JPH0995054A - 情報記録媒体 - Google Patents

情報記録媒体

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JPH0995054A
JPH0995054A JP7255936A JP25593695A JPH0995054A JP H0995054 A JPH0995054 A JP H0995054A JP 7255936 A JP7255936 A JP 7255936A JP 25593695 A JP25593695 A JP 25593695A JP H0995054 A JPH0995054 A JP H0995054A
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JP
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layer
recording medium
information recording
thin film
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JP7255936A
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Osahisa Matsudaira
長久 松平
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レーザ光の照射によるオーバーシート表面の変
形や膨れを生じることなく、情報記録媒体内部への記録
が可能で、また着色層上への多層干渉薄膜層の積層によ
り、記録された文字・画像等が見る角度によって色変化
(カラーシフト)し、さらにカラーコピー機等による複
製が困難な情報記録媒体を提供する。 【解決手段】基材上に着色層、金属薄膜層、可視領域に
吸収の無い赤外線吸収層を積層してなる感熱記録層をコ
アシートの片面又は両面に設け、コアシート上に透明オ
ーバーシートを積層してなり、かつ赤外吸収層は透明オ
ーバーシートを介して照射される近赤外光または赤外光
の吸収による発熱から金属薄膜層の部分除去による情報
を記録する情報記録媒体である。情報記録媒体毎に可視
情報を記録することが可能で、その情報は情報記録媒体
内部に記録されるため、変造・改竄など不正行為の事実
が明白となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は近赤外光または赤外
光の吸収・発熱による情報記録が可能な情報記録媒体に
関し、詳しくは、光熱変換による発熱を情報記録に利用
した感熱記録層を媒体内部に設け、媒体製造後の個別情
報をレーザ光などの非接触手段により、目視情報の追記
を可能とする情報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】現在塩化ビニル樹脂、ポリエチテンテレ
フタレート(PET)樹脂、紙等を基材とする情報記録
媒体に可視情報を記録する手段として、インクジェット
方式、昇華転写リボンまたは熱溶融転写リボンによる熱
転写方式、電子写真トナーによる電子写真方式などの各
種方式があり、これらによれば情報記録媒体表面に任意
の可視情報、或いは画像が形成される。とくに情報記録
媒体毎に異なる、個別情報を記録する場合に適するもの
である。これらの方式により形成される可視情報、或い
は画像の上面には、擦れや、摩擦、人為的な剥離、水や
薬品等の浸透、紫外線などの外的要因から、それらを保
護するために数μmのオーバーレイ(透明被覆層)が施
されている。このオーバーレイにはプラスチックシート
などのラミネートや樹脂コーティングが用いられ、これ
らにより画像の耐久性を向上させることが可能である。
【0003】ところが、情報記録媒体が完成製品となっ
た後に、情報を新たに追記する場合にオーバーレイは記
録の障害となる。とくに情報記録媒体に対して随時また
は任意に情報や画像を追記する場合には、情報の追記毎
にオーバーレイを記録面上に形成することは実質的に無
理である。また、これらオーバーレイは、やすり等によ
って剥離が可能であり、剥離された情報記録面に対し
て、不正な情報の書き換えや追記などが行なわれるおそ
れがあった。
