JPH0995501A - ラジカル重合用連鎖移動剤およびこれを用いた重合体の製造法 - Google Patents

ラジカル重合用連鎖移動剤およびこれを用いた重合体の製造法

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JPH0995501A
JPH0995501A JP14840596A JP14840596A JPH0995501A JP H0995501 A JPH0995501 A JP H0995501A JP 14840596 A JP14840596 A JP 14840596A JP 14840596 A JP14840596 A JP 14840596A JP H0995501 A JPH0995501 A JP H0995501A
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polymer
acid
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JP14840596A
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Takao Saitou
太香雄 斉藤
Seiji Yamashita
聖二 山下
Yoshimi Ida
好美 位田
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Sanyo Chemical Industries Ltd
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Sanyo Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分子量分布の狭い重合体を得る。 【解決手段】ラジカル重合用連鎖移動剤としてのポリオ
キシエチレングリコール−ジ−2−メルカプトエチルエ
ーテル、およびこの連鎖移動剤を使用する重合体の製造
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はラジカル重合用連鎖
移動剤および該ラジカル重合用連鎖移動剤を使用する重
合体の製造法に関する。さらに詳しくは、分子量分布の
狭い重合物を与える連鎖移動剤および該連鎖移動剤を使
用し分子量分布の狭い重合体を得る製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ラジカル重合により得られる重合
体の分子量分布は比較的広いものであった。分子量分布
の狭いアクリル酸および/またはメタクリル酸の重合体
を得るため、イオウ化合物の存在下塊状重合する方法
(特開平6−49131号公報)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記方
法では単量体および重合方法が限定され、分子量分布に
おいてもさらなる改善が要望されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、分子量分
布の狭い重合体を与える連鎖移動剤および該連鎖移動剤
を使用して分子量分布の狭い重合体を得る製造法につい
て鋭意研究した結果、ラジカル重合性単量体の重合にお
いて、連鎖移動基を複数有し、かつその連鎖移動基の相
互位置関係を制御すれば分子量分布の狭い重合体を与え
る連鎖移動剤が得られること、および該連鎖移動剤を使
用する分子量分布の狭い重合体の製造法を見出し本発明
に到達した。すなわち本発明は、下記一般式(1)で表
されるラジカル重合用連鎖移動剤、およびラジカル重合
開始剤を使用しラジカル重合性単量体を重合させる重合
体の製造法において、該ラジカル重合用連鎖移動剤を使
用することを特徴とする重合体の製造法である。 一般式 式中、Qは多価有機基、X1はカルボニル基または−C
ONH−、A1、A2は炭素数1〜8のアルキレン基、X
2は酸素原子、硫黄原子またはNH基、Zは連鎖移動
基、p、q、r、xはそれぞれ0または1、mは1〜5
0の整数、nは2〜100の整数を表し、[]内およ
び、mが2〜50の場合の{}内はそれぞれ同一でも異
なっていても良い。
【0005】一般式(1)において、Qとしては多価ア
ルコールまたは多価フェノールからOHを除いた残基、
多価カルボン酸からCOOHを除いた残基等があげられ
る。多価アルコールとしては、炭素数2〜8のアルキレ
ングリコール(エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、1,3−および1,4−ブタンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコールなど)、
ポリオキシアルキレングリコール(ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール
など)、環状基を有する炭素数5〜10のジオールなど
の2価アルコール;グリセリン、トリメチロールプロパ
ン、トリメチロールエタン、ヘキサントリオールなどの
炭素数3〜12の3価アルコール;ペンタエリスリトー
ル、メチルグリコシド、ジグリセリンなどの炭素数4〜
20の4価アルコール;および更に高い官能基数を有す
るアルコール類、たとえばペンチトール(アドニトー
ル、アラビトール、キシリトールなど)、ヘキシトール
(ソルビトール、マンニトール、イジトール、タリトー
ル、ズルシトールなど)、糖類[ショ糖、単糖類(グル
コース、マンノース、フラクトース、ソルボースな
ど)、少糖類(クレハロース、ラクトース、ラフィノー
