JPH0993088A - 適応フィルタ係数の推定制御方法および装置 - Google Patents

適応フィルタ係数の推定制御方法および装置

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JPH0993088A
JPH0993088A JP24805495A JP24805495A JPH0993088A JP H0993088 A JPH0993088 A JP H0993088A JP 24805495 A JP24805495 A JP 24805495A JP 24805495 A JP24805495 A JP 24805495A JP H0993088 A JPH0993088 A JP H0993088A
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filter
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coefficient update
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JP24805495A
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English (en)
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Kensaku Fujii
健作 藤井
Toshiro Oga
寿郎 大賀
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】収束の高速化を実現してしかも収束後に高い推
定精度を得る。 【解決手段】係数演算部100は、加算正規化LMS法
により非巡回型フィルタのフィルタ係数の係数更新量を
逐次累計的に演算する。係数更新部110は、係数演算
部100の算出結果に基づいて前記非巡回フィルタの係
数更新を行う。観測部120は、前記非巡回フィルタの
フィルタ係数の推定誤差に近似される前記係数更新量を
観測する。ブロック長調整部130は、係数演算部10
0における前記係数更新量が演算されるブロック長を前
記係数更新量の推移に従って調整する。そして、係数演
算部100は、前記加算正規化LMS法における係数更
新に必要な量An(m)およびPnを算出する。係数更新
部110は、前記加算正規化LMS法に基づく係数更新
処理を実行する。観測部120は、係数更新量A
n(m)/Pnの推移を観測する。ブロック長調整部13
0は、係数更新量An(m)/Pnの推移に基づいてブロ
ック長を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非巡回型フィルタ
におけるフィルタ係数の設定制御に係り、特に、未知の
特性を有する信号伝達系に参照信号を送出し、該信号伝
達系の応答出力を得て、前記信号伝達系の特性を模擬す
る適応非巡回型フィルタの係数を推定するシステムの係
数推定処理の収束の高速化に好適な、適応フィルタ係数
の推定制御方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】未知の特性を有する信号伝達系に参照信
号を送出し、該参照信号に対する前記信号伝達系の応答
と前記参照信号とに基づいて、前記信号伝達系の応答特
性を模擬する適応非巡回型フィルタのフィルタ係数を推
定するシステムが知られている。このようなシステム
は、前記信号伝達系の特性を高精度に模擬することがで
きるが、フィルタ係数の推定に要する時間と得られる精
度との兼ね合いに考慮が必要である。
【0003】図9は、本発明を適用することによって動
作の改善が期待されるシステムの概略構成を一般化して
示している。但し、この図9において、特性が未知であ
る信号伝達系200の応答gj(数9)と外乱Njとを加
える加算器230、およびその出力Yj(数10)と非
巡回型(FIR)フィルタ210で合成された擬似応答
j(数11)との差分Ej(数12)を生成する減算器
240は、具体的な装置あるいは回路として与えられな
い場合がある。
【0004】ここで、信号伝達系200の応答gjは、 j:時刻に対応するサンプルの繰り返し回数を示すサン
プル回数指標(sample time index, iteration)、 hj(i):信号伝達系200のインパルス応答hjのi番
目の標本値、 Xj(i):参照信号Xjの標本値をi標本化周期だけ遅延
した信号、 I:信号伝達系200のインパルス応答の最大遅延、 Σ:i=1〜Iの加算、 として、数9であらわされる。
【0005】
【数9】
【0006】加算器230の出力Yjは数10、非巡回
型フィルタ210で合成された擬似応答Gjは数11、
そして差分Ejは数12でそれぞれあらわされる。
【0007】
【数10】Yj=gj+Nj
【0008】
【数11】
【0009】
【数12】Ej=Yj−Gj また、差分Ej と係数更新回路220との間にもう1つ
の未知信号伝達系が存在する例もあって、その場合には
係数更新回路220にある参照信号Xjの入力側にもう
1つの未知信号伝達系の特性を模擬するフィルタが前置
される。
【0010】係数更新回路220は、差分Ejが最小と
なるように非巡回型フィルタ210の係数Hjを、例え
ば適応アルゴリズムとして学習同定法を採用する場合に
はその第m番目のタップの係数を数13に従って更新す
る。
【0011】
【数13】
【0012】但し、Kはステップゲイン(0<K<2)
であり、非巡回型フィルタ210の係数Hjが未知の信
号伝達系200のインパルス応答hjに収束する速度
と、収束後に得られる数14に示す応答残差の大きさを
決定する働きがある。
【0013】
【数14】Dj=gj−Gj 例えば、その収束速度は、K=1のときに最も早く、反
対に、収束後に得られる応答残差Djはステップゲイン
Kが0に近いほど小さくなる。当然ながら、システムに
とっては、収束が早く、しかも収束後に得られる応答残
差が小さいことが望ましいことは言うまでもない。しか
しながら、これらを1つの固定したステップゲインで同
時に実現することはできない。
【0014】そこで本発明では、この係数更新処理に適
当な制御を加え、収束の高速化と高い推定精度を同時に
実現する適応フィルタ係数の高速推定システムを提供し
ようとしている。
【0015】ここで、重要なことは、このステップゲイ
ンによる制御も、ステップゲインを1に固定したときに
得られる適応フィルタ係数の推定精度の収束値が所望の
値以上となるときには不要となることである。すなわ
ち、このような制御が有効となるのは、所望の推定精度
を得るためにステップゲインを1未満とする必要がある
場合に限られることに注意すべきである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】係数更新回路220に
適用される適応アルゴリズムとして、先に述べた学習同
定法には、その制御法に関して従来より多くの研究があ
る。例えば、 文献(1) Yamamoto R. and Kitayama S.: 'An Adaptive
Echo Canceller with Variable Step Gain Method', IE
CE Trans., E65, 1, pp. 1-8 (1979-01)。 文献(2) Harris R. W., Chabries D. M. and Bishop F.