【0004】さらにクレジットカード、キャッシュカー
ド、IDカードなどの所有者の確認手段であるサインを
担持するサインパネルも手書きであるが、記録面の消去
またはサインパネルの貼り替えなどの変造・改竄のおそ
れがあり、不正行為に対して脆弱であった。
【0005】その他に情報記録媒体を透明プラスチック
フィルムにより両面ラミネート封入し、情報記録媒体を
完全に被覆してしまう方法もあるが、情報記録後に封入
工程を経るため、大量に情報記録媒体の処理を行なうよ
うな場合には、煩雑となる問題点と上記したように追記
を行なうような用途の情報記録媒体には不向きであると
いう欠点を有しており、とくにラミネートされた透明プ
ラスチックフィルムを剥離して変造・改竄のおそれがあ
り、不正行為に対して脆弱であった。
【0006】他に光学記録方式があるが、その一つとし
て、光ディスクや光カードなどのように媒体内部に情報
が記録するものがあるが、記録が1μmφ、3μmφと
いったピット単位で行なわれるため、目視を主体とする
可視情報記録には利用できないものである。また特開昭
55−146795号公報に、レーザ光の位置、出力を
制御しながら情報記録媒体にレーザ光を照射し、コアシ
ートに積層された透明なカバーシートを介してコアシー
トにレーザ光の熱による情報の記録が開示されている
が、高エネルギーのレーザ光が必要であること、高エネ
ルギーのレーザ光の制御次第では、生じる熱により積層
されたカバーシートは変形する問題や、位置・出力の制
御などを精密に行うことが必要になり記録装置が高価に
なるの問題等がある。
【0007】さらに、上記の問題を解決するものとし
て、感熱記録層とレーザ光などのエネルギー光を吸収し
発熱する光熱変換層を積層し、さらのそれらの最外層に
はオーバーシートを積層してなる情報記録媒体があり、
光熱変換層のレーザ光の吸収と発熱により、その生じる
熱を感熱記録層の熱源とすることで、間接的な情報の記
録を行なう方法がが知られている。これによれば外部か
ら直接感熱記録層へ情報を記録する際に、オーバーシー
トを介して記録が可能であるため、情報記録媒体中の感
熱記録層に対してサーマルヘッドなどの加熱印字記録手
段を用いた変造・改竄など不正行為を行なった場合には
最外層に位置するオーバーシートにサーマルヘッドの走
査跡が残り、その不正行為の事実を明白にすることがで
き、また感熱記録層が内部にあることから、感熱記録層
に記録を行なうためには外部から与える熱負荷を大きく
する必要があり、熱負荷が大きいと情報記録媒体に変形
などの物理的損傷を与えることになるため、実質的に不
正行為を抑止またはその事実を容易に知ることができる
という効果を有するものある。
【0008】また、ビーム径をしぼり込むことにより単
位面積当たりのビームパワーを上げることができ、また
ビーム径を広げることにより単位面積当たりのビームパ
ワーが低くなり記録が困難となることから、ビームによ
る情報記録媒体に目視可能な文字・画像情報を記録する
には、照射するビーム径が60〜100μmφで、文字
・画像を線幅100〜150μmφで記録する必要があ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
構成では、文字・画像が1μmφ〜3μmφであれば、
照射するレーザ光を絞り込み、照射すると、レーザ光の
照射部分を金属薄膜等からなる感熱記録材料の融点や発
色温度まで上昇させても、表面のオーバーシートが変形
するまで温度上昇を生じないが、文字・画像が線幅10
0〜150μmφで記録される場合には、オーバーシー
トの厚さが100μmと、線幅とほぼ同程度であるた
め、レーザ光から生じる熱によりオーバーシートが変形
することや、同時に感熱記録材料から発生するガスによ
って感熱記録部の上層に位置する部分のシートに膨れが
生じることがある。
【0010】そこで本発明は、レーザ光の照射によるオ
ーバーシート表面の変形や膨れを起こさずに、情報記録
媒体内部に情報を記録することが可能であり、また情報
記録媒体の着色層上への多層干渉薄膜層の積層により、
記録された文字・画像等が見る角度によって色変化(カ
ラーシフト)して見え、さらに記録された文字・画像が
カラーコピー機やカラープリンターによって複製が困難
である情報記録媒体を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべくな
