JPH10102157A - 製銅システム - Google Patents

製銅システム

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JPH10102157A
JPH10102157A JP25982396A JP25982396A JPH10102157A JP H10102157 A JPH10102157 A JP H10102157A JP 25982396 A JP25982396 A JP 25982396A JP 25982396 A JP25982396 A JP 25982396A JP H10102157 A JPH10102157 A JP H10102157A
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JP
Japan
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furnace
copper
countermeasure
concentration
mat
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Application number
JP25982396A
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English (en)
Inventor
Akiyoshi Yamashiro
明義 山城
Mikio Watanabe
美樹雄 渡辺
Teruyuki Matsutani
輝之 松谷
Kazutaka Onishi
一孝 大西
Masuhiro Ishitobi
益弘 石飛
Yutaka Murakami
裕 村上
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熔体の成分分析結果、炉の温度計測結果、お
よび過去に行った対策から現在の炉状況を評価し、行う
べき対策を操作者に提示することができる製銅システム
を提供する。 【解決手段】 記憶装置20はCL炉10bから出力さ
れるCLカワ、CLカラミ、およびC炉12から出力さ
れるCカラミの成分分析結果や測定温度に対して、各炉
の状況を抽象化する分類表および炉の状況に応じた対策
を決定する分類表を記憶する。対策制御装置21は測定
温度、成分分析結果、および過去の対策が現在に与える
影響を算出して、適切な対策を記憶装置20から選定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連結された複数の
炉を有する製銅システムにおいて、運転の指標を予測
し、操作者に該指標を指示する製銅システムに関する。
【0002】
【従来の技術】図26は従来の連続製銅システムの全体
構成の概略を示す図である。連続製銅システムは、連続
した複数の炉、即ち、S炉1、CL炉2、C炉3、およ
び精製炉(図示省略)を有する。上記S炉1は銅鉱石等
の原料、および、硅砂(SiO 2)、石灰(CaO)、
アルミナ(Al23)、粉炭等の副原料が投入され、こ
れら原料および副原料を熔融し、カワおよびカラミが混
合した状態の熔体を生成する。また、図示は省略してい
るが、S炉1内に供給する酸素および空気の量を調整す
るS炉気体流量調整器が設けられ、酸素および空気はラ
ンスを介して供給される。更に、S炉1内には温度計が
設けられ、熔体の温度が常時計測される。
【0003】上記CL炉2は、S炉1で生成されたカワ
およびカラミが混合した状態の熔体からカワをCLカワ
として、カラミをCLカラミとして分離する。また、C
炉3はCL炉2で分離されたCLカワを更に酸化し、不
純物をCカラミとして分離して銅純度の高い粗銅を生成
する。このC炉3には、石灰等の副原料が投入され、生
成される粗銅の銅濃度が一定に保たれる。また、S炉1
と同様に、C炉3内に供給する酸素および空気の量を調
整するC炉気体流量調整器(図示省略)が設けられ、酸
素および空気はランスを介して供給される。更に、C炉
3から出力される熔体温度を計測する消耗型熱電対温度
計等のC炉温度計測器(図示省略)が設けられ、C炉内
の温度が一定の間隔で(例えば、1時間毎)計測され
る。尚、図示は省略しているが、C炉3から出力される
CカラミはS炉1,C炉3に還元されて再利用され、更
に、S炉1,C炉3、および精製炉への酸素は配管で相
互に交換される。
【0004】ところで、銅の製錬過程においては、各炉
から出力される銅の含有率が重要となる。この連続製銅
システムのS炉1、CL炉2、およびC炉3では順に、
(1)原料からカワおよびカラミが生成され、(2)カ
ワおよびカラミがそれぞれCLカワおよびCLカラミに
分離され、(3)CLカワから粗銅が生成される。
【0005】上記過程(1),(2)において、カワ
(CLカワ)中の銅濃度(これをカワ品位という)が高
いと、カラミ(CLカラミ)へ移行する銅の量が増加し
てしまい、いわゆるスラグロスが高くなる可能性が大と
なる。一方、カワ品位が低いと、純度の高い銅を生成す
るためには、後続するC炉3、および精製炉での負荷が
高くなってしまう。つまり、S炉1中におけるカワ品位
の維持がとりわけ重要となる。さらに、上記過程(3)
においても、過程(1),(2)と同様に、後続する精
製炉における負荷が高くなってしまうため、粗銅中の銅
含有量を一定(例えば、Cカラミ中の銅含有量を13%
〜15%)に保つ必要がある。従って、上記カワ品位お
よび粗銅中の銅含有量を予め定められた一定値にするた
めに、カワ品位およびCカラミ成分分析を行いS炉1お
よびC炉3に供給する原料および副原料や酸素供給量、
温度等を適切に制御する必要がある。
【0006】上述したように、S炉1およびCL炉2は
連続しており、S炉1からはカワおよびカラミが混合し
た状態で出力される。従って、カワ品位を測定するため
にはカワとカラミとが分離されたCL炉2の出口でそれ
ぞれのサンプルを取得しなければならない。また、C炉
3の出口では、Cカラミのサンプルが取得される。これ
らCL炉2の出口で取得したサンプルおよびC炉3の出
口で取得したサンプルの成分分析結果に基づいて、カワ
品位および粗銅の銅含有量を一定とする制御が行われ
る。これらの成分分析結果は過去の炉状況が反映された
ものであり、現在の炉状況を正確に反映していない。こ
の連続製銅システムにおいては、過去の成分分析結果に
基づいて、各炉が管理されるので、炉の管理方法は極め
て複雑となる。
【0007】次に、従来の連続製銅システムを管理する
手順の一例を説明する。まず、操作者が所定時間毎、例
えば1時間毎にCL炉2およびC炉3の出口でサンプル
を取得し、このサンプルの成分分析を行うとともにS炉
1内の温度およびCカラミの温度を測定する。そして、
経験で得られた対策および論理的に得られる対策が記載
された表が用いられて、測定温度および各成分分析結果
に応じて主副原料の供給量、酸素および空気の供給量を
変化させ、S炉1の温度、C炉3の温度、各成分等が適
切な値となるような制御を行っていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、連続
製銅システムを管理するためには、2箇所(CL炉2出
口、C炉3出口)からサンプルを採取して成分分析を行
い、各炉内の温度を考慮して供給する原料、副原料、酸
素、温度等を調節しなければならない。また、互いの炉
はそれぞれ関連しており、例えばカワ品位だけを適切な
値としても、例えばCカラミ等の他の成分の変動が生じ
