JPH10109480A - 平版印刷版用支持体の陽極酸化処理方法及びその装置 - Google Patents

平版印刷版用支持体の陽極酸化処理方法及びその装置

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JPH10109480A
JPH10109480A JP26411896A JP26411896A JPH10109480A JP H10109480 A JPH10109480 A JP H10109480A JP 26411896 A JP26411896 A JP 26411896A JP 26411896 A JP26411896 A JP 26411896A JP H10109480 A JPH10109480 A JP H10109480A
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tank
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JP26411896A
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Hiroo Kubota
洋夫 久保田
Hiroshi Fukuda
浩史 福田
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】稼働費や設備費を低減することができる平版印
刷版用支持体の陽極酸化処理方法及びその装置を提供す
る。 【解決手段】給電槽12と電解処理槽14とを1枚の槽
壁32で連結すると共に、その槽間部に方向転換手段で
あるローラ22、24、28を配置し、ローラ22、2
4、28によって、平版印刷版用支持体であるアルミニ
ウム板16を、給電槽12の液中から上方に向けて搬送
し、その後、方向転換させて下方に向けて搬送して電解
処理槽14の液中に導く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は平版印刷版用支持体
の陽極酸化処理方法及びその装置に係り、特にPS版の
アルミニウム支持体の基板に陽極酸化皮膜を生成するた
めの平版印刷版用支持体の陽極酸化処理方法及びその装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム板を支持体とする感光性平
版印刷版は、PS版(Pre-SensitizedPlateの略称)と
して市販され、広く用いられている。このPS版を製造
する方法は、一般にシート状あるいはコイル状のアルミ
ニウム板に、粗面化処理(特開昭59−114100号
公報)を実施したのち、このアルミニウム板を陽極酸化
処理することにより行われる。
【0003】このような、陽極酸化処理方法のうち液中
給電方式のものについて、特開昭48−26638号公
報、特公昭58−24517、及び特開昭47−187
39号公報に開示されたものがある。この陽極酸化処理
方法を図5に示す陽極酸化処理装置を用いて説明する。
同図に示す陽極酸化処理装置は、アルミニウム板1を
(+)に帯電させるための給電槽2と、アルミニウム板
1に(−)を帯電させてアルミニウム板1に陽極酸化皮
膜を形成する電解処理槽3と、給電槽2と電解処理槽3
との間の電流の短絡を防止する槽間部4とから構成され
る。給電槽2と電解処理槽3とに供給された電解液5
は、槽間部4の槽壁の中間高さ位置にあるアルミニウム
板通搬用開口部6、6から排出される。従って、液面高
さを維持するために多量の処理液が供給されている。
【0004】給電槽2には給電電極7が、電解処理槽3
には電解電極8がそれぞれ電解液5中に配置され、これ
らの給電電極7と電解電極8とは直流電源9を介して接
続されている。このような陽極酸化処理装置において
は、直流電源9からの電流は、給電槽2で給電電極7か
ら電解液5を介してアルミニウム板1に流れ、その電流
がアルミニウム板1内を通って電解処理槽3に流れ、電
解処理液5と電極8を介して電源9にもどる。この際、
電解処理槽3において、アルミニウム板1の表面に陽極
酸化皮膜が生成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
陽極酸化処理方法は、槽壁にアルミニウム板通搬用開口
部6、6を形成し、槽間部4においてアルミニウム板を
真っ直ぐに搬送しているので、給電槽2と電解処理槽3
とに貯留されている電解液5の液面高さを必要条件高さ