された本発明は、請求項1に記載の発明は、基材上に着
色層、蒸着アンカー層、膜厚500〜1200nmの金
属薄膜層、可視領域に吸収の無い赤外線吸収層を積層し
てなる感熱記録層をコアシートの片面又は両面に設け、
コアシート上に透明オーバーシートを積層してなり、か
つ赤外吸収層は透明オーバーシートを介して照射される
近赤外光または赤外光の吸収による発熱から金属薄膜層
の部分除去による情報を記録することを特徴とする情報
記録媒体である。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1の情報
記録媒体において、基材の裏面に感熱接着層を設けたこ
とを特徴とする。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1の情報
記録媒体において、着色層に多層干渉薄膜を積層してな
ることを特徴とする。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項1の情報
記録媒体において、金属薄膜層が、スズ、インジウム、
ビスマスまたはその合金であることを特徴とする。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項1の情報
記録媒体において、赤外吸収層は下記一般式(1)から
なる赤外光吸収染料を含有してなることを特徴とする
【0016】
【化2】
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を用いて詳細
に説明する。
【0018】図1は本発明の情報記録媒体の平面図であ
り、図2は図1のX−X線における情報記録媒体の断面
図であり、図3は図2における感熱記録層の断面図であ
り、図4は図2の他の実施例の感熱記録層の断面図であ
る。
【0019】図1、図2に示す本発明の情報記録媒体1
は、コアシート2上に、基材5上に着色層6、蒸着アン
カー層7、500〜1200nmの金属薄膜層8、可視
領域に吸収の無い赤外線吸収層9で構成される感熱記録
層4からなる情報表示部20が設けられており、その上
面には透明被覆層として透明、すなわち可視領域及び近
赤外領域、赤外領域の光を透過する、吸収の少ないオー
バーシート3が積層されている。コアシート2とオーバ
ーシート3は感熱記録層4を設けた後、熱融着によりシ
ート化した後にカード状に打ち抜き、情報記録媒体1が
形成される。
【0020】この情報表示部20には、情報記録媒体1
の固有情報や関連情報などが画像21としてが情報記録
媒体1にその外部から近赤外領域、赤外領域のレーザ光
の照射により記録される。情報表示部20を構成する感
熱記録層4は、図1に示すようにコアシート2とオーバ
ーシート3との間に設けられている。感熱記録層4の大
きさは任意とすることができ、必要に応じて適宜決定さ
れる。
【0021】さらに感熱記録層4の構成を図3の断面図
に基づいて詳細に説明する。まず、基材5、すなわちプ
ラステック基材はカードに用いることが可能な材料であ
ればよく、とくに限定されるものではない、例えば塩化
ビニル、ポリチエチレンテレフタレート(PET)、ア
クリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(AB
S)、ポリスチレン、ポリカーボネートなどの熱可塑性
樹脂や熱硬化性樹脂、或いは微生物生産ポリエステル、
ポリ乳酸などの、いわゆる生分解性樹脂等が挙げられ
る。基材5の厚さは、その用途に応じて異なるが、一般
的に0.4〜0.8mである。
【0022】次に着色層6としては黒、青、緑、赤等の
任意の色材を含むインキを用いることができるが、加熱
によりガスが発生すると感熱記録層印字部に膨れを生じ
てしまう為、余計な温度上昇を避ける必要があり、赤外
領域に吸収を持たないものが望ましく、スクリーン印
刷、オフセット印刷、グラビア印刷などの印刷手段、グ
ラビアコート、ロールコート、バーコート等の塗工手段
などの公知の各種形成方法により基材5の必要部分に印
刷又は塗布された後、乾燥により着色層6が形成され
る。
【0023】また蒸着アンカー層7は、金属薄膜層8の
接着性の向上するとともに、レーザ光の照射による金属
薄膜層8の溶融によるボールアップを補助するものであ
