JPH10107788A - 電子データ置換法 - Google Patents

電子データ置換法

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JPH10107788A
JPH10107788A JP8278573A JP27857396A JPH10107788A JP H10107788 A JPH10107788 A JP H10107788A JP 8278573 A JP8278573 A JP 8278573A JP 27857396 A JP27857396 A JP 27857396A JP H10107788 A JPH10107788 A JP H10107788A
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JP8278573A
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Takeshi Hayashi
毅 林
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BARIAFURII KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 任意の電子データを、有意性ある任意の画像
データとなる主部とそれ以外の副部とに可逆性を維持し
つつ置換すること。好ましくは、自然人が前記副部を知
覚できないようにデータ処理を行うこと。 【効果】 目に見えない電子データの可視化・可聴化等
が可能となる。置換前後のデータには信頼性確保のため
の符号を付加することができ、これはオンライン及びオ
フラインの両方のデータ配送において機能する。 【解決手段】 任意の電子データと所望の画像データを
入力として論理演算等を実施する。必要に応じてデータ
の改竄防止に必要なデータ処理をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子データを有意
性あるデータを含む2以上のデータ片に分割するデータ
置換法に関する。分割されたデータ片をもとに演算を行
うことにより、元の電子データに復元可能である。
【0002】前記有意性あるデータとは、典型的には観
念を表した画像データまたは音声データである。分割さ
れる前のデータ片並びに分割された前記データ片に対し
ては、改竄検出のための符号を付加することができる。
【0003】有意性あるデータとして画像データを採用
した場合は、元の電子データを可視化する効果を持つ。
有意性あるデータとして音声データを採用した場合は、
元の電子データを可聴化する効果を持つ。有意性あるデ
ータとして物体を採用した場合は、元の電子データを接
触可能にする効果を持つ。
【0004】有意性あるデータとして画像データを採用
した場合はこれを紙媒体等に印刷することにより、電気
通信網に依存することなく元の電子データを配送するこ
とができる。これにより、たとえば公開鍵方式暗号にお
ける公開鍵を有意性のある図柄と併せて改竄を防止しつ
つ多数に対して安価に配布する;というようなことがで
きるようになる。
【0005】
【従来の技術】コンピュータの主記憶装置または補助記
憶装置に格納可能なデータ(本明細書を通じてこれは
「電子データ」と表現されている。)を保護するため
に、対称暗号(慣用系暗号)または非対称暗号(公開鍵
暗号)、あるいはこれらを併用した暗号表記技術が利用
されている。
【0006】電子データを暗号化あるいは復号化するに
際しては通常、電子的な鍵情報(以下「電子鍵」と言
う。)が用いられる。電子鍵もまた電子データであり、
2進数で表現すれば単に「0」または「1」の有限個の
列に過ぎない。
【0007】このようなデータは一般に「バイナリデー
タ」と呼ばれているが、これは文字、数字、図形、ある
いは記号などを用いて有意性ある情報として表記された
ものとは異なり、特殊技能を備えた技術者以外の者にと
っては可読なものではない。つまり、そのバイナリデー
タを見ても意味を理解することができないか、少なくと
も時間的あるいは思考上の相当の困難を伴う;と言え
る。
【0008】このため電子鍵の交換・配布あるいは検証
等に際しては、専らコンピュータのようなハードウェ
ア、プログラム(ソフトウェア)、オンライン通信網な
らびにこれに付帯する装置等に頼り切っているのが現状
である。
【0009】自分たちの目に見えない、あるいは、仮に
目で見て認識可能なデータ形式に変換して表示・印刷等
を行った場合でもその内容が理解できないようなデータ
が身の回りで行き交うことに対して多くの人々は心理的
な不安を抱いているのではないだろうか、と予想するこ
とができる。またこの事が、人々が電子鍵等の電子デー
タの受け入れあるいは利用を拒むことにつながっている
のではないだろうか、と推測することができる。
【0010】公開鍵暗号方式は一般に、電子データの暗
号化(ならびに復号化)に関する機能以外にも電子デー
タ作成者を確定したり電子データに対する改竄の有無を
検査するための符号(以下この符号を「電子署名」と言
う。)を生成する機能及び電子署名が付与されたデータ
の正当性を検証するための機構(認証機能)を有してい
る。
【0011】認証機能は、今後の情報化社会を支える重
要な技術となるものと予想できる。ただし、この機能を
安全かつ広範囲に利用するにあたっては前提条件があ
る。そのうちの1つは、公開鍵暗号方式における公開鍵
を広範囲に改竄されないようにして配布することであ
る。しかし、この公開鍵は通常バイナリデータであり、
ほとんどの場合は人間にとって可読なものではない。こ
れを画像データと見なして表示した場合、少なくとも有
意性ある図形であるとか親しみやすい絵柄であるという
ことはない。
【0012】コンピュータデータを人間にとって可読な
ものにするために、0から9までの数字並びにaからf
(あるいはAからF)までのアルファベットを用いた 1
6 進数表示、あるいは、これ以外の英字や記号類などを
用いた 64 進数表示等がしばしば利用される。(64 進数
表示の標準的な方式としてコンピュータ業界では、MIME
(Multipurpose Internet Mail Extensions) や RADIX-6
4 と呼ばれるものが利用されている。前者は、インター
ネットの技術標準を検討する組織である IETF(The Inte
rnet Engineering Task Force) により RFC1521/RFC152
2 として標準化されている。) しかし、16 進数や MIME
等で表現された文字の列(以下「文字列」と言う。)
は、人間にとって識別可能ではあるものの依然として意
味を理解することは困難である。なぜなら、当該文字列
は自然言語もしくはそれだけで意味を成す記号として表
記されているわけではないため、とりわけ文字列の生成
に関与していない人間にとってはあたかもランダムな文
字の有限個の連なりに見えてしまうのである。
【0013】仮に前項で示したような文字列が特定の人
物(たとえば特別な訓練を受けた技術者)にとって可読
であったとしても、その文字列自体が改竄されているの
か否かの判定を目視の範囲で行うことはできない。この
ことは、電子鍵の改竄無き配送ならびに安全な利用を暗
黙にあるいは明示的に要請している電子鍵の運用者また
は利用者の要求を十分には満たしていないことを示して
いる。
【0014】特許公報「特公平7−111723」に見
られるような電子マネー並びにその運用システムは現
在、日本国内では実用化実験の段階を向かえている。と
ころが、通常の貨幣と異なり電子マネーは、一般の利用
者側と金融機関側の双方に対してその扱いに経済的不安
と心理的不安をもたらすものになっているのではないか
と発明者は考えた。
【0015】不安の1つは、データの消失あるいは偽造
などに対する不安である。これらは、システムの運用方
法の改善や利用する装置の技術的改良等により解決可能
となりうる事項である。
【0016】別の不安は、電子マネーが目に見えないも
のであると言う、電子マネー本来の性質に由来するもの
である。本質的に電子マネーは電子鍵と同様単なる電子
データに過ぎないため、前述したような「見えないもの
に対する不安」を多くの人が抱えているのではないかと
発明者は考えた。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】よって本発明の第一の
目的は、配布・交換等の処理の対象となっている電子デ
ータ(本明細書を通じてこれは、「処理の対象となって
いる元々のデータ」という意味で「原始データ」と表現
されている。)を有意性あるデータ(本明細書を通じて
これは「主部」と表現されている。)とそれ以外の付属
情報(本明細書を通じてこれは「副部」と表現されてい
る。)へと分割することを特徴とする電子データの置換
(符号化)方法あるいはこれを実施する装置を提供する
ことである。同時に、上記の置換処理により生成された
主部と副部を原始データへと逆方向に置換(復号化)す
る方法あるいは装置を提供することも当然本発明の目的
のうちの1つとなる。
【0018】本発明の第二の目的は、1のデータ片であ
る原始データを、片方だけしか所持しないのであれば意
味を成さないような2のデータ片を構成するという特徴
を有する主部と副部とに分割する方法あるいは装置を提
供することである。この意味で本発明による電子データ
置換法は、暗号処理と同様の機能を有していると言え
る。
【0019】本発明の第三の目的は、必要に応じて原始
データ、主部、副部のうちの1あるいは2以上に対し
て、データ改竄の有無が判定可能となるような方法ある
いは装置を提供することである。好ましくは、データの
一部が欠落した場合などにこれを修復する誤り訂正符号
の付加を可能とする方法または装置を提供することであ
る。
【0020】本発明の第四の目的は、原始データ、主部
または副部を成すこれらの電子データを、オンライン通
信ならびにオンラインでない情報伝送手段(本明細書を
通じて後者は「オフライン伝達」と表現されている。)
の両方の方法で配送・交換を可能とする方法あるいは装
置を提供することである。
【0021】本発明の第五の目的は、請求項1記載のデ
ータ処理方法を2以上繰り返して適用すること、つまり
再帰的な適用を可能にすることである。
【0022】本発明の第六の目的は、本来2のデータ片
である主部と副部とを何らかの方法により一体化するこ
とにより、あたかも原始データがこの一体化されたデー