てしまうため、その管理には高度の知識および経験を有
する。
【0009】ところで、従来の連続製銅システム管理で
は熟練作業者が経験を基に管理を行っていたが、一人前
の作業者を育てるには、膨大な時間および費用がかかる
という問題があった。また、各炉は障害発生時等の異常
時以外は稼働しているため、作業者は、例えば2交代あ
るいは3交代で勤務せねばならず、作業者にとって肉体
的な負担が大であるという問題があった。さらに、肉体
的な負担が作業者に求められるため、上述したような複
雑な管理を行う際に、作業者の判断ミスが生じる可能性
が大となる可能性があるという問題があった。その上、
新規に稼働する炉では、熟練作業者の確保が困難である
という問題があった。
【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、製銅システムにおいて、運転の指標を予測し、操
作者に該指標を指示する運転支援システムが設けられた
製銅システムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、主副原料が投入され、該主
副原料を熔融してマットと棄却スラグとに分離するマッ
ト製造手段と、前記マットから粗銅を生成する製銅炉と
を有する製銅システムであって、前記マット製造手段お
よび製銅炉へ供給される主副原料の量を測定する測量手
段と、前記マット製造手段の炉温を測定する第1の測温
手段と、前記製銅炉の炉温を測定する第2の測温手段
と、前記マット製造手段から出力されるマットおよび棄
却スラグの成分を所定時間間隔で分析する第1の分析手
段と、前記製銅炉から出力される熔体中の成分を所定時
間間隔で分析する第2の分析手段と、操作子を備え、該
操作子の操作内容に応じて前記マット製造手段へ投入さ
れる主副原料の量を調節する制御手段と、対策を記憶し
た記憶手段と、前記測量手段の測定結果と、前記第1の
測温手段および前記第2の測温手段の測定結果と、前記
第1の分析手段および前記第2の分析手段の分析結果
と、前記制御手段における前記操作子の操作内容とに基
づいて前記マット製造手段および前記製銅炉の状況を適
正にするための対策を前記記憶手段から選定する対策選
定手段と、前記対策選定手段で選定された対策を表示す
る表示手段とを具備することを特徴とする。請求項2記
載の発明は、請求項1記載の製銅システムにおいて、前
記マット製造手段と前記製銅炉とが順に連結されたこと
を特徴とする。請求項3記載の発明は、請求項1または
請求項2記載の製銅システムにおいて、前記マット製造
手段は主副原料が投入されるマット熔錬炉と、該マット
熔錬炉から出力される熔体をマットと棄却スラグとに分
離する錬カン炉とからなることを特徴とする。請求項4
記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の
製銅システムにおいて、前記第1の分析手段で分析され
て得られるパラメータは、前記マットからは銅濃度、前
記棄却スラグからは石灰濃度および硅砂濃度であり、前
記第2の分析手段で分析されて得られるパラメータは、
銅濃度および石灰濃度であることを特徴とする。請求項
5記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載
の製銅システムにおいて、前記成分の時間的変動傾向お
よび前記マット製造手段の炉温の時間的変動傾向はニュ
ーラルネットワークを用いて求められることを特徴とす
る。請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何
れかに記載の製銅システムにおいて、前記対策選定手段
は、前記第1の測温手段および前記第2の測温手段の測
定結果と、前記第1の分析手段および前記第2の分析手
段の分析結果と、前記成分の時間的変動傾向および前記
マット製造手段の炉温の時間的変動傾向とに基づいて、
前記マット製造手段および前記製銅炉の状況を評価する
ことを特徴とする。請求項7記載の発明は、請求項1乃
至請求項3の何れかに記載の製銅システムにおいて、前
記対策選定手段は、前記製銅炉のカラミ中の銅濃度につ
いては、その絶対値が高い場合と低い場合とに分けて絶
対値を評価して対策の選定に用いることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか
に記載の製銅システムにおいて、前記対策選定手段は、
前記マット製造手段から出力された熔体が前記第1の分
析手段で分析されるまでにかかる時間と、前記マット製
造手段から出力された熔体が前記第2の分析手段で分析
されるまでにかかる時間とを考慮して対策を選定するこ
とを特徴とする。請求項9記載の発明は、請求項1乃至
請求項3の何れかに記載の製銅システムにおいて、前記
対策選定手段は、前記測量手段の測定結果の変化履歴
と、前記第1の測温手段および前記第2の測温手段の測
定結果と、前記第1の分析手段および前記第2の分析手
段の分析結果と、前記制御手段における前記操作子の操
作内容とに基づいて各種パラメータに対する命令レベル
を求めるとともに、前記変化履歴に基づいて各種パラメ
ータに対する影響レベルを求め、各種パラメータ毎に前
記命令レベルおよび影響レベルに基づいて対策を選定す
ることを特徴とする。請求項10記載の発明は、請求項
1乃至請求項3の何れかに記載の製銅システムにおい
て、前記対策選定手段は、前記測量手段の測定結果で表
される主副原料の投入量の変化と前記マットの銅濃度と
前記製銅炉の銅濃度とに基づいて前記マットの銅濃度お
よび製銅炉の銅濃度に対する対策を選定することを特徴
とする。請求項11記載の発明は、請求項1乃至請求項
3の何れかに記載の製銅システムにおいて、前記記憶手
段は優先度が付された少なくとも一つの対策からなる対
策群を記憶し、前記対策選定手段は、前記測量手段の測
定結果と、前記第1の測温手段および前記第2の測温手
段の測定結果と、前記第1の分析手段および前記第2の
分析手段の分析結果と、前記制御手段における前記操作
子の操作内容とに基づいて各炉況を適正にするための対
策群を前記記憶手段から選定し、該対策群内の対策の優
先度と該対策の実現に必要な主副原料の量と予め設定さ
れた限界値とに基づいて該対策群から対策を選定するこ
とを特徴とする。請求項12記載の発明は、請求項11
記載の製銅システムにおいて、前記記憶手段は前記対策
群を表の形式で記憶することを特徴とする。請求項13
記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の
製銅システムにおいて、前記対策選定手段は、外的要因
により必要な前記主副原料の供給量が維持できない場合
には、前記パラメータを変化させない対策を選定するこ
とを特徴とする。請求項14記載の発明は、請求項1乃
至請求項3の何れかに記載の製銅システムにおいて、前
記表示手段は前記対策選定手段で選定された対策を逐次
更新表示することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態による連続製銅システムを説明する。以下に説
明する実施形態においては、複数の炉が順に連結した連
続製銅システムについて説明するが、これは本発明を理
解しやすくするためである。かかる実施の形態は、本発
明の一態様を示すものであり、この発明を限定するもの
ではない。本発明の範囲で任意に変更可能である。例え
ば、以下に説明する連続製銅システム以外の態様とし
て、複数の炉をレードルで繋ぐような不連続の製銅シス
テムにも適用が可能である。