A.: 'A Variable Step(VS) Adaptive Filter Algorith
m', IEEE Trans. Acoust., Speech & Signal Process.,
ASSP-34, 2, pp. 309-316 (1986-04)。 文献(3) 沢辺知子、松井実、萩原将文、中川正雄:「可
変ステップ適応ディジタルフィルタの高速化」,信学論
(A),J70-A,2,pp. 1858-1860 (1977-11)。 文献(4) 田口亮、浜田望:「可変ステップ型学習同定法
の一提案」,信学論(A),J71-A,8,pp. 1663-1665 (19
88-08)。 文献(5) 加藤昭偉、久保田一:「ファジイ制御を用いた
可変ステップアルゴリズムの提案」,信学論(A),J73-
A,11,pp. 1844-1850 (1990-11)。 文献(6) 藤井健作、大賀寿郎:「学習同定法における修
正定数の最適制御」,信学論(A),J75-A,6,pp. 975-9
83 (1992-06)。 等の文献がある。
【0017】これらは、いずれも収束の初期段階におい
てはステップゲインKを1に近い値とし、その後は徐々
に小さくして収束特性を改善するステップゲインの制御
法に関する文献である。
【0018】このような制御法に関しての問題は、文献
(6) において既に指摘されている。すなわち、文献(6)
によれば、ステップゲインの最適制御値は、数13に示
される応答残差Dj と外乱Nj の、それぞれの自乗平均
値の関数となることが示されている。しかしながら、そ
の応答残差Dj を外乱の存在下で各時刻ごと正確に観測
することは現実には困難である。そこで、上述の文献
(1) 〜(6) で提案されている方法を含め、一般には数1
5に示すように外乱を含む残差Ej を応答残差D j に近
似し、この残差Ej を制御情報として用いることにより
ステップゲインの大きさを決定する方法がとられる。
【0019】
【数15】Ej=gj−Gj+Nj ここに問題がある。すなわち、(i) ステップゲインの最
適制御値は、係数更新過程が飽和し始めるまで、ほぼ1
に固定されるので、係数更新の初期段階でのステップゲ
インの制御は不要となること(文献(6) 参照)、および
(ii)このような制御が有効となるのは、係数更新過程が
飽和し始めてからであって、その段階では残差Ej に占
める外乱Nj の割合が大きく、制御に必要な応答残差D
j の観測が困難となることが指摘される。
【0020】これらの問題を解決するためには、応答残
差Dj の観測を不要とするような制御法を案出するか、
あるいは該応答残差Dj の観測を可能とする方法を見出
す必要がある。前者に属する方法としては、文献(6) に
おいて提案されている手法がある。すなわち、差分Ej
と外乱Nj を含む応答Yj とのパワー比から係数更新の
飽和を判定し、飽和を観測してからは、理論的に計算し
た最適ステップゲインを設定するのである。しかし、こ
の方法では飽和の判定に必要な上記パワー比の対数と、
最適ステップゲイン値を計算する必要があり、計算量の
増大を避けることができない。
【0021】そこで、本発明では後者に分類される手法
を提供しようとしているが、既に、その観測を可能とす
る方法の一つが本発明者らによって文献(7) において提
案されている。 文献(7) 藤井健作、大賀寿郎:「固定小数点演算に適し
た‘個別正規化’LMS法とその能動騒音制御への応
用」、信学論(A),J78-A,6,pp. 669-677 (1995-06)。
【0022】それは、適応アルゴリズムを個別正規化L
MS法('Individually' Normarized Least Mean Squar
e Algorithm)に改め、その個別正規化LMS法の数1
6に示す係数更新式を構成する加算項数、すなわちブロ
ック長Jを調整することによって収束特性を制御するも
のである。ここで、個別正規化LMS法は、係数更新を
J標本化周期ごとに行うこと、すなわちブロック処理で
あることに特徴があり、Hnmは動作の開始から第n番
目のブロックにおける係数更新によって得られた係数を
あらわしている。
【0023】
【数16】
【0024】
【数17】
【0025】
【数18】
【0026】この個別正規化LMS法に対して本発明者
らが提案した制御法は、数16の第2項An(m)/Pn
(m)が、数19に示すように平均値[h(m)−Hn
(m)]の確率変数となること、そして、その分散は加
算項数Jを大きく設定することで抑えられることを利用
している。
【0027】
【数19】
【0028】
【数20】Δn(i)=h(i)−Hn(i) (但し、数19において、Σm :i=mを除くi=1〜
Iの加算) すなわち、係数更新とともに減少した推定誤差[h
(m)−Hn(m)]が外乱Nj に埋もれ始めるとき
が、係数更新が飽和し始めるときであり、この時点で加
算項数を増加させる操作は、推定誤差[h(m)−Hn
(m)]の算定精度を高める効果をもたらす。この効果
によって、個別正規化LMS法では、学習同定法では困
難であった収束状況の観測から収束特性の制御が可能と
