JPH10109196A - 粉末成形プレスにおける圧粉体払出し装置 - Google Patents
粉末成形プレスにおける圧粉体払出し装置Info
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- JPH10109196A JPH10109196A JP26631896A JP26631896A JPH10109196A JP H10109196 A JPH10109196 A JP H10109196A JP 26631896 A JP26631896 A JP 26631896A JP 26631896 A JP26631896 A JP 26631896A JP H10109196 A JPH10109196 A JP H10109196A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 縦長で不安定な圧粉体を払出すとき、圧粉体
の転倒を防止して圧粉体の損傷を防ぐ。 【解決手段】 フィーダー10が前進時すると、電磁石20
と圧粉体1とが接触する。このとき、通電制御手段によ
り電磁石20に通電して圧粉体1に電磁石20を吸着する。
この状態でフィーダー10がさらに前進し、圧粉体1がダ
イプレート3に沿って押し出され、フィーダー10の前進
限で圧粉体1がダイプレート3からシュート8上に押し
出されるが、圧粉体1がダイプレート3からシュート8
に押し出される直前で通電制御手段により電磁石20への
通電が停止する。このため、電磁石20と圧粉体1とが切
り離されるから、フィーダー10が後退しても圧粉体1は
フィーダー10に追従することなく、シュート8によって
搬送される。
の転倒を防止して圧粉体の損傷を防ぐ。 【解決手段】 フィーダー10が前進時すると、電磁石20
と圧粉体1とが接触する。このとき、通電制御手段によ
り電磁石20に通電して圧粉体1に電磁石20を吸着する。
この状態でフィーダー10がさらに前進し、圧粉体1がダ
イプレート3に沿って押し出され、フィーダー10の前進
限で圧粉体1がダイプレート3からシュート8上に押し
出されるが、圧粉体1がダイプレート3からシュート8
に押し出される直前で通電制御手段により電磁石20への
通電が停止する。このため、電磁石20と圧粉体1とが切
り離されるから、フィーダー10が後退しても圧粉体1は
フィーダー10に追従することなく、シュート8によって
搬送される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粉末冶金で利用される
粉末成形プレスにおける圧粉体払出し装置に関する。
粉末成形プレスにおける圧粉体払出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】粉末冶金においては、原料粉末を粉末成
形プレスにより圧縮して圧粉体を成形し、この圧粉体を
焼結炉により加熱して焼結体とすることが行われる。粉
末成形プレスは、ダイプレートに固定されたダイと、こ
のダイ内に上下方向へ摺動自在に嵌合される上パンチお
よび下パンチとを有する成形用金型を備えているととも
に、ダイおよびこのダイが固定されたダイプレート上を
前後動してダイ内に原料粉末を供給するフィーダーを備
えている。そして、成形時には、まずフィーダーがダイ
の上方に位置して、このダイ内にフィーダーから原料粉
末が供給される。ついで、フィーダーがダイ上から後退
した後、下降する上パンチがダイ内に嵌合して、このダ
イ内の原料粉末を上から加圧するとともに、例えば下パ
ンチが上昇することにより、下パンチが原料粉末を下か
ら加圧して、圧粉体が成形される。ついで、上パンチが
上昇してダイから抜けるとともに、ダイがさらに下降す
ることにより、下パンチが圧粉体を押し上げ、この圧粉
体がダイから抜出される。ついで、フィーダーが再びダ
イの上方へ前進して、このダイ内に原料粉末が供給さ
れ、以上の工程が繰り返される。このとき、フィーダー
が前記圧粉体を前方へ押すことにより、圧粉体がダイか
ら払出され、この払出された圧粉体がダイプレートに連
設して下方に向かって傾斜したシュートによってバリ取
り機などに搬送される。すなわち、圧粉体はフィーダー
の前進限でシュート上に押し出され、シュートの傾斜に
沿って自動的に搬送されるようになっている。
形プレスにより圧縮して圧粉体を成形し、この圧粉体を
焼結炉により加熱して焼結体とすることが行われる。粉
末成形プレスは、ダイプレートに固定されたダイと、こ
のダイ内に上下方向へ摺動自在に嵌合される上パンチお
よび下パンチとを有する成形用金型を備えているととも
に、ダイおよびこのダイが固定されたダイプレート上を
前後動してダイ内に原料粉末を供給するフィーダーを備
えている。そして、成形時には、まずフィーダーがダイ
の上方に位置して、このダイ内にフィーダーから原料粉
末が供給される。ついで、フィーダーがダイ上から後退
した後、下降する上パンチがダイ内に嵌合して、このダ
イ内の原料粉末を上から加圧するとともに、例えば下パ
ンチが上昇することにより、下パンチが原料粉末を下か
ら加圧して、圧粉体が成形される。ついで、上パンチが
上昇してダイから抜けるとともに、ダイがさらに下降す
ることにより、下パンチが圧粉体を押し上げ、この圧粉
体がダイから抜出される。ついで、フィーダーが再びダ
イの上方へ前進して、このダイ内に原料粉末が供給さ
れ、以上の工程が繰り返される。このとき、フィーダー
が前記圧粉体を前方へ押すことにより、圧粉体がダイか
ら払出され、この払出された圧粉体がダイプレートに連
設して下方に向かって傾斜したシュートによってバリ取
り機などに搬送される。すなわち、圧粉体はフィーダー
の前進限でシュート上に押し出され、シュートの傾斜に
沿って自動的に搬送されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
にフィーダーにより成形後の圧粉体を払出せば、この払
出しを自動化できるが、焼結前の圧粉体は、もとより脆
く、慎重に取り扱わなければならないものである。しか
し、単に前進するフィーダーまたはその前面に固定され
た治具により圧粉体を押し出すのみでは、圧粉体を払出
すとき、圧粉体が転倒して圧粉体が損傷するおそれがあ
る。特に圧粉体が縦長な円柱、あるいは円筒状などのよ
うに重心位置が高くて不安定な形状であるとき、フィー
ダーが圧粉体に接触した際、簡単に転倒してしまう。こ
のため、例えば、永久磁石等の圧粉体を吸着可能な部材