【0013】図1は本発明の一実施形態による連続製銅
システムの全体構成を示すブロック図である。図1にお
いて、10aはS炉であり、主副原料が投入され、この
主副原料を熔融して、カワおよびカラミが混合した状態
の熔体を生成する。10bはCL炉であり(S炉10a
およびCL炉10bはマット製造装置を構成する)、S
炉10aから出力される熔体をCLカワ(マット)とC
Lカラミ(棄却スラグ)とに分離する。12はC炉(製
銅炉)であり、CL炉10bから出力されるCLカワか
ら粗銅を生成する。上記S炉10aおよびC炉12に
は、ランス(図示省略)が設けられ、このランスを介し
て酸素およびエアーが炉内に供給される。また、S炉1
0a、C炉12、および、図示は省略しているがC炉1
2に後続する精製炉は配管により接続され、炉内の酸素
が交換される。尚、図示は省略しているがC炉12から
出力されるCカラミはS炉10a,C炉12に戻され再
利用される。
【0014】13はS炉10aおよびC炉12に投入さ
れる主副原料の供給量を測定する測量装置(測量手段)
である。14は上記S炉10aに設けられた温度計(第
1の測温手段)であり、常時、S炉10a内の熔体の温
度を計測する。また、15はC炉12の出口に設けられ
た消耗型熱電対温度計(第2の測温手段)であり、約1
時間毎にCカラミの熔体の温度を計測する。16は、C
L炉10bから出力されるCLカワおよびCLカラミの
成分を分析する成分分析器(第1の分析手段)である。
17はC炉12の出口付近に設けられ、出力されるCカ
ラミの熔体の成分を分析する成分分析器(第2の分析手
段)である。これら成分分析器16,17は、例えばX
線分析器が用いられ、熔体中の成分が自動的に測定され
る。
【0015】18は、DCS(Distributed Control Sy
stem)と呼ばれる制御装置(制御手段)であり、上記測
量装置13、温度計14、成分分析器16、消耗型熱電
対温度計15、および成分分析器17から出力される各
種情報、および、操作子18aの主副原料の供給量の操
作内容を収集して後述するワークステーション19に出
力する。
【0016】ワークステーション19は、例えば、LA
N(Local Area Network)により接続されており、上記
分析結果、および操作者によりなされた操作子18aの
操作履歴等から現在の炉状況を判断し、今後必要な対策
を操作者に報知する。ワークステーション19は、各炉
に対する対策を記憶する記憶装置20(記憶手段)、各
炉の現在の状況に応じて記憶装置20から適切な対策を
選択する対策選定装置21(対策選定手段)、および対
策選定装置21で選択された対策、および、各炉の状況
を表示するCRT(Cathod Ray Tube)等の表示装置2
2(表示手段)からなる。
【0017】上記記憶装置20は例えば、ROM(Read
Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ま
たはハードディスク等の記憶装置であり、CL炉10b
から出力されるCLカワ、CLカラミ、およびC炉12
から出力されるCカラミの成分分析結果に基づき、各炉
の状況を抽象化する分類表および炉の状況に応じた対策
を決定する分類表を記憶する。この対策とは、例えば、
マット中の銅成分が所定値より少ない場合は給鉱量を下
げる等の指示を表す情報である。記憶装置20に記憶さ
れる対策は、例えば、現在得られている分析結果および
その変化傾向(以下、トレンドと称する)毎に設定され
る。
【0018】図1中の対策選定装置21は、測量装置1
3、温度計14、消耗型熱電対温度計15、成分分析器
16,17から制御装置18を介して得られた計測結果
および分析結果と、制御装置18に設けられた操作子1
8aの操作履歴とに基づいて、記憶装置20に記憶され
ている前述した分類表によって適切な対策を選定し、選
定した対策を表示装置22に表示する。
【0019】次に、図1中の対策選定装置21および記
憶装置20に記憶された分類表について詳述する。図2
は対策選定装置21の機能構成を示すブロック図であ
る。対策選定装置21は、炉の状況を示す各種データ
(以下、プロセスデータと称する)を収集し、この各種
データの平滑化等の数値処理を行うデータ収集部30、
およびデータ収集部30で得られたデータに基づいて、
記憶装置20に記憶された対策を選定して操作指示を出
力する推論部31からなる。これらデータ収集部30お
よび推論部31は、ワークステーション19に備えられ
た中央処理装置、ROM、RAM、ハードディスク等に
より実現されている。
【0020】次に、上記データ収集部30および推論部
31について図2および図3を参照して詳細に説明す
る。図3は図2中のデータ収集部30および推論部31
が有する機能の時間的な相関関係を示す流れ図であり、
図中FDはデータ収集部30において行われる処理、F
Sは推論部31で行われる処理をそれぞれ示している。
まず最初に、データ収集部30について説明する。デー
タ収集部30は図2に示されるように、プロセスデータ
収集機能30a、数学的処理機能30b、および状況分
類と例外処理機能30c等の機能を有する。
【0021】本システムでは、システム全体の状況に対
する診断を30秒毎に1回行う(図3中ステップSA
1)。プロセスデータ収集機能30aは主副原料、酸
素、エアーの供給量やカワ品位等の成分値、およびS炉
温度等の実際のプロセス値(以下、PV値と称する)、
操作子18aから得られる主副原料供給量の設定値(以
下、SV値と称する)等を収集する。PV値およびSV
値は図1中の制御装置18を介して得られる(図3中ス
テップSA2)。
【0022】数学的処理機能30bはプロセスデータ収
集機能30aで得られた複雑に変化するプロセスデータ
を平滑化し、プロセスデータの取扱いを容易にする。ま
た、数学的処理機能30bでは、ニューラルネットが用
いられ、プロセスデータ収集機能30aで得られたS炉
温度、カワ品位等のトレンドが求められる(図3中ステ
ップSA3)。このニューラルネットは入力層、中間
層、および出力層の3層構造であり、入力層と中間層と
が、中間層と出力層とがそれぞれ各層に設けられたノー
ドを介して接続される。
【0023】次に、上記ニューラルネットを用いて、プ
ロセスデータ収集機能30aから得られた種々のプロセ
スデータからトレンドを求める処理を図4を参照して説
明する。図4は数学的処理機能30bにおいて用いられ
るニューラルネットによりトレンドを求める処理を示す
説明図である。本実施形態では、プロセスデータ収集機
能30aから得られた種々のプロセスデータのトレンド
を求める処理SB1と、ニューラルネットの教育を行う
処理SB2とが別々に行われる。これは、処理SB1で
は多種多様なプロセスデータを扱うため、それぞれの時
系列プロセスデータに対して判断を下そうとすると、各
プロセスデータ毎にニューラルネットの教育を行う必要
があるため、教育時間の短縮を目的として上記構成がと
られている。
【0024】処理SB2aでは、基本パターンデータの
作成が行われる。この基本パターンは各プロセスデータ
のトレンドを一般的な形式で表現した(無次元化を行
う)ものであり、この基本パターンに対してニューラル
ネットを教育する(処理SB2b)ことにより、教育時
間の短縮が図れる。トレンドを求める処理SB1では、
プロセスデータ収集機能30aから得られた種々のプロ
セスデータを取得し(処理SB1a)、取得したプロセ
スデータがS炉10aの温度に関するものであれば、平
滑化の処理を行う(処理SB1b)。処理SB1cで