り、アクリル、アクリルポリオール、ポリエステル、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体等の樹脂をグラビアコー
ト、ロールコート、バーコート等の塗工手段により設け
られる。
【0024】また金属薄膜層8に用いられる金属薄膜材
料としてはビスマス(融点271℃)、スズ(融点23
2℃)、インジュウム(融点156℃)の他に、易融合
金としてSb,Sn,Bi系のローゼ合金(Bi:50
%、Pb:28%、Sn:22%、融点100℃)、ニ
ュートン合金(Bi:50%、Pb:31%、Sn:1
9%、95℃)やBi、Pb、Sn、Cd系のウッド合
金(Bi:50%、Pb:24%、Sn:14%、C
d:12%,約70℃)、リポビッツ合金(Bi:50
%、Pb:27%、Sn:13%、Cd:10%,70
℃)が有効である。形成方法は公知の手法を用いること
ができ、膜厚などの制御が可能であればよく、膜厚は好
ましくは500〜1200nmであり、形成方法は通常
の真空蒸着法、スパッタリング法などの物理的気相析出
法やCVD法などの化学的気相析出法を用いることがで
きる。
【0025】さらに偽造を防止するために、図4に示す
ように感熱記録層11の着色層6上に多層干渉薄膜12
を設けることにより、カラーコピーによる偽造に対して
も有効性を与えることができる。多層干渉薄膜12は高
屈折率セラミックス薄膜層22と低屈折率セラミックス
薄膜層23とを交互に配置した構成となっている。とく
に屈折率の異なるセラミックス薄膜層を交互に組み合わ
せることで特定の波長領域の光線を反射あるいは透過さ
せるという性質を有し、かつ見る角度を変化させること
で多層干渉薄膜の膜厚が変化するため、波長領域がシフ
トし、色が異なって見える。多層干渉薄膜12は屈折
率、反射率、透過率等等の光学特性や耐候性、耐薬品
性、層間密着性などにより適宜選択され、薄膜として積
層され多層干渉薄膜12を形成する。形成方法は公知の
手法を用いることができ、膜厚、、成膜速度、積層数、
或いは光学膜厚(=n・d、n:屈折率、d:膜厚)な
どの制御が可能であり、通常の真空蒸着法、スパッタリ
ング法などの物理的気相析出法やCVD法などの化学的
気相析出法を用いることができる。なお、本発明ではセ
ラミックスを開示しているが、セラミックスと同等の機
能を示すものとして金属があり、例えばクロム、ニッケ
ル、アルミニウム、鉄、チタン、銀、金、銅、珪素、ニ
ッケル等の中から選択される単体又はそれらの混合物、
合金などが挙げられる。なお、金属から構成される薄膜
は構成材料の状態や形成条件などにより、屈折率などの
光学特性が変わってくる場合がある。さらに、これらセ
ラミックスや金属以外にも類似する屈折率と反射率を有
するものであれば、用いることが可能である。
【0026】このような異なる光学特性を有する多層干
渉薄膜としては、上記の金属薄膜、セラミックス薄膜又
はそれらを併設してなる複合薄膜として積層形成される
が、例えば屈折率の異なる薄膜を積層する場合、高屈折
率の薄膜と低屈折率の薄膜を組み合わせてもよく、また
特定の組み合わせを交互に積層するようにしてもよい。
それらの組み合わせにより、所望の多層膜を得ることが
できる。
【0027】具体例を挙げると高屈折率セラミックス材
料としては、二酸化チタン(n=2.4)、二酸化ジル
コニウム(n=2.0)、硫化亜鉛(n=2.3)、二
酸化セリウム(n=2.3)酸化インジュウム(n=
2.0)、酸化タンタル(n=2.1)酸化亜鉛(n=
2.1)等を挙げることができる。
【0028】また低屈折率セラミックス材料としては、
酸化マグネシウム(n=1.6)、二酸化珪素(n=
1.5)、フッ化マグネシウム(n=1.4)、フッ化
カルシウム(n=1.3〜1.4)、フッ化セリウム
(n=1.3)、フッ化アルミニウム(1.3)、酸化
アルミニウム(1.6)等を挙げることができる。
【0029】多層干渉薄膜12の膜厚は合計で1μm以
下が望ましく、1μmを越えると柔軟性に乏しくなり、
多層干渉薄膜12にクラックが生じるためである。
【0030】さらに本発明で用いる可視領域に吸収の無
い赤外線吸収層8は、700nm〜1100nmの近赤
外領域から赤外領域に吸収を持つもので、その発熱温度
