JPH0992430A - サージ吸収素子 - Google Patents
サージ吸収素子Info
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- JPH0992430A JPH0992430A JP24483995A JP24483995A JPH0992430A JP H0992430 A JPH0992430 A JP H0992430A JP 24483995 A JP24483995 A JP 24483995A JP 24483995 A JP24483995 A JP 24483995A JP H0992430 A JPH0992430 A JP H0992430A
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- layer
- surge
- surge absorbing
- insulator
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Abstract
(57)【要約】
【課題】安定した放電開始電圧と、寿命の長いサージ吸
収素子を得る。 【解決手段】絶縁体42の一の面に被着形成された高抵
抗層44の一部が切欠されてマイクロギャップが形成さ
れたサージ吸収セル40を有する。絶縁体は電界放出物
質を含んでいる。含まない絶縁体の場合は一つ面ないし
は両面に電界放出層をコーティングしている。サージ吸
収セルの両端部に形成された電極層48、49が一対の
封止電極52、54によって圧着された状態でガラス管
内に封着されてサージ吸収素子10が構成される。封止
電極のうち電極層と対向する端面に金属飛散防止層5
8、60がコーティングされる。電極層は高抵抗層の一
部を含むように形成される。電界放出物質によって安定
した高圧放電ができる。金属飛散防止層があるため高圧
放電時金属は管内に飛散するのを防止できるから素子の
寿命が伸びる。高抵抗層の一部を含むように電極層が形
成されているので断線、接続不良がなくなりサージ電流
耐量が高くなる。
収素子を得る。 【解決手段】絶縁体42の一の面に被着形成された高抵
抗層44の一部が切欠されてマイクロギャップが形成さ
れたサージ吸収セル40を有する。絶縁体は電界放出物
質を含んでいる。含まない絶縁体の場合は一つ面ないし
は両面に電界放出層をコーティングしている。サージ吸
収セルの両端部に形成された電極層48、49が一対の
封止電極52、54によって圧着された状態でガラス管
内に封着されてサージ吸収素子10が構成される。封止
電極のうち電極層と対向する端面に金属飛散防止層5
8、60がコーティングされる。電極層は高抵抗層の一
部を含むように形成される。電界放出物質によって安定
した高圧放電ができる。金属飛散防止層があるため高圧
放電時金属は管内に飛散するのを防止できるから素子の
寿命が伸びる。高抵抗層の一部を含むように電極層が形
成されているので断線、接続不良がなくなりサージ電流
耐量が高くなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子機器内に使
用されている回路素子を誘導雷や静電気から保護するた
めのサージ吸収素子に関する。詳しくは、サージ吸収セ
ルを構成する薄板状絶縁体として電界放出物質を含ませ
るか、あるいは電界放出物質を有する電界放出層を形成
することによって、特に低圧のサージ電圧保護用として
使用できるようにすると共に、長寿命で安定した放電開
始電圧を維持できるようにしたものである。
用されている回路素子を誘導雷や静電気から保護するた
めのサージ吸収素子に関する。詳しくは、サージ吸収セ
ルを構成する薄板状絶縁体として電界放出物質を含ませ
るか、あるいは電界放出物質を有する電界放出層を形成
することによって、特に低圧のサージ電圧保護用として
使用できるようにすると共に、長寿命で安定した放電開
始電圧を維持できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】サージ吸収素子は周知のように電子機器
内に使用される回路系に到来する誘導雷サージや静電気
サージなどの異常電圧(過大電圧)を瞬時に吸収して、
回路素子特に半導体素子が破壊されないようにするため
の保護素子として使用される。
内に使用される回路系に到来する誘導雷サージや静電気
サージなどの異常電圧(過大電圧)を瞬時に吸収して、
回路素子特に半導体素子が破壊されないようにするため
の保護素子として使用される。
【0003】サージ吸収素子としては、用途に応じて半
導体素子、バリスタ素子、ガラスチューブアレスタ、マ
イクロ式ギャップ吸収素子などが知られている。これら
は全て同一の特性・特質を持つものではなく、例えば応
答速度では半導体素子やバリスタ素子が優れており、サ
ージ電流耐量に関してはバリスタ素子、ガスチューブア
レスタ、マイクロギャップ吸収素子などが優れている。
さらに静電容量が小さいものとしてはガスチューブアレ
スタ、マイクロギャップ吸収素子などが知られている。
導体素子、バリスタ素子、ガラスチューブアレスタ、マ
イクロ式ギャップ吸収素子などが知られている。これら
は全て同一の特性・特質を持つものではなく、例えば応
答速度では半導体素子やバリスタ素子が優れており、サ
ージ電流耐量に関してはバリスタ素子、ガスチューブア
レスタ、マイクロギャップ吸収素子などが優れている。
さらに静電容量が小さいものとしてはガスチューブアレ
スタ、マイクロギャップ吸収素子などが知られている。
【0004】この種サージ吸収素子にはサージが発生し
たとき、サージ吸収素子の両端が短絡するものと、瞬間
短絡ののち絶縁素子として復帰する放電型のものとがあ
る。瞬間短絡ののち復帰する放電型のサージ吸収素子の
方が使用上における安全性が高い。
たとき、サージ吸収素子の両端が短絡するものと、瞬間
短絡ののち絶縁素子として復帰する放電型のものとがあ
る。瞬間短絡ののち復帰する放電型のサージ吸収素子の
方が使用上における安全性が高い。
【0005】図9に示すサージ吸収素子10は瞬間短絡
ののち復帰する放電型の従来例である。このサージ吸収
素子10は「特公昭63−57918号公報」などに開
示されている。同公報に開示されたサージ吸収素子10