タ片と一対一対応するかのようなデータ構造を形成する
方法または装置を提供することである。好ましくは、自
然人にとって副部を知覚しにくいようなデータ処理を行
うことである。より好ましくは、副部を全く知覚できな
いようなデータ処理を行うことである。
【0023】
【課題を解決するための手段】以上に述べたことを実現
するため、本発明の方法及び装置として次の諸要素を採
用した。発明要部を表した図1から順に各要素を説明す
る。
【0024】<発明の構成要素>第一の要素は原始デー
タであり、有意性あるデータに置換される前の電子デー
タである。原始データには2つのタイプがあるが、図1
に示されているのは誤り検出符号の無い原始データ
(1)である。
【0025】第二の要素は、有意性あるデータであると
される主部である。主部には2つのタイプがあるが、図
1に示されているのは誤り検出符号の無い主部(2)で
ある。誤り検出符号の無い主部(2)は多くの場合、画
像データである。なお、誤り検出符号の無い主部(2)
は有意性情報(6)として位置付けられた電子データと
実質的に等価であるか、少なくとも有意性情報(6)の
影響を受けたデータである。
【0026】第三の要素は、主部と連係して原始データ
を復元可能となるように設定された副部である。図1に
示されているのは誤り検出符号には無関係の副部(3)
である。
【0027】第四の要素は、原始データと有意性情報
(6)を元に主部と副部とを導出する置換処理機構
(4)である。
【0028】第五の要素は、主部と副部をもとに原始デ
ータを復元するための逆変換処理機構(5)である。
【0029】誤り検出符号の無い原始データ(1)なら
びに有意性情報(6)のデータの由来は、図2に示した
以下の各要素である。
【0030】第六の要素は、誤り検出符号の無い原始デ
ータ(1)の元となる電子データである。具体的には、
コンピュータファイルに格納された任意のデータ(1
1)あるいは対称暗号方式における暗号鍵、公開鍵暗号
方式における公開鍵 (publickey) ならびに秘密鍵 (sec
ret key)、もしくは電子署名などの電子データを発生さ
せるための、原始データ発生機構(12)である。
【0031】第七の要素は、有意性あるデータの元とな
る平面的または立体的な物(例えば写真または積木)あ
るいは観念を表した文章、図形、色、音などの有意原始
対象物(13)である。
【0032】第八の要素は、有意原始対象物(13)を
電子データに変換するための電子化入力装置(14)で
ある。
【0033】第九の要素は、有意原始対象物(13)が
電子化入力装置(14)により変換された結果であると
ころの電子化有意情報(15)である。電子化有意情報
(15)は多くの場合、画像データとなる。
【0034】以上の系に電子データの改竄検出機能を持
たせるために、更に次の各要素を採用した。図3を参照
されたい。
【0035】第十の要素は、誤り検出符号を生成した
り、左記検出符号を用いたデータ改竄有無の検査を行う
ための、一方向性関数演算に代表される電子データ信頼
性保証機構(22)である。
【0036】第十一の要素は、誤り検出符号の無い原始
データ(1)をもとに電子データ信頼性保証機構(2
2)により生成された、原始データ用誤り検出符号(2
3)である。
【0037】第十二の要素は、誤り検出符号の無い原始
データ(1)と原始データ用誤り検出符号(23)とを
データ合成処理機構(24)により連結・合成処理した
結果として導出される誤り検出符号付きの原始データ
(21)である。以降では特に必要な場合を除いて、誤
り検出符号の無い原始データ(1)も誤り検出符号付き
の原始データ(21)も単に「原始データ」と表記す
る。
【0038】第十三の要素は、電子化有意情報(15)
をもとに電子データ信頼性保証機構(22)により生成
された電子化有意情報用誤り検出符号(25)である。
【0039】第十四の要素は、電子化有意情報(15)
と電子化有意情報用誤り検出符号(25)とをデータ合
成処理機構(24)により連結・合成処理した結果とし
て導出される誤り検出符号付きの電子化有意情報(2
6)である。
【0040】誤り検出符号付きの電子化有意情報(2
6)は通常、置換処理機構(4)を経由してそのまま誤
り検出符号付きの主部(27)となる。(ただしこの過
程でデータが加工されることを妨げない。)これが第十
五の要素である。以降では特に必要な場合を除いて、誤
り検出符号付きの主部(27)も誤り検出符号の無い主
部(2)も単に「主部」と表記する。
【0041】第十六の要素は、誤り検出符号付きの原始
データ(21)と誤り検出符号付きの電子化有意情報
(26)とを入力とし、置換処理機構(4)による演算
を行った結果として導出される誤り検出符号の影響を受
けた副部(28)である。以降では特に必要な場合を除
いて、誤り検出符号には無関係の副部(3)も誤り検出
符号の影響を受けた副部(28)も単に「副部」と表記
する。
【0042】誤り検出符号付きの原始データ(21)と
誤り検出符号付きの主部(27)にはそれぞれ誤り検出
符号が付いているので、これらを配送している最中のデ
ータ改竄の有無を確認するために、電子データ信頼性保
証機構(22)を用いることができる。
【0043】以上の系により導出された電子データ(原
始データ、主部または副部)のオフライン伝達を可能に
するために、更に次の各要素を採用した。図4を参照さ
れたい。
【0044】第十七の要素は、原始データ、主部または
副部を紙に代表されるオフライン媒体(そのままではオ
ンライン通信網を用いて伝送できない状態で情報を保持
している媒体)へ出力する装置と、電子ファイル等に格
納された電子データをオフライン媒体に出力可能なよう
にデータ変換処理等を行う機構とから成る出力処理機構
(31)である。
【0045】第十八の要素は、出力処理機構(31)よ
り出力されるオフライン情報子であり、多くの場合は各
種媒体に印刷されたものとなる。
【0046】出力処理機構(31)への入力が原始デー
タである場合は原始データに対応したオフライン情報子
(32)が出力されるし、出力処理機構(31)への入
力が主部である場合は主部に対応したオフライン情報子
(34)が出力される。また、出力処理機構(31)へ
の入力が副部である場合は副部に対応したオフライン情
報子(35)が出力される。
【0047】第十九の要素は、オフライン情報子を電子
データとしての原始データ、主部あるいは副部に変換
(復元)するための入力処理機構(33)である。
【0048】そして最後、第二十の要素は人間である。
そもそも本発明は電子データを人間にとって有意性ある
画像情報等を用いて表現するためのもの(並びにその応
用)であるから、この要素が無ければ一切は無意味であ
る。
【0049】なお、副部に誤り検出符号を付加すること
も可能であるが、原始データ、主部及び副部のすべての
電子データのサイズを等しくし、かつ、主部と副部とか
ら原始データを復元可能なように条件を課した場合は、
原始データ、主部または副部のうちの1は誤り検出符号
の付加をあきらめる必要がある;というのが発明者の本
明細書作成時点における認識である。
【0050】原始データ、主部または副部の電子データ
としての信頼性をより高めるために、上記構成要素説明
文中の「誤り検出符号」とした箇所を「誤り訂正符号」
としてもよい。また、誤り検出符号と誤り訂正符号とを
併用してもよい。
【0051】<発明の構成要素に対する補足説明>多く
の場合、主部は平面図形、しかも長方形状に構成される
ことと予想することができる。なぜなら、一般にコンピ
ュータで扱う画像ファイルの表示時あるいは印刷時の形
状は写真やポスターなどと同様長方形となっているから
である。しかし本発明においては、2次元的に配置され
た画素集合ならどのような形状のものでもよい。
【0052】あるいはまた、3次元的に配置された画素
集合でもよい。たとえば、ビルあるいはボールをその内
部をも含めて表現しようと思えば、画素は直方体状ある
いは球状に配置されることになる。
【0053】本発明の画像データは、以上に説明したビ
ットマップ形式のものの他、いわゆるCAD (computer-ai
ded design) ソフトまたは「draw 系」と区分される図
形描画アプリケーションソフトに用いられているような
ベクトルデータで表現されたものであってもよい。要
は、最終的にプリンタから出力された段階あるいはディ
スプレイ上に表示された段階で画像データとして認識で
きるものであればよい。あるいは、ソリッドモデラーと
称される3次元体成形装置等により処理された段階で立
体構造物となっていればよい。例えば、CAD ソフトを用
いて作成した乗用車の設計図面などがこれに相当する。
【0054】置換処理機構(4)あるいは逆変換処理機
構(5)としては、上記した目的を達成可能であるよう
な一切の演算方法ならびに装置がこれに該当する。な
お、演算方法として排他的論理和を採用した場合は、置
換処理機構(4)と逆変換処理機構(5)は同一の機構
とすることが可能である。具体的な例の提示は、後述す
る実施例の記述をもって援用する。
【0055】出力処理機構(31)となりうる装置の一
例としては、与えられた電子データを元にしてバーコー
ドあるいはこれに類似する画像を生成することのできる
ソフトウエア及びこれを印刷するプリンタ等の機構を挙
げることができる。これら2つの機能を併せ持った装置
は、しばしばバーコードプリンタなどと称されている。
【0056】オフライン情報子となりうる一例として、
バーコード化された主部が印刷された名刺またはシール
を挙げることができる。
【0057】オフライン情報子の配送手段の例として
は、対面による手渡し、郵便または宅配便等の配送機関
の利用、あるいは公共施設等における配布などを挙げる
ことができる。このうち郵便に関しては、配達証明性と
内容の秘匿性とが提供される書留の他、内容の秘匿性が
提供される封書等や秘匿性の無い媒体である官製ハガキ
等を用いることができる。いずれの配送手段も、相手方
に届ける際の伝達速度はオンライン通信による場合と比
べて極めて低速であるが、人間が主体となることを特徴
とする、コンピュータならびにその関連設備に過度の依
存をしない実績のある配送手段となっている。
【0058】入力処理機構(33)の例として、バーコ
ードリーダ、光学式文字認識装置(OCR: optical charac
ter reader)、光学式画像入力装置(平面スキャナ、立
体スキャナ、フィルムスキャナ)あるいはビデオカメラ
とビデオ信号入力装置の組を挙げることができる。
