JPH1010887A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1010887A
JPH1010887A JP8278813A JP27881396A JPH1010887A JP H1010887 A JPH1010887 A JP H1010887A JP 8278813 A JP8278813 A JP 8278813A JP 27881396 A JP27881396 A JP 27881396A JP H1010887 A JPH1010887 A JP H1010887A
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toner
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JP8278813A
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Inventor
Masafumi Kadonaga
雅史 門永
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間転写方式の画像形成装置において、なん
ら付加機構を設けることなしに、転写チリ防止が可能な
画像形成装置を提供する。 【解決手段】 感光体1の非画像部と中間転写ベルト5
間で放電が発生することにより、上記非画像部の電位の
極性が転写後に逆転することがないように感光体1の比
誘電率、厚さ、中間転写ベルトの比誘電率、厚さ、及び
中間転写ベルト5の裏面にかける転写バイアス電圧を設
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター、印刷機等の画像形成装置に係り、詳
しくは、像担持体上に形成したトナー像を中間転写体上
に重ね合わせて転写し、中間転写体上の重ねトナー像を
転写材上に転写する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、フルカラー画像の複写やプリント
が可能な電子写真方式の画像形成装置が実用化されてい
るが、この種の画像形成装置におけるフルカラー画像の
転写材への転写方式としては、 (a)転写ドラム方式:感光体等の像担持体上に色毎に
形成されるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(BK)の各画像を、転写ドラム上に
固定された転写材に順次重ね合わせて転写する方式、 (b)中間転写体ダブル転写方式(単に、中間転写方式
ともいう):感光体等の像担持体上に色毎に形成される
Y、M、C、BKの各画像を、中間転写体上に順次重ね
合わせて転写し、この中間転写体上のフルカラーのトナ
ー像を一括転写して転写材に転写する方式、に大別でき
るが、厚紙等にも転写できるというペーパーフリー性を
有する点、及び転写ドラム方式のように先端のクランプ
・押さえ部に画像形成できないということがなく全面コ
ピーが可能な点で、上記(b)の中間転写方式が有利で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来から、上記中間転
写方式の画像形成装置において、像担持体から中間転写
体へのトナー像の転写の際にトナーチリという現象(以
下、「転写チリ」という)が発生する場合があることが
知られている。ここで、転写チリとは、像担持体から中
間転写体へのトナー像の転写(一次転写)の際に、像担
持体上に形成されたトナー像(可視像)が本来転写され
るべき位置に転写されず、その周辺に拡散して転写され
てしまい、結果として画像がぼけてしまう現象であり、
特に細線部分での画像のシャープさを損なわせるもので
ある。
【0004】上記転写チリを防止する技術としては、高
抵抗トナーを中間転写媒体に非静電的に転写後、記録シ
ートを介在させて加熱ローラにて押圧転写定着する技術
(例えば、特開昭63ー34570号公報参照)、導電
性トナーを中間転写媒体に非静電的に転写後、記録シー
トを介在させて加熱ローラにて押圧転写定着する技術
(特開昭63−34571号公報参照)、トナー像を中
間転写媒体に転写する毎に、用紙剥離チャージャーで転
写されたトナー像の除電を行う技術(特開平1−282
571号公報参照)、最終転写段階の転写電位を直前の
転写電位より大きくし、かつ、各転写段階へ移る間に中
間転写媒体に所定電圧を印加する技術(特開平2−18
3276号公報参照)、中間転写体から用紙に可視像を
転写する手段にいたる前の中間転写体上の電荷を除電す
