JPH10104111A - 埋設管の漏水を検査する装置 - Google Patents

埋設管の漏水を検査する装置

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JPH10104111A
JPH10104111A JP27753496A JP27753496A JPH10104111A JP H10104111 A JPH10104111 A JP H10104111A JP 27753496 A JP27753496 A JP 27753496A JP 27753496 A JP27753496 A JP 27753496A JP H10104111 A JPH10104111 A JP H10104111A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】埋設管の漏水位置を簡単に見いだせるようにす
ること。 【構成】埋設管10を被覆する防水材11の漏水を電気
的に検査する装置において、防水材11の外側に配置す
る外部電流電極21と、埋設管10に配置する内部電流
電極22と、防水材11の面近傍の電位を測定する測定
電極とを備え、測定電極で測定された防水材11の面上
の電位分布の歪みから防水材11の漏水位置を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、埋設管の漏水の検
査に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、埋設管の漏水を検知する実用的な
装置はないため、セグメントの継ぎ目などから水が噴き
出したのを目視により確認し、グラウト注入口から止水
剤を注入して長さ20m程の1防水区画全体を止水する
対策を行っていた。
【0003】しかし、従来の方法では、以下のような問
題点がある。 <イ>埋設管を被覆する防水シートが破損して漏水した
場合、破損個所がセグメントの裏側になるため、破損個
所が目視できない他、セグメントと遮水シートとの間に
漏水した水が回り、止水の弱いセグメントの継ぎ目など
から坑内に水が漏れ出すことになるため、長さ20m程
度の間隔で設けた防水区画内の何れかの場所で漏水が発
生しているのかを特定することはできない。 <ロ>また、防水シートに破損が発生した場合、坑内に
流れ出る漏水の有無を目視により検査して発見する方法
では、発生した漏水が、セグメントの継ぎ目など止水性
の弱い箇所から坑内に流れ出るまで発見できないことか
ら、施工中は発見できず、竣工後の周囲の水圧が上がる
などして、突然坑内に漏水が発生するなどの問題があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、埋設管の漏
水位置を簡単に見い出せるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、埋設管を被覆
する防水材の漏水を電気的に検査する装置において、防
水材の外側に配置する外部電流電極と、埋設管に配置す
る内部電流電極と、内部電流電極と外部電流電極間に電
圧を印加する電圧印加手段と、防水材の面近傍の電位を
測定する測定電極とを備え、測定電極で測定された防水
材の面上の電位分布の歪みから防水材の漏水位置を求め
ることを特徴とする、埋設管の漏水を検査する装置、又
は、前記埋設管の漏水を検査する装置において、内部電
流電極として、埋設管の鉄筋を利用することを特徴とす
る、埋設管の漏水を検査する装置、又は、前記埋設管の
漏水を検査する装置において、外部電流電極として、シ
ールドマシーン本体を利用することを特徴とする、埋設
管の漏水を検査する装置、又は、前記埋設管の漏水を検
査する装置において、測定電極を埋設管のグラウト注入
孔に配置することを特徴とする、埋設管の漏水を検査す
る装置、又は、前記埋設管の漏水を検査する装置におい
て、外部電流電極は、埋設管の外壁面に絶縁体を介して
埋設管とは絶縁されて配置されていることを特徴とす
る、埋設管の漏水を検査する装置、又は、前記埋設管の
漏水を検査する装置において、外部電流電極は、シール
ドマシーンの外周に配置されていることを特徴とする、
埋設管の漏水を検査する装置、又は、前記埋設管の漏水
を検査する装置において、測定電極は、セグメントの外
周に配置されていることを特徴とする、埋設管の漏水を
検査する装置にある。
【0006】
【発明の実施の態様】以下、図面を用いて本発明の実施
の態様を説明する。 <イ>埋設管の漏水を検査する装置の概要 埋設管10の漏水を検査する装置は、埋設管10を被覆
する防水シート31などの防水材11の破損の有無と破
損個所15を電気的に検知するものである。防水材11
は、一般的に電気絶縁性を示すことから、電気絶縁性を