スなど)など];グルコシド[たとえばポリオール(グ
リコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ヘキ
サントリオールなどのアルカンポリオール)のグルコシ
ド];ポリアルカンポリオール[たとえばトリグリセリ
ン、テトラグリセリンなどのポリグリセリン];ポリペ
ンタエリスリトール(ジペンタエリスリトール、トリペ
ンタエリスリトールなど);シクロアルカンポリオール
[テトラキス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサノール
など]などが挙げられる。また、重合度100までのポ
リビニルアルコールをあげることができる。
【0006】さらに、ジ−およびトリエタノールアミ
ン;炭素数2〜20のアルキルアミン類、炭素数2〜6
のアルキレンジアミンたとえばエチレンジアミン、プロ
ピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ポリアルキ
レンポリアミンたとえばジエチレントリアミン、トリエ
チレンテトラミンなどの脂肪族アミン類、アニリン、フ
ェニレンジアミン、ジアミノトルエン、キシリレンジア
ミン、メチレンジアニリン、ジフェニルエーテルジアミ
ンなどの芳香族アミン類、イソホロンジアミン、シクロ
ヘキシレンジアミン、ジシクロヘキシルメタンジアミン
などの脂環式アミン類、アミノエチルピペラジン等のア
ルキレンオキサイド付加物があげられる。
【0007】多価フェノールとしてはピロガロール、ハ
イドロキノン、フロログルシンなどの単環多価フェノー
ル;ビスフェノールA、ビスフェノールスルフォンなど
のビスフェノール類;フェノールとホルムアルデヒドと
の縮合物(ノボラック)、ポリフェノールなどが挙げら
れる。
【0008】多価カルボン酸としては、2価カルボン酸
[(1)炭素数2〜20の脂肪族ジカルボン酸(マレイ
ン酸、フマール酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン
酸、マロン酸、アゼライン酸、メサコン酸、シトラコン
酸、グルタコン酸など);(2)炭素数8〜20の脂環
式ジカルボン酸(シクロヘキサンジカルボン酸、メチル
メジック酸など);(3)炭素数8〜20の芳香族ジカ
ルボン酸(フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ト
ルエンジカルボン酸、ナフタレンジカルボン酸など);
(4)側鎖に炭素数4〜35の炭化水素基を有するアル
キルもしくはアルケニルコハク酸(イソドデセニルコハ
ク酸、n−ドデセニルコハク酸など)]、3価以上のカ
ルボン酸類[(1)炭素数7〜20の脂肪族ポリカルボ
ン酸(1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5
−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−
2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、テトラ
(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,7,8−オ
クタンテトラカルボン酸など);(2)炭素数9〜20
の脂環式ポリカルボン酸(1,2,4−シクロヘキサン
トリカルボン酸など);(3)炭素数9〜20の芳香族
ポリカルボン酸(1,2,4−ベンゼントリカルボン
酸、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、2,5,7
−ナフタレントリカルボン酸および1,2,4−ナフタ
レントリカルボン酸、ピロメリット酸、ベンゾフェノン
テトラカルボン酸など)]等があげられる。さらに重合
度100までの不飽和ポリカルボン酸の重合物があげら
れる。
【0009】一般式(1)において、ZとしてはSH、
SR、SSR、CX3(Rは炭素数1〜20のアルキ
ル、アリール、アラルキル、アルコキシ、アリーロキシ
またはシクロアルキル基で、ハロゲン原子、アルキル
基、シアノ基、ニトロ基で置換されていても良い。Xは
塩素原子、臭素原子。)等があげられる。これらのう
ち、好ましいものはSHである。
【0010】一般式(1)において、Qが多価アルコー
ルまたは多価フェノールの残基の場合pは0であり、多
価カルボン酸残基の場合pは1である。pが0の場合、
xおよびqはそれぞれ0または1、rは0である。pが
1の場合、xは0であり、qおよびrはそれぞれ0また
は1である。
【0011】一般式(1)において、nは2〜8、mは
1〜30が好ましい。但し、多価アルコールがポリビニ
ルアルコールの場合のnは100以下である。
【0012】一般式(1)で表される連鎖移動剤は、Z
がSHの場合例えば次のような方法で製造することが出
来る。 連鎖移動剤1(pが0、xが0、qが0、rが0の場
合) ω−メルカプト−アルキルアルコールに環状エーテルを
付加した後、多価アルコールとエーテル化する。あるい
は多価アルコールに環状エーテルを付加し、末端をチオ
ニルクロライド等で塩素化した後、水硫化アルカリと反
応させる。具体的な連鎖移動剤としては、ポリオキシエ
チレングリコール−ジ−2−メルカプトエチルエーテル
等があげられる。
【0013】連鎖移動剤2(pが1、xが0、qが0、
rが0の場合) ω−メルカプト−アルキルアルコールに環状エーテル
(環状サルファイド、環状イミン)を付加した後、多価
カルボン酸とエステル化する。
【0014】連鎖移動剤3(pが0、xが1、qが1、