る手段を設ける技術(特開平4−147170号公報参
照)などが挙げられる。ところが、これらの技術のう
ち、特開昭63ー34570号公報、特開昭63−34
571号公報の技術では、加熱ローラにより押圧転写定
着しうる記録シートが必要となり、上記(b)の中間転
写方式の利点であるペーパーフリー性を生かすことがで
きない。また、特開平1−282571号公報、特開平
2−183276号公報、特開平4−147170号公
報の技術では、除電や電圧印加の手段及びこれらの手段
を制御する制御手段を設ける必要が生じ、制御機構が煩
雑になると共に、装置の小型化の妨げともなるという問
題点があった。
【0005】本発明者らは、上記転写チリの発生という
問題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、転写部におい
て、中間転写体と像担持体のトナーが付着していない部
分(以下、非画像部という)との間の放電が生じ、該非
画像部の電位の極性が転写後に逆転することが、上記転
写チリの原因の一つであることを見いだした。以下、こ
のことについて説明する。中間転写体への転写にあたっ
て感光体表面から中間転写体に移動するトナーに働く力
Fは、(1)感光体表面の電荷と中間転写体に与えられ
る転写バイアス電圧とによる電界から上記トナーが受け
る力、(2)トナー同士のクーロン反発力(3)
(1)、(2)以外の各トナーによる鏡像力などの力の
和で求められる。ここで、上記(3)の各トナーによる
鏡像力は、トナーが感光体上に付着しているときには寄
与するが、トナーが転写にあたって感光体から離れた後
には感光体との距離が大きくなるので、ほとんど寄与せ
ず、無視することができる。
【0006】次に、上記トナーに働く力の(1)と
(2)について図4を用いて説明する。図4は、ネガ・
ポジ現像方式を採用した画像形成時の、感光体表面の電
荷と中間転写体に与えられる転写バイアス電圧とによる
電界を示す電気力線の説明図である。ここで、転写前の
感光体の非画像部の電位は負、トナーの極性は負、転写
時に中間転写ベルトに与えられる転写バイアスは正であ
るとする。図4(a)は、感光体1と中間転写ベルト5
間に放電が生じない、又は生じたとしても非画像部の電
位が逆転しない場合の上記感光体1と中間転写ベルト5
間の電気力線を示したものである。また、図4(b)
は、上記感光体1と中間転写ベルト5間に放電が生じ、
非画像部の電位が逆転する場合の上記感光体1と中間転
写ベルト5間の電気力線を示したものである。また、図
中符号Aは非画像部を、Bはトナーが付着する画像部を
示す。放電が発生しない場合、又は、発生しても非画像
部Aの電位が逆転しない場合には、非画像部Aの電荷が
負であるため、画像部B上のトナーは図4(a)に示す
ように感光体表面では疎であり、中間転写ベルト5に近
づくほど密になるような電気力線に沿って中間転写ベル
ト5上に転写される。従って、上記(1)の感光体表面
の電荷と中間転写体に与えられる転写バイアス電圧とに
よる電界から上記トナーが受ける力は、上記(2)のト
ナー同士のクーロン反発力による広がりを抑制する向き
に働く。ここで、例えばトナーの単位質量当たりの電荷
量を−20μC/g、トナー間距離を10μm、転写電
界を10MV/mとすると、(1)の感光体表面の電荷
と中間転写体に与えられる転写バイアス電圧とによる電
界から上記トナーが受ける力は、4.24×10-8Nで
あり、(2)のトナー同士のクーロン反発力は1.69
×10-9Nである。よって、(1)の感光体表面の電荷
と中間転写体に与えられる転写バイアス電圧とによる電
界から上記トナーが受ける力は、上記(2)のトナー同
士のクーロン反発力に比べて非常に大きいので、該クー
ロン反発力によるトナーの広がりを十分抑制し、転写チ
リが発生しにくい。一方、放電が発生し、非画像部Aの
電荷が正になり、該非画像部の電位が逆転すると、上記
画像部B上のトナーは図4(b)に示すように感光体表
面では密であり、中間転写ベルト5表面では疎であるよ
うな電気力線に沿って中間転写ベルト5上に転写され
る。従って、上記(1)の感光体表面の電荷と中間転写
体に与えられる転写バイアス電圧とによる電界から上記
トナーが受ける力は、トナー同士を引き離す方向に働く
こととなり、転写チリが発生しやすくなる。また、放電
が更に進むと画像部B上のトナーと上記中間転写ベルト
5との間でも放電が起こることとなり、トナーの単位質
量当たりの電荷量が小さくなるので、クーロン反発力は
小さくなるが、上記(1)の感光体表面の電荷と中間転
写体に与えられる転写バイアス電圧とによる電界から上
