JPH10107892A - 拡声電話機、マイクロホンケース及びマイクロホンの実装構造 - Google Patents

拡声電話機、マイクロホンケース及びマイクロホンの実装構造

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JPH10107892A
JPH10107892A JP17225297A JP17225297A JPH10107892A JP H10107892 A JPH10107892 A JP H10107892A JP 17225297 A JP17225297 A JP 17225297A JP 17225297 A JP17225297 A JP 17225297A JP H10107892 A JPH10107892 A JP H10107892A
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智明 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 拡声用スピーカと拡声用マイクロホンとの間
の音響結合成分を除去した出力を得ることができる拡声
電話機を提供する。 【解決手段】 拡声用マイクロホン6の近傍に、雑音消
去用マイクロホン25を設け、この雑音消去用マイクロ
ホン25からの信号の一部の周波数成分のみを抽出する
バンドパスフィルタアンプ26と、このバンドパスフィ
ルタアンプ26により抽出された信号を拡声用マイクロ
ホン6からの信号に逆位相で加算する差動アンプ27と
を設け、拡声用スピーカ4と拡声用マイクロホン6との
間の音響結合成分が上記加算結果でキャンセルされるよ
うにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハンドセットを持
たずに相手先との通話が可能な拡声電話機、それに用い
られるマイクロホンケース及びマイクロホンの実装構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、筐体に拡声用のスピーカとマイク
ロホンとを内蔵し、ハンドセットを使用せずに相手と通
話が可能な拡声電話機が知られている。一般的に、拡声
電話機では、スピーカとマイクロホンとが同一の筐体内
の比較的近い距離に組み込まれることになるので、これ
らの間の音響結合の防止、即ちスピーカから出力される
通話相手の音声がマイクロホンに回り込む現象を防止す
るため、音声スイッチ回路が内蔵されたものがある。図
13は音声スイッチ回路が内蔵された拡声電話機の構成
を示すブロック図である。この図に示すように、拡声電
話機は、ハイブリッド回路1、音声スイッチ回路2、拡
声用スピーカアンプ(以下スピーカアンプ)3、拡声用
スピーカ(以下スピーカ)4、拡声用マイクロホンアン
プ(以下マイクロホンアンプ)5及び拡声用マイクロホ
ン(以下マイクロホン)6を有して構成されている。
【0003】ハイブリッド回路1は電話回路網10との
接続を行うものであり、受話信号を音声スイッチ回路2
へ出力し、送話信号を電話回路網10へ出力し、送話信
号が音声スイッチ回路2へ回り込まないようにする。音
声スイッチ回路2は、受話状態のときには送話レベルが
小さくなるようにし、送話状態のときは受話レベルが小
さくなるように調整するものであり、受話抑制回路1
1、送話抑制回路12及び制御回路13を有して構成さ
れている。ここに、制御回路13は送話信号と受話信号
とを比較し、送話中(送話信号>受話信号)には受話信
号を減衰させるように受話抑制回路11を制御し、受話
中(受話信号>送話信号)には送話信号を減衰させるよ
うに送話抑制回路12を制御する。
【0004】音声スイッチ回路2により、スピーカ4か
らの音声がマイクロホン6へ回り込むときにも当該マイ
クロホン6の音声出力が低く抑えられるので、スピーカ
4とマイクロホン6との間の音響結合を抑制できる。こ
こで、図14にスピーカ4からマイクロホン6への音響
的な回り込みを示すブロック図を示す。この図に示すよ
うに、通話相手からの受話信号Srが自分側のスピーカ
4から音声信号として出力された後、自分側のマイクロ
ホン6に回り込み相手側へ送話信号Stとして出力され
る。この場合、音声スイッチ回路2が無ければマイクロ
ホン6に回り込む送話信号Stのレベルが大きなものに
なって、ハウリングや音響エコーが発生する恐れがある
が、音声スイッチ回路2が設けられているのでマイクロ
ホン6に回り込む送話信号Stのレベルが絞られ、ハウ
リングや音響エコーの発生が抑制される。
【0005】また、図13に示すように、スピーカアン
プ3は、音声スイッチ回路2からの受話信号を所定のレ
ベルまで増幅する一方、マイクロホンアンプ5はマイク
ロホン6からの送話信号を所定のレベルまで増幅する。
この場合、適正な通話音響レベルが94dBSPLであ
るとすると、スピーカ4からの受話音声を94dBSP
Lで聴取するためにスピーカ4からは94dBよりも大
きな音響出力を出すようにスピーカアンプ3のゲインが
設定される。また、使用者が話したときにはマイクロホ
ン6に94dB位の音響レベルが加わるので、その音響
レベルが電話回線の定格音声レベルになるようにマイク
ロホンアンプ5のゲインが設定される。スピーカアンプ
3により増幅された受話信号はスピーカ4に供給され音
が発生され、一方、マイクロホンアンプ5により増幅さ
れた送話信号は音声スイッチ回路2に供給される。
【0006】図15は拡声電話機の外観を示す斜視図で