は図9に示すように構成されている。
ののち復帰する放電型の従来例である。このサージ吸収
素子10は「特公昭63−57918号公報」などに開
示されている。同公報に開示されたサージ吸収素子10
は図9に示すように構成されている。
【0006】同図に示すサージ吸収素子10はガラス管
20の内部に封止された円柱状の抵抗体12で構成さ
れ、抵抗体12の両端にリング状電極14,16が嵌入
され、さらに両電極14,16にはリード線18が接続
されて、ガラス管20内に封入固定されている。ガラス
管20内には放電ガスとして機能する不活性ガスが充填
される。
20の内部に封止された円柱状の抵抗体12で構成さ
れ、抵抗体12の両端にリング状電極14,16が嵌入
され、さらに両電極14,16にはリード線18が接続
されて、ガラス管20内に封入固定されている。ガラス
管20内には放電ガスとして機能する不活性ガスが充填
される。
【0007】円柱状抵抗体12のほぼ中央部には1条の
溝24が1周するように形成され、この溝24がマイク
ロギャップとして作用する。放電開始電圧は主としてリ
ング状溝24の幅(マイクロギャップ幅)や深さによっ
て変化する。マイクロギャップ幅は30〜50μmであ
る。
溝24が1周するように形成され、この溝24がマイク
ロギャップとして作用する。放電開始電圧は主としてリ
ング状溝24の幅(マイクロギャップ幅)や深さによっ
て変化する。マイクロギャップ幅は30〜50μmであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図9に示すサージ吸収
素子10では、マイクロギャップ用のリング状溝24
は、通常レーザビーム(レーザ光)を照射するなどした
切削加工処理で形成される場合が多い。レーザビームは
周知のように余り小さく絞り込むことができなかった
り、レーザ光量が一定でないために、上述したようにマ
イクロギャップ幅は30μmから50μmまでの範囲で
ばらつくことが知られている。切削加工されたエッジ部
も平坦ではなく曲がって切削加工されることが多い。
素子10では、マイクロギャップ用のリング状溝24
は、通常レーザビーム(レーザ光)を照射するなどした
切削加工処理で形成される場合が多い。レーザビームは
周知のように余り小さく絞り込むことができなかった
り、レーザ光量が一定でないために、上述したようにマ
イクロギャップ幅は30μmから50μmまでの範囲で
ばらつくことが知られている。切削加工されたエッジ部
も平坦ではなく曲がって切削加工されることが多い。
【0009】マイクロギャップ幅が正確に切削加工でき
ないと放電開始電圧が大幅にばらついてしまう。市販の
ものでは±20%程度ばらつくことが知られている。そ
のため、放電開始電圧の低い方を基準にして回路システ
ムが設計されているのが現状である。
ないと放電開始電圧が大幅にばらついてしまう。市販の
ものでは±20%程度ばらつくことが知られている。そ
のため、放電開始電圧の低い方を基準にして回路システ
ムが設計されているのが現状である。
【0010】抵抗体12と電極14,16との間には、
接触をよくするために半田等を介在させている場合が多
いが、サージ電流(放電電流)が流れるとき半田フラッ
クスや半田が分解してこれらがガラス管20内に飛散す
ることが考えられる。半田や半田フラックスが飛散する
と、その一部がリング状溝24内に堆積したりするの
で、これによってマイクロギャップの絶縁性が劣化し、
サージ吸収素子10の寿命に影響を及ぼす。
接触をよくするために半田等を介在させている場合が多
いが、サージ電流(放電電流)が流れるとき半田フラッ
クスや半田が分解してこれらがガラス管20内に飛散す
ることが考えられる。半田や半田フラックスが飛散する
と、その一部がリング状溝24内に堆積したりするの
で、これによってマイクロギャップの絶縁性が劣化し、
サージ吸収素子10の寿命に影響を及ぼす。
【0011】また、別のサージ吸収素子として「特開昭
62−237686号公報」に開示された技術が知られ
ている。これは図10に示すように構成される。サージ
吸収セルとしてはシリコンSiなどの一対の抵抗体3
0,32で構成され、それらが絶縁層34,36と接着
用のリンガラス層38を介して合体されたものの両端が
それぞれ電極14,16によって圧着・挟持された状態
でガラス管20内に封止される。ガラス管20内には放
電ガスが充填される。
62−237686号公報」に開示された技術が知られ
ている。これは図10に示すように構成される。サージ
吸収セルとしてはシリコンSiなどの一対の抵抗体3
0,32で構成され、それらが絶縁層34,36と接着
用のリンガラス層38を介して合体されたものの両端が
それぞれ電極14,16によって圧着・挟持された状態
でガラス管20内に封止される。ガラス管20内には放
電ガスが充填される。
【0012】この構成において、一対の抵抗体30,3
2で挟まれた絶縁層34,36とリンガラス層38とで
マイクロギャップが構成される。封止電極14,16と
してはガラス管20との熱膨張係数との関係から、Ni
−Feの表面にCuとCuOで被着形成されたジュメッ
ト電極が使用される。
2で挟まれた絶縁層34,36とリンガラス層38とで
マイクロギャップが構成される。封止電極14,16と
してはガラス管20との熱膨張係数との関係から、Ni
−Feの表面にCuとCuOで被着形成されたジュメッ
ト電極が使用される。
【0013】そうした場合、図11に示す構成では放電
に伴ってCu14aやCuO14bなどの物質がガラス
管20内に漏出・飛散し、その一部の物質がマイクロギ
ャップに付着することによってマイクロギャップの絶縁
性が劣化してしまうという問題を惹起していた。
に伴ってCu14aやCuO14bなどの物質がガラス
管20内に漏出・飛散し、その一部の物質がマイクロギ
ャップに付着することによってマイクロギャップの絶縁
性が劣化してしまうという問題を惹起していた。
【0014】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、特に低圧の放電開始電圧用に
適用して好適に構成したものであり、放電開始電圧の安
定性と長寿命化を図ったサージ吸収素子を提案するもの
である。
を解決したものであって、特に低圧の放電開始電圧用に