に維持するのに大容量の電解液供給ポンプが必要とな
り、消費電力が高くなるという欠点がある。
【0006】また、同様な理由と電流の短絡防止のため
に、槽間部4においてアルミニウム板1の長さが約2m
ほど必要になるので、アルミ抵抗による電圧降下が大き
くなり、稼働費が高くなるという欠点がある。更に、こ
れに伴って陽極酸化処理装置全体の長さが長くなり、設
備が大型化して設備費が高くなるという欠点がある。本
発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、稼働費
や設備費を低減することができる平版印刷版用支持体の
陽極酸化処理方法及びその装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、平
版印刷版用支持体を、給電槽から電解処理槽を通過させ
ることによりその表面に陽極酸化皮膜を形成する平版印
刷版用支持体の陽極酸化処理方法において、前記給電槽
と前記電解処理槽とを1枚の槽壁で連結し、前記平版印
刷版用支持体を前記給電槽の液中からローラを介して上
方に向けて搬送し、その後、支持体表面に付着した液を
遮断する機能を有するローラを介して下方へ向けて搬送
し、前記電解処理槽の液中へ導くことにより陽極酸化処
理することを特徴とする平版印刷版用支持体の陽極酸化
処理方法及び装置によって達成される。
【0008】本発明において、給電槽と電解処理槽とを
連結する1枚の槽壁の上方には、平版印刷版用支持体を
給電槽の液中から上方に向けて搬送し、支持体表面に付
着した液体を遮断するとともに、支持体を下方へ向けて
搬送する1対のローラを設け、支持体を電解処理槽の液
中へ導くようにした。このように、平版印刷版用支持体
を槽間部において山型に搬送すれば、槽間部の幅を狭く
することができるので、陽極酸化処理装置の全体長を短
くできる。よって、設備費を低減することができる。
【0009】また、平版印刷版用支持体を山型に搬送す
ることによって、各槽の槽壁に平版印刷版用支持体を通
過させるための開口部を形成する必要がなくなるので、
各槽内の液面高さを必要レベルに維持するのに要する送
液量も抑えることができる。よって、稼働費を低減する
ことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る平版印刷版用支持体の陽極酸化処理方法及びその装置
の好ましい実施の形態を説明する。図1は、第1の実施
の形態に係る平版印刷版用支持体の陽極酸化処理装置の
説明図である。同図に示す陽極酸化処理装置10は、図
中左側に給電槽12が配置されると共に、図中右側に電
解処理槽14が配置される。
【0011】平版印刷版の支持体であるアルミニウム板
16は、図中矢印で示すように搬送される。電解液18
が貯溜された給電槽12にてアルミニウム板16は給電
電極20によって(+)に架電される。そして、アルミ
ニウム板16は、給電槽12においてローラ22によっ
て上方に搬送され、そして、ニップローラ24によって
下方に方向転換されたのち、電解処理槽14内に向けて
搬送され、ローラ28によって水平方向に方向転換され
る。そして、アルミニウム板16は、電解電極30によ
って(−)に架電されることにより、その表面に陽極酸
化皮膜が形成され、電解処理槽14を出たアルミニウム
板16は後工程に搬送される。
【0012】前記陽極酸化処理装置10においてローラ
22、ニップローラ24及びローラ28によって方向転
換手段が構成され、アルミニウム板16は、給電槽12
と電解処理槽14との槽間部において前記ローラ22、
24、28により山型及び逆U字型に搬送される。給電
電極20と電解電極30とは、直流電源34に接続され
ている。
【0013】図1の陽極酸化処理装置10の特徴は、給
電槽12と電解処理槽14とを1枚の槽壁32で仕切
り、アルミニウム板16を槽間部において山型及び逆U
字型に搬送したことにある。これによって、槽間部にお
けるアルミニウム板16の長さを最短にすることができ
る。よって、陽極酸化処理装置10の全体長を短くでき
るので、設備費を低減することができる。
【0014】また、アルミニウム板16を山型及び逆U
字型に搬送することによって、各槽12、14の槽壁に
アルミニウム板16を通過させるための開口部を形成す
る必要がなくなる。よって、各槽12、14内の液面高
さを必要レベルに維持するのに要する送液量を抑えるこ
とができるので、稼働費を低減することができる。図2
は、第2の実施の形態に係る陽極酸化処理40の説明図