は、平滑化が行われたプロセスデータ、およびプロセス
データ収集機能30aから得られた種々のプロセスデー
タを基本パターンへ変換する処理が行われる。この処理
SB1cを図5を参照して説明する。
【0025】図5は、ニューラルネットにおける基本パ
ターンへの変換処理を説明する図である。ここでは、S
炉10aの温度に対する例を示す。図中C1はS炉10
の温度を測定した測定結果であり、C2は処理SB1b
により平滑化されたプロセスデータを示す。基本パター
ンは平滑化後のプロセスデータから4箇所の代表値、例
えば、1時間30分前(C2d)、1時間前(C2
c)、30分前(C2b)、現在(C2a)の値を取り
出す。次に、最新の値(現在(C2a)の値)と各々の
代表値との差を求め、この差を9段階に分けられたレベ
ルに分類する。このレベルには−4から+4までの値が
割り当てられており、各々のレベルは予め定められた閾
値に基づいて定められる。例えば、+1の値が割り当て
られているレベルは、差が4.9であり、+2の値が割
り当てられているレベルは差が6.6であるといった具
合である。
【0026】次に、変換されたプロセスデータが、ニュ
ーラルネットの入力層から入力され(処理SB1d)、
出力層の出力結果から、基本パターンに対するトレンド
が判断される(処理SB1e)。得られたトレンドは−
3から3の値を取り、負の値は下降を示し、正の値は上
昇を意味する。得られたトレンドに対しては次の通りに
判断される。
【0027】 −3:“急激に下降” −2:“下降” −1:“やや下降” 0:“平坦” 1:“やや上昇” 2:“上昇” 3:“急激に上昇”
【0028】即ち、数学的処理機能30bのニューラル
ネットでは、各成分および温度の変化傾向に基づいて、
各々の成分および温度がどのような方向で変化している
かが求められる。尚、実際のプロセスデータを基本パタ
ーンに変更する場合には、必ずしも整数列である必要は
なく、実数列でもほぼ近いトレンドが得られる。また、
状況分類と例外処理を行う機能30cはプロセスの現在
の状態を把握するために、予め定められた分類に従って
状況を分類し、分類した状況を推論部31に出力する。
以上説明したように、データ収集部30では、成分のト
レンドの抽象化、温度のトレンドの抽象化、およびプロ
セスの現在の分類が行われる。
【0029】次に推論部31を図2、図3、および図6
を参照して説明する。図6は推論部31の各機能の時間
的な相関関係を示すブロック図である。推論部31は図
2に示されるように、資源評価機能31a、状況判断機
能31b、命令レベル決定機能31c、影響評価機能3
1d、対策決定機能31e、警報機能31f、および表
示機能31gを有し、上記データ収集部30で得られた
各種データから今後の対策を決定する処理を行う。上記
資源評価機能31aは、供給される主副原料、酸素、エ
アー等の増減可能量を算出する。即ち、制御を行うこと
が可能な主副原料の候補を挙げ、その主副原料の増減可
能量を算出する。これは、各々の成分に対して予め設定
された算出式に基づいて行われる。
【0030】状況判断機能31bは、データ収集部30
で得られたプロセスデータに基づいて各成分および各炉
温度の状況の評価、即ち、各成分および各炉温度の抽象
化を行う。この評価は、温度および成分の絶対値の評価
およびトレンドの評価各々の結果と、必要であれば他の
パラメータ(カワ品位、Cカラミ銅濃度、S炉温度、C
炉温度、S炉SiO2 濃度、S炉CaO濃度、C炉Ca
O濃度)とを考慮して行う。命令レベル決定機能31c
は抽象化された成分状況および温度状況に基づいて、そ
の成分および温度に関して上昇或いは下降対策が必要な
場合には、以下に示す重要度・緊急度を表す抽象化され
た指標、即ち命令レベルを求める。 レベル1…状況が悪化する可能性があるので先行対策を
行う必要があるもの。 レベル2…状況が悪化しているので効果的な対策を行う
必要があるもの。 レベル3…状況が極端に悪化しているか、悪化する可能
性があるので、至急対策が必要なもの。
【0031】影響評価機能31dは、操作子18aが行
った主副原料供給量等の操作により、既に行っている対
策が現在の炉に及ぼす影響、または他の目的で行った対
策が後に各炉に及ぼす影響を評価し、影響レベルを算出
する機能である。また、修正命令レベル決定機能100
は、上記で決定した命令レベルと影響レベルから命令を
修正した修正命令レベルを決定する機能101が主であ
る。さらに特殊ルールとして外乱(精製炉の酸素使用量
の変動によりS炉10aおよびC炉12の酸素量が変動
する等)から対策が本当に必要であるか否かを判断し
(処理102)、修正命令レベルを再決定する機能10
3がある。
【0032】対策決定機能31eは上記で決定した増減
可能量と修正命令レベル等を考慮する。そして、考慮し
た命令レベルから1つ以上の対策が選定され、不具合が
でないよう増減可能量を超える対策や、主副原料供給量
等の供給バランスが悪くなる対策を切り捨て、最適な対
策を導き出す。警報機能31fは得られたトレンドが異
常な値を示している場合、および分析値が未取得である
場合等の操業上やシステム診断上に問題が発生し得ると
きに警報としてメッセージを出力する。また、現在の操
業等の状態をメッセージとして出力する。出力された警
報メッセージは後述する表示機能31gにより図1中の
表示装置22に出力され、操作者にその旨が知らされ
る。表示機能31gは、対策、炉状況等を表示装置22
に出力する機能であり、図7に示される内容をグラフィ
カルに画面表示する。また、この表示機能31gはGU
I(Graphical User Interface)を有し、操作子18a
の操作内容は制御装置18に入力されると共に、この表
示機能31gを介して表示装置22に表示される。
【0033】次に表示機能31gが表示する内容につい
て図7を参照して詳細に説明する。図中50は対策量表
示部であり、主副原料および酸素量等の現在量、必要な
対策量、および変化量が数値で表示される。上記現在量
としては設定値(SV値)が用いられる。対策量はCL
カワ、CLカラミ、およびCカラミの分析値取得時、S
炉温度、C炉温度診断タイミングの対策量を示す。対策
量は操作子18aの過去1時間の操作内容を示す。51
は炉状況表示部であり、各炉が模式的に表示され、各々
の炉に関する現在の状況が表示される。模式的に表示さ
れた炉は、例えば、実際の炉状況に応じて色分けされ、
一目で炉状況が把握できるようになっている。また、こ
の炉状況表示部51は、本プロセスを管理する上で重要
となるパラメータの最新値が表示される。例えば、S炉
10aに関してはS炉の温度、カワ品位、SiO2
度、CaO濃度等の最新値が表示される。
【0034】52はメッセージ表示部であり、分析値の
取得、対策の補足説明等が表示される。53は警報表示
部であり、警報機能31fから出力される各種警報の内
容を文字で出力する。例えば、正常の運転が行われてい
る場合は“定常”という文字列が表示され、SiO2
度トレンド、CaO濃度トレンド、および鉄濃度トレン
ドが全て下降である場合、“CLカラミサンプル不良
?”という文字列が表示される。さらに、警報表示部5
3の図中右下には異常時の警報および注意報を示す警報
表示灯および注意報表示灯が設けられ、警報機能31か
ら出力される内容に応じて、点滅して操作者に注意を促
す。
【0035】54はステータスバーであり、複数のメニ
ュー54a〜54fを有し、操作者の操作に応じて、画
面表示を変更する。例えば、操作者が操作子19aによ
りメニュー54aを選択した場合、入力画面が表示さ
