが好ましい。磁性粉の比率が小さくなると高密度記
録に適さなくなる。逆に比率が大きくなり過ぎると磁性
層の機械的強度が低下してくる。磁性層中に占める磁性
粉の好ましい比率は65〜75重量%である。磁性粉と
共に磁性層を構成する主要成分である結合剤樹脂として
は、非磁性支持体との密着性、磁性粉との親和性及び耐
磨耗性に優れたものを用いるのが好ましい。結合剤樹脂
として通常用いられるのは、ポリウレタン樹脂、ポリエ
ステル樹脂、セルロースアセテートブチレート、セルロ
ースジアセテート、ニトロセルロース等のセルロース誘
導体、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、塩化ビニル
−塩化ビニリデン系共重合体、塩化ビニル−アクリル系
共重合体などの塩化ビニル系樹脂、スチレン−ブタジエ
ン共重合体等の合成ゴム、エポキシ樹脂、フェノキシ樹
脂などである。これらは単独で用いることも、2種以上
を混合して用いることもでき、例えば塩化ビニル系樹脂
とポリウレタン樹脂との併用は、好ましい態様の一つで
ある。また、結合剤樹脂として、スルホン酸エステル
基、リン酸エステル基、アミノ基、第4級アンモニウム
基、カルボン酸基などの極性基を有するものを用いる
と、磁性粉との親和性が高いので、一般に磁性塗料の調
製が容易となる。通常、結合剤樹脂としては、ガラス転
移点が−100〜150℃、数平均分子量が1000〜
150000のものが用いられる。
【0009】なお、磁性塗料中には、架橋剤としてトリ
レンジイソシアネートのトリメチロールプロパン付加体
のようなイソシアネート基を複数個有する低分子量ポリ
イソシアネート化合物を含有させて、磁性層内に三次元
網目構造を形成させ、その機械的強度を向上させるよう
にしてもよい。架橋剤は結合剤樹脂に対し10〜50重
量%となるように含有させるのが好ましい。架橋剤も含
めて結合剤樹脂は、磁性層の2〜45重量%、特に5〜
25重量%を占めるのが好ましい。
【0010】磁性塗料中には、磁性粉と結合剤樹脂に加
えて分散剤を含有させるのが好ましく、また更に潤滑
剤、研磨剤、帯電防止剤などを含有させてもよい。分散
剤としては、レシチンその他のリン酸エステル基を有す
るものが好ましく、通常は下記一般式で表わされるリン
酸モノエステル又はリン酸モノエステルとリン酸ジエス
テルとの混合物が用いられる。
【0011】
【化1】R−OP(=O)(OM)2 ・・・(1) (R−O)2 P(=O)(OM) ・・・(2) (式中、Rは有機基であり、Mは水素イオンを含むカチ
オンを示す) 好ましくはポリオキシアルキレン鎖を有するリン酸エス
テル、特に上記式においてR−Oが、
【0012】
【化2】 (式中、R′はアルキル基又はアルキルフェニル基を示
す)であるポリオキシエチレンアルキル(又はアルキル
フェニル)リン酸エステルが用いられる。
【0013】なお、上述のリン酸エステル基を有する分
散剤に加えて、他の分散剤を併用することもできる。こ
のような分散剤としては、カプリン酸、ラウリン酸、ミ
リスチン酸、オレイン酸、リノール酸などの炭素数12
〜18の脂肪酸や、そのアルカリ金属塩、アルカリ土類
金属塩などがあげられる。分散剤は磁性層の0.1〜1
0重量%、特に1〜5重量%を占めるように含有させる
のが好ましい。
【0014】潤滑剤としては、脂肪族系、フッ素系、シ
リコーン系又は炭化水素系等の各種の潤滑剤が使用でき
る。脂肪族系潤滑剤としては、例えば、脂肪酸、脂肪酸
金属塩、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、脂肪族アルコ
ール等が挙げられる。脂肪酸としては、例えばオレイン
酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、ベヘン酸等が挙げられる。脂肪酸金属塩として
は、例えばこれらの脂肪酸のマグネシウム塩、アルミニ
ウム塩、ナトリウム塩、カルシウム塩等が挙げられる。
脂肪酸エステルとしては、例えば前記脂肪酸のブチルエ
ステル、オクチルエステル或いはグリセリド等、脂肪酸
アミドとしては、例えば上記酸のアミドのほか、リノー
ル酸アミド、カプロン酸アミド等が挙げられる。脂肪族
アルコールとしては、例えばラウリルアルコール、ミリ
スチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリル
アルコール、オレイルアルコール等が挙げられる。フッ
素系潤滑剤としては、例えばパーフルオロアルキルポリ
エーテル、パーフルオロアルキルカルボン酸等が挙げら
れる。シリコーン系潤滑剤としては、例えばシリコーン
オイル、変性シリコーンオイル等が挙げられる。また、
二硫化モリブデン、二硫化タングステン等の固形滑剤や
燐酸エステル等も使用できる。炭化水素系潤滑剤として
は、例えばパラフィン、スクアラン等が挙げられる。
【0015】潤滑剤は、磁性層中の含有量が0.1〜1
0重量%、特に1〜7重量%となるようにするのが好ま
しい。なお、多層構造よりなる媒体の場合には、各層に
おいて潤滑剤の含有量を変えても良い。研磨剤として
は、α−アルミナ、β−アルミナ、γ−アルミナ、α−
酸化鉄、窒化ケイ素、窒化ホウ素、酸化チタン、二酸化
ケイ素、酸化スズ、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、硫酸カ
ルシウム、硫酸バリウム、二硫化モリブデン、酸化タン
グステン、炭化ケイ素、酸化クロム等が単独で、あるい
はいくつか組み合わせて用いられる。これらのうちでも
比較的硬度の高いものを使用するのが好ましい。また、
研磨剤の粒子径(数平均粒子径)は、0.5μm以下が
好ましい。研磨剤の使用量は、磁性層中の含有量が1〜
10重量%の範囲とするのが好ましい。
【0016】帯電防止剤としては、カーボンブラック、
導電性金属およびその化合物や酸化物、サポニン等の天
然界面活性剤、アルキレンオキサイド系、グリセリン系
等のノニオン界面活性剤、高級アルキルアミン類、第4
級アンモニウム塩類、ピリジニウム塩類その他の複素環
塩類等のカチオン界面活性剤、カルボン酸基、スルホン
酸基、燐酸基、硫酸エステル基、燐酸エステル基等の酸
性基を含むアニオン界面活性剤、アミノ酸類、アミノス
ルホン酸類、アミノアルコールの硫酸または燐酸エステ
ル類等の両性界面活性剤等が使用される。これらの界面
活性剤もいくつか混合して用いることができる。
【0017】これらの帯電防止剤のうち、カーボンブラ
ックとしてはアセチレンブラック、ファーネスブラッ
ク、サーマルブラック等があるが、いずれも用いること
ができる。具体例としては、キャボット社製BLACK
PEARLS 2000、1000、900、800、
VULCAN XC−72、コロンビアンカーボン社製
RAVEN 8800、8000、7000、三菱化学
社製#3750B、#3750、#3250B、#32
50、#950、#850B、#650B、#45、#
40、#5、MA−77、MA−7などがあげられる。
これらのカーボンブラックは、単独で、あるいは複数組
み合わせて用いることができる。また、カーボンブラッ
ク表面を分散剤等にて処理したり、一部をグラファイト
化して用いてもよい。
【0018】また、導電性金属の酸化物としては、酸化
スズ、インジウム−スズ酸化物等を用いることができ
る。帯電防止剤は、通常、磁性層中の含有量が0.1〜
10重量%となるように用いられる。なお、上述の説明
から明らかなように、ある添加物が同時にいくつもの作
用をはたすこともある。
【0019】磁性塗料の調製に用いる溶剤としては、例
えばメチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シ
クロヘキサノン等のケトン類、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、イソプロパノール等のアルコール
類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル
類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテ
ル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族系炭化
水素類、ヘキサン等の脂肪族炭化水素類等が挙げられ
る。
【0020】上述の磁性粉、結合剤樹脂及び分散剤その
他の添加剤を溶剤と混練して磁性塗料を調製するに際し
ては、磁性塗料の乾燥塗膜の保磁力(本明細書において
磁性塗料の乾燥塗膜の保磁力とは、これを用いる磁気記
録媒体の製造の際と全く同様にして非磁性支持体に磁性
塗料を塗布し、磁場の非適用下に乾燥させたものの保磁
力を意味する)が、原料の磁性粉の保磁力よりも1〜6
%低くなるように混練を行なうことが必要である。すな
