JPH0996338A - 動吸振型制振装置 - Google Patents
動吸振型制振装置Info
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- JPH0996338A JPH0996338A JP7254788A JP25478895A JPH0996338A JP H0996338 A JPH0996338 A JP H0996338A JP 7254788 A JP7254788 A JP 7254788A JP 25478895 A JP25478895 A JP 25478895A JP H0996338 A JPH0996338 A JP H0996338A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 小型,軽量かつ簡単な構成で2次元方向の振
動を低減可能な動吸振型制振装置を提供する。 【解決手段】 本発明に係る動吸振型制振装置は、可動
重量部5と、制振対象物19に固定される固定部18
と、前記可動重量部5にヨーク8を介して可動部内側磁
石6と可動部外側磁石7が交互に異磁極を有するように
構成されて設けられた可動部磁石9と、この可動部磁石
9に対して各々異磁極が対向するように配置された固定
部内側磁石10と固定部外側磁石11を前記固定部にヨ
ーク8を介して設けられた固定部磁石12と、この固定
部磁石12と前記可動部磁石9との隙間に介挿された導
体板13とからなることを特徴とする。
動を低減可能な動吸振型制振装置を提供する。 【解決手段】 本発明に係る動吸振型制振装置は、可動
重量部5と、制振対象物19に固定される固定部18
と、前記可動重量部5にヨーク8を介して可動部内側磁
石6と可動部外側磁石7が交互に異磁極を有するように
構成されて設けられた可動部磁石9と、この可動部磁石
9に対して各々異磁極が対向するように配置された固定
部内側磁石10と固定部外側磁石11を前記固定部にヨ
ーク8を介して設けられた固定部磁石12と、この固定
部磁石12と前記可動部磁石9との隙間に介挿された導
体板13とからなることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は構造物の制振装置に
係り、1つの可動重量を用いて2次元方向の振動に対応
し、方向に係わらず制振効果を得ることができる動吸振
型制振装置に関する。
係り、1つの可動重量を用いて2次元方向の振動に対応
し、方向に係わらず制振効果を得ることができる動吸振
型制振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の動吸振器は、制振対象構造物の振
動方向を特定し、その方向に対して制振効果を発揮する
ように、付加重量を振動させる構成となっており、制振
すべき振動方向が複数ある場合、その各方向に対応した
個数分、動吸振器を設置する必要があった。従来の動吸
振器の設置方法を模式的に示したものが、図9である。
制振対象構造物1の振動方向に対応して、付加重量2を
剛性要素3と減衰要素4により支持した動吸振器を複数
個設置している。建築構造物などの大型構造物のように
動吸振器の設置スペースが十分に確保できる場合には、
複数設置する上で問題はなかった。
動方向を特定し、その方向に対して制振効果を発揮する
ように、付加重量を振動させる構成となっており、制振
すべき振動方向が複数ある場合、その各方向に対応した
個数分、動吸振器を設置する必要があった。従来の動吸
振器の設置方法を模式的に示したものが、図9である。
制振対象構造物1の振動方向に対応して、付加重量2を
剛性要素3と減衰要素4により支持した動吸振器を複数
個設置している。建築構造物などの大型構造物のように
動吸振器の設置スペースが十分に確保できる場合には、
複数設置する上で問題はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の動吸振器
においては、例えば照明灯のように、動吸振器の設置ス
ペースが限られ、しかも複数方向の制振が必要な場合、
付加重量の振動方向が一定している従来構造のままで
は、機構が複雑で小型化に限界があり制振効果を得るた
めには適切な設置設定を行うことが困難であった。
においては、例えば照明灯のように、動吸振器の設置ス
ペースが限られ、しかも複数方向の制振が必要な場合、
付加重量の振動方向が一定している従来構造のままで
は、機構が複雑で小型化に限界があり制振効果を得るた
めには適切な設置設定を行うことが困難であった。
【0004】本発明は係る従来の事情に対処してなされ