【0059】メッセージダイジェストナンバーファイブ
(Message Digest number 5。略称「MD5」。米国 RSA D
ata Security, Inc. により開発されたもの。RFC1321
としてインターネット上で公開されているアルゴリズ
ム。) として知られた周知の一方向性関数表記技術、又
は他の適当な一方向性関数表記技術、又は CRC (cyclic
redundancy check:巡回冗長検査) 等のデータ誤り訂正
機構(あるいはデータ誤り検出機構)は、原始データ発
生機構(12)あるいは電子データ信頼性保証機構(2
2)において適用される。
【0060】アールエスエー (RSA encryption: 米国特
許番号 4,405,829) として知られた周知の公開鍵暗号技
術、又は他の適当な暗号表記技術は、原始データ発生機
構(12)あるいは電子データ信頼性保証機構(22)
において適用される。
【0061】原始データ発生機構(12)あるいは電子
データ信頼性保証機構(22)において適用される特定
の暗号表記技術あるいは一方向性関数表記技術の詳細は
本発明の要部ではない。また、電子データ信頼性保証機
構(22)の実装方法は、既存の特定の暗号表記技術あ
るいは一方向性関数表記技術に限定されるものではな
い。
【0062】<発明の要部>本発明の要部は、機構的に
は置換処理機構(4)と逆変換処理機構(5)の2点で
ある。データとしては、原始データ及び電子化有意情報
(15)をもとに置換処理機構(4)により導出される
主部と副部の2点である。
【0063】また、データに対する改竄の有無を検出す
るなどのデータ処理のために電子データ信頼性保証機構
(22)は事実上必須であると言えるが、これ自体が新
たな発明であるというわけではない。
【0064】一方、本発明の思想的な要部であるが、こ
れには次のような背景がある。すなわち──安全かつ信
頼性ある電気通信ネットワーク、電子認証システム、あ
るいは電子マネー運用システム等を確立しようとしてい
る国または民間の事業主体あるいはその利用者並びに社
会システム全体にとって非常に重要になってきている電
子鍵情報(例えば公開鍵暗号方式における公開鍵)に代
表される電子データは、その重要性に反して存在感の非
常に薄い無機質なディジタルデータであり、実体は(2
進数の)「1」と「0」の有限回の繰り返しの列に過ぎ
ない。ここで発明者が危惧したのは、この存在感の無さ
あるいは直接には目で見たり手に持つ事ができないとい
う電子データの宿命が上記システムの導入あるいは利用
促進に際して大きなブレーキとなってしまうのではない
か;ということである。
【0065】そこで発明者は以下のように考えた。すな
わち、上記のような性質を持つ電子データを原始データ
とし、この原始データに対する可逆性を保持したまま、
絵柄もしくは色彩等を工夫する可能性を提供しつつ適当
なデータ置換処理を行うことにより電子データとしての
信頼性と利便性を劣化させること無く有意性のある表現
形態、好ましくは人間にとって親しみ感等を有するよう
な情報へと表現形態を置き換える手段を提供したい;と
考えた。その結果として、電子鍵等の電子データを安全
かつ楽しく利用できるような社会を創造し、電子データ
のより一層の利用を促進しようとするものである。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、電子鍵を可視化して配
布・交換することができるようになる。あるいは、例え
ば電子マネーと呼ばれているような貨幣価値を有した電
子情報に対して貨幣価値や通し番号に応じた絵柄を設定
し、これを印刷することによりオンライン通信網に依ら
ず電子マネー相当の価値を人間にとって識別性の高い形
で伝達することができる。これは、原始データを可視化
する一例に過ぎない。
【0067】本発明によれば、原始データから「主部」
を導出するに際して色彩技術等を利用して識別性をより
高めたり、あるいは、人間にとって親しみ感の湧く絵柄
や色彩もしくは印象の強い絵柄や色彩などを用いること
が可能なため、電子マネー等の利用者もしくはその利用
を推進・啓蒙する者に対して「電子マネーをより広範囲
で利用しよう、普及させよう」とする動機付けを与える
ことができる。
【0068】人間の感覚器官は何も目だけではない。よ
って、電子鍵を「可視化」という方法ではなく、音声化
するというのも良い考えである。技術的に可能であるな
らば、嗅覚を利用するような方法を採っても良い。ある
いは触覚を利用して、点字を意味するピンの列びを構成
するするように変換するというのでも良い。このよう
に、人間が持つ感覚器官により認識可能な情報伝達媒体
に変換するならば、それらの手法はすべて本発明の派生
として類推されるべきものである。
【0069】電子化有意情報(15)は、置換処理機構
(4)においては一種の電子鍵の役割を果たしている。
このため、原始データから主部と副部とを生成する過程
は、実質的に対称暗号の一種となっている。すなわち、
暗号表記技術として本発明を利用することができる。
【0070】電子データ信頼性保証機構(22)を利用
した場合は、本発明を実施する者に対して高い信頼性や
安全性を提供しつつ電子データの可視化等を行うことが
できる。
【0071】本発明によれば、必要に応じて上記のデー
タ改竄の有無を人間にとってわかりやすい様式にて表現
する方法あるいは装置を提供することができる。これに
より、コンピュータ等により実施された演算の結果をわ
かりやすい形で可視化することが可能となる。具体的な
例は後述する実施例中にある。
【0072】仮に主部を音声化するという方法を選択し
た場合は、偽造されたデータを不協和音を以って表現す
るというのは良い手法の1つであると発明者は考える。
【0073】本発明によれば、所望の相手に対して異な
る経路あるいは手段を用いて、原始データ、主部または
副部を成すデータを配布・交換することが可能となる。
ここで上記データは、オンライン通信に適した電子デー
タでも良いし、オフライン伝達に適したオフライン情報
子(たとえば紙に印刷されたバーコード)でも良い。
【0074】本発明によれば、主部と副部とにより原始
データが復元可能であるので、原始データそのものを組
織の外部に持ち出すこと無く(主部と副部とを用いて)
原始データと等価な情報を外部に提供することが可能と
なる。更に主部、副部の一方または両方を暗号化すれ
ば、情報伝達時の安全性を増すことができる。
【0075】本発明の電子データ置換処理は、2回以上
繰り返して再帰的に適用することができる。これにより
1のデータ片である原始データは、3以上のデータ片に
分割することができる。
【0076】原始データを置換処理した結果として生成
されるデータであるところの主部と副部は、これ自体が
電子データである。特に副部は、人間にとって高い識別
性を有するような画像を成したデータとは通常ならない
ため、二次の原始データとなる適当な候補であると言え
る。
【0077】生成された副部を二次原始データと見なし
て再度請求項1記載の方法により符号化を行えば、符号
化後のデータは有意性のある画像データ等を形成した二
次主部とそれ以外の二次副部とに分割することができ
る。このように本発明によるデータ処理方法は、処理す
ることにより得られた出力の一部を次回の(次段の)演
算の入力にするという、再帰的な適用を行うことも可能
となっている。
【0078】一方、生成された主部を(次段の演算の際
の)原始データと見なし、再度請求項1記載の方法によ
り符号化を行うことも可能である。但しこの場合、せっ
かく有意性のある画像データを成している電子データを
有意性の無い電子データを含む2のデータ片へと置換す
ることになってしまう。これは逆効果と言える。しかし
ながら、1のデータ片を2の要素に分割するという効果
は得ることができるので、このような実施を排除するも
のではない。
【0079】以上のように1のデータ片である原始デー
タは、2のデータ片である主部と副部とに分割される。
ここで、主部と副部をいずれも画像データとしたなら
ば、副部に対して淡い色あるいは無色を割り当てた上で
主部と副部とを重ね合わせる等の方法により、見かけ上
は主部しか知覚できないようにすることが可能である。
主部と副部をいずれも音声データとしたならば、副部に
対して可聴帯域外の音を割り当てた上で主部と副部とを
重ね合わせる等の方法により、自然人の耳には主部しか
知覚できないようにすることが可能である。以上は、2
のデータ片である主部と副部とを見かけ上1のデータ片
として扱うための実装方法の一例に過ぎない。
【0080】同様にして、原始データ、主部、副部、二
次原始データ、二次主部、二次副部(あるいは三次以降
の原始データ、主部または副部)のうちの任意の2また
は3以上のデータ片を見かけ上1のデータ片として扱う
ことも可能である。
【0081】
【発明の実施の形態】本発明の実施方法のいくつかを、
以下に記述する。もっとも基本となるのは、下記の実施
例1に示す方法である。
【0082】
【実施例1】まず、長さ 64 の任意のビット列(ビット
の並び)を考える。ここでは説明上、図5に示すビット
列を使用する。8 ビットの塊が 8 あり、合計で 64 ビ
ットとなっている。
【0083】また、今後の処理の原点となる図5に示す
データを「原始データ」と呼ぶことにし、これを記号D
で表すことにする。この原始データDを、図6で示され
る図形上に表現することを考える。
【0084】図6の図形を言葉で説明すると、「一辺の
長さが 8 の正方形(以下「ベースタイル」と呼ぶ。)
の中に、一辺の長さが l の正方形(以下「タイル」と
呼ぶ。)を敷き詰めた枡目状の模様をもつ図形」とな
る。図6を見れば、横方向に 8、縦方向に 8 の、合計
64 個のタイルがあることがわかる。囲碁の世界に置き
換えてみると、「ベースタイル」は碁盤、「タイル」は
碁石のようなものであると言える。
【0085】さて、図5の「1」を黒いタイルで、ま
た、「0」を白いタイルで表すというルールに従った場
合、それらのタイル 64 個を左から右へ、上から下へと
いう順番でベースタイル上に敷き詰めると、図7に示す
図形となる。
【0086】ここで、「タイル」をドット(あるいは画
素)、「ベースタイル」を図形が描画されていないアイ
コンと考えれば、図7はアイコン化された原始データで
あると考えることができる。
【0087】以上の手続きにより、任意の 64 ビットの
原始データをアイコンとして表現できることになる。こ
の例でとりあげた原始データのビット列の長さ L は 64
