JPH10103518A - ピストンリング - Google Patents
ピストンリングInfo
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- JPH10103518A JPH10103518A JP27309096A JP27309096A JPH10103518A JP H10103518 A JPH10103518 A JP H10103518A JP 27309096 A JP27309096 A JP 27309096A JP 27309096 A JP27309096 A JP 27309096A JP H10103518 A JPH10103518 A JP H10103518A
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- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ピストンリングがピストン溝の上面、下面の
いずれに着座している際にも、高圧流体の漏洩を微小に
することができるピストンリングを提供する。 【解決手段】 合口両端部11a,11bが係合した状
態でピストン装着され、ピストンの片側に作用する加圧
流体をシールするピストンリング10において、リング
合口端部の外周側に、上下両面で係合する1叉は複数の
係合凹部10iと係合凸部10bをそれぞれ形成し互い
に嵌合可能に構成するとともに、その内側面に互いに当
接してリング半径方向の規制を行う規制面を形成したこ
とを特徴とする。
いずれに着座している際にも、高圧流体の漏洩を微小に
することができるピストンリングを提供する。 【解決手段】 合口両端部11a,11bが係合した状
態でピストン装着され、ピストンの片側に作用する加圧
流体をシールするピストンリング10において、リング
合口端部の外周側に、上下両面で係合する1叉は複数の
係合凹部10iと係合凸部10bをそれぞれ形成し互い
に嵌合可能に構成するとともに、その内側面に互いに当
接してリング半径方向の規制を行う規制面を形成したこ
とを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関、スターリ
ングエンジン、往復動圧縮機、油圧シリンダなどに適用
されるピストンリング、さらに詳しくは、ピストンの両
側の流体の圧力の大小が逆転するスターリングエンジ
ン、油圧シリンダなどに適するピストンリングに関す
る。
ングエンジン、往復動圧縮機、油圧シリンダなどに適用
されるピストンリング、さらに詳しくは、ピストンの両
側の流体の圧力の大小が逆転するスターリングエンジ
ン、油圧シリンダなどに適するピストンリングに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、ピストンリングは、図7に示
すように、ピストン1の片側に作用する加圧流体をシー
ルするために、両端部を合口端部2gで係合したピスト
ンリング2をピストン1の溝に装着して用いられる。
すように、ピストン1の片側に作用する加圧流体をシー
ルするために、両端部を合口端部2gで係合したピスト
ンリング2をピストン1の溝に装着して用いられる。
【0003】同図に示すように、ピストン1はシリンダ
4内を往復動し、内燃機関の場合は、ピストン上部室5
(燃焼室)に発生する高圧ガスによってピストン1を運
動させることにより、ピストン軸3を介して図示してい
ないクランク軸を回転させて動力を得る。
4内を往復動し、内燃機関の場合は、ピストン上部室5
(燃焼室)に発生する高圧ガスによってピストン1を運
動させることにより、ピストン軸3を介して図示してい
ないクランク軸を回転させて動力を得る。
【0004】また、往復動圧縮機では、クランク軸3を
駆動させることによりピストン1を往復動させて、ピス
トン上部室5に高圧流体を発生させる。ピストン1とシ
リンダ4との間には、すきまtがあるため、このすきま
から高圧流体の漏洩を低減するよう、ピストン1には複
数本のピストンリング2が装着されている。
駆動させることによりピストン1を往復動させて、ピス
トン上部室5に高圧流体を発生させる。ピストン1とシ
リンダ4との間には、すきまtがあるため、このすきま
から高圧流体の漏洩を低減するよう、ピストン1には複
数本のピストンリング2が装着されている。
【0005】シールリングの合口端部をシールリングの
両端部にそれぞれL字状に形成し、シールリングの厚さ
方向、もしくは幅方向から両端部のL字状部を係合させ
るように構成した技術は、特開平6ー213322号公
報に開示されている。しかしながら、この技術は両端部
