JPH1010768A - 画像形成材料用の剥離剤および画像記録体の再生方法 - Google Patents

画像形成材料用の剥離剤および画像記録体の再生方法

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JPH1010768A
JPH1010768A JP16166396A JP16166396A JPH1010768A JP H1010768 A JPH1010768 A JP H1010768A JP 16166396 A JP16166396 A JP 16166396A JP 16166396 A JP16166396 A JP 16166396A JP H1010768 A JPH1010768 A JP H1010768A
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JP16166396A
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Kaoru Torigoe
薫 鳥越
Hirakazu Ezure
平和 江連
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像記録体に損傷を与えることなしに、更に
は溶解したトナー成分の再付着による汚れがなく、高品
質を保った状態で画像記録体を再生することができる剥
離剤および画像記録体の再生方法を提供する。 【解決手段】 画像形成材料用の剥離剤であって、画像
記録体表面に保持された画像形成材料の結着樹脂に対す
る良溶媒と、画像記録体表面と画像形成材料との接着性
を弱める作用をする界面活性剤とを含むことを特徴とす
る。剥離剤には、画像形成材料の結着樹脂に対する貧溶
媒を含有させてもよく、また、粘度調整剤を含有させて
もよい。この剥離剤を、画像記録体表面に保持された画
像形成材料に作用させて、画像記録体表面から前記画像
形成材料を剥離することにより、画像記録体を再生する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱溶融性トナー等
の画像形成材料よりなる画像を保持する画像記録体から
画像形成材料を容易に除去するための剥離剤、および画
像を保持する画像記録体を再利用するために再生方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年の目覚ましいOA化により、プリン
ター、複写機、ファクシミリにより大量の用紙、OHP
シート等が使用されている。この大量消費は、ゴミ処
理、ゴミ焼却による大気汚染、森林資源の破壊等の環境
問題を引き起こしている。この問題に対して、ここ数
年、省エネルギー、省資源、二酸化炭素による地球温暖
化防止、環境保全、自然保護という観点からリサイクル
技術が注目されている。
【0003】従来、プリント済みの紙は古紙として取り
扱われ、パルプに再生し、脱墨工程を経て再生されてい
た。しかしながらプリント済みの紙は、機密漏洩という
観点からシュレッダー等の裁断機にかけられ、大半はO
HPシート同様焼却されている。また、焼却されずに再
生された古紙は再生紙として使用されるが、この再生紙
は、パルプ繊維が短く、繊維化し難い点や、古紙回収に
かかる流通コストおよび複雑な再生工程によるコストに
よって割高となる等の点から、バージン紙に比べ、品
質、コスト面で問題があり、市場で広く普及されていな
いのが現状である。したがって、このような問題を解決
するためにリサイクル技術が種々検討されている。例え
ば、次のような方法が提案されている。
【0004】(1)特開平4−362935号公報に
は、近赤外光消色型記録材料を用いて画像記録体上の画
像を消色する方法が記載されている。しかしながら、こ
の方法を用いた場合、次のような問題がある。すなわ
ち、(a)消色能力が不十分であるために、機密が漏洩
する可能性がある。(b)画像支持体上にトナー中の結
着樹脂が堆積するために、画像記録体として紙を用いた
場合、紙が変色し、品質が劣化する。さらに、紙のコシ
が変化し、かつ堆積した結着樹脂の凹凸による紙搬送性
に問題が生じる。(c)光の透過性が重要であるOHP
シート上に、トナーを用いて画像を形成した場合、消色
工程を施してもシート表面にトナーが残っているため
に、OHPシートの光透過性が変化し、再度作像した場
合に画像が乱れる。
【0005】(2)特開平5−297766号公報に
は、1〜100μmのピッチ及び深さの凹凸部を形成し
た剥離基板を用いて記録紙上のトナーを機械的に取り除
く技術が開示されている。しかしながら、この技術を用
いたとしても、(a)トナーは紙の繊維に固着している