記トナーが受ける力はトナー同士を引き離す方向に強く
働くものであるので、転写チリが更に発生しやすくな
る。なお、ここではネガ・ポジ現像方式の場合について
のみ説明を行ったが、ポジ・ポジ現像方式を採用した画
像形成装置の場合にも、放電により非画像部の電位の極
性が逆転すると、感光体表面の電荷と中間転写体に与え
られる転写バイアス電圧とによる電界から上記トナーが
受ける力はトナー粒子同士を引き離す方向に働き、転写
チリが発生しやすくなるという問題点は発生する。
【0007】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、なんら付加機構を設
けることなしに、転写チリ防止が可能な画像形成装置を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、像担持体上にトナー像を形成す
るトナー像形成手段と、該像担持体に接触対向するよう
に配置された表面移動可能な中間転写体と、該中間転写
体に該像担持体上のトナー像を順次重ね合わせて転写す
る中間転写手段と、該中間転写体上の重ねトナー像を転
写材に転写する転写材転写手段とを備えた画像形成装置
において、上記像担持体上のトナー像を中間転写体に転
写した後の前記像担持体上のトナーが付着していない部
分の電位の極性が、上記像担持体上のトナー像を中間転
写体に転写する前の前記部分の電位の極性と等しくなる
ように上記像担持体の比誘電率、厚さ、上記中間転写体
の比誘電率、厚さ、及び、上記中間転写体の下面の電位
を設定したことを特徴とするものである。
【0009】この画像形成装置においては、上記像担持
体上のトナー像を中間転写体に転写した後の前記像担持
体上のトナーが付着していない部分の電位の極性が、上
記像担持体上のトナー像を中間転写体に転写する前の前
記部分の電位の極性と等しくなるので、感光体表面の電
荷と中間転写体に与えられる転写バイアス電圧とによる
電界からトナーが受ける力は、トナー同士の広がりを抑
制する向きに働く。
【0010】ここで、上記像担持体上のトナーが付着し
ていない部分、すなわち非画像部と上記中間転写体との
間で放電が起きた場合でも、非画像部の真電荷が0とな
ったときにそれ以上放電が起きないように上記画像形成
装置を構成すれば、非画像部の電位の極性が、上記像担
持体上のトナー像を中間転写体に転写する前の非画像部
の電位の極性と逆極性になることはない。
【0011】そこで、請求項2の発明は、像担持体上に
トナー像を形成するトナー像形成手段と、該像担持体に
接触対向するように配置された表面移動可能な中間転写
体と、該中間転写体に該像担持体上のトナー像を順次重
ね合わせて転写する中間転写手段と、該中間転写体上の
重ねトナー像を転写材に転写する転写材転写手段とを備
えた画像形成装置において、上記像担持体の比誘電率、
厚さをそれぞれε1、d1[m]とし、該像担持体と上記
中間転写体との空隙幅をd2[m]とし、上記中間転写
体の比誘電率、厚さをそれぞれε3、d3[m]とし、上
記中間転写体の下面の電位の絶対値をVpとしたとき
に、
【数1】 及び
【数2】 が成立するように、上記像担持体の比誘電率、厚さ、上
記中間転写体の比誘電率、厚さ、及び、上記中間転写体
の下面の電位を設定したことを特徴とするものである。
【0012】この画像形成装置において非画像部の真電
荷を0としたときに上記空隙にかかる電圧V2は、
【数3】V2=C・Vp/C2 但し、 C=(C1 -1+C2 -1+C3 -1-1 C1=ε1ε0/d1 C2=ε0/d2 C3=ε3ε0/d3 ε0は、真空の誘電率 である。また、パッシェンの放電則より上記空隙におい
て放電が開始する電圧Vpaは、d2の単位が[m]のと
き、
【数4】Vpa=312+6.2×106・d2 である。この画像形成装置においては、数1及び数2が
成立するように上記像担持体の比誘電率、厚さ、上記中
間転写体の比誘電率、厚さ、及び、上記中間転写体の下
面の電位を設定するので、空隙幅の変化に関わらず常に
2≦Vpaが成り立つ。すなわち、上記像担持体と上記
中間転写体との空隙にかかる電圧が、パッシェンの放電
則より求められる放電が開始する電圧以上となることが
ない。これにより、上記非画像部と上記中間転写体との
間で放電が起きた場合でも、非画像部の真電荷が0とな
るとそれ以上放電が起きることはない。よって、上記非
画像部の電位の極性が、上記像担持体上のトナー像を中
間転写体に転写する前の非画像部の電位の極性と逆極性
になることはない。従って、トナー粒子がないと仮定し
た場合の電界からトナーが受ける力は、トナー同士の広