のL字状部の係止に寄与する部分がシールリングの周方
向に交差する方向に突出しているので、両端部形状の加
工が難しく、両端部を周方向から係合するのが困難であ
り、無理に両者を押圧すると破損したりして組立しにく
いという問題がある。
両端部にそれぞれL字状に形成し、シールリングの厚さ
方向、もしくは幅方向から両端部のL字状部を係合させ
るように構成した技術は、特開平6ー213322号公
報に開示されている。しかしながら、この技術は両端部
のL字状部の係止に寄与する部分がシールリングの周方
向に交差する方向に突出しているので、両端部形状の加
工が難しく、両端部を周方向から係合するのが困難であ
り、無理に両者を押圧すると破損したりして組立しにく
いという問題がある。
【0006】このような観点から、ストレート合口部を
有する図4の形態、及び段付き合口部を有する図5の形
態が用いられている。
有する図4の形態、及び段付き合口部を有する図5の形
態が用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記図
4の形態は、ピストン1とシリンダ4とのすきまtから
高圧流体が漏洩しない様に、ピストン1にはシール部材
としてピストンリング2Aが装着されているが、ピスト
ンリング2Aには合い口すきまd0が存在し、ピストン
リング2Aの上面2Ab側が高圧の場合は、下側の斜線
で示したd0×tの面積から高圧流体が漏洩する。そし
て、下面2Aa側が高圧の場合は上側に生じるd0×t
の面積から高圧流体が漏洩し、損失が発生する。
4の形態は、ピストン1とシリンダ4とのすきまtから
高圧流体が漏洩しない様に、ピストン1にはシール部材
としてピストンリング2Aが装着されているが、ピスト
ンリング2Aには合い口すきまd0が存在し、ピストン
リング2Aの上面2Ab側が高圧の場合は、下側の斜線
で示したd0×tの面積から高圧流体が漏洩する。そし
て、下面2Aa側が高圧の場合は上側に生じるd0×t
の面積から高圧流体が漏洩し、損失が発生する。
【0008】また、図5に示す段付き合口ピストンリン
グ2Bの場合は凸部2aと、該凸部2aと嵌合する凹部
を形成した端部2bが組合うことにより、凸部2aの下
面2a´(図6)がピストンのピストン溝に着座してい
る場合は、凸部2aの上面2cと凹部の上面2dとの間
隔U1の密着具合、及び、凸部2aの側面2fと凹部の
壁面2eとの間隔U2の密着具合により漏洩量は影響さ
れる。
グ2Bの場合は凸部2aと、該凸部2aと嵌合する凹部
を形成した端部2bが組合うことにより、凸部2aの下
面2a´(図6)がピストンのピストン溝に着座してい
る場合は、凸部2aの上面2cと凹部の上面2dとの間
隔U1の密着具合、及び、凸部2aの側面2fと凹部の
壁面2eとの間隔U2の密着具合により漏洩量は影響さ
れる。
【0009】下面2a´がピストンのピストン溝に着座
している場合は、ピストンリング2Bの上方からの油膜
は、前記間隔U1及びU2を経てd2×tの面積から漏
洩するので、ピストンリングの両端部の合口を精度よく
加工して漏洩量を、前記ストレート合口の場合のd0×
tの面積からの漏洩量よりも小さく、極微量におさえる
ことができる。
している場合は、ピストンリング2Bの上方からの油膜
は、前記間隔U1及びU2を経てd2×tの面積から漏
洩するので、ピストンリングの両端部の合口を精度よく
加工して漏洩量を、前記ストレート合口の場合のd0×
tの面積からの漏洩量よりも小さく、極微量におさえる
ことができる。
【0010】しかしながら、スターリングエンジンや油
圧シリンダの様に、ピストン上部室5とピストン下部室
6とが交互に高圧になる場合は、端部2bの上面2b´
がピストンのピストン溝と着座することもあり、この場
合は、たとえ、前述のように、下面2a´がピストンの
ピストン溝に着座している場合の漏洩量を極微量におさ
えたとして、同じように漏洩量を極微量におさえられる
とは限らない。
圧シリンダの様に、ピストン上部室5とピストン下部室
6とが交互に高圧になる場合は、端部2bの上面2b´
がピストンのピストン溝と着座することもあり、この場
合は、たとえ、前述のように、下面2a´がピストンの
ピストン溝に着座している場合の漏洩量を極微量におさ
えたとして、同じように漏洩量を極微量におさえられる
とは限らない。
【0011】すなわち、たとえば、端部2bの厚さと相
手方の凸部2aの上面2cと上面2Bb間の段差が大き
い場合であっても、上方が高圧の場合は問題ないが、一
方、端部2bの厚さと相手方の凸部2aの上面2cと上
面2Bb間の段差が大きく、かつ、下方が高圧で2b´
面および2Bb面がピストン溝に着座している場合は、