わち磁性粉は非常に微細で嵩高であるが、磁性塗料の調
製に際しては、磁性粉の周囲や粒子間の空気を結合剤樹
脂や溶剤で置換して、磁性粉をこれらで被覆することが
必要である。そのため混練過程では磁性粉に強い剪断力
を作用させて、粒子間や周囲の空気を結合剤樹脂や溶剤
で置換する。同時にこれにより磁性粉が圧縮されて、粒
子相互間の距離が接近し、保磁力が低下する。剪断力が
小さすぎると空気の排除が十分でなく、また保磁力の低
下も当然小さい。逆に剪断力が大きすぎると、結合剤樹
脂や溶剤による置換は十分に行なわれるが、磁性粉が強
く圧縮されるので相互に強くくっつき合い、且つその周
囲が結合剤樹脂などで硬く覆われてしまい、後工程にお
ける磁性粉の分散が困難になると考えられる。また本発
明で用いるコバルト含有−γ−酸化鉄系磁性粉は針状な
ので、強い剪断力が作用すると、針状磁性粉が折れたり
変形したりすることによる保磁力の低下も考えられる。
従って磁性塗料の保磁力の低下の程度は、磁性塗料の調
製が良好に行なわれたのか否かを反映しており、保磁力
の低下が大きすぎても小さすぎても好ましくないと考え
られる。
【0021】しかしながら、磁性塗料中の磁性粉は磁場
で配向を起すので、磁性塗料そのものの保磁力を測定す
ることは不可能である。本発明者らは、磁性塗料の保磁
力に対応するものとして、この磁性塗料を用いて磁気記
録媒体を製造する際と全く同様にしてこの磁性塗料を非
磁性支持体に塗布し、且つ磁場の非適用下に乾燥させた
乾燥塗膜の保磁力に着目し、コバルト含有−γ−酸化鉄
系磁性粉の場合には、原料の磁性粉に対する磁性塗料の
乾燥塗膜の保磁力の低下が1〜6%、特に2〜5%の範
囲にあるときに、磁性塗料として最も好ましいことを見
出した。
【0022】このような磁性塗料を調製するには、分散
剤としてリン酸エステル基を有するものを用い、磁性塗
料の原料を先ずエクストルーダーや類似の押出し式連続
ニーダーのような、内容物を混練しつつ搬送する機構を
備えた混練装置で堅練りし、次いでこれに追加の溶剤な
どを加えて最終的な磁性塗料組成とし、更に混練・分散
を行なうのが好ましい。この堅練り過程では、混合物の
溶剤濃度を15〜35重量%として、50〜500秒
間、剪断速度1.0×101 〜1.0×103 /秒、特
に2.0×102 〜5.0×102 /秒で混練するのが
好ましい。なお、剪断速度とは、混練装置の回転軸の周
速度をV(cm/S)とし、回転軸と装置壁との間隙
(=混練に際し、内容物が通過する隙間)をd(cm)
として、下記式により算出される値である。
【0023】
【数1】剪断速度(S-1)=V/d
【0024】溶剤濃度が15%未満では、磁性粉が強く
圧縮されすぎて、後工程での磁性粉の分散が困難とな
る。また溶剤濃度が35%を超えると混合物の流動性が
高くなり過ぎて、混練効果が激減することがある。好ま
しい溶剤濃度は20〜30重量%である。混練時間が5
0秒未満では混練が不十分であり、逆に500秒を超え
る長時間の混練を行なうと、後工程での磁性粉の分散が
困難になることがある。好ましい混練時間は60〜30
0秒である。
【0025】堅練り工程では、磁性粉及び分散剤の全量
と結合剤樹脂及び溶剤の一部とを混練し、次いで得られ
た混合物に更に他の原料と追加の溶剤及び結合剤樹脂を
加えて、混練・分散処理を行なうのが好ましい。本発明
の好ましい一態様では、堅練りを行なう混練装置の途中
から、内部の堅練りを経た混合物に溶剤を追加して、混
合物の溶剤濃度が25〜60重量%となるように稀釈し
て更に混練を行なう。このようにすると後工程における
分散が容易となり、磁性層の表面性が向上する。この方
法においては、溶剤の追加は多段階に行なってもよく、
また溶剤と共に結合剤樹脂などの他の成分を供給しても
よい。また、この方法によるときは、堅練りは50〜1
50秒で十分である。
【0026】混練しつつ搬送する機構を備えた混練装置
から排出された混合物は、所望の磁性塗料組成となるよ
うに、溶剤その他を添加したのち、更に分散処理に付し
て磁性塗料に仕上げる。分散装置としてはボールミル、
サンドグラインダー、ロールミルなどの常用のものを用
いることができる。本発明によれば、このようにして調
製された磁性塗料を、可撓性の非磁性支持体に常法によ
り塗布することにより、高性能の磁気記録媒体が得られ
る。なお、塗布後は常法により磁場処理(配向処理又は
無配向処理)を行なって乾燥し、次いでカレンダー処理
を行なうのが好ましい。