れ、目標値等を変更することができる。メニュー54c
が選択された場合、各成分や副主原料のトレンドを表示
する画面が表示される。さらに項目を選択するとグラフ
が表示され、過去の経歴が一目で分かるようになる。
又、メニュー54eが選択された場合、日本語表示なら
ば英語表示に、反対に英語表示ならば日本語表示に切り
換わる。
【0036】次に、本発明の一実施形態による連続製銅
システムの推論機能内の動作を説明する。推論機能と
は、対策の必要時に推論を行う機能である。対策の必要
時とは、CLカワ、CLカラミ、Cカラミ、Cカラミ温
度(消耗型熱電対温度計によって得られた温度)の値が
取得された場合とS炉温度は連続で取得されているた
め、20分に一回の周期時、および外乱により対策を出
さなければ炉状況が悪化する場合である。外乱とは例え
ば精製炉の酸素使用用の開始や酸素製造工場の製造量の
変動によりS炉10aおよびC炉12両炉の酸素量が変
動する場合である。診断が必要と判断されると、対策選
定装置21は、まず、分析値、温度値に関するトレンド
が評価され、このトレンドおよび絶対値に基づいて、カ
ワ品位、S炉SiO2濃度、S炉CaO濃度、Cカラミ
銅濃度、C炉CaO濃度、S炉温度、C炉温度の命令レ
ベルの決定を行う。
【0037】以下、命令レベルの決定の際に行われる処
理、即ち図6中31cでにおいて行われる処理を詳細に
説明する。 a.S炉10aのカワ品位命令レベル S炉10aのカワ品位命令レベルは、CLカワのカワ品
位およびCLカラミの鉄分濃度に基づいて決定される。
まず、図8中の分類表に基づいて、カワ品位のレベルが
求められる。図8はCLカワ品位の絶対値を評価する分
類表である。図中目標値は作業者により予め設定され
る。この表は、CLカワ中に含まれる銅濃度に基づいて
分類されており、例えば、分析されたカワ品位が目標値
を1.5%越える場合、そのカワ品位のレベルは“非常
に高め”と判断される。
【0038】そして、図9に示された分類表が用いら
れ、得られたカワ品位のトレンド、CLカラミ中の鉄分
濃度のトレンド、およびカワ品位のレベルに応じて、カ
ワ品位の命令レベルが決定される。図9はカワ品位の命
令レベルを決定するために用いられる分類表である。こ
の分類表は、カワ品位のレベル毎に設けられ、図9に示
した分類表は、カワ品位の絶対値評価が“非常に高め”
の場合である。例えば、カワ品位の絶対値評価が“非常
に高め”であり、カワ品位のトレンドが“やや下降”で
あって、カラミ中鉄分濃度トレンドが“やや下降”であ
る場合、その命令レベルは“−1”と決定される。図中
正符号および負符号はそれぞれ上昇対策および下降対策
が必要であることを示し、“0”は対策が不必要である
ことを示す。
【0039】b.S炉10aのSiO2濃度対策量 S炉10aのSiO2濃度対策量は、プロセスデータ中
のCLカラミのSiO2濃度から得られたSiO2濃度の
絶対値および得られたSiO2濃度トレンドから決定さ
れる。SiO2濃度の絶対値は図10中の表を用いて行
われる。図10はSiO2濃度の絶対値を評価する分類
表であり、図中目標値は操作者により予め設定される。
例えば、SiO2濃度の絶対値が目標値よりも0.2%
多い場合、SiO2濃度の絶対値は“適正”と判断され
る。次に、SiO2濃度の評価が図11中の表を用いて
行われる。図11はS炉10aのSiO2濃度の評価を
行う際に用いられる分類表である。例えば、SiO2
度の絶対値が“適正”と判断され、SiO2濃度のトレ
ンドが“やや下降”である場合、その対策量は“0.
2”と決定される。尚、この対策量はSiO2供給量の
増減値を表し、その単位は[トン/h]である。
【0040】c.S炉10aのCaO濃度対策量 S炉10aのCaO濃度対策量は、CLカラミ中のCa
0濃度とアルミナ濃度の差およびそのトレンドから決定
される。図12に示されるように、CLカラミ中のCa
0濃度とアルミナ濃度の差は、CaO濃度がアルミナ濃
度を若干上回ることが適正とされる。図12はS炉10
aのCaO濃度とアルミナ濃度の差を評価するときに用
いられる分類表である。例えば、Ca0濃度とアルミナ
濃度とが同一である場合、“適正”と判断される。ま
た、図13はS炉10aのCaO濃度からアルミナ濃度
を減算した値を評価する分類表であり、Ca0濃度とア
ルミナ濃度との差のトレンドが“下降”である場合、こ
の分類表から対策量が“0.1”に決定される。尚、こ
の対策量はCaO供給量の増減値を表し、その単位は
[トン/h]である。
【0041】d.Cカラミ銅濃度命令レベル Cカラミ銅濃度命令レベルは、Cカラミ銅濃度が上流の
カワ品位変化の影響を受けるため、S炉カワ品位とCカ
ラミ銅濃度とに基づいて決定される。また、図14に示
された分類表が用いられ、Cカラミ濃度の絶対値の評価
が行われる。Cカラミ濃度は変化が激しく、更に濃度が
低めの場合と高めの場合の挙動に大きな違いが見られる
ので、固定された3つの目標値(13.0%、14.0
%、15.0)別に絶対値の評価の閾値が設定される。
例えば、目標値が13.0%に設定されており、Cカラ
ミ銅濃度の絶対値が12%である場合、Cカラミ銅濃度
は“低め1”と評価される。
【0042】次に、Cカラミ銅濃度の絶対値評価、Cカ
ラミ銅濃度のトレンド、およびカワ品位のトレンドに基
づいて、Cカラミ銅濃度命令レベルが決定される。この
Cカラミ銅濃度命令レベルは図15に示された分類表に
基づいて決定される。図15はCカラミ銅濃度命令レベ
ルを決定する際に用いられる分類表である。この分類表
は、Cカラミ銅濃度絶対値評価の結果それぞれに設けら
れる。図15中に示された分類表はCカラミ銅濃度絶対
値評価が“低め1”に対応するものである。Cカラミ銅
濃度絶対値評価が“低め1”である場合であって、Cカ
ラミ銅濃度のトレンドが“下降”であり、カワ品位のト
レンドが“上昇”である場合、命令レベルは“2”と決
定される。尚、この命令レベルの正符号および負符号は
それぞれ上昇および下降を示し、数字の値は対策の強さ
を示す。また、数字の値が“0”である場合、対策が不
要であることを示す。
【0043】e.C炉12のCaO濃度対策量 C炉12のCaO濃度対策量はCカラミ銅濃度およびC
aO濃度に基づいて決定される。まず、CaO濃度と銅
濃度との和の絶対値評価が図16に示された分類表に基
づいて行われる。図16はC炉CaO濃度と銅濃度との
和の絶対値評価を行う際に用いられる分類表である。図
中目標値は操作者によって設定される。例えば、CaO
濃度と銅濃度との和の絶対値が目標値を1.0%下回っ
ている場合、“低め”と評価される。次に、銅濃度のト
レンド、CaO濃度と銅濃度との和のトレンド、および
CaO濃度と銅濃度との和の絶対値評価に基づいて、図
17中の分類表によってCaO濃度対策量が決定され
る。
【0044】図17はC炉12のCaO濃度対策量を決
定する際に用いられる分類表である。この分類表はCa
O濃度と銅濃度との和の絶対値評価各々に対して設けら
れており、図17中の表はCaO濃度と銅濃度との和の
絶対値評価が“低め”の場合の分類表である。例えば、
CaO濃度と銅濃度との和のトレンドが“やや上昇”で
あり、Cカラミ銅濃度トレンドが“平坦”である場合、
命令レベルは“0.4”と決定される。この対策量は、
供給する必要があるCaOの量を示しており、その単位
は[トン/h]である。尚、図中“A”、“B”は考え
られない状況であり、この対策量が決定された場合は、
異常として表示機能31gにより異常が発生した旨が表
示される。
【0045】次に、現在のS炉10aの温度の評価が図