であるが、L = 64 以外にも L = 81 や L = 100 の場
合など、L が平方数となった場合は正方形のアイコンと
して表現することができる。もしも L が素数であるな
らば、短辺の長さが 1 の長方形のアイコンとなる。も
しも L が偶数ならば、短辺の長さが 2 以上の長方形の
アイコンとなる。もしも L がこれ以外の整数ならば、
短辺の長さが 3 以上の長方形のアイコンとなる。言う
までもないが、長方形は当然正方形を含む。
【0088】<用語説明:アイコン>ここで、「アイコ
ン」について説明を行う。アイコンとは、パーソナルコ
ンピュータ等の画面に表示されている、通常は正方形を
成した絵柄であり、特定の機能(たとえば「印刷する」
とか「ファイルを保存する」こと) や特定のプログラム
(例えば表計算ソフト) もしくはデータ (たとえば表計
算ソフトのデータファイル) などの原対象物を象徴した
ものであり、コンピュータ分野における画像データの一
種である。適切にデザインされたアイコンは多数の人々
に対して原対象物を想起させることができる。しかし、
アイコンは原対象物そのものではないし、(他のデータ
を利用しての) 演算により原対象物を導出できるわけで
はない。ある特定の表計算ソフトはある一定のアイコン
により象徴されるが、そのアイコン自体が表計算機能を
有しているわけではないし、また、そのような機能を持
つプログラム等に変換できるわけでもない。
【0089】次に、図7と同じ大きさを持ち、かつ、人
の顔を非常に単純化して模倣した絵柄(本明細書を通じ
てこれは、「似顔絵アイコン」と表現されている。) を
考えてみる。説明上、図8に示すアイコンを考る。
【0090】<用語説明:排他的論理和>ここで、「XO
R」について説明を行う。「XOR」は「eXclusive OR」の
略であり、「排他的論理和」と呼ばれる論理演算用の演
算子の1つである。その真理値表は図15のとおりであ
る。
【0091】そして、図7と図8との間で排他的論理和
(XOR) 演算を行う。すなわち、図7と図8双方の同じ
位置にあるドット同士で XOR 演算を行う。XOR 演算を
実施する際には、(原始データをアイコン化した時と同
様、) 黒いタイル (黒のドット)を「1」、白いタイル
(白のドット) を「0」と考える。そうするとこの演算結
果は、図9に示すアイコン (本明細書を通じてこれは、
「逆元アイコン」と表現されている。) により表現する
ことができる。
【0092】上記演算を式で表せば、(図7) XOR (図
8) = 図9となる。以降これをxor(図7,図8) = 図9
(式1)と、関数の形で書くことにする。このとき XOR
演算の性質により、xor(図9,図7) = 図8(式2)とxor
(図9,図8) = 図7(式3)も同時に成立する。式3を見
れば図7は、図8と図9を用いた XOR 演算の実施によ
り導出可能であることがわかる。
【0093】以上の事柄を利用すれば、(図7と同値で
ある) 図5に示す 64 ビットの原始データを配布するこ
とが目的であるときは、原始データそのものを配布する
代わりに図8に示す似顔絵アイコンと図9に示す逆元ア
イコンとを組にしたものを配布しても、この目的は達成
可能である。本明細書を通じて、このような配付方法は
「原始データの分割配布」と表現されている。
【0094】ここで、これまでの説明で用いていたアイ
コンが表現可能な情報量 (64ビット)の 2 倍の情報量
(128 ビット) が格納可能な、図10で示される長方形
のアイコンを考えてみる。横方向 (X方向) の長さが 1
6 で縦方向 (Y方向) の長さが8 なので、これを「16x8
アイコン」と表現することとする。(図7のアイコンは
「8x8アイコン」である。) なお、「16x8」の「x」は英
字「X (エックス)」の小文字であるが、この明細書の各
実施例の説明文中ではこれを乗算記号の意味で利用して
いる。
【0095】図7に示した 8x8アイコンの 2 倍の情報
量が表現可能なアイコンとしては、X方向あるいはY方
向に (すなわち平面内で) 長さを単純に 2 倍にして「1
6x8アイコン」あるいは「8x16アイコン」とすることも
可能であるが、Z方向 (すなわち高さあるいは深さ方
向) に層 (プレーン) を重ねて「8x8x2アイコン」(「8x
8アイコン」の2枚重ね) とすることも可能である (図
11参照)。また、原始データとなっているアイコンの
絵柄を分解しても良いのなら、「32x4アイコン」などと
することも可能である。
【0096】1つの絵柄を複数のプレーンに分解してし
まった場合、その絵柄に対する識別性は劣化してしまう
であろうと予想できる。また、実際のアイコンは通常正
方形を成している。(私の認識している限りでは、その
発色可能数に応じて 32x32x1、32x32x4、32x32x8、32x3
2x16、または 32x32x24 という構成のアイコンとなって
いる。) これらの事情を考え、今後は特に断らない限り
基本となる正方形状のアイコン (即ち「KxKアイコン」)
に対して N 倍の情報量が収容可能なようなアイコンを
設定する場合は、「KxKxNアイコン」を考えることとす
る。(ここで K、Nは任意の自然数。) K = 8、N = 2 の
場合の例を図11に示す。p1 が第1のプレーン、p2 が
第2のプレーンである。ただ、これでは (多層構造の内
部のデータに関して) 説明しにくい場合があるため、そ
の展開図として図12のような表現方法を採る場合があ
る。
【0097】いま、2つの 8x8x2アイコンA、Bを考え
る。アイコンAに対しては、原始データと等価である図
7のアイコンを第1プレーン (Ap1) に収容する。第2
プレーン (Ap2) は、この時点では何も割り当てない。
一方、アイコンBには図8と図9のアイコンを収容す
る。図8のアイコンは第1プレーン (Bp1) に、また図
9のアイコンは第2プレーン (Bp2) にそれぞれ割り当
てることにする。以上を図示すれば、アイコンA、Bは
それぞれ図13、図14となる。
【0098】図13、図14で示されたアイコンA、B
は、パーソナルコンピュータの出力装置である画面の上
にさまざまな色を用いて表示可能であるという特徴を有
した電子データである。また、KxKxN の構造を持ったア
イコン情報を実際の画面上でどのような方法で発色させ
るかについては、本実施例において説明している「アイ
コン」の実体である図柄に関する情報以外に、たとえば
「カラーパレット」あるいは「カラールックアップテー
ブル」などと称される色に関する情報が別途必要とな
る。
【0099】このことに着目して第1プレーンであるA
p1、Bp1 に対しては濃い色──ここではAp1 に赤、B
p1 に緑──を割り当て、第2プレーンであるAp2、Bp
2 に対しては透明色を割り当てたとする。
【0100】このような操作を行うことにより、アイコ
ンAは図7の図柄を成した赤色単色のアイコンとして、
また、アイコンBは図8の「似顔絵アイコン」の図柄を
成した緑色単色のアイコンとして画面上に表示されるこ
とになる。見かけ上、両者は同一サイズ、同一情報量を
持つ単色のアイコン、すなわち 32x32x1アイコンとして
認識される。
【0101】アイコンBの左半分とアイコンBの右半分
との間で XOR 演算を行った結果はアイコンAの左半分
と一致する。また、アイコンAの右半分は無視されるべ
き無効な情報である。よってアイコンAとアイコンB
は、実質的に同一の情報を格納していると言って良い。
しかも、アイコンAは原始データDを完全に含んでい
る。
【0102】以上のことから、原始データDはアイコン
Bに置換された、と考えて良い。しかもアイコンBは、
画面上では図8に示した「似顔絵アイコン」の図柄を呈
している。従って見かけ上は「原始データ = 似顔絵ア
イコン」となったのである。換言すれば、(1のデータ
である) 原始データは (1のデータである) 似顔絵アイ
コンに置換された、と言うことができる。
【0103】念のため述べれば、原始データDのデータ
量は 64 ビットであるのに対して、アイコンB全体の
(全プレーン合計の) データ量は 128 ビットである。つ
まり、「原始データDの情報量 = 似顔絵アイコンの
(アイコンB全体としての) 情報量」ではないのであ
る。
【0104】最後に請求項1の用語と照らし合わせれ
ば、Bp1 が主部、Bp2 が副部に対応する。Dは原始デ
ータに対応する。
【0105】補足事項であるが、本実施例の説明文中で
行った用語の定義等は、実施例2以降の文書においても
これを援用する場合がある。
【0106】
【実施例2】最初に、鍵の長さが 1024 ビットとなって
いる任意の暗号処理方式を考える。するとこの暗号処理
方式の鍵データは、例えば図16のような 1024 ビット
のビット列となる。これを本実施例における原始データ
とする。
【0107】次に、パーソナルコンピュータの GUI (gr
aphical user interface) の一部として採用されている
アイコンを考えてみる。ここでは図17に示すような、
横、縦ともに 32 ドットの正方形状のアイコンを考えて
みる。実施例1の項でも説明したように、本実施例でも
このようなアイコンを「32x32アイコン」と表記する。
【0108】図17のアイコンを構成しているドットの
数は 1024 であるので、図16で示したビット列の 1
ビット (これは「1」または「0」のいずれかの値とな
る。) を図17で示したアイコンの 1 ドット (これは
「黒」または「白」のいずれかの色となる。) に対応さ
せれば、実施例1の項でも説明したように、ビット列を
アイコンの図柄として (表現形態を変えて) 表すことが
可能である。以下では、ビットの「1」、「0」はそれぞ
れドットの「有り」、「無し」(または、ドットの
「黒」、「白」) と等価であると考えることにする。実
際、両者は相互に可逆に変換可能である。
【0109】正確さにやや欠けるものの概念的には、図
16のビット列を図18のような図柄を持つアイコンと
して表現することができる。これでは説明が容易ではな
いので表現を簡略化し、図18を図19のように表すこ
ととする。図16のビット列は暗号の鍵情報であったの
で、図19の中央部に「KEY」という文字を入れること
によりこれを表すことにする。
【0110】結局、図16で示した 1024 ビットの原始
データは図19で示されたアイコンとして表現されたの
であるが、このアイコンを以降「Ik」と表現することに