であり、図1に示した第1の陽極酸化処理装置10と同
一若しくは類似部材については同一の符号を付して、そ
の説明は省略する。
【0015】図2に示す陽極酸化処理装置40は、給電
槽12と電解処理槽14の間に両槽12、14内の電解
液18、26の液面高さを調整できるスライド板付きの
排液部41を設けた構造である。この陽極酸化処理装置
40の特徴は、槽12、14内に供給された電解液1
8、26は、スライド板(堰板)42、42をオーバー
フローして前記排液部41から排液されるため、図1の
陽極酸化処理装置10よりも幅方向の流速分布が良化す
る。しかし、一方では、槽間部44でのアルミニウム板
16の長さは、図1の陽極酸化処理装置10と比較して
若干長くなる。
【0016】図3は、第3の実施の形態に係る陽極酸化
処理50の説明図であり、図2に示した第2の陽極酸化
処理装置40と同一若しくは類似部材については同一の
符号を付して、その説明は省略する。図3に示す陽極酸
化処理装置50は、給電槽12と電解処理槽14の槽間
部44側の槽底にパンチングメタルの排液部52、52
を設けた構造である。
【0017】この陽極酸化処理装置50の特徴は、図2
に示した排液部41に加えて、槽底のパンチングメタル
による排液部52、52からも排液できるので、槽内幅
方向の流速分布が図2の陽極酸化処理装置40と比較し
て良化する。しかし、排液量が増えるので、陽極酸化処
理装置40よりも送液量を増やす必要がある。尚、前記
排液部52は、パンチングメタルの孔の大きさ及び数を
変えることにより、排液量の調節が可能である。
【0018】図4は、第4の実施の形態に係る陽極酸化
処理60の説明図であり、図2、図3に示した第2、第
3の陽極酸化処理装置40、50と同一若しくは類似部
材については同一の符号を付して、その説明は省略す
る。図4に示す陽極酸化処理装置60は、図3に示した
陽極酸化処理装置50の槽間部44に配置したニップロ
ール24の出口側に、アルミニウム板16の発熱を抑え
るための冷却設備62を設けた構造である。
【0019】この陽極酸化処理装置60の特徴は、槽間
部44におけるアルミニウム板16の溶断防止にあり、
断面電流密度を溶断させないで、アルミニウム板16の
断面図を流せる最大電流を図3の陽極酸化処理装置50
と比較して、約3倍に上げることができる。
【0020】
【実施例】以下に示す実施例A〜Eの条件に基づき、
「槽間部のウェブ(アルミニウム板)長さ」、「所望の
液面高さ維持に要する送液量」、「幅方向の流速差」、
「ウェブ(アルミニウム板)溶断限界断面電流密度」の
各データを取得して、それぞれを比較した。
【0021】ここで、実施例Aは、図1に示した陽極酸
化処理装置10であり、即ち、立ち上げニップロール方
式の装置である。実施例Bは、図2に示した陽極酸化処
理装置40であり、即ち、立ち上げニップロール方式
で、排液部41を有し、且つ槽壁が固定部と上下可変可
能な堰板42とを有する構造の装置である。
【0022】実施例Cは、図3に示した陽極酸化処理装
置50であり、即ち、各槽12、14の底部に排液量調
整ができるパンチングメタルの排液部52、52を設け
た装置である。実施例Dは、図4に示した陽極酸化処理
装置60であり、即ち、立ち上げニップロール方式で、
アルミニウム板16の表面側と裏面側とに冷却設備6
2、62を配置した装置である。
【0023】実施例Eは、図5に示した従来の陽極酸化
処理装置であり、即ち、槽間部4においてアルミニウム
板1を真っ直ぐに搬送する装置である。実施例A〜Eに
使用したアルミニウム板は、厚さ0.15mmで、幅1
300mmのものであり、特開昭59−114100号
公報の実施例1に記載の方法で粗面化処理を行った後、
陽極酸化処理(硫酸150g/l、液温33°C、電流
密度20A/dm2 、処理時間20秒、アルミニウム板
の搬送速度50m/min)を実施し、その後、後工程
処理を行って、平版印刷版用支持体を作製した。
【0024】下記表に、実施例A〜Eの実験結果を示
す。
【0025】
【表1】 〔実施例の効果〕実施例Aでは、槽間部のアルミニウム
板長が、従来の装置(実施例E)よりも短くなることに
より、アルミニウム内抵抗を減少させることができ、電
源電圧がさがるので、稼働費が低減できた。また、陽極
酸化処理工程全体の長さを短くできるので、設備がコン
パクトになり、設備費が低減できた。
【0026】実施例Bでは、槽間部のアルミニウム板長
は、実施例Aよりも若干長くなるが、アルミニウム板進