は金属薄膜層7を溶融可能な温度に昇温させることがで
き、しかも無色で感熱記録層3の目視による読み取りに
影響を与えることが少なく、十分なコントラストを得ら
れるようでなければならない。
【0031】コアシート2と透明オーバーシート3との
熱融着温度である120℃〜150℃では熱的変化を起
こさず、文字・画像形成時にガスの発生を伴わない感熱
記録材料である金属薄膜層7を、レーザ光の照射により
生じるその温度が200℃以上となっても、熱が伝導に
よって透明オーバーシート3の変形温度にまで上昇しな
いようにするため、また少ない照射エネルギー量で感熱
記録層の温度を上昇させるために光熱変換を行なう赤外
光吸収材料(可視領域に吸収の無い赤外吸収層)を金属
薄膜層7の表面に設ける構成になっている。なお、本発
明の情報記録媒体は記録情報を目視にて判断するので、
赤外線吸収層は可視領域に吸収の無い材料が求められ
る。
【0032】この可視領域に吸収の無い、700nm〜
1100nmの近赤外領域に吸収を有する赤外光吸収材
料としては、フタロシアニン系材料、ナフタロシアニン
系材料、スクワリュウム系、ナフトキノン系、カルボシ
アニン系、アミニュウム塩系等の中から赤外の吸収能、
可視領域の色、及び各種耐性のあるものを用いることが
できるが、とくにアミニウム塩系の染料である下記の化
学式(1)で示される染料が有効である。
【0033】
【化3】
【0034】これとバインダー、溶剤、その他消泡剤、
滑剤等の各種添加剤を混合しインキ化した赤外線吸収性
インキを塗工した層が赤外線吸収層8である。このバイ
ンダーとしては、赤外線吸収材料を変質させたり、冒す
ものでなければ通常用いられているものでよく、例えば
酢酸ビニル系、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合系、ポリ
ウレタン系、エチレン酢酸ビニル、ポリアミド、ポリエ
ステル、アタクテックポリプロピレン樹脂を用いる事に
より熱融着工程において透明プラスチックからなる透明
オーバーシートと必要な接着強度が得られる。上記バイ
ンダーは溶剤を除く赤外線吸収性インキ組成物中に20
重量%以下で含まれることが好ましい。
【0035】さらに赤外線吸収性インキに用いられる溶
剤としては、トルエン、メチルイソブチルケトン、キシ
レン、シクロヘキサノール、酢酸イソブチル、シクロヘ
キサノン、メチルシクロヘキサノン、エチレングリコー
ルモノブチルエーテル等のグリコール誘導体等、或いは
これらの混合溶媒が挙げられる。
【0036】この赤外線吸収性インキをスクリーン印
刷、オフセット印刷、グラビア印刷などの印刷手段、グ
ラビアコート、ロールコート、バーコートなどの塗工手
段等の公知の各種形成方法により基材4の必要部分に印
刷又は塗布された後、乾燥により赤外線吸収層3が形成
される。
【0037】次にコアシート2は、通常カードなどの情
報記録媒体に用いられる材料であればよく、とくに限定
されるものではない、例えば塩化ビニル、ポリチエチレ
ンテレフタレート(PET)、アクリルニトリル−ブタ
ジエン−スチレン共重合体(ABS)、ポリスチレン、
ポリカーボネートなどの熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂、
或いは微生物生産ポリエステル、ポリ乳酸などの、いわ
ゆる生分解性樹脂等が挙げられる。コア基材2の厚さ
は、その用途に応じて異なるが、一般的にカードの用途
であれば300〜800μmである。
【0038】また、透明被覆層として用いられるオーバ
ーシート3は、十分な透明性を有する、すなわち可視領
域及び近赤外領域、赤外領域の光を透過する、吸収の少
ないオーバーシート3であることが必要であり、さらに
ある程度の剛性および表面の平滑性を有していればよ
く、とくに限定されるものではない。例えば、ポリエス
テルフィルム、ポリオレフィンフィルム、塩化ビニルフ
ィルム、ポリ乳酸フィルム等の高分子フィルムがあげら
れる。オーバーシート3の厚さは、その用途に応じて異
なるが、コアシート2との関係を考慮して、一般的なカ
ードの用途であれば50〜150μmである。またオー
バーシート3には影響の無い範囲で着色剤により着色す
ることも可能である。
【0039】またコアシート2の感熱記録層4以外の領
域面には、障害とならない範囲で絵柄や文字などの印刷