適用して好適に構成したものであり、放電開始電圧の安
定性と長寿命化を図ったサージ吸収素子を提案するもの
である。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、請求項1に記載したこの発明に係るサージ吸収素子
においては、絶縁体の一の面に被着形成された高抵抗層
の一部が切欠されてマイクロギャップが形成されたサー
ジ吸収セルを有し、上記絶縁体は電界放出物質を含んだ
もの若しくは絶縁体の一の面あるいは両面に電界放出物
質を被着させたものが使用されると共に、上記サージ吸
収セルの両端部に形成された電極層が一対の封止電極若
しくは金属飛散防止層を有する封止電極によって圧着さ
れた状態でガラス管内に封着されたことを特徴とする。
め、請求項1に記載したこの発明に係るサージ吸収素子
においては、絶縁体の一の面に被着形成された高抵抗層
の一部が切欠されてマイクロギャップが形成されたサー
ジ吸収セルを有し、上記絶縁体は電界放出物質を含んだ
もの若しくは絶縁体の一の面あるいは両面に電界放出物
質を被着させたものが使用されると共に、上記サージ吸
収セルの両端部に形成された電極層が一対の封止電極若
しくは金属飛散防止層を有する封止電極によって圧着さ
れた状態でガラス管内に封着されたことを特徴とする。
【0016】請求項2記載のサージ吸収素子では、電界
放出物質は、MgO,BaO,CaO,Sc2O3,Sr
2O3,LaB6,BaTiO3,SrTiO3,BaSr
TiO3の何れかであることを特徴とする。
放出物質は、MgO,BaO,CaO,Sc2O3,Sr
2O3,LaB6,BaTiO3,SrTiO3,BaSr
TiO3の何れかであることを特徴とする。
【0017】請求項3記載のサージ吸収素子では、金属
飛散防止層として、SnO2,C,Si,Ti,Ni,
W,Ta,Zr,及びこれらの窒化物や炭化物(SnO
2,Ni,Cを除く)を用いたことを特徴とする。
飛散防止層として、SnO2,C,Si,Ti,Ni,
W,Ta,Zr,及びこれらの窒化物や炭化物(SnO
2,Ni,Cを除く)を用いたことを特徴とする。
【0018】サージ吸収セルを放電ガスと共にガラス管
内に封着し、両端の封止電極にサージ電圧を加え、これ
が放電開始電圧に達すると、高抵抗層に形成されたマイ
クロギャップの間で放電が起こる。放電が終了すると元
の状態に復帰する。
内に封着し、両端の封止電極にサージ電圧を加え、これ
が放電開始電圧に達すると、高抵抗層に形成されたマイ
クロギャップの間で放電が起こる。放電が終了すると元
の状態に復帰する。
【0019】マイクロギャップ幅を狭くすることによっ
て1ギャップ当たりの放電開始電圧を下げることができ
る。例えば200〜250ボルト程度まで下げることが
できる。
て1ギャップ当たりの放電開始電圧を下げることができ
る。例えば200〜250ボルト程度まで下げることが
できる。
【0020】絶縁体としては電界放出物質が含有されて
いるものを使用するか、そうでない場合にはこの絶縁体
の一の面若しくは両面に電界放出物質(電界放出層とも
表記)が形成されたものが使用される。この電界放出物
質の存在で放電開始電圧の値を下げられる他、沿面放電
が円滑になって放電開始電圧が安定化する。
いるものを使用するか、そうでない場合にはこの絶縁体
の一の面若しくは両面に電界放出物質(電界放出層とも
表記)が形成されたものが使用される。この電界放出物
質の存在で放電開始電圧の値を下げられる他、沿面放電
が円滑になって放電開始電圧が安定化する。
【0021】金属飛散防止層が設けられているので、封
止電極の構成物質(金属)は勿論のこと、酸化層からの
金属飛散も防止できるから、安定した放電となり、また
飛散物質がマイクロギャップ内に付着することもないの
で、放電寿命が伸びる。つまり素子の長寿命化を達成で
きる。
止電極の構成物質(金属)は勿論のこと、酸化層からの
金属飛散も防止できるから、安定した放電となり、また
飛散物質がマイクロギャップ内に付着することもないの
で、放電寿命が伸びる。つまり素子の長寿命化を達成で
きる。
【0022】電極層としてメッキ層を形成し、しかも高
抵抗層の一部をカバーするように構成されているので、
電極層と高抵抗層との間での接触状態が安定し、これに
よって大きなサージ電流でも破壊されないようになる。
したがって、サージ電流耐量が改善される。
抵抗層の一部をカバーするように構成されているので、
電極層と高抵抗層との間での接触状態が安定し、これに
よって大きなサージ電流でも破壊されないようになる。
したがって、サージ電流耐量が改善される。
【0023】
【発明の実施の形態】続いて、この発明に係るサージ吸
収素子の実施の一形態を、図面を参照して詳細に説明す
る。
収素子の実施の一形態を、図面を参照して詳細に説明す
る。
【0024】この発明では絶縁体に被着形成された高抵
抗層の一部にマイクロギャップを形成すると共に、絶縁
体自身に電界放出物質を含有させるか、若しくはこの絶
縁体の一の面あるいは両面に電界放出物質を形成したも
のをサージ吸収セルとして使用したものである。このサ
ージ吸収セルがガラス管内に封止される構造となってい
る。図1は絶縁体自身に電界放出物質を含有させた場合
の実施形態を示す。
抗層の一部にマイクロギャップを形成すると共に、絶縁
体自身に電界放出物質を含有させるか、若しくはこの絶
縁体の一の面あるいは両面に電界放出物質を形成したも
のをサージ吸収セルとして使用したものである。このサ
ージ吸収セルがガラス管内に封止される構造となってい
る。図1は絶縁体自身に電界放出物質を含有させた場合
の実施形態を示す。
【0025】図1に示すこの発明のサージ吸収素子10
は、サージ吸収セル40がガラス管20内に一対の封止
電極52,54によって封止されて構成される。
は、サージ吸収セル40がガラス管20内に一対の封止
電極52,54によって封止されて構成される。
【0026】サージ吸収セル40はベースとなる偏平・
薄板状の絶縁体例えばセラミックス体42を有する。こ
の絶縁体42がそれ自身に電界放出物質が含まれたもの
が用いられる。例えば(Al2O3:BaO:CaO)な
どが好適である。絶縁体41は1013MΩ−cmの絶縁
抵抗を示す。電界放出物質としてはこの他にSc2O3,