ある。この図に示すように筐体15の正面左側の中央部
分にスピーカ用の放音孔16が形成されており、また筐
体15の前方の側面の右側部分にマイクロホン用の集音
孔17が形成されている。スピーカ用の放音孔16が形
成された筐体15の内部にはスピーカ4が配置されてお
り、マイクロホン用の集音孔17が形成された筐体15
の内部にはマイクロホン6が配置されている。
【0007】図16は図15の横断面図であり、図17
は図15の要部断面図であり、また、図18はマイクロ
ホン6が取り付けられた部分の拡大断面図である。これ
らの図において、マイクロホン6はゴムケース20に収
納された状態で、その音導入面6A(図17参照)が集
音孔17に向けられて配置されている。マイクロホン6
の配線6Bは回路基板22に接続されている。ゴムケー
ス20はスピーカ4から筐体15の内部に放音された音
を遮断するものであり、マイクロホン6の音導入面6A
以外の全ての部分を覆う形状になっている。なお、通
常、拡声電話機には拡声用のスピーカ4とマイクロホン
6の他にハンドセット18が設けられており、このハン
ドセット18による通話が可能になっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の拡声電話機にあっては、次のような問題点があっ
た。適正な通話レベルで通話する場合にスピーカ4から
の音声がマイクロホン6側に大きく回り込み、通話相手
側では自分の声が音響エコーのように聞こえることがあ
る。また、電話回線側の交流インピーダンスのばらつき
によってはハイブリッド回路1において、送話信号が受
話信号側に漏れてハイブリッドエコーになることもあ
る。このため、従来は音声スイッチ回路2における音声
抑制量を大きく設定していた。しかしながら、音声抑制
量を大きく設定することによって、スピーカ4の優先状
態からマイクロホン6の優先状態に切り替わる際に若干
の遅れが発生してマイクロホン6から入力される言葉の
最初の部分が途切れ不自然な通話になることがあった。
【0009】更にスピーカ4から大音量を出力する場
合、スピーカ4の背面から放音された音が拡声電話機の
筐体15の内部にこもってマイクロホン6との有効な音
響結合経路を形成してしまうことがある。しかしなが
ら、これを打ち消すのは非常に困難であり、ゴムケース
20でマイクロホン6の背面方向を遮蔽するようにして
も、スピーカ4からの音が筐体15を構成するカバーや
ベースの他、回路基板などの各機械的構成部品を介して
マイクロホン6に伝わってしまう。この様にカバーやベ
ース及び印刷配線板等の機械的振動がマイクロホン6に
伝わると、送話状態として音声スイッチ回路2が動作
し、最悪の場合には電気的なスイッチが絶えずスピーカ
側に切り替わったままになってしまい、正常な通話がで
きなくなることがあった。
【0010】この問題点を解決するために、スピーカ4
とマイクロホン6との間の距離をさらに遠ざけたり、ス
ピーカ4の背面を完全に別部品で覆ったり、あるいはマ
イクロホン6を筐体15の内部から完全に外に出して筐
体15の内部の音響結合を避けるようにしたり、さらに
は特殊な指向性マイクロホンを使用するなどの方法が考
えられてきたが、いずれにおいても筐体15が大きくな
ってデザインの自由度が無くなったり、高価な部品を使
用したりして部品点数が必要以上に多くなり、また筐体
15の内部の実装スペースが無くなるなどの不具合があ
り、決定的な解決にはならなかった。
【0011】また、音声スイッチ回路2の音声抑制量を
減らすために音響エコーキャンセラを使用する拡声電話
機も考えられているが、音響エコーキャンセラもまた音
響結合量が大きいと十分な性能(スピーカ4からマイク
ロホン6への回り込みを打ち消す性能)が得られない。
また、音響エコーキャンセラを使用する場合にはスピー
カ4とマイクロホン6とを分離する必要があり、電話機
内に組み込むことが難しい。
【0012】本発明は、上記のような拡声電話機の問題
点を解決せんとしてなされたもので、その目的は、拡声
用スピーカと拡声用マイクロホンとの間の音響結合に対
応して適切な通話特性を得ることができる拡声電話機を
提供することである。また、他の目的は、上記通話特性
の向上のために効果的なマイクロホンケース及びマイク
ロホンの実装構造を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る拡
声電話機は、受話音信号に基づき放音を行うための拡声
用スピーカと、使用者の音声を入力するための拡声用マ
イクロホンと、前記拡声用マイクロホンに回り込む音響
成分を検出して消去するための入力を得る雑音消去用マ
イクロホンと、この雑音消去用マイクロホンから出力さ
れる信号の一部の周波数成分を抽出する抽出手段と、こ
の抽出手段により抽出された信号を前記拡声用マイクロ
ホンから出力される信号に逆位相で加算する加算手段
と、を備えたことを特徴としている。
【0014】この構成によれば、雑音消去用マイクロホ
ンによって拡声用スピーカから放音される音声信号が検
出され、この検出された信号の一部の周波数成分が抽出
されて、拡声用マイクロホンからの信号に逆位相で加算
され、拡声電話機から出力される音声入力信号は、拡声
用スピーカから拡声用マイクロホンに回り込む音響結合
成分が除去されたものとなる。そして、雑音消去用マイ
クロホンから出力される信号の一部の周波数成分を抽出
する抽出手段を用いて、上記逆位相の信号の加算のみで