する。(「I」はアイコンを、添字の「k」は key を意味
している。)
【0111】ここで、図16に示したビット列を暗号の
鍵データとして持つ人物 (例えばこの文書を読んでいる
特許庁の職員の方) の存在を仮定する。そしてその人物
に関係する情報について考えてみる。具体的には、顔の
表情、手形、足形、血液型、DNA 構造、好物、好きな数
字や四字成語等が例として考えられる。図柄として描画
できるものならばどのようなものでも構わないのである
が、ここでは顔の表情(似顔絵) を例にとって説明する
こととする。
【0112】似顔絵を、図19と同じ大きさ (情報量)
を持つ 32x32アイコンとして表現したものが図20であ
る。以降このアイコンを「If」で表すことにする。ここ
で「f」は face を意味している。
【0113】さてここで、Ik と If とを合成するよう
な演算を考えてみることにする。すなわち、同じ位置に
あるドット (ビット) 同士で XOR 演算を行い、得られ
た演算結果をアイコンとして表現すれば、(これも正確
さを欠くが概念的には) 図21のようになる。以降の説
明を簡単にするためこれを簡略化して、図21を図22
のように表すこととする。以降、図22のアイコンを
「Ix」で表すことにする。ここで「x」は、演算により
導出される未知の値を表している。なお Ix は、実施例
1で述べた「逆元アイコン」である。
【0114】以上を式で表せば、 xor(Ik,If) = Ix となる。すると XOR 演算の性質により直ちに Ik = xor(If,Ix)[式4] が成立する。ここで f(p) = xor(If,p) と置いて更に変
形すれば、 Ik = f(If)[式5] と表現することができる。また、式5をアイコンを使っ
て数式風に表現すると図23のようになる。
【0115】ここで f(α) は以下のように定義される
関数である。すなわち、xor(Ik,If) なる演算により別
途導出済みの定数β (これは Ix に等しい。) と与えら
れたαとの間で XOR 演算を実施する関数である。
【0116】式5あるいは図23は即ち、関数 f の存
在を前提に、図16に示した原始データのビット列 (10
24 ビットの鍵データ) を図23に示した (32x32アイコ
ンである) 似顔絵アイコンにより表現されたことを示し
ている。
【0117】この実施例では XOR 演算を利用したが、
同様の性質を持つ演算を単独あるいはいくつか組み合わ
せて用いることにより、XOR 演算を利用することなく I
k とIf とを関連付ける方法が存在する。具体的な例を
以下に挙げる。
【0118】まず、2 つの 1 ビットの 2 進数 P、Q を
仮定する。次に、P、Qを 10 進数と見做して加法演算
(P + Q) を行い、これに 2 の剰余演算 (これは一般に
「mod.2」と表現される。) を致す。この演算結果は
「0」または「1」となるので、これを 2 進数と見做せ
ば XOR 演算と等価な演算を行うことができる。この演
算の様子をまとめたものが図24である。
【0119】XOR やこれと等価な演算だけでなく、本実
施例で説明した内容と同等もしくは類似の方法 (たとえ
ば図21に示したアイコンを 180 度回転させたり、左
右や上下を入れ替えたり、数ビット分シフト (ローテー
ト) させたような図柄のアイコンを演算結果として得る
演算等) はすべて請求項1記載の電子データ置換法に含
まれる。
【0120】同様に、原始データとして 1024 ビット以
外のビット列を対象とした場合や、アイコンとして 32x
32アイコン以外のサイズ・構造のものを利用した場合
も、それらはすべて請求項1記載の電子データ置換法に
含まれる。
【0121】なお、原始データのビット列が電子的な鍵
を意味している必要はない。冒頭に述べた暗号の鍵とい
う設定は、説明上仮定しただけであり、記号として Ik
という表現は用いるがこれは「暗号の鍵のデータ」とい
うよりも「原始データ」を示しているものと解釈された
い。記号 If についても同様であり、何も人の似顔絵で
ある必要はない。
【0122】最後に請求項1の用語と照らし合わせれ
ば、If が主部、Ix が副部に対応する。Ik は原始デー
タに対応する。
【0123】補足事項であるが本実施例の説明文中で行
った用語の定義や Ik、If、Ix の記号や関係式とその意
味は実施例3以降でも引き続き利用する場合がある。
【0124】
【実施例3】電子データの改竄防止方法としてはいろい
ろなものが開発され続けているが、ここでは実施の一例
として一方向性関数を利用した場合を例にとって説明す
る。
【0125】具体的には、MD5 というメッセージ要約ア
ルゴリズムを適用した一方向性関数を採用することにす
る。この実施例では MD5 を利用するが、これは一例に
過ぎない。
【0126】MD5 のアルゴリズムや実装例は、「RFC 13
21: The MD5 Message-DigestAlgorith」という表題のオ
ンライン文書として、インターネット (TheInternet)
上で公開されている。
【0127】本実施例では、電子鍵 K を考え、これに
改竄防止のための検査用コード C を付与し、最終的に
は似顔絵アイコン If へと置換して行く。この実施例の
方法によれば、仮に K または If が改竄された場合に
は If の表情の一部あるいは全体が「崩れる」という、
目視可能な状況で改竄を表面化させることができる。こ
のような機構を、電子鍵 K の送り手 A とその受け手の
B が望んでいると仮定する。以下、順を追って説明し
て行く。
【0128】K の長さには制限はないが、ここでは 272
0 ビットの電子鍵を考えてみる。以下では K の長さを
L(K) と書くことにする。今回の場合は L(K) = 2720 で
ある。
【0129】C としては MD5 の演算結果を利用する。C
の長さは、演算対象のデータ (この場合は K) の長さ
によらず常に 128 ビットの固定長である。この 128 ビ
ットの値を (MD5 による原データに対する)「ハッシュ
値」と呼ぶことにする。K と C両者のデータ長を合計す
ると (2720 + 128 = ) 2848 ビットとなる。
【0130】次に、上記 K と C を数枚の 32x32アイコ
ンに収容することを考えてみる。1つの 32x32アイコン
に収容可能なデータ量は 1024 ビットまでであるので、
2848ビットのデータを収容するには 3 つの 32x32アイ
コン、換言すれば 32x32x3アイコンが 1 つ必要にな
る。
【0131】1 つの 32x32x3アイコンに収容可能なデー
タ量は 3072 ビットであるので、K とC を収容した後に
(3072 - 2848 = ) 224 ビット分の領域が余る。この 2
24 ビットは P (pad:パド:詰めもの) とし、この実施
例の場合は意味を持たないデータであると定める。ま
た、P のすべてのビットは (この実施例においては)
「0」と定める。
【0132】以上、電子鍵 K (2720 ビット)、検査用コ
ード C(128 ビット)、パド P (224 ビット) を結合した
ものを原始データ (3072ビット) とする。なおこの実施
例では、C 以外のすべてのデータに対するハッシュ値と
して C が機能するよう、K とP をこの順に結合したも
のに対して MD5 演算を行い、この演算結果 (以下、こ
れをIkmd5と表す。) を P の直後に結合して原始データ
全体を構成することとする。(結合の順序を間違えると
ハッシュ値が意味をなさなくなるので、十分に注意され
たい。) 以上を図示すれば図25のようになる。以降で
は、原始データを収容した図25の 32x32x3アイコンを
Ik で表すことにこことする。
【0133】次に、似顔絵アイコン If を作る。アイコ
ン If のドット数とその構成は必ずしも Ik と同じであ
る必要はない。例えば Ik の 4 分の 1 のデータ量とし
て作成しておき、XOR 演算等を実施する際にこれを 4
倍に拡大して適用しても構わない。しかしこの実施例に
おいては、Ik と同じデータ量かつ同一の構造を採用
し、32x32x3アイコンとする。
【0134】この実施例では、以前の実施例の説明文中
に出現したモノクロのアイコンではなく、カラーのアイ
コンを考えてみることとする。
【0135】アイコンの構成要素はコンピュータ画面上
のドット (画素) である。アイコンをカラー印刷した場
合の構成要素もやはりドットのような点 (ここで「点」
とは、数学で言うところの点ではなく、日常的に言われ
ているある程度の面積を持った小さな円または正方形な
どである。) であるが、以下では画面上の光の点の集ま
りとしてのアイコンを考えることにする。
【0136】各ドットは光によって表現されている。光
の三原色は R、G、G (赤、緑、青) であるので、32x32x
3アイコンが有する 3 枚のプレーン (層) をそれぞれ
R、G、Bに割り当てれば、これを別の機構 (例えばパー
ソナルコンピュータの基本ソフトウェアが提供する画面
のカラー表示に関する機能モジュール) によりこれらを
重ねて表示することにより、If をカラーのアイコンと
して表示することができる。各色毎にドットの「あり」
または「なし」が設定可能なため、都合(2 × 2 × 2 =
) 8 種類の色を表現することができる。以降の説明の
ため、R(赤) のプレーンを IfR、G (緑) のプレーンを
IfG、B (青) のプレーンを IfBと呼ぶことにする。If
に関する以上の説明を図示すれば図26のようになる。
【0137】If についても、MD5 演算を利用して改竄
防止を行う。このため、If 全体のデータ量 3072 ビッ
トのうちの 128 ビットを MD5の演算結果 (以下、これ
を「Ifmd5」で表す。) を収容する領域として予約して
おく。それ以外の領域は図形描画領域 (似顔絵表現用)
として用いることとし、以下、これを「Ifpic」で表
す。
【0138】Ifmd5 を単一のプレーンのみに収容する等
の方法も可能ではあるが、本実施例では Ifmd5 をR、
G、B の各プレーンにできるだけ同程度に分割して収容
することとする。 Ifmd5 のデータ長は 128 ビットなの
で、これを 3 で除して小数点以下を切り上げすれば 43
となる。すなわち、IfR、IfG、IfB の各プレーンはい
ずれも、1024 ビット中の 43 ビットは描画用としては
使用できず、残りの 981 ビット (3 プレーン合計では