18中の表を用いて行われる。図18はS炉の温度の評
価を行う分類表である。例えば、測定された値が目標値
よりも20°C高い場合は“高め”と判断される。尚、
図中の目標値は作業者により設定される。S炉10aの
温度に関するトレンドは、前述したように、測定値を平
滑化した後、ニューラルネットにより7段階に分類され
て得られる。S炉10aの温度に関する命令レベルの決
定はS炉10aの温度の評価結果およびS炉10aの温
度に関するトレンドに基づいて、図19中のマトリクス
表が用いられて決定される。例えば、現在の温度評価が
“高め”であり、トレンドが“下降”である場合、対策
を必要としない、即ち、命令レベルが“0”と決定され
る。また、現在の温度の評価が“低め”であり、トレン
ドが“やや下降”である場合、S炉10aの温度を上げ
る対策を必要とし、その命令レベルは“2”、即ち状況
が悪化しているので効果的な対策を行う必要があると決
定される。尚、図19中の表の各欄に記載された数字は
命令レベルを示す。
【0046】C炉12の温度の命令レベルの決定はCカ
ラミの現在温度のみを用いて行われる。まず、C炉12
の温度の評価が行われる。図20はC炉12の温度の評
価を行う分類表である。例えば、測定された値がC炉下
限温度よりも10°C低い場合は“低め”と判断され
る。尚、図中のC炉下限温度は作業者により設定され
る。次に、上記温度の評価結果に基づいて、命令レベル
が決定される。図21はC炉12の温度命令レベルを決
定する際に用いられる分類表である。上記評価結果が
“非常に高め”である場合、図21中の表から“要上
昇”であり、その命令レベルは“2”と決定される。
【0047】診断が必要と判断されると操作子18aの
操作履歴に基づいて、過去に行われた操作が現在のカワ
品位、SiO2濃度、S炉CaO濃度、Cカラミ銅濃
度、C炉CaO濃度、S炉温度、C炉温度に与える影響
を評価する処理が対策選定装置21により行われる。
【0048】影響評価機能31dではまず、主副原料そ
れぞれについて所定時間の変化量を30分,40分,6
0分,90分としてそれぞれ算出する(図6参照)。こ
れは、成分値・温度値によって影響の時間が違うためで
ある。次に、成分値・温度値の影響レベルをそれぞれ求
める。これは過去に行った対策および外乱による変動に
より、成分値・温度値が現在の状態からどちらの傾向で
どの程度変化するかを評価するレベルである。成分値・
温度値の影響レベルは、成分値・温度値それぞれが影響
を受ける主副原料の変化量個々に計数を乗ずる等の計算
により求める。修正命令レベル決定機能100は命令レ
ベルと影響レベルとを考慮して、修正命令レベルを算出
する機能であり、最終的に命令レベルを決定する。この
機能は成分値・温度値の影響レベルが0でない場合(放
置すると成分・温度が変動すると判断した場合)に、命
令レベルを修正する機能である。例えば、S炉温度が高
い場合、直前に給鉱量を増やした場合に、S炉温度が下
がると判断したときには、S炉温度を下げる対策を行う
と下がり過ぎになる虞れがあるため、対策を行わず“静
観”する(S炉温度の修正命令レベルが0)。
【0049】対策決定機能31eはカワ品位、S炉Si
2濃度、S炉CaO濃度、Cカラミ銅濃度、C炉Ca
O濃度、S炉温度、C炉温度の修正命令レベルに基づい
て、増減可能量に違反しないように対策を決める機能で
ある。また、対策決定機能31eは、修正命令レベルを
考慮した結果として複数の対策を選択し、その中から1
つの対策を選定する。この選定にあたっては、例えば給
鉱量を減らさない対策、給鉱量を増やす対策(なるべく
多く鉱石を処理し生産量を上げるため)を選ぶようにし
ている。
【0050】次に各パラメータに対する対策を選定する
処理、つまり図6中の101で行われる処理について述
べる。 a.カワ品位・Cカラミ銅濃度対策選定 カワ品位の修正命令レベルおよびCカラミ銅濃度の修正
命令レベル、S炉・C炉温度修正命令レベルに基づい
て、具体的な対策が選定される。この選定は、図22中
に示されたマトリクス、および図23中に示された分類
表を用いて行われ、給鉱量、S炉粉炭量、S炉酸素量、
S炉エアー量、C炉酸素量、およびC炉エアー量を操作
することにより炉の状況を調整する。図22はカワ品位
およびCカラミ銅濃度を制御する際に用いられる分類表
であり、RC1〜RC3の3行、CC1〜CC3の3列
を有するマトリクスである。
【0051】例えば、カワ品位の評価結果が修正命令レ
ベル“1”の“上昇”であり、Cカラミ銅濃度が修正命
令レベル“2”の“上昇”である場合、必要となる対策
は、カワ品位に対してはレベル“1”の“下降”であ
り、Cカラミ濃度に対してはレベル“2”の“下降”で
ある。従って、図中行RC1、列CC1の箇所、即ち第
1行第1列の箇所(以降要素“1”と称する)が選択さ
れる。また、S炉10aおよびC炉12とも温度の修正
命令レベルが低くない場合、この要素“1”から更に、
“A”が選択される(以降、小分類“A”と称する)。
【0052】次に、各要素および小分類に応じて、図2
3中の表が対応しており、この表から実際に行われる具
体的な対策が選択される。図23はカワ品位およびCカ
ラミ銅濃度に対する具体的な対策を選定する選定表の一
例を示す表である。図中表に示されるように、カワ品位
の対策レベルCD1およびCカラミ銅濃度の対策レベル
CD2の組み合わせに応じて、複数の対策が設けられて
いる。尚、複数設けられた対策は記載されている順に優
先順位が低くなる。従って、上述した例では、要素
“1”、小分類“A”であり、カワ品位に対してはレベ
ル“1”の対策が必要であり、Cカラミ銅濃度に対して
はレベル“2”の対策が必要であり、図23中の表の行
RD2−1が選択され、給鉱量を+2[トン/h]増加
し、C炉12からS炉10aへ酸素を200[Nm3
h]移行する処理が行われる。
【0053】b.S炉10aのSiO2濃度対策選定 S炉10aのSiO2濃度制御はSiO2の絶対値および
トレンドに基づいて、図示は省略しているが、上記カワ
品位・Cカラミ銅濃度の対策を選定する場合に用いられ
る分類表と同様な分類表により制御量が決定される。 c.S炉10aのCaO濃度対策選定 S炉10aのCaO濃度制御はCaO濃度−Al23
絶対値およびトレンドに基づいて、図示は省略している
が、上記カワ品位・Cカラミ銅濃度の対策を選定する場
合に用いられる分類表と同様な分類表により制御量が決
定される。 d.C炉12のCaO濃度制御 C炉12のCaO濃度は、CaO濃度とCカラミ銅濃度
との和の絶対値の評価結果に応じて分類表が設けられ、
この分類表を用いて、CaO濃度とCカラミ銅濃度との
和のトレンドおよびCカラミ銅濃度のトレンドに基づい
て制御量が選択される。
【0054】e.S炉10aの温度対策選定 S炉10aの温度対策選定は、S炉温度に関する修正命
令、Cカラミ銅濃度に関する修正命令、および各種制約
に基づいて行われる。この処理は温度を上昇させる場合
と下降させる場合とに大別される。S炉の温度を上昇さ
せる場合にはS炉の評価結果の他にCカラミ銅濃度の評
価結果が使用され、実行可能な対策の組み合わせが選択
される。また、温度を下降させる場合は、S炉の温度対
策のみにより実際の対策が選定される。図24(a),
(b)はそれぞれ、対策レベルが“1”の場合のS炉の
温度上昇時および下降時の対策の選定表である。尚、こ
れらの選定表は、命令レベルそれぞれに対して設けられ
る。例えば、修正命令レベルが“1”の温度上昇する場
合は、C炉12からS炉10aに戻されるCカラミ量を