がりを抑制する向きに働く。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を画像形成装置であ
るフルカラー複写装置(以下、「カラー複写装置」とい
う。)に適用した実施形態について説明する。中間転写
体は、中間転写ベルトの他に中間転写ドラムとして構成
することも考えられるが、以下の説明では中間転写ベル
トとして構成した例で説明する。
【0014】図1は本実施形態に係るカラー複写装置の
概略構成図である。矢印方向に回転駆動される像担持体
としての感光体1には、公知の電子写真技術を用いたネ
ガポジ現像方式のトナー像形成手段によって、所定極性
(本実施形態では負極性)に帯電したトナー像が形成さ
れている。このトナー像形成手段は、感光体1の表面を
所望の電位に負帯電する帯電装置2、画像情報に対応し
た光像3を感光体1上に露光して静電潜像を形成する図
示しない露光装置、所定極性(本実施形態では負極性)
に帯電したトナーを用いて感光体1上の静電潜像を現像
して可視像を形成する現像装置4などにより構成されて
いる。中間転写体としての無端移動可能な中間転写ベル
ト5は、複数のローラ6,7,8に張架され、感光体1
との接触対向部(以下、「ニップ部」という。)におい
て感光体1表面とほぼ等しい線速で矢印方向(順方向)
に移動するように駆動されている。また、上記ローラ
6,7は、中間転写ベルト5が感光体1に対して接触対
向するように配置されている。
【0015】上記中間転写ベルトとしては、厚さが10
0μm〜1mm程度で、体積抵抗率が1×109Ωcm
〜1×1013Ωcmの中抵抗材料、または絶縁体で形成
されたものを用いることができる。
【0016】上記中間転写ベルト5の感光体1との対向
面とは反対側の面(以下、「裏面」という。)には、中
間転写ベルト5に転写電荷を付与して感光体1上のトナ
ー像を中間転写ベルト5上に転写する中間転写手段とし
ての導電性ブラシ9を、中間転写ベルト5の面に接触さ
せている。この導電性ブラシ9には、直流電源10によ
りトナーの帯電極性とは逆極性(本実施形態では正極
性)の転写バイアス電圧が印加されている。この導電性
ブラシ9で電荷が付与された中間転写ベルト5と感光体
1との間に形成された転写電界により、感光体1上の負
極性のトナー像が中間転写ベルト5上に転写される。な
お、本実施形態では、上記中間転写手段として転写バイ
アス電圧が印加された導電性ブラシ9を用いているが、
必ずしも導電性ブラシである必要はなく、導電性の弾性
ゴムで形成されたローラや、導電性材料からなるブレー
ド状のものを用いてもよい。また、中間転写ベルト5の
裏面に放電により電荷を付与するコロナ帯電器を用いて
もよい。また、ローラ6、7に所定のバイアスを印加
し、ニップ部に転写電界を形成する間接バイアス印加方
式を用いてもよい。なお、コロナ放電器を用いたり、間
接バイアス印加方式を用いる場合には、ニップ部におけ
る中間転写ベルト裏面の電位を、本実施形態中での導電
性ブラシ9により中間転写ベルト裏面に印加される転写
バイアス電圧と考えればよい。
【0017】上記感光体1から中間転写ベルト5への転
写工程を、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の4種類の
トナーごとに4回繰り返すことにより、中間転写ベルト
5上にフルカラーのトナー像を形成することができる。
この中間転写ベルト5上に重ね合わせられたトナー像
は、図示しない電源から転写バイアス電圧が印加された
転写ローラ11によって転写材としての記録紙12上に
転写され、定着ローラ対13を備えた定着装置によって
記録紙12上に固定され、フルカラーの記録画像とな
る。
【0018】上記一連の工程において、中間転写ベルト
5上に転写されたトナー画像が乱れてしまうと、最終的
に得られる記録画像も乱れたものしか得られないことと
なる。ここで、中間転写ベルト5上に転写されたトナー
画像が乱れる原因となる感光体1と中間転写ベルト5と
の間の放電について説明する。図2に、感光体1上に形
成されたトナー画像が中間転写ベルト5上に移動する様
子を、シミュレーションで計算した結果を示す。図2
(a)は、感光体1と中間転写ベルト5間に放電が発生
しない条件で計算した結果、図2(b)は、感光体1と
中間転写ベルト5間に放電が発生し、感光体の非画像部
の電位が逆転する条件で計算した結果である。なお、こ
のシミュレーションは、トナー1個と感光体1間の付着
力を5×10-8N、トナーの単位質量当たりの電荷量を
−20μC/g、トナー直径を7μmとして行った。図