Sr2O3,LaB6,BaTiO3,SrTiO3,Ba
SrTiO3などを使用することができる。
薄板状の絶縁体例えばセラミックス体42を有する。こ
の絶縁体42がそれ自身に電界放出物質が含まれたもの
が用いられる。例えば(Al2O3:BaO:CaO)な
どが好適である。絶縁体41は1013MΩ−cmの絶縁
抵抗を示す。電界放出物質としてはこの他にSc2O3,
Sr2O3,LaB6,BaTiO3,SrTiO3,Ba
SrTiO3などを使用することができる。
【0027】絶縁体42の一の面(図の例では上の平
面)には高抵抗層44が被着形成される。高抵抗層44
としては500Ω程度の抵抗値となるようにその厚みが
選定される。高抵抗物質としては炭素Cや炭化チタンT
iCなどを使用できる。
面)には高抵抗層44が被着形成される。高抵抗層44
としては500Ω程度の抵抗値となるようにその厚みが
選定される。高抵抗物質としては炭素Cや炭化チタンT
iCなどを使用できる。
【0028】高抵抗層44の所定位置、この例ではほぼ
中央部に2条の線条切削部46,47が形成される。こ
の線条切削部46,47はマイクロギャップを構成す
る。切削部46,47の幅がマイクロギャップ幅とな
り、主としてその幅によって放電開始電圧の値が決定さ
れる。幅が狭くなると放電開始電圧値が下がる。本例で
は400〜500ボルト程度の放電開始電圧となるよう
にマイクロギャップ幅などが選ばれている。
中央部に2条の線条切削部46,47が形成される。こ
の線条切削部46,47はマイクロギャップを構成す
る。切削部46,47の幅がマイクロギャップ幅とな
り、主としてその幅によって放電開始電圧の値が決定さ
れる。幅が狭くなると放電開始電圧値が下がる。本例で
は400〜500ボルト程度の放電開始電圧となるよう
にマイクロギャップ幅などが選ばれている。
【0029】絶縁体42の左右端面には電極層48,4
9が被着形成される。これらの電極層48,49は後述
する封止電極52,54との接合状態を良好にするため
に用いられる。電極層48,49の上部は高抵抗層44
の一部を覆うように形成される。高抵抗層44の一部を
覆うようにしたのは封止電極52,54を圧着したとき
でも電極層48,49の上部端面が高抵抗層44の端面
(これはダイシングによる切断端面でもある)から剥離
しないようにするためである。剥離すると断線や接触不
良となる。
9が被着形成される。これらの電極層48,49は後述
する封止電極52,54との接合状態を良好にするため
に用いられる。電極層48,49の上部は高抵抗層44
の一部を覆うように形成される。高抵抗層44の一部を
覆うようにしたのは封止電極52,54を圧着したとき
でも電極層48,49の上部端面が高抵抗層44の端面
(これはダイシングによる切断端面でもある)から剥離
しないようにするためである。剥離すると断線や接触不
良となる。
【0030】以上のように構成されたサージ吸収セル4
0が一対の封止電極52,54によって圧着されながら
ガラス管20内に封着される。封着は熱封着であって、
その温度は500〜700℃の範囲である。ガラス管2
0内には放電ガスとしての不活性ガス(Arガスなど)
が所要ガス圧となるように充填される。
0が一対の封止電極52,54によって圧着されながら
ガラス管20内に封着される。封着は熱封着であって、
その温度は500〜700℃の範囲である。ガラス管2
0内には放電ガスとしての不活性ガス(Arガスなど)
が所要ガス圧となるように充填される。
【0031】図2は封止電極52,54の具体例であっ
て、電極本体62はガラス管20の内径と外径の差にほ
ぼ合致した段部を有する。電極本体62はニッケルNi
と鉄Feの合金材で構成されたジュメット電極が使用さ
れる。電極本体62の外表面には銅Cuの金属薄膜層6
4が被着形成され、さらにその表面が酸化処理されてC
uOの酸化処理層66が形成される。
て、電極本体62はガラス管20の内径と外径の差にほ
ぼ合致した段部を有する。電極本体62はニッケルNi
と鉄Feの合金材で構成されたジュメット電極が使用さ
れる。電極本体62の外表面には銅Cuの金属薄膜層6
4が被着形成され、さらにその表面が酸化処理されてC
uOの酸化処理層66が形成される。
【0032】このように電極本体62としてジュメット
電極を使用すると共に、その表面を酸化処理層66で被
覆したのは、使用するガラス管20との熱膨張係数をで
きるだけ等しくなるようにし、ガラス管20と封止電極
とが封着しやすくするためである。
電極を使用すると共に、その表面を酸化処理層66で被
覆したのは、使用するガラス管20との熱膨張係数をで
きるだけ等しくなるようにし、ガラス管20と封止電極
とが封着しやすくするためである。
【0033】酸化処理層66の表面のうち、ガラス管2
0を封着したときガラス管20内に露出する部分、した
がって、サージ吸収セル40と対向する面側にはさらに
金属飛散防止層58がコーティングされる。この金属飛
散防止層58とは、電極本体62の素材金属(Ni,F
e)や金属薄膜層64の構成金属(Cu)が放電によっ
て、ガラス管20内に飛散したり、スパッタされて漏出
しないようにするためである。
0を封着したときガラス管20内に露出する部分、した
がって、サージ吸収セル40と対向する面側にはさらに
金属飛散防止層58がコーティングされる。この金属飛
散防止層58とは、電極本体62の素材金属(Ni,F
e)や金属薄膜層64の構成金属(Cu)が放電によっ
て、ガラス管20内に飛散したり、スパッタされて漏出
しないようにするためである。
【0034】このような金属が高圧放電のたびにガラス
管20内に飛散すると、その一部が高抵抗層44やこれ
に形成された切削部46,47の内面に付着することに
よってマイクロギャップの絶縁性が劣化し、それによっ
て放電開始電圧が低くなるなどの変動を起こす。放電開
始電圧の変動はまた素子自体の劣化につながり、最終的
には素子の寿命を短くしてしまうことになる。
管20内に飛散すると、その一部が高抵抗層44やこれ
に形成された切削部46,47の内面に付着することに
よってマイクロギャップの絶縁性が劣化し、それによっ
て放電開始電圧が低くなるなどの変動を起こす。放電開
始電圧の変動はまた素子自体の劣化につながり、最終的