0.5[トン/h]減らす対策が最優先で選択される。
もし、Cカラミ中の銅濃度が高く、Cカラミの帰還量を
減少するみでS炉10aの温度を上げることが不適切と
判断された場合は、次に優先順位が高い対策が選択され
る。また、S炉10aの温度を下げる場合は、Cカラミ
の供給量の増加のみで対応が行われる。
【0055】f.C炉12の温度対策選定 C炉12の温度対策選定は、C炉12の温度に関する修
正命令レベルおよび上記各種制約に基づいて行われる。
C炉12の温度対策選定も上記S炉10aの温度対策選
定と同様に、温度を上昇する場合と下降する場合に大別
される。C炉12の温度対策に関してはC炉12の評価
結果のみに基づいて行われる。C炉12の温度対策に関
しては、修正命令レベル毎にS炉10aへ帰還するC炉
カラミの量を記載した選定表が用いられる。温度を下げ
る場合はS炉10aへ帰還するCカラミ量を増やすこと
によりC炉12内の温度を下げ、温度を上げる場合はC
カラミ量を減らしてC炉12から外部へ放出される熱を
減らす。
【0056】g.その他 上述した基本的な評価結果から導き出される対策に加
え、経験から導かれるケース毎に対策が決定される。例
えば、S炉温度が高くS炉10a内の酸素を増加する場
合であって、給鉱量を増加しない場合は、Cカラミ量を
増加させ、S炉10aの温度上昇を防止する。尚、前述
した各種制約は、例えば、S炉温度が高くS炉給鉱量を
増加させない場合、酸素増加時の温度上昇をCカラミ返
し量を増加させることで制御する等の制約のことであ
る。
【0057】上記において決定した修正命令レベルの
後、酸素等に外乱があるかチェックされる(図6中処理
102)。そして、外乱がある場合、修正命令レベルの
再決定と、外乱を抑えるための一部対策が決定する(図
6中処理103)。外乱としては、例えば精製炉での酸
素の使用を開始した場合、使用を停止した場合がある。
精製炉での酸素の使用を停止した場合、S炉10a、C
炉12で酸素を全量使用していれば、S炉10a内の酸
素量が減るため、放置するとカワ品位およびCカラミ銅
濃度が低くなる傾向になる。そのため精製酸化開始のS
炉10a、C炉12の酸素配分の表(図25)を用い、
カワ品位およびCカラミ銅濃度の修正命令レベルを考慮
して、どちらの炉からどの程度酸素を減らすかを決定す
る(一部対策の決定)。更に酸素を減らしたので、その
削減分に見合ったレベルを計算し、カワ品位およびCカ
ラミ銅濃度の修正命令レベルを再決定する。
【0058】図25は精製酸化開始時および終了時の酸
素分配時の補正を行う際に用いられる分類表である。こ
の分類表はカワ品位およびCカラミ銅濃度の修正命令レ
ベルに関してマトリクスとなっており、例えば、カワ品
位の修正命令レベルおよびCカラミ銅濃度が共に“レベ
ル1の下降命令”である場合、即ち、“要下降”である
場合は、図中表から行RD1列CD1の要素が選択され
る。この要素はS炉10aおよびC炉12に対する対策
量が記載され、上記例の場合、S炉10およびC炉12
に対する対策は酸素をぞれぞれ300[Nm3/h]お
よび100[Nm3/h]削減されるように決定され
る。
【0059】上述した補正を行い、実際に供給酸素量を
変化させると各炉に影響を与えるので、上記修正命令レ
ベルを補正する必要がある。この補正は以下に示すルー
ルに基づいて行われる。 ・カワ品位:酸素供給量を−400,−300[Nm3/h]とする場合 レベル2 酸素供給量を−200,−100[Nm3/h]とする場合 レベル1 ・Cカラミ銅濃度:酸素供給量を−300[Nm3/h]とする場合 レベル3 酸素供給量を−200[Nm3/h]とする場合 レベル2 酸素供給量を−100[Nm3/h]とする場合 レベル1
【0060】例えば、カワ品位の修正命令レベルが“レ
ベル1の下降命令”、即ち、“要下降”レベル1である
場合、S炉10で酸素を−400[Nm3/h]とした
とき、現在のカワ品位は高いが、酸素を削減したことに
より酸素不足の状況になる。従って、酸素を削減したこ
とによる影響を考慮して、修正命令レベルを“レベル1
の上昇命令”と補正する。以上では、S炉10aおよび
C炉12中の酸素を削減する場合を説明したが、酸素を
増加させる場合も図25と同様な表が用いられ、対策が
決定される。また、酸素を増加させたことによる修正命
令レベルの補正も、上述したようなルールが適用されて
補正される。
【0061】尚、上記実施形態では、マット製造装置1
0がS炉10aとCL炉10bとに分離されている場合
を説明したが、本発明はこれに限るものではなく、マッ
ト製造装置10が1つの炉からなるものであっても適用
することができる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の製銅シス
テムによれば、運転の指標が予測され、操作者に該指標
が指示されるので、操作者が製銅システムに関して高度
な知識を有していなくとも容易に管理を行うことが可能
であるという効果がある。また、操作者は指示された指
標に基づいて操作子を操作するだけであり、高度な判断
が要求されないので、操作者による判断ミスが生じな
く、製錬の効率が上がるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による連続製銅システム
の全体構成を示すブロック図である。
【図2】 対策選定装置21の機能構成を示すブロック
図である。
【図3】 データ収集部30および推論部31が有する
機能の時間的な相関関係を示す流れ図である。
【図4】 ニューラルネットによりトレンドを求める処
理を示す説明図である。
【図5】 ニューラルネットにおける基本パターンへの
変換処理を説明する図である。
【図6】 推論部31の各機能の時間的な相関関係を示
すブロック図である。
【図7】 表示装置22に表示される内容を示す図であ
る。
【図8】 CLカワ品位の絶対値を評価するための図表
である。
【図9】 カワ品位の命令レベルを決定するために用い
られる図表である。
【図10】 SiO2濃度の絶対値を評価するための図
表である。
【図11】 S炉10aのSiO2濃度の評価を行う際
に用いられる図表である。
【図12】 S炉10aのCaO濃度とアルミナ濃度の
差を評価するときに用いられる図表である。
【図13】 S炉10aのCaO濃度からアルミナ濃度
を減算した値を評価する図表である。
【図14】 Cカラミ濃度の絶対値の評価を行う図表で
ある。
【図15】 Cカラミ銅濃度命令レベルを決定する際に
用いられる図表である。
【図16】 C炉CaO濃度と銅濃度との和の絶対値評
価を行う際に用いられる図表である。
【図17】 C炉12のCaO濃度対策量を決定する際
に用いられる図表である。
【図18】 S炉10aの温度の評価を行う図表であ
る。
【図19】 S炉10aの温度に関する命令レベルの決
定を行う際に用いられる図表である。
【図20】 C炉12の温度の評価を行う図表である。
【図21】 C炉12の温度命令レベルを決定する際に
用いられる図表である。
【図22】 カワ品位およびCカラミ銅濃度を制御する
際に用いられる図表である。
【図23】 カワ品位およびCカラミ銅濃度に対する具
体的な対策を選定する選定表の一例を示す図表である。
【図24】 S炉の温度上昇時および下降時の対策の選
定図表である。
【図25】 精製酸化開始時および終了時の酸素分配時
の補正を行う際に用いられる図表である。
【図26】 従来の連続製銅システムの全体構成の概略
を示す図である。
【符号の説明】