たものであり、その目的は、小型,軽量かつ簡単な構成
で2次元方向の振動を低減可能な動吸振型制振装置を提
供することにある。
たものであり、その目的は、小型,軽量かつ簡単な構成
で2次元方向の振動を低減可能な動吸振型制振装置を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の動吸振型制振装置においては、請求項1記
載の発明では、可動重量部と、制振対象物に固定される
固定部と、前記可動重量部にヨークを介して可動部内側
磁石と可動部外側磁石が交互に異磁極を有するように構
成されて設けられた可動部磁石と、この可動部磁石に対
して各々異磁極が対向するように配置された固定部内側
磁石と固定部外側磁石を前記固定部にヨークを介して設
けられた固定部磁石と、この固定部磁石と前記可動部磁
石との隙間に介挿された導体板とを有する。
め、本発明の動吸振型制振装置においては、請求項1記
載の発明では、可動重量部と、制振対象物に固定される
固定部と、前記可動重量部にヨークを介して可動部内側
磁石と可動部外側磁石が交互に異磁極を有するように構
成されて設けられた可動部磁石と、この可動部磁石に対
して各々異磁極が対向するように配置された固定部内側
磁石と固定部外側磁石を前記固定部にヨークを介して設
けられた固定部磁石と、この固定部磁石と前記可動部磁
石との隙間に介挿された導体板とを有する。
【0006】請求項2記載の動吸振型制振装置は、請求
項1に記載された発明において、可動部に設けられた可
動部ベアリング受け座と、固定部に設けられた固定部ベ
アリング受け座と、この可動部ベアリング受け座と固定
部ベアリング受け座とに挟着され前記可動部と固定部の
相対運動を可能にする剛球とを有し、可動部ベアリング
受け座と固定部ベアリング受け座をそれぞれ可動部外側
磁石と固定部外側磁石の内側に設けるものである。
項1に記載された発明において、可動部に設けられた可
動部ベアリング受け座と、固定部に設けられた固定部ベ
アリング受け座と、この可動部ベアリング受け座と固定
部ベアリング受け座とに挟着され前記可動部と固定部の
相対運動を可能にする剛球とを有し、可動部ベアリング
受け座と固定部ベアリング受け座をそれぞれ可動部外側
磁石と固定部外側磁石の内側に設けるものである。
【0007】請求項3記載の動吸振型制振装置は、請求
項2記載の発明において、可動部内側磁石と可動部外側
磁石との間隙および固定部内側磁石と固定部外側磁石と
の間隙にそれぞれ設けられたベアリング支持リングを有
して可動部ベアリング受け座と固定部ベアリング受け座
をそれぞれ固定するものである。
項2記載の発明において、可動部内側磁石と可動部外側
磁石との間隙および固定部内側磁石と固定部外側磁石と
の間隙にそれぞれ設けられたベアリング支持リングを有
して可動部ベアリング受け座と固定部ベアリング受け座
をそれぞれ固定するものである。
【0008】請求項4記載の動吸振型制振装置は、請求
項2に記載の発明において、可動部に固設され前記可動
部ベアリング受け座を一体に設けた可動部導体板と、固
定部に固設され前記固定部ベアリング受け座を一体に設
けた固定部導体板と、前記可動部ベアリング受け座と固
定部ベアリング受け座とに挟着された前記可動部と固定
部の相対運動を可能にする剛球とを有するものである。
項2に記載の発明において、可動部に固設され前記可動
部ベアリング受け座を一体に設けた可動部導体板と、固
定部に固設され前記固定部ベアリング受け座を一体に設
けた固定部導体板と、前記可動部ベアリング受け座と固
定部ベアリング受け座とに挟着された前記可動部と固定
部の相対運動を可能にする剛球とを有するものである。
【0009】請求項5記載の動吸振型制振装置は、請求
項1乃至4に記載された発明において、可動部外側磁石
に対向する固定部外側磁石の外側に前記可動部外側磁石
と同一の磁極を有する固定部外側磁石を設けるものであ
る。
項1乃至4に記載された発明において、可動部外側磁石
に対向する固定部外側磁石の外側に前記可動部外側磁石
と同一の磁極を有する固定部外側磁石を設けるものであ
る。
【0010】請求項6記載の動吸振型制振装置は、請求
項2または3に記載された発明において、可動部磁石と
固定部磁石との間にベアリング受け座と剛球を介して設
けられ、ヨークを挟んで上部および下部に各々前記可動
部磁石と固定部磁石に対向して異磁極の磁石を配置する
中間部磁石を少なくとも一つ設けたものである。
項2または3に記載された発明において、可動部磁石と
固定部磁石との間にベアリング受け座と剛球を介して設
けられ、ヨークを挟んで上部および下部に各々前記可動