には素子の寿命を短くしてしまうことになる。
【0035】金属飛散防止層58として本例では窒化チ
タンTiNが使用されているが、この他にもタングステ
ンW,チタンTi,シリコンSi,ジルコニウムZr,
ニッケルNi,酸化スズSnO2,炭素C,タンタルT
a及びこれらの窒化物や炭化物(C,SnO2,Niを
除く)などを使用することができる。
タンTiNが使用されているが、この他にもタングステ
ンW,チタンTi,シリコンSi,ジルコニウムZr,
ニッケルNi,酸化スズSnO2,炭素C,タンタルT
a及びこれらの窒化物や炭化物(C,SnO2,Niを
除く)などを使用することができる。
【0036】このように構成されたサージ吸収素子10
の使用寸法の一例を示すと、ガラス管20としてはその
外径が2.6mm、内径が1.5mmのものが使用され
る。絶縁体42は平板型であって、2mm×1mm、そ
の厚さは0.6mmである。高抵抗層44の厚みは20
00オングストロームであり、電極層48は5000オ
ングストロームの厚みとなるように選定されている。金
属飛散防止層58は0.25μmの厚みである。したが
って、このサージ吸収素子10自体は非常に小型で軽量
な素子である。
の使用寸法の一例を示すと、ガラス管20としてはその
外径が2.6mm、内径が1.5mmのものが使用され
る。絶縁体42は平板型であって、2mm×1mm、そ
の厚さは0.6mmである。高抵抗層44の厚みは20
00オングストロームであり、電極層48は5000オ
ングストロームの厚みとなるように選定されている。金
属飛散防止層58は0.25μmの厚みである。したが
って、このサージ吸収素子10自体は非常に小型で軽量
な素子である。
【0037】図3はサージ吸収セル40の製造方法の一
例を示すもので、絶縁体としてのセラミック基板(ダイ
シングする前の基板)42′には上述した電界放出物質
が含有されたものが使用される(同図A)。セラミック
基板42′は焼成炉内で1400℃の温度にして焼成す
る。この角型セラミック基板42′の一の面にTiC若
しくはCを使用した高抵抗層44′をこの例ではその抵
抗値が500Ωになるようスパッタで成膜する(同図
B)。このときのセラミック基板温度は100℃に設定
され、成長させた膜厚は約2000オングストロームで
ある。
例を示すもので、絶縁体としてのセラミック基板(ダイ
シングする前の基板)42′には上述した電界放出物質
が含有されたものが使用される(同図A)。セラミック
基板42′は焼成炉内で1400℃の温度にして焼成す
る。この角型セラミック基板42′の一の面にTiC若
しくはCを使用した高抵抗層44′をこの例ではその抵
抗値が500Ωになるようスパッタで成膜する(同図
B)。このときのセラミック基板温度は100℃に設定
され、成長させた膜厚は約2000オングストロームで
ある。
【0038】その後、同図Cに示すようにフォトレジス
ト層70がコーティングされ、所定のマイクロギャップ
が得られるように露光される。斜線部が露光部であるも
のとする。露光処理したのちドライエッチング装置を用
いて不要部分を除去すると、同図Dのような所定の幅を
もった一対の切削部46,47が形成されることにな
る。これら一対の切削部4647がマイクロギャップを
構成する。
ト層70がコーティングされ、所定のマイクロギャップ
が得られるように露光される。斜線部が露光部であるも
のとする。露光処理したのちドライエッチング装置を用
いて不要部分を除去すると、同図Dのような所定の幅を
もった一対の切削部46,47が形成されることにな
る。これら一対の切削部4647がマイクロギャップを
構成する。
【0039】次にこのセラミック基板42’に対して、
ダイサーを用いてこの例では2mm×1mm×0.6m
mの大きさに切断した。切断したチップつまり絶縁体4
2の大きさを図Dに示す。その後、この絶縁体42を洗
浄したのち、同図Eに示すように絶縁体42の左右両端
面を覆うように、CrとNiの金属膜48a,49aを
スパッタで成膜した。このときの基板温度は100℃で
あり、Arガスを使用して4mTorrのガス圧の下で
行なった。金属膜48a,49aは高抵抗層44の一部
を覆うようにその上部端面まで成膜される。
ダイサーを用いてこの例では2mm×1mm×0.6m
mの大きさに切断した。切断したチップつまり絶縁体4
2の大きさを図Dに示す。その後、この絶縁体42を洗
浄したのち、同図Eに示すように絶縁体42の左右両端
面を覆うように、CrとNiの金属膜48a,49aを
スパッタで成膜した。このときの基板温度は100℃で
あり、Arガスを使用して4mTorrのガス圧の下で
行なった。金属膜48a,49aは高抵抗層44の一部
を覆うようにその上部端面まで成膜される。
【0040】金属膜48a,4a9を成膜した後は、絶
縁体42を無電解のNiメッキ浴中に5〜30分間浸し
て1〜30μmの厚さのNiメッキ層48b,49bを
形成する。この場合でもメッキ層48b,49bの上部
端面は高抵抗層44の一部、したがって金属膜48a,
49aの上部端面側を覆うように形成される。この2層
構造をした金属層とメッキ層とで電極層48,49が形
成されることになる。
縁体42を無電解のNiメッキ浴中に5〜30分間浸し
て1〜30μmの厚さのNiメッキ層48b,49bを
形成する。この場合でもメッキ層48b,49bの上部
端面は高抵抗層44の一部、したがって金属膜48a,
49aの上部端面側を覆うように形成される。この2層
構造をした金属層とメッキ層とで電極層48,49が形
成されることになる。
【0041】このように高抵抗層44の左右端面側の一
部を電極層で覆うことによって、電極層48,49と高
抵抗層44との接続状態が良好となる。このような被覆
処理をしないと断線や接触不良の原因となり易い。これ
は図3で示したようにダイシングによって高抵抗層44
の切断端面の角部が切り立った状態になっているため、
ガラス管20内への封着作業のとき封止電極52,54
の押圧によって高抵抗層44の端面が一部剥離するおそ
れがあるからである。一部剥離が発生すると大きなサー
ジ電流が流れたようなときには素子が破壊される恐れが
あり、結果としてサージ電流耐量が低下することにな
る。
部を電極層で覆うことによって、電極層48,49と高