凸部2aの上面2cと凹部の上面2dとの間隔U1の密
着具合が悪化して、間隔U1が大きくなり、上部に形成
されるd1×tの面積からの漏洩量が、かえって増加す
る結果となる。これを防止するには、両端を誤差なく嵌
合する必要があり高度の技術を必要とする。
手方の凸部2aの上面2cと上面2Bb間の段差が大き
い場合であっても、上方が高圧の場合は問題ないが、一
方、端部2bの厚さと相手方の凸部2aの上面2cと上
面2Bb間の段差が大きく、かつ、下方が高圧で2b´
面および2Bb面がピストン溝に着座している場合は、
凸部2aの上面2cと凹部の上面2dとの間隔U1の密
着具合が悪化して、間隔U1が大きくなり、上部に形成
されるd1×tの面積からの漏洩量が、かえって増加す
る結果となる。これを防止するには、両端を誤差なく嵌
合する必要があり高度の技術を必要とする。
【0012】上述の事情に鑑み、本発明は、ピストンリ
ングがピストン溝の上面、下面のいずれに着座している
際にも、高圧流体の漏洩を微小にすることができるピス
トンリングを提供することを目的とする。
ングがピストン溝の上面、下面のいずれに着座している
際にも、高圧流体の漏洩を微小にすることができるピス
トンリングを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、合口両端部が
係合した状態でピストン装着され、ピストンの片側に作
用する加圧流体をシールするピストンリングにおいて、
リング合口端部の外周側に、上下両面で係合する1叉は
複数の係合凹部と係合凸部をそれぞれ形成し互いに嵌合
可能に構成するとともに、その内側面に互いに当接して
リング半径方向の規制を行う規制面を形成したことを特
徴とする。
係合した状態でピストン装着され、ピストンの片側に作
用する加圧流体をシールするピストンリングにおいて、
リング合口端部の外周側に、上下両面で係合する1叉は
複数の係合凹部と係合凸部をそれぞれ形成し互いに嵌合
可能に構成するとともに、その内側面に互いに当接して
リング半径方向の規制を行う規制面を形成したことを特
徴とする。
【0014】また、合口端部の一方は、厚さ方向には外
周面側からの一部を、幅方向には上側面および下側面か
らの一部を周方向に切除し、幅方向の中央部を残して係
合凸部を形成するとともに、合口端部の他方は、厚さ方
向には内周面側から一部を、幅方向には全幅を周方向に
切除し、残った部分を幅方向に中央部を切除することに
より係合凹部を形成し、前記係合凸部と前記係合凹部と
が互いに嵌合形成される構成することも本発明の有効な
手段である。
周面側からの一部を、幅方向には上側面および下側面か
らの一部を周方向に切除し、幅方向の中央部を残して係
合凸部を形成するとともに、合口端部の他方は、厚さ方
向には内周面側から一部を、幅方向には全幅を周方向に
切除し、残った部分を幅方向に中央部を切除することに
より係合凹部を形成し、前記係合凸部と前記係合凹部と
が互いに嵌合形成される構成することも本発明の有効な
手段である。
【0015】図1には、ピストンリング10の両端部を
合口端部11で係合してピストンのピストン溝に装着し
て、ピストンの片側に作用する加圧流体をシールするピ
ストンリング10が開示されている。
合口端部11で係合してピストンのピストン溝に装着し
て、ピストンの片側に作用する加圧流体をシールするピ
ストンリング10が開示されている。
【0016】リング合口端部11の外周側に、突出部1
aの上面と突出部10cの下面間に形成される係合凹部
10iが形成されるとともに、該係合凹部に嵌合される
係合凸部10bをそれぞれ形成し、両者互いに嵌合可能
に構成するとともに、内側面に互いに当接してリング半
径方向の規制を行う規制面、すなわち、前記係合凹部1
0iを形成する突出部10c,10aの内側面(10
e,10f)と、前記係合凸部10bから厚み方向上下
に延設する壁面(10g,10h)を形成している。
aの上面と突出部10cの下面間に形成される係合凹部
10iが形成されるとともに、該係合凹部に嵌合される
係合凸部10bをそれぞれ形成し、両者互いに嵌合可能
に構成するとともに、内側面に互いに当接してリング半
径方向の規制を行う規制面、すなわち、前記係合凹部1
0iを形成する突出部10c,10aの内側面(10
e,10f)と、前記係合凸部10bから厚み方向上下
に延設する壁面(10g,10h)を形成している。
【0017】尚、係合凸部及び係合凹部は、その内側面
に互いに当接してリング半径方向の規制を行うように形
成されている限りにおいては、前記係合凸部10b及び
前記係合凹部は複数に形成し、互いに嵌合可能に構成す
ることができる。
に互いに当接してリング半径方向の規制を行うように形