部磁石と固定部磁石に対向して異磁極の磁石を配置する
中間部磁石を少なくとも一つ設けたものである。
【0011】上記構成の動吸振型制振装置においては、
請求項1記載の発明では可動重量部が静止位置から動い
た場合、すなわち対向している磁石が水平方向にずれた
場合に、静止位置にて対向している異磁極の間では、吸
引力が働く一方、隣接する同一磁極に近づくことにより
反発力が働く。これらは、いずれも2次元の任意方向の
移動に対して可動重量の移動量を元に戻す復元力として
作用する。さらに対向磁石間に設置した導体板を通過す
る磁束は、可動重量の移動に伴い、導体板と総体運動す
ることになり、これは導体板に発生する渦電流損による
磁気減衰力として作用する。
請求項1記載の発明では可動重量部が静止位置から動い
た場合、すなわち対向している磁石が水平方向にずれた
場合に、静止位置にて対向している異磁極の間では、吸
引力が働く一方、隣接する同一磁極に近づくことにより
反発力が働く。これらは、いずれも2次元の任意方向の
移動に対して可動重量の移動量を元に戻す復元力として
作用する。さらに対向磁石間に設置した導体板を通過す
る磁束は、可動重量の移動に伴い、導体板と総体運動す
ることになり、これは導体板に発生する渦電流損による
磁気減衰力として作用する。
【0012】以上の磁気ばね・ダンパ要素によるばね定
数、減衰係数を制振対象構造物の振動特性に合わせて、
公知の動吸振器理論に基づき調整した上で、制振対象構
造物が振動した場合に最も振幅が大きくなる箇所に、磁
気ばね・ダンパ要素により可動重量を支持している動吸
振型制振装置を設置することにより制振対象構造物に地
震などの外力が働いた場合、可動重量が振動することに
より制振対象構造物自身の振動を大幅に低減することに
なる。
数、減衰係数を制振対象構造物の振動特性に合わせて、
公知の動吸振器理論に基づき調整した上で、制振対象構
造物が振動した場合に最も振幅が大きくなる箇所に、磁
気ばね・ダンパ要素により可動重量を支持している動吸
振型制振装置を設置することにより制振対象構造物に地
震などの外力が働いた場合、可動重量が振動することに
より制振対象構造物自身の振動を大幅に低減することに
なる。
【0013】請求項2乃至4記載の発明では、対向する
磁石間隙間を一定に保ち、可動重量の2次元方向の移動
を円滑に行うためのベアリング構造を対向磁石間に設置
することにより、動吸振器・可動部の外形寸法が磁気ば
ね特性を得るために必要な磁石寸法と同一となるまで小
さくなり、装置全体を小型化することが可能である。
磁石間隙間を一定に保ち、可動重量の2次元方向の移動
を円滑に行うためのベアリング構造を対向磁石間に設置
することにより、動吸振器・可動部の外形寸法が磁気ば
ね特性を得るために必要な磁石寸法と同一となるまで小
さくなり、装置全体を小型化することが可能である。
【0014】請求項5記載の発明では、磁気ばね・ダン
パ要素において、可動部側磁石に対して固定部側磁石の
多重構造を増やし、固定部磁石の径方向の設置範囲を広
げることにより、特に可動部の移動変位が大きくなる場
合に、可動部の最外周磁石が同一磁極を持ち反発力が働
くため、大変位の領域でも復元力の低下を防ぎ、磁気ば
ね特性の線形性を保つことができる。
パ要素において、可動部側磁石に対して固定部側磁石の
多重構造を増やし、固定部磁石の径方向の設置範囲を広
げることにより、特に可動部の移動変位が大きくなる場
合に、可動部の最外周磁石が同一磁極を持ち反発力が働
くため、大変位の領域でも復元力の低下を防ぎ、磁気ば
ね特性の線形性を保つことができる。
【0015】請求項6記載の発明においては、請求項4
記載の磁気ばね・ダンパ要素において、中間部磁石をベ
アリング構造を介して、少なくとも一段加えることによ
り多層構造磁石として、外形寸法を変えずに動吸振器・
可動部の可動範囲(ストローク)を広げることができる
ため、大振幅の制振が必要な場合にも対応することがで
きる。
記載の磁気ばね・ダンパ要素において、中間部磁石をベ
アリング構造を介して、少なくとも一段加えることによ
り多層構造磁石として、外形寸法を変えずに動吸振器・
可動部の可動範囲(ストローク)を広げることができる
ため、大振幅の制振が必要な場合にも対応することがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1および図2を参照して本発明
の請求項1に係る実施の形態(第1の実施例)を説明す
る。図1は本発明による磁気ばね・ダンパ要素を用いた
動吸振器を制振対象構造物として照明灯に適用した場合
の縦断面図であり、図2は図1におけるA−A線矢視断
