JPH10109656A - 電動パワ−ステアリング装置の制御装置 - Google Patents

電動パワ−ステアリング装置の制御装置

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JPH10109656A
JPH10109656A JP8282875A JP28287596A JPH10109656A JP H10109656 A JPH10109656 A JP H10109656A JP 8282875 A JP8282875 A JP 8282875A JP 28287596 A JP28287596 A JP 28287596A JP H10109656 A JPH10109656 A JP H10109656A
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修司 遠藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御装置を構成するマイクロコンピユ−タの
演算結果の下位ビツトデ−タの切り捨てなど量子化誤差
に基づくリミツトサイクル振動を低減し、操舵感覚を改
善した電動パワ−ステアリング装置の制御装置を提供す
る。 【解決手段】 検出された操舵トルクTは8ビツトデ−
タとして演算要素101に入力され、操舵補助指令値が
演算されて16ビツトの操舵補助指令値Iが出力され
る。出力デ−タは加算要素102を経て演算要素103
に入力され、下位8ビツトデ−タが切り捨てられ、上位
8ビツトデ−タがPWM信号処理回路110に出力され
る。切り捨てられた下位8ビツトデ−タ(量子化誤差)
δは記憶要素104に一時記憶され、次のサンプリング
期間に読み出されて加算要素102にフイ−ドバツクさ
れて加算されるので量子化誤差を低減することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電動パワ−ステ
アリング装置の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用の電動パワ−ステアリング装置
は、操向ハンドルの操作によりステアリングシヤフトに
発生する操舵トルクと車速を検出し、その検出信号をマ
イクロコンピユ−タで構成される電子制御回路に入力し
て操舵補助力を発生するモ−タの制御目標値である操舵
補助指令値を算出し、算出された操舵補助指令値に基づ
いて半導体素子をHブリツジに接続したモ−タ駆動回路
における半導体素子の駆動時間を定めるPWM信号(パ
ルス幅信号)のデユ−テイ比を決定し、決定されたデユ
−テイ比によりモ−タ駆動回路を制御してモ−タを駆動
するものがある。
【0003】また、マイクロコンピユ−タで演算された
デジタルデ−タである操舵補助指令値をA/D変換器で
アナログデ−タに変換し、変換されたアナログデ−タに
よりモ−タ駆動回路を制御してモ−タを駆動するものが
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したような構成の
制御回路は8ビツト信号を処理する低分解能回路が一般
的であり、マイクロコンピユ−タでの演算結果は16ビ
ツト信号であつても、PWM信号処理回路やA/D変換
回路が8ビツト信号を処理する低分解能回路では、分解
能以下の信号を処理するときに出力値として0を出力す
るか1を出力するか決定できないため、約1ビツトの分
解能で出力信号が振動する。これをリミツトサイクル振
動という。
【0005】このような振動は、操舵補助指令値に振動
成分が含まれることになり、操舵の際に不快な振動とし
て感じられ、商品性能を低下させることになり好ましく
ない。この発明は、このような、PWM信号処理回路や
A/D変換回路の分解能不足が原因で発生するリミツト
サイクル振動を低減し、操舵感覚を改善することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
決するもので、少なくともステアリングシヤフトに発生
する操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、検出
された操舵トルクに基づいて操舵補助指令値を演算する
操舵補助指令値演算手段と、前記演算された操舵補助指
令値に基づいてモ−タを制御するモ−タ制御手段を備
え、操舵トルクに応じた操舵補助力をステアリング機構
に与える電動パワ−ステアリング装置の制御装置におい
て、前記操舵補助指令値演算手段は前記モ−タ制御手段
よりもビツト数の多いデジタル演算手段から構成され、
所定時間毎にサンプリングされた操舵トルクデ−タに基
づいて操舵補助指令値を演算して前記モ−タ制御手段に