rが0の場合) 多価アルコールに環状ラクトン(環状ラクタム)を付加
した後、ω−メルカプト−カルボン酸でエステル化(ア
ミド化)する。具体的な連鎖移動剤としてはトリエタノ
ールアミン−ε−カプロラクトン付加物−トリ−3−メ
ルカプトプロピオン酸エステル等があげられる。
【0015】連鎖移動剤4(pが0、xが1、qが0、
rが0の場合) 多価アルコールに環状ラクトン(環状ラクタム)を付加
した後、ω−メルカプト−ハロゲナイドでエーテル化
(アミノ化)する。具体的な連鎖移動剤としてはトリエ
タノールアミン−ε−カプロラクトン付加物−トリ−2
−メルカプトエチルエーテル等があげられる。
【0016】連鎖移動剤5(pが0、xが0、qが1、
rが0の場合) 多価アルコールに環状エーテル(環状サルファイド、環
状イミン)を付加した後、ω−メルカプト−カルボン酸
でエステル化(チオエステル化、アミド化)する。この
方法で製造できる具体的な連鎖移動剤としては、次のも
のがあげられる。 (1)アルキレングリコール(エチレングリコール、プ
ロピレングリコール等)にアルキレンオキサイド(エチ
レンオキサイド、プロピレンオキサイド等)を1〜10
0モル付加し、末端を3−メルカプトプロピオン酸でジ
エステルとしたもの。ポリオキシエチレングリコール
(数平均分子量630)ジ−3−メルカプトプロピオン
酸エステル、ポリオキシプロピレングリコール(数平均
分子量600)ジ−3−メルカプトプロピオン酸エステ
ル等。 (2)3価以上の多価アルコール(グリセリン、ペンタ
エリスリトール、ショ等等)にアルキレンオキサイドを
1〜150モル付加し、末端を3−メルカプトプロピオ
ン酸でジエステルとしたもの。ペンタエリスリトールエ
チレンオキサイド20モル付加物のテトラ−3−メルカ
プトプロピオン酸エステル等。 (3)ポリ酢酸ビニル(重量平均分子量50,000、
鹸化度10%)を2−メルカプト酢酸でエステル化した
もの。
【0017】連鎖移動剤6(pが1、xが0、qが1、
rが0の場合) 多価カルボン酸に環状エーテル(環状サルファイド、環
状イミン)を付加した後、ω−メルカプト−カルボン酸
でエステル化(チオエステル化、アミド化)する。具体
的な連鎖移動剤としては、アジピン酸プロピレンオキサ
イド4モル付加物−ジ−2−メルカプト酢酸エステル等
があげられる。
【0018】連鎖移動剤7(pが1、xが0、qが0、
rが1の場合) 多価カルボン酸に環状ラクトン(環状ラクタム)を付加
した後、ω−メルカプト−アルコールでエステル化す
る。
【0019】これら連鎖移動剤のうち、好ましいものは
連鎖移動剤1〜4であり、さらに好ましいものは連鎖移
動剤1、2であり、特に好ましいものは連鎖移動剤1で
ある。
【0020】上記化合物の製造において、例えば環状エ
ーテルと環状ラクトンを共付加することも可能であり、
共付加する場合ランダム共付加、ブロック共付加のいず
れでも良い。環状エーテルとしてはエチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、エピ
クロルヒドリン、スチレンオキサイド等があげられ、環
状チオエーテルとしてはエピサルファイド等があげら
れ、環状イミンとしてはエチレンイミン等があげられ
る。これらは共付加することも可能であり、共付加する
場合ランダム共付加、ブロック共付加のいずれでも良
い。これらのうち、好ましいものは環状エーテルであ
り、さらに好ましいものはエチレンオキサイド、プロピ
レンオキサイドおよびこれらの混合物である。環状ラク
トンとしてはε−カプロラクトン、δ−バレロラクトン
等があげられ、環状ラクタムとしてはε−カプロラクタ
ム等があげられる。これらは共付加することも可能であ
り、共付加する場合ランダム共付加、ブロック共付加の
いずれでも良い。
【0021】本発明の連鎖移動剤の本旨は、複数の連鎖
移動基が、相互に少なくとも4個の官能基(エーテル、
エステル、アミド等)を隔てて存在することにあり、こ
のことにより初めて分子量分布の狭い重合体の製造を可
能ならしめたものである。
【0022】上記条件を満足するものであれば、求める
重合体の性状により、任意にその構造を選択することが
できる。例えば上記連鎖移動剤1で言えば付加する環状
エーテルは、(メタ)アクリル酸(塩)重合体を得るた
めにはエチレンオキサイドが好ましく、(メタ)アクリ
ル酸エステル重合体やスチレン重合体を得るためにはプ
ロピレンオキサイドが好ましい。
【0023】本発明の製造法において使用する連鎖移動
剤の量は、ラジカル重合性単量体に対し通常0.001
〜50重量%、好ましくは0.01〜30重量%、特に
好ましくは0.1〜15重量%である。
【0024】本発明の重合体の製造法において使用する
単量体としては、次のものがあげられる。 (a)芳香族エチレン性不飽和単量体:スチレン、α−
メチルスチレン、ビニルトルエン、ヒドロキシスチレン
等のスチレン類、ビニルナフタレン類、ジクロルスチレ
ン等のスチレン類のハロゲン置換体等、 (b)脂肪族エチレン性不飽和単量体:エチレン、プロ
ピレン、ブテン、イソブチレン、ペンテン、ヘプテン、
ジイソブチレン、オクテン、ドデセン、オクタデセン、
ブタジエン、イソプレン等、 (c)脂環式エチレン性不飽和単量体:シクロペンタジ
エン、ピネン、リモネン、インデン、ビシクロペンタジ
エン、エチリデンノルボルネン等、 (d)炭素数1〜50のアルキル基を有するアルキル
(メタ)アクリレート:メチル(メタ)アクリレート、
エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリ
レート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキ
シル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレ
ート、ヘキサデシル(メタ)アクリレート、ヘプタデシ
ル(メタ)アクリレート、エイコシル(メタ)アクリレ
ート等、
【0025】(e)ヒドロキシル基含有(メタ)アクリ
レート:ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート等、 (f)アミド含有エチレン性不飽和単量体:(メタ)ア
クリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド
等、 (g)ポリアルキレングリコール鎖を有するエチレン性
不飽和単量体:ポリエチレングリコール(分子量30
0)モノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコ
ール(分子量500)モノアクリレート、メチルアルコ
ールエチレンオキサイド10モル付加物(メタ)アクリ
レート、ラウリルアルコールエチレンオキサイド30モ
ル付加物(メタ)アクリレート等、 (h)エチレン性不飽和カルボン酸(塩)およびその誘
導体(塩):(メタ)アクリル酸(塩)、(無水)マレ
イン酸(塩)、マレイン酸エステル(塩)[マレイン酸
モノ(メチル、エチル、ブチル、2−エチルヘキシル、
ラウリル、オレイル、ステアリル等)エステル
(塩)]、フマル酸(塩)、フマル酸エステル(塩)
[フマル酸モノ(メチル、エチル、ブチル、2−エチル
ヘキシル、ラウリル、オレイル、ステアリル等)エステ
ル(塩)]、シトラコン酸、シトラコン酸エステル等、
【0026】(i)スルホン基含有単量体:ビニルスル
ホン酸(塩)、(メタ)アリルスルホン酸(塩)、スチ
レンスルホン酸(塩)、α−メチルスチレンスルホン酸
(塩)、スルホプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒ
ドロキシ−3−(メタ)アクリロキシプロピルスルホン
酸(塩)、2−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2−
ジメチルエタンスルホン酸(塩)、3−(メタ)アクリ
ロイルオキシエタンスルホン酸(塩)、3−(メタ)ア
クリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸
(塩)、2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロ
パンスルホン酸(塩)、3−(メタ)アクリルアミド−
2−ヒドロキシプロパンスルホン酸(塩)、アルキル
(炭素数3〜18)アリルスルホコハク酸(塩)、ポリ
(n=2〜30)オキシアルキレン(エチレン、プロピ
レン、ブチレン:単独、ランダム、ブロックでもよい)
モノ(メタ)アクリレートの硫酸エステル化物(塩)
[ポリ(n=5〜15)オキシプロピレンモノメタクリ
レート硫酸エステル化物(塩)等]、ポリオキシエチレ
ン多環フェニルエーテル硫酸エステル(塩)、その他以
下の一般式で示される化合物等。 (式中、Rは炭素数1〜15のアルキル基を示し、Aは
炭素数2〜4のアルキレン基を示しnが複数の場合同一
でも異なっていてもよく、異なる場合はランダムでもブ
ロックでもよいを示し、Xはアルカリ金属、アルカリ土
類金属、アンモニウム、アミンカチオンを示し、Arは
ベンゼン環を示し、nは1〜50の整数を示す。)
【0027】 (式中、Rは炭素数1〜15のアルキル基を示し、Aは
炭素数2〜4のアルキレン基を示しnが複数の場合同一
でも異なっていてもよく、異なる場合はランダムでもブ
ロックでもよいを示し、Xはアルカリ金属、アルカリ土
類金属、アンモニウム、アミンカチオンを示し、Arは
ベンゼン環を示し、nは1〜50の整数を示す。)
【0028】 (式中、R’はフッ素原子で置換されていてもよい炭素
数1〜15のアルキル基を示し、Xはアルカリ金属、ア
ルカリ土類金属、アンモニウム、アミンカチオンを示
す。)
【0029】本発明の重合体の製造法において使用する
重合開始剤としては、遊離基を生成して重合を開始させ
るタイプのもの、例えば2,2’−アゾビスイソブチロ
ニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレ
ロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロ
ニトリル)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1
−アルボニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4,4
−トリメチルペンタン)、ジメチル2,2’−アゾビス
(2−メチルプロピオネイト)、2,2’−アゾビス
[2−(ヒドロキシメチル)プロピオニトリル]、1,
1’−アゾビス(1−アセトキシ−1−フェニルエタ
ン)などのアゾ化合物;ジベンゾイルパーオキサイド、
ジクミルパーオキサイド、ビス(4−t−ブチルシクロ
ヘキシル)パーオキシジカーボネート、ベンゾイルパー
オキサイド、ラウロイルパーオキサイド、過コハク酸な
どの有機過酸化物;過硫酸塩、過ホウ酸塩等の無機過酸
化物などが使用できる。過酸化水素やレドックス系開始
剤等を使用することができる。これらは2種以上を併用
してもよい。重合開始剤の量はラジカル重合性単量体の
に対して、通常0.01〜10重量%、好ましくは0.