ために、これを機械的に取り除くと紙の繊維を破壊す
る、(b)繰り返し再生すると紙厚が変化するため、紙
の搬送性に支障をきたす、(c)紙の繊維内に深く入り
込んだトナーを取り除くことはできないために、再生し
た紙にはトナー汚れが残る、という問題点は解消されな
い。
【0006】(3)特開平6−250569号公報、同
6−208318号公報、同6−250570号公報に
は、画像記録体に界面活性剤の水溶液を保持させ、トナ
ーと画像記録体との接着性を弱めた状態で熱を与え、画
像記録体上のインキを対向する剥離媒体に転移させるこ
とにより、インキを剥離する方法が開示されている。し
かしながら、これら公報には、(a)画像保持体と水溶
液のぬれ性が重要である、(b)熱溶融性インキと画像
支持体との境界への水溶液の浸透が必要となる、という
記述があり、以下のような問題点が生じる。すなわち、
(a)ベタ画像等の画像密度が高い画像の場合、水溶液
は画像記録体表面で弾かれ、浸透しにくいために、トナ
ーと画像保持体との接着性を低下させる効果が得られな
い。当然、OHPシート上の画像に対しても同様の理由
によりトナーを剥離することが困難になる。(b)繰り
返し再生した場合、除去されずに残留したトナーが画像
記録体上に蓄積されるために、再生した紙等、画像記録
体の品質が低下する。
【0007】一方、昨今プリンター、複写機のカラー化
が進んでいる。カラー画像は白黒画像の場合に比べ、画
像記録体上のトナー量が多くなることが一般的に知られ
ている。上記公報には、白黒、カラーについての言及は
なされていないが、白黒画像に比べ、カラー画像におい
ては、画像記録体の表面に多量のトナーが使用されてい
るために、界面活性剤が画像記録体中に入り込めない。
その結果、トナーを剥離する効果が得られないために画
像記録体を再生することができない。さらに、トナーが
残留している画像記録体に、再度カラー画像を形成した
場合、発色性に変化が生じて実用に耐え得るものとはな
らない。
【0008】上記の問題点の解決方法として、溶剤を用
いてトナーを溶解除去する方法が提案されている。例え
ば、特開平7−5722号公報には、柑橘類の果皮に含
まれるテルペノイドの一種であるリモネンを溶剤として
用いてOHPシートを再生する方法が開示されている。
しかしながら、リモネンはスチレン系樹脂に対しては良
溶媒となるが、ポリエステル系樹脂に対しては溶解性が
低いため、OHPシートの画像除去は不十分である。ま
た、特開平1−101576号公報、同1−10157
7号公報には、可溶性溶剤を塗布または浸漬させて画像
記録体上のトナー像の結着樹脂を溶解し、除去する方法
が開示されており、さらに特開平4−300395号公
報には、溶剤を浸漬、噴霧あるいは塗布により付着さ
せ、溶解したトナーを洗浄、吸引あるいは吸着等の方法
で除去し再生する方法が開示されている。しかしなが
ら、これらの方法を画像記録体上のトナー量が多いカラ
ー画像に適用する場合、トナーを溶解するために多量の
溶媒が必要となるばかりでなく、トナーを完全に溶解除
去することは困難である。また、上記の方法を用いた場
合、溶剤中に溶けたトナー成分が画像記録体に再付着す
るという新たな問題が発生し、その結果、再生した画像
保持体の品質の点で未だ十分なものではない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
における上記のような問題に鑑みてなされたものであっ
て、本発明の目的は、白黒画像、カラー画像を問わず、
また画像記録体を限定することなく、かつ画像記録体に
損傷を与えることなしに、更には溶解したトナー成分の
再付着による汚れがなく、高品質を保った状態で画像記
録体を再生することができる剥離剤を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、その剥離剤を用いて画像記録
体を再生する方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
次の構成を有する画像形成材料用の剥離剤によって達成
することができる。すなわち、本発明の画像形成材料用
の剥離剤は、画像記録体表面に保持された画像形成材料
の結着樹脂に対する良溶媒と、画像記録体表面と画像形
成材料との接着性を弱める作用をする界面活性剤とを含
むことを特徴とする。本発明においては、画像形成材料
を溶解する良溶媒と界面活性剤との併用により画像保持
体上の画像形成材料を十分溶解させると共に、界面活性
剤が画像保持体上の画像形成材料との界面に存在し、さ
らに両者の接着性を弱める働きをすることになる。ま
た、界面活性剤は画像保持体に付着することにより溶解
した画像形成材料の再付着を防ぐ役割も果たす。