出力すると共に、その際切り捨てられた操舵補助指令値
の下位ビツトデ−タを次回にサンプリングされた操舵ト
ルクデ−タに加算して操舵補助指令値を演算することを
特徴とする。
【0007】そして、前記操舵トルクに応じた操舵補助
力をステアリング機構に与えるモ−タの電気的時定数
は、少なくとも操舵トルクのサンプリング期間の1/2
πとする。また、前記操舵補助指令値はモ−タ電流指令
値でよい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の特徴と実施の形
態を説明する。操舵補助指令値は操舵トルク、車速その
他のパラメ−タを所定の演算式に基づいて演算して得ら
れるものであるが、このような操舵補助指令値を8ビツ
トの有限語長で演算するときは掛け算を含むために演算
結果は16ビツトで出力される。しかしながら、演算さ
れた操舵補助指令値を入力とするPWM信号処理回路
(或いはA/D変換回路)は8ビツトデ−タを入力とす
るように構成されているのが一般的であるから、前記1
6ビツトで出力される演算結果の上位8ビツトのみがP
WM信号処理回路に出力され、下位8ビツトデ−タは切
り捨てられる。これが量子化誤差となる。
【0009】そこで、この切り捨てられた下位8ビツト
デ−タを次のサンプリング期間に検出された操舵トルク
デ−タに加算して操舵補助指令値を演算することで、下
位8ビツトデ−タの切り捨てによる量子化誤差を低減す
るようにした。
【0010】図1は、量子化誤差の低減回路100を伝
達関数で表したもので、101は操舵トルクに対応する
操舵補助指令値を演算する演算要素、102は加算要
素、103は16ビツトデ−タの下位8ビツトデ−タを
切り捨てる演算要素、104は演算要素103で切り捨
てられた下位8ビツトデ−タを一時記憶する記憶要素、
105はゲイン調整要素である。
【0011】なお、110は演算要素103から出力さ
れる操舵補助指令値Iに基づいてPWM信号を作成する
PWM信号処理回路、111はPWM信号によりモ−タ
を駆動制御するモ−タ制御回路で、半導体素子をHブリ
ツジに接続した回路である。112はモ−タで、その電
気的特性を伝達関数で示せば{1/(Ls+R)}で表
される。ここで、Lはモ−タのインダクタンス、sはラ
プラス演算子、Rはモ−タの端子間抵抗である。
【0012】量子化誤差の低減回路の動作を説明する。
検出された操舵トルクTは8ビツトデ−タとして演算要
素101に入力され、操舵補助指令値が演算されて16
ビツトの操舵補助指令値Iが出力される。出力デ−タは
加算要素102を経て演算要素103に入力され、下位
8ビツトデ−タが切り捨てられ、上位8ビツトデ−タが
PWM信号処理回路110に出力される。一方、切り捨
てられた下位8ビツトデ−タ(量子化誤差)δは記憶要
素104に一時記憶され、ゲイン調整要素105でゲイ
ンを調整した上で、次のサンプリング期間に読み出され
て加算要素102に1サンプル期間遅れのデ−タとして
出力され、次のサンプリング期間に抽出された操舵トル
クに加算され、操舵補助指令値Iが演算される。
【0013】このように、逐次切り捨てられた下位8ビ
ツトデ−タ(量子化誤差)δは次のサンプリング期間に
抽出された操舵トルクに基づく操舵補助指令値Iにフイ
−ドバツクされて加算されるから、下位8ビツトデ−タ
の切り捨てによる量子化誤差を低減することができる。
【0014】先に説明した図1に示す量子化誤差の低減
回路は、図2に示すように、量子化誤差の発生から加算
器102の出力までの伝達特性がハイパスフイルタの特
性を持つように設定される。ハイパスフイルタとしての
効果が高いのは、伝達特性が(1−Z-1n になるとき
で、値 nが大きくなるに従いハイパスフイルタ効果が大
きく作用するようになるが、モ−タの電気的特性から n
=1が好ましい。
【0015】ここで、量子化誤差について説明する。量
子化誤差δは白色雑音とみなすことができるため、出力
である操舵補助指令値Iから独立したデ−タとして扱う
ことができる。操舵トルクとモ−タ電流とは比例関係に
あるから、量子化誤差の影響は、モ−タ電流に与える影
響として評価することができるから、以下の式(1)関
係が成立する。
【0016】 |G(s)・M(s)|≦|G(s)||M(s)|≦1/R ・・・・・・・・・・(1) ここで、R:モ−タの端子間抵抗 M(s):1/Ls+R L:モ−タのインダクタンス s:ラプラス演算子 G(s):量子化誤差の低減回路の伝達特性(1−
-1n を連続時間系に変換した伝達関数 |〜|:ゲイン最大値を示すものとする。
【0017】上記した式(1)の関係が成立するために
はモ−タの電気的時定数を前記ハイパスフイルタのクロ
スオ−バ−周波数ωc 以下に設定すればよい。即ち、モ