は改善されない音響結合に関する通話特性の改善を図
る。加えて、拡声用マイクロホンを雑音消去用マイクロ
ホンの近傍に設けることにより、拡声用マイクロホンに
回り込む音響結合成分に近い信号を雑音消去用マイクロ
ホンにて捕らえて逆位相の信号の加算による、通話特性
の改善を図る。拡声用マイクロホン及び雑音消去用マイ
クロホンは筐体内部に備えられ、前記拡声用マイクロホ
ンには、前記筐体に開けられた集音孔を通して音声が到
来するように構成され、雑音消去用マイクロホンは筐体
内部に密封されている。これにより、雑音消去用マイク
ロホンについては拡声電話機が設置される場所の音響環
境に関わりなく、回り込みが変化しないことから、常に
安定して音響結合に係る成分を検出でき、これを用いて
適切に通話特性の改善を図る。また、拡声電話機からの
出力については、拡声用スピーカと拡声用マイクロホン
との間の音響結合量が減少した如き状況を呈するので、
拡声用スピーカと拡声用マイクロホンとを同一筐体内部
に組み込んだ状態でも、音響エコーキャセラを用いるこ
とができるようになる。
【0015】また、拡声電話機からの出力については、
拡声用スピーカと拡声用マイクロホンとの間の音響結合
量が減少したように作用することから、拡声用スピーカ
と拡声用マイクロホンとの間の距離を遠ざけたり、拡声
用スピーカの背面を完全に別部品で覆ったり、あるいは
拡声用マイクロホンを筐体から完全に外に出したり、更
には特殊な指向性マイクロホンを使用しなくとも適度な
通話特性を得ることができるので、筐体が大きくなって
デザインの自由度が無くなったり、高価な部品を使用し
たりして部品点数が必要以上に多くなったり、更には筐
体の内部の実装スペースが無くなるなどの不具合の発生
を防止する。
【0016】拡声用スピーカからの音は、スピーカの大
きさや形状などの違いにより、出力レベルが周波数によ
って変化する。したがって、抽出手段は、拡声用スピー
カから出力される信号の全周波数帯域のうちの出力レベ
ルの大きい周波数帯域の信号に対応する信号を抽出する
特性を有するものを採用する。これにより、上記逆位相
の信号の加算によっては、改善されない音響結合特性の
改善を図る。拡声用マイクロホンと雑音消去用マイクロ
ホンを一緒に弾性材料ケースで覆うようにしても良い。
これにより、筐体を構成するカバーやベースなどから伝
わる音が拡声用マイクロホンに回り込む率を抑制するこ
とができる。この場合、拡声用マイクロホンは筐体外の
音を取り込む必要があることから、その音を感知する側
の面を筐体に開けられた集音孔に向ける。雑音消去用マ
イクロホンは回り込みに関する音の検出を行う必要上、
主に筐体内部から音を取り込むように、筐体の集音孔の
みならず、隙間の開いていない場所に配置するようにす
る。
【0017】また、拡声用マイクロホンは弾性材料ケー
スで覆って、雑音消去用マイクロホンは筐体内部の回路
基板の拡声用マイクロホンに最も近い位置に取り付ける
実装構造を採用しても良い。マイクロホンケースは、受
話音信号に基づき放音を行う拡声用スピーカと、使用者
の音声を入力するための拡声用マイクロホンと、前記拡
声用マイクロホンに回り込む音響成分を検出して消去す
るための雑音消去用マイクロホンと、この雑音消去用マ
イクロホンから出力される信号の一部の周波数成分を抽
出する抽出手段と、この抽出手段により抽出された信号
を前記拡声用マイクロホンから出力される信号に逆位相
で加算する加算手段とを備える拡声電話機に用いられ、
前記拡声用マイクロホン及び前記雑音消去用マイクロホ
ンを覆うとともに、前記拡声用マイクロホンの音を感知
する側の面及び前記雑音消去用マイクロホンの音を感知
する側の面の各々に対向する部分に孔が開けられた弾性
材料から構成されることを特徴とする。抽出手段にはバ
ンドパスフィルタアンプが好適であり、加算手段には差
動アンプが好適である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の拡声電話機、マイクロホンケース及びマイクロホンの
実装構造の実施の形態を説明する。図1は本発明に係る
拡声電話機の実施の形態の構成を示すブロック図であ
り、図2は当該実施の形態の拡声処理系の構成を示すブ
ロック図であり、図3は当該実施の形態に係る拡声電話
機の横断面図を示す。なお、これらの図において、前述
した図13乃至図18と共通する部分には同一の符号を
付している。この実施の形態は、図1に示すように、拡
声用マイクロホンアンプ(以下マイクロホンアンプとい
う)5と拡声用マイクロホン(以下メインマイクロホン
という)6とからなる拡声入力系に、雑音消去用マイク
ロホン(以下サブマイクロホンという)25とバンドパ
スフィルタアンプ(抽出手段)26とを設けるととも
に、マイクロホンアンプ5の出力とバンドパスフィルタ
アンプ26の出力との差をとる差動アンプ(加算手段)
27を設けたものである。この場合、サブマイクロホン
25はメインマイクロホン6と同等の性能を持ってい
る。
【0019】メインマイクロホン6とサブマイクロホン
25は、図3に示すようにマイクロホンケースを構成す
るゴムケース30の内部に直線的に配置された状態で収
納されており、ゴムケース30は筐体15の前方の側面
15Aの右側部分に配置されている。ゴムケース30に
は、メインマイクロホン6とサブマイクロホン25の取
り付け部分の断面図である図4に示すように、筐体15
の手前側とその背面の両面に孔30A及び30Bが形成
されており、その一方の孔30Aがメインマイクロホン