面図である。
の請求項1に係る実施の形態(第1の実施例)を説明す
る。図1は本発明による磁気ばね・ダンパ要素を用いた
動吸振器を制振対象構造物として照明灯に適用した場合
の縦断面図であり、図2は図1におけるA−A線矢視断
面図である。
【0017】この第1の実施例では、動吸振型制振装置
の可動重量5に隣接する可動部内側磁石6と可動部外側
磁石7が互いに異磁極を持つように構成した多重構造磁
石を磁性材からなるヨーク8を介して固定している。こ
こで、可動部内側磁石6,可動部外側磁石7,ヨーク8
の一組を総称して可動部磁石9と呼ぶ。これと対向する
位置にも静止状態にて、可動部磁石9に対して各々異磁
極が対向配置されるような多重構造磁石をヨーク8を介
して設置している。すなわち固定部として据付け台座1
8を設け、可動部内側磁石6がN極の場合、固定部内側
磁石10はS極、可動部外側磁石7はS極、固定部外側
磁石11はN極となる。
の可動重量5に隣接する可動部内側磁石6と可動部外側
磁石7が互いに異磁極を持つように構成した多重構造磁
石を磁性材からなるヨーク8を介して固定している。こ
こで、可動部内側磁石6,可動部外側磁石7,ヨーク8
の一組を総称して可動部磁石9と呼ぶ。これと対向する
位置にも静止状態にて、可動部磁石9に対して各々異磁
極が対向配置されるような多重構造磁石をヨーク8を介
して設置している。すなわち固定部として据付け台座1
8を設け、可動部内側磁石6がN極の場合、固定部内側
磁石10はS極、可動部外側磁石7はS極、固定部外側
磁石11はN極となる。
【0018】ここで、固定部内側磁石10,固定部外側
磁石11,ヨーク8の一組を総称して固定部磁石12と
呼ぶ。可動部磁石9と固定部磁石12は上下に一定の隙
13を保って設置されているが、これは可動重量5と制
振対象構造物1に各々固定されたベアリング受け座14
を介して複数の剛球15を直接挟み込むことにより確保
している。
磁石11,ヨーク8の一組を総称して固定部磁石12と
呼ぶ。可動部磁石9と固定部磁石12は上下に一定の隙
13を保って設置されているが、これは可動重量5と制
振対象構造物1に各々固定されたベアリング受け座14
を介して複数の剛球15を直接挟み込むことにより確保
している。
【0019】さらにこの隙間13には導体板16を磁石
と非接触となるように設置している。導体板16は制振
対象構造物である照明灯ポール19側、可動重量5側の
いずれに固定してもよいが、本実施例では導体板支持リ
ング17を介して固定部側である照明灯ポール19に設
置している。
と非接触となるように設置している。導体板16は制振
対象構造物である照明灯ポール19側、可動重量5側の
いずれに固定してもよいが、本実施例では導体板支持リ
ング17を介して固定部側である照明灯ポール19に設
置している。
【0020】なお、ここでは多重構造磁石として二重円
筒磁石を示したが、さらに複数円筒状に磁石を配置して
もよい。このような構成の磁気ばね・ダンパ要素を用い
た動吸振型制振装置は据付け台座18を介して照明灯ポ
ール19の頂部に取り付けられており、動吸振型制振装
置全体は照明器具20と一体をなす収納箱21の中に収
納されている。また、本実施例では、固定部として据付
け台座18を設けているが、これは照明灯ポール19の
ように長尺でしかもその径が本動吸振型制振装置よりも
小さい場合に固定容易な形状として例示するものであ
る。固定部としては制振対象構造物に固定可能なもので
あればよく、従って、照明灯ポール19とは形状の異な
る制振対象構造物においては、より固定に適切な形状と
すればよい。
筒磁石を示したが、さらに複数円筒状に磁石を配置して
もよい。このような構成の磁気ばね・ダンパ要素を用い
た動吸振型制振装置は据付け台座18を介して照明灯ポ
ール19の頂部に取り付けられており、動吸振型制振装
置全体は照明器具20と一体をなす収納箱21の中に収
納されている。また、本実施例では、固定部として据付
け台座18を設けているが、これは照明灯ポール19の
ように長尺でしかもその径が本動吸振型制振装置よりも
小さい場合に固定容易な形状として例示するものであ
る。固定部としては制振対象構造物に固定可能なもので
あればよく、従って、照明灯ポール19とは形状の異な
る制振対象構造物においては、より固定に適切な形状と
すればよい。
【0021】このような構成によれば、可動重量5が静
止位置から動くと、静止位置で対向している異磁極との
間、例えば可動部内側磁石6と固定部内側磁石10の間
では吸引力が働く。その一方で、隣接する同一磁極、例
えば可動部内側磁石6のN極に対して固定部外側磁石1