−タの電気的時定数をナイキスト周波数ωN の1/π以
下、或いはサンプリング期間Ts の1/2π以下に設定
すればよい。何故ならば、サンプリング期間Ts とナイ
キスト周波数ωN との間には、ωN =1/2Ts の関係
があるからである。
【0018】以上説明したとおり、図1に示す量子化誤
差の低減回路は、量子化誤差の発生から加算器102の
出力までの伝達特性がハイパスフイルタの特性を持つよ
うに設定されており、量子化誤差信号はハイパスフイル
タを通過した出力となるから、ある周波数以上に量子化
誤差が分布することになる。この対策としては、量子化
誤差低減回路の出力側にロ−パスフイルタを挿入するこ
とで、ある周波数以上に分布する量子化誤差の影響を排
除することができる。
【0019】実際の回路においては、操舵補助力を発生
させるモ−タの電気的特性は図3に示すような特性を有
しておりロ−パスフイルタとして機能するので、特別な
回路部品としてロ−パスフイルタを必要とするものでは
なく、モ−タの電気的時定数を少なくとも操舵トルクの
サンプリング周波数の1/2πとするとよい。
【0020】このように、量子化誤差低減回路の出力側
にロ−パスフイルタを挿入すると、全体としての伝達特
性は図4に示すような特性となり、全周波数範囲におい
てゲインが1/R(Rはモ−タの端子間抵抗)以下とな
り、量子化誤差を低減することができる。なお、以上説
明した量子化誤差低減回路は、具体的な回路素子から構
成された低減回路が制御回路に設けられているわけでは
なく、制御回路を構成するCPUの内部で実行される機
能である。
【0021】
【実施例】以下、この発明の実施例について説明する。
図5は、この発明を実施するに適した電動パワ−ステア
リング装置の構成の概略を説明する図で、操向ハンドル
1の軸2は減速ギア4、ユニバ−サルジョイント5a、
5b、ピニオンラツク機構7を経て操向車輪のタイロツ
ド8に結合されている。軸2には操向ハンドル1の操舵
トルクを検出するトルクセンサ3が設けられており、ま
た、操舵力を補助するモ−タ10がクラツチ9、減速ギ
ア4を介して軸2に結合している。
【0022】パワ−ステアリング装置を制御する電子制
御回路13は、バツテリ14からイグニツシヨンキ−1
1を経て電力が供給される。電子制御回路13は、トル
クセンサ3で検出された操舵トルクと車速センサ12で
検出された車速に基づいて操舵補助指令値の演算を行
い、演算された操舵補助指令値に基づいてモ−タ10に
供給する電流を制御する。
【0023】クラツチ9は電子制御回路13により制御
される。クラツチ9は通常の動作状態では結合してお
り、電子制御回路13によりパワ−ステアリング装置の
故障と判断された時、及び電源がOFFとなつている時
に切離される。
【0024】図6は、電子制御回路13のブロツク図で
ある。この実施例では電子制御回路13は主としてCP
Uから構成されるが、ここではそのCPU内部において
プログラムで実行される機能を示してある。例えば、位
相補償器21は独立したハ−ドウエアとしての位相補償
器21を示すものではなく、CPUで実行される位相補
償機能を示す。
【0025】以下、電子制御回路13の機能と動作を説
明する。トルクセンサ3から入力された操舵トルク信号
は、位相補償器21で操舵系の安定を高めるために位相
補償され、操舵補助指令値演算器22に入力される。ま
た、車速センサ12で検出された車速も操舵補助指令値
演算器22に入力される。
【0026】操舵補助指令値演算器22は、入力された
トルク信号と車速信号に基づいて、モ−タ10に供給す
る電流の制御目標値である操舵補助指令値Iを決定する
ものである。
【0027】比較器23、微分補償器24、比例演算器
25、積分演算器26及び加算器27から構成される回
路は、実際のモ−タ電流値iが操舵補助指令値Iに一致
するようにフイ−ドバツク制御を行う回路である。
【0028】比例演算器25では、操舵補助指令値Iと
実際のモ−タ電流値iとの差に比例した比例値が出力さ
れる。さらに比例演算器25の出力信号はフイ−ドバツ
ク系の特性を改善するため積分演算器26において積分
され、差の積分値の比例値が出力される。
【0029】微分補償器24では、操舵補助指令値演算
器22で演算された操舵補助指令値Iに対する実際にモ
−タに流れるモ−タ電流値iの応答速度を高めるため、
操舵補助指令値Iの微分値が出力される。
【0030】微分補償器24から出力された操舵補助指
令値Iの微分値、比例演算器25から出力された操舵補
助指令値と実際のモ−タ電流値との差に比例した比例
値、及び積分演算器26から出力された積分値は、加算
器27において加算演算され、演算結果であるモ−タ電