抵抗層44との接続状態が良好となる。このような被覆
処理をしないと断線や接触不良の原因となり易い。これ
は図3で示したようにダイシングによって高抵抗層44
の切断端面の角部が切り立った状態になっているため、
ガラス管20内への封着作業のとき封止電極52,54
の押圧によって高抵抗層44の端面が一部剥離するおそ
れがあるからである。一部剥離が発生すると大きなサー
ジ電流が流れたようなときには素子が破壊される恐れが
あり、結果としてサージ電流耐量が低下することにな
る。
【0042】上述した封止電極であるジュメット電極は
あらかじめ洗浄した後、TiNをスパッタにより露出端
面だけ3000オングストロームの膜厚で成膜して金属
飛散防止層58,60を形成したものを使用した。
あらかじめ洗浄した後、TiNをスパッタにより露出端
面だけ3000オングストロームの膜厚で成膜して金属
飛散防止層58,60を形成したものを使用した。
【0043】図3のようにして形成された1つのサージ
吸収セル40をガラス管20に入れ、一対の封止電極5
2,54で圧着・挟持する。その後真空封止装置により
放電ガスとしての不活性ガス(Arガス、Ne,He,
N2ガス等など)が充填されて封着される。封着温度は
約700℃である。
吸収セル40をガラス管20に入れ、一対の封止電極5
2,54で圧着・挟持する。その後真空封止装置により
放電ガスとしての不活性ガス(Arガス、Ne,He,
N2ガス等など)が充填されて封着される。封着温度は
約700℃である。
【0044】以上のような製法に基づいて製造されたサ
ージ吸収素子10は図4に示すような等価回路で表すこ
とができる。つまりサージ吸収素子10は抵抗R(R
a,Rb,Rc)とギャップG(Ga,Gb)との直列
回路として構成され、抵抗Rは高抵抗層44の抵抗分で
あり、ギャップGは切削部46,47に対応する。ギャ
ップGの幅(マイクロギャップ幅)は切削部46,47
の切削幅で決まる。
ージ吸収素子10は図4に示すような等価回路で表すこ
とができる。つまりサージ吸収素子10は抵抗R(R
a,Rb,Rc)とギャップG(Ga,Gb)との直列
回路として構成され、抵抗Rは高抵抗層44の抵抗分で
あり、ギャップGは切削部46,47に対応する。ギャ
ップGの幅(マイクロギャップ幅)は切削部46,47
の切削幅で決まる。
【0045】図1に示すようなそれ自体に電界放出物質
を含む絶縁体を使用したサージ吸収素子10にあって、
両リード端子18,18間に直流電圧を印加すると、2
00V±10%で放電することが分かった。
を含む絶縁体を使用したサージ吸収素子10にあって、
両リード端子18,18間に直流電圧を印加すると、2
00V±10%で放電することが分かった。
【0046】これに対して電界放出物質を含まない絶縁
体を使用したサージ吸収素子を使用したときの放電開始
電圧は、230V±20%程度であることが判った。し
たがってこの発明によるサージ吸収素子10の方が安定
した放電開始電圧が得られることが判明した。
体を使用したサージ吸収素子を使用したときの放電開始
電圧は、230V±20%程度であることが判った。し
たがってこの発明によるサージ吸収素子10の方が安定
した放電開始電圧が得られることが判明した。
【0047】また、封止電極52,54としては管内露
出端面に金属放出防止層58,60をコーティングした
ものを使用したため、放電の都度端面に形成された金属
層の構成物質が管内に飛び散ることがなくなり、高圧放
電が安定する。金属飛散があるとサージ吸収セル40自
体の絶縁性が劣化するが、これは封止電極の両端での絶
縁抵抗値を測定することによって確認できる。
出端面に金属放出防止層58,60をコーティングした
ものを使用したため、放電の都度端面に形成された金属
層の構成物質が管内に飛び散ることがなくなり、高圧放
電が安定する。金属飛散があるとサージ吸収セル40自
体の絶縁性が劣化するが、これは封止電極の両端での絶
縁抵抗値を測定することによって確認できる。
【0048】図5に示すように放電回数とそのときの絶
縁抵抗との関係は、この発明のように金属飛散防止層5
8,60を形成したものでは曲線Lbのように非常に安
定である。これに対して、金属飛散防止層58,60が
形成されていないサージ吸収素子では曲線Laのよう
に、放電回数が100回前後から絶縁抵抗の減少が起き
ることが判った。その結果、この発明の構成によれば放
電開始電圧の一層の安定化を図ることができる。管内へ
の金属飛散が防止されるため、放電特性が劣化せずそれ
によって素子の寿命も伸びる結果となる。
縁抵抗との関係は、この発明のように金属飛散防止層5
8,60を形成したものでは曲線Lbのように非常に安
定である。これに対して、金属飛散防止層58,60が
形成されていないサージ吸収素子では曲線Laのよう
に、放電回数が100回前後から絶縁抵抗の減少が起き
ることが判った。その結果、この発明の構成によれば放
電開始電圧の一層の安定化を図ることができる。管内へ
の金属飛散が防止されるため、放電特性が劣化せずそれ
によって素子の寿命も伸びる結果となる。
【0049】図6はこの発明の他の実施形態を示す。図
6では絶縁体42として電界放出物質を含まない通常の
セラミック材を使用した場合である。そのため絶縁体4
2の一の面上には所定の厚みとなるように電界放出層7
2が被着形成され、その上面に図1に示したような高抵
抗層44が形成される。この高抵抗層44の所定位置に
帯状の切削部46,47が形成されることは前述した通
りである。そしてこの切削部46,47がマイクロギャ
ップとして機能する。
6では絶縁体42として電界放出物質を含まない通常の
セラミック材を使用した場合である。そのため絶縁体4
2の一の面上には所定の厚みとなるように電界放出層7
2が被着形成され、その上面に図1に示したような高抵
抗層44が形成される。この高抵抗層44の所定位置に
帯状の切削部46,47が形成されることは前述した通
りである。そしてこの切削部46,47がマイクロギャ
ップとして機能する。
【0050】図7はこのサージ吸収セル40の製法の一
例を示す。セラミックス材を使用した平面絶縁体42の
基板上に電界放出材料としてBaOを使用した焼結ター
ゲットを用いてその膜厚が2000オングストローム程
度となるまでスパッタして電界放出層72を形成した