6の音導入面(音を感知する側の面)6Aと対向し、他
方の孔30Bがサブマイクロホン25の音導入面25A
と対向している。つまり、マイクロホンケースは、筐体
15の集音孔17に臨む第1の部屋と、この第1の部屋
の裏面に隔壁を介して設けられた第2の部屋とを有し、
第1の部屋には集音孔17に音導入面6Aが向けられた
メインマイクロホン25が収容され、第2の部屋には孔
30Bを介して筐体15の内部に音導入面25Aが向け
られたサブマイクロホン25が収容されている。係る構
成により、使用者の送話音は筐体15の集音孔17から
入り、ゴムケース30の孔30Aを通ってメインマイク
ロホン6の音導入面6Aに達する。他方、スピーカ4の
背面から筐体15の内部に放音された音はゴムケース3
0の孔30Bを通ってサブマイクロホン25の音導入面
25Aに達する。また、筐体15を構成するカバーやベ
ースの他、回路基板31などの各機械的構成部品を伝わ
る音はゴムケース30を介してメインマイクロホン6及
びサブマイクロホン25に達する。尚、上記ゴムケース
30は、ゴム以外の弾性材料、例えば、合成樹脂、スポ
ンジ等により構成することもできる。
【0020】サブマイクロホン25の音導入面25Aが
筐体15の内部に向けられて配置され、更に、サブマイ
クロホン25の音導入面25Aを除く周囲部分がゴムケ
ース30にて覆われていることから、使用者の送話音が
直接に当該サブマクロホン25に取り込まれる度合いは
少ない。また、サブマイクロホン25がメインマイクロ
ホン6の近傍に配置されていることで、スピーカ4とメ
インマイクロホン6との間の音響結合の時間とスピーカ
4とサブマイクロホン25との間の音響結合の時間ずれ
を少なくされており、また、同程度の音響結合が得られ
るようにされており、差動アンプ27による加算時に音
響結合成分の除去が好適に行われるようにしてある。な
お、メインマイクロホン6の配線6B及びサブマイクロ
ホン25の配線25Bは回路基板31に接続されて、入
力された音声信号が回路基板31上のマイクロホンアン
プ5及びバンドパスフィルタアンプ25へ送出される。
【0021】図5に以上のような構成を有する拡声電話
機における、マイクロホンアンプ5の周波数に対する出
力特性を示す。この図5に明らかなように、350〜5
00Hz付近で出力レベルが最も大きくなっているのが
解る。この出力レベルが最も大きくなる周波数帯域で音
響結合量が最も大きくなり、拡声電話機の音響結合量が
決まることになる。この場合、出力レベルが最も大きく
なる周波数帯域はスピーカ4の大きさや形状などによっ
て異なるが、一般的に拡声電話機には小口径のものが使
用されるので、この図5に示される程度の周波数帯域に
なる。
【0022】図1に戻り説明を続ける。バンドパスフィ
ルタアンプ26は、サブマイクロホン25の出力からほ
ぼ300〜600Hzの周波数成分(つまり、音声帯域
の低域の信号)のみを抽出するものである。このバンド
パスフィルタアンプ26にて抽出された信号は、差動ア
ンプ27にてマイクロホンアンプ5から出力される信号
に逆位相で加算される。これにより、差動アンプ27の
出力には、300〜600Hzの周波数帯域の音響結合
に係る成分が低減させられた音声信号が現出する。
【0023】ここで図6に、差動アンプ27の周波数に
対する出力値を示す。差動アンプ27の出力値は、前述
の図5に示したマイクロホンアンプ5の出力と比べて3
00〜600Hzの周波数帯域における出力レベルが低
下しているのが解る。300〜600Hzの周波数帯域
における出力レベルが低下することにより、スピーカ4
とメインマイクロホン6との間の音響結合量に相当する
成分も低下することになる。これにより、音声スイッチ
回路2の音声抑制量を大きくすることなく、スピーカ4
とメインマイクロホン6との間の音響結合に相当する成
分を小さくすることが可能になる。
【0024】なお、バンドパスフィルタアンプ26が必
要な理由を説明する。サブマイクロホン25をメインマ
イクロホン6の近傍に配置しても、集音孔17の有無や
マイクロホン周辺環境が僅かではあるが相違するので、
音声周波数(200Hz〜3.3KHz)における位相
を完全に一致させることは極めて困難である。そこで、
低い周波数帯域でスピーカ4とメインマイクロホン6と
の間の音響結合に相当する成分を打ち消すように差動ア
ンプ27を設計しても、高い周波数帯域では上記打ち消
し効果が十分に得られないか、メインマイクロホン6の
出力とサブマイクロホン25の出力とが全く一致する信
号ではないために、逆相として加算することにより返っ
て大きな値となる可能性がある。
【0025】そこで、上記のバンドパスフィルタアンプ
26は、音声周波数(200Hz〜3.3KHz)にお
ける高い周波数帯域(600Hzより高い周波数帯域)
において、音響結合に係る成分を抑制する。図7では、
メインマイクロホン6のみを用いた場合(図12に示す
構成の場合)における音響結合に係る出力値の周波数特
性が破線及びで示され、メインマイクロホン6及びサ
ブマイクロホン25を用いた場合(バンドパスフィルタ
アンプ26を用いなかった場合)における音響結合に係
る出力値の周波数特性が一点鎖線及びで示され、メイ
ンマイクロホン6とサブマイクロホン25及びバンドパ
スフィルタアンプ26を用いた場合における音響結合に
係る出力値の周波数特性が実線及びで示されている。
【0026】図7からは、メインマイクロホン6のみの
場合(破線及び)に比べて、サブマイクロホン25を