なる。そして、その推定誤差が外乱Nj に埋もれ始めた
ことは、An(m)/Pn(m)が単調減少から振動に変
化することによって、容易に判断することができる。
【0029】この場合の問題は、このような個別正規化
LMS法では、計算量を学習同定法と同程度に少なく抑
えるためには、その加算項数Jをフィルタのタップ数の
整数倍とする制約があることである。このような収束特
性の制御は、当然ながら、前述の制約により粗いものに
ならざるを得ない。タップ数の多いシステムでは、適応
フィルタの収束速度が遅くなるために、特に収束速度の
向上が求められる。前述の問題は、そのようなシステム
において好ましいものではない。
【0030】本発明は、上述した問題を解決すべくなさ
れたもので、その目的とするところは、収束の高速化を
実現してしかも収束後に高い推定精度を得ることを可能
とする適応フィルタ係数の推定制御方法および装置を提
供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の適応
フィルタ係数の推定制御方法は、未知の信号伝達特性を
有する信号伝達系に送出される参照信号と、該参照信号
に対する前記信号伝達系の応答出力とに基づいて、前記
信号伝達系の特性を模擬するフィルタ特性を有する非巡
回型フィルタのフィルタ係数を推定するにあたり、加算
正規化LMS法により前記非巡回型フィルタのフィルタ
係数の係数更新量を逐次累計的に演算する係数演算ステ
ップと、前記フィルタ係数の推定誤差に近似される前記
係数更新量を観測する観測ステップと、前記係数演算ス
テップにおける前記係数更新量が演算されるブロック長
を前記係数更新量の推移に従って調整するブロック長調
整ステップと、前記係数演算ステップの算出結果に基づ
いて前記非巡回フィルタの係数更新を行う係数更新ステ
ップとを有することを特徴としている〔請求項1〕。
【0032】前記ブロック長調整ステップは、前記観測
ステップで観測される係数更新量が、前回の係数更新演
算による係数更新量以下となるまで、その回のブロック
長を延長する延長ステップを含んでいてもよい〔請求項
2〕。
【0033】前記延長ステップは、予め設定したブロッ
ク長の下限値をブロック長の初期値とし、毎回該初期値
から係数更新量の判定を行うようにしてもよい〔請求項
3〕。
【0034】本発明に係る第2の適応フィルタ係数の推
定制御方法は、未知の信号伝達特性を有する信号伝達系
に送出される参照信号と、該参照信号に対する前記信号
伝達系の応答出力とに基づいて、前記信号伝達系の特性
を模擬するフィルタ特性を有する非巡回型フィルタのフ
ィルタ係数を推定するにあたり、第n番目のブロックに
おける係数更新による第m番目のタップの係数をH
n(m)、ステップゲインをK、加算項数をJ、外乱を
含む応答出力と疑似応答との差分をEj、参照信号をXj
として、
【0035】
【数21】
【0036】
【数22】
【0037】
【数23】
【0038】に基づいて前記非巡回型フィルタのフィル
タ係数の係数更新量An(m)/Pnを逐次累計的に演算
する係数演算ステップと、前記フィルタ係数の推定誤差
に近似される前記係数更新量An(m)/Pnを観測する
観測ステップと、前記係数演算ステップにおける前記係
数更新量An(m)/Pnが演算される加算項数Jを前記
係数更新量An(m)/Pnの推移に従って調整するブロ
ック長調整ステップと、前記係数演算ステップの算出結
果に基づいて前記非巡回フィルタの係数更新を行う係数
更新ステップとを有することを特徴としている〔請求項
4〕。
【0039】前記ブロック長調整ステップは、前記観測
ステップで観測される係数更新量A n+1(m)/P
n+1が、前回の係数更新演算による係数更新量An(m)
/Pn以下となるまで、その回のブロック長を延長する
延長ステップを含んでいてもよい〔請求項5〕。
【0040】前記延長ステップは、予め設定したブロッ
ク長の下限値をブロック長の初期値とし、毎回該初期値
から係数更新量An(m)/Pnの判定を行うようにして
もよい〔請求項6〕。
【0041】前記観測ステップおよびブロック長調整ス
テップにおける前記係数更新量の監視および判定に、係
数更新量An(m)/Pnを自乗し非巡回型フィルタの全
タップについて合算した比Rn
【0042】
【数24】
【0043】を用いてもよい〔請求項7〕。本発明に係
る第1の適応フィルタ係数の推定制御装置は、未知の信
号伝達特性を有する信号伝達系および該信号伝達系の特
性を模擬するための非巡回型フィルタに参照信号を与え
る参照信号発生部と、前記信号伝達系の応答出力を検出
する出力検出部と、加算正規化LMS法により前記非巡
回型フィルタのフィルタ係数の係数更新量を逐次累計的
に演算するための係数演算手段と、前記フィルタ係数の
推定誤差に近似される前記係数更新量を観測するための
観測手段と、前記係数演算手段における前記係数更新量
が演算されるブロック長を前記係数更新量の推移に従っ
て調整するためのブロック長調整手段と、前記係数演算
手段の算出結果に基づいて前記非巡回フィルタの係数更
新を行うための係数更新手段とを有することを特徴とし
ている〔請求項8〕。