(同図A)。電界放出材料としてはこの他にMgOやC
aOさらにはSc2O3,Sr2O3,LaB6,BaTi
O3,SrTiO3,BaSrTiO3などの焼結ターゲ
ットを用いることもできる。
例を示す。セラミックス材を使用した平面絶縁体42の
基板上に電界放出材料としてBaOを使用した焼結ター
ゲットを用いてその膜厚が2000オングストローム程
度となるまでスパッタして電界放出層72を形成した
(同図A)。電界放出材料としてはこの他にMgOやC
aOさらにはSc2O3,Sr2O3,LaB6,BaTi
O3,SrTiO3,BaSrTiO3などの焼結ターゲ
ットを用いることもできる。
【0051】その後、連結的に高抵抗層(TiCやC)
44を成膜した(同図B)。高抵抗層44の成膜後、レ
ジスト層70を塗布して所定パターンに露光し、ポスベ
ーク後ドライエッチングによって高抵抗層44をエッチ
ングして切削層46,47を形成した(同図C,D)。
次にレジスト層70を除去した後、ダイサーにて所定の
大きさに切断した(同図D)。
44を成膜した(同図B)。高抵抗層44の成膜後、レ
ジスト層70を塗布して所定パターンに露光し、ポスベ
ーク後ドライエッチングによって高抵抗層44をエッチ
ングして切削層46,47を形成した(同図C,D)。
次にレジスト層70を除去した後、ダイサーにて所定の
大きさに切断した(同図D)。
【0052】切断後絶縁体42の左右両端面にTiとN
iの順で連続的にスパッタして金属膜48a,49aを
成膜し(同図E)、さらにその表面にNiメッキ層48
b,49bを形成してサージ吸収セル40を完成させた
(同図F)。
iの順で連続的にスパッタして金属膜48a,49aを
成膜し(同図E)、さらにその表面にNiメッキ層48
b,49bを形成してサージ吸収セル40を完成させた
(同図F)。
【0053】このサージ吸収セル40にをガラス管20
の中に入れ、一対の金属飛散防止層58,60を端面に
付けた封止電極(ジュメット電極)52,54を用いて
封着した。ガラス管20の中には不活性ガスが放電ガス
として充填される。封着作業は封着装置を用いて行う。
の中に入れ、一対の金属飛散防止層58,60を端面に
付けた封止電極(ジュメット電極)52,54を用いて
封着した。ガラス管20の中には不活性ガスが放電ガス
として充填される。封着作業は封着装置を用いて行う。
【0054】図6のように構成されたサージ吸収素子1
0に対して特性測定を行なうと、図1のサージ吸収素子
とほぼ同じような結果が得られた。
0に対して特性測定を行なうと、図1のサージ吸収素子
とほぼ同じような結果が得られた。
【0055】図6の構成では絶縁体42の上面にのみ電
界放出層72を形成したが、図8のように絶縁体42の
下面(裏面)にも電界放出層74を形成したものを使用
することができる。下面に形成される電界放出層74の
電界放出物質としては上述したBaOやMgO,CaO
などを使用することができ、スパッタによって約200
0オングストローム程度成膜したものが使用される。
界放出層72を形成したが、図8のように絶縁体42の
下面(裏面)にも電界放出層74を形成したものを使用
することができる。下面に形成される電界放出層74の
電界放出物質としては上述したBaOやMgO,CaO
などを使用することができ、スパッタによって約200
0オングストローム程度成膜したものが使用される。
【0056】したがって、予め下面側に電界放出層を形
成した絶縁体42’を用い、これに図7の製法を施して
図8に示す最終的なサージ吸収素子10が形成されるこ
とになる。このように下面にまで電界放出層74を形成
すると放電特性がさらに安定することが判った。
成した絶縁体42’を用い、これに図7の製法を施して
図8に示す最終的なサージ吸収素子10が形成されるこ
とになる。このように下面にまで電界放出層74を形成
すると放電特性がさらに安定することが判った。
【0057】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明ではセラミ
ック材を使用した平板状絶縁体それ自体に電界放出物質
を包含させるかもしくは絶縁体の一の面あるいは両面に
電界放出層を形成するようにしたサージ吸収セルを使用
してサージ吸収素子を構成したものである。
ック材を使用した平板状絶縁体それ自体に電界放出物質
を包含させるかもしくは絶縁体の一の面あるいは両面に
電界放出層を形成するようにしたサージ吸収セルを使用
してサージ吸収素子を構成したものである。
【0058】これによれば、電界放出物質の存在で沿面
放電が安定し、安定した放電開始電圧を得ることができ
る。さらに封止電極のうち管内露出端面に金属飛散防止
層を形成したので、放電の都度封止電極の構成物質が管
内に飛散するのを効果的に抑止できる。飛散した金属は
マイクロギャップ内に付着することによって放電開始電
圧を変動させる要因となる他、素子の寿命にも影響を及
ぼす。この発明ではこの要因を除去できるので、放電開
始電圧の安定化と素子の長寿命化を達成できる。
放電が安定し、安定した放電開始電圧を得ることができ
る。さらに封止電極のうち管内露出端面に金属飛散防止
層を形成したので、放電の都度封止電極の構成物質が管
内に飛散するのを効果的に抑止できる。飛散した金属は
マイクロギャップ内に付着することによって放電開始電
圧を変動させる要因となる他、素子の寿命にも影響を及
ぼす。この発明ではこの要因を除去できるので、放電開
始電圧の安定化と素子の長寿命化を達成できる。
【0059】さらに高抵抗層の一部を覆うように電極層
(端面電極)を形成したので、断線、接触不良などを起
こすことがなくなり、それだけ大きなサージ電流が流れ
ても素子が破壊されるようなおそれはない。したがって
この発明はサージ電流耐量の高い平板型サージ吸収素子
を提供できる実益を有する。
(端面電極)を形成したので、断線、接触不良などを起
こすことがなくなり、それだけ大きなサージ電流が流れ
ても素子が破壊されるようなおそれはない。したがって
この発明はサージ電流耐量の高い平板型サージ吸収素子
を提供できる実益を有する。
【図1】この発明に係るサージ吸収素子の実施の一形態
を示す要部断面図である。
を示す要部断面図である。
