JPH10106425A - 薄型ヒュ−ズ - Google Patents

薄型ヒュ−ズ

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JPH10106425A
JPH10106425A JP28150796A JP28150796A JPH10106425A JP H10106425 A JPH10106425 A JP H10106425A JP 28150796 A JP28150796 A JP 28150796A JP 28150796 A JP28150796 A JP 28150796A JP H10106425 A JPH10106425 A JP H10106425A
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Toshiaki Kawanishi
俊朗 川西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パルス状過電流の通電が繰り返されても、当初
の溶断特性を充分に維持できる薄型ヒュ−ズを提供す
る。 【解決手段】一対のリ−ド導体2,2の各先端部21,
21を絶縁支持フィルム1の片面より他面に水密に表出
させ、該絶縁支持フィルム1の他面側での上記リ−ド導
体先端部間にヒュ−ズエレメント3を接続し、上記絶縁
支持フィルムの他面に絶縁カバ−フィルム4を上記ヒュ
−ズエレメント3に接触させて被覆した。ヒュ−ズエレ
メント3と絶縁カバ−フィルム4との接触が面接触とさ
れ、該接触面を囲んでフラックス5が充填されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は薄型ヒュ−ズに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】電気機器を保護するための部材として、
電流ヒュ−ズや温度ヒュ−ズが汎用されているが、取付
けスペ−ス上、薄型化が要請されている。そこで、本出
願人においては、図4の(イ)及び図4の(ロ)〔図4
の(イ)におけるロ−ロ断面図〕並びに図4の(ハ)
〔底面図〕に示すように、一対の帯状リ−ド導体2’,
2’の各先端部に膨出部21’,21’を形成し、各膨
出部21’をプラスチック製絶縁支持フィルム1’の片
面より他面に水密に表出させ、該絶縁支持フィルム1’
の他面側での上記リ−ド導体の先端部間にヒュ−ズエレ
メント3’を接続し、このヒュ−ズエレメント3’を覆
ってフラックス層5’を被覆し、該フラックス層5’を
覆って上記絶縁支持フィルム1’の他面に絶縁カバ−フ
ィルム4’を被着した薄型ヒュ−ズを既に提案した(特
公平7−95419号公報)。
【0003】この薄型ヒュ−ズによれば、製造工数が少
なく製造を簡易化でき、また、絶縁支持フィルムと絶縁
カバ−フィルムとの接触面が他部材の介在のない平坦接
触面であり、ヒュ−ズ作動時フラックスの膨張で発生す
る内圧に対し、その接触面を熱融着または接着剤で容易
に、かつ優れたシ−ル性で封止できてミストの飛散を防
止できる、等の利点が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】電流ヒュ−ズや温度ヒ
ュ−ズにおいては、過電流によるジュ−ル熱や外部から
の過熱でヒュ−ズエレメントが融点に達して溶断される
ことにより作動され、スイッチオン・オフ時での過度的
なパルス電流で作動されないことが必要である。しかし
ながら、上記薄型ヒュ−ズでは、本発明者の試験結果に
よれば、過度的なパルス電流が多回数流れると、ヒュ−
ズエレメントの変歪による溶断特性の変動や断線が発生
して使用条件の制約を受けることがある。
【0005】本発明の目的は、上記薄型ヒュ−ズを対象
とし、パルス状過電流の通電が繰り返されても、当初の
溶断特性を充分に維持できる薄型ヒュ−ズを提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る薄型ヒュ−
ズは、一対のリ−ド導体の各先端部を絶縁支持フィルム