をフィーダーの前部に取り付け、圧粉体の転倒を防止し
ながら圧粉体を安定的に払出すことが考えられる。しか
し、このように磁石等の磁力によって圧粉体を吸着させ
る場合、磁石と圧粉体とが常に吸着した状態のまま保持
され、フィーダーが前進限に達して後退に転じた際、圧
粉体と磁石とが離れず、圧粉体がフィーダーの後退動作
に追従して後方側に引かれて転倒しやすくなる。特に、
圧粉体をダイプレートに連設したシュートによってバリ
取り装置などに搬送する場合、フィーダーの前進限位置
でダイプレートに沿って押し出した圧粉体をシュート上
に押し出すことになるから、圧粉体と磁石とが自動的に
離れないと、シュートに勾配がついているので、その自
重で下がり、それによって、圧粉体と磁石とが離れるこ
とになり、シュート上に移動した圧粉体が、シュートの
後退によって圧粉体も後方へ追従移動するため、いっそ
う圧粉体が転倒しやすくなる。したがって、転倒の衝撃
により圧粉体の損傷を招くという課題が依然として残る
ものである。
にフィーダーにより成形後の圧粉体を払出せば、この払
出しを自動化できるが、焼結前の圧粉体は、もとより脆
く、慎重に取り扱わなければならないものである。しか
し、単に前進するフィーダーまたはその前面に固定され
た治具により圧粉体を押し出すのみでは、圧粉体を払出
すとき、圧粉体が転倒して圧粉体が損傷するおそれがあ
る。特に圧粉体が縦長な円柱、あるいは円筒状などのよ
うに重心位置が高くて不安定な形状であるとき、フィー
ダーが圧粉体に接触した際、簡単に転倒してしまう。こ
のため、例えば、永久磁石等の圧粉体を吸着可能な部材
をフィーダーの前部に取り付け、圧粉体の転倒を防止し
ながら圧粉体を安定的に払出すことが考えられる。しか
し、このように磁石等の磁力によって圧粉体を吸着させ
る場合、磁石と圧粉体とが常に吸着した状態のまま保持
され、フィーダーが前進限に達して後退に転じた際、圧
粉体と磁石とが離れず、圧粉体がフィーダーの後退動作
に追従して後方側に引かれて転倒しやすくなる。特に、
圧粉体をダイプレートに連設したシュートによってバリ
取り装置などに搬送する場合、フィーダーの前進限位置
でダイプレートに沿って押し出した圧粉体をシュート上
に押し出すことになるから、圧粉体と磁石とが自動的に
離れないと、シュートに勾配がついているので、その自
重で下がり、それによって、圧粉体と磁石とが離れるこ
とになり、シュート上に移動した圧粉体が、シュートの
後退によって圧粉体も後方へ追従移動するため、いっそ
う圧粉体が転倒しやすくなる。したがって、転倒の衝撃
により圧粉体の損傷を招くという課題が依然として残る
ものである。
【0004】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、圧粉体の転倒を防止し、圧粉体を安定的
に払い出すことができる粉末成形プレスにおける圧粉体
払出し装置を提供することを目的とする。
とするもので、圧粉体の転倒を防止し、圧粉体を安定的
に払い出すことができる粉末成形プレスにおける圧粉体
払出し装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、前記
目的を達成するために、ダイプレートに固定されたダイ
とこのダイ内に上下方向へ摺動自在に嵌合される上パン
チおよび下パンチとを有する圧粉体の成形用金型と、ダ
イおよびダイプレート上を前後方向へ摺動しダイ内に原
料粉末を供給するフィーダーとを備え、下パンチにより
ダイから成形された圧粉体を抜出し、この抜出された圧
粉体を前記フィーダーの前進動作に連動させて移送する
粉末成形プレスにおける圧粉体払出し装置において、前
記フィーダーの前側に磁力により前記圧粉体を吸着する
磁力保持手段を設け、この磁力保持手段への通電及び断
電を切り換えて磁力保持手段による前記圧粉体の吸着及
び吸着解除を制御する通電制御手段を設けるとともに、
この通電制御手段の切り換えタイミングを、少なくとも
前記保持手段と前記圧粉体とが接触する直前で前記磁力
保持手段への通電を開始し、かつ前記フィーダーのほぼ
前進限の位置で前記保持手段への通電を停止するように
構成したものである。
目的を達成するために、ダイプレートに固定されたダイ
とこのダイ内に上下方向へ摺動自在に嵌合される上パン
チおよび下パンチとを有する圧粉体の成形用金型と、ダ
イおよびダイプレート上を前後方向へ摺動しダイ内に原
料粉末を供給するフィーダーとを備え、下パンチにより
ダイから成形された圧粉体を抜出し、この抜出された圧
粉体を前記フィーダーの前進動作に連動させて移送する
粉末成形プレスにおける圧粉体払出し装置において、前
記フィーダーの前側に磁力により前記圧粉体を吸着する
磁力保持手段を設け、この磁力保持手段への通電及び断
電を切り換えて磁力保持手段による前記圧粉体の吸着及
び吸着解除を制御する通電制御手段を設けるとともに、
この通電制御手段の切り換えタイミングを、少なくとも
前記保持手段と前記圧粉体とが接触する直前で前記磁力
保持手段への通電を開始し、かつ前記フィーダーのほぼ
前進限の位置で前記保持手段への通電を停止するように
構成したものである。
【0006】請求項1の発明の粉末成形プレスの圧粉体
払出し装置では、下パンチの上昇により成形された圧粉
体がダイから抜出されるが、この状態で、フィーダーが
前進し、このフィーダーの前側に設けた磁力保持手段と
圧粉体とが接触する。このとき、磁力保持手段は通電制
御手段により通電状態となっており、圧粉体は、磁力保
持手段に吸着されて安定的に保持され、圧粉体の転倒が
防止される。この後、磁力保持手段で保持された圧粉体
は、フィーダーの前進とともに押し出され、フィーダー
のほぼ前進限まで移動すると、通電制御手段により磁力
保持手段への通電が停止する。このため、磁力保持手段
と圧粉体とが切り離され、フィーダーが後退に転じて
も、圧粉体がフィーダーの後退につられて後方に移動す
ることがないため、圧粉体が転倒しない。
払出し装置では、下パンチの上昇により成形された圧粉
体がダイから抜出されるが、この状態で、フィーダーが
前進し、このフィーダーの前側に設けた磁力保持手段と
圧粉体とが接触する。このとき、磁力保持手段は通電制
御手段により通電状態となっており、圧粉体は、磁力保
持手段に吸着されて安定的に保持され、圧粉体の転倒が
防止される。この後、磁力保持手段で保持された圧粉体
は、フィーダーの前進とともに押し出され、フィーダー
のほぼ前進限まで移動すると、通電制御手段により磁力
保持手段への通電が停止する。このため、磁力保持手段