【図2】サージ吸収素子に使用される封止電極の一例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図3】サージ吸収素子に使用されるサージ吸収セルの
一製造工程例を示す工程図である。
一製造工程例を示す工程図である。
【図4】サージ吸収素子の等価回路である。
【図5】放電回数と絶縁抵抗との関係を示す曲線図であ
る。
る。
【図6】この発明に係るサージ吸収素子の他の実施態様
を示す要部断面図である。
を示す要部断面図である。
【図7】その製造工程図である。
【図8】この発明に係るサージ吸収素子の他の実施態様
を示す要部断面図である。
を示す要部断面図である。
【図9】サージ吸収素子の従来例を示す要部断面図であ
る。
る。
【図10】サージ吸収素子の従来例を示す要部断面図で
ある。
ある。
【図11】その一部拡大断面図である。
10 サージ吸収素子 20 ガラス管 40 サージ吸収セル 42 絶縁体 48,49電極層(端面電極) 52,54 封止電極 58,60 金属飛散防止層 72,74 電界放出層
Claims (3)
- 【請求項1】絶縁体の一の面に被着形成された高抵抗層
の一部が切欠されてマイクロギャップが形成されたサー
ジ吸収セルを有し、 上記絶縁体は電界放出物質を含んだもの若しくは絶縁体
の一の面あるいは両面に電界放出物質を被着させたもの
が使用されると共に、上記サージ吸収セルの両端部に形
成された電極層が一対の封止電極若しくは金属飛散防止
層を有する封止電極によって圧着された状態でガラス管
内に封着されたことを特徴とするサージ吸収素子。 - 【請求項2】 上記電界放出物質は、MgO,BaO,
CaO,Sc2O3,Sr2O3,LaB6,BaTiO3,
SrTiO3,BaSrTiO3の何れかであることを特
徴とする請求項1記載のサージ吸収素子。 - 【請求項3】 上記金属飛散防止層として、SnO2,
C,Si,Ti,Ni,W,Ta,Zr,及びこれらの
窒化物や炭化物(SnO2,Ni,Cを除く)を用いた
ことを特徴とする請求項1記載のサージ吸収素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24483995A JPH0992430A (ja) | 1995-09-22 | 1995-09-22 | サージ吸収素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24483995A JPH0992430A (ja) | 1995-09-22 | 1995-09-22 | サージ吸収素子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0992430A true JPH0992430A (ja) | 1997-04-04 |
Family
ID=17124741
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24483995A Pending JPH0992430A (ja) | 1995-09-22 | 1995-09-22 | サージ吸収素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0992430A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004077632A1 (ja) * | 2003-02-28 | 2004-09-10 | Mitsubishi Materials Corporation | サージアブソーバ及びその製造方法 |
| WO2009150806A1 (ja) * | 2008-06-12 | 2009-12-17 | パナソニック株式会社 | 静電気対策部品およびその製造方法 |
| JP2011086523A (ja) * | 2009-10-16 | 2011-04-28 | Tabuchi Electric Co Ltd | サージ吸収素子 |
| JP2014523648A (ja) * | 2011-07-08 | 2014-09-11 | ケメット エレクトロニクス コーポレーション | 過電圧保護構成要素 |
| US9142353B2 (en) | 2011-07-08 | 2015-09-22 | Kemet Electronics Corporation | Discharge capacitor |
-
1995
- 1995-09-22 JP JP24483995A patent/JPH0992430A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004077632A1 (ja) * | 2003-02-28 | 2004-09-10 | Mitsubishi Materials Corporation | サージアブソーバ及びその製造方法 |
| US7733622B2 (en) | 2003-02-28 | 2010-06-08 | Mitsubishi Materials Corporation | Surge absorber and production method therefor |
| WO2009150806A1 (ja) * | 2008-06-12 | 2009-12-17 | パナソニック株式会社 | 静電気対策部品およびその製造方法 |
| JP2009301819A (ja) * | 2008-06-12 | 2009-12-24 | Panasonic Corp | 静電気対策部品およびその製造方法 |
| CN102057546A (zh) * | 2008-06-12 | 2011-05-11 | 松下电器产业株式会社 | 静电应对部件及其制造方法 |
| JP2011086523A (ja) * | 2009-10-16 | 2011-04-28 | Tabuchi Electric Co Ltd | サージ吸収素子 |
| JP2014523648A (ja) * | 2011-07-08 | 2014-09-11 | ケメット エレクトロニクス コーポレーション | 過電圧保護構成要素 |
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