流を制御する電流制御値Eがモ−タ駆動回路41に出力
される。
【0031】図7にモ−タ駆動回路41の構成の一例を
示す。モ−タ駆動回路41は加算器27から入力された
電流制御値EをPWM信号と電流方向信号とに分離変換
する変換部44、FET1 〜FET4 、及びそれ等FE
T1 〜FET4 のゲ−トを開閉駆動するFETゲ−ト駆
動回路45等からなる。なお、昇圧電源46はFET1
、FET2 のハイサイド側を駆動する電源である。
【0032】なお、先に図1により説明した量子化誤差
低減回路100では、操舵補助指令値Iから直接PWM
信号を演算するように説明したが、実施例ではフイ−ド
バツク系の特性を改善する回路要素が加わり、操舵補助
指令値Iから電流制御値Eを得、電流制御値Eを変換部
44でPWM信号に変換演算している。前記した量子化
誤差低減回路100は電流制御値E(16ビツト信号)
を入力とする変換部44において、16ビツト信号から
8ビツトのPWM信号に変換する過程に介装されるもの
である。
【0033】なお、以下の説明では、電流制御値Eから
PWM信号を得るものとし、その過程で量子化誤差の低
減処理を行うものとして説明するが、操舵補助指令値I
からPWM信号を得る過程で、即ち操舵補助指令値Iに
PWM信号を得る過程で切捨てた下位8ビツトデ−タを
加算し、量子化誤差の低減処理を行うようにしてもよ
い。
【0034】PWM信号(パルス幅変調信号)は、Hブ
リツジ接続されたFET(電界効果トランジスタ)スイ
ツチング素子FET1 〜FET2 のゲ−トを駆動する信
号で、加算器27において演算された電流制御値Eの絶
対値によりPWM信号のデユ−テイ比(FETのゲ−ト
をON/OFFする時間比)が決定される。
【0035】電流方向信号は、モ−タに供給する電流の
方向を指示する信号で、加算器27で演算された電流制
御値Eの符号(正負)により決定される信号である。
【0036】FET1 とFET2 は前記したPWM信号
のデユ−テイ比に基づいてゲ−トがON/OFFされる
スイツチング素子で、モ−タに流れる電流の大きさを制
御するためのスイツチング素子である。また、FET3
とFET4 は前記した電流方向信号に基づいてゲ−トが
ON或いはOFFされる(一方がONの時、他方はOF
Fとなる)スイツチング素子で、モ−タに流れる電流の
方向、即ちモ−タの回転方向を切り換えるスイツチング
素子である。
【0037】FET4 が導通状態にあるときは、電流は
FET1 、モ−タ10、FET4 、抵抗R1 を経て電流
が流れ、モ−タ10に正方向の電流が流れる。FET3
が導通状態にあるときは、電流はFET2 、モ−タ1
0、FET3 、抵抗R2 を経て電流が流れ、モ−タ10
に負方向の電流が流れる。
【0038】モ−タ電流検出回路42は、抵抗R1 の両
端における電圧降下に基づいて、正方向電流の大きさを
検出し、また、抵抗R2 の両端における電圧降下に基づ
いて、負方向電流の大きさを検出する。検出された実際
のモ−タ電流値iは、比較器23にフイ−ドバツクして
入力される(図6参照)。
【0039】次に、電流制御値EからPWM信号を得る
ときの量子化誤差の低減処理、即ち、演算された16ビ
ツトデ−タから上位8ビツトデ−タを抽出してPWM信
号を得るときの量子化誤差の低減処理について、図8の
フロ−チヤ−トに基づいて説明する。
【0040】まず、操舵トルクのサンプリングを行い操
舵トルクTを検出し、モ−タ電流を制御する電流制御値
Eを演算する(ステツプP1)。これは所定の時間間隔
でトルクセンサ3からの出力を取り出し、演算すること
で達成できる。次に、前回の操舵トルクTに基づく電流
制御値EからPWM信号を得る演算の過程において切捨
てた下位8ビツトデ−タδ(初回はδは零)をメモリか
ら読み出し、サンプリングされた操舵トルクTに基づく
電流制御値Eに加算する(ステツプP2)。
【0041】切捨てた下位8ビツトデ−タδを加えて電
流制御値Eを再度演算する。16ビツトの演算結果が得
られるが、その上位8ビツトデ−タをPWM信号として
出力し(ステツプP3)、また、切捨てた下位8ビツト
デ−タを新たな下位8ビツトのデ−タδとしてメモリに
保存する(ステツプP4)。
【0042】次の操舵トルクのサンプリングにより入力
された電流制御値Eに切捨てた下位8ビツトデ−タを加
えての再演算のため、ステツプP1に戻る。
【0043】以上説明した実施例では、電子制御回路が
8ビツトのCPUで構成され、電流制御値Eの演算にお
いては、演算の過程で得られる16ビツトデ−タの上位
8ビツトデ−タがPWM信号として出力され、下位8ビ
ツトデ−タを誤差として次回の演算に加算されると説明
した。
【0044】しかし、これは電子制御回路が8ビツトの