と圧粉体とが切り離され、フィーダーが後退に転じて
も、圧粉体がフィーダーの後退につられて後方に移動す
ることがないため、圧粉体が転倒しない。
【0007】請求項2の発明は、前記請求項1の発明の
粉末成形プレスの圧粉体払出し装置において、フィーダ
ーの前側に負圧により前記圧粉体を吸引する吸引保持手
段を設け、この吸引保持手段を開閉して前記圧粉体の吸
引及び吸引解除を制御する開閉制御手段を設けるととも
に、この開閉制御手段の切り換えタイミングを、少なく
とも前記保持手段と前記圧粉体とが接触する直前で前記
吸引保持手段を開き、かつ前記フィーダーのほぼ前進限
の位置で前記吸引保持手段を閉じるように構成したもの
である。
粉末成形プレスの圧粉体払出し装置において、フィーダ
ーの前側に負圧により前記圧粉体を吸引する吸引保持手
段を設け、この吸引保持手段を開閉して前記圧粉体の吸
引及び吸引解除を制御する開閉制御手段を設けるととも
に、この開閉制御手段の切り換えタイミングを、少なく
とも前記保持手段と前記圧粉体とが接触する直前で前記
吸引保持手段を開き、かつ前記フィーダーのほぼ前進限
の位置で前記吸引保持手段を閉じるように構成したもの
である。
【0008】ここで、フィーダーの前側に負圧により前
記圧粉体を吸引する吸引保持手段を設けることで、フィ
ーダーが前進すると、フィーダーの前側に設けた磁力保
持手段と圧粉体とが接触する。吸引保持手段は、負圧制
御手段により開状態となっており、吸引保持手段からの
真空吸引力により圧粉体が吸引され、圧粉体が安定的に
保持されるから、圧粉体の転倒が防止される。このと
き、圧粉体は吸引保持手段の吸引によって吸引保持して
いるので、ダイプレート上にこぼれ落ちた原料粉末が吸
引保持手段に付着しないため、吸引板に付着した原料粉
末を払い落とすといった後処理も不要となる。そして、
フィーダーのほぼ前進限まで移動すると、負圧制御手段
により吸引保持手段が閉じ、吸引保持手段と圧粉体とが
切り離されるため、フィーダーが後退に転じても、圧粉
体がフィーダー後退につられて後方に移動することがな
いため、圧粉体が転倒しない。
記圧粉体を吸引する吸引保持手段を設けることで、フィ
ーダーが前進すると、フィーダーの前側に設けた磁力保
持手段と圧粉体とが接触する。吸引保持手段は、負圧制
御手段により開状態となっており、吸引保持手段からの
真空吸引力により圧粉体が吸引され、圧粉体が安定的に
保持されるから、圧粉体の転倒が防止される。このと
き、圧粉体は吸引保持手段の吸引によって吸引保持して
いるので、ダイプレート上にこぼれ落ちた原料粉末が吸
引保持手段に付着しないため、吸引板に付着した原料粉
末を払い落とすといった後処理も不要となる。そして、
フィーダーのほぼ前進限まで移動すると、負圧制御手段
により吸引保持手段が閉じ、吸引保持手段と圧粉体とが
切り離されるため、フィーダーが後退に転じても、圧粉
体がフィーダー後退につられて後方に移動することがな
いため、圧粉体が転倒しない。
【0009】
【実施例】以下、本発明の粉末成形プレスの圧粉体払出
し装置の第1実施例について、図1から図7を参照しな
がら説明する。なお、本実施例では、重心位置が比較的
高い縦長な中空円筒状の圧粉体1を成形する場合を例に
して説明する。
し装置の第1実施例について、図1から図7を参照しな
がら説明する。なお、本実施例では、重心位置が比較的
高い縦長な中空円筒状の圧粉体1を成形する場合を例に
して説明する。
【0010】前記圧粉体1を成形するための成形用金型
2は、ダイプレート3に固定された筒状のダイ4と、こ
のダイ4内に上下摺動自在に嵌合された筒状の下パンチ
5と、この下パンチ5内に嵌合され前記ダイ4と一体の
コアロッド6と、前記ダイ4内に上から挿脱自在にかつ
上下摺動自在に嵌合された上パンチ7とを有している。
前記ダイ4は、圧粉体1の外周面を形成するもので、上
端面がダイプレート3の上面と同一水平面をなす。そし
て、前記上下各パンチ5,7で圧粉体1の上端面及び下
端面を形成し、前記コアロッド6で圧粉体1の内周面を
形成するものである。なお、成形後の圧粉体1の抜出し
時には、下パンチ5の上端部がダイ4の上面と同一水平
面となるように上昇させ、下パンチ5により圧粉体1を
ダイプレート3と同一平面上に位置させる。なお、前記
ダイプレート3の前方には、バリ取り機などへ前記圧粉
体1を送り出すシュート8が設けられている。このシュ
ート8は前方に向かって下方に傾斜し、シュート8上に
送り出された圧粉体1がシュートの勾配により自動的に
搬送される。
2は、ダイプレート3に固定された筒状のダイ4と、こ
のダイ4内に上下摺動自在に嵌合された筒状の下パンチ
5と、この下パンチ5内に嵌合され前記ダイ4と一体の
コアロッド6と、前記ダイ4内に上から挿脱自在にかつ
上下摺動自在に嵌合された上パンチ7とを有している。
前記ダイ4は、圧粉体1の外周面を形成するもので、上
端面がダイプレート3の上面と同一水平面をなす。そし
て、前記上下各パンチ5,7で圧粉体1の上端面及び下
端面を形成し、前記コアロッド6で圧粉体1の内周面を
形成するものである。なお、成形後の圧粉体1の抜出し
時には、下パンチ5の上端部がダイ4の上面と同一水平
面となるように上昇させ、下パンチ5により圧粉体1を
ダイプレート3と同一平面上に位置させる。なお、前記
ダイプレート3の前方には、バリ取り機などへ前記圧粉
体1を送り出すシュート8が設けられている。このシュ
ート8は前方に向かって下方に傾斜し、シュート8上に
送り出された圧粉体1がシュートの勾配により自動的に
搬送される。
【0011】10はフィーダーで、このフィーダー10は、
非磁性材料からなり、下面を開口したボックス状になっ
ており、ダイ4およびダイプレート3上を前後方向へ摺
動し、ダイ4内に原料粉末を供給するものである。そし
て、フィーダー10の両側面にそれぞれ突設されたピン11
にレバー12が係合されている。こうして、フィーダー10
は、粉末成形プレス本体の主軸からカムおよび前記レバ
ー12などを介して動力が伝達され、前記金型2の作動と
同期して前後動するようになっている。さらに、フィー
ダー10の上後部には、原料粉末を入れるホッパー(図示
していない)からのホース13が接続されている。
非磁性材料からなり、下面を開口したボックス状になっ
ており、ダイ4およびダイプレート3上を前後方向へ摺
動し、ダイ4内に原料粉末を供給するものである。そし
て、フィーダー10の両側面にそれぞれ突設されたピン11