2(a)では、10個のトナーTは感光体上での形のま
ま一体となって中間転写ベルト5表面に到達するが、図
2(b)では、10個のトナーTが横に広がって上記中
間転写ベルト5表面に到達し、ベルト上のトナー画像が
乱れていることがわかる。
【0019】表1に、感光体1と中間転写ベルト5間に
放電が発生する条件で、上記導電性ブラシ9により上記
中間転写ベルト5裏面に与える転写バイアス電圧(以
下、転写バイアス電圧という)を変え、感光体上に形成
した幅90μmのライン画像をベルト上に転写したとき
の転写後の画像のライン幅をシミュレーションで計算し
た結果を示す。また、感光体1上の非画像部の転写終了
後の電位も合わせて示す。転写前の感光体1の電位は−
500Vであるが、転写時に感光体と中間転写ベルト5
間で放電が発生するため、転写終了時には非画像部電位
は変化している。また、表1において、予想されるチリ
の有無は、転写後の画像のライン幅が90μmよりも太
くなる場合には有り、90μmのままの場合には、無し
とした。
【0020】
【表1】
【0021】表1から、転写後の感光体非画像部電位が
転写前と同じ極性であれば転写チリは発生しないと考え
られる。一方、大きな放電が発生して転写後の感光体非
画像部電位の極性が転写前と逆の極性になると、転写チ
リが発生すると考えられる。これは、上述のように転写
後の感光体非画像部電位の極性が転写前と逆の極性にな
ると、感光体表面の電荷と中間転写体に与えられる転写
バイアス電圧とによる電界から上記トナーが受ける力
が、トナー同士を引き離す方向に働くためである。ま
た、放電が更に進むと画像部B上のトナーと上記中間転
写ベルト5間でも放電が起こることとなり、トナーの単
位質量当たりの電荷量が小さくなるので、クーロン反発
力は小さくなるが、上記感光体表面の電荷と中間転写体
に与えられる転写バイアス電圧とによる電界から上記ト
ナーが受ける力は、トナー同士を引き離す方向に強く働
くこととなり、転写チリが更に発生しやすくなる。ここ
で、転写後の上記感光体非画像部電位の極性が転写前と
同じ極性になるように画像形成装置を構成すれば、感光
体1と中間転写ベルト5間の電気力線が、前述の図4
(a)を用いて説明した感光体表面では疎であり、中間
転写ベルト5に近づくほど密になるような形になるの
で、感光体表面の電荷と中間転写体に与えられる転写バ
イアス電圧とによる電界から上記トナーが受ける力が、
トナー同士を引き離す方向とは逆の方向に働くこととな
る。従って転写チリの発生を防止することができる。
【0022】次に、感光体非画像部の電位極性が逆転し
ない条件について図3に示すモデルを用いて説明する。
図3に示すモデルにおいては、ニップ部における感光体
1、該感光体1と中間転写ベルト5間の空隙(以下、空
隙Dと呼ぶ)、該中間転写ベルト5をそれぞれコンデン
サC1、C2、C3で近似する。ここで、厳密には上記中
間転写ベルト5の抵抗も考慮すべきであるが、以下に示
す条件は抵抗の影響下でも成立しなければいけない必要
条件であるので、ここでは抵抗の影響は無視する。図1
の画像形成装置において、感光体1の非画像部は、帯電
装置2により負の電荷が与えられた状態でニップ部に進
入することとなる。ここで、放電が起きても上記感光体
非画像部の電位極性が逆転しない条件を求めるために
は、上記非画像部のニップ部通過後に該非画像部に保持
される真電荷の極性が転写前と逆極性にならないための
条件、すなわち、上記真電荷が0になるとそれ以上放電
が発生しない条件を求めればよい。そこで、感光体上の
真電荷を0としたときに、空隙Dの幅が変化しても放電
が発生しないような条件を求める。ここで、上記感光体
1の厚さ、空隙Dの幅、中間転写ベルト5の厚さをそれ
ぞれd1[m]、d2[m]、d3[m]とし、上記感光
体1、空隙D、中間転写ベルト5の比誘電率をε1
ε2、ε3とし、真空の誘電率をε0とすると、
【数5】 単位面積当たりの感光体容量 C1=ε1ε0/d1
【数6】 単位面積当たりの空隙容量 C2=ε2ε0/d2
【数7】 単位面積当たりのベルト容量 C3=ε3ε0/d3 となる。なお、空気の比誘電率はほぼ1とみなすことが
できるので、ε2=1とする。このとき、感光体1、空
隙D、中間転写ベルト5の合成容量Cは、
【数8】C=(C1 -1+C2 -1+C3 -1-1 となる。従って、転写バイアス電圧の絶対値をVpとす
ると、空隙Dにかかる空隙電圧V2は、前述の
【数3】V2=CVp/C2 で表される。上記空隙電圧V2が、パッシェンの放電則
から得られる放電限界以下であれば、感光体非画像部電