【0044】前記ブロック長調整手段は、前記観測手段
で観測される係数更新量が、前回の係数更新演算による
係数更新量以下となるまで、その回のブロック長を延長
するための延長手段を含んでいてもよい〔請求項9〕。
【0045】前記延長手段は、予め設定したブロック長
の下限値をブロック長の初期値とし、毎回該初期値から
係数更新量の判定を行う手段であってもよい〔請求項1
0〕。
【0046】本発明に係る第2の適応フィルタ係数の推
定制御装置は、未知の信号伝達特性を有する信号伝達系
および該信号伝達系の特性を模擬するための非巡回型フ
ィルタに参照信号を与える参照信号発生部と、前記信号
伝達系の応答出力を検出する出力検出部と、前記非巡回
型フィルタにおける第n番目のブロックにおける係数更
新による第m番目のタップの係数をHn(m)、ステッ
プゲインをK、加算項数をJ、外乱を含む応答出力と疑
似応答との差分をEj、参照信号をXjとして、数21〜
数23に基づいて前記非巡回型フィルタのフィルタ係数
の係数更新量An(m)/Pnを逐次累計的に演算するた
めの係数演算手段と、前記フィルタ係数の推定誤差に近
似される前記係数更新量An(m)/Pnを観測するため
の観測手段と、前記係数演算手段における前記係数更新
量An(m)/Pnが演算される加算項数Jを前記係数更
新量An(m)/Pnの推移に従って調整するためのブロ
ック長調整手段と、前記係数演算手段の算出結果に基づ
いて前記非巡回フィルタの係数更新を行うための係数更
新手段とを有することを特徴としている〔請求項1
1〕。
【0047】前記ブロック長調整手段は、前記観測手段
で観測される係数更新量An+1(m)/Pn+1が、前回の
係数更新演算による係数更新量An(m)/Pn以下とな
るまで、その回のブロック長を延長するための延長手段
を含んでいてもよい〔請求項12〕。
【0048】前記延長手段は、予め設定したブロック長
の下限値をブロック長の初期値とし、毎回該初期値から
係数更新量An(m)/Pnの判定を行う手段であっても
よい〔請求項13〕。
【0049】前記観測手段およびブロック長調整手段
は、前記係数更新量の監視および判定に、係数更新量A
n(m)/Pnを自乗し非巡回型フィルタの全タップにつ
いて合算した数24の比Rnを用いる手段であってもよ
い〔請求項14〕。
【0050】本発明による適応フィルタ係数の推定制御
方法および装置では、加算正規化LMS法により非巡回
型フィルタのフィルタ係数の係数更新量を逐次累計的に
演算し、前記フィルタ係数の推定誤差に近似される前記
係数更新量を観測するとともに、前記係数更新量が演算
されるブロック長を前記係数更新量の推移に従って調整
して、前記係数更新量の算出結果に基づいて前記非巡回
フィルタの係数更新を行うことにより、収束の高速化を
実現してしかも収束後に高い推定精度を得ることが可能
となる。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る適応フィルタ
係数の推定制御システムの実施の形態を図面を参照して
説明する。
【0052】〔実施の形態1〕図1は本発明による適応
フィルタ係数の推定制御システムの原理的な第1の実施
の形態の構成を示している。
【0053】図1の適応フィルタ係数の設定制御システ
ムは、図9に示した特性推定システムを用い、該システ
ムの各部の情報に基づいて、非巡回型フィルタ210の
フィルタ係数の推定制御を自動的に行うシステムであ
る。該推定制御システムは、係数演算部100、係数更
新部110、観測部120およびブロック長調整部13
0を有している。
【0054】係数演算部100は、加算正規化LMS法
により非巡回型フィルタ210のフィルタ係数の係数更
新量を逐次累計的に演算する。係数更新部110は、係
数演算部100の算出結果に基づいて非巡回フィルタ2
10の係数更新を行う。観測部120は、非巡回フィル
タ210のフィルタ係数の推定誤差に近似される前記係
数更新量を観測する。そして、ブロック長調整部130
は、係数演算部100における前記係数更新量が演算さ
れるブロック長を前記係数更新量の推移に従って調整す
る。
【0055】ここで、このシステムで採用した原理につ
いて説明する。このシステムでは、適応アルゴリズムと
して、先に述べた個別正規化LMS法と同様に加算項数
を調整することが可能な加算正規化LMS法を採用して
いる。
【0056】加算正規化LMS法('Summational' Norm
arized Least Mean Square Algorithm)は、文献(8) に
より本発明者らが提案した手法である。 文献(8) 藤井健作、大賀寿郎:「適応フィルタ係数の無
音声雑音区間における更新の継続」信学技報,EA94-7
8,1994-12。
【0057】加算正規化LMS法では、数21、数22
および数23とそれぞれ同様の数25、数26および数
27を用いる。
【0058】
【数25】
【0059】
【数26】
【0060】
【数27】
【0061】すなわち、この加算正規化LMS法には、
加算項数Jをタップ数の整数倍とする制約はない。した
がって、図1に示すシステムでは、係数演算部100