にレバー12が係合されている。こうして、フィーダー10
は、粉末成形プレス本体の主軸からカムおよび前記レバ
ー12などを介して動力が伝達され、前記金型2の作動と
同期して前後動するようになっている。さらに、フィー
ダー10の上後部には、原料粉末を入れるホッパー(図示
していない)からのホース13が接続されている。
【0012】つぎに、ダイ4から上方へ抜出された圧粉
体1をフィーダー10と連動してダイ4およびダイプレー
ト3上から払出す圧粉体払出し装置15の構成について説
明する。前記フィーダー10の前面側には、前記圧粉体1
を左右方向に位置決めする治具16が固定され、この治具
16は前部に圧粉体1を嵌め入れる溝部17を有して平断面
コ字型をなし、前記フィーダー10の前進によって前記圧
粉体1が治具16の溝部17に嵌まり込むようになってい
る。なお、治具16は、前記圧粉体1のほぼ半分程の高さ
に設定され、治具16の上面には圧粉体1の上部側を支え
る磁力保持手段として電磁石20が固定されている。そし
て、この電磁石20への通電及び断電を通電制御手段21に
よって切り換え、圧粉体1と前記電磁石20との吸着及び
吸着解除を制御するようにしている。また、通電制御手
段21の通電及び断電を切り換えるタイミングは、ダイプ
レート3上を往復動する前記電磁石20の位置をセンサ22
で検知し、そのセンサ22からの検知信号に基づいて、前
記フィーダー10の前進時において、前記治具16上の電磁
石20と前記圧粉体1とが接触する直前で電磁石20に通電
させ、かつフィーダー10で押し出される圧粉体1が前記
シュート8上へと移行する直前で電磁石20への通電を停
止するようにしている。なお、電磁石20に接続する配線
コード23はフィーダー10に接続されたホース13に沿って
引き回されている。
体1をフィーダー10と連動してダイ4およびダイプレー
ト3上から払出す圧粉体払出し装置15の構成について説
明する。前記フィーダー10の前面側には、前記圧粉体1
を左右方向に位置決めする治具16が固定され、この治具
16は前部に圧粉体1を嵌め入れる溝部17を有して平断面
コ字型をなし、前記フィーダー10の前進によって前記圧
粉体1が治具16の溝部17に嵌まり込むようになってい
る。なお、治具16は、前記圧粉体1のほぼ半分程の高さ
に設定され、治具16の上面には圧粉体1の上部側を支え
る磁力保持手段として電磁石20が固定されている。そし
て、この電磁石20への通電及び断電を通電制御手段21に
よって切り換え、圧粉体1と前記電磁石20との吸着及び
吸着解除を制御するようにしている。また、通電制御手
段21の通電及び断電を切り換えるタイミングは、ダイプ
レート3上を往復動する前記電磁石20の位置をセンサ22
で検知し、そのセンサ22からの検知信号に基づいて、前
記フィーダー10の前進時において、前記治具16上の電磁
石20と前記圧粉体1とが接触する直前で電磁石20に通電
させ、かつフィーダー10で押し出される圧粉体1が前記
シュート8上へと移行する直前で電磁石20への通電を停
止するようにしている。なお、電磁石20に接続する配線
コード23はフィーダー10に接続されたホース13に沿って
引き回されている。
【0013】つぎに、前記の構成について、その作用を
説明する。成形時には、フィーダー10が前進してダイ4
の上方に位置し、このダイ4内にフィーダー10から原料
粉末が供給される。その後、フィーダー10は後退し、図
3に示すように、下降する上パンチ7がダイ4内に嵌合
し、ダイ4内の原料粉末を上から加圧する。ついで、上
パンチ7の下降に伴ってダイ4が下降することにより下
パンチ5が相対的に上昇し原料粉末を下からも加圧し
て、圧粉体1が成形される。その後、上パンチ7が上昇
してダイ4から抜けるとともに、下パンチ5が停止した
ままダイ4が下降し続けることにより、まず下パンチ5
により押し上げられて圧粉体1がダイ4から抜出され
る。そして、抜出し完了時には、図4に示すように、下
パンチ5は、その上端がダイ4の上端面と同一平面上に
位置する。また、フィーダー10は、前述した給粉のため
に再び前進するが、それに伴い、以下に詳述するように
して圧粉体1がダイ4およびダイプレート3上から払出
される。以上の工程が繰り返され、圧粉体1が1つずつ
次々と成形されていく。
説明する。成形時には、フィーダー10が前進してダイ4
の上方に位置し、このダイ4内にフィーダー10から原料
粉末が供給される。その後、フィーダー10は後退し、図
3に示すように、下降する上パンチ7がダイ4内に嵌合
し、ダイ4内の原料粉末を上から加圧する。ついで、上
パンチ7の下降に伴ってダイ4が下降することにより下
パンチ5が相対的に上昇し原料粉末を下からも加圧し
て、圧粉体1が成形される。その後、上パンチ7が上昇
してダイ4から抜けるとともに、下パンチ5が停止した
ままダイ4が下降し続けることにより、まず下パンチ5
により押し上げられて圧粉体1がダイ4から抜出され
る。そして、抜出し完了時には、図4に示すように、下
パンチ5は、その上端がダイ4の上端面と同一平面上に
位置する。また、フィーダー10は、前述した給粉のため
に再び前進するが、それに伴い、以下に詳述するように
して圧粉体1がダイ4およびダイプレート3上から払出
される。以上の工程が繰り返され、圧粉体1が1つずつ
次々と成形されていく。
【0014】つぎに、前記払出しについて、まず1つの
圧粉体1に注目して説明する。後退限からのフィーダー
10の前進に伴い、図5に示すように、フィーダー10の前
部に取り付けた治具16の溝部17に圧粉体1が嵌まるとと
もに、この治具16の上部に取り付けた電磁石20と圧粉体
1とが接触するが、電磁石20と圧粉体1とが接触する直
前でその電磁石20の位置を検知するセンサ22からの検知
信号が通電制御手段21に出力される。このセンサ22から
の検知信号に基づいて通電制御手段21により電磁石20へ
の通電が開始される。これにより、電磁石20の磁力によ
り、電磁石20と圧粉体1とが吸着する。このため、フィ
ーダー10の前進により移送される圧粉体1は、治具16の
溝部17により左右方向に位置決めされ、かつ、電磁石20
に吸着されて安定的に保持される。そして、治具16と電
磁石20により保持された圧粉体1は、フィーダー10の前
進とともに押し出され、図6に示すように、シュート8
と隣接するダイプレート3の外端縁まで移動すると、そ
の電磁石20の位置を検知するセンサ22からの検知信号が
通電制御手段21に出力され、電磁石20への通電が停止す