位が逆転するような放電は発生しない。上記パッシェン
の放電則により空隙幅d2の空隙における放電開始電圧
paは、前述の
【数4】Vpa=312+6.2×106・d2 で表されるので、V2≦Vpaより、
【数9】CVp/C2≦312+6.2×106・d2 という条件が導かれる。すなわち、転写時に感光体1と
中間転写ベルト5とが接近することにより空隙幅d2
変化しても、常に上記条件を満たすように、画像形成装
置における感光体1と中間転写ベルトとを構成し、転写
バイアス電圧を設定すればよい。
【0023】次に、転写時に感光体1と中間転写ベルト
5とが接近することにより空隙幅d2が変化しても、常
に上記条件を満たすような感光体1の比誘電率ε1及び
厚さd1と中間転写ベルト5の比誘電率ε3及び厚さd3
と、転写バイアス電圧Vpの設定条件について説明す
る。上記設定条件は、V2=Vpaすなわち
【数10】CVp/C2=312+6.2×106・d2 においてd2が解を持たないあるいは1つしか解がない
ような条件を求めることによって得られる。この条件
は、
【数11】b2−4ac≦0 但し、a=6.2×106 b=6.2×106(d1/ε1+d3/ε3)+312−
p c=312(d1/ε1+d3/ε3) によって得られ、数11より、
【数12】 となる。よって、前述の
【数1】 及び
【数2】 を満たすように感光体1の比誘電率ε1、厚さd1、中間
転写ベルト5の比誘電率ε3、厚さd3、及び、転写バイ
アス電圧Vpを設定すれば、たとえ放電が発生しても感
光体非画像部電位が逆転することはない。従って、感光
体表面の電荷と中間転写体に与えられる転写バイアス電
圧とによる電界からトナーが受ける力は、トナー同士の
広がりを抑制する向きに働く。よって、簡単に転写チリ
の発生を防止することができる。
【0024】
【実施例】図1に概略を示すようなカラー複写装置にお
いて、感光体1の厚さ25μm、比誘電率3の有機感光
体OPCを、帯電装置としてのコロナ帯電器で−500
V均一に帯電させ、次に露光プロセスでレーザー光を照
射して、副走査方向のライン画像(ライン幅;100μ
m,ライン間隔:100μm,トナー:マゼンタトナ
ー)の潜像を感光体1上に形成した。ここで、レーザー
光を照射された場所は電位−150Vとなった。次にネ
ガ・ポジ現像により負帯電トナーを感光体1に付着させ
て上記潜像を顕像化し、感光体1上に上記ライン画像が
きれいに形成されていることを確認した。そして、中間
転写ベルト5として厚さ150μm、体積抵抗率1013
Ωcmのカーボン分散ETFEを用い、該中間転写ベル
ト5のニップ部の裏側に導電性ブラシ9を押し当てて転
写バイアス電圧1000Vを印加し、1次転写を行っ
た。1次転写途中でカラー複写装置による処理を停止
し、中間転写ベルト上に転写されたライン画像を写真撮
影し、所定の観察面積(500μm×500μm)にお
いて、上記写真上の2本のライン画像から明らかに外れ
ているチリトナーの個数をカウントした。
【0025】上記実験を比誘電率が3〜12の範囲の、
誘電率が互いに異なる中間転写ベルト5を用いて行っ
た。上記誘電率が互いに異なる中間転写ベルト5は、カ
ーボンをクラフト化処理し、芳香族系の基で覆い、誘電
体粒子とすることによって作成した。本実施例におい
て、数1を満たすのはd3/ε3≧2.31×10-5の場
合である。ここで、中間転写ベルトの厚さが150μm
であるので、ベルト比誘電率がε3≦6.5となる場合
に数1を満たすこととなる。また、数2を満たすのはd
3/ε3≦3.83×10-4の場合であるので、ベルト比
誘電率がε3≧0.391となる場合に数2を満たすこ
ととなる。従って本実施例の場合数2は常に満たされて
いる。表2に中間転写ベルト5の比誘電率ε3と転写チ
リの個数との関係をまとめた結果を示す。また、転写終
了後の感光体非画像部の電位を表面電位計(TREK社
製、MODEL344)で測定した結果も表2に同時に
示す。
【0026】
【表2】
【0027】表2に示すように、ベルト比誘電率ε3
6.5よりも小さい場合には転写後の感光体非画像部電
位の極性が転写前と同じであり、チリトナー個数が少な
い良好な画像が得られた。一方、ベルト比誘電率ε3
6.5よりも大きい場合には、転写後の感光体非画像部
電位の極性が転写前と逆の極性である正となり、チリト
ナー個数が多くなってしまうことが確認された。
【0028】なお、上記実施形態においてはネガ・ポジ
現像の画像形成装置についてのみ説明を行ったが、ポジ
・ポジ現像の画像形成装置に本発明を適用しても、同様
の効果を得ることができる。