用いた場合(一点鎖線及び)の方が200Hz〜1K
Hz程度の範囲では、音響結合に係る成分を抑制する効
果が認められるが、1KHz〜5KHzの範囲では、メ
インマイクロホン6の出力とサブマイクロホン25の出
力とが全く一致する信号ではないために、逆相として加
算することにより返って大きな値となっていると認めら
れる。これに対し、更にバンドパスフィルタアンプ26
を用いることによって(実線及び)、200Hz〜1
KHzの範囲において、音響結合に係る成分を抑制する
効果が認められるばかりでなく、1KHz〜5KHzの
範囲においても出力値が低下し、音響結合に係る成分を
抑制する効果が認められる。この様に、本願発明は、バ
ンドパスフィルタアンプ26を用いることによって、音
声周波数の全範囲に亘って音響結合に係る成分を抑制す
るようにしたものである。
【0027】一方、この拡声電話機には、図1に示すよ
うに、ハンドセット35が設けられており、スイッチ3
6を介して電話機回路28に接続されている。このハン
ドセット35はスイッチ36をオン(閉状態)すること
により使用可能になる。ハンドセット35とスイッチ3
6との間にはスピーカアンプ37及びマイクロホンアン
プ38が設けられている。電話機回路28はハイブリッ
ド回路1及び音声スイッチ回路2などを有して構成され
ている。
【0028】更に、実施の形態では、メインマイクロホ
ン6の近傍に、音導入面25Aが筐体15の内部に向け
られて配置され、スピーカ4の背面から放音されて筐体
15の内部を伝わる音や筐体15を構成するカバーやベ
ースの他、回路基板31などの各機械的構成部品を介し
て回り込む音をサブマイクロホン25にて検出可能とな
っている。このため、使用者の発生した音声が室内で反
射するなどした、スピーカ4とメインマイクロホン6と
の間の音響結合とは無関係な信号が入力されず、当該音
響結合に相当する成分を除去した信号を差動アンプ27
の出力として得ることができ、その分、音声スイッチ回
路2の音声抑制量を減らすことが可能になる。斯して、
スピーカ4の優先状態からメインマイクロホン6の優先
状態に切り替わる際の遅れが小さくなり、メインマイク
ロホン6への切り替え後の最初の言葉が途切れたりする
ことがなくなって自然な通話が可能になる。
【0029】また、スピーカ4とメインマイクロホン6
との間の距離を更に遠ざけたり、スピーカ4の背面を完
全に別部品で覆ったり、あるいはメインマイクロホン6
を筐体15から完全に外に出したり、更には特殊な指向
性マイクロホンを使用する必要がないので、筐体15が
大きくなってデザインの自由度が無くなったり、高価な
部品を使用したりして部品点数が必要以上に多くなった
り、更には筐体15の内部の実装スペースが無くなるな
どの不具合が生じない。
【0030】また、本拡声電話機の出力において、音響
結合量の実質的な減少を図ることができるので、十分な
スピーカ音量を確保しながら音響エコーキャンセラを使
用できるようになり、同時通話性能が向上した拡声電話
機が実現できる。すなわち、本実施の形態においては、
受話中には拡声用マイクロホンからの送話信号を減衰さ
せ、送話中には拡声用スピーカに供給する受話信号を減
衰させる手段として、音声スイッチ回路2を電話機回路
28内に備えた構成を採用しているが、この音声スイッ
チ回路2に代えて、上記音響エコーキャンセラを、受話
中には拡声用マイクロホンからの送話信号を減衰させ、
送話中には拡声用スピーカに供給する受話信号を減衰さ
せる手段として採用した実施の形態が存在する。なお、
この実施の形態のスピーカ4では、350〜500Hz
付近での周波数帯域において音響結合量が最も大きくな
るので、300〜600Hz付近の通過帯域を持つバン
ドパスフィルタアンプ26を用いたが、スピーカの大き
さや形状などによってマイクロホンアンプ5の出力レベ
ルが最も大きくなる周波数帯域が異なるので、使用する
スピーカに合せてバンドパスフィルタアンプの通過帯域
を選択する。
【0031】図8は本発明に係る拡声電話機の実施の形
態の変形例の横断面図である。この拡声電話機は、図示
のように、メインマイクロホン6とサブマイクロホン2
5とを筐体15の幅方向に横並びさせて配置させたもの
であり、その回路構成は図1、図2に示した通りであ
る。この変形例の構成においては、メインマイクロホン
6の音導入面6Aが筐体15の集音孔17に向けられて
配置されており、一方、サブマイクロホン25の音導入
面25Aが筐体15の内部に向けられて配置されてい
る。また、メインマイクロホン6とサブマイクロホン2
5を収納するマイクロホンケースであるゴムケース40
には、メインマイクロホン6とサブマイクロホン25を
横並べして配置する第1、第2の部屋が設けられ、各部
屋にメインマイクロホン6とサブマイクロホン25が収
容される。各部屋には、音導入面6A、25Aと対向す
る面に、それぞれ反対方向に開口した孔40A、40B
が形成されている。また、メインマイクロホン6とサブ
マイクロホン25の配線6B、25Bは回路基板41に
おいて、夫々マイクロホンアンプ5及びバンドパスフィ
ルタ26に接続されている。メインマイクロホン6とサ
ブマイクロホン25とを筐体15の幅方向に配置させた
当該変形例にあっても、上記実施の形態と同様の効果が
得られる。
【0032】図9は本発明に係る拡声電話機の実施の形
態の第2の変形例の横断面図である。この変形例に係る
拡声電話機は、図示のようにメインマイクロホン6のみ