2943 ビット) が図形描画領域 Ifpic となる。
【0139】ところで、IfR、IfG、IfB に収容される I
fmd5 用データ領域をそれぞれ IfRmd5、IfGmd5、IfBmd5
とすれば、これらのデータ量の合計は (43 × 3 = ) 1
29 ビットとなる。これは Ifmd5 が必要とするデータ量
よりも 1 ビット長い値である。この 1 ビットについて
は MD5 のハッシュ値とは関係ない、謂わばパドであ
る。この実施例では常に「0」とする。この「0」は Ifm
d5 の最後部のビットの直後に結合することとする。以
上を式で示せば IfRmd5 + IfGmd5 + IfBmd5 = Ifmd5 + '0' となり、両辺とも 129 ビットとなる。但しこの式にお
いては、加算記号 ('+')をビットの連結の意味で用いて
いる。
【0140】以上をまとめると、図27のようになる。
以降、説明を簡単にするために、図27を図28のよう
に表すことにする。図28に示したのは謂わばアイコン
の展開のようなものであるが、実際に画面上でアイコン
として存在する際には、これら3 枚のプレーンは深さ方
向 (上下方向) に重ねられることになる。そこで、深さ
方向に重ねられた後のアイコンを図29で表現すること
にする。説明の都合に合わせて、図28のような展開図
的表現もしくは図29のような合成図的表現を用いるこ
とにする。
【0141】以降、これまでの説明に沿って似顔絵アイ
コン If の作成を行う。具体的な例の1つとして、図3
0に示すような図柄を考える。すなわち、プレーン IfR
にはにこやかな目元を、プレーン IfG には鼻と口、そ
れにこの似顔絵アイコンの人物のイニシャル(この例で
は「T.H」)を、プレーン IfB には顔全体の輪郭を描く
ことにする。
【0142】図28を図29のように重ね合わせたのと
同様にして、図30の 3 枚のプレーンを 1 つのアイコ
ンとして重ね合わせてみる。各プレーンに割り当てられ
た色を考えれば、赤い目元、緑色の鼻と口、そして青い
顔の輪郭線から成る似顔絵アイコン If ができる。青い
字で「T.H」というイニシャルも記入されることにな
る。この様子を示したのが図31である。(ただしこの
実施例の説明用の図はモノクロで描かれているので、色
の様子については頭の中で想像されたい。)
【0143】なお、図30と図31において各正方形の
下部に記された正方形の一辺の長さに等しい2本の線分
ならびに正方形の一辺の長さのおおよそ 1/3 程度の1
本の線分は、いずれも IfRmd5、IfGmd5、IfBmd5 または
Ifmd5 などの非描画用領域を表している。
【0144】さてここで、似顔絵 If が不正に変造され
ないようにするためのデータであるIfmd5 の生成方法に
ついて考えてみることにする。
【0145】If 全体では 3072 ビットの領域を持って
いるが、描画領域 (Ifpic) としては2943 ビットであ
る。両者の差分の 129 ビット(Ifpad) が「Ifmd5 + 1」
ビット分の領域となる。
【0146】Ifmd5 算出時には、Ifpad には適当な値
(ただし、Ifを受渡しするもの同士双方で合意済みのも
の) を埋め込んでおく必要があり、本実施例では Ifpad
の全てのビットを「0」と定めている。
【0147】これらの Ifpic と Ifpad を結合した 307
2 ビットのデータに対して MD5 のハッシュ値である If
md5 を算出する。さらに、算出された Ifmd5 の最後部
の直後に 1 ビットの値「0」を結合して長さ 129ビット
とし、これを連続した 43 ビットのデータ 3 つに分割
したものを順に IfRmd5、IfGmd5、IfBmd5 と命名し、そ
れぞれ IfR、IfG、IfB の所定の位置 (本実施例にあっ
てはそれぞれのデータ領域の最後部) に収容する。
【0148】以上の手続きにより、原始データとなる I
k と似顔絵アイコンのデータとなるIf を準備すること
ができた。これらを元に下記の演算 xor(Ik,If) = Ix を行えば、逆元アイコン Ix を得る。上式を先の実施例
と同様に変形すれば、 Ik = xor(If,Ix) = f(If) を得る。
【0149】上記で得られた Ik を加えれば、32x32x3
アイコンの作成に必要なすべてのデータは準備できた。
つまりこの時点で、MD5 により改竄から保護された(デ
ータの正当性を検査する機会が与えられた)データとし
てのアイコンを得ることができたのである。
【0150】電子鍵 K の受け手である B は、電子鍵 K
の送り手である A から送られてきたIf と Ix があれ
ば、これらの XOR 演算を行うことにより直ちに Ik を
得ることができる。いったん Ik が得られたならば、こ
れを元にして K と Ikmd5 と Pを分離して得ることがで
きる。ここで Ikmd5 を利用すれば、Ik が配送途中に改
竄されているか否かがわかる。
【0151】ところが、検証結果上は改竄されていない
ように見える Ik、すなわち、Ik に対する MD5 の演算
結果とその Ik から分離して得た Ikmd5 の値が等しく
なるようなものを構成するような If と Ix の組は非常
にたくさん(この実施例の場合でも 2 の L(K) 乗個)
存在する。つまり、偽造可能なのである。
【0152】ただしここで注意したいのは、偽造された
ように見える If と Ix の組のうちのいくつかは、本方
式の別の利用者にとっては「正しい」組合わせとなって
いる可能性がある、ということである。実際、本実施例
における鍵の送り手である Aは、悪意を持った第三者が
偽造するであろう時と全く同じ手順(つまりこの実施例
で説明した手順)によって If と Ix の組を作り出して
いるのである。上記の手続きにより生成された If と I
x の組は、この組の正当な利用者である A とB にとっ
ては「正しい」組み合わせであるが、逆に第三者にとっ
ては「偽造された」組のように見えるはずである。
【0153】よって B は、手元に得られた If、Ix、Ik
を元にして Ik が A 以外の者によって偽造されたデー
タではないことを確認しなければならない。具体的には
以下の確認をすればよい。
【0154】第1に、Ik 自体が正しいデータであるこ
と。これは Ikmd5 を利用して検証することができる。
【0155】第2に、If もしくは Ix のいずれか一方
が改竄されていないことが証明できること。仮にこの事
実が確認できれば、XOR 演算の性質により B の手元に
ある If、Ix、Ikはすべて正しい情報である、と言うこ
とができる。
【0156】If と Ix のうち、Ix はその正当性を証明
する機構、すなわち MD5 による検査用コード等を内部
に持っていない。よって Ix を上記の目的に利用するた
めには、別の手段、たとえば、Ix 全体の MD5 のハッシ
ュ値を A 側にて別途計算しておき、これを誤りなく A
から B へと伝送するなどの必要がある。この方法は、
時と場合によってはその実施自体が大変な困難を伴った
り、あるいは大きなコストが掛かってしまうことが予想
される。したがって一般的には、If の正当性を確認す
る方が妥当であると言える。
【0157】If は、その内部に検証用のコード Ifmd5
を備えている。Ifmd5 を用いて所定の演算を実施すれ
ば、A から B への配送途中で If が改竄されていない
かどうかを判断することができる。
【0158】結局 If の正当性は演算により確認しなけ
ればならないので、Ik の正当性を確認する前にこちら
を実施する方が適切である。実際、B の手元に If のみ
が到着していて Ix が未到着の場合、Ik に関する演算
を開始することはできない。そこで、改めて If の正当
性の検証の仕方について考えてみることにする。
【0159】以上で説明した方法では、この実施例の最
初で述べた次の事項、すなわち「仮にK または If が改
竄された場合には、Ifの表情の一部あるいは全体が『崩
れる』という、目視可能な状況で改竄を表面化させるこ
とができるようにな」ると言う点に関して実施例が示さ
れていない。よって、以下にこの点を If の正当性の検
証の仕方に関連させて記述する。なお以下に記述する方
法は、上記の事項を実施するための一例に過ぎない。こ
の記述以外の手法による実装を妨げるものではない。
【0160】「表情の一部あるいは全体が『崩れる』」
ように見せかけるための具体的な方法として、顔の表情
を構成しているドットがずれる、あるいは、顔の表情を
構成しているドットの一部が消失する、あるいは、本来
は顔の表情を構成していなかったドットが付加されるな
どの方式を以ってこれを実装する方法の一例を以下に述
べる。
【0161】B の手元にある似顔絵アイコン If は配送
の途中で改竄を受けた可能性があるため検査が必要であ
る、とする。以降このアイコンを「Ifc」と表記する。
(添字の「c」は check の略で、検査が必要であるの
意。) 以下の説明では、Ifc のうちの少なくとも 1 ビ
ットが改竄されたものと仮定する。また、Ifc は 32x32
x3 の構造を持つアイコンとする。
【0162】Ifc に内蔵されている Ifpic 部のデータ
を基に所定の方法により算出した値をS とする。この実
施例の場合の「所定の方法」とは、Ifpic (2943 ビッ
ト) の後方に 129 ビット分の '0' を連結した計 3072
ビットのデータに対して MD5 演算を致してハッシュ値
を求めることである。次に Ifc の Ifmd5 部の値を取り
出し、これを T とする。
【0163】S と T とを比較した場合、上記の仮定に
より S ≠ T となる。(もしも S = T ならば Ifc は改竄されていな
いことになる。) S と Tはいずれも 128 ビットのビッ
ト列であるから、この両者の間で 128 ビット長のXOR
演算を行うことが可能であり、これを実施して得られた
結果に対して更に論理否定演算 (NOT) を各ビット毎に
実施する。この演算結果の値を U とする。つまり、 U = NOT(xor(S,T)) である。このような操作を行うことにより、S ≠ T で
ある限り 1 以上 128 以下の個数の「1」のビットが存
在する。
【0164】ここで得られた「1」のビットの個数 N (1
≦ N ≦ 128) を数え、31 の剰余演算 (mod.31) を利