【0011】本発明の剥離剤は、さらに画像形成材料を
構成する結着樹脂に対する貧溶媒を加えることができ
る。それにより、画像保持体への溶解した画像形成材料
の浸透を押さえることができ、結果として画像保持体へ
の画像形成材料の再付着を防ぐことができる。さらにま
た、本発明の剥離剤には粘度調整剤を含有させることも
でき、それにより画像密度の高い画像に対して、剥離剤
と画像形成材料を十分に接触させることを可能とし、画
像記録体からの画像形成材料の剥離を効率的に行うこと
ができる。
【0012】本発明の画像記録体の再生方法は、画像記
録体表面に保持された画像形成材料に上記の剥離剤を作
用させて、画像記録体表面から前記画像形成材料を剥離
することを特徴とする。本発明においては、剥離剤を作
用させるに際して、機械的力または超音波振動を加える
のが好ましい。上記剥離剤により画像保持体上の画像形
成材料は剥離しやすくなるが、機械的な力または超音波
振動を加えることにより、画像保持体からの画像形成材
料の剥離が促進される。
【0013】本発明の画像記録体の再生方法において、
画像形成材料を保持する画像記録体表面に上記の剥離剤
は、剥離剤を保持する容器に入れ、剥離剤を撹拌する手
段を用いて剥離剤を作用させるのが好ましい。剥離剤を
撹拌する手段を設けることにより、剥離剤を効率的に画
像保持体上の画像形成材料に供給することが可能にな
り、画像形成材料の剥離性を向上させることができる。
また、その際に、剥離部材を用いて画像形成材料を掻き
取るようにしてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。本発明の画像形成材料用の剥離剤に
より剥離処理が施される画像形成材料が保持された画像
記録体は、従来公知の普通紙、コート紙、OHPシート
等の如何なるものでもよい。また、この画像記録体表面
に形成される画像形成材料は、結着樹脂と色材よりな
る、いわゆるトナー像と称される公知の材料よりなるも
のであって、結着樹脂としては、例えば、ポリスチレ
ン、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ブタジ
エン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−アクリル酸エステ
ル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合
体、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂等があげられ
る。
【0015】本発明の第1の必須成分である画像記録体
表面に保持された画像形成材料の結着樹脂に対する良溶
媒は、画像形成材料を構成する結着樹脂が溶解、膨潤
し、画像記録体表面に保持された画像形成材料を剥離し
やすくする作用を有するものである。画像形成材料を構
成する結着樹脂に良溶媒が付着すると、結着樹脂が膨潤
溶解し、その結果、画像記録体と画像形成材料との付着
力が弱められ、画像記録体上の画像形成材料が剥離され
やすい状態となる。
【0016】画像記録体表面に保持された画像形成材料
の結着樹脂に対する良溶媒としては、例えば、次のもの
があげられるが、それらに限定されるものではない。ベ
ンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;アセ
トン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、
1−メチル−2−ピロリドン等のケトン類;エチレング
リコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノ
エチルエーテル、1,4−ジオキサン等のエーテル類;
トリクロロエチレン、クロロホルム、四塩化炭素、プロ
ピレンジクロライド、塩化メチレン等のハロゲン化炭化
水素;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブ
チル、ギ酸、氷酢酸、酢酸2−エトキシエチル、グルタ
ミン酸ジメチル、アジピン酸ジメチル等の酸およびエス
テル類、およびN,N−ジメチルホルムアミド。これら
の溶媒は、単独でも使用できるが、2種以上混合して用
いることもできる。
【0017】本発明の第2の必須成分である界面活性剤
(脱墨剤)は、その構造上親水基と親油基(疎水基)を
有し、画像形成材料と画像保持記録体との界面の付着力
を弱くする作用を有するものである。また、界面活性剤
は、画像形成材料の親水基に対し親水基→親油基(疎水
基)となる配向で付着する。したがって、界面活性剤
は、良溶媒により膨潤した画像形成材料の周囲を取り巻