は、加算正規化LMS法における係数更新に必要な量A
n(m)およびPnを算出する。係数更新部110は、数
25に従って係数更新処理を実行する。観測部120
は、係数更新量An(m)/Pnの推移を観測する。ブロ
ック長調整部130は、係数更新量An(m)/Pnの推
移に基づいてブロック長を決定する。
【0062】まず、加算正規化LMS法においては、加
算項数Jはステップゲインと同等の効果を収束特性に与
えるものである。図2は、加算項数Jの相違に基づく収
束特性(タップ数I=512とする)を比較するための図
である。ここで、加算項数が収束特性に与える効果は、
例えば加算項数Jを2倍にすることはステップゲインK
を1/2 にすることに相当し、したがって、未知の信号伝
達系の応答と外乱のパワー比が20dBである場合に、推定
精度40dB以上を確保するのに必要な学習同定法における
ステップゲインの大きさK=1/128 とした場合の特性
(c) は、加算正規化LMS法においてK=128、J=163
84とおいた場合の特性(a) 、あるいはK=32、J=4096
とおいた場合の特性(b) と同等である。すなわち、学習
同定法におけるKは、加算正規化LMS法におけるK/
Jに相当する。
【0063】さて、加算正規化LMS法においても、上
述と同様に係数更新はJ標本化周期に1回の割合で係数
更新がなされる。そして、その第n+1回目の更新に際
して係数Hn(m)に加えられる量、すなわち係数更新
量An(m)/Pnは、数28および数29で与えられ、
Δn(m)/Iを平均値とする確率変数を構成する。
【0064】
【数28】
【0065】
【数29】
【0066】当然のことながら、現係数Hn(m)に加
算することがが望ましい更新量は、数30に示すよう
に、現係数Hn(m)と信号伝達系のインパルス応答h
(m)との差Δn(m)である。
【0067】
【数30】Δn(m)=h(m)−Hn(m) したがって、係数更新の結果として差Δn(m)が減少
し、Qj(m)の割合が増加したときには、数28に含
まれる差Δn(m)の算定精度が落ちて、係数Hn(m)
の更新過程は飽和することになる。同時に、このこと
は、数28に含まれる両成分の割合から係数Hn(m)
の収束状況を観測することができること、ならびに、加
算項数を増加させる操作はQj(m)の割合を減少さ
せ、更新過程の飽和を先延ばしにすることができること
を意味している。
【0068】図3は、数28に与える係数更新量を自乗
し、全タップについて合算した数31に示す比Rn (数
24と同じ)の推移を観測した結果を示している。
【0069】
【数31】
【0070】但し、図3においては、K=64、J=8192
とし、その他の条件は図2と同じ値においている。図3
より、明らかに、比Rn の単調な減少は係数更新過程
が、まだ、Δn(m)がQj(m)に比して十分に大きい
初期段階にあること、反対に、その振動は、加算項数を
大きく設定してQj(m)の割合を抑える必要がある飽
和段階にあるという判断に利用することができることが
わかるであろう。
【0071】本発明のこの実施の形態では、上述した特
徴を利用して比Rn の観測から、その振動状況に応じて
加算項数を調整し、収束の高速化と高い推定精度を同時
に実現する。
【0072】以下、比Rn の観測から加算項数を決定す
るための具体的な制御法について説明する。 〔実施の形態2〕ここで、前回の係数更新て得られた比
n と今回の比Rn+1 とを比較して、その結果に応じ
て、次のように係数更新をおこなうことができる。
【0073】(1) Rn+1 ≦Rn ならば、単調減少の過程
にあると判断して、加算項数を調整することなく係数更
新を実行する。 (2) Rn+1 >Rn となるときは飽和し始めたと判断して
係数更新を直ちには実行せず、Rn+1 ≦Rn となるまで
加算項数を増加させた後に係数を更新する。すなわち、
数20の第1項は係数が更新されるまでは、一定とおく
ことができるので、加算項数の増加による比Rn+1 の減
少は全て第2項の減少となる。一方、1回の更新によっ
て係数が修正される量はわずかであるので、Rn+1 とR
n とで数20の第1項はほぼ等しいとおくことができ
る。したがって、Rn+1 ≦Rn となるまで加算項数を増
加させてから、係数を更新するならば、前述した差Δn
(m)の算定精度に、劣化は生じないことになる。そし
て、その結果として、収束特性は飽和しないことにな
る。収束特性が飽和することなく、飽和しそうになると
自動的に加算項数が増加するなら、加算項数の初期値を
小さく与えておくことが可能となる。係数の収束は、少
ない加算項数において速いので、このような操作により
収束特性を改善することを期待することができる。この
ようにして、収束特性の改善を図るのが本発明の第2の
実施の形態である。
【0074】図4は本発明による適応フィルタ係数の推
定制御システムの第2の実施の形態の構成を示してい
る。図4の適応フィルタ係数の推定制御システムは、図
1と同様の係数演算部100、係数更新部110および
観測部120を有し、且つ図1の場合とは若干異なるブ
ロック長調整部132を設けている。図4において、図