用した以下の演算 M = mod.31(N) + 1 により M (1 ≦ M ≦ 31) を求め、Ifc を構成している
3 つのプレーンであるIfR、IfG、IfB の各プレーンの
ドットを右方向に M ビット分シフトさせることにす
る。
【0165】IfR、IfG、IfB の各プレーンはそれぞれ 3
2x32アイコン、つまり、1 ライン当たり 32 ドット、縦
方向に 32 ラインで構成されている。この構成は維持し
なければならないので、右方向へのシフトにより当該ラ
インからはみ出た分のドットデータは、順に次のライン
の左端に充当することとする。また、最終ラインからは
み出た分のドットデータは、最初のラインの左端に充当
することとする。たとえて言えば、1024 のドットが環
状に数珠つなぎとなっていて、数ドットのローテート
(回転) を行うようなものである。
【0166】このような機構により Ifc はアイコンの
各プレーン全体が少しずつずれ、顔の輪郭が崩れること
になる。また、検査用のデータが所定の位置からずれる
ため、図柄にノイズが乗ったようなイメージとなる。図
31を数ビットずらした際の模式図を参考図として図3
2に掲げる。
【0167】ドットの 右方向だけの移動では If が改
竄された際の変化が十分表せないようであれば、左方
向、上下方向、斜め、回転、線対称、点対称あるいはこ
れ以外の任意の画素再配置方法を併用することができ
る。
【0168】本実施例の方法では Ik あるいは If アイ
コン全体の改竄の有無しか判定できない。しかし、Ik
あるいは If アイコンを複数の部位に分割して部位ごと
に MD5などの検査用データをアイコン内に内蔵させるこ
とにより、改竄の有無だけでなく改竄の部位や程度も判
定することが可能になる。
【0169】
【実施例4】実施例3において説明した原始データ Ik
も似顔絵アイコン If のデータも、また、演算により導
かれる逆元アイコン Ix のデータも、いずれも電子デー
タである。電子データは、オンライン通信により電子デ
ータのまま伝送することが可能である。よって、Ik も
If も Ix も、オンライン通信により伝送が可能であ
る。
【0170】オンライン通信によるデータ伝送を実施す
るためには一般に、データの処理を行うコンピュータや
通信装置、通信網等が必要であると同時に、これらが障
害無く運用される必要がある。しかし、災害発生等の理
由によりこれらのオンライン通信網が一時的に利用でき
ない場合もあり得る。また、これらを占有あるいは一時
利用するためには所定の費用が発生する。以上の理由に
より、費用的な面あるいはその他の理由によりオンライ
ン通信によるデータ伝送を継続的もしくは一時的に実施
できない地域、組織、個人あるいはタイミング等があり
得る。
【0171】あるいはまた、名刺や身分証明書類、ある
いはシールなどに自分の似顔絵アイコンを表示したとい
う要望があるかもしれない。これらは、オンラインによ
る情報伝送ができないからオフライン媒体を用いるので
はなく、積極的にオフライン媒体を活用しようとするも
のである。
【0172】この実施例では上記のような事情に配慮す
べく、オフライン伝達により Ik、If、Ix を伝送する方
法について説明する。また、オンライン通信とオフライ
ン伝達を併用した安全性の高い情報伝達方法についても
言及する。
【0173】具体的な例としてバーコードを利用した例
を示す。すなわち、If、Ix の一方または両方を機械可
読な図形表現方式の1つであるバーコードに変換し、こ
れを図33に示すように名刺の余白に印刷することに
し、この名刺 (紙) と人手を介して所望のデータを伝送
(伝達) する方法を考えてみる。ここで生成されるバー
コード入り名刺(4001)の上辺付近にはバーコード
化された If(4002)の情報が印刷される。バーコ
ード化された If を、以下「Ifbar」と称する。
【0174】本実施例では暗号の鍵情報を秘密情報と考
え、この秘密情報を原始データとし、これを記号 Ik で
表すことにする。なお、Ik のデータ量は n ビットとす
る。この Ik を発信者 A から受信者 B に伝達すること
を考える。ただし、秘密情報である Ik を直接伝達する
のではなく、If および Ix を伝達することにより間接
的に Ik を伝達することが期待されているとする。
【0175】前段落において Ik の間接的な伝達が期待
されている理由としては、配送経路の安全性の他に、発
信者側のシステム運用基準等の理由により配送経路の安
全性の如何によらず Ik の直接的な伝達 (データの持ち
出し) が禁止されている;というような状況を想定して
いるが、これはあくまでも想定の一例である。
【0176】準備段階として発信者 A は n ビットの大
きさを持つ自分の似顔絵アイコン Ifを作成し、実施例
3において説明した次式 Ix = xor(Ik,If) により Ix を算出しておくこととする。
【0177】次に、電子データからバーコードへの符合
化を行うバーコード化機構(4006)(電子データを
所定の規格により定められたバーコードに変換すること
ができるソフトウェアもしくはハードウェアもしくはそ
の両方) ならびにプリンタ(4007)から構成されて
いる図1(31)に示した出力処理機構により、If を
バーコード化ならびにバーコードの名刺上への印刷を行
う。この過程の様子を図34に示す。
【0178】実施段階として A は、Ifbar が印刷され
たバーコード入り名刺(4001)を第三者がいない非
公開の場所で直接受信者 B に手渡すことができたと仮
定する。
【0179】以上により A は、Ifbar をオフライン伝
達以外の方法により改竄や盗聴を排除して B に伝達で
きた、と言える。更に説明のために、バーコード印刷面
の汚れ等によりデータ読み出しができなくなることは無
いと仮定する。
【0180】受信者 B はこれを自宅あるいは事務所等
に持ち帰り、受け取った名刺上に印刷されているバーコ
ード(4002)を自分のパーソナルコンピュータ(4
011)に接続されたバーコード読み取り装置(400
9)で読み取り、元の電子データ If(4010)に戻
す。オフライン伝達中やその後においてデータの改竄等
は無かったものと仮定しているので、B のパーソナルコ
ンピュータ(4011)の画面上に表示された If アイ
コン(4010)と A のパーソナルコンピュータ(4
005)の画面上に表示されていた If アイコン(40
04)は全く同一のものとなる。
【0181】なお、前段落で述べたバーコード読み取り
装置(4009)とは、バーコードスキャナあるいはイ
メージスキャナとバーコード認識プログラムを組み合わ
せたものを想定しているがこれは一例であり、これ以外
の任意のバーコード復号化機構を利用することができ
る。
【0182】上述の説明においては機械可読な図形表現
方式としてバーコードを取り上げたが、収容すべきデー
タ量が比較的多い場合は、収容可能なデータ容量が大き
いタイプのバーコード、すなわち、2次元コードあるい
はマトリックスコードなどと称されるタイプのバーコー
ドの利用を想定する必要がある。
【0183】また、デザイン上、セキュリティあるいは
その他の理由により透明バーコードと呼ばれるタイプの
バーコードが使用される場合がある。これはバーコード
自体を肉眼でほとんど確認できないか、あるいは完全に
不可視なものであり、特殊な赤外光等により読み取るも
のである。
【0184】あるいは、2次元コード等のコードよりも
収容可能なデータ容量が大きいもしくは利便性の高いあ
るいは実施の際の費用負担が小さい他の機械可読な図形
表現方式があるならば、その方式を利用するのは望まし
いことである。
【0185】なお、原始データ Ik のデータ量が少ない
場合はこれに伴って似顔絵アイコンIf のデータサイズ
も小さくなる。もしも極端にデータ量が少ない場合はバ
ーコード等を利用しなくても良い。通常は機械可読では
ない場合が多いが、一定の様式に従って描画する一方こ
れに適合した文字図形等認識ソフトウェアを利用すれ
ば、手書きの図形表現を用いて If を伝達することも可
能である。
【0186】たとえば「10100011」というデータを伝送
したい場合は、適当な紙に「●○●○○○●●」と手書
きすることにより所望のデータの伝達が可能となる。こ
の例の場合は「●」が「1」に、「○」が「0」に相当し
ているが、発信者と受信者との間であらかじめこの規約
に合意しておく必要がある。
【0187】以上のようにして送信者 A は、インター
ネットのような一般公開のオンライン通信網を利用する
ことなく受信者 B に If を届けることができた。ここ
では Ifを用いて説明したが、このようなオフライン伝
達の方法は原理的には Ix ならびに Ik に対しても適用
可能である。(ただし本実施例においては Ik を直接伝
達することは望まれていないため、本実施例においては
この方法は採らない。)
【0188】なお、送信者 A と受信者 B とを直接接続
した専用線を利用したり、あるいは、送信者 A と受信
者 B とが別の方法により一般公開のオンライン通信網
上での安全なデータ通信が可能な環境を構築できている
のなら、そのような安全なオンライン通信網を利用して
If (あるいは Ix) を伝達することは妥当な措置であ
る。
【0189】さて、最終的に A が B に送りたいのは秘
密情報である Ik である。これを行うためには、A は別
途 Ix を B に伝達する必要がある。
【0190】A が B に Ix を伝達する方法について
は、If と同様にバーコードと紙をデータ表現媒体と
し、人手あるいは郵送等を媒体配送手段とした方法によ
り行うこともできるが、インターネットのようなオンラ
イン通信網を利用しても構わない。
【0191】一般に、不特定多数が利用しうるインター
ネットのようなオンライン通信網を利用して情報の伝達
を行う場合、その情報は第三者によって盗聴あるいは改
竄される可能性を仮定しなければならない。
【0192】本特許請求の方式により Ix の伝達を行う
場合は、第三者による盗聴も改竄も心配する必要はな
い。なぜなら、If が既知あるいは正当な情報受信者と
して将来的に知ることができる状況でない限り、Ix は
ランダムなビットの並びでしかなく、第三者にとっては
何ら有効な情報を有していないのと等価だからである。
よって、データの盗聴に関しては心配する必要がない。
同様の理由により、紙に印刷したバーコード等を利用し
て情報の伝達をする場合も (If を伝達する時とは異な