の片面より他面に水密に表出させ、該絶縁支持フィルム
の他面側での上記リ−ド導体先端部間にヒュ−ズエレメ
ントを接続し、上記絶縁支持フィルムの他面に絶縁カバ
−フィルムを上記ヒュ−ズエレメントに接触させて被覆
したことを特徴とする構成であり、ヒュ−ズエレメント
と絶縁カバ−フィルムとの接触が面接触とされ、該接触
面を囲んでフラックスが充填されている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。図1の(イ)は本発明に
係る薄型ヒュ−ズの一例を一部を切開して示す平面図、
図1の(ロ)は同薄型ヒュ−ズの一例を示す図1の
(イ)におけるロ−ロ断面図、図1の(ハ)は同じく図
1の(イ)におけるハ−ハ断面図、図1の(ニ)は同上
薄型ヒュ−ズの一例を示す底面図である。図1の(イ)
乃至図1の(ニ)において、1はプラスチック製の絶縁
支持フィルムである。2,2は一対の帯状リ−ド導体で
あり、各導体2の先端部に膨出部21を形成し、各導体
先端部を絶縁支持フィルム1の裏面に当接し、膨出部2
1を絶縁支持フィルム1の表面に表出させると共に絶縁
支持フィルム1と帯状リ−ド導体2との接触面を接着し
てある。3は帯状リ−ド導体の表出部210,210間
に溶接またはろう接により接続したヒュ−ズエレメント
であり、所定融点の低融点可溶金属片を使用できる。4
は絶縁支持フィルム1の表面側に被覆したプラスチック
製の絶縁カバ−フィルムであり、周囲が上記絶縁支持フ
ィルム1に融着または接着剤により接着され、該カバ−
フィルム4の裏面を上記ヒュ−ズエレメント3に面接触
させてある。この面接触を確保するために、ヒュ−ズエ
レメント3の断面は四角形としてある。5は絶縁支持フ
ィルム1と絶縁カバ−フィルム4との間にヒュ−ズエレ
メント3を囲んで充填したフラックスである。
【0008】上記の絶縁支持フィルム1及び絶縁カバ−
フィルム4には、高剛性のプラスチック、特に、熱可塑
性プラスチック、例えば、ポリエチレンテレフタレ−
ト、ポリアセタ−ル、ポリアミド、ポリブチレンテレフ
タレ−ト、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンサ
ルファイド、ポリサルホン等を使用できる。これらの絶
縁支持フィルム1及び絶縁カバ−フィルム4に同材質の
ものを使用することが好ましいが、異種材質のものの使
用も可能である。
【0009】上記の帯状リ−ド導体2には、銅の単一
体、または、絶縁支持フィルム1の裏面に当接される面
を銅とし、他の部分を異種の金属、例えば、ニッケルと
した複合体を使用することもできる。
【0010】上記帯状リ−ド導体先端部の絶縁支持フィ
ルムへの接着には、帯状リ−ド導体の先端部に膨出部を
プレス加工し、絶縁支持フィルムにこの膨出部よりもや
や小さい孔を穿設し、帯状リ−ド導体先端部を絶縁支持
フィルム裏面に当接し、膨出部を絶縁支持フィルムの孔
に嵌めると共に両者の接触面を加圧熱融着する方法、帯
状リ−ド導体の先端部に膨出部をプレス加工し、帯状リ
−ド導体先端部を絶縁支持フィルム裏面に当接し、加熱
下でプレス加圧して膨出部を絶縁支持フィルムの表面に
向け食い込ませると共に絶縁支持フィルムと帯状リ−ド
導体とを熱融着し、研削で膨出部上のフィルム部分を除
去して膨出部を表出させる方法等を使用できる。
【0011】上記絶縁カバ−フィルムの被覆には、帯状
リ−ド導体の表出部間にヒュ−ズエレメントを接続した
のち、図2に示すように、絶縁カバ−フィルム4を絶縁
支持フィルム1の上側に配置し、この絶縁カバ−フィル
ム4の上面中央部に冷却シリンダ−61を当接し、この
シリンダ−61への寒剤62の循環によってヒュ−ズエ
レメント(低融点可溶金属片)を冷却しつつ絶縁カバ−
フィルム4の周囲を加熱リング63によって絶縁支持フ
ィルム1の周囲に熱融着する方法を使用できる。
【0012】本発明に係る薄型ヒュ−ズは、電気機器の
平坦面部分に帯状リ−ド導体を接触させるようにして当
該機器に取り付け、温度ヒュ−ズまたは電流ヒュ−ズと
して使用される。すなわち、ヒュ−ズエレメントに流れ