05〜5重量%である。
【0030】本発明の重合体の製造法において重合方法
としては、溶液重合、乳化重合、懸濁および塊状重合の
いずれでも良いが、分子量分布の狭い重合体を得るため
には溶液重合が好ましい。溶液重合の場合の溶剤として
は、水、アルコール類(メタノール、エタノール、イソ
プロパノール等)、ケトン類(アセトン、メチルイソブ
チルケトン等)、エーテル類(テトラヒドロフラン
等)、脂肪族炭化水素類(ヘキサン、ヘプタン等)、芳
香族炭化水素類(トルエン、キシレン等)、ハロゲン系
溶剤(エチレンジクロライド等)およびこれらの混合物
等があげられる。
【0031】重合温度としては、通常50〜300℃、
好ましくは60〜250℃である。常圧下重合溶液の沸
点以下の温度、常圧下重合溶液の沸点、および加圧下重
合溶液の沸点以上の温度等があげられる。より分子量分
布を狭くするためには加圧下重合溶液の沸点以上で重合
することが好ましい。また分散媒、乳化剤、分散剤等を
使用する場合は特に制限がなく公知のものが使用でき
る。
【0032】本発明の製造法により得られる重合体の重
量平均分子量は、通常2,000〜2,000,00
0、好ましくは3,000〜500,000である。分
子量分布は通常1.05〜4.50、好ましくは1.0
5〜3.00、特に好ましくは1.10〜2.50であ
る。重合系により異なるが、従来からよく使用される1
個の連鎖移動基を有する連鎖移動剤、例えばブタンチオ
ール、イソプロパノール、ヨウ化ブチル、t−ブチルベ
ンゼンと比較すると、本発明の連鎖移動剤を使用した場
合は分子量分布は格段に狭くなる。ここで分子量分布と
は、(重量平均分子量/数平均分子量)を意味する。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明をさら
に詳細に説明するが本発明はこれに限定されるものでは
ない。なお、実施例、比較例中の%および部は重量%お
よび重量部を表す。GPCによる重量平均分子量および
分子量分布の測定法は次の通り。 <水溶性(共)重合体の場合> 機 種 :Waters510(日本ウオーターズ・リミテッド製) カラム :TSK gel G5000pwXL +TSK gel G3000pwXL (いずれも東ソー株式会社製) カラム温度:40℃ 検出器 :RI 溶 媒 :0.5%酢酸ソーダ・水/メタノール(体積比70/30) 流 速 :1.0ml/分 試料濃度 :0.25重量% 注入量 :200μl 標準 :ポリオキシエチレングリコール (東ソー株式会社製;TSK STANDARD POLYETHYLENE OXIDE) <油溶性(共)重合体の場合> (重量平均分子量10万以下の場合) 機 種 :HLC−8120GPC(東ソー株式会社製) カラム :TSK gel Super H4000 +TSK gel Super H3000 +TSK gel Super H2000 (いずれも東ソー株式会社製) カラム温度:40℃ 検出器 :RI 溶 媒 :テトラヒドロフラン 流 速 :0.6ml/分 試料濃度 :0.25重量% 注入量 :10μl 標準 :ポリスチレン (東ソー株式会社製;TSK STANDARD POLYSTYRENE) (重量平均分子量10万以上の場合) 機 種 :HLC−802AGPC(東ソー株式会社製) カラム :TSK gel GMH XL +TSK gel GMH XL (いずれも東ソー株式会社製) カラム温度:40℃ 検出器 :RI 溶 媒 :テトラヒドロフラン 流 速 :1.0ml/分 試料濃度 :0.25重量% 注入量 :200μl 標準 :ポリスチレン (東ソー株式会社製;TSK STANDARD POLYSTYRENE)
【0034】
【実施例】
(連鎖移動剤の製造) 連鎖移動剤製造例1 耐圧反応容器にエチレングリコール620部、水酸化カ
リウム3部を仕込み、窒素置換後130℃に昇温した。
130〜160℃でエチレンオキサイド5,740部を
5時間かけて仕込み反応させた。同温度で1時間熟成
後、50〜70℃に冷却し、水160部、合成ケイ酸マ
グネシウム60部を加え2時間攪拌後、濾過した。その
後脱水して、数平均分子量630のポリオキシエチレン
グリコール6,000部を得た。ついで、このポリオキ
シエチレングリコール630部を反応容器に仕込み、攪
拌しながら80℃で塩化チオニル260部を2時間かけ
て滴下した。同温度を1時間保持した後、30%水硫化
ナトリウム水溶液500部を3時間かけて滴下した。同
温度で1時間保持した後室温に戻し、分液して本発明の
連鎖移動剤であるポリオキシエチレングリコール−ジ−
2−メルカプトエチルエーテル600部を得た。これを
連鎖移動剤Aとする。
【0035】連鎖移動剤製造例2 耐圧反応容器にプロピレングリコール760部、水酸化
カリウム12部を仕込み、窒素置換後100℃に昇温し
た。100〜115℃でプロピレンオキサイド5,30
0部を8時間かけて仕込み反応させた。同温度で2時間
熟成後、50〜70℃に冷却し、水150部、合成ケイ
酸マグネシウム60部を加え2時間攪拌後、濾過した。
その後脱水して、数平均分子量600のポリオキシプロ
ピレングリコール5,900部を得た。ついで、このポ
リオキシプロピレングリコール600部を反応容器に仕
込み、攪拌しながら80℃で塩化チオニル260部を2
時間かけて滴下した。同温度を1時間保持した後、30