くように付着し、良溶媒中に分散、溶解する作用を果た
す。
【0018】本発明において使用することができる界面
活性剤剤としては、陰イオン系界面活性剤として、カル
ボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステル塩、リン酸エス
テル塩、ホスホン酸塩等;陽イオン系界面活性剤とし
て、アミン塩、第四級アンモニウム塩、ブルザルコニウ
ム塩、塩化ベンゼニウム塩、ピリジニウム塩、イミダゾ
リニウム塩、スルホニウム塩、ポリエチレンポリアミン
塩等、両性界面活性剤として、アミノ酸、カルボキシベ
タイン、スルホベタイン、アミノ硫酸エステル、アミノ
カルボン酸塩、イミダゾリン誘導体等、非イオン界面活
性剤として、エーテル型、エーテルエステル型、エステ
ル型および窒素型界面活性剤、多価アルコール、アミノ
アルコール、ポリエチレングリコール等があげられる
が、上記のものに限定されるものではない。
【0019】具体的には、陰イオン界面活性剤として
は、脂肪酸塩、ロジン塩、ナフテン塩、エーテルカルボ
ン酸塩、アルケニルコハク酸塩、N−アシルサルコシン
塩、N−アシルグルタミン酸塩、硫酸第一アルキル塩、
硫酸第二アルキル塩、硫酸アルキルポリオキシエチレン
塩、硫酸アルキルフェニルポリオキシエチレン塩、硫酸
モノアシルグリセリン塩、アシルアミノ硫酸エステル
塩、硫酸油、硫酸化脂肪酸アルキルエステル等のカルボ
ン酸の塩類;α−オレフィンスルホン酸塩、第二アルカ
ンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸、アシルイセチオン
酸塩、N−アシル−N−メチルタウリン酸、ジアルキル
スルホコハク酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ア
ルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルジフェニルエ
ーテルジスルホン酸塩、石油スルホン酸塩、リグニンス
ルホン酸塩等のスルホン酸の塩類;リン酸アルキル塩、
リン酸アルキルポリオキシエチレン塩等のリン酸エステ
ルの塩類;スルホン酸変性またはカルボキシル変性シリ
コン系アニオン性界面活性剤;ペルフルオロアルキルカ
ルボン酸塩、ペルフルオロアルキルスルホン酸塩、ペル
フルオロアルキルリン酸エステル、ペルフルオロアルキ
ルトリメチルアンモニム塩等のフッ素系界面活性剤;そ
の他脂質系、バイオサーファクタント、オリゴソープ等
があげられる。
【0020】陽イオン界面活性剤としては、第一アルキ
ルアミン塩、アシルアミノエチルジエチルアミン塩、N
−アルキルポリアルキレンポリアミン塩、脂肪酸ポリエ
チレンポリアミド類、アミド類およびその塩類、アミン
塩等のアルキルアミン、アシルアミンの塩類;アルキル
トリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモ
ニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、
アルキルピリジウム塩、アシルアミノエチルメチルジエ
チルアンモニウム塩、アシルアミノプロピルジメチルベ
ンジルアンモニウム塩、アシルアミノプロピルジエチル
ヒドロキシエチルアンモニウム塩、アシルアミノエチル
ピリジウム塩、ジアシルアミノエチルアンモニウム塩等
の第四級アンモニウム塩およびアミド結合を有するアン
モニウム塩;ジアシロキシエチルメチルヒドロキシエチ
ルアンモニウム塩、アルキルオキシメチルピリジウム塩
等のエステル、エーテル結合を有するアンモニウム塩;
アルキルイミダゾリン、1−ヒドロキシエチル−2−ア
ルキルイミダゾリン、1−アシルアミノエチル−2−ア
ルキルイミダゾリウム塩等のイミダゾリンおよびイミダ
ゾリウム塩;アルキルポリオキシエチレンアミン、N−
アルキルアミノプロピルアミン、N−アルキルポリエチ
レンポリアミン、N−アシルポリエチレンポリアミン、
脂肪酸トリエタノールアミンエステル等のアミン誘導体
等があげられる。
【0021】両性界面活性剤としては、ラウリルアミノ
プロピオン酸ナトリウム、ラウリルジメチルベタイン、
ステアリルジメチルベタイン、ラウリルジヒドロキシエ
チルベタイン、レシチン等があげられる。非イオン界面
活性剤としては、アルキルポリオキシエチレンエーテ
ル、アルキルポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレ
ンエーテル、脂肪酸ポリオキシエチレンエステル、脂肪
酸ポリオキシエチレンソルビタンエステル、脂肪酸ポリ
オキシエチレンソルビトールエステル、ポリオキシエチ
レンひまし油、アルキルポリオキシエチレンアミンおよ