をゴムケース44に収納し、サブマイクロホン25を回
路基板45上においてメインマイクロホン6の近傍に取
り付けたものであり、回路構成は図1、図2に示した通
りである。図10はメインマイクロホン6とサブマイク
ロホン25の取り付け部分の拡大図である。この図に示
すように、サブマイクロホン25は、その音導入面25
Aが上側(拡声電話機の表面側)に向けられて回路基板
45上に取り付けられている。サブマイクロホン25を
回路基板45上に直接取り付けることにより、配線25
Bが不要になり、製造工程の簡素化と製造コストの低減
を図ることが可能になる。また、サブマイクロホン25
が筐体15には直接接しない構造となっていることか
ら、筐体15を構成するカバーやベースから回り込む音
が少なくなり、当該サブマイクロホン25を必ずしもゴ
ムケースで覆う必要はなくなるが、振動による結合を防
止するため、サブマイクロホン25をメインマイクロホ
ン6と同様に、弾性材料からなるマイクロホンケースに
より被覆する構造、つまり、サブマイクロホン25を、
筐体15内部のメインマイクロホン6に最も近い回路基
板45上に配置するマイクロホンの実装構造の他に、係
る実装構造においてサブマイクロホン25の音導入面2
5A以外を弾性材料にて被覆した実施の形態も存在す
る。
【0033】図11は本発明に係る拡声電話機の実施の
形態の第3の変形例の横断面図である。この変形例に係
る拡声電話機は、上述した第2の変形例におけるサブマ
イクロホン25の向きを横方向(つまり、筐体15の側
壁側)に向けたものである。図12はこの変形例のメイ
ンマイクロホン6とサブマイクロホン25の取り付け部
分の拡大図であり、この図に示すようにサブマイクロホ
ン25はその音導入面25Aが筐体15の内部の奥方向
に向けられて回路基板45に取り付けられている。この
第3の変形例においても、サブマイクロホン25を回路
基板45上に直接取り付けることから配線25Bが不要
になり、製造工程の簡素化と製造コストの低減を図るこ
とが可能になる。また、サブマイクロホン25は筐体1
5には直接接しないことから、筐体15を構成するカバ
ーやベースから回り込む音が少なくなり、当該サブマイ
クロホン25を必ずしもゴムケースで覆う必要はない
が、既に述べたように、サブマイクロホン25を、筐体
15内部のメインマイクロホン6に最も近い回路基板4
5上に配置する構造の他に、係る実装構造においてサブ
マイクロホン25の音導入面25A以外を弾性材料にて
被覆した実施の形態も存在する。
【0034】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、雑音消去用マ
イクロホンにて拡声用スピーカと拡声用マイクロホンと
の間の音響結合成分を検出し、その一部の周波数成分を
抽出して拡声用マイクロホンからの信号に逆位相で加算
するようにしたので、上記音響結合量が除去された音声
信号を得ることができ、送話中には受話信号を減衰さ
せ、受話中には送話信号を減衰させる作用を行う音声ス
イッチ回路における音声抑制量を減少させることが可能
になり、その分、受話から送話への切り替え遅れが小さ
くなって最初の言葉が途切れたりすることが無くなり、
良好な通話特性を確保することができる。
【0035】請求項2の発明によれば、拡声用マイクロ
ホンと雑音消去用マイクロホンとが、近傍に配置されて
いるので、拡声用マイクロホンに回り込む音響結合成分
に近い信号を捕らえて逆位相の信号の加算を行うことに
よりができ、上記音響結合成分がより除去された音声信
号を得ることができ、通話特性の改善を図る効果を有す
る。
【0036】請求項3の発明によれば、抽出手段が拡声
用スピーカから出力される信号の全周波数帯域のうちの
出力レベルの大きい周波数帯域の信号を抽出するので、
出力レベルの大きい周波数帯域の信号部分において拡声
用マイクロホンに回り込む音響結合成分に近い信号を捕
らえて逆位相の信号の加算を行うことによりができ、ま
た、それ以外では、完全に逆相とならない信号の加算結
果を抑圧して全帯域に亘って音響結合成分がより除去さ
れた音声信号を得ることができ、通話特性の改善を図る
効果を有する。
【0037】請求項4の本発明によれば、バンドパスフ
ィルタアンプにより、出力レベルの大きい周波数帯域の
信号部分において拡声用マイクロホンに回り込む音響結
合成分に近い信号を捕らえて逆位相の信号の加算を行う
ことによりができ、また、それ以外では、完全に逆相と
ならない信号の加算結果を抑圧して全帯域に亘って音響
結合成分がより除去された音声信号を得ることができ、
通話特性の改善を図る効果を有する。
【0038】請求項5の本発明によれば、拡声用マイク
ロホン及び雑音消去用マイクロホンは筐体内部に備えら
れ、前記拡声用マイクロホンには、前記筐体に開けられ
た集音孔を通して音声が到来するように構成されている
ので、雑音消去用マイクロホンが、拡声電話機が設置さ
れた環境から直接に音声等を取り込むことがなく、適切
に音響結合成分を検出して通話特性の改善を図る効果を
有する。
【0039】請求項6の本発明によれば、スピーカアン
プにより受話信号を増幅して拡声用スピーカに供給し、
マイクロホンアンプにより拡声用マイクロホンの出力を
増幅することができ、適切な入出力レベルを得ることが
できる。
【0040】請求項7の本発明によれば、拡声用マイク
ロホン及び雑音消去用マイクロホンを覆うとともに、前
記拡声用マイクロホンの音を感知する側の面及び前記雑
音消去用マイクロホンの音を感知する側の面の各々に対