1と同様の部分については同符号を付して示しており、
ここではその詳細な説明は省略する。
【0075】すなわち、図4のブロック長調整部132
は、観測部120により観測される比Rn について、前
回のRn と今回のRn+1 とを比較し、Rn+1 ≦Rn とな
るまでは、係数演算部100により加算項数を線形的に
逐次増加させて係数演算を行わせ、Rn+1 ≦Rn となっ
た時点で、係数演算部100により演算された計数値を
係数更新部110与えて係数更新を行わせるよう制御す
る。
【0076】図5は、図4の構成において、加算項数の
初期値として、512 を与え、その他の条件を図3の場合
と同様に与えて計算した収束特性の例を示している。こ
の場合、加算項数の増加分がタップ数の整数倍となる個
別正規化LMS法と異なり、Rn+1 ≦Rn となるまで加
算項数を1つずつ増加させていることに特徴がある。図
5によれば、収束特性はステップゲインを固定した学習
同定法に比較して大きく改善されていることがわかる。
【0077】〔実施の形態3〕本発明によるシステムの
適用に際して、外乱のパワーが変化するような応用例も
現実には存在し得る。そのような場合、図4に構成を示
した第2の実施の形態による方法では、外乱パワーの増
加後に増えた加算項数が元に戻らないことから、その後
において収束速度の向上が望めなくなるという問題が生
じる。そこで、このような例に対しても、次のような修
正を加えることにより、対応することが可能となる。す
なわち、加算項数に下限を設けて、Rn+1 とRn との比
較は、毎回改めてその下限とした加算項数を起点として
行うように変更すればよい。この用にした場合、外乱の
パワーが増えれば加算項数は自動的に増加し、外乱のパ
ワーが減れば加算項数は自動的に減少するようになる。
このようにして、外乱のパワーが変化した場合にも収束
速度を合理的に向上させるのが本発明の第3の実施の形
態である。
【0078】図6は本発明による適応フィルタ係数の推
定制御システムの第3の実施の形態の構成を示してい
る。図6の適応フィルタ係数の推定制御システムは、図
1と同様の係数演算部100、係数更新部110および
観測部120を有し、且つ図1または図4の場合とは若
干異なるブロック長調整部134を設けている。図6に
おいて、図1および図4と同様の部分については同符号
を付して示しており、ここではその詳細な説明は省略す
る。
【0079】ブロック長調整部134は、図4のブロッ
ク長調整部132では、Rn+1 とR n との比較を前回の
加算項数を起点として行っていたのに対し、前回の加算
項数にかかわらず、予め設定した加算項数の初期値を下
限値として、毎回この下限値を起点として、繰り返し比
較を行う。
【0080】図7は、加算項数の下限値すなわち初期値
を512 例えばとし、その増減させる単位を256 とした場
合の収束特性の例を示している。途中、j=256×256
〜512×256 の区間において、外乱のパワーを4倍に増
加させ、j=512×256 で元に戻す操作を加えている。
図7によれば、そのような外乱が存在する場合において
も加算項数は自動的に増減し、収束速度は外乱の増加時
には一時的に低下しているけれども、外乱が減少したと
きには、収束速度は再び増加に転じていることがわか
る。しかも、その外乱の増加区間においても推定精度は
低下することなく向上していることが確認される。ここ
で、比較のために示した学習同定法において収束特性に
劣化が見られないのは、この増加した外乱に対して得ら
れる学習同定法の収束値が、この時点で得られている推
定精度よりもはるかに高いためである。
【0081】この点を明確にするため、図8に、例え
ば、学習同定法がほぼ収束した時点で外乱のパワーを増
加させた場合の例をしめす。この増加した外乱分に対し
て、学習同定法の場合は、収束値が小さくなるため、図
8の例のように低下が起こっている。しかし、本発明に
よる方法では、その低下が起こらず、収束速度が若干低
下したに留まり、その後において推定精度が再び上昇に
転じていることがわかる。
【0082】この実施の形態においては、外乱の増加が
あっても、効果的に収束速度の改善が図られている。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
加算正規化LMS法により非巡回型フィルタのフィルタ
係数の係数更新量を逐次累計的に演算し、前記フィルタ
係数の推定誤差に近似される前記係数更新量を観測する
とともに、前記係数更新量が演算されるブロック長を前
記係数更新量の推移に従って調整して、前記係数更新量
の算出結果に基づいて前記非巡回フィルタの係数更新を
行うようにして、収束の高速化を実現してしかも収束後
に高い推定精度を得ることを可能とする適応フィルタ係
数の推定制御方法および装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る適応フィルタ
係数の推定制御システムの構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1のシステムにおける加算項数の相違に起因