%水硫化ナトリウム水溶液500部を3時間かけて滴下
した。同温度で1時間保持した後室温に戻し、分液して
本発明の連鎖移動剤であるポリオキシプロピレングリコ
ール−ジ−2−メルカプトプロピルエーテル580部を
得た。これを連鎖移動剤Bとする。
【0036】連鎖移動剤製造例3 耐圧反応容器にペンタエリスリトール680部、水酸化
カリウム5部を仕込み、窒素置換後130℃に昇温し
た。130〜160℃でエチレンオキサイド4,450
部を5時間かけて仕込み反応させた。同温度で1時間熟
成後、50〜70℃に冷却し、水160部、合成ケイ酸
マグネシウム60部を加え2時間攪拌後、濾過した。そ
の後脱水して、ペンタエリスリトールのエチレンオキサ
イド20モル付加物5,000部を得た。ついで、この
付加物510部を反応容器に仕込み、攪拌しながら80
℃で塩化チオニル520部を4時間かけて滴下した。同
温度を1.5時間保持した後、30%水硫化ナトリウム
水溶液1,000部を5時間かけて滴下した。同温度で
2時間保持した後室温に戻し、分液して本発明の連鎖移
動剤であるペンタエリスリトールエチレンオキサイド付
加物テトラ−2−メルカプトエチルエーテルを得た。こ
れを連鎖移動剤Cとする。
【0037】連鎖移動剤製造例4 耐圧反応容器にペンタエリスリトール680部、水酸化
カリウム5部を仕込み、窒素置換後130℃に昇温し
た。110〜130℃でプロピレンオキサイド5,85
0部を5時間かけて仕込み反応させた。同温度で1時間
熟成後、50〜70℃に冷却し、水160部、合成ケイ
酸マグネシウム60部を加え2時間攪拌後、濾過した。
その後脱水して、ペンタエリスリトールのプロピレンオ
キサイド20モル付加物6,500部を得た。ついで、
この付加物650部を反応容器に仕込み、攪拌しながら
80℃で塩化チオニル520部を4時間かけて滴下し
た。同温度を1.5時間保持した後、30%水硫化ナト
リウム水溶液1,000部を5時間かけて滴下した。同
温度で2時間保持した後室温に戻し、分液して本発明の
連鎖移動剤であるペンタエリスリトールプロピレンオキ
サイド付加物テトラ−2−メルカプトエチルエーテルを
得た。これを連鎖移動剤Dとする。
【0038】(重合体の製造) 実施例1 耐圧反応容器にイソプロピルアルコール260部、水5
50部を仕込み、窒素置換後密閉し、100℃に昇温し
た。攪拌下メタアクリル酸170部、メタアクリル酸ブ
チル120部および連鎖移動剤A20部の均一混合物
と、過硫酸ナトリウム4%水溶液45部とを別々の容器
から同時に、4時間かけて滴下した。同温度で1時間保
持した後、水酸化ナトリウム48%水溶液15部で中和
した。次いで、イソプロピルアルコールを留去しさらに
28%アンモニア水溶液で中和して、メタアクリル酸塩
共重合体の30%水溶液1,000部を得た。重量平均
分子量は100,000、分子量分布は1.8であっ
た。
【0039】比較例1 連鎖移動剤Aを使用しない以外は実施例1と同様にし
て、メタアクリル酸塩共重合体の30%水溶液1,00
0部を得た。重量平均分子量は110,000、分子量
分布は4.2であった。
【0040】実施例2 耐圧反応容器にエチレンジクロライド320部、無水マ
レイン酸95部および連鎖移動剤C20部を仕込み、窒
素置換後80℃に昇温した。攪拌下、アクリル酸ブチル
27部とスチレン90部の混合物と、2,2’−アゾビ
スイソブチロニトリル10%エチレンジクロライド溶液
20部を、別々の容器から同時に3時間かけて滴下し重
合させた。同温度で1時間保持した後、2−エチルヘキ
シルアルコール40部とブチルセロソルブ30部の混合
物を加えエステル化した。水酸化ナトリウム48%水溶
液6部で中和した後、エチレンジクロライドを留去し、
さらに28%アンモニア水溶液140部を加え、マレイ
ン酸半エステル塩共重合体塩の30%水溶液1,000
部を得た。重量平均分子量は30,000、分子量分布
は1.5であった。
【0041】比較例2 連鎖移動剤Cを使用しない以外は実施例2と同様にし
て、マレイン酸半エステル塩共重合体の30%水溶液
1,000部を得た。重量平均分子量は40,000、
分子量分布は3.2であった。
【0042】比較例3 連鎖移動剤としてラウリルメルカプタン10部を使用し
た以外は実施例2と同様にして、マレイン酸半エステル
塩共共重合体の30%水溶液を得た。重量平均分子量は
20,000、分子量分布は3.8であった。
【0043】(評価)実施例1、2および比較例1〜3
で得られた共重合体30%水溶液を用いてサイズ効果の
評価を行った結果を表1に示す。評価条件は次の通り。 (1)原紙 パルプ L−BKP 100% 填料 タルク(紙中灰分12%) pH 4.9(熱水抽出法) ステキヒトサイズ度 2秒 (2)表面サイジング 装置 ラボサイズプレス 併用薬剤 酸化デンプン(1.8g/m2、
固形分) 乾燥 回転型オートドライヤー、105
℃、60秒
【0044】
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ステキヒトサイズ度(秒) コブサイズ度(g/m2) 塗布量(g/m2) 0.01 0.03 0.01 0.03 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例1 27 39 14 13 実施例2 26 38 15 13 比較例1 22 26 20 19 比較例2 20 25 21 19 比較例3 18 22 25 22 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 塗布量は、固形分(共重合体塩)基準。