成されている限りにおいては、前記係合凸部10b及び
前記係合凹部は複数に形成し、互いに嵌合可能に構成す
ることができる。
【0018】本発明は、このように構成されているの
で、前記係合凸部と係合凹部は一体的に結合されている
ために、ピストンリングがピストン溝1a(図3)の上
面、下面のいずれかに着座している際にも、前記係合凸
部と前記係合凹部の複数の突出部との接触面の接触状態
に変動を来すことがなく、高圧流体の漏洩が高圧が印加
する方向に影響される度合いは極めて少なく、機器の効
率低下を防ぐことができ、高効率を確保することが可能
である。
で、前記係合凸部と係合凹部は一体的に結合されている
ために、ピストンリングがピストン溝1a(図3)の上
面、下面のいずれかに着座している際にも、前記係合凸
部と前記係合凹部の複数の突出部との接触面の接触状態
に変動を来すことがなく、高圧流体の漏洩が高圧が印加
する方向に影響される度合いは極めて少なく、機器の効
率低下を防ぐことができ、高効率を確保することが可能
である。
【0019】また、係合凸部及び係合凹部は、その内側
面に互いに当接してリング半径方向の規制を行う規制面
を有しているので、ピストンリング10の幅方向のズレ
は合口端部において、正確に規制され、前記係合凸部も
しくは前記係合凹部の端面と外側面との稜線が外周面よ
り外側に突出して、シリンダの摺動面と摺接して、お互
いに損傷を来すことがない。
面に互いに当接してリング半径方向の規制を行う規制面
を有しているので、ピストンリング10の幅方向のズレ
は合口端部において、正確に規制され、前記係合凸部も
しくは前記係合凹部の端面と外側面との稜線が外周面よ
り外側に突出して、シリンダの摺動面と摺接して、お互
いに損傷を来すことがない。
【0020】また、合口端面の一方11aを、厚さ方向
には外周面側からの一部を、幅方向には上側面および下
側面からの一部を周方向に切除し、幅方向の中央部を残
して凸部10bを形成するとともに、合口端面の他方1
1bを、厚さ方向には内周面側から一部を、幅方向には
前幅を周方向に切除し、残った部分を幅方向に中央部を
切除することにより凹部10iを形成し、前記凸部10
bと前記凹部10iとが互いに嵌合形成ように構成する
ことにより、最小の加工によりよく高圧流体の漏洩を防
止することができる。
には外周面側からの一部を、幅方向には上側面および下
側面からの一部を周方向に切除し、幅方向の中央部を残
して凸部10bを形成するとともに、合口端面の他方1
1bを、厚さ方向には内周面側から一部を、幅方向には
前幅を周方向に切除し、残った部分を幅方向に中央部を
切除することにより凹部10iを形成し、前記凸部10
bと前記凹部10iとが互いに嵌合形成ように構成する
ことにより、最小の加工によりよく高圧流体の漏洩を防
止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。但し、この
実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形
状、その相対的配置等は、特に特定的な記載がないかぎ
りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、
単なる説明例にすぎない。
適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。但し、この
実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形
状、その相対的配置等は、特に特定的な記載がないかぎ
りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、
単なる説明例にすぎない。
【0022】図1は本発明の実施の形態に係るピストン
リングの合口構成を示す構成図であり、図2は、図1の
II−II断面図である。尚、従来例と同一部材は同一符号
を用いる。これらの図におけるピストンリング10は、
その両端部を合口端部11で係合して、図3に示すよう
にピストンのピストン溝に装着し、ピストンの片側に作
用する加圧流体をシールするものである。
リングの合口構成を示す構成図であり、図2は、図1の
II−II断面図である。尚、従来例と同一部材は同一符号
を用いる。これらの図におけるピストンリング10は、
その両端部を合口端部11で係合して、図3に示すよう
にピストンのピストン溝に装着し、ピストンの片側に作
用する加圧流体をシールするものである。
【0023】図1及び図2において、前記合口端部11
の一方11aは、厚さ方向には外周面側からの一部を、