行方向の槽壁に設けた堰板上から電解液を排液すること
ができるので、幅方向の流速分布が実施例Aよりも良化
し、皮膜分布も均一化した。実施例Cでは、槽の底部に
排液口を設けて排液量調整ができる構造なので、実施例
Bよりもさらに幅方向の流速分布が良化したことによ
り、幅方向の皮膜分布が均一化した。
【0027】実施例Dでは、冷却設備を設けたので、断
面電流密度(総電流をアルミニウム板断面積で除算した
値)を大幅に上げることができた。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る平版印
刷版用支持体の陽極酸化処理方法及びその装置によれ
ば、給電槽と電解処理槽とを1枚の槽壁で連結すると共
に、槽間部に配置した方向転換手段によって、平版印刷
版用支持体を給電槽の液中から上方に向けて搬送し、そ
の後、方向転換させて下方に向けて搬送し、電解処理槽
の液中に導くようにしたので、設備費及び稼働費を低減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の陽極酸化処理装置の第1の実施の形態
を示す説明図
【図2】本発明の陽極酸化処理装置の第2の実施の形態
を示す説明図
【図3】本発明の陽極酸化処理装置の第3の実施の形態
を示す説明図
【図4】本発明の陽極酸化処理装置の第4の実施の形態
を示す説明図
【図5】従来の陽極酸化処理装置の説明図
【符号の説明】 10、40、50、60…陽極酸化処理装置 12…給電槽 14…電解処理槽 16…アルミニウム板 18、26…電解液 20…給電電極 22、24、28…ローラ(方向転換手段) 30…電解電極

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平版印刷版用支持体を、給電槽から電解処
    理槽を通過させることによりその表面に陽極酸化皮膜を
    形成する平版印刷版用支持体の陽極酸化処理方法におい
    て、 前記給電槽と前記電解処理槽とを1枚の槽壁で連結し、 前記平版印刷版用支持体を前記給電槽の液中からローラ
    を介して上方に向けて搬送し、その後、支持体表面に付
    着した液を遮断する機能を有するローラを介して下方へ
    向けて搬送し、前記電解処理槽の液中へ導くことにより
    陽極酸化処理することを特徴とする平版印刷版用支持体
    の陽極酸化処理方法。
  2. 【請求項2】平版印刷版用支持体を、給電槽から電解処
    理槽を通過させることによりその表面に陽極酸化皮膜を
    形成する平版印刷版用支持体の陽極酸化処理装置におい
    て、 前記給電槽と前記電解処理槽とを1枚の槽壁で連結し、 該槽壁の前記給電槽側と前記電解処理槽側にそれぞれ該
    槽壁の高さよりやや低い堰を設け、それぞれの堰を越え
    た処理液が該堰と該槽壁から排出される構造とし、かつ
    該槽壁の上方に前記平版印刷版用支持体を前記給電槽の
    液中から上方へ向けて搬送し、前記支持体表面に付着し
    た液を遮断するとともに、前記支持体を下方へ向けて搬
    送する1対のローラを設けたことを特徴とする平版印刷
    版用支持体の陽極酸化処理装置。
  3. 【請求項3】前記給電槽と前記電解処理槽との槽間部の
    槽壁は、固定部と上下可変可能な堰板とから構成され、
    該堰板の高さを調節することにより、給電槽と電解処理
    槽との電解液の液面高さが調整可能であることを特徴と
    する請求項2記載の平版印刷版用支持体の陽極酸化処理
    装置。
  4. 【請求項4】前記給電槽及び前記電解処理槽の各底部
    に、電解液の排液口を形成すると共に、該排液口からの
    排液量を調整する調整手段を設けたことを特徴とする請
    求項2記載の平版印刷版用支持体の陽極酸化処理装置。
  5. 【請求項5】前記給電槽と前記電解処理槽との槽間部に
    おいて、平版印刷版用支持体を冷却する冷却手段を設け
    たことを特徴とする請求項2記載の平版印刷版用支持体
    の陽極酸化処理装置。
JP26411896A 1996-10-04 1996-10-04 平版印刷版用支持体の陽極酸化処理方法及びその装置 Pending JPH10109480A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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