層(図示しない)を設けてもよく、片面または両面に設
けることができる。なお、オーバーシート3はコアシー
ト2の感熱記録層4が形成される面のみに設けても、感
熱記録層4が形成されない面に積層してもよい。感熱記
録層4が形成されない場合には透明でなくてもよく、ま
たその上面に絵柄や文字などの印刷層(図示しない)を
設けてもよい。さらに、これを保護するために保護層
(図示しない)を必要に応じて設けることができる。
【0040】コアシート2と感熱記録層4、オーバーシ
ート3は積層後、熱融着(熱ラミネート)工程において
加熱・加圧(例えば80〜160℃、30〜150Kg
/cm2 、1〜5分間)され、各層の熱融着により一体
化され、情報記録媒体が形成される。このときの厚さ
は、とくに限定はされないが一般的なカードの用途であ
れば500〜1000μmである。このように熱融着に
よりシート化した後にカード状に打ち抜き、情報記録媒
体1が形成される。
【0041】なお、感熱記録層4が、プラステックから
なるオーバーシート及びコアシートと十分に接着してい
ないと、情報記録媒体1自体の機械強度が不十分となる
ので、コアシート2と感熱記録層4との接着を強固とす
るために基材5の裏面、すなわちコアシート2側に接着
層14を設けてもよい。接着層14としてはエチレン酢
酸ビニル、ポリアミド、ポリエステル、アタクテックポ
リプロピレンなどがあり、必要に応じて、粘着付与剤と
してロジン系樹脂、石油系樹脂や、ワックス類、酸化防
止剤、無機充填剤、可塑剤等を添加することができる。
この接着層14も同様の公知の各種形成方法により形成
することができる。
【0042】本発明の情報記録媒体の感熱記録層4は照
射されたレーザ光を効率的に吸収するために、赤外線吸
収層を金属薄膜層上に設けることにより少ないエネルギ
ーで必要な融点温度まで金属蒸着層を上昇させることが
でき、しかも長時間の温度の上昇では熱伝導により透明
プラステックからならオーバーシートの変形を生じるた
め、短時間で必要最低限のエネルギーによって温度の上
昇させるができる。
【0043】本発明の情報記録媒体によれば、赤外線又
は近赤外線の照射により記録可能であり、高感度、かつ
コアシート2と透明オーバーシート3との熱融着温度に
耐える感熱記録層を情報記録媒体内部に設けることによ
り、感熱記録層に情報を記録する際に外層に位置するオ
ーバーシートを熱などにより変形させることなく、目視
可能な大きさの個別情報を追記できる。しかも感熱記録
層は高感度であることから簡便な装置で、しかも低エネ
ルギーのレーザ光により、記録することができる。さら
に多層干渉薄膜を基材5と金属薄膜層8との間に設ける
ことにより、記録画像を見る角度でカラーシフト(変
色)することから、カラーコピー機やカラープリンター
による複製を防止することも可能である。
【0044】
【実施例】以下図面を参照して実施例を説明する。 (実施例1)情報記録媒体の厚さ540μmの塩化ビニ
ル樹脂からなるコアシートと厚さ100μmの透明塩化
ビニル樹脂からなるオーバーシートの間に、基材として
厚さ25μmのポリエステルシート上にアクリル系樹脂
(パラロイド A21 ローム&ハース社製)のMEK
−トルエン溶液にフタロシアニンブルーを加えてなる厚
さ4μmの着色層、抵抗加熱方式による厚さ1000n
mのスズ蒸着薄膜層、パラロイド A21にMEK−ト
ルエン−γブチロラクトンのビス(P−ジブチルアミノ
フェニル)〔N,N,−ビス(P−ジブチルアミノフェ
ニル)−P−アミノフェニル〕アミニウム6フッ化アン
チモン酸塩の8%溶液を塗布し乾燥膜厚厚さ2μmの無
色の赤外吸収層を設け、ポリエステルシートの裏面にポ
リアミド樹脂をコートし断裁してテープ状にしてなる感
熱記録層を配置し、140℃において加熱・加圧するこ
とにより熱融着した後、カード状に打ち抜き、情報記録
媒体を作製した。なお、必要に応じてコアシートには印
刷が施される。
【0045】作製した情報記録媒体に波長830nm、
ビーム径60μm、出力3W、の半導体レーザを用い、
走査スピード20mm/secで記録した。照射された
レーザ光は透明塩化ビニル樹脂からなるオーバーシート
に熱的影響を与えることなく、無色の赤外吸収層に吸収
され、ヒートアップによりスズ蒸着薄膜がボールアップ