幅方向には上側面10d′および下側面10a′からの
一部を周方向に切除し、幅方向の中央部を残して凸部1
0bを形成して構成されている。
の一方11aは、厚さ方向には外周面側からの一部を、
幅方向には上側面10d′および下側面10a′からの
一部を周方向に切除し、幅方向の中央部を残して凸部1
0bを形成して構成されている。
【0024】また、合口端部11の他方11bは、厚さ
方向には内周面側から一部を、幅方向には全幅を周方向
に切除し、残った部分を幅方向に中央部を切除すること
により凹部10iを形成し、前記凸部10bと前記凹部
10iとが互いに嵌合形成ように構成されている。
方向には内周面側から一部を、幅方向には全幅を周方向
に切除し、残った部分を幅方向に中央部を切除すること
により凹部10iを形成し、前記凸部10bと前記凹部
10iとが互いに嵌合形成ように構成されている。
【0025】前記合口端11aの前記係合凸部10b
は、前記係合凹部10iを形成する2本の突出部10
a,10cにより挟持され、前記突出部10aの上面と
前記係合凸部10b間及び前記突出部10cの下面と前
記係合凸部10b間はそれぞれ密着され、前記凸部10
bと前記突出部10c及び10a間の間隔S1及びS2
はほとんどゼロであり、前記間隔S1もしくはS2に沿
って液膜の周方向への進行はほとんど防止される。
は、前記係合凹部10iを形成する2本の突出部10
a,10cにより挟持され、前記突出部10aの上面と
前記係合凸部10b間及び前記突出部10cの下面と前
記係合凸部10b間はそれぞれ密着され、前記凸部10
bと前記突出部10c及び10a間の間隔S1及びS2
はほとんどゼロであり、前記間隔S1もしくはS2に沿
って液膜の周方向への進行はほとんど防止される。
【0026】また、ピストンの動作状態においては、ピ
ストン溝1aとピストンリング間の空隙から流入する流
体圧力を受けて、図3上ピストンリング10をシリンダ
内壁面押圧方向12に押圧されるので、係合凸部10b
から延在する壁面10g,10hを形成する部分10d
の前記壁面と突出部10c,及び10a間の間隔S3及
びS4も、ほとんどゼロであり、前記間隔S3もしくは
S4に沿って液膜の周方向への進行はほとんど防止され
る。
ストン溝1aとピストンリング間の空隙から流入する流
体圧力を受けて、図3上ピストンリング10をシリンダ
内壁面押圧方向12に押圧されるので、係合凸部10b
から延在する壁面10g,10hを形成する部分10d
の前記壁面と突出部10c,及び10a間の間隔S3及
びS4も、ほとんどゼロであり、前記間隔S3もしくは
S4に沿って液膜の周方向への進行はほとんど防止され
る。
【0027】また、図1において、A及びBの形状寸法
は、どちらかがあまり小さいと強度が低下して折損の恐
れがあるために、通常のピストンに用いられるものとし
て、ピストンリング幅の1/3以上が望ましい。また、
C,D,Eの形状寸法においても、どれかがあまり小さ
いと強度が低下して折損の恐れがあるために、通常のピ
ストンに用いられるものとして、C,D,Eともに、1
/3(C+D+E)の寸法が望ましい。また、Fの形状
寸法においては、あまり長いと嵌合のときに嵌めにくさ
があり、ピストンリングの幅である(A+B)程度がよ
い。
は、どちらかがあまり小さいと強度が低下して折損の恐
れがあるために、通常のピストンに用いられるものとし
て、ピストンリング幅の1/3以上が望ましい。また、
C,D,Eの形状寸法においても、どれかがあまり小さ
いと強度が低下して折損の恐れがあるために、通常のピ
ストンに用いられるものとして、C,D,Eともに、1
/3(C+D+E)の寸法が望ましい。また、Fの形状
寸法においては、あまり長いと嵌合のときに嵌めにくさ
があり、ピストンリングの幅である(A+B)程度がよ
い。
【0028】次に、本ピストンリング10のピストン1
への組立方法を説明する。ピストンリング10を図1の
ごとく両合口端部の係合凸部及び係合凹部を嵌合させ、
ピストン1の上方からのピストン溝1a(図3)挿入す
る。この状態で、前記係合凸部10bを周方向に若干押
すか、または、図2に示すように前記係合凹部11bが
一点鎖線で示すようにずれた場合は、該11b部を外周
側から内周に向かって押圧して、前記係合凸部10bと
前記係合凹部10iを嵌合することができる。
への組立方法を説明する。ピストンリング10を図1の
ごとく両合口端部の係合凸部及び係合凹部を嵌合させ、
ピストン1の上方からのピストン溝1a(図3)挿入す
る。この状態で、前記係合凸部10bを周方向に若干押
すか、または、図2に示すように前記係合凹部11bが
一点鎖線で示すようにずれた場合は、該11b部を外周