1のN極が接近することによって反発力が働く。この静
止位置からの移動は、図2からも明かであるが2次元の
任意の方向に可能であると同時に復元力も任意の方向の
移動に対して作用する。
止位置から動くと、静止位置で対向している異磁極との
間、例えば可動部内側磁石6と固定部内側磁石10の間
では吸引力が働く。その一方で、隣接する同一磁極、例
えば可動部内側磁石6のN極に対して固定部外側磁石1
1のN極が接近することによって反発力が働く。この静
止位置からの移動は、図2からも明かであるが2次元の
任意の方向に可能であると同時に復元力も任意の方向の
移動に対して作用する。
【0022】従って、本実施例における動吸振型制振装
置は地震などの外力が働いた場合に可動重量5が振動す
ることにより照明器具20の振動を大幅に低減すること
ができる。
置は地震などの外力が働いた場合に可動重量5が振動す
ることにより照明器具20の振動を大幅に低減すること
ができる。
【0023】次に、図3および図4を参照して本発明の
請求項2,3に係る実施の形態(第2の実施例)を説明
する。図3,4において図1,2と同一の構成には同一
の符号を付し、その構成の説明は省略する。本実施例で
は、対向する可動部磁石9と固定部磁石12の間にある
隙間13の中に、ベアリング受け座14を配置し剛球1
5を挟みこんでいる。ここでベアリング受け座14は可
動部側、固定部側ともにベアリング支持リング22を介
してヨーク8に固定されている。なお、本実施例におい
ては固定部としては導体板支持リング17および下部の
ヨーク8がその構成を兼ねている。
請求項2,3に係る実施の形態(第2の実施例)を説明
する。図3,4において図1,2と同一の構成には同一
の符号を付し、その構成の説明は省略する。本実施例で
は、対向する可動部磁石9と固定部磁石12の間にある
隙間13の中に、ベアリング受け座14を配置し剛球1
5を挟みこんでいる。ここでベアリング受け座14は可
動部側、固定部側ともにベアリング支持リング22を介
してヨーク8に固定されている。なお、本実施例におい
ては固定部としては導体板支持リング17および下部の
ヨーク8がその構成を兼ねている。
【0024】このように構成された本実施例の動吸振型
制振装置は、剛球15を挟むベアリング受け座14を隙
間13の中に配置して対向する可動部磁石9と固定部磁
石12の間に設置したので、装置を、対向する磁石の外
形寸法と同一寸法まで小型化することができる。
制振装置は、剛球15を挟むベアリング受け座14を隙
間13の中に配置して対向する可動部磁石9と固定部磁
石12の間に設置したので、装置を、対向する磁石の外
形寸法と同一寸法まで小型化することができる。
【0025】図5は本発明の請求項4に係る実施の形態
(第3の実施例)を示すもので、ベアリング受け座14
が埋め込まれた可動部導体板23および固定部導体板2
4を導体板支持リング17を介して、各々ヨーク8に固
定し、対向する可動部磁石9と固定部磁石12の間にあ
る隙間13に設置しており、剛球15を挟み込んでい
る。また、本実施例では固定部としては下部のヨーク8
がその構成を兼ねている。
(第3の実施例)を示すもので、ベアリング受け座14
が埋め込まれた可動部導体板23および固定部導体板2
4を導体板支持リング17を介して、各々ヨーク8に固
定し、対向する可動部磁石9と固定部磁石12の間にあ
る隙間13に設置しており、剛球15を挟み込んでい
る。また、本実施例では固定部としては下部のヨーク8
がその構成を兼ねている。
【0026】このように構成された動吸振型制振装置に
おいても、第2の実施例と同様に装置を、対向する磁石
の外形寸法と同一の寸法まで小型化することができる。
図6は本発明の請求項5に係る実施の形態(第4の実施
例)を示すもので、固定部磁石12において、可動部磁
石9と対称形状をなす部分に加え、その外側にヨーク8
を介して最外周磁石25を配置したものである。最外周
磁石25は固定部外側磁石11とは異磁極をなし、可動
部外側磁石7とは同磁極となっている。
おいても、第2の実施例と同様に装置を、対向する磁石
の外形寸法と同一の寸法まで小型化することができる。
図6は本発明の請求項5に係る実施の形態(第4の実施
例)を示すもので、固定部磁石12において、可動部磁
石9と対称形状をなす部分に加え、その外側にヨーク8
を介して最外周磁石25を配置したものである。最外周
磁石25は固定部外側磁石11とは異磁極をなし、可動
部外側磁石7とは同磁極となっている。
【0027】このように構成された本実施例において
は、可動部磁石9の変位が大きい場合でも、固定部磁石