びアミド等のポリオキシエチレン付加物;脂肪酸ソルビ
タンエステル、脂肪酸ポリグリセリンエステル、脂肪酸
ショ糖エステル等の多価アルコールおよびアルキロール
アミド;ポリエーテル変性、アルキルアラルキルポリエ
ーテル変性、エポキシエーテル変性、アルコール変性、
フッ素変性、アミノ変性、メルカプト変性、エポキシ変
性およびアリル変性等の変性シリコン系界面活性剤;ペ
ルフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物等のフッ
素系の界面活性剤等があげられる。
【0022】また、これらの界面活性剤は、2種以上の
ものを併用してもよい。これらの界面活性剤は、0.0
1〜10重量%の範囲で含有させるのが好ましい。
【0023】本発明の剥離剤には、さらに画像形成材料
の結着樹脂に対する貧溶媒を含有させることができる。
貧溶媒は、結着樹脂の溶解度を制御するとともに再溶解
した画像形成材料の紙への染み込みを抑える作用を有す
る。したがって、貧溶媒を加えることにより、画像保持
体への溶解した画像形成材料の浸透を抑えることがで
き、結果として画像保持体への画像形成材料の再付着を
防ぐことができる。
【0024】具体的には、画像形成材料を構成する結着
樹脂により異なるのが、メチルアルコール、エチルアル
コール、変性エチルアルコール、イソプロピルアルコー
ル、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、t
ert−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコー
ル、tert−アミルアルコール、3−ペンタノール、
オクチルアルコール、ベンジルアルコール、シクロヘキ
サノール、フルフリルアルコール、テトラヒドロフルフ
リルアルコール、エチレングリコール、グリセリン、ジ
エチレングリコール等のアルコール類、ヘキサン、オク
タン、石油エーテル、シクロヘキサン等の炭化水素類、
エチルエーテル、ジメチルグリコール、トリオキサン等
のエーテル類、その他水も含まれる。貧溶媒の添加量
は、一般に10〜90重量%の範囲に設定される。
【0025】また、本発明の剥離剤には、粘度調整剤を
含有させることもできる。粘度調節剤は、画像密度が高
い画像に対して剥離剤と画像形成材料を十分に接触させ
ることを可能にし、画像記録体からの画像形成材料の剥
離を効率的に行わせることを可能にする。粘度調整剤と
しては、画像形成材料の良溶媒あるいは良溶媒と貧溶媒
との混合溶媒に溶解しやすいものが好ましく、剥離剤の
粘度を制御できるものであれば如何なるものでも使用す
ることができる。一般には、フタル酸ジオクチル、フタ
ル酸ジブチル等のエステル類、結着樹脂として用いられ
ているポリマーと同種のものとしてポリスチレン、スチ
レン−プロピレン共重合体,スチレン−ブタジエン共重
合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸
ビニル共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合
体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、ポリエ
ステル樹脂、ポリウレタン樹脂等をそれぞれを溶解する
溶媒に溶かしたものを用いることができる。粘度調整剤
の添加量は、一般に1〜50重量%の範囲に設定され
る。
【0026】次に、画像記録体の再生方法について説明
する。本発明において、画像記録体の再生方法は、画像
記録体表面に保持された画像形成材料に上記の構成を有
する剥離剤を作用させることによって行われるが、具体
的には、剥離剤を満たした容器に、画像形成材料を保持
する画像記録体を浸漬すればよい。その際、機械的力ま
たは超音波振動を加えるのが好ましい。また、剥離部材
を用いて画像記録体表面の画像形成材料を掻き取るよう
にしてもよい。それにより画像記録体表面に保持されて
いる画像形成材料が膨潤し、剥離剤中に分散、溶解し
て、画像記録体表面から剥離し、画像記録体が再生され
る。
【0027】本発明においては、また、剥離剤を作用さ
せた画像形成材料を、画像記録体に対向して設けられた
剥離部材に転移させる方法によって剥離を行うこともで
きる。剥離部材としては、具体的には、画像形成材料と
親和性或いは接着性のある材料より構成されたもの、例
えば、ポリスチレン、スチレン−プロピレン共重合体、
スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル
共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−
アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸
エステル共重合体、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹
脂、ポリイミド樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリエーテル
ケトン樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミド樹脂、アラミ
ド樹脂などの合成樹脂、ニッケル、ステンレススチー
ル、アルミニウム等の金属およびその酸化物等が用いら
れ、それらを画像形成材料と接触させて、加熱、加圧す
ることにより、画像形成材料を剥離部材へ転移すること
により画像を剥離することができる。
【0028】次に、本発明の再生方法を図面を参照して
説明する。図1は、本発明の画像記録体の再生方法に使
用する再生装置の一例の概略構成図であり、図2はその
要部の構成図である。再生装置は、画像形成材料よりな
る画像(トナー像)が形成された画像記録体を供給する
給紙ユニット1と、給紙ユニットから送られてきた画像
保持記録体に剥離剤を付与するための容器よりなる剥離
剤槽ユニット2と、剥離剤槽ユニット2を通過した画像
記録体上の剥離剤を拭き取る吸収ユニット3と、画像記
録体を乾燥する乾燥ユニット4と、紙受けユニット5か
ら構成されている。
【0029】給紙ユニット1に置かれたトナー像が形成
された画像記録体は、搬送ガイド11に沿って剥離剤槽
ユニット2に搬送される。剥離剤槽ユニット2におい
て、画像記録体は、一対の搬送ロール25a、25bに
より、搬送ガイド21に沿って剥離剤中を通過し、その
間に画像記録体上の画像形成材料は剥離剤により溶解膨
潤し、剥離剤中に分散する。それにより画像記録体上か
ら画像形成材料は取り除かれる。この場合、画像保持記
録体上の画像形成材料の溶解膨潤を促進するためにブラ
シローラ24または超音波振動装置26を設けるのが好
ましい(図2においては両者を図示している。) また、処理量が多くなると剥離剤の機能低下が発生す
る。このようなトラブル回避のために、剥離剤槽ユニッ
トには剥離剤を循環するポンプ22および剥離剤中の画
像形成材料を保持回収する濾過器23が設けられてお
り、剥離剤の性能を長期にわたって維持することができ
るようになっている。
【0030】剥離剤槽ユニットを通過した画像記録体
は、一対の搬送ロール25c、25dにより、画像記録
体上の剥離剤を拭き取るための吸収ユニット3に搬送さ
れる。吸収ユニット3は、フェルト等の吸収剤よりなる
一対のロール31および32より構成され、その間を通
過させることによって画像記録体上に残留する剥離剤が
拭き取られる。
【0031】画像保持記録体は、さらに乾燥ユニット4
によって乾燥される。乾燥ユニット4は内部に加熱手段
を有する1対のロールより構成されている。次いで、画
像形成材料が取り除かれ乾燥が終了した画像記録体は、
搬送ベルト41により紙受けユニット5に搬送される。
【0032】次に、画像形成材料を剥離部材へ転移する
ことにより画像を剥離する場合について説明する。図3
は、その場合を説明するものであって、図中、6はロー
ル形状の剥離部材を表わし、金属ロール表面に上記剥離
部材を形成したものである。また、その内部には、ラン
プやヒータ等の加熱装置を内蔵している。7は加熱加圧
部材を表わし、剥離部材6と同様に内部に加熱装置を内
蔵したロール表面に、離型性材料を形成させ、画像形成
材料の付着を防止している。記録媒体上の画像形成材料
8は、剥離剤層ユニット2の剥離液により、記録媒体と
の接着力が弱められ、次に剥離媒体と密着し、加熱加圧
されることにより、剥離媒体に転移し、記録媒体から剥
離される。上記図面では、剥離部材として、ロール形状
のものを示したが、その他にフィルム形状などが使用で
き、形状が限定されるものではない。また、剥離部材に
転移した画像形成材料を、次いでクリーニング手段9に
より掻き取ることによって、剥離部材を再使用するのが
好ましい。クリーニング手段としては、ブラシやブレー
ド等が使用され、剥離部材上の画像形成材料を掻き取る
ことによって剥離部材を繰り返し利用することが可能で
ある。
【0033】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明する。画
像形成材料を表面に保持する画像記録体を得るための画
像サンプルとして、次の2つの場合を採用した。
【0034】
【表1】 表1の画像サンプルにより形成される画像を表2に示す
画像記録体上にプリントし、画像形成材料を表面に保持