る。このため、電磁石20による磁力作用も停止し、電磁
石20と圧粉体1とが切り離される。このため、図7に示
すように、最終的にフィーダー10が前進限、つまりダイ
プレート3の外端縁まで前進すると、フィーダー10の前
部に取り付けた治具16と電磁石20により圧粉体1がダイ
プレート3からシュート8上に押し出されるが、通電制
御手段21により電磁石20への通電が停止されているか
ら、電磁石20と圧粉体1とが切り離され、圧粉体1はダ
イプレート3からシュート8に確実に乗り移り、圧粉体
1がシュート8によって搬送される。この後、フィーダ
ー10は、前進限から電磁石20への通電が停止した状態の
まま、初期の後退限まで戻る。以後、同様な工程が繰り
返され、成形した圧粉体1がフィーダー10によって逐次
シュート8上に押し出される。
圧粉体1に注目して説明する。後退限からのフィーダー
10の前進に伴い、図5に示すように、フィーダー10の前
部に取り付けた治具16の溝部17に圧粉体1が嵌まるとと
もに、この治具16の上部に取り付けた電磁石20と圧粉体
1とが接触するが、電磁石20と圧粉体1とが接触する直
前でその電磁石20の位置を検知するセンサ22からの検知
信号が通電制御手段21に出力される。このセンサ22から
の検知信号に基づいて通電制御手段21により電磁石20へ
の通電が開始される。これにより、電磁石20の磁力によ
り、電磁石20と圧粉体1とが吸着する。このため、フィ
ーダー10の前進により移送される圧粉体1は、治具16の
溝部17により左右方向に位置決めされ、かつ、電磁石20
に吸着されて安定的に保持される。そして、治具16と電
磁石20により保持された圧粉体1は、フィーダー10の前
進とともに押し出され、図6に示すように、シュート8
と隣接するダイプレート3の外端縁まで移動すると、そ
の電磁石20の位置を検知するセンサ22からの検知信号が
通電制御手段21に出力され、電磁石20への通電が停止す
る。このため、電磁石20による磁力作用も停止し、電磁
石20と圧粉体1とが切り離される。このため、図7に示
すように、最終的にフィーダー10が前進限、つまりダイ
プレート3の外端縁まで前進すると、フィーダー10の前
部に取り付けた治具16と電磁石20により圧粉体1がダイ
プレート3からシュート8上に押し出されるが、通電制
御手段21により電磁石20への通電が停止されているか
ら、電磁石20と圧粉体1とが切り離され、圧粉体1はダ
イプレート3からシュート8に確実に乗り移り、圧粉体
1がシュート8によって搬送される。この後、フィーダ
ー10は、前進限から電磁石20への通電が停止した状態の
まま、初期の後退限まで戻る。以後、同様な工程が繰り
返され、成形した圧粉体1がフィーダー10によって逐次
シュート8上に押し出される。
【0015】以上のように、本実施例の払出し装置15の
構成によれば、圧粉体1を払い出すとき、通電制御手段
21により電磁石20への通電及び断電を制御することによ
って、圧粉体1と電磁石20とが接触する直前で圧粉体1
の上部を吸着した状態で払い出すことができるため、重
心が高くて転倒の危険性の高い縦長円筒状の圧粉体1を
安定的に押し出すことができる。しかも、フィーダー10
が前進限まで達する直前で通電制御手段21によって電磁
石20への通電を停止することによって、ダイプレート3
上の圧粉体1がシュート8に乗り移るとき、電磁石20と
圧粉体1とが確実に切り離され、フィーダー10が後退に
転じたとしても圧粉体1が電磁石20についていかないの
で、圧粉体1が転倒することなくシュート8によって搬
送される。このため、圧粉体1を損傷させることなく、
シュート8によって次工程のバリ取り装置に搬送するこ
とができる。しかも、圧粉体1を電磁石20によって吸着
した状態で圧粉体1を払出すことにより、フィーダー10
の移動速度を高速化しても圧粉体1を安定的に保持でき
るから、圧粉体1の成形サイクルを短縮化でき、効率的
に圧粉体1を成形することが可能となる。しかも、電磁
石20に給電する電流を変えることによって圧粉体1の吸
着力を簡単に調整できる。また、フィーダー10を非磁性
材料で形成しているので、通電制御手段21により電磁石
20に通電したとしても、フィーダー10が磁化しないた
め、フィーダー10に原料粉末が吸着することもない。さ
らに、電磁石20に接続された配線コード23をフィーダー
10に接続したホース13に沿って引き回すことで、配線コ
ード23が邪魔にならず周辺機器などに引っ掛かる危険も
ない。
構成によれば、圧粉体1を払い出すとき、通電制御手段
21により電磁石20への通電及び断電を制御することによ
って、圧粉体1と電磁石20とが接触する直前で圧粉体1
の上部を吸着した状態で払い出すことができるため、重
心が高くて転倒の危険性の高い縦長円筒状の圧粉体1を
安定的に押し出すことができる。しかも、フィーダー10
が前進限まで達する直前で通電制御手段21によって電磁
石20への通電を停止することによって、ダイプレート3
上の圧粉体1がシュート8に乗り移るとき、電磁石20と
圧粉体1とが確実に切り離され、フィーダー10が後退に
転じたとしても圧粉体1が電磁石20についていかないの
で、圧粉体1が転倒することなくシュート8によって搬
送される。このため、圧粉体1を損傷させることなく、
シュート8によって次工程のバリ取り装置に搬送するこ
とができる。しかも、圧粉体1を電磁石20によって吸着
した状態で圧粉体1を払出すことにより、フィーダー10
の移動速度を高速化しても圧粉体1を安定的に保持でき
るから、圧粉体1の成形サイクルを短縮化でき、効率的
に圧粉体1を成形することが可能となる。しかも、電磁
石20に給電する電流を変えることによって圧粉体1の吸
着力を簡単に調整できる。また、フィーダー10を非磁性
材料で形成しているので、通電制御手段21により電磁石
20に通電したとしても、フィーダー10が磁化しないた
め、フィーダー10に原料粉末が吸着することもない。さ
らに、電磁石20に接続された配線コード23をフィーダー
10に接続したホース13に沿って引き回すことで、配線コ
ード23が邪魔にならず周辺機器などに引っ掛かる危険も
ない。
【0016】図8から図10は、本発明の第2実施例を
示し、前記第1実施例と重複する部分には同一符号を付
し、その詳細を省略して説明する。
示し、前記第1実施例と重複する部分には同一符号を付
し、その詳細を省略して説明する。
【0017】本実施例の圧粉体払出し装置30は、圧粉体
10を吸引する吸引保持手段として前面に複数の吸引孔31