12に最外周磁石25を加えることによって、最外周磁
石25と同磁極の可動部外側磁石7とが反発するので復
元力の低下を防止することができる。
は、可動部磁石9の変位が大きい場合でも、固定部磁石
12に最外周磁石25を加えることによって、最外周磁
石25と同磁極の可動部外側磁石7とが反発するので復
元力の低下を防止することができる。
【0028】図7は本発明の請求項6に係る実施の形態
(第5の実施例)を示すもので、可動部磁石9と固定部
磁石12の間に、これらと同一形状を持つ可動の内側磁
石26と可動の外側磁石27をヨーク28の上下に配置
した可動の中間部磁石29を設置し、磁石の多層構造と
している。中間部磁石29は上下にベアリング受け座1
4が埋め込まれた中間部導体板30を固定し、剛球15
を挟み込むことによって可動部磁石9と固定部磁石12
の間に隙間31、隙間32を確保している。
(第5の実施例)を示すもので、可動部磁石9と固定部
磁石12の間に、これらと同一形状を持つ可動の内側磁
石26と可動の外側磁石27をヨーク28の上下に配置
した可動の中間部磁石29を設置し、磁石の多層構造と
している。中間部磁石29は上下にベアリング受け座1
4が埋め込まれた中間部導体板30を固定し、剛球15
を挟み込むことによって可動部磁石9と固定部磁石12
の間に隙間31、隙間32を確保している。
【0029】また、中間部磁石29のうちヨーク28の
上部に配置された磁石は可動部磁石9と、一方ヨーク2
8の下部に配置された磁石は固定部磁石12とそれぞれ
異磁極を有しながら対向して設けられている。図7にお
いては、可動部内側磁石6はN極であり、それに対向す
る上部の可動の内側磁石26はS極となっている。ま
た、可動部外側磁石7はS極であり、上部の可動の外側
磁石27はそれに対向してN極で設けられている。
上部に配置された磁石は可動部磁石9と、一方ヨーク2
8の下部に配置された磁石は固定部磁石12とそれぞれ
異磁極を有しながら対向して設けられている。図7にお
いては、可動部内側磁石6はN極であり、それに対向す
る上部の可動の内側磁石26はS極となっている。ま
た、可動部外側磁石7はS極であり、上部の可動の外側
磁石27はそれに対向してN極で設けられている。
【0030】このように構成された本実施例において
は、磁石の多層構造としていることから動吸振型制振装
置の可動範囲を拡大することができるので、大振幅の制
振が可能である。
は、磁石の多層構造としていることから動吸振型制振装
置の可動範囲を拡大することができるので、大振幅の制
振が可能である。
【0031】図8は本発明の請求項2乃至6に係る実施
の形態を(第6の実施例)を示すものである。本実施例
は、動吸振型制振装置を照明灯や道路標識灯のような長
尺柱状構造物の頂部付近に設置するものである。図7で
は、図3に示される本発明の第2の実施例の動吸振型制
振装置を据付け台車18を介して照明灯ポール19の頂
部に設置するものである。尚、第2の実施例に示された
動吸振型制振装置以外の実施例として示された動吸振型
制振装置を設置してもよいのは言うまでもない。
の形態を(第6の実施例)を示すものである。本実施例
は、動吸振型制振装置を照明灯や道路標識灯のような長
尺柱状構造物の頂部付近に設置するものである。図7で
は、図3に示される本発明の第2の実施例の動吸振型制
振装置を据付け台車18を介して照明灯ポール19の頂
部に設置するものである。尚、第2の実施例に示された
動吸振型制振装置以外の実施例として示された動吸振型
制振装置を設置してもよいのは言うまでもない。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明の動吸振型制
振装置においては、可動重量は2次元の任意方向に対し
て磁気復元力に支持されており、1つの可動重量で方向
に係わらず、制振効果が得られる。また対向磁石間に導
体板を設置することで、磁気ダンパとしても併用し、ば
ね要素と減衰要素がすべて可動重量の下部に収納できる
ことから、動吸振型制振装置を大幅に小型化できる。さ
らにベアリング部を対向磁石間に設置したり、あるいは
動吸振型制振装置を多重構造とすることで、可動部の移
動範囲を確保した上、さらなる径方向の小型化が図れ
る。従って、振動数が低く可動部に大きなストロークを
必要とし、小型化も要求される制振対象構造物であって
も、その振動を大幅に低減することができる。
振装置においては、可動重量は2次元の任意方向に対し
て磁気復元力に支持されており、1つの可動重量で方向
に係わらず、制振効果が得られる。また対向磁石間に導
体板を設置することで、磁気ダンパとしても併用し、ば