【0029】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、上記像担持体
上のトナー像を中間転写体に転写した後の前記像担持体
上のトナーが付着していない部分の電位の極性が、転写
する前の極性と等しくなるので、感光体表面の電荷と中
間転写体に与えられる転写バイアス電圧とによる電界か
らトナーが受ける力は、トナー同士の広がりを抑制する
向きに働く。よって、転写チリを防止することができる
という優れた効果がある。
【0030】請求項2の発明によれば、上記像担持体上
のトナーが付着していない部分、すなわち非画像部の真
電荷が0となったときにそれ以上放電が起きることがな
い。よって、上記非画像部の電位の極性が、上記像担持
体上のトナー像を中間転写体に転写する前の非画像部の
電位の極性と逆極性になることはない。従って、感光体
表面の電荷と中間転写体に与えられる転写バイアス電圧
とによる電界からトナーが受ける力は、トナー同士の広
がりを抑制する向きに働くこととなる。よって、簡単に
転写チリを防止することができるという優れた効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るカラー複写装置の概略構成を示
す正面図。
【図2】(a)、(b)は、同装置の感光体1上に形成
されたトナー画像が中間転写ベルト5上に移動する様子
を、シミュレーションで計算した結果
【図3】同装置の感光体、中間転写ベルト、及び両者間
の空隙をモデル化した説明図。
【図4】(a)、(b)は、感光体表面の電荷と中間転
写体に与えられる転写バイアス電圧とによる電界を示す
電気力線の説明図。
【符号の説明】
1 感光体 2 帯電装置 3 光像 4 現像装置 5 中間転写ベルト 6,7,8 ローラ 9 導電性ブラシ 10 直流電源 11 転写ローラ 12 記録紙 13 定着装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体上にトナー像を形成するトナー像
    形成手段と、該像担持体に接触対向するように配置され
    た表面移動可能な中間転写体と、該中間転写体に該像担
    持体上のトナー像を順次重ね合わせて転写する中間転写
    手段と、該中間転写体上の重ねトナー像を転写材に転写
    する転写材転写手段とを備えた画像形成装置において、 上記像担持体上のトナー像を中間転写体に転写した後の
    前記像担持体上のトナーが付着していない部分の電位の
    極性が、上記像担持体上のトナー像を中間転写体に転写
    する前の前記部分の電位の極性と等しくなるように上記
    像担持体の比誘電率、厚さ、上記中間転写体の比誘電
    率、厚さ、及び、上記中間転写体の下面の電位を設定し
    たことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1の画像形成装置において、 上記像担持体の比誘電率、厚さをそれぞれε1、d
    1[m]とし、該像担持体と上記中間転写体との空隙幅
    をd2[m]とし、上記中間転写体の比誘電率、厚さを
    それぞれε3、d3[m]とし、上記中間転写体の下面の
    電位の絶対値をVpとしたときに、 【数1】 及び 【数2】 が成立するように、上記像担持体の比誘電率、厚さ、上
    記中間転写体の比誘電率、厚さ、及び、上記中間転写体
    の下面の電位を設定したことを特徴とする画像形成装
    置。
JP8278813A 1996-04-23 1996-09-30 画像形成装置 Pending JPH1010887A (ja)

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JP12772496 1996-04-23
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002061507A1 (fr) * 2001-02-01 2002-08-08 Fuji Xerox Co., Ltd. Appareil de formation d'image

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2002061507A1 (fr) * 2001-02-01 2002-08-08 Fuji Xerox Co., Ltd. Appareil de formation d'image

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