する画像記録体を作製し、以下の実験を行った。
【0035】
【表2】 上記図1に示す画像記録体の再生装置を用いて、以下に
示す剥離剤を用いて上記の各画像記録体の再生を行っ
た。その具体例を以下に示す。
【0036】
【表3】
【0037】実施例1 富士ゼロックス社製Vivace550およびAcol
or635を用いて表2に示す画像記録体上に白黒およ
びカラー画像を形成し、そのサンプルを表3に示す剥離
剤S1[ジオキサン/トルエン(配合比1:2)+トナ
クリン206(日本乳化剤社製/剥離溶剤に対して2%
含有)]を用い、図1に示す再生装置を使用して再生を
行ったところ、印字前とほぼ同等の画像記録体を得るこ
とができた。この画像記録体上に、再び上記の複写機に
用いてプリントを行ったところ、品質の高い画像を得る
ことができた。さらに以上の操作を5回繰り返したが、
画像記録体は、印字前の状態をほぼ維持した。その結果
を表4に示す。
【0038】
【表4】
【0039】実施例2 富士ゼロックス社製Vivace550およびAcol
or635を用いて、表2に示す画像記録体上に白黒お
よびカラー画像を形成し、そのサンプルを表3示す剥離
剤S2[アセトン/トルエン(配合比1:1)+DI−
800(花王社製/剥離溶剤に対して1%含有)]を用
い、図1に示す再生装置を使用して再生を行ったとこ
ろ、印字前とほぼ同等の画像記録体を得ることができ
た。この画像記録体上に、再び上記の複写機に用いてプ
リントを行ったところ、品質の高い画像を得ることがで
きた。さらに以上の操作を5回繰り返したが、画像記録
体は印字前の状態をほぼ維持していた。
【0040】実施例3 富士ゼロックス社製Vivace550およびAcol
or635を用いて、表2に示す画像記録体上に白黒お
よびカラー画像を形成し、そのサンプルを表3に示す剥
離剤S3[アセトン/トルエン/ヘキサン(配合比1:
1:1)+DI−800(花王社製/剥離溶剤に対して
1%含有)]を用い、図1に示す再生装置を使用して再
生を行ったところ、印字前とほぼ同等の画像記録体を得
ることができた。この画像記録体上に、再び上記の複写
機に用いてプリントを行ったところ、品質の高い画像を
得ることができた。さらに以上の操作を5回繰り返した
が、画像記録体は印字前の状態をほぼ維持していた。
【0041】実施例4 富士ゼロックス社製Vivace550およびAcol
or635を用いて、表2に示す画像記録体上に白黒お
よびカラー画像を形成し、そのサンプルを表3に示す剥
離剤S4[アセトン/トルエン/ヘキサン(配合比1:
1:1)+トナクリン206(日本乳化剤社製/剥離溶
剤に対して2%含有)]を用い、図1に示す再生装置を
使用して再生を行ったところ、印字前とほぼ同等の画像
記録体を得ることができた。この画像記録体上に再び上
記の複写機に用いてプリントを行ったところ、品質の高
い画像を得ることができた。さらに以上の操作を5回繰
り返したが、画像記録体は印字前の状態をほぼ維持して
いた。
【0042】実施例5 富士ゼロックス社製Vivace550およびAcol
or635を用いて、表2に示す画像記録体上に白黒お
よびカラー画像を形成し、そのサンプルを表3に示す剥
離剤S5[ジオキサン/トルエン/エタノール(配合比
1:1:1)+トナクリン206(日本乳化剤社製/剥
離溶剤に対して2%含有)]を用い、図1に示す再生装
置を使用して再生を行ったところ、印字前とほぼ同等の
画像記録体を得ることができた。この画像記録体上に再
び上記の複写機に用いてプリントを行ったところ、品質
の高い画像を得ることができた。さらに以上の操作を5
回繰り返したが、画像記録体は印字前の状態をほぼ維持
していた。
【0043】実施例6 富士ゼロックス社製Vivace550およびAcol
or635を用いて、表2に示す画像記録体上に白黒お
よびカラー画像を形成し、そのサンプルを表3に示す剥
離剤S6[ジオキサン/トルエン/エタノール/フタル
酸ジオクチル(配合比1:1:1:1)+トナクリン2
06(日本乳化剤社製/剥離溶剤に対して2%含有)]
を用い、図1に示す再生装置を使用して再生を行ったと
ころ、印字前とほぼ同等の画像記録体を得ることができ
た。この画像記録体上に再び上記の複写機に用いてプリ
ントを行ったところ、品質の高い画像を得ることができ
た。さらに以上の操作を5回繰り返したが、画像記録体
は印字前の状態をほぼ維持していた。
【0044】実施例7 富士ゼロックス社製Vivace550およびAcol
or635を用いて、表2に示す画像記録体上に白黒お
よびカラー画像を形成し画像サンプルを得る。このサン
プルを、剥離剤として、生分解性の塗料用剥離剤:グリ
ーソルブ270S(アサヒペン社製/界面活性剤含有)