利用して破損を検知する。
【0007】漏水の有無と箇所の検知の概要を図1に示
す。防水材11は、通常、埋設管10(シールドトンネ
ルの場合はセグメント30)の外側に配置されることか
ら、防水材11は、埋設管10と地盤13にサンドイッ
チされた状態になる。地盤13もセグメント30も導体
(十分に水を含んだ地盤13の場合:1〜100Ωm、
吸水状態のコンクリート12の場合:20〜100Ω
m)であるため、電気的には絶縁体が導体にサンドイッ
チされた状態になる。両側の導体である地盤13とセグ
メント30間に電圧を印加しても、防水材11が絶縁体
であるため、防水材11に破損がなければ電流が流れな
い。
【0008】ところが、図2の原理に示すように、外部
電流電極21と内部電流電極22である鉄筋14の間に
電源26により電圧を印加し、流れる電流を電流計27
で測定する。そして、防水材11に破損が発生して穴が
開くと、この穴(破損個所15)を介して地盤13とセ
グメント30が直接接触する、又は水を介して間接的に
接触するため、地盤13とセグメント30間に電流が流
れる。この電流が発生すると電流が流れ出ている箇所、
つまり破損個所15を中心とした電位分布の歪みが発生
する。
【0009】この状況を図3〜図4に示す。図3は、防
水材11に破損がない場合の電位分布を示しており、電
流が防水材11の内外に流れないため電位分布の歪みが
なく、防水材11の内部又は外部では殆ど同電位にな
る。
【0010】ところが、図4に示すとおり、防水材11
に破損がある場合は、破損個所15を通って電流が内外
に流れるため、破損個所15を中心とした電位分布の歪
みが発生する。この電位分布の歪みを、セグメント30
の防水材11側にメッシュ状に配置した電位測定電極2
5で捕らえることで、破損の位置を検知することができ
る。
【0011】また、破損の有無だけであれば、地盤13
とセグメント30間に流れる電流と電位差を求めること
で、その間の絶縁抵抗がわかり、防水材11が破損して
いるかどうかの判断をすることも可能である。
【0012】更に、セグメント30と地盤13間(防水
材11の内外)に電流を流すことで発生する地盤13と
セグメント30間の電位差を測定しない場合、つまり防
水材11の破損の有無を判定しない場合は、外部基準電
極23を設けなくとも、電位測定電極25に発生した電
位差を測定する方法で、破損の有無と破損位置を検知で
きる。
【0013】<ロ>電極の配置 電位分布の測定方法には、幾つかの方法がある。例え
ば、 多数の電位測定電極25に対して内部基準電極24を
設置し、内部基準電極24の電位を基準に各電位測定電
極25の電位を測定装置20で求める方法で、この場
合、各電位測定電極25の測定電圧をプロットするだけ
で、図4の等電位図を描くことができる。 各電位測定電極25間の電位を測定し、それぞれの測
定値の積分値を取ることで、図4の電位分布を得ること
ができる。
【0014】また、破損の有無だけであれば、防水材1
1を通して流れる電流の大きさから判断することも可能
である。つまり、防水材11の固有抵抗は予め測定して
おくことでわかるので、防水材11の厚さ、面積によっ
て破損がない場合に、どの程度の電流が流れるか予測で
きる。
【0015】防水材11に破損がない場合、内部電流電
極22と外部電流電極21間に流れる電流は、以下の式
1から予測することができる。
【0016】
【式1】
【0017】それに対して、防水材11に破損がある
と、破損の個所からかなり多くの電流が流れる。そこ
で、所定の電流値を決めて、それより多くの電流が流れ
ると、防水材11が破損していると判断できるようにす
る。この方法で破損の有無が分かるので、破損が有ると
判断した場合に、破損個所15を知るための電位分布の
測定を行う。このように、破損の有無の測定と破損個所
15の測定のように2段階の測定方法を取れば、効率的
な測定を行うことができる。
【0018】
【実施例】以下に、図面を用いて実施例を説明する。
【0019】<イ>実施例1 セグメント30の鉄筋14を内部電流電極22として利
用し、シールドマシーン40の本体(特にテール部)を
外部電流電極21として利用し、グラウト注入孔に電位
測定電極25をセットする例を図5〜図6に示す。
【0020】外部基準電極23を立坑34内に設置し、
電位測定電極25は、測定範囲内のセグメント30のグ
ラウト注入孔を利用してメッシュ状にセットする。図7
のようにグラウト注入孔がセグメント30の鉄筋14と
接触しない金属の金具36でできている場合は、注入孔
そのものを電位測定電極25として利用する。それ以外
の場合、例えば図8のように、電位測定電極25をグラ
ウト注入口32に挿入する。
【0021】立坑34内に設置した外部基準電極23と