10 マット製造装置(マット製造手段) 10a S炉(マット熔錬炉) 10b CL炉(錬カン炉) 12 C炉(製銅炉) 13 測量装置(測量手段) 14 温度計(第1の測温手段) 15 消耗型熱電対温度計(第2の測温手段) 16 成分分析器(第1の分析手段) 17 成分分析器(第2の分析手段) 18 制御装置(制御手段) 18a 操作子 20 記憶装置(記憶手段) 21 対策選定装置(対策選定手段) 22 表示装置(表示手段)
フロントページの続き (72)発明者 松谷 輝之 香川県香川郡直島町4049−1 三菱マテリ アル株式会社直島製錬所内 (72)発明者 大西 一孝 香川県香川郡直島町4049−1 三菱マテリ アル株式会社直島製錬所内 (72)発明者 石飛 益弘 東京都文京区小石川1−3−25大国ビル 三菱マテリアル株式会社システム事業セン ター内 (72)発明者 村上 裕 東京都文京区小石川1−3−25大国ビル 三菱マテリアル株式会社システム事業セン ター内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主副原料が投入され、該主副原料を熔融
    してマットと棄却スラグとに分離するマット製造手段
    と、前記マットから粗銅を生成する製銅炉とを有する製
    銅システムであって、 前記マット製造手段および製銅炉へ供給される主副原料
    の量を測定する測量手段と、 前記マット製造手段の炉温を測定する第1の測温手段
    と、 前記製銅炉の炉温を測定する第2の測温手段と、 前記マット製造手段から出力されるマットおよび棄却ス
    ラグの成分を所定時間間隔で分析する第1の分析手段
    と、 前記製銅炉から出力される熔体中の成分を所定時間間隔
    で分析する第2の分析手段と、 操作子を備え、該操作子の操作内容に応じて前記マット
    製造手段へ投入される主副原料の量を調節する制御手段
    と、 対策を記憶した記憶手段と、 前記測量手段の測定結果と、前記第1の測温手段および
    前記第2の測温手段の測定結果と、前記第1の分析手段
    および前記第2の分析手段の分析結果と、前記制御手段
    における前記操作子の操作内容とに基づいて前記マット
    製造手段および前記製銅炉の状況を適正にするための対
    策を前記記憶手段から選定する対策選定手段と、 前記対策選定手段で選定された対策を表示する表示手段
    とを具備することを特徴とする製銅システム。
  2. 【請求項2】 前記マット製造手段と前記製銅炉とが順
    に連結されたことを特徴とする請求項1記載の製銅シス
    テム。
  3. 【請求項3】 前記マット製造手段は主副原料が投入さ
    れるマット熔錬炉と、該マット熔錬炉から出力される熔
    体をマットと棄却スラグとに分離する錬カン炉とからな
    ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の製銅
    システム。
  4. 【請求項4】 前記第1の分析手段で分析されて得られ
    るパラメータは、前記マットからは銅濃度、前記棄却ス
    ラグからは石灰濃度および硅砂濃度であり、前記第2の
    分析手段で分析されて得られるパラメータは、銅濃度お
    よび石灰濃度であることを特徴とする請求項1乃至請求
    項3の何れかに記載の製銅システム。
  5. 【請求項5】 前記成分の時間的変動傾向および前記マ
    ット製造手段の炉温の時間的変動傾向はニューラルネッ
    トワークを用いて求められることを特徴とする請求項1
    乃至請求項3の何れかに記載の製銅システム。
  6. 【請求項6】 前記対策選定手段は、前記第1の測温手
    段および前記第2の測温手段の測定結果と、前記第1の
    分析手段および前記第2の分析手段の分析結果と、前記
    成分の時間的変動傾向および前記マット製造手段の炉温
    の時間的変動傾向とに基づいて、前記マット製造手段お
    よび前記製銅炉の状況を評価することを特徴とする請求
    項1乃至請求項3の何れかに記載の製銅システム。
  7. 【請求項7】 前記対策選定手段は、前記製銅炉のカラ
    ミ中の銅濃度については、その絶対値が高い場合と低い
    場合とに分けて絶対値を評価して対策の選定に用いるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の
    製銅システム。
  8. 【請求項8】 前記対策選定手段は、前記マット製造手
    段から出力された熔体が前記第1の分析手段で分析され
    るまでにかかる時間と、前記マット製造手段から出力さ
    れた熔体が前記第2の分析手段で分析されるまでにかか
    る時間とを考慮して対策を選定することを特徴とする請
    求項1乃至請求項3の何れかに記載の製銅システム。
  9. 【請求項9】 前記対策選定手段は、前記測量手段の測
    定結果の変化履歴と、前記第1の測温手段および前記第
    2の測温手段の測定結果と、前記第1の分析手段および
    前記第2の分析手段の分析結果と、前記制御手段におけ
    る前記操作子の操作内容とに基づいて各種パラメータに
    対する命令レベルを求めるとともに、前記変化履歴に基
    づいて各種パラメータに対する影響レベルを求め、各種
    パラメータ毎に前記命令レベルおよび影響レベルに基づ
    いて対策を選定することを特徴とする請求項1乃至請求
    項3の何れかに記載の製銅システム。
  10. 【請求項10】 前記対策選定手段は、前記測量手段の
    測定結果で表される主副原料の投入量の変化と前記マッ
    トの銅濃度と前記製銅炉の銅濃度とに基づいて前記マッ
    トの銅濃度および製銅炉の銅濃度に対する対策を選定す
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記
    載の製銅システム。
  11. 【請求項11】 前記記憶手段は優先度が付された少な
    くとも一つの対策からなる対策群を記憶し、 前記対策選定手段は、前記測量手段の測定結果と、前記
    第1の測温手段および前記第2の測温手段の測定結果
    と、前記第1の分析手段および前記第2の分析手段の分
    析結果と、前記制御手段における前記操作子の操作内容
    とに基づいて各炉況を適正にするための対策群を前記記
    憶手段から選定し、該対策群内の対策の優先度と該対策
    の実現に必要な主副原料の量と予め設定された限界値と
    に基づいて該対策群から対策を選定することを特徴とす
    る請求項1乃至請求項3の何れかに記載の製銅システ
    ム。
  12. 【請求項12】 前記記憶手段は前記対策群を表の形式
    で記憶することを特徴とする請求項11記載の製銅シス
    テム。
  13. 【請求項13】 前記対策選定手段は、外的要因により
    必要な前記主副原料の供給量が維持できない場合には、
    前記パラメータを変化させない対策を選定することを特
    徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の製銅シ
    ステム。
  14. 【請求項14】 前記表示手段は前記対策選定手段で選
    定された対策を逐次更新表示することを特徴とする請求
    項1乃至請求項3の何れかに記載の製銅システム。
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