を有する吸引板32を治具16の上部に固定している。この
吸引板32に形成する各吸引孔31は、吸引板32の内部に形
成する連通路33にそれぞれ連通し、その連通路33に接続
した吸引ホース33Aに真空ポンプなどの真空発生装置34
を接続している。また、真空発生装置34と吸引板32との
間には電磁弁35が介装され、この電磁弁35を開閉制御手
段36によって制御している。この開閉制御手段36による
電磁弁35の開閉タイミングは、前記第1実施例と同様、
ダイプレート3上を往復動する前記吸引板32の位置をセ
ンサ22で検知し、そのセンサ22からの検知信号に基づい
て前記フィーダー10の前進時において、前記治具16上の
吸引板32と前記圧粉体1とが接触する直前で電磁弁35を
開き、フィーダー10で押し出される圧粉体1が前記シュ
ート8上へと移行する直前で電磁弁35を開じるようにし
ている。なお、吸引板32に接続された吸引ホース33A
は、前記第1実施例と同様、フィーダー10に接続したホ
ース13に沿わせて引き回している。
10を吸引する吸引保持手段として前面に複数の吸引孔31
を有する吸引板32を治具16の上部に固定している。この
吸引板32に形成する各吸引孔31は、吸引板32の内部に形
成する連通路33にそれぞれ連通し、その連通路33に接続
した吸引ホース33Aに真空ポンプなどの真空発生装置34
を接続している。また、真空発生装置34と吸引板32との
間には電磁弁35が介装され、この電磁弁35を開閉制御手
段36によって制御している。この開閉制御手段36による
電磁弁35の開閉タイミングは、前記第1実施例と同様、
ダイプレート3上を往復動する前記吸引板32の位置をセ
ンサ22で検知し、そのセンサ22からの検知信号に基づい
て前記フィーダー10の前進時において、前記治具16上の
吸引板32と前記圧粉体1とが接触する直前で電磁弁35を
開き、フィーダー10で押し出される圧粉体1が前記シュ
ート8上へと移行する直前で電磁弁35を開じるようにし
ている。なお、吸引板32に接続された吸引ホース33A
は、前記第1実施例と同様、フィーダー10に接続したホ
ース13に沿わせて引き回している。
【0018】そして、本実施例における圧粉体1の成形
後の前記圧粉体1の払出しは、まず、フィーダー10の前
進に伴い、圧粉体1がフィーダー10の前部に取り付けた
治具16の溝部17に嵌まるとともに、この圧粉体1と治具
16の上部に取り付けた吸引板32とが接触する直前で、セ
ンサ22の検知信号に基づいて開閉制御手段36により電磁
弁35が開く。これにより、吸引板32の吸引孔31から空気
が吸引され吸引板32に圧粉体1が吸引保持される。この
ため、フィーダー10の前進により移送される圧粉体1
は、治具16の溝部17により左右方向に位置決めされ、か
つ、吸引板32で吸引されて安定的に保持され、圧粉体1
の転倒が防止される。そして、このように治具16と吸引
板32により安定的に移送された圧粉体1は、フィーダー
10の前進とともに押し出され、シュート8と隣接するダ
イプレート3の外端縁まで移動すると、センサ22からの
検知信号が開閉制御手段36に出力され、電磁弁35が閉じ
る。このため、吸引板32の吸引が停止し、吸引板32と圧
粉体1とが切り離されるから、最終的にフィーダー10が
前進限、つまりダイプレート3の外端縁まで前進する
と、フィーダー10の前部に取り付けた治具16と吸引板32
により圧粉体1がダイプレート3からシュート8上に押
し出される。このとき、吸引板32の吸引が停止している
から、圧粉体1はダイプレート3からフィーダー10に確
実に乗り移り、圧粉体1がシュート8によって搬送され
る。この後、フィーダー10は、前進限から吸引板32の吸
引が停止した状態のまま、初期の後退限まで戻るが、こ
のとき、吸引板32と圧粉体1とが切り離されているか
ら、圧粉体1が吸引板32の後退に追従して圧粉体1の上
部が後方側に移動しないので、シュート8上に押し出さ
れた圧粉体1が転倒することなく、安定的に搬送するこ
とができる。また、本実施例では、空気の吸引により圧
粉体1を吸引保持しているので、電磁石20を用いた前記
第1実施例に比して圧粉体1の成形後などにおいてダイ
プレート3上にこぼれ落ちた原料粉末が吸引板32に付着
するといった心配が一切ないため、吸引板32に付着した
原料粉末を払い落とすといった後処理も不要である。ま
た、真空発生装置34の吸引力を、例えばレギュレターな
どによって調整することで圧粉体1の吸引力を簡単に調
整することが可能である。
後の前記圧粉体1の払出しは、まず、フィーダー10の前
進に伴い、圧粉体1がフィーダー10の前部に取り付けた
治具16の溝部17に嵌まるとともに、この圧粉体1と治具
16の上部に取り付けた吸引板32とが接触する直前で、セ
ンサ22の検知信号に基づいて開閉制御手段36により電磁
弁35が開く。これにより、吸引板32の吸引孔31から空気
が吸引され吸引板32に圧粉体1が吸引保持される。この
ため、フィーダー10の前進により移送される圧粉体1
は、治具16の溝部17により左右方向に位置決めされ、か
つ、吸引板32で吸引されて安定的に保持され、圧粉体1
の転倒が防止される。そして、このように治具16と吸引
板32により安定的に移送された圧粉体1は、フィーダー
10の前進とともに押し出され、シュート8と隣接するダ
イプレート3の外端縁まで移動すると、センサ22からの
検知信号が開閉制御手段36に出力され、電磁弁35が閉じ
る。このため、吸引板32の吸引が停止し、吸引板32と圧
粉体1とが切り離されるから、最終的にフィーダー10が
前進限、つまりダイプレート3の外端縁まで前進する
と、フィーダー10の前部に取り付けた治具16と吸引板32
により圧粉体1がダイプレート3からシュート8上に押
し出される。このとき、吸引板32の吸引が停止している
から、圧粉体1はダイプレート3からフィーダー10に確
実に乗り移り、圧粉体1がシュート8によって搬送され
る。この後、フィーダー10は、前進限から吸引板32の吸
引が停止した状態のまま、初期の後退限まで戻るが、こ
のとき、吸引板32と圧粉体1とが切り離されているか
ら、圧粉体1が吸引板32の後退に追従して圧粉体1の上
部が後方側に移動しないので、シュート8上に押し出さ
れた圧粉体1が転倒することなく、安定的に搬送するこ
とができる。また、本実施例では、空気の吸引により圧
粉体1を吸引保持しているので、電磁石20を用いた前記
第1実施例に比して圧粉体1の成形後などにおいてダイ