側から内周に向かって押圧して、前記係合凸部10bと
前記係合凹部10iを嵌合することができる。
【0029】ピストン1にピストンリング10を装着し
て駆動させると、図3に示すようにJ室が高圧の場合
は、ピストンリング10はピストン溝1aの壁面1cに
着座する。そして、K室が高圧の場合は、ピストンリン
グ10はピストン溝1aの壁面1dに着座する。この際
に、ピストンリング10は係合凸部と係合凹部が一体的
に嵌合しているので、ピストンリング10がピストン溝
1aのどちらの壁面に着座しても両係合部の係合状態は
変化せず、よって、両者の係合面の間隔D1〜D4の状
態も変化せず良好なシール状態が保持される。
て駆動させると、図3に示すようにJ室が高圧の場合
は、ピストンリング10はピストン溝1aの壁面1cに
着座する。そして、K室が高圧の場合は、ピストンリン
グ10はピストン溝1aの壁面1dに着座する。この際
に、ピストンリング10は係合凸部と係合凹部が一体的
に嵌合しているので、ピストンリング10がピストン溝
1aのどちらの壁面に着座しても両係合部の係合状態は
変化せず、よって、両者の係合面の間隔D1〜D4の状
態も変化せず良好なシール状態が保持される。
【0030】尚、上述の実施の形態においては、係合凸
部と係合凹部の嵌合は、一つの係合凸部を一つの係合凹
部で狭持して説明しているが、かならずしもこれに限定
されるものではなく、係合凸部及び係合凹部は、その内
側面に互いに当接してリング半径方向の規制を行うよう
に形成されている限りにおいては、前記係合凸部及び前
記係合凹部は複数に形成し、互いに嵌合可能に構成する
ことができることは勿論のことである。
部と係合凹部の嵌合は、一つの係合凸部を一つの係合凹
部で狭持して説明しているが、かならずしもこれに限定
されるものではなく、係合凸部及び係合凹部は、その内
側面に互いに当接してリング半径方向の規制を行うよう
に形成されている限りにおいては、前記係合凸部及び前
記係合凹部は複数に形成し、互いに嵌合可能に構成する
ことができることは勿論のことである。
【0031】以上詳述したように、本実施の形態は、合
口両端部が係合した状態でピストン装着され、ピストン
の片側に作用する加圧流体をシールするピストンリング
において、リング合口端部の外周側に、上下両面で係合
する1叉は複数の係合凹部と係合凸部をそれぞれ形成し
互いに嵌合可能に構成するとともに、その内側面に互い
に当接してリング半径方向の規制を行う規制面を形成す
るように構成している。
口両端部が係合した状態でピストン装着され、ピストン
の片側に作用する加圧流体をシールするピストンリング
において、リング合口端部の外周側に、上下両面で係合
する1叉は複数の係合凹部と係合凸部をそれぞれ形成し
互いに嵌合可能に構成するとともに、その内側面に互い
に当接してリング半径方向の規制を行う規制面を形成す
るように構成している。
【0032】このように構成されているので、前記係合
凸部と係合凹部は一体的に結合されているために、ピス
トンリングがピストン溝1a(図3)の上面、下面のい
ずれかに着座している際にも、前記係合凸部と前記係合
凹部の複数の突出部との接触面の接触状態に変動を来す
ことがなく、高圧流体の漏洩が高圧が印加する方向に影
響される度合いは極めて少なく、機器の効率低下を防ぐ
ことができ、高効率を確保することが可能である。
凸部と係合凹部は一体的に結合されているために、ピス
トンリングがピストン溝1a(図3)の上面、下面のい
ずれかに着座している際にも、前記係合凸部と前記係合
凹部の複数の突出部との接触面の接触状態に変動を来す
ことがなく、高圧流体の漏洩が高圧が印加する方向に影
響される度合いは極めて少なく、機器の効率低下を防ぐ
ことができ、高効率を確保することが可能である。
【0033】また、係合凸部及び係合凹部は、その内側
面に互いに当接してリング半径方向の規制を行う規制面
を有しているので、ピストンリング10の幅方向のズレ
は合口端部において、正確に規制され、前記係合凸部も
しくは前記係合凹部の端面と外側面との稜線が外周面よ
り外側に突出して、シリンダの摺動面と摺接して、お互
いに損傷を来すことがない。
面に互いに当接してリング半径方向の規制を行う規制面
を有しているので、ピストンリング10の幅方向のズレ
は合口端部において、正確に規制され、前記係合凸部も
しくは前記係合凹部の端面と外側面との稜線が外周面よ
り外側に突出して、シリンダの摺動面と摺接して、お互
いに損傷を来すことがない。
【0034】また、合口端面の一方11aを、厚さ方向
には外周面側からの一部を、幅方向には上側面および下
側面からの一部を周方向に切除し、幅方向の中央部を残