向する部分に孔が開けられた弾性材料ケースを備えるの
で、必要な方向から音が入り込み、不要な方向からの音
の入り込みを減少させ、適切に音響結合成分を検出して
通話特性の改善を図る効果を有する。
【0041】請求項8の本発明によれば、雑音消去用マ
イクロホンは、前記拡声用マイクロホンに最も近い筐体
内部の回路基板上に設けられるので、雑音消去用マイク
ロホンから配線と配線を回線基板に別途取り付ける工事
が不要になり、製造工程の簡素化と製造コストの低減を
図ることが可能になる。
【0042】請求項9の本発明によれば、差動アンプに
より、位相反転した加算を用意に可能とする効果があ
る。
【0043】請求項10の本発明によれば、受話中には
拡声用マイクロホンからの送話信号を減衰させ、送話中
には拡声用スピーカに供給する受話信号を減衰させる手
段を備えるので、音響結合成分の除去と共に、送受信号
の適切な減衰によるより適切な通話特性を得ることがで
きる。
【0044】請求項11の本発明によれば、必要な方向
から音が入り込み、不要な方向からの音の入り込みを減
少させ、適切に音響結合成分を検出して通話特性の改善
を図る効果を有する拡声電話機に寄与するマイクロホン
ケースを弾性材料ケースにて提供できる。
【0045】請求項12の本発明によれば、拡声用マイ
クロホンの音を感知する面を除く部分を被覆するととも
に、音を感知する面を筐体に開けられた集音孔に向け、
雑音消去用マイクロホンを、隔壁を介して前記拡声用マ
イクロホンの背面に配置可能に被覆し、上記雑音消去用
マイクロホンと上記拡声用マイクロホンを近接して一体
に保持するようにできる。
【0046】請求項13の本発明によれば、拡声用マイ
クロホンの音を感知する面を除く部分を被覆するととも
に、音を感知する面を筐体に開けられた集音孔に向け、
雑音消去用マイクロホンを、前記集音孔の横に隣接する
位置に隔壁を介して音を感知する面を後部に向けて配置
可能に被覆し、上記雑音消去用マイクロホンと上記拡声
用マイクロホンを近接して一体に保持するようにでき
る。
【0047】請求項14の本発明によれば、雑音消去用
マイクロホンを、筐体内部の拡声用マイクロホンに最も
近い回路基板上に配置し、雑音消去用マイクロホンが筐
体内部に閉じ込められて音響環境を不変とし、通話特性
の改善を図る効果を有する拡声電話機に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る拡声電話機の実施の形態の構成を
示すブロック図である。
【図2】本発明に係る拡声電話機の拡声処理系の構成を
示すブロック図である。
【図3】本発明に係る実施の形態の拡声電話機の横断面
図である。
【図4】本発明に係る実施の形態の拡声電話機の拡声用
マイクロホン及び雑音消去用マイクロホン取り付け部分
の断面図である。
【図5】本発明に係る拡声電話機の拡声用マイクロホン
アンプの周波数に対する出力値を示す図である。
【図6】本発明に係る実施の形態の拡声電話機の差動ア
ンプの周波数に対する出力値を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る拡声電話機の効果を
説明する音響結合の周波数特性を示す図である。
【図8】本発明に係る拡声電話機の実施の形態の第1の
変形例の横断面図である。
【図9】本発明に係る拡声電話機の実施の形態第2の変
形例の横断面図である。
【図10】本発明に係る拡声電話機の第2の変形例の拡
声用マイクロホン及び雑音消去用マイクロホン取り付け
部分の断面図である。
【図11】本発明に係る拡声電話機の第3の変形例の横
断面図である。
【図12】本発明に係る拡声電話機の第3の変形例の拡
声用マイクロホン及び雑音消去用マイクロホン取り付け
部分の断面図である。
【図13】従来の拡声電話機の拡声処理系の構成を示す
ブロック図である。
【図14】従来の拡声電話機における拡声用スピーカか
ら拡声用マイクロホンへの音響的な回り込みを示すブロ
ック図である。
【図15】従来の拡声電話機の外観を示す斜視図であ
る。
【図16】従来の図14の拡声電話機の横断面図であ
る。
【図17】従来の図14の拡声電話機の要部縦断面図で
ある。
【図18】従来の拡声電話機の拡声用マイクロホンの取
り付け部分の拡大断面図である。
【符号の説明】
2 音声スイッチ回路 3 拡声用スピーカアンプ 4 拡声用スピーカ 5 拡声用マイクロホンアンプ 6 拡声用マイクロホン 15 筐体 17 集音孔 25 雑音消去用マイクロホン 26 バンドパスフィルタアンプ 27 差動アンプ 30、40、44 ゴムケース 31、41、45 回路基板 35 ハンドセット

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受話音信号に基づく放音を行うための拡
    声用スピーカと、 使用者の音声を入力するための拡声用マイクロホンと、 前記拡声用マイクロホンに回り込む音響結合成分を検出
    して消去するための入力を得る雑音消去用マイクロホン
    と、 この雑音消去用マイクロホンから出力される信号の一部
    の周波数成分を抽出する抽出手段と、 この抽出手段により抽出された信号を前記拡声用マイク
    ロホンから出力される信号に逆位相で加算する加算手段
    と、を備えたことを特徴とする拡声電話機。
  2. 【請求項2】 拡声用マイクロホンと雑音消去用マイク
    ロホンとが、近傍に配置されていることを特徴とする請
    求項1に記載の拡声電話機。