る過電流で発生するジュ−ル熱または過電流に基づく機
器発生熱でヒュ−ズエレメントが溶融され、この溶融エ
レメントが既に溶融しているフラックスの活性作用を受
けつつ球状化進行で分断されて機器への通電が遮断され
る。この場合、過電流をi、ヒュ−ズエレメントの抵抗
をR、ヒュ−ズエレメントの単位時間・単位温度差当た
りの放熱量をP、ヒュ−ズエレメントの熱容量をC、常
温をθ、t時間後でのヒュ−ズエレメントの温度をTと
すると、i2R△t−P(T−θ)△t=C△T、すな
わち
【0013】
【数1】 が成立し、過電流iをt時間以内に遮断させるには、ヒ
ュ−ズエレメントの融点Txが式を満たすように設定
される。
【0014】
【数2】 本発明に係る薄型ヒュ−ズを電流ヒュ−ズとして使用す
る場合、図3の斜線部分で示すような要求溶断範囲を満
たすように、ヒュ−ズエレメントの融点Txや上記した
PやRが設定される。本発明に係る薄型ヒュ−ズを電流
ヒュ−ズ、温度ヒュ−ズの何れで使用するときでも、ス
イッチのオン・オフ時に生じる過度的電圧や電流で作動
されてはならず、図3のpで示すようなパルス状過電流
ではヒュ−ズエレメントの温度を融点に達しさせないよ
うに、ヒュ−ズエレメントの融点や上記したPやRが設
定される。
【0015】この場合、本発明に係る薄型ヒュ−ズで
は、外面が空気に接触される絶縁カバ−フィルム4の裏
面にヒュ−ズエレメント3を面接触させ、かかる面接触
状態を保持してフラックス5を充填してあり、ヒュ−ズ
エレメントをフラックス層を介して絶縁カバ−フィルム
に接触させている従来の薄型ヒュ−ズに較べてヒュ−ズ
エレメントの単位時間・単位温度差当たりの放熱量Pを
大にできるから、上記パルス状過電流に対するヒュ−ズ
エレメントの温度上昇を抑制できる。従って、上記パル
ス状過電流に基づくヒュ−ズエレメントの加熱(融点以
下での加熱)を軽度にとどめ得、それだけパルス状過電
流の繰返し通電によるヒュ−ズエレメントの疲労乃至は
破断をよく抑制でき、当初の溶断特性を充分に維持させ
得る。
【0016】なお、本発明に係る薄型ヒュ−ズの上記の
例では、一対の帯状リ−ド導体を一直線状に対向させて
いるが、一対の帯状リ−ド導体を並行に配設し、ヒュ−
ズエレメントをリ−ド導体先端部間にリ−ド導体の長手
方向に直交させて接続することもできる。
【0017】
【実施例】
〔実施例〕絶縁支持フィルムには長さ10.5mm、
巾:6mm、厚み:0.19mmのポリエチレンテレフ
タレ−トフィルムを、絶縁カバ−フィルムには厚みが
0.19mmで外郭が絶縁支持フィルムよりもやや大き
なポリエチレンテレフタレ−トフィルムをそれぞれ使用
した。帯状リ−ド導体には、巾:3.5mm、厚み:
0.1mmの銅−ニツケル複合体を使用し、各帯状リ−
ド導体の絶縁支持フィルム裏面への接触長さは4.85
mmとした。ヒュ−ズエレメントには、融点が93℃、
断面積が0.07mm2の断面正方形の低融点可溶金属
線(共晶合金)を使用し、フラックスにはロジンを主成
分とするものを使用した。絶縁支持フィルムに帯状リ−
ド導体の先端部を固着するには、帯状リ−ド導体の端部
の中央部に膨出部をプレス成形し、絶縁支持フィルムに
この膨出部よりもやや小さい孔を穿設し、帯状リ−ド導
体先端部を絶縁支持フィルム裏面に当接し、帯状リ−ド
導体先端部の膨出部を絶縁支持フィルムの孔に嵌めると
共に両者の接触面を加圧加熱により融着する方法を使用
した。また、絶縁支持フィルムと絶縁カバ−フィルムと
の接着は熱融着により行った。実施例における、その他
の各部の寸法は、図1の(イ)に示すように、a並びに
bを帯状リ−ド導体表出部の長さ並びに巾とし、Lを帯
状リ−ド導体表出部間の間隔とし、hをヒュ−ズエレメ
ントの長さとして、a:1.62mm、b:0.8m
m、L:2.5mm、h:6.0mmとした。上記ヒュ
−ズエレメントと絶縁カバ−フィルムとの接触面積は、
ほぼ1.30mm2であった。
【0016】〔比較例〕実施例に対し、ヒュ−ズエレメ
ントとして断面積同一の断面円形線を使用し、絶縁カバ