して凸部10bを形成するとともに、合口端面の他方1
1bを、厚さ方向には内周面側から一部を、幅方向には
前幅を周方向に切除し、残った部分を幅方向に中央部を
切除することにより凹部10iを形成し、前記凸部10
bと前記凹部10iとが互いに嵌合形成ように構成する
ことにより、最小の加工によりよく高圧流体の漏洩を防
止することができる。
には外周面側からの一部を、幅方向には上側面および下
側面からの一部を周方向に切除し、幅方向の中央部を残
して凸部10bを形成するとともに、合口端面の他方1
1bを、厚さ方向には内周面側から一部を、幅方向には
前幅を周方向に切除し、残った部分を幅方向に中央部を
切除することにより凹部10iを形成し、前記凸部10
bと前記凹部10iとが互いに嵌合形成ように構成する
ことにより、最小の加工によりよく高圧流体の漏洩を防
止することができる。
【0035】
【実施例】下記の如く各種ピストンリングを試作して比
較実験を行った。 (1)ピストンリングの形状 段なし:図4に示す態様、2段:図5に示す態様、3
段:図1に示す態様、4段:図1の係合凸部を2本、係
合凹部を2個で形成し、凸部2本を凹部2個でお互いに
挟持した態様とした。 (2)ピストンリング両端面間間隔dはすべて同じ寸法
とした。
較実験を行った。 (1)ピストンリングの形状 段なし:図4に示す態様、2段:図5に示す態様、3
段:図1に示す態様、4段:図1の係合凸部を2本、係
合凹部を2個で形成し、凸部2本を凹部2個でお互いに
挟持した態様とした。 (2)ピストンリング両端面間間隔dはすべて同じ寸法
とした。
【0036】実験結果 (イ)段なしの場合は、高圧流体の方向が反転しても流
体の漏洩量は変わらないが、流体の漏洩量は多い。 (ロ)2段の場合は、段なしの場合と比較して流体の漏
洩量は低いが、高圧流体の方向を反転すると、段なしの
場合と同じように流体の漏洩量は多い。 (ハ)3段及び4段の場合は、高圧流体の方向に関係な
く、段なしの場合と比較して流体の漏洩量は低い。 また、3段と4段の場合は、流体の漏洩量は変わらな
い。
体の漏洩量は変わらないが、流体の漏洩量は多い。 (ロ)2段の場合は、段なしの場合と比較して流体の漏
洩量は低いが、高圧流体の方向を反転すると、段なしの
場合と同じように流体の漏洩量は多い。 (ハ)3段及び4段の場合は、高圧流体の方向に関係な
く、段なしの場合と比較して流体の漏洩量は低い。 また、3段と4段の場合は、流体の漏洩量は変わらな
い。
【0037】これらのデータから、3段以上の場合が流
体の漏洩量が少ない良好な結果を得ることがわかる。し
たがって、段数にかかわらずピストンリングの両端面の
合い口状態が、密閉性を有し、ピストンリングのピスト
ン溝壁面への着座状態のいかんにかかわらず前記密閉性
に変動がなければよいものと判断される。
体の漏洩量が少ない良好な結果を得ることがわかる。し
たがって、段数にかかわらずピストンリングの両端面の
合い口状態が、密閉性を有し、ピストンリングのピスト
ン溝壁面への着座状態のいかんにかかわらず前記密閉性
に変動がなければよいものと判断される。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ピスト
ンの上部室および下部室のいずれかが高圧になり、ピス
トンリングがピストン溝の上面、下面のいずれに着座し
ている際にも、合口からの高圧流体の漏洩を微小に抑え
ることが可能であり、損失を低減し、高効率の機器を確
保することできるピストンリングを提供することができ
る。
ンの上部室および下部室のいずれかが高圧になり、ピス
トンリングがピストン溝の上面、下面のいずれに着座し
ている際にも、合口からの高圧流体の漏洩を微小に抑え
ることが可能であり、損失を低減し、高効率の機器を確
保することできるピストンリングを提供することができ
る。
【図1】本発明の実施の形態に係るピストンリングの構
成図である。
成図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】ピストンリングの作用の説明図である。
【図4】従来例に係るストレート合い口ピストンリング
の構成図である。
の構成図である。
【図5】従来例に係る段付きピストンリングの構成図で
ある。
ある。
【図6】図5のVI−VI断面図である。
【図7】ピストンリングの装着状態図である。
1 ピストン 4 シリンダ 5 ピストン上部室 6 ピストン下部室 10 ピストンリング 11 係合部(11a,11b)
Claims (2)
- 【請求項1】 合口両端部が係合した状態でピストン装
着され、ピストンの片側に作用する加圧流体をシールす
るピストンリングにおいて、 リング合口端部の外周側に、上下両面で係合する1叉は