測定装置20とは、測定装置20を載せた後方台車43
が、レール41上をシールドマシーン40の掘進と共に
進むため、電線ドラム28を介して接続する。また、外
部電流電極21として使用するシールドマシーン40の
本体とは直接電線で結ぶ。内部電流電極22として使用
するセグメント30の鉄筋14への接続と、グラウト注
入孔への電位測定電極25の設置は、測定毎に行う。セ
グメント30の鉄筋14への接続は、セグメント30間
を接続する金具が鉄筋14と溶接されていることから、
接続金具に電線を接続して行う。
【0022】漏水測定範囲間(防水区画33間)の絶縁
は、セグメント30間に防水材、例えば防水シートを挟
むことで行う。この時、セグメント30を接続するボル
トが、防水区画33の防水シートを貫通することになる
ので、防水区画33間の絶縁を確保するため、防水シー
トを貫通する接続ボルトは絶縁ボルト(樹脂がコーティ
ングされたボルト)を用いる。この他、防水区画33を
縦断する配管やレール41なども、セグメント30と電
気的に絶縁する。例えば、配管電線類45は、絶縁フッ
ク44で受けることでセグメント30と絶縁し、レール
41は、枕木42とセグメント30との間にゴムなどの
枕木絶縁材46を挟むことで絶縁する。なお、35は仮
セグメントである。
【0023】以上の準備を行い、漏水(防水シート破
損)の検査を行う。検査は、内部電流電極22(セグメ
ント30の鉄筋14)と外部電流電極21(シールドマ
シーン40の本体)に電流を流し、内部基準電極24
(何れかの電位測定電極25)と外部基準電極23に一
定の電圧が発生するように内外に流す電流を制御する。
この状態で式1を用いて、内外に流れる電流と、内外電
圧(設定値)、防水シート面積から、単位面積当たりの
防水シート31の絶縁抵抗を求め、その固有値と比較す
ることで、防水シート31が絶縁破壊、つまり破損して
いるかどうかを判断する。防水シート31に破損がある
と、絶縁抵抗が防水シート31固有の絶縁抵抗よりも著
しく低下する。
【0024】次に、この状態(内外に電流を流している
状態)でセグメント30の外側に、メッシュ状に配置し
た電位測定電極25を用いて電位分布を測定し、電位分
布の歪みから破損位置を特定する。漏水検知の測定は、
内外電流量から防水シート破損の有無を判断する測定
と、破損位置を特定するための測定がある。内外電流量
の測定には、メッシュ状に設置する電位測定電極25を
使う必要がないため、内外電流の測定だけを行い、防水
シート破損の有無を判断し、破損の可能性がある場合だ
け、電位測定電極25を設置して、破損位置を特定する
測定方法もある。
【0025】<ロ>実施例2 セグメント30中に電位測定電極25と内部電流電極2
2をセットした専用セグメント30を使用する例を図9
〜図10に示す。シールドマシーン40の本体の両側面
(或いは上下外側の面)に外部電流電極21と外部基準
電極23を本体と絶縁層47を介して最低1組取り付け
る。この時、電極と絶縁層47の表面はシールドマシー
ン40の本体と同一曲面として平滑化を図る。また、絶
縁層47は両方の電極がシールドマシーン40の本体を
介してショートしない為のもので、どりらか一方を省略
することも可能である。内部電流電極22は、図11に
示すように、セグメント30の外面に設置する。この
時、電極表面とセグメント30外面が同一曲面になるよ
うに平滑な外面とする。内部電流電極22は1回の測定
範囲となる防水区画33内に最低1箇所(できれば2箇
所)設置し、電位測定電極25は、電位分布を測定する
ためにメッシュ状に複数箇所設置する。
【0026】測定装置20は、シールドマシーン40の
掘進と共に進む、後方台車43に搭載し、シールドマシ
ーン40の外面に取り付けた外部電流電極21と外部基
準電極23とは直接電線で測定装置20と結ぶ。セグメ
ント30に取り付けた電位測定電極25と内部電流電極
22との接続は、測定が防水区画33毎になるため、測
定毎に接続する。
【0027】測定範囲間(防水区画33間)の絶縁は、
実施例1と同様にセグメント30間に防水シート31を
挟むことで行い、この間を貫くセグメント接続ボルトは
絶縁ボルト(樹脂がコーティングされたボルト)を用い
る。この他に、防水区画33を縦断する配管やレール4
1なども実施例1と同様に、セグメント30と電気的に
絶縁する。
【0028】漏水検知の測定は、実施例1と同様に行
い、内部電流電極22と外部電流電極21間に電流を流
し、内部の何れかの電位測定電極25と外部基準電極2
3に一定の電圧が発生するように内外に流す電流を制御
する。この状態で内外に流れる電流と、内外電圧(設定
値)と防水シート面積とから、単位面積当たりの防水シ
ート31の絶縁抵抗を求め、この値と防水シート固有の