する収束特性の相違を説明するための図である。
【図3】図1のシステムにおける推定精度の収束特性と
比Rn との間系を説明するための図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る適応フィルタ
係数の推定制御システムの構成を示すブロック図であ
る。
【図5】図5のシステムにおける推定精度の収束特性と
比Rn との間系を説明するための図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る適応フィルタ
係数の推定制御システムの構成を示すブロック図であ
る。
【図7】図6のシステムにおける外乱増加時の推定精度
の収束特性の一例を説明するための図である。
【図8】図6のシステムにおける外乱増加時の推定精度
の収束特性の他の一例を説明するための図である。
【図9】信号伝達系の特性を推定するシステムの一例の
構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
100…係数演算部 110…係数更新部 120…観測部 130,132,134…ブロック長調整部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未知の信号伝達特性を有する信号伝達系
    に送出される参照信号と、該参照信号に対する前記信号
    伝達系の応答出力とに基づいて、前記信号伝達系の特性
    を模擬するフィルタ特性を有する非巡回型フィルタのフ
    ィルタ係数を推定するにあたり、 加算正規化LMS法により前記非巡回型フィルタのフィ
    ルタ係数の係数更新量を逐次累計的に演算する係数演算
    ステップと、 前記フィルタ係数の推定誤差に近似される前記係数更新
    量を観測する観測ステップと、 前記係数演算ステップにおける前記係数更新量が演算さ
    れるブロック長を前記係数更新量の推移に従って調整す
    るブロック長調整ステップと、 前記係数演算ステップの算出結果に基づいて前記非巡回
    フィルタの係数更新を行う係数更新ステップとを有する
    ことを特徴とする適応フィルタ係数の推定制御方法。
  2. 【請求項2】 前記ブロック長調整ステップは、前記観
    測ステップで観測される係数更新量が、前回の係数更新
    演算による係数更新量以下となるまで、その回のブロッ
    ク長を延長する延長ステップを含むことを特徴とする請
    求項1に記載の適応フィルタ係数の推定制御方法。
  3. 【請求項3】 前記延長ステップは、予め設定したブロ
    ック長の下限値をブロック長の初期値とし、毎回該初期
    値から係数更新量の判定を行うことを特徴とする請求項
    2に記載の適応フィルタ係数の推定制御方法。
  4. 【請求項4】 未知の信号伝達特性を有する信号伝達系
    に送出される参照信号と、該参照信号に対する前記信号
    伝達系の応答出力とに基づいて、前記信号伝達系の特性
    を模擬するフィルタ特性を有する非巡回型フィルタのフ
    ィルタ係数を推定するにあたり、第n番目のブロックに
    おける係数更新による第m番目のタップの係数をH
    n(m)、ステップゲインをK、加算項数をJ、外乱を
    含む応答出力と疑似応答との差分をEj、参照信号をXj
    として、 【数1】 【数2】 【数3】 に基づいて前記非巡回型フィルタのフィルタ係数の係数
    更新量An(m)/Pnを逐次累計的に演算する係数演算
    ステップと、 前記フィルタ係数の推定誤差に近似される前記係数更新
    量An(m)/Pnを観測する観測ステップと、 前記係数演算ステップにおける前記係数更新量A
    n(m)/Pnが演算される加算項数Jを前記係数更新量
    n(m)/Pnの推移に従って調整するブロック長調整
    ステップと、 前記係数演算ステップの算出結果に基づいて前記非巡回
    フィルタの係数更新を行う係数更新ステップとを有する
    ことを特徴とする適応フィルタ係数の推定制御方法。
  5. 【請求項5】 前記ブロック長調整ステップは、前記観
    測ステップで観測される係数更新量An+1(m)/Pn+1
    が、前回の係数更新演算による係数更新量A n(m)/
    n以下となるまで、その回のブロック長を延長する延
    長ステップを含むことを特徴とする請求項4に記載の適
    応フィルタ係数の推定制御方法。
  6. 【請求項6】 前記延長ステップは、予め設定したブロ
    ック長の下限値をブロック長の初期値とし、毎回該初期
    値から係数更新量An(m)/Pnの判定を行うことを特
    徴とする請求項5に記載の適応フィルタ係数の推定制御
    方法。
  7. 【請求項7】 前記観測ステップおよびブロック長調整
    ステップにおける前記係数更新量の監視および判定に、
    係数更新量An(m)/Pnを自乗し非巡回型フィルタの
    全タップについて合算した比Rn 【数4】 を用いることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項