プレート3上にこぼれ落ちた原料粉末が吸引板32に付着
するといった心配が一切ないため、吸引板32に付着した
原料粉末を払い落とすといった後処理も不要である。ま
た、真空発生装置34の吸引力を、例えばレギュレターな
どによって調整することで圧粉体1の吸引力を簡単に調
整することが可能である。
【0019】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は前記各実施例に限定されるものではなく、本発明の
要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施例の成形用金型は、中空円筒状の圧粉体を成形
するためにコアロッドを有していたが、コアロッドを有
しない成形用金型などにも勿論適用できる。また、圧粉
体の形状は円筒状に限定されない。さらに、圧粉体の上
部側を保持して圧粉体の転倒を防止する目的からすれ
ば、電磁石及び吸引板で圧粉体の上部側を保持させたほ
うが好ましいが、この電磁石及び吸引板の取付け位置
は、圧粉体の下部あるいは中間部などに対応させて設け
てもよく、その位置は圧粉体の上部に限定されるもので
はない。また、圧粉体を保持するためフィーダーの前面
側に治具を取り付けた例を示したが、治具を省略し電磁
石または吸引板のみで圧粉体を保持するようにしてもよ
い。この場合、電磁石及び吸引板に圧粉体を嵌め入れる
溝部を形成してもよいものであり、電磁石及び吸引板の
形状は適宜選定すればよい。また、センサにより電磁石
または吸引板の位置を検知し、その検知信号に基づいて
電磁石及び吸引板の制御手段を作動させた例を示した
が、スイッチあるいはタイマなどによって電磁石及び吸
引板の制御手段を作動させてもよい。さらに、下方に向
かって傾斜するシュートにより圧粉体を搬送した場合を
示したが、例えば水平なコンベアなどで圧粉体を搬送し
てよい。
明は前記各実施例に限定されるものではなく、本発明の
要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施例の成形用金型は、中空円筒状の圧粉体を成形
するためにコアロッドを有していたが、コアロッドを有
しない成形用金型などにも勿論適用できる。また、圧粉
体の形状は円筒状に限定されない。さらに、圧粉体の上
部側を保持して圧粉体の転倒を防止する目的からすれ
ば、電磁石及び吸引板で圧粉体の上部側を保持させたほ
うが好ましいが、この電磁石及び吸引板の取付け位置
は、圧粉体の下部あるいは中間部などに対応させて設け
てもよく、その位置は圧粉体の上部に限定されるもので
はない。また、圧粉体を保持するためフィーダーの前面
側に治具を取り付けた例を示したが、治具を省略し電磁
石または吸引板のみで圧粉体を保持するようにしてもよ
い。この場合、電磁石及び吸引板に圧粉体を嵌め入れる
溝部を形成してもよいものであり、電磁石及び吸引板の
形状は適宜選定すればよい。また、センサにより電磁石
または吸引板の位置を検知し、その検知信号に基づいて
電磁石及び吸引板の制御手段を作動させた例を示した
が、スイッチあるいはタイマなどによって電磁石及び吸
引板の制御手段を作動させてもよい。さらに、下方に向
かって傾斜するシュートにより圧粉体を搬送した場合を
示したが、例えば水平なコンベアなどで圧粉体を搬送し
てよい。
【0020】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ダイプレート
に固定されたダイとこのダイ内に上下方向へ摺動自在に
嵌合される上パンチおよび下パンチとを有する圧粉体の
成形用金型と、ダイおよびダイプレート上を前後方向へ
摺動しダイ内に原料粉末を供給するフィーダーとを備
え、下パンチによりダイから成形された圧粉体を抜出
し、この抜出された圧粉体を前記フィーダーの前進動作
に連動させて移送する粉末成形プレスにおける圧粉体払
出し装置において、前記フィーダーの前側に磁力により
前記圧粉体を吸着する磁力保持手段を設け、この磁力保
持手段への通電及び断電を切り換えて磁力保持手段によ
る前記圧粉体の吸着及び吸着解除を制御する通電制御手
段を設けるとともに、この通電制御手段の切り換えタイ
ミングを、少なくとも前記保持手段と前記圧粉体とが接
触する直前で前記磁力保持手段への通電を開始し、かつ
前記フィーダーのほぼ前進限の位置で前記保持手段への
通電を停止するように構成したものであるから、圧粉体
の転倒を防止して圧粉体を安定的に払い出すことがで
き、しかも、送り出した圧粉体と磁力保持手段とを切り
離してフィーダーが後退に転じても、圧粉体がフィーダ
ーに追従して転倒することなく、圧粉体を所定位置に確
実に払い出すことができる。
に固定されたダイとこのダイ内に上下方向へ摺動自在に
嵌合される上パンチおよび下パンチとを有する圧粉体の
成形用金型と、ダイおよびダイプレート上を前後方向へ
摺動しダイ内に原料粉末を供給するフィーダーとを備
え、下パンチによりダイから成形された圧粉体を抜出
し、この抜出された圧粉体を前記フィーダーの前進動作
に連動させて移送する粉末成形プレスにおける圧粉体払
出し装置において、前記フィーダーの前側に磁力により
前記圧粉体を吸着する磁力保持手段を設け、この磁力保
持手段への通電及び断電を切り換えて磁力保持手段によ
る前記圧粉体の吸着及び吸着解除を制御する通電制御手
段を設けるとともに、この通電制御手段の切り換えタイ
ミングを、少なくとも前記保持手段と前記圧粉体とが接
触する直前で前記磁力保持手段への通電を開始し、かつ
前記フィーダーのほぼ前進限の位置で前記保持手段への
通電を停止するように構成したものであるから、圧粉体
の転倒を防止して圧粉体を安定的に払い出すことがで
き、しかも、送り出した圧粉体と磁力保持手段とを切り
離してフィーダーが後退に転じても、圧粉体がフィーダ
ーに追従して転倒することなく、圧粉体を所定位置に確
実に払い出すことができる。
【0021】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加え、フィーダーの前側に負圧により圧粉体を
吸引する吸引保持手段を設け、この吸引保持手段を開閉
して前記圧粉体の吸引及び吸引解除を制御する開閉制御
手段を設けるとともに、この開閉制御手段の切り換えタ
イミングを、少なくとも前記保持手段と前記圧粉体とが
接触する直前で前記吸引保持手段を開き、かつ前記フィ
ーダーのほぼ前進限の位置で前記吸引保持手段を閉じる
ように構成したものであるから、圧粉体の成形後などに