絶縁抵抗とを比較して、防水シート31の絶縁破壊、つ
まり破損しているかどうかを判断する。防水シート31
が破損していると、絶縁抵抗が固有値と比較して著しく
低下する。この状態でセグメント30の外管にメッシュ
状に設置した電位測定電極25と用いて電位分布を測定
し、電位分布の歪みが防水シート31の破損位置を中心
に発生することを利用して破損位置を特定する。
【0029】なお、以上の実施例では、内外基準電極2
4、23間に一定の電圧が発生するように内外電流電極
22、21間に流す電流を制御したが、これに限らず、
一定の電流を内外電流電極22、21間に流し、内外基
準電極24、23間に発生した電圧を測定する方法によ
っても原理的には全く同じ効果が期待できる。
【0030】
【発明の効果】本発明は、次のような効果を得ることが
できる。 <イ>測定範囲内(防水区画内)の何れの場所で漏水が
発生しているか、その位置を正確に特定できる(電位測
定電極設置間隔の10%程度の位置測定精度)。このた
め、従来のように、漏水検知された防水区画33全体を
止水する必要がなく、局所的な止水対策で漏水を止める
ことができる。 <ロ>漏水の発生がなくても防水シートが破損すれば、
その破損の有無と位置を即座にに検知できる。このた
め、素早い対策が行えるほか、検査後に漏水が発生する
というような問題が起こらない。特に、従来、2次覆工
後に漏水が発見された場合には、漏水個所をカットして
コーキングなどで止水工事が行われるが、防止シートか
らの漏水を直接止める対策でないため、完全に止水する
ことは難しかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】埋設管の漏水検査をする説明図
【図2】埋設管の拡大図
【図3】防水シートに破損箇所がない場合の電位分布図
【図4】防水シートに破損箇所がある場合の電位分布図
【図5】シールドマシーンによる掘削時の漏水検査の説
明図
【図6】セグメントの軸に垂直方向の断面図
【図7】グラウト注入口の金属を電極に利用する説明図
【図8】グラウト注入口を利用して電極を配置する説明
【図9】他のシールドマシーンによる掘削時の漏水検査
の説明図
【図10】シールドマシーンの外周の電極の配置図
【図11】セグメントの軸方向の断面図

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】埋設管を被覆する防水材の漏水を電気的に
    検査する装置において、 防水材の外側に配置する外部電流電極と、 埋設管に配置する内部電流電極と、 内部電流電極と外部電流電極間に電圧を印加する電圧印
    加手段と、 防水材の面近傍の電位を測定する測定電極とを備え、 測定電極で測定された防水材の面上の電位分布の歪みか
    ら防水材の漏水位置を求めることを特徴とする、 埋設管の漏水を検査する装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の埋設管の漏水を検査する
    装置において、 内部電流電極として、埋設管の鉄筋を利用することを特
    徴とする、 埋設管の漏水を検査する装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の埋設管の漏水を検査する
    装置において、 外部電流電極として、シールドマシーン本体を利用する
    ことを特徴とする、 埋設管の漏水を検査する装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の埋設管の漏水を検査する
    装置において、 測定電極を埋設管のグラウト注入孔に配置することを特
    徴とする、 埋設管の漏水を検査する装置。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の埋設管の漏水を検査する
    装置において、 外部電流電極は、埋設管の外壁面に絶縁体を介して埋設
    管とは絶縁されて配置されていることを特徴とする、 埋設管の漏水を検査する装置。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の埋設管の漏水を検査する
    装置において、 外部電流電極は、シールドマシーンの外周に配置されて
    いることを特徴とする、 埋設管の漏水を検査する装
    置。
  7. 【請求項7】請求項1に記載の埋設管の漏水を検査する
    装置において、 測定電極は、セグメントの外周に配置されていることを
    特徴とする、 埋設管の漏水を検査する装置。
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