【0027】非磁性支持体を形成する材料としては、例
えばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,
6−ナフタレート等のポリエステル類、ポリプロピレン
等のポリオレフィン類、セルローストリアセテート、セ
ルロースダイアセテート等のセルロース誘導体、アラミ
ド、ポリカーボネート等を挙げることができる。また、
非磁性支持体の形態は任意であるが、主にテープ状、フ
ィルム状、シート状、カード状、ディスク状、ドラム状
などである。また厚みは通常3〜100μm、好ましく
は4〜75μmである。非磁性支持体は単独構造のもの
であっても多層構造のものであってもよい。また、この
非磁性支持体と磁性層との接着性を改善するために、例
えばコロナ放電処理や、アミン水溶液、トリクロル酢
酸、フェノール類等の表面改質剤による表面処理を施し
ておいてもよい。
【0028】
【実施例】以下に実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。以下の実施例及び比較例において、磁性塗料の
調製に用いた原料は次の通りである。
【0029】コバルト含有−γ−酸化鉄系磁性粉:保磁
力780Oe、比表面積48m2 /g、平均長軸長0.
2μm、軸比7 レシチン(分散剤) ポリウレタン樹脂(結合剤樹脂):東洋紡社製品 UR
8300、ガラス転移点23℃、数平均分子量約300
00 塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体
(結合剤樹脂):UCC社製品 VAGH カーボンブラック(帯電防止剤):キャボット社製品
VULCAN XC−72 α−アルミナ(研磨剤):平均粒径0.3μm 硬化剤:日本ポリウレタン社製品 コロネートL ブチルステアレート(潤滑剤) メチルエチルケトン(溶剤) シクロヘキサノン(溶剤)
【0030】また実施例及び比較例において、最終的に
調製された磁性塗料の組成は次の通りである。 コバルト含有−γ−酸化鉄系磁性粉 100.00重量部 ポリウレタン樹脂 12.14 〃 塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体 12.14 〃 α−アルミナ 2.86 〃 カーボンブラック 2.86 〃 レシチン 1.43 〃 ブチルステアレート 4.29 〃 硬化剤 7.14 〃 メチルエチルケトン 266.70 〃 シクロヘキサノン 66.70 〃
【0031】実施例1 内容物を混練しつつ搬送する形式の混練機(栗本鉄工所
製:T2−KRCニーダー)に、次の供給速度で原料を
連続的に供給し、剪断速度が最大部で4.1×102
秒となるようにして200秒間の混練を行なった。 コバルト含有−γ−酸化鉄系磁性粉 100 重量部/分 レシチン 1.43 〃 ポリウレタン樹脂 3.0 〃 メチルエチルケトン 44.76 〃 得られた混練物(溶剤濃度30.0重量%)に、最終組
成となるように追加のポリウレタン樹脂及びメチルエチ
ルケトン並びに他の原料を添加して、サンドグラインダ
ーで分散処理を行ない、磁性塗料を調製した。
【0032】比較例1 混練機へのメチルエチルケトンの供給速度を69.6重
量部/分とした(従って混練物の溶剤濃度は40重量%
となる)以外は、実施例1と同様にして磁性塗料を調製
した。
【0033】実施例2〜4及び比較例2〜4 T2−KRCニーダーに第1表の供給速度で原料を供給
して第1表の条件で混練を行ない、且つニーダーの途中
から内部の混練物に第2表の供給速度で原料を供給して
引続き混練を行なった。得られた混練物に最終組成とな
るように残余の原料を添加して、実施例1と同様にして
サンドグラインダーで分散処理を行ない、磁性塗料を調
製した。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】磁気記録媒体の製造とその表面状態の測定 上記の各実施例及び比較例で得られた磁性塗料を、厚さ
10μmのポリエチレンテレフタレートフィルムにエク
ストルージョン型ダイを用いて塗布し、90℃で乾燥し
た。次いでこれに温度85℃、線圧300kg/cmで
カレンダー処理を施して磁気記録媒体を製造した。この
ようにして得た磁気記録媒体につき、磁性層表面の表面
光沢(60°/20°のGloss)、表面粗度(R
a)及び硬度を測定した。結果を第3表に示す。