【0045】実施例3 攪拌機、還流冷却器、滴下ロート2本、温度計およびガ
ス吹き込み口を備えたフラスコに、キシレン400部お
よび連鎖移動剤D5部を仕込み、攪拌下窒素置換し80
℃に昇温した。同温度で窒素気流下、一方の滴下ロート
からスチレン500部および連鎖移動剤A4.5部の混
合物を5時間かけて滴下すると共に、他方の滴下ロート
からは同時にジ−tert−ブチルパーオキサイド12
部とキシレン200部の混合物を6時間かけて滴下し
た。同温度を3時間保持した後、溶剤と未反応単量体を
留去しスチレン重合体8800部を得た。数平均分子量
は4,000、分子量分布は1.7であった。
【0046】比較例4 連鎖移動剤を使用せず、ジ−tert−ブチルパーオキ
サイドを20部使用した以外は実施例3と同様にして、
スチレン重合体を得た。数平均分子量は4,000、分
子量分布は3.1であった。
【0047】分散剤としての性能評価結果を表2に示
す。評価方法は次の通り。 1.分散性 各分散剤の微粉末100重量部およびフタロシアニンブ
ルーの微粉末100重量部をV型ブレンダー(筒井理化
学機器(株)製)を用いて混合し、ドライブレンドを調
整した。このドライブレンド組成物を130℃の三本ロ
ール混練機で混練した。この混練組成物およびポリスチ
レンを、顔料濃度が1.3重量%になるような割合で、
160℃で50rpmの速度で回転しているブラベンダ
ー混練機に、それぞれ供給して、5分間混練した。この
混練物をプレス温度170℃の条件下でプレス加工し、
厚さ0.1mmのフィルムを得た。このフィルム中の顔
料粒子の数を光学顕微鏡で読みとり、ピアス社製LA−
555画像解析装置で、分散性を次の5〜1の5段階で
評価した。 5:50μm以上の粒子数が、1×1000個以下/立方センチメートル 4:同、 1×1000〜7×1000個/立方センチメ ートル 3:同、 7×1000〜2.7×10000個/立方セ ンチメートル 2:同、 2.7×10000〜7×10000個/立方 センチメートル 1:同、 7×10000個以上/立方センチメートル
【0048】2.透明性 前記のフィルムのヘーズをJIS−K7105に従って
測定した。この値の小さいものほど透明性が良好であ
る。 3.混練作業性 前記の分散剤とフタロシアニンブルーからなるドライブ
レンド組成物の、三本ロール混練工程における作業性の
良否を調べた。作業性は混練する際、混練物のロールへ
のまつわりつきが良く、ロールからのかきとり時に発生
する粉塵が少ないものを良とした。 4.ブリードアウト性 前記のフィルム表面を目視観察し、ブリードアウトの有
無を調べた。
【0049】
【表2】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 重合体 顔料分散性 フィルムヘーズ(%) 混練作業性 ブリードアウト性 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例3 5 8 良好 良好 比較例4 4 15 不良 良好 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0050】表2に示すように、本発明の重合体は透明
性(フィルムヘーズ)および混練作業性において極めて
優れたものであることが判る。
【0051】実施例4 攪拌機、還流冷却器、滴下ロート2本、温度計およびガ
ス吹き込み口を備えたフラスコにスチレン150部、ア
クリロニトリル50部、無水マレイン酸50部、エチレ
ンジクロライド800部および連鎖移動剤D1部を仕込
み、攪拌下窒素置換し80℃に昇温した。同温度で窒素
気流下、一方の滴下ロートからスチレン500部、アク
リロニトリル250部、連鎖移動剤C1.5部およびテ
トラヒドロフラン100部の混合物を6時間かけて滴下
すると共に、他方の滴下ロートからは同時にアゾビスイ
ソブチロニトリル12部とテトラヒドロフラン200部
の混合物を7時間かけて滴下した。同温度を3時間保持
した後、溶剤と未反応単量体を留去しスチレン/アクリ
ロニトリル/無水マレイン酸共重合体920部を得た。
数平均分子量は12,000、分子量分布は1.8であ
った。
【0052】比較例5 連鎖移動剤を使用しない以外は実施例4と同様にして、
スチレン/アクリロニトリル/無水マレイン酸共重合体
を得た。数平均分子量は13,000、分子量分布は
2.9であった。
【0053】相溶化剤の評価 6−ナイロン[商品名:UBEナイロン1013B、宇
部興産(株)製]60部、ABS樹脂[商品名:トヨラ
ック500、東レ(株)製]40部および実施例1また
は比較例1の共重合体5部を2軸押し出し機を用いシリ
ンダー温度265℃で混合した。それぞれの混合物をさ
らにシリンダー温度270℃、射出圧力600Kg/c
m2、金型温度80℃で射出成形し試験片を得た。流動
性、試験片の特性および試験片の分散粒径(液体窒素中
で破断し破断面を電子顕微鏡で観察)を表3に示す。
【0054】