    に記載の適応フィルタ係数の推定制御方法。
  8. 【請求項8】 未知の信号伝達特性を有する信号伝達系
    および該信号伝達系の特性を模擬するための非巡回型フ
    ィルタに参照信号を与える参照信号発生部と、 前記信号伝達系の応答出力を検出する出力検出部と、 加算正規化LMS法により前記非巡回型フィルタのフィ
    ルタ係数の係数更新量を逐次累計的に演算するための係
    数演算手段と、 前記フィルタ係数の推定誤差に近似される前記係数更新
    量を観測するための観測手段と、 前記係数演算手段における前記係数更新量が演算される
    ブロック長を前記係数更新量の推移に従って調整するた
    めのブロック長調整手段と、 前記係数演算手段の算出結果に基づいて前記非巡回フィ
    ルタの係数更新を行うための係数更新手段とを有するこ
    とを特徴とする適応フィルタ係数の推定制御装置。
  9. 【請求項9】 前記ブロック長調整手段は、前記観測手
    段で観測される係数更新量が、前回の係数更新演算によ
    る係数更新量以下となるまで、その回のブロック長を延
    長するための延長手段を含むことを特徴とする請求項8
    に記載の適応フィルタ係数の推定制御装置。
  10. 【請求項10】 前記延長手段は、予め設定したブロッ
    ク長の下限値をブロック長の初期値とし、毎回該初期値
    から係数更新量の判定を行う手段であることを特徴とす
    る請求項9に記載の適応フィルタ係数の推定制御装置。
  11. 【請求項11】 未知の信号伝達特性を有する信号伝達
    系および該信号伝達系の特性を模擬するための非巡回型
    フィルタに参照信号を与える参照信号発生部と、 前記信号伝達系の応答出力を検出する出力検出部と、 前記非巡回型フィルタにおける第n番目のブロックにお
    ける係数更新による第m番目のタップの係数をH
    n(m)、ステップゲインをK、加算項数をJ、外乱を
    含む応答出力と疑似応答との差分をEj、参照信号をXj
    として、 【数5】 【数6】 【数7】 に基づいて前記非巡回型フィルタのフィルタ係数の係数
    更新量An(m)/Pnを逐次累計的に演算するための係
    数演算手段と、 前記フィルタ係数の推定誤差に近似される前記係数更新
    量An(m)/Pnを観測するための観測手段と、 前記係数演算手段における前記係数更新量An(m)/
    nが演算される加算項数Jを前記係数更新量An(m)
    /Pnの推移に従って調整するためのブロック長調整手
    段と、 前記係数演算手段の算出結果に基づいて前記非巡回フィ
    ルタの係数更新を行うための係数更新手段とを有するこ
    とを特徴とする適応フィルタ係数の推定制御装置。
  12. 【請求項12】 前記ブロック長調整手段は、前記観測
    手段で観測される係数更新量An+1(m)/Pn+1が、前
    回の係数更新演算による係数更新量An(m)/Pn以下
    となるまで、その回のブロック長を延長するための延長
    手段を含むことを特徴とする請求項11に記載の適応フ
    ィルタ係数の推定制御装置。
  13. 【請求項13】 前記延長手段は、予め設定したブロッ
    ク長の下限値をブロック長の初期値とし、毎回該初期値
    から係数更新量An(m)/Pnの判定を行う手段である
    ことを特徴とする請求項12に記載の適応フィルタ係数
    の推定制御装置。
  14. 【請求項14】 前記観測手段およびブロック長調整手
    段は、前記係数更新量の監視および判定に、係数更新量
    n(m)/Pnを自乗し非巡回型フィルタの全タップに
    ついて合算した比Rn 【数8】 を用いる手段であることを特徴とする請求項11〜13
    のいずれか1項に記載の適応フィルタ係数の推定制御装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000019770A1 (de) * 1998-09-29 2000-04-06 Siemens Audiologische Technik Gmbh Hörgerät und verfahren zum verarbeiten von mikrofonsignalen in einem hörgerät
EP1111806A3 (en) * 1999-09-07 2002-10-23 Oki Electric Industry Co., Ltd. Echo canceler and operating method
US8831083B2 (en) 2011-03-23 2014-09-09 Mitsubishi Electric Corporation Transmission channel estimating device, transmission channel estimating method and receiving apparatus

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