ね要素と減衰要素がすべて可動重量の下部に収納できる
ことから、動吸振型制振装置を大幅に小型化できる。さ
らにベアリング部を対向磁石間に設置したり、あるいは
動吸振型制振装置を多重構造とすることで、可動部の移
動範囲を確保した上、さらなる径方向の小型化が図れ
る。従って、振動数が低く可動部に大きなストロークを
必要とし、小型化も要求される制振対象構造物であって
も、その振動を大幅に低減することができる。
【図1】本発明に係る動吸振型制振装置の第1の実施例
を示す縦断面図。
を示す縦断面図。
【図2】図1におけるA−A線矢視断面図。
【図3】本発明に係る動吸振型制振装置の第2の実施例
を示す縦断面図。
を示す縦断面図。
【図4】図3におけるB−B線矢視断面図。
【図5】本発明に係る動吸振型制振装置の第3の実施例
を示す縦断面図。
を示す縦断面図。
【図6】本発明に係る動吸振型制振装置の第4の実施例
を示す縦断面図。
を示す縦断面図。
【図7】本発明に係る動吸振型制振装置の第5の実施例
を示す縦断面図。
を示す縦断面図。
【図8】本発明に係る動吸振型制振装置の第6の実施例
を示す縦断面図。
を示す縦断面図。
【図9】動吸振型制振装置の従来例を示す構成図。
1…制振対象構造物 2…付加重量 3…剛性要素 4…減衰要素 5…可動重量 6…可動部内側磁石 7…可動部外側磁石 8…ヨーク 9…可動部磁石 10…固定部内側磁石 11…固定部外側磁石 12…固定部磁石 13…隙間 14…ベアリング受け
座 15…剛球 16…導体板 17…導体板支持リング 18…据付け台座 19…照明灯ポール 20…照明器具 21…収納箱 22…ベアリング支持
リング 23…可動部導体板 24…固定部導体板 25…最外周磁石 26…内側磁石 27…外側磁石 28…ヨーク 29…中間部磁石 30…中間部導体板 31…隙間 32…隙間
座 15…剛球 16…導体板 17…導体板支持リング 18…据付け台座 19…照明灯ポール 20…照明器具 21…収納箱 22…ベアリング支持
リング 23…可動部導体板 24…固定部導体板 25…最外周磁石 26…内側磁石 27…外側磁石 28…ヨーク 29…中間部磁石 30…中間部導体板 31…隙間 32…隙間
Claims (6)
- 【請求項1】 可動重量部と、制振対象物に固定される
固定部と、前記可動重量部にヨークを介して可動部内側
磁石と可動部外側磁石が交互に異磁極を有するように構
成されて設けられた可動部磁石と、この可動部磁石に対
して各々異磁極が対向するように配置された固定部内側
磁石と固定部外側磁石を前記固定部にヨークを介して設
けられた固定部磁石と、この固定部磁石と前記可動部磁
石との隙間に介挿された導体板とを有することを特徴と
する動吸振型制振装置。 - 【請求項2】 前記可動部に設けられた可動部ベアリン
グ受け座と、固定部に設けられた固定部ベアリング受け
座と、この可動部ベアリング受け座と固定部ベアリング
受け座とに挟着され前記可動部と固定部の相対運動を可
能にする剛球とを有し、前記可動部ベアリング受け座と
固定部ベアリング受け座はそれぞれ前記可動部外側磁石
と固定部外側磁石の内側に設けられたことを特徴とする
請求項1記載の動吸振型制振装置。 - 【請求項3】 前記可動部内側磁石と可動部外側磁石と
の間隙および前記固定部内側磁石と固定部外側磁石との
間隙にそれぞれ設けられたベアリング支持リングを有し
て前記可動部ベアリング受け座と固定部ベアリング受け
座をそれぞれ固定することを特徴とする請求項2記載の
動吸振型制振装置。 - 【請求項4】 可動部に固設され前記可動部ベアリング
受け座を一体に設けた可動部導体板と、固定部に固設さ
れ前記固定部ベアリング受け座を一体に設けた固定部導
体板と、前記可動部ベアリング受け座と固定部ベアリン
グ受け座とに挟着された前記可動部と固定部の相対運動
を可能にする剛球とを有することを特徴とする請求項2
記載の動吸振型制振装置。 - 【請求項5】 可動部外側磁石に対向する固定部外側磁
石の外側に前記可動部外側磁石と同一の磁極を有する固
定部外側磁石を設けることを特徴とする請求項1乃至4
記載の動吸振型制振装置。 - 【請求項6】 前記可動部磁石と固定部磁石との間にベ
アリング受け座と剛球を介して設けられ、ヨークを挟ん
で上部および下部に各々前記可動部磁石と固定部磁石に
対向して異磁極の磁石を配置する中間部磁石を少なくと
も一つ設けたことを特徴とする請求項2または3記載の
動吸振型制振装置。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07254788A JP3100886B2 (ja) | 1995-10-02 | 1995-10-02 | 動吸振型制振装置 |