り) 多くの人の目の前で情報 (Ix) の伝達を行ってしま
って構わない。
【0193】なお、Ix をインターネットのようなオン
ライン通信網を利用して伝達する場合のデータの改竄に
関しては、実施例3において説明したように MD5 等の
一方向性関数を利用することによりこれを検出可能であ
る。具体的には、受信者が受け取った If および Ix を
基に Ik = xor(If,Ix) なる演算により算出された Ik の MD5 部 (Ikmd5) の値
を検査することにより、Ix が改竄を受けたか否かを判
定することができる。
【0194】以上により送信者 A は、秘密情報である
Ik をそれ自体直接伝達することなくIf と Ix を伝達す
ることにより結果的に受信者 B に対して伝達すること
ができた、と言える。また、If や Ix の伝達に際して
は、オフライン伝達とオンライン通信の両方の手段によ
りこれを実施することが可能であることを示した。
【0195】なお、CRC (cyclic redundancy check: 巡
回冗長検査) コードに代表される他のエラー検出/エラ
ー訂正機構を併用することにより、より信頼性の高いデ
ータの伝達を実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明要部
【図2】原始データ等の由来
【図3】改竄防止機能利用時の構成
【図4】全体構成図
【図5】原始データのビット列
【図6】データ表現用図形
【図7】アイコン化された原始データ
【図8】似顔絵アイコン
【図9】逆元アイコン
【図10】16x8アイコン
【図11】8x8x2アイコン
【図12】8x8x2アイコンの展開図
【図13】アイコン A
【図14】アイコン B
【図15】XOR 演算真理値表
【図16】1024 ビットの鍵データ
【図17】32x32アイコン
【図18】アイコン化された原始データ (模式図)
【図19】Ik
【図20】If (似顔絵アイコン)
【図21】xor(図18,図20) の結果 (模式図)
【図22】Ix
【図23】アイコンを用いた式5 の表現
【図24】XOR 代替演算の一例の真理値表
【図25】原始データ If の構造
【図26】似顔絵アイコン If の構造
【図27】If の構造詳細
【図28】If の簡略表現 (分解図)
【図29】If の簡略表現 (合成図)
【図30】似顔絵アイコン (分解図)
【図31】似顔絵アイコン (合成図)
【図32】改竄された If の所定演算実施後のアイコン
(模式図)
【図33】バーコード入りの名刺 (模式図)
【図34】If のバーコードへの変換とその印刷
【図35】非公開な場所における名刺の手渡し
【図36】バーコード化した If の If への逆変換 (復
号化)
【符号の説明】
(1)誤り検出符号の無い原始データ (2)誤り検出符号の無い主部 (3)誤り検出符号には無関係の副部 (4)置換処理機構 (5)逆変換処理機構 (6)有意性情報 (11)コンピュータファイルに格納された任意のデー
タ (12)原始データ発生機構 (13)有意原始対象物 (14)電子化入力装置 (15)電子化有意情報 (21)誤り検出符号付きの原始データ (22)電子データ信頼性保証機構 (23)原始データ用誤り検出符号 (24)データ合成処理機構 (25)電子化有意情報用誤り検出符号 (26)誤り検出符号付きの電子化有意情報 (27)誤り検出符号付きの主部 (28)誤り検出符号の影響を受けた副部 (31)出力処理機構 (32)原始データに対応したオフライン情報子 (33)入力処理機構 (34)主部に対応したオフライン情報子 (35)副部に対応したオフライン情報子 (1001)タイル (1002)ベースタイル (4001)バーコード入り名刺 (4002)バーコード印字部 (4003)発信者 A (4004)発信者 A の If (4005)発信者 A が利用しているコンピュータの
画面 (4006)バーコード化機構 (4007)プリンタ (4008)受信者 B (4009)バーコード読み取り装置 (4010)復号化された発信者 A の If (4011)受信者 B が利用しているコンピュータの
画面 (IfB)If の青色プレーン (IfG)If の緑色プレーン (IfR)If の赤色プレーン (IfBpic)IfB の図形描画用領域 (IfGpic)IfG の図形描画用領域 (IfRpic)IfR の図形描画用領域 (IfBmd5)IfB の図形描画用領域に対する MD5 演算の
結果 (IfGmd5)IfG の図形描画用領域に対する MD5 演算の
結果 (IfRmd5)IfR の図形描画用領域に対する MD5 演算の
結果 (Ik)原始データ (Ikmd5)原始データに対する MD5 演算の結果 (p1)第1プレーン (p2)第2プレーン

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の電子データを原始データとし、こ
    れを有意性のある主部と、前記主部と連係して前記原始
    データに復元可能な副部とに分割することを特徴とする
    電子データ置換法。
  2. 【請求項2】 前記有意性のある主部は、観念を有する
    画像データで構成されていることを特徴とする請求項1
    記載の電子データ置換法。
  3. 【請求項3】 前記主部と前記副部はいずれも値を有す
    る画素が集合的に配置された画像データであることを特
    徴とする請求項1記載の電子データ置換法。
  4. 【請求項4】 前記主部の画素の値とこれに対応する副
    部の画素の値との間で演算を行うことにより前記原始デ
    ータへの復元が可能であることを特徴とする請求項1記
    載の電子データ置換法。
  5. 【請求項5】 前記演算は排他的論理和を用いた論理演
    算であることを特徴とする請求項1記載の電子データ置
    換法。
  6. 【請求項6】 前記主部または前記副部には前記主部ま
    たは前記副部の構成データより生成された改竄有無検出
    符号が付加されていることを特徴とする請求項1記載の
    電子データ置換法。
  7. 【請求項7】 前記主部または前記副部には前記主部ま
    たは前記副部の構成データより生成された誤り訂正符号
    が付加されていることを特徴とする請求項1記載の電子
    データ置換法。
  8. 【請求項8】 前記主部または前記副部の少なくとも一
    方は画像データで構成されており、当該画像データは媒
    体の表面に印刷されていることを特徴とする請求項1記
    載の電子データ置換法。
  9. 【請求項9】 前記媒体は名刺またはシールであること
    を特徴とする請求項8記載の電子データ置換法。
  10. 【請求項10】 前記媒体は有価証券であることを特徴
    とする請求項8記載の電子データ置換法。
  11. 【請求項11】 前記媒体はプリペイドカード、キャッ
    シュカードまたはクレジットカードであることを特徴と
    する請求項8記載の電子データ置換法。
  12. 【請求項12】 前記媒体は社員証またはメンバーズカ
    ードなどの、組織に属する個人またはグループであるこ
    とを示すカード類であることを特徴とする請求項8記載
    の電子データ置換法。
  13. 【請求項13】 前記媒体は個人、法人、地方自治体、
    国等に関する事実が記載された書面であることを特徴と
    する請求項8記載の電子データ置換法。
  14. 【請求項14】 前記媒体はファクシミリで受信印刷さ
    れる出力用紙であることを特徴とする請求項8記載の電
    子データ置換法。
  15. 【請求項15】 前記媒体はプリンタ、プロッタまたは
    複写機等により印刷された書面であることを特徴とする
    請求項8記載の電子データ置換法。
  16. 【請求項16】 前記主部または前記副部はいずれも画
    像データで構成されており、当該画像データは表示面上
    に表示されていることを特徴とする請求項1記載の電子
    データ置換法。
  17. 【請求項17】 前記表示面は陰極線管表示装置、液晶
    表示装置、プラズマ表示装置、ホログラムまたはガラス
    であることを特徴とする請求項16記載の電子データ置
    換法。
  18. 【請求項18】 前記原始データ、前記主部または前記
    副部の少なくとも1は画像データで構成されており、当
    該画像データがバーコード類を構成していることを特徴
    とする請求項1記載の電子データ置換法。
  19. 【請求項19】 前記有意性のある主部は、観念を有す
    る音声データで構成されていることを特徴とする請求項
    1記載の電子データ置換法。
  20. 【請求項20】 前記観念を有する音声データは自然人
    の声または楽曲を構成していることを特徴とする請求項
    1記載の電子データ置換法。
  21. 【請求項21】 前記有意性のある主部は、観念を有す
    る物体で構成されていることを特徴とする請求項1記載
    の電子データ置換法。
  22. 【請求項22】 前記観念を有する物体は点字、文字ま
    たは記号を構成していることを特徴とする請求項1記載
    の電子データ置換法。
  23. 【請求項23】 前記主部または前記副部を二次原始デ
    ータとして、当該二次原始データを有意性のある二次主
    部と、前記二次主部と連係して前記二次原始データに復
    元可能な二次副部とに分割することを特徴とする請求項
    1記載の電子データ置換法。
  24. 【請求項24】 前記原始データ、前記主部、前記副
    部、前記二次原始データ、前記二次主部まはた前記二次
    副部のうちの2以上のデータ片を、見かけ上1のデータ
    片として扱うことが可能であることを特徴とする請求項
    1記載の電子データ置換法。
  25. 【請求項25】 前記原始データを前記主部と前記副部
    とに分割する際に用いる演算と、前記主部と前記副部と
    から原始データを復元する際に用いる演算とが、同一の
    方法または装置により実行可能であることを特徴とする
    請求項1記載の電子データ置換法。
JP8278573A 1996-10-01 1996-10-01 電子データ置換法 Pending JPH10107788A (ja)

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