複数の係合凹部と係合凸部をそれぞれ形成し互いに嵌合
可能に構成するとともに、 その内側面に互いに当接してリング半径方向の規制を行
う規制面を形成したことを特徴とするピストンリング。 - 【請求項2】 合口端部の一方は、厚さ方向には外周面
側からの一部を、幅方向には上側面および下側面からの
一部を周方向に切除し、幅方向の中央部を残して係合凸
部を形成するとともに、 合口端部の他方は、厚さ方向には内周面側から一部を、
幅方向には全幅を周方向に切除し、残った部分を幅方向
に中央部を切除することにより係合凹部を形成し、 前記係合凸部と前記係合凹部とが互いに嵌合形成される
ことを特徴とする請求項1記載のピストンリング。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27309096A JPH10103518A (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | ピストンリング |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27309096A JPH10103518A (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | ピストンリング |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10103518A true JPH10103518A (ja) | 1998-04-21 |
Family
ID=17523010
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27309096A Withdrawn JPH10103518A (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | ピストンリング |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10103518A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DK201400533A1 (en) * | 2014-09-19 | 2016-04-04 | Man Diesel & Turbo Deutschland | A top piston ring for a large two-stroke turbo-charged uniflow-scavenged internal combustion engine with crossheads |
| KR20190108567A (ko) * | 2017-01-10 | 2019-09-24 | 생-고뱅 퍼포먼스 플라스틱스 엘+에스 게엠베하 | 밀봉 링 및 그의 제조 방법 |
| JP2021162015A (ja) * | 2020-04-02 | 2021-10-11 | ヴィンタートゥール ガス アンド ディーゼル リミテッド | ピストン・リング |
-
1996
- 1996-09-24 JP JP27309096A patent/JPH10103518A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DK201400533A1 (en) * | 2014-09-19 | 2016-04-04 | Man Diesel & Turbo Deutschland | A top piston ring for a large two-stroke turbo-charged uniflow-scavenged internal combustion engine with crossheads |
| KR20190108567A (ko) * | 2017-01-10 | 2019-09-24 | 생-고뱅 퍼포먼스 플라스틱스 엘+에스 게엠베하 | 밀봉 링 및 그의 제조 방법 |
| JP2020504276A (ja) * | 2017-01-10 | 2020-02-06 | サン−ゴバン パフォーマンス プラスティクス エルプラスエス ゲーエムベーハー | シールリングおよびそれらを製造する方法 |
| JP2021162015A (ja) * | 2020-04-02 | 2021-10-11 | ヴィンタートゥール ガス アンド ディーゼル リミテッド | ピストン・リング |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20031202 |