CPUで構成されるものとしての説明であり、電子制御
回路が8ビツト以外のCPUで構成された場合において
も、同様に上位ビツトデ−タをPWM信号として出力す
るときは下位ビツトデ−タが誤差となる。このような誤
差を次回の演算に加算処理する本願発明の処理手法は、
デジタル演算に基づく量子化誤差を少なくする手法とし
て、8ビツト以外のCPUによるデ−タ処理にも適用で
きることは改めていうまでもない。
【0045】また、以上説明した量子化誤差の処理で
は、上位ビツトデ−タをPWM信号として出力するとき
下位ビツトデ−タを切り捨てているが、下位ビツトデ−
タの最上位桁を四捨五入するなどして上位ビツトデ−タ
に含める処理をしてもよい。この場合も下位ビツトデ−
タは、次の操舵トルクのサンプリングによる電流制御値
Eの再演算の過程において加算して処理する。
【0046】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明の電動パ
ワ−ステアリング装置の制御装置では、制御装置を構成
するマイクロコンピユ−タでの演算結果は16ビツト信
号であつて、PWM信号処理回路やA/D変換回路が8
ビツト信号を処理する低分解能回路であつても、下位ビ
ツトデ−タの切り捨てなどにより発生する誤差を次の操
舵トルクのサンプリングによる操舵補助指令値、或いは
電流制御値の再演算の過程において加算して処理するか
ら、演算過程で発生する誤差を小さくすることができ、
PWM信号処理回路やA/D変換回路の分解能不足が原
因で発生するリミツトサイクル振動を低減し、操舵感覚
を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による量子化誤差の低減回路を伝達関
数で示した回路図。
【図2】量子化誤差の低減回路の伝達特性を説明する
図。
【図3】モ−タの電気的特性を説明する図。
【図4】量子化誤差低減回路の出力側にロ−パスフイル
タを挿入した場合の伝達特性を説明する図。
【図5】電動パワ−ステアリング装置の構成の概略を説
明する図。
【図6】電子制御回路のブロツク図。
【図7】モ−タ駆動回路のブロツク図。
【図8】量子化誤差の低減処理を説明するフロ−チヤ−
ト。
【符号の説明】
100 量子化誤差低減回路 101 操舵補助指令値を演算する演算要素 102 加算要素 103 下位ビツトデ−タを切り捨てる演算要素 104 切り捨てられた下位ビツトデ−タを一時記憶す
る記憶要素 105 ゲイン調整要素 110 PWM信号処理回路 111 モ−タ制御回路 112 モ−タ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともステアリングシヤフトに発生
    する操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、検出
    された操舵トルクに基づいて操舵補助指令値を演算する
    操舵補助指令値演算手段と、前記演算された操舵補助指
    令値に基づいてモ−タを制御するモ−タ制御手段を備
    え、操舵トルクに応じた操舵補助力をステアリング機構
    に与える電動パワ−ステアリング装置の制御装置におい
    て、 前記操舵補助指令値演算手段は前記モ−タ制御手段より
    もビツト数の多いデジタル演算手段から構成され、所定
    時間毎にサンプリングされた操舵トルクデ−タに基づい
    て操舵補助指令値を演算して前記モ−タ制御手段に出力
    すると共に、その際切り捨てられた操舵補助指令値の下
    位ビツトデ−タを次回にサンプリングされた操舵トルク
    デ−タに加算して操舵補助指令値を演算することを特徴
    とする電動パワ−ステアリング装置の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記操舵トルクに応じた操舵補助力をス
    テアリング機構に与えるモ−タの電気的時定数が、少な
    くとも操舵トルクのサンプリング期間の1/2πである
    ことを特徴とする請求項1記載の電動パワ−ステアリン
    グ装置の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記操舵補助指令値は、モ−タ電流制御
    値であることを特徴とする請求項1記載の電動パワ−ス
    テアリング装置の制御装置。
JP28287596A 1996-08-19 1996-10-07 電動パワ−ステアリング装置の制御装置 Expired - Fee Related JP3663782B2 (ja)

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