【0037】なお、実施例における物性の測定は、下記
により行なった。 磁性粉の保磁力:東英工業社製の磁力計(VSM)を用
い、指定のプラスチック容器に磁性粉を密に充填して測
定 磁性塗料の乾燥塗膜の保磁力:東英工業社製の磁力計
(VSM)を用い、2枚のサンプルホルダー間に乾燥塗
膜をはさんで測定 磁性層の表面粗度:Taylor Hobson社製の
Talystepを用いて測定 硬度:島津製作所製のマイクロビッカース微小硬度計で
測定 Gloss:スガ試験機社製の光沢計で測定
【0038】
【表3】
【0039】第3表より明らかなように、磁性塗料の乾
燥塗膜の保磁力の低下率が1%に達しないものは、磁性
層表面の硬度が低い。逆に保磁力の低下率が6%を超え
るものは表面粗度が大きく、かつ表面光沢も低下する。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体上にコバルト含有−γ−酸
    化鉄系磁性粉及び結合剤樹脂を含む磁性塗料を塗布する
    工程を経て製造された磁気記録媒体であって、磁性塗料
    としてその乾燥塗膜の保磁力が、用いた磁性粉の保磁力
    よりも1〜6%低いものを用いたことを特徴とする磁気
    記録媒体。
  2. 【請求項2】 磁性粉の比表面積が45〜60m2 /g
    であることを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 磁性塗料が、内容物を混練しつつ搬送す
    る機構を備えた混練装置に、少くともコバルト含有−γ
    −酸化鉄系磁性粉、リン酸エステル基を有する分散剤、
    結合剤樹脂及び溶剤から成る磁性塗料原料を供給して、
    混合物中の溶剤濃度が15〜35重量%、剪断速度が
    1.0×101 〜1.0×103 /秒で50〜500秒
    間混練する過程を経て製造された磁性塗料であることを
    特徴とする請求項1又は2記載の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 磁性塗料が、内容物を混練しつつ搬送す
    る機構を備えた混練装置に、少くともコバルト含有−γ
    −酸化鉄系磁性粉、リン酸エステル基を有する分散剤、
    結合剤樹脂及び溶剤から成る磁性塗料原料を供給して、
    混合物中の溶剤濃度が15〜35重量%、剪断速度が
    1.0×101 〜1.0×103 /秒で50〜500秒
    間混練したのち、該混練装置内の混合物に追加の溶剤を
    含む磁性塗料原料を供給して混合物の溶剤濃度が25〜
    60重量%になるように稀釈して更に混練する過程を経
    て製造された磁性塗料であることを特徴とする請求項1
    又は2記載の磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 非磁性支持体上に磁性塗料を塗布する磁
    気記録媒体の製造方法において、磁性塗料として、内容
    物を混練しつつ搬送する機構を備えた混練装置に、少く
    ともコバルト含有−γ−酸化鉄系磁性粉、リン酸エステ
    ル基を有する分散剤、結合剤樹脂及び溶剤から成る磁性
    塗料原料を供給して、混合物中の溶剤濃度が15〜35
    重量%、剪断速度が1.0×101 〜1.0×103
    秒で50〜500秒間混練する過程を経て製造された磁
    性塗料を用いることを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 非磁性支持体上に磁性塗料を塗布する磁
    気記録媒体の製造方法において、磁性塗料として、内容
    物を混練しつつ搬送する機構を備えた混練装置に、少く
    ともコバルト含有−γ−酸化鉄系磁性粉、リン酸エステ
    ル基を有する分散剤、結合剤樹脂及び溶剤から成る磁性
    塗料原料を供給して、混合物中の溶剤濃度が15〜35
    重量%、剪断速度が1.0×101 〜1.0×103
    秒で50〜500秒間混練したのち、該混合装置内の混
    合物に追加の溶剤を含む磁性塗料原料を、混合物中の溶
    剤濃度が25〜60重量%に上昇するように供給して、
    更に混練する過程を経て製造された磁性塗料を用いるこ
    とを特徴とする方法。
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