し、下地の着色層が現れた。このときの線幅は140μ
m程度あり、十分の目視可能な画像であった。また各層
は十分な機械強度をもっており、情報記録媒体の外的変
形によっても剥離は生じなかった。
【0046】(実施例2)実施例1の構成において、着
色層をアクリル系樹脂(パラロイド A21 ローム&
ハース社製)のMEK−トルエン溶液にスーダンデープ
ブラックを溶解させたインキを用い形成した後に、低屈
折率層として二酸化珪素を、高屈折率層として硫化亜鉛
を用いZnS/SiO2 /ZnS/SiO2 /ZnSの
5層構成で合計膜厚を1μmとした多層干渉薄膜と、厚
さ2μmのアクリル系樹脂(パラロイド A21 ロー
ム&ハース社製)からなる蒸着アンカー層を設けた。以
降の1000nmのスズ蒸着薄膜層、赤外吸収層等につ
いては、実施例1と同様に行い、情報記録媒体を作製し
た。
【0047】作製したカードに波長1067nm、ビー
ム径100μm、出力6W、のYAGレーザを用い、走
査スピード40mm/secで記録した。照射されたレ
ーザ光は透明塩化ビニル樹脂からなるオーバーシートに
熱的影響を与えることなく、無色の赤外吸収層に吸収さ
れ、ヒートアップによりスズ蒸着薄膜がボールアップ
し、下地の着色層が現れた。このときの線幅は140μ
m程度で、十分の目視可能な画像であり、この画像は垂
直な可視光の吸収の中心波長は550nmであり、可視
光を45°の角度の角度より入射した場合に中心波長は
低波長側にシフトし、カラーシフト(色変化)を生じ
た。これをカラーコピー機により不正に複製しようとし
ても複製される画像の色はカラーシフト(色変化)のう
ちの一色であり、偽造されたものはカラーシフト(色変
化)を生じないため、容易に不正に複製されたものなの
かの判断が容易であった。
【0048】(実施例3)情報記録媒体の厚さ540μ
mの塩化ビニル樹脂からなるコアシートと厚さ100μ
mの透明塩化ビニル樹脂からなるオーバーシートの間
に、基材として厚さ25μmのポリエステルシート上に
アクリル系樹脂(パラロイド A21 ローム&ハース
社製)のMEK−トルエン溶液にフタロシアニンブルー
を加えてなる厚さ4μmの着色層、低屈折率層として二
酸化珪素を、高屈折率層として硫化亜鉛を用いTiO2
/SiO2 /TiO2 /SiO2 /TiO2 の5層構成
で合計膜厚を1μmとした多層干渉薄膜、さらに厚さ2
μmのアクリル系樹脂(パラロイド A21 ローム&
ハース社製)からなる蒸着アンカー層を設けた。
【0049】また抵抗加熱方式による厚さ1000nm
のビスマス蒸着薄膜層、パラロイドA21にMEK−ト
ルエン−γブチロラクトンのビス(P−ジブチルアミノ
フェニル)〔N,N,−ビス(P−ジブチルアミノフェ
ニル)−P−アミノフェニル〕アミニウム過塩素酸塩の
8%溶液を塗布し乾燥膜厚2μmの無色の赤外吸収層を
設け、ポリエステルシートの裏面にポリアミド樹脂をコ
ートし断裁してテープ状にしてなる感熱記録層を配置
し、130℃において加熱・加圧することにより熱融着
した後、カード状に打ち抜き、情報記録媒体を作製し
た。なお、必要に応じてコアシートには印刷が施され
る。
【0050】作製したカードに波長830nm、ビーム
径60μm、出力3W、の半導体レーザを用い、走査ス
ピード20mm/secで記録した。照射されたレーザ
光は透明塩化ビニル樹脂からなるオーバーシートに熱的
影響を与えることなく、無色の赤外吸収層に吸収されヒ
ートアップによりビスマス蒸着薄膜がボールアップし、
下地の着色層が現れた。このときの線幅は80μm程度
で、十分の目視可能な画像であり、この画像は垂直な可
視光の吸収の中心波長は、550nmであり、可視光を
45°の角度の角度より入射した場合に中心波長は低波
長側にシフトし、カラーシフト(色変化)を生じた。こ
れをカラーコピー機により不正に複製しようとしても複
製される画像の色はカラーシフト(色変化)のうちの一
色であり、偽造されたものはカラーシフト(色変化)を
生じないため、容易に不正に複製されたものなのかの判
断が容易であった。また各層は十分な機械強度をもって
おり、情報記録媒体の外的変形によっても剥離は生じな
かった。
【0051】
【発明の効果】本発明の情報記録媒体によれば、情報記
録媒体毎に目視可能な任意の情報を記録することが可能
であり、その情報は情報記録媒体内部に記録されるた