| US08/720,571 US5896961A (en) | 1995-10-02 | 1996-10-01 | Dynamic vibration absorber |
| DE69617859T DE69617859T2 (de) | 1995-10-02 | 1996-10-02 | Dynamischer Schwingungsdämpfer |
| KR1019960043690A KR100258777B1 (ko) | 1995-10-02 | 1996-10-02 | 동흡진기 |
| EP96115843A EP0767321B1 (en) | 1995-10-02 | 1996-10-02 | Dynamic vibration absorber |
| CN96119952A CN1067749C (zh) | 1995-10-02 | 1996-10-03 | 动态消震器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07254788A JP3100886B2 (ja) | 1995-10-02 | 1995-10-02 | 動吸振型制振装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0996338A true JPH0996338A (ja) | 1997-04-08 |
| JP3100886B2 JP3100886B2 (ja) | 2000-10-23 |
Family
ID=17269900
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP07254788A Expired - Fee Related JP3100886B2 (ja) | 1995-10-02 | 1995-10-02 | 動吸振型制振装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3100886B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2022026075A (ja) * | 2020-07-30 | 2022-02-10 | 株式会社免制震ディバイス | 免震装置 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH03117973U (ja) * | 1990-03-15 | 1991-12-05 | ||
| CN111801517B (zh) | 2018-03-08 | 2024-06-25 | 株式会社岛津制作所 | 质谱仪 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS50123785U (ja) * | 1974-03-28 | 1975-10-09 | ||
| JPS61109935A (ja) * | 1984-10-31 | 1986-05-28 | Toshiba Corp | 回転体用制振装置 |
| JPS622030A (ja) * | 1985-06-03 | 1987-01-08 | Hiroshi Daidou | 防震装置 |
-
1995
- 1995-10-02 JP JP07254788A patent/JP3100886B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS50123785U (ja) * | 1974-03-28 | 1975-10-09 | ||
| JPS61109935A (ja) * | 1984-10-31 | 1986-05-28 | Toshiba Corp | 回転体用制振装置 |
| JPS622030A (ja) * | 1985-06-03 | 1987-01-08 | Hiroshi Daidou | 防震装置 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2022026075A (ja) * | 2020-07-30 | 2022-02-10 | 株式会社免制震ディバイス | 免震装置 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3100886B2 (ja) | 2000-10-23 |
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