−フィルムとヒュ−ズエレメントとを接触させず、この
間にフラックスを介在させた以外、実施例に同じとし
た。
【0017】これらの実施例及び比較例について、絶縁
樹脂板に帯状リ−ド導体の裏面を密接させ、5アンペヤ
1秒通電−59秒遮断を1サイクルとして500サイク
ルのパルス状過電流通電試験を行ったところ(試料数は
各10箇)、実施例品では何らの異常も観られなかった
が、比較例品では、10箇中6箇にヒュ−ズエレメント
の断線が認められた。
【0018】
【発明の効果】本発明に係る薄型ヒュ−ズは、本出願人
が既に提案した薄型ヒュ−ズ((特公平7−95419
号公報)を対象として、スイッチオン・オフ時での過度
的電流等のパルス状過電流に対する安定性を向上させ得
るものであり、機器、特に電子機器の小型化に伴います
ます薄型化が要求される電流ヒュ−ズまたは温度ヒュ−
ズとして極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1の(イ)は本発明に係る薄型ヒュ−ズの一
例を一部を切開して示す平面図、図1の(ロ)は同薄型
ヒュ−ズの一例を示す図1の(イ)におけるロ−ロ断面
図、図1の(ハ)は同じく図1の(イ)におけるハ−ハ
断面図、図1の(ニ)は同上薄型ヒュ−ズの一例を示す
底面図である。
【図2】本発明に係る薄型ヒュ−ズの製造方法を示す説
明図である。
【図3】本発明に係る薄型ヒュ−ズの作動特性を示す説
明図である。
【図4】図4の(イ)は従来の薄型ヒュ−ズを一部を切
開して示す平面図、図4の(ロ)は同薄型ヒュ−ズを示
す図4の(イ)におけるロ−ロ断面図、図4の(ハ)は
同上薄型ヒュ−ズを示す底面図である。
【符号の説明】
1 絶縁支持フィルム 2 リ−ド導体 21 膨出部 3 ヒュ−ズエレメント 4 絶縁カバ−フィルム 5 フラックス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対のリ−ド導体の各先端部を絶縁支持フ
    ィルムの片面より他面に水密に表出させ、該絶縁支持フ
    ィルムの他面側での上記リ−ド導体先端部間にヒュ−ズ
    エレメントを接続し、上記絶縁支持フィルムの他面に絶
    縁カバ−フィルムを上記ヒュ−ズエレメントに接触させ
    て被覆したことを特徴とする薄型ヒュ−ズ。
  2. 【請求項2】ヒュ−ズエレメントと絶縁カバ−フィルム
    との接触を面接触とし、該接触面を囲んで絶縁支持フィ
    ルムと絶縁カバ−フィルムとの間にフラックスを充填し
    た請求項1記載の薄型ヒュ−ズ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0964419A1 (en) * 1998-06-11 1999-12-15 Uchihashi Estec Co., Ltd. Thin type thermal fuse and manufacturing method thereof
US6384708B1 (en) * 1997-09-04 2002-05-07 Wickmann-Werke Gmbh Electrical fuse element
US7477130B2 (en) 2005-01-28 2009-01-13 Littelfuse, Inc. Dual fuse link thin film fuse

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EP0964419A1 (en) * 1998-06-11 1999-12-15 Uchihashi Estec Co., Ltd. Thin type thermal fuse and manufacturing method thereof
US7477130B2 (en) 2005-01-28 2009-01-13 Littelfuse, Inc. Dual fuse link thin film fuse

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