め、変造・改竄など不正行為をするには表面にラミネー
トされているオーバーシート、例えば100μmの透明
プラスチックシートを剥離する等の操作が必要であり、
その行為の痕跡が残るため、不正行為の事実が明白とな
る。
【0052】熱融着方式によるコアシートとオーバーシ
ートの一体化により間に配置される感熱記録層はロイコ
系、ジアゾ系、低分子/高分子系などの従来の感熱記録
材料などのように、熱変化を受けることがなく、熱融着
後も記録性能の低下は見られなかった。また画像の形成
が薄膜のボイリングによりなされ、文字、画像形成時に
大きな体積変化を伴わないので、熱融着方式によってコ
アシートと透明オーバーシートを一体化させた間に形成
した状態であっても記録感度の低下を生じない。さらに
赤外線吸収層は可視領域に吸収がなく、700nm〜1
100nm近くまでの近赤外領域に吸収を持つことから
半導体レーザ及びYAGレーザ等のレーザを用いること
ができ、しかも照射されたレーザ光を効率的に吸収でき
るため、低エネルギー出力のレーザで記録可能できるこ
とからそのレーザ光の照射による情報記録媒体表面の透
明プラスチックシートに熱的な変形を与えることなく金
属薄膜層に記録することが可能である。
【0053】また、コアシートとオーバーシートとの間
に感熱記録層を形成し、熱融着工程により一体化したも
のは、80℃の熱水に浸漬しても、また繰り返し折り曲
げテストによっても層間剥離を生じなかった。
【0054】さらに記録された文字・画像が多層干渉薄
膜で形成されているため、文字・画像が見る角度によっ
てカラーシフト(色変化)し、たとえカラー複写機によ
って、不正に複製しようとしても、質感だけではなく、
カラーシフト(色変化)の有無によって不正行為を容易
に発見することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報記録媒体の平面図である。
【図2】図1のX−X線における情報記録媒体の断面図
である。
【図3】図2における感熱記録層の断面図である。
【図4】図2の他の実施例の感熱記録層の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 情報記録媒体 2 コアシート 3 オーバーシート 4、11 感熱記録層 5 基材 6 着色層 7 蒸着アンカー層 8 金属薄膜層 9 赤外線吸収層 12 多層干渉薄膜 22 高屈折率セラミック薄膜層 23 低屈折率セラミック薄膜層 14 接着層 20 情報表示部 21 画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 7/24 511 G06K 19/00 C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材上に着色層、蒸着アンカー層、膜厚5
    00〜1200nmの金属薄膜層、可視領域に吸収の無
    い赤外線吸収層を積層してなる感熱記録層をコアシート
    の片面又は両面に設け、前記コアシート上に透明オーバ
    ーシートを積層してなり、かつ前記赤外吸収層は前記透
    明オーバーシートを介して照射される近赤外光または赤
    外光の吸収による発熱から金属薄膜層の部分除去による
    情報を記録することを特徴とする情報記録媒体。
  2. 【請求項2】前記基材の裏面に感熱接着層を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の情報記録媒体。
  3. 【請求項3】前記着色層に多層干渉薄膜層を積層してな
    ることを特徴とする請求項1記載の情報記録媒体。
  4. 【請求項4】前記金属薄膜層が、スズ、インジウム、ビ
    スマスまたはその合金であることを特徴とする請求項1
    記載の情報記録媒体。
  5. 【請求項5】前記赤外吸収層は下記一般式(1)からな
    る赤外光吸収染料を含有してなることを特徴とする請求
    項1記載の情報記録媒体。 【化1】
JP7255936A 1995-10-03 1995-10-03 情報記録媒体 Pending JPH0995054A (ja)

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