【表3】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 共重合体 流動性 衝撃強度 熱変形温度 外観 分散粒径 (mm) (Kg・cm/cm) (℃) (μm) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例4 90 50 90 異常無し 2以下 比較例5 75 18 89 層状剥離有り 5〜10 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0055】表3に示すように、本発明の重合体は相溶
化剤として用いられたとき、外観も良く、分散が良好で
(分散粒径が小さい)あるため衝撃強度も極めて優れた
樹脂組成物を提供することができる。
【0056】実施5 耐圧反応容器にキシレン200部を入れ165℃に昇温
した。同温度でスチレン500部、アクリル酸−2−エ
チルヘキシル500部、連鎖移動剤B2部およびジ−t
ert−ブチルパーオキサイド30部の混合物を3時間
かけて滴下し重合を行った。同温度を30分保持した
後、揮発分を除去しスチレン/アクリル共重合体950
部を得た。重量平均分子量5,500、数平均分子量
4,000、分子量分布は1.4、180℃での溶融粘
度は46cpsであった。
【0057】比較例6 連鎖移動剤Bを使用しない以外は実施例5と同様にし
て、スチレン/アクリル共重合体を得た。重量平均分子
量5,500、数平均分子量3,100、分子量分布は
1.8、180℃での溶融粘度は50.5cpsであっ
た。
【0058】ホットメルト接着剤の評価 SEBS樹脂(商品名:クレイトンG1657、シェル
化学製)30部、パラフィンオイル(商品名:PW−9
0、出光興産製)10部、水添石油樹脂(商品名:アル
コンM−100、荒川化学製)30部および実施例3ま
たは比較例3のスチレン/アクリル共重合体30部を、
190℃で加熱ニーダーにて均一に混合しホットメルト
接着剤を得た。それぞれの溶融粘度(180℃、単位は
cps)、耐熱性およびピール強度を表4に示す。な
お、耐熱性は、ホットメルト接着剤を200μm塗布し
た25mm×25mmのPETフィルム積層シートに、
40℃で1.5Kgの荷重をかけフィルムが剥離し落下
するまでの時間を測定した。単位は分である。また、ピ
ール強度は、JISK6854に基づき、PETフィル
ムで測定した。単位はg/25mmである。
【0059】
【表4】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 共重合体 溶融粘度 耐熱性 ピール強度 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例5 9,000 120 2,500 比較例6 9,500 85 2,300 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0060】表4に示すように、本発明のホットメルト
接着剤は、比較例に比し耐熱性、ピール強度に優れ、溶
融粘度も低いことが解る。
【0061】
【発明の効果】本発明の連鎖移動剤を使用して得られた
(共)重合体は、従来からよく使用される連鎖移動基を
1個しか有さない連鎖移動剤を用いて得られれる重合体
に比べ、分子量分布が狭いため、従来にない機能を発揮
し、サイズ剤、分散剤、相溶化剤およびホットメルト接
着剤とした場合、少量の添加料で優れた性能を示す。ま
た、高分子可塑剤や表面改質剤(滑剤、離型剤等)等の
高分子薬剤としても利用可能である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表されるラジカル重
    合性単量体のラジカル重合用連鎖移動剤。 一般式 式中、Qは多価有機基、X1はカルボニル基または−C
    ONH−、A1、A2は炭素数1〜8のアルキレン基、X
    2は酸素原子、硫黄原子またはNH基、Zは連鎖移動
    基、p、q、r、xはそれぞれ0または1、mは1〜5
    0の整数、nは2〜100の整数を表し、[]内およ
    び、mが2〜50の場合の{}内はそれぞれ同一でも異
    なっていても良い。
  2. 【請求項2】 一般式(1)において、ZがSHである
    請求項1記載の連鎖移動剤。
  3. 【請求項3】 一般式(1)において、nが2〜8の整
    数である請求項1または2記載の連鎖移動剤。
  4. 【請求項4】 一般式(1)において、p、q、r、x
    がそれぞれ0、X2が酸素原子である請求項1〜3いず
    れか記載の連鎖移動剤。
  5. 【請求項5】 一般式(1)において、mが1〜30で
    ある請求項1〜4いずれか記載の連鎖移動剤。
  6. 【請求項6】 一般式(1)において、A2が炭素数1
    〜4のアルキレン基である請求項1〜5いずれか記載の
    連鎖移動剤。
  7. 【請求項7】 ラジカル重合開始剤を使用しラジカル重
    合性単量体を重合させる重合体の製造法において、請求
    項1〜6いずれか記載のラジカル重合用連鎖移動剤を使
    用することを特徴とする重合体の製造法。
  8. 【請求項8】 連鎖移動剤の量がラジカル重合性単量体
    に対し、0.001〜50重量%であることを特徴とす
    る請求項7記載の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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