  3. 【請求項3】 抽出手段は、拡声用スピーカから出力さ
    れる信号の全周波数帯域のうちの出力レベルの大きい周
    波数帯域の信号を抽出することを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の拡声電話機。
  4. 【請求項4】 抽出手段は、バンドパスフィルタアンプ
    であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項
    に記載の拡声電話機。
  5. 【請求項5】 拡声用マイクロホン及び雑音消去用マイ
    クロホンは筐体内部に備えられ、前記拡声用マイクロホ
    ンには、前記筐体に開けられた集音孔を通して音声が到
    来するように構成されていることを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれか1項に記載の拡声電話機。
  6. 【請求項6】 受話信号を増幅して拡声用スピーカに供
    給するスピーカアンプと、 拡声用マイクロホンの出力を増幅するマイクロホンアン
    プを具備することを特徴とする請求項1乃至5のいずれ
    か1項に記載の拡声電話機。
  7. 【請求項7】 拡声用マイクロホン及び雑音消去用マイ
    クロホンを覆うとともに、前記拡声用マイクロホンの音
    を感知する側の面及び前記雑音消去用マイクロホンの音
    を感知する側の面の各々に対向する部分に孔が開けられ
    た弾性材料ケースを備えたことを特徴とする請求項1乃
    至請求項6のいずれか1項に記載の拡声電話機。
  8. 【請求項8】 拡声用マイクロホンは、音を感知する面
    を除く部分が弾性材料ケースで覆われるとともに、音を
    感知する面が前記筐体に開けられた集音孔に向けられて
    筐体内部に設けられており、 雑音消去用マイクロホンは、前記拡声用マイクロホンに
    最も近い筐体内部の回路基板上に設けられていることを
    特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の拡声
    電話機。
  9. 【請求項9】 加算手段は、差動アンプであることを特
    徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の拡声電
    話機。
  10. 【請求項10】 受話中には拡声用マイクロホンからの
    送話信号を減衰させ、送話中には拡声用スピーカに供給
    する受話信号を減衰させる手段を備えたことを特徴とす
    る請求項1乃至9のいずれか1項に記載の拡声電話機。
  11. 【請求項11】 受話音信号に基づく放音を行うための
    拡声用スピーカと、使用者の音声を入力するための拡声
    用マイクロホンと、前記拡声用マイクロホンに回り込む
    音響成分を検出して消去するための雑音消去用マイクロ
    ホンと、この雑音消去用マイクロホンから出力される信
    号の一部の周波数成分を抽出する抽出手段と、この抽出
    手段により抽出された信号を前記拡声用マイクロホンか
    ら出力される信号に逆位相で加算する加算手段とを備え
    る拡声電話機に用いられ、 前記拡声用マイクロホン及び前記雑音消去用マイクロホ
    ンを覆うとともに、前記拡声用マイクロホンの音を感知
    する側の面及び前記雑音消去用マイクロホンの音を感知
    する側の面の各々に対向する部分に孔が開けられた弾性
    材料から構成されることを特徴とするマイクロホンケー
    ス。
  12. 【請求項12】 拡声用マイクロホンの音を感知する面
    を除く部分を被覆するとともに、音を感知する面を筐体
    に開けられた集音孔に向け、 雑音消去用マイクロホンを、隔壁を介して前記拡声用マ
    イクロホンの背面に配置可能に被覆することを特徴とす
    る請求項11に記載のマイクロホンケース。
  13. 【請求項13】 拡声用マイクロホンの音を感知する面
    を除く部分を被覆するとともに、音を感知する面を筐体
    に開けられた集音孔に向け、 雑音消去用マイクロホンを、前記集音孔の横に隣接する
    位置に隔壁を介して音を感知する面を後部に向けて配置
    可能に被覆することを特徴とする請求項11に記載のマ
    イクロホンケース。
  14. 【請求項14】 受話音信号に基づく放音を行うための
    拡声用スピーカと、使用者の音声を入力するための拡声
    用マイクロホンと、前記拡声用マイクロホンに回り込む
    音響成分を検出して消去するための雑音消去用マイクロ
    ホンと、この雑音消去用マイクロホンから出力される信
    号の一部の周波数成分を抽出する抽出手段と、この抽出
    手段により抽出された信号を前記拡声用マイクロホンか
    ら出力される信号に逆位相で加算する加算手段とを備え
    る拡声電話機にマイクロホンを実装する際に、拡声用マ
    イクロホンの音を感知する面を除く部分を被覆するとと
    もに、音を感知する面を筐体に開けられた集音孔に向
    け、 雑音消去用マイクロホンを、筐体内部の前記拡声用マイ
    クロホンに最も近い回路基板上に配置することを特徴と
    するマイクロホンの実装構造。
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