おいてダイプレート上にこぼれ落ちた原料粉末が吸引板
に付着するといった心配が一切ないため、吸引板に付着
した原料粉末を払い落とすといった後処理も不要とな
る。
の効果に加え、フィーダーの前側に負圧により圧粉体を
吸引する吸引保持手段を設け、この吸引保持手段を開閉
して前記圧粉体の吸引及び吸引解除を制御する開閉制御
手段を設けるとともに、この開閉制御手段の切り換えタ
イミングを、少なくとも前記保持手段と前記圧粉体とが
接触する直前で前記吸引保持手段を開き、かつ前記フィ
ーダーのほぼ前進限の位置で前記吸引保持手段を閉じる
ように構成したものであるから、圧粉体の成形後などに
おいてダイプレート上にこぼれ落ちた原料粉末が吸引板
に付着するといった心配が一切ないため、吸引板に付着
した原料粉末を払い落とすといった後処理も不要とな
る。
【図1】本発明の第1実施例を示す払出し装置の斜視図
である。
である。
【図2】同上概略を示すブロック図である。
【図3】同上払出し装置の作動状態を示す断面図であ
る。
る。
【図4】同上払出し装置の作動状態を示す断面図であ
る。
る。
【図5】同上払出し装置の作動状態を示す断面図であ
る。
る。
【図6】同上払出し装置の作動状態を示す断面図であ
る。
る。
【図7】同上圧粉体の搬送状態を示す断面図である。
【図8】本発明の第2実施例の概略を示すブロック図で
ある。
ある。
【図9】同上払出し装置の作動状態を示す断面図であ
る。
る。
【図10】同上払出し装置の作動状態を示す断面図であ
る。
る。
1 圧粉体 2 成形用金型 3 ダイプレート 4 ダイ 5 下パンチ 7 上パンチ 10 フィーダー 15,30 圧粉体払出し装置 20 電磁石(磁力保持手段) 21 通電制御手段 31 吸引板(吸引保持手段) 36 開閉制御手段
Claims (2)
- 【請求項1】 ダイプレートに固定されたダイとこのダ
イ内に上下方向へ摺動自在に嵌合される上パンチおよび
下パンチとを有する圧粉体の成形用金型と、ダイおよび
ダイプレート上を前後方向へ摺動しダイ内に原料粉末を
供給するフィーダーとを備え、下パンチによりダイから
成形された圧粉体を抜出し、この抜出された圧粉体を前
記フィーダーの前進動作に連動させて移送する粉末成形
プレスにおける圧粉体払出し装置において、前記フィー
ダーの前側に磁力により前記圧粉体を吸着する磁力保持
手段を設け、この磁力保持手段への通電及び断電を切り
換えて磁力保持手段による前記圧粉体の吸着及び吸着解
除を制御する通電制御手段を設けるとともに、この通電
制御手段の切り換えタイミングを、少なくとも前記保持
手段と前記圧粉体とが接触する直前で前記磁力保持手段
への通電を開始し、かつ前記フィーダーのほぼ前進限の
位置で前記保持手段への通電を停止するように構成した
ことを特徴とする粉末成形プレスにおける圧粉体払出し
装置。 - 【請求項2】 前記フィーダーの前側に負圧により前記
圧粉体を吸引する吸引保持手段を設け、この吸引保持手
段を開閉して前記圧粉体の吸引及び吸引解除を制御する
開閉制御手段を設けるとともに、この開閉制御手段の切
り換えタイミングを、少なくとも前記保持手段と前記圧
粉体とが接触する直前で前記吸引保持手段を開き、かつ
前記フィーダーのほぼ前進限の位置で前記吸引保持手段
を閉じるように構成したことを特徴とする請求項1記載
の粉末成形プレスにおける圧粉体払出し装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26631896A JPH10109196A (ja) | 1996-10-07 | 1996-10-07 | 粉末成形プレスにおける圧粉体払出し装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26631896A JPH10109196A (ja) | 1996-10-07 | 1996-10-07 | 粉末成形プレスにおける圧粉体払出し装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10109196A true JPH10109196A (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=17429266
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26631896A Withdrawn JPH10109196A (ja) | 1996-10-07 | 1996-10-07 | 粉末成形プレスにおける圧粉体払出し装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10109196A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012250269A (ja) * | 2011-06-06 | 2012-12-20 | Sumitomo Electric Sintered Alloy Ltd | 粉末成形体の搬送装置 |
| JP2013043212A (ja) * | 2011-08-25 | 2013-03-04 | Mitsubishi Materials Techno Corp | 粉末成形装置 |
| CN120772494A (zh) * | 2025-07-22 | 2025-10-14 | 上海诰鸿自动化设备有限公司 | 一种铝合金配件制备用自动化压铸机构 |
-
1996
- 1996-10-07 JP JP26631896A patent/JPH10109196A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012250269A (ja) * | 2011-06-06 | 2012-12-20 | Sumitomo Electric Sintered Alloy Ltd | 粉末成形体の搬送装置 |
| JP2013043212A (ja) * | 2011-08-25 | 2013-03-04 | Mitsubishi Materials Techno Corp | 粉末成形装置 |
| CN120772494A (zh) * | 2025-07-22 | 2025-10-14 | 上海诰鸿自动化设备有限公司 | 一种铝合金配件制备用自动化压铸机构 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040106 |