とエタノール(配合比1:1)の混合溶液を用い、図1
に示す再生装置を使用して再生を行ったところ、印字前
とほぼ同等の画像記録体を得ることができた。さらに上
記複写機にて再び作像を行ったところ、高品質の画像が
得られた。さらに以上の操作を5回繰り返したが、画像
記録体は印字前の状態をほぼ維持していた。
【0045】比較例1 富士ゼロックス社製Vivace550およびAcol
or635を用いて、表2に示す画像記録体上に白黒お
よびカラー画像を形成し、このサンプルを、表3に示す
剥離剤C1[トナクリン206をエタノール10%水溶
液に1%溶かしたもの]を用い、図1に示す再生装置を
使用して再生を行ったところ、白黒画像については若干
剥離されたが、カラー画像の剥離はできなかった。
【0046】比較例2 富士ゼロックス社製Vivace550およびAcol
or635を用いて、表2に示す画像記録体上に白黒お
よびカラー画像を形成し、このサンプルを、表3に示す
剥離剤C2[ジオキサン/トルエン(配合比1:2)]
を用い,図1に示す再生装置を使用して再生を行ったと
ころ、画像記録体上にはカブリのような汚れが生じた。
再度この画像記録体上に作像を試みたところ、画像の転
写不良が発生し、再利用はできないことが分かった。
【0047】
【発明の効果】本発明の画像形成材料用の剥離剤は、上
記のように、画像形成材料の結着樹脂に対する良溶媒と
界面活性剤とを含むことにより、画像記録体を傷めるこ
となく画像形成材料を除去することができる。したがっ
て、本発明によれば、再利用が可能な画像記録体を得る
ことができる。本発明の再生方法によって得られる画像
記録体は、繰り返し使用できるため、紙を代表とする画
像記録体の消費量を抑えることができるという効果を生
じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像記録体の再生方法に実施するた
めの再生装置の一例の概略構成図。
【図2】 図1の剥離剤槽ユニットの構成図。
【図3】 画像形成材料を剥離部材に転移して除去する
場合の説明図。
【符号の説明】
1…給紙ユニット、2…剥離剤槽ユニット、3…吸収ユ
ニット、4…乾燥ユニット、5…紙受けユニット、6…
剥離部材、7…加熱加圧部材、8…画像形成材料、9…
クリーニング手段、11…搬送ガイド、21…搬送ガイ
ド、22…剥離剤循環ポンプ、23…濾過器、24…ブ
ラシローラ、25a〜d…搬送ロール、26…超音波振
動装置、31…吸収剤ロール、32…吸収剤ロール、4
1…搬送ベルト。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像記録体表面に保持された画像形成材
    料の結着樹脂に対する良溶媒と、画像記録体表面と画像
    形成材料との接着性を弱める作用をする界面活性剤とを
    含むことを特徴とする画像形成材料用の剥離剤。
  2. 【請求項2】 画像形成材料の結着樹脂に対する貧溶媒
    を含有することを特徴とする請求項1記載の剥離剤。
  3. 【請求項3】 粘度調整剤を含有することを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の剥離剤。
  4. 【請求項4】 画像記録体表面に保持された画像形成材
    料に請求項1記載の剥離剤を作用させて、画像記録体表
    面から前記画像形成材料を剥離することを特徴とする画
    像記録体の再生方法。
  5. 【請求項5】 剥離剤を作用させるに際して、機械的力
    または超音波振動を加えることを特徴とする請求項4記
    載の画像記録体の再生方法。
  6. 【請求項6】 剥離剤を作用させた画像形成材料を、画
    像記録体に対向して設けられた剥離部材に転移させるこ
    とを特徴とする請求項4記載の画像記録体の再生方法。
  7. 【請求項7】 剥離部材に転移した画像形成材料をクリ
    ーニング手段により掻きとり、該剥離部材を再使用する
    ことを特徴とする請求項6記載の画像記録体の再生方
    法。
  8. 【請求項8】 画像記録体表面に保持された画像形成材
    料に請求項1記載の剥離剤を作用させるに際して、剥離
    部材を用いて画像形成材料を掻き取ることを特徴とする
    請求項4記載の画像記録体の再生方法。
  9. 【請求項9】 画像記録体表面に保持された画像形成材
    料に請求項1記載の剥離剤を作用させるに際して、剥離
    剤を保持する容器と、剥離剤を撹拌する手段とを用いる
    ことを特徴とする請求項4記載の画像記録体の再生方
    法。
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